【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は棚装置に係り、冷蔵庫の貯蔵室に設けた食品載置棚や容器、食器棚、あるいは台所や倉庫などの収納棚において、特に前後および上下位置を変更できる棚装置、および棚装置を備えた冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、例えば冷蔵庫や台所収納棚は食生活の多様化とともに収納量も大形化傾向にあり、特に家庭用冷蔵庫においては、収納内容積が４００リットルを越えるクラスが主流になっており、冷蔵庫本体の外形高さ寸法は１８０ｃｍ程度になるとともに、幅寸法や奥行き寸法も大きくなる傾向にある。
【０００３】
これに伴って、冷蔵室や野菜室など各貯蔵室の収納容積も拡大しているが、各貯蔵室の配置としては、図１４に示すように、本体（５１）の上部に最も使用頻度が多く貯蔵物収納容積の大きい冷蔵室（５２）を設置し、その下部に野菜室（５３）や冷凍室（５４）を設置している。前記冷蔵室（５２）は、その前面開口部に一側を枢支した扉により前記開口を開閉自在に閉塞しており、室内には収納空間を上下複数段に区分する載置棚（５５）を設置している。また、野菜室（５３）と冷凍室（５４）は、収納物の出し入れ操作の利便性から扉の貯蔵室側に容器を取り付けた引出し式としている。
【０００４】
しかしながら、前述したごとく、冷蔵庫本体の高さが１８０ｃｍ程度となり、冷蔵室（５２）が本体上部に配置されているため、冷蔵室における最上段棚（５５）の底面位置は床面から約１６０ｃｍの高さとなり、奥行き寸法も深いことから、身長の低い人にとって、最上段の棚（５５）への食品の収納や取出し作業は困難となることが多いばかりでなく収納状態の確認もしにくいものであり、特にその棚奥部については非常に使い難いスペースとなっていた。
【０００５】
これに対して、本発明の出願人が特願２００２−２１４４３１として出願したものであって、図１５に示すように、冷蔵室（５２）の上段両側壁に固定レール（５７）を配置し、この固定レール（５７）内を水平方向に摺動する滑車（６３）を設けた可動レール（５８）に回動自在に前後アーム（５９）（６０）を軸支して両側のアーム（５９）（６０）間を棚支え（６１）を介して棚受け（６５）で連結し、この棚受け（６５）に棚容器（５６）を載置し、前記可動レール（５８）で棚容器（５６）を前方移動するとともに、アーム（５９）（６０）の回動で棚容器（５６）を水平状態を保持したまま上下移動可能とすることによって、使用者の手が届きやすく使い勝手を良好にした棚装置が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記構成の棚容器は、使い勝手が良好となる利点を有する反面、部品構成が棚容器（５６）本体やレール（５９）（６０）以外に棚を保持移動するための複雑な機構と多くの構成部品を備えていることから、各部品のばらつきや組立寸法のばらつきが大きくなり、さらにこの棚容器（５６）の上下移動機構を取り付ける貯蔵室の内箱幅寸法についても現場発泡で充填されるウレタンフォーム断熱材の発泡条件によるばらつきが発生する。
【０００７】
上記各寸法のばらつきを吸収して棚装置をスムーズに移動させるためには、左右の固定レール（５７）と可動レール（５８）、および可動レールに取り付けた滑車（６３）と棚移動機構との取付幅寸法には余裕をもって調整代を設ける必要があり、結果として、前記調整代が主原因となって棚容器の引き出しや収納の際のガタツキが大きくなり、またガタツキによる異音の発生や移動機構を含む棚自体が重くなることと相俟って使用者にとって使いづらく重量に対する不安感を生じる問題があった。
【０００８】
本発明は上記点を考慮してなされたもので、収納貯蔵室内における設置位置が高くても、簡単で且つ軽い操作で棚高さ位置を上下移動できるようにして使い勝手を良好にするとともに、棚装置の前後および上下移動の際のガタツキを簡単な機構で低コストに抑え、なめらかな移動動作を得るようにした棚装置、および棚装置を備えた冷蔵庫を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の棚装置は、収納部側面に配置した固定レールと、固定レール内を水平方向に摺動する可動レールと、可動レールに回動自在に軸支したアームと、両側のアーム間を連結する棚支えと、この棚支えに載置された棚容器とからなり、前記可動レールにより前方へ移動し、アームの回動により棚容器の水平状態を保持して上下移動可能とした棚装置において、両側の可動レールを連結体で繋いだことを特徴とするものである。
【００１０】
この構成によれば、最上段部位置にある棚容器であっても食品の収納や取り出しの使い勝手が良好な棚容器装置を得られるとともに、簡単な構成で摺動レールや滑車など多くの部品の組立体である棚装置の前後および上下移動時におけるガタツキや移動の際の異音を抑え、滑らかな移動動作を安価に得ることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。図１は、冷蔵庫本体（１）の上部に配設した扉（１２）を開いた状態の冷蔵室（２）の上部を示す斜視図であり、この冷蔵室（２）やその下方に配置した図示しない野菜室や冷凍室ほかの貯蔵室は、外箱の内側に断熱材を介して設けた内箱（４）により形成されている。
【００１２】
冷蔵室（２）は、従来と同様に冷蔵庫本体（１）の最上部に配置されており、その背面に設けた図示しない冷却器で生成した冷気をファンによって室内に導入し冷却する構成であり、室内は載置棚（５）によって複数の収納部に区分し、冷蔵食品の貯蔵空間を形成している。
【００１３】
（６）は、冷蔵室（２）内の最上部に全幅に亙って設置した棚容器であり、周壁を設けて容器状に形成するとともに前面は低壁にして上下に大きく開口させている。背壁は立ち上がり壁をやや低くして、背面に設けた前記ファンからの冷却空気を容器内に導入し易くしているが、冷気ダクトを冷蔵室（２）の背壁から天井面に延長し、上面からの冷気吹き出しにより冷却効率を向上させてもよく、内箱（４）の左右側壁の上部に奥行き方向に亙って水平に配置した固定レール（７）内を摺動する可動レール（８）のベース面に軸支した、詳細を図４に示す前アーム（９）、後アーム（１０）、および図５に示す棚支え（１１）により前後移動とともに上下回動自在に保持されている。
【００１４】
以下、棚容器（６）の前後および上下可動構成について詳細に説明する。図１の庫内側から棚機構部をみた状態である図２に示すように、固定レール（７）は冷蔵室（２）の上部の所定高さ位置に奥行き方向に亙って配設されており、棚容器（６）の奥行きは、閉扉の際に冷蔵室前面開口における扉（１２）の内側ポケット部が近年の収納量増大傾向によって室内側に相当量突出していることから前記冷蔵室（２）の奥行き寸法の半分程度に設定している。
