JP2005024741A - 投影装置及び投影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】個体毎の精度のばらつき等に依存せず、常に正確な焦点調整を迅速に実行する。
【解決手段】入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する、合焦位置の可変機構を有した投影レンズ12を含んだ投影系と、この投影系の投影方向と略等しい方向の被写体像を撮影する、自動合焦機能を有した撮影レンズ13を含んだ撮像系と、この撮像系での自動合焦機能を用いて投影系での投影表示位置までの距離を計測させ、得た距離を基準として投影レンズ12による合焦位置を可変しながら、撮影系による自動合焦の評価値を複数取得し、得た複数の評価値に基づいて投影レンズ12の合焦位置を設定する制御部44とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する、合焦位置の可変機構を有した投影レンズ12を含んだ投影系と、この投影系の投影方向と略等しい方向の被写体像を撮影する、自動合焦機能を有した撮影レンズ13を含んだ撮像系と、この撮像系での自動合焦機能を用いて投影系での投影表示位置までの距離を計測させ、得た距離を基準として投影レンズ12による合焦位置を可変しながら、撮影系による自動合焦の評価値を複数取得し、得た複数の評価値に基づいて投影レンズ12の合焦位置を設定する制御部44とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影画像の自動合焦を行なう投影装置及び投影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力された画像信号に基づく投影表示を行なうプロジェクタ装置にあって、投影方向に対する超音波の送受信素子を備え、投影対象となるスクリーンまでの距離を測定して、投影レンズの焦点調整を行なうようにしたものが考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−285691号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本来の投影系統とは異なる系統で得た距離値に基づいて投影系統の焦点調整を行なう場合、それら両系統のマッチングが必ずしも合っているとは限らず、通常は装置の個体毎に精度のばらつきを生じるのが普通であり、正確な焦点調整を行なうことはあまり期待できない。
【0005】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、個体毎の精度のばらつき等に依存せず、常に正確な焦点調整を迅速に実行することが可能な投影装置及び投影方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する、合焦位置の可変機構を有した投影手段と、上記投影手段の投影方向と略等しい方向の被写体像を撮像する、自動合焦機能を有した撮像手段と、この撮像手段の自動合焦機能を用いて上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測する距離計測手段と、この距離計測手段で得た距離を基準として上記投影手段による合焦位置を可変し、上記撮像手段による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得手段と、この評価値取得手段で得た複数の評価値に基づいて上記投影手段の合焦位置を設定する投影制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
このような構成とすれば、予め撮像手段の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影手段の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像手段で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影手段の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第1の投影手段の投影方向と略等しい方向に、光学レンズを用いずに特定のパターン画像を投影するパターン投影手段をさらに具備し、上記距離計測手段は、このパターン投影手段により投影表示されたパターン画像を上記撮像手段により撮像することにより上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測することを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、撮像手段の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易いパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮像手段は、光または超音波を送受信するアクティブ方式の自動合焦機能を有することを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記投影装置は、投影する光像の画角を可変するズーム機構を有し、上記パターン投影手段は、上記投影装置のズーム状態に連動して投影するパターン画像の画角を可変する
ことを特徴とする。
【0013】
このような構成とすれば、上記請求項2記載の発明の作用に加えて、投影手段で投影する光像の画角及び位置とパターン画像の画角及び位置をほぼ一致させることで、パターン画像の投影時に併せて装置の位置決めも行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0014】
請求項5記載の発明は、合焦位置を可変し、入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する投影工程と、上記投影工程での投影方向と略等しい方向の被写体像を自動合焦して撮像する撮像工程と、この撮像工程での自動合焦により上記投影工程で使用する投影表示位置までの距離を計測する距離計測工程と、この距離計測工程で得た距離を基準として上記投影工程での合焦位置を可変し、上記撮像工程による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得工程と、この評価値取得工程で得た複数の評価値に基づいて上記投影工程での合焦位置を設定する投影制御工程とを有したことを特徴とする。
【0015】
このような方法とすれば、予め撮像工程の自動合焦で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影工程での合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像工程での自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影工程での合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10の外観構成を示すものである。同図(A)に示すように、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、撮影レンズ13、Ir送信部14、及びIr受信部15が配設される。
【0018】
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された光像をスクリーン等の投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)をそれぞれ所定の範囲内で任意に可変できるものとする。
【0019】
撮影レンズ13は、上記投影レンズ12と少なくとも同等の撮影画角を有する、やはり自動合焦及びズーム可能な光学レンズ系でなり、ここでは図示しない固体撮像素子、例えばCCDの撮像面に上記投影レンズ12の投影画像を含む光像を結像させる。
【0020】
Ir送信部14は、上記投影レンズ12の投影方向中心に対して赤外光(Ir)を放射する。
