JP2005133573A - Fuel supply controller for internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関の吸気通路上又は燃焼室内への燃料の供給を制御する燃料供給制御装置に関する。 The present invention relates to a fuel supply control device that controls the supply of fuel to an intake passage of an internal combustion engine or to a combustion chamber.
内燃機関では、吸気通路上又は燃焼室内に燃料を供給して混合気を生成し、この混合気に点火プラグで点火したり圧縮による自然着火によって混合気を燃焼させ、この燃焼時の爆発力を利用して出力を得ている。現在、排ガス浄化の観点などから正確な燃料噴射制御が必要となっており、また、燃料供給系の異常時を正確に検出することも必要となっている。燃料噴射制御については、制御に必要なマップを予め実験などによって作成し(以下、この作業を適合作業と呼ぶこととする)、このマップに基づいて燃料供給制御を行うことで正確性を担保していることが多かった。異常検出についても同様であり、予め異常判定制御に必要な情報を予め実験などによって取得しておき(この作業についても、以下、適合作業と呼ぶこととする)、この情報に基づいて異常判定制御を行うことで正確性を担保していることが多かった。
しかし、このような適合作業には多くの時間が必要であり、また、内燃機関の形式が変わるたびに必要となるものであった。本発明の目的は、適合作業を少なく、あるいは、行わなくて済むようにすることが可能な内燃機関の燃料供給制御装置を提供することにある。 However, such adaptation work requires a lot of time and is required whenever the type of the internal combustion engine changes. An object of the present invention is to provide a fuel supply control device for an internal combustion engine that can reduce or eliminate the need for adaptation work.
請求項1に記載の内燃機関の燃料供給制御装置は、内燃機関の吸気通路上又は燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、燃料噴射手段による燃料噴射を制御する噴射制御手段と、燃料噴射手段に燃料を供給する燃料供給通路上の燃圧を検出する燃圧検出手段と、噴射制御手段による燃料噴射手段の制御信号及び燃圧検出手段によって検出された燃圧に基づいて、燃料通路及び燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定する推定手段と、推定手段によって検出された燃料変化量に基づいて燃料供給系に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段とを備えていることを特徴としている。
The fuel supply control device for an internal combustion engine according to
請求項2に記載の内燃機関の燃料供給制御装置は、内燃機関の吸気通路上又は燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、燃料噴射手段による燃料噴射を制御する噴射制御手段と、燃料噴射手段に燃料を供給する燃料供給通路上の燃圧を検出する燃圧検出手段と、噴射制御手段による燃料噴射手段の制御信号及び燃圧検出手段によって検出された燃圧に基づいて、燃料通路及び燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定する推定手段とを備えており、噴射制御手段が、推定手段によって検出された燃料変化量に基づいて燃料噴射手段に供給する燃料量を補正することを特徴としている。
The fuel supply control device for an internal combustion engine according to
請求項1に記載の内燃機関の燃料供給制御装置によれば、燃料噴射手段の制御信号及び燃圧に基づいて、推定手段が燃料通路及び燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定するので、適合作業を少なく、あるいは、行わなくて済むようにすることが可能であると共に、燃料供給系に異常が生じているか否かの異常判定を正確に行うことができる。
According to the fuel supply control apparatus for an internal combustion engine according to
請求項2に記載の内燃機関の燃料供給制御装置によれば、燃料噴射手段の制御信号及び燃圧に基づいて、推定手段が燃料通路及び燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定し、これに基づいて燃料供給量を補正するため、適合作業を少なく、あるいは、行わなくて済むようにすることが可能であると共に、より正確な燃料供給制御を行うことができる。
According to the fuel supply control apparatus for an internal combustion engine according to
本発明の内燃機関の燃料供給制御装置の一実施形態について以下に説明する。本実施形態の内燃機関の燃料供給制御装置の構成を図1に示す。図1に示されるように、燃料は燃料タンク1内に貯留されており、燃料タンク1内の燃料は燃料通路2を介してインジェクタ(燃料噴射手段)3に供給される。本実施形態の内燃機関は直列四気筒のものであり、インジェクタ3は各気筒に一つずつ、合計四つ配設されている。インジェクタ3はデリバリパイプ4に取り付けられており、デリバリパイプ4内は後述する高圧燃料ポンプ5によって所定の燃圧に制御されている。なお、デリバリパイプ4は燃料の通路となり、燃料通路の一部であるが、燃料通路2とは別の符号を付して説明する。デリバリパイプ4内を所定の燃圧となるようにしておくことで、全てのインジェクタ3からの燃料噴射を高精度に行うことができる。デリバリパイプ4には、内部の燃圧を検出する燃圧センサ(燃圧検出手段)6が取り付けられている。
An embodiment of a fuel supply control device for an internal combustion engine of the present invention will be described below. FIG. 1 shows the configuration of a fuel supply control apparatus for an internal combustion engine according to this embodiment. As shown in FIG. 1, the fuel is stored in a
燃料タンク1内の燃料は、低圧燃料ポンプ7によって燃料通路に送出される。低圧燃料ポンプ7によって送出された燃料は、プレッシャーレギュレータ8によって燃圧が一定に維持されている。プレッシャーレギュレータ8の下流側の燃料通路2上にはパルセーションダンパ9が配設されている。パルセーションダンパ9は、燃料通路2内に発生する脈動を抑制し、正確な燃料噴射を実現するためのものである。さらに、パルセーションダンパ9の下流側には高圧燃料ポンプ5が配設されており、燃料はこの高圧燃料ポンプによってさらに昇圧される。高圧燃料ポンプ5は、主としてスピル弁5aとプランジャ5bとによって構成されている。スピル弁5aは、燃料通路2と高圧燃料ポンプ5の内部との間を開閉する。
The fuel in the
スピル弁5aの開閉制御は、後述する電子制御ユニット(ECU)10によって行われている。プランジャ5bは、高圧燃料ポンプ5の内部に往復運動可能に配設されており、高圧燃料ポンプ5の内部容積を変化させるものである。プランジャ5bは、カムシャフト5dに設けられた楕円状のカム5eによって、カムシャフト5dの回転数に応じて常に往復運動されている。内部にスピル弁5aとプランジャ5bとを有する高圧燃料ポンプ5には、上述したデリバリパイプ4につながる配管が接続されており、この配管上にチェックバルブ11が配されている。チェックバルブ11は、逆止弁として機能し、チェックバルブ11より下流側の燃圧を維持する役割がある。
Open / close control of the
