JP2004330652A

JP2004330652A - Ink drier of web offset printing press

Info

Publication number: JP2004330652A
Application number: JP2003130706A
Authority: JP
Inventors: Junzo Nagashima; 順三長島
Original assignee: ADVANCED ENGINEERING KK
Current assignee: ADVANCED ENGINEERING KK
Priority date: 2003-05-08
Filing date: 2003-05-08
Publication date: 2004-11-25

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent a solvent from sticking to printing paper in an ink dryer of a web offset printing press. <P>SOLUTION: The ink dryer 20 of the web offset printing press has a drying part 22 for drying ink 1a stuck onto a printing paper surface and drys the ink 1a stuck onto the printing paper surface by passing the printing paper 1 through the drying part 22 by carrying. A blowing back means 60 for blowing back remaining solvent vapor staying on the printing paper surface into the drying part 22 by supplying hot air 17 near to an outlet of the drying part 22. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転印刷機のインキ乾燥装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば、オフセット輪転印刷機は、ウェブに印刷されたインキを乾燥させるためのドライヤと呼ばれるインキ乾燥装置を備える（特許文献１参照）。
【０００３】
図１及び図２の如く、オフセット輪転印刷機においては、ウェブである印刷紙１の両面に印刷されたインキを乾燥させるため、印刷装置２で印刷された印刷紙１をインキ乾燥装置３内に導入し、熱風であるホットエアー（例えば加熱温度が１６０℃）をノズルから印刷面に吹き付ける。印刷紙に印刷されたインキは、このホットエアーにより熱重合する。ホットエアーを吹き付けられた印刷紙１は、図１に示すように、インキ乾燥装置３を出た後冷却装置４に入り、チルロールと称する冷却ローラ５に接触する。ホットエアーにより加熱され熱重合が進行中のインキは、冷却ローラ５に接触することにより急冷され、紙面に定着する。即ちインキが乾燥し紙面に固着する。
【０００４】
ところが、印刷紙１はインキ乾燥装置３内で６〜９ｍ／ｓｅｃの高速度で走行し、この高速走行する印刷紙１の表面でインキ成分中の溶剤が蒸発するので、図２及び図３に示す如く印刷紙１は溶剤蒸気６が紙面にまとわり付いたままの状態で冷却ローラ５に向かい急速に冷却される。このため、図３に示すように溶剤蒸気６が急冷されて凝縮し、冷却ローラ５の表面に液体溶剤７となって付着する。図４に示すように、この冷却ローラ５に付着した液体溶剤７は紙面に付着し、乾燥した紙面上のインキ１ａを溶かすので、紙面の絵柄８にかすれが発生し、またこの溶けたインキ１ａとインキで汚れた溶剤７が紙面に付着し絵柄８を汚染する。
【０００５】
このように冷却ローラ５の表面に溜まった溶剤は印刷品質を低下させるので、従来専用の洗浄装置で冷却ローラ５を定期的に拭き取るようにしている。しかし、絵柄８のインキ濃度、印刷紙１の紙質等によって溶剤が冷却ローラ５の表面に残留し印刷汚れが発生する場合がある。また、冷却ローラ５を洗浄する場合は一般に印刷機を停止させるので、溶剤の凝縮は印刷効率を低下させる原因ともなる。
【０００６】
図５に従来のインキ乾燥装置の構造を示す。図示のようにインキ乾燥装置３ａは、印刷紙面上に付着するインキを乾燥させる乾燥室１２を備え、印刷紙１を搬送して前記乾燥室１２の内部を通過させて前記印刷紙面上に付着するインキを乾燥させるものである。また、乾燥室１２には、印刷紙面上にホットエアー１３を供給してインキ１ａを乾燥させるためのホットエアーノズル１４を備えている。また、インキ乾燥装置３ａの所定部には印刷紙１を乾燥室１２の内部に取り入れるための入口１５と印刷紙１を排出するための出口１６とを備えている。
【０００７】
この装置を使用すると、図５の部分拡大図に示すように、インキ乾燥装置３ａの入口１５及び出口１６付近から外気１７（冷気）が流入するため、その外気１７によって、入口１５及び出口１６近傍のホットエアーノズル１４の表面、及び入口１５及び出口１６付近の機械構造物（壁体等も含む）が冷却されるとともに、印刷紙面上に滞留する溶剤蒸気が冷却されてホットエアーノズル１４の表面上等において溶剤７が析出するという問題を生じる。
【０００８】
このような溶剤の凝縮を防止するため、図５（Ｂ）に示すように印刷紙１にまとわりついてインキ乾燥装置３ａから出て来る残留溶剤蒸気６を冷却ローラ５に至る前にエアーナイフノズル１８でカットすることが試みられている。
【０００９】
【特許文献１】特開２００２−２３４１３５号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このエアーナイフノズル１８は常温のエアーを吹き付けるためインキ乾燥装置３ａの出口付近が冷却され、エアーナイフノズル１８の表面上及び出口付近の機械構造物に溶剤が析出しヤニ垂れを防止することが出来ないという問題点を生じていた。
【００１１】
本発明は、上記問題点を解決することができるオフセット輪転印刷機のインキ乾燥装置を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【００１３】
