JP2005004781A - 個人認証方法および個人認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 虹彩認識を利用した個人認証において、たとえ虹彩画像に外光が映り込んだとしても、認証精度が低下しないようにする。
【解決手段】 被認証者について、撮影装置によって、外光映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影するA1。撮影した複数の虹彩画像から、認証用の特徴量である虹彩コードをそれぞれ抽出しA2、抽出した複数の虹彩コードと登録虹彩コードとをそれぞれ照合して、複数の照合結果を作成しA3、複数の照合結果を統合して最終的な照合スコアを得てA4、この最終的な照合スコアを用いて認証を行うA5。
【選択図】 図1

Description

本発明は、虹彩画像を利用した個人認証の技術に関するものであり、特に、例えば太陽光などの外光下において、虹彩認証の精度を向上させる技術に属する。
近年、虹彩画像を用いた個人認証の技術が、重要施設への入退室管理、銀行等のATM(Automated Teller Machine)、PCログイン用途などに利用され始めている。通常、虹彩認証は次のようなステップで行われる。
1.近赤外LEDなどを用いて虹彩を照明し、虹彩画像を取得
2.虹彩画像を解析して虹彩コードを抽出
3.抽出された虹彩コードと予め登録されている虹彩コードとの比較を行い、両コードの差異(距離)が閾値以下の場合は本人と判断
ここで、照明に近赤外光を用いるのは、近赤外光が人間に知覚されないため被認証者が眩しさを感じないという利点による。加えて、地球上の殆どの人が茶褐色系の虹彩を有しているが(青色や灰色の虹彩を持つ人種も存在するが世界的にみれば少数である)、茶褐色の虹彩は可視光下において虹彩パタンの視認が難しいのに対し、近赤外光ではコントラスト豊かに撮影可能だからである。なお、青色や灰色の虹彩も近赤外光下で虹彩パタン撮影が可能である。
上述したように、虹彩認証は、入退室管理、ATM、PCログイン用途などに利用され始めているが、そのほとんどが近赤外成分の外来光が少ない室内での使用を前提としている。太陽光などの近赤外成分を多く含む外光下で虹彩認証を行う場合には、太陽等が発する近赤外光や、太陽等に照射された物体が反射する近赤外光が広範囲に眼に映り込む。また、直射日光が顔に当たる場合は、虹彩領域に瞼または睫の影ができることがある。そしてこれらの要因により、本人拒否率(FRR)が増加してしまう。ただし、映り込みや、瞼または睫の影によって、取得された虹彩パタンが偶然他人の虹彩パタンと近くなってしまうことは、確率的にまずありえず、したがって、他人受諾率(FAR)が増加する可能性はきわめて低い。
ATMの施設は、建物の入り口付近で、通りに面した場所に設置される場合が多い。このような施設において、外光の影響を防ぐ方法が、特許文献1および特許文献2に提案されている。特許文献1では、虹彩を撮影するカメラのレンズの外側に第一の偏光手段を設け、虹彩認識装置と外来光の光源との間(窓など)に第二の偏光手段を設け、第一、第二の偏光手段の偏光方向を異ならせることによって、外来光の映り込みを防いでいる。また特許文献2では、外来光が眼に入射する位置(窓など)に、外来光の波長成分のうち眼を照明する非可視光の成分を反射または吸収する非可視光非通過フィルタを設置することによって、外来光が眼に映り込むことを防いでいる。
映り込みを防ぐその他の手段としては、カメラの前にアイカップなどの遮光手段を設け、被撮影者が覗き込んで虹彩画像を撮影する方法がある。
また、外光ではないが、眼を照明する照明手段自体が映り込んだ場合の対処方法が、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6に提案されている。
特許文献3では、虹彩画像を複数回撮影する間に被撮影者の頭部が動くことを期待し、得られた複数枚の虹彩画像を利用することによって映り込みの影響を低減している。まず、1枚の画像と登録画像とのマッチングを行い、一致した部分をマッチング用画像に追加する。その後、他の画像についても登録画像とのマッチングを行い、一致した部分を順次マッチング用画像に追加していく。そして、最終的に作成されたマッチング用画像と登録画像とを比較し、認証を行う。
特許文献4,特許文献5,特許文献6に示された技術は、全て、設置位置の異なる複数の照明手段を利用している。すなわち、複数の照明手段をそれぞれ異なるタイミングで照射し、照射タイミングに合わせて複数の虹彩画像を撮影する。照明の映り込み位置が異なる複数の虹彩画像(または特徴量もしくは照合結果)を合成して、映り込みの影響のない虹彩画像(または特徴量もしくは照合結果)を作成している。
特開平10−21392号公報 特開2000−185032号公報 特開平9−212644号公報 特開平10−162146号公報 特開平11−203478号公報 特開2001−167252号公報
ところが、従来の技術では、次のような問題があった。
特許文献1、特許文献2の技術では、ATMのような施設を前提としているため、いずれも装置が大掛かりなものになってしまい、実施にコストがかかるとともに、適用可能な用途が限定されてしまう、という問題がある。
また、カメラの前にアイカップなどの遮光手段を設け、被撮影者が覗き込んで虹彩画像を撮影する方法では、非接触で認証可能という虹彩認証の利点が失われてしまい、衛生面やユーザインタフェースの観点からみて好ましくない。
また、特許文献3は、元来、外光映り込み対策ではなく、装置に付属する照明手段の映り込みに対する対策である。そして、被撮影者の頭部が自然に動くことを期待しているが、頭部が動かなかったときは映りこみの影響を低減することはできず、効果が得られない。また仮に頭部が動いたとしても、被撮影者は、認証のために装置の前にいるので、装置から視線を大きくそらすとは考えにくく、したがって、映り込みの位置が変わる可能性は低い。
また、特許文献4,特許文献5,特許文献6に示された複数の照明手段を用いる手法は、装置に付属する照明手段の映り込みに対する対策としては意味があるが、外光下の映り込みに対してはほとんど意味をなさない。
前記の問題に鑑み、本発明は、虹彩画像を用いた個人認証において、たとえ虹彩に外光が映り込んだとしても、認証精度が低下しないようにすることを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る個人認証は、被認証者について虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像に太陽光による映り込みが生じているか否かを判断し、太陽光による映り込みが生じていると判断したときは、被認証者について、太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて認証を行う一方、太陽光による映り込みが生じていないと判断したとき、撮影した虹彩画像を用い、認証を行うものであり、かつ、前記判断の際に、虹彩画像と登録虹彩データとを照合して照合結果を得、照合結果を複数のブロックに分割し、各ブロック毎の照合スコアを計算し、照合スコアが第1の閾値以上であるブロック数が第2の閾値以下であるとき、太陽光による映り込みが生じていると判断するものである。
