JP2004257881A - Lighting system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の車両用計器に用いられる表示板の指標部を照明する照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の照明装置にあっては、例えば光透過性の基板と、この基板の前面に塗布形成され外部の光(反射光)によって暗色系の色調を有して視認されると共に背面側からの光を透過することが可能な地色層と、基板の背面に形成され目盛、文字等の指標部を形成するための開口部を有する遮光層とからなる表示板と、この表示板の背後に配置され指標部を照明する光源とを備え、光源の消灯時には地色層にあたって反射した反射光が視認されることで表示板がその全面に渡って暗色の色調により視認されるが、光源の点灯時にはその光が遮光層の開口部(指標部)及び地色層を通って前面側に透過し、この透過光によって指標部が照明されることで、これにより光源の消灯時は表示板全体が暗色により視認されると共に、光源の点灯時は指標部が所望の色調により照明表示されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−105581号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の照明装置の場合、光源の消灯時は地色層にあたって反射した反射光が視認されることで表示板がその全面に渡って暗色の色調により視認されると共に、光源の点灯時にはその光が遮光層の開口部及び地色層を通って前面側に透過し、この透過光によって指標部が照明表示される構成である。従って、光源の点灯時、表示板の基板の前面に塗布形成された地色層内を透過光が透過することで、指標部は地色層上に平面的に照明表示されるだけであるため、表示板における指標部の照明表示が単調にならざるを得なく斬新さに欠けていた。
【0005】
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、表示板の指標部を照明表示させるにあたって、斬新な見栄えを達成し得る照明装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、指針が指示する指標部を有する表示板と、この表示板の背後に配置される光源と、少なくとも前記指標部を覆うように前記指針と前記表示板の間に配置され前記光源の消灯時には前記表示板の前方側から入射する光によってその色調が視認されると共に前記光源の点灯時には前記光源からの光を透過する半透過着色部材と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記半透過着色部材はその一側面に対向配置される透過用光源のから光供給によって所定色に発光されてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1,図2は本発明の第1実施形態を示すもので、以下、これらに基づいて本発明の第1実施形態を例えば自動車に搭載される計器の表示板を照明する照明装置に適用した場合について説明する。なお、図1は本発明の第1実施形態による照明装置の正面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0009】
図1,図2において、本実施形態による照明装置は、回路基板1と、この回路基板1に導通装着され回転軸2が前方に延びる駆動装置3と、回転軸2にて回転駆動される指針4と、この指針4の背後に位置して回路基板1上に配置される表示板5と、指針4と表示板5の間に位置し表示板5の前面に沿うように配置される半透過着色部材6と、指針4や半透過着色部材6を露出させるための見返し板7と、指針4を照明する指針用光源8と、表示板5を照明する光源9と、回路基板1と表示板5との間に配置されるケース体10とから構成される。
【0010】
回路基板1は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板からなり、指針用光源8と、光源9と、例えば駆動装置3の駆動・制御を行う駆動手段(図示せず)や例えば抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)が前記配線パターンに導通接続されている。
【0011】
駆動装置3は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回転軸2が回路基板1を貫通するように、その主要部が回路基板1の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターン(前記駆動手段)に電気接続される。
【0012】
指針4は、透光性合成樹脂からなる指示部41と、この指示部41の回転中心部外周を覆う遮光性合成樹脂からなるキャップ42とを備えている。そして、指針4の指示部41は表示板5の後述する指標部51を指示するように線状に延び、また指針4の回転中心部には、その背後に配置された指針用光源8から発せられる光を受光しその光を指示部41の先端側に反射導光する受光部43が形成されている。なお、44は指示部41の前面に被着形成される赤色の透光性ホットスタンプ層である。
【0013】
表示板5は、指針4の回転軌道に沿った円弧状の配列形状を有し指示部41の指示対象となる目盛51a,数字51bからなる指標部51と、この指標部51の背景を形成する背景部52と、この背景部52に対応して形成される反射部53とを有している。
【0014】
