JP2005123974A - 電子透かし検出システム及び電子透かし検出方法並びに情報提供システム及び情報提供方法 - Google Patents

電子透かし検出システム及び電子透かし検出方法並びに情報提供システム及び情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯情報端末で行う演算の量を低く抑えたまま、携帯情報端末からサーバに送信するデータの量を削減し、携帯情報端末からサーバに送信するデータの秘匿性を高める。
【解決手段】 電子透かしが埋め込まれた画像を読み取る撮像手段と、読み取られた画像から電子透かしを検出するための処理のうちの画像のデータを空間領域から周波数領域に変換するための第1の処理を行い、変換された画像データを生成する第1の処理手段と、変換された画像データを用いて、撮像手段により読み取られた画像から電子透かしを検出するための処理のうちの第2の処理を行う第2の処理手段と、を備え、撮像手段と第1の処理手段は、携帯情報端末に備わり、第2の処理手段は、サーバに備わる。また、周波数成分のうちの所定の周波数帯域にあるもののみを秘匿化して携帯情報端末からサーバに送信する。
【選択図】 図18

Description

本発明は、電子透かしが挿入された画像データから電子透かしを検出する電子透かし検出システム及び電子透かし検出方法並びに検出された電子透かしを用いて情報を提供する情報提供システム及び情報提供方法に関する。
近年、画像データの電子透かしを挿入する技術が開発され、著作権等を有する者等を特定する情報、著作物等の利用を許諾する場合の利用方法及び条件に関する情報等を電子透かしの形態で画像データに挿入することが実用化されてきている。
通常は電子透かしは電子データの形態で挿入され、検出されるが、印刷にも対応した電子透かしも登場してきている。これは、電子透かしが挿入された画像データが印刷された場合であっても、印刷された画像データから電子透かしを検出できるようにしたものである。
本願発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
特開2002−259249号公報 特開2003−134326号公報 特開2002−232675号公報
また、未公開であるが、本願発明の出願人は、本願発明に関連する出願として特願2002−165628及び特願2003−275398を出願している。
ところが、従来ある印刷にも対応した電子透かしは、スキャナを用いて印刷物を読み取ることを前提としている。このような前提のもとでは、読み取られた画像の縮尺は予め知られており、画像が回転していることはない。また、スキャナは600dpi、1200dpi程度の高解像度を有するので高周波成分に埋め込まれている電子透かしを検出することができる。更に、カメラで読み取る場合と異なり手振れが生ずる場合もない。更に、スキャナにより一定の光源により画像が照射されるので、信号対雑音比、コントラストもよい。
一方、近年カメラを内蔵し、電子メール機能及びWWW(World Wide Web)ブラウザ機能を有する携帯情報端末が普及してきている。このような携帯情報端末のカメラで電子透かしが挿入された画像を読み取り、携帯情報端末からそのような画像を電子メールの添付ファイル又はホームページのフォーム情報として送れば、WWWサーバ側は電子透かしを検出し、それに基づいてデータベースから情報を検索し、携帯情報端末はWWWサーバ、メールサーバ等からその様な情報の提供等の様々なサービスを受けることができる。
従って、携帯情報端末の内蔵カメラ等で読み取った画像から電子透かしを検出することを可能とする電子透かし挿入方法及びその装置並びに電子透かし検出方法及びその装置の登場が望まれている。
しかしながら、携帯情報端末の内蔵カメラ等で読み取った画像は、画像とカメラの間の距離等が変動要因となり、縮尺が不定である。また、携帯情報端末の内蔵カメラ等で読み取った画像は、画像とカメラの間の相対回転角等が変動要因となり、少なからず回転している場合が多い。更に、携帯情報端末の内蔵カメラで読み取った画像は、解像度が低い。例えば、3cm×4cmの画像を600dpiのスキャナで読み取った場合の画素数は、67万、1200dpiのスキャナで読み取った場合の画素数は、268万であるのに対し、現在普及している携帯情報端末の内蔵カメラの画素数は30万程度であることより明らかである。更に、携帯情報端末の内蔵カメラ等で読み取った画像は、手振れが生じている場合がある。更に、携帯情報端末の内蔵カメラ等で読み取った画像は、一般の外光のもとで読み取られるので、信号対雑音比及びコントラストが十分でない場合が多い。
そこで、本発明は、縮尺が不定であり、回転していて、解像度が低く、手振れが生じていて、信号対雑音比が悪く、コントラストも悪い画像であっても電子透かしの形態で埋め込まれたデータを安定して検出することを可能とするロバストな電子透かし検出装置及びその方法を提供することを目的とする。
また、電子透かしの検出を全てサーバで行うこととすると、電子透かしが埋め込まれた画像データを全て送信しなければならない。画像データが圧縮されているとしても、画像データの容量は多く、通信時間も通信費も無視できる程度にはならない。ことに、ユーザが頻繁に情報提供を受けたい場合には、総和の通信時間はかなり長くなり、総和の通信費はかなりの額になる。そこで、電子透かしの検出を携帯情報端末に行わせ、検出された電子透かしのみをサーバに送信することも考えられる。しかし、電子透かしの検出のための処理は複雑であり、多量の演算を要する。そして、携帯情報端末は多量の演算を高速に行うことができない。従って、電子透かしの検出のための多量の演算を携帯情報端末に行わせることはできない。
また、特許文献3の発明は、電子透かし検出方法が不正者に知られると、不正者は電子透かし検出方法を基に電子透かし生成方法を知り、その電子透かし生成方法を用いて、電子透かしの消去や改竄を行う危険があることの対策として、電子透かし検出方法が不正者に知られないようにするために、電子透かし検出方法のうち秘匿処理をサーバで行うようにしたものである。しかし、特許文献3の発明は、携帯情報端末からサーバへ送信するデータ量の削減及び携帯情報端末からサーバへ送信するデータ自体の秘匿性を図ったものではない。
そこで、本発明は、携帯情報端末で行う演算の量を低く抑えたまま、携帯情報端末からサーバに送信するデータの量を削減することを可能とする電子透かし検出システム及びその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、携帯情報端末からサーバに送信するデータの秘匿性を高めることを可能とする電子透かし検出システム及びその方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、電子透かしが埋め込まれた画像を読み取る撮像手段と、前記撮像手段により読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための処理のうちの前記画像のデータを空間領域から周波数領域に変換するための第1の処理を行い、変換された画像データを生成する第1の処理手段と、前記変換された画像データを用いて、前記撮像手段により読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための前記処理のうちの第2の処理を行う第2の処理手段と、を備え、前記撮像手段と前記第1の処理手段は、携帯情報端末に備わり、前記第2の処理手段は、サーバに備わることを特徴とする電子透かし検出システムが提供される。