【0021】
Ir受信部15は、上記Ir送信部14が放射した赤外光が投影対象となるスクリーン等で反射した場合の反射光や、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光等を受信する。
【0022】
本実施の形態では、これらIr送信部14及びIr受信部15により後述する如く赤外光を用いたアクティブ方式の自動合焦処理を実行する。
【0023】
また、本体ケーシング11の上面には、共にダイヤルリングでなるズームリング16とフォーカスリング17、本体メインキー/インジケータ18、スピーカ19、及びカバー20が配設される。
【0024】
ズームリング16及びフォーカスリング17は、上記投影レンズ12より投影表示する画像のズーム位置及びフォーカス位置をそれぞれ手動で操作する際に使用する。
【0025】
本体メインキー/インジケータ18は、電源のオン/オフと初期セッティング、及び入力切換等を操作するためのキーとその操作状態を点灯/消灯及び点灯色により表示するLEDで構成されたインジケータとでなる。
【0026】
スピーカ19は、プレゼンテーション内容や記録した動画の再生時の音声を拡声出力する。
【0027】
カバー20は、ここでは図示しないサブキーを操作する際、及び後述するメモリカードの装脱の際に開閉する。該サブキーは、図示しないリモートコントローラを使用せずに、上記本体メインキー/インジケータ18では設定指示できない詳細な各種動作等を操作する。
【0028】
さらに、図1(B)に示すように本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部21、Ir受信部22、及びACアダプタ接続部23が配設される。
【0029】
入出力コネクタ部21は、例えばパーソナルコンピュータ等との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
【0030】
Ir受信部22は、上記Ir受信部15と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)を受信する。
【0031】
ACアダプタ接続部23は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
【0032】
加えて、本体ケーシング11の下面には、背面側に一対の固定脚部24,24が取り付けられると共に、前面側に高さ調節が可能な調整脚部25が取り付けられる。
【0033】
調整脚部25は、そのねじ回転位置を手動で操作することにより、正確には上記投影レンズ12の投影方向及び撮影レンズ13の撮影方向の鉛直方向成分、すなわち仰角を調整する。
【0034】
次に図2により上記プロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。図中、上記入出力コネクタ部21より入力された各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)31、システムバスSBを介して画像変換部32で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、表示エンコーダ33へ送られる。
【0035】
表示エンコーダ33は、送られてきた画像信号をビデオRAM34に展開記憶させた上でこのビデオRAM34の記憶内容からビデオ信号を発生して表示駆動部35に出力する。
【0036】
この表示駆動部35は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で空間的光変調素子(SOM)36を表示駆動するもので、この空間的光変調素子36に対して、例えば超高圧水銀灯等の光源ランプ37が出射する高輝度の白色光を照射することで、その反射光で光像が形成され、上記投影レンズ12を介してここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
【0037】
しかるに、上記投影レンズ12はレンズモータ(M)38に駆動されることでズーム位置及びフォーカス位置を適宜移動する。
【0038】
また、投影画像の撮影を行なう撮影モード時には、レンズモータ(M)39によりズーム位置及びフォーカス位置が移動される上記撮影レンズ13の光軸上に配置された、固体撮像素子であるCCD40の撮像面に結像すると、CCD40から対応するアナログ値の画像信号が生成され、プロセス回路41に送られる。
【0039】
このプロセス回路41は、CCD40で得た画像信号をデジタル化し、画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を実施した上でデジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを生成し、システムバスSBを介して画像圧縮/伸長部42に出力する。
【0040】
画像圧縮/伸長部42は、輝度及び色差信号をADCT、ハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮し、得た画像データを、このプロジェクタ装置10の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード43に順次書込む。
【0041】
また、メモリカード43に記録された画像データを読出して投影表示する再生モード時においては、メモリカード43に記録されている一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で読出し、上記画像圧縮/伸長部42で記録モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データを上記表示エンコーダ33へ送出して、ビデオRAM34、表示駆動部35を介して空間的光変調素子36を駆動させ、光源ランプ37の出射光を照射してその反射光により光像を形成し、投影レンズ12を介して投影表示する。
【0042】
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部44であり、この制御部44は、CPUと、後述する初期セッティング時の該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。
【0043】
この制御部44にはまた、システムバスSBを介して音声処理部45及びIr処理部46が接続される。
【0044】
音声処理部45は、PCM音源等の音源回路を備え、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、上記スピーカ19を駆動して拡声放音させる。
【0045】
Ir処理部46は、上記Ir送信部14とIr受信部15、及びIr受信部22で構成されるIr送受信部47と接続され、Ir送信部14での赤外光の発信に伴う反射光をIr受信部15が受信した際にはその時間差から投影対象までの距離を算出し、あるいはIr受信部15及びIr受信部22で図示しないリモートコントローラからのキー操作信号を受信した際には復調処理によりその操作キーに対応したコード情報を生成して制御部44へ送出する。
【0046】
なお、上記本体メインキー/インジケータ18とカバー20内に備えられる本体サブキーによりキー/インジケータ部48を構成するもので、これらのキー操作信号はいずれも直接制御部44へ送出される。
【0047】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0048】
図3は、例えば電源投入直後に制御部44の制御に基づいて実行する初期セッティング動作の処理内容を示すものである。
その当初には、Ir送受信部47を構成する本体ケーシング11前面のIr送信部14とIr受信部15とを用いてアクティブ方式の自動合焦動作を行ない、投影対象となるスクリーン等までの距離を測定する(ステップA01)。
【0049】
そして、得た距離値に基づいてレンズモータ38を駆動し、投影レンズ12を該当する距離のステップ位置にまで移動させる(ステップA02)。
【0050】
