JP2004281646A - 電子部品の固着方法および固着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】仕切板1dで仕切られた昇温ソーン1eと降温ゾーン1fを備えたチャンバー1の昇温ゾーン1e側の上板1aに、はんだ送り機構2と、溶融はんだ6aを箱型たたき治具3bで成形する成形機構3と、チップ素子7を回路基板10(リードフレームなど)のチップ素子固着領域11に固着するマウント機構4とが設置され、下板1bには回路基板10が載せられる。また、昇温ゾーン1eはH2 /N2 ガス雰囲気となっており、降温ゾーン1fはN2 ガス雰囲気となっている。チャンバー1の上板1aと下板1bの間隔は1cm程度で、この間に回路基板10がセットされる。箱型たたき治具3bで溶融はんだを成形することで、はんだのはみ出しを防止し、良好なフィレットを得て、はんだ厚を均一にして、耐湿性や耐熱応力性を向上を図る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパワートランジスタモジュールを対象に、回路基板に半導体チップ(ベアチップ)を含む各種電子部品(表面実装のチップ素子)をはんだなどで固着する電子部品の固着方法およびその固着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体チップを回路基板にはんだ付けする方法は各種行われている。
図8は、従来の電子部品の固着装置の概略構成図である。図8において、上面に導電性基板102を位置決めする位置決め板106を有するヒーター101を真空槽107あるいはH2 /N2 雰囲気内下面に設け、その上部に、コレットチャック104をスクラブ運動させる回動駆動機構109を組み合わせて配置し、コレットチャック104に隣接して冷却ノズル110を設けてなる半導体チップのはんだ付け装置が示されている。尚、図中の105はコレットチャク104を上下させるための上下駆動機構、105aはねじ駆動軸、105bは回転防止軸、107は真空槽、108ははんだ板、111は支持板、112は真空槽を真空引きするための真空装置、113はベースである。この例では、導電性基板102上に半導体チップ103をスクラブ運動させながらはんだ付けし、はんだ面に気泡がなく、半導体チップの発熱を放出させるための特性を示す熱抵抗値が小さい、半導体チップのはんだ付け方法とその装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、図9に示すように、トンネルのチャンバー204内の基板搬送路に沿ってその前半の昇温ゾーンに加熱ブロック214、後半の降温ゾーンに冷却ブロック215を敷設したはんだ付け炉に対して、回路基板201および予備はんだを施したチップ素子202を炉内に搬入して重ね合わせ、ブロック間を乗り継ぐ搬送途上ではんだを溶融、凝固させはんだ付けを行う装置もある。この装置では、炉内における降温ゾーンの搬送領域で、はんだが液相から固相に凝固する地点に並ぶ冷却ブロック215aの基板支持面に多数本の針状支柱218aからなる剣山218を設置し、ここを通過する回路基板を点接触で支えることにより、基板の温度むらを抑え、はんだ層全体が同時に凝固してアンダーカットのないはんだフィレットが形成される。尚、図中の209ははんだ付け部、217は基板支持ビームである(特許文献2参照)。
【0004】
また、図10に示すように、半導体チップ303を基板301の金属層302上にボンド付けされたワイヤ305によって側面を固定し、基板上に半導体チップを取り付ける際のろう型を必要としない半導体チップの基板への取り付け方法が知られている(特許文献3参照)。
また、半導体チップを回路基板に接合材で固着する方法として、ダイボンダー装置による自動接合の方法が一般的に用いられている。図11にその概要を示すが、接合材502としてAgペースト、はんだ等の違いは有るものの、共通として定量の接合材502を回路基板501上に塗布し半導体チップ505を回路基板501に固着させている。
【0005】
この際、図11(a)のように、回路基板501に接合材送り機構503で接合材502を供給し(No1)、送り機構503を上げて接合材502を次の工程に送り(No2)、コレットチャック504に取り付けられた半導体チップ505の底部で接合材502を押しながらスクラブして、半導体チップ505より大きい範囲に接合材502を延ばし、接合材上に半導体チップ505をセットし(No3)、その後、接合材502を凝固させて回路基板501に半導体チップ505を固着(マウント)する。
