JP2005025275A - 土地建物資産評価システム - Google Patents
土地建物資産評価システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005025275A JP2005025275A JP2003187057A JP2003187057A JP2005025275A JP 2005025275 A JP2005025275 A JP 2005025275A JP 2003187057 A JP2003187057 A JP 2003187057A JP 2003187057 A JP2003187057 A JP 2003187057A JP 2005025275 A JP2005025275 A JP 2005025275A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- evaluation
- building
- land
- assets
- investment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/24—Vacuum evaporation
- C23C14/32—Vacuum evaporation by explosion; by evaporation and subsequent ionisation of the vapours, e.g. ion-plating
- C23C14/325—Electric arc evaporation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/54—Controlling or regulating the coating process
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32431—Constructional details of the reactor
- H01J37/3266—Magnetic control means
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Abstract
【課題】従来のFM財務評価手法の課題である、企業全般の営業活動,資金調達活動,設備投資との関係性を考慮した評価手法、最新情報の入手が容易なデータによるベンチマーキング方法、経営者の視点に基づく投資・管理施策の抽出手法に基づく資産評価システムを提供する
【解決手段】本発明の土地建物資産評価システムは、有価証券報告書および財務諸表データから抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報が、各企業に対応して記録されている有価証券データベースと、基本情報に基づき、企業毎に評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算部と、評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価部とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の土地建物資産評価システムは、有価証券報告書および財務諸表データから抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報が、各企業に対応して記録されている有価証券データベースと、基本情報に基づき、企業毎に評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算部と、評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価部とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の土地建物を保有する企業などの土地建物資産の投資・管理状況(土地建物を資産として見たとき、この資産の投資及び管理の現在の状態)の評価を行う土地建物資産評価システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物に関わる投資は、一般に他の設備投資と比較して大規模となるケースが多い。そのため、多数の土地建物を保有する組織においては、投資額が増大し、経営に及ぼす影響が大きい。従って、組織が保有している土地建物を資産として捉え、適正に投資・管理されているかを評価することは、経営管理における重要な課題である。
【0003】
しかし、企業の経営者は、建築や不動産の専門知識を有しているとは限らない。経営者の視点に立脚した土地建物資産の評価手法には、資金調達や設備投資全般への影響度等、経営管理活動との関係性が判断できる評価情報が求められる。また、事業所の再配置や所有から賃借への変更等、全施設にわたる基本方針の策定段階では、土地建物の性能や経済価値等を個別に評価する前に、経営資源としての土地建物の状況をマクロに把握することが重要である(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−318898号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、土地建物資産の投資・管理状況を経営管理活動との関係性に着目してマクロな評価を行い、この評価結果に基づき、投資・管理状況の施策課題を抽出する手法(以下、FM財務評価手法とする)として、売上高に占める施設運営費用の比率、面積当たりの施設運営費用、入居人員当たりの施設面積等の項目を、公知のベンチマークデータと比較する手法がある。
しかしながら、上記の手法には、次に示す3つの問題点がある。
第1の問題は、施設運営費用に関する評価項目に偏っているために、投資計画全般や資金調達計画への影響等、他に経営者が評価すべき項目が網羅されていない点である。
【0006】
第2の問題は、評価に必要な他企業のベンチマークデータの入手が困難な点である。これは、多くの企業において、施設運営費用に関する情報が一般公開されていないことによる。
第3の問題は、ベンチマークデータの更新の頻度が低いために、最新の評価データを必要とする、経営層の要求に応えることが困難な点である。
【0007】
以上を踏まえ、本発明は、従来のFM財務評価手法の課題である、企業全般の営業活動,資金調達活動,設備投資との関係性を考慮した評価手法、最新情報の入手が容易なデータによるベンチマーキング方法、経営者の視点に基づく投資・管理状況の施策課題の抽出手法に基づく資産評価システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の土地建物資産評価システムは、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報が、各企業に対応して記録されている有価証券データベースと、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算部と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記指標データ演算部が、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求めて、業界平均値として出力することを特徴とする。
【0010】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記分析・評価部が、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データが記憶されている所見辞書データベースを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記基本情報が、有価証券報告書および財務諸表データにおける、純利益,有形固定資産,土地建物資産,従業員数,総資産,土地建物資産額,自己資本,営業キャッシュフロー,建物の減価償却費,建物の減価償却累計額,設備投資総額,減価償却累計率であることを特徴とする。
【0013】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記評価尺度が、有形固定資産対純利益率(純利益に対する有形固定資産の比率),有形固定資産に占める土地建物資産の比率,従業員1人当たり土地建物資産額,総資産に占める土地建物資産の比率,土地建物資産額に対する自己資本の比率,建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率,建物の減価償却累計率,設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率であり、前記分析・評価部が、前記有形固定資産対純利益率として、前記純利益を前記有形固定資産により除算して求め、前記有形固定資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記有形固定資産により除算して求め、前記従業員1人当たり土地建物資産額として、前記土地建物資産額を前記従業員数により除算して求め、前記総資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記総資産により除算して求め、前記自己資本に対する土地建物資産額の比率として、前記自己資本を前記土地建物資産額により除算して求め、前記建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率として、前記営業キャッシュフローを前記建物の減価償却費により除算して求め、前記設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率として、前記建物の減価償却累計額を前記設備投資総額により除算して求めることを特徴とする。
【0014】
本発明の土地建物資産評価方法は、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録過程と、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算過程と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価過程とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記指標データ演算過程において、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求め、業界平均値として出力する平均値算出過程を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記分析・評価部過程において、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出が行われることを特徴とする。
