【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施設などの経営に有効な情報を提供する技術に係り、特にコンピュータを用いてホテルなどの宿泊施設の経営に役立つ有益な情報の提供を行う施設経営支援システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、経営支援に関する技術として、たとえば、特開２００１−２８２９８１号公報の「経営改革立案方法及び経営改革立案システム」では、ベンチマークデータ及び顧客動向より、市場動向を推量することによって目標を決定し、分析処理により事業対象製品及び主要改革効果を算出できる対象プロセス毎の改善課題の絞り込み処理を行い、総原価分析処理と業務のパフォーマンスを示す指標の因果関係分析処理に基づき、前記目標を実現するための効果の大小、投資の大小、時間の長短をもとに、業務方法の実施設 計とインフラの具体設計の解決策を抽出・立案処理を行うことによって、経営改革計画の質の向上を図ることのできる方法及びシステムが提案されている。
【０００３】
また、ホテルなどの施設の経営指標について言えば、ＭＰＩ（Ｍａｒｋｅｔ Ｐｅｎｅｔｒａｔｉｏｎ Ｉｎｄｅｘ、市場浸透指数）、ＡＲＩ（Ａｖｅｒａｇｅ Ｒａｔｅ Ｉｎｄｅｘ、実販売客室単価指数）、ＲＧＩ（Ｒｅｖｅｎｕｅ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｉｎｄｅｘ、販売可能客室単価指数）の各データを一定期間の平均値でサービス加入者に提供していた。
ここで、ＭＰＩとは、自ホテルを取り囲むマーケットにおける市場占有率を意味し、以下の式で表される。
【０００４】
ＭＰＩ＝自ホテルの実績販売室数÷自ホテルの目標販売室数 ・・・（１）
【０００５】
なお、予め、マーケット（市場）全体の販売室数に自社のマーケットシェア（Ｆａｉｒ Ｍａｒｋｅｔ Ｓｈａｒｅ）を乗じた数値から自ホテルの目標販売室数を算出しておくものとする。
上記（１）式は、以下の式で表すこともできる。
【０００６】
ＭＰＩ＝自ホテルの稼動率÷マーケット全体の稼動率 ・・・（２）
【０００７】
ここで、マーケット全体の稼動率とは、全ての競合相手（Ｃｏｍｐｅｔｉｔｏｒ）で販売された総部屋数を全競合相手の販売可能な総部屋数で割って求める。
そして、ＭＰＩが１よりも大きければ、マーケットに対して優れていると評価し、１よりも小さければ、マーケットに対して劣っているという評価する。
なお、ＭＰＩは、Ｏｃｃｕｐａｎｃｙ Ｉｎｄｅｘと呼ばれることもある。
ＡＲＩとは、自社ホテルを取り囲むマーケットにおけるレートの占有率を意味し、以下の式で表される。
【０００８】
ＡＲＩ＝自ホテルのＡＤＲ÷マーケット全体のＡＤＲ ・・・（３）
【０００９】
ここで、ＡＤＲ（Ａｖｅｒａｇｅ Ｄａｉｌｙ Ｒａｔｅ、実販売客室単価）は、全競合相手の総客室売上を全競合相手で販売された総部屋数で割った値である。
そして、ＡＲＩが１よりも大きければ、マーケットに対して優れていると評価し、１よりも小さければ、マーケットに対して劣っているという評価する。
なお、ＡＲＩは、Ｒｏｏｍ Ｒａｔｅ Ｉｎｄｅｘと呼ばれることもある。
ＲＧＩとは、ホテルの客室一部屋あたりの生産率、すなわち、マーケットでの総合的な競争力を意味し、次の式で表される。
【００１０】
ＲＧＩ＝ ＭＰＩ × ＡＲＩ ・・・ （４）
【００１１】
そして、ＲＧＩが１よりも大きければ、マーケットに対して優れていると評価し、１よりも小さければ、マーケットに対して劣っているという評価する。
なお、ＲＧＩは、ＲｅｖＰＡＲ Ｉｎｄｅｘと呼ばれることもある。ここで、ＲｅｖＰＡＲは、販売可能客室単価を意味する。
【００１２】
たとえば、
マーケット全体の販売（稼動）室数＝７５０
Ａホテルのマーケットシェア＝３５％
Ａホテルの実績販売室数＝２３０
とすると、Ａホテルの目標販売室数とＭＰＩは以下のようになる。
【００１３】
目標販売室数＝７５０×０．３５＝２６２．５
これを、上記（１）式に代入して、
ＭＰＩ＝２３０÷２６２．５＝０．８７６
【００１４】
したがって、この例では、Ａホテルは、販売室数の面でマーケットの稼動水準値に達していないことになる。
【００１５】
なお、上記のＭＰＩ値に１００を掛けてパーセント表示とする場合もある。
また、マーケット全体のＡＤＲ＝２４，８２０円
Ａホテルの実績ＡＤＲ＝２８，２３０円
とすると、これを（３）式に代入して、
【００１６】
ＡＲＩ＝２８，２３０÷２４，８２０＝１．１３７
となり、この例では、Ａホテルは販売室料金の面でマーケットの稼動水準値を上回っていることになる。
【００１７】
以上の、ＭＰＩとＡＲＩの各値を（４）式に代入して、
ＲＧＩ＝０．８７６×１．１３７＝０．９９６
となり、この例では、Ａホテルは、一室あたりの競争力でマーケットの稼動水準値よりわずかに負けていることになる。
【００１８】
以上の数値をもとに、各ホテルは、ロケーションが悪いのか、広告宣伝費が少ないのか、セールスツールが悪いのか、顧客ターゲット層が間違っているのか、料金が高すぎるのかなどの検討を行い、改善を行っていく。
【００１９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、そもそもマーケットデータをどのように収集するのかという問題がある。すなわち、経営側が欲するデータは、逆に秘密性が高いために、収集することは容易ではない。このため、有効なマーケットデータを収集できるしくみを構築する必要がある。また、上記例示したＭＰＩ、ＡＲＩ、ＲＧＩのような経営支援のデータについても、一定期間の平均値で提供するに留まるなど、対策に繋げるには有効性に欠けるという問題もある。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、サービス加入者の自発的なデータ入力を促し、このデータによって経営に役立つデータを演算してサービス加入者に提供できる施設経営支援システム、施設経営支援方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【００２０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明に係わる施設経営支援システムは、利用者の事業データを入力し、この事業データを用いて経営支援情報を演算して利用者に提供する施設経営支援システムであって、事業データに関する情報の開示を利用者ごとに許可する開示先選択手段と、所定期間の事業データを入力するデータ入力手段と、開示を許可された一または二以上の利用者の事業データを用いて経営支援情報を演算する演算手段と、当該経営支援情報を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【００２１】
