JP2005210756A - ネットワーク監視方法 - Google Patents

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到 三村
Mitsuru Nagasaka
充 長坂
Noboru Endo
昇 遠藤
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Abstract

【課題】 通信フロー毎の統計監視情報の収集を低コストで行うことを目的とす
る。
【解決手段】 本発明のパケット交換機は,通信フローを検出し,その通信フロ
ーに対して通過パケット数,廃棄パケット数,パケット到着時刻,パケット送信
時刻等の統計監視情報を検出する。該パケット交換機は,当該通信フローに関す
る統計監視情報を,その通信フローが継続する間収集する。前記パケット交換機
が,パケットの中継機能を司る場合は,収集した統計監視情報を下流のパケット
交換機に送信し,パケット交換機がエッジノードである場合は,送信された統計
監視情報を集約してネットワーク管理装置に送信する。
【効果】 ユーザ端末が接続される2台のエッジパケット交換機から監視情報収
集ので通信量を大幅に削減できる。また,各フロー毎に監視情報を収集できる。
【選択図】図1

Description

本発明はネットワークの通信フローの監視方法,及びその装置に関し,特に,
インターネットプロトコル(Internet Protocol)を用いてパケットを交換する
ネットワーク(以下,IPネットワーク)において,課金等に用いる通信フロー単
位で,送受信パケットの情報を効率的に収集,解析するネットワーク監視方法,
及びその装置に関する。
従来のIPネットワークは,ネットワーク内で利用可能な最大限の通信資源(例
えば,通信帯域や遅延時間)を用いて達成しうる最善の性能を提供する,という
ベストエフォートと呼ばれるポリシーで運用されている。このベストエフォート
のIPネットワークにおいては,ネットワークに接続された端末間の通信に対して
,パケットの廃棄率あるいはパケット転送遅延時間等の通信品質(QoS)を保証
することは行われていない。このため,従来のIPネットワークでは,個々の通信
フロー(ネットワークユーザの端末と端末との間で発生するデータの送受信の流
れ)単位で,通信品質やその統計監視情報を収集することも行われていなかった
しかしIPネットワークが一般的な通信インフラストラクチャとして定着し,音
声通信や画像通信など一定の品質を要求する通信サービスが行われるようになっ
てきた。それに伴い,IPネットワークにおいても通信品質を保証することへの需
要が高まってきている。また,通信事業者がIPネットワークサービスによりユー
ザから利用状況に応じて課金することも検討され始めており,これらを背景に,
品質保証IPネットワークと,その保証内容を確認するために統計情報,性能情報
の収集に関する要求も顕在化してきている。
従来技術においては,ネットワーク設備の拡張や障害に備えるためにネットワ
ークの輻輳状態や障害状態を監視することを目的に,監視統計情報の収集が行わ
れている。この監視統計情報の収集では,通信フロー単位の通信品質の監視では
なく,ネットワークを構成するパケット交換機(ルータ等)の回線インタフェー
ス毎に受信パケット数,受信バイト数,送信パケット数,送信バイト数等の項目
を監視している。これらの監視項目に関する統計監視結果データは,パケット交
換機内の管理情報を記憶するMIB(Management Information Base)に格納し,こ
のMIB情報をネットワーク内にある監視装置がパケット交換機毎に収集して管理
するような方法を採用している。
また,通信フロー毎の統計監視情報を収集したいといった要求を背景に,IETF
(Internet Engineering Task Force)のRealtime Traffic Flow Managementワ
ーキンググループが,IPネットワークのトラフィックを測定する方法を検討して
いる。IETFの発行するインターネットドラフト(draft-ietf-rtfm-architecture
.txt)によれば,その測定は,図2に示すように,メータ(meter)20,21
と呼ばれる通信路上のパケット交換機内に設けた機能要素によって行われ,メー
タ20,21での測定結果はメータリーダ(meter reader)22と呼ばれる機能
要素によって収集される。メータはネットワークを構成する各パケット交換機に
設けられており,各パケット交換機において通信フローの統計監視情報を収集す
るように構成されている。メータ20,21,メータリーダ22はマネージャ(
manager)23と呼ばれるネットワーク管理装置の機能によって制御される。ま
た,メータリーダ22によって収集された性能等に関連する統計情報は,マネー
ジャ23のアプリケーションにより解析される。
メータ20にIPパケットが到着すると,メータ20は到着したIPパケットが予
め設定された通信フロー条件の何れに該当するかのチェックを行う。通信フロー
の条件の例としてはヘッダ内の送信元IPアドレスと宛先IPアドレスが予め設定さ
れたそれぞれの値と一致することなどが挙げられる。
条件が不一致の場合には,メータ20は処理を行わずにIPパケットを通過させ
る。一方,条件が一致した場合は,一致した条件に対して予め既定されている処
理を行う。処理の内容としては測定,無視などがある。無視の場合には条件不一
致の場合と同様に,パケットをそのまま通過させる。測定の場合には,メータ2
0,21に付随して設けてあるフローテーブル(flow table)に格納された該当
パケットに対応する領域の測定項目(例えば,通過パケット数や通過バイト数)
に対して到着したパケットの値を加えて更新する。パケット毎に通信フローとの
条件一致を検出し,その結果に基づいて統計監視情報を検出することによって,
通信フロー毎にきめ細やかな統計監視情報を監視することが可能となる。なお,
これらの測定データはMIB(Management Information Base)の形でメータリーダ
22からアクセスすることでマネージャ23,及びその上位につながるネットワ
ーク管理装置が収集することで,課金処理等に利用可能である。
以上説明した機能をIPネットワーク内のパケット交換機およびネットワーク管
理装置に備えることによって,ネットワークを流れる通信フローの監視を行って
いる。
上述の従来技術では,IPネットワークを構成するパケット交換機の台数が増加
