JP2005055988A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の日本語かな文字入力における使い勝手を極力受け継いで、更に簡便な日本語かな文字入力を実現できる携帯電話機を提供する。
【解決手段】携帯電話機10は、第一入力部12と、第二入力部14と、第一入力部123及び第二入力部14が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する処理部30とを備え、処理部は、第一入力部12からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行の日本語かな文字のいずれか一の日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力部12及び第二入力部14から入力信号が出力された場合には、第一入力部12から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力部14から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機10は、第一入力部12と、第二入力部14と、第一入力部123及び第二入力部14が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する処理部30とを備え、処理部は、第一入力部12からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行の日本語かな文字のいずれか一の日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力部12及び第二入力部14から入力信号が出力された場合には、第一入力部12から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力部14から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理装置の一種である携帯電話機の筐体には、「0」〜「9」までのダイヤルキーが3列4段に配列されている。このような携帯電話機において、日本語かな文字入力を行うために、「0」〜「9」のダイヤルキーのそれぞれに、例えば、ダイヤルキー「1」には「あ」〜「お」、ダイヤルキー「2」には「か」〜「こ」というように、五十音の「あ」行〜「わ」行までの各行が割り当てられていた。そして、例えば、ダイヤルキー「3」を連続して押下すると、「さ」→「し」→「す」→「せ」→「そ」というように「さ」行の文字が順次特定されて表示されるようになっていた。このように、日本語かな文字入力にあっては、特定したい文字が属する行が割り当てられたダイヤルキーを選び、特定したい文字の段数(「せ」であれば4段目)だけ押下するようになっていた。この特定方式では、「せ」を特定するには、ダイヤルキー「3」を4回、「そ」ならばダイヤルキー「3」を5回というように、特定したい文字の段数が多い場合、それだけダイヤルキーを押下する回数が多く、操作が煩雑であった。
【0003】
このようなダイヤルキーの操作回数が多くなってしまう煩雑さに対しては、例えば下記特許文献1に示されるように、3列4段に配列されたダイヤルキー「0」〜「9」の上側に、4つの母音「I」,「U」,「E」,「O」を割り当てられた操作キーを新たに設け、特定したい文字が属する行が割り当てられたダイヤルキーと、「I」〜「O」の操作キーのうち特定したい文字の母音が割り当てられた操作キーを押下することにより、日本語かな文字を特定する携帯電話機が提案されている。このような携帯電話機であれば、2回キーを押下することで日本語かな文字を特定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−251252号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザーの多くは、日本語かな文字が属する五十音の行が割り当てられたダイヤルキーに対して、特定したい日本語かな文字の段数だけ押下する日本語かな文字入力方式に慣れ親しんでいる。このような多くのユーザーにとっては、4つの母音「I」,「U」,「E」,「O」を割り当てられた操作キーを押下しなければ日本語かな文字入力ができないという特許文献1に記載の携帯電話機では、すぐに操作方法に慣れるものではないため使い辛さを感じざるを得ない。
【0006】
そこで本発明は、従来の日本語かな文字入力における使い勝手を極力受け継いで、更に簡便な日本語かな文字入力を実現できる情報処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記本発明の目的を達成するために様々な角度から検討を行った。これらの検討の結果、本発明者は次の二つのアプローチが有効であることを見出した。本発明者が見出した一つのアプローチは、既存の日本語かな文字入力をそのまま残して、その上で新たな日本語かな文字入力を可能とするものである。また、本発明者が見出したもう一つのアプローチは、既存の日本語かな文字入力から新たな日本語かな文字入力への操作変更内容を極力減らして、ユーザーが新たな操作を覚える負担を低減するものである。本発明はこれらの知見に基づいてなされたものである。
【0008】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている4つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段とを備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行の日本語かな文字のいずれか一の日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0009】
本発明の情報処理装置によれば、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。また、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーと、五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている操作キーとの双方の操作に応じて、その操作を行った操作キーそれぞれに割り当てられている行及び段に基づいて日本語かな文字を特定できるので、操作キーを2回操作することで日本語かな文字を特定できる。
【0010】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行のア段及びイ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のウ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている3つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段とを備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段又はイ段に対応する日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0011】
本発明の情報処理装置によれば、ア段及びイ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。また、ウ段からオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーと第二入力手段に含まれる操作キーとを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。従って、操作キーを2回操作すれば日本語かな文字を特定できる。また、第二入力手段に含まれる操作キーは3つであるから、例えば、五十音の各行が割り当てられている操作キーと五十音の各段が割り当てられている操作キーとを操作して日本語かな文字を特定する方式と比較して、追加する操作キーの数を減らすことができる。
【0012】
また本発明の情報処理装置においては、第一入力手段に含まれる操作キーが、それぞれにア段からオ段の日本語かな文字が割り当てられていることも好ましい。第一入力手段に含まれる操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。
【0013】
また本発明の情報処理装置では、第一入力手段に含まれる操作キーは、3列に区分して配列されており、第二入力手段に含まれる3つの操作キーは、第一入力手段に含まれる操作キーが配列される3列のそれぞれに対応させて配列されていることも好ましい。第一入力手段に含まれる操作キーが配列されている3列のそれぞれと対応させて、第二入力手段に含まれる操作キーを配列するので、各操作キーを操作する際の動作線がそれらの配列に沿ったものとなる。従って、日本語かな文字入力の際のユーザーの操作性が向上する。また、五十音のそれぞれの行が割り当てられている操作キーが3列に配列されている装置を用いる日本語かな文字入力に慣れているユーザーにとっては更に操作性が向上する。