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第1の処理は、変換された画像データのうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、前記携帯情報端末から前記サーバには、変換された画像データのうち前記所定の周波数帯域にあるもののみが送信され、前記第2の処理は、変換された画像データのうち抽出されたもののみを用いて、前記第2の処理を行ってもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第2の処理手段は、前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出する手段と、前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出する手段と、前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記周波数成分であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の周波数成分の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出する手段と、を備えていてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第1の処理は、変換された画像データの各周波数成分の振幅である最終振幅を得る処理を更に含んでいてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理、ブロック毎に変換された画像データの各ブロックの各周波数成分の振幅を得る処理及び各周波数成分の前記振幅をブロック間で加算することにより各周波数毎の総和振幅である最終振幅を得る処理を更に含んでいてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理と、ブロック毎に変換された画像データの各周波数成分のベクトル振幅をブロック間でベクトル加算してベクトル和を得る処理及び各周波数成分の前記ベクトル和の振幅である最終振幅を得る処理を更に含んでいてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記第1の処理は、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、前記携帯情報端末から前記サーバには、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみが送信されるようにしてもよい。
上記の記載の電子透かし検出システムにおいて、前記第2の処理手段は、前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出する手段と、前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出する手段と、前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記最終振幅であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の最終振幅の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出する手段と、を備えていてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域内に生成されたものであり、前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記第1の半径と所定の比例関係にある第2の半径の領域内に生成されたものであり、前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と前記所定の比例関係とは異なる所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであってもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分を兼ねていてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域に生成されたものであり、前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであってもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記所定の周波数帯域は、前記周波数領域において、中間周波数に相当するものであってもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記携帯情報端末から前記サーバに送信するデータを秘匿化する手段を更に備えていてもよい。
上記の電子透かし検出システムにおいて、前記秘匿化は、データの並び替え又は暗号化であってもよい。
本発明によれば、上記の電子透かし検出システムと、前記検出された電子透かしに対応する情報を検索する手段と、前記検索された情報を前記携帯情報端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする情報提供システムが提供される。
本発明によれば、携帯情報端末で、読み込んだ画像のデータを空間領域から時間領域に変換し、サーバで、電子透かし検出のための残りの処理を行うので、処理の分散化が図れる。
また、本発明によれば、所定の周波数帯域にある周波数成分のみを携帯情報端末からサーバに送信するので、通信費及び通信時間を削減することができる。
更に、本発明によれば、携帯情報端末からサーバに送信するデータを秘匿化するので、不正者にデータを解析されたりすることを防止することができる。
また、本発明によれば、電子透かし挿入装置で拡大縮小率検出用パターンを画像に挿入し、電子透かし検出装置で、拡大縮尺率検出用パターンを用いて拡大縮小率を補正するので、画像の縮尺が不定であっても電子透かしの形態で埋め込まれたデータを安定して検出することができる。
更に、本発明によれば、電子透かし挿入装置で回転角検出用パターンを画像に挿入し、電子透かし検出装置で、回転角検出用パターンを用いて回転角を補正するので、画像が回転していても電子透かしの形態で埋め込まれたデータを安定して検出することができる。
更に、本発明によれば、電子透かし検出装置で複素数の周波数成分ではなく周波数成分の振幅により電子透かしを検出しているので、手振れが生じた画像でも電子透かしの形態で埋め込まれたデータを安定して検出することができる。
更に、本発明によれば、第1の所定数の候補位置のうちデータにより相互に組み合わされる位置であって第1の所定数より少ない第2の所定数の周波数成分を非ゼロとするので、信号対雑音比が悪く、コントラストも悪い画像であっても電子形態の形態で埋め込まれたデータを安定して検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1による電子透かし挿入装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本実施形態による電子透かし挿入装置は、拡大縮小検出用パターン生成部101、回転角検出用パターン生成部102、データ保持部103、データパターン生成部104、合成部105、逆離散フーリエ変換部106、二値化部107及び加算部(又は減算部)108を備える。
拡大縮小率検出用パターン生成部101は、電子透かし検出装置で、入力した画像の拡大縮小率を検出するための周波数領域における拡大縮小率用パターンを生成する。
拡大縮小率パターンの例を図2に示す。図2を参照すると、拡大縮小率検出用パターンは、周波数領域において図2に示す円のうちの最外周の円上に均等に分布する24個の点のうちの20個の点より成る。なお、24個の点のうちの全ての点より成る拡大縮小率検出用パターンを生成しても良い。拡大縮小率検出用パターンの各点を、実数部の振幅が非ゼロであり、虚数部の振幅がゼロの非ゼロ周波数成分とし、拡大縮小率検出用パターンの非ゼロ周波数成分を周波数領域において点対称分布とすることにより、拡大縮小率検出用パターンを逆離散フーリエ変換したときに虚数部が発生しないようにしている。この条件は、後述する回転角検出用パターン及びデータパターンにおいても満たされている。また、拡大縮小率検出用パターンを成す非ゼロ周波数成分の周波数領域における分布は、点対称であるのみならず、左右対称且つ上下対称である。また、この最外周の円の半径は、設定した周波数領域の最大周波数を高周波数としたときの中間周波数に対応する。これは、高周波数に拡大縮小率検出用パターンを設定すると検出精度が良くなる一方で、カメラで画像が小さく撮影されたときにも拡大縮小率検出用パターンの周波数がナイキスト周波数を越えないようにマージンを設けておかなくてはならないからである。例えば、片側周波数の最大周波数が1024[サイクル/単位長さ]であれば、この最外周の円の半径を64〜512[サイクル/単位長さ]のうちのいずれかの周波数に相当する値にする。ここで、単位長さとは、逆離散フーリエ変換のブロックの一辺の長さである。
回転角検出用パターン生成部102は、電子透かし検出装置で、入力した画像の回転角を検出するための周波数領域における回転角検出用パターンを生成する。
