【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色名を知ることができる色名情報取得システム、プログラム及び方法に係り、特に、携帯式コンピュータを利用して他人に知られずに色名を知ることができる色名情報取得システム、プログラム及び方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
物や景色等を見たときに、「あの薄桃色の‥‥」というように、色名を利用して口頭で表現する場合がある。そのような場合、色覚に異常があると色が視覚的に判別ができない。
従って、その場で直ぐに色名を知りたい場合には、聞き返さなければならず、自らが色弱や色盲であることを相手に不可避的に暴露してしまっていた。このような暴露は精神的に苦痛になることが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
最近ではカメラ付き携帯電話を中心とした携帯端末が爆発的に普及してきている。携帯電話は携帯式コンピュータ機器の一種であり、これを利用することで、相手に知られずに色名をその場で知ることができれば、色覚に異常があっても、精神的な苦痛を恐れることなく、積極的に他人と接触が図れる。
それ故、本発明は、カメラ付き携帯式コンピュータ機器を利用して、その場で視覚的及び／又は聴覚的に色名を知ることができる色名情報取得システム、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項１の発明は、カメラ付きの携帯式コンピュータ機器を利用した色名情報取得システムにおいて、画面表示したカラー画像上の色名を知りたい点を指定する点指定手段と、指定した点の色名を探索する色名探索手段と、表示及び／又は音声により色名を教示する色名教示手段とを備え、利用者が色名を視覚的及び／又は聴覚的に知ることができることを特徴とする、色名情報取得システムである。
【０００５】
請求項２の発明は、請求項１に記載した色名情報取得システムにおいて、更に、使用する携帯式コンピュータ機器毎に対応した色補正をカラー画像に施す色補正手段を備えることを特徴とする色名情報取得システムである。
【０００６】
請求項３の発明は、請求項１または２に記載した色名情報取得システムにおいて、色名探索手段が、指定した点のＲＧＢデータから均等色空間上の座標値を算出する表色系変換手段と、算出座標値から距離が最少となる色名座標値を探索する色名座標値探索手段と、探索した色名座標値から色名の教示情報を取得する色名情報取得手段とを有することを特徴とする色名情報取得システムである。
【０００７】
請求項４の発明は、請求項１から３のいずれかに記載した色名情報取得システムにおいて、点指定手段が、移動可能な又は固定されたマークとカラー画像との合成画像を生成して表示する合成画像生成手段と、操作部の操作信号を検出すると、マークの表示点を「色名を知りたい点」として指定する点決定手段を有することを特徴とする色名情報取得システムである。
【０００８】
請求項５の発明は、請求項１から４のいずれかに記載した色名情報取得システムにおいて、色名教示手段として、表色を視覚的に教示する画面を生成する教示画面生成手段を有することを特徴とする色名情報取得システムである。
【０００９】
請求項６の発明は、請求項１から５のいずれかに記載した色名情報取得システムにおいて、携帯式コンピュータ機器がカメラ付きであることを特徴とする色名情報取得システムである。
【００１０】
請求項７の発明は、コンピュータに、請求項１から６のいずれかに記載した色名情報取得システムの各手段を機能として実現するための色名情報取得プログラムである。
【００１１】
請求項８の発明は、カメラ付きの携帯式コンピュータ機器を利用した色名情報取得方法において、画面表示したカラー画像上の色名を知りたい点を指定する点指定ステップと、指定した点の色名を探索する色名探索ステップと、表示及び／又は音声により色名を教示する色名教示ステップとを備え、利用者が色名を視覚的及び／又は聴覚的に知ることができることを特徴とする、色名情報取得方法。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に、図１から図５によって本発明の実施の形態に係る色名情報取得システムを説明する。
この実施の形態では、色名情報取得システムはカメラ付き携帯電話機によって実現されている。
図１は色名情報取得システムを実現することが可能なカメラ機能付き携帯電話機の物理的構成を示すブロック図である。