また、図11(b)のように、回路基板501上に液状の接合材502を載せ(No1)、この接合材502を底部が平らなたたき治具506で半導体チップ505より大きい範囲に予め広げ(No2)、コレットチャック504に取り付けられた半導体チップ505の底部で接合材502に押しながらセットし(No3)、その後、接合材502を凝固させて回路基板501に半導体チップ505を固着(マウント)する。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−161739号公報 図1
【特許文献2】
特開平11−121921号公報 図1
【特許文献3】
特開平7−249645号公報 図1
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図11の方法では、液状の接合材502を半導体チップ505の底部でスクラブしたり、またたたき治具506で延ばし、その後で半導体チップ505を押し当てる工程で、接合材502の厚さにむらができて半導体チップ505が回路基板501に対して不平行にセットされてしまう。また、接合材502から半導体チップ505がはみ出さないように半導体チップ505の大きさより広い範囲に接合材502をセットする。そのため、図12に示すように、半導体チップ505以外の回路基板501上に接合材502がはみ出し、且つ接合材502の厚みも不均一となる。
【0008】
エポキシ樹脂511等を封止材として用いる半導体パッケージは、自動車電装分野に急速に用いられるようになってきた。この自動車電装分野に用いられる半導体パッケージは、高温の厳しい環境下にさらされ、また、環境問題からはんだでは鉛フリー化の動きが加速され、そのため、半導体パッケージの実装温度が従来の鉛はんだに比べて約20℃上昇し、適用環境の高耐熱性が要求される様になっている。
この様な状況下では、図12のような接合材502のはみ出しや厚みの不均一性は、接合材502にクラックを発生させたり、エポキシ樹脂511などの封止材との界面での密着性を低下させ、耐湿性や耐熱応力性を大きく低下させる要因となっている。また、発熱する半導体チップ505から回路基板501への均一な放熱ができない。
【0009】
この発明の目的は、前記の課題を解決して、接合材のはみ出しや厚みの不均一性を防止して、耐湿性や耐熱応力性を向上できる電子部品の固着方法およびその固着装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、回路基板の導体パターン上に接合材を介してチップ素子をマウントして固着する電子部品の固着方法であり、回路基板に接合材の所定量を溶融させて配置する工程と、該溶融した接合材を底部が開放した凹部を有する箱型たたき治具を用いて所定の大きさで所定の厚さに成形する工程と、該溶融した接合材上にチップ素子を配置する工程と、該溶融した接合材を凝固させ、回路基板とチップ素子を接合材を介して固着する工程とを含む固着方法とする。
【0011】
また、接合材の所定両を溶融させて配置する工程が、箱型たたき治具の凹部内への接合材を供給で行われるとよい。
また、前記接合材が、はんだ、Agペースト、アクリル系接着材もしくはエポキシ系接着材のいづれかであるとよい。
また、回路基板の導体パターン上に接合材を介してマウントてチップ素子を固着する電子部品の固着装置であり、高温の回路基板に接合材を所定量送る送り機構と、該溶融した接合材を所定の大きさで所定の厚さに成形するする底面が開放した凹部を有する箱型たたき治具を用いる成形機構と、接合材上にチップ素子を配置する配置機構と、回路基板を所定のピッチで移動させる移動機構とを備える固着装置とする。
【0012】
また、箱型たたき治具の凹部が多段であるとよい。
また、、前記箱型たたき治具の底部が、チップ素子の平面の大きさと同一の大きさで凹状に形成され、箱型形状をしているとよい。
〔作用〕