回転角検出用パターンの例を図3に示す。図3を参照すると、回転角検出用パターンは、周波数領域において、図3に示す円のうちの最外周の円の1つ内側の円上に均等に分布する24個の点のうち10個の点より成る。なお、回転角検出用パターンは、10以外の数の点より構成されていても良い。回転角検出用パターンを成す非ゼロ周波数成分の周波数領域における分布は左右非対称かつ上下非対称とする。すなわち、回転角検出用パターンを成す非ゼロ周波数成分の周波数領域における分布は、回転が検出できるように、偏りをもったものである。なお、回転角検出用パターンを設定する円周を拡大縮小率検出用パターンを設定する円周の内側のものとしたが、外側のものとしてもよい。
データ保持部103は、画像に電子透かしの形態で埋め込みたいデータを保持する。
データパターン生成部104は、データ保持部が保持するデータの値に応じたデータパターンを生成する。
データパターンは、図4、5及び6に示すパターンを全て加算したものである。説明のために図4、5及び6に分割して記載している。図4にデータパターンのうち最外周の円周上に分布する部分、図5にデータパターンのうち中央の円周上に分布する部分、図6にデータパターンのうち最内周の円周上に分布する部分を示す。データパターンのうち最外周の部分は、周波数領域において、当該円周上に均等に分布する20個の点のうち10個の点より成る。これらの10個の点は等振幅の非ゼロの周波数成分である。データパターンの3つの部分(最外周の部分、中央の円周の部分及び最内周の部分)のうちの最外周の部分を成す非ゼロ周波数成分の数10は不変であり、挿入すべきデータの値に応じて10個の非ゼロ周波数成分の分布を変える。10個の非ゼロ周波数成分は点対称に分布しているので、実際には、データの値に応じて、10個の候補位置のうち5個の位置に非ゼロ周波数成分を設定する自由度をもって10個の点の位置が決定されることとなる。従って、最外周の部分で105=252種類のデータを表すことが可能となる。10個の候補位置のうち他の数ではなく5個の位置に非ゼロ周波数成分を設定することとしたのは、組み合わせの数が最大となるからである。データパターンのうち中央の円周の部分は、周波数領域において、当該円周上に均等に分布する12個の点のうち6個の点より成る。これらの6個の点は等振幅の非ゼロの周波数成分である。データパターンの3つの部分(最外周の部分、中央の円周の部分及び最内周の部分)のうちの中央の円周の部分を成す非ゼロ周波数成分の数6は不変であり、データの値に応じて6個の非ゼロ周波数成分の分布を変える。6個の非ゼロ周波数成分は点対称に分布しているので、実際には、挿入すべきデータの値に応じて、6個の候補位置のうち3個の位置に非ゼロ周波数成分を設定する自由度をもって6個の点の位置が決定されることとなる。従って、中央の円周の部分で63=20種類のデータを表すことが可能となる。6個の候補位置のうち他の数ではなく3個の位置に非ゼロ周波数成分を設定することとしたのは、組み合わせの数が最大となるからである。データパターンのうち最内周の部分は、周波数領域において、当該円周上に均等に分布する4個の点のうち2個の点より成る。これらの2個の点は等振幅の非ゼロの周波数成分である。データパターンの3つの部分(最外周の部分、中央の円周の部分及び最内周の部分)のうちの最内周の部分を成す非ゼロ周波数成分の数2は不変であり、挿入すべきデータの値に応じて2個の非ゼロ周波数成分の分布を変える。2個の非ゼロ周波数成分は点対称に分布しているので、実際には、データの値に応じて、2個の候補位置のうち1個の位置に非ゼロ周波数成分を設定する自由度をもって2個の点の位置が決定されることとなる。従って、最内周の円周の部分で21=2種類のデータを表すことが可能となる。
最外周の円の部分で252種類、中央の部分の円で20種類、最内周の円の部分で2種類のデータを表せるので、これらの組み合わせにより、10080通りのデータを表すことが可能となる。
なお、最外周の円の部分の10個の候補位置、中央の円の部分の6個の候補位置及び最内周の円の部分の2個の候補位置の合わせた18個の候補位置のうちのデータの値の応じた9個の位置に非ゼロ周波数成分を設定するようにしても良く、この場合には、48620通りのデータを表すことが可能となる。また、データの種類は減るが、3つの円のうちの2つ又は1つのみにデータパターンを乗せるようにしてもよい。逆に、データの種類を増やすために、3つを超える数の円にデータパターンを乗せるようにしてもよい。
また、データパターンを設定する全ての円を拡大縮小率検出用パターンを設定する円及び回転角検出用パターンを設定する円の内側のものとしたが、データパターンを設定する一部又は全ての円を拡大縮小率検出用パターンを設定する円及び回転角検出用パターンを設定する円の外側のもの又は拡大縮小率検出用パターンを設定する円及び回転角検出用パターンを設定する円の間のものとしてもよい。
上記の拡大縮小率検出用パターンが乗る円、回転角検出用パターンが乗る円及びデータパターンが乗る3つの円の半径は、相互に所定の比例関係にある。
合成部105は、拡大縮小率検出用パターン生成部101、回転角検出用パターン生成部102及びデータパターン生成部104が生成した非ゼロ周波数成分を合成する。なお、ここでいう合成とは、加算のことである。
逆離散フーリエ変換部106は、合成部105が合成した非ゼロ周波数成分を逆離散フーリエ変換して、空間領域におけるパターンを生成する。逆離散フーリエ変換部106が出力するパターンの大きさは、逆離散フーリエ変換で扱うサンプル数によって決定され、例えば、256×256画素、512×512画素、1024×1024画素等の大きさである。このような大きさのパターンを原画像の大きさにわたり繰り返したものを図7に示す。なお、空間領域におけるパターンは、データパターン生成部104の出力の直流成分の値がゼロであるので、一般にマイナスの値の画素も有するが、図面の印刷の都合上、このパターンにマイナスの値の画素が無くなるようなオフセットを加算したものを図7に示している。
二値化部107は、逆離散フーリエ変換部106が生成したパターンをゼロをしきい値として所定の値a又は−aに二値化する。二値化されたパターンは−aの画素も有するが、図面の印刷の都合上、マイナスの値の画素が無くなるようなオフセットを加算して得た二値化パターンを繰り返したものの例を図8に示す。
加算部(又は減算部)108は、印刷に用いるデータであるためにCMYK(Cyan, Magenta, Yellow, blacK)で表される原画像のうち黄成分の一部又は全てのブロックに二値化されたパターンを加算(または減算)する。この際、原画像の元となる画像がRBG(Red, Blue, Green)で表されている場合には、予め、その元となる画像をCMYKで表される画像に変換しておく。黄成分を選択したのは、黄成分のノイズが視覚上目立たないからである。なお、二値化部107による二値化の処理は、電子透かし検出装置における電子透かし検出の精度が上がるという実験結果が出ているために行っている。従って、必ずしも二値化の処理は必要ではなく、必要でない場合には、加算部(又は減算部)108は、逆離散フーリエ変換部106が出力するパターンに所定の係数を掛けたものを原画像のうち黄成分の一部又は全てのブロックに加算(又は減算)する。また、カメラの光学系又は電気処理系の特性によるものと推測されるが、黄成分の他の成分にも僅かに逆離散フーリエ変換部106が出力するパターン又は二値化されたパターンを加算(又は減算)した場合の方が、黄成分のみに逆離散フーリエ変換部106が出力するパターン又は二値化されたパターンを加算(又は減算)した場合に比べ、電子透かし検出装置における電子透かし検出の精度が上がるという実験結果が出ているので、黄成分の他の成分の一部又は全てのブロックにも僅かに逆離散フーリエ変換部106が出力するパターン又は二値化されたパターンを加算(又は減算)してもよい。
図9に原画像の例、図10に図9に示す原画像に二値化されたパターンを加算した後の画像の例を示す。
次に、図11を参照して、本実施形態による電子透かし挿入装置の動作を説明する。