この発明によると、太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を利用して、太陽光映り込みの影響を相互に軽減するようにして、認証を行うことが可能になるので、外光下であっても、本人拒否率を抑えた個人認証を実行することができる。しかも、本人の虹彩画像に太陽光による映り込みが生じていると判断された場合に、複数の虹彩画像を撮影するので、常に虹彩画像を複数撮影する煩わしさから被認証者を解放することが可能となる。
また、本発明に係る個人認証は、撮影環境の近赤外光の強度を測定し、強度が所定の閾値以上であるとき、被認証者について、太陽光による虹彩への映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて、認証を行う一方、前記強度が所定の閾値未満であるとき、被認証者について、虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像を用いて、認証を行うものである。
この発明によると、近赤外光の強度が大きく映り込みが生じ易い場合に、複数の虹彩画像を撮影するので、太陽光映り込みの影響を相互に軽減するようにして認証を行うことが可能になり、外光下であっても、本人拒否率を抑えた個人認証を実行することができる。しかも、常に虹彩画像を複数撮影する煩わしさから被認証者を解放することが可能となる。
以上のように本発明によると、虹彩画像に太陽光による映り込みが生じていると判断された場合や、近赤外光の強度が大きく映り込みが生じ易い場合に、太陽光の映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を利用して、外光映り込みの影響を相互に軽減するようにして、認証を行うことができる。したがって、外光下であっても、認証精度が十分に高い個人認証を実行することができ、しかも、常に虹彩画像を複数撮影する煩わしさから、被認証者を解放することができる。
本発明の第1態様によると、被認証者について虹彩画像を撮影する撮影処理と、撮影した虹彩画像に太陽光による映り込みが生じているか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において太陽光による映り込みが生じていると判断したとき、前記被認証者について太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて認証を行う第1の認証処理と、前記判断処理において太陽光による映り込みが生じていないと判断したとき、前記撮影した虹彩画像を用いて認証を行う第2の認証処理とを備え、前記判断処理は、前記虹彩画像と登録虹彩データとを照合して照合結果を得るステップと、前記照合結果を複数のブロックに分割し、各ブロック毎の照合スコアを計算するステップと、照合スコアが第1の閾値以上であるブロック数が第2の閾値以下であるとき、太陽光による映り込みが生じていると判断するステップとを備えた個人認証方法を提供する。
本発明の第2態様によると、撮影環境の近赤外光の強度を測定する測定処理と、前記強度が所定の閾値以上であるとき、被認証者について太陽光による虹彩への映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて認証を行う第1の認証処理と、前記強度が所定の閾値未満であるとき、被認証者について虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像を用いて認証を行う第2の認証処理とを備えた個人認証方法を提供する。
本発明の第3態様によると、被認証者について虹彩画像を撮影する撮影手段と、撮影した虹彩画像に太陽光による映り込みが生じているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段において、太陽光による映り込みが生じていると判断したとき、前記被認証者について太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて認証を行う第1の認証手段と、前記判断手段において太陽光による映り込みが生じていないと判断したとき、前記撮影した虹彩画像を用いて認証を行う第2の認証手段とを備え、前記判断手段は、前記虹彩画像と登録虹彩データとを照合して照合結果を得る手段と、前記照合結果を複数のブロックに分割し、各ブロック毎の照合スコアを計算する手段と、照合スコアが第1の閾値以上であるブロック数が第2の閾値以下であるとき、太陽光による映り込みが生じていると判断する手段とを備えた個人認証装置を提供する。
本発明の第4の態様によると、撮影環境の近赤外光の強度を測定する測定手段と、前記強度が所定の閾値以上であるとき、被認証者について太陽光による虹彩への映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて認証を行う第1の認証手段と、前記強度が所定の閾値未満であるとき、被認証者について虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像を用いて認証を行う第2の認証手段とを備えた個人認証装置を提供する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、本願明細書において、「外光」とは、虹彩認証装置または撮影装置に付属する虹彩撮影用照明以外の光のことをいう。また、「映り込み」とは、撮影された虹彩画像において、空間的に一様でない「外光」によって形成される虹彩領域の輝度パタンのことをいう。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る虹彩認識を用いた個人認証方法を示すフローチャートである。また図2は本実施形態に係る個人認証方法を実施する際に利用する撮影装置の一例としての認証機能付携帯電話の外観を示す図、図3は図2の認証機能付携帯電話の内部構成を示す図である。本実施形態では、被認証者は、図2のような認証機能付携帯電話を用いて、外光下で虹彩認証を行うものとする。
図2の認証機能付携帯電話10は、通常の携帯電話に、虹彩画像撮影用のカメラ11および照明12が付加されている。カメラ11および照明12以外には、モニタ13、操作ボタン14、スピーカ15、マイク16およびアンテナ17等を備えている。照明12としては、1個または数個の近赤外LEDを用いている。近赤外光の照明を用いるのは、被認証者が眩しさを感じないようにするためであり、また、茶褐色である虹彩パタンをコントラスト良く撮影できるようにするためである。カメラ11には可視光カットフィルタがセットされており、近赤外成分のみを受光するようにしている。モニタ13には、撮影中の虹彩画像や認証結果が表示される。なお、太陽や白熱灯等、近赤外成分を大量に含む光源下での撮影では、撮影装置には必ずしも照明を付属させる必要はなく、また付属していても点灯させる必要はない。
