JP2005045431A - 中継装置及びその制御方法、無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステム - Google Patents
中継装置及びその制御方法、無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】無線LAN端末を特定のアクセスポイントに接続する際に、該特定のアクセスポイントを区別するための識別情報等を設定する手間を省き、無線LAN端末を簡単且つ的確に接続することができる中継装置を提供する。
【解決手段】中継装置であるアクセスポイントは、定期的にデータを発信する発信手段と、無線LAN端末が有する固有の識別子情報を入力する入力手段とを備える。この入力手段は、前記識別子情報を記憶した記憶媒体を当該アクセスポイントが有する挿抜可能な接続手段に接続する構成であり、該入力手段によって供給された識別子情報を前記発信手段によって発信する。前記発信手段によって発信されるデータは、無線LAN端末がアクセスポイントに接続するために必要な接続情報を含むデータである。
【選択図】 図7
【解決手段】中継装置であるアクセスポイントは、定期的にデータを発信する発信手段と、無線LAN端末が有する固有の識別子情報を入力する入力手段とを備える。この入力手段は、前記識別子情報を記憶した記憶媒体を当該アクセスポイントが有する挿抜可能な接続手段に接続する構成であり、該入力手段によって供給された識別子情報を前記発信手段によって発信する。前記発信手段によって発信されるデータは、無線LAN端末がアクセスポイントに接続するために必要な接続情報を含むデータである。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信を用いたアクセスポイント等に利用される中継装置及びその制御方法、該中継装置を介して通信する無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IEEE802.11の標準規格に基づく無線LANを用いた無線通信技術において、その無線LANのアクセスポイント(以下、APと記す)とインフラストラクチャモード(APが無線LAN端末の仲立ちを行う)で無線通信を行う無線LAN端末のシステムは、一般的に知られている。
【0003】
かかるシステムにおける無線LANが、特定のAPに接続して無線通信を行うためには、その無線LAN端末の初期設定において、その特定のAPにて設定されている、APを区別するための識別記号(ESS−ID)を設定する必要がある。
【0004】
このように、現状では、無線LAN端末がインフラストラクチャモードにおいて特定のAPと接続したい場合、AP、無線LAN端末の双方で同じ識別記号をそれぞれ設定している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−101546号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、次のような問題点があった。
【0007】
ある特定の場所、例として特定の会議においてのみに使用するためのAPを用いた会議システムの構築方法として、その会議を行う会議室、または会議を開催する特定のエリアに設置されたAPと、その会議に出席する予定者が持参する複数の無線LAN端末とで1つの閉じたネットワークを形成するとする。ここで述べる、閉じたネットワークというのは、会議参加者以外の無線LAN端末からアクセスすることができないことを意味する。このネットワークを以下、PAN(Personal Area Network)と呼ぶ。
【0008】
このようなESS−IDでAPを特定して会議システムを構築する場合、その会議に参加する者は、会議が行われる毎にその会議で使用するAPと同じESS−IDを、自分が持参する無線LAN端末に設定しなければならず、会議システムを構成する上で非常に面倒であった。
【0009】
また、その会議システムにおいて、1つの会議で複数の無線LANのAPを使用する場合、会議参加者全員をどのAPに割り振るかを決めるための手段として、各々のAPのESS−IDを予め別のものにしておき、それぞれのAPに設定されたESS−IDを会議参加者各人に均等に配布することをしなければならないが、そのESS−IDを自動で均等に割り振ることができなかった。
【0010】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、無線LAN端末を簡単且つ的確に接続することができる中継装置及びその制御方法、該中継装置を介して通信する無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の中継装置は、無線通信装置の通信を中継する中継装置において、定期的にデータを発信する発信手段と、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力手段とを備え、前記入力手段によって供給された前記識別子情報を前記発信手段によって発信することを特徴とする。
【0012】
本発明の無線通信装置は、アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置において、前記アクセスポイントが送信するビーコン信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求する接続手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明のネットワークシステムは、機器固有の識別子情報を有した無線通信装置と、前記無線通信装置の通信を中継する中継装置とを有するネットワークシステムにおいて、前記中継装置は、定期的に第1のデータを発信する第1の発信手段と、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する第1の入力手段と、前記識別子情報を前記第1のデータに付加して第2のデータを作成する付加手段と、前記付加手段によって作成された前記第2のデータを発信する第2の発信手段とを備え、前記無線通信装置は、少なくとも前記第2のデータを受信する受信手段と、前記第2のデータ上の前記識別子情報と当該無線通信装置が記憶する識別子情報とを比較する比較手段を備え、前記比較手段によって識別子情報が一致した場合に、前記第2のデータを発信した中継装置に接続要求を出力することを特徴とする。
【0014】
本発明の中継装置の制御方法は、無線通信装置の通信を中継する中継装置の制御方法において、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力工程と、前記入力工程によって供給された前記識別子情報を定期的に発信するデータに含ませて発信する工程とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の中継装置の制御方法は、アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置の制御方法において、前記アクセスポイントが送信するビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別し、該判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
<システム構成>
図1は、本発明の実施の一形態に係る無線通信装置を搭載したネットワークシステムの概略構成を示すブロック図であり、会議システムを会社内の会議室に設置した例を示している。
【0018】
図中の1、2は、無線LANのアクセスポイント(以下、APと記す)であり、101〜105,201〜205は、AP1,2と無線通信を行う無線LAN端末である。また、6は、AP1,2を接続する基幹LANである。
