【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やＰＤＡ、デジタルカメラ等、各種携帯機器に設けられる携帯機器用入力装置に関し、小型で多機能な機器に最適な新規な携帯機器用入力装置を提案するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年では、携帯電話における多機能化が進められており、電波を介して他の電話機と通話する無線通話機能だけでなく、例えば、電子メールの送受信を可能とする電子メール機能や、インターネット（ウェブ）上に存在する任意の情報を取得して表示画面で閲覧（ブラウズ）することを可能とするウェブブラウズ機能等が搭載されるようになってきている。このような電子メール機能やウェブブラウズ機能を利用するに際しては、日本語入力を始めとする各種の文字入力が多用されている。
【０００３】
従来の携帯電話では、多数の入力キーを搭載することによる機器の大型化を避けるために、例えば、電話番号を入力するための数字キーを利用した文字入力が行われている。具体的には、例えば、数字の「１」を入力するための数字キーが五十音の「あ行」に割り当てられており、日本語入力モードとされたときに、数字キーの「１」を１回押下すると、ひらがなの「あ」が入力され、数字キーの「１」を２回３回と連続して押下すると、それぞれひらがなの「い」「う」が入力されるように構成されている。
【０００４】
また、携帯電話での文字入力を迅速且つ容易に行うために、いわゆる携帯電話用キーボードも提案されている。携帯電話用キーボードは、コンピュータ装置のキーボードにおけるキー配列に対応して、複数の入力キーを備えており、各入力キーにそれぞれ英文字（アルファベット）や日本語の五十音が割り当てられている。そして、携帯電話用キーボードは、専用ケーブルを介して携帯電話と接続して用いられ、入力する文字に応じて各入力キーを押し下げることにより、携帯電話に文字を入力する構成とされている。（例えば、特許文献１や特許文献２等を参照）
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−７３２５６号公報
【０００６】
【特許文献２】
特開２００２−３１４６６１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにして、携帯電話の数字キーを複数回押下することによって日本語入力を行う場合には、例えばひらがなの「お」を入力する場合等で最大で５回も数字キーを押下する必要がある。このため、例えば電子メールを作成する場合等で、比較的長い日本語文章を入力する場合には、操作が極めて煩雑となるだけでなく、文字入力を迅速に行うことが困難であった。
【０００８】
また、上述した携帯電話用キーボードを携帯電話に接続して用いる場合には、迅速に文字入力を行うことができるものの、携帯電話とともに携帯電話用キーボードを常に携行している必要がある。この携帯電話用キーボードは、入力する文字に対応して多数の入力キーを配設しているために小型化には限界があり、嵩張って携行に不便であるといった問題があった。
【０００９】
携帯電話に限らず、ＰＤＡやデジタルカメラ等、小型で多機能な機器が普及しており、これら機器に適し、多様な入力形態、入力機能を有する入力装置の開発が待たれている。
【００１０】
本発明は、上述した従来の実情に鑑みて提案されたものであり、小型で多機能な機器に最適で、迅速且つ簡便な操作で日本語入力等を行うことが可能な新規な携帯機器用入力装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の形態機器用入力装置は、回動自在な回転ダイアルを備え、前記回転ダイアルを複数方向位置において押し下げることにより入力操作が行われる携帯機器用入力装置であって、前記回転ダイアルの回転検出機構が設けられていることを特徴とする。
【００１２】
本発明の携帯機器用入力装置では、回転ダイアルを利用した例えば上下左右４方向のスイッチ機能と、回転ダイアルの時計回り方向、反時計回り方向の回転による入力機能、さらには中央ボタンのスイッチ機能を有し、これらを組み合わせることで多様な入力が実現される。この回転ダイアルには回転検出機構が設けられており、回転ダイアルの回転を検出することにより前記回転ダイアルの時計回り方向、反時計回り方向の回転による入力が可能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した携帯機器用入力装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【００１４】
本発明の携帯機器用入力装置１は、図１、図２及び図３に示すように、中央ボタン２と、その周囲に配される回動自在な回転ダイアル３とを備えてなるものであり、これら中央ボタン２と回転ダイアル３の操作の組み合わせにより、多彩な入力が可能である。尚、説明をしやすいように一部の図面では、回転ダイアル３を透過して下の部材が見えるようになっているが、実際には下の部材は見えることはない。
【００１５】
これら中央ボタン２や回転ダイアル３の背面側には、円環状のディテントスプリング４、スイッチ素子が設けられたスイッチ基板５、さらにはフォトインタラプタを実装した回転検出基板６が配されており、これらの組み合わせにより、スイッチング、回転ダイアル３の調芯機能、回転ダイアル３のディテント機能、回転ダイアル３の回転検出機能が実現される。
