JP2004357217A - 電話交換装置及び電話交換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】着信転送をユーザによる手操作を要することなくユーザの移動先変更に柔軟に対応して行えるようにする。
【解決手段】主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、スケジュール情報取得部にて該電話端末T12のユーザについての一定期間分のスケジュール情報をサーバ装置3から取得する。続いて着信転送制御部にて発信元から通知される発信者情報に対応する重要度を発信者・重要度対応テーブルから読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度を転送先・重要度対応テーブルから読み出し、これら重要度をもとに着信転送の許可の有無を判定し、許可されている場合に転送先となる電話端末T21に上記着信呼を着信させる。
【選択図】 図1
【解決手段】主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、スケジュール情報取得部にて該電話端末T12のユーザについての一定期間分のスケジュール情報をサーバ装置3から取得する。続いて着信転送制御部にて発信元から通知される発信者情報に対応する重要度を発信者・重要度対応テーブルから読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度を転送先・重要度対応テーブルから読み出し、これら重要度をもとに着信転送の許可の有無を判定し、許可されている場合に転送先となる電話端末T21に上記着信呼を着信させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばPBX(Private Branch Exchange)やボタン電話装置に係り、特に1つの電話端末に着信する呼を別の電話端末に対して転送可能な電話交換装置と、この電話交換装置と各電話端末との間を通信ネットワークを介して接続した電話交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、PBXやボタン電話装置といった電話交換装置は、各種のサービス機能を備えており、その一つに着信転送機能がある。着信転送機能とは、例えば内線電話機Aのユーザが自身の内線電話機Aに着信する呼を他の内線電話機Bに対して転送するための転送登録を行うことにより、ユーザの内線電話機Aに到来する着信呼を内線電話機Bに転送できる機能である。
【0003】
ところで、上記着信転送機能では、内線電話機Aに到来する着信呼の転送先が内線電話機Bに予め登録されているため、例えば内線電話機Aのユーザが内線電話機Bの設置部屋から、内線電話機Cのある会議室へ移動するようなことがあると、ユーザは内線電話機Aの設置場所まで一々足を運んで、内線電話機Cを着信転送先に指定する設定登録を行わなければならず、大変不便である。この問題は、1日当たりの移動回数が多くなればなるほど顕著となる。
【0004】
そこで、電話交換装置に、例えば一週間分のユーザの移動先と、この移動先にて着信させるべく電話機の電話番号とを示すスケジュール情報を登録しておくことにより、例えば内線電話機Aに到来する着信呼をスケジュール情報に示された移動先の電話機に自動的に転送する交換システムが提案されている(例えば特許文献1乃至特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−115380号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平5−236127号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−341051号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記システムでは、種々の発信者からの着信呼が同一の条件でスケジュール情報に示される移動先の電話端末に転送されることになる。従って、例えば特別に応対すべく発信者からの着信呼及び通常の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中した場合に、通常の発信者からの着信呼が優先的に転送されることがあり、これにより各発信者に応じたきめ細かな着信転送を行うことが困難であった。
【0009】
そこで、この発明の目的は、着信転送をユーザによる手操作を要することなくユーザの移動先変更に柔軟に対応して行えるようにし、これによりユーザの利便性を高めることができ、かつ発信者別のきめ細かな着信転送を効率良く行い得る電話交換装置及び電話交換システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)複数の電話端末を接続するとともに、少なくとも1つの網に接続可能であり、1つの電話端末に着信する呼を別の電話端末に対して転送可能な電話交換装置であって、複数の電話端末のうち少なくとも一部の電話端末のユーザについて、一定期間分のユーザの移動先を表す移動先情報と、各移動先にて着信させるべく第1の電話端末を表す転送先情報とを含むスケジュール情報を選択的に取得するスケジュール情報取得手段と、発信元の電話端末を表す発信者情報に対応付けて、呼転送に関する重要度を表す重要度情報を格納する第1の記憶手段と、着信発生時に、着信先となる第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、スケジュール情報取得手段に第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報を取得させ、このスケジュール情報及び第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報に基づいて、転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行う着信転送制御手段とを備えるようにしたものである。
【0011】
(1)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、この第2の電話端末に対する着信が不可能な場合に、この第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報、つまり一定期間内における移動予定の転送先情報リストが取得されるとともに、発信元のユーザの重要度が判定され、この重要度に応じて、現時点の転送先となる第1の電話端末がスケジュール情報の中から選択され、この第1の電話端末に上記着信呼が着信されることになる。すなわち、例えば顧客といった重要度の高い発信者からの着信呼及び重要度の低い発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、重要度の高い発信者からの着信呼が優先的に第1の電話端末に転送されることになる。さらに、スケジュール情報中に転送先に対応する重要度が含まれている場合に、その重要度と発信元の重要度とを比較することにより、転送先別に応対すべく発信者を特定することができる。
【0012】
従って、第2の電話端末のユーザが移動するごとに転送設定を行う必要がなく、予め移動予定の転送先が分かっている場合に、その転送先をスケジュール情報に登録しておき、かつ発信者の重要度も登録しておくだけでよく、これにより発信者別の応対を効率良く行うことができ、ユーザの利便性が大幅に改善される。また、複数の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、これに比較的柔軟に対応することができる。
【0013】
(2)さらに、スケジュール情報を管理するサーバ装置と接続するための第1のインタフェースを備え、スケジュール情報取得手段は、第1のインタフェースを通じてサーバ装置との通信によりスケジュール情報を取得することを特徴とする。
(2)の発明によれば、スケジュール情報を管理するサーバ装置との通信により、スケジュール情報を取得することができるので、スケジュール情報を記憶しておくための記録媒体を設けることなく、多数の転送先情報を一度にサーバ装置に登録しておくことができる。
【0014】
(3)さらに、転送先情報に対応付けて、着信に関する重要度を表す重要度情報を格納する第2の記憶手段を備え、着信転送制御手段は、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報と、第2の記憶手段に記憶された転送先情報に対応する重要度情報とを比較し、この比較結果に基づいて転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行うことを特徴とする。
【0015】
(3)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、この第2の電話端末に対する着信が不可能な場合に、転送先ごとに登録してある重要度と発信者の重要度とを比較することで着信呼を転送してよいか否かが判定される。そして、転送してよい場合に、上記着信呼が第1の電話端末に転送される。従って、第2の電話端末のユーザが会議室で会議を行っている際に、重要度の高い特定の発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来した場合に、この着信呼を会議室に設置された第1の電話端末に転送して着信させることができ、重要度の低い発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来した場合に、この着信呼についての転送を規制することができる。
【0016】
