JP2004261145A - 牛乳入りうどんおよびその製造方法 - Google Patents

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隆雄 藤井
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Abstract

【課題】牛乳の成分が含まれており、茹でても麺の風味が損なわれず、牛乳嫌いの人も喜んで食べることができ、腐りにくく長期間保存できる牛乳入りうどんおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】小麦粉11、塩12および牛乳13のみからなる混合物20を練って形成された麺線50であって、この麺線50が冷凍されたものである。前記混合物20における牛乳13の混合比が、小麦粉11を100とした場合に、40〜47重量比である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛乳入りうどんおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
うどんの原料は、小麦粉、塩および水である。うどんは次に示す製造方法によって製造される。すなわち、前記原料を混合して撹拌して麺塊を形成し、この麺塊を熟成して圧延して麺帯を形成し、この麺帯を切り出して麺を形成し、この麺を茹でて冷水で冷却することにより、うどんを製造することができる。
【0003】
従来より、原料に牛乳が加えられて製造されたうどんはある(例えば特許文献1、2)。これらのうどんは牛乳の成分により栄養価を高めることが狙いである。
特許文献1に記載されたうどんは、小麦粉100 に対し、澱粉を60〜70重量比、牛乳に湯水を加えた混合液を60〜70重量比で混合したものを原料として製造したものである。
また、特許文献2に記載されたうどんは、うどんの原料粉に南天の実の粉末等を加え適量の牛乳で混練した麺生地を原料として製造したものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−62775号
【特許文献2】
特開平8−275746号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の牛乳入りうどんには、以下の(i)〜(ii)に示す問題がある。
(i)特許文献1記載の牛乳入りうどんは、小麦粉等に加える混合液が、小麦粉100 に対して60〜70重量比であるから、水分が多過ぎて、茹でると糊状になってしまい、麺の風味がなくなる。
(ii)特許文献2記載の牛乳入りうどんは、小麦粉等に水の替わりに牛乳を加えたものを原料としているから、腐りやすく長期間保存することができない。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑み、牛乳の成分が含まれており、茹でても麺の風味が損なわれず、牛乳嫌いの人も喜んで食べることができ、腐りにくく長期間保存できる牛乳入りうどんおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の牛乳入りうどんは、小麦粉、塩および牛乳のみからなる混合物を練って形成された麺線であって、該麺線が冷凍されたものであることを特徴とする。
請求項2の牛乳入りうどんは、請求項1の発明において、前記混合物において牛乳の混合比が、前記小麦粉を100とした場合に、40〜47重量比であることを特徴とする。
請求項3の牛乳入りうどんの製造方法は、請求項1の発明において、前記混合物に澱粉が加えられており、該澱粉の混合比が、前記小麦粉を100 とした場合に、9〜14重量比であることを特徴とする。
請求項4の牛乳入りうどんの製造方法は、小麦粉、塩および牛乳のみからなる混合物を練って、麺塊を形成するステップと、該麺塊を熟成し、圧延して麺帯を形成するステップと、該麺帯を切り出して麺線を形成するステップと、該麺線を茹でて冷水で冷却するステップと、該麺線を冷凍するステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項5の牛乳入りうどんの製造方法は、請求項4の発明において、前記麺塊を形成するステップが、牛乳に塩を混合して混合液を形成するステップと、小麦粉に前記混合液を加えながら練って、麺塊を形成するステップとを順に実行することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の牛乳入りうどんの製造方法を示すフローチャートである。同図に示すように、牛乳入りうどん1を製造するための原料10は、小麦粉11、塩12、牛乳13および澱粉14である。この原料10において、小麦粉11、塩12および牛乳13は必須であるが、澱粉14は任意である。
