JP2004234063A - Cash flow statement creation program - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッシュフロー計算書を作成するためのプログラムである。
【０００２】
【従来の技術】
キャッシュフロー計算書の表示方法には直接法と間接法とがある。
キャッシュフロー計算書の区分は資金活動により「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」及び「財務活動によるキャッシュフロー」の３つに区分されている。
「投資活動によるキャッシュフロー」及び「財務活動によるキャッシュフロー」の資金活動は直接法と間接法とも同一である。異なるのは「営業活動によるキャッシュフロー」の資金活動の表示である。
直接法とは、営業等の収入及び原材料又は商品の仕入れ等による支出の営業活動に関係するキャッシュフローを総額で表示し、その差額を「営業活動によるキャッシュフロー」として表示する方法である。
一方、間接法とは、損益計算書の当期純利益に非資金損益項目及び貸借対照表の営業活動に係る債権・債務の増減等を加減して「営業活動によるキャッシュフロー」を表示する方法である。
【０００３】
従来の直接法によるキャッシュフロー計算書の作成方法は、会計処理のつど、資金と定義された現金預金科目（財務会計の財務科目）に、売上入金等の資金科目（キャッシュフロー会計の科目）を付して集計する方法である（公開特許公報「特開２００１−２１６４４８号」参照）。
一方、従来の間接法によるキャッシュフロー計算書の作成方法は、ワークシートを用い、損益計算書の当期純利益に非資金損益項目及び貸借対照表の営業活動に係る債権・債務の増減等を加減して「営業活動によるキャッシュフロー」を表示するワークシート法によっている。
【０００４】
従って直接法に関しては、以上の理由により多くの労力を要するため、従来直接法での作成例は少なかった。アメリカ企業の調査では、調査会社６００社のうち直接法を採用している企業はわずか１０社にすぎない。
しかし、直接法には間接法に比べて多くの長所がある。たとえば、直接法は１期間の収益・費用に関連するキャッシュフローの総額を示す。これは借入限度額あるいは借入金返済に利用可能な金額を判断するための指標として用いられる。また直接法は、営業活動に係るキャッシュフローが総額で表示されるため、経営の実態を捉えることができる。従って、キャッシュフロー計算書は企業活動において生起するキャッシュフローを直接法によって表示すべきである。 オーストラリア及びニュージーランドの会計基準は、直接法だけを規定して実施している。間接法だけを規定している国はない。アメリカ、イギリス、カナダ及び南アフリカは直接法と間接法との選択を認めているが、このうちイギリスを除く諸国は直接法を推奨している。わが国の連結キャッシュフロー計算書における営業活動によるキャッシュフローの表示法として、直接法だけを認めるべきである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のディスクロジャー目的のキャッシュフロー計算書は大部分が間接法であり、またディスクロジャー目的ではそれで十分であった。しかし管理目的のためには、間接法では不十分である。間接法は専門外の多くの者にとって理解困難だからである。
これまで述べたように管理目的のためには、直接法が適切な方法である。
しかし、これまでは直接法でキャッシュフロー計算書を作成するには現預金取引の発生のつど、現預金科目に売上入金等の資金科目（キャッシュフロー会計の科目）を付して集計する方法によっていたため、多くの手間を要し、かつ煩雑であった。
直接法が適切な表示方法であることを知りながら、実際には管理のために役立てるための直接法でのキャッシュフロー計算書を作成することが困難であった。この発明の目的は、従来の技術では煩瑣であった入力データ量を減らすことで、少なくとも直接法に基づくキャッシュフロー計算書の作成を容易とすることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は入力データ量を減らし、コンピュータを以下の手段として機能させ、適切なキャッシュフロー計算書を作成するために用いる。
コンピュータを、キャッシュフロー計算書の表示項目である資金科目に出金と入金との区分を設けた資金科目マスター記憶手段、全部または一部の財務科目の借方または貸方の項目に、資金科目を関連付けた関連付けマスター記憶手段、他システム作成の合計残高試算表データの入力手段、当該データについて、金額及び財務科目ごとに関連付けられた資金科目と、上記資金科目に設けた出金または入金の区分とを記憶させる記憶手段、記憶された金額を資金科目ごとに集計し、資金科目、集計された金額及び現金・預金の金額を当該単一期間のキャッシュフロー計算書として表示させる表示手段、として機能させることで上記課題を解決したものである。
また、他のシステム作成の合計残高試算表のデータから作成されるキャッシュフロー計算書の内容を修正する場合、修正仕訳データの入力手段を上記の各手段に追加して機能させることもできるようにして、実用性を高めたものである。
さらに、単一期間のキャッシュフロー計算書を並列表示してキャッシュフローの推移がわかるようにしたり、単一期間のキャッシュフロー計算書を四半期または半期など複数期間分累計して表示し、大きな期間ごとの動向がわかるようにすることも可能として、より利便性を高めたものである。
【０００７】
資金科目は、直接法と間接法とではその名称が異なる。しかし本発明では、請求項１記載の「資金科目マスター」において適切な名称を設定し、次に「関連付けマスター」において、財務科目の借方及び貸方の項目と資金科目とを適切に関連付けることにより、直接法によるキャッシュフロー計算書も間接法によるキャッシュフロー計算書のいずれも作成することができる。
二つの方法は資金科目の名称等が異なり、この明細書中に二つの方法を例示することは煩雑であること、また困難であった直接法での作成を容易にしたことにより、説明文及び図面においては直接法についてのみ述べる。
【０００８】
先に述べたように、直接法によるキャッシュフロー計算書の作成は、簿記的取引のうち現預金取引発生の都度、その相手科目として財務科目のほかに、資金科目を設定する方法であった。
それに対して、本発明は財務科目の借方及び貸方の各項目に着目し、それを資金科目に関連付けることにより期間の合計金額を資金科目に変換することで、直接法によるキャッシュフロー計算書を作成することを容易にした。その結果、取引の発生の都度財務科目とは別に資金科目を付す必要はなく、一定期間まとめて、財務科目の借方及び貸方の項目を資金科目に変換すればよい。一定期間は通常一ヶ月を単位とし、その具体的なデータが月次合計残高試算表である。
本発明プログラムは、財務科目の借方及び貸方のそれぞれの項目に、キャッシュフロー計算書の表示項目の単位である資金科目を関連づけ、上記各財務科目の借方及び貸方ごとに取り込んだ金額を、各資金科目の金額として集計表示することによりキャッシュフロー計算書を作成するところに特徴がある。
【０００９】
敷衍すれば財務科目そのものに資金科目を関連付けるのではなく、財務科目の借方及び貸方それぞれの項目に資金科目を関連付けるのである。これが本発明の本質をなすものである。
【００１０】
このような方法により作成したキャッシュフロー計算書が理論的に資金を表すものであるか否かが問題である。そこでこのようにして作成したキャッシュフロー計算書が理論的であり、その内容を表しているかどうかを以下に検討する。
合計残高試算表は、財産管理目的や利益計算目的で財務科目に分類されている。財務科目の分類がキャッシュフロー計算書作成において全く無意味かといえば、そうではなくキャッシュフロー計算書の作成に有意義な内容を具体的、潜在的に有している。
複式簿記の原理により、借方金額と貸方金額は取引ごとに同額である。個々の取引を財務科目ごとに集計した合計残高試算表の借方、貸方の合計金額もまた同額となる。
キャッシュフローの観点から仕訳を見てみると次のことが分る。
キャッシュフローの内、外部からの入金は借方に現預金科目を、貸方に現預金科目以外の科目を仕訳する。入金の際、貸方に仕訳される財務科目は、無秩序に選択されるものではない。適切な科目が選択される。たとえば売上代金の回収に関する科目には、売掛金、受取手形等が選択される。また、貸方に仕訳される財務科目は、資金調達での借入金や貸付金の返済での貸付金等の科目が選択される。また、外部への出金は貸方に現預金科目を、借方に借方に現預金科目以外の科目を仕訳する。
出金の際、借方に仕訳される財務科目は、たとえば仕入代金の支払である買掛金、支払手形等の財務科目が選択される。また、借方に仕訳される財務科目は、借入金の返済や貸付金の回収等の科目が選択される。
【００１１】
上記において、現預金科目の相手科目について述べた。次に金額について、現預金科目の金額と現預金科目以外の科目の金額の関係について述べる。
先ず、合計残高試算表の現預金科目の借方金額、貸方金額が１ヶ月間のキャッシュフローの総額を意味するかどうかを検討する。
合計残高試算表の現預金科目の仕訳の相手科目には、現預金科目が含まれていることがある。典型的には、資金移動の取引である。
現預金科目には、通常複数の預金口座が含まれており、それらをまとめて現預金科目として合計残高試算表に表示される。
現預金科目間の取引には、複数の預金口座間の企業内部の資金移動取引も含まれている。
それを仕訳した結果、現預金科目の借方金額及び貸方金額は、外部からの入金合計である借方金額または外部への出金合計である貸方金額に比べ、同額膨らむこととなる。
しかし、このような企業内部の資金移動に伴う金額は、キャッシュフローにおいて入金または出金として認識すべきではない。このことから、資金移動の金額を合計残高試算表の現預金の借方金額、貸方金額から同額控除した金額をキャッシュフローの金額とするべきである。
【００１２】
次に、合計残高試算表の現預金科目以外の科目の借方合計金額、貸方合計金額が１ヶ月間のキャッシュフローの総額を意味するかどうかを検討する。
合計残高試算表の現預金科目以外の科目の仕訳の相手科目は、現預金科目である場合もあれば、現預金科目以外の科目である場合もある。
この、借方、貸方ともに現預金科目以外の科目である場合の取引はキャッシュフローにかかわりのない非資金取引である。
【００１３】
例えば、掛売上の場合を仕訳すれば、次のようになる。
売掛金 ／ 売上
ところで合計残高試算表には、このような非資金取引にかかる金額も含まれているため、それぞれの科目の借方金額及び貸方金額は非資金取引にかかる金額だけ膨らむこととなる。
この金額も、上記の双方が現預金である取引の場合と同様に、キャッシュフローにおいて入金または出金の相手科目の金額として認識すべきではない。それゆえに、これら非資金取引の金額を当該科目の借方金額及び貸方金額から控除してキャッシュフローの金額とするべきである。
【００１４】
このようにして合計残高試算表の金額から、現預金相互の取引金額及び非資金取引相互金額を控除した結果、資金である現預金科目の借方金額及び貸方金額は、、純粋なキャッシュフロー取引の金額だけが残されることとなる。また、現預金科目の相手科目であるその他の財務科目の借方金額及び貸方金額も、純粋なキャッシュフロー取引の金額だけが残されることとなる。
これを構造的に考えると、借方の現預金科目の金額と貸方のその他の財務科目の金額は同額となる。また、貸方の現預金科目の金額と借方のその他の財務科目の金額も同額となる。
すなわち、合計残高試算表を修正することにより、資金相互間の仕訳による金額及び、非資金相互間の仕訳による金額を除外すれば純粋なキャッシュフロー取引による金額だけとなる。
このような原理に基いて作成したキャッシュフロー計算書は理論的に資金を表すものであると言えるのである。頭書の課題は以上の原理により解決されたこととなる。（図１参照）