(4)着信転送制御手段は、スケジュール情報に示される転送先の第1の電話端末とは異なる第3の電話端末にて第2の電話端末宛ての着信呼を受けるための指示入力がなされた場合に、第2の電話端末宛ての着信呼が到来した際に、この着信呼を転送先となる第3の電話端末に転送して着信させることを特徴とする。
【0017】
(4)の発明によれば、スケジュール上の移動先が急に変更になった場合に、その移動先の第3の電話端末にてユーザが第2の電話端末宛ての着信呼を受けるための指示入力を行うことで、スケジュール情報を更新することなく、第2の電話端末宛ての着信呼を第3の電話端末に転送して着信させることができる。また、第2の電話端末にて第3の電話端末に対する着信転送設定がなされた場合にも、同様にスケジュール情報を更新することなく、第2の電話端末宛ての着信呼を第3の電話端末に転送して着信させることができる。
【0018】
(5)着信転送制御手段は、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨を提示して第1の電話端末に対する呼出指示入力を促し、この提示に対し発信元のユーザが呼出指示を入力した場合に、スケジュール情報及び第1の記憶手段中の発信者情報に対応する重要度情報に基づく着信制御を実行することを特徴とする。
【0019】
(5)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨が提示されるので、発信元のユーザが自身で第2の電話端末のユーザを呼び出す必要があるか否かを判断して着信転送を指示することができ、これにより必要な場合のみ着信転送を実行することが可能となる。
【0020】
(6)さらに、発信元のユーザによる音声をボイスメッセージとして録音することが可能なボイスメール装置と接続するための第2のインタフェースを備え、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、予め設定される所定の条件に従って、第2のインタフェースを通じて転送先となるボイスメール装置に対し着信制御を行うことを特徴とする。なお、所定の条件として、第1の記憶手段に記憶されている発信者情報と異なる発信者情報である場合、第1の記憶手段に記憶されている発信者情報に対応する重要度が最低である場合、スケジュール情報に転送先情報が含まれていない場合、発信元のユーザによるボイスメール装置に対する呼出指示入力のうちのいずれか1つを用いる。
【0021】
(6)の発明によれば、不特定な発信者または重要度が最も低い発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来し、第2の電話端末が着信不可能である場合に、この着信呼をボイスメール装置に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すことができる。また、休憩時間等のように明確な移動先が登録されていない場合や、転送先が登録されていない場合に、第2の電話端末宛ての着信呼をボイスメール装置に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すこともできる。
【0022】
(7)第1の電話端末に電子メール送受信機能が備えられているとき、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて第2の電話端末に着信が到来した旨と、発信者情報とを電子メールとして第1の電話端末に送信することを特徴とする。
【0023】
(7)の発明によれば、移動先において第2の電話端末のユーザが電話に出られない事情がある場合に、第2の電話端末に着信が到来した旨と、発信者情報とを電子メールとして第1の電話端末に送信することで、後で、受信した電子メールに記載されている発信者情報をもとにコールバックを行うことができる。
【0024】
(8)着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することを特徴とする。
(8)の発明によれば、第2の電話端末のユーザが長期不在となる場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することができる。また、迷惑電話対策にも非常に有効となる。
【0025】
(9)第1の電話端末が前記網に接続される電話端末または携帯用電話端末であるとき、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、網に接続される電話端末または携帯型電話端末に対し着信呼を転送することを特徴とする。
(9)の発明によれば、如何なる移動先や如何なるタイプの第1の電話端末であっても、第2の電話端末宛ての着信呼を第1の電話端末に転送することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わるネットワーク電話システムの一実施形態を示す概略構成図である。
このシステムは、LAN(Local Area Network)1を有する。このLAN1には、複数の電話端末T11〜T1i(iは自然数),T21が接続されている。また、LAN1には、主装置2、サーバ装置3及びルータRTが接続されている。主装置2は、LAN1上に接続された複数の電話端末T11〜T1i,T21相互間の接続や、複数の電話端末T11〜T1i,T21とルータRTとの間を接続するものである。サーバ装置3は、例えば複数の電話端末T11〜T1iの各ユーザについてのスケジュール情報を管理するものである。ルータRTは、LAN1と公衆網NWとの間を接続するもので、LAN1と公衆網NWとの間における通信プロトコル及び信号フォーマットの変換機能を備えている。
【0027】
さらに、主装置2には、音声によるボイスメッセージを録音し、再生指示入力に応じて録音されたボイスメッセージを各電話端末T11〜T1i,T21にて聴取することが可能なボイスメール装置4が接続される。
【0028】
上記主装置2は、この発明に係わる機能として次のような機能を有している。図2はその構成を示すブロック図である。
すなわち、主装置2は、ボイスメールインタフェース(I/F)部21と、LANインタフェース(I/F)部22と、音声処理部23と、制御部24と、記憶部25とを備えている。これらボイスメールインタフェース部21、LANインタフェース部22、音声処理部23、制御部24及び記憶部25は、データハイウェイ26を介して互いに接続されている。
また、ボイスメールインタフェース部21、LANインタフェース部22及び音声処理部23は、PCMハイウェイ27を介して互いに接続されている。
【0029】
ボイスメールインタフェース部21には、ボイスメール装置4が必要に応じて接続される。ボイスメールインタフェース部21は、接続されたボイスメール装置4とPCMハイウェイ27との間でインタフェース処理を行なう。また、ボイスメールインタフェース部21は、上記インタフェース処理に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ26を介して制御部24との間で行う。
【0030】
LANインタフェース部22には、LAN1が必要に応じて接続される。LANインタフェース部22は、接続されたLAN1とPCMハイウェイ27との間でインタフェース処理を行なう。また、LANインタフェース部22は、上記インタフェース処理に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ26を介して制御部24との間で行う。
【0031】
音声処理部23は、LAN1から受信した音声パケットをボイスメール装置4で取り扱い可能な音声信号に変換してボイスメール装置4へ送信する機能を有する。
制御部24は、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理により主装置2の各部の制御を行う。
【0032】
記憶部25は、制御部24の接続制御に必要なルーティング情報等を格納しており、さらに発信者・重要度対応テーブル251と、転送先・重要度対応テーブル252とを格納している。このうち発信者・重要度対応テーブル251は、例えば図4に示すように、発信者情報と、この発信者情報ごとの重要度との対応関係を記憶したものである。
転送先・重要度対応テーブル252は、例えば図5に示すように、転送先情報と、この転送先情報ごとの重要度との対応関係を記憶したものである。
【0033】
これに対し、制御部24は、スケジュール情報取得部241と、着信転送制御部242とを備えている。
スケジュール情報取得部241は、サーバ装置3との間で通信を行うことにより、サーバ装置3から各電話端末T11〜T1iのユーザについてのスケジュール情報を取得する。このスケジュール情報は、例えば図3に示すように、時間帯、その時間帯の移動予定場所、その移動予定場所についての重要度、移動予定場所における連絡先とを表す情報である。なお、サーバ装置3には、各ユーザについての例えば1週間分あるいは1ヶ月分のスケジュール情報が管理されている。
【0034】
着信転送制御部242は、着信発生時に、着信先となる電話端末T11に対する着信制御が不可能な場合に、上記スケジュール情報取得部241に電話端末T11のユーザについてのスケジュール情報をサーバ装置3から取得させ、通知された発信者情報に対応する重要度情報を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の該当する転送先に対応する重要度情報を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較する。そして、この比較結果から着信転送が許可されていると判定された場合に、その転送先となる電話端末T21に対し着信制御を行う。
【0035】
次に、以上のように構成されたシステムの種々動作について説明する。
(ユーザが会議中である場合の着信転送動作)