【0009】
小麦粉11は、小麦が粉状に形成されたものであれば、特に限定はない。
塩12および牛乳13については、通常のものを使用すればよく、特に限定はない。澱粉14については、うどん用のものが好適である。
【0010】
塩12、牛乳13および澱粉14の混合比は、前記小麦粉11を100とした場合に、それぞれ4〜6重量比、40〜47重量比および9〜14重量比である。牛乳13の混合比は、小麦粉11を100とした場合に、40〜47重量比であるから、茹でたときに麺が糊状になるのを防止でき風味が損なわれるのを防止することができる。
前記牛乳13の混合比を40〜47重量比としたのは、もし、牛乳13の混合比を40重量比未満にした場合には、水分が少なすぎて、麺塊を形成することができないという不具合があるからである。逆に、牛乳13の混合比が47重量比を超えた場合には、水分が多すぎて、茹でたときに麺が糊状になってしまい風味が損なわれるという不具合があるからである。
【0011】
前記澱粉14の混合比を9〜14重量比としたのは、もし、澱粉14の混合比を14重量比を超えた場合には、澱粉の性質が強くなり食感に違和感が出てくることがあり、麺帯のつながりや吸水性等の麺加工性が悪くなったり、麺のこしが弱くなる。逆に澱粉14の混合比を9重量比未満にした場合には、麺が固くなることがある。
澱粉14の混合比は、小麦粉11を100とした場合に、9〜14重量比であるから、麺が固くならず食感に違和感がなく、麺帯のつながりや吸水性等の麺加工性を良くすることができる。
なお、前記原料10の混合比は、四季の変化に応じて温度や湿度の高低に合わせて決めればよい。
【0012】
まず、混合ステップS1を説明する。
原料10の混合の仕方としては、まず、容器に牛乳13を入れ、この牛乳13に塩12を加えて溶かして混合して混合液15を形成する(S11)。
つぎに、別の容器に小麦粉11を入れておき、この小麦粉11に前記混合液15を加え撹拌しながら混合物20を形成する(S12)。牛乳13に塩12を加えて溶かしてから、この混合液15を小麦粉11に加えるので、塩12が固まりのまま残留するのを防止できる。
なお、前記原料10の混合の仕方は、これを一度に混合してもよく、前記原料10を混合して混合物20を形成できればよい。
【0013】
つぎに、麺塊形成ステップS2を説明する。
前記混合物20を例えば真空ミキサーによって、真空引きしながら練って麺塊30を作る(S2)。真空引きすることによって、麺塊30中の空気を抜くことができるので、腰が強く歯ごたえのあるうどんとなる麺塊30を作ることができる。
なお、高速で練ってから低速で練ることにより、より腰のある麺塊30を作ることができる。
【0014】
つぎに、熟成ステップS3を説明する。
前記麺塊30を熟成庫で熟成させる(S3)。例えば熟成温度は約20℃、熟成時間は約1〜2時間が好適である。麺塊30を熟成させることにより、グルテン組織が形成され旨みが増す。
なお、2度熟成させると、グルテン組織の形成が促進され、グルテン組織により旨み成分を閉じ込めることができるので好適である。
【0015】
つぎに、麺帯形成ステップS4、麺線形成ステップS5、茹でステップS6および冷却ステップS7を説明する。
熟成された麺塊30を圧延して麺帯40を形成する(S4)。この麺帯40を適宜の厚さに切り出して、麺線50を形成する(S5)。この麺線50を茹でて(S6)、これを冷水で水洗いして2〜5℃程度に冷却する(S7)。
【0016】
つぎに、冷凍ステップS8を説明する。
冷却された麺線50を、例えば急速冷凍装置によって約−42℃程度で冷凍する(S8)。冷凍することにより、長期間保存することができる。
上記ステップS1〜S8を順に実行することにより、牛乳入りうどん1を製造することができる。
【0017】
この牛乳入りうどん1によれば、以下の(1)〜(5)に示す効果を奏する。
(1)牛乳入りうどん1には牛乳13の成分が含まれているので、以下の(a)〜(d)の効果がある。
(a)牛乳入りうどん1を食べることにより、日本人に不足しているタンパク質、カルシウムおよびビタミンA、B2を補うことができる。カルシウムを補うことができるので、骨粗しょう症の改善に寄与できる。このため、学校給食や病院食などに使用すると、栄養摂取の面からも好ましい。
