JP2004274297A - 通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラム - Google Patents

通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク上で為されるメッセージ通信において、対人関係に応じて所望のメッセージ配信制御を行うことの可能な通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムの提供。
【解決手段】予め受信者が対人関係に応じて送信者を複数に分類する関係グループと、関係グループごとにメッセージの配信制御を定める通信条件とを事前に設定され、送信側通信端末1から送信されたメッセージを中継受信して受信側通信端末2a又は2bに配信する通信制御装置βに、メッセージの送受をする通信処理部6と、メッセージ送信者の関係グループを検索する関係グループ判定部7と、この関係グループに対応する通信条件を確認する通信条件判定部8と、通信条件に則したメッセージの抽出をなす通信判定部9とを具備する特徴的構成手段の採用。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムに関し、詳しくは、ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して、受信側通信端末へ配信するための通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムに係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークを通じて、送信側通信端末から送信されたメッセージを受信側通信端末へ配信する場合において、当該メッセージの送信者に応じて受信条件を変更可能なサービスとしては、予めメッセージの受信者が登録した送信者のアドレス等を基にメッセージの受信あるいは破棄を決定するフィルタリングサービスがあった。
【0003】
図9は、従来のメッセージ転送サービスに適用される通信制御装置の構成図である。同図に示すように、従来の通信制御装置αは、ネットワークNを介して送信側通信端末1、受信側通信端末2及び転送先通信端末3と接続されてメッセージの送受信が可能な通信処理部4と、通信処理部4から送信側通信端末1が受信側通信端末2に向けて送信したメッセージを取得して予め設定された転送条件に従ってメッセージの転送先通信端末3を特定する転送条件判定部5とを有して構成される。
【0004】
ここで、転送条件判定部5は、受信側通信端末2を使用する受信者がメッセージの転送先として設定した転送先通信端末3を特定するために、受信側通信端末2毎に送信側通信端末1のアドレス及び転送先通信端末3のアドレスを格納する転送条件データベース51とを有して構成される。また、送信側通信端末1、受信側通信端末2及び転送先通信端末3はそれぞれ、メッセージを送信、受信あるいは転送されたメッセージを受信するための、メッセージ送信部11、メッセージ受信部21、転送メッセージ受信部31を有する。
【0005】
なお、本例ではネットワークNをIP(Internet Protocol )網として、送受されるメッセージに用いられるアドレスは、インターネットメールに使用されるアカウント部及びドメイン部とから構成されたメールアドレスにより宛先管理されるものを想定している。
【0006】
以上のように構成された従来の通信制御装置αにおいて、ネットワークN上で送信側通信端末1から受信側通信端末2に送信されたメッセージを中継受信して受信側通信端末2を使用している受信者によって予め設定された転送条件に従って転送先通信端末3に当該メッセージを配信するときの動作は、以下のようになる。
【0007】
図10は、図9に示した従来の通信制御装置αの一動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0008】
同図に示すように、まず、送信側通信端末1のメッセージ送信部11から受信側通信端末2宛てに送信したメッセージを、ネットワークNを介して通信処理部4が中継受信した場合を想定する(ST1)。通信処理部4はこのメッセージを転送条件判定部5に送信する(ST2)。
【0009】
通信処理部4はこのメッセージのヘッダ部に含まれるメッセージの受信側通信端末2のアドレスを基に、予め保持している転送条件データベース51を参照して(ST3)、当該メッセージの転送先として事前に転送先通信端末3のアドレスが設定されている場合には、メッセージのヘッダ部に新たに転送先通信端末3のアドレスを設定する(ST4)。
【0010】
転送条件データベース51において転送条件の設定がないメッセージ又はヘッダ部に新たな転送先通信端末3のアドレスが設定されたメッセージは、転送条件判定部5から通信処理部4に送信されて(ST5)、通信処理部5は、メッセージのヘッダ部にメッセージの送信先として設定されたアドレスに従って、受信側通信端末2のメッセージ受信部21又は転送先通信部3の転送メッセージ受信部31に、ネットワークNを経由して当該メッセージを配信する(ST6)。
【0011】
以上の結果、従来の通信制御装置αによれば、受信側通信端末2を使用する受信者の希望により、予め転送先通信端末3のアドレスを一意に特定して設定しておくことで、メッセージを所定の転送先である転送先通信端末3にて受信することが可能となり、また、転送条件判定部5が、転送条件データベース51に格納された送信側通信端末1毎に複数の転送先通信端末3を変更可能に構成することで、送信側通信端末1毎にそれぞれのメッセージを振り分けて受信する受信側通信端末2を変更することが可能となる。
【0012】
なお、上記通信制御やこれに伴うフィルタリングサービスの詳細については、下記の非特許文献1、2及び3に記載されている。
【0013】
【非特許文献1】
“ボイスワープ”、[online]、NTT東日本、[平成15年2月13日検索]、インターネット〈URL:http://www.ntt−east.co.jp/shop/annai/vw/vw−k.html〉
【0014】
【非特許文献2】
ぷらら、“メールフォワード”、[online]、ぷららネットワークス、[平成15年2月13日検索]、インターネット〈URL:http://www.plala.or.jp/access/community/mailplus/forwardmail/〉
【0015】
【非特許文献3】
OCN、“Mail ON Helpページ”、[online]、NTTコミュニケーションズ、[平成15年2月13日検索]、インターネット〈URL:http://www.ocn.ne.jp/mailon/menu/p−1−9.html〉
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の通信制御装置αでは、事前に設定される転送条件に従って配信する配信先の変更が、単に転送サービスによってメッセージを転送するか否かの処理判断(ST3)に対応させて、転送条件として転送条件データベース51に転送先通信端末3のアドレスを登録するか否かでしかメッセージの配信制御を選択することが不可能であった。
【0017】
また、メッセージを受信する以前に送信側通信端末1のアドレスを設定しない限り、不特定多数の見知らぬ送信者からのメッセージと、見知った送信者からのメッセージとの判別は受信側通信端末2を使用する受信者が実施することになるなど、作業的な負担や受信したくないメッセージを受信せざるを得ないという不快感を受信者が担うこととなっていた。
【0018】
さらに、ホールが提唱したプロクセミックス(参考文献:エドワード・ホール、「かくれた次元」、みすず書房、1970)にて、人と人が安心して(不快感を伴わず)コミュニケーションできる尺度があるとして、物理的な対人関係を元に4つの距離空間に分類したことと同様に、ネットワークにおいても対人関係に応じて安心した(不快感を伴わない)コミュニケーションが望まれる。
【0019】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
【0020】
即ち、本発明の第1の目的は、ネットワーク上で為されるコミュニケーションにおいても、対人関係に応じて所望のメッセージ配信制御を行うことで、一定の距離空間を保ち不快感を伴わない通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムを提供せんとするものである。
【0021】
本発明の第2の目的は、受信側通信端末を用いる受信者が予め設定した通信条件に加えて、受信者自身のプレゼンス状況に応じてメッセージの配信が可能な通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムを提供せんとするものである。
【0022】
本発明の第3の目的は、メッセージの送受信を行うにあたり、予めアドレスに対応して付与される宛先名称を用いることで、実物理アドレスを公開することなく個人情報の保護が可能な通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムを提供せんとするものである。
【0023】
本発明の第4の目的は、メッセージの配信を処理するために受信者が予め設定した通信条件が許容する範囲内において、送信側通信端末を用いる送信者側からも通信条件の指定が可能な通信制御方法、通信制御装置及び通信制御プログラムを提供せんとするものである。
【0024】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかになろう。