いま例えば図6に示すように、9時頃に外部の電話端末TT1において着信先を電話端末T12(内線番号200)に指定した発信が行なわれ、これに応じて公衆網NWから着信電話番号を含む着信呼がルータRTに到来したとする。この場合主装置2は、ルータRTより通知された着信データから着信電話番号を抽出し、この着信電話番号に対応する着信先、電話端末T12を判定し、電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0036】
しかしながら、このとき着信先の電話端末T12のユーザが会議室に移動しているため、一定期間内に着信応答を行わなかったとする。そうすると主装置2は、サーバ装置3から電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報を取得し、このスケジュール情報に着信転送先が登録されているか否かを判定する。そして、例えば着信転送先が会議室の電話端末T21であることが登録されている場合に、着信データに含まれる発信者情報「012−345−××××」に対応する重要度情報「高」を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、転送先「300」に対応する重要度情報「高」を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較して着信転送の許可、つまり追跡の許可の有無を判定する。
そして、追跡が許可されている場合に、主装置2は着信転送先の電話端末T21に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0037】
(ユーザが外出している場合の着信転送動作)
いま例えば図7に示すように、15時以降に外部の電話端末TT1において着信先を電話端末T12(内線番号200)に指定した発信が行なわれ、これに応じて公衆網NWから着信電話番号を含む着信呼がルータRTに到来したとする。この場合主装置2は、ルータRTより通知された着信データから着信電話番号を抽出し、この着信電話番号に対応する着信先、電話端末T12を判定し、電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0038】
しかしながら、このとき着信先の電話端末T12のユーザが外出しているため、一定期間内に着信応答を行わなかったとする。そうすると主装置2は、サーバ装置3から電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報を取得し、このスケジュール情報に着信転送先が登録されているか否かを判定する。そして、例えば着信転送先が携帯電話機MSであることが登録されている場合に、着信データに含まれる発信者情報「012−345−××××」に対応する重要度情報「高」を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、転送先「090−××××」に対応する重要度情報「中」を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較して着信転送の許可、つまり追跡の許可の有無を判定する。
【0039】
そして、追跡が許可されている場合に、主装置2は、公衆網NW宛ての転送要求信号を生成してこの信号をLAN1及びルータRTを経由して公衆網NWへ送信する。公衆網NWは通信転送サービス機能を有しており、上記転送要求信号を受信するとこの通信転送サービス機能を起動する。そして、電話端末TT1との間の通信リンクを保持したまま転送先の携帯電話機MSを呼び出し、この携帯電話機MSが応答するとこの携帯電話機MSと上記電話端末TT1との間を接続し、ルータRTとの間の通信リンクを切断する。
なお、一定時間内に携帯電話機MSが着信応答を行わなかった場合、主装置2はボイスメール装置4に対し着信データを送信しボイスメッセージを録音させる。
【0040】
(着信転送を行う際の主装置の制御部の処理動作)
図8は、主装置2の制御部24の処理手順を説明するためのフローチャートである。
制御処理を開始すると、制御部24は着信呼が到来するか否かを監視し、着信呼が到来すると(ステップST8a)、まず着信先となる例えば電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせ、ユーザが不在のため一定時間内に応答しなかった場合に(ステップST8b)、着信先不在の旨のメッセージを音声または発信元の電話端末の表示器に表示させ(ガイダンス表示)(ステップST8c)、発信元のユーザが着信転送指示入力を行うか否かの判断を行う(ステップST8d)。ここで、発信元のユーザがオンフックしたりまたは一定期間内に着信転送指示入力を行わなければ(No)、制御部24は処理をそのまま終了し、着信転送指示入力が行われた場合には(Yes)、制御部24は転送先となる電話端末T12に着信転送先登録がなされているか否かの判断を行う(ステップST8e)。
【0041】
そして、着信転送先登録がなされていなければ(No)、制御部24はサーバ装置3に対し着信先の電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報の問い合わせを行い、この問い合わせによりスケジュール情報が得られた場合に(ステップST8f)、発信元から通知される発信者情報に対応する重要度情報を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度情報を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較し(ステップST8g)、これにより着信転送が許可されているか否かを判定する(ステップST8h)。
【0042】
ここで、例えば発信元の重要度が「高」で転送先の重要度が「高」、「中」、「低」のいずれかである場合に(Yes)、制御部24は転送先となる例えば電話端末T21に対し着信データを送信し着信報知を行わせる(ステップST8i)。そして、一定時間内に着信応答があるか否かを判定し(ステップST8j)、着信応答があった場合に(Yes)、例えば発信元の電話端末TT1と転送先の電話端末T21との間を接続し、処理を終了する。
【0043】
一方、上記ステップST8hにおいて、例えば発信元の重要度が「中」または「低」で転送先の重要度が「高」である場合のように着信転送が許可されていなかったり(No)、また上記ステップST8jにおいて転送先の電話端末T21が一定時間内に着信応答を行わなかった場合には(No)、制御部24はボイスメール装置4に対し着信データを送信し、発信元の電話端末TT1とボイスメール装置4との間を接続し、発信元からのボイスメッセージをボイスメール装置4に録音させる(ステップST8k)。
【0044】
また、上記ステップST8eにおいて、例えば着信先となる電話端末T12にユーザが電話端末T12にて着信転送先の登録設定を行っていたり、また移動先の電話端末T21にて電話端末T12宛ての着信呼を受けるべく指示入力(ログイン)を行っていた場合には(Yes)、制御部24は上記ステップST8iの処理に移行する。
さらに、上記ステップST8dにおいて、発信元のユーザが着信転送指示を入力しなかった場合には、処理を終了する。
【0045】
なお、上記処理において、上記ステップST8cにおけるガイダンス表示で発信元のユーザがボイスメール装置4に対するボイスメッセージの録音を要求したり、また上記ステップST8gにおいて発信者情報が通知されなかったり、またスケジュール情報中に転送先が登録されていない場合には、上記ステップST8kに移行して発信元からのボイスメッセージをボイスメール装置4に録音させる。
【0046】
以上のように上記実施形態では、主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、スケジュール情報取得部241にて該電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報、つまり一定期間内における移動予定の転送先情報リストをサーバ装置3から取得するようにしている。続いて着信転送制御部242にて発信元から通知される発信者情報に対応する重要度を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度をもとに着信転送の許可の有無を判定し、許可されている場合に転送先となる電話端末T21に上記着信呼を着信させるようにしている。
【0047】
従って、電話端末T12のユーザが会議室で会議を行っている際に、重要度の高い特定の発信者からの着信呼が電話端末T12に到来した場合に、この着信呼を会議室に設置された電話端末T21に転送して着信させることができ、重要度の低い通常の発信者からの着信呼が電話端末T12に到来した場合に、この着信呼をボイスメール装置4に転送することができる。これにより、電話端末T12のユーザが移動するごとに転送設定を行う必要がなく、予め移動予定の転送先が分かっている場合に、その転送先をスケジュール情報に登録しておき、かつ発信者の重要度も登録しておくだけでよく、これにより発信者別の応対を効率良く行うことができ、ユーザの利便性が大幅に改善される。
【0048】
また、上記実施形態では、主装置2おいて、各ユーザについてのスケジュール情報を管理するサーバ装置3との通信により、スケジュール情報を取得するようにしている。このため、スケジュール情報を記憶しておくためのメモリを設けることなく、多数の転送先情報を一度にサーバ装置3に登録しておくことができ、これにより主装置2が構成上大型化することなく、またコストアップも抑えることができる。
【0049】
また、上記実施形態では、主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、発信元となる電話端末TT1に対し着信先が不在の旨を表示器に表示させ、発信元のユーザの指示を待って転送先の電話端末T21に対し着信転送を行うようにしている。このため、発信元のユーザは、現時点で転送先を呼び出す必要がない場合には呼び出さずに済む。
