【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶もしくは使い捨てコップ等の容器に入った飲み物を、容器のまま加熱もしくは冷却することにより、容器中の飲み物の保温、保冷に効果があり、パソコン作業中の使用に適した飲み物容器ホルダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
インターネットがコミニュケーションの一手段として普及したことにより、パソコン（パーソナルコンピュータ）は、企業の日常業務のみにとどまらず、一般家庭の日常生活にも広く使用されるようになった。パソコンが広く使用される一方で、パソコン作業に付随した健康問題がクローズアップされている。企業におけるパソコン作業では、長時間にわたって体の姿勢を崩さずモニターを凝視して作業続ける為に、目の疲れ、肩こり、筋肉痛等の肉体的障害に加え、それに付随した精神的ストレスが発生しやすいと言われている。企業の日常業務においては、だれでもパソコンを使わざるを得ない時代である。各企業としても、パソコン作業による障害の予防、改善に取り組み、パソコン使用に対する健康対策、しいては健全なオフィス環境を作る努力が必須となってきている。一般家庭のパソコンの使用でも、インターネットＷｅｂサイトの閲覧、リアルタイムコミュニケーションへの参加など、長時間にわたってパソコン画面を注視するケースも少なくない。これでは、企業でのパソコン作業による障害と同様、知らず知らずのうちに自己の体に負担をかけてしまう危険性が十分考えられる。従って、一般家庭で快適にパソコンを使用する為にも、何らかの健康対策と環境作りが必要と考えられる。
【０００３】
一方、我々が机上作業をする場合、適度の飲み物を取りながら作業することは、精神的なリフレッシュにつながると考えられる。コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインの刺激などは、適度な神経覚醒作用があり、仕事や勉強をはじめとする机上の作業を、効率良く且つ快適に進めるために役立つと考えられている。炭酸飲料などの清涼飲料は、炭酸の刺激に起因した喉越しの良さがあり、飲料から摂取される糖分は疲労の回復に繋がると考えられる。また、これら飲み物の液温が味覚に与える影響は少なくない。清涼飲料などの飲み物は冷たい液温、ホットコーヒーなどの飲み物は高い液温、すなわち賞味温度といえる温度で飲み物を口にすることが、人間の味覚から精神的な満足感やリフレッシュに繋がると言ってよい。
【０００４】
机上作業中に飲み物を飲もうとした場合、賞味温度状態であるうちに飲み物を飲み終えることが好ましいが、飲み物の温度が変化しないように、こまめに少量づつ冷蔵庫やポットから飲み物を取り出すことは、机上作業の効率を低下させるので不便である。また、売店や自動販売機で販売されている缶や使い捨てコップ入りの飲料は、オフィスなどの机上作業中の飲用として広く利用されているが、缶あるいは使い捨て容器に入った飲み物は飲用時に机上で室温にさらされる為、熱い飲み物は急激に冷めやすく、冷たい飲み物は急激に温まりやすいと言える。従って、缶や使い捨てコップ入りの飲料は、飲み物の温度を賞味温度で長時間維持することは困難である。
【０００５】
一方、物体を加熱もしくは冷却させるシステムとしては、ペルチェ素子モジュールが知られている。ペルチェ素子モジュールとは、ペルチェ素子と呼ばれる熱伝導素子を電気的に複数個直列接続しユニット化したものである。ペルチェ素子は、１８３４年にＪ．Ｃ．Ａペルチェに発見された『ペルチェ効果』を利用した素子である。ペルチェ効果はＰ型およびＮ型半導体の接合対に直流電流を流すことで、素子の両表面が加熱、冷却されること現象のことをいう。素子電流の向きを入替えることで、素子の加熱面と冷却面を入替えることも可能である。ペルチェ素子モジュールは、加熱、冷却素子を小型に構成することが可能であり、加熱、冷却を必要とする装置の小型化には非常に有用である。ペルチェ素子モジュールを利用した装置としては、「車載用肘掛け型冷温蔵庫」が実用新案登録第３０７０５０６号に開示されている。この装置は、乗用車の肘掛けコンソール部に冷温蔵庫を設置するもので、サーモモジュールユニットとしてペルチェ素子モジュールを採用している。本例では、ペルチェ素子モジュールを採用することにより、内容積が小さくても保冷剤や保温剤を必須とすることなく、缶飲料等の保温、保冷が可能であるとしている。
【０００６】
また、従来よりパソコンと周辺機器（プリンタ、スキャナ、マウス、キーボード、外部記憶装置等）の接続には、シリアル接続，パラレル接続，ＳＣＳＩ接続等、様々な接続方法が使用されてきているが、最近ではＵＳＢ接続が一般的となりつつある。ＵＳＢ接続とは、パソコンと周辺機器との通信をパソコンのＵＳＢ専用端子およびＵＳＢケーブルを介して行う規格である。接続方式をＵＳＢ接続で共通化することにより、パソコンと周辺機器の接続はユーザーにとって大変容易なものとなった。また、ＵＳＢ接続にはパソコン本体からＵＳＢ接続された周辺機器へＤＣ５Ｖで最大５００ｍＡの電力供給が可能であるという特徴がある。動作に大電力を必要としない周辺機器はＵＳＢ接続以外に新たな別電源を必要とせず、その場合ＵＳＢ接続は装置の省スペース化に大きく寄与する可能性がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