【0014】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行のア段からウ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のエ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている2つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、当該受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段と、を備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、当該出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段からウ段のいずれかに対応する日本語かな文字を、当該対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、当該第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、当該第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0015】
本発明の情報処理装置によれば、ア段からウ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。また、エ段からオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーと第二入力手段に含まれる操作キーとを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。従って、操作キーを2回から3回操作すれば日本語かな文字を特定できる。また、第二入力手段に含まれる操作キーは2つであるから、例えば、五十音の各行が割り当てられている操作キーと五十音の各段が割り当てられている操作キーとを操作して日本語かな文字を特定する方式と比較して、追加する操作キーの数を減らすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0017】
<第1の実施形態>
図1は、本発明による第1の実施形態に係る携帯電話機10の正面図である。携帯電話機10は、第一入力部12と、第二入力部14と、第三入力部16と、ディスプレイ24とを含む。引き続いて各構成要素について説明する。第一入力部12(第一入力手段)には電話番号をプッシュするための「0」〜「9」のダイヤルキー(操作キー)及び「*」、「#」キーの計12個の操作キーが、格子状に3列4段で配列されている。第一入力部12のダイヤルキーには、日本語かな文字入力のために、ダイヤルキー毎に五十音の各行がそれぞれ割り当てられる。すなわち、ダイヤルキー「1」には、「あ」行のかな文字である「あ」「い」「う」「え」「お」が割り当てられる。以下同様に、ダイヤルキー「2」には「か」行のかな文字、ダイヤルキー「3」には「さ」行のかな文字、ダイヤルキー「4」には「た」行のかな文字、ダイヤルキー「5」には「な」行のかな文字、ダイヤルキー「6」には「は」行のかな文字、ダイヤルキー「7」には「ま」行のかな文字、ダイヤルキー「8」には「や」行のかな文字、ダイヤルキー「9」には「ら」行のかな文字、ダイヤルキー「0」には「わ」行のかな文字が割り当てられる。各ダイヤルキーに割り当てられた五十音の行がどの行か分かりやすいように、各ダイヤルキーには番号に添えて、割り当てられる「あ」段のかな文字が表示されている。また、「#」キーには、入力された五十音字を濁点または半濁点の文字に変換する機能が割り当てられる。そのため、「#」キーには、濁点及び半濁点が表示されている。ダイヤルキーを押下する操作をすると、そのダイヤルキーに応じた入力信号を出力するようになっている。
【0018】
第二入力部14(第二入力手段)には、五十音のイ段からオ段がそれぞれ割り当てられる4個の母音キー(操作キー)が配列されている。各母音キーには、どの母音が割り当てられているのか分かりやすいように、割り当てられる母音のかな文字「い」〜「お」が表示されている。母音キーを押下する操作をすると、その母音キーに応じた入力信号を出力するようになっている。
【0019】
第三入力部16には、「ON」キー18、「クリア」キー20、カーソル移動キー21、「OFF」キー22及び入力文字確定操作キー23とが配列されている。「ON」キー18は、携帯電話機10の電源をONするための操作キーであり、「OFF」キー22は、携帯電話機10の電源をOFFするための操作キーである。また、「クリア」キー20は、入力した入力文字、通話先先電話番号等を消去するための操作キーである。カーソル移動キー21は、文字を入力する位置のカーソルを上下左右に移動させるための操作キーである。入力文字確定操作キー23は、入力した文字を確定させるための操作キーである。ディスプレイ24には、入力された文字、電話番号等が表示されるようになっている。また、カーソル移動キー21は、日本語文字入力モードにおいて、確定したかな文字を漢字、カタカナ等に変換する操作等のためにも用いられる。
【0020】
図2は、携帯電話機10の日本語文字入力に関連する構成の機能ブロック図である。図2によれば、携帯電話機10は、大別して処理部(入力文字特定手段)30、入力部32及びディスプレイ24とから成る。処理部30は、CPU34、操作検知部36、ROM38、RAM40、不揮発メモリ42を備える。なお、電話機として搭載されるアンテナ、無線信号を変復調する変復調器、通話用の受話器(スピーカ)、送話器(マイク)等は省略している。
【0021】
携帯電話機10はCPU34によって全体を制御されている。入力部32は、第一入力部12、第二入力部14及び第三入力部16からなる。操作検知部36は、入力部32における第一入力部12、第二入力部14、第三入力部16のいずれかの操作キーが押下されることにより出力される入力信号を受け付け、いずれの操作キーが操作されたかを検知し、CPU34にその情報を送信する。
【0022】
処理部30のROM38には、携帯電話機10を動作させるためのプログラム、メモリ登録プログラム、日本語文字入力モード用のプログラム等が格納されている。また、ROM38には、日本語文字入力モードにおいて、かな文字を特定するために用いられ、第一入力部12の各ダイヤルキーに対して、そのダイヤルキーが押下される回数に応じて特定されるかな文字を表したテーブル1(図3参照)が格納されている。さらに、ROM38には、第一入力部12のダイヤルキーの押下に続けて第二入力部14の母音キーが押下されたときに特定されるかな文字を表したテーブル2(図4参照)が格納されている。なお、テーブル2に登録されている母音キーは、「い」,「う」,「え」,「お」の4つである。
【0023】
処理部30のRAM40は、入力部32から入力された情報を一時的に記憶するメモリである。不揮発メモリ42は、名前、電話番号等を登録するメモリである。ディスプレイ24には、入力部32から入力された文字、特定される文字や、不揮発メモリ42から読み出された名前,電話番号等が表示されるようになっている。
【0024】
次に、携帯電話機の日本語文字入力モードにおけるかな文字特定の動作について、図5を参照して説明する。
【0025】
携帯電話機10の電源がONされた状態(スタート)で、ユーザーにより、Eメール、電話番号登録等における日本語文字入力モードに切り換えられる(ステップS101)。すると、処理部30において、ROM38に格納された日本語文字入力モード用のプログラムが、CPU34によって実行状態となり、テーブル1,2(図3,図4参照)を基に、第一入力部12の各ダイヤルキー、第二入力部14の各母音キーにかな文字あるいは母音が割り当てられるように、CPU34内で設定される。また、ディスプレイ24には、日本語文字が入力される位置にカーソルが表示される。そのカーソルは、カーソル移動キー21によって上下左右に移動させることができる。
【0026】
ユーザーによって、第一入力部12のダイヤルキーが押下されると、そのダイヤルキーに応じた入力信号が出力され、その入力信号が操作検知部36に送信される。操作検知部36は、入力信号から、どのダイヤルキーが押下されたかが検知され、その情報がCPU34に送信される。CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、押下されたダイヤルキーに割り当てられた行の「ア」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS102)。
【0027】