図１に示すように、全体を制御するワークメモリを備えたＣＰＵ（制御部）１と、電波を送受信するアンテナ３と、アンテナ３に接続され、無線通信を制御する送受信部５と、スピーカ７と、マイクロホン９と、スピーカ７及びマイクロホン９と接続された音声処理部１１と、カメラ１３と、画像処理部１５と、操作部１７と、ディスプレイ１８及び表示制御部２０を備えた表示部１９と、プログラムやデータを格納する記憶部２１とによって構成されている。
なお、この携帯電話機は、インターネット通信網と接続可能に設定されている。
【００１３】
本実施の形態に係る色名情報取得システムを実現するためのプログラム及びデータは、記憶部２１に格納しているが、最初から格納しておいても、図示しないＷＷＷサーバからダウンロードを利用して後から格納してもよい。
色名情報取得システムの各手段を機能として実現するためのプログラム及びデータは記憶部２１に格納されている。図２は、色名情報取得システムの論理的構成を示すブロック図である。
【００１４】
以下に、色名情報取得システムを論理処理的に説明する。
カメラ１３で撮像して映像信号を画像処理部１５に送ると、デジタル形式のカラー画像データを出力するが、このときに、色補正手段２３が動作して、携帯電話機毎に固有の色補正データが格納された色補正ファイル２４を読み出してカラー画像データに色補正を施す。従って、画像処理部１５は、色補正されたカラー画像データを出力する。そして、記憶部２１のカラー画像ファイル２２に、色補正されたカラー画像を各画素のデータ（ＲＧＢ表色系のＲＧＢ値、但し、ｓＲＧＢ値）として記憶する。
【００１５】
表示部１９は、カラー画像ファイル２２からカラー画像を読み出して入力する。このときに合成画像生成手段２５が動作して、記憶部２１に予め記憶されたマーク画像を読出して、画像処理部１５に、移動可能なマークとしての十字カーソル画像とカラー画像とを合成させる。そして、表示部１９の表示制御部２０が所定の編集様式に従って表示画面を生成し、ディスプレイ１８がカラー画像とカーソル画像の合成画像の表示画面を表示する。
図３は、合成画像の表示画面の一例である。図中、符号２９は車のカラー画像を示し、符号３１は十字カーソルを示す。
【００１６】
操作部１７の所定のキー（例えば１７ａ）を押下して、十字カーソルの交差表示点３２を移動し、所望の位置にきたとき、所定のキー（例えば、１７ｂ）を押下すると、位置指定信号を出力する。位置指定信号を検出すると、点決定手段３３が動作して、十字カーソル３１の交差表示点３２（１個の画素）を「色名を知りたい点」として指定する。
【００１７】
「色名を知りたい点」として１個の画素を指定すると、表色系変換手段３５が動作して、記憶部２１からその点に対応するカラー画像ファイル２２を読み出す。そして、その値から図示しないデータファイルに予め記憶されている変換式に基づいて計算して、先ず、ＸＹＺ三刺激値を算出し、次に均等色空間上の座標値を算出する。均等色空間は、ＪＩＳ Ｚ ８７２９：１９９４「色の表示方法 Ｌ＊ａ＊ｂ表色系及びＬ＊ｕ＊ｖ表色系（Ｃｏｌｏｒ ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ−ＣＩＥＬＡＢ ａｎｄ ＣＩＥＬＵＶ ｃｏｌｏｒ ｓｐａｃｅｓ）」で定義されているように、ＣＩＥＬＡＢとＣＩＥＬＵＶの２種類があるが、前者がグローバルなのに対して、後者がローカルであることから、色名の探索には、ＣＩＥＬＡＢの方が適している。
従って、本実施の形態では、ＣＩＥＬＡＢ上の座標値を算出する。
【００１８】
ｓＲＧＢ値をｓＲＧＢ規格（ＩＥＣ ６１９６６−２−１，ＦＩＲＳＴ ＥＤＩＴＩＯＮ １９９９−１０， ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ｓｙｓｔｅｍｓ ａｎｄ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ−Ｃｏｌｏｕｒ ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ ａｎｄ ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ ＳＴＡＮＤＡＲＤの５．３ Ｔｒａｎｓｆｏｒｍａｔｉｏｎ ｆｒｏｍ ＣＩＥ １９３１ ＸＹＺ ｖａｌｕｅｓ ｔｏ ＲＧＢ ｖａｌｕｅｓの式（７））に基づいて、ＸＹＺ三刺激値に変換する。
【００１９】
次に、ＸＹＺ三刺激値から、以下の変換式を用いて、Ｌ＊値、ａ＊値、ｂ＊値に変換する。
【数１】
（上記式中、係数は標準のＸ０＝９８．０７２、Ｙ０＝１００、Ｚ０＝１１８．２５５とする。）
【００２０】
得られたＬ＊値、ａ＊値、ｂ＊値は、算出座標値である。
