JP2005026007A - 中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】欠相検出リード線を取り外すことなく絶縁抵抗測定を行うことができ、また、1つのブレーカで単相2線式又は単相3線式の両方に使用することができる中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカを提供する。
【解決手段】中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17は、電源側端子12を商用電源に商用電源用主幹ブレーカを介して単相3線式で接続された3本の導電バー9,10,11のうち2本の電圧線の導電バー9,10と電気的に接続し、負荷側端子15をパワーコンディショナーを介して発電装置と電気的に接続し、欠相検出リード線16を中性線の導電バー11と電気的に接続する。そして、この欠相検出リード線16に接点28を設け、主電路21に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路21を遮断するための開閉接点22と連動して接点28を開閉するようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17は、電源側端子12を商用電源に商用電源用主幹ブレーカを介して単相3線式で接続された3本の導電バー9,10,11のうち2本の電圧線の導電バー9,10と電気的に接続し、負荷側端子15をパワーコンディショナーを介して発電装置と電気的に接続し、欠相検出リード線16を中性線の導電バー11と電気的に接続する。そして、この欠相検出リード線16に接点28を設け、主電路21に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路21を遮断するための開閉接点22と連動して接点28を開閉するようにしている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電システム等に用いられる分電盤に組み込まれ、電源側が単相3線式電路に接続され、負荷側が発電装置に接続され、中性線に接続した欠相検出用リード線により中性線の欠相を検出して遮断する中性線欠相保護機能を備えた発電装置用分岐ブレーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電等の発電システムに用いられる分電盤は、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に商用電源用主幹ブレーカの電源側が接続され、この商用電源用主幹ブレーカの負荷側に2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーが接続され、導電バーは発電装置に電源側が接続された発電装置用分岐ブレーカの負荷側と接続され、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続された複数の分岐ブレーカから負荷機器に電源を供給するようになっている。ここで用いられる発電装置用分岐ブレーカは発電装置及び導電バーと単相2線式(200V)で接続されることが多く、この場合、商用電源からの給電が停止すると発電装置からの給電により100V接続された負荷機器に過電圧が印加されるため、負荷機器が焼損したり、分岐ブレーカが故障したりする虞があった。そこで発電装置用分岐ブレーカには中性線欠相保護機能を備えたものが用いられ、欠相検出リード線を中性線の導電バーに接続し、商用電源からの給電が停止した場合に中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカが中性線の欠相を検出して作動し、発電装置からの給電を停止するようにされていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−285719号公報(第4頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
負荷から大地の漏電経路を調べるための絶縁抵抗測定を行なう場合、上記の特開平10−285719号公報の発電装置用分岐ブレーカでは電源側端子を発電装置に接続し、負荷側端子を導電バーに接続しているため、主電路を遮断すると電源側中性極と負荷側各極の絶縁がとれるので問題なく絶縁抵抗測定を行うことができる。しかし、社団法人日本電気協会の内線規定JAEC8001−2000の「資料3−5−5 住宅用系統連系型太陽光発電設備の配線例」(p.830)によると、太陽光発電用開閉器は負荷側にパワーコンディショナを接続することと記載されており、このように電源側端子を導電バーに接続し、負荷側端子を発電装置に接続すると、主電路を遮断しても開閉接点より負荷側に接続された欠相検出リード線が電源側にある中性線の導電バーに電気的に接続されているので電源側と負荷側の絶縁がとれない。そのため、このままでは絶縁抵抗測定を行うことができず、測定を行えるようにするためには欠相検出リード線を中性線の導電バーから取り外す必要があり、作業が面倒であり、戻し忘れによる事故が発生する虞もあった。
【0005】
また、単相2線式で接続される発電装置用分岐ブレーカは2つの電圧極だけに過電流から負荷を保護するための過電流引き外し素子を備えているが、発電装置用分岐ブレーカを単相3線式で接続する場合は、電圧極と中性極のすべての極に過電流引き外し素子を備えなければならず、単相2線式と単相3線式とで2種類のブレーカを用意しなければならなず、在庫管理も煩雑になっていた。また、発電装置用分岐ブレーカを単相2線式の発電システムに使用する場合でも実際は中性極の電源側端子と負荷側端子に配線がされて外観上は単相3線式に接続されるため、単相2線式のブレーカを単相3線式の発電システムに使用する等、誤って使用する虞があった。
【0006】