本発明は、印刷紙面上に付着するインキを乾燥させる乾燥部（２２）を具備し、印刷紙（１）を搬送して前記乾燥部を通過させて前記印刷紙面上に付着するインキを乾燥させるオフセット輪転印刷機のインキ乾燥装置（２０）において、前記乾燥部の出口近傍にホットエアーを供給し印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気を前記乾燥部の内部に吹き戻すための吹き戻し手段（６０）を備えていることを特徴とする。
【００１４】
このようにすれば、印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気を乾燥部の内部に吹き戻すことができるので、従来のように印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気が次の工程に進む際に例えば冷却ローラにより急速冷却される際に溶剤が析出して印刷紙面が汚損されることを防止できる。
【００１５】
また、前記吹き戻し手段に供給されるホットエアーは、前記乾燥部の内部でインキの乾燥に使用された後浄化された排気エアーであることを特徴とする。
【００１６】
このようにすれば、乾燥部の内部で使用された排気エアーを大気中に排気するためにその排気エアー中の不純物を燃焼除去して清浄化された排気エアーの一部を再度乾燥部に供給することにより乾燥部の内部において溶剤蒸気が飽和状態になることを抑制できる。
【００１７】
また、前記吹き戻し手段に供給するホットエアーの温度を調整する温度調整手段（９０）を備えていることを特徴とする。
【００１８】
このようにすれば、供給するホットエアーを適正な温度で供給することができる。
【００１９】
また、前記印刷紙を乾燥部の内部に取り入れるための開口（３２ａ）と、前記乾燥部内で乾燥された印刷紙を排出するための開口（４５）と、前記開口近傍を所定の温度以上に保つようにホットエアーを供給するホットエアー供給手段（８０ｃ、８０ｄ）と、を備えていることを特徴とする。また、前記開口近傍は、前記ホットエアー供給手段により供給されるホットエアーにより、前記開口近傍を前記印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気の析出下限温度以上に保たれることを特徴とする。
【００２０】
このようにすれば、印刷紙を取り入れる入口と印刷紙を排出する出口近傍の温度を所定の温度以上に保つことができるので、従来のように、吸入外気（冷気）により、溶剤蒸気の液化下限温度以下に冷却されて析出する溶剤が印刷紙面に落下して印刷紙が汚損されるのを防止することができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００２２】
このインキ乾燥装置は例えば図１に示すオフセット輪転印刷機内に従来のインキ乾燥機３に代えて配置される。
【００２３】
このオフセット輪転印刷機は、ウェブである印刷紙１の流れ方向に、給紙装置９、印刷装置２、従来のインキ乾燥機３に代わるインキ乾燥装置２０、冷却装置４、折装置２１を順に備えている。
【００２４】
給紙装置９で巻取紙９ａから繰り出されたウェブである印刷紙１は、印刷装置２の各印刷ユニットを通って表裏に多色印刷され、後に詳しく述べるインキ乾燥装置１１でインキが乾燥され、冷却装置４の多数の冷却ローラ５で冷却された後、折装置２１で所望の形態に折られ切断される。
【００２５】
給紙装置９、印刷装置２、冷却装置４、折装置２１は公知の装置であるからそれらの詳細な説明は省略することとし、インキ乾燥装置２０について詳しく説明する。
【００２６】
図６に示すように、インキ乾燥装置２０は、印刷装置２を通過した印刷紙１のインキを乾燥させるための乾燥室として機能する乾燥部２２と、印刷紙１の印刷面にインキ乾燥用のホットエアーをつくる燃焼室として機能する燃焼部２３と、ホットエアーを清浄化するための処理室として機能する処理部２４と、を階層状に設ける。
【００２７】
この乾燥部２２と燃焼部２３と処理部２４とは、壁体２５により覆われ、各部は仕切壁２６、２６ａにより仕切られて形成されている。
【００２８】
また、乾燥部２２と燃焼部２３とは、ホットエアーを乾燥部２２に供給する供給管２７と乾燥部２２の内部の空気を燃焼部２３に排出する排気管２８と、を介して連絡する。また、供給管２７の一端は、後述する印刷紙面上に付着するインキ１ａを乾燥させるホットエアー供給手段３０と接続される。また、排気管２８は排気ファン２９を備えており、乾燥部２２の内部の空気を排出する。
【００２９】
また、燃焼部２３と処理部２４とは、燃焼部２３の内部の空気を排気する排気管３１を介して連絡する。
【００３０】
印刷装置２を通過した印刷紙１は、この乾燥部２２を通過する。そのため、乾燥部２２を形成する壁体２５の一部は印刷紙１を通過させるための開口３２を有する。この開口３２は、印刷紙１を乾燥室内に取り入れる入口３２ａと、乾燥処理された印刷紙１を排出するための開口３２ｂと、を備える。
【００３１】
乾燥部２２は、印刷紙１の表面及び裏面にインキ乾燥用のホットエアーを供給し印刷紙面上に付着するインキ１ａを乾燥させるホットエアー供給手段３０と、印刷紙１を乾燥室内に取り入れる入口３２ａ近傍にホットエアーを供給し開口３２（入口３２ａ）から流入する冷気を温めるホットエアー供給手段３５と、を備える。
【００３２】
印刷紙面上に付着するインキを乾燥させるホットエアー供給手段３０は、乾燥部２２の内部を通過する印刷紙１の表裏両面に対向するように配置され、この印刷紙１の表裏にホットエアーを吹き掛ける。このホットエアー供給手段３０は、具体的には図６に示すように乾燥部２２において、印刷紙１の表裏面に沿ってマトリックス状に配置されるノズル群を備える。ノズル群の各ノズル３６、３６、・・・、３６の一端は供給管２７と接続され、他端は印刷紙１の表裏面に向かって開口している。燃焼部２２により供給されるホットエアーは、供給管２７を介して各ノズル３６の開口から印刷紙１の表面及び裏面に向かって吹き出される。ノズル３６の列間には開口３７、３７、・・・、３７が設けられ、ノズル３６から吹き出して印刷紙１の印刷面に当たったホットエアーが、その開口３７から乾燥部２２の内部に排気される。また、乾燥部２２の内部に排気されたホットエアーの一部が随時排気ファン２９により排気管２８から燃焼部２３に排気される。
【００３３】
また、乾燥部２２の開口３２ｂ近傍の壁体外部には、所定の空間を有するチャンバ４０と連絡する。
【００３４】