【0050】
また、上記実施形態によれば、スケジュール上の移動先が急に自分の席から会議室に変更になった場合に、その移動先となる会議室の電話端末T21にて電話端末T12のユーザが電話端末T12宛ての着信呼を受けるための指示入力を行うことで、スケジュール情報を更新することなく、電話端末T12宛ての着信呼を電話端末T21に転送して着信させることができる。また、電話端末T12にて電話端末T21に対する着信転送設定がなされた場合にも、同様にスケジュール情報を更新することなく、電話端末T12宛ての着信呼を電話端末T21に転送して着信させることができる。
【0051】
また、上記実施形態によれば、不特定な発信者または発信者の重要度が転送先の重要度に比して低い発信者からの着信呼が電話端末T12に到来し、電話端末T12が着信不可能である場合に、この着信呼をボイスメール装置4に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すことができる。また、休憩時間等のように明確な移動先が登録されていない場合や、転送先が登録されていない場合に、例えば電話端末T12宛ての着信呼をボイスメール装置4に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すこともできる。
【0052】
また、上記実施形態では、移動先にて着信呼を受けるべく電話端末が電子メール送受信機能を備える携帯電話機MSである場合に、ユーザによる選択指示設定に応じて自分の電話端末T12に着信呼が到来した旨と発信者情報とを電子メールとして送信することもできる。このため、移動先において電話端末T12のユーザが電話に出られない事情がある場合に、電話端末T12に着信が到来した旨と発信者情報とを電子メールとして携帯電話機MSに送信することで、ユーザは、出られる状況になった時点で、受信した電子メールに記載されている発信者情報をもとにコールバックを行うことができる。なお、上記携帯電話機MSに限らず、電子メール送受信機能を備える例えば電話端末T14である場合にも、同様に適用できる。
【0053】
さらに、上記実施形態では、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、電話端末T12に対する着信制御が不可能な場合に、該電話端末T12のユーザによる選択指示に応じて、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知するようにすることもできる(グリーティング表示)。このため、電話端末T12のユーザが長期不在となる場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することができ、また迷惑電話対策にも非常に有効となる。
【0054】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、主装置の記憶部に発信者・重要度対応テーブル及び転送先・重要度対応テーブルを格納する例について説明した。しかしこれに限ることはなく、記憶部に発信者・重要度対応テーブルのみ格納するようにしてもよい。この場合、例えば顧客といった重要度の高い発信者からの着信呼及び重要度の低い発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、重要度の高い発信者からの着信呼が優先的に転送先の電話端末に転送され、重要度の低い発信者からの着信呼がボイスメール装置に転送されることになるので、これにより複数の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、これに比較的柔軟に対応することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、主装置において、サーバ装置との通信によりスケジュール情報を取得する例について説明した。しかしこれに限ることなく、例えば主装置にセットされたディスクにスケジュール情報が記憶されている場合に、このディスクからスケジュール情報を読み出すようにしてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、転送先・重要度対応テーブルに記憶されている重要度を利用する例について説明したが、スケジュール情報中に転送先に対応する重要度が含まれている場合に、その重要度を利用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各電話端末を主装置に対しLANを介して接続したネットワーク電話システムに適用される場合を例にとって説明した。しかし、それに限るものではなく、例えば各電話端末をそれぞれ内線を介して主装置に接続する構内交換システムにも適用可能であることはもちろんのことである。この場合、主装置にサーバ装置と接続するためのインタフェースを内蔵しておく必要がある。
【0057】
その他、主装置の種類や構成、電話端末の種類、着信転送を行う際の主装置の制御手順とその内容、重要度の内容やスケジュール情報の内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、着信転送をユーザによる手操作を要することなくユーザの移動先変更に柔軟に対応して行えるようにし、これによりユーザの利便性を高めることができ、かつ発信者別のきめ細かな着信転送を効率良く行い得る電話交換装置及び電話交換システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるネットワーク電話システムの一実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示した主装置の構成を示すブロック図。
【図3】図1に示したサーバ装置で管理されているスケジュール情報の内容の一例を示す図。
【図4】図2に示した発信者・重要度対応テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図5】図2に示した転送先・重要度対応テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図6】図1に示したシステムにおけるユーザが会議中である場合の着信転送動作を説明するための図。
【図7】図1に示したシステムにおけるユーザが外出している場合の着信転送動作を説明するための図。
【図8】図2に示した主装置の制御部の処理手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…LAN、2…主装置、3…サーバ装置、4…ボイスメール装置、21…ボイスメールインタフェース(IF)部、22…LANインタフェース(IF)部、23…音声処理部、24…制御部、25…記憶部、26…データハイウェイ、27…PCMハイウェイ、241…スケジュール情報取得部、242…着信転送制御部、251…発信者・重要度対応テーブル、252…転送先・重要度対応テーブル、T11〜T1i,T21…電話端末、NW…公衆網、MS…携帯電話機、RT…ルータ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばPBX(Private Branch Exchange)やボタン電話装置に係り、特に1つの電話端末に着信する呼を別の電話端末に対して転送可能な電話交換装置と、この電話交換装置と各電話端末との間を通信ネットワークを介して接続した電話交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、PBXやボタン電話装置といった電話交換装置は、各種のサービス機能を備えており、その一つに着信転送機能がある。着信転送機能とは、例えば内線電話機Aのユーザが自身の内線電話機Aに着信する呼を他の内線電話機Bに対して転送するための転送登録を行うことにより、ユーザの内線電話機Aに到来する着信呼を内線電話機Bに転送できる機能である。
【0003】
ところで、上記着信転送機能では、内線電話機Aに到来する着信呼の転送先が内線電話機Bに予め登録されているため、例えば内線電話機Aのユーザが内線電話機Bの設置部屋から、内線電話機Cのある会議室へ移動するようなことがあると、ユーザは内線電話機Aの設置場所まで一々足を運んで、内線電話機Cを着信転送先に指定する設定登録を行わなければならず、大変不便である。この問題は、1日当たりの移動回数が多くなればなるほど顕著となる。
【0004】
そこで、電話交換装置に、例えば一週間分のユーザの移動先と、この移動先にて着信させるべく電話機の電話番号とを示すスケジュール情報を登録しておくことにより、例えば内線電話機Aに到来する着信呼をスケジュール情報に示された移動先の電話機に自動的に転送する交換システムが提案されている(例えば特許文献1乃至特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−115380号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平5−236127号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−341051号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記システムでは、種々の発信者からの着信呼が同一の条件でスケジュール情報に示される移動先の電話端末に転送されることになる。従って、例えば特別に応対すべく発信者からの着信呼及び通常の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中した場合に、通常の発信者からの着信呼が優先的に転送されることがあり、これにより各発信者に応じたきめ細かな着信転送を行うことが困難であった。