【００１６】
以下、各部の構造について説明する。先ず、中央ボタン２であるが、この中央ボタン２は円形のボタンとして例えばプラスチック等により形成されており、ボタンホルダ７によって抜け落ちが防止されている。
【００１７】
ここで、図４に示すように、中央ボタン２は、高さ方向の中央部分が他の部分よりも若干大径を有する大径部２ａとされている。一方、ボタンホルダ７は、中央ボタン２の前記大径部２ａの外径寸法とほぼ等しい内径を有する円環状の部材であり、その上端部分に内方に張り出した係止部７ａを有し、この係止部７ａが中央ボタン２の大径部２ａの上端面に係止されることで、中央ボタン２の不用意な抜け止めが防止されるような構造となっている。なお、上記ボタンホルダ７は、底部に一対の係止片７ｂを有し、これら係止片７ｂをスイッチ基板５に設けられた挿入孔５ａに圧入することで、スイッチ基板５に固定されている。
【００１８】
スイッチ基板５は、スイッチ素子が設けられ、中央ボタン２や回転ダイアル３の押し下げ操作を電気信号に変換する部材であり、本例では、十字形状の基板とされている。そして、その中央部にスイッチ素子８ａが実装されるとともに、４方向に突出した基板上にそれぞれスイッチ素子８ｂ，８ｃ，８ｄ，８ｅが実装されている。
【００１９】
このとき、スイッチ基板５上のスイッチ素子８ａは中央ボタン２に対応しており、４つのスイッチ素子８ｂ，８ｃ，８ｄ，８ｅは、回転ダイアル３の右押し、下押し、左押し、上押しにそれぞれ対応している。したがって、図５に示すように、中央ボタン２を押すことによりスイッチ素子８ａがオンされ、回転ダイアル３の右方向位置Ａを押すことによりスイッチ素子８ｂがオンされる。同様に、回転ダイアル３の下方向位置Ｂを押すことによりスイッチ素子８ｃが、左方向位置Ｃを押すことによりスイッチ素子８ｄが、上方向位置Ｄを押すことによりスイッチ素子８ｅが、それぞれオンされる。
【００２０】
回転ダイアル３は、図４に示すように、４方向位置を押し下げられるように、軸−孔間（すなわち、中央ボタン２の外径−回転ダイアル３の内径間）のガタが大きくなっている。そのため、回転ダイアル３の調芯が必要である。また、回転ダイアル３を回転させる時に、いわゆるクリック感がある方が操作感が良好であり、また確実な操作が可能である。この回転ダイアル３の調芯機能、及びクリック感を実現するためのディテント機能を付与しているのが、ディテントスプリング４である。
【００２１】
ディテントスプリング４は、ＳＵＳやベリリウム銅の金属プレス加工品で、回転ダイアル３の外径寸法とほぼ等しいサイズを有する外周リング４ａと、これよりも小さな径を有する内周リング４ｂと、これら外周リング４ａと内周リング４ｂを繋ぐ４本の連結板４ｃとから構成されている。このディテントスプリング４は、前記内周リング４ｂに設けられた挿入孔４ｄに先のボタンホルダ７の係止片７ｂを挿入し、さらに、係止片７ｂをスイッチ基板５に設けられた挿入孔５ａに圧入または接着することで、ボタンホルダ７とともにスイッチ基板５に固定されている。
【００２２】
外周リング４ａは、内周リング４ｂよりも高い位置となるように、斜めに立ち上がる連結板４ｃによって支持されており、これら連結板４ｃが弾性を有することにより、内周リング４ｂに対してバネ性を有した状態で取り付けられている。また、外周リング４ａの上面には、１カ所に球状の凸部４ｅが形成されるとともに、９０度間隔で凸条部４ｆ、４ｇ、４ｈが形成されている。
【００２３】
一方、回転ダイアル３は、図６及び図７に示すように、中央に中央ボタン２が挿入配設されるセンターホール３ａを有するとともに、外周側底面がテーパ面３ｂとされている。また、外周側底面には、等角度間隔で周方向にディテント用凹部３ｃが配列されている。
【００２４】
このような回転ダイアル３の底面に対して、前記バネ性を有するディテントスプリング４の外周リング４ａを当接させると、図８に示すように、外周リング４ａに形成された凸部４ｅや凸条部４ｆ、４ｇ、４ｈが回転ダイアル３の底面のテーパ面３ｂに突き当たる。このとき、回転ダイアル３の外周側底面がテーパ面３ｂであるが故に、ディテントスプリング４の外周リング４ａによって図８中矢印で示すような力が発生する。ここで、特に内方に向かう力に着目し、回転ダイアル３全体で発生する力を見ると、図９に示すようなものとなり、凸部４ｅ及び凸条部４ｆ、４ｇ、４ｈの４カ所で、内方に向かう力が発生している。したがって、これらの力によって回転ダイアル３が回転軸に相当するボタンホルダ７に対して調芯された状態となる。
【００２５】
また、ディテントスプリング４の外周リング４ａに設けられた球状の凸部４ｅは、回転ダイアル３の回転に伴って、ディテント用凹部３ｃと噛み合う。すなわち、回転ダイアル３の外周側底面には一定の間隔で周方向にディテント用凹部３ｃが配列されていることから、回転ダイアル３を回転したときに、回転ダイアル３が一定角度回転する毎に回転ダイアル３の外周側底面のディテント用凹部３ｃに上記球状の凸部４ｅが噛み合い、回転ダイアル３が位置決めされて回動が規制される。この状態から回転ダイアル３を回転操作すると、操作によって加わる力によってディテントスプリング４の外周リング４ａが押し下げられ、回転ダイアル３が回転して次のディテント用凹部３ｃに球状の凸部４ｅが噛み合う。以上により、いわゆるディテント機能が実現され、クリック感のある良好な操作感を得ることができる。