【0025】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、通信制御装置において、メッセージを受信する受信者によって設定される、当該受信者とメッセージを送信する複数の送信者との対人関係に応じて送信者を分類する関係グループと、当該関係グループ毎に当該メッセージの配信制御を規定する通信条件とを事前に格納しておき、まず、前記送信側通信端末から前記メッセージを受信して、次いで、当該メッセージの前記受信者及び前記送信者を特定した後に、予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する前記関係グループを検索して、引続き、当該関係グループに基づき当該メッセージに適応させる前記通信条件を確認して、当該通信条件に則して当該メッセージを抽出してから、当該抽出されたメッセージを前記受信者へ配信する、という特徴的構成手法を講じる。
【0026】
一方、本発明装置においては、メッセージを通信処理部より受信して、受信者を唯一に特定する受信者IDと前記受信者IDに対応する1以上の受信者アドレス情報とを格納する受信者情報データベースと、前記受信者IDと前記受信者及び前記送信者間の対人関係に応じて複数に分類した関係グループの関係グループIDと当該関係グループそれぞれに所属する1以上の送信者の送信者アドレス情報とを格納する関係グループ情報データベースと、から前記送信者の前記関係グループを検索する関係グループ判定部と、前記関係グループ判定部から前記メッセージと前記関係グループを受信して、前記関係グループIDと当該関係グループ毎に設定された前記通信条件を唯一に特定する通信条件IDとを格納する通信条件対応情報データベースと、前記通信条件IDと事前に設定され前記メッセージの配信制御を規定する前記通信条件を格納する通信条件データベースと、から前記メッセージに適応させる前記通信条件を確認して、当該通信条件に則した当該メッセージのみを抽出する通信条件判定部と、前記通信条件判定部によって抽出された前記メッセージの一時蓄積が可能な一時蓄積データベースを有して、配信する前記抽出されたメッセージを通信処理部に送信する通信判定部と、を有する、という特徴的構成手段を講じる。
【0027】
また、本発明プログラムにおいては、通信制御装置に、送信側通信端末からメッセージを受信する処理手順と、当該メッセージの受信者及び送信者を特定する処理手順と、予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する関係グループを検索する処理手順と、当該関係グループに基づき当該メッセージの通信条件を確認する処理手順と、当該通信条件に則して当該メッセージを抽出する処理手順と、当該抽出されたメッセージを配信する処理手順と、を順次実行させる、という特徴的構成手順を講じる。
【0028】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法、手段及び手順を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0029】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して、前記メッセージの受信者によって設定される当該受信者及び送信者間の対人関係に応じた通信条件に従って当該メッセージを配信する通信制御装置に適応される通信制御方法であって、前記通信制御装置において、前記受信者によって設定される、当該受信者と前記メッセージを送信する複数の前記送信者との対人関係に応じて当該送信者を分類する関係グループと、当該関係グループ毎に当該メッセージの配信制御を規定する前記通信条件とを事前に格納しておき、まず、前記送信側通信端末から前記メッセージを受信して、次いで、当該メッセージの前記受信者及び前記送信者を特定した後に、予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する前記関係グループを検索して、引続き、当該関係グループに基づき当該メッセージに適応させる前記通信条件を確認して、当該通信条件に則して当該メッセージを抽出してから、当該抽出されたメッセージを前記受信者に配信してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0030】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記メッセージの抽出を、前記通信制御装置において、前記関係グループそれぞれに対応する前記通信条件として、それぞれ他の前記通信条件と比較した優先度を組にして有するそれぞれ1以上の配信契機情報、配信先情報及び配信内容情報を含んでなる複数の当該通信条件を事前に格納して、受信した前記メッセージに対して、当該メッセージに適応させる前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機情報、前記配信先情報及び前記配信内容情報のそれぞれに則した当該メッセージを抽出するとともに、当該配信契機情報を満たすまで一時的に当該メッセージを保持してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0031】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記通信条件の確認を、前記関係グループ毎に格納された前記通信条件を、さらに前記受信者の受信者状態情報のそれぞれと対応させて事前に格納しておき、適宜前記受信側通信端末から通知される前記受信者状態情報を随時更新可能に保持して、前記関係グループとさらに前記受信者状態情報とから、事前に登録された当該通信条件を確認してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0032】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記関係グループの検索を、前記送信側通信端末から送信された前記メッセージの受信者アドレス情報として、前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能に付与された宛先名称が用いられた場合に、前記通信制御装置が受信した前記メッセージに含まれる前記受信者アドレス情報に対応する前記宛先名称から前記関係グループを一意に検索してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0033】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記通信条件の確認を、受信した前記メッセージに含まれる、前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認して、当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件としてなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0034】
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第5の特徴における前記メッセージの抽出を、前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、特定の前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して前記通信条件の許容する範囲内において当該メッセージに適応させて抽出を行い、前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合には、当該通信条件に則した当該メッセージの抽出を行ってなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0035】
一方、本発明装置の第1の特徴は、ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して、前記メッセージの受信者によって設定される当該受信者及び送信者間の対人関係に応じた通信条件に従って当該メッセージを配信する通信処理部を有してなる通信制御装置において、前記メッセージを当該通信処理部より受信して、前記受信者を唯一に特定する受信者IDと前記受信者IDに各対応する1以上の受信者アドレス情報とを格納する受信者情報データベースと、当該受信者IDと前記受信者及び前記送信者間の対人関係に応じて複数に分類した関係グループ中から唯一に特定する関係グループIDと当該関係グループそれぞれに所属する1以上の前記送信者の送信者アドレス情報とを格納する関係グループ情報データベースと、から前記送信者の前記関係グループを検索可能に関連的機能構成する関係グループ判定部と、当該関係グループ判定部から前記メッセージと当該検索済み関係グループを受信して、前記関係グループIDと当該関係グループ毎に設定された前記通信条件を唯一に特定する通信条件IDとを格納する通信条件対応情報データベースと、当該通信条件IDと前記メッセージの配信制御を規定する前記通信条件を格納する通信条件データベースと、から前記メッセージに適応させる前記通信条件を確認可能に関連的機能構成する通信条件判定部と、一時蓄積が可能な一時蓄積データベースを有して、前記通信条件判定部から通知された前記通信条件に則した前記メッセージを抽出して、当該メッセージの一時蓄積及び前記通信処理部への送信可能に