図７に示すように、チャンバ４０は中央に印刷紙を通過させるための開口を有するように上チャンバ４０ａと下チャンバ４０ｂとを備えている。これにより上チャンバ４０ａと下チャンバ４０ｂとの間に所定の空間部４１を有する。上チャンバ４０ａと下チャンバ４０ｂとは一方の端部が回動可能に固定される。具体的には、上下のチャンバ４０は印刷紙１の一側縁に沿った位置でヒンジ４２により連結され、上側のチャンバ４０ａはインキ乾燥装置２０の側壁（壁体２５）に固定され、下側のチャンバ４０ｂが流体圧シリンダ装置４３に連結される。図８（Ａ）のごとく流体圧シリンダ装置４３の作動により下側のチャンバ４０ｂが上側のチャンバ４０ａに重なると、上下のチャンバ４０ａ、４０ｂ間に印刷紙１が挟まれ、同図（Ｂ）のごとく流体圧シリンダ装置４３の逆作動により下側のチャンバ４０ｂが上側のチャンバ４０ａから離れると印刷紙１が解放される。チャンバ４０を同図（Ａ）（Ｂ）の如く開閉操作することにより紙通しをすることができる。
【００３５】
また、図６、図７に示すように、印刷紙１の搬送方向において印刷紙１が排出されるチャンバ４０の端部には、印刷紙１を外部に排出するための開口４５（出口）を備えている。また、乾燥部２２とチャンバ４０の空間部４１とは、壁体２５に設けられた開口３２ｂを介して連通する。また、印刷紙１はチャンバ４０の空間部４１を通過し、開口４５から排出されて次の工程へ搬送される。また、印刷紙１が通過するチャンバ２５の出口近傍には、ホットエアーを供給しチャンバ４０の開口４５から流入する冷気を温めるホットエアー供給手段５０を備える。このホットエアー供給手段５０は、チャンバ４０の内部に設けられる。
【００３６】
また、壁体２５の出口３２ｂの上下に所定間隔を空けて開口３２ｃ、３２ｄを設けてもよい。この開口３２ｃ、３２ｄはチャンバ４０の空間部４１と連絡する。
【００３７】
また、このチャンバ４０の内部には、印刷紙１の面上に滞留する残留溶剤蒸気を乾燥室内に吹き戻す吹き戻し手段６０を備える。また、この吹き戻し手段６０は、望ましくはチャンバ４０の内部に固定される。また、後述するホットエアーを供給するための管体８０ｄ、８０ｅがチャンバに連結される箇所には、上述したチャンバ４０ａ、４０ｂの開閉動作に支障を来たさないようにフレキシブル管４４、４４で形成される。
【００３８】
この吹き戻し手段６０は、例えばスリット状の開口を有するエアーナイフノズル６１、６１が使用される。エアーナイフノズル６１は印刷紙１を横断するように対向して配置される。ホットエアー吹き出し口として機能するエアーナイフノズル６１の先端部は乾燥部２２を形成する壁体２５の外側から乾燥部２２の出口３２ｂに向かって傾斜して設けられる。また、エアーナイフノズル６１は印刷紙１の流れ方向に複数本並べて設けても良い。また、エアーナイフノズル６１に代えて、円形開口を備えたノズルを印刷紙１を横断するように多数配置するようにしてもよい。
【００３９】
また、図６に示すように、燃焼部２３は乾燥部２２の上方に仕切壁１６を介して配置される。この燃焼部２３は、加熱バーナー７１と、空気供給ファン７２と、一方に燃焼補助外気供給口７３ａ、他方に外気取り込み口７３ｂを有する管体７３と、が設けられ、加熱バーナー７１に空気供給ファン７２及び燃焼補助外気供給口７３ａと供給管２７の導入口とが夫々臨んでいる。また、管体７３の外気取り込み口７３ｂ近傍の内部にはダンパー７４が設けられ、このダンパー７４によって燃焼に必要な空気取り込み量を調整する。
【００４０】
燃焼部２３は、排気管２８を介して乾燥部２２の内部から排気された排気エアーと燃焼補助外気取り込み口７３ｂから吸気されたエアーを加熱バーナー７１により一定の高温度に熱してホットエアーをつくる。このホットエアーは供給管２７を介して印刷紙１の上下に多数配列された各ノズル３６に送り込まれる。また、ホットエアーは各ノズル３６から高速で印刷紙１の両面に向かって噴出し、印刷紙１のインキを熱重合させる。インキを加熱した後のホットエアーは上述したように排気ファン２９により排気管２８から燃焼部２３の内部へと帰還し、空気供給ファン７２により加熱バーナー７１へと再び送られ加熱される。
【００４１】
また、処理部２４は、燃焼部２３の上方に仕切壁１６ａを介して配置される。この処理部２４は、燃焼部２３の内部の空気を排気管３１を介して処理部２４の内部に取り込む送気ファン７６と、その送気ファン７６により取り込まれた空気を接続管７７を介して所定の温度のホットエアーをつくる加熱バーナー７８ａを備える熱交換器７８と、熱交換器７８から排出されたホットエアーに含まれる不純物等を脱臭する脱臭装置７９と、その脱臭装置７９により清浄化されたホットエアーを外部に排気、及びその一部を乾燥室２２に戻す管体８０を備えている。即ち、管体８０には、処理部１４によって清浄化されたホットエアーが流れる。また、管体８０は、複数の管体８０ａ、８０ｂ・・・、８０ｆに分岐される。例えば、管体８０ａは、ホットエアーを外部に排気するための排気口８１を備えている。また、例えば、管体８０ｂは、端部に外気取り入れ口８２を備えている。この管体８０ｂの内部にはダンパー８３を備え、このダンパー８３を制御することにより空気の取り込み量を調整し、ホットエアーの温度を下げる調整を行う。
【００４２】
また、他の管体８０ｃ、８０ｄ、８０ｅ、８０ｆの端部は、乾燥室２２の内部の印刷紙１の入口、及び印刷紙１の出口近傍、後述するエアーナイフノズル６１、及びノズル３６に連絡する。また、端部が印刷紙１の出口近傍に配置された管体８０ｄは、印刷紙１の出口近傍にホットエアーが流れるように設けられる。この管体８０ｃ及び８０ｄは、印刷紙１の入口３２ａ及び印刷紙１の出口（開口４５）から流入する外気（冷気）を温め当該入口３２ａ及び出口（開口４５）近傍の温度を所定の温度以上に保つためにホットエアーを供給するホットエアー供給手段５０として機能する。また、管体８０ｃは入口の所定位置に配置され、管体８０ｄはチャンバ４０の内部に固定される。
【００４３】
また、インキ乾燥装置２０は、温度調整手段としての制御部９０を備え、例えば、管体８０ｄの内部にセンサを備え、管体８０ｄの内部を通過するホットエアーの温度を所定の温度に制御するためにダンパー８２を制御させながら外部取り込み口８２から外気を導入させ、処理部２４により清浄化されたホットエアーの温度を所定の温度になるように制御する。また、センサは乾燥室２２の内部やチャンバ４０の内部等に設けられ、乾燥室２２の内部及びチャンバ４０の内部が溶剤蒸気の析出下限温度以上に保つように、ダンパー８２を制御して外部の空気の取り込み量を調整し、管体８０ｃ〜８０ｆを通過するホットエアーの温度を調整するとよい。このホットエアーの温度は、好ましくは１６０℃程度であるとよい。
【００４４】
次に、上記構成のインキ乾燥装置の作用について説明する。
【００４５】
まず、乾燥部２２を通し、図８（Ｂ）に示すように、チャンバ４０ａ、４０ｂを開いて印刷紙１を通し、同図（Ａ）に示すように、再びチャンバ４０ａ、４０ｂを閉じる。これにより、チャンバ４０ａ、４０ｂ及び吹き戻しノズル３０ａ，３０ｂに対する紙通しが完了する。