請求項１記載の発明では、開示先選択手段によって許可された相手に対してのみ自社の事業データを開示する。
【００２２】
ここで、利用者とは、本システムの利用者または本システムを用いて提供するサービスの加入者であって、通常はホテルなどの施設を経営する事業者を意味する。なお、利用者ごととは、本システムの契約単位としての利用者の他、事業データ入力単位や利用者グループを含む趣旨である。
事業データとは、売上げや売上げ数量（室数数）などの事業活動に伴うデータを意味する。事業データに関する情報とは、事業データそのものの他、事業データを編集したり、事業データに何らかの演算を施したデータを含む趣旨である。
経営支援情報とは、事業データを統計処理して得られた情報を意味し、経営支援に役立つ可能性があれば足りる趣旨である。
【００２３】
請求項２の発明に係わる施設経営支援システムは、さらに、開示先選択手段によって事業データの開示を許可された複数の利用者を一または二以上のグループに分ける演算対象選択手段を備え、演算手段は、グループごとの事業データを用いて経営支援情報を演算することを特徴とする。
【００２４】
請求項２記載の発明では、開示を許可された複数の利用者を任意にグルーピングして経営支援情報を演算するので、利用者にとっては、興味のある対象を選択して多方面からの解析が可能となる。
【００２５】
請求項３の発明に係わる施設経営支援システムは、さらに、利用者の事業データを用いて、施設の料金と販売数量との関係を演算するシミュレーション手段を備えたことを特徴とする。
【００２６】
請求項３記載の発明では、利用者から信頼度の高い事業データを広く収集することによって、シミュレーション用のデータを作成する。
【００２７】
請求項４の発明に係わる施設経営支援システムでは、さらに、データ入力手段は、毎日の事業データの入力を可能とし、シミュレーション手段は、日ごとの平均室料と稼動率との関係を演算することを特徴とする。
【００２８】
請求項４記載の発明では、日ごとの事業データの入力を通して、施設経営に関する有効な支援情報の提供を可能とする。
【００２９】
請求項５の発明に係わる施設経営支援システムでは、さらに、データ入力手段は、イベントや気象情報を含む付随情報を入力し、シミュレーション手段は、付随情報に基づいて相関を演算し、相関の強さに基づいて演算結果を出力することを特徴とする。
【００３０】
請求項５記載の発明では、付随情報を入力することによって、これらと事業データとの相関を演算して利用者に提供する。
【００３１】
請求項６の発明に係わる施設経営支援システムでは、さらに、データ入力手段は、利用者ごとに自社活動識別情報を含む自社の活動情報を入力可能とし、シミュレーション手段は、自社活動識別情報ごとに料金−稼動率相関を演算することを特徴とする。
【００３２】
請求項６記載の発明では、自社活動識別情報ごとに料金―稼動率相関を演算することによって自社活動と事業データとの因果関係を解析可能にする。
【００３３】
請求項７の発明に係わる施設経営支援システムでは、さらに、演算手段は、経営支援情報としてＲＧＩ（Ｒｅｖｅｎｕｅ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｉｎｄｅｘ、販売可能客室単価指数）の変化率を演算することを特徴とする。
【００３４】
請求項７記載の発明では、ＲＧＩの変化率を求めることによって、利用者による入力の仕方の違いの影響を軽減する。
【００３５】
請求項８の発明に係わる施設経営支援システムでは、さらに、データ入力手段は、事業データを用いてＲＧＩを演算すると共に、当該演算結果が所定範囲内か否かを判定し、所定範囲内にないときは当該データを不正データとして排除することを特徴とする。
【００３６】
請求項８記載の発明では、ＲＧＩの計算結果が所定範囲内か否かによって不正データを検出する。
【００３７】
請求項９の発明に係わる施設経営支援方法は、利用者端末から通信ネットワークを介して送られてくる事業データを入力し、この事業データを用いて経営支援情報を演算して利用者に提供する施設経営支援方法であって、事業データに関する情報の開示を利用者ごとに許可するステップと、事業データの開示を許可された複数の利用者を一または二以上のグループに分けるステップと、利用者端末から送られてくる所定期間の事業データを入力するステップと、グループごとの事業データを用いて経営支援情報を演算するステップと、当該経営支援情報を利用者端末へ送信するステップとを備えたことを特徴とする。
【００３８】
請求項１０の発明に係わるプログラムは、利用者端末から通信ネットワークを介して送られてくる事業データを入力し、この事業データを用いて経営支援情報を演算して利用者に提供する施設経営支援用のプログラムであって、事業データに関する情報の開示を利用者ごとに許可する処理と、事業データの開示を許可された複数の利用者を一または二以上のグループに分ける処理と、利用者端末から送られてくる所定期間の事業データを入力する処理と、グループごとの事業データを用いて経営支援情報を演算する処理と、当該経営支援情報を利用者端末へ送信する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００３９】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図１に基づいて説明する。図１において、本実施の形態に係わる施設経営支援システム１は、インターネット網などの通信ネットワーク３を介してサービス加入者（利用者）の端末２と通信を行うための送受信部１１、端末２から送られてきたデータを処理して経営支援のためのデータを演算する中央演算処理部１２、および、データを保存するための記憶部１３を備えている。なお、必要により、このシステム１にキーボードなどの入力部や演算結果を表示するためのディスプレイやプリンタなどの出力部を設けるようにしてもよい。
【００４０】
この施設経営支援システム１は、施設経営の支援のための情報を提供するサービス事業者（以下、業者という）のサーバとして構築されるものである。
【００４１】
また、施設経営支援システム１の中央演算処理部１２は、送受信部１１とデータの受け渡しを行う送受信処理手段（機能）１２１、加入者の基本情報を登録する基本情報登録手段（機能）１２２、端末２から送られてくるデータを入力するデータ入力手段（機能）１２３、データを開示する相手を決定する開示先選択手段（機能）１２４、経営支援の演算の対象者（競合相手）を選択する演算対象選択手段（機能）１２５、経営支援の演算を実行する演算手段（機能）１２６、経営に関するシミュレーションを実行するシミュレーション手段（機能）１２７、および、演算およびシミュレーション結果を出力する出力手段（機能）１２８を有している。