ここで、撮影レンズ13とそのレンズモータ39、CCD40、及びプロセス回路41を含む撮影系の各部の動作を開始し、上記ステップA01で得た距離に対応した撮影レンズ13の駆動位置を固定した状態で、随時得られる画像に基づく合焦の度合を評価する状態を開始すると共に(ステップA03)、制御部44は予め記憶していたテストパターン画像を表示エンコーダ33、ビデオRAM34、表示駆動部35、空間的光変調素子36、光源ランプ37、レンズモータ38、及び投影レンズ12を含む投影系の各部を用いて投影対象のスクリーン等に投影する(ステップA04)。
【0051】
ここで投影するテストパターン画像は、例えば図4に示すようにコントラストの評価がし易いものを予め選定し、制御部44内部のROM等に固定記憶しておく。
【0052】
こうしてテストパターン画像を投影した状態で、レンズモータ38により投影レンズ12の合焦位置を上記ステップA02で移動したステップ位置を中心として前後に移動させながら(ステップA05)、その位置に対応したテストパターン画像の合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態を待機する(ステップA06)。
【0053】
この場合、上記アクティブ方式の自動合焦により上記Ir送信部14及びIr受信部15で予め得た距離値と、この投影レンズ12を用いる投影系の合焦位置とでは光学系が異なるために精度のばらつき等により誤差を生じている可能性もあるが、その誤差を勘案しても概ね近い値であることは確かであり、祖調整の基準値を得るためのものとしては充分な精度を有し、はじめから投影系のみで合焦を行なう場合に比較するときわめて短時間のうちに本来の合焦点近傍の値を得ることができるものである。
【0054】
ここで、投影レンズ12の合焦ステップ位置を横軸、合焦評価値を縦軸にとった特性を考えた場合、合焦評価値は投影レンズ12の合焦位置の移動に対応して山型に変化する。
【0055】
そのため、そのピーク位置、すなわち順次得られる合焦評価値が上昇から下降に転じた時点でその1ステップ前の合焦位置を最大の合焦評価値が得られた位置であるものと認識し、これを上記ステップA07で判断して、その位置となるようにレンズモータ38により投影レンズ12を移動して設定する(ステップA07)。
【0056】
その後、投影レンズ12の合焦設定を終えたものとして、撮影系の各部の動作を停止させ(ステップA08)、以上でこの図3の処理を終了する。
【0057】
このように、撮影系の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影レンズ12の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮影系で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影系の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0058】
また、はじめに撮影系で基準となる合焦位置を得るために、Ir送信部14とIr受信部15により、投影対象のスクリーン等に対して赤外光を照射し、その反射光を受信するというアクティブ方式の自動合焦を行なうものとしたので、その時点での投影対象周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮影系で投影対象までの概ねの距離を得ることができる。
【0059】
また、上記実施の形態のステップA04でテストパターン画像を投影レンズ12を介して投影した後、ステップA06でテストパターン画像の合焦評価値を撮像系により取得したが、位相差検出方式などパッシブ方式(ピントのずれを解析する)のセンサをさらにプロジェクタ装置に設け、投影レンズ12の合焦位置を設定するようにしてもよい。
【0060】
(第2の実施の形態)
次に、本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0061】
図5は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10′の外観構成を示すものであり、基本的な構成は上記図1で示したプロジェクタ装置10とほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0062】
しかして、本体ケーシング11の前面には図1で示したIr送信部14がなく、代わってスリット投影部51を設けるものとする。このスリット投影部51は、複数のスリットを形成し、その内部に光学レンズを用いることなく、上記投影レンズ12に用いる光源ランプとは別の光源ランプを設けるものである。
【0063】
このスリット投影部51では、上記投影レンズ12の投影方向とほぼ同一方向に、スリットのパターン画像を投影するようになっており、上述した如く光学レンズを用いていないため、投影対象のスクリーン等に確実に合焦するものとなる。
【0064】
次に図6により上記プロジェクタ装置10′の電子回路の機能構成について説明する。
【0065】
なお、この図6も基本的な構成は上記図2で示したプロジェクタ装置10のものとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0066】
しかして、上記図2の制御部44に代えて、すべての動作制御を司る制御部52を配し、この制御部52にIr処理部53からのキーコード情報が入力される。
【0067】
Ir処理部53は、上記Ir受信部15及びIr受信部22と接続され、Ir受信部15及びIr受信部22の一方で図示しないリモートコントローラからのキー操作信号を受信した際に復調処理によりその操作キーに対応したコード情報を生成して制御部52へ送出する。
【0068】
また、制御部52は、システムバスSBを介して光源ランプ54の点灯/消灯も制御する。この光源ランプ54は、上述した如くほぼ投影レンズ12による投影系の投影方向と同一の投影方向にスリット投影部51のスリットパターン画像を投影するべく設けられたものである。
【0069】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0070】
図7は、例えば電源投入直後に制御部52の制御に基づいて実行する初期セッティング動作の処理内容を示すものである。
その当初には、まず光源ランプ54を点灯駆動してスリット投影部51によりスリットパターン画像を投影対象のスクリーン等に投影させた上で(ステップB01)、撮影レンズ13とそのレンズモータ39、CCD40、及びプロセス回路41を含む撮影系の各部の動作を開始し、上記スリット投影部51により投影されているスリットパターン画像に対し、レンズモータ39により撮影レンズ13の位置を1ステップずつ変化させながら、その位置に対応した合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態をサーチする(ステップB03,B04)。
【0071】
そして、最も高い合焦評価値を得た位置を撮影系での合焦位置であるものとし、ステップB04でこれを判断して、次に上記光源ランプ54によるスリット投影部51の投影を停止し、代わって制御部52は予め記憶していたテストパターン画像を表示エンコーダ33、ビデオRAM34、表示駆動部35、空間的光変調素子36、光源ランプ37、レンズモータ38、及び投影レンズ12を含む投影系の各部を用いて投影対象のスクリーン等に投影する(ステップB05)。
【0072】
ここで投影するテストパターン画像も、例えば図4に示したようにコントラストの評価がし易いものを予め選定し、制御部52内部のROM等に固定記憶しておく。
【0073】
こうしてスリットパターン画像から切り換えたテストパターン画像を投影した状態で、上記ステップB04で合焦と判断したステップ位置を中心としてレンズモータ38により投影レンズ12の合焦位置を前後に移動させながら、その位置に対応したテストパターン画像の合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態を待機する(ステップB06,B07)。
【0074】