この場合、背景部52は、PC等の透光性の基材54の前面に印刷形成された印刷層からなり、例えば黒色系の遮光性インクにより印刷形成されている。そして、指標部51は背景部52の印刷にあたり指標部51となる部分を抜き印刷することにより、背景部52を形成する印刷層が形成されない抜き部55として形成され、また反射部53は光反射率の高い半透光性の白色系インクにて指標部51の対応範囲を除く基材54の背面に印刷形成される。なお、これら背景部52,反射部53の各印刷層はスクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成されている。
【0015】
また指標部51は、対応する指針4と組み合わされて計測表示対象に応じた指針式表示部Dを構成し、この指針式表示部Dは、本実施形態の場合、速度計からなる指針式表示部D1,並びにこの指針式表示部D1に隣接する回転計からなる指針式表示部D2のみが示されているが、この他に例えば燃料計、水温計、電圧計等からなる指針式表示部を組み込んでコンビネーションメータとしてもよく、この際、各指針式表示部毎に本実施形態のごとき半透過着色部材6を表示板5上に配置してもよい。
【0016】
半透過着色部材6は、例えば黒色系もしくは暗色系のスモーク色調を有する半透明の合成樹脂(ガラスでもよい)板からなり、所定厚さ(例えば3mm〜10mm)を有し、略円板状に形成されている。また、半透過着色部材6の外形形状は表示板5の外形形状と略一致するように形成されており、半透過着色部材6は表示板5の前面に密着して配設され、表示板5を覆う被覆部材としての機能を有している。また、半透過着色部材6は印刷層等の被膜が形成されておらず、その部材の質感(この場合、合成樹脂板の質感)が露出するようになっている。
【0017】
また、半透過着色部材6は、見返し板7の後述する開口部71から露出するように表示板5の指標部51,背景部52上に配置される略円板状の平板部61と、この平板部61の側面から平板部61の板面方向に沿うように平板部61の外方に突出し表示板5と見返し板7との間に位置するフランジ部62とを有し、フランジ部62は平板部61を取り巻くように見返し板7側に延びており、その板厚は平板部61の板厚よりも肉薄となるように設定されている。
【0018】
そして、光源9の非点灯時には半透過着色部材6の前方側からの外光が半透過着色部材6の平板部61の前面にあたって反射され、その反射光によって平板部61は半透過着色部材6自体の色調である暗色により視認される。これにより運転者側には半透過着色部材6を通じて表示板5(指標部51)が視認されないようになっている。なお、半透過着色部材6は光源9の点灯時には表示板5の指標部51の発光色を運転者側に視認可能にさせるための透光部材としての機能も有している。なお、図示しないが平板部61の前面に必要に応じて例えば低反射コーティングからなる保護層を設けて、平板部61前面における外光反射を抑えるようにしてもよい。
【0019】
見返し板7は、黒色系の合成樹脂からなり、指針4や半透過着色部材6を露出し、それ以外の所要領域を隠蔽するもので、半透過着色部材6のフランジ部62に対応する箇所に開口部71を備えている。
【0020】
指針用光源8は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、指針4の回転中心近傍に複数個配置され、受光部43を通じて指針4の指示部41の先端側に反射導光され、さらに透光性ホットスタンプ層44によって着色されることにより指示部41を赤色に発光させる発光体である。
【0021】
光源9は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、ケース体10の後述する第1の反射壁に対応する回路基板1の前方側に配置され、指標部51を白色に発光させる発光体である。
【0022】
ケース体10は、例えば白色系の合成樹脂からなり、表示板5を保持する保持体としての機能、指針用光源8や光源9を収納するハウジングとしての機能、指針用光源8や光源9の光を前方側に反射させる反射体としての機能を有している。また、ケース体10は、指針用光源8を収納し指針4の前記回転中心部に指針用光源8の光を供給するための筒状部101と、この筒状部101を取り巻くように表示板5側に傾斜して延び光源9と対向する第1の反射壁102と、この第1の反射壁102と表示板5とに対向し指標部51(見返し板7)側に近づくに従って表示板5に近接する皿形状の環状壁からなる第2の反射壁103とを有している。
【0023】
そして、この場合、第1の反射壁102は光源9からの光を主に外周に向けて放射状に反射する反射面を構成し、第2の反射壁103は第1の反射壁102を通じて外周に反射された光を表示板5(半透過着色部材6)側に反射する反射面を構成している。
【0024】
また、第1,第2の反射壁102,103,筒状部101,並びに表示板5の反射部53によって囲まれた空間部Sは光源9の光を指標部51に導く照明室としての機能を有しており、この照明室(空間部S)と前記照明室内に配置される光源9とで指標部51を照明する照明手段Lが構成される。この際、表示板5の反射部53は、この反射部53により光源9の光を前記照明室内に再反射させ、照明効率を高める機能を有している。
【0025】
このような構成において、例えば自動車に搭載されるキースイッチのスイッチオフ、すなわち指針用光源8,光源9の非点灯時には、指針用光源8の非点灯によって指示部41は指針4の前方側からの外光等が透光性ホットスタンプ層44の前面を反射することにより赤色に視認される。
【0026】
また、光源9の非点灯によって前記照明室には光源9からの光が供給されないため、指標部51を含む表示板5は表示板5の前方側からの外光等が半透過着色部材6の平板部61の前面を反射することにより半透過着色部材6自体の色調である黒色または暗色により視認される。これにより前記キースイッチがスイッチオフ状態のとき、運転者側には平板部61前面の光反射作用により指標部51がぼとんど視認されないかまたは全く視認されずに、透光性ホットスタンプ層44の光反射作用により指示部41のみが視認されるようになっている。