【００４２】
また、記憶部１３は、加入者の識別情報（ＩＤ）やホテル名、連絡先担当者名などの加入者の情報を保存する加入者情報ファイル１３１、売上金額、販売部屋数、目標値などの事業活動に関するデータを保存する事業データファイル１３２、自社のデータを開示する相手先を設定する開示先管理テーブル１３３、経営支援データの演算対象となる会社の組合せ（Ｃｏｍｐｅｔｉｔｉｖｅ Ｓｅｔ）を保存する演算対象テーブル１３４、経営支援データの演算結果を保存する演算結果ファイル１３５、ある事業データを変化させて他の事業データの動きをシミュレーションしたときの結果を保存するシミュレーション結果ファイル１３６、経営に影響を与える相関演算のための各種データを保存する付随データファイル１３７を有している。
【００４３】
一方、端末２は、通信ネットワーク３と通信を行う送受信部２１、データの処理を行う中央演算処理部２２、データを入力するためのキーボードなどの入力部２３、データを表示したりプリント出力する出力部２４、およびデータを保存するための記憶部２５を有している。
【００４４】
次に、ホテル等の宿泊施設を例に取り施設経営支援システム１の動作を説明する。
まず、サービス加入者は、端末２を介して、加入者の基本情報をシステム１に送る。システム１では、端末２から送られてくる加入者の基本情報を送受信部１１および送受信処理部１２１で受信し、基本情報登録手段１２２によって記憶部１３の加入者情報ファイル１３１に保存する。
【００４５】
図２は、加入者情報ファイル１３１の一例である。ここで、加入者情報ファイル１３１は、加入者を識別するための加入者ＩＤ、パスワード、ホテル名、所在地、担当者の名前、役職、メールアドレス、電話番号などが保存されている。
【００４６】
次に加入者は、端末２を通して、日ごとの事業データを入力する。このデータは、システム１のデータ入力手段１２３によって、事業データファイル１３２に保存される。
【００４７】
図３は、事業データファイル１３２の一例である。ここで、事業データファイル１３２は、日付、売上データ、販売部屋数などが保存されている。
【００４８】
また、加入者は、互いに許可をしたものに対してのみデータの開示を行うために、図４に示す開示先管理テーブル１３３を用いる。この図において、行および列には加入者の識別情報がマトリックス状に並べられており、その交点には、フラグが設けられている。たとえば、行（設定者）の各識別情報に該当する加入者が列（被設定者）の識別情報に該当する加入者に対して事業データの開示を許可するときは、その交点のフラグをセットする。
【００４９】
たとえば、加入者Ａ（ＩＤ１）が加入者Ｂ（ＩＤ２）に対して、自社の事業データを開示しても良いという場合は、加入者Ａは、図５に示す加入者専用の開示先設定画面で、加入者Ｂのチェックボックスにチェックを行う。これにより、システム１の開示先選択手段１２４は、図４（ａ）に示すように行ＩＤ１と列ＩＤ２の交点のフラグをセットする。
【００５０】
そして、加入者Ａは、加入者Ｂに電話やメール等で連絡を行い、加入者Ｂに加入者Ａへの事業データの開示を依頼する。加入者Ｂが、開示先設定画面で、加入者Ａのチェックボックスにチェックを入れることによって、システム１の開示先選択手段１２４は、図４（ｂ）に示すように、行ＩＤ２と列ＩＤ１の交点のフラグをセットする。
【００５１】
このＩＤ１とＩＤ２の両方のフラグ、すなわち、行ＩＤ１と列ＩＤ２の交点、及び、行ＩＤ２と列ＩＤ１の交点の両方のフラグがセットされることにより、加入者Ａと加入者Ｂの事業データの相互参照が可能となる。
【００５２】
加入者Ａは、同様に、他の加入者に対して、自社の事業データの開示を条件として、相手方の事業データの開示を要求する。たとえば、加入者Ｃ（ＩＤ３）、加入者Ｄ（ＩＤ４）、加入者Ｅ（ＩＤ５）に対して事業データの開示を要求して、加入者Ｃと加入者Ｅから許可入力（チェックボックスへのチェック入力）があった場合は、図６のようになる。このとき、加入者Ａは、加入者Ｂ、Ｃ、Ｅとの事業データの相互開示が可能となり、加入者Ｄとは互いに開示がされない状態である。
【００５３】
次に、加入者Ａは、開示を許可された加入者をグループに分けて、競合相手の組合せ（Ｃｏｍｐｅｔｉｔｉｖｅ Ｓｅｔ）を設定する。
【００５４】
たとえば、グループ１を自社（加入者Ａ）、加入者Ｂ、加入者Ｃとし、グループ２を自社、加入者Ｂ、加入者Ｅというように設定する。
【００５５】
これにより、システム１の演算対象選択手段１２５は、図７に示すように、グループごとの演算対象テーブル１３４を作成する。
【００５６】
続いて、演算手段１２６は、グループごとに経営支援情報を演算して、出力手段１２８でグラフ化して加入者の端末に表示させる。経営支援情報とは、ホテル等の宿泊施設で言えば、ＭＰＩ、ＡＲＩ、ＲＧＩなどの各データである。図８は、あるグループ（Ｃｏｍｐｅｔｉｔｉｖｅ Ｓｅｔ）における各ホテルの事業データである。左のグラフがマーケットシェア、右のグラフが稼動率、ＡＤＲ、ＲｅｖＰＡＲの値を示している。
【００５７】
なお、これらのデータについて、ある時期を基準とした変化率を計算するようにするとよい。データの入力基準を明確に規定しても、それを定着させるのは困難であり、変化率を計算することによって、各社の入力基準の違いの影響を少なくすることができるからである。
【００５８】
また、シミュレーション手段１２７によって、ＡＤＲ−稼動率表を作成する。図９は、ＡＤＲ−稼動率表の一例である。この図は、加入者ＡのＡＤＲが１７，０００円のときの稼動率が９０％であったとすると、ＡＤＲを１０％上げて１８，７００円にしたときに稼動率の変化率によって、収入（Ｒｅｖｅｎｕｅ）がどのように変わるかということを表している。図９では、稼動が８％まで減少して稼動率が８２％になるまでは収入は増加することを示している。
【００５９】
さらに、シミュレーション手段１２７は、各社の入力した事業データを用いてＡＤＲを変化させたとの稼動の変化を計算する。
【００６０】
具体的には、各社が入力して蓄積されたホテルの稼動率データとＡＤＲデータから、ＡＤＲの変化率ごとに稼動率の変化率の関係を表したグラフを作成する。そのグラフの例を図１０に示す。横軸はＡＤＲの変化率、縦軸は稼動率の変化率を表している。
このときのグラフ作成のデータとして、次のように選択するとよい。
【００６１】
（１）ＡＤＲ値が所定の範囲にある加入者の事業データを使用する。
一律にグラフを作成するのではなく、加入者ごとに、当該加入者とＡＤＲ値の平均値が所定の範囲内にある他の加入者の事業データを用いてグラフを作成する。これにより、同じような規模の競合他社のデータを用いてグラフが作成されるため、精度の高い予測が可能となる。