【００１５】
図３に示すように、断面コ字状の固定レール（７）内には、奥行き長手方向の外側後方部に所定間隔を有して取り付けた２個の滑車（１３）により水平方向に摺動する可動レール（８）を設け、この可動レール（８）のベース面の内側には前記前アーム（９）および後アーム（１０）を離間してその下部を回動自在に軸支し、この前アーム（９）と後アーム（１０）の先端の近接する２つの作用点（９ａ）（１０ａ）で軸着することにより、棚支え（１１）を前後アームの回動に沿って平行移動可能に保持している。
【００１６】
この作用点（９ａ）（１０ａ）は、図５に示すごとく、前記軸支部（９ｂ）（１０ｂ）の垂直上方部より約１５度後方に位置させており、前方への回動時には一旦上昇したのち下方回動するようにしている。
【００１７】
各棚機能部品の分解状態を示した図６から理解されるように、冷蔵室の両側壁部に位置する前記棚支え（１１）間には、水平の棚載置面を形成した棚受け（１５）をねじ固定し、この棚受け（１５）とともに棚支え（１１）に固着され、前方に張り出して枠状に湾曲させた金属ワイヤからなる補強枠（１６）によって、棚容器自体に補強構造を施すことなく容器を補強支持するようにして、棚容器（６）の収納載置部を形成し、棚容器（６）を載置して、固定レール（７）上を前後方向に移動し、前後アーム（９）（１０）によって水平状態を保持したまま上下回動可能に配置している。
【００１８】
上記実施例においては、棚機構部品の組立作業および運搬行程の関係上、棚支え（１１）と棚受け（１５）とを別部材で形成し、後に結合するようにしたが、あらかじめこれらを一部品として前後アーム（９）（１０）に取り付けるようにしてもよい。
【００１９】
そして、可動レール（８）の上部には、前記前後アーム（９）（１０）の回動を制御するとともに、可動レール（８）が固定レール（７）の最前端位置まで移動した際には、前後アーム（９）（１０）の回動を許容し、前後アームとともに棚支え（１１）を移動して、棚支えと棚受け（１５）に載置した棚容器（６）を下方へ移動可能にするストッパー（１７）を回動自在に軸支している。
【００２０】
ストッパー（１７）は、図３により明確に記されているように、扇形をなして周縁に水平状態から円弧状に移行するリンク溝（１７ａ）を設けており、このリンク溝（１７ａ）に後アーム（１０）から外側に突設させたガイドピン（１８）を摺動自在に係合させることで、後アーム（１０）の回転とともに軸支部（１７ｂ）を支点として回動するようにしており、軸支部（１７ｂ）の近傍に形成した突出部（１７ｃ）を固定レール（７）の上面に係合させて可動レール（８）とともに移動させ、また固定レール（７）の前端面と係合して可動レール（８）の後方への移動を規制するようにしている。
【００２１】
前記につき、可動レール（８）の水平移動中は、図７に示すように、前記突出部（１７ｃ）を固定レール（７）の上面に当接させることでストッパー（１７）の回動は阻止されており、これにより後アーム（１０）および前アーム（９）は回動しないため、可動レール（８）の前方移動中における棚容器（６）の下方回動は阻止されている。これは前方移動途中で棚容器（６）が降下すると下段の棚（５）上の食品と接触し損壊させることを防ぐためである。
【００２２】
可動レール（８）が固定レール（７）の最前端部に至って停止した際は、ストッパーの突出部（１７ｃ）が固定レール（７）の前端上部から外れるため、ストッパー（１７）は回転動作が許容されて下方へ回転することになり、前後アーム（９）（１０）の下方回動も許容されて棚容器（６）の下方への移動が可能となる。
【００２３】
ストッパー（１７）の回転の結果、棚容器（６）の前方下降状態の斜視図である図８および同側面図である図９に示すように、突出部（１７ｃ）は軸支部（１７ｂ）を支点として固定レール（７）の前端縁に係止するように形成され、可動レール（８）の後方への水平移動を阻止して棚容器（６）が下方位置から直接後方に摺動しないようにしている。これも上記と同様に棚容器（６）が下方位置から直接後方移動した場合の後方に位置する棚上の食品との接触を防止するためである。
【００２４】
突出部（１７ｃ）は上記のように作用するが、突出部に滑車（１７ｄ）を設けることにより、固定レール（７）上面との当接時の摺動を円滑におこなうことができる。
【００２５】
図４およびその組立図である図１０に示すように、通常の設置状態で下方に位置する後アーム（１０）の軸支部（１０ｂ）には、渦巻きバネ（２０）を取り付ける。渦巻きバネ（２０）は、板バネを螺旋状に巻き付けたもので、支軸（１９）に設けたスリット（１９ａ）を利用してその中心部を係止し、バネ外周の端部（２０ａ）を後アーム下辺の鍔部（１０ｃ）にねじ固定することで、後アーム（１０）の前方への回動に対して戻る方向、すなわち後アームに上方および後方への回動力を付勢するようにしている。
【００２６】
この渦巻きバネ（２０）は、使用者が棚容器（６）を前方下方へ回動するときは棚容器機構の重量による下降速度を抑制し、逆に後方上部へ上昇させる際には、棚容器（６）に対して上昇力を付与して、持ち上げのための負荷を軽減するように作用するものであり、バネ力を１〜５ｋｇに設定している。
【００２７】
前記渦巻きバネ（２０）を取り付けた前後アーム（９）（１０）内面の棚容器（６）側には、図６に示す渦巻きバネ（２０）部を覆うスプリングカバー（２１）を取り付ける。このスプリングカバー（２１）は、棚容器（６）の下方移動時に外面に露出することになる前記渦巻きバネ（２０）などの棚機構部を覆って外面意匠を向上させるとともに、使用者がバネ部などで手指を挟まれたりしないように保護するものである。
【００２８】
前後アーム（９）（１０）を連結固定する前記棚支え（１１）は、このスプリングカバー（２１）を介して内面側に設けられるものであり、前記したごとく、棚支え（１１）の両側下面間に棚受け（１５）をねじで固着するとともに補強枠（１６）を共締めし、さらに、上記棚機能部品の本体への組み込み状態を示す図２に示すように、両側の後アーム（１０）の下部後端間を後枠（２２）で連結することで、棚容器（６）の収納保持部を形成している。
【００２９】
棚容器（６）は、上記状態で棚支え機構部の間に配設され、前端下縁を補強枠（１６）に嵌入させるとともに底面を棚受け（１５）で支持し、上側縁部を棚固定具（２３）により棚支え（１１）の上面に着脱自在に係止される。
【００３０】