【００４６】
印刷の開始に当たり、燃焼部２３で加熱バーナー７１等によりホットエアーを作り、このホットエアーを供給管２７を介して乾燥部２２に設けられたノズル３６に供給する。ホットエアーはノズル３６の開口から噴出し高速走行する印刷紙１の表面のインキ１ａを加熱する。ホットエアーによる加熱でインキ中の溶剤が活発に蒸発を開始し、インキ中の樹脂が熱重合を開始し、インキの乾燥が進行する。
【００４７】
一方、印刷面に当たったホットエアーは溶剤蒸気を含んだ状態で排気ファン２９により排気管２８を介して回収され、空気供給ファン７２により再び加熱バーナー７１へと送られ加熱される。また、回収されたホットエアーの一部は処理部２４内に送気ファン７６により排気管３１を介して取り込まれ、脱臭装置７９により浄化された後大気中に放出される。処理部２４で浄化された排気の一部（ホットエアー）は、所定の温度に調整されて各分岐管（管体８０ｃ〜８０ｆ）に夫々供給される。
【００４８】
ホットエアーにより加熱された印刷紙１は乾燥部２２の出口３２ｂを通過し、チャンバ４０の空間部４１を通り、開口４５から排出される。乾燥部２２の出口３２ｂを出た印刷紙１の表面にはインキから発散した溶剤の蒸気がまとわり付いているが、処理部２４から供給される排気エアーの一部（ホットエアー）を吹き戻し手段としてのエアーナイフノズル６１から高速で噴出し、このまとわり付く溶剤の蒸気を印刷紙１の上流側（乾燥部２２）に吹き戻す。吹き戻された溶剤の蒸気はホットエアーと共に出口３２ｂか乾燥部２２の内部に戻る。
【００４９】
これにより、吹き戻し手段６０（エアーナイフノズル６１）は、高速でホットエアーを印刷紙１に吹き付けているので印刷紙面上に滞留する溶剤蒸気を乾燥室２２の内部に戻せる。また、乾燥部２２の内部においても、排気エアーを燃焼部２３、処理部２４に送り、再度ホットエアーを乾燥部２２に送るというようにエアーを循環させているので、吹き戻し手段６０の下流側がより負圧となり、吹き戻し手段６０によっても除去出来なかった微少な残留溶剤蒸気をも乾燥部２２の内部に押し戻せる。
【００５０】
また、エアーナイフノズル６１及び、印刷紙の入口３２ａ、印刷紙の出口（開口４５）近傍は、ホットエアー供給手段としての管体８０ｃ、８０ｄにより処理部２４によって清浄化されたホットエアーが供給され所定の温度（溶剤蒸気の析出下限温度）以上に保たれるように暖められる。
【００５１】
このように、清浄化されたホットエアーをエアーナイフノズル６１及び、搬送される印刷紙１の入口３２ａ、出口４５近傍に供給することにより、エアーナイフノズル６１自体が冷やされることなく、且つ、当該入口３２ａ及び出口４５近傍の温度を溶剤蒸気の析出下限温度以上に保つことができるので、エアーナイフノズル６１の表面及び当該入口３２ａ、出口４５近傍に溶剤が析出することを防ぐことができる。
【００５２】
印刷紙１はその表面から溶剤蒸気を除去された状態でチャンバ４０ａ、４０ｂを出た後、冷却装置４の冷却ローラ５に接触する。これにより、印刷紙１のインキは急冷され紙面に定着する。この冷却段階において印刷紙１の表面からは溶剤蒸気がすでに除去されているので、冷却ローラ５の表面で溶剤蒸気が結露することはなく、従って印刷紙１や絵柄が溶剤によって汚されることはない。
【００５３】
以上に説明したように、オフセット輪転印刷機のインキ乾燥装置２０は、印刷紙面上に付着するインキ１ａを乾燥させる乾燥部２２を具備し、印刷紙１を搬送して乾燥部２２の内部を通過させて印刷紙面上に付着するインキ１ａを乾燥させるオフセット輪転印刷機のインキ乾燥装置２０において、乾燥部２２の出口４５近傍にホットエアーを供給し印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気を乾燥部２２の内部に吹き戻すためのエアーナイフノズル６１を備えている。また、エアーナイフノズル６１に供給されるホットエアーは、乾燥部２２の内部でインキの乾燥に使用された後浄化された排気エアーである。また、エアーナイフノズル６１に供給するホットエアーの温度を調整する温度調整手段としての制御部９０を備えている。
【００５４】
また、印刷紙１を乾燥部２２の内部に取り入れるための入口３２ａと、乾燥部２２の内部で乾燥された印刷紙１を外部に排出するための出口４５と、この入口３２ａ及び出口４５近傍を所定の温度以上に保つようにホットエアーを供給する管体８０ｃ及び８０ｄと、を備えている。また、入口３２ａ及び出口４５近傍は、管体８０ｃ及び８０ｄにより供給されるホットエアーにより、入口３２ａ及び出口４５近傍を印刷紙面上に滞留する残留溶剤蒸気の析出下限温度以上に保たれる。
【００５５】
また、エアーナイフノズル６１はチャンバ４０で覆われ、このチャンバ４０の内部にホットエアーが供給される。また、搬送される印刷紙１の入口３２ａ及び出口４５近傍にホットエアーを供給する管体８０ｃ、８０ｄはチャンバ４０で覆われ、このチャンバ４０の内部にホットエアーが供給される。
【００５６】
このようにすれば、次の工程（例えば、冷却装置４）での溶剤の結露を防止することができるとともに、エアーナイフノズル６１及び入口３２ａ及び出口近傍における機械構造物の表面での溶剤の結露を防止することができ、結露した溶剤の印刷面への付着による印刷品質の低下を防止することができる。また、ホットエアーの一部を循環させることにより、ホットエアーを作るためのエネルギを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】オフセット輪転印刷機の正面図である。
【図２】従来のインキ乾燥装置の概略図である。
【図３】冷却ローラに溶剤蒸気が結露する状態を示す説明図である。
【図４】冷却ローラで結露した溶剤が印刷紙に付着する状態を示す説明図である。
【図５】従来のインキ乾燥装置を示し、図５（Ａ）はインキ乾燥装置の乾燥部の縦断面図、図５（Ｂ）は吹き戻しノズルで結露した溶剤が印刷紙に付着する状態を示す説明図である。
【図６】本発明に係るインキ乾燥装置を示す縦断面図である。
【図７】本発明に係るインキ乾燥装置の要部を印刷紙の下流側から見た立面図であり、（Ａ）は作動状態、（Ｂ）は停止状態を示す。
【符号の説明】
１印刷紙
２０インキ乾燥装置
２２乾燥部
３２ａ開口（入口）
４５開口
６０吹き戻し手段
８０ｃ、８０ｄホットエアー供給手段（管体）
９０温度調整手段（制御部）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink drying device for an offset rotary printing press.
