JP2005091451A - 分散補償器 - Google Patents

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Shinichi Wakabayashi
信一 若林
Teruhiro Ito
彰宏 伊藤
Jingo Adachi
仁吾 安達
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Abstract

【課題】光ファイバ伝送路の波長分散を補償するための分散補償器を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の分散補償器と同様な構成からなる第2の分散補償器とを縦続接続させた分散補償器において、一つのチャープブラッググレーティングの両端をそれぞれの光サーキュレータに接続する手段を備えた構成により、分散値の補償量の大きな分散補償器や微小な分散を制御可能な分散補償器を少ない部品点数で提供できるという作用を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス波形整形等の機能を有する波長分散補償法に関し、超高速の光ファイバ通信等に用いられる分散補償器に関するものである。
近年、光ファイバ通信は、幹線系はもとより、メトロ系やアクセス系への導入が進められている。現在多く敷設されている1.3ミクロン帯ゼロ分散ファイバにおいて1.5ミクロン帯の波長の光を用いて伝送を行う場合、光ファイバには17ps/km・nm程度の波長分散があるため、伝送距離が長くなる場合や、伝送速度がさらに高速になる場合には、光信号の劣化を防ぐために伝送路全体としての分散値を少なくするための分散補償技術が必要となる。さらに、伝送速度が大きくなり、フェムト秒クラスの光パルスを用いるような場合には、温度等による環境変化に対応する動的な分散補償技術も求められる。
チャープファイバグレーティングとは、光ファイバの長軸方向に向かってピッチを連続的に変化させた回折格子のことであり、光ファイバのコア中に形成された屈折率変調構造の周期を連続的に変化させた構造をもつ。ファイバグレーティングは特定の波長の光を反射させる特性を持ち、光ファイバの長軸方向に向かってピッチを連続的に変化させた回折格子を形成することにより、光の波長によって反射位置が異なる素子となる。この特徴を用いて、このチャープファイバグレーティングは、光サーキュレータと組み合わせることにより、小型な分散補償器としての機能を有することが知られている。
しかしながら、伝送速度の増大に伴って微小な分散を制御しなければならない場合や、複雑な分散特性を補償する場合には、複数のチャープファイバグレーティングを接続し、分散特性の重ね合わせによって全体の特性を補償する必要がある。
従来技術としては以下が報告されている(例えば特許文献1参照。)。
この素子構成を図5に示す。401は入力光、402は第1の光サーキュレータ、403は第1の非線形チャープブラッグファイバグレーティング、404は第1の温度勾配印加装置、405は光ファイバ、406は第2の光サーキュレータ、407は第2の非線形チャープブラッグファイバグレーティング、408は第2の温度勾配印加装置、410は光カプラ、411はスペクトル分解装置、412は光スペクトラムアナライザ、413はコントローラ、414は光ファイバ、415は出力光である。
デバイスの動作について説明する。
入力光401は第1の光サーキュレータ402を通過して第1の非線形チャープブラッグファイバグレーティング403に入射し分散が補償された光として反射し、再び第1の光サーキュレータ402に戻る。次に、第2の光サーキュレータ406を通過して第2のチャープブラッグファイバグレーティング407に入射し、分散が補償された光として反射し、再び第2の光サーキュレータ406に戻る。この時、第1のチャープブラッグファイバグレーティング403と第2のチャープブラッグファイバグレーティング407は、光サーキュレータとの接続において、チャープさせる方向が逆向きとなるように接続されており、この分散補償素子で発生する2次分散をキャンセルできる構成となっている。
以上のように、光ファイバ伝送において分散補償や波形整形を行うなど、光ファイバ伝送路における分散制御等を行う分散補償素子として、この分散補償素子で発生する2次分散をキャンセルし、3次分散等の高次分散補償を実現できる。
特開2002−169012号公報
しかしながら、上記の素子構成に用いられているチャープファイバグレーティングでは接続する複数のファイバグレーティングの特性が必ずしも同一であるとは限らず、帯域が異なるファイバグレーティングを用いると十分な機能を発揮できない場合がある。特に超高速伝送の場合には、わずかな特性の違いによる損失や分散特性によって伝送品質劣化が生じてしまうという課題がある。