また図3に示す内部構成において、認証手段21では、カメラ制御部22、照明制御部23およびモニタ制御部24が主制御部27に接続されている。カメラ制御部22はカメラ11を制御して虹彩画像の撮影を行い、撮影された虹彩画像は画像メモリ25に蓄積される。認証処理部26は画像メモリ25に蓄積された虹彩画像を用いて認証処理を行う。照明制御部23は照明12を制御し、撮影するタイミングと同期して虹彩領域を照明する。モニタ制御部24はモニタ13の表示画面を制御する。
以下、図1のフローに従って、本実施形態に係る個人認証方法における処理について、説明する。
まず、被認証者は、図2の認証機能付携帯電話10を持ち、外光下にて、外光映り込み位置が異なる複数(N枚)の虹彩画像を撮影する(A1)。撮影の際には、被認証者は、眼から所定距離の位置(カメラ11が単焦点の場合には例えば20cm程度前)に認証機能付携帯電話10を持ち、カメラ11が捉えている虹彩画像がモニタ13に表示される様子を確認しながら、虹彩全域が視野内に含まれ、ピントが合うように位置合わせを行った後、操作ボタン14のうちの1つに割り当てられている撮影ボタンを押下する。この動作を、外光の映り込み位置が異なるように、N回繰り返す。また、撮影開始ボタンを1度押下し、動画撮影を行いながら連続的にN枚のフレーム画像を取得してもよい。
ここで、外光の映り込み現象について、詳しく説明する。
図4に示すように、外光下で撮影した虹彩画像は、広範囲にわたって外光の映り込みが起きる。これは太陽光に含まれる近赤外成分(太陽光は、紫外線、可視光、近赤外線、遠赤外線など幅広い波長帯域を有する電磁波)の強度が大きいために、直射日光だけでなく日光を照射された多くの物体から反射された近赤外成分が、さまざまな角度から眼に入射するためである。(眼球は球体に近い形状をしているため、映り込みが起こり易い。)
外光の映り込み位置は、光源(反射物も含む)、カメラおよび眼球の位置関係で決まるので、映り込み位置を変化させるためには、そのうちのどれかを動かせばよい。このうち光源は動かしにくいので、カメラもしくは眼球、またはその両方を動かせばよい。
図5はカメラ位置と顔位置は固定で、眼球の向き(視線方向)のみを変化させて撮影した4枚の虹彩画像の例である。また図6はカメラと眼球の相対位置関係は固定して、顔の向きを東西南北に変えて撮影した4枚の虹彩画像の例である。図5から分かるように、眼球を動かすと(視線方向を変えると)、虹彩領域を基準とした映り込み位置は変化する。また図6から分かるように、顔の向きが変わると映り込みの形状が変化する。
そして、本実施形態では、外光映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影するために、図2のような装置によって、被認証者に対して顔の向きを指示したり、被認証者の視線を誘導したりするものとする。例えば、モニタ13上に顔の向きを矢印で表示したり(モニタ13およびその制御部が、顔の向きを指示する手段に相当する)、スピーカ15から顔の向きを音声で指示したり(スピーカ15およびその制御部が、顔の向きを指示する手段に相当する)、あるいは、モニタ13にキャラクターのような特定の画像を表示して、視線を誘導する方向にその画像を移動させたりする(モニタ13およびその制御部が、視線を誘導する手段に相当する)。このような構成を採ることによって、被認証者は、撮影時に顔の向きをどちらにしたらよいか、視線をどの方向に向けたらよいかが容易に分かるので、戸惑うことがなく、人に優しいインターフェースとなる。そして、外光映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を、容易に撮影することができる。
以下の処理A2〜A5は、認証処理部26によって実行される。ここでは、特表平8−504979(国際公開公報WO94/09446、以下、「参考文献1」と略記する)で開示された手法を用いるものとする。参考文献1の虹彩認証の手法の概略は、以下の通りである。
(1) 虹彩外縁(虹彩と強膜との間の境界)および瞳孔外縁(瞳孔と虹彩との間の境界)を決定することによって、虹彩領域を切り出す
(2) 切り出された虹彩領域をxy直交座標系からrθ極座標系へと変換する
(3) 解析帯域を決定する(半径方向をリング状に8分割)
(4) マルチスケールの2−d Gaborフィルタを適用し、Gaborフィルタ出力後の信号を二値化したものを虹彩コードとする
(5) 予め登録されていた登録虹彩コードと、認証時の虹彩コードとを比較(排他的OR)し、2つのコード間のハミング距離を計算する
(6) ハミング距離が閾値以下の場合は、本人として受け入れ、そうでなければ他人として棄却する
図7は(1)の虹彩外縁および瞳孔外縁の位置を表す図、図8は虹彩外縁と瞳孔外縁に囲まれる領域を虹彩領域として切り出し、xy座標系で表現した図である。この時点で、虹彩領域の平行移動の影響は吸収される。また図9は虹彩領域を、瞳孔中心を中心としてrθ極座標系で表現した図である((2)の変換)。実際の瞳孔外縁と虹彩外縁は正確には真円ではない。両者を敢えて円で近似した場合、瞳孔の中心と虹彩の中心は同心ではない(偏心)が、r方向の値を瞳孔外縁で0、虹彩外縁で1に設定することにより、偏心、瞳孔の開き具合の差、および拡大縮小の影響を吸収することができる。
図10は(3)で決定された8リング状の解析帯域を表す図、図11は(4)の虹彩コード作成を示す図であり、図10の解析帯域を決定した後の輝度信号(a)に、Gaborフィルタを適用して(b)二値化を行う(c)様子を示している。実際は2次元信号であるが、ここでは説明の簡略化のために1次元で示した。(a)は8リングのうちの1リングにおける角度方向輝度信号である。実際はマルチスケールのGaborフィルタを適用し、単一のスケールのGaborフィルタにも実部、虚部が存在するが、(b)(c)はある1つのスケールのGaborフィルタ実部を適用した結果である。二値化後の虹彩コード(c)における各ビットの位置は、虹彩画像上のある位置に対応付けることができる。
まず、撮影したN枚の虹彩画像から特徴抽出を行い、認証用の特徴量である虹彩データとしてのN個の虹彩コードを作成する(A2)。処理A2においては、映り込み位置の異なるN枚の虹彩画像に対して、各々上述の(1)〜(4)までの処理を適用し、N個の虹彩コードを作成する。このとき各画像において、処理(1)〜(3)を行うことにより、複数の虹彩画像中の虹彩領域について、平行移動、拡大縮小、瞳孔の開き具合の差異、瞳孔の偏心の影響を吸収した虹彩コードが作成される。
