JP2004363874A - Ipネットワークにおける通信端末登録方法、通信セッション確立方法、および端末 - Google Patents
Ipネットワークにおける通信端末登録方法、通信セッション確立方法、および端末 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】端末1Aからの登録要求を、ユーザXのプロファイル情報を見てユーザYが許可する場合、ユーザYはユーザXに対する許可項目を選択し、端末1AのID番号、人物カードのID番号、乱数データと組合せて登録IDテーブルとして記憶装置に保存する。その後、端末1Aから端末1Bに着信要求があり、端末1Bからの要求に応答して端末1Aは端末1AのID番号、人物カードのID番号、記憶装置内のカードIDテーブルの乱数データ等を暗号化して端末1Bに送信する。端末1Bはこれらのデータを登録IDテーブルの内容と比較、一致すれば、端末1Aとの通信方法を選択する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワーク上での通信において、情報発着信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの急速な普及とともに、VoIP技術によるIP電話サービスが広まりつつある。IP電話サービスとは、デジタル化した音声信号をパケット化して送受信し、コンピュータで通常扱うデータパケットと同様にIPネットワーク上で音声通話を行うサービスである。ここ数年、非対称デジタル加入者線(ADSL)や光加入者線(FTTH)など高速回線が急速に普及したという背景もあり、IP電話サービスを扱うプロバイダが増え始め、通話料金も通常の一般電話と比較して格安なことから企業だけでなく個人利用者も増加している。また、今後、一定の品質を満たしたIP電話サービスに対し、識別番号「050」で始まる11桁の番号を割り振ることも決まっている。
【0003】
IP電話は、国際的な標準化が図られている途中で、実装上の細かな技術については機器メーカに任されている面もあり、一般加入電話や携帯電話との間の発着信あるいは異なるIP電話サービス事業者との接続など、相互接続性が保障されているわけではない。一般加入電話では広く利用されているが、IP電話では実現されていない付加サービスも多い。「ナンバー・ディスプレイ」「ネーム・ディスプレイ」などの発信者番号通知サービスについても、提供プロバイダにもよるがIP電話どうしであっても利用できない場合が予想される。また、発信元IPアドレスにより発信者を特定する方法についても、サーバ側がプールしたIPアドレスを自動的に割り振るDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を利用している場合には適用できない。また、IP電話は、オープンなインターネット網を利用するサービスであるため、発信者情報の改ざんや成りすましなどの危険性もある。
【0004】
一方で最近、電話を手口とする高齢者を狙った詐欺事件が多発している。電話帳から探し当てた高齢者と思われる番号に、「俺だよ、俺」と子供や孫のような振る舞いで電話をかけ、高齢者が本当に子供や孫かどうかを判別できないうちに緊急に金銭が必要になった旨を告げ、高齢者を信じ込ませて金銭を奪おうとするものである。一般加入電話では、発信者番号通知サービスを利用すれば発信者を判別することができるが、IP電話の場合は前述のとおりサービスが完全に対応しておらず、音質も一般加入電話と比較して悪いため、若年層に比べて聴力の劣る高齢者が咄嗟に発信者を判別することはあまり期待できない。
【0005】
発信者番号によらない発信者特定方法として、声紋や指紋、虹彩など個人の固有情報をもとに発信者を特定する技術も提案されている(特許文献1参照)が、個人情報データベースを予め用意する必要があるという大きな問題がある。
【0006】
また、IP電話サービスは、パーソナルコンピュータ(PC)のソフトウェアと、PCにつないだマイク・スピーカによって利用可能であり、多く利用されている形態である。そこでIP電話と、電子メールなどPC上の他の既存技術とを融合し、利便性を高めるための発明がなされている(特許文献2参照)。ゲートキーパにIPアドレスやメールアドレス、代理応答者、時間などの情報を設定しておき、設定時間内にあった着信を履歴で残したり、代理応答者に転送したりする技術に関する発明である。ところがIP電話においては、上述のように発信者番号・IPアドレスなどにより発信者を特定できないため、セールスやいたずら電話なども含めすべての着信を対象にしてしまうという問題があり、IP電話を安心して使うという観点からは改善の余地があると言える。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−324230号公報