この場合、上記スリット投影部51によるスリットパターン画像は上述した如く光学レンズを用いずに投影したものであり、スリット投影部51からの距離に関係なく確実に投影対象のスクリーン等に合焦した状態で投影され、所謂ピンボケの状態で投影されることはないため、撮影系での自動合焦動作により合焦位置を得るまでに要する時間を充分短縮することができる。
【0075】
したがって、上記撮影系と投影系とでは光学系が異なるために精度のばらつき等により合焦状態に誤差を生じる可能性もあるが、その誤差を勘案しても概ね近い合焦位置であることは確かであり、祖調整の基準値を得るためのものとしては充分な精度を有し、はじめから投影系のみで合焦を行なう場合に比較するときわめて短時間のうちに本来の合焦点近傍の値を得ることができるものである。
【0076】
ここで、投影レンズ12の合焦ステップ位置を横軸、合焦評価値を縦軸にとった特性を考えた場合、合焦評価値は投影レンズ12の合焦位置の移動に対応して山型に変化する。
【0077】
そのため、そのピーク位置、すなわち順次得られる合焦評価値が上昇から下降に転じた時点でその1ステップ前の合焦位置を最大の合焦評価値が得られた位置であるものと認識し、これを上記ステップB07で判断して、その位置となるようにレンズモータ38により投影レンズ12を移動して設定する(ステップB08)。
【0078】
その後、投影レンズ12の合焦設定を終えたものとして、撮影系の各部の動作を停止させ(ステップB09)、以上でこの図7の処理を終了する。
【0079】
このように、撮影系の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影レンズ12の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮影系で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影系の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0080】
加えて、撮影系の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易い、例えば上述したスリットパターン等のパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮影系で投影対象となるスクリーン等までの概ねの距離を得ることができる。
【0081】
なお、上記光源ランプ54の発光によりスリット投影部51を介して形成されるスリットパターン画像は、単に投影レンズ12を用いた投影系の投影方向とほぼ同一の方向に投影されるものとして説明したのみであるが、上述した如く投影系はズーム機能を有し、その投影画角を所定の範囲内で任意に可変できる。
【0082】
したがって、光源ランプ54の取付け位置を投影系のズーム位置に連動して移動させ、投影系の画像が投影される範囲とこのテストパターン画像であるスリットパターン画像が投影される範囲とが常にほぼ一致するものとすれば、合焦精度をより向上させることができると共に、始めのテストパターン画像が投影されている段階で投影レンズ12を用いた投影系で投影する画像の範囲がわかるため、プロジェクタ装置10′の位置決めも併せて行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0083】
なお、上記第1及び第2の実施の形態は、いずれも本発明をマイクロミラー素子等の空間的光変調素子を用いたプロジェクタ装置10,10′に適用した場合について説明したが、投影方式を限定するものではなく、液晶シャッタを用いたプロジェクタ装置でも同様に実現できる。
【0084】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0085】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、予め撮像手段の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影手段の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像手段で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影手段の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0087】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、撮像手段の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易いパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0088】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0089】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、投影手段で投影する光像の画角及び位置とパターン画像の画角及び位置をほぼ一致させることで、パターン画像の投影時に併せて装置の位置決めも行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0090】
請求項5記載の発明によれば、予め撮像工程の自動合焦で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影工程での合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像工程での自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影工程での合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る初期セッティング時の処理内容を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態に係るテストパターン画像を例示する図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。
【図6】同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図7】同実施の形態に係る初期セッティング時の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10,10′…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13…撮影レンズ、14…Ir送信部、15…Ir受信部、16…ズームリング、17…フォーカスリング、18…本体メインキー/インジケータ、19…スピーカ、20…カバー、21…入出力コネクタ部、22…Ir受信部、23…ACアダプタ接続部、24…固定脚部、25…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、32…画像変換部、33…表示エンコーダ、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…空間的光変調素子(SOM)、37…光源ランプ、38,39…レンズモータ(M)、40…CCD、41…プロセス回路、42…画像圧縮/伸長部、43…メモリカード、44…制御部、45…音声処理部、46…Ir処理部、47…Ir送受信部、48…キー/インジケータ部、51…スリット投影部、52…制御部、53…Ir処理部、54…光源ランプ、SB…システムバス。