次に、N個の虹彩コードと、予め登録されている被認証者の登録虹彩データとしての登録虹彩コードとをそれぞれ照合し、N個の照合結果を作成する(A3)。なお、本願の各実施形態では、2個の虹彩コードについて、対応するビット同士を比較し、比較したビット同士の一致/不一致を示すビット列を、「照合結果」として作成する。ビット同士の比較にはXOR演算を用いるので、一致するときは“0”が、不一致のときは“1”が、ビット値として与えられる。また、この一致/不一致を表現するビット値を、「判定結果」として用いる。
処理A3では、上述の(5)の処理を行う。このとき、登録虹彩コードと認証用虹彩コードとの間に、顔の傾きや眼球自身の回転による角度方向のずれが存在している可能性がある。このずれを補償するため、認証用コードを予め定めた範囲まで回転させてマッチングを行い、最もハミング距離の小さいものを最終的なハミング距離として出力する。その様子を図12に示す。図12では説明の簡略化のため、あるスケールのGaborフィルタ実部で解析し、8リングのうちの1リングについて表現した。
図13は登録虹彩コードとN個の認証用虹彩コードとをそれぞれ比較した結果を示す図である。図13の各認証用虹彩コード1〜Nは、すでに回転補償マッチングが行われ、ハミング距離が最小となる位置にずらされた後のコードである。すなわち、i番目のビット位置は全て虹彩パタン上の同一位置に対応している。また図13では、各認証用虹彩コードはM個のブロックに分割されており、ブロック内ハミング距離が所定の閾値TH2(ここでは0.30)よりも大きいブロックが、黒色で示されている。
図13の比較結果では、認証用虹彩コード1,2,Nのハミング距離HDはそれぞれ0.31,0.33,0.34であった。ハミング距離は、2つのコードが全く無相関のとき、その値は0.5になる。他人間のハミング距離は0.5を中心に分布するが、回転補償を行うマッチング時には、ハミング距離がやや小さくなる方向にシフトする。本人と認証するためのハミング距離の閾値TH1が0.30であるとき、これらの認証用虹彩コードは、単独使用時には、全て棄却されることになる。
ところが図13を見ると、ほとんどのブロックのハミング距離が閾値TH2以下であるにもかかわらず、一部のブロック(黒色で示されたもの)のハミング距離が大きいために、認証用虹彩コード全体のハミング距離HDが閾値TH1よりも大きくなっていることが分かる。これら一部のブロックは、外光映り込みのために、ハミング距離HDが大きくなっていると考えられる。
そこで本実施形態では、複数の照合結果を合成し、統合することによって、最終的な照合スコアを生成する(A4)。これにより、複数の虹彩画像において外光映り込みの位置が異なる場合、外光映り込みが個人認証の精度に与える影響を、除去することができる。なお、「照合スコア」とは、2個の虹彩コードを比較した結果の一致度合を表すスカラー値である。本願の各実施形態では、比較した全ビット数に対する不一致ビット数の割合、すなわちハミング距離を「照合スコア」として用いている。
照合結果の統合方法としては、ビット単位に合成する方法と、ブロック単位で合成する方法とが考えられる。
<ビット単位の合成>
図14はビット単位で合成する場合の処理A4の詳細を示すフローチャートである。図14において、まず、N個の照合結果のうち、ハミング距離が所定の閾値TH3(>TH1)以下の照合結果を選択する(A401)。次に、i番目のビット位置に着目し(A402)、選択後の照合結果のうち、着目したビット位置でどれか1つでも登録虹彩コードとの一致を示すビットがあれば、そのビット位置の最終的な判定結果は一致と判定する(A403)。そして、ステップA402,A403を全てのビット位置について実行する(A404)。最終的な不一致ビット数を全ビット数で正規化し、ハミング距離を最終的な照合スコアとして算出する(A405)。
ここで、他人がN個(Nは多数)の虹彩画像を撮影した場合、あるビット位置について、N個の虹彩コードのいずれかと登録用虹彩コードとが一致する確率は「1」に近づく(相関がない場合は一致・不一致の確率は0.5のため)。また、複数人物が入れ代わり立ち代わり、N個の虹彩画像を撮影した場合も同様である。このため、仮に、複数の虹彩画像の全ての照合結果を用いた場合には、他人を誤って認証してしまう確率が高くなる。
よって、処理A401において、閾値TH3よりも大きい照合結果は、他人の虹彩画像によるものである確率が高いとして、以後の処理から除外する。すなわち、本人として判定するための閾値TH1よりも大きく、かつ、所定の閾値TH3よりも小さい照合結果のみを、“本人の虹彩画像に外光映り込みが存在するために、閾値TH1を上回った”と解釈して、以後の処理に用いる。これにより、他人を誤って認証してしまう他人受諾率(FAR)の向上を抑制することができる。なお、ハミング距離の代わりに、相関が高いときは値が大きくなる一方、相関が低いときは値が小さくなるような指標を用いた場合には、処理A401において、スコアが所定値以上のものを選択すればよい。
また処理A403では、例えば、着目したビット位置について、N個の照合結果の一致・不一致の多数決をとり、多い方の結果を当該ビット位置の最終的な判定結果としてもよい。また、着目したビット位置について、N個の照合結果における一致の割合が所定の閾値よりも大きいか否かに応じて、当該ビット位置の最終的な判定結果を定めてもよい。さらには、着目したビット位置について、N個の照合結果における一致の割合を当該ビット位置のスコアとし、そのスコアを全ビット位置で平均したものを最終的な照合スコアとしてもよい。
また、着目したビット位置について、N個の照合結果の重み付け平均を用いて、当該ビット位置の最終的な判定結果を求めてもよい。具体的な方法について説明する。
まず、照合結果の信頼性が高い程大きくなるような重みwk (0≦wk ≦1、k:照合結果番号)を準備する。例えば、次のように定める。
Figure 2005004781
ここで、xk は第kの照合結果のハミング距離である。すなわち、ハミング距離が小さい照合結果には、信頼性が高いと判断してより大きな重みを与える。なお、分母は重みwk の総和を1にするための正規化項である。
そして、合成照合結果の第iビットの値ri を次式で決定する。
Figure 2005004781
k,i は、第kの照合結果の第iビットの値である。この例では、第kの照合結果については、全てのビット位置について共通の重みwk が用いられる。
また、次のように、各ビット位置について異なる重みを用いてもよい。
すなわち、まず、照合結果の信頼性が高い程大きくなるような重みwk,i (0≦wk,i ≦1、k:照合結果番号、i:ビット位置)を準備する。例えば、次のように定める。
Figure 2005004781
ここで、xk,i は第kの照合結果の第iビット付近の局所的なハミング距離である。ここで、局所的とは、虹彩画像上で局所的である、という意味である。すなわち、局所的なハミング距離が小さいビット値rk,i には、信頼性が高いと判断してより大きな重みを与える。なお、分母は重みwk,i のkに関する総和を1にするための正規化項である。