【0009】
そこで、この発明の目的は、着信転送をユーザによる手操作を要することなくユーザの移動先変更に柔軟に対応して行えるようにし、これによりユーザの利便性を高めることができ、かつ発信者別のきめ細かな着信転送を効率良く行い得る電話交換装置及び電話交換システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)複数の電話端末を接続するとともに、少なくとも1つの網に接続可能であり、1つの電話端末に着信する呼を別の電話端末に対して転送可能な電話交換装置であって、複数の電話端末のうち少なくとも一部の電話端末のユーザについて、一定期間分のユーザの移動先を表す移動先情報と、各移動先にて着信させるべく第1の電話端末を表す転送先情報とを含むスケジュール情報を選択的に取得するスケジュール情報取得手段と、発信元の電話端末を表す発信者情報に対応付けて、呼転送に関する重要度を表す重要度情報を格納する第1の記憶手段と、着信発生時に、着信先となる第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、スケジュール情報取得手段に第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報を取得させ、このスケジュール情報及び第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報に基づいて、転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行う着信転送制御手段とを備えるようにしたものである。
【0011】
(1)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、この第2の電話端末に対する着信が不可能な場合に、この第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報、つまり一定期間内における移動予定の転送先情報リストが取得されるとともに、発信元のユーザの重要度が判定され、この重要度に応じて、現時点の転送先となる第1の電話端末がスケジュール情報の中から選択され、この第1の電話端末に上記着信呼が着信されることになる。すなわち、例えば顧客といった重要度の高い発信者からの着信呼及び重要度の低い発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、重要度の高い発信者からの着信呼が優先的に第1の電話端末に転送されることになる。さらに、スケジュール情報中に転送先に対応する重要度が含まれている場合に、その重要度と発信元の重要度とを比較することにより、転送先別に応対すべく発信者を特定することができる。
【0012】
従って、第2の電話端末のユーザが移動するごとに転送設定を行う必要がなく、予め移動予定の転送先が分かっている場合に、その転送先をスケジュール情報に登録しておき、かつ発信者の重要度も登録しておくだけでよく、これにより発信者別の応対を効率良く行うことができ、ユーザの利便性が大幅に改善される。また、複数の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、これに比較的柔軟に対応することができる。
【0013】
(2)さらに、スケジュール情報を管理するサーバ装置と接続するための第1のインタフェースを備え、スケジュール情報取得手段は、第1のインタフェースを通じてサーバ装置との通信によりスケジュール情報を取得することを特徴とする。
(2)の発明によれば、スケジュール情報を管理するサーバ装置との通信により、スケジュール情報を取得することができるので、スケジュール情報を記憶しておくための記録媒体を設けることなく、多数の転送先情報を一度にサーバ装置に登録しておくことができる。
【0014】
(3)さらに、転送先情報に対応付けて、着信に関する重要度を表す重要度情報を格納する第2の記憶手段を備え、着信転送制御手段は、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報と、第2の記憶手段に記憶された転送先情報に対応する重要度情報とを比較し、この比較結果に基づいて転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行うことを特徴とする。
【0015】
(3)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、この第2の電話端末に対する着信が不可能な場合に、転送先ごとに登録してある重要度と発信者の重要度とを比較することで着信呼を転送してよいか否かが判定される。そして、転送してよい場合に、上記着信呼が第1の電話端末に転送される。従って、第2の電話端末のユーザが会議室で会議を行っている際に、重要度の高い特定の発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来した場合に、この着信呼を会議室に設置された第1の電話端末に転送して着信させることができ、重要度の低い発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来した場合に、この着信呼についての転送を規制することができる。
【0016】
(4)着信転送制御手段は、スケジュール情報に示される転送先の第1の電話端末とは異なる第3の電話端末にて第2の電話端末宛ての着信呼を受けるための指示入力がなされた場合に、第2の電話端末宛ての着信呼が到来した際に、この着信呼を転送先となる第3の電話端末に転送して着信させることを特徴とする。
【0017】
(4)の発明によれば、スケジュール上の移動先が急に変更になった場合に、その移動先の第3の電話端末にてユーザが第2の電話端末宛ての着信呼を受けるための指示入力を行うことで、スケジュール情報を更新することなく、第2の電話端末宛ての着信呼を第3の電話端末に転送して着信させることができる。また、第2の電話端末にて第3の電話端末に対する着信転送設定がなされた場合にも、同様にスケジュール情報を更新することなく、第2の電話端末宛ての着信呼を第3の電話端末に転送して着信させることができる。
【0018】
(5)着信転送制御手段は、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨を提示して第1の電話端末に対する呼出指示入力を促し、この提示に対し発信元のユーザが呼出指示を入力した場合に、スケジュール情報及び第1の記憶手段中の発信者情報に対応する重要度情報に基づく着信制御を実行することを特徴とする。
【0019】
(5)の発明によれば、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨が提示されるので、発信元のユーザが自身で第2の電話端末のユーザを呼び出す必要があるか否かを判断して着信転送を指示することができ、これにより必要な場合のみ着信転送を実行することが可能となる。
【0020】
(6)さらに、発信元のユーザによる音声をボイスメッセージとして録音することが可能なボイスメール装置と接続するための第2のインタフェースを備え、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、予め設定される所定の条件に従って、第2のインタフェースを通じて転送先となるボイスメール装置に対し着信制御を行うことを特徴とする。なお、所定の条件として、第1の記憶手段に記憶されている発信者情報と異なる発信者情報である場合、第1の記憶手段に記憶されている発信者情報に対応する重要度が最低である場合、スケジュール情報に転送先情報が含まれていない場合、発信元のユーザによるボイスメール装置に対する呼出指示入力のうちのいずれか1つを用いる。
【0021】
(6)の発明によれば、不特定な発信者または重要度が最も低い発信者からの着信呼が第2の電話端末に到来し、第2の電話端末が着信不可能である場合に、この着信呼をボイスメール装置に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すことができる。また、休憩時間等のように明確な移動先が登録されていない場合や、転送先が登録されていない場合に、第2の電話端末宛ての着信呼をボイスメール装置に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すこともできる。
【0022】
(7)第1の電話端末に電子メール送受信機能が備えられているとき、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて第2の電話端末に着信が到来した旨と、発信者情報とを電子メールとして第1の電話端末に送信することを特徴とする。
【0023】
(7)の発明によれば、移動先において第2の電話端末のユーザが電話に出られない事情がある場合に、第2の電話端末に着信が到来した旨と、発信者情報とを電子メールとして第1の電話端末に送信することで、後で、受信した電子メールに記載されている発信者情報をもとにコールバックを行うことができる。
【0024】
(8)着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することを特徴とする。
(8)の発明によれば、第2の電話端末のユーザが長期不在となる場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することができる。また、迷惑電話対策にも非常に有効となる。
【0025】
(9)第1の電話端末が前記網に接続される電話端末または携帯用電話端末であるとき、着信転送制御手段は、第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、網に接続される電話端末または携帯型電話端末に対し着信呼を転送することを特徴とする。