(b)牛乳13の乳脂質により、風味が増しコクのある味を出すことができる。
(c)牛乳13に含まれる乳糖の作用により、カルシウムの吸収と消化を良くし保健美容に効果がある。
(d)牛乳入りうどん1には牛乳13の成分が含まれているので、通常のうどんに比べて、ソフトで独特な食感のうどんにすることができる。
【0018】
(2)牛乳入りうどん1は、小麦粉11と牛乳13を混ぜて作られたものなので、植物性の栄養素と動物性の栄養素が互いに調和を生み出し、それぞれの風味を損なうことがない。さらに、牛乳入りうどん1は、麺線50が茹でられて牛乳の臭いが消えているから、牛乳嫌いの人も喜んで食べることができる。
【0019】
(3)小麦粉11に対して牛乳13を混合する混合比が好適なので、麺線50を茹でたときに糊状になるのを防止でき風味を保つことができる。
【0020】
(4)小麦粉11に対して澱粉14を混合する混合比が好適であるから、麺が固くならず食感に違和感がなく、麺帯のつながりや吸水性等の麺加工性を良くすることができる。
【0021】
(5)牛乳入りうどん1は、麺線50が冷凍されたものなので、腐りにくく長期保存することができる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、牛乳の成分が含まれているので、タンパク質、カルシウムおよびビタミンA,B2を補うことができ、乳脂質により風味が増しコクのある味を出すことができ、乳糖の作用によりカルシウムの吸収と消化をよくし保健美容効果がある。また、小麦粉と牛乳を混ぜて作られたものなので、植物性の栄養素と動物性の栄養素が互いに調和を生み出し、それぞれの風味を損なうことがない。さらに、牛乳入りうどんは、麺線が茹でられ牛乳の臭いが消えているから、牛乳嫌いの人も喜んで食べることができる。しかも、この牛乳入りうどんは冷凍されたものなので、腐りにくく長期間保存することができる。
請求項2の発明によれば、小麦粉に対して牛乳を混合する混合比が好適なので、麺線を茹でたときに糊状になるのを防止でき風味を保つことができる。
請求項3の発明によれば、小麦粉に対して澱粉を混合する混合比が好適であるから、麺が固くならず食感に違和感がなく、麺帯のつながりや吸水性等の麺加工性を良くすることができる。
請求項4の発明によれば、牛乳の成分が含まれ、腐りにくく長期間保存できる牛乳入りうどんを製造することができる。
請求項5の発明によれば、牛乳に塩を加えて溶かしてから、この混合液を小麦粉に加えるので、塩が固まりのまま残留するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の牛乳入りうどんの製造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 牛乳入りうどん
11 小麦粉
12 塩
13 牛乳
14 澱粉
15 混合液
20 混合物
30 麺塊
40 麺帯
50 麺線

Claims (5)

  1. 小麦粉、塩および牛乳のみからなる混合物を練って形成された麺線であって、該麺線が冷凍されたものである
    ことを特徴とする牛乳入りうどん。
  2. 前記混合物における牛乳の混合比が、前記小麦粉を100とした場合に、40〜47重量比である
    ことを特徴とする請求項1記載の牛乳入りうどん。
  3. 前記混合物に澱粉が加えられており、
    該澱粉の混合比が、前記小麦粉を100 とした場合に、9〜14重量比である
    ことを特徴とする請求項1記載の牛乳入りうどん。
  4. 小麦粉、塩および牛乳のみからなる混合物を練って、麺塊を形成するステップと、
    該麺塊を熟成し、圧延して麺帯を形成するステップと、
    該麺帯を切り出して麺線を形成するステップと、
    該麺線を茹でて冷水で冷却するステップと、
    該麺線を冷凍するステップとを順に実行する
    ことを特徴とする牛乳入りうどんの製造方法。
  5. 前記麺塊を形成するステップが、
    牛乳に塩を混合して混合液を形成するステップと、
    小麦粉に前記混合液を加えながら練って、麺塊を形成するステップとを順に実行する
    ことを特徴とする請求項4記載の牛乳入りうどんの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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