【特許文献2】
特開2002−354122号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような問題を鑑み、インターネットの急成長を受けて今後さらに普及するであろうIP電話をより安心して安全に使うためには、発信者情報を強固にし、特に家族や頻繁に連絡をとる友人などへの成りすましを防止することが必要である。また、そのような家族や身近な友人など頻繁に連絡をとる相手こそ、ユーザにとって簡単な方法で、安全な通信を柔軟かつ便利に行える必要がある。
【0009】
本発明の目的は、IP電話などIPネットワーク上での通信において、高齢者やコンピュータ利用に不慣れな人でも簡単に扱える方法で安全な通信セッションを確立し、あらかじめ登録している相手からの着信については、不在時や時間帯などの状況により、利用できる複数の通信手段のうちから対応を個別に変化させることのできる柔軟な通信を実現する通信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
IPネットワークにおいて、端末1Bが端末1Aと通信する場合について説明する。
【0011】
端末1Bは端末1Aから登録要求を受信すると、端末1Bから、端末1BのユーザXのプロファイル情報、人物カードのID番号、端末1AのIPアドレスを受信し、これらを登録要求受信履歴として記憶装置に保存した後、プロファイル情報を端末1BのユーザYに提示する。ユーザYはこれを見て登録要求に対する処理を決定する。登録不許可であれば端末1AのIPアドレスへ登録拒否メッセージを送信する。登録許可であれば、ユーザYはユーザXに対する許可項目(通信手段、時間、不在時着信に対する処理方法)を選択する。該許可項目を端末1AのID番号、人物カードのID番号、乱数データと組合せて登録IDテーブルとして記憶装置に保存する。そして乱数データを暗号化し、登録許可メッセージとともに端末1Aに送信する。
【0012】
端末1Aから着信要求を受信すると、端末1Bは一時的な暗号鍵とともに、端末1AのID番号、人物カードのID番号、乱数データの送信を要求する。これに応答して、端末1Aから、端末1AのID番号、人物カードのID番号、記憶装置内のカードIDテーブルの乱数データ、人物カードの記憶領域内の乱数データを暗号化して端末1Bに送信する。端末1Bはこれらデータを受信すると、復号し、記憶装置の登録IDテーブルの内容と比較する。この場合、一致するので、ユーザが応答不可能か、応答可能でも通話不許可であれば、登録IDテーブルより、不在時着信に対する処理方法を取得し、暗号化して端末1Bに送信する。端末1Aは処理方法の中からユーザXが選択した処理方法で端末1Bと通信する。通話許可であれば、端末1Bは端末1Aに通話許可を送信し、端末1Aと1Bは通話する。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態のシステム構成図である。端末装置1はイーサネットで接続する通信装置であり、ディスプレイ11、マイク12、スピーカ13、キーボード14、暗号処理部15、記憶装置16、制御部17を備えた、パーソナルコンピュータのような装置で、個々の端末装置は一意なID番号を持つ。また、端末装置1内の記憶装置16には、表1に示すように、端末利用者のプロファイル情報、例えば名前、住所、電話番号、FAX番号、携帯電話番号、メールアドレス、携帯メールアドレスなどのほか、好きな食べ物や好きな音楽などの情報が登録されている。
【0015】
【表1】
端末装置1はIPネットワーク2に常時接続されており、IPネットワーク2を介してゲートキーパ3、ゲートウェイ4に接続される。ゲートウェイ4は音声ネットワーク5を介して携帯電話基地局6に接続されている。カード読取/書込装置18は端末装置1と接続され、端末装置1からの制御によってカードにアクセスし、データを読み書きする。なお、カードには、登録カード19A、機能カード19B、人物カード19Cがあり、3種類が1セットになっている。人物カード19Cには表2に示すように予めID番号が付されていて、ID番号の他に何も情報を持たないブランクカードに新たに人物を登録する処理に用いるのが登録カード19Aであり、機能カード19Bは、登録された人物カードによる通信セッション確立の処理に用いる。
【0016】
【表2】