【００２６】
上記回転ダイアル３には、さらに、その回転を検出する回転検出機構が設けられている。この回転検出機構は、フォトインタラプタを実装した回転検出基板６と、回転ダイアル３の内周側底面に形成された反射面とによって実現される。以下、この回転検出機構について説明する。
【００２７】
回転検出基板６には、図３に示すように、２つのフォトインタラプタ９が実装されている。これらフォトインタラプタ９は、光を発するとともに、反射面で反射された光を検出する機能を有するものである。
【００２８】
回転ダイアル３の内周側底面は、平坦な反射面３ｄとされるとともに、一定の間隔で断面三角形の溝３ｅが切られており、したがって、回転ダイアル３の内周側底面には、反射面３ｄと非反射面である溝３ｅとが交互に配置されることになる。平坦な反射面３ｄでは、フォトインタラプタ９からの出射光が反射してフォトインタラプタ９の受光部に戻ってくるが、断面三角形の溝３ｅが形成された箇所では、光が斜めに反射してフォトインタラプタ９の受光部に光が戻らない。
【００２９】
図１０は、回転ダイアル３に対する回転検出基板６の設置状態を示すものである。回転検出基板６は、実装されたフォトインタラプタ９からの光が回転ダイアル３の底面に照射されるように設置される。この状態で回転ダイアル３を回転すると、反射面３ｄでの反射と、溝３ｅが形成された箇所での非反射とが交互に起こり、したがって、例えばフォトインタラプタ９において戻り光が検出されなかった回数をカウントすることにより、回転ダイアル３の回転角度を検出することができる。
【００３０】
以上の構成の入力装置は、携帯電話やＰＤＡ、デジタルカメラ等、小型で多機能な機器に組み込むことができる。図１１は、本発明の携帯機器用入力装置１を組み込んだ携帯電話１０の例を示すものである。携帯電話１０は、電話番号を発信するための数字キー群１１が設けられるとともに、先の構成を有する携帯機器用入力装置１が組み込まれている。近年の携帯電話１０は、非常に多機能になってきており、メール文書の入力やインターネット（ウェブ）上に存在する任意の情報を取得して表示画面で閲覧（ブラウズ）する際には、液晶ディスプレイ１２を見ながら様々な操作が必要になる。
【００３１】
以下、本発明の携帯機器用入力装置１を使用した場合の操作例を示す。本発明の携帯機器用入力装置１では、基本的には、回転ダイアル３の上下左右を押すことにより回転ダイアル３を回したときに変更するオブジェクトを決定→回転ダイアル３を回転させてオブジェクトを変化させる→中央ボタン２（決定ボタン）で確定、というような使い方をする。
【００３２】
図１２に、文字入力時のキー割り当て例を示す。ここで文字入力とは、主にメール作成等の場面を指す。この場合のキー割り当てでは、回転ダイアル３の上位置（上ボタン）は行選択用であり、これを押すことで、あ行、か行等の行を選択する。右位置（右ボタン）は段選択用であり、これを押すことで、あ段、い段等の段を選択する。下位置（下ボタン）は、絵文字の選択用である。左位置（左ボタン）は、記号の選択用である。中央ボタン２を押すことで決定する。
【００３３】
例えば、「す」という文字を入力したい場合には、上ボタン押（行選択モード）→ダイアル右回転で行選択（あ→か→さ）→決定ボタン押（さ行決定）→右ボタン押（段選択モード）→ダイアル右回転で段選択（さ→し→す）→決定ボタン押（「す」決定）、というように操作する。
【００３４】
ひらがな以外にも、左ボタンに記号（＠、〒等）、下ボタンに絵文字等が割り当てられており、迅速で多彩な入力が可能である。
【００３５】
図１３に、文字入力以外の一般的な操作時のキー割り当て例を示す。一般的な操作とは、各種設定での上下左右方向のカーソル移動、またはウエブや画像閲覧等での画面スクロール等を想定している。本例では、上下位置（上ボタン及び下ボタン）が左右スクロール選択、左右位置（右ボタン、左ボタン）が上下スクロール選択である。
【００３６】
例えば、１画面に収まらない画像を閲覧していて画像の下部から右端までみたいときには、右ボタン押（上下スクロールモード確定）→時計回りにダイアル回転（画像下部へ移動）→上ボタン押（左右スクロールモード確定）→時計回りにダイアル回転（画像右部へ移動）、というように操作する。
【００３７】
この場合には、「右ボタン押→時計回りにダイアル回転」は「左ボタン押→反時計回りにダイアル回転」でもよい。また、「上ボタン押→時計回りにダイアル回転」は「下ボタン押→反時計回りにダイアル回転」でもよい。
【００３８】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、迅速且つ簡便な操作で例えば日本語入力等を行うことが可能で、小型で多機能な機器に最適な入力装置を提供することが可能である。また、本発明の入力装置は、携帯電話用キーボードのように別部品を常に携行したり、これを接続する等の必要がなく、小型の機器に組み込んで使用することが可能である。さらに、本発明の携帯機器用入力装置は、回転ダイアルの回転検出機構が設けられているので、回転ダイアルの時計回り方向、反時計回り方向の回転による入力が可能であり、より多彩な入力モードを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した携帯機器用入力装置の一例を示す平面図である。
