JP2004220736A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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英明 古門
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
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Abstract

【課題】光ディスク再生装置において、ディスク読み取りエラーを低減する。
【解決手段】光ディスク4上のキズ、汚れなどによりアナログ再生信号の振幅が減少すると、PLLゲイン制御回路1は、PLL回路3のオープンループゲインを下げるようにゲイン制御信号を出力する。これに応答して、PLL回路3では、位相比較器による位相比較頻度を少なく、定電流回路の電流量を少なく、フィルタ回路の合成抵抗値を小さく、又は分周器の分周比を大きくする。その結果、PLL回路3のループゲインが正常時よりも低下して、ディスク再生信号に対するPLL回路3の追従特性が低下するので、データスライサ8からの信頼性の低いディスク再生信号に対して過度に追従しない安定した抽出クロックが得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDプレーヤ、CD−ROMドライブ、DVDプレーヤ、DVD−ROMドライブ、MDプレーヤなどの光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、光ディスク再生装置には、特許文献1に記載されるように、光ディスクからの再生信号に同期した抽出クロックを生成するPLL回路が設けられている。このPLL回路で生成された抽出クロックは、再生信号の復号や訂正処理などの信号処理に使用される。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−96515号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、抽出クロックを生成するPLL回路は、ピックアップによって読み取られた光ディスクからのアナログ再生信号を2値化したディスク再生信号に基づいて動作している。このため、光ディスク上にキズや汚れなどが存在する場合に、このキズなどが影響して異常なディスク再生信号が生成されると、PLL回路は、この異常なディスク再生信号に対しても、正常時と同様のオープンループゲインで抽出クロックを生成しようとする。このため、抽出クロックのジッタが増加し、結果として、読み取りエラーが多発し易い欠点がある。
【0005】
本発明は、前記の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は、光ディスク再生装置において、光ディスク上にキズや汚れなどが存在しても、安定した抽出クロックを得て、読み取りエラーを有効に低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明では、光ディスク上のキズや汚れに起因してアナログ再生信号の振幅値が減少して、その振幅変化量が増加すると、PLL回路のループゲインを低下させて、PLL回路の追随特性を低下させることができる構成を採用して、信頼性の低いディスク再生信号に対しても安定した抽出クロックを得るようにする。
【0007】
即ち、請求項1記載の発明の光ディスク再生装置は、光ディスクからアナログ再生信号を得るためのピックアップと、得られたアナログ再生信号を2値化してディスク再生信号を生成する2値化回路と、前記2値化回路により生成されたディスク再生信号に同期した抽出クロックを生成するPLL回路と、前記アナログ再生信号の振幅を検出するアナログ再生信号振幅検出回路と、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅に基づいて制御信号を生成し、この制御信号を前記PLL回路に出力するゲイン制御回路とを備え、前記PLL回路は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に基づいてループゲインを変更し、このループゲインで前記抽出クロックを生成することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅値を連続して入力し、この振幅値の変化量に応じて、前記PLL回路への制御信号を生成することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の各々を所定の基準振幅値と比較し、その比較結果に応じて、前記PLL回路への制御信号を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号の振幅値の変化量が増加するとき、前記PLL回路のループゲインを低下させるように、前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記請求項1、2又は3記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号の振幅値の変化量が減少するとき、前記PLL回路のループゲインを上昇させるように、前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、前記請求項1、2、3、4又は5記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅値を連続して入力し、その振幅値の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、前記請求項2記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の変化量の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、前記請求項3記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の各々と所定の基準振幅値との比較結果の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、前記請求項3記載の光ディスク再生装置において、前記基準振幅値は、アナログ再生信号の振幅の最大レベルに基づいて定められることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、前記請求項3記載の光ディスク再生装置において、前記基準振幅値は、アナログ再生信号の振幅の最小レベルに基づいて定められることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