し大規模化した時に,次のような問題が発生する。
(1) 図4に示すように,IPネットワークが多数のパケット交換機により構成
されることになると,ネットワーク管理装置のメータリーダは,統計監視情報を
収集するため,多数のパケット交換機と通信を行わなければならない。そのため
,IPネットワークのトラフィックが増大するという問題が生じる。IPネットワー
クのコアでは, IPネットワークのエッジに位置する各エッジノードから送信さ
れるパケットが集中するので,そのようなトラフィックの増大は,コアネットワ
ークの性能ネックを引き起こす原因となる。
(2) 管理対象となるパケット交換機の数が多数になると,メータリーダの処
理負荷も重くなり,ネットワーク規模の拡大に従ってネットワーク管理装置の性
能をその都度改善しなければならなくなるといった問題もある。
(3) 通話毎(通信フロー毎)に課金するためには,課金の基礎となる通信パ
ケット数や,通品品質等を監視したデータ(例えば,送信端末からパケットを受
信する交換機での受信パケット数,受信バイト数,受信端末にパケットを送信す
る交換機での送信パケット数,送信バイト数)を通話毎(通信フロー毎)に収集
することが必要になる。従って,従来の統計監視情報収集方法では,監視データ
の格納動作が,パケット交換機毎に独立に行われるため,同一の通話(通信フロ
ー)に対しても全く異なったデータとして収集されることになる。各パケット交
換機は異なる時刻情報(時計)により動作することが一般的であるため,収集し
た統計監視情報の時間的順序や因果関係を解析することは極めて困難である。た
とえば,メータリーダが同時に各メータの統計監視情報を収集することを開始し
ても,複数のメータが存在する場合には,シーケンシャルな収集となること,ま
た各メータの時計が同一ではないことなどから,パケット交換機から収集した統
計監視情報には時刻的な食い違いが発生する等の問題が生じる。
(4) 従来の技術では,メータリーダから各メータに統計監視情報の収集要求
を出すが,これを通話毎(通信フロー毎)に行うとその通信量は膨大になるとい
う問題もある。メータリーダでは各メータから受信した統計監視情報を各通話毎
に整理し,課金用の基礎データの生成を行う必要があるが,その処理量も膨大な
ものになり,大規模なネットワークでは課金のために通話毎(通信フロー毎)に
統計監視情報を収集することが困難となる。特に,大規模IPネットワーク上のよ
うに多数の通信フローが存在し,かつ音声通信のように通話毎(通信フロー毎)
に課金するサービスが行われるようになると,それらの問題はさらに顕在化する
また,最近では,SLA(Service Level Agreement)による通信性能・通信品質
保証が,ISP(Internet Service Provider)のビジネス手段になってきている。
SLAでは,可用性,遅延時間,障害情報(保守時間)が定義される。また,最低
帯域補償,パケット損失率等も,SLAの定義に含めることが可能であろう。SLAに
違反した場合,ISPは契約ユーザに対して,補償をしなければならない。従って
,ISPにとっては,SLAに違反しないように自己のネットワークを管理することと
共に,SLA履行を証明することも重要な問題となる。従って,SLAを結ぶユーザに
対する通信サービスを通信フロー単位で監視し,その監視結果を当該ユーザに示
すことによりSLA履行を証明するというサービスを行えば,ユーザに対する信頼
度を向上させることができ,ビジネス上有利になるであろう。
本発明の目的は大規模IPネットワークにおいて,通話毎(通信フロー毎)にメ
ータからの監視統計情報を収集するのに適した低コストで拡張性に富むネットワ
ーク監視方法及びその装置を提供することである。
本発明の代表的なネットワーク監視方法の概要は次の通りである。
ネットワークに接続される監視対象となる複数のパケット交換機は,監視対象
となる通信フローのIPパケット種別と該IPパケットの監視方式と該IPパケットの
監視項目を管理する監視対象IPパケット管理手段を有する。上記ネットワークの
バウンダリに配置される送信側パケット交換機は,受信したIPパケットが新しい
通信フローに属するIPパケット(以後,新IPパケットと記載する)であるとき,
前記監視対象IPパケット管理手段を用いて新IPパケットであるか否かを判定し,
検出した新IPパケットの監視方式,監視項目を判定する。判定した監視方式,監
視項目に応じて,新IPパケットの監視を行うとともに,その新IPパケットを,自
パケット交換機が持つルーティング情報に基づき,中継パケット交換機に転送す
る。中継パケット交換機は,送信側パケット交換機と同様に,前記監視対象IPパ
ケット管理手段を用いて新IPパケットであるか否かを判定し,検出した新IPパケ
ットの監視方式,監視項目を判定する。中継パケット交換機は,判定した監視方
式,監視項目に応じて,新IPパケットの監視を行うとともに,新IPパケットをネ
ットワークのバウンダリに配置される受信側パケット交換機に転送する。受信側
パケット交換機も同様に,前記監視対象IPパケット管理手段を用いて新IPパケッ
トであるか否かを判定し,検出した新IPパケットの監視方式,監視項目を判定す
る。中継パケット交換機は,判定した監視方式,監視項目に応じて,新IPパケッ
トの監視を行う。
送信側パケット交換機は,通信フロー(セッション)切断の検出を契機に,下
流に隣接する中継パケット交換機に対し監視情報要求パケットを生成して転送す
る。該監視情報要求パケットを受信した中継パケット交換機は,自パケット交換
機の統計監視情報を該統計監視情報要求パケットに付加(多重)して,下流に隣
接するパケット交換機に転送する。受信側パケット交換機は,上流に隣接する中
継パケット交換機から統計監視情報が付加された該統計監視情報要求パケットを
受信すると,自パケット交換機の統計監視情報を付加し,統計監視情報通知パケ
ット生成し,上記複数のパケット交換機を管理するネットワーク管理装置に転送
する。
その他本願が提供する上記課題を解決する手段は,発明の実施の形態の欄で明
らかにされる。
以上,本発明によれば,監視ネットワークの各パケット交換機からではなく,ネ
ットワーク利用ユーザが接続している2台のエッジパケット交換機から監視情報
を収集することができ,監視情報収集の通信量を大幅に削減できるという効果が
ある。また,各通信フロー毎に監視情報を収集できるため,同一通信フロー毎に
性能情報を解析する必要がなくなり,解析処理を軽減できるという絶大な効果が