【００６２】
（２）所定のＡＤＲ−稼動率の変化率が所定の範囲内にある加入者の事業データを使用する。
シミュレーション結果の提供対象となっている加入者のＡＤＲ−稼動率の変化率データとＡＤＲの変化率が、たとえば、プラス、マイナス数％の範囲において、稼動率の変化率の差異が所定の範囲内にある場合は、その加入者のデータを用いて当該加入者用のシミュレーションを行う。これにより、同じような変化傾向を示す競合他社のデータも用いてグラフを作成できるため、広範囲で予測が可能となる。
【００６３】
なお、シミュレーション手段１２７に以下の相関演算機能を持たせても良い。
すなわち、変化率とイベントや気象などの付随情報との相関を演算する。これによって、変化率を付随情報の関数として表すことができる。
【００６４】
他の実施例として、データ入力手段１２３に不正データを監視して、排除する機能を設けるようにしてもよい。たとえば、ＡＤＲの変化率または稼動率の変化率との関係を監視して一定値以上の変化があったときは、不正データとして排除する。あるいは、ＡＤＲと稼動率との相関近似式を求め、その相関近似式と実績値との偏差が所定値以上、たとえば３σ（σは標準偏差）以上、になった場合にその回数をカウントし、そのデータを排除すると共に所定期間で一定値以上の回数に達した場合は、当該加入者に注意を促すメッセージを出力する。
【００６５】
さらに、他の実施例として、開示する相手先をランク別にして、そのランクによって、開示すべきデータの精度を変えるようにしてもよい。たとえば、ランク１は、毎日のデータ、ランク２は、一週間の平均値データとして開示する。あるいは、ランク１は、事業データの有効数字３桁までの開示、ランク２は、有効数字１桁までの開示などである。
【００６６】
本実施の形態によれば、互いに許可した相手にのみ事業データを開示するので、信頼度の高いデータの収集が可能となる。また、不正データの排除や開示データの精度をランク別にすることによって、一層データの信頼度が高まる。これによって、ＡＤＲ−稼動率の変化などの経営に有効なシミュレーション用データが取得できるようになる。さらに、イベントや気象データなどとの相関を演算し、この相関度合いによって重みを付けてシミュレーションをするようにすれば、より有効な経営支援情報を提供することができる。
【００６７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、サービス加入者の自発的なデータ入力を促し、このデータによって経営支援情報を演算してサービス加入者に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係わる施設経営支援システムおよび加入者端末の機能ブロック図
【図２】図１の加入者情報ファイルのデータ構成例
【図３】図１の事業データファイルのデータ構成例
【図４】図１の開示先管理テーブルのデータ構成例、図４（ａ）は、加入者ＩＤ１がＩＤ２に対して開示許可および開示要求を出したときのフラグの設定例、図４（ｂ）は、加入者ＩＤ１の開示要求に応じて、加入者ＩＤ２が加入者ＩＤ１に対して開示許可を行ったときのフラグの設定例
【図５】本発明の実施の形態に係わる加入者Ａ用の開示先設定画面
【図６】本発明の実施の形態に係わる開示先管理テーブルのデータ例
【図７】図１の演算対象テーブルのデータ構成例
【図８】図１の演算手段による演算結果の出力例
【図９】図１のシミュレーション手段によるＡＤＲ変更時の稼動率のシミュレーション結果の出力例
【図１０】図１のシミュレーション手段によるＡＤＲ−稼動率のシミュレーション結果の出力例
【符号の説明】
１…施設経営支援システム、２…加入者端末、３…通信ネットワーク、１１…送受信部、１２…中央演算処理部、１３…記憶部、１２１…送受信処理手段、１２２…基本情報登録手段、１２３…データ入力手段、１２４…開示先選択手段、１２５…演算対象手段、１２６…演算手段、１２７…シミュレーション手段、１２８…出力手段、１３１…加入者情報ファイル、１３２…事業データファイル、１３３…開示先管理テーブル、１３４…演算対象テーブル、１３５…演算結果ファイル、１３６…シミュレーション結果ファイル、１３７…付随データファイル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for providing information useful for management of facilities and the like, and more particularly, to a facility management support system that provides useful information useful for management of accommodation facilities such as hotels using a computer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a technology related to management support, for example, in “Management Reform Planning Method and Management Reform Planning System” of Japanese Patent Laid-Open No. 2001-282981, targets are determined by estimating market trends from benchmark data and customer trends, In order to achieve the above target based on the total cost analysis process and the causal relationship analysis process of the index indicating the performance of the business, by narrowing down the improvement issues for each target process that can calculate the business target product and the main reform effect by the analysis process To improve the quality of the management reform plan by extracting and planning the implementation design of the business method and the concrete design of the infrastructure based on the effect size, the size of the investment, and the length of time Proposed methods and systems have been proposed.