の発明は、前記請求項1〜10の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記アナログ再生信号振幅検出回路は、前記アナログ再生信号のエンベローブ振幅を検出することを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の発明は、前記請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記PLL回路は、前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器からの信号に応じた電流を出力する定電流回路と、前記定電流回路の出力電流を電圧に変換して出力するフィルタ回路と、前記フィルタ回路からの電圧レベルに応じた周波数の抽出クロックを発生する電圧制御型発振器とを含むことを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク再生装置において、前記定電流回路は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた電流量の電流を出力することを特徴とする。
【0020】
請求項14記載の発明は、前記請求項13記載の光ディスク再生装置において、前記定電流回路は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、電流量を減少させた電流を出力することを特徴とする。
【0021】
請求項15記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク再生装置において、前記フィルタ回路は、前記定電流回路の出力ノードと所定の固定電位を受けるノードとの間に接続された抵抗及びキャパシタを含み、前記抵抗は、その抵抗値が前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じて変更されることを特徴とする。
【0022】
請求項16記載の発明は、前記請求項15記載の光ディスク再生装置において、前記フィルタ回路の抵抗は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、抵抗値が小さく変更されることを特徴とする。
【0023】
請求項17記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク再生装置において、前記PLL回路は、更に、前記電圧制御型発振器からの抽出クロックを分周する分周器を含み、前記分周器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた分周比で前記抽出クロックを分周することを特徴とする。
【0024】
請求項18記載の発明は、前記請求項17記載の光ディスク再生装置において、前記分周器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、大きくした分周比で前記抽出クロックを分周することを特徴とする。
【0025】
請求項19記載の発明は、前記請求項12記載の光ディスク再生装置において、前記位相比較器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた頻度で、前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較することを特徴とする。
【0026】
請求項20記載の発明は、前記請求項19記載の光ディスク再生装置において、前記位相比較器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、少ない頻度でディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較することを特徴とする。
【0027】
請求項21記載の発明は、前記請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅が所定値を下回るときには、所定の固定値の制御信号を出力し、前記PLL回路は、前記ゲイン制御回路からの固定値の制御信号に基づいて、前記抽出クロックの周波数を固定することを特徴とする。
【0028】
請求項22記載の発明は、前記請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記アナログ再生信号の欠落を検出する欠落検出回路を更に備え、前記ゲイン制御回路は、前記欠落検出回路により前記アナログ再生信号の欠落が検出されたときには、所定の固定値の制御信号を出力し、前記PLL回路は、前記ゲイン制御回路からの固定値の制御信号に基づいて、前記抽出クロックの周波数を固定することを特徴とする。
【0029】
請求項23記載の発明は、前記請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅の最大値が所定値になるように前記アナログ再生信号の振幅を正規化する正規化回路を有し、前記正規化回路により正規化されたアナログ再生信号の振幅に基づいて、前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0030】
請求項24記載の発明は、前記請求項2記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅の変化量を所定の期間積算する積算回路を有し、前記積算回路の積算結果に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0031】
請求項25記載の発明は、前記請求項3記載の光ディスク再生装置において、前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅と前記基準振幅値との差分値を所定の期間積算する積算回路を有し、前記積算回路の積算結果に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0032】
請求項26記載の発明は、前記請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、前記PLL回路は、前記ディスク再生信号と前記抽出クロックとの位相差をデジタル値として検出する位相比較器と、前記位相比較器により検出された位相差に基づいて所定の演算を行う演算回路と、前記演算回路の演算結果に応じた周波数の抽出クロックを発生するクロック発生回路とを含み、前記演算回路は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた演算係数で前記所定の演算を行うことを特徴とする。
【0033】