まず、拡大縮小率検出用パターン生成部101は、図2に示すような拡大縮小率検出用パターンを生成する(ステップS151)。次に、回転角検出用パターン生成部102は、図3に示すような回転角検出用パターンを生成する(ステップS152)。次に、データパターン生成部104は、データ保持部103が保持するデータの値により定まるデータパターン(図4、図5及び図6の非ゼロ係数を合わせて得たもの)を生成する(ステップS103)。次に、パターン合成部105は、拡大縮小率検出用パターン生成部101、回転角検出用パターン生成部102及びデータパターン生成部104が生成したパターンを合成する(ステップS154)。次に、逆離散フーリエ変換部106は、合成部105が合成して得たパターンを逆離散フーリエ変換して、空間領域におけるパターンを生成する(ステップS155)。次に、二値化部107は、逆離散フーリエ変換部106が生成した空間領域におけるパターンを二値化する(ステップS156)。最後に、加算部(又は減算部)108は、二値化されたパターンを原画像の黄成分及び必要に応じて他の成分に加算(又は減算)する(ステップS157)。なお、二値化が不要な場合には、ステップS156を省略する。
電子透かしが挿入された画像は、本、雑誌等に印刷され、携帯情報端末のカメラ等により撮影されることを待つこととなる。
図12は、本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の構成を示すブロック図である。
図12を参照すると、本実施形態による電子透かし検出装置は、ブロック化部201、離散フーリエ変換部202、振幅計算部203、振幅積算部204、拡大縮小率検出部205、回転角検出部206及びデータ検出部207を備える。
ブロック化部201は、携帯情報端末のカメラ等が入力した電子透かし挿入画像の青成分をブロック化する。ここで、カメラ等が入力した電子透かし挿入画像の青成分は、印刷時に黄成分として印刷された成分に対応する。これは、印刷時に電子透かしは黄成分に挿入されているが、印刷された黄成分はカメラ等で入力されたRGBから成る画像データの青成分と補色の関係にあるからである。なお、カメラ等は、本、雑誌等に印刷されている画像を撮影するので、カメラ等が入力した電子透かし挿入画像は、電子透かし挿入装置が出力する電子透かし挿入画像と比較し、一般に、原点がずれ、拡大又は縮小され、回転し、コントラスト、明るさ及び彩度が異なっている。上述したように、印刷時に黄成分の他の成分にも電子透かしを挿入している場合には、カメラが入力したRGB成分のうち青成分の他の成分もブロック化する。なお、電子透かし検出の処理をカメラが入力したRGB成分の補色で行う場合には、カメラで入力したRGB画像をCMYK画像に変換しておいてから、黄成分及び必要な色成分をブロック化する。また、電子透かし検出の処理をカメラが入力したRGB成分の補色で行い、更に、黄成分のみを用いる場合には、カメラで入力したRGB画像の青成分をCMYK画像の黄成分に変換しておいてから、黄成分をブロック化する。ブロックは、電子透かし挿入装置の逆離散フーリエ変換部106が変換した画素の数に等しい数の画素よりなるブロックであり、例えば、256×256画素、512×512画素又は1024×1024画素等のブロックである。なお、ブロック化部201が作成するブロックを構成する画素の数は、電子透かし挿入装置の逆離散フーリエ変換部106が変換した画素の数に等しいが、ブロック化部201が入力する画像がカメラ等が入力した画像であるので、ブロック化部201が作成するブロックは、一般に、電子透かし挿入装置の逆離散フーリエ変換部106による逆離散フーリエ変換のブロックを拡大又は縮小したものである。
離散フーリエ変換部202は、ブロック化部201が出力する全てのブロックを離散フーリエ変換して、ブロック化部201が出力する全てのブロックの全ての周波数成分を出力する。
振幅計算部203は、離散フーリエ変換部202が出力する一般に複素数である周波数成分の振幅(絶対値)を求め、ブロック化部201が出力する全てのブロックの全ての周波数成分の振幅を出力する。
振幅積算部204は、振幅計算部203が出力する周波数成分の振幅を基に、各周波数成分の振幅を全てのブロック間で加算することにより、図13に例を示すような各周波数毎の総和振幅を得る。
拡大縮小率検出部205は、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅を基にカメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の拡大縮小率を検出する。拡大縮小率の検出は、拡大縮小率検出用パターンの半径を検出することにより行う。拡大縮小率検出用パターンは、所定の半径の円周上の所定数の非ゼロ周波数成分より構成されるので、いずれかの半径の円周上にその所定数又はその所定数から一定範囲にある数の特に振幅が大きい総和振幅が検出されたならば、その半径と電子透かし挿入装置の拡大縮小率検出用パターン生成部101が生成した拡大縮小率検出用パターンの半径の比をカメラが撮像した電子透かし挿入画像の拡大縮小率とすることができる。
回転角検出部206は、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅及び拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率を基にカメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の回転角を検出する。回転角の検出は、回転角検出用パターンの角度を検出することにより行う。まず、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅に対して、拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率により倍率の正規化を行い、回転角検出用パターンに対応した総和振幅が所定の半径に現れるようにする。そして、所定の半径に現れた総和振幅のうち特に振幅が大きい総和振幅が構成するパターンを検出し、そのパターンの角度と電子透かし挿入装置の回転角検出用パターン生成部102が生成した回転角検出用パターンの角度の差を検出することにより、カメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の回転角を検出する。
なお、拡大縮小率検出用パターンの非ゼロ周波数成分の分布を非対称とすることにより、拡大縮小率検出用パターンが回転角検出用パターンを兼用するようにしてもよい。この場合には、拡大縮小率の検出は、拡大縮小率検出兼回転角検出用パターンの半径を検出することにより行う。拡大縮小率検出兼回転角検出用パターンは、所定の半径の円周上の所定数の非ゼロ周波数成分より構成されるので、いずれかの半径の円周上にその所定数又はその所定数から一定範囲にある数の特に振幅が大きい総和振幅が検出されたならば、その半径と電子透かし挿入装置の拡大縮小率検出用パターン生成部101が生成した拡大縮小率検出兼回転角検出用パターンの半径の比をカメラが撮像した電子透かし挿入画像の拡大縮小率とする。回転角の検出は、拡大縮小率検出検出兼回転角検出用パターンの角度を検出することにより行う。まず、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅に対して、拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率により倍率の正規化を行い、拡大縮小率検出兼回転角検出用パターンに対応した総和振幅が所定の半径に現れるようにする。そして、所定の半径に現れた総和振幅のうち特に振幅が大きい総和振幅が構成するパターンを検出し、そのパターンの角度と拡大縮小率検出兼回転角検出用パターンの角度の差を検出することにより、カメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の回転角を検出する。
データ検出部207は、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅、拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率及び回転角検出部206が出力する回転角を基にカメラ等が撮影した電子透かし挿入画像から電子透かしの形態で埋め込まれているデータを検出する。データの検出は、データパターンを検出することにより行う。まず、振幅積算部204が出力する各周波数毎の総和振幅に対して、拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率により倍率の正規化を行い、回転角検出部206が出力する回転角により回転の補正を行い、データパターンに対応した総和振幅が所定の半径の候補位置に現れるようにする。そして、拡大縮小率及び回転角の補正後の総和振幅を候補位置のみの周波数成分を通すフィルタに通す。そして、3つの半径のうち各半径毎にフィルタ出力の全ての総和振幅を、高い値から低い値に変化する共通のしきい値と比較し、値がしきい値を上回る総和振幅が所定数(データパターンの3つの部分のうち最外周の部分であれば5、中央の円周上の部分であれば3、最内周の部分であれば1)に達したところで、しきい値の変化を中止する(図14参照)。このときに、しきい値を上回っている総和振幅が成すパターンより電子透かしの形態で埋め込まれているデータの値を検出する。