関連的機能構成される通信判定部と、を有してなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0036】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記通信条件判定部が、前記関係グループそれぞれに対応する前記通信条件として、配信契機条件及び優先度を含む1以上の配信契機情報と、配信先条件及び優先度を含む1以上の配信先情報と、配信内容条件及び優先度を含む1以上の配信内容情報と、格納した前記通信条件データベースに関連的機能構成する一方、前記通信判定部は、前記メッセージに適応させる前記通信条件判定部からの前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機条件、前記配信先条件及び前記配信内容条件に則した当該メッセージを抽出して、前記配信契機条件を満たすまで一時的に当該メッセージを保持可能に関連的機能構成されてなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0037】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記通信条件判定部が、予め前記関係グループID毎に前記受信者の受信状態情報のそれぞれと対応させた前記通信条件を特定する前記通信条件IDを前記通信条件対応情報データベースから、前記受信者IDと適宜前記受信者側通信端末から通知され随時更新可能に保持する前記受信者状態情報をさらに具備した受信者状態データベースから、当該受信者状態データベースから、前記メッセージの受信者IDより最新の前記受信者状態情報を取得して、当該メッセージの当該受信者状態情報及び前記関係グループIDに合致する前記通信条件IDとを、前記通信条件対応情報データベースから、それぞれ取得可能に関連的機能構成されてなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0038】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第1、第2又は第3の特徴における前記通信条件データベースが、前記通信条件対応情報データベースにおける前記通信条件と同一の通信条件IDの下に、前記受信者によって予め設定された当該通信条件を最先に格納し、引続き、当該通信条件としての配信契機情報と配信先情報と配信内容情報とを分類して格納し、当該配信契機情報の類別には、1以上の配信契機条件とその優先度を組として、前記配信先情報の類別には、1以上の配信先条件とその優先度を組として、前記配信内容情報の類別には、1以上の配信内容条件とその優先度を組として、それぞれ具体的設定条件を項分け格納するデータベース構造を成してなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0039】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記関係グループ判定部が、前記受信者アドレス情報として、前記関係グループ毎の前記メッセージの送信先として付与された前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能な宛先名称をも保有する前記受信者情報データベースから当該送信者の当該関係グループを特定可能に、かつ、当該メッセージにより前記送信者アドレス情報として通知された前記送信者の前記宛先名称を該当する当該関係グループ毎に格納する前記関係グループ情報データベースにより、当該送信者の宛先名称を管理可能に、それぞれ関連的機能構成してなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0040】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記関係グループ情報データベースが、前記受信者情報データベースの前記受信者IDと同一の受信者IDを最先に格納し、次いで、当該受信者IDにより唯一特定される受信者により予め設定された複数の関係グループを唯一に特定する関係グループIDを分類格納し、当該関係グループID類別毎に項分けした前記送信者アドレス情報の下、それぞれ送信者アドレスを列記格納するデータベース構造を成してなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0041】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記通信条件判定部が、受信した前記メッセージに含まれる前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に前記通信条件データベースに格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認して、当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件として前記通信判定部に通知可能に関連的機能構成されてなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0042】
本発明装置の第8の特徴の特徴は、上記本発明装置の第7の特徴における前記通信条件判定部が、前記通信条件を許容して前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して当該通信条件の確認を行い、前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合には、当該通信条件に則した前記メッセージを配信可能に関連的機能構成されてなる、通信制御装置の構成採用にある。
【0043】
また、本発明プログラムの第1の特徴は、ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して配信するために、前記メッセージの受信者によって設定される、当該受信者及び送信者間の対人関係に応じて複数に分類された関係グループと、当該関係グループ毎に前記メッセージの配信制御を規定する通信条件を当該受信者と関連付けて事前に設定してなる通信制御装置に備わるコンピュータに導入して実行される通信制御プログラムであって、当該通信制御装置に、前記送信側通信端末から前記メッセージを受信する処理手順と、当該メッセージの前記受信者及び前記送信者を特定する処理手順と、予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する前記関係グループを検索する処理手順と、当該関係グループに基づき当該メッセージに適応させる前記通信条件を確認する処理手順と、当該通信条件に則して当該メッセージを抽出する処理手順と、当該抽出されたメッセージを配信する処理手順と、を順次実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0044】
本発明プログラムの第2の特徴は、上記本発明プログラムの第1の特徴における前記メッセージを抽出する処理手順が、前記通信制御装置に、前記関係グループのそれぞれに対応する前記通信条件として、それぞれ他の前記通信条件と比較した優先度を組にして有するそれぞれ1以上の配信契機情報、配信先情報及び配信内容情報を含んでなる複数の当該通信条件を事前に設定した上で、受信した前記メッセージに対して、当該メッセージに適応させる前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機情報、前記配信先情報及び配信内容情報のそれぞれに則した当該メッセージを抽出する処理手順とともに、当該配信契機情報を満たすまで一時的に当該メッセージを保持する処理手順と、を実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0045】
本発明プログラムの第3の特徴は、上記本発明プログラムの第1又は第2の特徴における前記通信条件を確認する処理手順が、前記関係グループ毎に設定された前記通信条件を、さらに前記受信者の受信者状態情報のそれぞれと対応させて事前に設定した上で、適宜前記受信側通信端末から通知される前記受信者状態情報を随時更新可能に保持する処理手順と、この処理手順を経た後に、前記関係グループとさらに前記受信者状態情報とから、事前に設定された前記通信条件を確認する処理手順と、を順次実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0046】
本発明プログラムの第4の特徴は、上記本発明プログラムの第1、第2又は第3の特徴における前記関係グループを検索する処理手順が、前記受信者及び前記送信者を特定する前記先行処理手順において、受信した前記メッセージから、前記メッセージの受信者アドレス情報として、前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能に付与された宛先名称を取得した場合に、前記メッセージに含まれる前記受信者に対応する前記宛先名称から前記関係グループを一意に検索する処理手順とともに、当該メッセージの送信者アドレス情報に対応する前記送信者の前記宛先名称を該当する当該関係グループ毎に格納して管理可能にする処理手順と、を実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0047】