【００１５】
非資金相互間の仕訳による金額を除外するには、現預金科目以外の科目に同一の資金科目を付する。そうすることで、当該資金科目は貸借同額で相殺されキャッシュフローは生じない。
例えば、先の売掛金の借方と売上の貸方とが同一の「営業収入」の資金科目を関連付ければ、「営業収入」は貸方・借方同額となり、相殺されキャッシュフローは生じない。
このように、貸借同一の資金科目を設定することで、キャッシュフローに関係ない金額が除外されるのである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明プログラムにおいて、初期登録を行い、毎月のキャッシュフロー計算書を作成する手順は以下のとおりである。なお、ここではステップを追って実際の作業を行なう利用者のために、入力手段及び中間出力として『月次資金集計表』（図５）を作成させる例によって説明する。なお、『月次資金集計表』の作成は発明の構成要素ではなく、説明のために用いるものである。
【００１７】
コンピュータにおいて、まずキャッシュフロー計算書の表示項目である資金科目に出金と入金とを区分する符号を付けた資金科目マスターとして『資金科目表』（図２）を、記憶装置に記憶させておく。
次に財務科目のうち、現金・預金科目以外の財務科目の借方項目及び貸方項目に、資金科目を関連付けた、関連付けマスターの例として『財務科目への資金科目登録表』（図３）を記憶装置に記憶させておく。
【００１８】
次に、入力手段として『月次資金集計表』（図５）の「月次合計残高試算表」を表示して処理する例を説明する。
先ず、基礎データとして、財務会計システム等、他のシステムで作成した合計残高試算表の現金・預金科目の前月残高、借方及び貸方のデータを、『月次資金集計表』（図５）の「月次合計残高試算表」の現金・預金科目の前月残高、借方項目・貸方項目に入力する。
次に、他のシステムで作成した合計残高試算表の現金・預金科目を除く財務科目の借方または貸方のデータを、『月次資金集計表』（図５）の「月次合計残高試算表」の借方または貸方の項目に入力する。
次に、当該項目に入力された上記データに対して、記憶装置に記憶されている関連付けマスターとしての『財務科目への資金科目登録表』（図３）を参照し、その関連付けに従って、借方項目または貸方項目に応じた資金科目が呼び出される。
次に、入力された上記データに対して、記憶装置に記憶されている『資金科目表』（図２）を参照して、入出金区分が呼び出される。
【００１９】
次に、呼び出された資金科目の入出金区分が「出金」である場合は、当該データが入力された欄と同一の財務科目行上の「資金集計表」の「出金」の「資金科目」欄に資金科目を表示させ、また、当該入出金区分が「入金」である場合は、当該データが入力された欄と同一の財務科目行上の「資金集計表」の「入金」の「資金科目」欄に資金科目を表示させる。
【００２０】
次に、当該データの金額を、資金科目の入出金区分に従って表示させる。
【００２１】
次に、『月次キャッシュフロー計算書』（図６）の作成方法について述べる。まず、上記の「資金集計表」に表示された金額を、資金科目ごとに集計し、『月次キャッシュフロー計算書』（図６）に入金の区分に属する資金科目の金額はプラスの金額で、出金の区分に属する資金科目の金額はマイナスの金額で、資金科目表の配列に従って資金科目及び金額を表示させる。
資金科目ごとに集計するのは、「資金集計表」には財務科目を基準に資金科目を設定しているため、同一の資金科目が複数存在するからである。例えば、売掛金、受取手形及び売上の資金科目は「営業収入」である。それをまとめて当該月の「営業収入」の金額を求める。
次に、上記『月次キャッシュフロー計算書』（図６）で、資金活動内容により資金科目を区分するキャッシュフロー区分ごとの「小計」欄、「現金預金の増減額」欄、及び「月末現金預金残高」欄に、それぞれの金額を計算し、それぞれ表示させる。
次に、上記『月次キャッシュフロー計算書』（図６）で、上記の「月次合計残高試算表」欄に入力した現金・預金科目のデータにより、「月初現金預金残高」欄、及び「現金預金勘定の残高」欄に、それぞれの金額を計算し、それぞれ表示させる。
【００２２】
以上の手順により、本発明プログラムによる『月次キャッシュフロー計算書』（図６）が完成する。以上が請求項１の実施形態の説明である。次に請求項２の実施形態を説明する。
【００２３】
他のシステムで作成した合計残高試算表のデータが実際のキャッシュフローの内容を充足していない場合、そのデータから作成された「月次合計残高試算表」も、実際のキャッシュフローの内容を充足していない。そこで、より正確なキャッシュフロー計算書を得るためには、これを修正する必要がある。その修正方法を述べる。
請求項１において作成した、月次キャッシュフロー計算書の内容に修正を行う必要がある場合の修正方法は、以下の通りである。
【００２４】
まず、入力された「月次合計残高試算表」のデータを修正するために修正仕訳データとして現金・預金科目以外の財務科目及び金額を『修正仕訳入力表』（図８）に入力する。
次に、入力した修正仕訳データの金額を、財務科目の借方及び貸方ごとに集計する。集計した金額を『月次資金集計表（修正仕訳あり）』（図９）の「修正仕訳集計表」の当該金額の借方項目または貸方の項目に表示する。
次に、「資金集計表」の「出金」及び「入金」欄に表示されている「資金科目」及び「金額」をすべて、「修正資金集計表」の応当欄に転記して表示する。
次に、「修正仕訳集計表」欄に表示されたそれぞれの金額ごとに、記憶装置に記憶されている関連付けマスターとしての『財務科目への資金科目登録表』（図３）を参照し、その関連付けに従って借方または貸方それぞれの資金科目を呼び出す。
次に、上記「修正仕訳集計表」欄に表示されたそれぞれの金額ごとに、記憶装置に記憶されている資金科目マスターとしての『資金科目表』（図２）を参照して、入出金区分を呼び出す。
次に、上記呼び出された資金科目及び入力された金額を、同一の財務科目行上の「修正資金集計表」欄に表示させる。
次に、上記の「修正資金集計表」に表示された金額を、資金科目ごとに集計し、『月次キャッシュフロー計算書』（図１０）に入金の区分に属する資金科目の金額はプラスの金額で、出金の区分に属する資金科目の金額はマイナスの金額で、資金科目及び金額を表示させる。
以上の手順により、修正された『月次キャッシュフロー計算書』（図１０）が作成される。以上が請求項２の実施形態の説明である。
【００２５】
なお、以上に述べた月次キャッシュフロー計算書の作成手順、あるいは修正手順は、本プログラムをコンピュータで実施させた場合の一例であり、請求項１または請求項２についての要件ではなく、実施の形態は他にもいくつか考えられる。
たとえば、『月次資金集計表』（図５）において、いったん「月次合計残高試算表」から「資金集計表」へ集計表示させる手順を省き、その演算を記憶装置上の演算のみに留め、「月次合計残高試算表」から直接『月次キャッシュフロー計算書』（図６）へ表示させてもよい。
また、修正仕訳がある場合には、『月次資金集計表（修正仕訳あり）』（図９）において、いったん「月次合計残高試算表」から「資金集計表」へ集計表示させる手順を省き、「月次合計残高試算表」と「修正仕訳集計表」の金額を集計して直接「修正資金集計表」へ表示させる方法もある。
あるいは、修正仕訳がある場合にも、「資金集計表」、「修正仕訳集計表」及び「修正資金集計表」への集計表示も省き、これらの演算を記憶装置上の演算のみに留め、「月次合計残高試算表」から直接『月次キャッシュフロー計算書』（図１０）へ表示させる方法も考えられる。
【００２６】
以上のようにして作成、ないしは修正された『月次キャッシュフロー計算書』（図１０）のデータを、毎月記憶装置に記憶させておき、任意の数か月分を並列表示させ月次推移キャッシュフロー計算書を作成する。例えば１２か月分を並列表示させれば『月次推移キャッシュフロー計算書』（図１１）が作成される。
【００２７】
上記の「財務科目への資金科目の関連付け」は、入力に先立って、決められたテーブルとして記憶させておく。そして、当該テーブルとは、具体的には図３に示す『財務科目への資金科目登録表』である。そして、関連付けは図２に示す『資金科目表』に定義された資金科目を、図３に示す『財務科目への資金科目登録表』において財務科目の借方及び貸方へ登録することで行う。同表でそれぞれの財務科目について、借方項目および貸方項目のそれぞれに資金科目を指定しておくことで、入力された合計残高試算表の借方・貸方の金額が、それぞれ関連づけられている資金科目の金額に置き換えられる。例えば、当該『財務科目への資金科目登録表』（図３）の最初の財務科目「売掛金」を例にとると、借方資金科目が「営業収入」と指定されている。これは財務科目の「売掛金」の借方項目が、資金科目「営業収入」に関連づけられているという意味である。
【００２８】
具体的に例示すれば、「売掛代金１０，０００を現金で入金した」という取引は、財務会計において（借方）現金 １０，０００／（貸方）売掛金 １０，０００と仕訳する。この取引以外はなかったとすれば合計残高試算表には売掛金科目の貸方には１０，０００と表示される。売掛金の貸方金額１０，０００を、本発明にあっては、上記の関連付けに従って、資金科目「営業収入」１０，０００と置き換えることができるわけである。資金科目「営業収入」は、『資金科目表』を参照して「入出金区分」が「入金」という情報が得られるから、その結果として、当月の合計残高試算表の、売掛金の貸方金額１０，０００（その部分だけを見た場合）というデータからは、入出金区分は入金のため金額は「プラス」で、「営業収入」１０，０００というキャッシュフロー計算書が生成されることとなる。
【００２９】
上記の「関連付け」の対象に関して説明すれば次のとおりである。財務科目の借方項目及び貸方項目の全てに資金科目を関連づけるものではない。資金そのものである現預金科目は、関連づけられる財務科目の対象から除外する。従って、その関連付けられる財務科目の借方項目及び貸方項目は「資金である現預金科目を除く財務科目」の借方項目及び貸方項目を対象とする。そして、本発明に使用する合計残高試算表のデータの範囲は、「現預金科目を除く財務科目」で「借方項目及び貸方項目」である。
【００３０】
以上により合計残高試算表の中で特定した範囲の項目の金額が、どのように関連付けられて資金科目の金額に置き換えられ、更に集計されキャッシュフロー計算書に表されるかを説明する。
【００３１】
複数の財務科目の借方金額及び貸方金額を通算（加減）した金額が資金科目と関連づけられて有意義な情報となるものと、財務科目の借方金額及び貸方金額がおのおの単独で資金科目と関連づけられて有意義な情報となるものとがある。
本発明においては、各財務科目の借方及び貸方それぞれの項目を単独で資金科目に関連付けているが、現実的には、資金的に同じグループの財務科目の中では、その借方金額及び貸方金額を通算した金額を、特定の資金科目に関連づけ集計しなければならない。
なお、「資金的に同じグループ」とは何かを説明する。商取引が発生してから決済に至る、すべての過程において関与する財務科目は資金的に同じ意味を持っている。そのようなときに、これらの財務科目は「資金的に同じグループ」に属している、という。
【００３２】
具体的な例として、次の取引が挙げられる。金額を省略した取引を示し、次に仕訳を示す。
▲１▼ 売上代金の一部として、現金で前受けした。
（借方）現預金 ／ （貸方）前受金
▲２▼ 商品を引渡し、前受金を決済の一部として充当し、残りを売掛金とした。
（借方）前受金 ／ （貸方）売上
（借方）売掛金 ／ （貸方）売上
▲３▼ 売掛金の支払期日が到来して、一部を現金で入金し、残りを手形で受け取った。
（借方）現預金 ／ （貸方）売掛金
（借方）受取手形／ （貸方）売掛金
▲４▼ 手形期日の到来し、手形が決済され、預金口座へ入金した。
（借方）現預金 ／ （貸方）受取手形