図４は、均等色空間（ＣＩＥＬＡＢ）の座標値とそれに対応する色名表示データを登録した色名座標値ファイル３７の内容を示す。色名は、ＪＩＳ８１０２：２９９１「物体色の色名（Ｎａｍｅ ｏｆ ｎｏｎ−ｌｕｍｉｎｏｕｓ ｏｂｊｅｃｔ ｃｏｌｏｒｓ）」で定義されている慣用色名と系統色名を用いる。慣用色名は、例えば「鴇（とき）色」のように色の個別名称である。従って、色名と色を知らなければ、どのような色か全くわからない。一方、系統色名は、基本色名（赤、黄赤（ダイダイ色）、黄、黄緑‥‥）に対して明度・彩度に関する修飾語（鮮やかな、明るい、濃い、薄い‥‥）と、色相に関する修飾語（赤みの、黄みの‥‥）とを組合せることにより、色を表現している。
【００２１】
算出座標値は、色名座標値ファイル３７に登録された色名座標値に必ずしも一致することはない。
従って、近似する色名を探索することになる。
色名座標値探索手段３９が動作して、線形探索法により、均等色空間での距離が最少となる色名座標値を探索する。均等色空間では、距離が色差となっているので、限られた色名を記憶しておいても、簡単な探索法により適正な色名を取得することができる。
【００２２】
色名座標値の探索を終了し、目指す色名座標値を取得すると、色名情報取得手段４１が動作して、色名ファイル４３を読み込んで、「色名」の表示画面データを読み出す。また、色名表示手段４４が動作して、表示部１９の表示制御部２０に、探索した色名座標値（Ｌ＊値、ａ＊値、ｂ＊値）に対応する「色名」を視覚的に教示するための色名表示サブ画面４６を生成させる。従って、ディスプレイ１８が「色名」を表示する。図５は、慣用色名の「鉛丹色（えんたんいろ）」と系統色名の「つよい黄みの赤」の２つの色名が同時に表示された画面を示す。
この実施の形態では、慣用色名と系統色名が同時に表示されるので、知らなかった色名を正しく知ることができる。
【００２３】
上記のシステムの説明に当っては、記憶部２１に格納したファイルは主なもののみを記載していることは理解されたい。
本実施の形態を図６に示す処理フローチャートに従って簡単に説明すると、以下の通りとなる。
カメラ１３を使用した撮像によりカラー画像を取得すると（ステップＳ１）、図３に示すカラー画像とカーソル画像の合成画像（合成画面）をディスプレイ１８で表示する（ステップＳ２）。カーソル画像の表示点（画素）を「色名を知りたい点」として指定すると（ステップＳ３）、色名を探索し（ステップＳ４）、その点の色名を教示する色名表示画面をディスプレイ１８で表示する（ステップＳ５）。
【００２４】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、カメラ付きの携帯式コンピュータ機器は、持ち運び可能なカメラ付き携帯電話に限らず、例えば、現時点でも、他にＰＤＡ、ウエアブルＰＣ等が考えられる。
カメラはデジタルカメラでもビデオカメラでもよい。
処理動作は、全て携帯式のコンピュータ機器に行わせる必要はなく、例えば、カラー画像をＷＷＷサーバに送り、ＷＷＷサーバで処理して色名表示画面を送信してもらってもよい。
【００２５】
色名情報取得手段は、対応する「色名」を聴覚的に教示するための色名表示音声を生成して、音声処理部に与えてもよい。
色名表示画面は、カラー画像の表示画面から切り換えるようにしてもよい。その場合には、画面が大きいので、マーク周辺の拡大画像を表示してもよい。
また、必要な場合には、ＨＳＶ表色系の色相Ｈ（動径方向）と彩度Ｓ（円周方向）の円状カラー画像とその画像中の所定のカラー画素を表示してもよい。
【００２６】
「色名」を一つの画素に対応させるものには限定されず、例えば、ある画素を指定すると、その画素とその周囲の画素の個々のＸＹＺ三座標値を算出し、それらの平均値を求め、その平均値から均等色空間（ＣＩＥＬＡＢ）の座標値を算出し、そこから、色名座標値を探索してもよい。また、画面全体の画素から「色名」を知るように構成してもよい。その場合には、カーソルなどの表示も不要となる。そのように構成した場合には、洋服などの色名を知りたい対象物にカメラを近接させてカラー画像を取得することになる。
また、カラー画像ファイルに出力（記憶）せず、ＣＰＵ内部のメモリ上で処理してもよい。
上記の実施の形態では、慣用色名と系統色名が同時に表示されていたが、いずれか一方のみを表示させてもよい。
また、利用者が自ら色名ファイルを作成できる構成にしてもよい。
【００２７】
ステップＳ３の指定処理を操作部１７の操作を必要としないように構成してもよい。例えば、カラー画像上にカーソルが重ねて表示されると、プログラムがカーソル位置を色名を知りたい点として指定処理するよう構成してもよい。