チップ素子をマウントする前の工程で、カム形式またはサーボモーター駆動により回路基板の表面に密着するまで上下移動可能な成形機構を設け、この成形機構の先端にチップ素子寸法と同等の底面をもつ箱型たたき治具を取り付ける。この箱型たたき治具の底部に凹部を形成し、この凹部で接合材の成形を行う。その後で、チップ素子を所定の高さで接合材上にマウントし、接合材を凝固させ、チップ素子と回路基板を所定の厚さの接合材で固着する。箱型たたき治具で液状の接合材を成形し、所定の高さにチップ素子を配置することで、凝固した接合材のはみ出しが防止され、接合材厚さを均一にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
図1は、この発明の第1実施例の電子部品の固着装置の要部断面図である。ここで示す固着装置は、はんだ付け装置である。
仕切板1dで仕切られた昇温ソーン1eと降温ゾーン1fを備えたチャンバー1の昇温ゾーン1e側の上板1aに、はんだ送り機構2と、溶融はんだ6aを箱型たたき治具3bで成形する成形機構3と、チップ素子7を回路基板10(リードフレームなど)のチップ素子固着領域11に固着するマウント機構4とが設置され、下板1bには回路基板10が載せられる。また、昇温ゾーン1eはH2 /N2 ガス雰囲気となっており、降温ゾーン1fはN2 ガス雰囲気となっている。チャンバー1の上板1aと下板1bの間隔は1cm程度で、この間に回路基板10がセットされる。
【0014】
はんだ送り機構2は、支持部2a内の図示しない孔を通してはんだリールからはんだ線6が送られ、支持部2aはカム形式またはサーボモーター駆動により上下運動する。たたき機構3は、支持部3aに脱着可能な箱型たたき治具3bがセットされ、支持部3aはカム形式またはサーボモーター駆動により上下運動をする。マウント機構4は支持部4aに脱着可能なコレットチャック4bがセットされ、支持部4aはカム形式またはサーボモーター駆動により上下運動する。昇温ゾーン1cのチャンバー1の回路基板10をセットする下板1bにはヒーター1cが配置され、回路基板10を所定距離(ピッチ)移動させる移動機構5も備えられている。
【0015】
本固着装置のはんだ送り機構2によって、所定量のはんだをチップ素子固着領域11上に供給し溶融させ(溶融はんだ6a)、箱型たたき治具3bによって、チップ素子7の底面と同じ大きさに溶融はんだ6aを溶融はんだ6bに成形し、マウント機構4によって、チップ素子7とチップ素子固着領域11面との距離を所定値にして、溶融はんだ6c上にチップ素子7をセットし、冷却ゾーン1fで図示しない溶融はんだを凝固させる。前記の箱型たたき治具3bによって、溶融はんだ6aを成形して溶融はんだ6bとすることで、はんだ厚みの均一性と良好なフィレットを得ることができる。
【0016】
図2は、箱型たたき治具の構造図で、同図(a)は要部断面図、同図(b)は治具底面から矢印方向に見た要部平面図である。
箱型たたき治具3bは、ヘッド21と脱着可能とするネジ部25で構成され、正方形の凹部23の一辺の長さAは、正方形のチップ素子7の一辺の長さとほぼ同じであり、チップ素子7より0.2mm程度大きくなっている。これはチップ素子7と溶融はんだ6cの合わせ位置ずれを考慮しているためである。また、凹部23の枠22の幅Bは、超硬質材を用いたときは0.1mmから0.2mm程度である。この幅Bがあれば、多数回使用した場合にも接触の耐久性を確保できる。凹部23の深さtは50μmである。この深さtは、ほぼ凝固したはんだの厚みとなりヒートサイクル性や耐湿性などに優れたはんだ厚さである。
【0017】
また、ヘッド21には形状が変形しにくい硬い材質(超硬質材など)を用いる。例えば、ステンレスなどである。溶融はんだ6bと接する箱型たたき治具3bの凹部23の表面には溶融はんだが接着しないようにカーボン24などが蒸着されている。箱型たたき治具3bの凹部23で成形される溶融はんだの体積は、A=4mmとすると4mm×4mm×0.05mm=0.8mm3 (正確には位置合わせ余裕分の0.2mmが加わるので、4.2mm×4.2mm×0.05mm=0.882mm3 である)である。このはんだ量がはんだ送り機構2から回路基板10のチップ素子固着領域11に送られる。
【0018】
また、チップ素子7の平面の大きさ(チップサイズ)に合わせて箱型たたき治具3bが交換できるように、支持部3aとネジ部25で固定される。
図3は、電子部品の固着方法を示した図で、同図(a)から同図(c)は工程順に示した要部工程図である。同図(a)ははんだ送り機構での工程、同図(b)は成形機構での工程、同図(c)はマウント機構での工程であり、No1からNo9は工程の順番を示す。ここでは、接合材としてはんだを例に挙げた。また、工程の説明は図1も用いる。