ここで、スピル弁5aを閉じられると、プランジャ5bの図1中上方への移動によって、高圧燃料ポンプ5の内部容積が減らされて燃圧が上昇する。この燃圧上昇によって、チェックバルブ11が開かれ、チェックバルブ11より下流側に高い燃圧の燃料が供給される。また、スピル弁5aが開かれたときにプランジャ5bが高圧燃料ポンプ5の図1中下方への移動によって、高圧燃料ポンプ5の内部容積が増やされると、新たな燃料が高圧燃料ポンプ5の内部に導入される。そして、再度スピル弁5aが閉じられて昇圧されてチェックバルブ11より下流側に高い燃圧の燃料が供給される。
Here, when the
燃料通路2上において、低圧燃料ポンプ7から高圧燃料ポンプ5まで間が低圧側、高圧燃料ポンプ5からデリバリパイプ4までが高圧側となる。低圧側の圧力はプレッシャーレギュレータ8によって一定に保たれており、高圧側は高圧燃料ポンプ5を制御することで所定の圧力に制御される。上述したスピル弁5aを駆動する電磁コイル5c及び燃圧センサ6はECU10に接続されており、ECU10は燃圧センサ6によって燃圧を監視しつつ、スピル弁5aの開閉制御を行っている。なお、カムシャフト5dには、その回転を検出するカムシャフトポジションセンサ12も取り付けられており、カムシャフトポジションセンサ12もECU10に接続されている。
On the
さらに、ECU10には、図示されないクランクポジションセンサも接続されている。クランクポジションセンサによってクランクアングル(CA)を検出し、これに基づいて各制御タイミングを同期させている。ECU10は、CPU・RAM・ROMなどを有しており、後述する制御演算はROM内に格納されたプログラムによって行われる。ECU10には上述したインジェクタ3も接続されており、インジェクタ3はECU10によって制御されている。インジェクタ3からの燃料噴射量は開弁時間に基づいてECU10によって制御されており、ECU10は噴射制御手段として機能している。本実施形態の内燃機関には、噴射されなかった余分な燃料をデリバリパイプ4から燃料タンク1(又は燃料通路2上)に戻すためのリターン配管13も配設されている。リターン配管13の一端は、デリバリパイプ4に接続され、他端は燃料タンク1の内部に位置している。
Further, a crank position sensor (not shown) is connected to the
リターン配管13のデリバリパイプ4への接続部近傍には、リリーフバルブ14が取り付けられている。デリバリパイプ4に供給されたがインジェクタ3から噴射されずに余分となった燃料は、その燃圧上昇によってリリーフバルブ14を開いてリターン配管13を通して燃料タンク1に戻される。また、リターン配管13は途中で分岐されており、その分岐された先はプランジャ5b部分に接続されている。こちらの分岐されたリターン配管13によって燃料通路2上に戻された燃料は、高圧燃料ポンプ5によって再度デリバリパイプ4に供給される。
A
次に、上述した構成の制御装置による燃圧制御と異常判定制御について説明する。まず、これらの制御の制御構成図を図2に示す。この構成図の一番上の列が、実際の燃料噴射制御を示していると言える。燃料噴射制御によって決定された燃圧目標値Prref(及び後述する燃圧補正値Prhosei)に基づいてスピル弁5aの駆動指示信号(開閉Duty比)Idutyが生成される。そして、この駆動指示信号Iduty(燃料噴射手段の制御信号)に従って高圧燃料ポンプ5(スピル弁5a)が駆動される。このとき、高圧燃料ポンプ5によってデリバリパイプ4に対して圧送される燃料量を燃料ポンプ圧送量Qpmpとする。そして、デリバリパイプ4に圧送された燃料量である燃料ポンプ圧送量Qpmpから、インジェクタ3からの実燃料噴射量Qinjと、高圧燃料ポンプ5から上流側に漏れたりインジェクタ3の閉弁時に噴射孔から漏れたりする実燃料漏れ量Qleakを差し引いたものが、デリバリパイプ4内の燃料変化量Qとなる。即ち、燃料変化量Q=燃料ポンプ圧送量Qpmp−(実燃料噴射量Qinj+実燃料漏れ量Qleak)…(I)となる。
Next, fuel pressure control and abnormality determination control by the control device having the above-described configuration will be described. First, a control configuration diagram of these controls is shown in FIG. It can be said that the top row of this block diagram shows actual fuel injection control. A drive instruction signal (open / close duty ratio) I duty of the
デリバリパイプ4内の燃料変化量Q(体積)から、デリバリパイプ4内の実際の燃圧である実デリバリ燃圧Pr(圧力)を換算することが可能である。図2中の点線で囲まれた部分が、実際の燃料供給システムとなる。ここで、実際の燃料供給システムでは、高圧燃料ポンプ5(スピル弁5a)への駆動指示信号Iduty、及び、最終的に燃圧センサ6によって検出できる実デリバリ燃圧Prのみを知ることができる。実際には検出していないこれらの物理量Qpmp,Qinj,Qleak,Qを、後述する数学的モデル(物理量を物理現象に即して数学的演算によって推定するモデル)に基づいて推定し、この推定した値に基づいて燃圧制御及び異常判定を行うのが本実施形態である。
The actual delivery fuel pressure Pr (pressure) that is the actual fuel pressure in the
これらのモデルが、図2中上から二段目から四段目に示されている。なお、図2中、上述したモデルによる演算値(予測値:推定値)には、[Q]や[Pr]のように[ ]を付して示すこととする。以下、これらのモデルによる演算を含めた燃圧制御及び異常判定制御について、図3〜図14に示す。以下、図3〜図14を参照しつつ、燃圧制御及び異常判定制御について説明する。まず、図3のフローチャートに示されるように、燃圧制御の初めのステップとして異常診断制御が行われる(ステップ300)。まず、この異常診断制御について説明する。異常診断制御のフローチャートを、図4に示される。 These models are shown in the second to fourth stages from the top in FIG. In FIG. 2, the calculation values (predicted values: estimated values) obtained by the above-described model are indicated by adding [] such as [Q] and [Pr]. Hereinafter, fuel pressure control and abnormality determination control including calculation by these models are shown in FIGS. Hereinafter, fuel pressure control and abnormality determination control will be described with reference to FIGS. First, as shown in the flowchart of FIG. 3, abnormality diagnosis control is performed as the first step of fuel pressure control (step 300). First, the abnormality diagnosis control will be described. A flowchart of the abnormality diagnosis control is shown in FIG.
図4のフローチャートに示されるように、異常診断制御は大きな流れとして以下の順に行われる。
高圧ポンプ推定圧送量推定値[Qpmp]算出(ステップ400:図2中<1>部)→燃料変化量推定値[Q]算出(ステップ405:図2中<2>部)→配管外乱推定値[Qdis]算出(ステップ410:図2中<3>部)→燃料系漏れ異常判定(ステップ415:図2中<4>部)→デリバリ燃圧推定値[Pr]算出(ステップ420:図2中<5>部)→高圧燃料ポンプ異常判定(ステップ425)
As shown in the flowchart of FIG. 4, the abnormality diagnosis control is performed in the following order as a large flow.