【0019】
各AP1,2は、それぞれ各会議室100,200に備え付けられており、基幹LAN6とも常時接続されている。本実施形態における会議システムは、会議に参加する各参加者がそれぞれに無線LAN端末101〜105,201〜205を持参して、会議が行われる会議室100,200に設置される無線LAN用のAP1,2との間でPANを形成する。これにより、会議を行う上で必要となるデータのやりとりを無線LAN経由で行う。
【0020】
<無線LANの接続方法>
本実施形態の会議システムで用いる無線LAN通信として、例えば、IEEE802.11bで規定された無線LANの接続方法について述べる。
【0021】
無線LAN接続には、無線LAN端末同士が直接通信を行う方法(アドホックモード)と、APが無線LAN端末の仲立ちを行う方法(インフラストラクチャモード)とがある。本実施形態では、APを用いた通信方法で会議システムを構築するので、特にインフラストラクチャモードについて説明する。
【0022】
インフラストラクチャモードでは、初期設定として、AP、無線LAN端末の双方でいくつかの項目を設定しなければならない。APでは、無線通信で使用する周波数帯域と、APに接続される無線LAN端末をグループ化するための識別符号(SSID:Service Set Identify、またはESSID:Extended Service Set Identify)と、暗号化キー(WEP:Wired Equivalent Privacy)とを設定する必要がある。なお、無線LANでは、チャンネルを選択することにより、そのチャンネルに則した周波数帯域が選択され、チャンネル数は、1チャンネル(ch)から14チャンネル(ch)まであり、国や地域により使用できるチャンネル数(周波数帯域)が変わる。
【0023】
上記APに接続する無線LAN端末は、AP同様、APに接続される無線LAN端末をグループ化するための識別符号(SSIDまたはESSID)と、暗号化キー(WEP)とを設定する必要がある。
【0024】
ここで、SSID(または、ESSID)について、APと無線LAN端末がお互いに接続を行うためには、同じ識別符号を設定する必要があるが、双方で識別符号を空欄(無設定)にすることも可能である。また、WEPも同様に、APと無線LAN端末間でセキュリティを確保する必要がない場合や上位層でセキュリティを設定するのであれば、双方でその暗号化キーを空欄(無設定)にすることも可能である。
【0025】
但し、無線LAN端末にてSSID(ESSID)を設定しない場合、その無線LAN端末は、SSID(ESSID)が設定していない、もしくは、SSID(ESSID)を設定しない無線LAN端末を受け入れる設定をしてあるAPに最初にアクセスすると、そのAPと接続を確立する。そのため、特定のAPに接続したい場合には、APと無線LAN端末の双方で同じ識別符号のSSID(ESSID)を設定しなければならない。
【0026】
<アクセスポイントの構成及び機能>
図2は、図1の会議室に設置されたAP1、AP2のそれぞれが発信する電波の到達範囲を同心円状で示した図である。
【0027】
同図で示すように、端末101,103〜105は、AP1の電波圏内にあり、端末102は、AP1、AP2双方の電波圏内にあり、端末201〜205は、AP2の電波圏内にある。
【0028】
図3(a),(b)は、本実施形態で説明する無線LANのアクセスポイントが発信するビーコンの内容を示した図であり、同図(a)は、AP1,2が定期的に発信するビーコン(Beacon)のフレーム構成を示し、同図(b)は、図3(a)中の「Capability information」フィールド301の詳細を示している。
【0029】
ビーコンの情報フレームには、図3(a),(b)に示すように、「Timestamp」フィールド,…,「Capability informatiom」フィールド301,…の各フィールドが設けられている。そのうち、「Capability informatiom」フィールド301は、図3(b)に示すように、「ESS」,…,「Reserved」302が設けられている。このフィールドの最後にある「Reserved」302に空きビットが11ビット(bits)ある。
【0030】
図4は、図1及び図2で示したAP1、AP2のハード構成を示すブロック図である。
【0031】
図中の401は、無線LANのアンテナ部であり、402は、アンテナ部401に接続された無線電波を送受信するRF(Radio Frequency)部であり、403は、受信した電波を復調したり、送信する電波を変調したりする復変調部である。404は、送受信信号を形成するBB(Base band)部であり、405は、無線LAN用のMAC(Medium Access Controller)部であり、406は内部バスである。
【0032】
407は、制御プログラムに従ってアクセスポイントを制御するCPU(Central Processing Unit)であり、408は、その制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)である。
【0033】
409は、CPU407のワークエリアとして使用したり、サーバから受信した会議情報を格納するRAM(Random Access Memory)であり、410は、イーサネット(登録商標)用のMAC部であり、411は、イーサネット用のPHY(Physical Later)コントローラ部であり、412は、イーサネットインターフェースコネクタであり、413は、PCカードコントローラ部であり、414は、PCカード用コネクタである。
【0034】
図5(a),(b)は、図1及び図2に示したAP1、AP2で用いるデータの内容を示す図であり、同図(a)は、AP1で用いるデータの内容を示し、同図(b)は、AP2で用いるデータの内容を示している。PCカード用コネクタ414に挿入して使用するPCカード内の不揮発性メモリに格納されている。
【0035】
データの中身は、会議開催の日時と、その会議に出席する者が所有する無線LAN端末に一意に割り振られているID(識別子)情報及びその端末で用いる暗号化のための公開鍵である。また、無線LAN端末に固有に割り振られているID(識別子)情報及び公開鍵、及びその公開鍵とペアリングされている秘密鍵は、会議に出席する者が携帯する無線LAN端末のそれぞれに割り振られている。
【0036】
会議に出席する者は、有線で基幹LAN6に接続されているパソコンから、同じく基幹LAN6に接続されているデータサーバに対して自分の無線LAN端末に記憶されているID(識別子)情報、公開鍵を書き込む。これにより、データサーバには、無線LAN端末のID(識別子)情報、公開鍵と、その無線LAN端末の使用者の名前が関連付けられたデータが記憶される。
【0037】
会議主催者は、そのデータサーバから会議に出席させる者を選択することにより、その会議出席者が所有する各無線LAN端末のユーザのID情報、及び公開鍵をパソコンに挿入してあるPCカードにダウンロードし、記憶させる。なお、各無線LAN端末に割り振るIDは10ビットとする。
【0038】
図6は、アクセスポイント(AP2)が定期的に報知するビーコン(beacon)を模したタイミングチャートである。
【0039】
先に無線LAN端末に割り振るIDを10ビットとし、一方「Reserved」の空ビット(以下、予約ビットと記す)自体が11ビットであるので、1回のビーコンの報知で無線LAN端末のIDは1つしか報知することができない。従って、図6に示すように、ビーコン1回毎に、各無線LAN端末のIDを変えて報知する。ビーコン601で無線LAN端末201に割り振られているID情報を受信し、その後ビーコン602、603、604、605でそれぞれ無線LAN端末102、103、104、105のID情報を受信し、ビーコン606にて再度無線LAN端末101のIDを受け取る。