次に、ユーザーによって操作キーが操作され、その操作キーに応じた入力信号が操作検知部36に送信されと、操作検知部36はどの操作キーが操作されたか検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、操作検知部36からの情報から、第二入力部14の母音キーが押下されたか否か判定する(ステップS103)。このとき、母音キーの押下が判定された場合(Yes)、CPU34は、テーブル2を基に、ステップS102で押下されたダイヤルキーとステップS103で押下された母音キーに対応して特定されたかな文字を、ディスプレイ24に表示させる(ステップS104)。さらに、ユーザーによって、ディスプレイ24に表示されたかな文字が特定したいかな文字であることが確認され、ユーザーによって、この表示された文字を確定する操作が行われ、処理される(ステップS105)。確定操作は、入力文字確定操作キー23を押下することによって、その文字が確定される。さらに、ユーザーによって操作される確定文字の漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS106)。
【0028】
一方、ステップS103において、ユーザーの操作によっては母音キーの押下は検知されなかった場合(No)、その操作はディスプレイ24に表示されている文字を確定する操作であったかどうかが、CPU34によって検知される(ステップS107)。確定操作でなかった場合(No)、CPU34は、ダイヤルキーの押下と判定し(ステップS108)、テーブル1(図3参照)を基に、次の段である「イ」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。さらに、ステップS107に戻り、次のユーザーによる操作キーの操作が、かな文字を確定する操作であったかどうか判定される。このように、ステップS107において、文字の確定操作が判定されない間は、ステップS107〜S109が繰り返され、ダイヤルキーが操作される毎に、次の段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。このようにして、特定され、ディスプレイ24に表示される文字は、「ア」段から「オ」段へ一段ずつスクロールされるのである。
【0029】
ユーザーは、特定したいかな文字がディスプレイ24に表示されると、かな文字の確定操作を行うため、CPU34は、操作検知部36からどの操作キーが操作されたかの情報を受け、ステップ107において、かな文字を確定する操作(入力文字確定操作キー23の押下)が行われたことを判定する(Yes)。これにより、CPU34は、この時点で特定されたかな文字を確定する(ステップS110)。この確定された文字は、さらに、漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS106)。
【0030】
なお、ステップS106において文字が確定された後に、別の新たな文字が1つあるいは複数個、ステップS102〜S105,ステップS107〜S109によって確定され、その確定された複数の文字が、ある観念をもった漢字に変換されたり、カタカナに変換されたり、あるいは登録される操作が行われる場合もある。
【0031】
次に、本第1の実施形態において、例えば「ふ」を特定する場合のユーザーの操作と携帯電話機10の動作について、2つの方法を説明する。
【0032】
日本語文字入力モードにおいて(ステップS101)、「ふ」は「は」行の「ウ」段であるため、ユーザーはまずダイヤルキー「6」を押下する。するとディスプレイ24には、「は」が表示される。さらに母音キー「う」を押下する(ステップS103:Yes)と、テーブル2(図4参照)を基に、「ふ」が割り当てられるため、「ふ」が特定され、ディスプレイ24に表示される(ステップS110)。以降、ユーザーは、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS106)。
【0033】
他の方法では、日本語文字入力モードにおいて(ステップS101)、ユーザーはまずダイヤルキー「6」を押下する。するとディスプレイ24には、「は」が表示される。さらにユーザーが2回、ダイヤルキー「6」を押下すると(ステップS103:No)、ステップS107〜ステップS109を繰り返し、「ひ」,「ふ」と特定されていき、ディスプレイ24に「ひ」,「ふ」とスクロールして表示される。この「ふ」が表示されている状態で、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行うと(ステップS107:Yes)、「ふ」が確定される。ユーザーは、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS106)。
【0034】
このように、第一入力部12の操作キーの操作によって日本語かな文字を特定するという従来の方式で日本語かな文字を特定をすることができるので、例えば、新たな文字操作に習熟するまでの間は従来の方式でも日本語かな文字を特定できる。さらには、第一入力部12の操作キーと第二入力部14の操作キーの2回という少ない回数の操作で「イ」〜「オ」段のかな文字が迅速に特定できるので、2回の操作で日本語かな文字を特定できる。
【0035】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態における携帯電話機50を説明する。図6は、本発明による第2の実施形態に係る携帯電話機10の正面図である。筐体に配列される操作キーのうち、第1の実施形態(図1参照)と異なる点は、第二入力部15(第二入力手段)の母音キー(操作キー)は、ウ段からオ段の母音がそれぞれ割り当てられた3つの操作キーである。さらに、これらの母音キーは、第一入力部12が配列されている列にそろえて配列されている。
【0036】
また、携帯電話機50の日本語文字入力に関連する構成は、第1の実施形態における構成(図2参照)と略同じであるが、ROM38に格納される第一入力部12のダイヤルキー(操作キー)の押下に続けて第二入力部15の各母音キー(操作キー)が押下されたときに割り当てられるかな文字を表したテーブル3(図7参照)が、テーブル2(図4参照)の代わりに格納されている。このテーブル3がテーブル2と異なる点は、登録されている母音キーは、「う」,「え」,「お」の3つという点である。勿論、ROM38に格納される日本語文字入力モード用のプログラムにおけるかな文字特定ルーチンも3つの母音キーに対応している。
【0037】
次に、携帯電話機50の日本語文字入力モードにおけるかな文字特定の動作について、図8を参照して説明する。
【0038】
携帯電話機50の電源がONされた状態(スタート)で、ユーザーによって日本語文字入力モードに切り換えられる(ステップS201)と、ROM38に格納された日本語文字入力モード用のプログラムが、CPU34によって実行状態となり、テーブル1,3(図3,図7参照)を基に、第一入力部12の各ダイヤルキー、第二入力部15の母音キーにかな文字、母音が割り当てられるように、CPU34内で設定される。また、ディスプレイ24には、日本語文字が入力される位置にカーソルが表示される。そのカーソルはカーソル移動操作キー21を操作することによって上下左右に移動させることができる。
【0039】
ユーザーによって、第一入力部12に属するダイヤルキーが押下されると、そのダイヤルキーに応じた入力信号が出力され、その入力信号が操作検知部36に送信される。操作検知部36は、入力信号から、どのダイヤルキーが押下されたかを検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、押下されたダイヤルキーに割り当てられた行の「ア」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS202)。
【0040】
次に、ユーザーによって操作キーが操作され、その操作キーに応じた入力信号が操作検知部36に送信されと、操作検知部36はどの操作キーが操作されたか検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、操作検知部36からの情報から、現在の「ア」段のかな文字を確定する操作が行われたか否か判定する(ステップS203)。このとき、入力文字確定操作キー23の押下により確定操作が行われたと判定した場合(Yes)、そのかな文字は確定され、以降、ユーザーによって、この表示された文字を確定する操作が行われ、処理される(ステップS204)。
【0041】
ステップS203において、確定操作ではないと判定した場合(No)、ユーザーによって第二入力部15の母音キーが押下されたか否かがCPU34によって判定される(ステップS205)。このとき、母音キーの押下が判定された場合(Yes)、CPU34は、テーブル3を基に、ステップS202で押下されたダイヤルキーとステップS203で押下された母音キーに対応したかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS206)。さらに、ユーザーによって、ディスプレイ24に表示されたかな文字が特定したい文字であることが確認され、ユーザーによって、このかな文字を確定する入力文字確定操作キー23の押下操作が行われる(ステップS207)。さらに、ユーザーによって操作される確定文字の漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS204)。