そして、合成照合結果の第iビットの値ri を次式で決定する。
Figure 2005004781
また、(数7)において、xk,i を第kの照合結果の第iビットに対応する虹彩画像上(1点または局所領域)の輝度値としてもよい。すなわち、輝度値が大きい箇所に相当するビットは、映り込みにより不定値になっている可能性が高く信頼性が低いとして、より小さな重みを与える。
もちろん、ここで示した重み以外であっても、対応ビットの信頼性が高いほど値が大きくなるような重みであればよい。
<ブロック単位の合成>
図15はブロック単位で合成する場合の処理A4の詳細を示すフローチャートである。図15において、まず、N個の照合結果のうち、ハミング距離が所定の閾値TH3(>TH1)以下の照合結果を選択する(A411)。次に、選択した各照合結果に係る認証用虹彩コードを、M個のブロックにそれぞれ分割する(A412)。ブロック分割は、次のように行う。すなわち、予め虹彩画像を分割し、虹彩コード上のビットに対応する画素が虹彩画像上で同一ブロックに属しているとき、虹彩コード上のビットも同一ブロックに属するものとする。虹彩画像の分割方法としては、例えば、図16(a)のように同心円状かつ放射状に分割する方法や、図16(b)のように矩形状に分割する方法もある。
次にi番目のブロックに着目し(A413)、各虹彩コードの着目ブロックの中から、ハミング距離が最小のブロックを選択する(A414)。そして、ステップA413,A414を全てのブロックについて実行する(A415)。
その後、ハミング距離最小のブロックの照合結果を全て統合する(A416)。ブロックの照合結果とは、2個の虹彩コードについて、ブロック内の対応するビット同士の一致/不一致を示すビット列である。そして、最終的な不一致ビット数を全ビット数で正規化し、最終的な照合スコアとしてのハミング距離を算出する(A417)。
このブロック単位の合成において、処理A411の効果は、ビット単位の合成における処理A401と同様である。
そして図1に戻り、最終的な照合スコア(ハミング距離)を用いて認証を行う(A5)。ハミング距離が所定の閾値TH1以下であるときは、本人として受け入れ、そうでないときは、他人として拒否する。そして最終的な認証結果が、図2の認証機能付携帯電話10におけるモニタ13に表示される。
なお、ブロック単位の合成における処理A417と処理A5とを合わせた処理として、処理A416で統合された照合結果において、各ブロックのブロック内ハミング距離が全て所定の閾値TH2(≧TH1)以下のときは、本人として受け入れ、そうでないときは、他人として拒否する、というようにしてもよい。
以上のように本実施形態によると、顔、眼球またはカメラの位置を動かして撮影を行うことにより、外光映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影することが可能となる。そして、撮影装置が、顔または視線(眼球)の向きを指示することにより、ユーザインタフェースの優れた装置を提供することが可能となる。
また、複数の照合結果を統合することによって、最終的な照合スコアが求められるので、外光映り込み、または瞼・睫の影が認証精度に与える影響を低減させることが可能となる。さらに、照合結果をブロック単位で統合することによって、他人を誤って許容することを防ぐことが可能となる。また、ハミング距離が所定の閾値よりも大きい照合結果を用いないことによって、他人を誤って許容することを防ぐことが可能となる。
その他、外光映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影する方法としては、複数のカメラを備えた撮影装置によって、同時または異なるタイミングで複数の角度から虹彩を撮影する方法がある。図17は本発明に係る撮影装置としての、複数のカメラを内蔵した認証機能付き携帯電話の外観図である。図17の例では、2個のカメラ11a,11bが上下方向に離れて設置されている。この携帯電話を用いた場合、外光映り込み位置が異なる2枚の虹彩画像が、一度に撮影できる。この撮影を1回ないし数回繰り返せばよい。もちろん、2個よりもさらに多くのカメラを内蔵した装置を用いれば、1回の撮影によって、外光映り込み位置が異なるより多くの虹彩画像が撮影可能である。
図18は本発明に係る撮影装置としての、玄関先などに設置される固定式の虹彩認証機能付ドアホンの外観図である。図18のドアホン30では、被認証者の視線を誘導する手段としての複数の視線誘導灯36a〜36hが設けられている。そして、撮影時に視線誘導灯が所定の順に1個ずつ点灯し、被認証者は、点灯した視線誘導灯の方に視線を向けた状態で、虹彩画像を撮影する。このように、撮影装置に視線誘導のための目標物を設けることによって、どちらを向いたらよいのかが分かりやすくなるので、被認証者にとって視線移動時の過大な負担がなく、人に優しいインターフェースとなる。
また、撮影装置から、被認証者に対して、カメラを有する撮影装置自体の位置を変えるように指示するようにしてもかまわない。被認証者が、例えば図2のような認証機能付携帯電話10を撮影装置として用いる場合には、この撮影装置を持つ手の移動方向を撮影装置から被認証者に指示する。この場合、モニタ13にメッセージや矢印等を表示することによって指示してもよいし(モニタ13およびその制御部が、手の移動方向を指示する手段に相当する)、スピーカ15から音声で指示してもよい(スピーカ15およびその制御部が、手の移動方向を指示する手段に相当する)。
さらには、撮影装置に、その配置位置が変更可能なカメラを設けておいて、虹彩画像の撮影時に、自動で、あるいは被認証者による手動によって、カメラの位置を変更するようにしてもよい。これにより、撮影装置を一度構えただけで、カメラ自身の動きによって異なる位置からの虹彩画像の撮影が可能になる。したがって、簡易に、複数の虹彩画像を撮影することができる。
また、眼球のみを動かして顔の正面から撮影した場合、眼球の動かし方が大きいと、虹彩を斜め方向から撮影することになり、得られた虹彩画像における虹彩外縁(瞳孔外縁)形状は楕円形となる。このような場合は、入力画像において歪み補正処理を行い、正面から見た虹彩画像に変換して、以後の処理を行う必要がある。歪み補正は、1次変換(行列計算)を用いて実現できる。
なお、本実施形態は外光下の認証時において特に有効であるが、外光下では、外光中の近赤外光強度が照明12のパワーよりもはるかに強いため、照明12の効果はほとんどない。よって、装置に照明12のオンオフ切り替えスイッチを設けて、外光下で認証を行う場合には、照明12をオフにして撮影してもかまわない。また、装置に近赤外光強度センサを設けて、外光中の近赤外光強度が所定の閾値を超える場合は、撮影時に照明12が発光しないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、処理A1〜A5を全てを端末側で行うものとしたが、複数の虹彩画像を撮影する処理A1を端末側で行い、撮影した複数画像をネットワークを介してサーバに送信し、サーバ上で処理A2〜A5を行ってもよい。この場合、サーバ上で認証結果が計算され、計算結果は再びネットワークを介して、端末に送信され、端末のモニタ13に認証結果が表示される。