以上により、請求項1〜26記載の発明の光ディスク再生装置では、アナログ再生信号振幅検出回路によって検出されたディスク再生信号の振幅値の変化に応じてゲイン制御回路がループゲインを変更するようにPLL回路に制御信号を出力する。従って、光ディスク上のキズや汚れなどに起因して、前記ディスク再生信号の振幅値が小さくなって、その振幅変化量が増加すると、PLL回路はループゲインを低下させて、PLL回路の追従特性が低くなるので、安定した抽出クロックが得られて、ディスク読み取りエラーが低減することになる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の光ディスク再生装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態の光ディスク再生装置の全体構成を示すブロック図である。以下、この全体構成について説明する。
【0036】
<光ディスク再生装置の全体構成>
図1に示す光ディスク再生装置は、PLLゲイン制御回路1と、欠落検出回路2と、PLL回路3と、スピンドルモータ5と、ピックアップ6と、RFアンプ7と、データスライサ8と、A/D変換器9と、アナログ再生信号振幅検出回路10とを備える。
【0037】
CD、DVD等の光ディスク4は、スピンドルモータ5によって回転駆動される。ピックアップ6は、光ディスク4にレーザーを照射すると共に、光ディスク4からの戻り光を検出し、これを電圧値に変換して出力する。ピックアップ6の出力は、RFアンプ7で増幅されてアナログ再生信号となった後に、データスライサ(2値化回路)8で2値化されて、ディスク再生信号となる。これにより、光ディスク4に記録された情報がディスク再生信号として復元される。このディスク再生信号は、更に、図示しない後段の再生信号処理部によって復号、訂正処理などが施される。この後段の再生信号処理部での処理を行うためには、ディスク再生信号に同期した抽出クロックが必要となる。この抽出クロックは、後述するようにPLL回路3によって生成される。
【0038】
欠落検出回路2は、RFアンプ7からのRF信号の欠落(ドロップアウト)を検出し、この検出時に欠落信号をPLLゲイン制御回路1に出力する。
【0039】
アナログ再生信号振幅検出回路10は、前記RFアンプ7からのアナログ再生信号の振幅の最大レベル側のエンベローブを検出して、これをアナログ再生信号の振幅値として出力する。以下、アナログ再生信号の振幅値とは、アナログ再生信号の最大レベル側のエンベローブ振幅値を表す。アナログ再生信号振幅検出回路10からのアナログ再生信号の振幅値は、A/D変換器9によりA/D変換される。
【0040】
PLLゲイン制御回路(ゲイン制御回路)1には、前記A/D変換器9からのアナログ再生信号の振幅値が連続して入力されると共に、前記欠落検出回路2からの欠落信号が入力される。このPLLゲイン制御回路1は、これ等の入力信号に基づいてゲイン制御信号(制御信号)を生成して、PLL回路3に出力する。PLL回路3は、後述するように、前記PLLゲイン制御回路1からのゲイン制御信号に応じてオープンループゲインを変更する。
【0041】
尚、A/D変換器9は、アナログ再生信号振幅検出回路10の後段に配置したが、アナログ再生信号振幅検出回路10の前段へ配置しても良い。
【0042】
<PLLゲイン制御回路1の内部構成>
次に、前記PLLゲイン制御回路1の内部構成を図2に基づいて説明する。
【0043】
図2に示すように、PLLゲイン制御回路1は、正規化回路101と、コンパレータ102と、積算回路103と、ゲイン演算回路104と、制御信号生成回路105とを含む。以下、詳細に説明する。
【0044】
図1に示したA/D変換器9によってデジタル値に変換されたアナログ再生信号の振幅値は、正規化回路101へ入力される。この正規化回路101は、光ディスク起動時のアナログ再生信号の最大振幅値を記憶しており、その最大振幅値が常に所定値αとなるような係数を保持している。正規化回路101は、入力されたアナログ再生信号の振幅値にこの係数を乗じて、アナログ再生信号の振幅を正規化し、出力する。これにより、図1に示したピックアップ6やRFアンプ7の特性差によるアナログ再生信号の振幅のばらつきが補正(正規化)される。
【0045】
前記正規化回路101によって正規化されたアナログ再生信号の振幅値は、コンパレータ102によって基準振幅値と比較される。本実施の形態では、コンパレータ102による比較方法は、差分比較として、(基準振幅値−正規化されたアナログ再生信号の振幅値)とする。基準振幅値は、本実施の形態では、正規化回路101により正規化されるアナログ再生信号の最大振幅レベル値αとする。これにより、コンパレータ102からは、その比較結果、即ち、アナログ再生信号の最大振幅値から、光ディスク4のキズや汚れに起因するアナログ再生信号の振幅値を引いた差分(減少分)が出力されることとなる。
【0046】
前記コンパレータ102の出力である振幅減少分(振幅変化量)は、積算回路103に入力されて、所定の期間だけ積算される。この積算回路103での積算期間を短く設定すると、アナログ再生信号の振幅の変化に即座に対応した値が積算回路103から出力され、一方、長く設定すると、その期間のほぼ平均値が積算回路103から出力される。従って、この積算時間は、光ディスク再生装置の特性に合わせて設定される。この積算期間を長く設定するほど、積算回路103の出力値は大きくなるため、ここでは、積算値を積算期間に応じた値で除算した値が、積算回路103から振幅変化量として出力される。
【0047】
更に、図2のPLLゲイン制御回路1において、ゲイン演算回路104は、積算回路103から出力された振幅変化量に応じたPLLゲイン係数GSを算出して、制御信号生成回路105へ出力する。ゲイン演算回路104は、アナログ再生信号の振幅変化量が増加しつつあるときと、減少しつつあるときとで相互に異った応じ方でPLLゲイン係数GSを出力する。以下、アナログ再生信号の振幅変化量が増加しつつあるときと、減少しつつあるときとに分けて、図3を参照しつつ、説明する。
【0048】
(1)振幅変化量が増加しつつあるとき(振幅変化量の増加時)
アナログ再生信号の振幅変化量(基準振幅値−正規化されたアナログ再生信号の振幅値)が増加しつつあるとき、即ち、アナログ再生信号の振幅値の減少時には、PLLゲイン係数GSは次のように設定される。
【0049】
図3において、アナログ再生信号の振幅変化量が所定量Eubに増加するまでの間では、所定値VbをPLLゲイン係数GSとして出力する。振幅変化量が所定量Eubに達した後から所定量Eu1に達するまでの間では、PLLゲイン係数GSは所定値Vbから徐々に減少するように設定される。そして、振幅変化量が所定量Eu1に達した時には、所定値V1をPLLゲイン係数GSとして出力する。振幅変化量が所定量Eu1に達した後から所定量Euaに達するまでの間では、PLLゲイン係数GSは所定値V1から徐々に減少するように設定される。そして、振幅変化量が所定量Euaに達した後は所定値VaをPLLゲイン係数GSとして出力する。