【0017】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データを、所見辞書データベース記憶する過程を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の土地建物資産評価プログラムは、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録処理と、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算処理と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価処理とを有することを特徴とし、コンピュータにより実行可能なプログラムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の資産評価システムにおいては、施設運営費用に関する評価項目に偏らないよう、投資計画全般や資金調達計画への影響などの経営的視点に基づく、土地建物資産の評価軸として、
▲1▼資産利用の効率性
▲2▼土地建物資産の規模
▲3▼投資の財務安全性
▲4▼修繕・改修投資の設備投資全般への影響度
の▲1▼〜▲4▼の4つを設定する。
次に、個々の評価軸を定量的に表すための評価尺度を設定し、この評価尺度の算出は入手が容易で情報の信頼性が高い、財務諸表データ(株式公開企業であれば必ず公表しているデータ)及び有価証券報告書(証券取引法に基づく開示書類の一つ)を含む公知の経営管理情報等における基本情報を基に行うものとする。
【0020】
すなわち、本発明の資産評価においては、評価軸として、「a.資産利用の効率性」,「b.土地建物資産の規模」,「c.投資の財務安全性」,「d.修繕・改修投資の設備投資全般への影響度」の4つを用いている。
上記評価軸a,b,c,dの各評価尺度として
評価軸aについては、評価尺度「有形固定資産対純利益率」と「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」とが、後に示す評価グラフの座標軸として設定されている。
【0021】
評価軸bについては、「従業員1人当たり土地建物資産額」と「総資産に占める土地建物資産の比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
評価軸cについては、「土地建物資産額に対する自己資本の比率」と「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
評価軸dについては、「建物の減価償却累計率」と「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
【0022】
以下、本発明の一実施形態による資産評価システムを図面を参照して説明する。図1は、一実施形態の資産評価システムの構成例を示すブロック図である。
データ入力部1は、評価を行う評価対象企業の属する業界毎に、各業界内の企業の基本情報を、財務諸表データ及び有価証券報告書などから、インターネット等を介して入手し、有価証券データベース5へ、各企業を示す企業識別番号に対応して各々記憶させる。
【0023】
ここで、企業の基本情報は、財務諸表データ及び有価証券報告書における「企業の概況」,「設備投資等の概要」,「損益計算書」,「貸付対照表」,「キャッシュフロー計算書」の関連項目である、[純利益],[有形固定資産],[土地建物資産],[従業員数],[総資産],[土地建物資産額],[自己資本],[営業キャッシュフロー],[建物の減価償却費],[建物の減価償却累計額],[設備投資総額],[建物の減価償却累計率]等の項目データを示している。
【0024】
指標データ演算部2は、有価証券データベース5から、評価を行う評価対象企業の属する業界の企業の上記基本情報を順次読み出し、読み出される基本情報に基づき、評価軸a,b,c,d各々で用いられる評価尺度の評価値を、各企業毎に求め、また、評価尺度毎に業界における全企業の上記評価値の平均値を求め、この求められた平均値を評価尺度単位の業界平均値として、評価データベース6に、業界単位において、各々企業識別番号及び評価尺度識別番号に対応して記憶させる。
【0025】
分析・評価部3は、各評価軸において、任意に選択した2つの評価尺度各々をX軸及びY軸とした、図2に示す評価マトリクス、すなわち評価グラフを構成して、評価データベース6から企業識別番号及び評価尺度識別番号に従い、各企業の評価値を順次読み出し、読み出された評価値が示す座標値にプロットする。
また、分析・評価部3は、各評価軸毎に、上記評価グラフにおいて、各評価尺度の業界平均値に対して、評価対象企業の評価値が大きいかまたは小さいかの何れかであるかの評価を行い、2つの評価尺度の評価結果の組み合わせにより、所見辞書データベース7から評価の所見及び課題の抽出を行い、各評価軸毎に評価の所見及び抽出された課題を評価対象企業の企業識別番号に対応して、評価データベース6に記憶する。
【0026】
指標結果表示部4は、分析・評価部3の作成する各評価グラフを、図2に示す評価軸「資産利用の効率性」と同様に、他の評価軸も、プロットされた各企業の評価値、及び各評価尺度の業界平均値により生成される評価領域を含めて、図示しない画像表示部に表示させる。
このとき、指標結果表示部4は、対応する業界の企業識別番号及び評価尺度識別番号に基づき、評価データベース6から評価値及び業界平均値とを読み出す。また、指標結果表示部4は、分析・評価部3が所見辞書データベース7において検索した評価の所見及び課題を、評価データベース6から、評価対象企業の企業識別番号に対応して読み出し、上記画像表示部に表示させる。
【0027】
次に、図1〜図6を用いて、本発明の土地建物資産評価システムの動作例を説明する。ここで、図2,図3は評価軸a(資産利用の効率化課題抽出)、図4は評価軸b(土地建物資産の規模の適正化課題抽出)、図5は評価軸c(土地建物投資・コストの課題抽出)、及び図6は評価軸d(長期修繕計画に関する課題抽出)であり、分析・評価部3が用いる各評価軸に対応する評価グラフを示し、各々評価データベース6に記憶されている。
この評価グラフは、2つの評価尺度を各々、縦軸(Y軸),横軸(X軸)に対応させ、2つの評価尺度で形成される2次元の評価平面において、評価対象企業の評価値を座標値として、土地建物資産の投資・管理の状況を定量的に評価可能としたグラフである。
【0028】
この評価グラフは、分析・評価部3が、各評価軸の評価尺度毎に、この評価尺度に対応した業界平均値を用いて、生成したものである。
図3の評価グラフにおいて、分析・評価部3は、すでに述べたように、評価対象企業の2つの評価尺度(有形固定資産に対する土地建物資産の比率,有形固定資産対純利益率)の軸における各々の評価値による座標値(Bo,Ao)が、「PAB1:遊休施設売却事業所統廃合」,「PAB2:課題無し」,「PAB3:固定資産全般の棚卸し」,「PAB4:土地建物以外の固定資産の棚卸し」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「資産利用の効率化課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PAB1,PAB2,PAB3,PAB4は、評価尺度(有形固定資産に対する土地建物資産の比率,有形固定資産対純利益率)各々の業界平均値により、評価グラフにおける2次元の評価平面を4つに分離した評価領域である。
【0029】
データ入力部1は、評価を行う評価対象企業の属する業界毎に、各業界内の企業の基本情報([純利益],[有形固定資産],[土地建物資産],[従業員数],[総資産],[土地建物資産額],[自己資本],[営業キャッシュフロー],[建物の減価償却費],[建物の減価償却累計額],[設備投資総額],[建物の減価償却累計率])のデータを、財務諸表データ及び有価証券報告書などの経営管理情報から、インターネット等を介して入手し、有価証券データベース5へ、業界単位に、各企業を示す企業識別番号に対応して各々記憶させる。
【0030】
次に、指標データ演算部2は、評価対象企業の属する業界における企業の基本情報を、有価証券データベース5から、順次、各企業の企業識別番号に従い読み出す。
そして、指標データ演算部2は、評価尺度としての、「有形固定資産対純利益率」,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」,「従業員1人当たり土地建物資産額」,「総資産に占める土地建物資産の比率」,「土地建物資産額に対する自己資本の比率」,「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」,「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」各々の評価値を、各企業毎に、順次、以下の演算を行うことにより求める。
【0031】
評価尺度「有形固定資産対純利益率」の評価値Aは、基本情報の[純利益]を[有形固定資産]により除算して求められる。
評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」の評価値Bは、基本情報の[土地建物資産]を[有形固定資産]により除算して求める。
評価尺度「総資産に占める土地建物資産の比率」の評価値Cは、基本情報の[土地建物資産]を[総資産]により除算して求める。
【0032】
評価尺度「従業員1人当たり土地建物資産額」の評価値Dは、基本情報の[土地建物資産額]を[従業員数]により除算して求める。
評価尺度「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」の評価値Eは、基本情報の[営業キャッシュフロー]を[建物の減価償却費]により除算して求める。
「土地建物資産額に対する自己資本の比率」の評価値Fは、[自己資本]を[土地建物資産額]により除算して求める。
評価尺度「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」の評価値Hは、基本情報の[建物の減価償却累計額]を[設備投資総額]により除算して求める。
【0033】
そして、指標データ演算部2は、上述の演算により求められた各企業の評価尺度毎の評価値を、演算が終了する毎に、順次、評価データベース6に、各企業の企業識別番号に対応して記憶させる。