ある。
以下,本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は,本発明による統計監視情報の収集方法を実現するパケット交換機の構
成を示すブロック図である。パケット交換機1は,入力側インターフェース(以
後,入力IFと記載する)2,フロー検出部3,転送処理部8,多重化制御部6,
メータ5,フローテーブル4,管理装置インタフェース(以後,管理装置IFと記
載する)13,多重化処理部(multiplexer)7,スイッチ9,及び複数の出力
側インタフェース(以後,出力IFと記載する)10,11,12とを有する。な
お,実際のパケット交換機では,入力と出力は一対となって動作するのが一般的
であり双方向の動作を行っているが,ここでは,パケット転送の処理を一方向の
みの記述とし,容易に理解できるようにした。
次にパケット交換機1の動作を説明する。入力側IF2には,隣接するパケット
交換機(図示せず)からのIPパケットが入力される。入力側IF2は,入力された
IPパケットを,フロー検出機能3,メータ5,多重制御機能6,及び転送処理機
能8に対して分配して送信する。
フロー検出機能3は,入力側IF2から送信されるIPパケットを受信して,その
パケットのヘッダ情報を用いて,当該IPパケットの属するフローを検出する。検
出する通信フローの条件は,フローテーブル4に記述しておく。フローテーブル
4に格納しておく通信フローの条件としては,送信元アドレス(Source IP Addr
ess/SIP),宛先アドレス(Destination IP Address/DIP),プロトコルタイプ
,サービスタイプ(PT)(IETFのDifferentiated Service ワーキンググループ
ではDS(Differentiated Service)フィールドと呼ぶ),パケット長などのIPア
ドレスヘッダ内の情報を利用する。また,UDPやTCPといったIPより上位のレイヤ
の送信ポート番号(Source Port Number),受信ポート番号(Destination Port
Number)などを利用しもよい。なお,これまでの実施例では,IPレイヤより上
位の識別情報を用いて通信フローを識別することを説明したが,最近IETFで規格
化が進められているMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式において利用
するレイヤのヘッダ情報(Shimヘッダ情報)を用いて識別することも可能である
。また,伝送プロトコルとしてATM(Asynchronous Transfer Mode)を利用して
いる場合は,ATMヘッダにあるVC(Virtual Circuit),VP(Virtual Path)等の
フロー識別子を用いてもよい。フローテーブル4に記述される通信フロー検出条
件と,入力IPパケットのヘッダ情報とを比較することで,そのIPパケットの属す
る通信フローが検出される。本発明のポイントは,検出条件に合致する通信フロ
ーを特定し,当該通信フローの統計監視情報を収集し,その情報を当該通信フロ
ーの経路に沿って下流の隣接するパケット交換機に送信することにある。通信フ
ローの検出に利用可能な検索キーであれば,その内容は問わないことは容易に理
解できる。
メータ5は,その通信フロー検出条件と合致したパケット数のカウント,バイ
ト数のカウント等を行い,それらを監視統計情報として管理する。入力されたIP
パケットが通信フロー検出条件と合致しない場合には,そのIPパケットは転送処
理のみ行われ,情報の監視は行われない。なお,このパケットの統計情報の監視
については,後に詳細に説明する。
転送処理部8は,通常のパケット交換機と同様に,入力されたパケットの転送処
理を行う。すなわち,IPルーティング処理を行うもので,転送処理部8の中に保
持する経路情報テーブルに格納された転送経路情報にしたがって,入力パケット
の宛先IPアドレスから次に当該パケットを送信すべきパケット交換機を特定し,
そのパケット交換機に接続された出力側IF(10,11,12のいずれか)に対
してパケットを送信する。実際には,転送処理部8がスイッチ9を制御して,ス
イッチ9が当該IPパケットを出力側IFに送信することになる。
メータ5について詳細に説明する。メータ5は,入力されるIPパケットの情報
を監視する機能を提供する。すなわち,フロー検出機能3の指示に従って,フロ
ー検出条件に一致する監視すべきIPパケットである場合はその情報を検出して記
憶する。検出する項目としては,転送処理機能を通過するパケット数の積算値,
そのパケットのバイト数の積算値,単位時間あたりの通過パケット数,その通過
バイト数等トラフィックに関連した項目と,通過せずに転送処理機能により廃棄
されたパケット数の積算値,単位時間当たりの廃棄パケット数とそのバイト数,
また時刻毎に単位時間に通過したパケット数の最大値,最小値,及び平均的な通
過パケット数,前記最大パケット数,最小パケット数,平均パケット数のそれぞ
れに対応したバイト数などである。計数すべき情報は,品質保証においてユーザ
との契約内容に関連した項目であればよい。通過パケット数や,通過バイト数は
従量課金を行う際に必要となる情報であり,損失パケット数は,その通信の品質
を表す情報である。最大通過パケット数やバイト数,平均的な通過パケット数,
バイト数,さらに最低の通過パケット数,バイト数は契約クラスの条件に当該通
信フローが合致していたかを検証する目的に利用する情報である。また,本メー
タ5の動作においては,該当IPパケットの属する通信フローの送信が開始された
時刻の相対値,及び通信フローが終了した時刻の相対値を検出する。通信フロー
の開始時刻の検出と終了時刻の検出動作については,多重制御機能6の説明にて
改めて説明するが,上記の時刻を計測する目的は,入力されたパケットがパケッ
ト交換機内に滞留した時間,すなわち遅延時間に関する統計監視情報を計算する
目的に利用する。
フローテーブル4に記述されたフロー検出条件と,それに対応する監視情報は
メータ5に記憶しておき,多重制御機能6の指示に従って,出力側IF(10,1
1,12のいずれか)に送信するパケットの通信フローに多重して送信する。多
重制御機能6により統計監視情報を多重する動作の契機は,パケット交換機1の
上流に隣接するパケット交換機から,統計監視情報収集開始パケットを受信する
ことである。パケット交換機1は,当該パケット交換機は情報収集開始パケット