ここでの一連の過程において用いた、「前受金」、「売上」、「売掛金」、「受取手形」は、売上代金の決済に至る過程で発生する財務科目である。従って、資金的に同一のグループに属することとなる。すなわちこれらは、資金科目の「営業収入」に関連づけられるべきグループの財務科目である。
そして、資金的に同一のグループに属するいくつかの財務科目の借方及び貸方項目を通算して、有意義な情報を提供するものは次のようなものである。 資金科目の「営業収入」は、財務科目の売上、売掛金、受取手形、前受金の借方及び貸方を通算して求めることを上に述べた。
また、「営業収入」の場合は、通算した金額は通常貸方が多く、その超過した金額が「営業収入」となる。貸方が多くなる理由は、上記の科目の相手科目である現預金科目が資金そのものであるので、これを除いて通算しているからである。
また、資金科目の「商品仕入支出」に関連づけられるべきグループの財務科目には仕入、買掛金、支払手形、前渡金がある。これらは商品仕入代金決済の過程において用いる財務科目である。
このように、「資金的に同じグループ」に属している各科目を通算することで、間接的に相手科目である現預金科目の金額を把握する。
本発明は、上記の会計上の原理を発見し、それをプログラム化ものである。
【００３３】
また、財務科目のうち借方項目または貸方項目単独で資金科目と関連づけられて、有意義な情報を提供するものとしては、次のようなものがある。
▲１▼ 財務科目の「借入金」の借方項目を資金科目の「借入金の返済による支出」に関連付ける例
▲２▼ 財務科目の「借入金」の貸方項目を資金科目の「借入金の借入による収入」に関連付ける例
ここで、「借入金」が借方項目の場合に支出、貸方項目の場合に収入とするのは、相手科目を現預金であると仮定するからである。
以下では、上記の関連付けの理解を容易にするために、▲１▼借入の返済及び▲２▼借入による資金調達を財務会計と資金科目について仕訳によって説明する。
▲１▼ 財務会計の仕訳 （借方）借入金 ／（貸方）現預金（資金科目）借入金の返済による支出
▲２▼ 財務会計の仕訳 （借方）現預金 ／（貸方）借入金（資金科目）借入金の借入による収入
【００３４】
上記の仕訳でみたように、借方及び貸方の項目が単独で資金科目と関連づけられて、有意義な情報を提供する財務科目の借方及び貸方の項目は、相手科目がいずれも現預金科目である。例としては、貸付金、借入金、差入れ保証金、預り保証金などが挙げられる。
【００３５】
以上説明したように、「関連付け」とは、これを総括すれば、「合計残高試算表の資金と定義した現預金科目を除く財務科目の借方項目及び貸方項目を対象として、それらの財務科目の借方項目及び貸方項目にそれぞれ同一の、または別々の資金科目を登録して、財務科目の借方項目及び貸方項目から資金科目へ置き換えること」であると定義される。
【００３６】
次に、本発明において用いる各種計算書の具体的構成に関して説明すれば次のとおりである。
図２『資金科目表』は資金科目マスターの例である。これには各種活動によるキャッシュフローの資金科目名表示欄ｖ２と、各資金科目の属性として入金として扱うか出金として扱うかを特定する入出金区分欄ｖ１とを具えている。
【００３７】
図３『財務科目への資金科目登録表』は関連付けマスターの例である。「売掛金」「受取手形」「減価償却資産」等の財務科目を記載した財務科目記載欄ｓ１と、財務科目の借方へ資金科目を関連付けるために登録するための借方資金科目名記載欄ｓ２と、同じく 貸方資金科目名記載欄ｓ３とを具えている。
【００３８】
図４『合計残高試算表』は他のシステムからの入力データの一例である。この『合計残高試算表』は基本的な様式を表したものである。当該『合計残高試算表』は、一般に財務科目記載欄ｒ１と、前月残高記載欄ｒ２と、借方記載欄ｒ３と、貸方記載欄ｒ４と、当月残高記載欄ｒ５とを具えている。
なお実務において使用される合計残高試算表は、通常この他にも途中行に適宜に小計を表示するための小計欄と、最下行に合計を表示するための合計欄を備えている。
【００３９】
図５『月次資金集計表』は財務科目ごとに関連付けられたデータの資金科目及び金額を入出金の区分に従って記憶させる例である。この『月次資金集計表』は、財務科目記載欄ｗ１と、各財務科目につき「前月残高」「借方」「貸方」「当月残高」の各記載欄を具えた月次合計残高試算表欄ｗ２と、それぞれ「資金科目」と「金額」から成る「出金」と「入金」の記載欄を具えた資金集計表欄ｗ３とを具えている。
【００４０】
図６『月次キャッシュフロー計算書』は一ヶ月間のキャッシュフローを表した例である。この月次キャッシュフロー計算書は、資金科目欄ｂ１と、金額欄ｂ２を具えている。金額欄ｂ２には、入金の区分に属する資金科目の金額はプラスの金額で、出金の区分に属する資金科目の金額はマイナスの金額で、それぞれ表示させる。
また、キャッシュフロー区分ごとの「小計」欄ｂ３、「現金預金の増減額」欄ｂ４、「月末現金預金残高」欄ｂ５を具え、それぞれの金額を計算し、表示させる。
また、「月初現金預金残高」欄ｂ６と、「現金預金科目の残高」欄ｂ７を備え、現金・預金勘定のデータにより、それぞれの金額を計算し表示させる。
【００４１】
図１１は請求項３の『月次推移キャッシュフロー計算書』を表した例である。当該月次推移キャッシュフロー計算書は資金科目欄ｘ１と、過去から現在に至る複数月の月次キャッシュフロー計算書を表すための金額欄ｘ２…と、当年度累計金額欄ｘ３と、前年度累計金額欄ｘ４とを具えたものである。
【００４２】
上記の各表を用いて、キャッシュフローを集計表示しただけでは、必ずしも満足なキャッシュフロー計算書の作成はできないことがある。そのために本発明ではきめのこまかいキャッシュフロー計算書を作成するために、図７に示す『勘定分析表』と、図８に示す『修正仕訳入力表』を用いて修正を行う。
【００４３】
一例として、資金科目の「営業収入」の修正を取り上げる。
図７の『勘定分析表』は「売掛金」「買掛金」のように財務科目の詳細を分析するための借方・貸方欄ｙ１…が設けられている。
また、上記の修正仕訳入力表は図８に示すように、修正を行なう財務科目とその金額欄ｚ１が設けられている。
各財務科目に対する１月間合計としての借方または貸方に入力された金額は、そのままでは単一の資金科目に置き換えられてキャッシュフロー計算書が作成されてしまう。 これを正しい内容を表したキャッシュフロー計算書とするために、上記のような構成を具えた修正仕訳入力表等を用いて財務科目の振替仕訳を通してキャッシュフロー計算書の内容を修正する。
【００４４】
図９は図５に示す『月次資金集計表』に、修正仕訳機能を付加した『月次資金集計表（修正仕訳あり）』を表したものである。
この計算表は、「月次合計残高試算表」欄ｐ１と、「資金集計表」欄ｐ２と、「修正仕訳集計表」欄ｐ３、「修正資金集計表」欄ｐ４から成る。これらの各欄ｐ１〜ｐ４を一覧に表示する。或いは、これらを各欄を独立して表示してもよい。ｐ２〜ｐ４の各欄は表示を省略して、メモリー上にておいて演算させた結果を用いて『月次資金集計表（修正仕訳あり）』させてもよい。
【００４５】
上記の「月次合計残高試算表」欄ｐ１は、「現金・預金」「減価償却資産」「売上高」等の「財務科目」表示欄ｐ１２を具えており、さらに、「月次合計残高試算表欄」ｐ１は、「前月残高」「借方」「貸方」「当月残高」の表示欄を具えている。なお、上記の「財務科目」欄ｐ１２は、「資金集計表」欄ｐ２、「修正仕訳集計表」欄ｐ３、「修正資金集計表」欄ｐ４に共通して用いる項目である。
【００４６】
上記の「修正仕訳集計表」欄ｐ３は前記の図５『月次資金集計表』に示すものに新たに加えられた欄で、借方ｐ３１と貸方ｐ３２とを具えたものである。 そして、上記の「修正資金集計表」欄ｐ４も前記の図５『月次資金集計表』に新たに加えられた欄であ。「資金科目」欄と「金額」欄とからなる「出金」欄ｐ４１と、同じく「資金科目」欄と「金額」欄とからなる「入金」欄ｐ４２とを具えている。
【００４７】
図１０は図６に示す月次キャッシュフロー計算書が、修正仕訳された場合の形態を表した『月次キャッシュフロー計算書（修正仕訳あり）』である。その構成は、図６に示すものとまったく同一である。
【００４８】
図１２は本発明プログラムを用いて月次推移キャッシュフロー計算書を作成する場合の手順、ならびに本プログラムによる処理を表したフローチャートである。
同図に示すように、全体の作業は「登録」と「月次処理」とに大別される。
まず、「登録」は、資金科目を登録する作業と、財務科目を登録する作業と、その財務科目の借方項目及び貸方項目に資金科目を登録して関連づける作業とである。
次に、月次の処理は他のシステムで作成された合計残高試算表の金額を入力する作業と、本プログラムが作動することによって、以下のステップによりキャッシュフロー計算書が完成する作業とである。合計残高試算表の金額を前記の関連づけにより資金科目の金額に置き換えて集計するステップと、月次キャッシュフロー計算書及び月次推移キャッシュフロー計算書を生成するステップとである。
上記に加え、修正仕訳データを入力する作業と、それに基づき修正された月次キャッシュフロー計算書及び月次推移キャッシュフロー計算書を生成するステップとがある。
【００４９】
本発明においては、月次合計残高試算表の財務科目の借方及び貸方の金額が、関連づけに従って資金科目の金額に置き換えられる。
例えば、財務科目の売掛金の借方及び貸方は、営業収入に置き換えられる。
ところで、実際の取引ではこの借方に、買掛金（相殺の場合）、支払手数料な
ど、
【００５０】で述べた「資金的に同じグループ」に属さない財務科目が含まれていることがある。このような場合は、売掛金の貸方を分析する必要がある。その結果、どのような相手科目が仕訳されているかにより資金科目の金額を修正する。分析するには『勘定分析表』（図７）を用いる。
このように『勘定分析表』（図７）は、必要な財務科目についての勘定分析を行うものである。
【００５１】
月次合計残高試算表の財務科目が、キャッシュフロー計算書にどのように表示されるかを、「営業収入」の例を用いて説明する。「営業収入」は「現金売上収入」「受取手形回収収入」「売掛金収入」「前受金収入」に細分することもできるから、この場合は、資金科目としてそれらの細分された科目を用いることとなる。 しかし、以下の事例では、それらを総称する「営業収入」の資金科目を用いて説明する。
【００５２】
キャッシュフロー計算書の「営業収入」に属する財務科目は本例では売掛金、受取手形、前受金及び売上高である。 図３に示す『財務科目への資金科目登録表』は、これらの財務科目の借方項目と貸方項目に資金科目を登録して関連付けを行った例を表したものである。
【００５３】
図５に示す『月次資金集計表』の月次合計残高試算表欄ｗ２の借方、貸方には図４に示す『合計残高試算表』の金額を入力する。本例では、「現金・預金」から「仕入高」までの金額が「ａ」から「ｌ」の欄に入力された状態を示している。なお、現金・預金の金額「ａ」から「ｄ」は資金そのものであるから、キャッシュフロー計算の対象にはならない。ただ入力の妥当性を検証するためには必要である。さらに、『月次キャッシュフロー計算書』（図６）の「月初現金預金残高」欄ｂ６や「現金預金勘定の残高」欄ｂ７を計算するためにも必要である。
「営業収入」に属する科目の金額は「ｅ」、「ｆ」、「ｉ」及び「ｊ」である。
また「仕入支出」に属する科目の金額は「ｇ」、「ｈ」、「ｋ」及び「ｌ」である。
【００５４】
図９の『月次資金集計表（修正仕訳あり）』の資金集計表欄ｐ２には、資金科目とその金額を表示する。
例えば、売掛金について述べれば次ぎの通りである。
先ず、資金科目と入出金区分について述べる。
売掛金の借方・貸方はいずれも図３『財務科目への資金科目登録表』で資金科目を「営業収入」として関連付けている。
「営業収入」は図２『資金科目表』の入出金区分で、「入金」と定義されている。
次は営業収入の金額について述べる。売掛金の借方はｅ、貸方はｆと入力され
ている。
【００５５】で述べたように、入出金区分が「入金」であれば、貸方金額を加算し、借方金額を減算する。このことから、ｆからｅを差引いた金額Ａが求められた金額である。