次に、指標データ演算部2は、業界内の全ての企業の評価尺度の評価値の演算が終了した後、業界に含まれる各企業の[建物の減価償却累計率]そのものである評価値Gと、上述のように項目データから演算により求められた、業界内の企業の評価値A〜F,H、すなわち評価尺度「有形固定資産対純利益率」の評価値A,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」の評価値B,「従業員1人当たり土地建物資産額」の評価値D,「総資産に占める土地建物資産の比率」の評価地C,「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」の評価値E,「土地建物資産額に対する自己資本の比率」の評価値F,「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」の評価値Hとを、企業識別番号により有価証券データベース5から読み出す。
【0034】
そして、指標データ演算部2は、業界内の企業全て(評価対象の企業も含む)において、各評価尺度の評価値A〜F,Hをそれぞれ各評価尺度毎に平均し、評価値Gも平均し、すなわち、評価尺度毎に全ての企業の評価値を加算して、加算結果を加算した企業数で除算することで、各評価尺度毎に業界平均値Aav,Bav,Cav,Dav,Eav,Fav,Hav及びGavを求めて、評価尺度識別番号に対応して評価データベース6へ格納する。
【0035】
次に、分析・評価部3は、評価対象企業の評価尺度の評価値Ao〜Hoと、業界内における他の企業の評価尺度の評価値A〜Hと、業界内の各企業の評価値を元に生成した業界平均値Aav〜Havとを、上記評価尺度識別番号に対応させて、評価データベース6から読み出す。
そして、分析・評価部3は、順次、評価軸a〜d各々において、上記業界平均値を、各評価グラフの対応する評価尺度の軸にマーキングして、評価平面をこの業界平均値により分割して各評価領域を生成し、また、評価データベース6から読み出される各企業の評価値を、対応した評価軸の評価尺度の形成する評価平面(評価グラフ)において、それぞれ評価値を座標値としてプロットしてベンチマーキングを行い、各評価軸における業界の傾向把握を行う。
【0036】
すなわち、分析・評価部3は、例えば、評価軸aにおいて土地建物資産の投資・管理状況の評価を行っている図2に示すように、評価対象企業の評価値Bo,Aoを、各評価尺度の軸の生成する評価平面において、各評価尺度の評価値を座標値(Bo,Ao)としてプロットし、また、比較対照企業(評価対象企業以外の業界内の企業)各々の評価尺度の実態値(他の企業の評価値)を対応する座標値にプロットし、ベンチマーキングを行う。
【0037】
この図2は、評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」をX軸,評価尺度「有形固定資産対純利益率」をY軸として、2次元の評価平面が構成されている評価グラフである。
そして、分析・評価部3は、この図2に示す評価グラフにおいて、評価対象企業の含まれる業界の企業(評価対象企業を含む)の評価値を、評価データベース6から読み出し、各々の評価値を座標値(B,A)としてプロットする。
【0038】
このとき、分析・評価部3は、比較対象企業の座標値(Bo,Ao)のシンボルを、他の企業の評価値の座標値を示すシンボルと異なった形状のものを用いる。そして、指標結果表示部4は、図2の評価グラフを画面に表示するため、利用者が各評価軸の評価グラフにおいて、業界内の同業他社の土地建物資産の投資・管理の効率化の傾向を読み取ることができ、評価対象企業がいずれの傾向をもつ企業群(同業他社のボリュームゾーン)に含まれるか、あるいは全く異なった評価を有しているかを把握することができ、同業他社との有効なの投資・管理状況の比較が相対的に、かつ実際の数値差を読み取ることができるため、評価を定量的に行える。
【0039】
例えば、各評価尺度における評価対象企業の評価値と業界平均値との比較に対する結果の解釈として、評価尺度「有形固定資産対純利益」において評価対象企業の評価値Aoが業界平均値Aavより高い場合、評価対象企業が業界の中では有形固定資産を効率的に活用していると判定する。
また、評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」において、評価対象企業の評価値Boが業界平均値Bavより高い場合、評価対象企業が業界の中では保有施設を過剰に有していると判定する。
以下同様に、評価尺度「総資産に占める土地建物資産の比率」において、評価対象企業の評価値Coが業界平均値Cavより高い場合、評価対象企業が業界の中では土地建物資産を低減する必要があると判定する。
評価尺度「従業員1人当たり土地建物資産額」において、評価対象企業の評価津Doが業界平均値Davより高い場合、評価対象企業が業界の中では土地建物資産を低減する必要があると判定する。
【0040】
評価尺度「建物の減価償却に対する営業キャッシュフローの比率」において、評価対象企業の評価値Eoが業界平均値Eavより低い場合、評価対象企業が業界の中では施設の保有コストがキャッシュフローを圧迫していると判定する。
評価尺度「土地建物資産額に対する自己資本の比率」において、評価対象企業の評価値Foが業界平均値Favより高い場合、評価対象企業が業界の中では投資を自己資本で賄っていて健全であると判定する。
評価尺度「減価償却累計率」において、評価対象企業の評価値Goが業界平均値Gavより高い場合、評価対象企業が業界の中では築年数の古い建物が多いと判定する。
評価尺度「設備総資産額に対する建物の減価償却累計額の比率」において、評価対象企業の評価値Hoが業界平均値Havより高い場合、評価対象企業が業界の中では建物の修繕・改修投資が全体の設備投資計画に及ぼす影響が大きいと判定する。
【0041】
すなわち、分析・評価部3は、各評価尺度における業界平均値、ここでは「有形固定資産対純利益率A(Y軸:縦軸)」,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率B(X軸:横軸)」の各々の業界平均値Aav,Bavによって形成された、4つの評価領域PAB1〜PAB4(すなわち、評価対象企業の評価値と業界平均値との比較結果の組み合わせ)のいずれに含まれるかを検出する。
ここで、PAB1: Ao<Aav, Bo≧Bav
PAB2: Ao<Aav, Bo<Bav
PAB3: Ao≧Aav, Bo≧Bav
PAB4: Ao≧Aav, Bo<Bav
と予め定義されている。
すなわち、2つの評価尺度各々(X軸,Y軸に対応)において、評価対象企業の評価値が業界平均値より高いかまたは低いかの評価結果の組み合わせによって、評価領域、すなわちX−Y座標系における4つの象限のいずれに、評価対象企業の評価値の座標値が位置するかを判定している。
【0042】
そして、所見辞書データベース7には、評価領域PAB1〜PAB4各々に対応した、土地建物資産の投資・管理状況に関する診断結果のコメントが記憶されている。
例えば、評価対象企業の評価領域PAB4に対応したコメントは、「同業他社と比較して、固定資産の効率化が今後の課題と思われます。事業用資産のたな卸しが必要です。」であり、各評価領域毎に、この種のコメントが記録されている。
また、同様に、X軸,Y軸各々別々に、評価対象企業の評価値と業界平均値との比較結果に対応して、すなわち、Ao≧Aav,Ao<Aav,Bo≧Bav,Bo<Bav各々の組み合わせである評価領域に対応して、所見辞書データベース7に、土地建物資産の投資・管理状況に関する評価及び課題に対するコメントデータが記憶されている。
【0043】
次に、分析・評価部3は、図4の評価グラフにおいて、評価対象企業の評価尺度の数値(Co,Do)が、「PCD1:1等地事業所、大規模施設のオフバランス化」,「PCD2:課題無し」,「PCD3:1等地事業所、大規模施設のオフバランス化(過剰な設備資産の見直し)/ノンコア施設(過剰設備を含む遊休施設)の売却」,「PCD4:ノンコア施設の売却」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「土地建物資産の規模の適正化課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PCD1: Co≧Cav, Do<Dav
PCD2: Co<Cav, Do<Dav
PCD3: Co≧Cav, Do≧Dav
PCD4: Co<Cav, Do≧Dav
と予め定義されている。
【0044】
また、分析・評価部3は、図5の評価グラフにおいて、評価対象企業の評価尺度の数値(Eo,Fo)が、「PEF1:過剰設備を含む遊休施設処分/借入金の繰り上げ償還」,「PEF2:施設の保有コスト低減」,「PEF3:施設の保有コスト低減/過剰設備を含む遊休施設処分/借入金の繰り上げ償還」,「PEF4:施設の保有コスト低減」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「土地建物投資・コストの課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PEF1: Eo≧Eav, Fo<Fav
PEF2: Eo≧Eav, Fo≧Fav
PEF3: Eo<Eav, Fo<Fav
PEF4: Eo<Eav, Fo≧Fav
と予め定義されている。
【0045】
さらに、分析・評価部3は、図6のマトリクス表において、評価対象企業の評価尺度の数値(Ho,Go)が、「PHG1:優先順位付けによる投資額の抑制」,「PHG2:大規模な施設の修繕改修投資は当面無し」,「PHG3:施設の修繕改修計画の立案/優先順位付けによる投資額の抑制」,「PHG4:施設の修繕改修計画の立案」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「長期修繕計画に関する課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PGH1: Go<Gav, Ho≧Hav
PGH2: Go<Gav, Ho<Hav
PGH3: Go≧Gav, Ho≧Hav
PGH4: Go≧Gav, Ho<Hav
と予め定義されている。
【0046】
そして、指標結果表示部4は、分析・評価部3の作成する評価グラフを、図3に示す評価軸「資産利用の効率性」と同様に、図4,5,6に示す他の評価軸も、プロットされた各企業の評価値、及び各評価尺度の業界平均値により生成される評価領域を含めて、図示しない画像表示部に表示させる。
また、指標結果表示部4は、分析・評価部3が所見辞書データベース7において検索した評価の所見及び課題を、この所見辞書データベース7から読み出し、上記画像表示部に表示させる。
【0047】