本発明プログラムの第5の特徴は、上記本発明プログラムの第1、第2、第3又は第4の特徴における前記通信条件を確認する処理手順が、受信した前記メッセージに含まれる前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認する処理手順と、この処理手順を経た後に、当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件とする処理手順と、を順次実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0048】
本発明プログラムの第6の特徴は、上記本発明プログラムの第5の特徴における前記メッセージを抽出する処理手順が、前記通信条件を許容して前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、特定の前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して当該通信条件に則して抽出する処理手段とともに、前記メッセージが含む前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合に、当該通信条件に則した当該メッセージの抽出を行う処理手順と、を実行させてなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その装置例1、装置例2及びこれに対応する方法例1、方法例2、方法例3及び方法例4を順に説明し、これに引続き、それら各方法例を具現化するプログラム例を説明する。なお、本実施形態の説明で用いる各図面には、従来図に示したものと同一又は同等な構成要素につき同一の符号を当てるものとし、当該構成要素の詳細な説明については省略するものとする。
【0050】
(装置例1)
まず、図1は、本発明の装置例1に係る通信制御装置の構成図である。ここで、図中、データベースをDBとして示したものであり、以下図中においてデータベースをDBとして記載する。またここで、受信側通信端末2a,2bは、従来の受信側通信端末2同様にメッセージ受信部21a,21bをそれぞれ備え、いずれも受信者がメッセージを受信するために使用される装置であり、本実施形態例においては2台の受信側通信端末2a,2bを用いるものであるが、台数が限定されるものではない。
【0051】
同図に示すように、本装置例1に係る通信制御装置βは、コンピュータとしての基本的機能の他に、メッセージを送信する送信側通信端末1と送信側通信端末1のメッセージ送信先である受信側通信端末2a,2bとネットワークNを介して接続配置されメッセージの中継受信及び配信を行う通信処理部6と、通信処理部6よりメッセージを受信して当該メッセージの受信者及び送信者の対人関係に応じた関係グループを特定する関係グループ判定部7と、当該メッセージと特定された関係グループとから、事前にメッセージ受信者が関係グループごとに設定した通信条件を確認する通信条件判定部8と、確認された通信条件に即した当該メッセージを抽出するとともに当該メッセージを一時蓄積及び通信処理部6への受渡しを行う通信判定部9とが有機関連的に具備される。
【0052】
ここで、通信処理部6は、ネットワークNを通じて送信側通信端末1のメッセージ送信部から、受信側通信端末2a及び2bを利用する受信者アドレス宛てのメッセージを中継受信するとともに、受信者により予め設定された通信条件に則したメッセージをその宛先情報に従い、受信側通信端末2a又は2bの備えるメッセージ受信部2a又は2bに対して配信する機能手段である。
【0053】
関係グループ判定部7は、中継受信したメッセージの受信者を唯一に特定する受信者IDとこの受信者IDに対応する1以上の受信者アドレス情報とを格納する受信者情報データベース71と、受信者IDと送受信者間の対人関係に応じて複数に分類された関係グループを特定する関係グループIDと、当該関係グループそれぞれに所属する1以上の送信者の送信者アドレス情報とを格納する関係グループ情報データベース72とから、メッセージ受信者が対人関係に応じて事前に設定登録した送信者の関係グループを特定する機能手段である。
【0054】
また、通信条件判定部8は、関係グループ判定部7からメッセージと、メッセージ送信者が属する関係グループとを取得して、関係グループIDとメッセージの受信者によって関係グループ毎に予め設定登録されたメッセージの通信条件を唯一に特定する通信条件IDとを格納する通信条件対応情報データベース81と、通信条件IDとその通信条件を格納する通信条件データベース82とから、メッセージに適応させる通信条件を確認する機能手段である。
【0055】
さらに、通信判定部9は、メッセージの一時蓄積が可能な一時蓄積データベース91を具備して、通信条件判定部8により確認された通信条件に従ってメッセージの抽出を行って、通信条件中に配信する契機が設定される場合に、この配信契機を満たすまで当該メッセージを一時的に蓄積しておき、配信契機を満たしたときにメッセージを通信処理部6に送る機能手段である。
【0056】
次に、図2は、図1に示した通信制御装置βが有する受信者情報データベース71、関係グループ情報データベース72、通信条件対応情報データベース81及び通信条件データベース82の各データベース構成を示す図である。
【0057】
まず、同図に示すように、図2(a)は、受信者情報データベース71のデータベース構造を示す具体例である。ここで、受信者ID710は受信側通信端末2a,2bを使用する受信者を唯一に特定するものであり、また、受信者ID710に対応付けてこの受信者が用いる例えば受信側通信端末2a,2bにて受信可能な1以上の受信者アドレス情報711,712,・・・を格納しておく。
【0058】
次に、同図(b)は、関係グループ情報データベース72のデータベース構造を示す具体例であり、例えば、最先に、受信者情報データベース71の受信者ID710と同一の受信者ID720と、次いで、分類されかつ、この受信者ID720により唯一に特定される受信者により予め設定された複数の関係グループを唯一に特定する関係グループID721,725と、関係グループID721,725ごとに項分けした送信者アドレス情報722,726の下に送信者アドレス723,724,727,728,・・・を列挙格納しておく。
【0059】
送信者アドレス情報722,725には受信者ID720で特定される受信者により設定された関係グループID721,725で特定されるそれぞれの関係グループに属する複数の送信者の送信者アドレス723,724,・・・又は727,728,・・・を格納して、例えば受信者ID720及び送信者アドレス723から特定される受信者及び送信者の対人関係に基づく関係グループを関係グループID721から特定可能に管理される。
【0060】
また、同図(c)は、通信条件対応情報データベース81のデータベース構造を示す具体例である。ここで、例えば、関係グループ情報データベース72の関係グループID721と同一の関係グループID810と、受信者により予め設定された関係グループごとの通信条件を唯一に特定する通信条件ID811とのデータの組を格納しておく。
【0061】
同図(d)は、通信条件データベース82のデータベース構造を示す具体例である。例えば、通信条件対応情報データベース81における通信条件ID811と同一の通信条件ID820の下に、受信者によって予め設定された通信条件を最先に格納しておく。引続き通信条件は例えば、配信契機情報821と配信先情報824と配信内容情報827とを分類格納しておき、それぞれの具体的な設定条件であるそれぞれ1以上の配信契機条件822,配信先条件825,配信内容条件828にはそれぞれ優先度823,826,829を組にして項分け格納しておく。
【0062】
ここで、配信契機条件822は、メッセージを受信側通信端末2a又は2bに配信するタイミングであり、例えば、即時配信、保留、時刻、受信者からのメッセージ配信要求時に配信等を含む情報として、また配信内容条件828は、この配信されるメッセージの内容として抽出される配信内容であり、例えば、ヘッダ情報のみ、または、メッセージ全てなどからなる情報であるが、特にこれに限定されるものではなく、一時蓄積データベース91は、この配信契機条件822を満たすまでメッセージを保持可能に構成される。
【0063】
また、図3は、図2(d)に示した配信先条件825の構成の具体例を説明するためのテーブル構成図である。配信先条件825は、メッセージ受信者によって予め設定されたメッセージの配信先であり、例えば、同図に示すとおり、この受信者がメッセージを受取るメディアを特定するメディア情報と、そのアドレスを一意に示す宛先情報であってもよいが、特にこれに限定されるものではなく、受信側通信端末2a又は受信側通信端末2b、あるいは両者で受信可能にするための宛先情報を含む。
【0064】
通信判定部9は、通信条件判定部8からメッセージと通信条件を取得して、このメッセージに、例えば配信契機情報821、配信先情報824及び配信内容情報827の中で最も優先度が高い配信契機条件822、配信先条件825及び配信内容条件828を適応させることで通信条件に則したメッセージの抽出を為すよう機能構成される。
【0065】
(装置例2)
図4は、本発明の装置例2に係る通信制御装置の構成図である。同図に示すように、本装置例2に係る通信制御装置βは、先に示した装置例1の通信判定条件部8に、さらに受信者状態データベース83を接続している。
【0066】
また、図5は、図4に示した通信制御装置βが有する受信者状態データベース83のデータベース構成及びこの場合に適用される通信条件対応情報データベース81のデータベース構成を示す図である。
【0067】