同様に、「売上」についても資金科目は「営業収入」で、ｊからｉを差引いた金額Ｃが求められた金額である。
ここで図６『月次キャッシュフロー計算書』の「営業収入」の金額はＡ＋Ｃとなる。
また、「仕入支出」についても同様である。
【００５６】
ところで、修正仕訳の必要な場合は、まず図７に示すような『勘定分析表』を作成し、修正事項を図８の『修正仕訳入力表』に入力する。修正の対象事項は実際のキャッシュフローを表していないため、修正仕訳入力表において、修正事項がキャッシュフローへの修正を行うためである。 その結果は、図９の『月次資金集計表（修正仕訳あり）』の修正仕訳集計表欄ｐ３に表示される。
【００５７】
図９の資金集計表欄ｐ２に上記の修正仕訳集計欄ｐ３を加減した結果が修正資金集計表欄ｐ４の出金欄または入金欄に集計表示される。具体的には売掛金と買掛金の相殺を取り消す修正仕訳により、売掛金は修正仕訳集計表欄では借方欄に「営業収入」が「ｍ」、修正資金集計表欄では入金欄に「営業収入」が「−ｍ」として表示され集計される。この結果、売掛金からの「営業収入」は、月次合計残高試算表ｆよりｅを差引き、ｍを差引いた「Ｅ」である。月次キャッシュフロー計算書（修正仕訳あり）の「営業収入」はＥとＣの合計である。
一方、買掛金は修正仕訳集計表欄では貸方欄に「仕入支出」が「ｍ」、修正資金集計表欄では出金欄に「仕入支出」が「−ｍ」として表示され集計される。この結果、買掛金からの「仕入支出」は、「Ｆ」であり、「仕入支出」の合計はＦとＤの合計である。
【００５８】
本発明のプログラムを用いてキャッシュフロー計算書を作成した、具体的事例を詳述すれば次のとおりである。
下記の簡単でわかりやすい例を取り上げる。
（取引の事例） 当月の取引が次の順序で発生した。
１．×月３日 得意先Ａ社から、商品代金の一部として、現金で１００円の前払いを受けた。前受金１００円を計上した。
２．×月１０日 得意先Ａ社へ商品３００円を引渡した。売上３００円を計上。５日の前受金１００円を決済の一部として振替え、残金２００円を売掛金とした。
３．×月１５日 得意先Ａ社より、残金２００円について、現金５０円、約束手形１５０円の支払を受けた。手形期日は当月３０日。
４．×月３０日 得意先Ａ社の手形１５０円が決済され、当座預金へ入金された。
【００５９】
以上の取引から、キャッシュフロー計算書を作成する方法を順を追って説明する。
まず、取引の処理に先立って、次の登録をしておく。
▲１▼資金科目
まず、資金科目を登録する。その例は、図２『資金科目表』に示すとおりであり、営業に関する入金は、「コード１１１ 営業収入」を使用する。
▲２▼関連付け
入金があった場合に、財務科目「前受金」、「売上」、「売掛金」、「受取手形」及び「売上高」を使用して仕訳される入金は営業に関する入金である。 つまりそれらはキャッシュフローから見ると、すべて「営業収入」に関連付けされるべき同一のグループに属する財務科目である。
そこで、これらの科目の借方及び貸方に対して、同一の資金科目「営業 収入」を登録して、関連付けておく。（図３より抜粋の図１３『財務科目への資金科目登録表』参照）
そうすると、営業に関する入金が発生して、その取引を財務科目「前受金」、「売上」、「売掛金」、「受取手形」、「売上高」を使用して入力すれば、この関連付けを参照することにより、資金科目「営業収入」に置き換えることができる。
【００６０】
次に、取引の順序に従って説明する。
１．×月３日 得意先Ａ社から、商品代金の一部として、現金で１００円の前払いを受け、前受金１００円を計上した。
▲１▼仕訳
（借方）現金 １００ ／ （貸方）前受金 １００
▲２▼合計残高試算表（図１４参照）
（実際の合計残高試算表は、通常は月に一度だけ出力する。しかしここでは説明の都合上、取引が発生した日付ごとに合計残高試算表を出力したものとする。）
図１４において、このうち現預金は資金そのものであり、また残高はキャッシュフロー計算書の作成に必要ではない。そのためここでは、楕円で囲った部分の「前受金、貸方１００」だけがキャッシュフロー計算書に使用される。
▲３▼月次資金集計表
上のデータを図５の月次合計残高試算表へ入力して集計すると、財務科目「前受金」が資金科目「営業収入」に関連付けられているので、図１５のように表示される。
▲４▼これを図６に示す『月次キャッシュフロー計算書』へ集計すると図１６に示す月次キャッシュフロー計算書が作成される。
【００６１】
２．×月１０日 得意先Ａ社へ商品３００円を引渡した。
売上３００円を計上。５日の前受金１００円を決済の一部として振替え、残金２００円を売掛金とした。
このうち、現預金は資金そのものであり、また残高はキャッシュフロー計算書の作成に必要ではない。そのためここでは楕円で囲った部分の、「売掛金」以下の、借方及び貸方の４つのデータだけがキャッシュフロー計算書に反映される。
▲３▼月次資金集計表
上記のデータを図５の月次合計残高試算表へ入力して集計すると、財務科目「売掛金」、「前受金」、「売上」が資金科目「営業収入」に関連付けられているので、図１８のように表示される。
なおここで、売掛金行の営業収入の入金金額がマイナスになっていることは、次のように考えるべきである。
財務科目「売掛金」が借方に仕訳されるということは、その科目単独でキャッシュフローを把握するのではなく、資金的に同一のグループに属する他の財務科目の金額と併せて把握すべきである。
▲４▼これを図６『月次キャッシュフロー計算書』へ集計すると、図１９に示す月次キャッシュフロー計算書が作成される。
これは結果的に見ると、×月３日に作成された月次キャッシュフロー計算書と同じであり、一見不思議に思えるかもしれないが、しかし本日は会計取引は発生したものの、キャッシュには動きがないことを考えれば、当然の結果である。
【００６２】
３．×月１５日 得意先Ａ社より、残金２００円について、現金５０円約束手形１５０円の支払を受けた。手形期日は当月３０日。
このうち、現金は資金そのものであり、また残高はキャッシュフロー計算書の作成に必要ではない。そのためここでは楕円で囲った部分の、「売掛金」以下の、借方及び貸方の６つのデータだけをキャッシュフロー計算 書に使用する。
▲３▼月次資金集計表（図２１参照）
上記のデータを図５の月次合計残高試算表へ入力して集計すると、財務科目「売掛金」、「受取手形」、「前受金」、「売上」が資金科目「営業収入」に関連付けられているので、図２１のように表示される。
▲４▼これを図６『月次キャッシュフロー計算書』へ集計すると、図２２に示す月次キャッシュフロー計算書が作成される。
×月１０日に比べて、営業収入が５０円増加しているが、これは本日、現金による入金５０円があった結果である。
【００６３】
４．×月３０日 得意先Ａ社の手形１５０円が決済され、当座預金へ入金された。
▲１▼仕訳
（借方）当座預金 １５０ ／ （貸方）受取手形 １５０
▲２▼合計残高試算表（図２３参照）
同表に示されているうち、現預金は資金そのものであり、また残高はキャッシュフロー計算書の作成に必要ではない。そのためここでは楕円で囲った部分の、「売掛金」以下の、借方及び貸方の７つのデータだけをキャッシュフロー計算書に使用する。
▲３▼月次資金集計表（図２４参照）
上記のデータを図５の月次合計残高試算表へ入力して集計すれば、財務科目「売掛金」、「受取手形」、「前受金」、「売上」が資金科目「営業収入」に関連付けられているので、図２４に示すように表示される。
▲４▼これを図６『月次キャッシュフロー計算書』へ集計すると、図２５に示す月次キャッシュフロー計算書が作成される。
ここまで、いくつかのプロセスを経て、当月の売上３００円の代金すべてが決済され、入金された結果が、このキャッシュフロー計算書に表されている。
【００６４】
【発明の効果】
本発明により、合計残高試算表の財務科目の借方項目及び貸方項目に資金科目を関連付け、合計残高試算表の合計残高を入力することでデータ量が少なくなり、その結果容易に直接法によるキャッシュフロー計算書が作成できる。
【００６５】
本発明のキャッシュフロー計算書作成プログラムは、他のシステムで作成した月次合計残高試算表を基礎データとしてキャッシュフローを作成するものである。
しかしながら、合計残高試算表を唯一の入力データとした場合は、実際のキャッシュフローを忠実に表示するのは困難な場合がある。何故ならば、資金科目「営業収入」を例として説明する。「営業収入」として表される財務科目には「売掛金」、「受取手形」、「前受金」及び「売上高」などがある。
このうちたとえば売掛金の回収は、合計残高試算表の売掛金の貸方の金額として表される。ところが売掛金の貸方に対する相手科目には現預金科目による回収のみが仕訳されるわけではない。実際に勘定分析を行えば、売掛金の貸方に対する借方は、現預金による入金のほかに、「買掛金」との相殺、振込手数料の受取人負担として「支払手数料」が控除されている場合、等さまざまな財務科目により構成されていることが多い。これらの財務科目のうち、資金科目「営業収入」以外の資金科目に置き換えられる財務科目については、当該売掛金の貸方の構成から除外しないと、正しいキャッシュフローを示さない。
請求項２の発明は、それらを適宜修正仕訳することにより、必要に応じた精度によるキャッシュフロー情報が得られるようにしたのである。
また、他の効果として、請求項 ３で示すように、月次キャッシュフローのデータを複数月連続して示すことで、過去から現在までの月の推移が把握できる。
【特許文献１】特開２００１−２１６４４８号公報
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の前提をなす合計残高試算表のキャッシュフローの原理を表した図である。
【図２】本発明において使用する資金科目マスターの例である「資金科目表」を表した図である。
【図３】本発明において使用する関連付けマスターの例である「財務科目への資金科目登録表」を表した図である
【図４】本発明において使用する他のシステム作成の「合計残高試算表」の例を表した図である。
【図５】本発明において使用する「月次資金集計表」を表した図である。
【図６】本発明の出力帳票である単月の「月次キャッシュフロー計算書」を表した図である。
【図７】本発明において使用する「勘定分析表（営業収入関係）」を表した図である。
【図８】本発明において使用する「修正仕訳入力表」を表した図である。
【図９】本発明において使用する「月次資金集計表（修正仕訳あり）」を表した図である。
【図１０】本発明において使用する「月次推移キャッシュフロー計算書（修正仕訳あり）」を表した図である。
【図１１】本発明において使用する「月次推移キャッシュフロー計算書」を表した図である。
【図１２】本発明の処理の流れを表したフローチャートである。
【図１３】説明用として示す「財務科目への資金科目登録表」を表した図である。
【図１４】説明用として示す「合計残高試算表」を表した図である。
【図１５】説明用として示す「月次資金集計表」を表した図である。
【図１６】説明用として示す「月次推移キャッシュフロー計算書」を表した図である。
【図１７】説明用として示す「合計残高試算表」を表した図である。
【図１８】説明用として示す「月次資金集計表」を表した図である。
【図１９】説明用として示す「月次推移キャッシュフロー計算書」を表した図である。
【図２０】説明用として示す「合計残高試算表」を表した図である。
【図２１】説明用として示す「月次資金集計表」を表した図である。
【図２２】説明用として示す「月次推移キャッシュフロー計算書」を表した図である。
【図２３】説明用として示す「合計残高試算表」を表した図である。
【図２４】説明用として示す「月次資金集計表」を表した図である。
【図２５】説明用として示す「月次推移キャッシュフロー計算書」を表した図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a program for creating a cash flow statement.