また、ステップＳ１の画像を取得する段階をなくし、ＣＣＤカメラ機能に中心位置の色名を表示する機能を持たせ、カメラを対象物に向けるだけで色名が分かるようにしてもよい。
【００２８】
【発明の効果】
本発明の色名情報取得システム、プログラム及び方法によれば、カメラ付きの携帯電話等の携帯式コンピュータ機器を利用して、色覚障害者は他人に知られずに、その場で色名を知ることができる。また、音声を利用した色名教示手段を備える場合には、先天性色覚障害者が、生涯知ることのできなかった身の回りの色の存在を聴覚にて知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、色名情報取得システムを実現することが可能なカメラ機能付き携帯電話機の物理的構成を示すブロック図である。
【図２】図２は、色名情報取得システムの論理的構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、合成画像の表示画面の一例を示す図である。
【図４】図４は、色名データファイルの内容を示す図である。
【図５】図５は、色名が表示された画面を示す図である。
【図６】図６は、処理フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
１ ＣＰＵ ３ アンテナ
５ 送受信部 ７ スピーカ
９ マイクロホン １１ 音声処理部
１３ カメラ １５ 画像処理部
１７ 操作部 １８ ディスプレイ
１９ 表示部 ２１ 記憶部
２２ カラー画像ファイル ２３ 色補正手段
２４ 色補正ファイル ２５ 画像合成手段
２９ 車のカラー画像 ３１ 十字カーソル
３３ 点決定手段 ３５ 表色系変換手段
３７ 色名座標値ファイル ３９ 色名座標値探索手段
４１ 色名情報取得手段 ４３ 色名ファイル
４４ 色名表示手段 ４６ サブ画面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a color name information acquisition system, a program, and a method capable of knowing a color name, and in particular, a color name information acquisition system capable of knowing a color name without being known to others using a portable computer, It relates to programs and methods.
[0002]
[Prior art]
When looking at things, scenery, etc., there are cases where verbal expressions are made using color names, such as “that light pink color”. In such a case, the color cannot be visually discriminated if there is an abnormality in color vision.
Therefore, if you want to know the color name immediately on the spot, you have to ask back, and you inevitably exposed to your opponent that you are weak or color blind. Such exposure is often mentally painful.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Recently, mobile terminals such as camera-equipped mobile phones have exploded in popularity. A mobile phone is a type of portable computer device. By using it, if you can know the color name on the spot without being known to the other party, you may be afraid of mental pain even if there is an abnormality in color vision. And actively contact other people.