まず、同図に示すように、図5(a)は、受信者状態データベース83のデータベース構造を示す具体例である。ここで、受信者ID830はメッセージの送信者が指定した受信者を唯一に特定するものであり、先に説明した受信者ID710及び720と同一のものであり、この受信者ID830とともに、受信側通信端末2a又は2bから通知された受信者ID830にて特定される受信者の現在のプレゼンス状況を示す受信者状態情報831を随時更新可能に保持しておく。
【0068】
受信者状態情報831は、受信側通信端末2a又は2bから任意に適宜通知される受信者のプレゼンス状況であり、受信者のプレゼンス状況としては、例えば、プライベート、仕事、パブリック、立ち入り禁止状態などがあるが、これに限るものではない。また、この受信者状態データベースを採用するに当たって通信条件対応情報データベース81は、同図(b)に示すように、図2(c)に示したデータベース構造に加えてこの受信者状態情報831と同一のものである複数の受信者状態情報812のそれぞれを予め特定の通信条件と関連させて合わせて格納しておく。
【0069】
以上装置例1及び装置例2について説明したが、他に、装置例1及び装置例2の構成を用いて、データベース構成のみを他のものに置き換えても構わない。
【0070】
図6は、図1及び図4に示した本実施形態例に係る受信者情報データベース71のその他のデータベース構成図及びその場合に適応される関係グループ情報データベース72のデータベース構成図である。
【0071】
同図に示すとおり、同図(a)に示した受信者情報データベース71に格納する図2(a)に示した受信者アドレス情報711の代わりに宛先名称713を用いることもできる。ここで、宛先名称713は、受信者ID710で特定される受信者が関係グループ毎に固有に予め付与されたものであり、本実施形態例においては受信者及び送信者間においてアドレス情報の代わりとして用いることができるエイリアスアドレスであり、メッセージの送受信にこの宛先名称713を用いることで関係グループを一意に特定することが可能に格納される。
【0072】
また、同図(b)は、宛先名称713を用いた際に適応される関係グループ情報データベース72のデータベース構造である。送信者がメッセージの送信者アドレス情報722としてにこの宛先名称713と同等の宛先名称729を用いた場合、例えば関係グループ情報データベース72において、同一宛先名称713宛てに送信されたメッセージ送信者アドレス情報722は、宛先名称729として格納される。
【0073】
さらに、他の実施形態例として、送信されたメッセージ中に、送信者によって指定される送信者指定通信条件を含む場合、図1又は図4に示した通信条件判定部8は、この送信者指定通信条件が通信条件データベース82から取得した配信契機情報821、配信先情報824及び配信内容情報827にそれぞれ格納された通信条件の許容の範囲内であるか判断して、許容範囲内であるメッセージに限りこのメッセージ及び送信者指定通信条件を通信判定部9に送信可能に機能構築してもよい。
【0074】
この場合、通信判定部9において、受信者が設定した通信条件を許容する送信者指定通信条件が当該メッセージに適応される通信条件となるが、メッセージ送信者の指定による送信者指定通信条件には、例えば、優先順位が高い順に、特定の受信者状態情報831の指定、受信者に一番近い受信側通信端末2a又は2bを宛先とする配信先情報824の指定、あるいは特定の例えば受信側通信端末2bを宛先とする指定、特定の宛先名称713に対応する配信先(例えば受信側通信端末2a)の指定、受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまで配信を保留する配信契機情報812の指定等がある。
【0075】
ここで、これら送信者により設定された送信者指定通信条件が受信者により事前に設定された通信条件の許容範囲を超えたものであった場合には、通信条件判定部8は受信者により設定された通信条件に則したメッセージの配信を可能に機能構築される。
【0076】
(方法例1)
続いて、以上のように構成された通信制御装置βにおいて、送信側通信端末1から送信された受信者アドレス情報711宛てのメッセージを、受信者により送信者との対人関係を考慮して予め設定された関係グループのそれぞれに基づく通信条件に従って、受信者が希望する設定された配信先に配信する場合に適応される、第1の通信制御方法の具体例を説明する。
【0077】
図7は、本発明の方法例1に係る通信制御方法を説明するためのシーケンス図である。同図に示すように、本方法例においては、まず、送信側通信端末1の具備するメッセージ送信部11が、受信用通信端末2a,2b,・・・を用いる受信者宛てにメッセージを送信して、このメッセージを通信制御装置βが備えた通信処理部6にて受信して(ST11)、このメッセージをそのまま関係グループ判定部7に送信する(ST12)。
【0078】
関係グループ判定部7は、受信したメッセージの、例えば、受信者アドレス情報711及び送信者のアドレス723の情報をメッセージのヘッダ情報から取得して、具備する受信者情報データベース71及び関係グループ情報データベース72から、このメッセージ送信者と受信者間の関係グループを唯一に特定する関係グループID721を特定して(ST13)、関係グループ判定部7から通信条件判定部8に、このメッセージと取得した関係グループID721を渡す(ST14)。
【0079】
次に、通信条件判定部8は、通知された関係グループID721を基に、具備する通信条件対応情報データベース81より受信者が予め関係グループごとに設定した通信条件を唯一に特定する通信条件ID811を取得して、通信条件ID811を基に、合わせて具備する通信条件データベース82からこの関係グループに設定された配信契機情報821、配信先情報824、配信内容情報827等の通信条件を取得して(ST15)、この通信条件をメッセージと合わせて通信判定部9に渡す(ST16)。
【0080】
通信判定部9では、通知された通信条件に則してメッセージの抽出を行い(ST17)、例えば、配信契機情報821中の複数の配信契機条件822,・・・のうち、一番優先度が高い配信契機条件822を実効するように、配信契機情報821,配信先情報824及び配信内容情報827それぞれ複数の通信条件が持つ優先度823,826,829を比較して、その優先度が一番高いものを適宜選択して実行するようにしてもよい。
【0081】
ここで、配信契機条件822に則してメッセージの抽出を行う場合、通信判定部9は、具備する一時蓄積データベース91にて配信契機条件822が示す配信契機までメッセージを一時蓄積することで、配信契機条件822を満たす。また、配信契機条件822としては、例えば、即時配信、保留、時刻などが設定される。
【0082】
また、配信先条件825に則してメッセージの抽出を行う場合、予め受信者により、例えば、特定のメディア情報や宛先情報が設定されることで、このメッセージの配信先が、受信側通信端末2a又は受信側通信端末2bに指定される。ここで、受信側通信端末は2a及び2bに限られるものではなく、受信側通信端末2a及び2bの双方に対し配信するように設定されても構わない。
【0083】
さらに、配信内容条件828に則してメッセージの抽出を行う場合は、配信内容として例えば、ヘッダ情報のみ、あるいは、メッセージ全て等の配信内容条件828にて指定されたメッセージ内容の抽出がなされる。
【0084】
受信者により関係グループごとに予め設定された通信条件が適応され通信条件に則して抽出されたメッセージは、その設定された配信先とともに、通信処理部6に渡される(ST18)
【0085】
通信処理部6では、このメッセージを、通信判定部9から通知された配信先である、受信側通信端末2a又は受信側通信端末2bに配信して、受信側通信端末2a及び受信側通信端末2bがそれぞれ備えるメッセージ受信部21a又は21bにて受信される(ST19)。
【0086】
(方法例2)
続いて、図8は、図2に示した通信制御装置の一動作例を説明するためのシーケンス図である。前述のように構成された通信制御装置βにおいて、受信者のプレゼンス状況を受信者状態情報831として随時更新可能に保持して、この受信者状態情報831により異なる通信条件を設定しておき、この通信条件に則したメッセージの通信制御を行う場合に適応される、第2の通信制御方法の具体例を説明する。
【0087】
同図に示すように、本方法例においては、まず、送信側通信端末1のメッセージ送信部11からメッセージが送信され、このメッセージを通信処理部6にて受信して(ST11)、このメッセージを関係グループ判定部7に送り(ST12)、関係グループ判定部7にてこのメッセージの送信者及び受信者の対人関係により決定される関係グループを特定する(ST13)ところまでは、先に示した方法例1と同様であり、同一又は同等の過程を示すものについては同一の符号を付した。
【0088】
次に、関係グループ判定部7は当該メッセージと取得した関係グループIDと、合わせてメッセージの受信者IDを通信条件判定部8に通知して(ST14a)、通信条件判定部8は、通知された受信者ID830を基に、具備する受信者状態データベース83から、受信側通信端末2a又は2bから適宜通知され更新可能に保持する最新の受信者状態情報831を取得して、この受信者状態情報831及び通知された関係グループID810とを基に通信条件対応情報データベース81から当該メッセージの通信条件ID811を取得してそれぞれ設定された通信条件を確認する(ST15a)。
【0089】