【0027】
そして、前記キースイッチのスイッチオンによって指針用光源8,光源9が点灯すると、指針用光源8から発せられた光はケース体10の筒状部101内を通過して受光部43に到達する。さらに、この受光部43に到達した光は受光部43によって指示部41の先端側に反射導光され、指示部41の先端側に反射導光された光が透光性ホットスタンプ層44によって着色されることで指示部41が赤色に発光する。
【0028】
また、光源9から発せられた光は、前記照明室(空間部S)を通じて反射・拡散され、表示板5の反射部53の抜きエリアを通過して指標部51(抜き部55)に対応する基材54内に供給される。そして、指標部51に対応する基材54内に供給された光は抜き部55を通過して、抜き部55に対応する半透過着色部材6の平板部61箇所に供給され、この光が抜き部55に対応する平板部61箇所を透過することで、指標部51である目盛51a及び数字51bが透過照明される。これにより前記キースイッチがスイッチオン状態のとき、運転者側には光源9からの光が抜き部55に対応する平板部61箇所を透過することで指標部51が視認されると共に、指針用光源8からの光が透光性ホットスタンプ層44を透過することで指示部41が視認されるようになっている。
【0029】
従って、前記キースイッチのスイッチオフ時には平板部61の光反射作用によって指標部51が視認されないが、前記キースイッチをスイッチオンすると、光源9が点灯し、この光源9の光が抜き部55を通じて抜き部55に対応する平板部61箇所に供給されることで指標部51が透過照明され、これにより前記キースイッチのスイッチオン・オフ時における指標部51の明暗の差をはっきりと認識させることが可能となる。
【0030】
そして、表示板5の前方には暗色系からなる板状の半透過着色部材6が密着するように配置されていることで計器全体の造形が半透明感のあるものとなり、しかも光源9の点灯時に指標部51が半透過着色部材6自体の半透明感によって半透過着色部材6前面から浮かび上がるように照明表示されるため、半透過着色部材6の立体造形のもとで前記キースイッチのスイッチオン・オフ時における見栄えが斬新なものとなる。
【0031】
図3は本発明の第2実施形態を示しており、本実施形態ではケース体10の第1の反射壁102を廃止して、光源9の真上に位置し、光源9から前記照明室に至る照明経路中に配置される導光体11によって光源9の光を空間部Sを通じて抜き部55(指標部51)側に反射導光させる構成を示している。
【0032】
この場合、照明手段Lは光源9と、空間部S(前記照明室)と、導光体11とから構成され、この導光体11は例えば透光性のアクリル樹脂からなり、断面略「L」字状に形成され、光源9の光を受光する入光部111と、この入光部111に入光した光を外側(見返し板7側)に反射させる反射面112と、この反射面112によって反射された光を空間部S内に照射するための照射部113とを有している。
【0033】
かかる実施形態においても、前記キースイッチのスイッチオフ時には半透過着色部材6の平板部61前面の光反射作用によって指標部51が視認されることはない。そして、前記キースイッチのスイッチオンによって光源9が点灯すると、光源9の光が入光部111に入光し、この入光部111に入光した光源9の光が反射面112を通じて照射部113側に反射導光され、照射部113から照射する光が空間部Sを通過する際に拡散・反射されて抜き部55に対応する基材54内に供給されるようになっている。従って、抜き部55に対応する基材54内に供給された光は指標部51の目盛51a,数字51b内を通過して、さらに抜き部55に対応する半透過着色部材6の平板部61箇所を透過し、これにより指標部51である目盛51a及び数字51bが透過照明されるため、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
また前記各実施形態では、半透過着色部材6の平板部61前面が平坦面からなる場合について説明したが、半透過着色部材6の形状は任意であり、例えば半透過着色部材6の平板部61前面に平板部61の板面方向に沿うように凸面状もしくは凹面状からなる曲面を設けてもよい。さらに、この曲面は平板部61前面の一部にのみ設けてもよいし、平板部61前面に複数箇所設けてもよい。
【0035】
また前記各実施形態では、半透過着色部材6が表示板5の指標部51、背景部52を覆う略円板状からなる場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば図1中、点線で示すように指標部51のみを覆うように略馬蹄形状の半透過着色部材6を表示板5上に配置してもよい。
【0036】
また前記各実施形態では、半透過着色部材6を暗色系の色調に設定したが、
半透過着色部材6の半透明感を演出することが可能であれば任意の色に設定することができ、例えば赤、青、黄、オレンジ等に設定してもよい。
【0037】
なお前記各実施形態では、指標部51が表示板5の基材54の前面に形成された印刷層からなる場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば表示板5を廃止して半透過着色部材6の背面に背景部52を印刷形成し、光源9からの光が背景部52の抜き部55を通じて半透過着色部材6に供給されることによって指標部51を透過照明するようにしてもよい。また、指標部51は目盛、数字の他に警報マーク等からなる報知部であってもよい。
【0038】
図4,図5は本発明の第3実施形態を示しており、本実施形態では半透過着色部材6の平板部61前面に平板部61の板面方向に沿うように略凸面状からなる曲面部63が形成され、且つ平板部61の一側面64との対向面には半透過着色部材6を所定色に発光させるための透過用光源12が配置されており、この透過用光源12からの光が一側面64を通じて半透過着色部材6内にエッジライト光として供給されることで半透過着色部材6が所定色を有するように発光する。