従来、室内で缶もしくは使い捨てコップ等容器に入った飲み物を飲もうとした場合、容器は室温雰囲気にさらされる為、熱い飲み物は冷めやすく、冷たい飲み物は温まりやすく、飲み物の賞味温度を長時間維持することは困難であった。また、缶もしくは使い捨てコップ等容器に入った飲み物の液温を維持しようとした場合、液温の維持が可能な冷蔵庫や保温庫等の大型装置はあったが、パソコン作業に適し机上に置くことが可能な小型サイズの飲み物容器ホルダーは無かった。さらに、一般の家庭用電源コードを介して電力の供給を受け、加熱、冷却のオン／オフのスイッチ機能を有する飲み物の保温、保冷装置はあったが、容器の加熱や冷却に要する電力の一部を、ＵＳＢケーブルを介して接続したパソコンから供給し、飲み物容器ホルダーの加熱および冷却のオン／オフを、ＵＳＢケーブルを介して接続したパソコンの電源のオン／オフと同期させるような、飲み物の保温、保冷装置は無かった。
【０００８】
本発明はこのような前記問題点を解決するものである。すなわち、保温および保冷に要する加熱、冷却素子としてペルチェ素子モジュールを使用することで、電力の一部をＵＳＢケーブルを介して接続したパソコンから供給し、加熱および冷却のオン／オフをＵＳＢケーブルを介して接続したパソコンの電源のオン／オフと同期させることを特徴とする、小型の飲み物容器ホルダーを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の飲み物容器ホルダーは、缶もしくは使い捨てコップ等の容器に入った飲み物を、容器のまま加熱および冷却することで、容器中の飲み物の保温、保冷を可能にすることを特徴とする。
【００１０】
本発明の飲み物容器ホルダーは、加熱および冷却素子としてペルチェ素子モジュールを配置することが望ましい。
【００１１】
ペルチェ素子モジュールは、飲み物容器ホルダーの側面だけでなく底部にも設けることが望ましい。底面にも設けることで、飲み物の温度の均一性が向上するだけでなく、特に加熱時の熱効率を良くすることが出来る。
【００１２】
また、ペルチェ素子モジュールは、ヒートシンクもしくはファン等の放熱を促進する部品を有するものであることが望ましい。ヒートシンクもしくはファン等の放熱を促進する部品を有するペルチェ素子モジュールを配置することにより、飲み物加熱時の熱効率を一層良くすることが出来る。
【００１３】
さらに、ペルチェ素子モジュールは、シリコンゴム等によりモジュール端をシールするなどして、冷却時の外気の結露によって生じる水分がモジュール内部の素子に侵入にくい構造であることが望ましい。外気の結露によって生じる水分がモジュール内部の素子に侵入しにくい構造であるペルチェ素子モジュールを配置することにより、結露で生じる水分から素子の腐食を防ぐことが可能となり、長期間にわたって安定的な冷却性能を有する飲み物容器ホルダーを提供することが出来る。
【００１４】
本発明の飲み物容器ホルダーは、加熱素子に抵抗型加熱素子、冷却素子にペルチェ素子モジュールを含む構成であることが望ましい。
【００１５】
加熱素子にタングステン線やニクロム線を用いた抵抗型加熱素子を用いることで、ペルチェ素子モジュールを加熱素子に使うより、高い温度まで効率良く加熱することができる。抵抗型加熱素子は絶縁材で被服されたものを用いることが好ましい。
【００１６】
本発明の飲み物容器ホルダーは、加熱、冷却に必要な全てもしくはその一部の電力を、ＵＳＢケーブルを介して接続されたパソコンから供給を受けることを特徴とする。
【００１７】
パソコンのＵＳＢ端子から加熱、冷却に必要な全ての電力の供給を受けた場合、他の外部電源および電源コードを準備する必要がなく、机上の整理にも役立つものである。現在のパソコンにはＵＳＢ端子は必ずと言って良い程装備されているので、本発明の飲み物容器ホルダーを取り外し、他の場所に設置してあるパソコンに持って行けば、パソコンから容易に電源を取ることができる。
【００１８】
本発明の飲み物容器ホルダーは、飲み物容器ホルダーの加熱、冷却のオン／オフをＵＳＢケーブルを介して接続されたパソコンの電源のオン／オフと同期させることが望ましい。
【００１９】
パソコンの電源に同期させることで、パソコン作業終了時に飲み物容器ホルダーの電源も切れるため、切り忘れが防げ安全であることと、消費電力の削減にも繋がるものである。
【００２０】
本発明の飲み物容器ホルダーは、加熱、冷却の切替え操作を、ＵＳＢケーブルを介して接続されたパソコンからの命令で行うことが望ましい。
【００２１】
本発明の飲み物容器ホルダーは、飲み物容器ホルダーに内蔵した温度計もしくは熱電対によって測定した温度情報を、ＵＳＢケーブルを介して接続したパソコンに転送し、モニター上に視覚的な温度情報を表示することが望ましい。
【００２２】
モニター上で飲み物の温度が判ることで、安全に飲み物を飲むことができる。温かい飲み物を冷たい飲み物と思って一気に飲んでしまうと、火傷等の事故に繋がる危険性があるため、モニターで飲み物の温度を確認できることは、非常に便利であると言える。
【００２３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明する。図１に本発明による飲み物容器ホルダーの一例を示す。本例の場合、飲み物が入った容器１２がホルダーケース１３に収納される例を示している。ホルダーケース上には、保温もしくは保冷効果を高めるためのふた１１が取り付けられている。ホルダーケース１３中には、容器１２を加熱もしくは冷却する為の、加熱、冷却素子１５が配置され、制御回路１７により制御されている。制御回路１７はＵＳＢケーブル１８に接続している。飲み物容器ホルダーの加熱と冷却の切替えは、切替えスイッチ１４によって行い、加熱と冷却の表示は、表示ランプ１６によって行う。ふた１１は保温もしくは保冷効果を高めるために設けることが好ましいが、飲み物を長時間飲み物容器ホルダー中で保管することを考えない場合は、無くても良いものである。また、ホルダーケース１３中には、保温もしくは保冷効果を高める為に、断熱材等を備えることがより好ましい。