以降、通信条件判定部8からメッセージ及び通信条件を通信判定部9に送信して(ST16)、通信判定部9にてメッセージの抽出を行い(ST17)、抽出したメッセージ及び配信先情報を通信処理部6に送信して(ST18)、通信処理部6から所定の配信先情報に従ってメッセージを配信する(ST19)の過程は方法例1と同様である。
【0090】
ここで、受信者から例えば受信者側通信端末2a,2bから適宜通知されて受信者状態データベース83にて格納する受信者状態情報831は、現在の受信者のプレゼンス状況を表すものであり、例えば、そのときの受信者の状況に応じて、プライベート、仕事、パブリック、立ち入り禁止状態等を格納する。
【0091】
また、通信条件対応情報データベース81に格納する受信者状態情報812は、予め受信者によって、特定の受信者状態情報812を示すときに適応する所望の通信条件を一意に示す通信条件ID811及びその通信条件に対応する関係グループID810とともに事前に格納して、受信者のそれぞれのプレゼンス状況を示す受信者状態情報812をそれぞれ事前に格納しておくとよい。
【0092】
(方法例3)
また、前述のように構成された通信制御装置βにおいて、図7又は図8に示した方法例1又は2におけるST11にて送信側通信端末1から送信されたメッセージの宛先として、受信者アドレス情報711の代わりに宛先名称713を用いた場合のメッセージを配信する場合に適応される、第3の通信制御方法の具体例を説明する。
【0093】
このとき、予め受信者により受信者アドレス情報711に対応させるとともに、各関係グループのごとに固有かつ複数の宛先名称を付与しておき、送信側通信端末から送信するメッセージの受信者アドレス情報711にこの宛先名称713を用いる。また送信者がこの宛先名称713を持つ場合、メッセージの送信者アドレス情報722としても、宛先名称729を用いることができる。
【0094】
送信者によるメッセージの送信(ST11)にこの宛先名称713を用いることで、宛先名称713は特定の関係グループに一意に付与したものであることから、ST13のメッセージ送信者、受信者間の人間関係に対応する関係グループを特定するにあたり、送信されたメッセージに用いられる宛先名称により一意に関係グループを特定することができる。
【0095】
(方法例4)
さらに、前述のように構成された通信制御装置βにおいて、方法例1、方法例2又は方法例3におけるST11にて、送信側通信端末1から送信されたメッセージに、送信者により指定された送信者指定通信条件が含まれる場合に、受信者によってあらかじめ設定された通信条件の許容範囲内においてこの送信者指定通信条件に則したメッセージを配信する場合に適応される、第4の通信制御方法の具体例を説明する。
【0096】
ST11にて送信されたメッセージに、送信者により指定された送信者指定通信条件が含まれる場合に、方法例1、方法例2又は方法例3に示したST16において、通信条件判定部8は、その送信者指定通信条件が受信者によって登録された通信条件を許容するものであるか確認して、その通信条件を許容するものであるときに、この送信者指定通信条件をこのメッセージに適応させる通信条件として通信判定部9に通知する。
【0097】
ここで、通信条件判定部8は、この送信者により設定された送信者指定通信条件が受信者によって事前に設定された通信条件を許容するものでない場合には、この受信者により設定された通信条件をメッセージに適応するものであり、これにより、受信者は対人関係に基づき受信者の許容する範囲内に限定されたメッセージのみを受信することが可能となる。
【0098】
また、通信判定部9は、ST17のメッセージの抽出にあたり、例えば、優先順位が高い順に、特定の受信者状態情報831の指定、受信者に一番近い例えば受信側通信端末2a又は2bを宛先とする配信先情報824の指定、あるいは特定の例えば受信側通信端末2bを宛先とする指定、宛先名称713に対応する例えば受信側通信端末2aの指定、受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまで配信を保留する配信契機情報812の指定等の通信条件を適応させてメッセージの抽出を為す。
【0099】
(プログラム例)
最後に、ネットワーク上の送信側通信端末1から受信側通信端末2a,2bへ送信されたメッセージを中継受信して配信するために、この両通信端末を利用する受信者及び送信者間の対人関係に応じて複数に分類された関係グループと、関係グループ毎にメッセージの配信制御を規定する通信条件をこの受信者と関連付けて事前に設定してなる通信制御装置βに備わるコンピュータに導入して実行される通信制御プログラム例を説明する。
【0100】
まず、通信処理部6において送信側通信端末1の備えたメッセージ送信部11からメッセージを受信する処理手順を実行させて、次に、関係グループ判定部7においてこのメッセージの受信者及び送信者を特定する処理手順と、予め登録された受信者と送信者との対人関係に基づく関係グループを検索する処理手順を順次実行させる。
【0101】
この処理手順の後に、通信条件判定部8において特定された関係グループからこのメッセージに適応する通信条件を確認する処理手順と、通信判定部9においてこの通信条件に従ってメッセージを抽出する処理手順とを順次実行させた後に、通信処理部6においてメッセージに設定された配信先に配信する処理手順を実行させる。
【0102】
また、メッセージを抽出する処理手順は、関係グループのそれぞれに対応する通信条件として、それぞれ他の通信条件と比較した優先度を組にして有するそれぞれ1以上の配信契機情報、配信先情報及び配信内容情報を含んでなる複数の通信条件を通信条件データベース82に事前に設定しておき、受信したメッセージに対して、このメッセージに適応させる通信条件として最も高い優先度823,826,829を持つ配信契機条件822、配信先条件825及び配信内容条件828のそれぞれに則したメッセージを抽出する処理手順とともに、配信契機条件822を満たすまで一時的にメッセージを保持する処理手順と、を実行させる。
【0103】
さらに、通信条件を確認する処理手順は、関係グループ毎に設定された通信条件をさらに受信者の受信者状態情報831のそれぞれと対応させて事前に設定された場合に、受信者状態データベース83において受信側通信端末2a又は2bから適宜通知される受信者の受信者状態情報831を随時更新可能に保持する処理手順と、この処理手順を経た後に、関係グループID810と合わせて受信者状態情報831とから、事前に設定された通信条件ID811を確認する処理手順と、を順次実行させる。
【0104】
一方、関係グループを検索する処理手順は、受信者及び送信者を確認する処理手順において、受信したメッセージから、メッセージの受信者アドレス情報711として、受信者の配信先と対応してこの関係グループをそれぞれ一意に特定可能に付与された宛先名称713を取得した場合に、メッセージに含まれる受信者に対応する宛先名称713から関係グループを一意に検索する処理手順とともに、このメッセージ送信者アドレス情報723の送信元に対応する宛先名称729を該当する関係グループ毎に格納して管理可能にする処理手順と、を実行させる。
【0105】
他方、通信条件を確認する処理手順は、受信したメッセージに含まれる送信者により設定された送信者指定通信条件が、通信条件データベース82に格納された通信条件の許容する範囲であるか確認する処理手順と、この処理手順を経た後に、通信条件を許容するこの送信者指定通信条件を当該メッセージの通信条件とする処理手順と、を順次実行させる。
【0106】
また、メッセージを抽出する処理手順は、通信条件を許容して送信者指定通信条件中に含まれる、特定の受信者状態情報831の指定、受信者に一番近い受信側通信端末2a又は2bの指定、特定の例えば受信側通信端末2bの指定、宛先名称713に対応する例えば受信側通信端末2bの指定、受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先してこの通信条件に則して抽出する処理手段とともに、メッセージが含む送信者指定通信条件が通信条件を超えるものであった場合に、通信条件に則した当該メッセージの抽出を行う処理手順と、を実行させる。
【0107】
以上、本発明の実施形態例につき、その装置例及びこれに対応する方法例1、方法例2、方法例3及び方法例4、及びプログラム例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段、手法及び手順にのみ限定されるものではなく、後述の効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。なお、対人関係には自然人たる個人は言うに及ばず、法人、法人格なき代表を有する団体も当然含まれる。
【0108】
例えば、本実施形態例では、送信側通信端末1から送信された受信者アドレス情報を含むメッセージを、受信側通信端末2a,2b宛てに配信するものであったが、送信側通信端末及び受信側通信端末の数は限定されるものではなく、またそれぞれ別の構成要素として示した、受信者情報データベース71、関係グループ情報データベース72、通信条件対応情報データベース81、通信条件データベース82、受信者状態データベース83及び一時蓄積データベース91は、一つ又はいくつかのデータベースとしてまとめるものであってもよい。
【0109】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、予めメッセージ受信者により対人関係に応じて送信者を複数の関係グループに分類して、この関係グループごとにメッセージ配信制御を定める通信条件が設定された通信制御装置を採用したことにより、メッセージ受信者に対して、受信者とメッセージの送信者との対人関係に応じたメッセージの配信制御が可能となり、その結果、ある程度の距離空間を保ち不快感を伴わないメッセージの通信によるコミュニケーションが可能となる。