【0050】
(2)振幅変化量が減少しつつあるとき(振幅変化量の減少時)
アナログ再生信号の振幅変化量(基準振幅値−正規化されたアナログ再生信号の振幅値)が減少しつつあるとき、即ち、アナログ再生信号の振幅値の減少後の増加時には、PLLゲイン係数GSは次のように設定される。
【0051】
振幅変化量が所定量Eda(Eua<Eda)に減少するまでの間では、所定値VaをPLLゲイン係数GSとして出力する。振幅変化量が所定量Edaに達した後から所定量Ed1に達するまでの間では、PLLゲイン係数GSは所定値Vaから徐々に増加させるように設定される。そして、振幅変化量が所定量Ed1(Eu1<Ed1)に達した時には、所定値V1をPLLゲイン係数GSとして出力する。振幅変化量が所定量Ed1に達した後から所定量Edb(Eub<Edb)に達するまでの間では、PLLゲイン係数GSは所定値V1から徐々に増加させるように設定される。そして、振幅変化量が所定量Edbに達した後は所定値VbをPLLゲイン係数GSとして出力する。
【0052】
このようにゲイン演算回路104は、振幅変化量の増加時にはPLLゲイン係数GSを早めに低下させ、減少時には早めに上昇させる。これにより、光ディスク上のキズ、汚れなどによってアナログ再生信号の振幅値が低下した際のPLL回路3のオープンループゲインを早めに低減させること、及び、アナログ再生信号の振幅値が通常状態へ復帰する際のPLL回路3のオープンループゲインを早めに復帰させることとを両立することができる。
【0053】
更に、PLLゲイン制御回路1の制御信号生成回路105は、ゲイン演算回路104からのPLLゲイン係数GSに応じた4種のゲイン制御信号S11−S13、S21−S23、S31−S33、S41−S43を生成し、これらの制御信号をPLL回路3に出力する。1種目のゲイン制御信号S11−S13は、後述する図5に示すPLL回路3内の位相比較器301に出力され、2種目のゲイン制御信号S21−S23は、図5に示すPLL回路3内の分周器305に出力され、3種目のゲイン制御信号S31−S33は、図5に示すPLL回路3内の定電流回路302に出力され、4種目のゲイン制御信号S41−S43は、図5に示すPLL回路3内のフィルタ回路303に出力される。
【0054】
前記制御信号生成回路105が生成するゲイン制御信号の値は、具体的には、図4に示す通りである。すなわち、PLLゲイン係数GSが所定値Vbに等しい(GS=Vb)ときには、制御信号生成回路105は、ゲイン制御信号(S11=1、S12=1、S13=1、S21=1、S22=1、S23=1、S31=1、S32=1、S33=1、S41=1、S42=0、S43=0)を出力する。PLLゲイン係数GSが所定値Vbよりも小さく且つ所定値V1以上である(V1≦GS<Vb)ときには、制御信号生成回路105は、ゲイン制御信号(S11=1、S12=1、S13=0、S21=1、S22=1、S23=0、S31=1、S32=1、S33=0、S41=1、S42=1、S43=0)を出力する。PLLゲイン係数GSが所定値V1より小さく且つ所定値Va以上である(Va≦GS<V1)ときには、制御信号生成回路105は、ゲイン制御信号(S11=1、S12=0、S13=0、S21=1、S22=0、S23=0、S31=1、S32=0、S33=0、S41=1、S42=1、S43=1)を出力する。また、例外として、正規化回路101によって正規化されたアナログ再生信号の振幅値が所定の値Thを下回った(アナログ再生信号の振幅値<Th)とき、及び、欠落検出回路2から欠落信号が入力されたときには、制御信号生成回路105は、3種目のゲイン制御信号S31−S33を(S31=0、S32=0、S33=0)に切り替えると共に、他のゲイン制御信号S11−S13、S21−S23、S41−S43についてはそれまでの値をそのまま出力する。図4中では、それまでの値がそのまま出力されることを「k」で表現している。
【0055】
<PLL回路3の内部構成>
次に、図1に示したPLL回路3の内部ブロック構成を図5に示す。
【0056】
図5に示すように、PLL回路3は、位相比較器301と、定電流回路302と、フィルタ回路303と、電圧制御型発振器(VCO)304と、分周器305とを含む。
【0057】
位相比較器301は、図1に示したデータスライサ8からのディスク再生信号の位相と、分周器305からの抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた信号UP、DOWNを出力する。この位相比較器301は、ディスク再生信号のエッジから当該エッジの次の抽出クロックの立上りエッジまでの期間活性状態となるUP信号と、抽出クロックの1/2周期に相当する期間活性状態となるDOWN信号とを出力する。
【0058】
前記位相比較器301でのディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相との位相比較は、図2に示したPLLゲイン制御回路1内の制御信号生成回路105からのゲイン制御信号S11−S13に応じた頻度で行われる。具体的には、ゲイン制御信号S11−S13が(S11、S12、S13)=(1、1、1)のときには、位相比較器301は、図6に示すように、ディスク再生信号の各エッジ毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。一方、ゲイン制御信号S11−S13が(S11、S12、S13)=(1、1、0)のときには、位相比較器301は、図7に示すように、ディスク再生信号の1エッジおきの各エッジ(即ち、各立上りエッジ又は各立下りエッジ)毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。図7では、ディスク再生信号の立上りエッジ毎に活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する場合を例示している。更に、ゲイン制御信号S11−S13が(S11、S12、S13)=(1、0、0)のときには、位相比較器301は、図8に示すように、ディスク再生信号の2エッジおきの各エッジ毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。このように、位相比較器301は、ゲイン制御信号S11−S13に応じた頻度でディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた信号UP及びDOWNを出力する。
【0059】