[0002]
[Prior art]
There are direct and indirect methods for displaying cash flow statements.
The cash flow statement is divided into three categories, “cash flows from operating activities”, “cash flows from investing activities” and “cash flows from financing activities”, depending on funding activities.
Funding activities for “cash flows from investing activities” and “cash flows from financing activities” are the same for both direct and indirect methods. The difference is the display of cash activities in “Cash Flow from Operating Activities”.
The direct method is a method in which cash flows related to operating activities such as revenues from sales, etc. and expenditures for purchasing raw materials or products are displayed in total, and the difference is displayed as “cash flows from operating activities”.
On the other hand, the indirect method is a method of displaying “cash flows from operating activities” by adding or subtracting non-funding profit / loss items and changes in receivables and payables related to operating activities on the balance sheet to net income in the income statement. is there.
[0003]
The conventional method of creating a cash flow statement using the direct method is to add cash items (cash flow accounting items) such as sales receipts to cash deposit items (financial items in financial accounting) defined as funds for each accounting process. It is a method of adding and counting (refer to the published patent publication "Japanese Patent Laid-Open No. 2001-216448").
On the other hand, the conventional method of preparing the cash flow statement using the indirect method uses a worksheet to adjust the net income on the income statement for non-cash profit / loss items and the increase / decrease in receivables and payables related to balance sheet operating activities. The worksheet method is used to display “cash flows from operating activities”.
[0004]
Therefore, since the direct method requires a lot of labor for the above reasons, there are few preparation examples by the conventional direct method. In a survey of American companies, only 10 of the 600 research companies have adopted the direct method.
However, the direct method has many advantages over the indirect method. For example, the direct method shows the total amount of cash flow related to revenue / expense for a period. This is used as an indicator for judging the borrowing limit or the amount available for repayment of borrowings. In addition, the direct method can capture the actual state of management because cash flows related to operating activities are displayed in total. Therefore, the cash flow statement should display the cash flows arising in business activities by the direct method. Australian and New Zealand accounting standards only provide for direct law. No country provides only indirect laws. The United States, United Kingdom, Canada and South Africa allow the choice between direct and indirect law, but countries other than the United Kingdom recommend direct law. Only the direct method should be accepted as a method of displaying cash flows from operating activities in the consolidated statement of cash flows in Japan.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As noted above, most cash flow statements for traditional disclosure purposes are indirect and sufficient for disclosure purposes. However, indirect methods are not sufficient for management purposes. This is because indirect methods are difficult to understand for many who are not professional.
As stated above, the direct method is the appropriate method for management purposes.
However, until now, the cash flow statement can be prepared by the direct method by adding cash items (cash flow accounting) such as sales receipts to the cash deposit item every time cash and deposit transactions occur. Therefore, it took a lot of labor and was cumbersome.
While knowing that the direct method is an appropriate display method, it was actually difficult to create a cash flow statement with the direct method to help with management. An object of the present invention is to facilitate the creation of a cash flow calculation document based at least on the direct method by reducing the amount of input data, which has been troublesome in the prior art.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is used to reduce the amount of input data and allow the computer to function as the following means to create an appropriate cash flow statement.
Associating a computer with a fund item, which is a display item in the cash flow statement, and a fund item master storage means with a classification of withdrawal and receipt, and a debit or credit item of all or some financial items Corresponding master storage means, input means for total balance trial balance data created by other systems, fund items associated with each amount and financial item, and withdrawal / receipt classification provided for the above fund items The storage means to be stored, the stored amount is totaled for each fund item, and the fund item, the total amount and the amount of cash / deposit are displayed as a display unit for displaying the cash flow statement for the single period. This solves the above problem.
In addition, when correcting the contents of the cash flow calculation sheet created from the total balance trial balance data created by other systems, it is also possible to add the means for inputting the revised journal data to each of the above means so that it can function. It has improved practicality.
In addition, the cash flow statement for a single period can be displayed in parallel so that the cash flow can be seen, or the cash flow statement for a single period can be accumulated for multiple periods such as quarters or half-years. It is also possible to make it easier to understand the trends of this, making it more convenient.
[0007]
The name of the fund item is different between the direct method and the indirect method. However, in the present invention, an appropriate name is set in the “cash item master” described in
The two methods differ in the names of funding subjects, etc., and it is complicated to exemplify the two methods in this specification. Only the direct method is described in the drawing.
[0008]
As mentioned earlier, the cash flow statement by the direct method was a method of setting a funding item in addition to a financial item as a counterpart item whenever a cash deposit transaction occurred in a bookkeeping transaction.
In contrast, the present invention focuses on each item of the debit and credit of the financial item and creates a cash flow statement by the direct method by converting the total amount of the period into the fund item by associating it with the fund item. Made it easy to do. As a result, it is not necessary to attach a fund item separately from the financial item each time a transaction occurs, and it is sufficient to convert the debit and credit items of the financial item into the fund item for a certain period of time. The fixed period is usually a month, and the specific data is the monthly total balance trial calculation table.
The program of the present invention relates a fund item, which is a unit of a display item of the cash flow statement, to each item of the debit and credit of the financial item, and the amount taken for each debit and credit of each financial item is The feature is that the cash flow statement is created by counting and displaying as the amount of the course.
[0009]
As long as it is spread, the fund item is not associated with the financial item itself, but the fund item is associated with the debit and credit items of the financial item. This is the essence of the present invention.
[0010]
The problem is whether or not the cash flow statement created by such a method represents funds in theory. Therefore, it is examined below whether the cash flow statement prepared in this way is theoretical and represents its contents.
The total balance trial balance is classified into financial items for the purpose of property management and profit calculation. If the classification of financial items is completely meaningless in the creation of the cash flow statement, it has a specific and potentially meaningful content in the creation of the cash flow statement.
Due to the principle of double entry bookkeeping, the debit amount and the credit amount are the same for each transaction. The total amount of debits and credits in the total balance trial calculation table that summarizes individual transactions by financial item is also the same amount.
Looking at the journal entry from the perspective of cash flow, the following can be seen.
Out of cash flow, for deposits from outside, debit the cash and deposit items and credit the non-cash items. Financial items that are credited to credit when depositing are not chosen randomly. Appropriate subjects are selected. For example, accounts receivable, bills receivable, etc. are selected as subjects related to sales price collection. In addition, as the financial items to be credited to the credit, items such as borrowings for raising funds and loans for repayment of loans are selected. Also, for withdrawals to the outside, cash deposit items are credited to the credit, and items other than cash deposit items are credited to the debit.
As the financial items to be debited at the time of withdrawal, for example, financial items such as accounts payable, bills payable, etc., which are payment of purchase money, are selected. In addition, as financial items to be debited, items such as repayment of borrowings and collection of loans are selected.
[0011]
In the above, I described the subject of cash deposits. Next, regarding the amount of money, the relationship between the amount of cash and deposits and the amount of items other than cash and deposits is described.
First, it is examined whether the debit amount and the credit amount of the cash deposit item in the total balance trial calculation table mean the total amount of cash flow for one month.
There may be a cash deposit item included in the journal item of the cash account item in the total balance trial calculation. Typically, it is a money transfer transaction.
The cash account item usually includes a plurality of deposit accounts, and these are collectively displayed as a cash account item on the total balance trial calculation table.
Transactions between cash and deposit items include internal funds transfer transactions between multiple deposit accounts.
As a result of the journalizing, the debit amount and the credit amount of the cash deposit item are increased by the same amount as the debit amount that is the total amount of deposits from the outside or the credit amount that is the total amount of withdrawals to the outside.
However, the amount associated with such internal corporate transfers should not be recognized as deposits or withdrawals in cash flows. For this reason, the amount of funds transferred should be the amount of cash flow deducted by the same amount from the debit amount of cash and deposits in the total balance trial calculation table.