を受信した場合は,速やかに統計監視情報をユーザデータであるIPパケットに多
重して送信する。なお,統計監視情報収集開始パケットの受信/非受信の判定は
,多重制御機能6が行う。
パケット交換機1が,管理を行うネットワークドメインの境界にある場合,す
なわちエッジパケット交換機である場合は統計監視情報の多重化処理は行わなず
,当該パケット交換機のメータにより収集した統計監視情報と,他のパケット交
換機より送信された統計監視情報を管理装置IF13に対して送信する。エッジパ
ケット交換機は,隣接する下流のパケット交換機に対して統計監視情報を送信す
る代わりに,ネットワーク管理装置に対して送信することで当該管理ネットワー
クドメインの統計監視情報を管理装置に集約することができる。
上記の動作において,当該管理ネットワークドメインの境界であるかの判定は
,上流に隣接するパケット交換機から送信されている経路情報から該当パケット
交換機が判断する。 なお、上記の統計監視情報収集開始パケットの生成および
,統計収集開始指示パケットの生成方法については後述する。
図3は、図1に示したパケット交換機1を用いて構成した本発明の統計情報監
視機能をもつIPネットワークの構成を示す図である。ここでは、統計情報管理機
能をもったネットワーク範囲を、管理対象ネットワーク30としている。本管理
対象ネットワーク30は、図1に示したパケット交換機33,34,35,36
とネットワーク管理装置37から構成する。ネットワーク管理装置37には、図
2において説明したメータリーダ39、およびマネージャ機能38がある。この
管理対象ネットワーク30は、他のネットワークと接続され、その他ネットワー
クからのパケットを中継する。管理対象ネットワーク30と他のネットワークと
の間に位置するパケット交換機(33,34)をここではエッジパケット交換機
と呼ぶ。本発明の実施例では、エッジパケット交換機のみをネットワーク管理装
置と接続する構成とする。ここで、端末1(31)と端末2(32)の間で行わ
れる通信についてその動作を説明する。ここでは、端末1(31)を発側端末、
端末2(32)を受信端末と考えることにする。また発側端末側を上流、受信端
末側を下流として以下に動作を説明する。発側端末(端末1)31からの通信フ
ローは、他ネットワーク1を介して伝送され、エッジパケット交換機33に入力
される。ここで、当該通信フローが新規通信フローであり、かつ監視対象の通信
フローである場合は、エッジパケット交換機33は、当該通信フローに関する統
計情報の収集動作を開始すると同時に、下流に隣接するパケット交換機35に対
して統計情報監視開始パケットを多重して当該通信フローのIPパケットを送信す
る。統計情報監視開始パケットを受信したパケット交換機35は、同様に当該通
信フローの統計情報収集処理を開始し、また統計情報監視開始パケットを下流に
隣接するパケット交換機に中継していく。このような動作とすると、監視対象ネ
ットワークの当該通信フローの通過経路にあるすべてのパケット交換機に統計情
報収集開始パケットが配信され、結果としてその通信フローの経路に沿って統計
監視情報の収集動作が開始される。他のネットワーク2に接続されるパケット交
換機34は、エッジパケット交換機であるので、このパケット交換機34におい
ては統計情報収集開始パケットを終端し、他ネットワーク2のパケット交換機に
は送信しないように動作する。なお、発側端末31と受信端末32の間で通信フ
ローが継続している間は、その通信フローの経路上にある全てのパケット交換機
は、当該通信フローの統計監視情報の収集を継続する。発側端末31からの通信
フローが終了した場合、エッジパケット交換機33はその終了を検出し、統計監
視情報収集指示のパケットを当該通信フローの経路にある下流に隣接するパケッ
ト交換機35に対して送信する。統計監視情報収集指示のパケットを受信した下
流のパケット交換機35は、その指示によって当該通信フローの統計監視情報を
メータから読み出しIPパケット化して、さらに下流の隣接パケット交換機に対し
指示パケットも含めて送信する。最下流に接続されたパケット交換機34には統
計監視情報収集指示パケットと、上流の全てのパケット交換機の統計監視情報が
多重化されたIPパケットが到達する。エッジパケット交換機34は、上流からの
全ての統計監視情報を終端し、その結果を監視情報としてメータリーダ39に対
して送信する。メータリーダ39は、監視情報を受信しその情報からパケット交
換機毎の通過パケット数およびバイト数、廃棄パケット数およびバイト数、また
は利用した帯域等の情報を解析する。本発明は、エッジパケット交換機34が一
括して通信フローに関する統計監視情報をメータリーダ39に送信する点が最大
の特徴であり、その情報の解析方法は特に規定しない。統計監視情報の解析は、
課金に利用可能な方法、通信品質保証結果データとして利用できる形式に変換す
るなどの処理が考えられるが、いずれの方法であってもよい。上記の動作によっ
て、発側端末31から受信端末32への通信フローに関し、通過経路に沿って全
ての統計監視情報がエッジ交換機34に集約して収集することができる。本動作
によれば、通信フローの経路に沿って監視情報収集指示パケットを受け取った時
点の統計情報を収集することになり、統計監視情報の時間的な順序も保証される
といった優れた効果がある。
なお,図3の実施例においては、統計監視情報収集指示パケットを受け取った
パケット交換機の順に下流に対して統計監視情報を多重して送信し、最下流のエ
ッジパケット交換機34が,集約された統計監視情報をメータリーダに対して送
信する方法を説明したが、最下流にあるエッジパケット交換機34が、通信フロ
ーの終了検出を行うことで、上記の説明とは逆方向(上流)に向けて統計監視情
報収集指示パケットを送信することも可能である。この場合、下流から上流に向
けて統計監視情報を含むIPパケットが送信されることになる。集約された統計監
視情報は、発側端末31に一番近いエッジパケット交換機33により終端され、
経路上の全てのパケット交換機の統計監視情報はメータリーダ39に送信される
ことになる。本発明の趣旨は、統計監視情報パケットを通信フローの経路上にあ
るパケット交換機順に多重化して中継し、エッジパケット交換機(33若しくは
34)に集約してメータリーダに送信することにあり、その方向は上記の説明の
ように,下流方向若しくは上流方向の何れの方向であっても構わないことは容易
に理解できる。
図3に示した実施例では、管理対象ネットワーク30が他ネットワーク1,他