Therefore, the present invention provides a color name information acquisition system, program, and method capable of visually and / or audibly knowing a color name on the spot using a portable computer device with a camera. Objective.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention according to claim 1 is a point designation that designates a point for which a color name on a color image displayed on a screen is to be known in a color name information acquisition system using a portable computer device with a camera. Means for searching for the color name of the designated point, and color name teaching means for teaching the color name by display and / or sound, and the user visually and / or audibly recognizes the color name. It is a color name information acquisition system characterized by being able to know.
[0005]
According to a second aspect of the present invention, the color name information acquisition system according to the first aspect further comprises color correction means for performing color correction corresponding to each portable computer device to be used on the color image. Name information acquisition system.
[0006]
According to a third aspect of the present invention, in the color name information acquisition system according to the first or second aspect, the color name searching means calculates a coordinate value in the uniform color space from the RGB data of the designated point. And a color name coordinate value search means for searching for a color name coordinate value having a minimum distance from the calculated coordinate value, and a color name information acquisition means for acquiring color name teaching information from the searched color name coordinate value. Is a color name information acquisition system characterized by
[0007]
According to a fourth aspect of the present invention, in the color name information acquisition system according to any one of the first to third aspects, the point designating unit generates and displays a composite image of a movable or fixed mark and a color image. A color name information acquisition system comprising: a composite image generation unit configured to detect a mark display point as a “point to know the color name” when an operation signal of the operation unit is detected.
[0008]
According to a fifth aspect of the present invention, in the color name information acquisition system according to any one of the first to fourth aspects, the color name teaching means includes teaching screen generation means for generating a screen for visually teaching the color specification. Is a color name information acquisition system characterized by
[0009]
The invention of claim 6 is the color name information acquisition system according to any one of claims 1 to 5, wherein the portable computer device is equipped with a camera.
[0010]
A seventh aspect of the invention is a color name information acquisition program for realizing, as a function, each means of the color name information acquisition system according to any one of the first to sixth aspects.
[0011]
According to an eighth aspect of the present invention, in a color name information acquisition method using a portable computer device with a camera, a point designating step for designating a point on which a color name on a color image displayed on the screen is desired, and a color of the designated point A color name searching step for searching for a name, and a color name teaching step for teaching a color name by display and / or sound, and the user can know the color name visually and / or audibly To obtain color name information.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The color name information acquisition system according to the embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
In this embodiment, the color name information acquisition system is realized by a camera-equipped mobile phone.
FIG. 1 is a block diagram showing a physical configuration of a mobile phone with a camera function capable of realizing a color name information acquisition system.
As shown in FIG. 1, a CPU (control unit) 1 having a work memory for controlling the whole, an antenna 3 for transmitting / receiving radio waves, a transmission / reception unit 5 connected to the antenna 3 and controlling wireless communication, and a speaker 7 A microphone 9, a speaker 7 and a sound processing unit 11 connected to the microphone 9, a camera 13, an image processing unit 15, an operation unit 17, a display unit 19 including a display 18 and a display control unit 20. The storage unit 21 stores programs and data.
This mobile phone is set to be connectable to the Internet communication network.
[0013]
The program and data for realizing the color name information acquisition system according to the present embodiment are stored in the storage unit 21, but even if stored from the beginning, they can be downloaded from a WWW server (not shown). It may be stored later.
Programs and data for realizing each means of the color name information acquisition system as functions are stored in the storage unit 21. FIG. 2 is a block diagram showing a logical configuration of the color name information acquisition system.
[0014]
The color name information acquisition system will be described logically below.
When the image is captured by the camera 13 and the video signal is sent to the image processing unit 15, color image data in a digital format is output. At this time, the color correction unit 23 operates and the color correction data unique to each mobile phone is operated. Is read out and color correction is performed on the color image data. Therefore, the image processing unit 15 outputs color image data that has undergone color correction. Then, the color image subjected to color correction is stored in the color image file 22 of the storage unit 21 as data of each pixel (RGB color system RGB value, but sRGB value).