そこで上記問題点に鑑み、本発明の目的は、欠相検出リード線を取り外すことなく絶縁抵抗測定を行うことができ、また、1つのブレーカで単相2線式又は単相3線式の両方に使用することができる中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に電源側が接続された商用電源用主幹ブレーカと、商用電源用主幹ブレーカの負荷側に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーと、2本の電圧線の導電バーに電源側が接続されて発電装置に負荷側が接続されるとともに中性線の導電バーに欠相検出リード線が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカと、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器に電源を供給する複数の分岐ブレーカとを備えた分電盤の発電装置用分岐ブレーカにおいて、欠相検出リード線に接点を設け、主電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカにおいて、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
太陽光発電システム等に用いられる分電盤に組み込まれる中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカは、電源側端子を商用電源に商用電源用主幹ブレーカを介して単相3線式で接続された3本の導電バーのうち2本の電圧線の導電バーと電気的に接続し、負荷側端子を発電装置と電気的に接続し、欠相検出リード線を1本の中性線の導電バーと電気的に接続する。そして、この欠相検出リード線に接点を設け、電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしている。
【0010】
また、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けている。
【0011】
【実施例】
本発明に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの第1実施例を図1及び図2の添付図面に基づいて説明する。
【0012】
例えば、太陽光発電等の発電システムに用いられる分電盤1は、2本の電圧線2,3と1本の中性線4から成る単相3線式の商用電源5に電源側端子6が電気的に接続された商用電源用主幹ブレーカ7と、商用電源用主幹ブレーカ7の負荷側端子8に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バー9,10,11と、2本の電圧線の導電バー9,10に電源側端子12が接続されて発電装置13にパワーコンディショナー14を介して負荷側端子15が電気的に接続されるともに中性線の導電バー11に欠相検出リード線16が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカ17と、3本の導電バー9,10,11のうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器18に電源を供給する複数の分岐ブレーカ19とで構成している。尚、商用電源用主幹ブレーカ7も中性線の導電バー11に接続した欠相検出リード線20を備え、中性線の欠相を検出して電路を遮断することができるようになっている。
【0013】
中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17は、電源側端子12と負荷側端子15との間に主電路21を開閉する開閉接点22が設けられ、主電路21の2つの電圧極には過電流を検出して開閉機構部(図示せず)を作動させ開閉接点22を開離させる過電流引き外し素子23が設けられている。また、欠相検出リード線16と主電路21の各電圧極に接続した接続線24から検出される各極間の電圧によって中性線の欠相を検出する中性線欠相検出回路25と、中性線欠相検出回路25からの信号により作動して開閉機構部を作動させるトリップコイル26と、中性線欠相検出回路25が正常に機能するかどうかを調べるためのテストスイッチ27を備えている。欠相検出リード線16は開閉接点22と連動して開閉する接点28が設けられている。
【0014】
商用電源5からの給電が何らかの原因により停止した場合、発電装置13からは2本の電圧線の導電バー9,10に電力が供給されているため、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17の中性線欠相検出回路25が欠相を検出してトリップコイル26を励磁駆動させ、トリップコイル26の動作により開閉機構部を作動させ、開閉接点22を開離させて主電路21を遮断し、発電装置13から負荷機器18への給電を停止して分岐ブレーカ19と負荷機器18を過電圧による破損から保護するようになっている。
【0015】
また、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17の開閉機構部を操作するための操作ハンドル(図示せず)を手動でオフ操作すると、開閉接点22と接点28とが開離して主電路21と欠相検出リード線16の両方が断路される。よって、電源側と負荷側の絶縁がとれ、絶縁抵抗測定を行う際に欠相検出リード線16と中性線の導電バー11との接続を外す必要がなくなる。
【0016】
本発明に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの第2実施例を図3の添付図面に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0017】
この分電盤の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ47は、発電装置13及び導電バー9,10,11と単相3線式で接続され、主電路21に設けられる過電流引き外し素子23が電圧極と中性極のすべての極に備えている点が第1実施例と異なっている。
【0018】