ネットワーク2に接続され、端末が本発明のネットワークが直接接続されない構
成を示したが、端末が直接管理対象ネットワーク30に接続されていても構わな
い。その際は、端末の接続されたパケット交換機がエッジパケット交換機として
動作する。すなわち,そのエッジパケット交換機が,発側端末からの通信フロー
の開始と終了の検出を行い,統計監視開始パケットと統計監視情報収集パケット
を生成して送出する。
上記の動作を,図5及び図6を用いてさらに詳細に説明する。
図5では,その上部に図3と同様に本発明によるネットワークの接続関係を示
し,その下部にネットワークの構成要素の動作を示した。この図では,上から下
にしたがって時間が経過するように記述してある。図5のネットワークでは,端
末1(51)と端末2(52)は,他ネットワーク1(55),管理対象ネット
ワーク50,他ネットワーク2(57)により接続されている構成である。管理
対象ネットワーク50のパケット交換機53,及び54がエッジパケット交換機
であり,55が中継機能をもつパケット交換機である。端末1(51)から,通
信が開始されると,まずエッジ交換機53に先頭パケットが入力される。エッジ
パケット交換機53は,この通信パケットを下流の中継交換機に転送する。同時
に図1で説明したフロー検出手段3は,この通信フローを検出し,新規な通信フ
ローであって,かつ,監視対象の通信フローである場合は,統計情報開始指示の
パケットを下流に接続された中継パケット交換機55に対して送信する。中継パ
ケット交換機55は,その統計情報収集開始指示のパケットをさらに下流のパケ
ット交換機に対し送信し,最終的には最下流のエッジパケット交換機54に到達
する。この統計情報収集指示を受けた全てのパケット交換機は当該通信フローの
検出を開始し,関連する統計監視情報を収集する。また,当然のことながら端末
1から端末2への通信フローを構成する通信パケットを送信し,ユーザーセッシ
ョン通信を提供する。図1において説明したように,通信セッションが終了した
場合に,エッジパケット交換機53は,そのセッションの切断を検出し,統計監
視情報収集指示のパケットを下流の中継パケット交換機55に対して送信する。
また,統計監視情報を含んだパケットも下流の中継交換機55に対して送信する
。統計監視情報収集指示パケットを受け取った中継パケット交換機55は,その
パケットをさらに下流のパケット交換機に対して送信し,最終的に最下流のエッ
ジパケット交換機54にまで統計情報収集の指示が到達する。統計情報を含んだ
パケットを受信した中継パケット交換機55は,自パケット交換機の統計監視情
報を,そのパケットに多重し,下流のパケット交換機に対して送信する。通信フ
ロー経路上の全てのパケット交換機の統計監視情報を受信した最下流のエッジパ
ケット交換機54は,その全ての情報を集約し,その統計監視情報をネットワー
ク管理装置のメータリーダに対して送信することで,当該通信フローに関する統
計情報の収集を完了する。なお,中継パケット交換機が,統計監視情報を多重す
る際は,IPパケットを個別に用いるIPパケット多重方式でもよいし,一つのI
Pパケットのペイロードに多重するユーザ多重のいずれの方法も利用可能である
。多重方法についての詳細は後述する。
図6は,図5の実施例の変形例を示す。図6の実施例が図5の実施例と異なる
点は,通信フローの終了(切断)検出を最下流のエッジパケット交換機64が実
施する点である。通信フロー(セッション)の終了を検出したエッジパケット交
換機64は,統計監視情報収集指示のパケットを上流に接続された中継交換機6
5に対して送信する。中継パケット交換機65は,エッジパケット交換機64か
らの統計監視情報収集指示に関するパケットと統計監視情報のパケットを上流の
エッジパケット交換機63に向けて送信する。最終的に最上流のエッジパケット
交換機63が,当該通信フローに関する全ての統計監視情報を集約することにな
る。この情報は,本エッジパケット交換機63がネットワーク管理装置のメータ
リーダに対して送信する動作を行う。その他の動作については,図5に示した実
施例と同様な動作である。
図7及び図8は,監視情報を多重して送信する方法(パケット化)の実施例を
説明する図である。
図7は,通信フローを構成する,端末と端末の間の通信を実現しているIPパケ
ットの間に監視情報を独立したIPパケットととしてパケット多重する場合の実施
例であり,図8は,ユーザデータとIPヘッダの間に,統計監視情報を挿入してパ
ケット化する実施例である。
図7の実施例においては,監視情報を送信するパケット(71と72からなる
)は端末間の通信を行っているIPパケット(70と71からなる)に付与するの
と同一のIPヘッダ情報70を付加して送信することとする。なお,パケット交換
機1には当該通信フローが利用する通信経路に関する情報を,その通信フローの
経路情報としてフローテーブル4に格納しているので,その経路情報を用いて,
端末に隣接するパケット交換機,あるいは監視対象であるネットワーク範囲の境
界に存在するパケット交換機のIPアドレスに対応したIPヘッダを付与して送信し
てもよいことは容易に理解できる。図1の説明でも述べたように,端末に隣接す
るパケット交換機,若しくは監視を実施したいネットワークの境界に存在するパ
ケット交換機は,監視すべき通信フローの監視情報を収集し,それをネットワー
ク管理装置に対して転送する機能を有しているので,そのパケット交換機のIPア
ドレスであってもよい。監視情報として送信する項目は,IPヘッダ情報に引き続
く位置に格納して送信する。その内容は,その監視情報を収集したパケット交換
機を識別するための装置識別情報74,当該監視情報を収集した通信フローを識
別するフロー識別情報75,当該パケット交換機が送信したパケットに関する統
計監視情報76,および廃棄したパケット数に関する情報77,当該パケット交
換機において利用した帯域に関する情報78,時刻に関する情報79である。更
に詳細に述べるならば,装置識別情報としては当該パケット交換機のIPアドレス
や交換機固有の識別番号を利用する。パケット交換機のIPアドレスは,ネットワ
ーク内部でユニークに割り付けられた番号であるので,確実にパケット交換機を
識別することが可能である。また,一般的なネットワーク管理装置も,ネットワ
ーク管理にネットワーク構成要素のIPアドレスを用いている場合が多く,ネット
ワーク管理装置と連携動作させる時の親和性も高い。通信フローの識別に用いる