【0110】
また、設定された通信条件をさらに受信者のプレゼンス状況ごとに設定して、受信者のプレゼンス状況を随時格納する通信制御装置を採用することにより、単に送信者と受信者間の対人関係に応じたメッセージ配信制御のみならず、受信者の現在のプレゼンス状況に応じたメッセージの配信制御が可能となる。
【0111】
さらに、上記通信制御装置を採用して、メッセージの受信者アドレス情報に、予め受信者が分類した関係グループごとに唯一に付与された宛先名称を用いることで受信者は、メッセージ送信者に物理アドレスを公開せずに通信可能となり、個人情報の漏洩などの不安に対する対応策となる。
【0112】
加えて、上記通信制御装置が送信者から受信するメッセージに送信者が設定する送信者指定通信条件を含ませて、受信者が予め設定した通信条件の許容する範囲内に限定してこのメッセージに送信者指定通信条件を反映させることで、送信者にとっても受信者の許容する範囲でメッセージの通信条件を指定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例1に係る通信制御装置の構成図である。
【図2】図1に示した受信者情報データベース、関係グループ情報データベース、通信条件対応情報データベース及び通信条件データベースの各データベース構成図である。
【図3】図2に示した配信先条件の構成の具体例を説明するためのテーブル構成図である。
【図4】本発明の装置例2に係る通信制御装置の構成図である。
【図5】図4に示した受信者状態データベース及び通信条件対応情報データベースの各データベース構成図である。
【図6】図1及び図4に示した本実施形態例に係る受信者情報データベース及び関係グループ情報データベースの各データベース構成図である。
【図7】図1に示した通信制御装置の方法例1に係る一動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】図2に示した通信制御装置の方法例2に係る一動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】従来のメッセージ転送サービスに適用される通信制御装置の構成図である。
【図10】図9に示した従来の通信制御装置の一動作例を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
α,β…通信制御装置
N…ネットワーク
1…送信側通信端末
2,2a,2b…受信側通信端末
3…転送先通信端末
4,6…通信処理部
5…転送条件判定部
7…関係グループ判定部
8…通信条件判定部
9…通信判定部
11…メッセージ送信部
21,21a,21b…メッセージ受信部
31…転送メッセージ受信部
51…転送条件データベース
71…受信者情報データベース
72…関係グループ情報データベース
81…通信条件対応情報データベース
82…通信条件データベース
83…受信者状態データベース
91…一時蓄積データベース
710,720,830…受信者ID
711,712…受信者アドレス情報
713,729…宛先名称
721,725,810…関係グループID
722,726…送信者アドレス情報
723,724,727,728…送信者アドレス
811,820…通信条件ID
821…配信契機情報
822…配信契機条件
823,826,829…優先度
824…配信先情報
825…配信先条件
827…配信内容情報
828…配信内容条件
831,812…受信者状態情報

Claims (20)

  1. ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して、前記メッセージの受信者によって設定される当該受信者及び送信者間の対人関係に応じた通信条件に従って当該メッセージを配信する通信制御装置に適応される通信制御方法であって、
    前記通信制御装置において、
    前記受信者によって設定される、当該受信者と前記メッセージを送信する複数の前記送信者との対人関係に応じて当該送信者を分類する関係グループと、当該関係グループ毎に当該メッセージの配信制御を規定する前記通信条件とを事前に格納しておき、
    まず、前記送信側通信端末から前記メッセージを受信して、
    次いで、当該メッセージの前記受信者及び前記送信者を特定した後に、
    予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する前記関係グループを検索して、
    引続き、当該関係グループに基づき当該メッセージに適応させる前記通信条件を確認して、
    当該通信条件に則して当該メッセージを抽出してから、
    当該抽出されたメッセージを前記受信者に配信する、ことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記メッセージの抽出は、
    前記通信制御装置において、
    前記関係グループそれぞれに対応する前記通信条件として、それぞれ他の前記通信条件と比較した優先度を組にして有するそれぞれ1以上の配信契機情報、配信先情報及び配信内容情報を含んでなる複数の当該通信条件を事前に格納して、受信した前記メッセージに対して、当該メッセージに適応させる前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機情報、前記配信先情報及び前記配信内容情報のそれぞれに則した当該メッセージを抽出するとともに、
    当該配信契機情報を満たすまで一時的に当該メッセージを保持する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記通信条件の確認は、
    前記関係グループ毎に格納された前記通信条件を、さらに前記受信者の受信者状態情報のそれぞれと対応させて事前に格納しておき、
    適宜前記受信側通信端末から通知される前記受信者状態情報を随時更新可能に保持して、
    前記関係グループとさらに前記受信者状態情報とから、事前に登録された当該通信条件を確認する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御方法。
  4. 前記関係グループの検索は、
    前記送信側通信端末から送信された前記メッセージの受信者アドレス情報として、前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能に付与された宛先名称が用いられた場合に、
    前記通信制御装置が受信した前記メッセージに含まれる前記受信者アドレス情報に対応する前記宛先名称から前記関係グループを一意に検索する、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の通信制御方法。
  5. 前記通信条件の確認は、
    受信した前記メッセージに含まれる、前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認して、
    当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件とする、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の通信制御方法。
  6. 前記メッセージの抽出は、
    前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、特定の前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して前記通信条件の許容する範囲内において当該メッセージに適応させて抽出を行い、
    前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合には、当該通信条件に則した当該メッセージの抽出を行う、ことを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  7. ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して、前記メッセージの受信者によって設定される当該受信者及び送信者間の対人関係に応じた通信条件に従って当該メッセージを配信する通信処理部を有してなる通信制御装置において、
    前記メッセージを当該通信処理部より受信して、前記受信者を唯一に特定する受信者IDと前記受信者IDに各対応する1以上の受信者アドレス情報とを格納する受信者情報データベースと、当該受信者IDと前記受信者及び前記送信者間の対人関係に応じて複数に分類した関係グループ中から唯一に特定する関係グループIDと当該関係グループそれぞれに所属する1以上の前記送信者の送信者アドレス情報とを格納する関係グループ情報データベースと、から前記送信者の前記関係グループを検索可能に関連的機能構成する関係グループ判定部と、
    当該関係グループ判定部から前記メッセージと当該検索済み関係グループを受信して、前記関係グループIDと当該関係グループ毎に設定された前記通信条件を唯一に特定する通信条件IDとを格納する通信条件対応情報データベースと、当該通信条件IDと前記メッセージの配信制御を規定する前記通信条件を格納する通信条件データベースと、から前記メッセージに適応させる前記通信条件を確認可能に関連的機能構成する通信条件判定部と、