【００２４】
加熱、冷却の切替えは、切替えスイッチ１４の代わりに、パソコンからの命令によって行うこともできる。加熱および冷却の表示は、加熱と冷却の表示ランプ１６でなく、パソコンのモニター上にグラフィック表示してもよく、飲み物容器ホルダーに取り付けるランプは、飲み物容器ホルダーに電力が供給されていることを示すランプだけにすることも可能である。加熱と冷却に使用する、加熱、冷却素子１５は、全てがペルチェ素子モジュールであっても良いが、加熱効率を上げるために、その一部を抵抗型ヒーターに置き換えることも可能である。さらには、容器ホルダー中の温度を検出するために、温度計や熱電対を内蔵することも可能である。
【００２５】
図２に本発明による飲み物容器ホルダーとパソコンとの接続関係の一例を示す。説明を判りやすくするため、同一の部品、部位には同じ符号を用いている。
飲み物容器ホルダー１はＵＳＢケーブル４を介してパソコン２のＵＳＢ端子３に接続される。本例の場合、パソコン２から飲み物容器ホルダー１に対して、加熱もしくは冷却用の電力、およびその制御、表示等に必要な電力全てが供給されることになる。すなわち、パソコン２の電源、詳しくはパソコンのアプリケーションソフトウエアの動作ベースとなる、基本ソフト（オペレーションシステム）が立ち下がった場合、容器ホルダー１への加熱もしくは冷却に関わる電力の供給が停止し、容器ホルダー１の加熱や冷却が停止することになる。パソコン２を使用した作業が終了した後に、飲み物容器ホルダーの加熱や冷却が継続されることを未然に防ぐことが出来、省エネルギーであり、かつ、安全性に優れた飲み物容器ホルダーを提供することができた。
【００２６】
容器ホルダー１中に温度検出機能を設け、ＵＳＢケーブル４、パソコンのＵＳＢ端子３を介して、パソコン２へ容器中の温度データを転送することも可能である。測定された温度を、パソコンのモニター上に表示することで、利用者はパソコン作業をしながら、飲み物の温度を認識することが可能になる。
【００２７】
飲み物容器ホルダーに供給される電力の全てがパソコンより供給されず、補助電力を利用することもできる。その例を図３および図４に示す。図３に、飲み物容器ホルダーに供給される電力の一部を、補助電力ハブ５を介して、外部電源より供給される例を示す。本例のように、ＵＳＢケーブル４途中に補助電力ハブ５を設ける例は、「インターフェ−ス端子を具備する電子機器」として、公開特許公報第２００２−２９７２６９号に示されている。本例を用いれば、パソコンから得られる以上の電力を、補助電力ハブ５を介して得ることが可能であり、容器の加熱もしくは冷却に大きな電力を利用することも可能となる。
【００２８】
図４に示すように、飲み物容器ホルダーに供給される電力の一部を、外部電源ケーブル７を介して、直接外部電源より供給してもよい。図３、図４のいずれの例においても、飲み物容器ホルダー１の加熱、冷却に関わる電力の供給は、パソコン２の電源のオン／オフに同期しており、パソコンの基本ソフトを立ち下げると、容器ホルダー１への加熱および冷却が停止することは、図２で示した例と同じである。
【００２９】
図２の例に示したように、容器ホルダー１からの温度情報を、ソフトウエアを使用して、パソコンのモニター上で表示させることも可能である。図５と図６に温度情報のパソコンモニター上での表示例を示す。図５は、温度情報を数値表示した例である。加熱もしくは冷却の状態を、分かりやすいようにグラフィックスの点灯、非点灯とし、容器内の温度を数値化し、並べて表示したものである。加熱と冷却の状態表示は、例のようなカップやグラス表示にこだわることはなく、ランプのオン／オフによる表示でも構わない。また、例では１℃単位の表示としたが小数点以下の表示をしたり、５℃刻みの表示をしても構わない。更には、本例では温度単位に摂氏温度を使用したが、華氏温度を使用しても構わない。
【００３０】
図６は、温度情報を全てグラフィックス表示した実施例である。加熱もしくは冷却の状態を、グラフィックスの点灯と非点灯で表示したところは、図５の例と同じである。本例の表示では、温度のレベルを６段階表示し、利用者が温度を視覚的に認識しやすくしている。例えば、６段階表示のうち、ＭＡＸに近い２つまでランプが点灯しているときは、十分飲み物の温度が賞味温度内にあることを示し、利用者には、飲み物を急いで飲み干す必要の無いことを知らせることが可能である。一方、ＭＩＮに近い２つまでランプが点灯しているときは、飲み物の温度が賞味温度からはずれつつあることを示し、利用者に早く飲み物を飲むことを喚起することが出来る。賞味温度域の設定は飲み物により異なるので、利用者がソフトウエア上で設定することも可能である。また、温度の６段階表示も特にこだわる必要もなく、ＭＡＸ／ＭＩＮ表示も、ＨＯＴ／ＣＯＬＤなどの表示にしても構わない。
【００３１】