更に、図5のPLL回路3において、定電流回路302は、6個の電流源321−326と、6個のスイッチSW1−SW8とを含む。各電流源321−323は、電源電圧を受ける電源ノードVDDとノードN31との間に並列に接続される。各電流源321−323は、電流値I1−I3の電流をノードN31に流出する。各スイッチSW1−SW3は、電流源321−323の出力ノードとノードN31との間に接続される。これらのスイッチSW1−SW3は、前記図2に示したPLLゲイン制御回路1の制御信号生成回路105からのゲイン制御信号S31−S33に応答して、対応する電流源321−323の出力ノードとノードN31との接続/非接続を切り替える。すなわち、各スイッチSW1−SW3は、ゲイン制御信号S31−S33が”1”のときには、対応する電流源321−323の出力ノードとノードN31とを接続状態にし、ゲイン制御信号S31−S33が”0”のときには、対応する電流源321−323の出力ノードとノードN31とを非接続状態にする。
【0060】
また、前記定電流回路302において、スイッチSW7は、ノードN31と出力ノードN30との間に接続される。このスイッチSW7は、位相比較器301からの信号UPに応答して、ノードN31と出力ノードN30との接続/非接続を切り替える。すなわち、スイッチSW7は、位相比較器301からの信号UPが活性状態のときには、ノードN31と出力ノードN30とを接続状態にし、一方、信号UPが不活性状態のときには、ノードN31と出力ノードN30とを非接続状態にする。更に、スイッチSW8は、出力ノードN30とノードN32との間に接続される。このスイッチSW8は、位相比較器301からの信号DOWNに応答して、出力ノードN30とノードN32との接続/非接続を切り替える。すなわち、スイッチSW8は、位相比較器301からの信号DOWNが活性状態のときには、出力ノードN30とノードN32とを接続状態にし、信号DOWNが不活性状態のときには、出力ノードN30とノードN32とを非接続状態にする。
【0061】
加えて、前記定電流回路302の3個の電流源324−326は、ノードN32と、接地電圧を受ける接地ノードGNDとの間に並列に接続される。これらの電流源324−326は、電流値I1−I3の電流をノードN32から引き抜く。3個のスイッチSW4−SW6は、ノードN32と電流源324−326の入力ノードとの間に接続される。これらのスイッチSW4−SW6は、前記図2に示したPLLゲイン制御回路1の制御信号生成回路105からのゲイン制御信号S31−S33に応答して、ノードN32と電流源324−326の入力ノードとの接続/非接続を切り替える。すなわち、各スイッチSW4−SW6は、ゲイン制御信号S31−S33が”1”のときには、ノードN32と電流源324−326の入力ノードとを接続状態にし、ゲイン制御信号S31−S33が”0”のときには、ノードN32と電流源324−326の入力ノードとを非接続状態にする。
【0062】
以上のように構成された定電流回路302は、活性状態のUP信号に応答して出力ノードN30に電流を供給し、活性状態のDOWN信号に応答して出力ノードN30から電流を引き抜く。結果的に、活性状態のUP信号の幅と活性状態のDOWN信号の幅との差、即ち、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差に応じた電流量の電流が出力ノードN30から出力又は引き込まれる。また、定電流回路302は、ゲイン制御信号S31−S33に応じた電流量の電流を出力ノードN30に供給又は出力ノードN30から引き抜く。具体的には、定電流回路302は、ゲイン制御信号S31−S33が(S31、S32、S33)=(1、1、1)のときには、電流量(I1+I2+I3)の電流を出力ノードN30に供給又は出力ノードN30から引き抜き、ゲイン制御信号S31−S33が(S31、S32、S33)=(1、1、0)のときには、電流量(I1+I2)の電流を出力ノードN30に供給又は出力ノードN30から引き抜き、ゲイン制御信号S31−S33が(S31、S32、S33)=(1、0、0)のときには、電流量I1の電流を出力ノードN30に供給又は出力ノードN30から引き抜く。尚、ゲイン制御信号S31−S33が(S31、S32、S33)=(0、0、0)のときには、定電流回路302は、出力ノードN30をオープン(開放状態)にする。
【0063】
図3のPLL回路3において、フィルタ回路303は、3個のスイッチSW11−SW13と、3個の抵抗R1−R3と、1つのキャパシタC1とを含む。3個の抵抗R1−R3は、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間に並列に接続される。各スイッチSW11−SW13は、定電流回路302の出力ノードN30と、対応する抵抗R1−R3との間に接続される。各スイッチSW11−SW13は、対応するゲイン制御信号S41−S43に応答して、定電流回路302の出力ノードN30と対応する抵抗R1−R3との接続/非接続を切り替える。すなわち、各スイッチSW11−SW13は、対応するゲイン制御信号S41−S43が”1”のときには、出力ノードN30と対応する抵抗R1−R3とを接続状態にし、対応するゲイン制御信号S41−S43が”0”のときには、出力ノードN30と対応する抵抗R1−R3とを非接続状態にする。キャパシタC1は、ノードN40と接地ノード(所定の固定電位のノード)GNDとの間に接続される。
【0064】
以上のように構成されたフィルタ回路303では、定電流回路302の出力ノードN30に供給される電流によってキャパシタC1が充電され、出力ノードN30から引き抜かれる電流によってキャパシタC1が放電される。結果的に、活性状態のUP信号の幅と活性のDOWN信号の幅との差、即ち、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差に応じた電流がキャパシタC1に充電又は放電されて、定電流回路302の出力電流を電圧に変換する。このフィルタ回路303は、キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じたレベルの制御電圧Vctを電圧制御型発振器304に供給する。即ち、フィルタ回路303は、定電流回路302からの電流を平滑化して制御電圧Vctに変換し、これを電圧制御型発振器304へ供給する。
【0065】