[0003]
As for management indicators of facilities such as hotels, MPI (Market Penetration Index), ARI (Average Rate Index), RGI (Revenue Generation Index) Each data was provided to service subscribers at an average value over a certain period.
Here, MPI means the market share in the market surrounding the hotel, and is expressed by the following formula.
[0004]
MPI = Number of actual sales rooms of own hotel ÷ Target number of sales rooms of own hotel (1)
[0005]
It is assumed that the target number of sales rooms of the hotel is calculated in advance from a value obtained by multiplying the number of sales rooms of the entire market (market) by its own market share (Fair Markt Share).
The above formula (1) can also be expressed by the following formula.
[0006]
MPI = Occupancy rate of own hotel ÷ Occupancy rate of the entire market (2)
[0007]
Here, the operation rate of the entire market is obtained by dividing the total number of rooms sold by all competitors by the total number of rooms that can be sold by all competitors.
And if MPI is larger than 1, it will evaluate that it is excellent with respect to a market, and if it is smaller than 1, it will evaluate that it is inferior to a market.
Note that MPI may also be called Occupancy Index.
The ARI means the rate occupancy rate in the market surrounding the hotel, and is expressed by the following equation.
[0008]
ARI = ADR of own hotel / ADR of the entire market (3)
[0009]
Here, ADR (Average Daily Rate, actual sales room unit price) is a value obtained by dividing the total room sales of all competitors by the total number of rooms sold by all competitors.
If the ARI is larger than 1, it is evaluated that the market is excellent. If the ARI is smaller than 1, the market is evaluated as inferior.
Note that the ARI may be referred to as a Room Rate Index.
RGI means the production rate per room of a hotel, that is, the overall competitiveness in the market, and is expressed by the following equation.
[0010]
RGI = MPI × ARI (4)
[0011]
If RGI is larger than 1, it is evaluated that the market is excellent. If it is smaller than 1, it is evaluated that the market is inferior.
Note that RGI may also be referred to as RevPAR Index. Here, RevPAR means the unit price of a room that can be sold.
[0012]
For example,
Total number of sales (operating) rooms in the market = 750
Market share of A hotel = 35%
Number of A hotel sales rooms = 230
Then, the target number of sales rooms and MPI of A hotel are as follows.
[0013]
Target number of sales rooms = 750 x 0.35 = 262.5
Substituting this into equation (1) above,
MPI = 230 ÷ 262.5 = 0.76
[0014]
Therefore, in this example, the A hotel has not reached the market operating level in terms of the number of sales rooms.