【0039】
この場合、透過用光源12は、例えば青色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、硬質回路基板からなる配線基板13上に搭載されている。この配線基板13は、回路基板1と見返し板7との間に配置され表示板5の板面方向(回路基板1の板面方向)と直交する方向に板状に延びている。また、配線基板13は透過用光源12や例えば抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)が配線パターンに導通接続されている。
【0040】
そして、前記キースイッチのスイッチオンによって指針用光源8,光源9及び透過用光源12が点灯すると、前記各実施形態のごとき指針用光源8の点灯によって指示部41が赤色に発光し、光源9の点灯によって抜き部55内を通過する白色光が半透過着色部材6内を透過することで、指標部51が白色に発光する。
【0041】
また、透過用光源12から発せられた光は透過用光源12と対向する半透過着色部材6の一側面64に入光し、一側面64に入光した光は一側面64周囲ではあまり拡散反射されずに、主に半透過着色部材6の板面方向に沿って指標部51に対応する半透過着色部材6箇所に直進する。これにより、直進光の光量は指標部51に対応する半透過着色部材6箇所に多く供給されるため、この指標部51に対応する半透過着色部材6箇所が明るい青色に発光し、その内側である指針4の前記回転中心部の周囲は曲面部63によって半透過着色部材6内を拡散反射するわずかな光量によって指標部51に対応する半透過着色部材6箇所よりもぼやけた状態で青色に発光する。
【0042】
従って、半透過着色部材6は透過用光源12の点灯によって指針4の前記回転中心部から外側(指標部51側)に向かうに従って次第に色が濃くなるように色のグラデーション模様を有して視認される。また、この場合、指標部51内を通過して、さらに指標部51に対応する半透過着色部材6箇所を透過する白色透過光は前記直進光と混合され、指標部51は前記白色透過光と前記直進光との混合色である青白色光によって視認される。これにより、半透過着色部材6の発光による色のグラデーション模様は指標部51の青白色光の下地を形成しており、前記キースイッチのスイッチオン時における斬新な見栄えを演出することが可能となる。
【0043】
図6は本発明の第4実施形態を示しており、本実施形態では前記第3実施形態における透過用光源12,配線基板13を廃止し、空間部S内であって半透過着色部材6のフランジ部62に対応する表示板5の背面箇所に導光部材14を設けた例を示している。
【0044】
この場合、表示板5には指標部51の外側(見返し板7側)に導光部材14の形状に対応させて抜き形成してなる透光部56が形成されている。この透光部56は背景部52を形成する遮光性インクを抜き印刷することにより、背景部52が形成されない抜き部からなり、従って透光部56は基材54が部分的に露出し、導光部材14を通じて導かれた光源9からの光を半透過着色部材6側に透過できるようになっている。なお本実施形態では、反射部53が指標部51,透光部56の対応範囲を除く基材54の背面に印刷形成されている。
【0045】
そして、この透光部56の前面に青色系の透光性インクにより着色部57が印刷形成されており、この着色部57と透光部56とによって光源9の点灯時に半透過着色部材6を着色させる着色手段Tが設けられている。この着色手段Tは導光部材14と半透過着色部材6との間に挟まれるように表示板5の外縁に連続形成されている。そして、光源9の白色光が導光部材14を通じて半透過着色部材6に供給されると半透過着色部材6に導光された光は青色に着色されるため、半透過着色部材6の着色光を抜き部55並びに抜き部55に対応する半透過着色部材6箇所を透過する白色透過光に対して容易に異ならせることができる。
【0046】
また、着色部57と対向する半透過着色部材6の曲面部63箇所には反射壁部65が形成され、この反射壁部65は着色手段Tを通じて入光する光を指標部51に対応する半透過着色部材6側に照射させる照射部としての機能を有している。
【0047】
また、本実施形態に採用した導光部材14は例えば透光性のアクリル樹脂からなり、断面略三角形状に形成され、第1の反射壁102と対向配置され空間部S内に供給された光を受光する受光面141と、この受光面141を通じて導光部材14内に入光した光を半透過着色部材6の反射壁部65側に反射導光させるための反射受光部142と、透光部56と対向配置され反射受光部142からの光を透光部56に導入する導光面143とを有している。
【0048】
そして、光源9から発せられた光は前記照明室(空間部S)を通じて反射・拡散され、表示板5の抜き部55に対応する基材54内に供給される光と、導光部材14の受光面141に供給される光とに大別される。そして、抜き部55に対応する基材54箇所に供給される光は基材54、抜き部55を通過して、さらに抜き部55に対応する半透過着色部材6箇所に供給され、これにより指標部51が白色に発光する。ゆえに、運転者側には指標部51の白色光が視認されるようになっている。
【0049】
また、導光部材14の受光面141に供給される光は導光部材14内に入光し、この導光部材14に入光した光は受光反射部142を通じて導光面143側に反射導光される。そして、この導光面143側に反射導光された光は着色手段Tを通過する際に青色に着色され、この青色光が半透過着色部材6に導入される。
【0050】