また、図1におけるデータ入力部1,指標データ演算部2,分析・評価部3及び指標結果表示部4を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより施工管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合に、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0048】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による土地建物資産評価システムによれば、下記の効果を得ることができる。
本発明の土地建物資産評価システムは、企業の経営管理情報(一般公開されている財務諸表データ及び有価証券報告書などの公知の情報)から、容易に読み取れる土地建物に関連する基本情報に基づいた、土地建物資産の投資・管理状況を評価できる評価軸及び評価尺度を設定し、各評価軸及び評価尺度において評価対象企業の上記基本情報から求められる各評価尺度の評価値により、土地建物資産の投資・管理状況の評価(評価値をプロットしたベンチマーキングが用いられる評価)及び課題の抽出が行われるため、各業界内において同業他社との比較が容易に行え、土地建物の投資・管理状況の現時点での問題や投資・管理の示唆等が、所見辞書データベースから、各評価尺度の組み合わせに応じて検索されて得られるため、経営的観点及び投資家的観点から経営資源である建物土地資産の投資・管理状況における課題を明確にすることが可能である。
【0050】
また、本発明の土地建物資産評価システムによれば、インターネット等を介して、容易に得られる財務諸表データ及び有価証券報告書などの公知の情報を用いて、建物土地資産の投資・管理状況の課題等を評価するため、逐次変化する企業の経営管理情報をリアルタイムで得ることができるため、評価対象企業に対して、常に最新の情報を用いた生きた資産評価が行え、業界の傾向に即したタイムリな土地建物資産の投資・管理状況の調整を行うことが可能である。
【0051】
さらに、本発明の土地建物資産評価システムによれば、財務諸表データ及び有価証券報告書などの経営管理情報のデータを用いて、複数の評価尺度により、業界内の他の企業のデータと評価対象企業の評価値との比較を行うことにより、他企業の資産の投資・管理状況の傾向を把握することができ、企業全般の営業活動,資金調達活動,設備投資との関係性を考慮して、評価対象企業の業界内におけるの投資・管理状況の評価が定量的に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による土地建物資産評価システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】「有形固定資産対純利益率(Y軸)」及び「有形固定資産に占める土地建物資産(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図3】「有形固定資産対純利益率(Y軸)」及び「有形固定資産に占める土地建物資産(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図4】「従業員1人当たり土地建物資産額(Y軸)」及び「総資産に占める土地建物資産の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図5】「建物の減価償却に対する営業キャッシュフローの比率(Y軸)」及び「土地建物資産額に対する自己資本の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図6】「建物の減価償却累計率(Y軸)」及び「設備投資額に対する建物の減価償却累計額の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力部
2 指標データ演算部
3 分析・評価部
4 指標結果表示部
5 有価証券データベース
6 評価データベース
7 所見辞書データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の土地建物を保有する企業などの土地建物資産の投資・管理状況(土地建物を資産として見たとき、この資産の投資及び管理の現在の状態)の評価を行う土地建物資産評価システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物に関わる投資は、一般に他の設備投資と比較して大規模となるケースが多い。そのため、多数の土地建物を保有する組織においては、投資額が増大し、経営に及ぼす影響が大きい。従って、組織が保有している土地建物を資産として捉え、適正に投資・管理されているかを評価することは、経営管理における重要な課題である。
【0003】
しかし、企業の経営者は、建築や不動産の専門知識を有しているとは限らない。経営者の視点に立脚した土地建物資産の評価手法には、資金調達や設備投資全般への影響度等、経営管理活動との関係性が判断できる評価情報が求められる。また、事業所の再配置や所有から賃借への変更等、全施設にわたる基本方針の策定段階では、土地建物の性能や経済価値等を個別に評価する前に、経営資源としての土地建物の状況をマクロに把握することが重要である(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−318898号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、土地建物資産の投資・管理状況を経営管理活動との関係性に着目してマクロな評価を行い、この評価結果に基づき、投資・管理状況の施策課題を抽出する手法(以下、FM財務評価手法とする)として、売上高に占める施設運営費用の比率、面積当たりの施設運営費用、入居人員当たりの施設面積等の項目を、公知のベンチマークデータと比較する手法がある。
しかしながら、上記の手法には、次に示す3つの問題点がある。
第1の問題は、施設運営費用に関する評価項目に偏っているために、投資計画全般や資金調達計画への影響等、他に経営者が評価すべき項目が網羅されていない点である。
【0006】
第2の問題は、評価に必要な他企業のベンチマークデータの入手が困難な点である。これは、多くの企業において、施設運営費用に関する情報が一般公開されていないことによる。
第3の問題は、ベンチマークデータの更新の頻度が低いために、最新の評価データを必要とする、経営層の要求に応えることが困難な点である。
【0007】
以上を踏まえ、本発明は、従来のFM財務評価手法の課題である、企業全般の営業活動,資金調達活動,設備投資との関係性を考慮した評価手法、最新情報の入手が容易なデータによるベンチマーキング方法、経営者の視点に基づく投資・管理状況の施策課題の抽出手法に基づく資産評価システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の土地建物資産評価システムは、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報が、各企業に対応して記録されている有価証券データベースと、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算部と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記指標データ演算部が、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求めて、業界平均値として出力することを特徴とする。
【0010】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記分析・評価部が、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データが記憶されている所見辞書データベースを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記基本情報が、有価証券報告書および財務諸表データにおける、純利益,有形固定資産,土地建物資産,従業員数,総資産,土地建物資産額,自己資本,営業キャッシュフロー,建物の減価償却費,建物の減価償却累計額,設備投資総額,減価償却累計率であることを特徴とする。
【0013】
本発明の土地建物資産評価システムは、前記評価尺度が、有形固定資産対純利益率(純利益に対する有形固定資産の比率),有形固定資産に占める土地建物資産の比率,従業員1人当たり土地建物資産額,総資産に占める土地建物資産の比率,土地建物資産額に対する自己資本の比率,建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率,建物の減価償却累計率,設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率であり、前記分析・評価部が、前記有形固定資産対純利益率として、前記純利益を前記有形固定資産により除算して求め、前記有形固定資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記有形固定資産により除算して求め、前記従業員1人当たり土地建物資産額として、前記土地建物資産額を前記従業員数により除算して求め、前記総資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記総資産により除算して求め、前記自己資本に対する土地建物資産額の比率として、前記自己資本を前記土地建物資産額により除算して求め、前記建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率として、前記営業キャッシュフローを前記建物の減価償却費により除算して求め、前記設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率として、前記建物の減価償却累計額を前記設備投資総額により除算して求めることを特徴とする。
【0014】
本発明の土地建物資産評価方法は、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録過程と、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算過程と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価過程とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記指標データ演算過程において、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求め、業界平均値として出力する平均値算出過程を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記分析・評価部過程において、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出が行われることを特徴とする。