【0040】
<AP1,AP2の動作>
図7は、本実施形態で説明するAP1,AP2の動作を示したフローチャートであり、AP1,AP2がPCカードに記録された情報を読み取ってからビーコンを報知するまでの流れを表したものである。
【0041】
本フローチャートを用いて、AP1が図5(a)の情報を基にビーコンを報知するまでの過程について説明する。
【0042】
本実施形態の会議システムにおいて、会議を主催する者は、PCカードを例えば自分のパソコンに挿入し、図5(a)に示すような会議開催日時、会議に出席する予定者が所有する無線LAN端末に予め割り振られているID、及び暗号化をするための公開鍵情報をPCカード内の不揮発性メモリに記憶させる。会議主催者が、会議室100のAP1のPCカード用コネクタ414に上記PCカードを挿入してAP1の主電源を入れることにより、本処理は開始する。
【0043】
まずステップS701では、CPU407は、PCカードコントローラ部413経由でコネクタ414に挿入されているPCカードにアクセスし、PCカードが挿入されていればその内容を読み取る。ステップS702は、PCカードが挿入されており、且つ図5(a)に示すような会議情報が記録されていればステップS703に進み、PCカードがない場合や、PCカードが挿入されていた場合でも会議情報が記録されていない場合は本処理を終了する。
【0044】
ステップS703では、PCカードが読み出した会議情報をRAM409に書き込み、続くステップS704では、CPU407が、RAM409から会議情報に含まれる会議開催日時の時間を読み、会議開催の時間になったかどうかを判断し、会議開始時間が来るのを待つ。会議の開始時間になった場合、ステップS705に進む。なお、実際は、会議開始時間よりも若干幅を持たせて、例えば数分早めにステップS705に移行する。
【0045】
ステップS705では、ビーコンの予約ビットに、図5(a)に示す無線LAN端末IDのうちの1つであるID[端末101]をセットする。続くステップS706では、CPU407が、ビーコンを報知する時間が来たかどうかを判断し、時間が来ると、ステップS707に進む。
【0046】
ステップS707では、予約ビットに、無線LAN端末101のIDであるID[端末101]を書き込んだビーコンをアンテナ401から報知する。さらに、ステップS708では、CPU407が、RAM409に書き込んだ会議開催日時の情報から会議終了時間を読み取り、現在の時間と比較し、現在時刻がまだ会議終了時刻に達してなかった場合はステップS705に戻り、会議終了時間になった場合は本処理を終了する。
【0047】
ステップS705に戻った場合、CPU407は、前回にビーコンの予約ビットにセットした無線LAN端末のIDとは異なるIDを順にセットしていく。すなわち、初回にセットしたIDが端末101の場合、その後は、図6に示したように、無線LAN端末102、103、104、105、101、102の順で繰り返してセットされたそれぞれの端末IDを含むビーコンがセット後、報知される。
【0048】
このように、本実施形態で示すAP1,2は、会議主催者が選択した無線LAN端末のID情報をビーコンに乗せて報知する。
【0049】
<APと無線LAN端末の間の動作>
図8は、本実施形態で説明するAP1,2と無線LAN端末の間の動作を示したシーケンス図であり、図1で記した会議室100にある無線LAN端末102が会議室100、200にそれぞれ設置してあるAP1、AP2からのビーコン情報を受信した後、AP1またはAP2に接続するシーケンスを示したものである。
【0050】
無線LAN端末102は図2に示すように、AP1、AP2の両方が発する電波を受信できる場所に位置する。また、AP1が使用している無線周波数チャンネルを6ch、AP2が使用している無線周波数チャンネルを1chとし、無線LAN端末102の動作は、無線チャンネルを1chから14chまでを順次変更しながら周りにあるAP1,2のビーコンを受信する。
【0051】
まずステップS801では、無線LAN端末102は、無線周波数チャンネルを1chに合わせAP2のビーコンを受信する。受信するビーコンの数は、最初に受信したビーコンの予約ビットに記録されている端末のIDを含むビーコンを再度受信するまでの回数とする。
【0052】
図6で示すように、最初に受信したビーコン601に含まれた無線LAN端末201のID情報を再度606にて受信することで、ビーコンに含まれるID情報の全てが受信できたことが判る。ここでは、図5(b)で示すように端末201から205までの5個のIDがそれぞれ1回毎に報知されるビーコンの予約ビットに記録されているので、最初に受信したビーコンの予約ビットに記載されているIDを再度受信するまでに合計6回のビーコンを受信する。
【0053】
次のステップS802では、無線LAN端末102は、1chで受信したビーコンの予約ビットに含まれている無線LAN端末の固有ID情報(図5(b)に示す端末ID)と、無線LAN端末102に予め割り振られているID[端末102]とを比較する。
【0054】
ここで、各々の無線LAN端末にその端末固有のIDを割り振る方法として、その無線LAN端末が持つ入力デバイスからその端末のユーザが手動で入力することにより、その無線LAN端末内のCPU(制御装置)は、入力されたID情報を同じく無線LAN端末内の不揮発性メモリに格納し、また、逐次不揮発性メモリから読み出すことができる。
【0055】
無線LAN端末102が、ビーコンに含まれたIDと、無線LAN端末102の不揮発性メモリに記憶されているIDとを読み出して比較した結果、無線LAN端末102のID[端末102]はAP2が発信したビーコンにはないので、次のステップとし、無線LAN端末102は、受信周波数帯域を2chに合わせ、その周波数帯域で発信されていると思われるビーコンの受信を試みる。しかし、図2に示したように、無線LAN端末102は、ch1のAP2と、ch6のAP1の電波しか受信できない場所にあるため、2ch、3ch、4ch、5chの各周波数帯域にて電波の受信を試みるが、ビーコンを受信できず、次に受信できるのは、ch6のAP1である。
【0056】
ステップS803では、ch6の周波数帯域でAP1のビーコンを、図5(a)に示すように、ID[端末201]からID[端末205]までの5個であるので、AP2のときと同様に合計6回のビーコンを受信し、ビーコンに含まれる無線LAN端末のID情報を取得する。続くステップS804では、無線LAN端末102は、6chで受信したビーコンの予約ビットに含まれている無線LAN端末の固有ID情報(図5(a)に示す端末ID)と、無線LAN端末102に予め割り振られているID[端末102]とを比較する。比較した結果、ID[端末102]の情報がビーコンに含まれていることが判ると、次のステップに進む。なお、AP1が発信したビーコンにも無線LAN端末102のID情報がなければ、次の周波数帯域であるch7からch14までについて、チャンネルを合わせて受信を試みることになる。
【0057】
さらにステップS805において、無線LAN端末102は、先に受信したAP1のビーコンに記載されていたSSIDを指定してAP1に対して接続要求を送信し、次のステップS806では、AP1は、S805の端末102からの接続要求に対して接続応答を返信し、さらにステップS807において、無線LAN端末102は、AP1に対して認証要求を送信する。
【0058】
その後のステップS808では、AP1は、ステップS807の端末102からの認証要求に対して認証を行うための文として、特定の平文(暗号化されていない文)を送信し、これに対して、ステップS809では、無線LAN端末102は、ステップS808で受信した平文を無線LAN端末102固有の秘密鍵で暗号化し、AP1に対して送信する(ステップS809)。AP1は、無線LAN端末102の秘密鍵で暗号化された暗号文を受信し、PCカード内にある無線LAN端末の公開鍵を用いてその暗号文を復号化して元の平文になるかどうかを確かめる。