使用するはんだはSn−Pb系(Sn−Sb系、Sn−Ag系でもよい)はんだで、チップ素子7の一辺が4mmの場合、箱型たたき治具3bの凹部23の寸法は、図2に示すように凹部の一辺が4mm+α(α=0.2mm程度)で深さが50μmである。
【0019】
図1のチャンバー1内の下板1b上に回路基板10をセットし、ヒーター1cで昇温ゾーン1eの下板1bを350℃〜370℃程度に昇温する。はんだ送り機構2の支持部2aを下降させて(同図(a)のNo1)、回路基板10のチップ素子固着領域11に所定量(0.8mm3 )のはんだを載せ溶融させ(同図(a)のNo2)、支持部2aを上昇させる。はんだ線6は溶融はんだ6aとなる(同図(a)のNo3)。
つぎに、移動機構5で、回路基板10を1ピッチ移動させ、箱型たたき治具3b下に溶融はんだ6aが載ったチップ素子固着領域11を移動させる。移動機構5は図示しないフックが付いておりこのフックで回路基板10を移動させる。続いて、支持部3aを下降させ(同図(b)のNo4)、箱型たたき治具3bで溶融はんだ6aを包み、箱型たたき治具を回路基板に密着させる。液状となっている溶融はんだが箱型たたき治具の凹部によりチップ素子の大きさに成形される(同図(b)のNo5)。つぎに支持部3aを上昇させる(同図(b)のNo6)。
【0020】
つぎに、移動機構5で、回路基板10を1ピッチ移動させ、チップ素子7を真空チャックしたコレットチャック4bの下に溶融はんだ6cが載ったチップ素子固着領域11を移動させる。支持部を下降させ(同図(c)のNo7)、コレットチャック4b下に真空チャックで張りついたチップ素子7を溶融はんだ6d上へ接触させ、チップ素子固着領域11とチップ素子7の底面の間隔(マウント高さ)が50±10μmになるように支持部4aを下げる(同図(c)のNo8)。チップ素子7を離脱させた後、支持部4aを上昇させて、50±10μm厚さの溶融はんだ6d上にチップ素子7を載せる。
【0021】
つぎに、図1の降温ゾーンに、移動機構5で回路基板10を1ピッチ移動させ、溶融はんだ6dを凝固させて、回路基板10とチップ素子7をはんだを介して固着させる。
同図(c)のNo8の工程で、マウント高さを低めに設定すると溶融はんだ6dのはみ出しが起こると共にはんだ厚が薄くなり傾きも生じ、不均一なはんだ厚となる。逆にマウント高さを高めに設定するとマウント時にチップ素子7が溶融はんだ6dと接触する面積が減少し、チップ素子7のコーナー部に未接合が発生したり、傾きによるはんだ厚みの不均一が発生するので適切なマウント高さの設定が必要となる。
【0022】
前記の箱型たたき治具3bを用いることで、はんだのはみ出しを防止し、はんだの厚みを均等化でき、良好なフィレットを得ることができる。
図4は、図3の各工程でのはんだの形状を示す図であり、同図(a)は回路基板にはんだを載せ溶融した状態、同図(b)は箱型たたき治具で溶融はんだをチップ素子の大きさに成形した状態、同図(c)は箱型たたき治具を外した後の状態をそれぞれ示す図である。
同図(a)の状態では、溶融はんだ6aの高さは230μm程度、底部の幅は2mm程度である。同図(b)では、箱型たたき治具3bの凹部23と同じ形状に成形され、溶融はんだ6bの高さは50μmで幅は4mmである。同図(c)では、溶融はんだ6cの高さは100μm程度で底部の幅は4mm程度である。高さが同図(b)の箱型たたき治具3bでの成形時(50μm)より高くなるのは表面張力が働くためであり、通常、同図(b)の箱型たたき治具3bでの成形時の高さの1.8倍から2倍程度の高さとなる。
【0023】
箱型たたき治具3bを用いることで、溶融はんだ6aの中心位置が箱型たたき治具3bの中心位置と一致しない場合でも、位置ずれが0.5mm程度と小さいときは、溶融はんだ6aのピークの位置が同図(b)の段階で補正されて箱型たたき治具3bの中心位置にくるため、その後のチップ素子7と回路基板10のチップ素子固着領域11との中心位置が合致して、凝固したはんだの厚みの均一性が確保でき、また良好なフィレットが得られる。
しかし、位置ずれが0.5mmを超えると、従来の場合と同様に、溶融はんだ6aのピークの位置の補正が不十分で、チップ素子固着領域11とチップ素子7の中心位置がずれて、凝固したはんだの厚みの均一性が確保できず、また良好なフィレットが得られない。
【0024】