情報としては,送信元アドレス(Source IP Address/SIP),宛先アドレス(Des
tination IP Address/DIP)やプロトコルタイプ,サービスタイプ(PT),パケ
ット長などのIPアドレスヘッダ内の情報を利用する。また,UDPやTCPといったIP
より上位のレイヤの送信ポート番号(Source Port Number),受信ポート番号(
Destination Port Number)などを利用してもよい。なお,これまでの実施例で
は,IPレイヤより上位の識別情報を用いて通信フローを識別することを説明した
が,最近IETFで規格化が進められているMPLS(Multi Protocol Label Switching
)方式において利用するレイヤのヘッダ情報(Shimヘッダ情報)を用いて識別す
ることも可能である。また,伝送プロトコルとしてATM(Asynchronous Transfer
Mode)を利用している場合は,ATMヘッダにあるVC(Virtual Circuit),VP(Vi
rtual Path)等のフロー識別子を用いても良いことは容易に類推できる発明であ
る。
図8は,図7の実施例の変形例を説明する図である。図8の実施例が,図7の
実施例と異なる点は,監視情報の多重化方法の違いである。すなわち,図7の実
施例では,監視情報は通信フローを構成するパケットとは独立したパケットのペ
イロードにて送信するのに対し,図8の実施例では,監視データを端末間のユー
ザデータのパケットに挿入して送信する。本方法の利点は,統計監視データの通
信経路とユーザデータのパケットヘッダがユーザデータの通信パケットと全く同
一になるので,通信フローの一部として統計監視情報が転送できる点にある。す
なわち,一般的なインターネットでは,行き先のIPアドレスが異なると,異なる
経路を通って転送される可能性がある。しかし,本方法によればユーザの通信フ
ローと全く同一なヘッダ条件(経路設定条件)とすることができ,同一経路にお
ける統計監視情報を収集できることになる。
図9は,複数のパケット交換機を経過して統計監視情報が多重化された後のパ
ケットの構成を示す図である。図7,及び図8の実施例の説明において述べた統
計監視項目を含んだパケット交換機単位の統計監視情報を,本実施例では監視情
報エレメントと呼ぶことにする。図10(A)の実施例においては,パケット交
換機1からパケット交換機Nまでの監視情報エレメントを順に追加してパケット
のペイロード(データ領域)を構成した場合を示している。
なお,図示するように複数の統計情報エレメントをカスケードに接続して多重
化すると,各エレメントの境界が検出しにくくなる。そこで本実施例では,統計
情報エレメントの境界を検出するため,境界の間にエレメントスタートコードを
挿入する。また,エレメントの先頭に,当該エレメントのサイズを記述するフィ
ールドを設ける。これらにより,各統計情報エレメントの開始位置が判定できる
ようになり,各パケット交換機毎に統計情報を処理できる。その他の実施例とし
て,監視情報エレメントを分離するためにエレメントサイズ情報を監視情報エレ
メントに埋め込んでもよい。すなわち,エレメントの先頭にエレメントサイズを
記述するようにしても良い。エレメントの最終位置は,先頭のエレメント位置か
らエレメントサイズを加算した位置として特定できるので,上記の説明と同様に
エレメントを分離することができる。
図10の説明においては,上流のパケット交換機の接続順に統計情報エレメン
トを追加して多重する構成を説明したが,統計情報エレメントはパケット交換機
の識別子を含んでいるため,その順序は必ずしも重要ではない。順序を入れ替え
て統計監視情報を多重化しても,同様な効果を得ることができることは容易に類
推できる。
次に,通信フローの開始検出処理及び終了検出処理の実施例について説明する
。通信フローの開始,及び終了の検出は,エッジに存在するパケット交換機のフ
ロー検出手段3が行う。図1の実施例で説明したように,フロー検出手段3は,
図1の入力側IF2が受信し,検索キーに従って検索を行なう。フローテーブル4
に条件が記載されており,かつ検出以前の受信履歴がない場合には,当該パケッ
トを通信フロー開始パケットとして認識する。フロー検出機能3は,IPパケット
を検出した際に,当該フローに関するタイマーを起動し,受信した時刻から時刻
のインクリメントを開始する。フロー検出機能3が,通信開始パケットを検出し
た場合,該検出手段は多重化制御手段6に対し,開始通知を送信する。多重制御
機能6は,前記開始通知を受信した場合は,新たに統計情報収集開始指示パケッ
トを作成し,そのパケットをユーザデータパケットと多重して隣接する下流のパ
ケット交換機に対して送信する。先に説明したようにフロー検出手段は,新しい
IPパケットを検出した際にタイマーを起動する。タイマーの起動は,同一の通信
フローに属するIPパケットを再度検出した際に,その値をリセットするように動
作する。従って,通信フローが継続する間は,常に受信とタイマーリセットの動
作を交互に繰り返すことになる。フロー検出機能3には,上記タイマーの値を監
視する機能を設け,タイマーの値がある所定の値までインクリメントされた際に
は,当該通信フローに関するIPパケットの受信が終了したものと見做し,タイム
アウト処理を起動する。タイムアウト処理の主なものは,監視情報収集指示パケ
ットを,下流に隣接するパケット交換機に対して送出することである。上記の説
明のようにフロー検出機能の動作によって,監視すべき通信の開始と終了を検出
することができ,図5,図6に示した手順の動作が可能となる。
以上の実施例を要約すると,本発明では管理対象ネットワークの境界(エッジ
)に存在するエッジパケット交換機が,通信フローの検出を行ない,その新規通
信フローの通信フローパスに沿った全パケット交換機に対して統計監視情報の収
集指示を行う。またエッジパケット交換機は通信フロー(セッション)の終了(
切断)をも検出し,統計情報収集結果の集約を指示する。また各パケット交換機
の統計監視情報は,パケット交換機により多重化されてエッジパケット交換機に
集約され,メータリーダに対して送信されることになる。本発明の趣旨は,上記
のように通信フロー単位に統計監視情報を取得することと,その情報をエッジパ
ケット交換機に集約してメータリーダに送信することにある。
上記の実施例では,管理対象ネットワーク30のエッジノードのみが,統計監
視情報をメータリーダに送信するが,管理対象ネットワーク30を論理的に複数