[0012]
Next, it is examined whether or not the debit total amount and the credit total amount of items other than the cash and deposit items in the total balance trial calculation table mean the total amount of cash flow for one month.
The journal item of the journal entry other than the cash account item in the total balance trial calculation table may be a cash account item or a non-cash account item.
This transaction when the debit and credit are items other than cash and deposit items is a non-fund transaction that is not related to cash flow.
[0013]
For example, journaling the case of premium sales is as follows.
Accounts receivable / sales
By the way, since the total balance trial calculation table includes such an amount related to the non-financial transaction, the debit amount and the credit amount of each item are increased by the amount related to the non-financial transaction.
This amount should not be recognized as the amount of the deposit or withdrawal counterpart in the cash flow, as in the case of transactions where both are cash. Therefore, the amount of these non-cash transactions should be deducted from the debit amount and credit amount of the subject item to obtain the cash flow amount.
[0014]
As a result of subtracting the mutual transaction amount of cash and deposits and the mutual amount of non-cash transaction from the amount of the total balance trial calculation table, the debit amount and credit amount of the cash deposit item, which is the fund, Only the amount will be left. Further, only the amount of pure cash flow transaction is left as the debit amount and credit amount of the other financial items which are the counterpart items of the cash deposit item.
Considering this structurally, the amount of the debit cash deposit item is the same as the amount of other credit items of the credit. In addition, the amount of the cash deposit item of the credit and the amount of other financial items of the debit are the same amount.
In other words, by correcting the total balance trial calculation table, if the amount due to the journal between funds and the amount due to the journal between non-funds are excluded, only the amount due to the pure cash flow transaction is obtained.
It can be said that the cash flow statement prepared on the basis of such principles theoretically represents funds. The problem of the headline is solved by the above principle. (See Figure 1)
[0015]
In order to exclude the amount due to non-fundary journal entries, the same funding item is attached to items other than the cash deposit item. By doing so, the fund item is offset by the loan balance and no cash flow is generated.
For example, if the debit of the previous accounts receivable and the credit of the sales are associated with the same “operating income” fund item, the “operating income” becomes the same amount of credit and debit and is offset and no cash flow occurs.
In this way, by setting the same loan item, the amount that is not related to the cash flow is excluded.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the program of the present invention, the procedure for making an initial registration and creating a monthly cash flow statement is as follows. Here, a description will be given of an example in which a “monthly fund summary table” (FIG. 5) is created as an input means and an intermediate output for a user who performs actual work step by step. It should be noted that the creation of the “monthly fund summary table” is not a component of the invention but is used for explanation.
[0017]
In the computer, first, a “fund item table” (FIG. 2) is stored in the storage device as a fund item master in which a cash item that is a display item of the cash flow statement is attached with a sign for distinguishing withdrawal and payment. .
Next, store the “Financial Item Registration Table for Financial Items” (Figure 3) as an example of an association master that associates financial items with debit and credit items of financial items other than cash and deposit items. Store it in the device.
[0018]
Next, an example in which “monthly total balance trial calculation table” of “Monthly fund summary table” (FIG. 5) is displayed and processed as input means will be described.
First, as basic data, the previous month's balance, debit and credit data of the cash / deposit items in the total balance trial calculation table created by other systems such as the financial accounting system, etc. Enter in the previous month's balance, debit / credit items in the “Monthly Total Balance Trial Balance”.
Next, the debit or credit data of the financial items excluding cash and deposit items in the total balance trial calculation table created by another system is used as the “Monthly Total Balance Trial Calculation Table” in the “Monthly Funds Summary Table” (Figure 5). Enter in the debit or credit field.
Next, with reference to the “Funding Item Registration Table for Financial Items” (FIG. 3) as the association master stored in the storage device, the debit item is entered according to the association with the data input to the item. Or the fund item according to a credit item is called.
Next, with respect to the input data, the deposit / withdrawal category is called up with reference to the “fund item table” (FIG. 2) stored in the storage device.
[0019]
Next, when the deposit / withdrawal category of the called fund item is “withdrawal”, the “fund” of “withdrawal” in the “funding summary table” on the same financial item row as the field in which the data is entered. In the “Account” column, the fund item is displayed, and when the deposit / withdrawal category is “Deposit”, the “Deposit” in the “Financial summary table” on the same financial item row as the column in which the data is entered The fund item is displayed in the “fund item” column.
[0020]
Next, the amount of the data is displayed according to the deposit / withdrawal category of the fund item.
[0021]
Next, a method for creating the “Monthly Cash Flow Statement” (FIG. 6) will be described. First, the amount displayed in the above “Cash Summary Table” is aggregated for each fund item, and the amount of funds items that belong to the category of receipt in the “Monthly Cash Flow Statement” (Figure 6) is a positive amount. The amount of the fund item belonging to the withdrawal category is a negative amount, and the fund item and the amount are displayed according to the arrangement of the fund item table.
The fund items are tabulated for each fund item because the fund items are set based on the financial items in the “fund table”, and there are a plurality of the same fund items. For example, the accounts receivable, notes receivable and sales are “operating income”. Summarize it and calculate the amount of “operating income” for that month.
Next, in the “Monthly Cash Flow Statement” (FIG. 6), the “Subtotal” column, “Cash deposit increase / decrease” column for each cash flow category that categorizes the funding items according to the funding activity, and “End of month cash” Each amount is calculated and displayed in the “deposit balance” column.
Next, in the “Monthly Cash Flow Statement” (FIG. 6), the “Monthly Cash Deposit Balance” column and “ Each amount is calculated and displayed in the “cash deposit account balance” field.
[0022]
Through the above procedure, the “monthly cash flow calculation” (FIG. 6) according to the program of the present invention is completed. The above is the description of the embodiment of
[0023]
If the total balance trial balance data created by another system does not satisfy the actual cash flow content, the "monthly total balance trial balance" created from that data will also satisfy the actual cash flow content. Not done. Therefore, in order to obtain a more accurate cash flow statement, it is necessary to correct it. The correction method is described.
The correction method in the case where it is necessary to correct the contents of the monthly cash flow statement prepared in
[0024]
First, in order to correct the data of the inputted “Monthly total balance trial calculation table”, financial items and amounts other than cash / deposit items are input to the “corrected journal entry table” (FIG. 8) as corrected journal data.
Next, the amount of the input correction journal data is totaled for each debit and credit of the financial item. The aggregated amount is displayed in the debit item or the credit item of the amount in the “Adjusted Journal Summary Table” of “Monthly Funds Summary Table (with revised journal)” (FIG. 9).
Next, all “fund items” and “amounts” displayed in the “withdrawal” and “deposit” fields of the “fund summary table” are transferred and displayed in the appropriate column of the “adjusted fund summary table”.
Next, for each amount displayed in the “Adjusted Journal Summary Table” field, refer to the “Financial Item Registration Table for Financial Items” (FIG. 3) as the association master stored in the storage device. Call each debit or credit fund item according to the association.
Next, for each amount displayed in the above-mentioned “Adjusted Journal Summary Table” field, refer to the “Cash Item Table” (FIG. 2) as the Fund Item Master stored in the storage device, and make a deposit / withdrawal classification. Call.
Next, the called-up fund item and the input amount are displayed in the “corrected fund summary table” column on the same financial item row.
Next, the amount displayed in the “Amendment Funds Summary Table” above is aggregated for each fund item, and the amount of funds items belonging to the category of payments in the “Monthly Cash Flow Statement” (Figure 10) is positive. The amount of money items belonging to the withdrawal category is a negative amount, and the money item and amount are displayed.
Through the above procedure, a corrected “monthly cash flow calculation” (FIG. 10) is created. The above is the description of the embodiment of
[0025]
The procedure for creating or correcting the monthly cash flow statement described above is an example when the program is executed on a computer, and is not a requirement for
For example, in the “Monthly fund summary table” (FIG. 5), the procedure for temporarily displaying from the “Monthly total balance trial balance table” to the “Fund summary table” is omitted, and the computation is limited to the computation on the storage device. It may be displayed directly on the “Monthly cash flow statement” (FIG. 6) from the “Monthly total balance trial calculation table”.
In addition, if there is a correction journal, in the “Monthly Funds Summary Table (with Corrections Journal)” (Figure 9), the procedure for tabulating and displaying from “Monthly Total Balance Trial Balance” to “Cash Summary” is omitted. There is also a method in which the amounts of the “Monthly total balance trial calculation table” and the “Adjusted journal summary table” are aggregated and displayed directly on the “Adjusted funds summary table”.
Alternatively, even when there are correction journals, the tabulation display in the “fund summary table”, “correction journal summary table” and “correction fund summary table” is omitted, and these operations are limited to the operations on the storage device. A method of displaying directly from the “Monthly total balance trial calculation table” on the “Monthly cash flow calculation sheet” (FIG. 10) is also conceivable.
[0026]
The data of the “Monthly Cash Flow Statement” (FIG. 10) created or modified as described above is stored in a storage device every month, and an arbitrary number of months are displayed in parallel for a monthly transition cache. Create a flow statement. For example, if 12 months are displayed in parallel, a “monthly transition cash flow calculation” (FIG. 11) is created.
[0027]
The above “association of financial item with financial item” is stored as a predetermined table prior to input. The table is specifically a “financial item registration table for financial items” shown in FIG. The association is performed by registering the fund item defined in the “fund item table” shown in FIG. 2 to the debit and credit of the financial item in the “fund item registering table to financial item” shown in FIG. By specifying a fund item for each debit item and credit item for each financial item in the same table, the debit / credit amount of the total balance trial calculation table entered is associated with the associated fund item. Replaced with the amount. For example, taking the first financial item “Accounts receivable” in the “Financial item registration table for financial item” (FIG. 3) as an example, the debit capital item is designated as “Operating revenue”. This means that the debit item of “Accounts receivable” in the financial item is related to the fund item “Operating revenue”.
[0028]
As a specific example, a transaction of “deposited 10,000 receivables in cash” is journalized as (debit) cash 10,000 / (credit) receivable 10,000 in financial accounting. If there is no transaction other than this, the total balance trial calculation table displays 10,000 for the credit of the accounts receivable item. In the present invention, the credit amount 10,000 of accounts receivable can be replaced with the fund item “operating income” 10,000 according to the above-mentioned association. As for the fund item “Operating Revenue”, the information “Cash Deposit” is obtained by referring to the “Financial Item Table”. As a result, the credit amount of accounts receivable in the total balance trial calculation table for the current month is 10 , 000 (when only that part is viewed), a cash flow calculation statement of “Operating Revenue” 10,000 is generated because the deposit / withdrawal category is deposit and the amount is “plus”.
[0029]
The target of the above “association” will be described as follows. Not all of the debit items and credit items of financial items are associated with fund items. Cash and deposit items, which are funds themselves, are excluded from the related financial items. Therefore, the debit item and the credit item of the associated financial item are targeted for the debit item and the credit item of the “financial item excluding the cash and deposit item as a fund”. The data range of the total balance trial calculation table used in the present invention is “debit items and credit items” in “financial items excluding cash and deposit items”.