さらに、半透過着色部材6に導入された光は反射壁部65を通じて指標部51に対応する半透過着色部材6側に反射導光される光量が多くなり、これにより半透過着色部材6は前記第3実施形態と同様に指針4の前記回転中心部から外側(指標部51側)に向かうに従って次第に色が濃くなるように色のグラデーション模様を有して視認される。従って、かかる実施形態においても、前記第3実施形態と同様に前記キースイッチのスイッチオン時における斬新な見栄えを演出することが可能となり、しかも指標部51を発光させるための光源9を用いて半透過着色部材6の発光色を指標部51の発光色に対して容易に異ならせることができるというメリットもある。
【0051】
図7,図8は本発明の第5実施形態を示しており、本実施形態では前記各実施形態にて採用した表示板5の代わりにグラデーション模様Gの形成された表示板15が採用されている場合を示している。この表示板15は、指針4の指示対象となる目盛151a,数字151bからなる指標部151と、この指標部151の背景を形成する背景部152とを有している。
【0052】
この場合、背景部152は、PC等の透光性の基材153の前面に印刷形成された印刷層からなり、例えば薄い青色系の透光性インクにより印刷形成されている。そして、指標部151は背景部152の印刷にあたり指標部151となる部分を抜き印刷することにより、背景部152を形成する印刷層が形成されない抜き部154として形成される。
【0053】
さらに、背景部152の前面には遮光層155によるグラデーション模様Gが形成されており、この遮光層155は図7中、数字151bの一部と目盛151aを含む領域R1は黒色系の遮光性インクにより一様に印刷形成されている。そして、指針4側となる領域R3及び、領域R1と領域R3との間に位置する領域R2には背景部152の前面に指針4の前記回転中心部から指標部151に向かうに従って黒色系の遮光性インクの密度が濃くなるような網点によるグラデーション模様Gが印刷形成されている。
【0054】
そして、前記キースイッチのスイッチオンにより光源9,透過用光源12が点灯すると、光源9の光は基材153内に供給され、基材153を透過した光は抜き部154を通過する光と背景部152内を透過する光とに大別される。
さらに、抜き部154を通過する光は真上に進み半透過着色部材6内を透過することで指標部151が白色に発光する。また、背景部152内を透過する光は遮光層155の抜きエリア156から部分的に抜けて前記網点の密度の薄い領域R3箇所は薄い青色に発光し、前記網点の密度の濃い領域R2箇所は領域R3箇所よりもさらに薄い青色に発光する。
【0055】
また、透過用光源12の光は、半透過着色部材6内に供給され、前記第3実施形態のごとく目盛151aに対応する領域R1箇所には青色光が多く供給され、指針4の前記回転中心部の周囲である領域R2,R3箇所には青色光が供給されにくくなる。
【0056】
従って、領域R1箇所は透過用光源12の光によって青色光に発光し、また数字151bの一部、並びに目盛151aは半透過着色部材6内に供給される青色光と抜き部155を通過する白色光とが混合されて青白色光に発光する。また、領域R3箇所は背景部152を透過する光が半透過着色部材6内に多く供給されることによって薄い青色に発光する。そして、領域R2箇所は背景部152を透過するわずかな薄い青色光と、透過用光源12から半透過着色部材6に供給される少量の青色光とが混合されることによって、領域R1箇所におおける青色光と領域R3箇所における薄い青色光との中間の発光色が得られる。
【0057】
これにより半透過着色部材6は指針4の前記回転中心部(領域R3)から指標部51側(領域R1)に向かうに従って次第に色が濃くなるように色のグラデーション模様を有して視認され、前記キースイッチのオン時における斬新な見栄えを演出することが可能となる。
【0058】
なお前記前記第3,第4,第5実施形態では、半透過着色部材6の背面が平坦面からなる例について説明したが、例えば目盛51a(151a)、数字51b(151b)と対向する半透過着色部材6の背面箇所に例えば断面形状が略凹状の肉抜き部を設け、この肉抜き部に到達する光源9からの光と透過用光源12からの光とによって目盛51a(151a)、数字51b(151b)を立体的に見せることも可能である。
【0059】
なお前記第3,第4,第5実施形態では、半透過着色部材6内に透過用光源12からの光を供給して半透過着色部材6がグラデーション発光を有するように設定したが、例えば半透過着色部材6の前面または背面にシボ等の粗面を形成し、この粗面の光拡散効果により半透過着色部材6のグラデーション発光を調整するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、表示板の指標部を照明表示させるにあたって、斬新な見栄えを達成し得る照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による照明装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第2実施形態による照明装置の断面図。
【図4】本発明の第3実施形態による照明装置の正面図。
【図5】図4のB−B断面図。
【図6】本発明の第4実施形態による照明装置の断面図。
【図7】本発明の第5実施形態による照明装置の要部正面図。
【図8】同実施形態による照明装置の要部断面図
【符号の説明】
1 回路基板
2 回転軸
3 駆動装置
4 指針
5 表示板
6 半透過着色部材
7 見返し板
8 指針用光源
9 光源
10 ケース体
51 指標部
51a 目盛
51b 数字
52 背景部
53 反射部
54 基材
55 抜き部
61 平板部
62 フランジ部
L 照明手段