High pressure pump estimated pumping amount estimated value [Q pmp ] calculation (step 400: <1> portion in FIG. 2) → fuel change amount estimated value [Q] calculation (step 405: <2> portion in FIG. 2) → pipe disturbance estimation Value [Q dis ] calculation (step 410: <3> portion in FIG. 2) → Fuel system leakage abnormality determination (step 415: <4> portion in FIG. 2) → Delivery fuel pressure estimated value [Pr] calculation (step 420: FIG. 2 <5> part) → High pressure fuel pump abnormality determination (step 425)
即ち、ここでは、燃料供給系の漏れに関する異常判定(ステップ415)と、高圧燃料ポンプ5に関する異常判定(ステップ425)の二つの異常判定が行われる。以下、ステップ400〜ステップ425の各ステップに関して、各ステップ毎に説明する。まず、ステップ400の高圧燃料ポンプ5の圧送量推定値[Qpmp]算出に関して説明する。圧送量推定値[Qpmp]は、高圧燃料ポンプモデル(図2中の<1>部)によって算出される。この高圧燃料ポンプモデルのフローチャートを図5に示す。
That is, here, two abnormality determinations are performed, namely, an abnormality determination regarding the leakage of the fuel supply system (step 415) and an abnormality determination regarding the high pressure fuel pump 5 (step 425). Hereinafter, each step from step 400 to step 425 will be described for each step. First, calculation of the estimated pumping amount [Q pmp ] of the high-
上述したように、実際の燃料ポンプ圧送量Qpmpはセンサなどで検出されていない。そこで、この圧送量Qpmpを推定値[Qpmp]として算出する。これには、まず、図5のフローチャートに示されるように、内燃機関が始動されているか否かを判定する(ステップ500)。始動されていなければ、高圧燃料ポンプ5によるデリバリパイプ4への燃料供給は始まっていないので、圧送量推定値[Qpmp]はゼロとなる(ステップ505)。一方、内燃機関が既に始動されている場合は、高圧燃料ポンプ5の内部容積の変化量を算出する(ステップ510)。このステップをさらに詳しく示すフローチャートを図6に示す。
As described above, the actual fuel pump pumping amount Q pmp is not detected by a sensor or the like. Therefore, the pumping amount Q pmp is calculated as an estimated value [Q pmp ]. To this end, first, as shown in the flowchart of FIG. 5, it is determined whether or not the internal combustion engine has been started (step 500). If not started, fuel supply to the
図6に基づいてステップ510における高圧燃料ポンプ5の内部容積の変化量算出について説明する。図6のフローチャートに示されるように、まず、高圧燃料ポンプ5のカム5eのリフト量(=プランジャ5bの位置)を算出する(ステップ600)。カムリフト量は、クランクポジションセンサやカムポジションセンサ12の検出結果から得られる。なお、カムシャフト5dに対してバルブタイミング可変機構が組み込まれている場合は、バルブタイミング可変制御の制御信号なども考慮してカムリフト量が算出される。
Based on FIG. 6, the calculation of the amount of change in the internal volume of the high-
次に、高圧燃料ポンプ5の状態が圧送行程であるのか、吸入行程であるのかを判定する(ステップ605)。カム5eの変位量は、今回のカムリフト量から前回のカムリフト量を差し引いて差分を求めることで得られる。このリフト変位量が正の値であれば、圧送行程であると判断できる(ここでは、変位量=0も圧送行程とする)。圧送行程である場合は、フラグJudgeLiftを1とする。反対に、このリフト変位量が負である場合には吸入行程であると判断できる。吸入行程の場合は、フラグJudgeLiftを0とする。次に、高圧燃料ポンプ5の容積変化量Vpmp(体積)を算出する(ステップ610)。容積変化量Vpmpの算出は次の式(II)による。
容積変化量Vpmp=JudgeLift×π×(容積内半径)2×(リフト変位量)…(II)
Next, it is determined whether the state of the high-
The volumetric change V pmp = JudgeLift × π × (volume within a radius) 2 × (lift displacement amount) ... (II)
ここでは、高圧燃料ポンプ5による燃料の送出についてのみが問題となるため、高圧燃料ポンプ5が内部に燃料を吸入しているときの容積変化(容積拡大)については算出の必要がない。このため、高圧燃料ポンプ5が吸入行程にあり、JudgeLift=0であるときは容積変化量Vpmp=0となる。高圧燃料ポンプ5の構造から明らかなように、プランジャ5bはカムシャフト5dが回転していれば常に容積変化を生じている。しかし、デリバリパイプ4に対して燃料を送出するか否かは、スピル弁5aの開閉状態に左右される。スピル弁5aが閉じていなければ燃料はデリバリパイプ4に対して送出されない。そこで、図5のフローチャートのステップ510で容積変化量Vpmpを算出した後のステップ515〜ステップ525においてスピル弁5aの状態を判定する。
Here, since only the fuel delivery by the high-
ステップ510に続いて、まず、スピル弁5aの閉判定が行われる(ステップ515)。これは、スピル弁5aが開状態から閉状態となったときにフラグCloseFLAGを1にセットし、それ以外(閉状態継続・開状態継続・閉状態→開状態)のときにフラグCloseFLAGを0にセットするものである。このステップをさらに詳しく示すフローチャートを図7に示す。図7に基づいてステップ515におけるスピル弁5aの閉判定について説明する。まず、ここでは、クランクアングル(CA)に基づいて判定を行う。カムポジションセンサ12の検出結果によって判定を行っても良い。クランクポジションセンサ及びカムポジションセンサ12の検出分解能等を考慮して何れのセンサに基づいて判定するのか決定すればよい。
Following step 510, first, the
まず、クランクシャフトとスピル弁5aとの同期について簡単に説明する。本実施形態の内燃機関は4ストロークエンジンであり、吸気バルブ又は排気バルブを開閉するカムシャフト5dは、クランクシャフトが二回転する間に一回転する。そして、カムシャフト5dには、図1から明らかなように二つのカム5eが180°隔てて設けられており、カムシャフト5dが一回転する間にプランジャ5bは二往復される。即ち、クランクシャフトが一回転する間にプランジャ5bは一往復する。プランジャ5bとスピル弁5aとは同期されるため、クランクシャフトの一回転毎につきスピル弁5aを一回開閉させることとなる。この開閉制御が、上述したスピル弁5aの駆動指示信号Idutyによって行われている。
First, the synchronization between the crankshaft and the
駆動指示信号Idutyによってスピル弁5aを閉じるタイミングとなるクランクアングルはCloseCAとして検出される。プランジャ5b(クランクシャフト)とスピル弁5aとを同期させて燃料をデリバリパイプ4に対して送出する場合、クランクシャフトの一回転(カムシャフト5dの半回転)につきスピル弁5aは一回開かれるので、0°CA≦CloseCA<360°CAの範囲にCloseCAが一回検出される。同様に、駆動指示信号Idutyによってスピル弁5aを開くタイミングとなるクランクアングルはOpenCAとして検出される。クランクシャフトの一回転(カムシャフト5dの半回転)につきスピル弁5aは一回閉じられるので、0°CA≦OpenCA<360°CAの範囲にOpenCAが一回設定される。
The crank angle that is the timing for closing the
このOpenCA,CloseCAは、駆動指示信号Idutyに基づいて随時更新される。このOpenCA,CloseCAの更新は、以下に説明する制御に対して随時割り込み更新処理される。なお、クランクシャフトの回転方向は決まっており、逆回転することはない。また、クランクアングルは、ある基準点を0°CAとすれば、360°CA=0°CAとなる。例えば、ある時に検出したクランクアングルが350°CAであり、次に検出したクランクアングルが10°CAであった場合、クランクアングルの値は小さくなるが、これは基準点をまたいでいるということである。 The OpenCA and CloseCA are updated as needed based on the drive instruction signal I duty . The update of OpenCA and CloseCA is interrupt-updated as needed for the control described below. Note that the rotation direction of the crankshaft is fixed and does not rotate in the reverse direction. The crank angle is 360 ° CA = 0 ° CA if a certain reference point is 0 ° CA. For example, if the crank angle detected at a certain time is 350 ° CA and the next detected crank angle is 10 ° CA, the value of the crank angle becomes small, but this means that it crosses the reference point. is there.