【0017】
本発明の土地建物資産評価方法は、前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データを、所見辞書データベース記憶する過程を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の土地建物資産評価プログラムは、有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録処理と、前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算処理と、前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価処理とを有することを特徴とし、コンピュータにより実行可能なプログラムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の資産評価システムにおいては、施設運営費用に関する評価項目に偏らないよう、投資計画全般や資金調達計画への影響などの経営的視点に基づく、土地建物資産の評価軸として、
▲1▼資産利用の効率性
▲2▼土地建物資産の規模
▲3▼投資の財務安全性
▲4▼修繕・改修投資の設備投資全般への影響度
の▲1▼〜▲4▼の4つを設定する。
次に、個々の評価軸を定量的に表すための評価尺度を設定し、この評価尺度の算出は入手が容易で情報の信頼性が高い、財務諸表データ(株式公開企業であれば必ず公表しているデータ)及び有価証券報告書(証券取引法に基づく開示書類の一つ)を含む公知の経営管理情報等における基本情報を基に行うものとする。
【0020】
すなわち、本発明の資産評価においては、評価軸として、「a.資産利用の効率性」,「b.土地建物資産の規模」,「c.投資の財務安全性」,「d.修繕・改修投資の設備投資全般への影響度」の4つを用いている。
上記評価軸a,b,c,dの各評価尺度として
評価軸aについては、評価尺度「有形固定資産対純利益率」と「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」とが、後に示す評価グラフの座標軸として設定されている。
【0021】
評価軸bについては、「従業員1人当たり土地建物資産額」と「総資産に占める土地建物資産の比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
評価軸cについては、「土地建物資産額に対する自己資本の比率」と「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
評価軸dについては、「建物の減価償却累計率」と「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」とが、評価グラフの座標軸として設定されている。
【0022】
以下、本発明の一実施形態による資産評価システムを図面を参照して説明する。図1は、一実施形態の資産評価システムの構成例を示すブロック図である。
データ入力部1は、評価を行う評価対象企業の属する業界毎に、各業界内の企業の基本情報を、財務諸表データ及び有価証券報告書などから、インターネット等を介して入手し、有価証券データベース5へ、各企業を示す企業識別番号に対応して各々記憶させる。
【0023】
ここで、企業の基本情報は、財務諸表データ及び有価証券報告書における「企業の概況」,「設備投資等の概要」,「損益計算書」,「貸付対照表」,「キャッシュフロー計算書」の関連項目である、[純利益],[有形固定資産],[土地建物資産],[従業員数],[総資産],[土地建物資産額],[自己資本],[営業キャッシュフロー],[建物の減価償却費],[建物の減価償却累計額],[設備投資総額],[建物の減価償却累計率]等の項目データを示している。
【0024】
指標データ演算部2は、有価証券データベース5から、評価を行う評価対象企業の属する業界の企業の上記基本情報を順次読み出し、読み出される基本情報に基づき、評価軸a,b,c,d各々で用いられる評価尺度の評価値を、各企業毎に求め、また、評価尺度毎に業界における全企業の上記評価値の平均値を求め、この求められた平均値を評価尺度単位の業界平均値として、評価データベース6に、業界単位において、各々企業識別番号及び評価尺度識別番号に対応して記憶させる。
【0025】
分析・評価部3は、各評価軸において、任意に選択した2つの評価尺度各々をX軸及びY軸とした、図2に示す評価マトリクス、すなわち評価グラフを構成して、評価データベース6から企業識別番号及び評価尺度識別番号に従い、各企業の評価値を順次読み出し、読み出された評価値が示す座標値にプロットする。
また、分析・評価部3は、各評価軸毎に、上記評価グラフにおいて、各評価尺度の業界平均値に対して、評価対象企業の評価値が大きいかまたは小さいかの何れかであるかの評価を行い、2つの評価尺度の評価結果の組み合わせにより、所見辞書データベース7から評価の所見及び課題の抽出を行い、各評価軸毎に評価の所見及び抽出された課題を評価対象企業の企業識別番号に対応して、評価データベース6に記憶する。
【0026】
指標結果表示部4は、分析・評価部3の作成する各評価グラフを、図2に示す評価軸「資産利用の効率性」と同様に、他の評価軸も、プロットされた各企業の評価値、及び各評価尺度の業界平均値により生成される評価領域を含めて、図示しない画像表示部に表示させる。
このとき、指標結果表示部4は、対応する業界の企業識別番号及び評価尺度識別番号に基づき、評価データベース6から評価値及び業界平均値とを読み出す。また、指標結果表示部4は、分析・評価部3が所見辞書データベース7において検索した評価の所見及び課題を、評価データベース6から、評価対象企業の企業識別番号に対応して読み出し、上記画像表示部に表示させる。
【0027】
次に、図1〜図6を用いて、本発明の土地建物資産評価システムの動作例を説明する。ここで、図2,図3は評価軸a(資産利用の効率化課題抽出)、図4は評価軸b(土地建物資産の規模の適正化課題抽出)、図5は評価軸c(土地建物投資・コストの課題抽出)、及び図6は評価軸d(長期修繕計画に関する課題抽出)であり、分析・評価部3が用いる各評価軸に対応する評価グラフを示し、各々評価データベース6に記憶されている。
この評価グラフは、2つの評価尺度を各々、縦軸(Y軸),横軸(X軸)に対応させ、2つの評価尺度で形成される2次元の評価平面において、評価対象企業の評価値を座標値として、土地建物資産の投資・管理の状況を定量的に評価可能としたグラフである。
【0028】
この評価グラフは、分析・評価部3が、各評価軸の評価尺度毎に、この評価尺度に対応した業界平均値を用いて、生成したものである。
図3の評価グラフにおいて、分析・評価部3は、すでに述べたように、評価対象企業の2つの評価尺度(有形固定資産に対する土地建物資産の比率,有形固定資産対純利益率)の軸における各々の評価値による座標値(Bo,Ao)が、「PAB1:遊休施設売却事業所統廃合」,「PAB2:課題無し」,「PAB3:固定資産全般の棚卸し」,「PAB4:土地建物以外の固定資産の棚卸し」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「資産利用の効率化課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PAB1,PAB2,PAB3,PAB4は、評価尺度(有形固定資産に対する土地建物資産の比率,有形固定資産対純利益率)各々の業界平均値により、評価グラフにおける2次元の評価平面を4つに分離した評価領域である。
【0029】
データ入力部1は、評価を行う評価対象企業の属する業界毎に、各業界内の企業の基本情報([純利益],[有形固定資産],[土地建物資産],[従業員数],[総資産],[土地建物資産額],[自己資本],[営業キャッシュフロー],[建物の減価償却費],[建物の減価償却累計額],[設備投資総額],[建物の減価償却累計率])のデータを、財務諸表データ及び有価証券報告書などの経営管理情報から、インターネット等を介して入手し、有価証券データベース5へ、業界単位に、各企業を示す企業識別番号に対応して各々記憶させる。
【0030】
次に、指標データ演算部2は、評価対象企業の属する業界における企業の基本情報を、有価証券データベース5から、順次、各企業の企業識別番号に従い読み出す。
そして、指標データ演算部2は、評価尺度としての、「有形固定資産対純利益率」,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」,「従業員1人当たり土地建物資産額」,「総資産に占める土地建物資産の比率」,「土地建物資産額に対する自己資本の比率」,「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」,「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」各々の評価値を、各企業毎に、順次、以下の演算を行うことにより求める。
【0031】
評価尺度「有形固定資産対純利益率」の評価値Aは、基本情報の[純利益]を[有形固定資産]により除算して求められる。
評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」の評価値Bは、基本情報の[土地建物資産]を[有形固定資産]により除算して求める。
評価尺度「総資産に占める土地建物資産の比率」の評価値Cは、基本情報の[土地建物資産]を[総資産]により除算して求める。
【0032】
評価尺度「従業員1人当たり土地建物資産額」の評価値Dは、基本情報の[土地建物資産額]を[従業員数]により除算して求める。
評価尺度「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」の評価値Eは、基本情報の[営業キャッシュフロー]を[建物の減価償却費]により除算して求める。
「土地建物資産額に対する自己資本の比率」の評価値Fは、[自己資本]を[土地建物資産額]により除算して求める。
評価尺度「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」の評価値Hは、基本情報の[建物の減価償却累計額]を[設備投資総額]により除算して求める。
【0033】
そして、指標データ演算部2は、上述の演算により求められた各企業の評価尺度毎の評価値を、演算が終了する毎に、順次、評価データベース6に、各企業の企業識別番号に対応して記憶させる。