なお、パターンは周波数領域において、実数部のみしか有さず、点対称に分布するので、拡大縮小率検出部205、回転角検出部206及びデータ検出部207は、周波数領域の第1象限から第4象限の周波数成分のうちの2つの象限のみの周波数成分を用いて検出を行っても良い。
次に、図15を参照して、本実施形態による電子透かし検出装置の動作を説明する。
まず、ブロック化部201は、カメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の青成分及び必要に応じて他の色成分をブロック化する(ステップS251)。次に、離散フーリエ変換部202は、ブロック化部201が生成した各ブロックを離散フーリエ変換する(ステップS252)。次に、振幅計算部203は、離散フーリエ変換部202が出力する複素数の各周波数成分の振幅を求める(ステップS253)。次に、振幅積算部204は、振幅計算部203が出力する振幅をブロック間で周波数毎に積算して、周波数毎の総和振幅を求める(ステップ254)。次に、拡大縮小率検出部205は、振幅積算部204が出力する周波数毎の総和振幅を基に、カメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の拡大縮小率を求める(ステップS255)。次に、回転角検出部206は、振幅積算部204が出力する周波数毎の総和振幅及び拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率を基に、カメラ等が撮影した電子透かし挿入画像の回転角を求める(ステップS256)。最後に、データ検出部207は、振幅積算部204が出力する周波数毎の総和振幅、拡大縮小率検出部205が出力する拡大縮小率及び回転角検出部206が出力する回転角を基に電子透かしの形態で埋め込まれているデータを検出する(ステップS257)。
[実施形態2]
実施形態2の電子透かし挿入装置及びその動作は実施形態1と同様であるので、その説明を省略する。
図16は、本発明の実施形態2による電子透かし検出装置の構成を示すブロック図である。
図16を図12と比較すると明らかなように、実施形態2による電子透かし検出装置は、実施形態1による電子透かし検出装置と比較し、実施形態1による電子透かし検出装置では、振幅積算部204が振幅計算部203の後段にあるのに対し、実施形態2による電子透かし検出装置では、振幅積算部204が周波数成分積算部303に置き換わり、周波数成分積算部303が振幅計算部304の前段にある点において異なっている。実施形態2の電子透かし検出装置の他の部分及びそれらの動作は、実施形態1のものと同様であるので、その説明を省略する。
周波数成分積算部303は、フーリエ変換部202が出力する複素数で表される周波数成分を各周波数毎にブロック間でベクトル加算する。
振幅計算部304は、周波数成分積算部303が出力する複素数で表される周波数成分の振幅を求める。
実施形態2の構成によれば、電子透かし挿入装置が画像に挿入したパターンは全てのブロックにおいて周波数領域で位相が揃っているのに対し、画像の周波数成分は位相がランダムであるので、こうすることにより、パターンの周波数成分を信号、画像の周波数成分を雑音とみなしたときの信号対雑音比を高めることができる。
次に、図17を参照して、本実施形態による電子透かし検出装置の動作を説明する。
図17を図15と比較すると明らかなように、実施形態2による電子透かし検出装置の動作は、実施形態1による電子透かし検出装置の動作と比較し、ステップS253及びS254が除かれ、その代わりに、ステップS353及びS354が追加されている点が異なっている。ステップS353では、周波数成分303は、フーリエ変換部202が出力する複素数で表される周波数成分を周波数毎にブロック間でベクトル加算し、ステップS354では、振幅計算部304は、周波数成分積算部303が出力する複素数で表される周波数成分の振幅を求める。
[実施形態3]
実施形態1及び2においては、電子透かしの検出は電子透かし検出装置により行うこととしていた。そして、電子透かし検出装置を、例えば、サーバ等の1つのコンピュータに実装することを想定していた。
これに対し、実施形態3では、電子透かし検出装置を2つの処理部に分割する。そして、第1の処理部を携帯情報端末に実装し、第2の処理部をサーバ等のコンピュータに実装する。2つの処理部は、電子透かし検出システムを構成する。
第1の処理部は、演算量が少ない処理を行い、データ量を削減し、更に、データを秘匿化し、削減され、秘匿化されたデータを第2の処理部に送信する。第2の処理部は、第1の処理部から受信したデータを用いて、演算量が多い処理を行うことにより、電子透かしを検出する。
図18は、本発明の実施形態3による携帯情報端末の構成を示すブロック図である。図18を参照すると、実施形態3による携帯情報端末は、撮像部401、画像符号化部402、画像復号化部403、ブロック化部201、離散フーリエ変換部202、中間周波数抽出部404、振幅計算部203、振幅積算部204、並び替え部405、情報受信部416及び情報利用部417を備える。
図19は、本発明の実施形態3によるサーバの構成を示すブロック図である。図19を参照すると、実施形態3によるサーバは、並び戻し部406、点候補抽出部411、拡大縮小率検出部205、回転角検出部206、データ検出部207、データベース413、情報検索部414及び情報送信部415を備える。
第1の処理部は、図18に示す撮像部401、ブロック化部201、離散フーリエ変換部202、中間周波数抽出部404、振幅計算部203、振幅積算部204及び並び替え部405を備える。また、第1の処理部は、画像符号化部402及び画像復号化部403を備えていてもよい。
第2の処理部は、図19に示す並び戻し部406、点候補抽出部411、拡大縮小率検出部205、回転角検出部206及びデータ検出部207を備える。
情報提供システムは、第1の処理部と第2の処理部より成る電子透かし検出システム、図19に示す情報検索部414及び情報送信部415並びに図18に示す情報受信部416及び情報利用部417を備える。
図18に戻ると、撮像部401は、CCDカメラ、CMOSカメラ等であり、画像を撮像する。画像符号化部402は、撮像部401が撮像した画像を、例えば、JPEGフォーマットに従って圧縮符号化する。圧縮符号化された画像データは、携帯情報端末の記憶部やメモリカード等に記憶される。画像復号化部403は、記憶されている圧縮画像データを復号する。なお、撮像部401が撮像した画像のデータを二値化部404が直接入力することができるのであれば、画像符号化部402及び画像復号化部403は不要である。また、撮像部401が撮像した画像のデータを圧縮せずに記憶部やメモリカードに記憶する場合にも画像符号化部402及び画像復号化部403は不要である。
ブロック化部201、離散フーリエ変換部202は実施形態1のものと同様であるので、これらのついての説明は省略する。
中間周波数抽出部404は、離散フーリエ変換部202から出力される各ブロックの周波数成分のうち中間周波数帯域に入るもののみを抽出する。この中間周波数帯域とは、撮像部401により撮影された画像の拡大縮小率が所定の範囲(例えば50%〜200%の範囲)に変化しても拡大縮小率検出用パターン、回転角検出用パターン及びデータパターンが収る周波数帯域のことである。中間周波数抽出部404により、携帯情報端末からサーバに送信するデータの量を、中間周波数抽出部404がない場合に比べ、数分の一程度に削減することが可能となる。
振幅計算部203は、中間周波数抽出部404が抽出した周波数成分についてのみブロック毎に振幅を計算する。