[0002]
[Prior art]
For example, an offset rotary printing press is provided with an ink drying device called a dryer for drying ink printed on a web (see Patent Document 1).
[0003]
As shown in FIGS. 1 and 2, in an offset rotary printing press, the printing paper 1 printed by the printing device 2 is placed in an ink drying device 3 in order to dry ink printed on both sides of the printing paper 1 as a web. Then, hot air (for example, a heating temperature of 160 ° C.), which is hot air, is blown from a nozzle onto the printing surface. The ink printed on the printing paper is thermally polymerized by the hot air. As shown in FIG. 1, the printing paper 1 to which the hot air has been blown leaves the ink drying device 3, enters the cooling device 4, and comes into contact with a cooling roller 5 called a chill roll. The ink heated by hot air and undergoing thermal polymerization is rapidly cooled by contacting the cooling roller 5 and is fixed on the paper surface. That is, the ink dries and adheres to the paper surface.
[0004]
However, the printing paper 1 runs at a high speed of 6 to 9 m / sec in the ink drying device 3, and the solvent in the ink component evaporates on the surface of the printing paper 1 running at a high speed. As shown, the printing paper 1 is rapidly cooled toward the cooling roller 5 with the solvent vapor 6 still attached to the paper surface. Therefore, as shown in FIG. 3, the solvent vapor 6 is rapidly cooled and condensed, and adheres to the surface of the cooling roller 5 as a liquid solvent 7. As shown in FIG. 4, the liquid solvent 7 adhered to the cooling roller 5 adheres to the paper surface and dissolves the dried ink 1a on the paper surface, so that the picture 8 on the paper surface is blurred and the dissolved ink 1a The solvent 7 stained with ink adheres to the paper surface and contaminates the picture 8.
[0005]
Since the solvent accumulated on the surface of the cooling roller 5 degrades the print quality, the cooling roller 5 is periodically wiped off with a conventional cleaning device. However, depending on the ink density of the picture 8, the quality of the printing paper 1 and the like, the solvent may remain on the surface of the cooling roller 5 to cause printing stains. In addition, when the cooling roller 5 is washed, the printing press is generally stopped, so that condensation of the solvent causes a reduction in printing efficiency.
[0006]
FIG. 5 shows the structure of a conventional ink drying apparatus. As shown in the drawing, the ink drying device 3a includes a drying chamber 12 for drying the ink adhered on the printing paper surface, and conveys the printing paper 1 and passes through the inside of the drying chamber 12 to adhere to the printing paper surface. This is to dry the ink. The drying chamber 12 is provided with a hot air nozzle 14 for supplying hot air 13 onto the printing paper surface to dry the ink 1a. Further, a predetermined portion of the ink drying device 3a is provided with an inlet 15 for taking the printing paper 1 into the drying chamber 12 and an outlet 16 for discharging the printing paper 1.
[0007]
When this device is used, as shown in a partially enlarged view of FIG. 5, outside air 17 (cool air) flows from near the inlet 15 and outlet 16 of the ink drying device 3a. The surface of the hot air nozzle 14 and the mechanical structures (including the wall and the like) near the inlet 15 and the outlet 16 are cooled, and the solvent vapor remaining on the printing paper is cooled, and the surface of the hot air nozzle 14 is cooled. There is a problem that the solvent 7 is deposited in the upper case.
[0008]
In order to prevent such solvent condensation, as shown in FIG. 5 (B), the residual solvent vapor 6 coming out of the ink drying device 3a attached to the printing paper 1 is discharged to the air knife nozzle 18 before reaching the cooling roller 5. It has been attempted to cut with.
[0009]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-234135
[Problems to be solved by the invention]
However, since the air knife nozzle 18 blows air at room temperature, the vicinity of the outlet of the ink drying device 3a is cooled, and the solvent is deposited on the surface of the air knife nozzle 18 and the mechanical structure near the outlet to prevent dripping. Had the problem that it was not possible.
[0011]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide an ink drying device for an offset rotary printing press that can solve the above problems.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Hereinafter, the present invention will be described. In addition, in order to facilitate understanding of the present invention, reference numerals in the accompanying drawings are added in parentheses, but the present invention is not limited to the illustrated embodiment.
[0013]
The present invention includes a drying unit (22) for drying ink adhering on a printing paper surface, and conveys the printing paper (1) to pass through the drying unit to dry the ink adhering on the printing paper surface. In an ink drying device (20) of an offset rotary printing press, a blow-back means (60) for supplying hot air near the outlet of the drying unit and blowing back residual solvent vapor remaining on the printing paper surface into the drying unit. ).
[0014]
In this way, the residual solvent vapor remaining on the printing paper surface can be blown back into the drying section, so that when the residual solvent vapor remaining on the printing paper surface proceeds to the next step as in the related art, for example, It is possible to prevent the solvent from precipitating during the rapid cooling by the cooling roller and to contaminate the printing paper surface.
[0015]
Further, the hot air supplied to the blow-back means is exhaust air that has been purified after being used for drying ink inside the drying section.
[0016]
In this way, in order to exhaust the exhaust air used inside the drying section to the atmosphere, impurities in the exhaust air are burned and removed, and a portion of the purified exhaust air is supplied to the drying section again. By doing so, it is possible to suppress the solvent vapor from becoming saturated inside the drying section.
[0017]
Further, a temperature adjusting means (90) for adjusting the temperature of the hot air supplied to the blow-back means is provided.
[0018]
In this case, the supplied hot air can be supplied at an appropriate temperature.
[0019]
Further, an opening (32a) for taking the printing paper into the inside of the drying unit, an opening (45) for discharging the printing paper dried in the drying unit, and keeping the vicinity of the opening at a predetermined temperature or higher. Hot air supply means (80c, 80d) for supplying hot air as described above. Further, the vicinity of the opening is maintained at a temperature equal to or higher than the lower limit temperature of deposition of residual solvent vapor staying on the printing paper surface by hot air supplied by the hot air supply means.
[0020]
In this manner, the temperature near the inlet for taking in the printing paper and the temperature near the outlet for discharging the printing paper can be maintained at a predetermined temperature or higher. It is possible to prevent the solvent which is cooled down below the temperature and precipitates from dropping onto the printing paper surface to thereby stain the printing paper.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
This ink drying apparatus is disposed, for example, in the offset rotary printing press shown in FIG. 1 instead of the conventional ink drying machine 3.