【0059】
ここで、平文を暗号化するための秘密鍵と、その暗号化された文を元の平文に復号化するための公開鍵について説明する。
【0060】
秘密鍵と公開鍵は1対のセットとして用いられ、片方で暗号化したら、復号化する場合は必ずもう片方の鍵でないと元に戻らないというものである。すなわち、公開鍵である文を暗号化した場合、元の文に戻すために、もう一度同じ公開鍵を用いても元通りにはならず、その暗号化した公開鍵と対になっている秘密鍵と呼ばれる鍵で復号しない限り元の文にはならない。また、逆も同様で、秘密鍵で暗号化した文は、その対となる公開鍵でのみ復号化され、元の文となる。この特徴を使用して、一般に秘密鍵はユーザ個人のみが個別に管理し、公開鍵は、その名のごとく、通信相手に公開して用いる。
【0061】
従って、本実施形態では、無線LAN端末102側の持つ秘密鍵以外で平文を暗号化すればAP側で予め持っている無線LAN端末102用の公開鍵で復号化しても元の平文には戻らないため、無線LAN端末の公開鍵と対となる秘密鍵を持っているものこそが、無線LAN端末102そのものであると言え、個人認証として使用できる。
【0062】
ステップS810では、AP1は、送信した平文と暗号文を復号化した文とを比較し、内容が一致しなければ、認証不可としてその結果を無線LAN端末102に対して送信する。内容が一致すれば、認証可とし、AP1は、その結果と無線LANの送受信時にデータを暗号化するための鍵であるWEPキーを無線LAN端末102の公開鍵で暗号化して無線LAN端末102に対して送信する。
【0063】
続くステップS811では、無線LAN端末102は、AP1に対してセッションを確立させるための要求としてアソシエーション要求を送信し、ステップS812では、AP1は、アソシエーション要求に対してアソシエーション応答を返し、AP1と無線LAN端末102の間でセッションが確立される。以後、AP1と無線LAN端末102との間の通信は、先にAP1が送信したWEPキーで暗号化したデータのやりとりとなる。
【0064】
このように本実施形態によれば、APが定期的に発信するビーコンの中にそのAPに接続すべき無線LAN端末の固有IDを含ませるようにしたので、無線LAN端末は、自身の周りにある複数のAPの中から自分がどのAPに接続すればよいのかが判り、そのAPに対して接続することが可能となる。更に述べれば、無線LAN端末を特定のAPに接続する際、その接続に必要なグループ設定(SSID)や暗号鍵(WEP)などの情報を事前に設定する代わりに、APが発信するビーコンから自身の固有IDを受け取ることで、特定のAPとの間で無線通信が確立でき、その結果、複数の無線LAN端末と特定のAPのPANを構築することができる。なお、前記暗号鍵(WEP)は、公開鍵を用いてAPと無線LAN端末の間を通信するため、予めWEPを無線LAN端末に設定していなくても、セキュリティの高い無線通信を確立することが可能となる。また、複数あるAPに、均等に複数の無線LAN端末を接続することができるため、ある特定のAPのみに無線LAN端末が集中するのを避けることができる。
【0065】
上記実施形態では、APが定期的に発信するビーコンの予約ビット(11ビット)に10ビットの無線LAN端末固有のID情報を含ませ、各無線LAN端末の識別を行ったが、この無線LAN端末のIDとして、各無線LAN端末のネットワークカードに割り振られているMAC(Media Access Control)アドレスを用いても構わない。MACアドレスは、48ビット長あるので、もし、これを用いた場合は、1回のビーコンで1つの無線LAN端末のMACアドレスを載せることができないので、MACアドレスを圧縮するか、もしくは元の48ビットのままで5回のビーコンに分けて発信するやり方を用いる必要がある。また、MACアドレスの代わりに各無線LAN端末に静的(固定)に割り振られるIPアドレスを用いても構わない。IPアドレスは、IPv4では32ビット、IPv6では128ビットであるので、MACアドレスのときと同様の方法でビーコンに載せる必要がある。
【0066】
なお、上述した図7のフローチャートに従ったプログラムをROM408に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【0067】
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、無線通信装置を特定の中継装置装置に接続するに際し、該中継装置を区別するための識別情報等の設定の手間を省くことができ、無線通信装置を特定の中継装置に簡単且つ的確に接続することが可能になる。これにより、例えば、簡単に複数の無線通信装置と特定の中継装置のPANを構築することができ、また、複数ある中継装置に均等に複数の無線通信装置を接続することを自動的に行うことも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】AP1、AP2が発する電波の到達範囲を同心円状で示した図である。
【図3】アクセスポイントが発信するビーコンの内容を示した図である。
【図4】AP1、AP2のハード構成を示すブロック図である。
【図5】AP1、AP2で用いるデータの内容を示す図である。
【図6】アクセスポイント(AP2)が定期的に報知するビーコンを模したタイミングチャートである。
【図7】AP1,AP2の動作を示したフローチャートである。
【図8】AP1,2と無線LAN端末の間の動作を示したシーケンス図である。
【符号の説明】
1,2 アクセスポイント
101〜105,201〜205 無線LAN端末
402 RF部
403 復変調部
407 CPU
408 ROM
409 RAM
410 MAC部
411 PHYコントローラ部
412 イーサネットインターフェースコネクタ
413 PCカードコントローラ部
414 PCカード用コネクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信を用いたアクセスポイント等に利用される中継装置及びその制御方法、該中継装置を介して通信する無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IEEE802.11の標準規格に基づく無線LANを用いた無線通信技術において、その無線LANのアクセスポイント(以下、APと記す)とインフラストラクチャモード(APが無線LAN端末の仲立ちを行う)で無線通信を行う無線LAN端末のシステムは、一般的に知られている。
【0003】
かかるシステムにおける無線LANが、特定のAPに接続して無線通信を行うためには、その無線LAN端末の初期設定において、その特定のAPにて設定されている、APを区別するための識別記号(ESS−ID)を設定する必要がある。
【0004】
このように、現状では、無線LAN端末がインフラストラクチャモードにおいて特定のAPと接続したい場合、AP、無線LAN端末の双方で同じ識別記号をそれぞれ設定している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−101546号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、次のような問題点があった。
【0007】
ある特定の場所、例として特定の会議においてのみに使用するためのAPを用いた会議システムの構築方法として、その会議を行う会議室、または会議を開催する特定のエリアに設置されたAPと、その会議に出席する予定者が持参する複数の無線LAN端末とで1つの閉じたネットワークを形成するとする。ここで述べる、閉じたネットワークというのは、会議参加者以外の無線LAN端末からアクセスすることができないことを意味する。このネットワークを以下、PAN(Personal Area Network)と呼ぶ。