本発明は上記従来技術の課題を解決するもので、光ファイバ伝送路の微小な波長分散を補償するための分散補償器を提供する。特に、伝送速度が大きくなり、フェムト秒クラスの光パルスを用いる際に必要となる広帯域分散補償器や可変分散補償器を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、
本発明の第1の構成は、第1の分散補償器と、同様な構成からなる第2の分散補償器とを縦続接続させた分散補償器において、一つのチャープブラッググレーティングの両端をそれぞれの光サーキュレータに接続されたことを備えた構成を有する。
本発明の第1の構成により、伝送速度の増大に伴って微小な分散を制御可能な分散補償器や複雑な分散特性を補償可能な分散補償器を提供できるという作用を奏する。
本発明の上記構成により、分散値の補償量の大きな分散補償器を提供することができる。また、微小な分散を制御可能で可変特性をもつ部品点数の少ない分散補償器を提供することができる。
以下、本発明の分散補償器について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施形態1を図1及び図2を用いて説明する。
実施形態1の分散補償器は、第1の光サーキュレータ12、光ファイバ13、チャープファイバグレーティング14、第2の光サーキュレータ15を有する。
光ファイバ13のコア部には、チャープファイバグレーティング14が形成されている。
第1の光サーキュレータ12と第2の光サーキュレータ15にはチャープファイバグレーティング14のみが接続されている。すなわち、光サーキュレータとの接続において、チャープさせる方向が逆向きのとなるように接続されており、この分散補償素子で発生する2次分散をキャンセルできる構成となっている。この場合、一つのチャープファイバグレーティングを用いているため、初期特性が同じであることはもちろん、環境温度変化による特性変化や、特性の経時変化も同じであり、同一の特性を有するチャープファイバグレーティングを使用できることになる。
図2は図1の構成による分散補償器の特性を示している。(1)は線形チャープファイバグレーティングを用いた場合の群遅延特性を示しており、(a)は第1の光サーキュレータ側から測定した相対群遅延、(b)は第2の光サーキュレータ側から測定した相対群遅延、(c)は全体の相対群遅延をそれぞれ示している。また、(2)は非線形チャープファイバグレーティングを用いた場合の群遅延特性を示している。
図2(1)について説明すると、ファイバグレーティングは線形チャープ特性を持つため相対群遅延は直線となる。第1の光サーキュレータ側から測定した相対群遅延(a)と第2の光サーキュレータ側から測定した相対群遅延(b)は、横軸の波長に対して逆の特性を持つため、2つの特性の重ねあわせとして示される全体の特性(c)では相対群遅延がほぼ一定値となり、グラフの勾配(1次微分)で示される分散値はほぼ0となる。実験的には、第1の光サーキュレータ側から測定した場合と、第2の光サーキュレータ側から測定した場合とでは、得られる帯域は同じとなるが、群遅延は完全に逆の特性が得られることはなく、従って全体の相対群遅延が完全に一定値とはならず、わずかの分散値が残る。例えば、160Gb/s以上の超高速伝送に用いる場合を想定すると、分散補償ファイバ等による伝送路の分散補償を行うことは当然であるが、そのような分散補償ファイバによる補償では補償しきれないわずかな分散(残留分散)の補償が必要になる。伝送に用いる短パルスの帯域を考慮すると、チャープファイバグレーティングの帯域として3nm以上が必要である。また、チャープファイバグレーティングの反射率としては99%程度は必要であるが、実験的には得られている値である。本構成によれば微小な分散を制御可能な分散補償器を少ない部品点数で実現できる。
また、通常の光伝送システムにおいては、光ファイバ内の非線形効果を防止するためにプラスの分散値とマイナスの分散値を持つ異種のファイバを繋ぎトータルの分散をゼロに近づける分散マネージメントを行っている。従って本実施形態によるデバイス構成で分散が完全に0となる場合であっても、分散補償器の一つとして用いることも可能である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の可変分散補償器の動作を図3及び図4を用いて説明する。
この分散補償器は、第1の光サーキュレータ22、光ファイバ23、チャープファイバグレーティング24、第2の光サーキュレータ25、温度勾配印加装置26を有する。
光ファイバ23のコア部には、チャープファイバグレーティング24が形成されている。
分散補償器中のチャープファイバグレーティング24の長さ方向にそって、温度勾配印加装置26が配置されている。
温度勾配印加装置26を制御することにより、チャープファイバグレーティング24の入力端からの距離に応じてチャープファイバグレーティング24の温度を制御する。チャープファイバグレーティングの温度を変化させることにより、回折格子の間隔を変化させ、その間隔変化に応じて反射位置が変わり、補償する分散特性を可変とすることができる。