S 照明室[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an illuminating device that illuminates an indicator portion of a display panel used for a vehicle instrument such as an automobile.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a lighting device of this type, for example, a light-transmitting substrate and a light-reflecting light applied to the front surface of the substrate and having a dark color tone by external light (reflected light) are visually recognized and the rear side is used. And a display plate comprising a ground color layer capable of transmitting light from the substrate, and a light-shielding layer formed on the back surface of the substrate and having an opening for forming an index portion such as a scale and a character. A light source for illuminating the indicator section, which is disposed behind the display panel. When the light source is turned off, the reflected light hitting the ground color layer is visually recognized, so that the display panel is visually recognized in a dark color tone over the entire surface. When the light is turned on, the light is transmitted to the front side through the opening (index portion) of the light-shielding layer and the ground color layer, and the transmitted light illuminates the indicator portion. When the light source is lit while the whole is visible in dark color Indicator portions are adapted to be illuminated displays the desired color tone (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-11-105581
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the lighting device described in
[0005]
The present invention has been made in view of this point, and a main object of the present invention is to provide an illuminating device that can achieve a novel appearance when illuminating and displaying an index portion of a display panel.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, in order to achieve the above object, a display plate having an indicator portion indicated by a pointer, a light source disposed behind the display plate, and between the pointer and the display plate so as to cover at least the indicator portion. A semi-transmissive coloring member that is arranged and that when the light source is turned off, its color tone is visually recognized by light incident from the front side of the display panel, and that when the light source is turned on, the light from the light source is transmitted. And
[0007]