図７に本発明による飲み物ホルダーを使用した場合の、容器液内の温度変化を示す。測定には、紙コップの中に入った１８０ｍｌの水を、まず適当な温度まで加熱もしくは冷却し、本発明の装置内にセットし動作させることで、液温の維持能力を調査した。装置はプラスチック製ケース内に断熱材を有するもので、測定中は同じく断熱性プラスチックのふたをして液温変化が小さくなるようにした。装置は加熱および冷却素子として、ペルチェ素子モジュールと抵抗型ヒーターを有しており、加熱モードの際には、ペルチェ素子モジュールと抵抗型ヒーターを選択できる仕組みとなっている。また、装置は図４の例に示されるような、ＵＳＢケーブル以外にも外部電源からの電力の供給を受けるタイプの装置である。
【００３２】
ペルチェ素子モジュールは熱変換効率を高める為に、加熱・冷却面と逆の面にヒートシンクを有しており、最大電流２Ａ、最大電圧３．５Ｖ、最大吸熱量４．５Ｗのものを３個、電気的に直列結合した。抵抗型ヒーターは、１０Ｗのものを１個使用した。ペルチェ素子モジュールは飲み物容器側面から加熱もしくは冷却可能な位置に配置し、抵抗型ヒーターは飲み物容器底面から加熱可能な位置に配置した。
【００３３】
図７に示されるように、室内放置の場合と比較して、本発明を利用した場合の方が、長時間にわたって液温を維持されていることが分かる。飲み物等を長時間賞味温度に維持するのに有効な装置であると言える。
【００３４】
【発明の効果】
本発明により、パソコン作業中に飲用する飲み物を、長時間にわたって賞味温度に維持することが可能であり、本発明品の加熱もしくは冷却がパソコンの電源のオン／オフに連動していることから、省エネルギーでかつ安全な飲み物容器ホルダーを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による飲み物容器ホルダーの一例を示す図である。
【図２】本発明による飲み物容器ホルダーとパソコンとの接続関係の一例を示す図である
【図３】本発明による飲み物容器ホルダーに供給される電力の一部を、補助電力ハブを介して、外部電源より供給される例を示す図である。
【図４】本発明による飲み物容器ホルダーに供給される電力の一部を、外部電源ケーブルを介して、直接外部電源より供給される例を示す図である。
【図５】本発明による飲み物ホルダーからの温度情報を、パソコンのモニター上で数値表示した例を示す図である。
【図６】本発明による飲み物ホルダーからの温度情報を、パソコンのモニター上でグラフィック表示した例を示す図である。
【図７】本発明による飲み物ホルダーを使用した場合の、容器液内の温度変化を示す図である。
【符号の説明】
１ 飲み物容器ホルダー、２ パソコン、３ ＵＳＢ端子、
４ ＵＳＢケーブル、５ 補助電力ハブ、６ 外部電源ケーブル、１１ ふた、
１２ 飲み物容器、１３ ケース、１４ 加熱／冷却切替えスイッチ、
１５ 加熱・冷却素子、１６ 加熱／冷却表示ランプ、１７ 制御回路、
１８ ＵＳＢケーブル。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is a beverage container suitable for use during personal computer work, by heating or cooling a beverage contained in a container such as a can or a disposable cup, as it is, to keep the beverage in the container warm and cool. It is about the holder.
[0002]
[Prior art]
With the spread of the Internet as a means of communication, personal computers (personal computers) have become widely used not only in daily business of corporations but also in daily life of ordinary households. While personal computers are widely used, health problems associated with personal computer work have been highlighted. In the work of a personal computer in a company, since the user keeps staring at the monitor for a long time without losing his posture, physical disabilities such as eyestrain, stiff shoulders, muscle pain, and accompanying mental stress occur. It is said to be easy. It is an era when everyone is forced to use a personal computer in the daily work of a company. It is becoming essential for each company to work on preventing and improving the obstacles caused by the work of personal computers, and to make health measures against the use of personal computers, and to create a healthy office