【0008】
このようなESS−IDでAPを特定して会議システムを構築する場合、その会議に参加する者は、会議が行われる毎にその会議で使用するAPと同じESS−IDを、自分が持参する無線LAN端末に設定しなければならず、会議システムを構成する上で非常に面倒であった。
【0009】
また、その会議システムにおいて、1つの会議で複数の無線LANのAPを使用する場合、会議参加者全員をどのAPに割り振るかを決めるための手段として、各々のAPのESS−IDを予め別のものにしておき、それぞれのAPに設定されたESS−IDを会議参加者各人に均等に配布することをしなければならないが、そのESS−IDを自動で均等に割り振ることができなかった。
【0010】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、無線LAN端末を簡単且つ的確に接続することができる中継装置及びその制御方法、該中継装置を介して通信する無線通信装置及びその制御方法、並びにネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の中継装置は、無線通信装置の通信を中継する中継装置において、定期的にデータを発信する発信手段と、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力手段とを備え、前記入力手段によって供給された前記識別子情報を前記発信手段によって発信することを特徴とする。
【0012】
本発明の無線通信装置は、アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置において、前記アクセスポイントが送信するビーコン信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求する接続手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明のネットワークシステムは、機器固有の識別子情報を有した無線通信装置と、前記無線通信装置の通信を中継する中継装置とを有するネットワークシステムにおいて、前記中継装置は、定期的に第1のデータを発信する第1の発信手段と、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する第1の入力手段と、前記識別子情報を前記第1のデータに付加して第2のデータを作成する付加手段と、前記付加手段によって作成された前記第2のデータを発信する第2の発信手段とを備え、前記無線通信装置は、少なくとも前記第2のデータを受信する受信手段と、前記第2のデータ上の前記識別子情報と当該無線通信装置が記憶する識別子情報とを比較する比較手段を備え、前記比較手段によって識別子情報が一致した場合に、前記第2のデータを発信した中継装置に接続要求を出力することを特徴とする。
【0014】
本発明の中継装置の制御方法は、無線通信装置の通信を中継する中継装置の制御方法において、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力工程と、前記入力工程によって供給された前記識別子情報を定期的に発信するデータに含ませて発信する工程とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の中継装置の制御方法は、アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置の制御方法において、前記アクセスポイントが送信するビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別し、該判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
<システム構成>
図1は、本発明の実施の一形態に係る無線通信装置を搭載したネットワークシステムの概略構成を示すブロック図であり、会議システムを会社内の会議室に設置した例を示している。
【0018】
図中の1、2は、無線LANのアクセスポイント(以下、APと記す)であり、101〜105,201〜205は、AP1,2と無線通信を行う無線LAN端末である。また、6は、AP1,2を接続する基幹LANである。
【0019】
各AP1,2は、それぞれ各会議室100,200に備え付けられており、基幹LAN6とも常時接続されている。本実施形態における会議システムは、会議に参加する各参加者がそれぞれに無線LAN端末101〜105,201〜205を持参して、会議が行われる会議室100,200に設置される無線LAN用のAP1,2との間でPANを形成する。これにより、会議を行う上で必要となるデータのやりとりを無線LAN経由で行う。
【0020】
<無線LANの接続方法>
本実施形態の会議システムで用いる無線LAN通信として、例えば、IEEE802.11bで規定された無線LANの接続方法について述べる。
【0021】
無線LAN接続には、無線LAN端末同士が直接通信を行う方法(アドホックモード)と、APが無線LAN端末の仲立ちを行う方法(インフラストラクチャモード)とがある。本実施形態では、APを用いた通信方法で会議システムを構築するので、特にインフラストラクチャモードについて説明する。
【0022】
インフラストラクチャモードでは、初期設定として、AP、無線LAN端末の双方でいくつかの項目を設定しなければならない。APでは、無線通信で使用する周波数帯域と、APに接続される無線LAN端末をグループ化するための識別符号(SSID:Service Set Identify、またはESSID:Extended Service Set Identify)と、暗号化キー(WEP:Wired Equivalent Privacy)とを設定する必要がある。なお、無線LANでは、チャンネルを選択することにより、そのチャンネルに則した周波数帯域が選択され、チャンネル数は、1チャンネル(ch)から14チャンネル(ch)まであり、国や地域により使用できるチャンネル数(周波数帯域)が変わる。
【0023】
上記APに接続する無線LAN端末は、AP同様、APに接続される無線LAN端末をグループ化するための識別符号(SSIDまたはESSID)と、暗号化キー(WEP)とを設定する必要がある。
【0024】
ここで、SSID(または、ESSID)について、APと無線LAN端末がお互いに接続を行うためには、同じ識別符号を設定する必要があるが、双方で識別符号を空欄(無設定)にすることも可能である。また、WEPも同様に、APと無線LAN端末間でセキュリティを確保する必要がない場合や上位層でセキュリティを設定するのであれば、双方でその暗号化キーを空欄(無設定)にすることも可能である。
【0025】
但し、無線LAN端末にてSSID(ESSID)を設定しない場合、その無線LAN端末は、SSID(ESSID)が設定していない、もしくは、SSID(ESSID)を設定しない無線LAN端末を受け入れる設定をしてあるAPに最初にアクセスすると、そのAPと接続を確立する。そのため、特定のAPに接続したい場合には、APと無線LAN端末の双方で同じ識別符号のSSID(ESSID)を設定しなければならない。
【0026】
<アクセスポイントの構成及び機能>
図2は、図1の会議室に設置されたAP1、AP2のそれぞれが発信する電波の到達範囲を同心円状で示した図である。
【0027】
同図で示すように、端末101,103〜105は、AP1の電波圏内にあり、端末102は、AP1、AP2双方の電波圏内にあり、端末201〜205は、AP2の電波圏内にある。
【0028】