上述したことを踏まえ、図6のフローチャートに基づいてスピル弁5aの閉判定について説明する。ここでは、上述した駆動指示信号Idutyによって制御されているスピル弁5aの閉動作が行われたのかどうかを判定し、上述したCloseFLAGを設定する。まず、現在(今回)のクランクアングルが前回のクランクアングルよりも大きいか否かを判定する(ステップ700)。これらの演算は所定の演算周期毎に行われており、ここでは、その前回CAと今回(現在)CAとに基づいて判定を行う。ステップ700での判定は、言い換えれば、前回と現在との間に上述した基準点(0°CA)をまたいでいるか否かを判定していると言える。基準点(0°CA)またいでいなければ、クランクアングルの値がリセットされていないので前回値と現在値とをそのまま比較できるが、基準点(0°CA)またいでいる場合は、クランクアングルの値がリセットされていることを考慮して前回値と現在値とを比較しなくてはならない。
Based on the above, the closing determination of the
ステップ700が肯定される場合は、次に、現在CAが上述したCloseCAを超える値であり、かつ、前回CAがCloseCA未満であるか否かを判定する(ステップ705)。これは、前回と現在との間にCloseCAをまたいでいるか否か、即ち、スピル弁5aの閉動作が生じたのか否かを判定していると言える。ステップ705が肯定される場合は、スピル弁5aが開状態から閉状態に移行したと判断して、CloseFLAGは1にセットされる(ステップ710)。一方、ステップ705が否定される場合は、スピル弁5aが開状態から閉状態に移行する動作は行われなかったと判断して、CloseFLAGは0にセットされる(ステップ715)。
If
ステップ700に戻り、ステップ700が否定された場合について説明する。上述したように、ステップ700が否定される場合は、前回と現在との間に上述した基準点(0°CA)をまたいでいると判断できる。この場合は、まず、現在CAが上述したCloseCAを超える値であり、かつ、前回CAがCloseCA以上であるか否かを判定する(ステップ720)。ステップ720が肯定される場合は、基準点(0°CA)→CloseCA→今回CA→前回CAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にCloseCAが位置する。即ち、スピル弁5aが開状態から閉状態に移行したと判断でき、CloseFLAGは1にセットされる(ステップ710)。
Returning to step 700, the case where
一方、ステップ720が否定された場合は、基準点(0°CA)→今回CA→CloseCA→前回CAの順に大きくなる状況か、又は、基準点(0°CA)→今回CA→前回CA→CloseCAの順に大きくなる状況である。そこで、ステップ720が否定された場合は、現在CAが上述したCloseCA未満であり、かつ、前回CAがCloseCA以下であるか否かを判定する(ステップ725)。ステップ725が肯定される場合は、基準点(0°CA)→今回CA→前回CA→CloseCAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にCloseCAが位置する。即ち、スピル弁5aが開状態から閉状態に移行したと判断でき、CloseFLAGは1にセットされる(ステップ710)。一方、ステップ725が否定される場合は、基準点(0°CA)→今回CA→CloseCA→前回CAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にCloseCAが位置しない。即ち、スピル弁5aが開状態から閉状態に移行する動作は行われなかったと判断して、CloseFLAGは0にセットされる(ステップ715)。
On the other hand, if
これで、図5のフローチャートのステップ515が終了したことになる。ステップ515に続いて、スピル弁5aの開判定が行われる(ステップ520)。ここでは、上述した駆動指示信号Idutyによって制御されているスピル弁5aの開動作が行われたのかどうかを判定する。即ち、スピル弁5aが閉状態から開状態となったときにフラグOpenFLAGを1にセットし、それ以外(閉状態継続・開状態継続・開状態→閉状態)のときにフラグOpenFLAGを0にセットするものである。このステップをさらに詳しく示すフローチャートを図8に示す。図8に基づいてステップ520におけるスピル弁5aの開判定について説明する。なお、この開判定は、上述した閉判定に準じている。
This completes
まず、現在(今回)のクランクアングルが前回のクランクアングルよりも大きいか否かを判定する(ステップ800)。これは、前回と現在との間にクランクアングルの基準点(0°CA)をまたいでいるか否かを判定している。ステップ800が肯定される場合は、次に、現在CAが上述したOpenCAを超える値であり、かつ、前回CAがOpenCA未満であるか否かを判定する(ステップ805)。これは、前回と現在との間にOpenCAをまたいでいるか否か、即ち、スピル弁5aの開動作が生じたのか否かを判定している。ステップ805が肯定される場合は、スピル弁5aが閉状態から開状態に移行したと判断して、OpenFLAGは1にセットされる(ステップ810)。一方、ステップ805が否定される場合は、スピル弁5aが閉状態から開状態に移行する動作は行われなかったと判断して、OpenFLAGは0にセットされる(ステップ815)。
First, it is determined whether or not the current (current) crank angle is larger than the previous crank angle (step 800). This determines whether or not the crank angle reference point (0 ° CA) is straddled between the previous time and the current time. If
ステップ800に戻り、ステップ800が否定される場合は、前回と現在との間に上述した基準点(0°CA)をまたいでいると判断できる。この場合は、まず、現在CAが上述したOpenCAを超える値であり、かつ、前回CAがOpenCA以上であるか否かを判定する(ステップ820)。ステップ820が肯定される場合は、基準点(0°CA)→OpenCA→今回CA→前回CAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にOpenCAが位置する。即ち、スピル弁5aが閉状態から開状態に移行したと判断でき、OpenFLAGは1にセットされる(ステップ810)。
Returning to step 800, if
一方、ステップ820が否定された場合は、現在CAが上述したOpenCA未満であり、かつ、前回CAがOpenCA以下であるか否かを判定する(ステップ825)。ステップ825が肯定される場合は、基準点(0°CA)→今回CA→前回CA→OpenCAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にOpenCAが位置する。即ち、スピル弁5aが閉状態から開状態に移行したと判断でき、OpenFLAGは1にセットされる(ステップ810)。一方、ステップ825が否定される場合は、基準点(0°CA)→今回CA→OpenCA→前回CAの順に大きくなる状況であり、前回CAと今回CAとの間にOpenCAが位置しない。即ち、スピル弁5aが閉状態から開状態に移行する動作は行われなかったと判断して、OpenFLAGは0にセットされる(ステップ815)。なお、図7及び図8のフローチャートの制御において、クランクアングルの検出分解能は、内燃機関の回転数がどのような回転数であっても十分確保されている。また、クランクアングルの前回値検出と現在値検出との間に上述した基準値(0°CA)やCloseCA,OpenCAのうちの二つ以上を一度に経過することがない演算周期で制御が実行されている。
On the other hand, if
これで、図5のフローチャートのステップ520が終了したことになる。ステップ520に続いて、スピル弁5aの閉状態が継続している状態であるか否かの判定が行われる(ステップ525)。これは、スピル弁5aが閉状態を維持しているときにフラグFullFLAGを1にセットし、それ以外(開状態継続・開状態→閉状態・閉状態→開状態)のときにフラグFullFLAGを0にセットするものである。このステップをさらに詳しく示すフローチャートを図9に示す。図9に基づいてステップ525におけるスピル弁5aの閉継続判定について説明する。