発電装置13及び導電バー9,10,11との接続が単相2線式に変更される場合でも、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ47をそのまま使用することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に電源側が接続された商用電源用主幹ブレーカと、商用電源用主幹ブレーカの負荷側に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーと、2本の電圧線の導電バーに電源側が接続されて発電装置に負荷側が接続されるとともに中性線の導電バーに欠相検出リード線が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカと、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器に電源を供給する複数の分岐ブレーカとを備えた分電盤の発電装置用分岐ブレーカにおいて、欠相検出リード線に接点を設け、主電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしたことにより、欠相検出リード線を取り外すことなく絶縁抵抗測定を行うことができるので作業性が向上し、欠相検出リード線の付け忘れによる事故の発生をなくすことができるという効果がある。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカにおいて、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けたことにより、1つのブレーカで単相2線式又は単相3線式の両方に使用することができ、在庫管理が煩雑にならないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る太陽光発電システムの回路図を示す。
【図2】本発明の第1実施例に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの回路図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る太陽光発電システムの回路図を示す。
【図4】本発明の第2実施例に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの回路図である。
【符号の説明】
1…分電盤
7…商用電源用主幹ブレーカ
9,10…電圧線の導電バー
11…中性線の導電バー
12…電源側端子
13…発電装置
15…負荷側端子
16…欠相検出リード線
17…発電装置用分岐ブレーカ
21…主電路
22…開閉接点
25…中性線欠相検出回路
26…トリップコイル
28…接点
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電システム等に用いられる分電盤に組み込まれ、電源側が単相3線式電路に接続され、負荷側が発電装置に接続され、中性線に接続した欠相検出用リード線により中性線の欠相を検出して遮断する中性線欠相保護機能を備えた発電装置用分岐ブレーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電等の発電システムに用いられる分電盤は、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に商用電源用主幹ブレーカの電源側が接続され、この商用電源用主幹ブレーカの負荷側に2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーが接続され、導電バーは発電装置に電源側が接続された発電装置用分岐ブレーカの負荷側と接続され、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続された複数の分岐ブレーカから負荷機器に電源を供給するようになっている。ここで用いられる発電装置用分岐ブレーカは発電装置及び導電バーと単相2線式(200V)で接続されることが多く、この場合、商用電源からの給電が停止すると発電装置からの給電により100V接続された負荷機器に過電圧が印加されるため、負荷機器が焼損したり、分岐ブレーカが故障したりする虞があった。そこで発電装置用分岐ブレーカには中性線欠相保護機能を備えたものが用いられ、欠相検出リード線を中性線の導電バーに接続し、商用電源からの給電が停止した場合に中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカが中性線の欠相を検出して作動し、発電装置からの給電を停止するようにされていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−285719号公報(第4頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
負荷から大地の漏電経路を調べるための絶縁抵抗測定を行なう場合、上記の特開平10−285719号公報の発電装置用分岐ブレーカでは電源側端子を発電装置に接続し、負荷側端子を導電バーに接続しているため、主電路を遮断すると電源側中性極と負荷側各極の絶縁がとれるので問題なく絶縁抵抗測定を行うことができる。しかし、社団法人日本電気協会の内線規定JAEC8001−2000の「資料3−5−5 住宅用系統連系型太陽光発電設備の配線例」(p.830)によると、太陽光発電用開閉器は負荷側にパワーコンディショナを接続することと記載されており、このように電源側端子を導電バーに接続し、負荷側端子を発電装置に接続すると、主電路を遮断しても開閉接点より負荷側に接続された欠相検出リード線が電源側にある中性線の導電バーに電気的に接続されているので電源側と負荷側の絶縁がとれない。そのため、このままでは絶縁抵抗測定を行うことができず、測定を行えるようにするためには欠相検出リード線を中性線の導電バーから取り外す必要があり、作業が面倒であり、戻し忘れによる事故が発生する虞もあった。
【0005】
また、単相2線式で接続される発電装置用分岐ブレーカは2つの電圧極だけに過電流から負荷を保護するための過電流引き外し素子を備えているが、発電装置用分岐ブレーカを単相3線式で接続する場合は、電圧極と中性極のすべての極に過電流引き外し素子を備えなければならず、単相2線式と単相3線式とで2種類のブレーカを用意しなければならなず、在庫管理も煩雑になっていた。また、発電装置用分岐ブレーカを単相2線式の発電システムに使用する場合でも実際は中性極の電源側端子と負荷側端子に配線がされて外観上は単相3線式に接続されるため、単相2線式のブレーカを単相3線式の発電システムに使用する等、誤って使用する虞があった。
【0006】