次に、指標データ演算部2は、業界内の全ての企業の評価尺度の評価値の演算が終了した後、業界に含まれる各企業の[建物の減価償却累計率]そのものである評価値Gと、上述のように項目データから演算により求められた、業界内の企業の評価値A〜F,H、すなわち評価尺度「有形固定資産対純利益率」の評価値A,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」の評価値B,「従業員1人当たり土地建物資産額」の評価値D,「総資産に占める土地建物資産の比率」の評価地C,「建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率」の評価値E,「土地建物資産額に対する自己資本の比率」の評価値F,「設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率」の評価値Hとを、企業識別番号により有価証券データベース5から読み出す。
【0034】
そして、指標データ演算部2は、業界内の企業全て(評価対象の企業も含む)において、各評価尺度の評価値A〜F,Hをそれぞれ各評価尺度毎に平均し、評価値Gも平均し、すなわち、評価尺度毎に全ての企業の評価値を加算して、加算結果を加算した企業数で除算することで、各評価尺度毎に業界平均値Aav,Bav,Cav,Dav,Eav,Fav,Hav及びGavを求めて、評価尺度識別番号に対応して評価データベース6へ格納する。
【0035】
次に、分析・評価部3は、評価対象企業の評価尺度の評価値Ao〜Hoと、業界内における他の企業の評価尺度の評価値A〜Hと、業界内の各企業の評価値を元に生成した業界平均値Aav〜Havとを、上記評価尺度識別番号に対応させて、評価データベース6から読み出す。
そして、分析・評価部3は、順次、評価軸a〜d各々において、上記業界平均値を、各評価グラフの対応する評価尺度の軸にマーキングして、評価平面をこの業界平均値により分割して各評価領域を生成し、また、評価データベース6から読み出される各企業の評価値を、対応した評価軸の評価尺度の形成する評価平面(評価グラフ)において、それぞれ評価値を座標値としてプロットしてベンチマーキングを行い、各評価軸における業界の傾向把握を行う。
【0036】
すなわち、分析・評価部3は、例えば、評価軸aにおいて土地建物資産の投資・管理状況の評価を行っている図2に示すように、評価対象企業の評価値Bo,Aoを、各評価尺度の軸の生成する評価平面において、各評価尺度の評価値を座標値(Bo,Ao)としてプロットし、また、比較対照企業(評価対象企業以外の業界内の企業)各々の評価尺度の実態値(他の企業の評価値)を対応する座標値にプロットし、ベンチマーキングを行う。
【0037】
この図2は、評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」をX軸,評価尺度「有形固定資産対純利益率」をY軸として、2次元の評価平面が構成されている評価グラフである。
そして、分析・評価部3は、この図2に示す評価グラフにおいて、評価対象企業の含まれる業界の企業(評価対象企業を含む)の評価値を、評価データベース6から読み出し、各々の評価値を座標値(B,A)としてプロットする。
【0038】
このとき、分析・評価部3は、比較対象企業の座標値(Bo,Ao)のシンボルを、他の企業の評価値の座標値を示すシンボルと異なった形状のものを用いる。そして、指標結果表示部4は、図2の評価グラフを画面に表示するため、利用者が各評価軸の評価グラフにおいて、業界内の同業他社の土地建物資産の投資・管理の効率化の傾向を読み取ることができ、評価対象企業がいずれの傾向をもつ企業群(同業他社のボリュームゾーン)に含まれるか、あるいは全く異なった評価を有しているかを把握することができ、同業他社との有効なの投資・管理状況の比較が相対的に、かつ実際の数値差を読み取ることができるため、評価を定量的に行える。
【0039】
例えば、各評価尺度における評価対象企業の評価値と業界平均値との比較に対する結果の解釈として、評価尺度「有形固定資産対純利益」において評価対象企業の評価値Aoが業界平均値Aavより高い場合、評価対象企業が業界の中では有形固定資産を効率的に活用していると判定する。
また、評価尺度「有形固定資産に占める土地建物資産の比率」において、評価対象企業の評価値Boが業界平均値Bavより高い場合、評価対象企業が業界の中では保有施設を過剰に有していると判定する。
以下同様に、評価尺度「総資産に占める土地建物資産の比率」において、評価対象企業の評価値Coが業界平均値Cavより高い場合、評価対象企業が業界の中では土地建物資産を低減する必要があると判定する。
評価尺度「従業員1人当たり土地建物資産額」において、評価対象企業の評価津Doが業界平均値Davより高い場合、評価対象企業が業界の中では土地建物資産を低減する必要があると判定する。
【0040】
評価尺度「建物の減価償却に対する営業キャッシュフローの比率」において、評価対象企業の評価値Eoが業界平均値Eavより低い場合、評価対象企業が業界の中では施設の保有コストがキャッシュフローを圧迫していると判定する。
評価尺度「土地建物資産額に対する自己資本の比率」において、評価対象企業の評価値Foが業界平均値Favより高い場合、評価対象企業が業界の中では投資を自己資本で賄っていて健全であると判定する。
評価尺度「減価償却累計率」において、評価対象企業の評価値Goが業界平均値Gavより高い場合、評価対象企業が業界の中では築年数の古い建物が多いと判定する。
評価尺度「設備総資産額に対する建物の減価償却累計額の比率」において、評価対象企業の評価値Hoが業界平均値Havより高い場合、評価対象企業が業界の中では建物の修繕・改修投資が全体の設備投資計画に及ぼす影響が大きいと判定する。
【0041】
すなわち、分析・評価部3は、各評価尺度における業界平均値、ここでは「有形固定資産対純利益率A(Y軸:縦軸)」,「有形固定資産に占める土地建物資産の比率B(X軸:横軸)」の各々の業界平均値Aav,Bavによって形成された、4つの評価領域PAB1〜PAB4(すなわち、評価対象企業の評価値と業界平均値との比較結果の組み合わせ)のいずれに含まれるかを検出する。
ここで、PAB1: Ao<Aav, Bo≧Bav
PAB2: Ao<Aav, Bo<Bav
PAB3: Ao≧Aav, Bo≧Bav
PAB4: Ao≧Aav, Bo<Bav
と予め定義されている。
すなわち、2つの評価尺度各々(X軸,Y軸に対応)において、評価対象企業の評価値が業界平均値より高いかまたは低いかの評価結果の組み合わせによって、評価領域、すなわちX−Y座標系における4つの象限のいずれに、評価対象企業の評価値の座標値が位置するかを判定している。
【0042】
そして、所見辞書データベース7には、評価領域PAB1〜PAB4各々に対応した、土地建物資産の投資・管理状況に関する診断結果のコメントが記憶されている。
例えば、評価対象企業の評価領域PAB4に対応したコメントは、「同業他社と比較して、固定資産の効率化が今後の課題と思われます。事業用資産のたな卸しが必要です。」であり、各評価領域毎に、この種のコメントが記録されている。
また、同様に、X軸,Y軸各々別々に、評価対象企業の評価値と業界平均値との比較結果に対応して、すなわち、Ao≧Aav,Ao<Aav,Bo≧Bav,Bo<Bav各々の組み合わせである評価領域に対応して、所見辞書データベース7に、土地建物資産の投資・管理状況に関する評価及び課題に対するコメントデータが記憶されている。
【0043】
次に、分析・評価部3は、図4の評価グラフにおいて、評価対象企業の評価尺度の数値(Co,Do)が、「PCD1:1等地事業所、大規模施設のオフバランス化」,「PCD2:課題無し」,「PCD3:1等地事業所、大規模施設のオフバランス化(過剰な設備資産の見直し)/ノンコア施設(過剰設備を含む遊休施設)の売却」,「PCD4:ノンコア施設の売却」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「土地建物資産の規模の適正化課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PCD1: Co≧Cav, Do<Dav
PCD2: Co<Cav, Do<Dav
PCD3: Co≧Cav, Do≧Dav
PCD4: Co<Cav, Do≧Dav
と予め定義されている。
【0044】
また、分析・評価部3は、図5の評価グラフにおいて、評価対象企業の評価尺度の数値(Eo,Fo)が、「PEF1:過剰設備を含む遊休施設処分/借入金の繰り上げ償還」,「PEF2:施設の保有コスト低減」,「PEF3:施設の保有コスト低減/過剰設備を含む遊休施設処分/借入金の繰り上げ償還」,「PEF4:施設の保有コスト低減」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「土地建物投資・コストの課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PEF1: Eo≧Eav, Fo<Fav
PEF2: Eo≧Eav, Fo≧Fav
PEF3: Eo<Eav, Fo<Fav
PEF4: Eo<Eav, Fo≧Fav
と予め定義されている。
【0045】
さらに、分析・評価部3は、図6のマトリクス表において、評価対象企業の評価尺度の数値(Ho,Go)が、「PHG1:優先順位付けによる投資額の抑制」,「PHG2:大規模な施設の修繕改修投資は当面無し」,「PHG3:施設の修繕改修計画の立案/優先順位付けによる投資額の抑制」,「PHG4:施設の修繕改修計画の立案」のいずれの評価領域にあるかを検出することにより「長期修繕計画に関する課題」の抽出を、検出された評価領域に基づいて所見辞書データベース7により行う。
ここで、PGH1: Go<Gav, Ho≧Hav
PGH2: Go<Gav, Ho<Hav
PGH3: Go≧Gav, Ho≧Hav
PGH4: Go≧Gav, Ho<Hav
と予め定義されている。
【0046】
そして、指標結果表示部4は、分析・評価部3の作成する評価グラフを、図3に示す評価軸「資産利用の効率性」と同様に、図4,5,6に示す他の評価軸も、プロットされた各企業の評価値、及び各評価尺度の業界平均値により生成される評価領域を含めて、図示しない画像表示部に表示させる。
また、指標結果表示部4は、分析・評価部3が所見辞書データベース7において検索した評価の所見及び課題を、この所見辞書データベース7から読み出し、上記画像表示部に表示させる。
【0047】