environment. Even with the use of a personal computer at home, there are many cases in which the computer screen is watched for a long time, such as browsing the Internet Web site and participating in real-time communication. In this case, similarly to the obstacle caused by the work of the personal computer in the company, there is a sufficiently high risk that the user's body is burdened without knowing it. Therefore, in order to use a personal computer comfortably in a general household, it is considered that some health measures and environment creation are necessary.
[0003]
On the other hand, when we work on the desk, it is thought that working while having a moderate drink will lead to mental refreshment. Stimulation of caffeine contained in coffee, black tea, and Japanese tea has a moderate nervous arousal effect, and is thought to be useful for efficiently and comfortably performing desk work such as work and study. . Soft drinks such as carbonated drinks have a good throat due to the stimulation of carbonic acid, and it is considered that sugar ingested from the drink leads to recovery from fatigue. In addition, the influence of the liquid temperature of these drinks on the taste is not small. Drinks such as soft drinks have a cold liquid temperature, while drinks such as hot coffee have a high liquid temperature, that is, eating the drink at a temperature that can be said to be the taste temperature leads to mental satisfaction and refreshment from human taste. May be.
[0004]
If you try to drink while working on a desk, it is preferable to finish the drink while it is in the best-selling temperature state.However, in order to keep the temperature of the drink from changing, it is important to frequently remove the drink from the refrigerator or pot little by little. This is inconvenient because it reduces the efficiency of desk work. In addition, cans and drinks in disposable cups sold at shops and vending machines are widely used for drinking while working on desks such as offices, but drinks in cans or disposable containers can be used on the desk at the time of drinking. Because of exposure to room temperature, hot drinks are easy to cool down quickly and cold drinks are easy to warm up quickly. Therefore, it is difficult for beverages containing cans and disposable cups to maintain the temperature of the beverage at the delicious temperature for a long time.