Further, the present invention is characterized in that the translucent coloring member emits light of a predetermined color by light supply from a transmissive light source disposed on one side of the translucent coloring member.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 and 2 show a first embodiment of the present invention. Hereinafter, based on these, the first embodiment of the present invention is applied to an illuminating device for illuminating a display panel of an instrument mounted on an automobile, for example. The case will be described. FIG. 1 is a front view of a lighting device according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
[0009]
1 and 2, a lighting device according to the present embodiment includes a
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
The display plate 5 has an arc-shaped arrangement along the rotation trajectory of the
[0014]
In this case, the
[0015]
In addition, the
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
When the
[0019]
The
[0020]
The pointer
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
In this case, the first reflecting
[0024]
The space S surrounded by the first and second reflecting
[0025]
In such a configuration, for example, when the key switch mounted on the automobile is turned off, that is, when the pointer
[0026]
In addition, since the light from the
[0027]
When the
[0028]
Further, the light emitted from the
[0029]
Therefore, when the key switch is turned off, the
[0030]
A plate-shaped
[0031]
FIG. 3 shows a second embodiment of the present invention. In this embodiment, the first reflecting
[0032]
In this case, the illuminating means L is composed of the
[0033]
In this embodiment as well, when the key switch is turned off, the
[0034]
In each of the above embodiments, the case where the front surface of the
[0035]
Further, in each of the above embodiments, the case where the
[0036]
In each of the embodiments, the
Any color can be set as long as the
[0037]
In each of the above-described embodiments, the case where the
[0038]
4 and 5 show a third embodiment of the present invention. In this embodiment, a curved surface having a substantially convex shape is formed on the front surface of the
[0039]
In this case, the
[0040]
When the pointer
[0041]
The light emitted from the
[0042]
Accordingly, the
[0043]
FIG. 6 shows a fourth embodiment of the present invention. In this embodiment, the transmissive
[0044]
In this case, the display plate 5 is formed with a light-transmitting
[0045]
A
[0046]
Further, a
[0047]
Further, the
[0048]
The light emitted from the
[0049]
The light supplied to the
[0050]
Further, the amount of light introduced into the
[0051]
7 and 8 show a fifth embodiment of the present invention. In this embodiment, a
[0052]
In this case, the
[0053]
Further, a gradation pattern G by a