振幅積算部204は、振幅計算部203が出力する抽出された周波数成分の振幅をブロック間で加算して、図13に例を示すような各周波数毎の総和振幅を得る。但し、画像サイズが小さく、又は、ブロックサイズが大きいためにブロック化部201が出力するブロックの数が1つのみである場合には、振幅積算部204は、実質的には、加算を行わない。 並び替え部405は振幅計算部204が出力する中間周波数帯域の周波数成分の振幅のブロック間の総和振幅を並び替える。そして、並び替えた後の総和振幅を表すワードを1又は複数のバイトにバイト化する。このようにして作成されたバイト群がサーバに送信される。並び替え部405によって並び替えが行われているので、携帯情報端末からサーバに送信するデータは秘匿性を有したものとなる。なお、並び替えを行う代わりに公開鍵方式による公開鍵で暗号化を行っても良い。
図19を参照すると、並び戻し部406は、各バイトから前述した総和振幅を戻し、並び替え部405によって並び替えられた総和振幅の並びを元の並びに戻す。データが公開鍵方式による公開鍵で暗号化されている場合には、並び戻しの代わりに、公開鍵方式による秘密鍵でデータを暗号解読する。
点候補符号化部407は、並び戻し部406が出力する中間周波数帯域の周波数成分のブロック間の総和振幅を基に以下のようにして点候補を符号化する。ここで、点候補とは、拡大縮小率検出部205、回転角検出部206及びデータ検出部207のそれぞれにおいて拡大縮小率検出用パターンの点、回転角検出用パターンの点及びデータパターンの点の候補となる点のことである。
図20に示す5×5の大きさのウィンドウを水平方向及び垂直方向に1周波数ずつシフトさせながら各周波数の総和振幅に当てはめていく。注目する総和振幅は、図20の番号13で示す位置にある総和振幅である。番号13で示す位置の総和振幅に隣接する番号7、8、9、12、14、17、18及び19の総和振幅のうちの最大振幅を求め、この最大振幅よりも番号13の総和振幅が大きい場合には、現在注目している総和振幅は点候補であるとする。現在着目している総和振幅が点候補であると判断したならば、点候補のX座標、Y座標及び総和振幅並びに現在着目している総和振幅と2番目に隣接する総和振幅の平均値との差を求めておく。ここで、現在着目している総和振幅と2番目に隣接する総和振幅の平均値との差とは、より具体的には、番号13の総和振幅から番号1〜5、6、10、11、15、16、20〜25の総和振幅の平均値を差し引いて得られる差のことである。
拡大縮小率検出部205、回転角検出部206及びデータ検出部207は、実施形態1のものと同様であり、概念的には、実施形態1と同様の処理を行うが、ここでは、点候補抽出部411が得た全ての点候補のX座標、Y座標及び総和振幅並びに上記差を用いた検出についてより具体的に説明する。
拡大縮小率検出部205は、全ての点候補のX座標、Y座標及び総和振幅を用いて、円の半径を最大半径から最小半径に向かいシフトさせながら、各半径の円に乗る点候補の個数が所定数個又は所定数個から一定の範囲にあるかどうかを調べ、そのような条件を満たす円の半径より拡大縮小率を求める。
回転角検出部206は、拡大縮小率検出部205が検出した拡大縮小率により大きさが正規化された座標において、回転角検出用パターンがあるべき円に乗る点候補のうち、総和振幅に上記差を加算した結果得られる和が大きい上位の所定数個の点候補を角度検出用パターンを構成する点であるとし、これらの点より回転角を求める。
データ検出部207は、拡大縮小率検出部205が検出した拡大縮小率により大きさが正規化され、且つ、回転角検出部206が検出した回転角により角度が補正された座標において、データパターンを構成する点があるべき位置にある点候補について総和振幅に上記差を加算して得られる和を計算し、この和が大きい上位の所定数個の点候補をデータパターンを構成する点であるとし、これらの点よりデータを検出する。
データベース413は、検出データとこれに対応する情報を関連付けて記憶している。検出データに対応する情報は、例えば、ホームページのURL(Uniform Resource Locator)、画像データ、音声データ、テキストデータ等である。情報検索部414は、データ検出部207が電子透かしから検出した検出データに対応する情報をデータベース413から検索する。情報送信部415は、情報検索部414が検索した情報を携帯情報端末に送信する。
図18に戻り、情報受信部416は、サーバから送信されてきた情報を受信する。情報利用部417は、情報受信部416が受信した情報を利用する。情報利用部417は、例えば、情報がURLである場合には、インターネットを介して、そのURLを有するホームページにアクセスする。また、情報利用部417は、例えば、情報が画像データである場合は、その画像データを画面に表示し、情報が音声データである場合には、その音声データをスピーカから出力し、情報がテキストデータである場合には、そのテキストデータを画面に表示する。
[実施形態4]
実施形態3は、実施形態1を基に構成されている。これに対し、実施形態4は、実施形態2を基に構成されている。
図21は、本発明の実施形態4による携帯情報端末の構成を示すブロック図である。図18を図21と比較すると明らかなように、実施形態4によるサーバは、実施形態3によるサーバと比較すると、振幅計算部203及び振幅積算部204が周波数成分積算部303及び振幅計算部304に置き換わった点のみが異なり、他の部分は同様である。周波数成分積算部303及び振幅計算部304は、実施形態2のものと同様であるので、これらについての説明を省略する。
但し、実施形態3と同様に、画像サイズが小さく、又は、ブロックサイズが大きいためにブロック化部201が出力するブロックの数が1つのみである場合には、周波数成分積算部303は加算を行わず、振幅計算部304は1つのブロックの各周波数成分の振幅を計算する。本発明では、実施形態3におけるブロックの数が2以上である場合の総和振幅及びブロックの数が1である場合の振幅に加え、実施形態4におけるブロックの数が2以上である場合の各周波数成分のブロック間にわたるベクトル和の振幅及びブロックの数が1である場合の各周波数成分の振幅を総称して最終振幅ということにする。なお、ブロックの数が1である場合には、実施形態3の振幅積算部204の出力と実施形態4の振幅計算部304の出力は等しくなる。
本発明の実施形態4によるサーバは、図19に示す実施形態3のものと同様であるので、これについての説明を省略する。
[実施形態5]
実施形態1乃至4において、離散フーリエ変換の代わりに、離散コサイン変換又は離散サイン変換を用いても良い。この場合、1つの象限のみにパターンを設定することとなる。
なお、図1、12、16、18、19、21に示す各部(撮像部401、データベース413を除く。)は、コンピュータをこれらの部分として機能させるためのプログラムをコンピュータが読み込んで実行することによっても実現することができ、図11、15及び17に示す各ステップは、コンピュータにこれらのステップを実行させるためのプログラムをコンピュータが読み込んで実行することによっても実現することができる。
本発明は、電子透かしの検出に用いることができる。
本発明の実施形態1による電子透かし挿入装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1による拡大縮小率検出用パターンの例を示す図である。 本発明の実施形態1による回転角検出用パターンの例を示す図である。 本発明の実施形態1によるデータパターンの例の第1の部分を示す図である。 本発明の実施形態1によるデータパターンの例の第2の部分を示す図である。 本発明の実施形態1によるデータパターンの例の第3の部分を示す図である。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の逆フーリエ変換部が出力するパターンの例を示す図である。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の二値化部が出力する二値化パターンの例を示す図である。 原画像の例を示す図である。 図9に示す原画像に本発明の実施形態1による電子透かし挿入装置が電子透かしを挿入したものを示す図である。 本発明の実施形態1による電子透かし挿入装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の振幅積算部が出力する総和振幅の分布例を示す図である。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置のデータ検出部の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態1による電子透かし検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2による電子透かし検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2による電子透かし検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3による携帯情報端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3によるサーバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3による点候補抽出を説明するための図である。 本発明の実施形態4による携帯情報端末の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 拡大縮小率検出用パターン生成部