【0042】
一方、ステップS205において、ユーザーによる操作は母音キーの押下とは判定されなかった場合(No)、CPU34は、ダイヤルキーの押下と判定し、テーブル1(図3参照)を基に、「イ」段の文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS208)。
【0043】
さらに、ユーザーの操作によって、かな文字を確定する操作が行われたかどうかが、CPU34によって判定される(ステップS209)。確定操作でなかった場合(No)、CPU34はダイヤルキーの押下と判定し(ステップS210)、CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、次の段である「ウ」段の文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。さらに、ステップS209に戻り、次のユーザーによる操作キーの操作が、かな文字を確定する操作であったかどうか判定される。このように、ステップS209において、文字の確定操作が判定されない間は、ステップS209〜S211が繰り返され、ダイヤルキーが操作される毎に、次の段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。このようにして、特定され、ディスプレイ24に表示される文字は、「ア」段から「イ」段へ一段ずつスクロールされるのである。
【0044】
ユーザーは、特定したいかな文字がディスプレイ24に表示されると、かな文字の確定操作を行うため、CPU34は、操作検知部36からどの操作キーが操作されたかの情報を受け、ステップS209において、かな文字を確定する操作が行われたことを判定する(Yes)。これにより、CPU34は、この時点で特定されたかな文字を確定する(ステップS212)。この確定された文字は、さらに、漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS204)。
【0045】
このように、第二入力部15の母音キーを用いて特定できる文字は「ウ」段から「オ」段の文字である。「イ」段の文字を特定するためには、第1の操作キー12の同じダイヤルキーを2回押下することになる。この「イ」段を特定するために同じダイヤルキーを2回押下することは、従来の携帯電話機と同じ操作方法であり、ユーザーには操作し易いのである。
【0046】
次に、本第2の実施形態において、例えば「せ」を特定する場合のユーザーの操作と携帯電話機10の動作について、2つの方法を説明する。
【0047】
日本語文字入力モードにおいて(ステップS201)、「せ」は「さ」行の「エ」段であるため、まずダイヤルキー「3」を押下する。するとディスプレイ24には、「さ」が表示される(ステップS202)。さらに母音キー「え」を押下する(ステップS204:Yes)と、テーブル3(図7参照)を基に、「せ」が特定されるため、「せ」がディスプレイ24に表示される。以降、ユーザーは、この文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行い、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS204)。
【0048】
他の方法は、日本語文字入力モードにおいて(ステップS201)、まずダイヤルキー「3」を押下する。するとディスプレイ24には、「さ」が表示される(ステップS202)。さらに3回、ダイヤルキー「3」を押下すると、ステップ209〜ステップ211を繰り返し、順次段が更新され、ディスプレイ24に、「し」,「す」,「せ」とスクロールして表示される。この「せ」が表示されている状態で、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行うと(ステップS209:Yes)、「せ」が確定される(ステップS211)。ユーザーは、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS204)。
【0049】
このように、第一入力部12の操作キーと第二入力部15の操作キーの2回という少ない回数の操作で、「ウ」〜「オ」段のかな文字が迅速に特定できる。「イ」段の五十音字の文字を特定するにも、第一入力部12の操作キーの操作を2回行えばよい。
【0050】
また、第二入力部15の3つの母音キーは、第一入力部12が配列されている列にそろえて配列されているため、3列で配置される操作キーを操作することに慣れているユーザーにとって、使いやすい携帯電話機50となっている。
【0051】
尚、本実施形態では第二入力部15の母音キーを3つで構成したが、この母音キーを2つで構成してもよい。この2つの母音キーには、エ段からオ段の母音がそれぞれ割り当てられる。従って、ア段からウ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力部12のダイヤルキーを操作し、エ段及びオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力部12のダイヤルキーと第二入力部15の母音キーとを操作することになる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。また、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーと、五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている操作キーとの双方の操作に応じて、その操作を行った操作キーそれぞれに割り当てられている行及び段に基づいて日本語かな文字を特定できるので、操作キーを2回操作することで日本語かな文字を特定できる。従って本発明の目的とする、従来の日本語かな文字入力における使い勝手を極力受け継いで、更に簡便な日本語かな文字入力を実現できる情報処理装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の、押下回数に対する第一入力部のダイヤルキーに割り当てられる五十音のかな文字の対応テーブルである。
【図4】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の、第一入力部のダイヤルキーと第二入力部の母音キーの押下によって割り当てられる五十音のかな文字の対応テーブルである。
【図5】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の日本語文字入力の処理フローである。
【図6】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の正面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の、第一入力部のダイヤルキーと第二入力部の母音キーの押下によって割り当てられる五十音字のかな文字の対応テーブルである。
【図8】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の日本語文字入力の処理フローである。
【符号の説明】
10…携帯電話機、12…第一入力部、14…第二入力部、24…ディスプレイ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理装置の一種である携帯電話機の筐体には、「0」〜「9」までのダイヤルキーが3列4段に配列されている。このような携帯電話機において、日本語かな文字入力を行うために、「0」〜「9」のダイヤルキーのそれぞれに、例えば、ダイヤルキー「1」には「あ」〜「お」、ダイヤルキー「2」には「か」〜「こ」というように、五十音の「あ」行〜「わ」行までの各行が割り当てられていた。そして、例えば、ダイヤルキー「3」を連続して押下すると、「さ」→「し」→「す」→「せ」→「そ」というように「さ」行の文字が順次特定されて表示されるようになっていた。このように、日本語かな文字入力にあっては、特定したい文字が属する行が割り当てられたダイヤルキーを選び、特定したい文字の段数(「せ」であれば4段目)だけ押下するようになっていた。この特定方式では、「せ」を特定するには、ダイヤルキー「3」を4回、「そ」ならばダイヤルキー「3」を5回というように、特定したい文字の段数が多い場合、それだけダイヤルキーを押下する回数が多く、操作が煩雑であった。
【0003】