また、箱型たたき治具3bが回路基板10のチップ素子固着領域11に密着するまでの間に溶融はんだ6bが箱型たたき治具3bの枠22の外へ流出するために、凝固したはんだはチップ素子7の外へ広がる。これを防止する方法についてつぎに説明する。
〔実施例2〕
図5は、この発明の第2実施例の電子部品の固着装置の要部断面図である。この図は、成形機構3を構成する箱型たたき治具30の要部断面図である。
図1の箱型たたき治具3bとの違いは、凹部(第1凹部33)中心にもう一段の凹部(第2凹部34)を形成した点である。図4の箱型たたき治具3bを30と置き換えてその利点を説明する。
【0025】
溶融はんだ6bの位置がずれた場合でも、箱型たたき治具30の第2凹部34に溶融はんだ6bが入り込み、溶融はんだ6bの中心を箱型たたき治具30の中心に移動させる働きをする。そのため、箱型たたき治具30を上昇させて溶融はんだ6bから外したときに、溶融はんだ6cのピークをチップ素子7の中心に合わせることができて、均一なはんだ厚みと良好なフィレットを得ることができる。この場合も凹部33、34にカーボン35を蒸着する。
前記の図1ではチップ素子7は正方形で比較的小さい場合(4mm□程度)を記載したが、チップ素子7が大きい場合や長方形の場合には、溶融はんだ6aをチップ素子固着領域11の1か所だけに載せるのでは箱型たたき治具3b内に均一に広げることが困難である。その場合でも、均一に溶融はんだ6bを箱型たたき治具3bで成形できる方法をつぎに説明する。
〔実施例3〕
図6は、この発明の第3実施例の電子部品の固着方法を説明する図である。回路基板のチップ固着領域11に複数箇所(図では2箇所を示す)に溶融はんだ38を配置し、それをチップ素子の大きさと同じ大きさの凹部37を有する箱型たたき治具36で成形することで、チップ素子が正方形で大きい場合やチップ素子が長方形の場合でも、均一なはんだ厚みと良好なフィレットを得ることができる。尚、箱型たたき治具36の大きさはチップ素子の大きさに合わせ、深さ寸法は50μmとし、マウント高さは50±10μmとする。
〔実施例4〕
図7は、この発明の第4実施例の電子部品の固着装置の要部断面図である。
【0026】
図1との違いは、図1のはんだ送り機構3と箱型たたき治具3aを合わせた新しい箱型たたき治具40とした点である。この箱型たたき治具40はヘッド41とねじ部42とはんだ送り機構41で構成される。ヘット43の貫通孔44を通してはんだ送り機構43からはんだ線6を直接箱型たたき治具40内に供給し溶融させ、溶融はんだを成形することで、図1のように、回路基板のチップ素子固着領域11上にはんだ線6を載せて溶融し、つぎに箱型たたき治具3bで溶融はんだを成形する工程が一回で済むために製造コストを低減できる。尚、はんだを凹部へ送る際の空気抜きが必要であるので、箱型たたき治具40のコーナー4か所に空気抜きの溝を追加形成するのがよい。但し、溶融したはんだがそこからはみ出さないために、溝は極めて小さなスリット(0.1mm程度)にする必要がある。
【0027】
また、図1のように溶融したはんだに箱型たたき治具3bをかぶせて成形する場合は、箱型たたき治具3bがチップ素子固着領域11に密着するまでの間、箱型たたき治具3bとチップ素子固着領域11には隙間があり、この隙間から箱型たたき治具3bの外に溶融はんだが流出する場合が生じるが、箱型たたき治具を回路基板に密着させ、その後で、はんだを所定量直接箱型たたき治具に送って溶融させることで、溶融はんだの流出を防止できる。そのため、さらに均一なはんだ厚みと良好なフィレットを得ることができる。図7のはんだ線6を送る貫通孔をネジ部42内に設けても構わない。また、この場合も、図2のように凹部45にカーボン46を蒸着する。ここでは、はんだを例として示したがAgペースト、アクリル系接着材、エポキシ系接着材にも適用できることは勿論である。
【0028】
尚、前記の第1から第4実施例では、接合材がはんだの場合について説明したが、Agペースト、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤等にもこれらの固着装置は一部変更して適用可能である。その場合、はんだと異なる点を説明すると、これらの接合材は室温で液状となっているので、昇温する必要がなく昇温ゾーン1eのヒータ−1cは不要である。一方、固着する場合には、熱を加える必要があるので降温ゾーン1fの代わりに加熱ゾーンが必要となる。
【0029】
【発明の効果】