【図２】本発明を適用した携帯機器用入力装置の背面側構造を示す斜視図である。
【図３】本発明を適用した携帯機器用入力装置の分解斜視図である。
【図４】本発明を適用した携帯機器用入力装置の概略断面図である。
【図５】本発明を適用した携帯機器用入力装置の機能を説明する平面図である。
【図６】回転ダイアルの側面図である。
【図７】回転ダイアルの底面側の斜視図である。
【図８】回転ダイアルへのディテントスプリングの外周リングの当接状態を示す要部側面図である。
【図９】回転ダイアルに加わる力を示す図である。
【図１０】回転検出基板の取り付け構造を示す斜視図である。
【図１１】本発明の携帯機器用入力装置を組み込んだ携帯電話の一例を示す図である。
【図１２】文字入力時のキー割り当て例を示す平面図である。
【図１３】一般入力時のキー割り当て例を示す平面図である。
【符号の説明】
１ 携帯機器用入力装置
２ 中央ボタン
３ 回転ダイアル
４ ディテントスプリング
５ スイッチ基板
６ 回転掲出基板
７ ボタンホルダ
８ａ，８ｂ スイッチ素子
８ｃ，８ｄ スイッチ素子
８ｅ スイッチ素子
９ フォトインタラプタ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mobile device input device provided in various mobile devices such as a mobile phone, a PDA, and a digital camera, and proposes a new mobile device input device that is optimal for a small and multifunctional device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, multi-functionality of mobile phones has been advanced, and not only a wireless communication function for making a call to another telephone via radio waves, but also, for example, an e-mail function for enabling transmission and reception of e-mail, and the Internet (web ), A web browsing function, etc., which allows arbitrary information existing on the web page to be obtained and browsed (browsed) on a display screen has come to be mounted. When using such an e-mail function or web browsing function, various character inputs including Japanese input are frequently used.
[0003]
In a conventional mobile phone, for example, character input using a numeric key for inputting a telephone number is performed in order to avoid an increase in size of the device due to mounting a large number of input keys. Specifically, for example, a numeral key for inputting the numeral “1” is assigned to the Japanese alphabet “A line”, and when the Japanese input mode is set, the numeral key “1” is entered. Is pressed once, Hiragana "A" is input, and when the numeric key "1" is pressed twice and three times in succession, Hiragana "I" and "U" are input respectively. ing.
[0004]