なお、本実施形態では、外光映り込み位置が異なる画像をN枚(固定枚数)撮影した後、認証する方法を採用したが、1枚撮影する度に上述したような処理を行って最終的なハミング距離を計算し、ハミング距離が所定閾値以下であれば認証処理を終了し、そうでないときは、次の画像を撮影するという方法を採用してもよい。この場合、撮影回数の上限を設定してもよい。
また、本発明は、外光映り込みが起こる場合の対策であり、本来、外光映り込みが起こらない場合には虹彩画像を複数枚撮影する必要はない。また、常に複数回撮影を行うシステムは、被認証者にとっては煩わしいものになる。よって、以下のような方法を採用してもよい。
すなわち、図25において、1枚の虹彩画像を撮影した(D1)後、通常の認証(先の参考文献1で開示された方法)を行う(D2)。このとき、撮影した虹彩画像と、予め登録されている被認証者の登録虹彩データとが照合され、照合結果が得られる。そして、認証に成功したとき、例えばステップD2で得られたハミング距離が所定の閾値以下のときは、処理を終了する一方、そうでないとき、例えばハミング距離が所定の閾値を超えているときは、ステップD4に進む(D3)。
ステップD4において、ステップD2ですでに得られている照合結果を、複数のブロックに分割し、分割したそれぞれのブロックについて、照合スコアとしてのハミング距離を算出する。そして、ハミング距離が所定の第1の閾値以上であるブロック数M2をカウントし(D5)、ステップD6において、ブロック数M2が第2の閾値以下であるときは、本人である可能性が高いが、外光映り込みが生じていると判断し、本実施形態の処理(D7)を行う。一方、ブロック数M2が所定の第2の閾値を超えているときは、本人でないと棄却して(D8)処理を終了する。すなわち、ステップD2〜D6によって、撮影した虹彩画像に外光映り込みが生じているか否かを判断する処理が実現されている。
同様に、本実施形態の処理を行うための条件として、
・虹彩画像に、輝度が所定の第1の閾値以上である画素が、所定の第2の閾値以上あった場合
または、
・虹彩画像の平均輝度を元にある第1の閾値を算出し、虹彩画像中に輝度が前記閾値以上である画素が、所定の第2の閾値以上あった場合
としてもよい。これは、虹彩画像に映り込みが生じているか否かを、画像レベルで、当該虹彩画像を基にして判断していることに相当する。
同様に、本実施形態の処理を行うための条件として、
・装置の照明がオフにされた場合
または、
・装置に近赤外光強度センサを設け、照明オフ時の外光中の近赤外強度が所定の閾値を超える場合
としてもよい。これは、外光下で虹彩認証を行っているか否かを、照明のスイッチ設定または近赤外強度に基づいて判断していることに相当する。例えば図26に示すように、まず、撮影環境の近赤外光の強度を測定し(E1)、測定した強度が所定の閾値以上であるときは(E2でYes)、本実施形態の処理を行う(E3)。一方、測定した強度が所定の閾値よりも低いときは(E2でNo)、虹彩画像は1枚だけ撮影して(E4)、従来と同様の認証処理を行う(E5)。
なお、眼球を動かして複数の画像を撮影する場合、動かす方向を適当に指示するのではなく、外光映り込みがいま存在する領域から映り込みが消えるような方向を求めて、指示することも可能である。外光映り込みが存在する領域は、ブロック分割された特徴量においてハミング距離が大きいブロックに対応する領域として、推定することができる。そして、外光映り込みが存在する領域が推定できれば、眼球をどちらに動かせばよいか、を算出することは容易である。また、上述したように撮影装置を手に持って虹彩認証を行う場合には、同様にして外光映り込みが存在する領域を推定して、手の移動方向を求めればよい。さらには、外光映り込みが存在する領域の位置を基にして、手の移動距離を求めて、これを指示することも可能になる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、複数の虹彩コードと登録虹彩コードとをそれぞれ照合して複数の照合結果を作成し、これら複数の照合結果を統合して最終的な照合スコアを得て、認証を行った。これに対して本実施形態では、複数の虹彩コードを統合して統合虹彩コードを作成し、この統合虹彩コードと登録虹彩コードとを照合して、認証を行うものとする。
図19は本発明の第2の実施形態に係る虹彩認識を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。図19において、まず、外光の映り込み位置が異なるN枚の虹彩画像を撮影し(B1)、撮影したN枚の虹彩画像から特徴抽出を行い、N個の虹彩コードを作成する(B2)。この処理B1,B2については、第1の実施形態における処理A1,A2と同様の方法が適用できる。
次に、N個の虹彩コードを統合して、統合虹彩コードを作成する(B3)。図20は処理B3の詳細を示すフローチャートである。
まず、N個の虹彩コードICi(i=1〜N)について、全てのコード同士のハミング距離を算出する(B301)。コード同士の組合せは、N(N−1)/2通りになる。このとき、図12に示すように、虹彩コードの回転を補償したマッチングを行う。
次に、他の全て(N−1個)のコードICi(i≠j)とのハミング距離の総和が最小となるような虹彩コードICjを選択する(B302)。そして、選択された虹彩コードICjと、他のコードICi(i≠j)において、k番目のビット値(0or1)の多数決を採り、統合虹彩コードのk番目のビット値を決定する(B303)。このとき、基準となる虹彩コードICiに対し、他の虹彩コードICjは、B301においてハミング距離を算出したときの回転補償角度分だけ回転させた後のk番目の位置を用いる。
このような処理B3によって、N個の虹彩コードから統合虹彩コードが生成される。これにより、虹彩コードの任意のビット位置において、外光映り込みの影響を受けたビットの個数がN/2よりも少なければ、外光映り込みの影響がない統合虹彩コードを生成することが可能である。
そして、統合虹彩コードと登録虹彩コードとを照合し、照合結果を得て(B4)、この照合結果を用いて認証を行う(B5)。この処理B4,B5については、先の参考文献1で開示された方法、すなわち第1の実施形態で説明した(5)、(6)の処理と同様でよい。
なおここでは、基準とする虹彩コードICjを、他の全て(N−1個)のコードICi(i≠j)とのハミング距離の総和が最小となるという条件で選択したが、例えば、N個の虹彩コードを登録虹彩コードと照合し、最もハミング距離が小さくなるような虹彩コードを基準として選択してもよい。
また、本実施形態では、複数の虹彩コードの統合に多数決を用いたが、その代わりに、例えば重み付け平均値を用いてもよい。