[0005]
On the other hand, a Peltier device module is known as a system for heating or cooling an object. A Peltier device module is a unit in which a plurality of heat conducting devices called Peltier devices are electrically connected in series. The Peltier device was described by J. C. A device using the "Peltier effect" discovered in Peltier. The Peltier effect refers to a phenomenon in which a direct current is applied to a junction pair of a P-type and an N-type semiconductor to heat and cool both surfaces of an element. By changing the direction of the element current, it is also possible to interchange the heating surface and the cooling surface of the element. The Peltier element module allows the heating and cooling elements to be configured in a small size, and is very useful for miniaturizing a device that requires heating and cooling. As an apparatus using the Peltier element module, an "arm-mounted cold storage unit for in-vehicle use" is disclosed in Utility Model Registration No. 3070506. This device installs a cold storage in the armrest console of a passenger car, and employs a Peltier element module as a thermomodule unit. In this example, the adoption of the Peltier element module makes it possible to keep the temperature of a canned beverage or the like without requiring a cooling agent or a heating agent even if the internal volume is small.
[0006]
Conventionally, various connection methods such as serial connection, parallel connection, and SCSI connection have been used to connect a personal computer to peripheral devices (printer, scanner, mouse, keyboard, external storage device, and the like). Then, USB connection is becoming common. The USB connection is a standard for performing communication between a personal computer and peripheral devices via a USB dedicated terminal of the personal computer and a USB cable. By sharing the connection method with the USB connection, the connection between the personal computer and the peripheral device has become very easy for the user. Further, the USB connection has a feature that a maximum of 500 mA of electric power can be supplied at 5 VDC from the personal computer to peripheral devices connected to the USB. Peripheral devices that do not require large power for operation do not require a new separate power supply other than the USB connection, and in that case, the USB connection may greatly contribute to space saving of the device.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, if you try to drink a drink in a container such as a can or a disposable cup indoors, the container is exposed to the room temperature atmosphere, so hot drinks are easy to cool, cold drinks are easy to warm, and the drink's best temperature is maintained for a long time It was difficult to do. In addition, when trying to maintain the liquid temperature of a drink in a container such as a can or a disposable cup, there were large devices such as refrigerators and warm storages that could maintain the liquid temperature. There was no small-sized drink container holder that could handle. In addition, there has been an apparatus for keeping and cooling drinks that receives power supply through a general household power cord and has a function of switching on and off of heating and cooling. The part is supplied from a personal computer connected via a USB cable, and the on / off of the heating and cooling of the drink container holder is synchronized with the on / off of the power of the personal computer connected via the USB cable. There was no warming / cooling device.
[0008]
The present invention solves such a problem. That is, by using a Peltier element module as a heating / cooling element required for heat retention and cooling, a part of electric power is supplied from a personal computer connected via a USB cable, and heating / cooling is turned on / off via a USB cable. It is an object of the present invention to provide a small-sized drink container holder characterized in that it is synchronized with turning on / off the power of a connected personal computer.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The drink container holder of the present invention is characterized in that a drink contained in a container such as a can or a disposable cup is heated and cooled as it is in the container, so that the drink in the container can be kept warm and cool.
[0010]
In the beverage container holder of the present invention, it is desirable to arrange a Peltier element module as a heating and cooling element.
[0011]
It is desirable that the Peltier element module be provided not only on the side surface of the drink container holder but also on the bottom. By providing the liquid on the bottom surface, not only the uniformity of the temperature of the drink can be improved, but also the heat efficiency particularly at the time of heating can be improved.
[0012]
Further, it is desirable that the Peltier element module has components for promoting heat radiation such as a heat sink or a fan. By arranging a Peltier element module having components for promoting heat radiation such as a heat sink or a fan, the thermal efficiency at the time of heating the drink can be further improved.
[0013]
Further, it is desirable that the Peltier element module has a structure in which moisture generated by dew condensation of outside air at the time of cooling does not easily enter elements inside the module, for example, by sealing an end of the module with silicon rubber or the like. By arranging the Peltier element module, which has a structure in which the moisture generated by the condensation of the outside air does not easily enter the elements inside the module, it is possible to prevent the elements from being corroded by the moisture generated by the condensation, and provide stable cooling performance for a long period Can be provided.
[0014]
The beverage container holder of the present invention is preferably configured to include a resistance-type heating element as a heating element and a Peltier element module as a cooling element.
[0015]
By using a resistance-type heating element using a tungsten wire or a nichrome wire as the heating element, it is possible to efficiently heat to a higher temperature than using a Peltier element module for the heating element. It is preferable to use a resistance type heating element covered with an insulating material.
[0016]
The beverage container holder according to the present invention is characterized in that all or a part of the power required for heating and cooling is supplied from a personal computer connected via a USB cable.