また、前記フィルタ回路303は、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値をゲイン制御信号S41−S43に応じて変更する。フィルタ回路303は、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値とキャパシタC1の容量値とに基づいて定まる伝達関数で、定電流回路302からの電流を制御電圧Vctに変換する。すなわち、ゲイン制御信号S41−S43が(S41、S42、S43)=(1、0、0)のときには、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、抵抗R1の抵抗値となる。一方、ゲイン制御信号S41−S43が(S41、S42、S43)=(1、1、0)のときには、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、抵抗R1と抵抗R2とを並列接続したときの合成抵抗値となる。更に、ゲイン制御信号S41−S43が(S41、S42、S43)=(1、1、1)のときには、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、3個の抵抗R1−R3を並列接続したときの合成抵抗値となる。
【0066】
前記電圧制御型発振器304は、フィルタ回路303からの制御電圧Vctの電圧レベルに応じた周波数の抽出クロックを発生する。分周器305は、PLLゲイン制御回路1の制御信号生成回路105からのゲイン制御信号S21−S23に応じた分周比で電圧制御型発振器304からの抽出クロックを分周して出力する。具体的に、分周器305は、ゲイン制御信号S21−S23が(S21、S22、S23)=(1、1、1)のときには、電圧制御型発振器304からの抽出クロックを1分周して(分周比=1)(即ち、分周せずに)抽出クロックとして出力する。一方、ゲイン制御信号S21−S23が(S21、S22、S23)=(1、1、0)のときには、電圧制御型発振器304からの抽出クロックを2分周して(分周比=2)出力する。更に、ゲイン制御信号S21−S23が(S21、S22、S23)=(1、0、0)のときには、電圧制御型発振器304からのクロックを3分周して(分周比=3)、抽出クロックとして出力する。
【0067】
<PLL回路3のオープンループゲインの調整>
次に、図1に示した本実施の形態の光ディスク再生装置において、PLL回路3のオープンループゲインの調整を説明する。
【0068】
本実施の形態では、基準振幅値として保持されたアナログ再生信号の最大振幅(α)を基準として、アナログ再生信号の振幅変化量(振幅の減少量)に応じて、PLL回路3のオープンループゲインが調整される。以下、図9を参照しつつ説明する。
【0069】
時刻t1付近の時刻以前においては、ピックアップ6は光ディスク上のキズや汚れの影響が無く、アナログ再生信号の振幅は正常である。このとき、図2に示したPLLゲイン制御回路1の積算回路103から出力される振幅変化量は小さくて、図3に示した所定量Eub以下である。従って、図3に示したように、ゲイン演算回路104から出力されるPLLゲイン係数GSは所定値Vbとなる(GS=Vb)。これにより、制御信号生成回路105からのゲイン制御信号は、図4に示したように、(S11、S12、S13)=(1、1、1)、(S21、S22、S23)=(1、1、1)、(S31、S32、S33)=(1、1、1)、(S41、S42、S43)=(1、0、0)となる。
【0070】
このゲイン制御信号に応答して、位相比較器301は、図6に示すように、ディスク再生信号の各エッジ毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。
【0071】
また、図5に示した定電流回路302では、6個のスイッチSW1−SW6がオンになり、活性状態のUP信号又はDOWN信号に応答して、電流量(I1+I2+I3)の電流を出力ノードN30に供給又は引き抜く。
【0072】
更に、フィルタ回路303では、スイッチSW11がオンになり、一方、スイッチSW12及びSW13がオフになる。これにより、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値が抵抗R1の抵抗値となる。
【0073】
更に、分周器305は、分周比を”1”にする。即ち、分周器305は、電圧制御型発振器304からの抽出クロックを1分周して(分周せずに)、抽出クロックをそのまま出力する。
【0074】
以上により、時刻t1付近の時刻以前、即ち、正常時におけるPLL回路3のオープンループゲインは、図10に示すように、オープンループゲインG1となる。
【0075】
図9の時刻t1付近において、光ディスク4のキズや汚れの影響でアナログ再生信号の振幅値が減少し始める。そして、時刻t1を越えると、図2に示したPLLゲイン制御回路1の積算回路103から出力される振幅変化量が増加して、図3の所定量Eubを超える。振幅変化量が所定量Eubを超えると、図3に示したように、ゲイン演算回路104から出力されるPLLゲイン係数GSが所定値Vbよりも低下する(V1≦GS<Vb)。これにより、制御信号生成回路105からのゲイン制御信号は、図4に示したように、(S11、S12、S13)=(1、1、0)、(S21、S22、S23)=(1、1、0)、(S31、S32、S33)=(1、1、0)、(S41、S42、S43)=(1、1、0)となる。
【0076】
このゲイン制御信号に応答して、位相比較器301は、図7に示すように、ディスク再生信号の1エッジおきの各エッジ(即ち、各立上りエッジ又は各立下りエッジ)毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。即ち、位相比較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相との比較頻度を少なくする。
【0077】
また、定電流回路302では、スイッチSW1、SW2、SW4、SW5がオンになり、スイッチSW3、SW6がオフになる。これにより、定電流回路302は、活性状態のUP信号又はDOWN信号に応答して、電流量(I1+I2)の電流を出力ノードN30に供給又は引き抜く。即ち、定電流回路302は、出力ノードN30に供給又は引き抜く電流量を少なくする。
【0078】
更に、フィルタ回路303では、スイッチSW11及びSW12がオンになり、スイッチSW13がオフになる。これにより、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、抵抗R1と抵抗R2とを並列接続したときの合成抵抗値となる。即ち、フィルタ回路303は合成抵抗値を小さくする。
【0079】
加えて、分周器305は分周比を”2”にする。即ち、分周器305は分周比を大きくする。これにより、分周器305は、電圧制御型発振器304からの抽出クロックを2分周して、抽出クロックとして出力する。
【0080】
ここで、位相比較器301による位相比較頻度、定電流回路302により供給又は引き込まれる電流の電流量、フィルタ回路303の合成抵抗値、及び分周器305の分周比と、PLL回路3のオープンループゲインとの間には、次のような関係がある。
【0081】
オープンループゲイン∝(位相比較頻度×電流量×合成抵抗値)/分周比