図3(a),(b)は、本実施形態で説明する無線LANのアクセスポイントが発信するビーコンの内容を示した図であり、同図(a)は、AP1,2が定期的に発信するビーコン(Beacon)のフレーム構成を示し、同図(b)は、図3(a)中の「Capability information」フィールド301の詳細を示している。
【0029】
ビーコンの情報フレームには、図3(a),(b)に示すように、「Timestamp」フィールド,…,「Capability informatiom」フィールド301,…の各フィールドが設けられている。そのうち、「Capability informatiom」フィールド301は、図3(b)に示すように、「ESS」,…,「Reserved」302が設けられている。このフィールドの最後にある「Reserved」302に空きビットが11ビット(bits)ある。
【0030】
図4は、図1及び図2で示したAP1、AP2のハード構成を示すブロック図である。
【0031】
図中の401は、無線LANのアンテナ部であり、402は、アンテナ部401に接続された無線電波を送受信するRF(Radio Frequency)部であり、403は、受信した電波を復調したり、送信する電波を変調したりする復変調部である。404は、送受信信号を形成するBB(Base band)部であり、405は、無線LAN用のMAC(Medium Access Controller)部であり、406は内部バスである。
【0032】
407は、制御プログラムに従ってアクセスポイントを制御するCPU(Central Processing Unit)であり、408は、その制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)である。
【0033】
409は、CPU407のワークエリアとして使用したり、サーバから受信した会議情報を格納するRAM(Random Access Memory)であり、410は、イーサネット(登録商標)用のMAC部であり、411は、イーサネット用のPHY(Physical Later)コントローラ部であり、412は、イーサネットインターフェースコネクタであり、413は、PCカードコントローラ部であり、414は、PCカード用コネクタである。
【0034】
図5(a),(b)は、図1及び図2に示したAP1、AP2で用いるデータの内容を示す図であり、同図(a)は、AP1で用いるデータの内容を示し、同図(b)は、AP2で用いるデータの内容を示している。PCカード用コネクタ414に挿入して使用するPCカード内の不揮発性メモリに格納されている。
【0035】
データの中身は、会議開催の日時と、その会議に出席する者が所有する無線LAN端末に一意に割り振られているID(識別子)情報及びその端末で用いる暗号化のための公開鍵である。また、無線LAN端末に固有に割り振られているID(識別子)情報及び公開鍵、及びその公開鍵とペアリングされている秘密鍵は、会議に出席する者が携帯する無線LAN端末のそれぞれに割り振られている。
【0036】
会議に出席する者は、有線で基幹LAN6に接続されているパソコンから、同じく基幹LAN6に接続されているデータサーバに対して自分の無線LAN端末に記憶されているID(識別子)情報、公開鍵を書き込む。これにより、データサーバには、無線LAN端末のID(識別子)情報、公開鍵と、その無線LAN端末の使用者の名前が関連付けられたデータが記憶される。
【0037】
会議主催者は、そのデータサーバから会議に出席させる者を選択することにより、その会議出席者が所有する各無線LAN端末のユーザのID情報、及び公開鍵をパソコンに挿入してあるPCカードにダウンロードし、記憶させる。なお、各無線LAN端末に割り振るIDは10ビットとする。
【0038】
図6は、アクセスポイント(AP2)が定期的に報知するビーコン(beacon)を模したタイミングチャートである。
【0039】
先に無線LAN端末に割り振るIDを10ビットとし、一方「Reserved」の空ビット(以下、予約ビットと記す)自体が11ビットであるので、1回のビーコンの報知で無線LAN端末のIDは1つしか報知することができない。従って、図6に示すように、ビーコン1回毎に、各無線LAN端末のIDを変えて報知する。ビーコン601で無線LAN端末201に割り振られているID情報を受信し、その後ビーコン602、603、604、605でそれぞれ無線LAN端末102、103、104、105のID情報を受信し、ビーコン606にて再度無線LAN端末101のIDを受け取る。
【0040】
<AP1,AP2の動作>
図7は、本実施形態で説明するAP1,AP2の動作を示したフローチャートであり、AP1,AP2がPCカードに記録された情報を読み取ってからビーコンを報知するまでの流れを表したものである。
【0041】
本フローチャートを用いて、AP1が図5(a)の情報を基にビーコンを報知するまでの過程について説明する。
【0042】
本実施形態の会議システムにおいて、会議を主催する者は、PCカードを例えば自分のパソコンに挿入し、図5(a)に示すような会議開催日時、会議に出席する予定者が所有する無線LAN端末に予め割り振られているID、及び暗号化をするための公開鍵情報をPCカード内の不揮発性メモリに記憶させる。会議主催者が、会議室100のAP1のPCカード用コネクタ414に上記PCカードを挿入してAP1の主電源を入れることにより、本処理は開始する。
【0043】
まずステップS701では、CPU407は、PCカードコントローラ部413経由でコネクタ414に挿入されているPCカードにアクセスし、PCカードが挿入されていればその内容を読み取る。ステップS702は、PCカードが挿入されており、且つ図5(a)に示すような会議情報が記録されていればステップS703に進み、PCカードがない場合や、PCカードが挿入されていた場合でも会議情報が記録されていない場合は本処理を終了する。
【0044】
ステップS703では、PCカードが読み出した会議情報をRAM409に書き込み、続くステップS704では、CPU407が、RAM409から会議情報に含まれる会議開催日時の時間を読み、会議開催の時間になったかどうかを判断し、会議開始時間が来るのを待つ。会議の開始時間になった場合、ステップS705に進む。なお、実際は、会議開始時間よりも若干幅を持たせて、例えば数分早めにステップS705に移行する。
【0045】
ステップS705では、ビーコンの予約ビットに、図5(a)に示す無線LAN端末IDのうちの1つであるID[端末101]をセットする。続くステップS706では、CPU407が、ビーコンを報知する時間が来たかどうかを判断し、時間が来ると、ステップS707に進む。
【0046】
ステップS707では、予約ビットに、無線LAN端末101のIDであるID[端末101]を書き込んだビーコンをアンテナ401から報知する。さらに、ステップS708では、CPU407が、RAM409に書き込んだ会議開催日時の情報から会議終了時間を読み取り、現在の時間と比較し、現在時刻がまだ会議終了時刻に達してなかった場合はステップS705に戻り、会議終了時間になった場合は本処理を終了する。
【0047】
ステップS705に戻った場合、CPU407は、前回にビーコンの予約ビットにセットした無線LAN端末のIDとは異なるIDを順にセットしていく。すなわち、初回にセットしたIDが端末101の場合、その後は、図6に示したように、無線LAN端末102、103、104、105、101、102の順で繰り返してセットされたそれぞれの端末IDを含むビーコンがセット後、報知される。
【0048】
このように、本実施形態で示すAP1,2は、会議主催者が選択した無線LAN端末のID情報をビーコンに乗せて報知する。
【0049】
<APと無線LAN端末の間の動作>