図4は図3の構成による温度勾配印加による分散補償器の特性を示している。上から順番に温度分布、相対群遅延、分散の特性をそれぞれ示している。(1)は1次関数状の温度勾配を与えた場合を示しており、また、(2)は2次関数状の温度勾配を与えた場合を示している。
(1)の場合は温度勾配に伴う相対群遅延が、第1の光サーキュレータ側からの相対群遅延変化と第2の光サーキュレータ側からの相対群遅延変化とが互いにキャンセルしてしまうため、全体の相対群遅延も0となる。従って、温度勾配を与えても分散を変化させることはできない。
一方、(2)の場合は温度勾配に伴う相対群遅延が、第1の光サーキュレータ側からの下に凸の2次関数的な相対群遅延と第2の光サーキュレータ側からの同様な下に凸の2次関数的な相対群遅延との重ね合わせで示されるため、全体の相対群遅延変化がキャンセルされずに2次関数上の形状が得られる。温度印加後の相対群遅延の波長微分で表される分散はゼロにならず右上がりの直線で表される。従って、グラフの2次微分で示される分散スロープ(3次分散)値が0とはならず、ある正値をとることができる。もちろん温度勾配を上に凸形状に与えることも可能であり、その場合は、温度勾配を下に凸形状に与えた場合の分散スロープ(3次分散)値が逆に負値となる。
160Gb/s以上の超高速伝送に用いる場合では、分散補償ファイバ等による伝送路の分散補償を行うことは当然であるが、2次分散補償とともに3次以上の高次分散補償も必要になる。伝送に用いる短パルスの帯域を考慮すると、チャープファイバグレーティングの帯域として3nm以上が必要である。また、チャープファイバグレーティングの反射率としては99%程度は必要であるが、実験的には得られている値である。
本構成によれば微小な分散を制御可能でかつ可変動作可能な分散補償器を少ない部品点数で実現できる。
以上のように、本実施形態によれば、本発明の第2の構成により、微小な分散を制御可能な分散補償器を提供できる。
なお、本実施の形態の、チャープファイバグレーティングのチャープ量や帯域は補償すべき分散値に応じて変えればよく、チャープファイバグレーティングの特性を適宜設定し実施することで本発明が有効となることは明らかである。
本発明にかかる分散補償器は、微小な分散を制御可能でかつ可変動作可能であり、超高速の光ファイバ通信等に用いられる分散補償器に応用できる。
本発明の第1の実施形態における分散補償器の全体構成の概略図 本発明の第1の実施形態における分散補償器の特性例を示す図 本発明の第2の実施形態における分散補償器の全体構成の概略図 本発明の第2の実施形態における分散補償器の特性例を示す図 従来例における分散補償器の全体構成を示す概略図
符号の説明
11 入力光
12 第1の光サーキュレータ
13 光ファイバ
14 チャープファイバグレーティング
15 第2の光サーキュレータ
16 出力光
21 入力光
22 第1の光サーキュレータ
23 光ファイバ
24 チャープファイバグレーティング
25 第2の光サーキュレータ
26 温度勾配印加装置
27 出力光
401 入力光
402 第1の光サーキュレータ
403 第1の非線形チャープブラッグファイバグレーティング
404 第1の温度勾配印加装置
405 光ファイバ
406 第2の光サーキュレータ
407 第2の非線形チャープブラッグファイバグレーティング
408 第2の温度勾配印加装置
410 光カプラ
411 スペクトル分解装置
412 光スペクトラムアナライザ
413 コントローラ
414 光ファイバ
415 出力光

Claims (2)

  1. コア部に、入力光の入射位置からの距離に応じて格子間隔を変化させて形成されたチャープファイバグレーティングを有する光ファイバと前記光ファイバに接続された第1の光サーキュレータとからなる第1の分散補償器と、同様な構成からなる第2の分散補償器とを縦続接続させた構成のうち、第1、第2の光サーキュレータに一つのチャープブラッググレーティングを接続したことを特徴とする分散補償器。
  2. チャープファイバグレーティングを有する光ファイバの長さ方向に沿って温度勾配を印加する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の分散補償器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010016386A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ofs Fitel Llc ファイバ伸張器およびモジュール
WO2013061708A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 株式会社トプコン モード同期レーザ光源装置及びこれを用いた光干渉断層撮影装置

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