This completes
まず、前回のCloseFLAGが1であるか、即ち、スピル弁5aが閉じられた次の状態であるか否かを判定する(ステップ900)。ステップ900が否定される場合は、前回のFullFLAGが1であるか否か、即ち、スピル弁5aの閉状態が継続された次の状態であるか否かを判定する(ステップ905)。ステップ900又はステップ905が肯定される場合は、今回もその閉状態が継続しているか否かを判定するために、図9のフローチャートの制御によって設定された今回のOpenFLAGが0であるか否か、即ち、今回スピル弁5aが閉状態から開状態に変わったかどうかを判定する(ステップ910)。ステップ910が肯定される場合、即ち、今回のOpenFLAGが0であり、今回スピル弁5aの開動作はなかった場合は、さらに、今回のCloseFLAGが0であるか否かを判定する(ステップ915)。
First, it is determined whether or not the previous CloseFLAG is 1, that is, whether or not the
前回のCloseFLAGが1で、今回のCloseFLAGも1であるという状況が生じた場合は、閉状態が維持されているとはみなさない。このような状況を検出するため、ステップ915が設定されている。なお、CloseFLAGが1で、今回のCloseFLAGも1である状況は通常は発生しない。ここで、ステップ915が肯定される場合は、スピル弁5aの閉状態が前回から今回まで継続していると判断できるので、FullFLAGが1にセットされる(ステップ920)。
When a situation occurs in which the previous CloseFLAG is 1 and the current CloseFLAG is 1, it is not considered that the closed state is maintained. In order to detect such a situation, step 915 is set. Note that a situation in which CloseFLAG is 1 and this time CloseFLAG is also 1 does not normally occur. Here, when
一方、(1)ステップ905が否定され、前回時に、スピル弁5aが閉じられたり、閉じ状態が維持されたりしていない場合や、(2)ステップ910が否定され、今回スピル弁5aの開動作が行われた場合、あるいは、(3)ステップ915が否定され、今回もスピル弁5aの閉動作が行われた場合は、FullFLAGは0にセットされる(ステップ925)。これで、図5のフローチャートのステップ525が終了したことになる。ステップ525に続いて、上述したCloseFLAG,OpenFLAG,FullFLAGに基づいて、有効圧送容積Veffect(体積)を算出する(ステップ530)。前回と今回との間に、スピル弁5aが開かれたり閉じられたりした場合、デリバリパイプ4に対して送出される燃料量は、ステップ510で算出された容積変化量Vpmp(体積)よりも目減りする。ステップ530では、この目減りした分を差し引いた有効圧送容積Veffectを上述したフラグを用いて正確に算出する。
On the other hand, (1)
ステップ530をさらに詳しく示すフローチャートを図10に示す。図10に基づいてステップ530における有効圧送容積Veffectの算出について説明する。まず、CloseFLAGが1であるか否か、即ち、今回と前回との間にスピル弁5aが閉じられたのか否かを判定する(ステップ1000)。ステップ1000が肯定される場合は、次の式(III)に基づいてスピル弁5aの閉動作時における有効容積変化量Vcloseを算出する(ステップ1005)なお、このとき、各CA間に基準値(0°CA)がある場合は式(III)の演算時に考慮する必要がある。
Vclose=[(現在CA−CloseCA)/(現在CA−前回CA)]×Vpmp…(III)
即ち、ステップ510で算出された容積変化量Vpmpのうち、燃料送出に有効に寄与している分のみをスピル弁5aの閉動作時における有効容積変化量Vcloseとして算出している。そして算出された閉動作時有効容積変化量Vcloseを有効圧送容積Veffectとする(ステップ1010)。
A flowchart showing the step 530 in more detail is shown in FIG. The calculation of the effective pumping volume V effect in step 530 will be described based on FIG. First, it is determined whether or not CloseFLAG is 1, that is, whether or not the
V close = [(current CA−Close CA) / (current CA−previous CA)] × V pmp (III)
That is, of the volume change amount V pmp calculated in step 510, only the amount that effectively contributes to fuel delivery is calculated as the effective volume change amount V close when the
一方、ステップ1000が否定された場合は、次に、FullFLAGが1であるか否か、即ち、スピル弁5aの閉状態が継続されている状況であるか否かを判定する(ステップ1015)。ステップ1015が肯定される場合は、ステップ510で算出された容積変化量Vpmpがすべて燃料送出に有効に寄与していると言えるので、この容積変化量Vpmpを有効圧送容積Veffectとする(ステップ1020)。
On the other hand, if
さらに、ステップ1015が否定された場合は、次に、OpenFLAGが1であるか否か、即ち、今回と前回との間にスピル弁5aが開かれたのか否かを判定する(ステップ1025)。ステップ1025が肯定される場合は、次の式(IV)に基づいてスピル弁5aの開動作時における有効容積変化量Vopenを算出する(ステップ1030)。なお、このときも、各CA間に基準値(0°CA)がある場合は式(IV)の演算時に考慮する必要がある。
Vclose=[(OpenCA−現在CA)/(現在CA−前回CA)]×Vpmp…(IV)
即ち、ステップ510で算出された容積変化量Vpmpのうち、燃料送出に有効に寄与している分のみをスピル弁5aの開動作時における有効容積変化量Vopenとして算出している。そして算出された開動作時有効容積変化量Vopenを有効圧送容積Veffectとする(ステップ1035)。
Further, if
V close = [(Open CA−current CA) / (current CA−previous CA)] × V pmp (IV)
That is, of the volume change amount V pmp calculated in step 510, only the amount that effectively contributes to fuel delivery is calculated as the effective volume change amount V open when the
最後に、ステップ1025が否定される場合は、CloseFLAG,OpenFLAG,FullFLAGの全てが0である場合であり、スピル弁5aが開状態を維持されている状態となるのでデリバリパイプ4に対して燃料は送出されない。このため、ステップ1025が否定される場合は、有効圧送容積Veffectを0とする(ステップ1040)。これで、図5のフローチャートのステップ530がが終了したことになる。ステップ530に続いて、算出された有効圧送容積Veffectを燃料ポンプ圧送量推定値[Qpmp]とする。これで、図5のフローチャートの制御が全て終了し、図4のフローチャートにおけるステップ400が終了し、高圧燃料ポンプモデル(図2中の<1>部)によって、燃料ポンプ圧送量推定値[Qpmp]が算出されたことになる。