[0030]
The following explains how the amounts of items in the range specified in the total balance trial calculation table are related to each other and replaced with the amount of the fund item, and further aggregated and displayed in the cash flow calculation sheet.
[0031]
A debit amount and a credit amount of multiple financial items are added to (added to or subtracted from) the fund item and become meaningful information. Some of the information is meaningful.
In the present invention, the items of each debit and credit of each financial item are independently associated with the fund item, but in reality, the debit amount and the credit amount of the financial item of the same group in terms of funds The total amount must be aggregated in relation to a specific funding item.
Explain what the “financially the same group” is. Financial items involved in all the processes from the occurrence of a business transaction to the settlement have the same financial meaning. At such times, these financial items belong to the “financially the same group”.
[0032]
A specific example is the following transaction. The transaction without the monetary amount is shown, followed by the journal entry.
(1) Received in advance as cash as part of sales.
(Debit) Cash and deposit / (Credit) Advance payment
(2) The product was delivered, the advance payment was applied as part of the settlement, and the rest was receivable.
(Debit) Advance receipt / (Credit) Sales
(Debit) Accounts receivable / (Credit) sales
(3) When the due date of accounts receivable came, a part of the money was deposited in cash and the rest was received in bills.
(Debit) Cash and deposit / (Credit) Accounts receivable
(Debit) Notes receivable / (Credit) Accounts receivable
(4) The bill date has arrived, and the bill has been settled and deposited into the deposit account.
(Debit) Cash and deposits / (Credit) Notes receivable
The “advance receipts”, “sales”, “receivables”, and “notes received” used in the series of processes here are financial items generated in the process of settlement of the sales price. Therefore, they belong to the same group financially. In other words, these are group financial items that should be linked to the “operating income” of the fund item.
And what provides meaningful information by adding up the debit and credit items of several financial items belonging to the same group in terms of funds is as follows. As stated above, the “operating income” of the financial item is calculated by adding up the sales, accounts receivable, notes receivable, debits and credits of the advance received in the financial item.
In the case of “operating income”, the total amount is usually credited, and the excess amount is “operating income”. The reason why the number of credits increases is that the cash and deposit subject, which is the counterpart subject of the above subjects, is the fund itself, and therefore the total is excluded.
The financial items of the group that should be related to the “product purchase expenditure” of the fund item include purchases, accounts payable, bills payable, and advance payments. These are financial items used in the product purchase price settlement process.
In this way, by summing up each item belonging to the “financially the same group”, the amount of the cash deposit item as the counterpart item is grasped indirectly.
The present invention discovers the above accounting principle and programs it.
[0033]
Further, among the financial items, there are the following items that provide meaningful information by associating with a fund item by a debit item or a credit item alone.
(1) Example of associating the debit item of “borrowed money” in the financial item with “expenditure for repayment of borrowed money” in the cash item
(2) Example of associating the credit item “Loan” in the financial item with “Revenue from borrowing”
Here, it is assumed that “debt” is expenditure when it is a debit item, and revenue is when it is a credit item, because it is assumed that the counterpart item is cash.
In the following, in order to facilitate the understanding of the above association, (1) repayment of borrowing and (2) financing by borrowing will be described by journalizing financial accounting and funding items.
(1) Journal of financial accounting (Debit) Borrowings / (Credit) Cash and deposits (Cash items) Expenditure for repayment of borrowings
(2) Financial accounting entries (Debit) Cash and deposits / (Credit) Borrowings (Cash items) Proceeds from borrowing borrowings
[0034]
As seen in the above journal entry, the debit and credit items are associated with the fund items alone, and the debit and credit items of the financial items that provide meaningful information are both cash and deposit items. Examples include loans, borrowings, security deposits, security deposits.
[0035]
As explained above, “association” can be summarized as follows: “Debit items and credit items of financial items excluding cash and deposit items defined as funds in the total balance trial balance, The same or different fund item is registered in the debit item and the credit item respectively, and the debit item and the credit item in the financial item are replaced with the fund item.
[0036]
Next, specific configurations of various calculation documents used in the present invention will be described as follows.
FIG. 2 “Funding subject table” is an example of a funding subject master. This includes a fund item name display field v2 for cash flows by various activities, and a deposit / withdrawal classification field v1 for specifying whether it is treated as deposit or withdrawal as an attribute of each fund item.
[0037]
FIG. 3 “Financial item registration table for financial items” is an example of an association master. Financial item description column s1 describing financial items such as “Accounts receivable”, “Notes receivable”, “Depreciable assets”, Debit fund item name column s2 for registering to associate the financial item with the debit of the financial item, Similarly, it has a credit fund item name column s3.
[0038]
FIG. 4 “total balance trial calculation table” is an example of input data from another system. This “total balance trial calculation table” represents the basic format. The “total balance trial calculation table” generally includes a financial item description column r1, a previous month balance description column r2, a debit description column r3, a credit description column r4, and a current month balance description column r5.
In addition, the total balance trial calculation table used in practice is usually provided with a subtotal column for displaying a subtotal as appropriate on the intermediate line and a total column for displaying the total on the bottom line.
[0039]
FIG. 5 “Monthly fund summary table” is an example in which the fund item and the amount of data associated with each financial item are stored according to the deposit / withdrawal category. This “Monthly fund summary table” includes a financial item description column w1 and a monthly total balance trial calculation table column w2 including each column of “previous month balance”, “debit”, “credit” and “current month balance” for each financial item. And a fund summary table column w3 having columns of “withdrawal” and “payment” each consisting of “fund item” and “amount”.
[0040]
FIG. 6 “Monthly Cash Flow Statement” is an example showing a monthly cash flow. This monthly cash flow statement includes a fund item column b1 and an amount column b2. In the amount column b2, the amount of money items belonging to the deposit category is displayed as a positive amount, and the amount of funds items belonging to the withdrawal category is displayed as a minus amount.
In addition, a “subtotal” column b3, a “cash deposit increase / decrease amount” column b4, and a “end-of-month cash deposit balance” column b5 are provided for each cash flow category, and the respective amounts are calculated and displayed.
In addition, the “monthly cash deposit balance” column b6 and the “cash deposit item balance” column b7 are provided, and the respective amounts are calculated and displayed based on the cash / deposit account data.
[0041]
FIG. 11 shows an example of the “Monthly Transition Cash Flow Statement” in
[0042]
A simple cash flow statement may not always be created simply by tabulating and displaying cash flows using the above tables. Therefore, in the present invention, in order to create a fine cash flow statement, the “account analysis table” shown in FIG. 7 and the “corrected journal entry table” shown in FIG. 8 are used for correction.
[0043]
As an example, take up the revision of “Operating Revenue” in the funding item.
The “account analysis table” in FIG. 7 is provided with a debit / credit column y1... For analyzing details of financial items such as “Accounts receivable” and “Accounts payable”.
Further, as shown in FIG. 8, the correction journal entry table includes a financial item to be corrected and its amount column z1.
The amount entered in the debit or credit as the monthly total for each financial item is replaced with a single fund item as it is, and a cash flow statement is created. In order to make this a cash flow statement showing the correct contents, the contents of the cash flow statement are corrected through the transfer journal of the financial items using the correction journal entry table having the above-described configuration.
[0044]
FIG. 9 shows a “monthly fund summary table (with a revised journal entry)” in which a correction journal entry function is added to the “monthly fund summary table” shown in FIG.
This calculation table includes a “monthly total balance trial calculation table” column p1, a “fund summary table” column p2, a “corrected journal summary table” column p3, and a “corrected fund summary table” column p4. These columns p1 to p4 are displayed in a list. Or you may display these independently for each column. Each column of p2 to p4 may be omitted, and a “monthly fund summary table (with amendment journal)” may be used by using the result calculated on the memory.
[0045]
The above “Monthly total balance trial calculation table” column p1 includes “Financial items” display column p12 such as “Cash / deposits”, “Depreciable assets”, “Sales”, etc. In addition, “Monthly total balance trial calculation” The “table column” p1 includes display columns for “previous month balance”, “debit”, “credit”, and “current month balance”. The “financial item” column p12 is an item commonly used in the “fund summary table” column p2, the “corrected journal summary table” column p3, and the “corrected fund summary table” column p4.
[0046]
The above-mentioned “corrected journal summary table” column p3 is a column newly added to that shown in FIG. 5 “Monthly fund summary table” and includes a debit p31 and a credit p32. The “corrected fund summary table” column p4 is a column newly added to the “monthly fund summary table” shown in FIG. It has a “withdrawal” column p41 composed of a “cash item” column and an “amount” column, and a “payment” column p42 composed of a “cash item” column and an “amount” column.
[0047]
FIG. 10 is a “monthly cash flow calculation sheet (with correction journal entry)” showing a form in which the monthly cash flow calculation sheet shown in FIG. 6 is corrected. The configuration is exactly the same as that shown in FIG.
[0048]
FIG. 12 is a flowchart showing a procedure for creating a monthly transition cash flow calculation using the program of the present invention and a process by the program.
As shown in the figure, the entire work is roughly divided into “registration” and “monthly processing”.
First, “registration” is an operation of registering a fund item, a task of registering a financial item, and a task of registering and relating a fund item to a debit item and a credit item of the financial item.
Next, the monthly processing is an operation of inputting the amount of the total balance trial calculation table created by another system, and an operation of completing the cash flow statement by the following steps by operating this program. . There are a step of substituting the amount of the total balance trial calculation table with the amount of the fund item by the above association and a totaling step, and a step of generating a monthly cash flow statement and a monthly transition cash flow statement.
In addition to the above, there is an operation of inputting corrected journal data and a step of generating a monthly cash flow calculation sheet and a monthly transition cash flow calculation sheet that are corrected based on the work.
[0049]
In the present invention, the debit and credit amounts of the financial items in the monthly total balance trial calculation table are replaced with the amounts of the fund items according to the association.
For example, debits and credits of accounts receivable in financial items are replaced with operating revenue.
By the way, in actual transactions, this debit includes accounts payable (in the case of offsetting) and payment fees.
But
There are cases where financial items that do not belong to the "financially the same group" described above are included. In such cases, it is necessary to analyze the credit of accounts receivable. As a result, the amount of the fund item is corrected depending on what type of partner item is journalized. The “Account Analysis Table” (FIG. 7) is used for analysis.
As described above, the “account analysis table” (FIG. 7) performs account analysis for necessary financial items.
[0051]
How the financial items of the monthly total balance trial calculation table are displayed in the cash flow statement will be described using an example of “operating income”. “Operating revenue” can be subdivided into “cash sales revenue”, “collection income from bills receivable”, “accounts receivable”, and “advance receipts”. In this case, those subdivided items will be used as funding items. . However, in the following examples, explanation will be made using a fund item of “operating income” that collectively refers to them.
[0052]
The financial items belonging to “Operating Revenue” in the cash flow statement are accounts receivable, notes receivable, advances received and sales in this example. The “financial item registration table for financial items” shown in FIG. 3 represents an example in which a financial item is registered and associated with a debit item and a credit item of these financial items.