次に、図2に示すように、ユーザX、ユーザY(端末1A、1BはそれぞれユーザX、ユーザYの端末)がともにIPネットワーク2のユーザであり、ゲートキーパ3に登録済であり、ユーザXが新たな人物カードとしてユーザYを登録する手順を図3のフローチャートに従って説明する。ここで、それぞれの端末1A,1Bの記憶装置16内のユーザ状態(プレゼンス情報)データエリアに、着信に対して現在応答可能であるかを登録しているものとする。
【0017】
ユーザXは、登録カード19Aとブランクの人物カード19Cを、端末1Aに接続されたカード読取/書込装置18に挿入し、通常と同じ手順でユーザYの電話番号を入力する(ステップ101)。入力された電話番号はゲートキーパ3でユーザYの端末1BのIPアドレスに変換され、ユーザXの端末1AはそのIPアドレスに登録操作要求を送信する。このとき端末1Aは、登録操作要求を送信した日時と、入力したユーザYの電話番号と、ブランクの人物カード18CのID番号を登録要求操作履歴(表3)として記憶装置16に保存しておく(ステップ102)。
【0018】
【表3】
ステップ201で登録操作要求を受信したユーザYの端末1Bは、登録操作要求元である端末1AのIPアドレスしか分からないため、発信者を特定するための処理を行う。まず、端末1Aに対して一時的な暗号鍵を送付し、発信者であるユーザXを特徴付けるプロファイル情報と、登録しようとするブランク人物カードのID番号と、端末1AのID番号とを、この暗号鍵により暗号化して端末1Bに送るよう要求を出す(ステップ202)。これに対し端末1Aは、2つのID番号と、ユーザXのプロファイル情報とを送られた暗号鍵で暗号化して端末1Bに送出する(ステップ103,104)。端末1Bはこれを受信・復号し(ステップ203)、データを受信した日時と、ユーザXのプロファイル情報と登録要求発信元(端末1A)のIPアドレスとを登録要求受信履歴(表4)として記憶装置16に保存するとともに、ユーザYが登録可否を判断するためにこれらの情報をディスプレイ11でユーザYに提示する(ステップ204)。
【0019】
【表4】
なお、ここまでの動作は端末間で自動的に行われるが、ユーザYが不在の場合などこれより先の処理がリアルタイムに行われない場合も考えられる。そのような場合でも、後で登録要求受信履歴を参照することにより登録要求に対する処理を決定することができる(ステップ205)。
【0020】
登録要求を受信したユーザYが、登録要求元であるユーザXのプロファイル情報を確認したうえで取り得る処置の種類としては、登録(人物カードの作成)を許可し、そのカードを用いた操作に対してユーザYが受付可能な全ての通信手段を常に許可する処置と、登録を許可するがそのカードを用いた操作に対して通信手段や時間などに制限を付けて許可する処置と、登録を許可しない処置とがある。ユーザYはまず、登録を許可するか否かを決定する(ステップ206)。ユーザYが登録拒否を選択した場合、端末1Bは端末1AのIPアドレスへ登録拒否のメッセージを送信し(ステップ207)、端末1Aはディスプレイ11でユーザXに該メッセージを提示して(ステップ105)、両端末1A、1Bは通信セッションを終了する。一方、ユーザYが登録許可を選択した場合は、ユーザXに許可する項目の詳細な設定を行い、端末1Bの記憶装置16内の登録IDテーブル(表5)に格納する(ステップ208から210)。
【0021】
【表5】
登録IDテーブルには、登録要求元である端末1AのID番号と、作成する人物カード19CのID番号と、ユーザXに許可する通信手段と、不在時の着信に対する処理方法と、この人物カード19Cを使っての次回の着信時の認証に使われる乱数データとが含まれる。ユーザXに許可する通信手段は、ユーザYが取り得る通信手段(通話やFAX、電子メール、携帯電話への転送、携帯電子メールなど)の各々について、「常に許可する」、「時間を指定して許可する」、「常に拒否する」を選択して指定する。不在時の着信に対する処理方法については、取り得る通信手段の中から優先順位を付けて指定する。また、乱数データは端末1Bで生成して(ステップ209)登録IDテーブル(表5)に格納し、暗号化して登録許可メッセージとともに端末1Aに送る(ステップ211)。端末1Aはこれを受け取って乱数データを復号し(ステップ106)、これを2つに分割する。分割した乱数データのうち1つを、記憶装置16内の登録要求発信履歴より参照した人物カード19CのID番号と、ユーザYの電話番号とともに記憶装置16内のカードIDテーブル(表6)へ格納する(ステップ107)。
【0022】
【表6】
もう1つの乱数データは、同じく記憶装置16内の登録要求発信履歴より参照した人物カード19CのID番号とユーザYの電話番号とともに、人物カード19Cの記憶領域に格納する(ステップ107)。その後ユーザXに登録完了の旨をメッセージで通知して(ステップ108)、ユーザYを人物カードとして新たに登録する処理が完了する。