[0023]
The web offset printing press is provided with a paper feeding device 9, a printing device 2, an ink drying device 20 replacing the conventional ink drying device 3, a cooling device 4, and a folding device 21 in the flow direction of the printing paper 1 as a web. ing.
[0024]
The printing paper 1 which is a web fed from the web 9a by the paper feeding device 9 passes through each printing unit of the printing device 2 and is printed in multicolor on the front and back sides. The ink is dried by an ink drying device 11 described in detail later, and cooled. After being cooled by a number of cooling rollers 5 of the device 4, it is folded and cut into a desired shape by a folding device 21.
[0025]
Since the paper feeding device 9, the printing device 2, the cooling device 4, and the folding device 21 are known devices, detailed description thereof will be omitted, and the ink drying device 20 will be described in detail.
[0026]
As shown in FIG. 6, the ink drying device 20 includes a drying unit 22 that functions as a drying chamber for drying the ink of the printing paper 1 that has passed through the printing device 2, and a drying unit 22 for drying the ink on the printing surface of the printing paper 1. A combustion section 23 functioning as a combustion chamber for producing hot air and a processing section 24 functioning as a processing chamber for purifying hot air are provided in a hierarchical manner.
[0027]
The drying section 22, the combustion section 23, and the processing section 24 are covered by a wall 25, and each section is formed by partitioning walls 26 and 26a.
[0028]
The drying unit 22 and the combustion unit 23 communicate with each other via a supply pipe 27 that supplies hot air to the drying unit 22 and an exhaust pipe 28 that discharges air inside the drying unit 22 to the combustion unit 23. Further, one end of the supply pipe 27 is connected to a hot air supply means 30 for drying the ink 1a attached on the printing paper surface, which will be described later. Further, the exhaust pipe 28 includes an exhaust fan 29, and exhausts the air inside the drying unit 22.
[0029]
Further, the combustion unit 23 and the processing unit 24 communicate with each other via an exhaust pipe 31 that exhausts air inside the combustion unit 23.
[0030]
The printing paper 1 that has passed through the printing device 2 passes through the drying unit 22. Therefore, a part of the wall 25 that forms the drying unit 22 has an opening 32 through which the printing paper 1 passes. The opening 32 includes an inlet 32a for taking the printing paper 1 into the drying chamber, and an opening 32b for discharging the printing paper 1 subjected to the drying process.
[0031]
The drying unit 22 includes hot air supply means 30 for supplying hot air for drying the ink to the front and back surfaces of the printing paper 1 to dry the ink 1a attached to the printing paper surface, and an inlet 32a for taking the printing paper 1 into the drying chamber. Hot air supply means 35 for supplying hot air to the vicinity and warming the cool air flowing in from the opening 32 (the inlet 32a).
[0032]
Hot air supply means 30 for drying the ink adhering to the printing paper surface is disposed so as to face both the front and back surfaces of the printing paper 1 passing through the drying unit 22, and blows hot air to the front and back surfaces of the printing paper 1. Multiply. The hot air supply means 30 includes a nozzle group arranged in a matrix along the front and back surfaces of the printing paper 1 in the drying unit 22, as shown in FIG. One end of each of the nozzles 36, 36,..., 36 of the nozzle group is connected to the supply pipe 27, and the other end is open toward the front and back surfaces of the printing paper 1. The hot air supplied by the combustion unit 22 is blown from the openings of the nozzles 36 toward the front and back surfaces of the printing paper 1 via the supply pipe 27. , 37 are provided between the rows of the nozzles 36, and hot air blown out from the nozzles 36 and hitting the printing surface of the printing paper 1 is exhausted from the openings 37 into the drying unit 22. Is done. A part of the hot air exhausted into the drying unit 22 is exhausted from the exhaust pipe 28 to the combustion unit 23 by the exhaust fan 29 as needed.
[0033]
The outside of the wall near the opening 32b of the drying unit 22 is connected to a chamber 40 having a predetermined space.
[0034]
As shown in FIG. 7, the chamber 40 is provided with an upper chamber 40a and a lower chamber 40b so as to have an opening at the center for passing the printing paper. Thus, a predetermined space 41 is provided between the upper chamber 40a and the lower chamber 40b. One end of the upper chamber 40a and the lower chamber 40b is rotatably fixed. Specifically, the upper and lower chambers 40 are connected by hinges 42 at positions along one side edge of the printing paper 1, and the upper chamber 40 a is fixed to the side wall (wall body 25) of the ink drying device 20, Is connected to the hydraulic cylinder device 43. When the lower chamber 40b overlaps the upper chamber 40a due to the operation of the fluid pressure cylinder device 43 as shown in FIG. 8A, the printing paper 1 is sandwiched between the upper and lower chambers 40a and 40b, and FIG. As described above, when the lower chamber 40b is separated from the upper chamber 40a by the reverse operation of the fluid pressure cylinder device 43, the printing paper 1 is released. The paper can be threaded by opening and closing the chamber 40 as shown in FIGS.
[0035]
As shown in FIGS. 6 and 7, an opening 45 (outlet) for discharging the printing paper 1 to the outside is provided at an end of the chamber 40 where the printing paper 1 is discharged in the transport direction of the printing paper 1. Have. The drying unit 22 and the space 41 of the chamber 40 communicate with each other via an opening 32b provided in the wall 25. The printing paper 1 passes through the space 41 of the chamber 40, is discharged from the opening 45, and is conveyed to the next step. In the vicinity of the outlet of the chamber 25 through which the printing paper 1 passes, there is provided hot air supply means 50 for supplying hot air and warming the cool air flowing from the opening 45 of the chamber 40. This hot air supply means 50 is provided inside the chamber 40.
[0036]
Further, openings 32c and 32d may be provided at predetermined intervals above and below the outlet 32b of the wall 25. The openings 32 c and 32 d communicate with the space 41 of the chamber 40.
[0037]
Further, inside the chamber 40, there is provided a blow-back means 60 for blowing residual solvent vapor staying on the surface of the printing paper 1 back into the drying chamber. The blow-back means 60 is desirably fixed inside the chamber 40. In addition, the pipes 80d and 80e for supplying hot air, which will be described later, are connected to the chambers by flexible pipes 44 and 44 so as not to hinder the opening and closing operations of the chambers 40a and 40b. It is formed.