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影画像の自動合焦を行なう投影装置及び投影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力された画像信号に基づく投影表示を行なうプロジェクタ装置にあって、投影方向に対する超音波の送受信素子を備え、投影対象となるスクリーンまでの距離を測定して、投影レンズの焦点調整を行なうようにしたものが考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−285691号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本来の投影系統とは異なる系統で得た距離値に基づいて投影系統の焦点調整を行なう場合、それら両系統のマッチングが必ずしも合っているとは限らず、通常は装置の個体毎に精度のばらつきを生じるのが普通であり、正確な焦点調整を行なうことはあまり期待できない。
【0005】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、個体毎の精度のばらつき等に依存せず、常に正確な焦点調整を迅速に実行することが可能な投影装置及び投影方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する、合焦位置の可変機構を有した投影手段と、上記投影手段の投影方向と略等しい方向の被写体像を撮像する、自動合焦機能を有した撮像手段と、この撮像手段の自動合焦機能を用いて上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測する距離計測手段と、この距離計測手段で得た距離を基準として上記投影手段による合焦位置を可変し、上記撮像手段による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得手段と、この評価値取得手段で得た複数の評価値に基づいて上記投影手段の合焦位置を設定する投影制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
このような構成とすれば、予め撮像手段の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影手段の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像手段で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影手段の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第1の投影手段の投影方向と略等しい方向に、光学レンズを用いずに特定のパターン画像を投影するパターン投影手段をさらに具備し、上記距離計測手段は、このパターン投影手段により投影表示されたパターン画像を上記撮像手段により撮像することにより上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測することを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、撮像手段の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易いパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮像手段は、光または超音波を送受信するアクティブ方式の自動合焦機能を有することを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記投影装置は、投影する光像の画角を可変するズーム機構を有し、上記パターン投影手段は、上記投影装置のズーム状態に連動して投影するパターン画像の画角を可変する
ことを特徴とする。
【0013】
このような構成とすれば、上記請求項2記載の発明の作用に加えて、投影手段で投影する光像の画角及び位置とパターン画像の画角及び位置をほぼ一致させることで、パターン画像の投影時に併せて装置の位置決めも行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0014】
請求項5記載の発明は、合焦位置を可変し、入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する投影工程と、上記投影工程での投影方向と略等しい方向の被写体像を自動合焦して撮像する撮像工程と、この撮像工程での自動合焦により上記投影工程で使用する投影表示位置までの距離を計測する距離計測工程と、この距離計測工程で得た距離を基準として上記投影工程での合焦位置を可変し、上記撮像工程による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得工程と、この評価値取得工程で得た複数の評価値に基づいて上記投影工程での合焦位置を設定する投影制御工程とを有したことを特徴とする。
【0015】
このような方法とすれば、予め撮像工程の自動合焦で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影工程での合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像工程での自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影工程での合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10の外観構成を示すものである。同図(A)に示すように、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、撮影レンズ13、Ir送信部14、及びIr受信部15が配設される。
【0018】
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された光像をスクリーン等の投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)をそれぞれ所定の範囲内で任意に可変できるものとする。
【0019】
撮影レンズ13は、上記投影レンズ12と少なくとも同等の撮影画角を有する、やはり自動合焦及びズーム可能な光学レンズ系でなり、ここでは図示しない固体撮像素子、例えばCCDの撮像面に上記投影レンズ12の投影画像を含む光像を結像させる。
【0020】
Ir送信部14は、上記投影レンズ12の投影方向中心に対して赤外光(Ir)を放射する。
【0021】
Ir受信部15は、上記Ir送信部14が放射した赤外光が投影対象となるスクリーン等で反射した場合の反射光や、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光等を受信する。
【0022】
本実施の形態では、これらIr送信部14及びIr受信部15により後述する如く赤外光を用いたアクティブ方式の自動合焦処理を実行する。
【0023】
また、本体ケーシング11の上面には、共にダイヤルリングでなるズームリング16とフォーカスリング17、本体メインキー/インジケータ18、スピーカ19、及びカバー20が配設される。
【0024】
ズームリング16及びフォーカスリング17は、上記投影レンズ12より投影表示する画像のズーム位置及びフォーカス位置をそれぞれ手動で操作する際に使用する。
【0025】
本体メインキー/インジケータ18は、電源のオン/オフと初期セッティング、及び入力切換等を操作するためのキーとその操作状態を点灯/消灯及び点灯色により表示するLEDで構成されたインジケータとでなる。
【0026】
スピーカ19は、プレゼンテーション内容や記録した動画の再生時の音声を拡声出力する。
【0027】
カバー20は、ここでは図示しないサブキーを操作する際、及び後述するメモリカードの装脱の際に開閉する。該サブキーは、図示しないリモートコントローラを使用せずに、上記本体メインキー/インジケータ18では設定指示できない詳細な各種動作等を操作する。
【0028】
さらに、図1(B)に示すように本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部21、Ir受信部22、及びACアダプタ接続部23が配設される。
【0029】
入出力コネクタ部21は、例えばパーソナルコンピュータ等との接続のためのUSB端子、映像入力用のミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