この棚固定具（２３）は、図６に示すように、棚支え（１１）の上端切欠き部に形成した支持部（１１ａ）に軸（２３ａ）を嵌入して取り付け、支持部の下方に穿設した透孔（１１ｂ）に係合する係止突起（２３ｂ）によって棚容器（６）の周縁上部を係止して保持するものであり、棚容器（６）を取り外したときも棚固定具（２３）は棚支えの支持部（１１ａ）に保持されるようにしている。棚容器（６）の着脱については、ねじまたはファスナー固定でも可能であるが、上記構成であれば、固定具が紛失するおそれがない。
【００３１】
また、後アーム（１０）の外面側には棚容器（６）の下降停止時の緩衝用としてオイルダンパー（２５）を固着しており、前方移動後の棚容器（６）が最大下降位置に到達した際には、棚機構部を外方からみた状態である図９、および図１１に示すように、後アーム（１０）の回動とともにオイルダンパー（２５）の先端のゴムブッシュが可動レール（８）の上端に柔軟に当接して回動を停止するようにしている。
【００３２】
そして、上記のように、前後のアーム（９）（１０）、棚受け（１１）、ストッパー（１７）などを一体に組み立てた棚機構部は、その可動レール（８）部分を固定レール（７）のコ字状溝内に前方から挿入して配置させ、しかる後、固定レール（７）の前方開口を前ストッパー（７ａ）で封止することで冷蔵室（２）内に設置される。
【００３３】
棚容器（６）の引き出し時には、可動レール（８）の滑車（１３）がこの前ストッパー（７ａ）に衝接して前方への摺動を停止するものであり、固定レール（７）への取り付け部をゴムなどの弾性材料で形成することで滑車（１３）の前ストッパー（７ａ）への衝撃力を緩和して音の発生を抑えている。
【００３４】
しかして、固定レール（７）内に配置される可動レール（８）の前後の滑車（１３）は、その支軸（１４）を剛体として対向側に棒状に延出して、両側の滑車（１３）間を繋いで連結体としている。
【００３５】
この連結体である支軸（１４）は、図３に示すように、冷蔵室の幅中央部における先端ネジ部（１４ａ）に幅調節ナット（１４ｂ）を設けており、左右のネジ部（１４ａ）に幅調節ナット（１４ｂ）を係合し回転させることで、左右の滑車（１３）間の幅寸法を調節するものであり、支軸部の縦断面図である図１２に示すように、棚容器（６）の底面や後アーム（１０）の下方回動端を支軸（１４）の上部に位置するようにしてアーム（１０）の回転移動に支障のないようにしている。
【００３６】
左右の滑車（１３）間の幅寸法の調整構成としては、上記に限らず、図１３に示すように、支軸（１４）の両端、若しくはいずれか一方の端部と円筒形の滑車止め（１３ａ）との間に圧縮バネ（２７）を設けることで常時滑車（１３）の位置を外方に付勢して偏倚させ、固定レール（７）の内面に当接するようにしてガタツキを防ぐようにしてもよい。このとき、滑車止め（１３ａ）の端部に凸部（１３ｂ）を形成すれば、摺動時の固定レール（７）との当接による摩擦抵抗が少なくなり、より滑らかな摺動作用が得られる。
【００３７】
連結構成としては、上記のように滑車（１３）の支軸（１４）を延設する構成に限らず、支軸（１４）とは別部材の連結体で連結してもよく、また、両側の可動レール（８）同士を直接連結する構成でもよい。
【００３８】
すなわち、可動レール（８）間を連結体で直接繋いで、内箱側壁に固定された固定レール（７）の位置に可動レール（８）の幅寸法を合わせるものであり、これにより、棚機構部を取り付けた可動レール（８）は固定レール（７）に対して、内箱幅や組立寸法のばらつきの影響を受けない最適の位置に設置できるため、滑車（１３）と固定レール（７）との間隙寸法を最小ものとしてガタツキをなくすことができ、これに伴う異音の発生も低減して、棚容器（６）の引き出しや収納移動をスムーズにおこなうことができ、移動機構を含む棚の重量に対する不安感も軽減することができる。
【００３９】
なお、可動レール（８）と可動レール（８）に後アーム（１０）を介して固定される棚支え（１１）との間隙は、固定レール（７）への組み込み時にスペーサなどにより調整すればよい。
【００４０】
また、可動レール（８）を直接連結体で繋ぐため、滑車（１３）部分を歯車機構とすることが可能となり、歯車が係合する固定レール（７）の摺動面をラック形状にして噛み合わせることによって、左右両側の滑車（１３）が連動して両側の可動レール（８）の移動量が同期し、棚機構部が斜め方向に移動することを防ぐことができ、摺動時における滑車と固定レール（７）の摺動面との左右のちぐはぐな動きによる噛み込みをなくしてガタツキのないスムーズな棚容器（６）の収納引き出しをおこなうことができる。
【００４１】
次に、本発明の動作について説明する。冷蔵室（２）が閉扉状態にある通常の棚容器（６）の載置状態（図１の状態）においては、可動レール（８）は固定レール（７）内の最奥部にあり、それとともに前後アーム（９）（１０）も立設状態で可動レール（８）の後部に位置し、棚容器（６）は室内最上段の奥部に位置して保持されている。
【００４２】
食品（２６）の収納や載置食品の取出しのために棚容器（６）を下方移動する場合は、棚容器（６）の前端を使用者が把持して前方へ引き出せば、可動レール（８）が滑車（１３）に支持された状態で固定レール（７）内を摺動し、奥行き寸法の２／３程度前方に移動する。（図７の状態）
この状態においては、可動レール（８）に取り付けられた円弧状のストッパー（１７）は、突出部（１７ｃ）が固定レール（７）の上面に位置しているため回転が阻止され、ガイドピン（１８）がリンク溝（１７ａ）内を移動できず、したがって後アーム（１０）も回動せず棚容器（６）も下方移動はしない。
【００４３】
そして可動レール（８）が最前端に至り、ストッパー（１７）の突出部（１７ｃ）が固定レール（７）の前端から外れたときに、ストッパー（１７）の回動とともに、前アーム（９）および後アーム（１０）の回転が可能となる。
【００４４】
このとき、後アーム（１０）に固着したガイドピン（１８）はリンク溝（１７ａ）の水平部分にあり、アームの作用点は前方への引っ張り力に対して当初は上方向に作用することから、引き下ろし動作としては抵抗となる。したがって、棚容器（６）は前方に移動しているので、この状態で収納品（２６）の収納取り出し作業をおこなってもよく、さらに前方下方に棚容器を移動する場合は、引き続き、棚容器（６）の前端縁を把持して斜め下方へ引き下ろす。
【００４５】
前記により、前後アーム（９）（１０）は軸支部（９ｂ）（１０ｂ）を支点として下方へ回動し、それぞれの作用点（９ａ）（１０ａ）を連結係合した棚支え（１１）により、棚支え（１１）および棚受け（１５）上の棚容器（６）は水平状態を保持したまま棚一段分下方の冷蔵庫本体開口部の前方まで降下する。（図８の状態）