[0038]
As the blow-back means 60, for example, air knife nozzles 61 having slit-shaped openings are used. The air knife nozzle 61 is disposed to face the printing paper 1 so as to traverse the printing paper 1. The tip of the air knife nozzle 61 functioning as a hot air outlet is provided to be inclined from the outside of the wall 25 forming the drying unit 22 toward the outlet 32 b of the drying unit 22. Further, a plurality of air knife nozzles 61 may be provided side by side in the flow direction of the printing paper 1. Instead of the air knife nozzle 61, a number of nozzles having a circular opening may be arranged so as to cross the printing paper 1.
[0039]
In addition, as shown in FIG. 6, the combustion unit 23 is disposed above the drying unit 22 via the partition wall 16. The combustion unit 23 is provided with a heating burner 71, an air supply fan 72, and a tube 73 having a combustion auxiliary outside air supply port 73a on one side and an outside air intake port 73b on the other side. 72, the combustion auxiliary outside air supply port 73a, and the introduction port of the supply pipe 27 respectively face. Further, a damper 74 is provided inside the tube 73 near the outside air intake port 73b, and the damper 74 adjusts the amount of air taken in for combustion.
[0040]
The combustion unit 23 generates hot air by heating the exhaust air exhausted from the inside of the drying unit 22 through the exhaust pipe 28 and the air sucked from the auxiliary combustion air intake 73 b to a constant high temperature by the heating burner 71. . This hot air is sent to a large number of nozzles 36 arranged above and below the printing paper 1 via a supply pipe 27. The hot air is ejected from each nozzle 36 at high speed toward both sides of the printing paper 1 to thermally polymerize the ink of the printing paper 1. The hot air after heating the ink returns from the exhaust pipe 28 to the inside of the combustion section 23 by the exhaust fan 29 as described above, and is sent again to the heating burner 71 by the air supply fan 72 to be heated.
[0041]
The processing unit 24 is disposed above the combustion unit 23 via the partition wall 16a. The processing unit 24 includes an air supply fan 76 that takes in the air inside the combustion unit 23 into the processing unit 24 through the exhaust pipe 31, and an air that is taken in by the air supply fan 76 through a connection pipe 77. A heat exchanger 78 having a heating burner 78a for producing hot air at a predetermined temperature, a deodorizing device 79 for deodorizing impurities and the like contained in the hot air discharged from the heat exchanger 78, and the deodorizing device 79 A tube 80 is provided to exhaust the hot air to the outside and return a part of the hot air to the drying chamber 22. That is, the hot air cleaned by the processing unit 14 flows through the tube 80. The tube 80 is branched into a plurality of tubes 80a, 80b,..., 80f. For example, the pipe 80a has an exhaust port 81 for exhausting hot air to the outside. Further, for example, the tube body 80b has an outside air intake port 82 at an end. A damper 83 is provided inside the tube 80b, and by controlling the damper 83, the amount of air taken in is adjusted and the temperature of the hot air is reduced.
[0042]
The ends of the other pipes 80c, 80d, 80e, and 80f are connected to the entrance of the printing paper 1 inside the drying chamber 22, the vicinity of the exit of the printing paper 1, the air knife nozzle 61, and the nozzle 36 described later. I do. In addition, the tube 80 d whose end is disposed near the outlet of the printing paper 1 is provided so that hot air flows near the outlet of the printing paper 1. The pipes 80c and 80d warm the outside air (cool air) flowing from the inlet 32a of the printing paper 1 and the outlet (opening 45) of the printing paper 1 and raise the temperature near the inlet 32a and the outlet (opening 45) to a predetermined temperature or more. Function as hot air supply means 50 for supplying hot air to keep the temperature. The tube 80c is arranged at a predetermined position at the entrance, and the tube 80d is fixed inside the chamber 40.
[0043]
Further, the ink drying device 20 includes a control unit 90 as a temperature adjusting unit, for example, includes a sensor inside the tube 80d, and controls the temperature of hot air passing through the inside of the tube 80d to a predetermined temperature. For this purpose, outside air is introduced from the external intake port 82 while controlling the damper 82, and the temperature of the hot air cleaned by the processing unit 24 is controlled to a predetermined temperature. Further, the sensor is provided inside the drying chamber 22, inside the chamber 40, or the like. The sensor controls the damper 82 so that the inside of the drying chamber 22 and the inside of the chamber 40 are maintained at a temperature equal to or higher than the minimum deposition temperature of the solvent vapor. It is preferable to adjust the amount of air taken in and adjust the temperature of the hot air passing through the pipes 80c to 80f. The temperature of the hot air is preferably about 160 ° C.
[0044]
Next, the operation of the ink drying apparatus having the above configuration will be described.
[0045]
First, as shown in FIG. 8B, the chambers 40a and 40b are opened, the printing paper 1 is passed through the drying unit 22, and the chambers 40a and 40b are closed again as shown in FIG. 8A. Thereby, the paper threading to the chambers 40a and 40b and the blow-back nozzles 30a and 30b is completed.
[0046]
At the start of printing, hot air is generated by the heating burner 71 or the like in the combustion unit 23, and the hot air is supplied to the nozzle 36 provided in the drying unit 22 via the supply pipe 27. The hot air blows out from the opening of the nozzle 36 and heats the ink 1a on the surface of the printing paper 1 running at high speed. By heating with hot air, the solvent in the ink starts to evaporate vigorously, the resin in the ink starts thermal polymerization, and the drying of the ink proceeds.
[0047]
On the other hand, the hot air hitting the printing surface is recovered by the exhaust fan 29 through the exhaust pipe 28 while containing the solvent vapor, and is sent again to the heating burner 71 by the air supply fan 72 to be heated. A part of the collected hot air is taken into the processing section 24 by the air supply fan 76 via the exhaust pipe 31, is purified by the deodorizing device 79, and is released into the atmosphere. A part of the exhaust gas (hot air) purified by the processing unit 24 is adjusted to a predetermined temperature and supplied to each of the branch pipes (tube bodies 80c to 80f).
[0048]
The printing paper 1 heated by the hot air passes through the outlet 32 b of the drying unit 22, passes through the space 41 of the chamber 40, and is discharged from the opening 45. The vapor of the solvent emanating from the ink adheres to the surface of the printing paper 1 that has exited the outlet 32b of the drying unit 22, but a part of the exhaust air (hot air) supplied from the processing unit 24 is blown. The air is sprayed at a high speed from an air knife nozzle 61 serving as a return means, and the vapor of the solvent that adheres is blown back to the upstream side (drying section 22) of the printing paper 1. The blown-back solvent vapor returns to the outlet 32b or the inside of the drying unit 22 together with the hot air.