[0053]
The amount of the “total balance trial calculation table” shown in FIG. 4 is input to the debit and credit of the monthly total balance trial calculation table column w2 of the “monthly fund summary table” shown in FIG. This example shows a state in which the amounts from “cash / deposit” to “purchase amount” are entered in the columns “a” to “l”. Cash and deposit amounts “a” to “d” are funds themselves and are not subject to cash flow calculation. It is only necessary to verify the validity of the input. Furthermore, it is also necessary to calculate the “Monthly Cash Deposit Balance” column b6 and the “Cash Deposit Account Balance” column b7 of the “Monthly Cash Flow Calculation” (FIG. 6).
The amounts of subjects belonging to “operating income” are “e”, “f”, “i”, and “j”.
The amounts of the courses belonging to “purchase expenditure” are “g”, “h”, “k”, and “l”.
[0054]
In the fund summary table column p2 of “Monthly fund summary table (with amendment journal)” in FIG. 9, the fund item and its amount are displayed.
For example, accounts receivable are as follows.
First, the funding items and deposit / withdrawal categories are described.
Both debits and credits of accounts receivable are linked as “operating income” in FIG. 3 “Financial item registration table for financial items”.
“Operating revenue” is defined as “deposit” in the deposit / withdrawal category in FIG.
Next, let's talk about the amount of operating revenue. The debit for accounts receivable is entered as e and the credit is entered as f
ing.
As described above, if the deposit / withdrawal category is “deposit”, the credit amount is added and the debit amount is subtracted. From this, the amount A obtained by subtracting e from f is the amount obtained.
Similarly, for “sales”, the fund item is “operating income”, and the amount C obtained by subtracting i from j is the amount obtained.
Here, the amount of “Operating Revenue” in FIG. 6 “Monthly Cash Flow Statement” is A + C.
The same applies to “purchase expenditure”.
[0056]
If correction journals are necessary, an “account analysis table” as shown in FIG. 7 is first created, and correction items are entered in the “correction journal entry table” in FIG. This is because the item to be corrected does not represent the actual cash flow, and therefore the correction item in the correction journal entry table corrects the cash flow. The result is displayed in the corrected journal summary table column p3 of “Monthly fund summary table (with revised journal)” in FIG.
[0057]
The result of adding or subtracting the above-mentioned revised journal summary table p3 to the fund summary table column p2 in FIG. 9 is displayed in the withdrawal column or the deposit column of the revised fund summary table column p4. Specifically, due to the correction journal that cancels the offset between accounts receivable and trade accounts receivable, the receivable is “m” in the debit column in the correction journal summary column and “operating revenue” in the receipt column in the correction fund summary table column. Displayed as “−m” and aggregated. As a result, “operating income” from accounts receivable is “E” obtained by subtracting e and subtracting m from the monthly total balance trial calculation table f. “Operating revenue” in the monthly cash flow statement (with amendments) is the sum of E and C.
On the other hand, the accounts payable are tabulated as “Purchase Expenditure” as “m” in the credit column and “Purchase Expenditure” as “−m” in the withdrawal column in the revised funds tabulation table. . As a result, “purchase expenditure” from accounts payable is “F”, and the total “purchase expenditure” is the sum of F and D.
[0058]
A specific example of creating a cash flow calculation statement using the program of the present invention will be described in detail as follows.
Take the following simple and easy-to-understand example.
(Examples of transactions) Transactions for the current month occurred in the following order.
1.
2. *
3. *
4). * Month 30 A customer's A bill of 150 yen was settled and deposited into a checking account.
[0059]
A method for creating a cash flow statement from the above transactions will be described in order.
First, the following registration is performed prior to transaction processing.
(1) Funding subject
First, register a funding item. An example of this is shown in FIG. 2 “Funding item table”, and “
(2) Association
If there is a deposit, the deposits using the financial items “advance receipt”, “sales”, “receivables”, “notes receivable” and “sales” are deposits relating to business. In other words, they are all financial items belonging to the same group that should be associated with “operating income” in terms of cash flow.
Therefore, the same fund item “Operating Revenue” is registered and associated with the debit and credit of these items. (See Figure 13 “Financial Item Registration Table for Financial Items” excerpted from FIG. 3)
If you do this, you will receive a sales receipt, and if you enter the transaction using the financial items "Payments", "Sales", "Accounts receivable", "Notes receivable", "Sales", you will see this association. Thus, it can be replaced with the fund item “operating income”.
[0060]
Next, it demonstrates according to the order of transaction.
1.
(1) Journal entries
(Debit)
(2) Total balance trial calculation table (see Figure 14)
(The actual total balance trial calculation table is usually output only once a month. However, for convenience of explanation, it is assumed that the total balance trial calculation table is output for each date when the transaction occurs.)
In FIG. 14, cash deposits are funds themselves, and the balance is not necessary for the creation of a cash flow statement. Therefore, here, only the “advance and
(3) Monthly funding summary table
When the above data is input to the monthly total balance trial calculation table of FIG. 5 and tabulated, the financial item “advance receipt” is associated with the fund item “operating income”, so that the display is as shown in FIG.
{Circle around (4)} When this is tabulated in the “Monthly Cash Flow Statement” shown in FIG. 6, the monthly cash flow statement shown in FIG. 16 is created.
[0061]
2. *
Recorded sales of 300 yen. The 5th advance payment of 100 yen was transferred as part of the settlement, and the remaining 200 yen was used as accounts receivable.
Of these, cash and deposits are the funds themselves, and the balance is not necessary to prepare the cash flow statement. Therefore, here, only the four data of the debit and credit below the “Accounts receivable” in the part enclosed by the ellipse are reflected in the cash flow statement.
(3) Monthly funding summary table
When the above data is input to the monthly total balance trial calculation table of FIG. 5 and aggregated, the financial items “Accounts receivable”, “Advance receipt”, and “Sales” are associated with the fund item “Operating revenue”. Is displayed.
In addition, it should be considered as follows that the amount of receipt of operating revenue of accounts receivable is negative.
The fact that the financial item “Accounts receivable” is debited should not be understood as a cash flow by itself, but in combination with the amount of other financial items belonging to the same group in terms of funds. .
(4) When this is tabulated in FIG. 6 “Monthly Cash Flow Statement”, the monthly cash flow statement shown in FIG. 19 is created.
As a result, this is the same as the monthly cash flow statement prepared on the 3rd of March, and it may seem strange at first glance. Considering that there is no, it is a natural result.
[0062]
3. * Month 15 A customer A company received a cash of 50 yen and a promissory note of 150 yen for a balance of 200 yen. The bill date is the 30th of the current month.
Of these, cash is the fund itself, and the balance is not necessary for the preparation of the cash flow statement. For this reason, only the six debit and credit data below the “Accounts receivable” in the part enclosed by the ellipse are used in the cash flow statement.
(3) Monthly funding summary table (see Figure 21)
When the above data is entered into the monthly total balance trial calculation chart of FIG. 5 and compiled, the financial items “Accounts receivable”, “Notes receivable”, “Payment received”, and “Sales” are related to the cash item “Operating revenue”. Therefore, it is displayed as shown in FIG.
(4) When this is tabulated in FIG. 6 “Monthly cash flow calculation”, the monthly cash flow calculation shown in FIG. 22 is created.
X Operating revenue increased by 50 yen compared to the 10th of a month. This is the result of a cash deposit of 50 yen today.
[0063]
4). * Month 30 A customer's A bill of 150 yen was settled and deposited into a checking account.
(1) Journal entries
(Debit)
(2) Total balance trial calculation table (see Figure 23)
As shown in the table, cash and deposits are the funds themselves, and the balance is not necessary for the preparation of the cash flow statement. For this reason, only the seven data of the debit and credit below the “Accounts receivable” in the part enclosed by the ellipse are used in the cash flow statement.
(3) Monthly funding summary table (see Figure 24)
If the above data is entered into the monthly total balance trial calculation chart in FIG. 5 and aggregated, the financial items “Accounts receivable”, “Notes receivable”, “Advances received” and “Sales” will be related to the cash item “Operating revenue” Therefore, it is displayed as shown in FIG.
(4) When this is tabulated in FIG. 6 “Monthly cash flow calculation”, the monthly cash flow calculation shown in FIG. 25 is created.
Up to this point, through several processes, all the proceeds of the current month's sales of 300 yen have been settled and the result of the payment is shown in this cash flow statement.
[0064]
【The invention's effect】
According to the present invention, the amount of data is reduced by associating a fund item with a debit item and a credit item of the financial item of the total balance trial calculation table, and inputting the total balance of the total balance trial calculation table. You can create a statement.
[0065]
The cash flow statement creation program of the present invention creates a cash flow using the monthly total balance trial calculation table created by another system as basic data.
However, if the total balance trial calculation table is the only input data, it may be difficult to faithfully display the actual cash flow. This is because the fund item “operating income” will be described as an example. Financial items represented as “Operating revenue” include “Accounts receivable”, “Notes receivable”, “Advances received” and “Sales”.
Of these, for example, collection of accounts receivable is expressed as a credit amount of accounts receivable in the total balance trial calculation table. However, only the collection of cash and deposit items is not journalized in the counterpart account for accounts receivable. If you actually perform an account analysis, the debit of credits for accounts receivable will be offset by “cash payable” in addition to cash deposits, etc. It is often composed of various financial items. Of these financial items, financial items that are replaced with a financial item other than the financial item “Operating Revenue” do not show correct cash flow unless they are excluded from the credit structure of the receivable.
According to the invention of
As another effect, as shown in
[Patent Document 1] Japanese Patent Laid-Open No. 2001-216448
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the principle of cash flow in a total balance trial calculation table as a premise of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a “fund course table” which is an example of a funded course master used in the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a “financial item registration table for financial items” that is an example of an association master used in the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a “total balance trial calculation table” created by another system used in the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a “monthly fund summary table” used in the present invention.
FIG. 6 is a view showing a “monthly cash flow calculation” for a single month which is an output form of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing an “account analysis table (related to operating revenue)” used in the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a “corrected journal entry table” used in the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing a “monthly fund summary table (with correction journal)” used in the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement (with correction journal)” used in the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement” used in the present invention.
FIG. 12 is a flowchart showing the flow of processing of the present invention.
FIG. 13 is a diagram showing a “financial item registration table for financial items” shown for explanation.
FIG. 14 is a diagram showing a “total balance trial calculation table” shown for explanation.
FIG. 15 is a diagram showing a “monthly fund aggregation table” shown for explanation.
FIG. 16 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement” shown for explanation.
FIG. 17 is a diagram showing a “total balance trial calculation table” shown for explanation.
FIG. 18 is a diagram showing a “monthly fund summary table” shown for explanation.
FIG. 19 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement” shown for explanation.
FIG. 20 is a diagram showing a “total balance trial calculation table” shown for explanation.
FIG. 21 is a diagram showing a “monthly fund summary table” shown for explanation.
FIG. 22 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement” shown for explanation.
FIG. 23 is a diagram showing a “total balance trial calculation table” shown for explanation.
FIG. 24 is a diagram showing a “monthly fund summary table” shown for explanation.
FIG. 25 is a diagram showing a “monthly transition cash flow statement” shown for explanation.
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