【0030】
Ir受信部22は、上記Ir受信部15と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)を受信する。
【0031】
ACアダプタ接続部23は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
【0032】
加えて、本体ケーシング11の下面には、背面側に一対の固定脚部24,24が取り付けられると共に、前面側に高さ調節が可能な調整脚部25が取り付けられる。
【0033】
調整脚部25は、そのねじ回転位置を手動で操作することにより、正確には上記投影レンズ12の投影方向及び撮影レンズ13の撮影方向の鉛直方向成分、すなわち仰角を調整する。
【0034】
次に図2により上記プロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。図中、上記入出力コネクタ部21より入力された各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)31、システムバスSBを介して画像変換部32で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、表示エンコーダ33へ送られる。
【0035】
表示エンコーダ33は、送られてきた画像信号をビデオRAM34に展開記憶させた上でこのビデオRAM34の記憶内容からビデオ信号を発生して表示駆動部35に出力する。
【0036】
この表示駆動部35は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で空間的光変調素子(SOM)36を表示駆動するもので、この空間的光変調素子36に対して、例えば超高圧水銀灯等の光源ランプ37が出射する高輝度の白色光を照射することで、その反射光で光像が形成され、上記投影レンズ12を介してここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
【0037】
しかるに、上記投影レンズ12はレンズモータ(M)38に駆動されることでズーム位置及びフォーカス位置を適宜移動する。
【0038】
また、投影画像の撮影を行なう撮影モード時には、レンズモータ(M)39によりズーム位置及びフォーカス位置が移動される上記撮影レンズ13の光軸上に配置された、固体撮像素子であるCCD40の撮像面に結像すると、CCD40から対応するアナログ値の画像信号が生成され、プロセス回路41に送られる。
【0039】
このプロセス回路41は、CCD40で得た画像信号をデジタル化し、画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を実施した上でデジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを生成し、システムバスSBを介して画像圧縮/伸長部42に出力する。
【0040】
画像圧縮/伸長部42は、輝度及び色差信号をADCT、ハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮し、得た画像データを、このプロジェクタ装置10の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード43に順次書込む。
【0041】
また、メモリカード43に記録された画像データを読出して投影表示する再生モード時においては、メモリカード43に記録されている一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で読出し、上記画像圧縮/伸長部42で記録モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データを上記表示エンコーダ33へ送出して、ビデオRAM34、表示駆動部35を介して空間的光変調素子36を駆動させ、光源ランプ37の出射光を照射してその反射光により光像を形成し、投影レンズ12を介して投影表示する。
【0042】
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部44であり、この制御部44は、CPUと、後述する初期セッティング時の該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。
【0043】
この制御部44にはまた、システムバスSBを介して音声処理部45及びIr処理部46が接続される。
【0044】
音声処理部45は、PCM音源等の音源回路を備え、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、上記スピーカ19を駆動して拡声放音させる。
【0045】
Ir処理部46は、上記Ir送信部14とIr受信部15、及びIr受信部22で構成されるIr送受信部47と接続され、Ir送信部14での赤外光の発信に伴う反射光をIr受信部15が受信した際にはその時間差から投影対象までの距離を算出し、あるいはIr受信部15及びIr受信部22で図示しないリモートコントローラからのキー操作信号を受信した際には復調処理によりその操作キーに対応したコード情報を生成して制御部44へ送出する。
【0046】
なお、上記本体メインキー/インジケータ18とカバー20内に備えられる本体サブキーによりキー/インジケータ部48を構成するもので、これらのキー操作信号はいずれも直接制御部44へ送出される。
【0047】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0048】
図3は、例えば電源投入直後に制御部44の制御に基づいて実行する初期セッティング動作の処理内容を示すものである。
その当初には、Ir送受信部47を構成する本体ケーシング11前面のIr送信部14とIr受信部15とを用いてアクティブ方式の自動合焦動作を行ない、投影対象となるスクリーン等までの距離を測定する(ステップA01)。
【0049】
そして、得た距離値に基づいてレンズモータ38を駆動し、投影レンズ12を該当する距離のステップ位置にまで移動させる(ステップA02)。
【0050】
ここで、撮影レンズ13とそのレンズモータ39、CCD40、及びプロセス回路41を含む撮影系の各部の動作を開始し、上記ステップA01で得た距離に対応した撮影レンズ13の駆動位置を固定した状態で、随時得られる画像に基づく合焦の度合を評価する状態を開始すると共に(ステップA03)、制御部44は予め記憶していたテストパターン画像を表示エンコーダ33、ビデオRAM34、表示駆動部35、空間的光変調素子36、光源ランプ37、レンズモータ38、及び投影レンズ12を含む投影系の各部を用いて投影対象のスクリーン等に投影する(ステップA04)。
【0051】
ここで投影するテストパターン画像は、例えば図4に示すようにコントラストの評価がし易いものを予め選定し、制御部44内部のROM等に固定記憶しておく。
【0052】
こうしてテストパターン画像を投影した状態で、レンズモータ38により投影レンズ12の合焦位置を上記ステップA02で移動したステップ位置を中心として前後に移動させながら(ステップA05)、その位置に対応したテストパターン画像の合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態を待機する(ステップA06)。
【0053】
この場合、上記アクティブ方式の自動合焦により上記Ir送信部14及びIr受信部15で予め得た距離値と、この投影レンズ12を用いる投影系の合焦位置とでは光学系が異なるために精度のばらつき等により誤差を生じている可能性もあるが、その誤差を勘案しても概ね近い値であることは確かであり、祖調整の基準値を得るためのものとしては充分な精度を有し、はじめから投影系のみで合焦を行なう場合に比較するときわめて短時間のうちに本来の合焦点近傍の値を得ることができるものである。
【0054】
ここで、投影レンズ12の合焦ステップ位置を横軸、合焦評価値を縦軸にとった特性を考えた場合、合焦評価値は投影レンズ12の合焦位置の移動に対応して山型に変化する。
【0055】