Finally, when
ステップ400の後、燃料変化量推定値[Q]を算出する(ステップ405)。燃料変化量推定値[Q]は、燃料配管デリバリ逆モデル(図2中の<2>部)によって算出される。この燃料配管デリバリ逆モデルのフローチャートを図11に示す。上述したように、実際の燃料通路2及びデリバリパイプ4の内部の燃料変化量Qはセンサなどで検出されていない。そこで、この変化量Qを推定値[Q]として算出する。これには、まず、図11のフローチャートに示されるように、内燃機関が始動されているか否かを判定する(ステップ1100)。始動されていなければ、高圧燃料ポンプ5によるデリバリパイプ4への燃料供給は始まっていないので、燃料変化量推定値[Q]の算出は行われず、単に現在の燃圧センサ6の出力値Prを取り込み(ステップ1120)、これをECU内のRAMなどの記憶領域に記憶させる(ステップ1125)。
After step 400, an estimated fuel change amount [Q] is calculated (step 405). The estimated fuel change amount [Q] is calculated by a fuel pipe delivery inverse model (<2> portion in FIG. 2). A flowchart of this fuel pipe delivery inverse model is shown in FIG. As described above, the actual fuel change amount Q inside the
一方、内燃機関が始動されている場合は、現在の燃圧センサ6の出力値Pr[単位Pa]を取り込み(ステップ1105)、これを用いて次の式(V)式を用いて燃料変化量推定値[Q][単位:m3/STEP(STEPは演算周期)]を算出する(ステップ1110)。
燃料変化量推定値[Q]=[(Vp+Vd)/Kf]×(Prk−Prk-1)…(V)
ここで、Vdはデリバリパイプ4内の容積[単位:m3]、Vpは燃料通路2内の容積[単位:m3]、Kfは燃料体積弾性率[単位:Pa]、Prkは燃圧センサ6の出力値(今回値)[単位:Pa]、Prk-1は燃圧センサ6の出力値(前回値)である。
On the other hand, when the internal combustion engine is started, the current output value Pr [unit Pa] of the
Estimated value of fuel change [Q] = [(Vp + Vd) / Kf] × (Pr k −Pr k−1 ) (V)
Here, Vd is the volume in the delivery pipe 4 [unit: m 3 ], Vp is the volume in the fuel passage 2 [unit: m 3 ], Kf is the fuel bulk modulus [unit: Pa], and Pr k is the fuel pressure sensor. 6 is an output value (current value) [unit: Pa], and Pr k-1 is an output value (previous value) of the
上述した式(I)から分かるように、燃料変化量Qは、高圧燃料ポンプ5が送出した燃料ポンプ圧送量Qpmpから、噴射された燃料量である実燃料噴射量Qinjと漏れ出た燃料量である実燃料漏れ量Qleakとの和を引いたものである。これをここでは、式(V)を用いることで、燃圧センサ6の出力値変化に基づいて燃料変化量推定値[Q]として推定している。ステップ1110においてこのように燃料変化量推定値[Q]を算出したら、次回の燃料変化量推定値[Q]の算出のために現在の燃圧センサ6の出力値PrをECU内のRAMなどの記憶領域に記憶させる(ステップ1115)。
As can be seen from the above-described equation (I), the fuel change amount Q is calculated from the actual fuel injection amount Q inj that is the amount of fuel injected from the fuel pump pumping amount Q pmp sent by the high-
これで、図11のフローチャートの制御が全て終了し、図4のフローチャートにおけるステップ405が終了し、燃料配管デリバリ逆モデル(図2中の<2>部)によって、燃料変化量推定値[Q]が算出されたことになる。ステップ405の後、配管外乱推定値[Qdis]を算出する(ステップ410)。この配管外乱推定値[Qdis]とは、上述した式(I)右辺における、噴射された燃料量である実燃料噴射量Qinjと漏れ出た燃料量である実燃料漏れ量Qleakとの和の推定値にあたる。即ち、[Qdis]=[Qinj]+[Qleak]である(ここで、[Qinj],[Qleak]の単位はm3/STEP)。 This completes the control of the flowchart of FIG. 11, and step 405 in the flowchart of FIG. 4 ends, and the fuel change amount estimated value [Q] by the fuel pipe delivery inverse model (<2> portion in FIG. 2). Is calculated. After step 405, a pipe disturbance estimated value [Q dis ] is calculated (step 410). This estimated pipe disturbance value [Q dis ] is the difference between the actual fuel injection amount Q inj that is the injected fuel amount and the actual fuel leakage amount Q leak that is the leaked fuel amount on the right side of the above-described equation (I). This is the estimated value of the sum. That is, [Q dis ] = [Q inj ] + [Q leak ] (where [Q inj ] and [Q leak ] are in m 3 / STEP).
この配管外乱推定値[Qdis]を、次式(VI)によって算出する(図2中の<3>部)。
配管外乱推定値[Qdis]=燃料変化量推定値[Q]−燃料ポンプ圧送量推定値[Qpmp]…(VI)
ここで、燃料変化量推定値[Q]はステップ405で算出されたものであり、燃料ポンプ圧送量推定値[Qpmp]はステップ400で算出されたものである。式(VI)は、式(I)を変形したQinj+Qleak=Q−Qpmpに対応するものである。
The pipe disturbance estimated value [Q dis ] is calculated by the following equation (VI) (<3> portion in FIG. 2).
Pipe disturbance estimated value [Q dis ] = fuel change amount estimated value [Q] −fuel pump pumping amount estimated value [Q pmp ] (VI)
Here, the estimated fuel change amount [Q] is calculated in step 405, and the estimated fuel pump pumping amount [Q pmp ] is calculated in step 400. Formula (VI), which corresponds to the Q inj + Q leak = Q- Q pmp obtained by modifying the formula (I).