    一時蓄積が可能な一時蓄積データベースを有して、前記通信条件判定部から通知された前記通信条件に則した前記メッセージを抽出して、当該メッセージの一時蓄積及び前記通信処理部への送信可能に関連的機能構成される通信判定部と、を有する、ことを特徴とする通信制御装置。
  8. 前記通信条件判定部は、
    前記関係グループそれぞれに対応する前記通信条件として、
    配信契機条件及び優先度を含む1以上の配信契機情報と、
    配信先条件及び優先度を含む1以上の配信先情報と、
    配信内容条件及び優先度を含む1以上の配信内容情報と、格納した前記通信条件データベースに関連的機能構成する一方、
    前記通信判定部は、
    前記メッセージに適応させる前記通信条件判定部からの前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機条件、前記配信先条件及び前記配信内容条件に則した当該メッセージを抽出して、前記配信契機条件を満たすまで一時的に当該メッセージを保持可能に関連的機能構成される、ことを特徴とする請求項7に記載の通信制御装置。
  9. 前記通信条件判定部は、
    予め前記関係グループID毎に前記受信者の受信状態情報のそれぞれと対応させた前記通信条件を特定する前記通信条件IDを前記通信条件対応情報データベースから、
    前記受信者IDと適宜前記受信者側通信端末から通知され随時更新可能に保持する前記受信者状態情報をさらに具備した受信者状態データベースから、
    当該受信者状態データベースから、前記メッセージの受信者IDより最新の前記受信者状態情報を取得して、当該メッセージの当該受信者状態情報及び前記関係グループIDに合致する前記通信条件IDとを、前記通信条件対応情報データベースから、それぞれ取得可能に関連的機能構成される、ことを特徴とする請求項7又は8に記載の通信制御装置。
  10. 前記通信条件データベースは、
    前記通信条件対応情報データベースにおける前記通信条件と同一の通信条件IDの下に、前記受信者によって予め設定された当該通信条件を最先に格納し、
    引続き、当該通信条件としての配信契機情報と配信先情報と配信内容情報とを分類して格納し、
    当該配信契機情報の類別には、1以上の配信契機条件とその優先度を組として、
    前記配信先情報の類別には、1以上の配信先条件とその優先度を組として、
    前記配信内容情報の類別には、1以上の配信内容条件とその優先度を組として、
    それぞれ具体的設定条件を項分け格納するデータベース構造を成す、ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載の通信制御装置。
  11. 前記関係グループ判定部は、
    前記受信者アドレス情報として、前記関係グループ毎の前記メッセージの送信先として付与された前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能な宛先名称をも保有する前記受信者情報データベースから当該送信者の当該関係グループを特定可能に、かつ、
    当該メッセージにより前記送信者アドレス情報として通知された前記送信者の前記宛先名称を該当する当該関係グループ毎に格納する前記関係グループ情報データベースにより、当該送信者の宛先名称を管理可能に、それぞれ関連的機能構成する、ことを特徴とする請求項7、8、9又は10に記載の通信制御装置。
  12. 前記関係グループ情報データベースは、
    前記受信者情報データベースの前記受信者IDと同一の受信者IDを最先に格納し、次いで、当該受信者IDにより唯一特定される受信者により予め設定された複数の関係グループを唯一に特定する関係グループIDを分類格納し、当該関係グループID類別毎に項分けした前記送信者アドレス情報の下、それぞれ送信者アドレスを列記格納するデータベース構造を成す、ことを特徴とする請求項7、8、9、10又は11に記載の通信制御装置。
  13. 前記通信条件判定部は、
    受信した前記メッセージに含まれる前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に前記通信条件データベースに格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認して、当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件として前記通信判定部に通知可能に関連的機能構成される、ことを特徴とする請求項7、8、9、10、11又は12に記載の通信制御装置。
  14. 前記通信条件判定部は、
    前記通信条件を許容して前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して当該通信条件の確認を行い、前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合には、当該通信条件に則した前記メッセージを配信可能に関連的機能構成される、ことを特徴とする請求項13に記載の通信制御装置。
  15. ネットワーク上の送信側通信端末から受信側通信端末へ送信されたメッセージを中継受信して配信するために、前記メッセージの受信者によって設定される、当該受信者及び送信者間の対人関係に応じて複数に分類された関係グループと、当該関係グループ毎に前記メッセージの配信制御を規定する通信条件を当該受信者と関連付けて事前に設定してなる通信制御装置に備わるコンピュータに導入して実行される通信制御プログラムであって、
    当該通信制御装置に、
    前記送信側通信端末から前記メッセージを受信する処理手順と、
    当該メッセージの前記受信者及び前記送信者を特定する処理手順と、
    予め登録された当該受信者と当該送信者との対人関係として該当する前記関係グループを検索する処理手順と、
    当該関係グループに基づき当該メッセージに適応させる前記通信条件を確認する処理手順と、
    当該通信条件に則して当該メッセージを抽出する処理手順と、
    当該抽出されたメッセージを配信する処理手順と、を順次実行させる、ことを特徴とする通信制御プログラム。
  16. 前記メッセージを抽出する処理手順は、
    前記通信制御装置に、
    前記関係グループのそれぞれに対応する前記通信条件として、それぞれ他の前記通信条件と比較した優先度を組にして有するそれぞれ1以上の配信契機情報、配信先情報及び配信内容情報を含んでなる複数の当該通信条件を事前に設定した上で、
    受信した前記メッセージに対して、当該メッセージに適応させる前記通信条件として最も前記優先度が高い前記配信契機情報、前記配信先情報及び配信内容情報のそれぞれに則した当該メッセージを抽出する処理手順とともに、
    当該配信契機情報を満たすまで一時的に当該メッセージを保持する処理手順と、を実行させる、ことを特徴とする請求項15に記載の通信制御プログラム。
  17. 前記通信条件を確認する処理手順は、
    前記関係グループ毎に設定された前記通信条件を、さらに前記受信者の受信者状態情報のそれぞれと対応させて事前に設定した上で、
    適宜前記受信側通信端末から通知される前記受信者状態情報を随時更新可能に保持する処理手順と、
    この処理手順を経た後に、前記関係グループとさらに前記受信者状態情報とから、事前に設定された前記通信条件を確認する処理手順と、を順次実行させる、ことを特徴とする請求項15又は16に記載の通信制御プログラム。
  18. 前記関係グループを検索する処理手順は、
    前記受信者及び前記送信者を特定する前記先行処理手順において、
    受信した前記メッセージから、前記メッセージの受信者アドレス情報として、前記受信者の配信先と対応して当該関係グループをそれぞれ一意に特定可能に付与された宛先名称を取得した場合に、
    前記メッセージに含まれる前記受信者に対応する前記宛先名称から前記関係グループを一意に検索する処理手順とともに、
    当該メッセージの送信者アドレス情報に対応する前記送信者の前記宛先名称を該当する当該関係グループ毎に格納して管理可能にする処理手順と、を実行させる、ことを特徴とする請求項15、16又は17に記載の通信制御プログラム。
  19. 前記通信条件を確認する処理手順は、
    受信した前記メッセージに含まれる前記送信者により設定された送信者指定通信条件が、事前に格納された前記通信条件の許容する範囲内であるか確認する処理手順と、
    この処理手順を経た後に、当該通信条件を許容する当該送信者指定通信条件を当該メッセージの前記通信条件とする処理手順と、を順次実行させる、ことを特徴とする請求項15、16、17又は18に記載の通信制御プログラム。
  20. 前記メッセージを抽出する処理手順は、
    前記通信条件を許容して前記送信者指定通信条件中に含まれる、特定の前記受信者状態情報の指定、前記受信者に一番近い前記受信側通信端末の指定、特定の前記受信側通信端末の指定、特定の前記宛先名称に対応する前記受信側通信端末の指定、前記受信者からのメッセージ配信要求が通知されるまでの保留の指定、の順に順次優先して当該通信条件に則して抽出する処理手段とともに、
    前記メッセージが含む前記送信者指定通信条件が前記通信条件を超えるものであった場合に、当該通信条件に則した当該メッセージの抽出を行う処理手順と、を実行させる、ことを特徴とする請求項19に記載の通信制御プログラム。
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