この最下降位置における棚容器（６）の底面位置は、１４０〜１５５ｃｍに設定した。これは冷蔵庫の主な使用者である女性の平均身長が１５８ｃｍであることから、その目線の位置に合わせることで収納食品の状態を充分に視認でき、楽に収納取り出しができるようにしたものである。
【００４６】
このとき、棚容器（６）および棚保持機構は載置食品の重さを含めて相当な重量にあるが、渦巻きバネ（２０）の上方への付勢力により、比較的軽い負荷力で降下させることができる。
【００４７】
この下降の中途段階においては、前記ストッパー（１７）の突出部（１７ｃ）は後アーム（１０）によるガイドピン（１８）の回動により固定レール（７）の前端縁に係止状態にあり、万一使用者が棚容器（６）を奥方へ押し込もうとしてもストッパー作用により後方移動することはない。
【００４８】
そして、さらに棚容器（６）を降下させた場合は、後アーム（１０）に固着したオイルダンパー（２５）先端のゴムブッシュが前方に移動している可動レール（８）の上面に当接し、衝撃を吸収して騒音を発することなく、棚容器（６）のそれ以上の下降を阻止し定位置に保持するものである。
【００４９】
下方位置にある棚容器（６）を上部位置に戻す場合は、下降動作と逆に棚容器の前端を把持して斜め上方へ持ち上げれば、前述した各アーム（９）（１０）の軸支点と作用点、および棚容器の前端部との関係寸法と渦巻きバネ（２０）の付勢力により、軽い力の付与のみで棚容器（６）を上昇させることができる。
【００５０】
棚容器（６）が上昇すれば、突出部（１７ｃ）と固定レール（７）との係合は外れるため可動レール（８）の後方摺動は可能となり、押し込むことで棚容器を所定の後方位置に収納することができる。
【００５１】
上記および棚容器（６）の引き出し時においては、棚機構部品が複数組合わさっており、それぞれが可動構造であるため、棚容器の引き出しや挿入の際の移動時に左右の動きがちぐはぐになって移動が困難になる可能性があるが、本実施例においては、前述のごとく、左右両側の可動レール（８）間を連結体（１４）により繋ぐことにより多数の部品群の組立体である棚機構部の左右の幅寸法が一元的に定まり、固定レール（７）との間隙や係合関係を調整しやすくなって、組立体としての機構部全体のちぐはぐな動きを抑えることができ、円滑な移動作用を行うことができる。
【００５２】
また、調節機構によって連結体（１４）、すなわち可動レール（８）間の幅寸法を調節可能に繋ぐことで、各部品単位での寸法ばらつきが発生した場合も簡単に幅寸法の補正ができ、固定レール（７）に対する可動レール（８）の位置を最適な関係にしてガタツキを抑えることができる。
【００５３】
そしてまた、可動レール（８）間を直接繋ぐことで、滑車（１３）部分を歯車とすることができるため、左右の歯車の連動動作によって固定レール（７）内の移動方向がちぐはぐになることなく円滑化され、がたつくことをさらに抑えることができる。
【００５４】
上記実施例において、本発明構成を家庭用冷蔵庫における棚装置として採用する場合は、棚容器を冷蔵室内の全幅に亙って設けるだけでなく、冷蔵室内を幅方向に亙って一乃至複数の仕切板で区分し、その個々に対して上記棚装置を取り付け、棚容器が上下移動できるようにしてもよい。
【００５５】
なお、上記実施形態については、冷蔵庫における載置棚に採用した例によって説明したが、本発明はこれに限るものではなく、一般容器や食器の摺動棚、あるいは台所の収納装置や倉庫などの棚構成として採用しても良いことにはもちろんである。また、棚容器についても容器状ではなく下方における載置棚と同様の平板状の棚であっても何ら差し支えなく、採用位置も最上段でなくともよい。
【００５６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、最上段部位置にある棚容器であっても食品の収納や取り出しの使い勝手が良好な棚容器装置を得られるとともに、簡単な構成で摺動レールや滑車など多くの部品の組立体である棚装置の前後および上下移動時におけるガタツキや移動の際の異音を抑え、滑らかな移動動作を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す冷蔵室内の一部切欠斜視図である。
【図２】図１における冷蔵室内の棚機構部を示す斜視図である。
【図３】図２の可動レールとストッパーを示す詳細斜視図である。
【図４】可動レールに対する前アームと後アームとの関係分解図である。
【図５】前後アームと棚支えとの組立状態図である。
【図６】図２に示す棚機構部品の関係分解図である。
【図７】図１と同一部分の可動レールの引き出し状態を示す斜視図である。
【図８】図１と同一部分の棚容器の前方降下状態を示す斜視図である。
【図９】図８における棚機構部と棚容器の側面図である。
【図１０】後アームに対する渦巻きバネの取り付け状態を示す斜視図である。
【図１１】図９の棚機構部を外方からみた斜視図である。
【図１２】図２の支軸と棚容器との位置関係を示す縦断面図である。
【図１３】図３に示す支軸の他の実施形態を示す断面図である。
【図１４】一般の冷蔵庫を示す縦断面図である。
【図１５】従来の棚機構部を示す斜視図である。
【符号の説明】
１…冷蔵庫本体 ２…冷蔵室 ５…載置棚
６…棚容器 ７…固定レール ７ａ…前ストッパー
８…可動レール ９…前アーム １０…後アーム
９ａ、１０ａ…作用点 ９ｂ、１０ｂ…軸支部 １１…棚支え
１３…滑車 １３ａ…滑車止め １３ｂ…凸部
１４…支軸（連結体） １４ａ…ネジ部 １４ｂ…幅調節ナット
１５…棚受け １６…補強枠 １７…ストッパー
１７ａ…リンク溝 １７ｂ…軸支部 １７ｃ…突出部
１８…ガイドピン ２０…渦巻きバネ ２１…スプリングカバー
２２…後枠 ２３…棚固定具 ２５…オイルダンパー
２６…収納品 ２７…圧縮バネ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shelf device, and particularly a shelf device and a shelf device capable of changing the front and back and the vertical position in a storage shelf such as a food placement shelf or container, a cupboard, or a kitchen or a warehouse provided in a refrigerator storage room. It is related with the equipped refrigerator.