の管理ドメインに分割し,各管理ドメインにおいて,上述の監視情報の収集を行
ってもよい。
次に,本発明を利用したISPのサービスを説明する。図3に示した管理対象ネ
ットワーク30がISPが管理するネットワークであるとする。また,エッジノー
ド33に,SLAを結ぶユーザの端末が直接接続されているとする。上述のように
,図3のネットワークでは,通信フロー単位で統計監視情報を収集することがで
きる。遅延時間,最低帯域補償,パケット損失率等がSLAの定義に含まれている
場合,上述の通り,パケット交換機が送信したパケットに関する統計監視情報7
6,および廃棄したパケット数に関する情報77,当該パケット交換機において
利用した帯域に関する情報78,時刻に関する情報79を通信フロー単位で収集
することができるので,これらのデータをそのまま,またはこれらのデータを基
に作成したデータをユーザに送信することにより,SLA履行を証明することが可
能となる。
本発明による監視方式を備えるパケット交換機のブロック図。 従来の監視方法を説明する図。 従来技術による監視方法を用いたネットワークの構成図。 本発明の第1の実施例であるネットワークの構成図。 本発明の実施例のネットワーク(図3)における各パケット交換機の動作を説明する図。 図5の実施例の変形例を説明するための図。 統計監視情報パケットの構成を示す図。 図7の実施例の変形例を説明するための図。 監視情報エレメントの多重化の仕方を説明するための図。 図9の実施例の変形例を説明するための図。
符号の説明
1… 本発明のパケット交換機
2… 入力側インタフェース
3… フロー検出機能
4… フローテーブル
5… メータ
6… 多重化制御機能
7… 多重化機能
13… 管理装置インタフェース
20,21… メータ
22… メータリーダ
23… マネージャ
30… 管理対象ネットワーク
33,34… エッジパケット交換機
25,36… 中継パケット交換機
50… 監視対象ネットワーク
53,54… エッジパケット交換機
55… 中継パケット交換機
60… 監視対象ネットワーク
63,64… エッジパケット交換機
65… 中継パケット交換機
70… IPヘッダ
71… ユーザデータ
74… 装置識別情報
75… フロー識別情報
76… 送信カウント
77… 損失カウント
78… 利用帯域情報
79… 時刻情報
80… IPヘッダ
81… ユーザデータ
84… 装置識別情報
85… フロー識別情報
86… 送信カウント
87… 損失カウント
88… 利用帯域情報
89… 時刻情報
100… IPヘッダ
101,102,103,104… 統計情報エレメント。

Claims (15)

  1. 複数のパケット交換機と,上記複数のパケット交換機を管理するネットワーク監視装置とを含むネットワークにおいて,上記ネットワークのバウンダリに配置されるパケット交換機のネットワーク監視方法であって,
    入力されたパケットのヘッダ内のデータと,検出すべき監視対象通信フローの条件とを比較することにより,監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出し,
    監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出すると,上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を開始し,
    上記検出された監視対象通信フローに属するパケットの通信終了を検出すると,それを契機に,収集した統計情報を一部に含むパケットを,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットが通過した経路の下流に位置する隣接パケット交換機に送信し,上記隣接パケット交換機に対して,上記隣接パケット交換機が収集した上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を指示することを特徴とするネットワーク監視方法。
  2. 請求項1に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記収集した統計情報を一部に含むパケットは,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットであることを特徴とするネットワーク監視方法。
  3. 請求項1に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記検出すべき監視対象通信フローの条件は,少なくともパケットヘッダ内の送信元アドレス情報,宛先アドレス情報又はサービスタイプの何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  4. 請求項1に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記監視対象通信フローの統計情報は,少なくとも,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットのバイト数,廃棄された上記監視対象通信フローに属するパケットの数,又は単位時間に通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数の何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  5. 複数のパケット交換機と,上記複数のパケット交換機を管理するネットワーク監視装置とを含むネットワークにおいて,上記ネットワークのコアに配置されるパケット交換機のネットワーク監視方法であって,
    入力されたパケットのヘッダ内のデータと,検出すべき監視対象通信フローの条件とを比較することにより,監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出し,
    監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出すると,上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を開始し,
    上記監視対象通信フローに属するパケットが通過したパケット交換機であって,上記ネットワークのバウンダリに配置されるパケット交換機が収集した統計情報を一部に含むパケットを受信すると,それを契機に,その受信したパケットに収集した統計情報を多重して,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットが通過した経路の下流に位置する隣接パケット交換機に送信することを特徴とするネットワーク監視方法。