従って、図9の時刻t1から時刻t2までのPLL回路3のオープンループゲインは、時刻t1付近の時刻以前におけるオープンループゲインG1よりも低下して、図10に示したオープンループゲインG2となる。
【0082】
図9の時刻t2を越えると、図2に示したPLLゲイン制御回路1の積算回路103から出力される振幅変化量は、所定量Eu1を超える。振幅変化量が所定量Eu1を超えると、図3に示したように、ゲイン演算回路104から出力されるPLLゲイン係数GSは所定値V1よりも低下する(Va≦GS<V1)。これにより、制御信号生成回路105からのゲイン制御信号は、図4に示したように、(S11、S12、S13)=(1、0、0)、(S21、S22、S23)=(1、0、0)、(S31、S32、S33)=(1、0、0)、(S41、S42、S43)=(1、1、1)となる。
【0083】
このゲイン制御信号に応答して、位相比較器301は、図8に示すように、ディスク再生信号の2エッジおきの各エッジ毎に、活性状態のUP信号及びDOWN信号を出力する。即ち、位相比較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相との比較頻度を更に少なくする。
【0084】
また、定電流回路302では、スイッチSW1、SW4がオンになり、スイッチSW2、SW3、SW5、SW6がオフになる。これにより、定電流回路302は、活性状態のUP信号又はDOWN信号に応答して、電流量I1の電流を出力ノードN30に供給又は引き抜く。即ち、定電流回路302は、出力ノードN30に供給又は引き抜く電流量を更に少なくする。
【0085】
更に、フィルタ回路303では、全てのスイッチSW11−SW13がオンになる。これにより、定電流回路302の出力ノードN30とノードN40との間の合成抵抗値は、3個の抵抗R1−R3を並列接続したときの合成抵抗値となる。即ち、フィルタ回路303は合成抵抗値を更に小さくする。
【0086】
加えて、分周器305は分周比を”3”にする。即ち、分周器305は分周比を更に大きくする。これにより、分周器305は、電圧制御型発振器304からの抽出クロックを3分周して、抽出クロックとして出力する。
【0087】
以上により、図9の時刻t2から時刻t3までのPLL回路3のオープンループゲインは、時刻t1からt2までにおけるオープンループゲインG2よりも更に低下して、図10に示すように、オープンループゲインG3となる。
【0088】
図9の時刻t3を過ぎると、ピックアップ6は光ディスク上のキズや汚れ上を離れ始めており、アナログ再生信号の振幅が増加し始める。これにより、図2に示したPLLゲイン制御回路1の積算回路103から出力される振幅変化量も、減少し始める。そして、時刻t4を越えると、積算回路103から出力される振幅変化量は、所定量Ed1よりも小さくなる。振幅変化量が所定量Ed1よりも小さくなると、図3に示したように、ゲイン演算回路104から出力されるPLLゲイン係数GSは、所定値V1よりも大きくなる(V1≦GS<Vb)。これにより、制御信号生成回路105からのゲイン制御信号は、図4に示したように、(S11、S12、S13)=(1、1、0)、(S21、S22、S23)=(1、1、0)、(S31、S32、S33)=(1、1、0)、(S41、S42、S43)=(1、1、0)となる。
【0089】
このゲイン制御信号に応答して、位相比較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相との比較頻度を多くし、定電流回路302は出力ノードN30に供給又は引き抜く電流量を多くする。更に、フィルタ回路303は合成抵抗値を大きくし、分周器305は分周比を小さくする。
【0090】
以上により、図9の時刻t4から時刻t5までのPLL回路3のオープンループゲインは、時刻t4までのオープンループゲインG3よりも上昇して、図10に示したように、オープンループゲインG2となる。
【0091】
図9の時刻t5を越えると、図2に示したPLLゲイン制御回路1の積算回路103から出力される振幅変化量は、所定量Edbよりも小さくなる。振幅変化量が所定量Edbよりも小さくなると、図3に示したように、ゲイン演算回路104から出力されるPLLゲイン係数GSは所定値Vbになる(GS=Vb)。これにより、制御信号生成回路106からのゲイン制御信号は、図4に示したように、(S11、S12、S13)=(1、1、1)、(S21、S22、S23)=(1、1、1)、(S31、S32、S33)=(1、1、1)、(S41、S42、S43)=(1、0、0)となる。
【0092】
このゲイン制御信号に応答して、位相比較器301は、ディスク再生信号の位相と抽出クロックの位相との比較頻度を更に多くし、定電流回路302は出力ノードN30に供給又は引き抜く電流量を更に多くする。また、フィルタ回路303は合成抵抗値を更に大きくし、分周器305は分周比を更に小さくする。
【0093】
以上により、図9の時刻t5以降のPLL回路3のオープンループゲインは、時刻t5までのオープンループゲインG2よりも更に上昇して、図10に示したように、オープンループゲインG1となり、正常時のオープンループゲインに戻る。このように、アナログ再生信号が正常な振幅へ復帰する際には、PLL回路3のオープンループゲインは早めに復帰する。
【0094】
また、例外として、図2に示した正規化回路101によって正規化されたアナログ再生信号の振幅値が所定値Thを下回った(アナログ再生信号の振幅値<Th)とき、及び、欠落検出回路2から欠落信号が出力されたときには、図4に示したように、制御信号生成回路105は、ゲイン制御信号S31−S33を(S31=0、S32=0、S33=0)に切り替え、固定する。これに応答して、図5に示した定電流回路302では、スイッチSW1−SW6がオフになって、フィルタ回路303の出力がホールドされ、発振周波数が固定された抽出クロックが分周器305から得られる。この結果、信頼性のないランダムなディスク再生信号に起因して抽出クロックが乱されるのを、更に防止することができる。
【0095】
以上説明したように、本実施の形態では、次の効果が得られる。
【0096】
すなわち、光ディスク4上のキズや汚れなどに起因して光ディスク4からの戻り光が少なくなると、アナログ再生信号の振幅値が減少し、ジッタの増大などが生じて、データスライサ8からのディスク再生信号の信頼性は低くなる。このような信頼性の低いディスク再生信号に対して正常時と同様のオープンループゲインでPLL回路3において抽出クロックを生成する場合には、抽出クロックのジッタが増加し、結果として、読み取りエラーが多発してしまう。
【0097】