そのため、そのピーク位置、すなわち順次得られる合焦評価値が上昇から下降に転じた時点でその1ステップ前の合焦位置を最大の合焦評価値が得られた位置であるものと認識し、これを上記ステップA07で判断して、その位置となるようにレンズモータ38により投影レンズ12を移動して設定する(ステップA07)。
【0056】
その後、投影レンズ12の合焦設定を終えたものとして、撮影系の各部の動作を停止させ(ステップA08)、以上でこの図3の処理を終了する。
【0057】
このように、撮影系の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影レンズ12の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮影系で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影系の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0058】
また、はじめに撮影系で基準となる合焦位置を得るために、Ir送信部14とIr受信部15により、投影対象のスクリーン等に対して赤外光を照射し、その反射光を受信するというアクティブ方式の自動合焦を行なうものとしたので、その時点での投影対象周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮影系で投影対象までの概ねの距離を得ることができる。
【0059】
また、上記実施の形態のステップA04でテストパターン画像を投影レンズ12を介して投影した後、ステップA06でテストパターン画像の合焦評価値を撮像系により取得したが、位相差検出方式などパッシブ方式(ピントのずれを解析する)のセンサをさらにプロジェクタ装置に設け、投影レンズ12の合焦位置を設定するようにしてもよい。
【0060】
(第2の実施の形態)
次に、本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0061】
図5は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10′の外観構成を示すものであり、基本的な構成は上記図1で示したプロジェクタ装置10とほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0062】
しかして、本体ケーシング11の前面には図1で示したIr送信部14がなく、代わってスリット投影部51を設けるものとする。このスリット投影部51は、複数のスリットを形成し、その内部に光学レンズを用いることなく、上記投影レンズ12に用いる光源ランプとは別の光源ランプを設けるものである。
【0063】
このスリット投影部51では、上記投影レンズ12の投影方向とほぼ同一方向に、スリットのパターン画像を投影するようになっており、上述した如く光学レンズを用いていないため、投影対象のスクリーン等に確実に合焦するものとなる。
【0064】
次に図6により上記プロジェクタ装置10′の電子回路の機能構成について説明する。
【0065】
なお、この図6も基本的な構成は上記図2で示したプロジェクタ装置10のものとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0066】
しかして、上記図2の制御部44に代えて、すべての動作制御を司る制御部52を配し、この制御部52にIr処理部53からのキーコード情報が入力される。
【0067】
Ir処理部53は、上記Ir受信部15及びIr受信部22と接続され、Ir受信部15及びIr受信部22の一方で図示しないリモートコントローラからのキー操作信号を受信した際に復調処理によりその操作キーに対応したコード情報を生成して制御部52へ送出する。
【0068】
また、制御部52は、システムバスSBを介して光源ランプ54の点灯/消灯も制御する。この光源ランプ54は、上述した如くほぼ投影レンズ12による投影系の投影方向と同一の投影方向にスリット投影部51のスリットパターン画像を投影するべく設けられたものである。
【0069】
次に上記実施の形態の動作について説明する。
【0070】
図7は、例えば電源投入直後に制御部52の制御に基づいて実行する初期セッティング動作の処理内容を示すものである。
その当初には、まず光源ランプ54を点灯駆動してスリット投影部51によりスリットパターン画像を投影対象のスクリーン等に投影させた上で(ステップB01)、撮影レンズ13とそのレンズモータ39、CCD40、及びプロセス回路41を含む撮影系の各部の動作を開始し、上記スリット投影部51により投影されているスリットパターン画像に対し、レンズモータ39により撮影レンズ13の位置を1ステップずつ変化させながら、その位置に対応した合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態をサーチする(ステップB03,B04)。
【0071】
そして、最も高い合焦評価値を得た位置を撮影系での合焦位置であるものとし、ステップB04でこれを判断して、次に上記光源ランプ54によるスリット投影部51の投影を停止し、代わって制御部52は予め記憶していたテストパターン画像を表示エンコーダ33、ビデオRAM34、表示駆動部35、空間的光変調素子36、光源ランプ37、レンズモータ38、及び投影レンズ12を含む投影系の各部を用いて投影対象のスクリーン等に投影する(ステップB05)。
【0072】
ここで投影するテストパターン画像も、例えば図4に示したようにコントラストの評価がし易いものを予め選定し、制御部52内部のROM等に固定記憶しておく。
【0073】
こうしてスリットパターン画像から切り換えたテストパターン画像を投影した状態で、上記ステップB04で合焦と判断したステップ位置を中心としてレンズモータ38により投影レンズ12の合焦位置を前後に移動させながら、その位置に対応したテストパターン画像の合焦評価値を撮影系より取得し、最大となる状態を待機する(ステップB06,B07)。
【0074】
この場合、上記スリット投影部51によるスリットパターン画像は上述した如く光学レンズを用いずに投影したものであり、スリット投影部51からの距離に関係なく確実に投影対象のスクリーン等に合焦した状態で投影され、所謂ピンボケの状態で投影されることはないため、撮影系での自動合焦動作により合焦位置を得るまでに要する時間を充分短縮することができる。
【0075】
したがって、上記撮影系と投影系とでは光学系が異なるために精度のばらつき等により合焦状態に誤差を生じる可能性もあるが、その誤差を勘案しても概ね近い合焦位置であることは確かであり、祖調整の基準値を得るためのものとしては充分な精度を有し、はじめから投影系のみで合焦を行なう場合に比較するときわめて短時間のうちに本来の合焦点近傍の値を得ることができるものである。
【0076】
ここで、投影レンズ12の合焦ステップ位置を横軸、合焦評価値を縦軸にとった特性を考えた場合、合焦評価値は投影レンズ12の合焦位置の移動に対応して山型に変化する。
【0077】
そのため、そのピーク位置、すなわち順次得られる合焦評価値が上昇から下降に転じた時点でその1ステップ前の合焦位置を最大の合焦評価値が得られた位置であるものと認識し、これを上記ステップB07で判断して、その位置となるようにレンズモータ38により投影レンズ12を移動して設定する(ステップB08)。
【0078】
その後、投影レンズ12の合焦設定を終えたものとして、撮影系の各部の動作を停止させ(ステップB09)、以上でこの図7の処理を終了する。
【0079】
このように、撮影系の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影レンズ12の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮影系で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影系の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0080】