[0017]
When all the power necessary for heating and cooling is supplied from the USB terminal of the personal computer, there is no need to prepare other external power supplies and power cords, which is useful for organizing on a desk. The current computer is equipped with a USB terminal almost always, so if you remove the drink container holder of the present invention and take it to a computer installed elsewhere, you can easily turn on the power from the computer. Can be taken.
[0018]
In the drink container holder of the present invention, it is desirable that the ON / OFF of heating and cooling of the drink container holder be synchronized with the ON / OFF of the power supply of a personal computer connected via a USB cable.
[0019]
By synchronizing with the power supply of the personal computer, the power supply of the drink container holder is also cut off at the end of the personal computer work, so that forgetting to cut off can be prevented, which leads to safety and reduction of power consumption.
[0020]
In the drink container holder of the present invention, it is desirable that the switching operation between heating and cooling be performed by a command from a personal computer connected via a USB cable.
[0021]
The beverage container holder of the present invention transfers temperature information measured by a thermometer or a thermocouple incorporated in the beverage container holder to a personal computer connected via a USB cable, and displays visual temperature information on a monitor. Is desirable.
[0022]
By knowing the temperature of the drink on the monitor, you can drink it safely. If you think of a hot drink as a cold drink and drink it at once, there is a danger of accidents such as burns. Therefore, it is very convenient to be able to check the temperature of the drink on a monitor.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows an example of a drink container holder according to the present invention. In the case of this example, an example is shown in which a container 12 containing a drink is stored in a holder case 13. On the holder case, a lid 11 for enhancing a heat retaining or cooling effect is attached. A heating / cooling element 15 for heating or cooling the container 12 is arranged in the holder case 13, and is controlled by a control circuit 17. The control circuit 17 is connected to a USB cable 18. Switching between heating and cooling of the drink container holder is performed by a changeover switch 14, and indication of heating and cooling is performed by a display lamp 16. The lid 11 is preferably provided to enhance the heat retaining or cooling effect, but may be omitted if it is not considered to store the drink in the drink container holder for a long time. Further, it is more preferable that the holder case 13 is provided with a heat insulating material or the like in order to enhance a heat retaining or cooling effect.
[0024]
Switching between heating and cooling can be performed by a command from a personal computer instead of the switch 14. The heating and cooling indications may be graphically displayed on the monitor of the personal computer instead of the heating and cooling indication lamps 16, and the lamp attached to the drink container holder indicates that power is supplied to the drink container holder. It is also possible to use only a lamp. The heating and cooling elements 15 used for heating and cooling may be all Peltier element modules, but it is also possible to replace some of them with resistance heaters in order to increase the heating efficiency. Furthermore, a thermometer or a thermocouple can be built in to detect the temperature in the container holder.
[0025]
FIG. 2 shows an example of a connection relationship between a drink container holder and a personal computer according to the present invention. For easy understanding, the same reference numerals are used for the same parts and parts.
Drink container holder 1 is connected to USB terminal 3 of personal computer 2 via USB cable 4. In the case of this example, the power for heating or cooling and all the power necessary for its control, display and the like are supplied from the personal computer 2 to the drink container holder 1. That is, when the power supply of the personal computer 2, more specifically, the basic software (operation system), which is the operation base of the application software of the personal computer, falls, the supply of power related to heating or cooling to the container holder 1 is stopped, Heating and cooling of the holder 1 are stopped. It is possible to prevent the heating and cooling of the drink container holder from being continued after the work using the personal computer 2 is completed, and to provide an energy-saving and highly safe drink container holder. did it.
[0026]
It is also possible to provide a temperature detecting function in the container holder 1 and transfer the temperature data in the container to the personal computer 2 via the USB cable 4 and the USB terminal 3 of the personal computer. By displaying the measured temperature on the monitor of the personal computer, the user can recognize the temperature of the drink while working on the personal computer.
[0027]
Not all of the power supplied to the drink container holder is supplied from the personal computer, and auxiliary power can be used. The example is shown in FIG. 3 and FIG. FIG. 3 shows an example in which part of the electric power supplied to the drink container holder is supplied from an external power supply via the auxiliary power hub 5. An example in which the auxiliary power hub 5 is provided in the middle of the USB cable 4 as in this example is disclosed in Japanese Patent Application Publication No. 2002-297269 as "electronic equipment having an interface terminal". Using this example, it is possible to obtain more power than can be obtained from the personal computer via the auxiliary power hub 5, and it is also possible to use large power for heating or cooling the container.