102 回転角検出用パターン生成部
103 データ保持部
104 データパターン生成部
105 合成部
106 逆離散フーリエ変換部
107 二値化部
108 加算部(減算部)
201 ブロック化部
202 離散フーリエ変換部
203 振幅計算部
204 振幅積算部
205 拡大縮小率検出部
206 回転角検出部
207 データ検出部
303 周波数成分積算部
304 振幅計算部
401 撮像部
402 画像符号化部
403 画像復号化部
404 中間周波数抽出部
405 並び替え部
406 並び戻し部
407 点候補抽出部
413 データベース
414 情報検索部
415 情報送信部
416 情報受信部
417 情報利用部

Claims (31)

  1. 電子透かしが埋め込まれた画像を読み取る撮像手段と、
    前記撮像手段により読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための処理のうちの前記画像のデータを空間領域から周波数領域に変換するための第1の処理を行い、変換された画像データを生成する第1の処理手段と、
    前記変換された画像データを用いて、前記撮像手段により読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための前記処理のうちの第2の処理を行う第2の処理手段と、
    を備え、
    前記撮像手段と前記第1の処理手段は、携帯情報端末に備わり、
    前記第2の処理手段は、サーバに備わることを特徴とする電子透かし検出システム。
  2. 請求項1に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第1の処理は、変換された画像データのうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、
    前記携帯情報端末から前記サーバには、変換された画像データのうち前記所定の周波数帯域にあるもののみが送信され、
    前記第2の処理は、変換された画像データのうち抽出されたもののみを用いて、前記第2の処理を行うことを特徴とする電子透かし検出システム。
  3. 請求項1又は2に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第2の処理手段は、
    前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出する手段と、
    前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出する手段と、
    前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記周波数成分であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の周波数成分の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出する手段と、
    を備えることを特徴とする電子透かし検出システム。
  4. 請求項1に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第1の処理は、変換された画像データの各周波数成分の振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出システム。
  5. 請求項1に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理、ブロック毎に変換された画像データの各ブロックの各周波数成分の振幅を得る処理及び各周波数成分の前記振幅をブロック間で加算することにより各周波数毎の総和振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出システム。
  6. 請求項1に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理と、ブロック毎に変換された画像データの各周波数成分のベクトル振幅をブロック間でベクトル加算してベクトル和を得る処理及び各周波数成分の前記ベクトル和の振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出システム。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第1の処理は、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、
    前記携帯情報端末から前記サーバには、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみが送信されることを特徴とする電子透かし検出システム。
  8. 請求項4乃至7のいずれか1項に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記第2の処理手段は、
    前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出する手段と、
    前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出する手段と、
    前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記最終振幅であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の最終振幅の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出する手段と、
    を備えることを特徴とする電子透かし検出システム。
  9. 請求項3又は8に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域内に生成されたものであり、
    前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記第1の半径と所定の比例関係にある第2の半径の領域内に生成されたものであり、
    前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と前記所定の比例関係とは異なる所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであることを特徴とする電子透かし検出システム。
  10. 請求項3又は8に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分を兼ねることを特徴とする電子透かし検出システム。
  11. 請求項10に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域に生成されたものであり、
    前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであることを特徴とする電子透かし検出システム。
  12. 請求項2又は7に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記所定の周波数帯域は、前記周波数領域において、中間周波数に相当することを特徴とする電子透かし検出システム。