[0002]
[Prior art]
In recent years, for example, refrigerators and kitchen storage shelves have a tendency to increase in storage capacity along with diversification of eating habits, and in particular, in household refrigerators, the class with storage capacity exceeding 400 liters has become mainstream. The external height dimension of this is about 180 cm, and the width dimension and depth dimension tend to increase.
[0003]
Along with this, the storage capacity of each storage room, such as a refrigerator room or a vegetable room, has also been expanded. As shown in FIG. 14, the storage frequency of each storage room is the highest in the upper part of the main body (51). A large refrigerated room (52) with a large storage capacity is installed, and a vegetable room (53) and a freezer room (54) are installed below it. The refrigerating room (52) is closed so that the opening can be opened and closed by a door pivotally supported on one side of the front opening, and a mounting shelf (55) for dividing the storage space into a plurality of upper and lower stages in the room. Is installed. Moreover, the vegetable compartment (53) and the freezer compartment (54) are made into the drawer type which attached the container to the storage room side of the door for the convenience of taking in / out of stored goods.
[0004]
However, as described above, the height of the refrigerator main body is about 180 cm, and the refrigerator compartment (52) is arranged at the top of the main body, so the bottom position of the uppermost shelf (55) in the refrigerator compartment is about 160 cm from the floor surface. Due to the height and depth, the storage and removal of food on the top shelf (55) is often difficult for people with low height, and it is difficult to check the storage status. There was a space that was extremely difficult to use, especially at the back of the shelf.
[0005]
On the other hand, the applicant of the present invention filed as Japanese Patent Application No. 2002-214431, and as shown in FIG. 15, the fixed rails (57) are arranged on the upper side walls of the refrigerator compartment (52), The front and rear arms (59) and (60) are pivotally supported on a movable rail (58) provided with a pulley (63) that slides horizontally in the fixed rail (57), and both arms (59). (60) are connected by a shelf holder (65) via a shelf support (61), a shelf container (56) is placed on the shelf receiver (65), and the shelf container (56) is placed by the movable rail (58). ) And the shelf container (56) can be moved up and down while maintaining the horizontal state by rotating the arms (59) and (60), making it easy for the user to reach and improving usability. A shelf device has been proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, while the shelf container having the above-described configuration has an advantage that it is easy to use, there are many complicated structures for holding and moving the shelf other than the shelf container (56) main body and the rails (59) and (60). Therefore, the variation of each component and the variation of the assembly size become large, and the inner box width dimension of the storage chamber to which the vertical movement mechanism of this shelf container (56) is attached is also filled by foaming in the field. Variations occur due to the foaming conditions of the urethane foam insulation.
[0007]
In order to absorb the variation in each dimension and move the shelf device smoothly, the left and right fixed rails (57) and the movable rail (58), and the pulley (63) attached to the movable rail and the shelf moving mechanism It is necessary to provide an adjustment allowance with sufficient margin in the mounting width dimension. As a result, the adjustment allowance mainly causes the play when the shelf container is pulled out and stored, and the generation or movement of noise due to the play is increased. Combined with the fact that the shelves including the mechanism are heavy, there is a problem that it is difficult for the user to use and causes anxiety about the weight.
[0008]
The present invention has been made in consideration of the above points, and even if the installation position in the storage and storage room is high, the shelf height position can be moved up and down with a simple and light operation, and the usability is improved. The present invention provides a shelf device in which rattling during back-and-forth and up-and-down movement of the device is suppressed at a low cost with a simple mechanism, and a refrigerator provided with the shelf device.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The shelf device of the present invention connects a fixed rail disposed on the side surface of the storage unit, a movable rail that slides horizontally in the fixed rail, an arm pivotally supported on the movable rail, and arms on both sides. In the shelf device, which comprises a shelf support and a shelf container placed on the shelf support, moves forward by the movable rail, and can move up and down while maintaining the horizontal state of the shelf container by rotating the arm The movable rails on both sides are connected by a connecting body.
[0010]
According to this configuration, it is possible to obtain a shelf container device that is easy to use for storing and taking out food, even with the shelf container at the uppermost position, and with a simple configuration, it can be used for many parts such as slide rails and pulleys. It is possible to suppress rattling and noise during the movement of the shelf device, which is an assembly, before and after and vertically, and to obtain a smooth movement operation at a low cost.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing the upper part of the refrigerator compartment (2) with the door (12) arranged at the upper part of the refrigerator main body (1) open, and the refrigerator compartment (2) and below the refrigerator compartment (2). A storage room (not shown) such as a vegetable room or a freezing room is formed by an inner box (4) provided inside the outer box via a heat insulating material.
[0012]
The refrigerator compartment (2) is arranged at the uppermost part of the refrigerator main body (1) as in the prior art, and has a configuration in which cold air generated by a cooler (not shown) provided on the back surface is introduced into the room by a fan and cooled. The interior of the room is divided into a plurality of storage units by a mounting shelf (5) to form a storage space for refrigerated food.
[0013]
(6) is a shelf container installed over the full width at the uppermost part in the refrigerator compartment (2). The shelf container is formed in a container shape with a peripheral wall, and the front surface is a low wall with a large opening up and down. . The back wall is made slightly lower to make it easier to introduce the cooling air from the fan on the back into the container, but the cold air duct is extended from the back wall of the refrigerator compartment (2) to the ceiling surface. The cooling efficiency may be improved by blowing out cold air from the upper surface, and a movable rail (sliding in a fixed rail (7) horizontally disposed in the depth direction above the left and right side walls of the inner box (4)). 8), which is pivotally supported on the base surface, and is held by the front arm (9), the rear arm (10) shown in FIG. 4 and the shelf support (11) shown in FIG. Yes.