このようなダイヤルキーの操作回数が多くなってしまう煩雑さに対しては、例えば下記特許文献1に示されるように、3列4段に配列されたダイヤルキー「0」〜「9」の上側に、4つの母音「I」,「U」,「E」,「O」を割り当てられた操作キーを新たに設け、特定したい文字が属する行が割り当てられたダイヤルキーと、「I」〜「O」の操作キーのうち特定したい文字の母音が割り当てられた操作キーを押下することにより、日本語かな文字を特定する携帯電話機が提案されている。このような携帯電話機であれば、2回キーを押下することで日本語かな文字を特定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−251252号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザーの多くは、日本語かな文字が属する五十音の行が割り当てられたダイヤルキーに対して、特定したい日本語かな文字の段数だけ押下する日本語かな文字入力方式に慣れ親しんでいる。このような多くのユーザーにとっては、4つの母音「I」,「U」,「E」,「O」を割り当てられた操作キーを押下しなければ日本語かな文字入力ができないという特許文献1に記載の携帯電話機では、すぐに操作方法に慣れるものではないため使い辛さを感じざるを得ない。
【0006】
そこで本発明は、従来の日本語かな文字入力における使い勝手を極力受け継いで、更に簡便な日本語かな文字入力を実現できる情報処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記本発明の目的を達成するために様々な角度から検討を行った。これらの検討の結果、本発明者は次の二つのアプローチが有効であることを見出した。本発明者が見出した一つのアプローチは、既存の日本語かな文字入力をそのまま残して、その上で新たな日本語かな文字入力を可能とするものである。また、本発明者が見出したもう一つのアプローチは、既存の日本語かな文字入力から新たな日本語かな文字入力への操作変更内容を極力減らして、ユーザーが新たな操作を覚える負担を低減するものである。本発明はこれらの知見に基づいてなされたものである。
【0008】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている4つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段とを備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行の日本語かな文字のいずれか一の日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0009】
本発明の情報処理装置によれば、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。また、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーと、五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている操作キーとの双方の操作に応じて、その操作を行った操作キーそれぞれに割り当てられている行及び段に基づいて日本語かな文字を特定できるので、操作キーを2回操作することで日本語かな文字を特定できる。
【0010】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行のア段及びイ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のウ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている3つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段とを備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段又はイ段に対応する日本語かな文字を、対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0011】
本発明の情報処理装置によれば、ア段及びイ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。また、ウ段からオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーと第二入力手段に含まれる操作キーとを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。従って、操作キーを2回操作すれば日本語かな文字を特定できる。また、第二入力手段に含まれる操作キーは3つであるから、例えば、五十音の各行が割り当てられている操作キーと五十音の各段が割り当てられている操作キーとを操作して日本語かな文字を特定する方式と比較して、追加する操作キーの数を減らすことができる。
【0012】
また本発明の情報処理装置においては、第一入力手段に含まれる操作キーが、それぞれにア段からオ段の日本語かな文字が割り当てられていることも好ましい。第一入力手段に含まれる操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。
【0013】
また本発明の情報処理装置では、第一入力手段に含まれる操作キーは、3列に区分して配列されており、第二入力手段に含まれる3つの操作キーは、第一入力手段に含まれる操作キーが配列される3列のそれぞれに対応させて配列されていることも好ましい。第一入力手段に含まれる操作キーが配列されている3列のそれぞれと対応させて、第二入力手段に含まれる操作キーを配列するので、各操作キーを操作する際の動作線がそれらの配列に沿ったものとなる。従って、日本語かな文字入力の際のユーザーの操作性が向上する。また、五十音のそれぞれの行が割り当てられている操作キーが3列に配列されている装置を用いる日本語かな文字入力に慣れているユーザーにとっては更に操作性が向上する。
【0014】
本発明の情報処理装置は、操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、それぞれに五十音のいずれかの行のア段からウ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、それぞれに五十音のエ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている2つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、当該受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段と、を備え、入力文字特定手段は、第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、当該出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段からウ段のいずれかに対応する日本語かな文字を、当該対応する操作キーの操作に応じて特定し、第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、当該第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、当該第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する。
【0015】
本発明の情報処理装置によれば、ア段からウ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。また、エ段からオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力手段に含まれる操作キーと第二入力手段に含まれる操作キーとを操作することで入力する日本語かな文字を特定できる。従って、操作キーを2回から3回操作すれば日本語かな文字を特定できる。また、第二入力手段に含まれる操作キーは2つであるから、例えば、五十音の各行が割り当てられている操作キーと五十音の各段が割り当てられている操作キーとを操作して日本語かな文字を特定する方式と比較して、追加する操作キーの数を減らすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0017】
<第1の実施形態>
図1は、本発明による第1の実施形態に係る携帯電話機10の正面図である。携帯電話機10は、第一入力部12と、第二入力部14と、第三入力部16と、ディスプレイ24とを含む。引き続いて各構成要素について説明する。第一入力部12(第一入力手段)には電話番号をプッシュするための「0」〜「9」のダイヤルキー(操作キー)及び「*」、「#」キーの計12個の操作キーが、格子状に3列4段で配列されている。第一入力部12のダイヤルキーには、日本語かな文字入力のために、ダイヤルキー毎に五十音の各行がそれぞれ割り当てられる。すなわち、ダイヤルキー「1」には、「あ」行のかな文字である「あ」「い」「う」「え」「お」が割り当てられる。以下同様に、ダイヤルキー「2」には「か」行のかな文字、ダイヤルキー「3」には「さ」行のかな文字、ダイヤルキー「4」には「た」行のかな文字、ダイヤルキー「5」には「な」行のかな文字、ダイヤルキー「6」には「は」行のかな文字、ダイヤルキー「7」には「ま」行のかな文字、ダイヤルキー「8」には「や」行のかな文字、ダイヤルキー「9」には「ら」行のかな文字、ダイヤルキー「0」には「わ」行のかな文字が割り当てられる。各ダイヤルキーに割り当てられた五十音の行がどの行か分かりやすいように、各ダイヤルキーには番号に添えて、割り当てられる「あ」段のかな文字が表示されている。また、「#」キーには、入力された五十音字を濁点または半濁点の文字に変換する機能が割り当てられる。そのため、「#」キーには、濁点及び半濁点が表示されている。ダイヤルキーを押下する操作をすると、そのダイヤルキーに応じた入力信号を出力するようになっている。