[0028]
As shown in FIG. 4, part of the electric power supplied to the drink container holder may be directly supplied from an external power supply via the external power supply cable 7. 3 and 4, the supply of power related to heating and cooling of the drink container holder 1 is synchronized with turning on / off the power supply of the personal computer 2, and when the basic software of the personal computer is turned off, The stop of heating and cooling of the container holder 1 is the same as in the example shown in FIG.
[0029]
As shown in the example of FIG. 2, the temperature information from the container holder 1 can be displayed on a monitor of a personal computer using software. 5 and 6 show display examples of temperature information on a personal computer monitor. FIG. 5 is an example in which temperature information is numerically displayed. The state of heating or cooling is turned on or off by graphics for easy understanding, and the temperature in the container is digitized and displayed side by side. The display of the state of heating and cooling is not limited to the display of the cup or the glass as in the example, but may be the display by turning on / off the lamp. In addition, in the example, the display is performed in units of 1 ° C., but the display may be performed after the decimal point or in units of 5 ° C. Further, in this example, Celsius temperature is used as a temperature unit, but Fahrenheit temperature may be used.
[0030]
FIG. 6 shows an embodiment in which all the temperature information is displayed in graphics. The display of the heating or cooling state with graphics turned on and off is the same as in the example of FIG. In the display of this example, the temperature level is displayed in six levels, so that the user can easily recognize the temperature visually. For example, among the six-stage display, when the lamps are lit up to two near MAX, it indicates that the temperature of the drink is sufficiently within the taste temperature, and it is not necessary for the user to quickly drink the drink. It is possible to inform that. On the other hand, when the two lamps close to MIN are lit, it indicates that the temperature of the drink is deviating from the taste temperature, and it is possible to urge the user to drink the drink quickly. Since the setting of the taste temperature range differs depending on the drink, the user can also set it on software. Also, there is no particular need to be particular about the six-stage display of the temperature, and the MAX / MIN display may be a display such as HOT / COLD.
[0031]
FIG. 7 shows a temperature change in the container liquid when the drink holder according to the present invention is used. For the measurement, 180 ml of water contained in a paper cup was first heated or cooled to an appropriate temperature, set in the apparatus of the present invention and operated, and the ability to maintain the liquid temperature was investigated. The apparatus has a heat insulating material in a plastic case, and during the measurement, a lid of the heat insulating plastic was also used so that the change in the liquid temperature became small. The device has a Peltier element module and a resistance heater as heating and cooling elements, and has a structure in which a Peltier element module and a resistance heater can be selected in the heating mode. The device is of a type that receives power supply from an external power source other than the USB cable, as shown in the example of FIG.
[0032]
The Peltier device module has a heat sink on the surface opposite to the heating / cooling surface in order to increase the heat conversion efficiency. Three of the Peltier devices have a maximum current of 2A, a maximum voltage of 3.5V, and a maximum heat absorption of 4.5W. Electrically coupled in series. One 10 W heater was used as the resistance heater. The Peltier element module was arranged at a position where heating or cooling was possible from the side of the beverage container, and the resistance type heater was arranged at a position capable of heating from the bottom of the beverage container.
[0033]
As shown in FIG. 7, it can be seen that the liquid temperature is maintained for a long time in the case of using the present invention as compared with the case of leaving indoors. It can be said that this is an effective device for maintaining a drink or the like at the reputation temperature for a long time.
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to maintain a drink temperature to be used for a long time at a taste temperature while working on a personal computer, and since heating or cooling of the product of the present invention is linked to turning on / off the power supply of the personal computer, It is possible to provide an energy-saving and safe drink container holder.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of a drink container holder according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an example of a connection relationship between a drink container holder according to the present invention and a personal computer. FIG. 3 shows a part of electric power supplied to the drink container holder according to the present invention via an auxiliary power hub. It is a figure showing the example supplied from an external power supply.
FIG. 4 is a diagram showing an example in which part of the electric power supplied to the drink container holder according to the present invention is directly supplied from an external power supply via an external power cable.
FIG. 5 is a diagram showing an example in which temperature information from a drink holder according to the present invention is numerically displayed on a monitor of a personal computer.
FIG. 6 is a diagram showing an example in which temperature information from a drink holder according to the present invention is graphically displayed on a monitor of a personal computer.
FIG. 7 is a diagram showing a temperature change in a container liquid when a drink holder according to the present invention is used.
[Explanation of symbols]
1 drink container holder, 2 personal computers, 3 USB terminals,
4 USB cable, 5 auxiliary power hub, 6 external power cable, 11 lid,
12 drink container, 13 case, 14 heating / cooling changeover switch,
15 heating / cooling element, 16 heating / cooling indicator lamp, 17 control circuit,
18 USB cable.