[0014]
Hereinafter, the front and rear and up and down movable configurations of the shelf container (6) will be described in detail. As shown in FIG. 2, which is a state where the shelf mechanism portion is viewed from the inside of FIG. 1, the fixed rail (7) is disposed in the depth direction at a predetermined height position above the refrigerator compartment (2). The depth of the shelf container (6) is such that when the door is closed, the inner pocket portion of the door (12) at the front opening of the refrigeration room protrudes considerably to the indoor side due to the recent increase in storage capacity. It is set to about half of the depth dimension of 2).
[0015]
As shown in FIG. 3, in a fixed rail (7) having a U-shaped cross section, it slides in the horizontal direction by two pulleys (13) attached to the outer rear part in the longitudinal direction of the depth with a predetermined interval. A movable rail (8) is provided. Inside the base surface of the movable rail (8), the front arm (9) and the rear arm (10) are separated from each other, and a lower part thereof is pivotally supported. The rack support (11) can be moved in parallel with the rotation of the front and rear arms by being pivotally attached at the two action points (9a) and (10a) at the front ends of the front arm (9) and the rear arm (10). Hold on.
[0016]
As shown in FIG. 5, the action points (9a) and (10a) are located about 15 degrees rearward from the vertical upper portions of the shaft support portions (9b) and (10b), and once lifted when rotated forward. After that, it turns downward.
[0017]
As can be understood from FIG. 6 showing the disassembled state of each shelf functional component, a shelf receiver (11) that forms a horizontal shelf mounting surface between the shelf supports (11) located on both side walls of the refrigerator compartment. 15) is fixed to the shelf support (11) together with the shelf receiver (15), and the reinforcing structure (16) made of metal wire protruding forward and curved like a frame is used to reinforce the shelf container itself. The container is reinforced and supported without forming the storage container, and the storage and placement portion of the shelf container (6) is formed. The shelf container (6) is placed and moved on the fixed rail (7) in the front-rear direction. The front and rear arms (9) and (10) are arranged so as to be vertically rotatable while maintaining a horizontal state.
[0018]
In the above-described embodiment, the shelf support (11) and the shelf support (15) are formed as separate members for the purpose of assembling work of the shelf mechanism parts and the transportation process, and they are joined later. You may make it attach to a front-and-rear arm (9) (10) as components.
[0019]
The upper part of the movable rail (8) controls the rotation of the front and rear arms (9) and (10), and when the movable rail (8) moves to the frontmost end position of the fixed rail (7). The front and rear arms (9) and (10) are allowed to rotate, the shelf support (11) is moved together with the front and rear arms, and the shelf container (6) placed on the shelf support and the shelf support (15) is moved downward. A stopper (17) that enables this is pivotally supported.
[0020]
As clearly shown in FIG. 3, the stopper (17) has a fan-shaped link groove (17a) that transitions from a horizontal state to an arc shape at the periphery, and the link groove (17a) has a rear groove. A guide pin (18) projecting outward from the arm (10) is slidably engaged so that it rotates with the shaft support (17b) as a fulcrum as the rear arm (10) rotates. The protrusion (17c) formed in the vicinity of the shaft support (17b) is engaged with the upper surface of the fixed rail (7) and moved together with the movable rail (8), and is engaged with the front end surface of the fixed rail (7). Thus, the rearward movement of the movable rail (8) is restricted.
[0021]
As shown in FIG. 7, during the horizontal movement of the movable rail (8), the rotation of the stopper (17) is prevented by bringing the protrusion (17c) into contact with the upper surface of the fixed rail (7). Thus, since the rear arm (10) and the front arm (9) do not rotate, the downward rotation of the shelf container (6) during the forward movement of the movable rail (8) is prevented. This is in order to prevent the shelf container (6) from coming into contact with food on the lower shelf (5) and being damaged when the shelf container (6) is lowered during the forward movement.
[0022]
When the movable rail (8) reaches the foremost end of the fixed rail (7) and stops, the protrusion (17c) of the stopper is disengaged from the upper part of the front end of the fixed rail (7), so that the stopper (17) rotates. It is permitted to rotate downward, and the downward rotation of the front and rear arms (9) and (10) is also permitted, so that the shelf container (6) can be moved downward.
[0023]
As a result of the rotation of the stopper (17), as shown in FIG. 8 which is a perspective view of the shelf container (6) in a forward descending state and FIG. 9 which is a side view thereof, the projecting portion (17c) has a shaft supporting portion (17b). As a fulcrum, it is formed so as to be locked to the front end edge of the fixed rail (7), and the horizontal movement of the movable rail (8) is prevented from moving backward so that the shelf container (6) does not slide directly backward from the lower position. I have to. This is also to prevent the shelf container (6) from contacting the food on the shelf located at the rear when the shelf container (6) is directly moved backward from the lower position.
[0024]
Although the protrusion (17c) acts as described above, the provision of the pulley (17d) on the protrusion enables smooth sliding when contacting the upper surface of the fixed rail (7).
[0025]
As shown in FIG. 4 and FIG. 10 which is an assembly drawing thereof, a spiral spring (20) is attached to the shaft support portion (10b) of the rear arm (10) positioned below in the normal installation state. The spiral spring (20) is a spirally wound plate spring. The center portion of the spiral spring (20a) is locked by using a slit (19a) provided on the support shaft (19), and the end portion (20a) of the outer periphery of the spring. Is fixed to the flange (10c) on the lower side of the rear arm with a screw so that the rear arm (10) returns to the front rotation direction, that is, the rear arm is biased with upward and rearward turning power. I have to.
[0026]
The spiral spring (20) suppresses the descending speed due to the weight of the shelf container mechanism when the user rotates the shelf container (6) forward and downward, and conversely when the user raises the shelf container (6) to the rear upper part, The ascending force is applied to (6) so as to reduce the load for lifting, and the spring force is set to 1 to 5 kg.
[0027]
A spring cover (21) covering the spiral spring (20) shown in FIG. 6 is attached to the inner surface of the front and rear arms (9) and (10) to which the spiral spring (20) is attached. The spring cover (21) covers the shelf mechanism portion such as the spiral spring (20) that is exposed to the outer surface when the shelf container (6) is moved downward, and improves the outer surface design. This protects your fingers from being pinched by the fingers.
[0028]
The shelf support (11) for connecting and fixing the front and rear arms (9) and (10) is provided on the inner surface side through the spring cover (21), and as described above, the both side lower surfaces of the shelf support (11). The shelf holder (15) is fixed with screws and the reinforcing frame (16) is fastened together. Further, as shown in FIG. ) Are connected by a rear frame (22) to form a storage holding portion for the shelf container (6).