  13. 請求項1乃至12に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記携帯情報端末から前記サーバに送信するデータを秘匿化する手段を更に備えることを特徴とする電子透かし検出システム。
  14. 請求項13に記載の電子透かし検出システムにおいて、
    前記秘匿化は、データの並び替え又は暗号化であることを特徴とする電子透かし検出システム。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電子透かし検出システムと、
    前記検出された電子透かしに対応する情報を検索する手段と、
    前記検索された情報を前記携帯情報端末に送信する手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供システム。
  16. 電子透かしが埋め込まれた画像を読み取る撮像ステップと、
    前記撮像ステップにより読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための処理のうちの前記画像のデータを空間領域から周波数領域に変換するための第1の処理を行い、変換された画像データを生成する第1の処理ステップと、
    前記変換された画像データを用いて、前記撮像ステップにより読み取られた前記画像から前記電子透かしを検出するための前記処理のうちの第2の処理を行う第2の処理ステップと、
    を備え、
    前記撮像ステップと前記第1の処理ステップは、携帯情報端末が行い、
    前記第2の処理ステップは、サーバが行うことを特徴とする電子透かし検出方法。
  17. 請求項16に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第1の処理は、変換された画像データのうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、
    前記携帯情報端末から前記サーバには、変換された画像データのうち前記所定の周波数帯域にあるもののみが送信され、
    前記第2の処理は、変換された画像データのうち抽出されたもののみを用いて、前記第2の処理を行うことを特徴とする電子透かし検出方法。
  18. 請求項16又は17に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第2の処理ステップは、
    前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出するステップと、
    前記周波数領域において、前記変換された画像データの周波数成分のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出するステップと、
    前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記周波数成分であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の周波数成分の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出するステップと、
    を備えることを特徴とする電子透かし検出方法。
  19. 請求項16に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第1の処理は、変換された画像データの各周波数成分の振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出方法。
  20. 請求項16に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理、ブロック毎に変換された画像データの各ブロックの各周波数成分の振幅を得る処理及び各周波数成分の前記振幅をブロック間で加算することにより各周波数毎の総和振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出方法。
  21. 請求項16に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第1の処理は、前記変換を行う前に前記画像のデータをブロックに分割する処理と、ブロック毎に変換された画像データの各周波数成分のベクトル振幅をブロック間でベクトル加算してベクトル和を得る処理及び各周波数成分の前記ベクトル和の振幅である最終振幅を得る処理を更に含むことを特徴とする電子透かし検出方法。
  22. 請求項19乃至21のいずれか1項に記載に電子透かし検出方法において、
    前記第1の処理は、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみを得て、
    前記携帯情報端末から前記サーバには、前記最終振幅のうちの所定の周波数帯域にあるもののみが送信されることを特徴とする電子透かし検出方法。
  23. 請求項19乃至22のいずれか1項に記載の電子透かし検出方法において、
    前記第2の処理ステップは、
    前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の拡大縮小率を検出するステップと、
    前記周波数領域において、前記最終振幅のうち前記画像の回転角を検出するための非ゼロ周波数成分に対応したものを検出することにより、前記画像の回転角を検出するステップと、
    前記拡大縮小率及び前記回転角により周波数領域における位置が補正された前記最終振幅であって第1の所定数の候補位置にあるもののうち、これらの間で相対的に大きな値を示す前記第1の所定数より少ない第2の所定数の最終振幅の位置の組み合わせを基に、挿入されている電子透かしを検出するステップと、
    を備えることを特徴とする電子透かし検出方法。
  24. 請求項18又は23に記載の電子透かし検出方法において、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域内に生成されたものであり、
    前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記第1の半径と所定の比例関係にある第2の半径の領域内に生成されたものであり、
    前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と前記所定の比例関係とは異なる所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであることを特徴とする電子透かし検出方法。
  25. 請求項18又は23に記載の電子透かし検出方法において、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、前記画像の回転角を検出するための非ゼロの周波数成分を兼ねることを特徴とする電子透かし検出方法。
  26. 請求項25に記載の電子透かし検出方法において、
    前記画像の拡大縮小率を検出するための非ゼロの周波数成分は、生成時に前記周波数領域における第1の半径の領域に生成されたものであり、
    前記第1の所定数の候補位置は、前記第1の半径と所定の比例関係にある半径の1又は複数の領域内のものであることを特徴とする電子透かし検出方法。
  27. 請求項17又は22に記載の電子透かし検出方法において、
    前記所定の周波数帯域は、前記周波数領域において、中間周波数に相当することを特徴とする電子透かし検出方法。
  28. 請求項16乃至27に記載の電子透かし検出方法において、
    前記携帯情報端末から前記サーバに送信するデータを秘匿化するステップを更に備えることを特徴とする電子透かし検出方法。
  29. 請求項28に記載の電子透かし検出方法において、
    前記秘匿化は、データの並び替え又は暗号化であることを特徴とする電子透かし検出方法。
  30. 請求項16乃至29のいずれか1項に記載の電子透かし検出方法と、
    前記検出された電子透かしに対応する情報を検索するステップと、
    前記検索された情報を前記携帯情報端末に送信するステップと、
    を備えることを特徴とする情報提供方法。
  31. コンピュータに請求項16乃至30のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。

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