【0023】
なお、登録処理が完了した後でも、ユーザYはユーザXの登録IDテーブルの設定項目について、端末ID番号およびカードID番号、乱数データを除き、いつでも変更することができる。また、ユーザYが誰からの登録要求であるか判別するために使用したユーザXのプロファイル情報は、登録が許可されたか否かに関わらず、一連の登録処理完了後、端末1Bの記憶装置16内の登録要求受信履歴データから削除する。つまり、カード登録を許可したユーザY側に残すユーザX(登録要求者)の個人情報は、端末1AのID番号と登録した人物カード19CのID番号のみである。また、ユーザX側が保持するユーザY(登録相手)の個人情報も電話番号のみであり、カード登録時およびカードを使用した発信時の認証を強固にすることで、流出や悪用などの恐れのある個人情報の保持を最小限に抑えることができる。
【0024】
次に、図2において、ユーザXが機能カードとユーザY用の人物カードPとを使って、ユーザYの端末1Bと通信セッションを確立する手順を図4のフローチャートに沿って説明する。
【0025】
ユーザXが機能カードとユーザY用の人物カードPとをカード読取/書込装置18に挿入すると、まず人物カードPの記憶領域にあるユーザYの電話番号が読み出される(ステップ109)。読み出された電話番号はゲートキーパ3においてユーザYの端末1BのIPアドレスに変換され、ユーザXの端末1AはそのIPアドレスに着信要求を送信する(ステップ110)。ステップ213に、着信要求を受け取った端末1Bは一時的な暗号鍵を端末1Aに送信し、ユーザY用の人物カードPのID番号と、端末1AのID番号と、人物カードPの記憶領域に格納されている乱数データと、端末1Aの記憶装置16内のカードIDテーブルに格納されている乱数データとを、この暗号鍵により暗号化して端末1Bに送信するよう要求を出す(ステップ214)。これを受けた端末1Aは、2つのID番号と、2つの乱数データとを暗号化して送信する(ステップ111,112)。端末1Bはこれを復号し(ステップ215)、人物カードPのID番号をキーとして記憶装置16内の登録IDテーブルを参照し、端末1Aから送られたデータの組合せとの照合を行う(ステップ216)。
【0026】
照合の結果、端末1Bの記憶装置16内の登録IDテーブル内に、端末1Aから送られた、人物カードPのID番号データが存在しない場合は、端末1Bは端末1AのIPアドレスへ着信拒否メッセージを送信し(ステップ217)、記憶装置16内に着信履歴として端末1AのIPアドレス、着信要求を受け取った日時のデータを格納した後、両端末1A、1Bは通信セッションを終了する。また、端末1Bの記憶装置16内の登録IDテーブル内にカードのID番号は存在するが端末のID番号が一致しない場合や、乱数データが一致しない場合は、カードを使って着信要求を行った人物がそのカードの保持者本人ではなく悪意を持った第三者である可能性や、カードの記憶領域に対して加工を施した可能性も考えられるため、同様に着信を拒否する。
【0027】
一方、登録IDテーブルのデータと一致した場合は、端末1Bは次回通信時に使用する乱数データを生成し、記憶装置16内の登録IDテーブル上の乱数データの値を更新する(ステップ218)。また、同じ乱数データを暗号化して端末1Aに送信し(ステップ219)、端末1Aではこれを復号して2つに分割し、それぞれを記憶装置16内のカードIDテーブルと人物カードPの記憶領域とに格納する(ステップ114,115)。次に、端末1Bは、記憶装置16内のユーザ状態(プレゼンス情報)データエリアを参照し、ユーザYが応答可能かどうかを判断する(ステップ220)。ユーザYが応答可能であり、ユーザXに対して通話を許可している場合、ユーザXからの着信であることをユーザYに通知した後(ステップ221,223)、端末1Aに通話許可を送信し(ステップ225)、両端末1A,1BのユーザX,Yは通話を開始する(ステップ119,120)。ユーザYが不在で応答不能の場合、もしくは応答可能であってもユーザYがユーザXに対して通話を許可していない場合、端末1Bは記憶装置16内に格納してある登録IDテーブル内の不在時着信に対する処理方法を参照し、暗号化して端末1Aに送信して(ステップ222)ユーザXに代替通信手段を提示する(ステップ116)。例えば代替通信手段として電子メールが提示されユーザXがこれを選択した場合(ステップ117)、端末1Aでは電子メールソフトが起動され(ステップ118)、宛先であるユーザYの電子メールアドレスは、端末1Bの記憶装置16内に格納されたユーザYのプロファイル情報の中から暗号化され送信されたものを使用するため、キーボード14による面倒なアドレス入力をせずとも、ユーザXは電子メールの内容をすぐに書き始めることができる。ボイスメールやビデオメールの場合でも同様で、選択した通信手段に応じたアプリケーションが起動し、ユーザXはスムーズに次の処理に移ることができる。なお、ユーザXは、提示された代替通信手段のいずれも選択しないで、そのまま通信セッションを終了することもできる。