そこで上記問題点に鑑み、本発明の目的は、欠相検出リード線を取り外すことなく絶縁抵抗測定を行うことができ、また、1つのブレーカで単相2線式又は単相3線式の両方に使用することができる中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に電源側が接続された商用電源用主幹ブレーカと、商用電源用主幹ブレーカの負荷側に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーと、2本の電圧線の導電バーに電源側が接続されて発電装置に負荷側が接続されるとともに中性線の導電バーに欠相検出リード線が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカと、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器に電源を供給する複数の分岐ブレーカとを備えた分電盤の発電装置用分岐ブレーカにおいて、欠相検出リード線に接点を設け、主電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカにおいて、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
太陽光発電システム等に用いられる分電盤に組み込まれる中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカは、電源側端子を商用電源に商用電源用主幹ブレーカを介して単相3線式で接続された3本の導電バーのうち2本の電圧線の導電バーと電気的に接続し、負荷側端子を発電装置と電気的に接続し、欠相検出リード線を1本の中性線の導電バーと電気的に接続する。そして、この欠相検出リード線に接点を設け、電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしている。
【0010】
また、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けている。
【0011】
【実施例】
本発明に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの第1実施例を図1及び図2の添付図面に基づいて説明する。
【0012】
例えば、太陽光発電等の発電システムに用いられる分電盤1は、2本の電圧線2,3と1本の中性線4から成る単相3線式の商用電源5に電源側端子6が電気的に接続された商用電源用主幹ブレーカ7と、商用電源用主幹ブレーカ7の負荷側端子8に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バー9,10,11と、2本の電圧線の導電バー9,10に電源側端子12が接続されて発電装置13にパワーコンディショナー14を介して負荷側端子15が電気的に接続されるともに中性線の導電バー11に欠相検出リード線16が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカ17と、3本の導電バー9,10,11のうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器18に電源を供給する複数の分岐ブレーカ19とで構成している。尚、商用電源用主幹ブレーカ7も中性線の導電バー11に接続した欠相検出リード線20を備え、中性線の欠相を検出して電路を遮断することができるようになっている。
【0013】
中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17は、電源側端子12と負荷側端子15との間に主電路21を開閉する開閉接点22が設けられ、主電路21の2つの電圧極には過電流を検出して開閉機構部(図示せず)を作動させ開閉接点22を開離させる過電流引き外し素子23が設けられている。また、欠相検出リード線16と主電路21の各電圧極に接続した接続線24から検出される各極間の電圧によって中性線の欠相を検出する中性線欠相検出回路25と、中性線欠相検出回路25からの信号により作動して開閉機構部を作動させるトリップコイル26と、中性線欠相検出回路25が正常に機能するかどうかを調べるためのテストスイッチ27を備えている。欠相検出リード線16は開閉接点22と連動して開閉する接点28が設けられている。
【0014】
商用電源5からの給電が何らかの原因により停止した場合、発電装置13からは2本の電圧線の導電バー9,10に電力が供給されているため、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17の中性線欠相検出回路25が欠相を検出してトリップコイル26を励磁駆動させ、トリップコイル26の動作により開閉機構部を作動させ、開閉接点22を開離させて主電路21を遮断し、発電装置13から負荷機器18への給電を停止して分岐ブレーカ19と負荷機器18を過電圧による破損から保護するようになっている。
【0015】
また、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ17の開閉機構部を操作するための操作ハンドル(図示せず)を手動でオフ操作すると、開閉接点22と接点28とが開離して主電路21と欠相検出リード線16の両方が断路される。よって、電源側と負荷側の絶縁がとれ、絶縁抵抗測定を行う際に欠相検出リード線16と中性線の導電バー11との接続を外す必要がなくなる。
【0016】
本発明に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの第2実施例を図3の添付図面に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0017】
この分電盤の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ47は、発電装置13及び導電バー9,10,11と単相3線式で接続され、主電路21に設けられる過電流引き外し素子23が電圧極と中性極のすべての極に備えている点が第1実施例と異なっている。
【0018】