(9)の発明によれば、如何なる移動先や如何なるタイプの第1の電話端末であっても、第2の電話端末宛ての着信呼を第1の電話端末に転送することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わるネットワーク電話システムの一実施形態を示す概略構成図である。
このシステムは、LAN(Local Area Network)1を有する。このLAN1には、複数の電話端末T11〜T1i(iは自然数),T21が接続されている。また、LAN1には、主装置2、サーバ装置3及びルータRTが接続されている。主装置2は、LAN1上に接続された複数の電話端末T11〜T1i,T21相互間の接続や、複数の電話端末T11〜T1i,T21とルータRTとの間を接続するものである。サーバ装置3は、例えば複数の電話端末T11〜T1iの各ユーザについてのスケジュール情報を管理するものである。ルータRTは、LAN1と公衆網NWとの間を接続するもので、LAN1と公衆網NWとの間における通信プロトコル及び信号フォーマットの変換機能を備えている。
【0027】
さらに、主装置2には、音声によるボイスメッセージを録音し、再生指示入力に応じて録音されたボイスメッセージを各電話端末T11〜T1i,T21にて聴取することが可能なボイスメール装置4が接続される。
【0028】
上記主装置2は、この発明に係わる機能として次のような機能を有している。図2はその構成を示すブロック図である。
すなわち、主装置2は、ボイスメールインタフェース(I/F)部21と、LANインタフェース(I/F)部22と、音声処理部23と、制御部24と、記憶部25とを備えている。これらボイスメールインタフェース部21、LANインタフェース部22、音声処理部23、制御部24及び記憶部25は、データハイウェイ26を介して互いに接続されている。
また、ボイスメールインタフェース部21、LANインタフェース部22及び音声処理部23は、PCMハイウェイ27を介して互いに接続されている。
【0029】
ボイスメールインタフェース部21には、ボイスメール装置4が必要に応じて接続される。ボイスメールインタフェース部21は、接続されたボイスメール装置4とPCMハイウェイ27との間でインタフェース処理を行なう。また、ボイスメールインタフェース部21は、上記インタフェース処理に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ26を介して制御部24との間で行う。
【0030】
LANインタフェース部22には、LAN1が必要に応じて接続される。LANインタフェース部22は、接続されたLAN1とPCMハイウェイ27との間でインタフェース処理を行なう。また、LANインタフェース部22は、上記インタフェース処理に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ26を介して制御部24との間で行う。
【0031】
音声処理部23は、LAN1から受信した音声パケットをボイスメール装置4で取り扱い可能な音声信号に変換してボイスメール装置4へ送信する機能を有する。
制御部24は、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理により主装置2の各部の制御を行う。
【0032】
記憶部25は、制御部24の接続制御に必要なルーティング情報等を格納しており、さらに発信者・重要度対応テーブル251と、転送先・重要度対応テーブル252とを格納している。このうち発信者・重要度対応テーブル251は、例えば図4に示すように、発信者情報と、この発信者情報ごとの重要度との対応関係を記憶したものである。
転送先・重要度対応テーブル252は、例えば図5に示すように、転送先情報と、この転送先情報ごとの重要度との対応関係を記憶したものである。
【0033】
これに対し、制御部24は、スケジュール情報取得部241と、着信転送制御部242とを備えている。
スケジュール情報取得部241は、サーバ装置3との間で通信を行うことにより、サーバ装置3から各電話端末T11〜T1iのユーザについてのスケジュール情報を取得する。このスケジュール情報は、例えば図3に示すように、時間帯、その時間帯の移動予定場所、その移動予定場所についての重要度、移動予定場所における連絡先とを表す情報である。なお、サーバ装置3には、各ユーザについての例えば1週間分あるいは1ヶ月分のスケジュール情報が管理されている。
【0034】
着信転送制御部242は、着信発生時に、着信先となる電話端末T11に対する着信制御が不可能な場合に、上記スケジュール情報取得部241に電話端末T11のユーザについてのスケジュール情報をサーバ装置3から取得させ、通知された発信者情報に対応する重要度情報を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の該当する転送先に対応する重要度情報を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較する。そして、この比較結果から着信転送が許可されていると判定された場合に、その転送先となる電話端末T21に対し着信制御を行う。
【0035】
次に、以上のように構成されたシステムの種々動作について説明する。
(ユーザが会議中である場合の着信転送動作)
いま例えば図6に示すように、9時頃に外部の電話端末TT1において着信先を電話端末T12(内線番号200)に指定した発信が行なわれ、これに応じて公衆網NWから着信電話番号を含む着信呼がルータRTに到来したとする。この場合主装置2は、ルータRTより通知された着信データから着信電話番号を抽出し、この着信電話番号に対応する着信先、電話端末T12を判定し、電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0036】
しかしながら、このとき着信先の電話端末T12のユーザが会議室に移動しているため、一定期間内に着信応答を行わなかったとする。そうすると主装置2は、サーバ装置3から電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報を取得し、このスケジュール情報に着信転送先が登録されているか否かを判定する。そして、例えば着信転送先が会議室の電話端末T21であることが登録されている場合に、着信データに含まれる発信者情報「012−345−××××」に対応する重要度情報「高」を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、転送先「300」に対応する重要度情報「高」を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較して着信転送の許可、つまり追跡の許可の有無を判定する。
そして、追跡が許可されている場合に、主装置2は着信転送先の電話端末T21に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0037】
(ユーザが外出している場合の着信転送動作)
いま例えば図7に示すように、15時以降に外部の電話端末TT1において着信先を電話端末T12(内線番号200)に指定した発信が行なわれ、これに応じて公衆網NWから着信電話番号を含む着信呼がルータRTに到来したとする。この場合主装置2は、ルータRTより通知された着信データから着信電話番号を抽出し、この着信電話番号に対応する着信先、電話端末T12を判定し、電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせる。
【0038】
しかしながら、このとき着信先の電話端末T12のユーザが外出しているため、一定期間内に着信応答を行わなかったとする。そうすると主装置2は、サーバ装置3から電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報を取得し、このスケジュール情報に着信転送先が登録されているか否かを判定する。そして、例えば着信転送先が携帯電話機MSであることが登録されている場合に、着信データに含まれる発信者情報「012−345−××××」に対応する重要度情報「高」を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、転送先「090−××××」に対応する重要度情報「中」を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較して着信転送の許可、つまり追跡の許可の有無を判定する。
【0039】
そして、追跡が許可されている場合に、主装置2は、公衆網NW宛ての転送要求信号を生成してこの信号をLAN1及びルータRTを経由して公衆網NWへ送信する。公衆網NWは通信転送サービス機能を有しており、上記転送要求信号を受信するとこの通信転送サービス機能を起動する。そして、電話端末TT1との間の通信リンクを保持したまま転送先の携帯電話機MSを呼び出し、この携帯電話機MSが応答するとこの携帯電話機MSと上記電話端末TT1との間を接続し、ルータRTとの間の通信リンクを切断する。
なお、一定時間内に携帯電話機MSが着信応答を行わなかった場合、主装置2はボイスメール装置4に対し着信データを送信しボイスメッセージを録音させる。
【0040】
(着信転送を行う際の主装置の制御部の処理動作)
図8は、主装置2の制御部24の処理手順を説明するためのフローチャートである。
制御処理を開始すると、制御部24は着信呼が到来するか否かを監視し、着信呼が到来すると(ステップST8a)、まず着信先となる例えば電話端末T12に対し着信データを送信して着信報知を行わせ、ユーザが不在のため一定時間内に応答しなかった場合に(ステップST8b)、着信先不在の旨のメッセージを音声または発信元の電話端末の表示器に表示させ(ガイダンス表示)(ステップST8c)、発信元のユーザが着信転送指示入力を行うか否かの判断を行う(ステップST8d)。ここで、発信元のユーザがオンフックしたりまたは一定期間内に着信転送指示入力を行わなければ(No)、制御部24は処理をそのまま終了し、着信転送指示入力が行われた場合には(Yes)、制御部24は転送先となる電話端末T12に着信転送先登録がなされているか否かの判断を行う(ステップST8e)。