ステップ410の後、一つ目の異常判定である燃料系漏れ異常判定が行われる(ステップ415:図2中の<4>部)。この燃料系漏れ異常判定のフローチャートを図12に示す。まず、内燃機関が始動され、インジェクタ3が正常に機能しているか否かが判定される(ステップ1200)。ステップ1200が否定される場合は、燃料系の漏れに関する異常判定を行えない状況であるためそのまま図12のフローチャートの制御を終える。ステップ1200が肯定される場合は、燃料漏れ量推定値[Qleak]を次式(VII)を用いて算出する(ステップ1205)。
燃料漏れ量推定値[Qleak]=配管外乱推定値[Qdis]−要求燃料噴射量Qinjref…(VII)
ここで、配管外乱推定値[Qdis]はステップ410で算出されたものであり、要求燃料噴射量Qinjrefは、燃料噴射制御において決定された値である。燃料噴射制御は、ここで説明している制御と並行して実行されているもので、空燃比等を考慮して燃料噴射量を決定している。
After step 410, fuel system leakage abnormality determination, which is the first abnormality determination, is performed (step 415: <4> portion in FIG. 2). FIG. 12 shows a flowchart of this fuel system leakage abnormality determination. First, the internal combustion engine is started, and it is determined whether or not the
Fuel leak amount estimated value [Q leak ] = Pipe disturbance estimated value [Q dis ] −Required fuel injection amount Q injref (VII)
Here, the estimated pipe disturbance value [Q dis ] is calculated in step 410, and the required fuel injection amount Q injref is a value determined in the fuel injection control. The fuel injection control is executed in parallel with the control described here, and the fuel injection amount is determined in consideration of the air-fuel ratio and the like.
ステップ1205の後、並列処理となる。まず、この漏れ量推定値[Qleak]の算出サイクルが所定サイクルに達したか否かを判定する(ステップ1210)。漏れ量の積算量が所定の期間(サイクル)中に基準値を超えた場合に燃料系での漏れが異常となっていると判定するためにサイクル数を判定している。ステップ1210が肯定され、漏れ量推定値[Qleak]の積算期間が所定サイクルに達しているようであれば、現在記憶されている漏れ量推定値[Qleak]の積算値Σ[Qleak]をリセットする(ステップ1215)。一方、ステップ1210が否定され、漏れ量推定値[Qleak]の積算期間が所定サイクルに達していないようであれば、現在の積算値Σ[Qleak]に対して今回の漏れ量推定値[Qleak]を加算して積算値Σ[Qleak]を更新する(ステップ1220)。
After
ステップ1215及びステップ1220の後、積算値Σ[Qleak]が所定の基準値αを超えているか否かを判定し(ステップ1225)、超えていれば漏れ異常が発生している判断する(ステップ1230)。ステップ1225が否定されるようであれば、こちらの並列処理はそのまま判定制御を終える。ステップ1205の後のもう一方の並列処理に関してであるが、こちらでは積算値ではなく算出された漏れ量推定値[Qleak]に基づいて異常を判定する。積算値による漏れ判定では、僅かな漏れが常時進行している場合を検出し、一回毎の算出値による漏れ判定では、漏れが急激に進行した場合を検出することを意図している。ステップ1205の後、漏れ量推定値[Qleak]が所定の基準値βを超えているか否かを判定し(ステップ1235)、超えていれば漏れ異常が発生している判断する(ステップ1230)。ステップ1235が否定されるようであれば、こちらの並列処理はそのまま判定制御を終える。
After
これで、図12のフローチャートの制御が全て終了し、図4のフローチャートにおけるステップ415が終了し、燃料系の漏れ異常判定(図2中の<4>部)が終了したことになる。ステップ415の後、高圧燃料ポンプ5の異常を判定するために、燃料配管デリバリモデル(図2中の<5>部)を用いて、デリバリパイプ4内の燃圧推定値[Pr]を算出する(ステップ420)。この燃料配管デリバリモデルのフローチャートを図13に示す。燃料配管デリバリモデルによって算出される燃圧推定値[Pr]は、燃圧センサ6によって直接検出される燃圧Prに対応するものである。
This completes the control of the flowchart of FIG. 12, the
まず、ここでも、内燃機関が始動されているか否かを判定する(ステップ1300)。始動されていなければ、高圧燃料ポンプ5によるデリバリパイプ4への燃料供給は始まっていないので、燃圧推定値[Pr]の算出は行われず、図13のフローチャートの制御を終える。始動されている場合は、上述した要求燃料噴射量Qinjrefを取り込み、(ステップ1305)、さらに、燃料ポンプ圧送量推定値[Qpmp]も取り込む(ステップ1310)。そして、次の式(VIII)によって燃圧推定値[Pr]を算出する(ステップ1315)。
燃圧推定値[Pr]=Prk-1+{[Kf/(Vp+Vd)]×([Qpmp]−Qinjref)}…(VIII)
First, also here, it is determined whether or not the internal combustion engine has been started (step 1300). If not started, the fuel supply to the
Fuel pressure estimate value [Pr] = Pr k-1 + {[Kf / (Vp + Vd)] × ([Q pmp] -Q injref)} ... (VIII)
この式は、上述した式(V)を変形した次式(V’)に対応しているとも言える。
Prk=Prk-1+{[Kf/(Vp+Vd)]×[Q]}}…(V’)
ここで、Prkを実測値から推定値[Pr]に置き換え、燃料通路2及びデリバリパイプ4の内部での燃料変化量推定値[Q]を燃料ポンプ圧送量の推定値[Qpmp]から要求値としての燃料噴射量Qinjrefを差し引いたものに置き換えたものとなる。図2中においては、[Qpmp]−Qinjrefを燃料変化量推定値[Q1]と示してある。燃料変化量推定値[Q1]には、その算出に要求燃料噴射量Qinjrefが用いられており、高圧燃料ポンプ5に異常があってもこれが反映されておらず、この点で燃料変化量推定値[Q]とは異なる。
It can be said that this equation corresponds to the following equation (V ′) obtained by modifying the above-described equation (V).