[0015]
The display unit 19 reads out and inputs a color image from the color image file 22. At this time, the composite image generating means 25 operates to read out a mark image stored in advance in the storage unit 21 and cause the image processing unit 15 to synthesize a cross cursor image as a movable mark and a color image. Then, the display control unit 20 of the display unit 19 generates a display screen according to a predetermined editing format, and the display 18 displays a display screen of a combined image of the color image and the cursor image.
FIG. 3 is an example of a composite image display screen. In the figure, reference numeral 29 indicates a color image of a car, and reference numeral 31 indicates a cross cursor.
[0016]
A predetermined key (for example, 17a) of the operation unit 17 is pressed to move the crossing display point 32 of the cross cursor, and when a predetermined position is reached, if a predetermined key (for example, 17b) is pressed, a position designation signal is generated. Output. When the position designation signal is detected, the point determination means 33 operates to designate the intersection display point 32 (one pixel) of the cross cursor 31 as “a point where the color name is to be known”.
[0017]
When one pixel is designated as “a point to know the color name”, the color system conversion unit 35 operates to read out the color image file 22 corresponding to the point from the storage unit 21. Then, the value is calculated based on a conversion formula stored in advance in a data file (not shown), and first, XYZ tristimulus values are calculated, and then coordinate values in the uniform color space are calculated. The uniform color space is defined in JIS Z 8729: 1994 “Color display method L * a * b color system and L * u * v color system (Color specification-CIELAB and CIELV color spaces)”. There are two types, CIELAB and CIEUV, but the former is global, while the latter is local, so CIELAB is more suitable for searching for color names.
Therefore, in this embodiment, the coordinate value on CIELAB is calculated.
[0018]
sRGB values (in accordance with IEC 61966-2-1, FIRST EDITION 1999-10, multi-media systems and equipment- management measurement and management flu RGB, 5.3 Transform of the INTER RGBIONAL STANDARD) Based on the XYZ tristimulus values.
[0019]
Next, the XYZ tristimulus values are converted into L * values, a * values, and b * values using the following conversion formulas.
[Expression 1]
(In the above formula, the coefficients are standard X 0 = 98.072, Y 0 = 100, and Z 0 = 118.255.)
[0020]
The obtained L * value, a * value, and b * value are calculated coordinate values.
FIG. 4 shows the contents of the color name coordinate value file 37 in which coordinate values of the uniform color space (CIELAB) and corresponding color name display data are registered. As color names, conventional color names and system color names defined in JIS 8102: 2991 “Name of Non-Luminous Object Colors” are used. A conventional color name is an individual name of a color, for example, “鴇 (hour) color”. Therefore, if you do not know the color name and color, you do not know what color it is. On the other hand, the system color names are the basic color names (red, yellow-red (die-dye color), yellow, yellow-green ...) and modifiers related to lightness and saturation (brilliant, bright, dark, light ...) The color is expressed by combining with modifiers related to hue (redness, yellowness ...).
[0021]
The calculated coordinate value does not necessarily match the color name coordinate value registered in the color name coordinate value file 37.
Therefore, an approximate color name is searched.
The color name coordinate value search means 39 operates to search for a color name coordinate value that minimizes the distance in the uniform color space by the linear search method. Since the distance is a color difference in the uniform color space, an appropriate color name can be obtained by a simple search method even if a limited color name is stored.
[0022]
When the search for the color name coordinate value is completed and the target color name coordinate value is acquired, the color name information acquisition unit 41 operates to read the color name file 43 and read the display screen data of “color name”. Further, the color name display means 44 operates to visually display “color name” corresponding to the searched color name coordinate values (L * value, a * value, b * value) on the display control unit 20 of the display unit 19. The color name display sub-screen 46 for teaching the target is generated. Accordingly, the display 18 displays “color name”. FIG. 5 shows a screen on which two color names of the conventional color name “entaniro” and the system color name “strong yellow red” are displayed simultaneously.