加えて、撮影系の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易い、例えば上述したスリットパターン等のパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮影系で投影対象となるスクリーン等までの概ねの距離を得ることができる。
【0081】
なお、上記光源ランプ54の発光によりスリット投影部51を介して形成されるスリットパターン画像は、単に投影レンズ12を用いた投影系の投影方向とほぼ同一の方向に投影されるものとして説明したのみであるが、上述した如く投影系はズーム機能を有し、その投影画角を所定の範囲内で任意に可変できる。
【0082】
したがって、光源ランプ54の取付け位置を投影系のズーム位置に連動して移動させ、投影系の画像が投影される範囲とこのテストパターン画像であるスリットパターン画像が投影される範囲とが常にほぼ一致するものとすれば、合焦精度をより向上させることができると共に、始めのテストパターン画像が投影されている段階で投影レンズ12を用いた投影系で投影する画像の範囲がわかるため、プロジェクタ装置10′の位置決めも併せて行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0083】
なお、上記第1及び第2の実施の形態は、いずれも本発明をマイクロミラー素子等の空間的光変調素子を用いたプロジェクタ装置10,10′に適用した場合について説明したが、投影方式を限定するものではなく、液晶シャッタを用いたプロジェクタ装置でも同様に実現できる。
【0084】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0085】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、予め撮像手段の自動合焦機能で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影手段の合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像手段で自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影手段の合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【0087】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、撮像手段の自動合焦機能にコントラスト方式などのパッシブ方式を採用した場合に、合焦状態を評価し易いパターン画像を光学レンズを用いない別の投影系統で投影することで、周囲の明るさ等に影響を受けず、迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0088】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、周囲の明るさ等に影響を受けず、きわめて迅速に撮像手段で投影表示位置までの概ねの距離を得ることができる。
【0089】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、投影手段で投影する光像の画角及び位置とパターン画像の画角及び位置をほぼ一致させることで、パターン画像の投影時に併せて装置の位置決めも行なうことができ、セッティングをより簡易化できる。
【0090】
請求項5記載の発明によれば、予め撮像工程の自動合焦で得た距離を基準としてその近傍の範囲内で順次投影工程での合焦位置を変えながら、同時にそれら各合焦位置において撮像工程での自動合焦の評価値を取得していくことで、最も評価値が高く、したがって最も正確に合焦していると評価できる投影工程での合焦位置を短時間のうちに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る初期セッティング時の処理内容を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態に係るテストパターン画像を例示する図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。
【図6】同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図7】同実施の形態に係る初期セッティング時の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10,10′…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13…撮影レンズ、14…Ir送信部、15…Ir受信部、16…ズームリング、17…フォーカスリング、18…本体メインキー/インジケータ、19…スピーカ、20…カバー、21…入出力コネクタ部、22…Ir受信部、23…ACアダプタ接続部、24…固定脚部、25…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、32…画像変換部、33…表示エンコーダ、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…空間的光変調素子(SOM)、37…光源ランプ、38,39…レンズモータ(M)、40…CCD、41…プロセス回路、42…画像圧縮/伸長部、43…メモリカード、44…制御部、45…音声処理部、46…Ir処理部、47…Ir送受信部、48…キー/インジケータ部、51…スリット投影部、52…制御部、53…Ir処理部、54…光源ランプ、SB…システムバス。
Claims (5)
- 入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する、合焦位置の可変機構を有した投影手段と、
上記投影手段の投影方向と略等しい方向の被写体像を撮像する、自動合焦機能を有した撮像手段と、
この撮像手段の自動合焦機能を用いて上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測する距離計測手段と、
この距離計測手段で得た距離を基準として上記投影手段による合焦位置を可変し、上記撮像手段による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得手段と、
この評価値取得手段で得た複数の評価値に基づいて上記投影手段の合焦位置を設定する投影制御手段と
を具備したことを特徴とする投影装置。 - 上記第1の投影手段の投影方向と略等しい方向に、光学レンズを用いずに特定のパターン画像を投影するパターン投影手段をさらに具備し、
上記距離計測手段は、このパターン投影手段により投影表示されたパターン画像を上記撮像手段により撮像することにより上記投影手段の投影表示位置までの距離を計測する
ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。 - 上記撮像手段は、光または超音波を送受信するアクティブ方式の自動合焦機能を有することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
- 上記投影装置は、投影する光像の画角を可変するズーム機構を有し、
上記パターン投影手段は、上記投影装置のズーム状態に連動して投影するパターン画像の画角を可変する
ことを特徴とする請求項2記載の投影装置。 - 合焦位置を可変し、入力された画像信号に対応した光像を形成して投影表示する投影工程と、
上記投影工程での投影方向と略等しい方向の被写体像を自動合焦して撮像する撮像工程と、
この撮像工程での自動合焦により上記投影工程で使用する投影表示位置までの距離を計測する距離計測工程と、
この距離計測工程で得た距離を基準として上記投影工程での合焦位置を可変し、上記撮像工程による自動合焦の評価値を複数取得する評価値取得工程と、
この評価値取得工程で得た複数の評価値に基づいて上記投影工程での合焦位置を設定する投影制御工程と
を有したことを特徴とする投影方法。
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