また、図1におけるデータ入力部1,指標データ演算部2,分析・評価部3及び指標結果表示部4を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより施工管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合に、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0048】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による土地建物資産評価システムによれば、下記の効果を得ることができる。
本発明の土地建物資産評価システムは、企業の経営管理情報(一般公開されている財務諸表データ及び有価証券報告書などの公知の情報)から、容易に読み取れる土地建物に関連する基本情報に基づいた、土地建物資産の投資・管理状況を評価できる評価軸及び評価尺度を設定し、各評価軸及び評価尺度において評価対象企業の上記基本情報から求められる各評価尺度の評価値により、土地建物資産の投資・管理状況の評価(評価値をプロットしたベンチマーキングが用いられる評価)及び課題の抽出が行われるため、各業界内において同業他社との比較が容易に行え、土地建物の投資・管理状況の現時点での問題や投資・管理の示唆等が、所見辞書データベースから、各評価尺度の組み合わせに応じて検索されて得られるため、経営的観点及び投資家的観点から経営資源である建物土地資産の投資・管理状況における課題を明確にすることが可能である。
【0050】
また、本発明の土地建物資産評価システムによれば、インターネット等を介して、容易に得られる財務諸表データ及び有価証券報告書などの公知の情報を用いて、建物土地資産の投資・管理状況の課題等を評価するため、逐次変化する企業の経営管理情報をリアルタイムで得ることができるため、評価対象企業に対して、常に最新の情報を用いた生きた資産評価が行え、業界の傾向に即したタイムリな土地建物資産の投資・管理状況の調整を行うことが可能である。
【0051】
さらに、本発明の土地建物資産評価システムによれば、財務諸表データ及び有価証券報告書などの経営管理情報のデータを用いて、複数の評価尺度により、業界内の他の企業のデータと評価対象企業の評価値との比較を行うことにより、他企業の資産の投資・管理状況の傾向を把握することができ、企業全般の営業活動,資金調達活動,設備投資との関係性を考慮して、評価対象企業の業界内におけるの投資・管理状況の評価が定量的に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による土地建物資産評価システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】「有形固定資産対純利益率(Y軸)」及び「有形固定資産に占める土地建物資産(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図3】「有形固定資産対純利益率(Y軸)」及び「有形固定資産に占める土地建物資産(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図4】「従業員1人当たり土地建物資産額(Y軸)」及び「総資産に占める土地建物資産の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図5】「建物の減価償却に対する営業キャッシュフローの比率(Y軸)」及び「土地建物資産額に対する自己資本の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【図6】「建物の減価償却累計率(Y軸)」及び「設備投資額に対する建物の減価償却累計額の比率(X軸)」を評価尺度の軸としたときの、評価グラフを示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力部
2 指標データ演算部
3 分析・評価部
4 指標結果表示部
5 有価証券データベース
6 評価データベース
7 所見辞書データベース
Claims (11)
- 有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報が、各企業に対応して記録されている有価証券データベースと、
前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算部と、
前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の座標位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価部とを有することを特徴とする土地建物資産評価システム。 - 前記指標データ演算部が、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求めて、業界平均値として出力することを特徴とする請求項1記載の土地建物資産評価システム。
- 前記分析・評価部が、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行うことを特徴とする請求項2記載の土地建物資産評価システム。
- 前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データが記憶されている所見辞書データベースを有することを特徴とする請求項3に記載の土地建物資産評価システム。
- 前記基本情報が、有価証券報告書および財務諸表データにおける、純利益,有形固定資産,土地建物資産,従業員数,総資産,土地建物資産額,自己資本,営業キャッシュフロー,建物の減価償却費,建物の減価償却累計額,設備投資総額,減価償却累計率の各データであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の土地建物資産評価システム。
- 前記評価尺度が、有形固定資産対純利益率,有形固定資産に占める土地建物資産の比率,従業員1人当たり土地建物資産額,総資産に占める土地建物資産の比率,土地建物資産額に対する自己資本の比率,建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率,建物の減価償却累計率,設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率であり、
前記分析・評価部が、
前記有形固定資産対純利益率として、前記純利益を前記有形固定資産により除算して求め、
前記有形固定資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記有形固定資産により除算して求め、
前記従業員1人当たり土地建物資産額として、前記土地建物資産額を前記従業員数により除算して求め、
前記総資産に占める土地建物資産の比率として、前記土地建物資産を前記総資産により除算して求め、
前記土地建物資産額に対する自己資本の比率として、前記自己資本を前記土地建物資産額により除算して求め、
前記建物の減価償却費に対する営業キャッシュフローの比率として、前記営業キャッシュフローを前記建物の減価償却費により除算して求め、
前記設備投資総額に対する建物の減価償却累計額の比率として、前記建物の減価償却累計額を前記設備投資総額により除算して求める
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の土地建物資産評価システム。 - 有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録過程と、
前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算過程と、
前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の座標位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価過程とを有することを特徴とする土地建物資産評価方法。 - 前記指標データ演算過程において、業界内の企業において、評価尺度毎に評価値の平均値を求め、業界平均値として出力する平均値算出過程を有することを特徴とする請求項7記載の土地建物資産評価方法。
- 前記分析・評価部過程において、前記業界平均値と、評価対象企業の評価値とを、前記評価グラフの評価値の座標位置から評価尺度毎に比較し、このグラフにおける各評価尺度の比較結果の組み合わせにより、評価対象企業の土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出が行われることを特徴とする請求項8記載の土地建物資産評価方法。
- 前記各評価尺度の比較結果の組み合わせ各々に対応して、土地資産の投資・管理状況の評価及び課題を示す所見データを、所見辞書データベース記憶する過程を有することを特徴とする請求項7に記載の土地建物資産評価方法。
- 有価証券報告書および財務諸表データを含む公知の経営管理情報から抽出された、土地建物資産の投資・管理状況の評価に用いる複数の基本情報を、各企業に対応して有価証券データベースに記録する記録処理と、
前記基本情報に基づき、前記企業毎に前記評価に対応した複数の評価尺度の評価値を演算する指標データ演算処理と、
前記評価尺度を軸とした評価グラフにおける評価値の座標位置により、評価対象企業の業界における土地建物資産の投資・管理状況の評価及び課題の抽出を行う分析・評価処理とを有することを特徴とし、コンピュータにより実行可能である土地建物資産評価プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003187057A JP2005025275A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 土地建物資産評価システム |
EP04746626A EP1642998B1 (en) | 2003-06-30 | 2004-06-29 | Production device for multiple-system film and coating tool for multiple-system film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003187057A JP2005025275A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 土地建物資産評価システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005025275A true JP2005025275A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34186024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003187057A Pending JP2005025275A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 土地建物資産評価システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1642998B1 (ja) |