In order to quickly and easily input characters on a mobile phone, a so-called mobile phone keyboard has been proposed. The keyboard for a mobile phone has a plurality of input keys corresponding to the key arrangement in the keyboard of the computer device, and each input key is assigned an alphabetic character (alphabet) or Japanese syllabary. The mobile phone keyboard is connected to a mobile phone via a dedicated cable, and is configured to input characters to the mobile phone by depressing each input key according to a character to be input. (See, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2)
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-73256
[Patent Document 2]
JP-A-2002-314661
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, when performing Japanese input by pressing the numeric key of the mobile phone a plurality of times, for example, pressing the numeric key up to five times, for example, when inputting "O" in Hiragana. There is a need to. For this reason, when a relatively long Japanese sentence is input, for example, when creating an e-mail, the operation becomes extremely complicated and it is difficult to input characters quickly.
[0008]
When the above-mentioned keyboard for a mobile phone is used by connecting it to a mobile phone, it is necessary to carry the mobile phone keyboard with the mobile phone at all times, although characters can be input quickly. This keyboard for mobile phones has a problem in that since a large number of input keys are provided corresponding to characters to be input, there is a limit to miniaturization, and it is bulky and inconvenient to carry.
[0009]
Not only mobile phones but also small and multifunctional devices such as PDAs and digital cameras have become widespread, and development of input devices suitable for these devices and having various input forms and input functions has been awaited.
[0010]
The present invention has been proposed in view of the above-mentioned conventional circumstances, and is ideal for a small and multifunctional device, and is a novel portable device capable of performing Japanese input and the like with a quick and simple operation. An object is to provide an input device.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an input device for a portable device of the present invention includes a rotatable rotary dial, and an input device for a mobile device in which an input operation is performed by pressing down the rotary dial at a plurality of directional positions. And a rotation detection mechanism for the rotary dial is provided.