この発明によれば、箱型たたき治具を用いて接合材を成形することにより、チップ素子以外の回路基板上への接合材のはみ出しが無く、良好なフィレットが得られ、均一なはんだ厚で回路基板にチップ素子を固着できる。
その結果、接合材の耐熱応力性を向上でき、また、接合材と、回路基板およびケースなどの封止材(パッケージとしてのモールド樹脂など)との密着性が向上できて、耐湿性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の電子部品の固着装置の要部断面図
【図2】箱型たたき治具の構造図で、(a)は要部断面図、(b)は治具底面から矢印方向に見た要部平面図
【図3】電子部品の固着方法を示した図で、(a)から(c)は工程順に示した要部工程図
【図4】図3の各工程でのはんだの形状を示す図であり、(a)は回路基板にはんだを載せ溶融した状態、(b)は箱型たたき治具で溶融はんだをチップ素子の大きさに成形した状態、(c)は箱型たたき治具を外した後の状態を示す図
【図5】この発明の第2実施例の電子部品の固着装置の要部断面図
【図6】この発明の第3実施例の電子部品の固着方法を説明する図
【図7】この発明の第4実施例の電子部品の固着装置の要部断面図
【図8】従来の電子部品の固着方法と固着装置を説明する図
【図9】従来の電子部品の固着方法と固着装置を説明する図
【図10】従来の電子部品の固着方法を説明する図
【図11】従来の電子部品の固着方法を説明する図
【図12】従来の半導体チップを接着材で固着した状態の図
【符号の説明】
1 チャンバー
1a 上板
1b 下板
1c ヒーター
1d 仕切り板
1e 昇温ゾーン
1f 降温ゾーン
2、43 はんだ送り機構
2a 支持台
3 成形機構
3a 支持台
3b、36、40 箱型たたき治具
4 固着機構(マウント機構)
4a 支持台
4b コレットチャック
5 移動機構
6 はんだ線
6a 溶融はんだ(供給後)
6b 溶融はんだ(成形時)
6c 溶融はんだ(成形後)
6d 溶融はんだ(チップ素子マウント時と後)
6e 凝固したはんだ
7 チップ素子
10 回路基板
11 チップ素子固着領域
21、31、41 ヘッド
22、32 枠
23、37、45 凹部
24、35、46 カーボン
25、42 ネジ部
33 第1凹部
34 第2凹部
38 溶融はんだ
44 貫通孔
Claims (5)
- 回路基板の導体パターン上に接合材を介してチップ素子をマウントして固着する電子部品の固着方法であり、回路基板に接合材の所定量を溶融させて配置する工程と、該溶融した接合材を底部が開放した凹部を有する箱型たたき治具を用いて所定の大きさで所定の厚さに成形する工程と、該溶融した接合材上にチップ素子を配置する工程と、該溶融した接合材を凝固させ、回路基板とチップ素子を接合材を介して固着する工程とを含むことを特徴とする電子部品の固着方法。
- 接合材の所定両を溶融させて配置する工程が、箱型たたき治具の凹部内への接合材を供給で行われることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の固着方法。
- 前記接合材が、はんだ、Agペースト、アクリル系接着材もしくはエポキシ系接着材のいづれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の固着方法。
- 回路基板の導体パターン上に接合材を介してマウントてチップ素子を固着する電子部品の固着装置であり、高温の回路基板に接合材を所定量送る送り機構と、該溶融した接合材を所定の大きさで所定の厚さに成形するする底面が開放した凹部を有する箱型たたき治具を用いる成形機構と、接合材上にチップ素子を配置する配置機構と、回路基板を所定のピッチで移動させる移動機構とを備えることを特徴とする電子部品の固着装置。
- 箱型たたき治具の凹部が多段であることを特徴とする請求項4に記載の電子部品の固着装置。
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-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003069955A patent/JP2004281646A/ja not_active Withdrawn
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