【0028】
また、携帯端末7への転送については、転送しようとする携帯端末の契約するサービスがIP電話サービス対象である場合に可能である。手順を次に説明する。発信者であるユーザXが、提示された代替手段のうちユーザYの携帯端末7への転送を選択すると、端末1Bは記憶装置16内に格納されたユーザYのプロファイル情報の中から携帯電話番号を参照し、これを暗号化して端末1Aに送る。端末1Aからこの携帯電話番号への発信は、ゲートキーパ3で受け付けられゲートウェイ4のIPアドレスに変換された後、ゲートウェイ4を介してユーザYの携帯端末7に着信され、両ユーザX,Yは通話を開始する。
【0029】
なお、端末1Bは、ユーザXが選択した通信手段の種類に関わらず、記憶装置16内に着信履歴として端末1AのIPアドレス、着信要求を受け取った日時のデータを格納して通信セッションを終了する。
【0030】
ここで、登録済みで記憶領域にデータが記録されている人物カードを紛失してしまった場合の、第三者による悪用などの影響について考える。万が一、ユーザXがユーザY用の人物カードPを紛失し、これを拾得した第三者(ユーザZ)が別の端末1C(不図示)からユーザYへの通信セッション確立を試みた場合、ユーザYの端末1Bは暗号化されて受け取った人物カードPのID番号と端末1CのID番号の組合せが、端末1Bの記憶装置16内の登録IDテーブルに格納されている組合せと一致しないことから着信を拒否する。なお、人物カードを紛失したユーザXが、ユーザY用の人物カードを再発行したい場合には、登録カードを用いた一連の処理を繰り返せばよい。このように、登録した人物カードにより簡単で確実、柔軟な発着信を行えるだけでなく、使用するカードや端末のID番号、前回の通信セッション中にやり取りした乱数データの組み合わせを認証に用いることで第三者による成りすましを防止し、昨今被害者が急増している高齢者を狙った詐欺などの犯罪抑止も期待できる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ネットワークに常時接続されたパーソナルコンピュータなどのコンピュータシステムによるVoIP技術を用いたIP電話サービスなどIPネットワーク上での通信において、家族や親しい友人など通信頻度の高い相手について予め認証・登録することで、着信者は発信者が誰であるかを確認することができ、安心して着信に応じることができる。
【0032】
また、人物をカードという身近な形で登録し、キーボードやマウスではなくカードを使って発信することで、高齢者やコンピュータ利用に不慣れな人でも、IPネットワーク上での情報の発着信を簡単に扱うことができ、さらにカード表面には自由に書き込み等の加工をすることができるため、カードの内容認知もしやすく整理も容易である。
【0033】
また、着信者は、登録を許可した相手ごとに、不在時や着信時間など状況別に処理方法を設定することができるため、柔軟な通信を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による端末装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の通信システムの構成図である。
【図3】図2の通信システムにおいて、ユーザXが新たな人物カードとしてユーザYを登録する手順を示すフローチャートである。
【図4】図2の通信システムにおいて、ユーザXが機能カードとユーザY用の人物カードとを使って、ユーザYの端末1Bと通信セッションを確立する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1A,1B 端末装置
2 IPネットワーク
3 ゲートキーパ
4 ゲートウェイ
5 音声ネットワーク
6 携帯電話基地局
7 携帯端末
11 ディスプレイ
12 マイク
13 スピーカ
14 キーボード
15 暗号処理部
16 記憶装置
17 制御部
18 カード読取/書込装置
19A 登録カード
19B 機能カード
19C 人物カード
101〜120,201〜225 ステップ
Claims (6)
- IPネットワークにおいて、