[0012]
In the input device for a portable device of the present invention, for example, a four-way switch function of up, down, left, and right using a rotary dial, an input function by rotating the rotary dial in a clockwise direction, a counterclockwise direction, and a switch function of a center button are provided. And various combinations are realized by combining them. The rotary dial is provided with a rotation detecting mechanism. By detecting the rotation of the rotary dial, an input can be made by rotating the rotary dial clockwise or counterclockwise.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an input device for a portable device to which the present invention is applied will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
As shown in FIGS. 1, 2 and 3, a portable device input device 1 according to the present invention includes a center button 2 and a rotatable rotary dial 3 arranged around the center button. Various inputs can be made by combining the operations of the center button 2 and the rotary dial 3. In some drawings, the lower member is visible through the rotary dial 3 for easy explanation, but the lower member is not actually visible.
[0015]
On the back side of the center button 2 and the rotary dial 3, an annular detent spring 4, a switch board 5 provided with a switch element, and a rotation detection board 6 on which a photo interrupter is mounted are arranged. By the combination, the switching, the centering function of the rotary dial 3, the detent function of the rotary dial 3, and the rotation detection function of the rotary dial 3 are realized.
[0016]
Hereinafter, the structure of each part will be described. First, the center button 2 is a circular button made of, for example, plastic or the like, and is prevented from falling off by the button holder 7.
[0017]
Here, as shown in FIG. 4, the center button 2 is a large-diameter portion 2a having a central portion in the height direction slightly larger in diameter than other portions. On the other hand, the button holder 7 is an annular member having an inner diameter substantially equal to the outer diameter of the large-diameter portion 2a of the center button 2, and has an engaging portion 7a protruding inward at an upper end portion thereof. The locking portion 7a is locked to the upper end surface of the large-diameter portion 2a of the center button 2 so that the center button 2 is prevented from being inadvertently removed. The button holder 7 has a pair of locking pieces 7b on the bottom, and is fixed to the switch board 5 by press-fitting the locking pieces 7b into insertion holes 5a provided in the switch board 5. .
[0018]
The switch board 5 is provided with a switch element and is a member that converts a pressing operation of the center button 2 and the rotary dial 3 into an electric signal, and in this example, is a cross-shaped board. The switch element 8a is mounted at the center thereof, and the switch elements 8b, 8c, 8d, and 8e are mounted on substrates protruding in four directions, respectively.
[0019]
At this time, the switch element 8a on the switch board 5 corresponds to the center button 2, and the four switch elements 8b, 8c, 8d, and 8e are used to push the rotary dial 3 right, down, left, and up, respectively. Yes, it is. Therefore, as shown in FIG. 5, the switch element 8a is turned on by pressing the center button 2, and the switch element 8b is turned on by pressing the rightward position A of the rotary dial 3. Similarly, pressing the lower position B of the rotary dial 3 turns on the switch element 8c, pressing the left position C turns on the switch element 8d, and pressing the upper position D turns on the switch element 8e. .
[0020]
As shown in FIG. 4, the rotating dial 3 has a large play between the shaft and the hole (that is, between the outer diameter of the center button 2 and the inner diameter of the rotating dial 3) so that the position in four directions can be pushed down. Therefore, alignment of the rotary dial 3 is required. When the rotary dial 3 is rotated, a so-called click feeling gives a better operation feeling and enables a reliable operation. The detent spring 4 provides the centering function of the rotary dial 3 and the detent function for realizing a click feeling.
[0021]
The detent spring 4 is a metal stamped product of SUS or beryllium copper, and has an outer ring 4a having a size substantially equal to the outer diameter of the rotary dial 3, an inner ring 4b having a smaller diameter, and an outer ring 4b. 4a and four connecting plates 4c connecting the inner peripheral ring 4b. The detent spring 4 inserts the locking piece 7b of the button holder 7 into the insertion hole 4d provided in the inner peripheral ring 4b, and further inserts the locking piece 7b into the insertion hole 5a provided in the switch board 5. Is fixed to the switch substrate 5 together with the button holder 7 by press fitting or bonding.
[0022]
The outer ring 4a is supported by connecting plates 4c that rise obliquely so as to be at a higher position than the inner ring 4b. It is attached in the state having. On the upper surface of the outer peripheral ring 4a, spherical convex portions 4e are formed at one place, and convex ridges 4f, 4g, and 4h are formed at 90-degree intervals.