図8は、本実施形態で説明するAP1,2と無線LAN端末の間の動作を示したシーケンス図であり、図1で記した会議室100にある無線LAN端末102が会議室100、200にそれぞれ設置してあるAP1、AP2からのビーコン情報を受信した後、AP1またはAP2に接続するシーケンスを示したものである。
【0050】
無線LAN端末102は図2に示すように、AP1、AP2の両方が発する電波を受信できる場所に位置する。また、AP1が使用している無線周波数チャンネルを6ch、AP2が使用している無線周波数チャンネルを1chとし、無線LAN端末102の動作は、無線チャンネルを1chから14chまでを順次変更しながら周りにあるAP1,2のビーコンを受信する。
【0051】
まずステップS801では、無線LAN端末102は、無線周波数チャンネルを1chに合わせAP2のビーコンを受信する。受信するビーコンの数は、最初に受信したビーコンの予約ビットに記録されている端末のIDを含むビーコンを再度受信するまでの回数とする。
【0052】
図6で示すように、最初に受信したビーコン601に含まれた無線LAN端末201のID情報を再度606にて受信することで、ビーコンに含まれるID情報の全てが受信できたことが判る。ここでは、図5(b)で示すように端末201から205までの5個のIDがそれぞれ1回毎に報知されるビーコンの予約ビットに記録されているので、最初に受信したビーコンの予約ビットに記載されているIDを再度受信するまでに合計6回のビーコンを受信する。
【0053】
次のステップS802では、無線LAN端末102は、1chで受信したビーコンの予約ビットに含まれている無線LAN端末の固有ID情報(図5(b)に示す端末ID)と、無線LAN端末102に予め割り振られているID[端末102]とを比較する。
【0054】
ここで、各々の無線LAN端末にその端末固有のIDを割り振る方法として、その無線LAN端末が持つ入力デバイスからその端末のユーザが手動で入力することにより、その無線LAN端末内のCPU(制御装置)は、入力されたID情報を同じく無線LAN端末内の不揮発性メモリに格納し、また、逐次不揮発性メモリから読み出すことができる。
【0055】
無線LAN端末102が、ビーコンに含まれたIDと、無線LAN端末102の不揮発性メモリに記憶されているIDとを読み出して比較した結果、無線LAN端末102のID[端末102]はAP2が発信したビーコンにはないので、次のステップとし、無線LAN端末102は、受信周波数帯域を2chに合わせ、その周波数帯域で発信されていると思われるビーコンの受信を試みる。しかし、図2に示したように、無線LAN端末102は、ch1のAP2と、ch6のAP1の電波しか受信できない場所にあるため、2ch、3ch、4ch、5chの各周波数帯域にて電波の受信を試みるが、ビーコンを受信できず、次に受信できるのは、ch6のAP1である。
【0056】
ステップS803では、ch6の周波数帯域でAP1のビーコンを、図5(a)に示すように、ID[端末201]からID[端末205]までの5個であるので、AP2のときと同様に合計6回のビーコンを受信し、ビーコンに含まれる無線LAN端末のID情報を取得する。続くステップS804では、無線LAN端末102は、6chで受信したビーコンの予約ビットに含まれている無線LAN端末の固有ID情報(図5(a)に示す端末ID)と、無線LAN端末102に予め割り振られているID[端末102]とを比較する。比較した結果、ID[端末102]の情報がビーコンに含まれていることが判ると、次のステップに進む。なお、AP1が発信したビーコンにも無線LAN端末102のID情報がなければ、次の周波数帯域であるch7からch14までについて、チャンネルを合わせて受信を試みることになる。
【0057】
さらにステップS805において、無線LAN端末102は、先に受信したAP1のビーコンに記載されていたSSIDを指定してAP1に対して接続要求を送信し、次のステップS806では、AP1は、S805の端末102からの接続要求に対して接続応答を返信し、さらにステップS807において、無線LAN端末102は、AP1に対して認証要求を送信する。
【0058】
その後のステップS808では、AP1は、ステップS807の端末102からの認証要求に対して認証を行うための文として、特定の平文(暗号化されていない文)を送信し、これに対して、ステップS809では、無線LAN端末102は、ステップS808で受信した平文を無線LAN端末102固有の秘密鍵で暗号化し、AP1に対して送信する(ステップS809)。AP1は、無線LAN端末102の秘密鍵で暗号化された暗号文を受信し、PCカード内にある無線LAN端末の公開鍵を用いてその暗号文を復号化して元の平文になるかどうかを確かめる。
【0059】
ここで、平文を暗号化するための秘密鍵と、その暗号化された文を元の平文に復号化するための公開鍵について説明する。
【0060】
秘密鍵と公開鍵は1対のセットとして用いられ、片方で暗号化したら、復号化する場合は必ずもう片方の鍵でないと元に戻らないというものである。すなわち、公開鍵である文を暗号化した場合、元の文に戻すために、もう一度同じ公開鍵を用いても元通りにはならず、その暗号化した公開鍵と対になっている秘密鍵と呼ばれる鍵で復号しない限り元の文にはならない。また、逆も同様で、秘密鍵で暗号化した文は、その対となる公開鍵でのみ復号化され、元の文となる。この特徴を使用して、一般に秘密鍵はユーザ個人のみが個別に管理し、公開鍵は、その名のごとく、通信相手に公開して用いる。
【0061】
従って、本実施形態では、無線LAN端末102側の持つ秘密鍵以外で平文を暗号化すればAP側で予め持っている無線LAN端末102用の公開鍵で復号化しても元の平文には戻らないため、無線LAN端末の公開鍵と対となる秘密鍵を持っているものこそが、無線LAN端末102そのものであると言え、個人認証として使用できる。
【0062】
ステップS810では、AP1は、送信した平文と暗号文を復号化した文とを比較し、内容が一致しなければ、認証不可としてその結果を無線LAN端末102に対して送信する。内容が一致すれば、認証可とし、AP1は、その結果と無線LANの送受信時にデータを暗号化するための鍵であるWEPキーを無線LAN端末102の公開鍵で暗号化して無線LAN端末102に対して送信する。
【0063】
続くステップS811では、無線LAN端末102は、AP1に対してセッションを確立させるための要求としてアソシエーション要求を送信し、ステップS812では、AP1は、アソシエーション要求に対してアソシエーション応答を返し、AP1と無線LAN端末102の間でセッションが確立される。以後、AP1と無線LAN端末102との間の通信は、先にAP1が送信したWEPキーで暗号化したデータのやりとりとなる。
【0064】
このように本実施形態によれば、APが定期的に発信するビーコンの中にそのAPに接続すべき無線LAN端末の固有IDを含ませるようにしたので、無線LAN端末は、自身の周りにある複数のAPの中から自分がどのAPに接続すればよいのかが判り、そのAPに対して接続することが可能となる。更に述べれば、無線LAN端末を特定のAPに接続する際、その接続に必要なグループ設定(SSID)や暗号鍵(WEP)などの情報を事前に設定する代わりに、APが発信するビーコンから自身の固有IDを受け取ることで、特定のAPとの間で無線通信が確立でき、その結果、複数の無線LAN端末と特定のAPのPANを構築することができる。なお、前記暗号鍵(WEP)は、公開鍵を用いてAPと無線LAN端末の間を通信するため、予めWEPを無線LAN端末に設定していなくても、セキュリティの高い無線通信を確立することが可能となる。また、複数あるAPに、均等に複数の無線LAN端末を接続することができるため、ある特定のAPのみに無線LAN端末が集中するのを避けることができる。
【0065】