【0018】
第二入力部14(第二入力手段)には、五十音のイ段からオ段がそれぞれ割り当てられる4個の母音キー(操作キー)が配列されている。各母音キーには、どの母音が割り当てられているのか分かりやすいように、割り当てられる母音のかな文字「い」〜「お」が表示されている。母音キーを押下する操作をすると、その母音キーに応じた入力信号を出力するようになっている。
【0019】
第三入力部16には、「ON」キー18、「クリア」キー20、カーソル移動キー21、「OFF」キー22及び入力文字確定操作キー23とが配列されている。「ON」キー18は、携帯電話機10の電源をONするための操作キーであり、「OFF」キー22は、携帯電話機10の電源をOFFするための操作キーである。また、「クリア」キー20は、入力した入力文字、通話先先電話番号等を消去するための操作キーである。カーソル移動キー21は、文字を入力する位置のカーソルを上下左右に移動させるための操作キーである。入力文字確定操作キー23は、入力した文字を確定させるための操作キーである。ディスプレイ24には、入力された文字、電話番号等が表示されるようになっている。また、カーソル移動キー21は、日本語文字入力モードにおいて、確定したかな文字を漢字、カタカナ等に変換する操作等のためにも用いられる。
【0020】
図2は、携帯電話機10の日本語文字入力に関連する構成の機能ブロック図である。図2によれば、携帯電話機10は、大別して処理部(入力文字特定手段)30、入力部32及びディスプレイ24とから成る。処理部30は、CPU34、操作検知部36、ROM38、RAM40、不揮発メモリ42を備える。なお、電話機として搭載されるアンテナ、無線信号を変復調する変復調器、通話用の受話器(スピーカ)、送話器(マイク)等は省略している。
【0021】
携帯電話機10はCPU34によって全体を制御されている。入力部32は、第一入力部12、第二入力部14及び第三入力部16からなる。操作検知部36は、入力部32における第一入力部12、第二入力部14、第三入力部16のいずれかの操作キーが押下されることにより出力される入力信号を受け付け、いずれの操作キーが操作されたかを検知し、CPU34にその情報を送信する。
【0022】
処理部30のROM38には、携帯電話機10を動作させるためのプログラム、メモリ登録プログラム、日本語文字入力モード用のプログラム等が格納されている。また、ROM38には、日本語文字入力モードにおいて、かな文字を特定するために用いられ、第一入力部12の各ダイヤルキーに対して、そのダイヤルキーが押下される回数に応じて特定されるかな文字を表したテーブル1(図3参照)が格納されている。さらに、ROM38には、第一入力部12のダイヤルキーの押下に続けて第二入力部14の母音キーが押下されたときに特定されるかな文字を表したテーブル2(図4参照)が格納されている。なお、テーブル2に登録されている母音キーは、「い」,「う」,「え」,「お」の4つである。
【0023】
処理部30のRAM40は、入力部32から入力された情報を一時的に記憶するメモリである。不揮発メモリ42は、名前、電話番号等を登録するメモリである。ディスプレイ24には、入力部32から入力された文字、特定される文字や、不揮発メモリ42から読み出された名前,電話番号等が表示されるようになっている。
【0024】
次に、携帯電話機の日本語文字入力モードにおけるかな文字特定の動作について、図5を参照して説明する。
【0025】
携帯電話機10の電源がONされた状態(スタート)で、ユーザーにより、Eメール、電話番号登録等における日本語文字入力モードに切り換えられる(ステップS101)。すると、処理部30において、ROM38に格納された日本語文字入力モード用のプログラムが、CPU34によって実行状態となり、テーブル1,2(図3,図4参照)を基に、第一入力部12の各ダイヤルキー、第二入力部14の各母音キーにかな文字あるいは母音が割り当てられるように、CPU34内で設定される。また、ディスプレイ24には、日本語文字が入力される位置にカーソルが表示される。そのカーソルは、カーソル移動キー21によって上下左右に移動させることができる。
【0026】
ユーザーによって、第一入力部12のダイヤルキーが押下されると、そのダイヤルキーに応じた入力信号が出力され、その入力信号が操作検知部36に送信される。操作検知部36は、入力信号から、どのダイヤルキーが押下されたかが検知され、その情報がCPU34に送信される。CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、押下されたダイヤルキーに割り当てられた行の「ア」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS102)。
【0027】
次に、ユーザーによって操作キーが操作され、その操作キーに応じた入力信号が操作検知部36に送信されと、操作検知部36はどの操作キーが操作されたか検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、操作検知部36からの情報から、第二入力部14の母音キーが押下されたか否か判定する(ステップS103)。このとき、母音キーの押下が判定された場合(Yes)、CPU34は、テーブル2を基に、ステップS102で押下されたダイヤルキーとステップS103で押下された母音キーに対応して特定されたかな文字を、ディスプレイ24に表示させる(ステップS104)。さらに、ユーザーによって、ディスプレイ24に表示されたかな文字が特定したいかな文字であることが確認され、ユーザーによって、この表示された文字を確定する操作が行われ、処理される(ステップS105)。確定操作は、入力文字確定操作キー23を押下することによって、その文字が確定される。さらに、ユーザーによって操作される確定文字の漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS106)。
【0028】
一方、ステップS103において、ユーザーの操作によっては母音キーの押下は検知されなかった場合(No)、その操作はディスプレイ24に表示されている文字を確定する操作であったかどうかが、CPU34によって検知される(ステップS107)。確定操作でなかった場合(No)、CPU34は、ダイヤルキーの押下と判定し(ステップS108)、テーブル1(図3参照)を基に、次の段である「イ」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。さらに、ステップS107に戻り、次のユーザーによる操作キーの操作が、かな文字を確定する操作であったかどうか判定される。このように、ステップS107において、文字の確定操作が判定されない間は、ステップS107〜S109が繰り返され、ダイヤルキーが操作される毎に、次の段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。このようにして、特定され、ディスプレイ24に表示される文字は、「ア」段から「オ」段へ一段ずつスクロールされるのである。
【0029】
ユーザーは、特定したいかな文字がディスプレイ24に表示されると、かな文字の確定操作を行うため、CPU34は、操作検知部36からどの操作キーが操作されたかの情報を受け、ステップ107において、かな文字を確定する操作(入力文字確定操作キー23の押下)が行われたことを判定する(Yes)。これにより、CPU34は、この時点で特定されたかな文字を確定する(ステップS110)。この確定された文字は、さらに、漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS106)。
【0030】
なお、ステップS106において文字が確定された後に、別の新たな文字が1つあるいは複数個、ステップS102〜S105,ステップS107〜S109によって確定され、その確定された複数の文字が、ある観念をもった漢字に変換されたり、カタカナに変換されたり、あるいは登録される操作が行われる場合もある。
【0031】
次に、本第1の実施形態において、例えば「ふ」を特定する場合のユーザーの操作と携帯電話機10の動作について、2つの方法を説明する。
【0032】