[0029]
The shelf container (6) is disposed between the shelf support mechanisms in the above state, the lower edge of the front end is fitted into the reinforcing frame (16), the bottom surface is supported by the shelf holder (15), and the upper edge portion is the shelf. The fixture (23) is detachably locked to the upper surface of the shelf support (11).
[0030]
As shown in FIG. 6, the shelf fixture (23) is attached by inserting a shaft (23 a) into a support portion (11 a) formed in the upper notch portion of the shelf support (11), and below the support portion. The upper peripheral edge of the shelf container (6) is locked and held by the locking projection (23b) that engages with the drilled through hole (11b), and the shelf is fixed even when the shelf container (6) is removed. The tool (23) is held by the support portion (11a) of the shelf support. The shelf container (6) can be attached and detached with screws or fasteners, but with the above configuration, there is no possibility that the fixtures will be lost.
[0031]
Further, an oil damper (25) is fixed to the outer surface side of the rear arm (10) as a buffer when the shelf container (6) stops descending, and the shelf container (6) after moving forward is at the maximum lowered position. 9 and FIG. 11, which shows the shelf mechanism when viewed from the outside, the rubber bush at the tip of the oil damper (25) is moved along with the rotation of the rear arm (10). The upper end of (8) is flexibly contacted to stop the rotation.
[0032]
As described above, the shelf mechanism unit in which the front and rear arms (9) and (10), the shelf holder (11), the stopper (17) and the like are integrally assembled has its movable rail (8) portion fixed rail (7). ) And inserted into the U-shaped groove from the front, and thereafter, the front opening of the fixed rail (7) is sealed with the front stopper (7a) to be installed in the refrigerator compartment (2).
[0033]
When the shelf container (6) is pulled out, the pulley (13) of the movable rail (8) comes into contact with the front stopper (7a) to stop sliding forward, and is attached to the fixed rail (7). By forming the portion with an elastic material such as rubber, the impact force to the front stopper (7a) of the pulley (13) is relaxed, and the generation of sound is suppressed.
[0034]
Thus, the pulleys (13) before and after the movable rail (8) disposed in the fixed rail (7) extend in a rod shape on the opposite side with the support shaft (14) as a rigid body, and the pulleys (13) on both sides (13). ) Are connected to each other.
[0035]
As shown in FIG. 3, the support shaft (14), which is a connecting body, is provided with a width adjusting nut (14b) at the tip screw portion (14a) at the width center portion of the refrigerator compartment, and left and right screw portions (14a). ) To adjust the width dimension between the left and right pulleys (13) by engaging and rotating the width adjusting nut (14b), as shown in FIG. The bottom surface of the shelf container (6) and the lower rotation end of the rear arm (10) are positioned above the support shaft (14) so that the rotational movement of the arm (10) is not hindered.
[0036]
The configuration for adjusting the width dimension between the left and right pulleys (13) is not limited to the above, and as shown in FIG. 13, both ends of the support shaft (14) or one of the ends and a cylindrical pulley stopper ( 13a) is provided with a compression spring (27) so that the position of the pulley (13) is always biased outward and biased so as to contact the inner surface of the fixed rail (7) to prevent rattling. It may be. At this time, if the protrusion (13b) is formed at the end of the pulley stopper (13a), the frictional resistance due to contact with the fixed rail (7) during sliding is reduced, and a smoother sliding action is obtained. It is done.
[0037]
As a connection structure, it is not restricted to the structure which extends the spindle (14) of a pulley (13) as mentioned above, You may connect with the connection body of a member different from a spindle (14), and both sides The movable rails (8) may be directly connected to each other.
[0038]
That is, the movable rails (8) are directly connected to each other by a connecting body, and the width of the movable rail (8) is adjusted to the position of the fixed rail (7) fixed to the inner box side wall. The movable rail (8) to which the section is attached can be installed at an optimal position with respect to the fixed rail (7) without being affected by variations in the inner box width and assembly dimensions. Therefore, the pulley (13) and the fixed rail (7) The gap between the shelf container and the rack can be eliminated, and the occurrence of abnormal noise can be reduced, so that the shelf container (6) can be pulled out and stored smoothly. Anxiety about the weight of can also be reduced.
[0039]
Note that the gap between the movable rail (8) and the shelf support (11) fixed to the movable rail (8) via the rear arm (10) can be adjusted by a spacer or the like when assembled to the fixed rail (7). Good.
[0040]
Further, since the movable rail (8) is directly connected by the coupling body, the pulley (13) portion can be a gear mechanism, and the sliding surface of the fixed rail (7) with which the gear is engaged is rack-shaped and meshed. By matching, the pulleys (13) on the left and right sides are interlocked and the movement amount of the movable rails (8) on both sides is synchronized, so that the shelf mechanism can be prevented from moving in an oblique direction. And the sliding movement of the fixed rail (7) on the left and right sides can be eliminated, and the storage and withdrawal of the shelf container (6) can be performed smoothly without rattling.
[0041]
Next, the operation of the present invention will be described. In the mounting state (the state of FIG. 1) of a normal shelf container (6) in which the refrigerator compartment (2) is closed, the movable rail (8) is at the innermost part in the fixed rail (7). At the same time, the front and rear arms (9) and (10) are also positioned at the rear of the movable rail (8) in a standing state, and the shelf container (6) is held at the back of the uppermost stage in the room.
[0042]
When the shelf container (6) is moved downward for storing the food (26) or taking out the placed food, if the user grasps the front end of the shelf container (6) and pulls it forward, the movable rail (8 ) Slides in the fixed rail (7) while being supported by the pulley (13), and moves forward by about 2/3 of the depth dimension. (State of FIG. 7)
In this state, the arc-shaped stopper (17) attached to the movable rail (8) is prevented from rotating because the protrusion (17c) is located on the upper surface of the fixed rail (7), and the guide pin ( 18) cannot move in the link groove (17a), and therefore the rear arm (10) does not rotate and the shelf container (6) does not move downward.
[0043]
When the movable rail (8) reaches the foremost end and the protrusion (17c) of the stopper (17) is disengaged from the front end of the fixed rail (7), the front arm (9) And the rear arm (10) can be rotated.