他端末から登録要求を受信すると、一時的な暗号鍵を該他端末に送信し、該他端末のユーザのプロファイル情報、人物カードのID番号、該他端末のID番号の送信を該他端末に要求するステップと、
前記他端末から、該端末のユーザのプロファイル情報、該端末のID番号、人物カードのID番号の、暗号化された情報を受信すると、該情報を復号し、受信日時、前記ユーザのプロファイル情報、前記人物カードのID番号、前記他端末のIPアドレスを登録要求受信履歴として記憶装置に保存するとともに、前記プロファイル情報を自端末のユーザに提示するステップと、
ユーザが登録を不許可に決定すると、前記他端末のIPアドレスへ登録拒否メッセージを送信するステップと、
ユーザが登録を許可に決定すると、乱数データを生成し、前記他端末のID番号、前記人物カードのID番号、自端末のユーザが選択した、前記他端末のユーザに許可する通信手段のデータ、前記乱数データを登録IDテーブルとして記憶装置に保存するステップと、
前記乱数データを暗号化し、登録許可メッセージとともに前記他端末に送信するステップを有する通信端末登録方法。 - IPネットワークにおいて、
他端末から着信要求を受信すると、一時的な暗号鍵を該他端末に送信し、該他端末のID番号、人物カードのID番号、乱数データの送信を要求するステップと、
該他端末から、該端末のID番号、人物カードのID番号、カードIDテーブルの乱数データ、人物カードの記憶領域内の乱数データを暗号化した情報を受信すると、該情報を復号するステップと、
復号された情報が請求項1記載の前記登録IDテーブルの内容と一致するかどうか判定するステップと、
一致しない場合、前記他端末に着信拒否を送信するステップと、
一致する場合、自端末のユーザが応答不可能であれば、前記登録IDテーブルより、不在時着信に対する処理方法を取得し、暗号化して前記他端末に送信し、自端末のユーザが応答可能であり、着信要求を送信した前記他端末のユーザに通話を許可している場合、前記他端末に通話許可を送信するステップを有する通信セッション確立方法。 - IPネットワークにおいて、
他端末のIPアドレスへ登録要求を送信するとともに、送信日時、該他端末のユーザの電話番号、人物カードのID番号を登録要求履歴として記憶装置内に格納するステップと、
該他端末から、一時的な暗号鍵とともに、自端末のユーザのプロファイル情報、人物カードのID番号、自端末のID番号の送信要求を受信するステップと、自端末のユーザのプロファイル情報、自端末のID番号、人物カードのID番号を前記暗号化鍵で暗号化して前記他端末に送信するステップと、
該他端末から登録拒否メッセージを受信すると、これを自端末のユーザに提示するステップと、
該他端末から暗号化された乱数データと登録許可メッセージを受信すると、該乱数データを復号して2つに分割するステップと、
前記人物カードのID番号、該他端末のユーザの電話番号、乱数データのうち1つずつを、記憶装置内のカードIDテーブルと前記人物カードの記憶領域に格納するステップと、
自端末のユーザに登録完了を通知するステップを有する通信端末登録方法。 - IPネットワークにおいて、
自端末のユーザが機能カードと他端末のユーザ用の人物カードとをカード読取/書込装置に挿入すると、前記人物カードの記憶領域にある、他端末のユーザの電話番号を読出し、該他端末のIPアドレスへ着信要求を送信するステップと、
該他端末から、一時的な暗号鍵を受信し、自端末のID番号、人物カードのID番号、乱数データの送信要求を受信するステップと、
自端末のID番号、人物カードのID番号、記憶装置内のカードIDテーブルの乱数データ、人物カードの記憶領域内の乱数データを暗号化して前記他端末に送信するステップと、
該他端末から暗号化された乱数データを受信し、復号するステップと、
該乱数データを2つに分割し、記憶装置内のカードIDテーブルと人物カードの記憶領域に保存するステップと、
該他端末から、不在時着信に対する、暗号化された処理方法を受信すると、これを自端末のユーザに提示し、該ユーザが選択した処理方法で該他端末と通信するステップと、
該他端末から通話許可を受信すると、該他端末のユーザと通話するステップを有する通信セッション確立方法。 - IPネットワークに接続される端末であって、
記憶装置と、
表示装置と、