[0015]
In some cases, the MPI value is multiplied by 100 to display a percentage.
Also, if the ADR of the entire market is 24,820 yen and the ADR results ADR is 28,230 yen, this is substituted into the equation (3),
[0016]
ARI = 28,230 ÷ 24,820 = 1.137
Thus, in this example, the A hotel exceeds the market operating level in terms of sales room charges.
[0017]
Substituting the above MPI and ARI values into equation (4),
RGI = 0.876 x 1.137 = 0.996
Thus, in this example, the A hotel is slightly less than the market operating level in terms of competitiveness per room.
[0018]
Based on the above figures, each hotel will consider whether the location is bad, advertising costs are low, sales tools are bad, customer targeting is wrong, prices are too high, etc. We will make improvements.
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional technology has a problem of how to collect market data in the first place. That is, the data that the management wants is not easy to collect because it is highly confidential. For this reason, it is necessary to construct a mechanism that can collect effective market data. In addition, management support data such as the above exemplified MPI, ARI, and RGI are also provided with an average value for a certain period of time, and there is a problem that the effectiveness is insufficient to lead to countermeasures.
The present invention has been made in response to such a conventional situation, and is a facility management support system that prompts the service subscribers to input data spontaneously, calculates data useful for management based on this data, and provides the service subscribers with the data. The purpose is to provide a facility management support method and program.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the facility management support system according to the invention of claim 1 inputs the business data of the user, calculates the management support information using this business data, and provides the user with the facility management support A disclosure destination selection means for permitting disclosure of information relating to business data for each user; a data input means for inputting business data for a predetermined period; and one or more users permitted to disclose It is characterized by comprising a calculation means for calculating management support information using business data and an output means for outputting the management support information.
[0021]
In the invention described in claim 1, the company's business data is disclosed only to the partner permitted by the disclosure destination selecting means.
[0022]
Here, the user means a user of the system or a subscriber of a service provided by using the system, and usually a business operator who manages a facility such as a hotel. Note that each user includes a business data input unit and a user group in addition to a user as a contract unit of the system.
Business data means data associated with business activities such as sales and sales volume (number of rooms). The information related to the business data is intended to include data obtained by editing the business data or performing some calculation on the business data in addition to the business data itself.
Management support information means information obtained by statistically processing business data, and it is sufficient if it can be useful for management support.
[0023]
The facility management support system according to the invention of claim 2 further comprises a calculation target selection means for dividing a plurality of users permitted to disclose business data by the disclosure destination selection means into one or two or more groups. Is characterized by calculating management support information using business data for each group.
[0024]
In the invention described in claim 2, since the management support information is calculated by arbitrarily grouping a plurality of users permitted to be disclosed, the user can select an object of interest and perform analysis from various aspects. It becomes possible.
[0025]
The facility management support system according to the invention of claim 3 further includes simulation means for calculating the relationship between the fee of the facility and the sales quantity using the business data of the user.
[0026]
According to the third aspect of the invention, simulation data is created by widely collecting highly reliable business data from users.
[0027]
In the facility management support system according to the invention of claim 4, the data input means can input daily business data, and the simulation means calculates the relationship between the average room charge and the operation rate for each day. It is characterized by.
[0028]
According to the invention described in claim 4, it is possible to provide effective support information regarding facility management through the input of daily business data.
[0029]
In the facility management support system according to the invention of claim 5, the data input means inputs incidental information including events and weather information, and the simulation means calculates correlation based on the incidental information, and the strength of the correlation. Based on the above, the calculation result is output.
[0030]
In the invention according to claim 5, by inputting the accompanying information, the correlation between these and the business data is calculated and provided to the user.
[0031]
In the facility management support system according to the invention of claim 6, the data input means can input own activity information including in-house activity identification information for each user, and the simulation means charges for each in-house activity identification information. -It is characterized by calculating an operating rate correlation.
[0032]
In the invention described in claim 6, the causal relationship between the company activity and the business data can be analyzed by calculating the charge-operating rate correlation for each company activity identification information.
[0033]
In the facility management support system according to the invention of claim 7, the calculation means further calculates a rate of change of RGI (Revenue Generation Index) as management support information.
[0034]
According to the seventh aspect of the present invention, the influence of the difference in the input method by the user is reduced by obtaining the rate of change of RGI.
[0035]
In the facility management support system according to the invention of claim 8, the data input means calculates RGI using the business data and determines whether or not the calculation result is within a predetermined range, and is not within the predetermined range. In some cases, the data is excluded as illegal data.
[0036]
According to the eighth aspect of the invention, illegal data is detected based on whether or not the RGI calculation result is within a predetermined range.
[0037]
The facility management support method according to the invention of claim 9 inputs business data sent from a user terminal via a communication network, calculates management support information using this business data, and provides it to the user. A facility management support method for permitting disclosure of information on business data for each user, dividing a plurality of users permitted to disclose business data into one or more groups, and a user A step of inputting business data of a predetermined period sent from the terminal, a step of calculating management support information using the business data for each group, and a step of transmitting the management support information to the user terminal It is characterized by that.