In this embodiment, since the conventional color name and the system color name are displayed at the same time, it is possible to correctly know the color name that was not known.
[0023]
In the description of the above system, it should be understood that only the main files stored in the storage unit 21 are described.
This embodiment will be briefly described as follows according to the processing flowchart shown in FIG.
When a color image is acquired by imaging using the camera 13 (step S1), a composite image (composite screen) of the color image and the cursor image shown in FIG. 3 is displayed on the display 18 (step S2). When the display point (pixel) of the cursor image is designated as “point to know the color name” (step S3), the color name is searched (step S4), and a color name display screen for teaching the color name of the point is displayed on the display 18. Is displayed (step S5).
[0024]
Although the embodiment of the present invention has been described in detail above, the specific configuration is not limited to this embodiment, and the present invention can be applied even if there is a design change without departing from the gist of the present invention. include.
For example, the portable computer device with a camera is not limited to a portable camera phone with a camera, and for example, other PDAs, wearable PCs, and the like are also conceivable at present.
The camera may be a digital camera or a video camera.
It is not necessary for all the processing operations to be performed by a portable computer device. For example, a color image may be sent to a WWW server and processed by the WWW server to send a color name display screen.
[0025]
The color name information acquisition means may generate a color name display sound for aurally teaching the corresponding “color name” and give it to the sound processing unit.
The color name display screen may be switched from the color image display screen. In that case, since the screen is large, an enlarged image around the mark may be displayed.
If necessary, a circular color image of hue H (radial radius direction) and saturation S (circumferential direction) of the HSV color system and predetermined color pixels in the image may be displayed.
[0026]
The “color name” is not limited to one corresponding to one pixel. For example, when a certain pixel is designated, individual XYZ three-coordinate values of the pixel and the surrounding pixels are calculated, and an average value thereof is obtained. The coordinate value of the uniform color space (CIELAB) may be calculated from the average value, and the color name coordinate value may be searched from there. Further, the “color name” may be known from the pixels of the entire screen. In that case, display of a cursor or the like is also unnecessary. In the case of such a configuration, a color image is acquired by bringing the camera close to an object for which a color name such as clothes is desired.
Further, it may be processed on a memory inside the CPU without being output (stored) in a color image file.
In the above embodiment, the conventional color name and the system color name are displayed at the same time, but only one of them may be displayed.
In addition, the user may create a color name file himself.
[0027]
The designation process in step S3 may be configured not to require operation of the operation unit 17. For example, when a cursor is displayed over a color image, the program may specify the cursor position as a point where the color name is desired to be processed.
Alternatively, the step of acquiring the image in step S1 may be eliminated, and the CCD camera function may be provided with a function of displaying the color name at the center position so that the color name can be understood simply by pointing the camera toward the object.
[0028]
【The invention's effect】
According to the color name information acquisition system, program, and method of the present invention, a color blind person can know a color name on the spot without using it by a portable computer device such as a camera-equipped mobile phone. Can do. In addition, when the color name teaching means using voice is provided, the congenital color vision handicapped person can know the existence of colors around him that he could not know for his lifetime.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a physical configuration of a mobile phone with a camera function capable of realizing a color name information acquisition system.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a logical configuration of a color name information acquisition system.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a composite image display screen.
FIG. 4 is a diagram illustrating the contents of a color name data file.
FIG. 5 is a diagram illustrating a screen on which color names are displayed.
FIG. 6 is a diagram illustrating a processing flowchart.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 CPU 3 Antenna 5 Transmission / reception part 7 Speaker 9 Microphone 11 Sound processing part 13 Camera 15 Image processing part 17 Operation part 18 Display 19 Display part 21 Storage part 22 Color image file 23 Color correction means 24 Color correction file 25 Image composition means 29 Car Color image 31 Cross-cursor 33 Point determination means 35 Color system conversion means 37 Color name coordinate value file 39 Color name coordinate value search means 41 Color name information acquisition means 43 Color name file 44 Color name display means 46 Sub screen