上記実施形態では、APが定期的に発信するビーコンの予約ビット(11ビット)に10ビットの無線LAN端末固有のID情報を含ませ、各無線LAN端末の識別を行ったが、この無線LAN端末のIDとして、各無線LAN端末のネットワークカードに割り振られているMAC(Media Access Control)アドレスを用いても構わない。MACアドレスは、48ビット長あるので、もし、これを用いた場合は、1回のビーコンで1つの無線LAN端末のMACアドレスを載せることができないので、MACアドレスを圧縮するか、もしくは元の48ビットのままで5回のビーコンに分けて発信するやり方を用いる必要がある。また、MACアドレスの代わりに各無線LAN端末に静的(固定)に割り振られるIPアドレスを用いても構わない。IPアドレスは、IPv4では32ビット、IPv6では128ビットであるので、MACアドレスのときと同様の方法でビーコンに載せる必要がある。
【0066】
なお、上述した図7のフローチャートに従ったプログラムをROM408に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【0067】
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、無線通信装置を特定の中継装置装置に接続するに際し、該中継装置を区別するための識別情報等の設定の手間を省くことができ、無線通信装置を特定の中継装置に簡単且つ的確に接続することが可能になる。これにより、例えば、簡単に複数の無線通信装置と特定の中継装置のPANを構築することができ、また、複数ある中継装置に均等に複数の無線通信装置を接続することを自動的に行うことも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】AP1、AP2が発する電波の到達範囲を同心円状で示した図である。
【図3】アクセスポイントが発信するビーコンの内容を示した図である。
【図4】AP1、AP2のハード構成を示すブロック図である。
【図5】AP1、AP2で用いるデータの内容を示す図である。
【図6】アクセスポイント(AP2)が定期的に報知するビーコンを模したタイミングチャートである。
【図7】AP1,AP2の動作を示したフローチャートである。
【図8】AP1,2と無線LAN端末の間の動作を示したシーケンス図である。
【符号の説明】
1,2 アクセスポイント
101〜105,201〜205 無線LAN端末
402 RF部
403 復変調部
407 CPU
408 ROM
409 RAM
410 MAC部
411 PHYコントローラ部
412 イーサネットインターフェースコネクタ
413 PCカードコントローラ部
414 PCカード用コネクタ
Claims (14)
- 無線通信装置の通信を中継する中継装置において、
定期的にデータを発信する発信手段と、
前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力手段とを備え、
前記入力手段によって供給された前記識別子情報を前記発信手段によって発信することを特徴とする中継装置。 - 前記入力手段は、前記識別子情報を記憶した記憶媒体を当該中継装置が有する挿抜可能な接続手段に接続する構成としたことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
- 前記発信手段によって発信されるデータは、前記無線通信装置が前記中継装置に接続するために必要な接続情報を含むデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の中継装置。
- 前記識別子情報は、無線通信装置で用いられる無線通信インターフェースカード(NIC;Network Interface Card)に固有に割り振られるMAC(Media Access Control)アドレスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中継装置。
- 前記識別子情報は、前記無線通信装置に割り振られるIP(Internet Protocol)アドレスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中継装置。
- 前記中継装置は、無線LANにおけるアクセスポイントであり、前記発信手段は、ビーコンを定期的に発信することを特徴とする中継装置。
- アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置において、
前記アクセスポイントが送信するビーコン信号を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信したビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求する接続手段と、を有することを特徴とする無線通信装置。 - 機器固有の識別子情報を有した無線通信装置と、前記無線通信装置の通信を中継する中継装置とを有するネットワークシステムにおいて、
前記中継装置は、定期的に第1のデータを発信する第1の発信手段と、前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する第1の入力手段と、前記識別子情報を前記第1のデータに付加して第2のデータを作成する付加手段と、前記付加手段によって作成された前記第2のデータを発信する第2の発信手段とを備え、
前記無線通信装置は、少なくとも前記第2のデータを受信する受信手段と、前記第2のデータ上の前記識別子情報と当該無線通信装置が記憶する識別子情報とを比較する比較手段を備え、前記比較手段によって識別子情報が一致した場合に、前記第2のデータを発信した中継装置に接続要求を出力することを特徴とするネットワークシステム。 - 前記第1の発信手段によって発信される第1のデータは、前記無線通信装置が前記中継装置に接続するために必要な接続情報を含むデータであることを特徴とする請求項8記載のネットワークシステム。
- 前記無線通信装置は、機器固有の前記識別子情報を入力する第2の入力手段と、前記識別子情報を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする請求項8または9に記載のネットワークシステム。
- 前記第1の入力手段は、前記識別子情報を記憶した記憶媒体を前記中継装置が有する挿抜可能な接続手段に接続する構成であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のネットワークシステム。
- 前記識別子情報は、前記中継端末で用いられる無線通信インターフェースカード(NIC;Network Interface Card)に固有に割り振られるMAC(Media Access Control)アドレスあるいは、前記無線通信装置に割り振られるIP(InternetProtocol)アドレスであることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のネットワークシステム。
- 無線通信装置の通信を中継する中継装置の制御方法において、
前記無線通信装置が有する固有の識別子情報を入力する入力工程と、
前記入力工程によって供給された前記識別子情報を定期的に発信するデータに含ませて発信する工程とを有することを特徴とする中継装置の制御方法。 - アクセスポイントを介して通信を行う無線通信装置の制御方法において、
前記アクセスポイントが送信するビーコン信号に前記無線通信装置の識別情報が含まれているか否かを判別し、該判別に応じて、前記アクセスポイントに接続を要求することを特徴とする無線通信装置の制御方法。
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