Pr k = Pr k−1 + {[Kf / (Vp + Vd)] × [Q]}} (V ′)
Here, Pr k is replaced with the estimated value [Pr] from the actual measurement value, and the estimated fuel change amount [Q] in the
これで、図13のフローチャートの制御が全て終了し、図4のフローチャートにおけるステップ420が終了し、燃圧推定値[Pr]が算出(図2中の<5>部)されたことになる。ステップ420の後、二つ目の異常判定である高圧燃料ポンプ5の異常判定が行われる(ステップ425:図2中の<6>部)。この燃料ポンプ異常判定のフローチャートを図14に示す。まず、内燃機関が始動され、インジェクタ3が正常に機能しているか否かが判定される(ステップ1400)。ステップ1400が否定される場合は、高圧燃料ポンプ5に関する異常判定を行えない状況であるためそのまま図14のフローチャートの制御を終える。ステップ1400が肯定される場合は、ステップ420において算出した燃圧実測値Pr及び燃圧推定値[Pr]を取り込み(ステップ1405)、[Pr]−Prが所定の基準値γを超えているか否かを判定する(ステップ1410)。
This completes the control of the flowchart of FIG. 13, and step 420 in the flowchart of FIG. 4 ends, and the estimated fuel pressure value [Pr] is calculated (<5> portion in FIG. 2). After step 420, abnormality determination of the high-
上述したように、燃圧推定値[Pr]には高圧燃料ポンプ5に異常があってもこの異常によって変化する燃圧分は反映されていない。一方、実測値であるデリバリ燃圧Prには高圧燃料ポンプ5に異常があればこの異常によって変化する燃圧分が反映される。そこで、両者の差分をとって基準値γと比較することで異常判定を行うことができる。ステップ1410が肯定されるようであれば漏れ異常が発生している判断する(ステップ1415)。ステップ1410が否定されるようであれば、そのまま判定制御を終える。
As described above, the estimated fuel pressure [Pr] does not reflect the amount of fuel pressure that changes due to this abnormality even if the high-
これで、図13及び図4のフローチャートの制御が全て終了し、図3のフローチャートにおけるステップ300が終了したことになる。ステップ300の後、スピル弁5aの駆動制御に補正を行うべく、まず、配管外乱推定値[Qdis]を取り込む(ステップ305)。これは既に上述したステップ410において算出済みである。ステップ305の後、燃圧補正値Prhoseiを算出する(ステップ310:図2中の<7>部)。燃圧補正値Prhoseiの算出に際しては、まず、不足燃圧推定値Prlackが次の式(IX)によって算出される。そして、算出された不足燃圧推定値Prlackと燃圧センサ6によって検出された現在のデリバリ燃圧Prとに基づいて、予め作成されたマップから燃圧補正値Prhoseiが決定される。
不足燃圧推定値Prlack=Kf×[Qdis]/(Vp+Vd)…(IX)
This completes the control of the flowcharts of FIGS. 13 and 4, and step 300 in the flowchart of FIG. 3 is completed. After step 300, in order to correct the drive control of the
Insufficient fuel pressure estimated value Pr lack = Kf × [Q dis ] / (Vp + Vd) (IX)
上式(IX)から分かるように、不足燃圧推定値Prlackは配管外乱推定値[Qdis]=[Qinj]+[Qleak]に相当する燃圧であると言える。ステップ310の後、燃料噴射量制御によって算出された燃圧目標値Prrefに対して算出した不足燃圧推定値Prlackを加算し(ステップ315)、これに基づいてスピル弁5aの駆動指示信号Idutyを生成する(ステップ320)。駆動指示信号Iduty生成時には、機関回転数なども考慮される。このように、インジェクタ3の制御信号Idutyや燃圧センサ6によって検出されるデリバリ燃圧Prに基づいて、燃料通路2及びデリバリパイプ4やインジェクタ3における燃料変化量を数学的モデル(高圧燃料ポンプモデル、燃料配管デリバリ逆モデル、燃料配管デリバリ逆モデル)に基づいて推定し、これに基づいて異常判定や燃圧制御を行うので、適合作業を少なく、あるいは、行わなくて済むようにすることが可能であり、異常判定を正確に行うことができる。
As can be seen from the above formula (IX), it can be said that the insufficient fuel pressure estimated value Pr lack is a fuel pressure corresponding to the pipe disturbance estimated value [Q dis ] = [Q inj ] + [Q leak ]. After step 310, the calculated insufficient fuel pressure value Pr lack is added to the target fuel pressure value Pr ref calculated by the fuel injection amount control (step 315), and based on this, the drive instruction signal I duty of the
なお、上述した実施形態において、ECU10が、噴射制御手段・推定手段・異常判定手段として機能している。また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態においてはリターン配管13が配設されていた。しかし、リターン配管を持たない、いわゆるリターンレスシステムに対しても本発明は適用可能である。リターンレスシステムは、内燃機関の熱によって暖められた燃料を燃料タンクに還流させることを行わずに、燃料タンク内の温度上昇を抑えて燃料の蒸発を抑えることを主たる目的としている。また、上述した実施形態ではデリバリパイプ4を例に説明したが、いわゆるコモンレール(ディーゼルエンジンの場合このように呼ばれることが多い)を有するものに対しても本発明は適用可能である。
In the embodiment described above, the
1…燃料タンク、2…燃料通路、3…インジェクタ(燃料噴射手段)、4…デリバリパイプ(燃料通路)、5…高圧燃料ポンプ、5a…スピル弁、5a…スピル弁、5b…プランジャ、5c…電磁コイル、5d…カムシャフト、5e…カム、6…燃圧センサ(燃圧検出手段)、7…低圧燃料ポンプ、8…プレッシャーレギュレータ、9…パルセーションダンパ、10…ECU(噴射制御手段、推定手段、異常判定手段)、11…チェックバルブ、12…カムシャフトポジションセンサ、12…カムポジションセンサ、13…リターン配管、14…リリーフバルブ。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記燃料噴射手段による燃料噴射を制御する噴射制御手段と、
前記燃料噴射手段に燃料を供給する燃料供給通路上の燃圧を検出する燃圧検出手段と、
前記噴射制御手段による前記燃料噴射手段の制御信号及び前記燃圧検出手段によって検出された燃圧に基づいて、前記燃料通路及び前記燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定する推定手段と、
前記推定手段によって検出された燃料変化量に基づいて燃料供給系に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の燃料供給制御装置。 Fuel injection means for injecting fuel on the intake passage of the internal combustion engine or into the combustion chamber;
Injection control means for controlling fuel injection by the fuel injection means;
Fuel pressure detection means for detecting a fuel pressure on a fuel supply passage for supplying fuel to the fuel injection means;
Estimation means for estimating a fuel change amount in the fuel passage and the fuel injection means based on a mathematical model based on a control signal of the fuel injection means by the injection control means and a fuel pressure detected by the fuel pressure detection means; ,
A fuel supply control device for an internal combustion engine, comprising: an abnormality determination unit that determines whether or not an abnormality has occurred in the fuel supply system based on a fuel change amount detected by the estimation unit.
前記燃料噴射手段による燃料噴射を制御する噴射制御手段と、
前記燃料噴射手段に燃料を供給する燃料供給通路上の燃圧を検出する燃圧検出手段と、
前記噴射制御手段による前記燃料噴射手段の制御信号及び前記燃圧検出手段によって検出された燃圧に基づいて、前記燃料通路及び前記燃料噴射手段における燃料変化量を数学的モデルに基づいて推定する推定手段とを備えており、
前記噴射制御手段が、前記推定手段によって検出された燃料変化量に基づいて前記燃料噴射手段に供給する燃料量を補正することを特徴とする内燃機関の燃料供給制御装置。 Fuel injection means for injecting fuel on the intake passage of the internal combustion engine or into the combustion chamber;
Injection control means for controlling fuel injection by the fuel injection means;
Fuel pressure detection means for detecting a fuel pressure on a fuel supply passage for supplying fuel to the fuel injection means;
Estimation means for estimating a fuel change amount in the fuel passage and the fuel injection means based on a mathematical model based on a control signal of the fuel injection means by the injection control means and a fuel pressure detected by the fuel pressure detection means; With
The fuel supply control device for an internal combustion engine, wherein the injection control means corrects a fuel amount supplied to the fuel injection means based on a fuel change amount detected by the estimation means.
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