【0041】
そして、着信転送先登録がなされていなければ(No)、制御部24はサーバ装置3に対し着信先の電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報の問い合わせを行い、この問い合わせによりスケジュール情報が得られた場合に(ステップST8f)、発信元から通知される発信者情報に対応する重要度情報を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度情報を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度情報を比較し(ステップST8g)、これにより着信転送が許可されているか否かを判定する(ステップST8h)。
【0042】
ここで、例えば発信元の重要度が「高」で転送先の重要度が「高」、「中」、「低」のいずれかである場合に(Yes)、制御部24は転送先となる例えば電話端末T21に対し着信データを送信し着信報知を行わせる(ステップST8i)。そして、一定時間内に着信応答があるか否かを判定し(ステップST8j)、着信応答があった場合に(Yes)、例えば発信元の電話端末TT1と転送先の電話端末T21との間を接続し、処理を終了する。
【0043】
一方、上記ステップST8hにおいて、例えば発信元の重要度が「中」または「低」で転送先の重要度が「高」である場合のように着信転送が許可されていなかったり(No)、また上記ステップST8jにおいて転送先の電話端末T21が一定時間内に着信応答を行わなかった場合には(No)、制御部24はボイスメール装置4に対し着信データを送信し、発信元の電話端末TT1とボイスメール装置4との間を接続し、発信元からのボイスメッセージをボイスメール装置4に録音させる(ステップST8k)。
【0044】
また、上記ステップST8eにおいて、例えば着信先となる電話端末T12にユーザが電話端末T12にて着信転送先の登録設定を行っていたり、また移動先の電話端末T21にて電話端末T12宛ての着信呼を受けるべく指示入力(ログイン)を行っていた場合には(Yes)、制御部24は上記ステップST8iの処理に移行する。
さらに、上記ステップST8dにおいて、発信元のユーザが着信転送指示を入力しなかった場合には、処理を終了する。
【0045】
なお、上記処理において、上記ステップST8cにおけるガイダンス表示で発信元のユーザがボイスメール装置4に対するボイスメッセージの録音を要求したり、また上記ステップST8gにおいて発信者情報が通知されなかったり、またスケジュール情報中に転送先が登録されていない場合には、上記ステップST8kに移行して発信元からのボイスメッセージをボイスメール装置4に録音させる。
【0046】
以上のように上記実施形態では、主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、スケジュール情報取得部241にて該電話端末T12のユーザについてのスケジュール情報、つまり一定期間内における移動予定の転送先情報リストをサーバ装置3から取得するようにしている。続いて着信転送制御部242にて発信元から通知される発信者情報に対応する重要度を発信者・重要度対応テーブル251から読み出すとともに、スケジュール情報中の転送先に対応する重要度を転送先・重要度対応テーブル252から読み出し、これら重要度をもとに着信転送の許可の有無を判定し、許可されている場合に転送先となる電話端末T21に上記着信呼を着信させるようにしている。
【0047】
従って、電話端末T12のユーザが会議室で会議を行っている際に、重要度の高い特定の発信者からの着信呼が電話端末T12に到来した場合に、この着信呼を会議室に設置された電話端末T21に転送して着信させることができ、重要度の低い通常の発信者からの着信呼が電話端末T12に到来した場合に、この着信呼をボイスメール装置4に転送することができる。これにより、電話端末T12のユーザが移動するごとに転送設定を行う必要がなく、予め移動予定の転送先が分かっている場合に、その転送先をスケジュール情報に登録しておき、かつ発信者の重要度も登録しておくだけでよく、これにより発信者別の応対を効率良く行うことができ、ユーザの利便性が大幅に改善される。
【0048】
また、上記実施形態では、主装置2おいて、各ユーザについてのスケジュール情報を管理するサーバ装置3との通信により、スケジュール情報を取得するようにしている。このため、スケジュール情報を記憶しておくためのメモリを設けることなく、多数の転送先情報を一度にサーバ装置3に登録しておくことができ、これにより主装置2が構成上大型化することなく、またコストアップも抑えることができる。
【0049】
また、上記実施形態では、主装置2において、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、この電話端末T12に対する着信が不可能な場合に、発信元となる電話端末TT1に対し着信先が不在の旨を表示器に表示させ、発信元のユーザの指示を待って転送先の電話端末T21に対し着信転送を行うようにしている。このため、発信元のユーザは、現時点で転送先を呼び出す必要がない場合には呼び出さずに済む。
【0050】
また、上記実施形態によれば、スケジュール上の移動先が急に自分の席から会議室に変更になった場合に、その移動先となる会議室の電話端末T21にて電話端末T12のユーザが電話端末T12宛ての着信呼を受けるための指示入力を行うことで、スケジュール情報を更新することなく、電話端末T12宛ての着信呼を電話端末T21に転送して着信させることができる。また、電話端末T12にて電話端末T21に対する着信転送設定がなされた場合にも、同様にスケジュール情報を更新することなく、電話端末T12宛ての着信呼を電話端末T21に転送して着信させることができる。
【0051】
また、上記実施形態によれば、不特定な発信者または発信者の重要度が転送先の重要度に比して低い発信者からの着信呼が電話端末T12に到来し、電話端末T12が着信不可能である場合に、この着信呼をボイスメール装置4に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すことができる。また、休憩時間等のように明確な移動先が登録されていない場合や、転送先が登録されていない場合に、例えば電話端末T12宛ての着信呼をボイスメール装置4に転送することにより、該発信者からのメッセージを残すこともできる。
【0052】
また、上記実施形態では、移動先にて着信呼を受けるべく電話端末が電子メール送受信機能を備える携帯電話機MSである場合に、ユーザによる選択指示設定に応じて自分の電話端末T12に着信呼が到来した旨と発信者情報とを電子メールとして送信することもできる。このため、移動先において電話端末T12のユーザが電話に出られない事情がある場合に、電話端末T12に着信が到来した旨と発信者情報とを電子メールとして携帯電話機MSに送信することで、ユーザは、出られる状況になった時点で、受信した電子メールに記載されている発信者情報をもとにコールバックを行うことができる。なお、上記携帯電話機MSに限らず、電子メール送受信機能を備える例えば電話端末T14である場合にも、同様に適用できる。
【0053】
さらに、上記実施形態では、電話端末T12宛ての着信呼が到来し、電話端末T12に対する着信制御が不可能な場合に、該電話端末T12のユーザによる選択指示に応じて、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知するようにすることもできる(グリーティング表示)。このため、電話端末T12のユーザが長期不在となる場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することができ、また迷惑電話対策にも非常に有効となる。
【0054】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、主装置の記憶部に発信者・重要度対応テーブル及び転送先・重要度対応テーブルを格納する例について説明した。しかしこれに限ることはなく、記憶部に発信者・重要度対応テーブルのみ格納するようにしてもよい。この場合、例えば顧客といった重要度の高い発信者からの着信呼及び重要度の低い発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、重要度の高い発信者からの着信呼が優先的に転送先の電話端末に転送され、重要度の低い発信者からの着信呼がボイスメール装置に転送されることになるので、これにより複数の発信者からの着信呼が同一時間帯に集中したとしても、これに比較的柔軟に対応することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、主装置において、サーバ装置との通信によりスケジュール情報を取得する例について説明した。しかしこれに限ることなく、例えば主装置にセットされたディスクにスケジュール情報が記憶されている場合に、このディスクからスケジュール情報を読み出すようにしてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、転送先・重要度対応テーブルに記憶されている重要度を利用する例について説明したが、スケジュール情報中に転送先に対応する重要度が含まれている場合に、その重要度を利用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各電話端末を主装置に対しLANを介して接続したネットワーク電話システムに適用される場合を例にとって説明した。しかし、それに限るものではなく、例えば各電話端末をそれぞれ内線を介して主装置に接続する構内交換システムにも適用可能であることはもちろんのことである。この場合、主装置にサーバ装置と接続するためのインタフェースを内蔵しておく必要がある。