日本語文字入力モードにおいて(ステップS101)、「ふ」は「は」行の「ウ」段であるため、ユーザーはまずダイヤルキー「6」を押下する。するとディスプレイ24には、「は」が表示される。さらに母音キー「う」を押下する(ステップS103:Yes)と、テーブル2(図4参照)を基に、「ふ」が割り当てられるため、「ふ」が特定され、ディスプレイ24に表示される(ステップS110)。以降、ユーザーは、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS106)。
【0033】
他の方法では、日本語文字入力モードにおいて(ステップS101)、ユーザーはまずダイヤルキー「6」を押下する。するとディスプレイ24には、「は」が表示される。さらにユーザーが2回、ダイヤルキー「6」を押下すると(ステップS103:No)、ステップS107〜ステップS109を繰り返し、「ひ」,「ふ」と特定されていき、ディスプレイ24に「ひ」,「ふ」とスクロールして表示される。この「ふ」が表示されている状態で、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行うと(ステップS107:Yes)、「ふ」が確定される。ユーザーは、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS106)。
【0034】
このように、第一入力部12の操作キーの操作によって日本語かな文字を特定するという従来の方式で日本語かな文字を特定をすることができるので、例えば、新たな文字操作に習熟するまでの間は従来の方式でも日本語かな文字を特定できる。さらには、第一入力部12の操作キーと第二入力部14の操作キーの2回という少ない回数の操作で「イ」〜「オ」段のかな文字が迅速に特定できるので、2回の操作で日本語かな文字を特定できる。
【0035】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態における携帯電話機50を説明する。図6は、本発明による第2の実施形態に係る携帯電話機10の正面図である。筐体に配列される操作キーのうち、第1の実施形態(図1参照)と異なる点は、第二入力部15(第二入力手段)の母音キー(操作キー)は、ウ段からオ段の母音がそれぞれ割り当てられた3つの操作キーである。さらに、これらの母音キーは、第一入力部12が配列されている列にそろえて配列されている。
【0036】
また、携帯電話機50の日本語文字入力に関連する構成は、第1の実施形態における構成(図2参照)と略同じであるが、ROM38に格納される第一入力部12のダイヤルキー(操作キー)の押下に続けて第二入力部15の各母音キー(操作キー)が押下されたときに割り当てられるかな文字を表したテーブル3(図7参照)が、テーブル2(図4参照)の代わりに格納されている。このテーブル3がテーブル2と異なる点は、登録されている母音キーは、「う」,「え」,「お」の3つという点である。勿論、ROM38に格納される日本語文字入力モード用のプログラムにおけるかな文字特定ルーチンも3つの母音キーに対応している。
【0037】
次に、携帯電話機50の日本語文字入力モードにおけるかな文字特定の動作について、図8を参照して説明する。
【0038】
携帯電話機50の電源がONされた状態(スタート)で、ユーザーによって日本語文字入力モードに切り換えられる(ステップS201)と、ROM38に格納された日本語文字入力モード用のプログラムが、CPU34によって実行状態となり、テーブル1,3(図3,図7参照)を基に、第一入力部12の各ダイヤルキー、第二入力部15の母音キーにかな文字、母音が割り当てられるように、CPU34内で設定される。また、ディスプレイ24には、日本語文字が入力される位置にカーソルが表示される。そのカーソルはカーソル移動操作キー21を操作することによって上下左右に移動させることができる。
【0039】
ユーザーによって、第一入力部12に属するダイヤルキーが押下されると、そのダイヤルキーに応じた入力信号が出力され、その入力信号が操作検知部36に送信される。操作検知部36は、入力信号から、どのダイヤルキーが押下されたかを検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、押下されたダイヤルキーに割り当てられた行の「ア」段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS202)。
【0040】
次に、ユーザーによって操作キーが操作され、その操作キーに応じた入力信号が操作検知部36に送信されと、操作検知部36はどの操作キーが操作されたか検知し、その情報をCPU34に送信する。CPU34は、操作検知部36からの情報から、現在の「ア」段のかな文字を確定する操作が行われたか否か判定する(ステップS203)。このとき、入力文字確定操作キー23の押下により確定操作が行われたと判定した場合(Yes)、そのかな文字は確定され、以降、ユーザーによって、この表示された文字を確定する操作が行われ、処理される(ステップS204)。
【0041】
ステップS203において、確定操作ではないと判定した場合(No)、ユーザーによって第二入力部15の母音キーが押下されたか否かがCPU34によって判定される(ステップS205)。このとき、母音キーの押下が判定された場合(Yes)、CPU34は、テーブル3を基に、ステップS202で押下されたダイヤルキーとステップS203で押下された母音キーに対応したかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS206)。さらに、ユーザーによって、ディスプレイ24に表示されたかな文字が特定したい文字であることが確認され、ユーザーによって、このかな文字を確定する入力文字確定操作キー23の押下操作が行われる(ステップS207)。さらに、ユーザーによって操作される確定文字の漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS204)。
【0042】
一方、ステップS205において、ユーザーによる操作は母音キーの押下とは判定されなかった場合(No)、CPU34は、ダイヤルキーの押下と判定し、テーブル1(図3参照)を基に、「イ」段の文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる(ステップS208)。
【0043】
さらに、ユーザーの操作によって、かな文字を確定する操作が行われたかどうかが、CPU34によって判定される(ステップS209)。確定操作でなかった場合(No)、CPU34はダイヤルキーの押下と判定し(ステップS210)、CPU34は、テーブル1(図3参照)を基に、次の段である「ウ」段の文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。さらに、ステップS209に戻り、次のユーザーによる操作キーの操作が、かな文字を確定する操作であったかどうか判定される。このように、ステップS209において、文字の確定操作が判定されない間は、ステップS209〜S211が繰り返され、ダイヤルキーが操作される毎に、次の段のかな文字を特定し、ディスプレイ24に表示させる。このようにして、特定され、ディスプレイ24に表示される文字は、「ア」段から「イ」段へ一段ずつスクロールされるのである。
【0044】
ユーザーは、特定したいかな文字がディスプレイ24に表示されると、かな文字の確定操作を行うため、CPU34は、操作検知部36からどの操作キーが操作されたかの情報を受け、ステップS209において、かな文字を確定する操作が行われたことを判定する(Yes)。これにより、CPU34は、この時点で特定されたかな文字を確定する(ステップS212)。この確定された文字は、さらに、漢字変換、登録等に応じて処理される(ステップS204)。
【0045】
このように、第二入力部15の母音キーを用いて特定できる文字は「ウ」段から「オ」段の文字である。「イ」段の文字を特定するためには、第1の操作キー12の同じダイヤルキーを2回押下することになる。この「イ」段を特定するために同じダイヤルキーを2回押下することは、従来の携帯電話機と同じ操作方法であり、ユーザーには操作し易いのである。
【0046】
次に、本第2の実施形態において、例えば「せ」を特定する場合のユーザーの操作と携帯電話機10の動作について、2つの方法を説明する。
【0047】
日本語文字入力モードにおいて(ステップS201)、「せ」は「さ」行の「エ」段であるため、まずダイヤルキー「3」を押下する。するとディスプレイ24には、「さ」が表示される(ステップS202)。さらに母音キー「え」を押下する(ステップS204:Yes)と、テーブル3(図7参照)を基に、「せ」が特定されるため、「せ」がディスプレイ24に表示される。以降、ユーザーは、この文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行い、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS204)。
【0048】