また、第1の実施形態と同様に、N個の虹彩コードと登録虹彩コードとのハミング距離を算出し、ハミング距離が所定の閾値TH3以下の虹彩コードのみを用いて、統合虹彩コードを作成するようにしてもかまわない。
(第2の実施形態の変形例)
上で説明した方法は、図11(c)に示すような二値化後の虹彩コードを統合するものであった。これに対して、図11(b)に示すようなGaborフィルタ適用後の信号を統合し、その後、二値化を行うようにしてもかまわない。以下に、本実施形態の変形例として、その方法について説明する。
図21は本変形例に係る虹彩認識を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。図21において、図19と共通の処理については図19と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明は省略する。
外光映り込み位置が異なるN枚の虹彩画像を撮影(B1)した後に、N枚の虹彩画像の輝度レベルを調整する(B15)。異なる方向を向いて虹彩画像を撮影した場合、カメラ自身の絞り制御またはAGC(Auto Gain Control )等により、N枚の虹彩画像の輝度レベルは異なっている可能性がある。その場合は、カメラから絞り値またはAGCのゲイン値などを取得し、輝度レベルを調整する。
そして、N枚の虹彩画像から特徴抽出を行い、認証用の特徴量である虹彩データとしてのN個の中間虹彩コードを作成する(B21)。ここでは、先の参考文献1で開示された方法すなわち第1の実施形態で説明した(1)〜(3)の処理を行い、さらに(4)の2−d Gaborフィルタを適用し、マルチスケールの周波数解析を行い、図11(b)に示すような多値信号を得る。この多値信号を中間虹彩コードとする。
そして、N個の中間虹彩コードを統合して、統合虹彩コードを作成する(B31)。図22は処理B31の詳細を示すフローチャートである。
まず、N個の中間虹彩コードIC2i(i=1〜N)について、全てのコード同士のユークリッド距離を算出する(B311)。コード同士の組合せは、N(N−1)/2通りになる。このとき、第1の実施形態で二値のコードを照合する際に行ったように、角度方向にずらしながら照合を行い、最もユークリッド距離が小さくなるずらし位置でのユークリッド距離を算出する。(数1)は中間虹彩コードIC2iとIC2jを角度方向にxだけずらした場合のユークリッド距離である。
Figure 2005004781
ただし、xは角度方向のずらし量であり、IC2j x (k)は、中間虹彩コードIC2j を角度方向にxだけずらした後のk番目の値を示す。最もユークリッド距離が小さくなる位置でのユークリッド距離EDijは、(数1)を用いて(数2)のように表せる。
Figure 2005004781
そして、ある中間虹彩コードIC2jを基準とした時、他の全て(N−1個)の中間コードIC2i(i≠j)とのユークリッド距離の総和が最小となるような、中間虹彩コードIC2jを選択する(B312)。そして、選択された中間虹彩コードIC2jと、他の中間コードIC2i(i≠j)において、各中間コードのk番目の信号値のメディアン値を採り、統合中間虹彩コードのk番目の信号値を決定する(B313)。このとき、基準となる中間虹彩コードIC2iに対し、他の中間虹彩コードIC2jは、B311においてユークリッド距離を算出したときの回転補償角度分だけ回転させた後のk番目の位置を用いる。
このように、N個の中間虹彩コードから統合中間虹彩コードが生成される。統合中間虹彩コードでは、メディアン値を利用することによって、外光映り込みの影響が低減されたGaborフィルタ出力信号が得られる。メディアン値を用いる代わりに、重み付け平均値を用いてもよい。(単純な平均値を用いることも可能であるが、外光映り込みによるはずれ値の影響を受け易い。)
そして、統合中間虹彩コードを二値化して、統合虹彩コードを作成する(B314)。二値化の方法は、通常の中間虹彩コード(図11(b))から虹彩コード(図11(c))を作成するのと同様の方法を用いればよい。
そして、図21に戻り、統合虹彩コードと登録虹彩コードとを照合し、照合結果を得て(B4)、この照合結果を用いて認証を行う(B5)。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、複数の照合結果を統合し、また第2の実施形態では複数の虹彩コードまたは中間虹彩コードを統合した。これに対して本実施形態では、複数の虹彩画像を統合して、統合虹彩画像を作成し、統合虹彩画像から虹彩コードを抽出し、前記虹彩コードと登録虹彩コードとを照合して、認証を行うものとする。
図23は本発明の第3の実施形態に係る虹彩画像を用いた個人認証方法を示すフローチャートである。図23において、まず、外光映り込み位置が異なるN枚の虹彩画像を撮影し(C1)、N枚の虹彩画像の輝度レベルを調整する(C15)。この処理C1,C15は、第2の実施形態における処理B1,B15と同様に実行すればよい。
そして、N枚の虹彩画像を統合して、統合虹彩画像を生成する(C2)。図24は処理C2の詳細を示すフローチャートである。
まず、N枚の虹彩画像から1枚を選択する(C200)。そして、選択した虹彩画像について、虹彩外縁および瞳孔外縁を決定し(C201)、虹彩領域をxy直交座標系からrθ極座標系へと変換する(C202)。処理C201,C202は、先の参考文献1で開示された手法を用いて実行する。この処理C201,C202を、N枚の虹彩画像全てについて実行する(C203)。変換後の虹彩画像(極座標画像)の画素数は、N枚の画像に関して、r=R,θ=Tと統一する。
そして、N枚の極座標画像について、全ての極座標画像同士のユークリッド距離を算出する(C204)。画像同士の組合せは、N(N−1)/2通りになる。画像Iiと画像Ijのユークリッド距離は、各画素の輝度値の差の自乗和として(数3)のように定義する。
Figure 2005004781
ただし、θ+x>Tの場合は、θ+xをθ+x−Tとする。(数3)は顔の傾きや眼球自体の回転を吸収するために角度方向にxだけずらした場合のユークリッド距離である。予め定めたxの範囲(許容回転範囲)で(数3)のユークリッド距離を計算し、距離が最小となるxの距離を最終的な距離EDijとして決定する。
Figure 2005004781
次に、ある極座標画像Ijを基準としたとき、他の全て(N−1個)の極座標画像Ii(i≠j)とのユークリッド距離の総和が最小となるような極座標画像Ijを選択する(C205)。そして、選択された極座標画像Ijと、他の極座標画像Ii(i≠j)において、画素(r,θ)の輝度値のメディアン値を求め、統合極座標画像の画素(r,θ)の輝度値を決定する(C206)。なお、各極座標画像Iiの角度方向の座標θは、選択された極座標画像Ijとのユークリッド距離が最小となるように回転補正済みのものを用いる。また、複数画像の統合の際、メディアン値を用いる代わりに、重み付け平均値を用いてもよい。(単純な平均値を用いることも可能であるが、外光映り込みによるはずれ値の影響を受け易い。)