他端末から登録要求を受信すると、一時的な暗号鍵を該他端末に送信し、該他端末のユーザのプロファイル情報、人物カードのID番号、該他端末のID番号の送信を該他端末に要求し、前記他端末から、該他端末のユーザのプロファイル情報、該他端末のID番号、人物カードのID番号の、暗号化された情報を受信すると、該情報を復号し、受信日時、前記ユーザのプロファイル情報、前記人物カードのID番号、前記他端末のIPアドレスを登録要求受信履歴として前記記憶装置に保存するとともに、前記プロファイル情報を前記表示装置により自端末のユーザに提示し、ユーザが登録を不許可に決定すると、前記他端末のIPアドレスへ登録拒否メッセージを送信し、ユーザが登録を許可に決定すると、乱数データを生成し、前記他端末のID番号、前記人物カードのID番号、自端末のユーザが選択した、前記他端末のユーザに許可する通信手段のデータ、前記乱数データを登録IDテーブルとして前記記憶装置に保存し、前記乱数データを暗号化し、登録許可メッセージとともに前記他端末に送信し、ある他端末から着信要求を受信すると、一時的な暗号鍵を該他端末に送信し、該他端末のID番号、人物カードのID番号、乱数データの送信を要求し、該他端末から、該端末のID番号、人物カードのID番号、カードIDテーブルの乱数データ、人物カードの記憶領域内の乱数データを暗号化した情報を受信すると、該情報を復号し、復号された情報が前記登録IDテーブルの内容と一致するかどうか判定し、一致しない場合、該他端末に着信拒否を送信し、一致する場合、自端末のユーザが応答不可能であれば、前記登録IDテーブルより、不在時着信に対する処理方法を取得し、暗号化して前記他端末に送信し、自端末のユーザが応答可能であり、着信要求を送信した該他端末のユーザに通話を許可している場合、該他端末に通話許可を送信する処理手段を有する端末。 - IPネットワークに接続される端末であって、
記憶装置と、
表示装置と、
他端末のIPアドレスへ登録要求を送信するとともに、送信日時、該他端末のユーザの電話番号、人物カードのID番号を登録要求履歴として前記記憶装置内に格納し、該他端末から、一時的な暗号鍵とともに、自端末のユーザのプロファイル情報、人物カードのID番号、自端末のID番号の送信要求を受信し、自端末のユーザのプロファイル情報、自端末のID番号、人物カードのID番号を前記暗号鍵で暗号化して該他端末に送信し、該他端末から登録拒否メッセージを受信すると、これを前記表示装置により自端末のユーザに提示し、該他端末から暗号化された乱数データと登録許可メッセージを受信すると、該乱数データを復号して2つに分割し、前記人物カードのID番号、該他端末のユーザの電話番号、乱数データのうち1つずつを、前記記憶装置内のカードIDテーブルと前記人物カードの記憶領域に格納し、自端末のユーザに登録完了を通知し、自端末のユーザが機能カードと他端末のユーザ用の人物カードとをカード読取/書込装置に挿入すると、前記人物カードの記憶領域にある、他端末のユーザの電話番号を読出し、該他端末のIPアドレスへ着信要求を送信し、該他端末から、一時的な暗号鍵を受信し、自端末のID番号、人物カードのID番号、乱数データの送信要求を受信し、自端末のID番号、人物カードのID番号、前記記憶装置内のカードIDテーブルの乱数データ、人物カードの記憶領域内の乱数データを暗号化して前記他端末に送信し、該他端末から暗号化された乱数データを受信すると、これを復号し、該乱数データを2つに分割し、前記記憶装置内のカードIDテーブルと人物カードの記憶領域に保存し、該他端末から、不在時着信に対する、暗号化された処理方法を受信すると、これを前記表示装置に表示し、自端末のユーザが選択した処理方法で該他端末と通信し、該他端末から通話許可を受信すると、該他端末のユーザと通話する処理手段を有する端末。
Priority Applications (1)
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JP2003159156A JP2004363874A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | Ipネットワークにおける通信端末登録方法、通信セッション確立方法、および端末 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006221563A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Hitachi High-Technologies Corp | 産業用機器及び産業用機器の遠隔アクセス・システム |
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-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003159156A patent/JP2004363874A/ja active Pending
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