[0023]
On the other hand, as shown in FIGS. 6 and 7, the rotary dial 3 has a center hole 3a at the center where the center button 2 is inserted and arranged, and a bottom surface on the outer peripheral side is a tapered surface 3b. Detent recesses 3c are arranged at equal angular intervals on the outer peripheral bottom surface in the circumferential direction.
[0024]
When the outer ring 4a of the detent spring 4 having the spring property is brought into contact with the bottom surface of the rotary dial 3, as shown in FIG. 8, the protrusions 4e and the protrusions formed on the outer ring 4a are formed. The portions 4f, 4g, and 4h abut against the tapered surface 3b on the bottom surface of the rotary dial 3. At this time, since the outer peripheral bottom surface of the rotary dial 3 is the tapered surface 3b, the outer ring 4a of the detent spring 4 generates a force indicated by an arrow in FIG. Here, paying particular attention to the inward force, and looking at the force generated in the entire rotary dial 3, the result is as shown in FIG. 9, and the protrusion 4 e and the protrusions 4 f, 4 g, and 4 h have four positions. , An inward force is generated. Therefore, the rotary dial 3 is aligned with the button holder 7 corresponding to the rotary shaft by these forces.
[0025]
Further, the spherical convex portion 4e provided on the outer peripheral ring 4a of the detent spring 4 meshes with the detent concave portion 3c as the rotary dial 3 rotates. That is, since the detent recesses 3c are arranged at regular intervals on the outer peripheral bottom surface of the rotary dial 3 in the circumferential direction, when the rotary dial 3 is rotated, the rotary dial 3 rotates every time the rotary dial 3 rotates by a predetermined angle. The spherical convex portion 4e meshes with the detent concave portion 3c on the outer peripheral bottom surface of the dial 3, and the rotary dial 3 is positioned to restrict rotation. When the rotary dial 3 is rotated from this state, the outer ring 4a of the detent spring 4 is pushed down by the force applied by the operation, and the rotary dial 3 rotates to engage the spherical depressed portion 4e with the next detent concave portion 3c. As described above, a so-called detent function is realized, and a good operation feeling with a click feeling can be obtained.
[0026]
The rotary dial 3 is further provided with a rotation detecting mechanism for detecting the rotation. This rotation detection mechanism is realized by a rotation detection substrate 6 on which a photo interrupter is mounted and a reflection surface formed on the inner peripheral bottom surface of the rotary dial 3. Hereinafter, the rotation detecting mechanism will be described.
[0027]
As shown in FIG. 3, two photo interrupters 9 are mounted on the rotation detection board 6. These photointerrupters 9 have functions of emitting light and detecting the light reflected on the reflecting surface.
[0028]
The inner peripheral bottom surface of the rotary dial 3 is formed as a flat reflecting surface 3d, and grooves 3e having a triangular cross section are cut at regular intervals. 3d and grooves 3e which are non-reflection surfaces are alternately arranged. On the flat reflecting surface 3d, the light emitted from the photo-interrupter 9 is reflected and returns to the light-receiving portion of the photo-interrupter 9, but at the portion where the triangular groove 3e is formed, the light is reflected obliquely and Light does not return to the light receiving section of the interrupter 9.
[0029]
FIG. 10 shows an installation state of the rotation detection substrate 6 with respect to the rotary dial 3. The rotation detection board 6 is installed such that light from the mounted photointerrupter 9 irradiates the bottom surface of the rotary dial 3. When the rotary dial 3 is rotated in this state, reflection at the reflection surface 3d and non-reflection at the location where the groove 3e is formed occur alternately. Therefore, for example, the number of times the return light is not detected in the photo interrupter 9 , The rotation angle of the rotary dial 3 can be detected.
[0030]
The input device having the above configuration can be incorporated in a small and multifunctional device such as a mobile phone, a PDA, and a digital camera. FIG. 11 shows an example of a mobile phone 10 incorporating the mobile device input device 1 of the present invention. The mobile phone 10 is provided with a numeric key group 11 for transmitting a telephone number, and incorporates the mobile device input device 1 having the above configuration. In recent years, the mobile phone 10 has become very versatile, and when inputting a mail document or acquiring arbitrary information existing on the Internet (web) and browsing (browsing) it on a display screen, a liquid crystal display is used. Various operations are required while looking at the display 12.