そして図23に戻り、統合虹彩画像から虹彩コードを作成し(C3)、虹彩コードと登録虹彩コードとを照合し、照合結果を得る(C4)。その後、照合結果を用いて認証を行う(C5)。処理C4,C5は参考文献1で開示された方法を用いる。
本実施形態では、輝度レベルを調整した後の極座標画像を回転補正し、各画素のメディアン値を求めることにより、合成極座標画像を生成した。メディアン値を利用することにより、映り込みの影響が低減された極座標画像が得られる。これに対して、平均値を用いると、映り込みによるはずれ値の影響を受け易い。したがって、その後の処理において、映り込みの影響を低減した処理を行うことができる。
なお、第2および第3の実施形態の処理も、図25のフローにおけるステップD7や図26のフローにおけるステップE3の処理として用いてもよいことはいうまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る虹彩画像を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。 本発明に係る撮影装置の一例としての認証機能付携帯電話である。 図2の携帯電話の内部構成を模式的に示す図である。 虹彩領域に外光の映り込みがある虹彩画像である。 眼球向き(視線方向)を変化させて撮影した虹彩画像である。 顔の向きを変化させて撮影した虹彩画像である。 瞳孔外縁および虹彩外縁を示す図である。 虹彩画像をxy直交座標系で表現した図である。 虹彩画像をrθ極座標系で表現した図である。 虹彩をリング状に8分割した解析帯域を示す図である。 虹彩コードの作成方法を示す図である。 回転補償しながら、2つの虹彩コードを照合する方法を示す図である。 N個の虹彩コードと登録虹彩コードとを照合した結果を示す図である。 図1の処理A4について、ビット単位で合成する場合の処理を示すフローチャートである。 図1の処理A4について、ブロック単位で合成する場合の処理を示すフローチャートである。 虹彩画像における虹彩領域をブロックに分割する方法を示す図である。 複数のカメラを内蔵した認証機能付携帯電話の外観図である。 視線誘導灯を内蔵した認証機能付ドアホンの外観図である。 本発明の第2の実施形態に係る虹彩認識を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。 図19の処理B3の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る虹彩認識を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。 図21の処理B31を詳細に説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る虹彩認識を利用した個人認証方法を示すフローチャートである。 図23の処理C2を詳細に説明するフローチャートである。 外光映り込みの有無を画像レベルで判断する処理を含む個人認証方法を示すフローチャートである。 外光下での認証であるか否かを判断する処理を含む個人認証方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10,10A 認証機能付携帯電話(撮影装置)
11,11a,11b カメラ
13 モニタ
15 スピーカ
30 認証機能付ドアホン(撮影装置)
31 カメラ
36a〜36h 視線誘導灯

Claims (4)

  1. 被認証者について、虹彩画像を撮影する撮影処理と、
    撮影した虹彩画像に太陽光による映り込みが生じているか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理において、太陽光による映り込みが生じていると判断したとき、前記被認証者について、太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて、認証を行う第1の認証処理と、
    前記判断処理において、太陽光による映り込みが生じていないと判断したとき、前記撮影した虹彩画像を用いて、認証を行う第2の認証処理とを備え、
    前記判断処理は、
    前記虹彩画像と、登録虹彩データとを照合して、照合結果を得るステップと、
    前記照合結果を、複数のブロックに分割し、各ブロック毎の照合スコアを計算するステップと、
    照合スコアが第1の閾値以上であるブロック数が、第2の閾値以下であるとき、太陽光による映り込みが生じていると判断するステップとを備えた
    ことを特徴とする個人認証方法。
  2. 撮影環境の近赤外光の強度を測定する測定処理と、
    前記強度が所定の閾値以上であるとき、被認証者について、太陽光による虹彩への映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて、認証を行う第1の認証処理と、
    前記強度が所定の閾値未満であるとき、被認証者について、虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像を用いて、認証を行う第2の認証処理とを備えた
    ことを特徴とする個人認証方法。
  3. 被認証者について、虹彩画像を撮影する撮影手段と、
    撮影した虹彩画像に太陽光による映り込みが生じているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段において、太陽光による映り込みが生じていると判断したとき、前記被認証者について、太陽光による映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて、認証を行う第1の認証手段と、
    前記判断手段において、太陽光による映り込みが生じていないと判断したとき、前記撮影した虹彩画像を用いて、認証を行う第2の認証手段とを備え、
    前記判断手段は、
    前記虹彩画像と、登録虹彩データとを照合して、照合結果を得る手段と、
    前記照合結果を、複数のブロックに分割し、各ブロック毎の照合スコアを計算する手段と、
    照合スコアが第1の閾値以上であるブロック数が、第2の閾値以下であるとき、太陽光による映り込みが生じていると判断する手段とを備えた
    ことを特徴とする個人認証装置。
  4. 撮影環境の近赤外光の強度を測定する測定手段と、
    前記強度が所定の閾値以上であるとき、被認証者について、太陽光による虹彩への映り込み位置が異なる複数の虹彩画像を撮影し、撮影した複数の虹彩画像を用いて、認証を行う第1の認証手段と、
    前記強度が所定の閾値未満であるとき、被認証者について、虹彩画像を撮影し、撮影した虹彩画像を用いて、認証を行う第2の認証手段とを備えた
    ことを特徴とする個人認証装置。
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