[0044]
At this time, the guide pin (18) fixed to the rear arm (10) is in the horizontal portion of the link groove (17a), and the action point of the arm initially acts upward with respect to the forward pulling force. The pull-down operation is a resistance. Therefore, since the shelf container (6) has moved forward, the storage (26) may be stored and taken out in this state. When the shelf container is further moved forward and downward, the shelf container continues. Grasp the front edge of (6) and pull it down diagonally.
[0045]
As described above, the front and rear arms (9) and (10) rotate downward with the shaft support portions (9b) and (10b) as fulcrums, and the shelf supports (11) connected and engaged with the respective action points (9a) and (10a). Then, the shelf container (6) on the shelf support (11) and the shelf receiver (15) descends to the front of the refrigerator main body opening one shelf below while maintaining the horizontal state. (State of FIG. 8)
The bottom surface position of the shelf container (6) at this lowest position was set to 140 to 155 cm. Since the average height of a woman who is the main user of the refrigerator is 158 cm, the state of the stored food can be sufficiently visually confirmed by adjusting the position of the line of sight, and can be easily stored and taken out. .
[0046]
At this time, the shelf container (6) and the shelf holding mechanism have a considerable weight including the weight of the loaded food, but are lowered with a relatively light load force by the upward biasing force of the spiral spring (20). be able to.
[0047]
In the middle stage of the descent, the protrusion (17c) of the stopper (17) is locked to the front edge of the fixed rail (7) by the rotation of the guide pin (18) by the rear arm (10), Even if the user tries to push the shelf container (6) inward, the user will not move backward due to the stopper action.
[0048]
When the shelf container (6) is further lowered, the rubber bush at the tip of the oil damper (25) fixed to the rear arm (10) comes into contact with the upper surface of the movable rail (8) moving forward, The shelf container (6) is prevented from further descending and held in place without absorbing noise and generating noise.
[0049]
When returning the shelf container (6) in the lower position to the upper position, if the front end of the shelf container is gripped and lifted diagonally upward, the shaft fulcrum of each arm (9) (10) is reversed. The shelf container (6) can be raised only by the application of a light force, due to the relation between the action point and the front end of the shelf container and the biasing force of the spiral spring (20).
[0050]
When the shelf container (6) rises, the protrusion (17c) and the fixed rail (7) are disengaged from each other, so that the movable rail (8) can be slid rearward. Can be stored in position.
[0051]
When the above and the shelf container (6) are pulled out, a plurality of shelf mechanism parts are combined, and each has a movable structure, so that the left and right movements become staggered when the shelf container is pulled out or inserted. Although it may be difficult to move, in this embodiment, as described above, the shelf which is an assembly of a large number of parts by connecting the movable rails (8) on both the left and right sides with the connecting body (14). The left and right width dimensions of the mechanism section are determined centrally, making it easy to adjust the gap and engagement relationship with the fixed rail (7), and can suppress the jerky movement of the entire mechanism section as an assembly. Can be moved.
[0052]
Further, by connecting the connecting body (14), that is, the width dimension between the movable rails (8) in an adjustable manner by the adjusting mechanism, the width dimension can be easily corrected even when a dimensional variation occurs in each part unit, The position of the movable rail (8) with respect to the fixed rail (7) can be set in an optimal relationship to suppress backlash.
[0053]
Moreover, since the pulley (13) can be used as a gear by directly connecting the movable rails (8), the moving direction in the fixed rail (7) is staggered by the interlocking operation of the left and right gears. It can be smoothed and can be further prevented from rattling.
[0054]
In the above embodiment, when the configuration of the present invention is adopted as a shelf device in a household refrigerator, not only the shelf container is provided over the entire width of the refrigerator compartment, but also one or more of the refrigerator compartment over the width direction. You may classify | divide with a partition plate, attach the said shelf apparatus with respect to each, and you may enable it to move a shelf container up and down.
[0055]
In addition, although the said embodiment demonstrated by the example employ | adopted as the mounting shelf in a refrigerator, this invention is not limited to this, A general container, a sliding shelf of tableware, a kitchen storage apparatus, a warehouse, etc. Of course, it may be adopted as a shelf configuration. Further, the shelf container is not in the shape of a container but may be a flat shelf similar to the mounting shelf in the lower part, and the position of adoption may not be the uppermost stage.
[0056]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to obtain a shelf container device that is easy to use for storing and taking out food, even with a shelf container in the uppermost position, and with a simple configuration, Smooth movement operation can be obtained at low cost by suppressing rattling and noise during movement of the shelf device, which is an assembly of many parts such as pulleys, before and after and vertically.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway perspective view of a refrigerator compartment showing an embodiment of the present invention.
2 is a perspective view showing a shelf mechanism section in the refrigerator compartment in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a detailed perspective view showing the movable rail and the stopper of FIG. 2;
FIG. 4 is an exploded view of a relationship between a front arm and a rear arm with respect to a movable rail.
FIG. 5 is an assembly state diagram of the front and rear arms and the shelf support.
6 is a relational exploded view of the shelf mechanism components shown in FIG. 2. FIG.
7 is a perspective view showing a state in which the movable rail of the same portion as FIG. 1 is pulled out. FIG.
8 is a perspective view showing a state where the shelf container of the same part as FIG. 1 is lowered forward. FIG.
FIG. 9 is a side view of the shelf mechanism and the shelf container in FIG.
FIG. 10 is a perspective view showing a state in which a spiral spring is attached to the rear arm.
FIG. 11 is a perspective view of the shelf mechanism portion of FIG. 9 as viewed from the outside.
12 is a longitudinal sectional view showing the positional relationship between the support shaft of FIG. 2 and the shelf container.
13 is a cross-sectional view showing another embodiment of the support shaft shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing a general refrigerator.
FIG. 15 is a perspective view showing a conventional shelf mechanism.
[Explanation of symbols]
1 ... refrigerator body 2 ... refrigerator compartment 5 ... mounting shelf
6 ... Shelf container 7 ... Fixed rail 7a ... Front stopper
8 ... movable rail 9 ... front arm 10 ... rear arm
9a, 10a ... operating point 9b, 10b ... shaft support 11 ... shelf support
13 ... pulley 13a ... pulley stop 13b ... convex
14 ... Support shaft (connector) 14a ... Threaded portion 14b ... Width adjustment nut
15 ... Shelf holder 16 ... Reinforcement frame 17 ... Stopper
17a ... Link groove 17b ... Shaft support 17c ... Projection
18 ... Guide pin 20 ... Spiral spring 21 ... Spring cover
22 ... Rear frame 23 ... Shelf fixture 25 ... Oil damper
26 ... Storage goods 27 ... Compression spring