[0038]
The program according to the invention of claim 10 inputs facility data sent from a user terminal via a communication network, calculates management support information using this business data, and provides the facility management support to the user A program for permitting the disclosure of information related to business data for each user, a process for dividing a plurality of users permitted to disclose business data into one or more groups, and a user terminal The computer executes the process of inputting business data for a predetermined period sent from, the process of calculating management support information using the business data of each group, and the process of transmitting the management support information to the user terminal It is characterized by making it.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In FIG. 1, a facility management support system 1 according to the present embodiment includes a transmission / reception unit 11 and a terminal 2 for communicating with a terminal 2 of a service subscriber (user) via a communication network 3 such as the Internet. A central processing unit 12 that processes the sent data and calculates data for management support, and a storage unit 13 for storing the data are provided. If necessary, the system 1 may be provided with an input unit such as a keyboard and an output unit such as a display or a printer for displaying the calculation result.
[0040]
This facility management support system 1 is constructed as a server of a service provider (hereinafter referred to as a trader) that provides information for support of facility management.
[0041]
The central processing unit 12 of the facility management support system 1 includes a transmission / reception processing means (function) 121 for exchanging data with the transmission / reception section 11, a basic information registration means (function) 122 for registering basic information of the subscriber, and a terminal. 2. Data input means (function) 123 for inputting data sent from 2, a disclosure destination selection means (function) 124 for determining a party to disclose data, and an operation for selecting a target (competitor) for management support operation Object selection means (function) 125, calculation means (function) 126 for executing management support calculation, simulation means (function) 127 for executing simulation related to management, and output means (function) 128 for outputting calculation and simulation results have.
[0042]
In addition, the storage unit 13 stores a subscriber information file 131 for storing subscriber information such as subscriber identification information (ID), hotel name, contact person name, sales amount, number of sales rooms, target value, etc. Business data file 132 for storing data relating to business activities, disclosure destination management table 133 for setting a destination for disclosing own data, calculation target table for storing a combination of companies (Competitive Set) for calculation of management support data 134, a calculation result file 135 for storing the calculation result of the management support data, a simulation result file 136 for storing a result of simulating the movement of other business data by changing a certain business data, and a correlation calculation affecting the management It has an accompanying data file 137 for storing various data for.
[0043]
On the other hand, the terminal 2 includes a transmission / reception unit 21 that communicates with the communication network 3, a central processing unit 22 that processes data, an input unit 23 such as a keyboard for inputting data, and an output that displays and prints data. And a storage unit 25 for storing data.
[0044]
Next, taking the accommodation facility such as a hotel as an example, the operation of the facility management support system 1 will be described.
First, the service subscriber sends the basic information of the subscriber to the system 1 via the terminal 2. In the system 1, the basic information of the subscriber sent from the terminal 2 is received by the transmission / reception unit 11 and the transmission / reception processing unit 121, and is stored in the subscriber information file 131 of the storage unit 13 by the basic information registration unit 122.
[0045]
FIG. 2 is an example of the subscriber information file 131. Here, the subscriber information file 131 stores a subscriber ID for identifying a subscriber, a password, a hotel name, a location, a name of a person in charge, a title, an e-mail address, a telephone number, and the like.
[0046]
Next, the subscriber inputs business data for each day through the terminal 2. This data is stored in the business data file 132 by the data input means 123 of the system 1.
[0047]
FIG. 3 is an example of the business data file 132. Here, the business data file 132 stores a date, sales data, the number of sales rooms, and the like.
[0048]
Further, the subscriber uses the disclosure destination management table 133 shown in FIG. 4 in order to disclose data only to those permitted to each other. In this figure, subscriber identification information is arranged in a matrix in rows and columns, and a flag is provided at the intersection. For example, when a subscriber corresponding to each identification information of a row (setting person) permits disclosure of business data to a subscriber corresponding to the identification information of a column (target person), the flag of the intersection is set. To do.
[0049]
For example, when the subscriber A (ID1) may disclose his business data to the subscriber B (ID2), the subscriber A displays the subscriber-specific disclosure destination setting screen shown in FIG. Then, the check box of the subscriber B is checked. As a result, the disclosure destination selection unit 124 of the system 1 sets the flag of the intersection of the row ID1 and the column ID2 as shown in FIG.
[0050]
Then, the subscriber A contacts the subscriber B by telephone or e-mail, and requests the subscriber B to disclose business data to the subscriber A. When the subscriber B checks the check box of the subscriber A on the disclosure destination setting screen, the disclosure destination selection unit 124 of the system 1 has the row ID 2 and the column ID 1 as shown in FIG. Set the intersection flag.
[0051]
By setting both flags of ID1 and ID2, that is, the intersection of row ID1 and column ID2 and the flag of intersection of row ID2 and column ID1, the business data of subscriber A and subscriber B are set. Cross reference is possible.
[0052]
Similarly, the subscriber A requests other subscribers to disclose the business data of the other party on the condition that their business data is disclosed. For example, the subscriber C (ID3), the subscriber D (ID4), and the subscriber E (ID5) are requested to disclose business data, and permission inputs from the subscriber C and the subscriber E (check box) When there is an input), it is as shown in FIG. At this time, the subscriber A can mutually disclose business data with the subscribers B, C, and E, and is not disclosed to the subscriber D.
[0053]
Next, the subscriber A divides the subscribers permitted to be disclosed into groups, and sets a competitor combination (Competitive Set).
[0054]
For example, group 1 is set as its own company (subscriber A), subscriber B, and subscriber C, and group 2 is set as its own company, subscriber B, and subscriber E.
[0055]
Thereby, the calculation target selection means 125 of the system 1 creates the calculation target table 134 for each group as shown in FIG.