[0054]
When the key switch is turned on to turn on the
Further, the light passing through the
[0055]
Further, the light from the
[0056]
Therefore, the region R1 emits blue light by the light of the
[0057]
Thereby, the
[0058]
In the third, fourth, and fifth embodiments, the example in which the back surface of the
[0059]
In the third, fourth, and fifth embodiments, the light from the
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide an illuminating device that can achieve the initial purpose and achieve a novel appearance when illuminating and displaying the indicator portion of the display panel.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a lighting device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 3 is a sectional view of a lighting device according to a second embodiment;
FIG. 4 is a front view of a lighting device according to a third embodiment;
FIG. 5 is a sectional view taken along line BB of FIG. 4;
FIG. 6 is a sectional view of a lighting device according to a fourth embodiment;
FIG. 7 is an exemplary front view of a main part of a lighting device according to a fifth embodiment;
FIG. 8 is a sectional view of a main part of the lighting device according to the embodiment;
[Explanation of symbols]
1 circuit board
2 Rotation axis
3 drive
4 guidelines
5 Display board
6 semi-transparent coloring members
7 Facing board
8 Light source for pointer
9 Light source
10 Case body
51 Indicator
51a scale
51b number
52 Background
53 Reflector
54 substrate
55 blank
61 Flat part
62 Flange
L Lighting means
S Lighting room
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003049458A JP2004257881A (en) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | Lighting system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=33115172
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JP2003049458A Pending JP2004257881A (en) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | Lighting system |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013101075A (en) * | 2011-11-09 | 2013-05-23 | Yazaki Corp | Display device |
KR101327113B1 (en) | 2007-12-12 | 2013-11-07 | 현대자동차주식회사 | Device for gradually lighting cluster for vehicle |
JP2018040747A (en) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 日本精機株式会社 | Display device |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003049458A patent/JP2004257881A/en active Pending
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JP2013101075A (en) * | 2011-11-09 | 2013-05-23 | Yazaki Corp | Display device |
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