[0031]
Hereinafter, an operation example when the input device 1 for a portable device of the present invention is used will be described. In the input device 1 for a portable device of the present invention, an object to be changed when the rotary dial 3 is turned is basically determined by pushing the rotary dial 3 up, down, left and right → rotating the rotary dial 3 to change the object. Make → Use with center button 2 (enter button) to confirm.
[0032]
FIG. 12 shows an example of key assignment at the time of character input. Here, the character input mainly refers to a situation such as mail creation. In the key assignment in this case, the upper position (upper button) of the rotary dial 3 is for row selection, and by pressing this, a row such as a row or a row is selected. The right position (right button) is for selecting a row, and pressing this selects a row such as a row or a row. The lower position (down button) is for selecting a pictogram. The left position (left button) is for selecting a symbol. It is determined by pressing the center button 2.
[0033]
For example, if you want to input the character "su", press the upper button (line selection mode) → rotate the dial to the right to select the line (a → ka → sa) → press the enter button (determine the line) → press the right button ( The operation is as follows: stage selection mode) → Rotate the dial to the right to select the stage (→ S → S) → Press the enter button (“S” is determined).
[0034]
In addition to hiragana, symbols (＠, 〒, etc.) are assigned to the left button and pictograms and the like are assigned to the lower button, enabling quick and versatile input.
[0035]
FIG. 13 shows an example of key assignment during a general operation other than character input. The general operation is assumed to be, for example, moving a cursor in up, down, left, and right directions in various settings, or scrolling a screen in browsing a web or an image. In this example, the up / down position (up button and down button) is left / right scroll selection, and the left / right position (right button, left button) is up / down scroll selection.
[0036]
For example, if you are browsing an image that does not fit on one screen and want to move from the bottom of the image to the right end, press the right button (determine the up / down scroll mode) → rotate the dial clockwise (move to the bottom of the image) → press the up button (scroll left / right) Mode decision) → dial rotation clockwise (moving to the right part of the image).
[0037]
In this case, the “right button press → clockwise dial rotation” may be “left button press → counterclockwise dial rotation”. “Pressing the upper button → rotating the dial clockwise” may be “pressing the lower button → rotating the dial counterclockwise”.
[0038]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, it is possible to provide, for example, a Japanese input or the like with a quick and simple operation, and to provide an input device optimal for a small and multifunctional device. It is possible. Further, the input device of the present invention does not need to always carry or connect a separate component like a keyboard for a mobile phone, and can be used by being incorporated in a small device. Furthermore, since the input device for a portable device of the present invention is provided with the rotation detection mechanism of the rotary dial, the input can be performed by rotating the rotary dial in the clockwise direction and the counterclockwise direction. Can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an example of a portable device input device to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing a rear-side structure of the input device for a portable device to which the present invention is applied.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the input device for a portable device to which the present invention is applied.
FIG. 4 is a schematic sectional view of an input device for a portable device to which the present invention is applied.
FIG. 5 is a plan view illustrating functions of the input device for a portable device to which the present invention is applied.
FIG. 6 is a side view of the rotary dial.
FIG. 7 is a bottom perspective view of the rotary dial.
FIG. 8 is a main part side view showing a contact state of an outer peripheral ring of a detent spring with a rotary dial.
FIG. 9 is a diagram showing a force applied to a rotary dial.
FIG. 10 is a perspective view showing a mounting structure of a rotation detection board.
FIG. 11 is a diagram showing an example of a mobile phone incorporating the mobile device input device of the present invention.
FIG. 12 is a plan view showing an example of key assignment at the time of character input.
FIG. 13 is a plan view showing an example of key assignment at the time of general input.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Input device for portable devices 2 Center button 3 Rotation dial 4 Detent spring 5 Switch board 6 Rotation display board 7 Button holder 8a, 8b Switch element 8c, 8d Switch element 8e Switch element 9 Photo interrupter