[0049]
As a result, the blow-back means 60 (air knife nozzle 61) blows the hot air onto the printing paper 1 at a high speed, so that the solvent vapor staying on the printing paper surface can be returned to the inside of the drying chamber 22. Also, inside the drying unit 22, the air is circulated such that the exhaust air is sent to the combustion unit 23 and the processing unit 24, and the hot air is sent to the drying unit 22 again. The pressure becomes more negative, and even the minute residual solvent vapor that could not be removed by the blow-back means 60 can be pushed back into the drying section 22.
[0050]
Hot air cleaned by the processing unit 24 is supplied to the air knife nozzle 61, the vicinity of the printing paper inlet 32a, and the vicinity of the printing paper outlet (opening 45) by the tubes 80c and 80d as hot air supply means. The heating is performed so that the temperature is maintained at a predetermined temperature (lower limit temperature of deposition of the solvent vapor) or higher.
[0051]
By supplying the purified hot air to the air knife nozzle 61 and the vicinity of the inlet 32a and the outlet 45 of the conveyed printing paper 1 in this way, the air knife nozzle 61 itself is not cooled and is not cooled. Since the temperature in the vicinity of the inlet 32a and the outlet 45 can be maintained at a temperature equal to or higher than the minimum deposition temperature of the solvent vapor, it is possible to prevent the solvent from being deposited on the surface of the air knife nozzle 61 and the vicinity of the inlet 32a and the outlet 45.
[0052]
The printing paper 1 comes out of the chambers 40a and 40b in a state where the solvent vapor is removed from the surface thereof, and then contacts the cooling roller 5 of the cooling device 4. Thereby, the ink on the printing paper 1 is rapidly cooled and fixed on the paper surface. Since the solvent vapor has already been removed from the surface of the printing paper 1 in this cooling step, the solvent vapor does not condense on the surface of the cooling roller 5, and therefore the printing paper 1 and the picture are not contaminated by the solvent. .
[0053]
As described above, the ink drying device 20 of the offset rotary printing press includes the drying unit 22 for drying the ink 1a attached on the printing paper surface, and conveys the printing paper 1 to pass through the inside of the drying unit 22. In the ink drying device 20 of an offset rotary printing press for drying the ink 1a adhered on the printing paper surface, hot air is supplied near the outlet 45 of the drying unit 22 to remove residual solvent vapor remaining on the printing paper surface. Is provided with an air knife nozzle 61 for blowing back into the inside. The hot air supplied to the air knife nozzle 61 is exhaust air purified after being used for drying ink inside the drying unit 22. Further, a control unit 90 is provided as a temperature adjusting unit for adjusting the temperature of hot air supplied to the air knife nozzle 61.
[0054]
Further, an inlet 32a for taking the printing paper 1 into the drying unit 22, an outlet 45 for discharging the printing paper 1 dried in the drying unit 22 to the outside, and the vicinity of the inlet 32a and the outlet 45 are shown. Pipes 80c and 80d for supplying hot air so as to maintain the temperature at or above a predetermined temperature. The hot air supplied from the pipes 80c and 80d in the vicinity of the inlet 32a and the outlet 45 is maintained at a temperature equal to or higher than the lower limit of deposition temperature of the residual solvent vapor remaining on the printing paper near the inlet 32a and the outlet 45.
[0055]
The air knife nozzle 61 is covered with the chamber 40, and hot air is supplied into the chamber 40. The pipes 80 c and 80 d for supplying hot air near the entrance 32 a and the exit 45 of the printing paper 1 to be conveyed are covered with a chamber 40, and hot air is supplied into the chamber 40.
[0056]
In this way, the dew condensation of the solvent in the next step (for example, the cooling device 4) can be prevented, and the dew condensation of the solvent on the surface of the mechanical structure near the air knife nozzle 61, the inlet 32a, and the outlet. Can be prevented, and the print quality can be prevented from deteriorating due to the adhesion of the condensed solvent to the printing surface. In addition, by circulating a part of the hot air, energy for producing the hot air can be saved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an offset rotary printing press.
FIG. 2 is a schematic diagram of a conventional ink drying device.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a state in which solvent vapor condenses on a cooling roller.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a state in which a solvent condensed by a cooling roller adheres to printing paper.
5A and 5B show a conventional ink drying apparatus, FIG. 5A is a longitudinal sectional view of a drying section of the ink drying apparatus, and FIG. 5B shows a state in which a solvent condensed by a blow-back nozzle adheres to printing paper. FIG.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing an ink drying device according to the present invention.
FIGS. 7A and 7B are elevation views of a main part of the ink drying apparatus according to the present invention as viewed from the downstream side of the printing paper, where FIG. 7A shows an operating state and FIG.
[Explanation of symbols]
1 printing paper 20 ink drying device 22 drying part 32a opening (entrance)
45 Opening 60 Blow-back means 80c, 80d Hot air supply means (tube)
90 Temperature control means (control unit)

Claims

An ink drying device for an offset rotary printing press, comprising: a drying unit for drying ink adhered on a printing paper surface, for transporting the printing paper and passing the inside of the drying unit to dry the ink adhered on the printing paper surface. At
An ink for a rotary offset printing press, characterized by comprising a blow-back means for supplying hot air near the outlet of the drying unit and blowing back residual solvent vapor remaining on the printing paper surface into the drying unit. Drying equipment.

2. The ink according to claim 1, wherein the hot air supplied to the blow-back unit is exhaust air that has been purified after being used for drying the ink inside the drying unit. 3. Drying equipment.

3. The ink drying device of an offset rotary printing press according to claim 1, further comprising a temperature adjusting unit that adjusts a temperature of hot air supplied to the blow-back unit.

An opening for taking the printing paper into the interior of the drying unit,
An opening for discharging printing paper dried inside the drying unit to the outside,
Hot air supply means for supplying hot air so as to maintain the vicinity of the opening at a predetermined temperature or higher,
The ink drying device for an offset rotary printing press according to claim 1, further comprising:

The method according to claim 4, wherein the vicinity of the opening is maintained at a temperature equal to or higher than a deposition lower limit temperature of residual solvent vapor remaining on the printing paper surface by the hot air supplied by the hot air supply unit. An ink drying device for an offset rotary printing press according to the above.

3. The ink for a rotary offset printing press according to claim 1, wherein the blow-back means is covered by a chamber, and hot air is supplied into the chamber. Drying equipment.

4. An ink drying apparatus for an offset rotary printing press according to claim 3, wherein said hot air supply means is covered by a chamber, and hot air is supplied into said chamber. .