発電装置13及び導電バー9,10,11との接続が単相2線式に変更される場合でも、中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ47をそのまま使用することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に電源側が接続された商用電源用主幹ブレーカと、商用電源用主幹ブレーカの負荷側に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーと、2本の電圧線の導電バーに電源側が接続されて発電装置に負荷側が接続されるとともに中性線の導電バーに欠相検出リード線が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカと、3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器に電源を供給する複数の分岐ブレーカとを備えた分電盤の発電装置用分岐ブレーカにおいて、欠相検出リード線に接点を設け、主電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して主電路を遮断するための開閉接点と連動して接点を開閉するようにしたことにより、欠相検出リード線を取り外すことなく絶縁抵抗測定を行うことができるので作業性が向上し、欠相検出リード線の付け忘れによる事故の発生をなくすことができるという効果がある。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカにおいて、主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けたことにより、1つのブレーカで単相2線式又は単相3線式の両方に使用することができ、在庫管理が煩雑にならないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る太陽光発電システムの回路図を示す。
【図2】本発明の第1実施例に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの回路図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る太陽光発電システムの回路図を示す。
【図4】本発明の第2実施例に係る中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカの回路図である。
【符号の説明】
1…分電盤
7…商用電源用主幹ブレーカ
9,10…電圧線の導電バー
11…中性線の導電バー
12…電源側端子
13…発電装置
15…負荷側端子
16…欠相検出リード線
17…発電装置用分岐ブレーカ
21…主電路
22…開閉接点
25…中性線欠相検出回路
26…トリップコイル
28…接点
Claims (2)
- 2本の電圧線と1本の中性線から成る単相3線式の商用電源に電源側が接続された商用電源用主幹ブレーカと、該商用電源用主幹ブレーカの負荷側に接続された2本の電圧線と1本の中性線から成る導電バーと、該2本の電圧線の導電バーに電源側が接続されて発電装置に負荷側が接続されるとともに前記中性線の導電バーに欠相検出リード線が接続された中性線欠相保護機能付きの発電装置用分岐ブレーカと、前記3本の導電バーのうち2本の導電バーに選択的に接続されて負荷機器に電源を供給する複数の分岐ブレーカとを備えた分電盤の前記発電装置用分岐ブレーカにおいて、前記欠相検出リード線に接点を設け、主電路に過電流や短絡や中性線欠相等の異常が発生した際に開離して前記主電路を遮断するための開閉接点と連動して前記接点を開閉するようにしたことを特徴とする中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ。
- 前記主電路に設けられる過電流引き外し素子を電圧極と中性極のすべての極に設けたことを特徴とする請求項1に記載の中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003188409A JP2005026007A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003188409A JP2005026007A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005026007A true JP2005026007A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34186969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003188409A Pending JP2005026007A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 中性線欠相保護機能付き発電装置用分岐ブレーカ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005026007A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007300703A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Kawamura Electric Inc | 分電盤 |
JP2021081399A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 異常検知システム、分電盤システム、異常検知方法及びプログラム |
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003188409A patent/JP2005026007A/ja active Pending
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JP2007300703A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Kawamura Electric Inc | 分電盤 |
JP2021081399A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 異常検知システム、分電盤システム、異常検知方法及びプログラム |
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