  6. 請求項5に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記受信したパケットは,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットであることを特徴とするネットワーク監視方法。
  7. 請求項5に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記検出すべき監視対象通信フローの条件は,少なくともパケットヘッダ内の送信元アドレス情報,宛先アドレス情報又はサービスタイプの何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  8. 請求項5に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記監視対象通信フローの統計情報は,少なくとも,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットのバイト数,廃棄された上記監視対象通信フローに属するパケットの数,又は単位時間に通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数の何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  9. 複数のパケット交換機と,上記複数のパケット交換機を管理するネットワーク監視装置とを含むネットワークにおいて,上記ネットワークのバウンダリに配置されるパケット交換機のネットワーク監視方法であって,
    入力されたパケットのヘッダ内のデータと,検出すべき監視対象通信フローの条件とを比較することにより,監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出し,
    監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出すると,上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を開始し,
    上記監視対象通信フローに属するパケットが通過したパケット交換機であって,上記ネットワークのバウンダリに配置されるパケット交換機が収集した統計情報を一部に含むパケットを受信すると,それを契機に,その受信したパケットに収集した統計情報を多重して,上記ネットワーク管理装置に送信することを特徴とするネットワーク監視方法。
  10. 請求項9に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記受信したパケットは,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットであることを特徴とするネットワーク監視方法。
  11. 請求項9に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記検出すべき監視対象通信フローの条件は,少なくともパケットヘッダ内の送信元アドレス情報,宛先アドレス情報又はサービスタイプの何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  12. 請求項9に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記監視対象通信フローの統計情報は,少なくとも,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットのバイト数,廃棄された上記監視対象通信フローに属するパケットの数,又は単位時間に通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数の何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  13. 複数のパケット交換機と,上記複数のパケット交換機を管理するネットワーク監視装置とを含むネットワークにおいて,上記ネットワークのバウンダリに配置されるパケット交換機のネットワーク監視方法であって,
    入力されたパケットのヘッダ内のデータと,検出すべき監視対象通信フローの条件とを比較することにより,監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出し,
    監視対象通信フローに属するパケットの通信開始を検出すると,上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を開始し,
    上記検出された監視対象通信フローに属するパケットの通信終了を検出すると,それを契機に,収集した統計情報を一部に含むパケットを,上記検出された監視対象通信フローに属するパケットが通過した経路の上流に位置する隣接パケット交換機に送信し,上記隣接パケット交換機に対して,上記隣接パケット交換機が収集した上記検出された監視対象通信フローの統計情報の収集を指示することを特徴とするネットワーク監視方法。
  14. 請求項13に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記検出すべき監視対象通信フローの条件は,少なくともパケットヘッダ内の送信元アドレス情報,宛先アドレス情報又はサービスタイプの何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
  15. 請求項13に記載のネットワーク監視方法であって,
    上記監視対象通信フローの統計情報は,少なくとも,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数,通過した上記監視対象通信フローに属するパケットのバイト数,廃棄された上記監視対象通信フローに属するパケットの数,又は単位時間に通過した上記監視対象通信フローに属するパケットの数の何れか一つを含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
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