[0056]
Subsequently, the computing means 126 computes management support information for each group, graphs it with the output means 128, and displays it on the subscriber's terminal. The management support information is data such as MPI, ARI, RGI, etc., if it is an accommodation facility such as a hotel. FIG. 8 shows business data of each hotel in a certain group (Competitive Set). The left graph shows the market share, and the right graph shows the operation rate, ADR, and RevPAR values.
[0057]
For these data, it is preferable to calculate the rate of change based on a certain period. This is because even if the data input standard is clearly defined, it is difficult to establish it, and by calculating the rate of change, the influence of the difference in the input standard of each company can be reduced.
[0058]
Further, the ADR-operation rate table is created by the simulation unit 127. FIG. 9 is an example of an ADR-operation rate table. This figure shows that the operating rate when subscriber A's ADR is 17,000 yen is 90%, and when the ADR is increased by 10% to 18,700 yen, It shows how (Revenue) changes. FIG. 9 shows that income increases until the operation rate decreases to 8% and the operation rate reaches 82%.
[0059]
Further, the simulation unit 127 calculates a change in operation when the ADR is changed using the business data input by each company.
[0060]
Specifically, a graph representing the relationship between the change rate of the operation rate for each ADR change rate is created from the hotel operation rate data and ADR data accumulated by each company. An example of the graph is shown in FIG. The horizontal axis represents the change rate of ADR, and the vertical axis represents the change rate of the operation rate.
The graph creation data at this time may be selected as follows.
[0061]
(1) Use business data of subscribers whose ADR value is within a predetermined range.
Instead of creating a graph uniformly, a graph is created for each subscriber using business data of other subscribers whose average ADR value is within a predetermined range. Thereby, since a graph is created using data of competitors of the same scale, it is possible to predict with high accuracy.
[0062]
(2) Use business data of subscribers whose change rate of a predetermined ADR-operation rate is within a predetermined range.
For example, when the change rate data of the ADR-operation rate and the change rate of the ADR of the subscriber to whom the simulation result is provided are in the range of plus or minus several percent, the difference in the change rate of the operation rate is within a predetermined range. If it is, the simulation for the subscriber is performed using the data of the subscriber. As a result, a graph can be created using data of competitors exhibiting similar change trends, and thus prediction can be made over a wide range.
[0063]
The simulation unit 127 may have the following correlation calculation function.
That is, the correlation between the rate of change and accompanying information such as events and weather is calculated. This allows the rate of change to be expressed as a function of accompanying information.
[0064]
As another embodiment, the data input means 123 may be provided with a function for monitoring and eliminating illegal data. For example, the relationship with the rate of change of ADR or the rate of change of operating rate is monitored, and if there is a change of a certain value or more, it is excluded as illegal data. Alternatively, a correlation approximate expression between the ADR and the operation rate is obtained, and when the deviation between the correlation approximate expression and the actual value is a predetermined value or more, for example, 3σ (σ is a standard deviation) or more, the number of times is counted. When the data is excluded and the number of times equal to or greater than a certain value is reached in a predetermined period, a message for alerting the subscriber is output.
[0065]
Furthermore, as another embodiment, disclosed partners may be classified by rank, and the accuracy of data to be disclosed may be changed according to the rank. For example, rank 1 is disclosed as daily data, and rank 2 is disclosed as average data for one week. Or rank 1 is disclosure of up to 3 significant digits of business data, rank 2 is disclosure of up to 1 significant digit, etc.
[0066]
According to the present embodiment, since business data is disclosed only to partners who are permitted to each other, it is possible to collect highly reliable data. In addition, the reliability of data is further increased by eliminating illegal data and setting the accuracy of disclosed data by rank. This makes it possible to acquire simulation data effective for management such as a change in ADR-operation rate. Furthermore, more effective management support information can be provided by calculating a correlation with an event, weather data, etc., and performing a simulation with weighting according to the degree of correlation.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to prompt the service subscriber to input data spontaneously, calculate management support information based on this data, and provide it to the service subscriber.
[Brief description of the drawings]
1 is a functional block diagram of a facility management support system and a subscriber terminal according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a data configuration example of a subscriber information file in FIG. 1. FIG. FIG. 4 is a data configuration example of the disclosure destination management table in FIG. 1. FIG. 4A is a flag setting example when subscriber ID1 issues a disclosure permission and a disclosure request to ID2. 4 (b) shows an example of setting a flag when subscriber ID2 grants disclosure permission to subscriber ID1 in response to a request for disclosure of subscriber ID1. FIG. 5 shows a subscription according to an embodiment of the present invention. Disclosure destination setting screen for user A [FIG. 6] Data example of disclosure destination management table according to the embodiment of the present invention [FIG. 7] Data configuration example of calculation target table of FIG. Example of calculation result output by [Fig.9] Simulation of Fig.1 Output Examples of Shon means example [10] The output of the simulation results of the operation rate when ADR changes by simulation ADR- operation rate due to simulation means in FIG 1 results EXPLANATION OF REFERENCE NUMERALS
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Facility management support system, 2 ... Subscriber terminal, 3 ... Communication network, 11 ... Transmission / reception part, 12 ... Central processing part, 13 ... Memory | storage part, 121 ... Transmission / reception processing means, 122 ... Basic information registration means, 123 ... Data input means 124 ... Disclosure destination selection means 125 ... Calculation target means 126 ... Calculation means 127 ... Simulation means 128 ... Output means 131 ... Subscriber information file 132 ... Business data file 133 ... Disclosure destination management Table 134: Calculation target table 135 135 Calculation result file 136 Simulation result file 137 Accompanying data file