【0057】
その他、主装置の種類や構成、電話端末の種類、着信転送を行う際の主装置の制御手順とその内容、重要度の内容やスケジュール情報の内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、着信転送をユーザによる手操作を要することなくユーザの移動先変更に柔軟に対応して行えるようにし、これによりユーザの利便性を高めることができ、かつ発信者別のきめ細かな着信転送を効率良く行い得る電話交換装置及び電話交換システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるネットワーク電話システムの一実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示した主装置の構成を示すブロック図。
【図3】図1に示したサーバ装置で管理されているスケジュール情報の内容の一例を示す図。
【図4】図2に示した発信者・重要度対応テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図5】図2に示した転送先・重要度対応テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図6】図1に示したシステムにおけるユーザが会議中である場合の着信転送動作を説明するための図。
【図7】図1に示したシステムにおけるユーザが外出している場合の着信転送動作を説明するための図。
【図8】図2に示した主装置の制御部の処理手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…LAN、2…主装置、3…サーバ装置、4…ボイスメール装置、21…ボイスメールインタフェース(IF)部、22…LANインタフェース(IF)部、23…音声処理部、24…制御部、25…記憶部、26…データハイウェイ、27…PCMハイウェイ、241…スケジュール情報取得部、242…着信転送制御部、251…発信者・重要度対応テーブル、252…転送先・重要度対応テーブル、T11〜T1i,T21…電話端末、NW…公衆網、MS…携帯電話機、RT…ルータ。
Claims (12)
- 複数の電話端末を接続するとともに、少なくとも1つの網に接続可能であり、1つの電話端末に着信する呼を別の電話端末に対して転送可能な電話交換装置であって、
前記複数の電話端末のうち少なくとも一部の電話端末のユーザについて、一定期間分のユーザの移動先を表す移動先情報と、各移動先にて着信させるべく第1の電話端末を表す転送先情報とを含むスケジュール情報を選択的に取得するスケジュール情報取得手段と、
発信元の電話端末を表す発信者情報に対応付けて、呼転送に関する重要度を表す重要度情報を格納する第1の記憶手段と、
着信発生時に、着信先となる第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、前記スケジュール情報取得手段に第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報を取得させ、このスケジュール情報及び前記第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報に基づいて、転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行う着信転送制御手段とを具備したことを特徴とする電話交換装置。 - さらに、前記スケジュール情報を管理するサーバ装置と接続するための第1のインタフェースを備え、
前記スケジュール情報取得手段は、前記第1のインタフェースを通じて前記サーバ装置との通信により前記スケジュール情報を取得することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。 - さらに、前記転送先情報に対応付けて、着信に関する重要度を表す重要度情報を格納する第2の記憶手段を備え、
前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、前記第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報と、前記第2の記憶手段に記憶された転送先情報に対応する重要度情報とを比較し、この比較結果に基づいて転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。 - 前記着信転送制御手段は、前記スケジュール情報に示される転送先の第1の電話端末とは異なる第3の電話端末にて前記第2の電話端末宛ての着信呼を受けるための指示入力がなされた場合に、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来した際に、この着信呼を転送先となる第3の電話端末に転送して着信させることを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- 前記着信転送制御手段は、前記スケジュール情報に示される転送先の第1の電話端末とは異なる第3の電話端末に対し着信転送設定がなされた場合に、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来した際に、この着信呼を転送先となる第3の電話端末に転送して着信させることを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- 前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨を提示して前記第1の電話端末に対する呼出指示入力を促し、この提示に対し発信元のユーザが呼出指示を入力した場合に、前記スケジュール情報及び前記第1の記憶手段中の発信者情報に対応する重要度情報に基づく着信制御を実行することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- さらに、発信元のユーザによる音声をボイスメッセージとして録音することが可能なボイスメール装置と接続するための第2のインタフェースを備え、
前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、予め設定される所定の条件に従って、前記第2のインタフェースを通じて転送先となるボイスメール装置に対し着信制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。 - 前記着信転送制御手段は、所定の条件として、前記第1の記憶手段に記憶されている発信者情報と異なる発信者情報である場合、前記第1の記憶手段に記憶されている発信者情報に対応する重要度が最低である場合、前記スケジュール情報に転送先情報が含まれていない場合、発信元のユーザによる前記ボイスメール装置に対する呼出指示入力のうちのいずれか1つにより前記ボイスメール装置に対し着信制御を行うことを特徴とする請求項7記載の電話交換装置。
- 前記第1の電話端末に電子メール送受信機能が備えられているとき、前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて前記第2の電話端末に着信が到来した旨と、発信者情報とを電子メールとして前記第1の電話端末に送信することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- 前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、該第2の電話端末のユーザによる選択指示に応じて、発信元のユーザに対し着信先が不在の旨のみを報知することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- 前記第1の電話端末が前記網に接続される電話端末または携帯用電話端末であるとき、前記着信転送制御手段は、前記第2の電話端末宛ての着信呼が到来し、前記第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、前記網に接続される電話端末または携帯型電話端末に対し着信呼を転送することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
- 通信ネットワークに接続された複数の電話端末と、これら複数の電話端末を通信ネットワークを介して収容し、前記複数の電話端末相互間を接続して通信を行わせる交換装置とを備えた電話交換システムであって、
前記交換装置は、
前記複数の電話端末のうち少なくとも一部の電話端末のユーザについて、一定期間分のユーザの移動先を表す移動先情報と、各移動先にて着信させるべく通信ネットワーク上の第1の電話端末を表す転送先情報とを含むスケジュール情報を選択的に取得するスケジュール情報取得手段と、
発信元の電話端末を表す発信者情報に対応付けて、呼転送に関する重要度を表す重要度情報を格納する第1の記憶手段と、
着信発生時に、着信先となる第2の電話端末に対する着信制御が不可能な場合に、前記スケジュール情報取得手段に第2の電話端末のユーザについてのスケジュール情報を取得させ、このスケジュール情報及び前記第1の記憶手段に記憶された発信者情報に対応する重要度情報に基づいて、転送先となる第1の電話端末に対し着信制御を行う着信転送制御手段とを備えるようにしたことを特徴とする電話交換システム。
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