他の方法は、日本語文字入力モードにおいて(ステップS201)、まずダイヤルキー「3」を押下する。するとディスプレイ24には、「さ」が表示される(ステップS202)。さらに3回、ダイヤルキー「3」を押下すると、ステップ209〜ステップ211を繰り返し、順次段が更新され、ディスプレイ24に、「し」,「す」,「せ」とスクロールして表示される。この「せ」が表示されている状態で、文字の確定操作(入力文字確定操作キー23の押下)を行うと(ステップS209:Yes)、「せ」が確定される(ステップS211)。ユーザーは、漢字変換、登録、あるいは次の文字特定の操作を行う(ステップS204)。
【0049】
このように、第一入力部12の操作キーと第二入力部15の操作キーの2回という少ない回数の操作で、「ウ」〜「オ」段のかな文字が迅速に特定できる。「イ」段の五十音字の文字を特定するにも、第一入力部12の操作キーの操作を2回行えばよい。
【0050】
また、第二入力部15の3つの母音キーは、第一入力部12が配列されている列にそろえて配列されているため、3列で配置される操作キーを操作することに慣れているユーザーにとって、使いやすい携帯電話機50となっている。
【0051】
尚、本実施形態では第二入力部15の母音キーを3つで構成したが、この母音キーを2つで構成してもよい。この2つの母音キーには、エ段からオ段の母音がそれぞれ割り当てられる。従って、ア段からウ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力部12のダイヤルキーを操作し、エ段及びオ段の日本語かな文字を入力する場合には、第一入力部12のダイヤルキーと第二入力部15の母音キーとを操作することになる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーの操作に応じて、その操作を行った操作キーに割り当てられている日本語かな文字を特定できるので、従来の日本語かな文字入力方法によっても日本語かな文字を特定できる。また、五十音のいずれかの行に割り当てられている複数の操作キーと、五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている操作キーとの双方の操作に応じて、その操作を行った操作キーそれぞれに割り当てられている行及び段に基づいて日本語かな文字を特定できるので、操作キーを2回操作することで日本語かな文字を特定できる。従って本発明の目的とする、従来の日本語かな文字入力における使い勝手を極力受け継いで、更に簡便な日本語かな文字入力を実現できる情報処理装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の、押下回数に対する第一入力部のダイヤルキーに割り当てられる五十音のかな文字の対応テーブルである。
【図4】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の、第一入力部のダイヤルキーと第二入力部の母音キーの押下によって割り当てられる五十音のかな文字の対応テーブルである。
【図5】本発明の第1の実施形態における携帯電話機の日本語文字入力の処理フローである。
【図6】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の正面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の、第一入力部のダイヤルキーと第二入力部の母音キーの押下によって割り当てられる五十音字のかな文字の対応テーブルである。
【図8】本発明の第2の実施形態における携帯電話機の日本語文字入力の処理フローである。
【符号の説明】
10…携帯電話機、12…第一入力部、14…第二入力部、24…ディスプレイ。
Claims (5)
- 操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、
それぞれに五十音のいずれかの行が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、
それぞれに五十音のイ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている4つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、
前記第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、当該受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段と、
を備え、
前記入力文字特定手段は、
前記第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、当該出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行の日本語かな文字のいずれか一の日本語かな文字を、当該対応する操作キーの操作に応じて特定し、
前記第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、当該第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、当該第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する、情報処理装置。 - 操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、
それぞれに五十音のいずれかの行のア段及びイ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、
それぞれに五十音のウ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている3つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、
前記第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、当該受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段と、
を備え、
前記入力文字特定手段は、
前記第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、当該出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段又はイ段に対応する日本語かな文字を、当該対応する操作キーの操作に応じて特定し、
前記第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、当該第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、当該第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する、情報処理装置。 - 前記第一入力手段に含まれる操作キーは、それぞれにア段からオ段の日本語かな文字が割り当てられている、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記第一入力手段に含まれる操作キーは、3列に区分して配列されており、
前記第二入力手段に含まれる3つの操作キーは、前記第一入力手段に含まれる操作キーが配列される3列のそれぞれに対応させて配列されている、請求項2又は3に記載の情報処理装置。 - 操作キーの操作に応じて日本語かな文字入力が可能な情報処理装置であって、
それぞれに五十音のいずれかの行のア段からウ段の日本語かな文字が割り当てられている複数の操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第一入力手段と、
それぞれに五十音のエ段からオ段までのいずれかの段が割り当てられている2つの操作キーを含み、それぞれの操作キーの操作に応じた入力信号を出力する第二入力手段と、
前記第一入力手段及び第二入力手段が出力する入力信号を受け付け、当該受け付けた入力信号に応じて日本語かな文字を特定する入力文字特定手段と、
を備え、
前記入力文字特定手段は、
前記第一入力手段からのみ入力信号が出力された場合には、当該出力された入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行のア段からウ段のいずれかに対応する日本語かな文字を、当該対応する操作キーの操作に応じて特定し、
前記第一入力手段及び第二入力手段から入力信号が出力された場合には、当該第一入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた行と、当該第二入力手段から出力される入力信号に対応する操作キーに割り当てられた段とに基づいて日本語かな文字を特定する、情報処理装置。
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