JP (1) | JP2005025275A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065812A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | イベント開催情報提供システム |
JP2007336021A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 綱トポロジ設計方法および綱トポロジ設計装置 |
JP2010231779A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-10-14 | Csk Holdings Corp | ベンチマーク評価システム及びプログラム |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2022946T5 (es) * | 1987-08-26 | 1996-04-16 | Balzers Hochvakuum | Procedimiento para la aportacion de capas sobre sustratos. |
US5246787A (en) * | 1989-11-22 | 1993-09-21 | Balzers Aktiengesellschaft | Tool or instrument with a wear-resistant hard coating for working or processing organic materials |
US5250779A (en) * | 1990-11-05 | 1993-10-05 | Balzers Aktiengesellschaft | Method and apparatus for heating-up a substrate by means of a low voltage arc discharge and variable magnetic field |
DE59106090D1 (de) * | 1991-01-21 | 1995-08-31 | Balzers Hochvakuum | Beschichtetes hochverschleissfestes Werkzeug und physikalisches Beschichtungsverfahren zur Beschichtung von hochverschleissfesten Werkzeugen. |
DE29615190U1 (de) * | 1996-03-11 | 1996-11-28 | Balzers Verschleissschutz Gmbh | Anlage zur Beschichtung von Werkstücken |
WO1999014392A1 (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-25 | Balzers Aktiengesellschaft | Tool having a protective layer system |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187057A patent/JP2005025275A/ja active Pending
-
2004
- 2004-06-29 EP EP04746626A patent/EP1642998B1/en not_active Not-in-force
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065812A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | イベント開催情報提供システム |
JP2007336021A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 綱トポロジ設計方法および綱トポロジ設計装置 |
JP2010231779A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-10-14 | Csk Holdings Corp | ベンチマーク評価システム及びプログラム |
JP4623605B2 (ja) * | 2009-03-05 | 2011-02-02 | 株式会社Csk | ベンチマーク評価システム及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1642998B1 (en) | 2011-12-14 |
EP1642998A1 (en) | 2006-04-05 |
EP1642998A4 (en) | 2007-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Singh et al. | Blockchain technology in corporate governance: disrupting chain reaction or not? | |
Nguyen et al. | The impact of intellectual capital on firm value: Empirical evidence from Vietnam | |
Adegboye et al. | Does access to finance enhance SME innovation and productivity in Nigeria? Evidence from the World Bank Enterprise Survey | |
US20200192894A1 (en) | System and method for using data incident based modeling and prediction | |
Garegnani et al. | Scoring firms’ codes of ethics: An explorative study of quality drivers | |
US8112340B2 (en) | Collateralized debt obligation evaluation system and method | |
JP4717945B2 (ja) | 業務分析プログラムおよび業務分析装置 | |
US8225416B2 (en) | Dynamic entitlement manager | |
US20200242615A1 (en) | First party fraud detection | |
Nguyen et al. | The Impact of Cash Flow Statement on Lending Decision of Commercial Banks: Evidence from Vietnam. | |
Klieštik et al. | Prediction of financial health of business entities in transition economies | |
Al-Attar | The effect of accounting information system on corporate governance | |
US8881299B2 (en) | Dynamic community generator | |
Keune et al. | Do managers make voluntary accounting changes in response to a material weakness in internal control? | |
Bezuidenhout | The effect of the economic crisis on pay-performance link in South African state-owned enterprises | |
JP2005025275A (ja) | 土地建物資産評価システム | |
US8731992B1 (en) | Method and apparatus for evaluating geographic market opportunity | |
Parvin et al. | Factors Determining the Loan Repayment Performance of a Government Microcredit Program for the Handloom Weavers in Bangladesh. | |
Ali et al. | Financial health of companies in Malaysia: The use of Altman’s Z-score model | |
Madhani | Study of relationship between capital intensity and corporate governance practices of firms listed in Indian Stock Exchange: A sectoral analysis | |
Tien | Risk Management Of Financial Reporting And Financial Security Reporting In Vietnamese Securities Companies | |
Wijitcharoen et al. | Stock selection using association rules on cash flow and accrual financial indicators | |
Lee | Successfully navigating CCAR and DFAST | |
Hew | Company Performance and its Determinants: A Study on Ambank (M) Berhad | |
JP6924430B2 (ja) | 特許力シミュレーション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090310 |