しかし、本実施の形態の光ディスク再生装置では、光ディスク4からの戻り光が少なくなって、アナログ再生信号の振幅が減少し、アナログ再生信号の振幅変化量が所定量を超えると、PLLゲイン制御回路1は、オープンループゲインを低下させる制御信号S11−S13、S21−S23、S31−S33、S41−S43をPLL回路3に出力する。これに応答して、PLL回路3では、位相比較器301での位相比較頻度を少なく、定電流回路302の電流量を少なく、フィルタ回路303の合成抵抗値を小さく、分周器305の分周比を大きくする。これにより、PLL回路3のオープンループゲインが正常時よりも低下し、ディスク再生信号に対するPLL回路3の追従特性が低下する。従って、データスライサ8からの信頼性の低いディスク再生信号に対しても、安定した抽出クロックが得られる。その結果、ディスク読み取りエラーを低減することができる。
【0098】
以上、本実施の形態の光ディスク再生装置を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、位相比較器301による位相比較頻度、定電流回路302の電流量、フィルタ回路303の合成抵抗値、及び分周器305の分周比の全てをアナログ再生信号の振幅変化量に応じて切り替えたが、これらのうちの一部のみを切り替えて、PLL回路3のオープンループゲインを調整してもよいのは勿論である。
【0099】
また、位相比較器301による位相比較頻度、定電流回路302の電流量、フィルタ回路303の合成抵抗値、及び分周器305の分周比を、アナログ再生信号の振幅変化量に応じて組み合わせることにより、PLL回路3のオープンループゲインを更に細かく調整することができる。例えば、図11に示すように、入力された振幅変化量に応じた9つのPLLゲイン係数GS(Vb、V7−V1、Va)をゲイン演算回路104によって生成しても良い。この場合には、制御信号生成回路105が、前記PLLゲイン係数GS(Vb、V7−V1、Va)に応じて、図12に示すようなゲイン制御信号S11−S13、S21−S23、S31−S33、S41−S43を生成するので、上述の実施の形態におけるよりも更に細かくPLL回路3のオープンループゲインを調整することができる。
【0100】
更に、位相比較器301における位相比較の方式は、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差を信号UP又は信号DOWNの幅で得ることができる他の方式であってもよい。
【0101】
加えて、本実施の形態では、定電流回路302、フィルタ回路303、及び電圧制御型発振器304をアナログ回路で実現して、アナログ量により位相制御を行うPLL回路3を構成したが、これに代えて、図13に示すように、ディスク再生信号と抽出クロックとの位相差をデジタル値で検出する位相比較器50と、前記位相比較器50により検出された位相差に基づいて所定の演算を行うループフィルタ回路(演算回路)51と、このループフィルタ回路51の演算結果に応じた周波数の抽出クロックを発生するクロック発生回路52とを設けて、抽出クロック生成までをデジタル演算により行うデジタル方式のPLL回路を構成しても良い。この場合には、デジタル演算の際の係数などをゲイン制御信号に応じて調整することにより、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0102】
また、本実施の形態では、PLLゲイン制御回路1において基準振幅値αを設定して、基準振幅値αとアナログ再生信号の振幅値との差分量により振幅変化量を検出したが、所定時点から他の所定時点までの期間のアナログ再生信号の振幅値の差を用いるなど、基準振幅値αを設定しない他の方法で振幅変化量を検出しても良いのは言うまでもない。
【0103】
更に、本実施の形態では、PLLゲイン制御回路1において基準振幅値を設定して、基準振幅値とアナログ再生信号の振幅値の差分量である振幅変化量を元に、ゲイン演算回路104にてPLLゲイン係数GSを設定したが、振幅変化量に代えて、正規化回路101から出力されたアナログ再生信号の振幅値自体を用いて、振幅が小さくなるとPLLゲイン係数GSを小さく設定して、オープンループゲインを低下させ、一方、振幅が大きくなるとPLLゲイン係数GSを大きく設定して、オープンループゲインを上昇させるような構成を採用しても良い。
【0104】
加えて、本実施の形態では、アナログ再生信号振幅検出回路10にてアナログ再生信号の最大レベル側のエンベローブを検出したが、ピックアップ6がトラッキングの最適ポイントからずれたことによってアナログ再生信号の信頼性が低下した場合には、アナログ再生信号の最小レベル側のエンベローブが上昇するため、アナログ再生信号振幅検出回路10にてアナログ再生信号の最小レベル側のエンベローブを検出し、コンパレータ102の基準振幅値としてディスク起動時のアナログ再生信号の最小振幅レベル値を記憶しておき、コンパレータ102で(アナログ再生信号の振幅値−基準振幅値)の差分を振幅変化量として得ても良い。
【0105】
また、本実施の形態では、PLL回路3は、光ディスク上のキズや汚れなどの影響でディスク再生信号の信頼性が低下した際に、PLL回路のオープンループゲインを正常時よりも低下させて、ディスク再生信号に対する抽出クロックの追従特性を低下させたが、PLL回路3のカットオフ周波数(図10に示したfc)を下げることにより、ディスク再生信号に対する抽出クロックの追従性を低下させても良い。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜26記載の発明の光ディスク再生装置によれば、光ディスク上のキズや汚れなどに起因して、アナログ再生信号振幅検出回路によって検出されたディスク再生信号の信頼性が低くなった場合には、PLL回路のループゲインを低下側に変更して、PLL回路の追従特性を低くしたので、安定した抽出クロックを得て、ディスク読み取りエラーを低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ディスク再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同光ディスク再生装置に備えるPLLゲイン制御回路の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同PLLゲイン制御回路のゲイン演算回路へ入力される振幅変化量と、出力されるPLLゲイン係数との関係を示す図である。
【図4】同PLLゲイン制御回路に備える制御信号生成回路から出力されるゲイン制御信号を示す図である。
【図5】同光ディスク再生装置に備えるPLL回路の内部構成を示すブロック図である。
【図6】同位相比較器においてディスク再生信号の各エッジで位相比較を行う場合のタイミングチャート図である。
【図7】同位相比較器においてディスク再生信号の1エッジおきに位相比較を行う場合のタイミングチャート図である。
【図8】同位相比較器においてディスク再生信号の2エッジおきに位相比較を行う場合のタイミングチャート図である。
【図9】光ディスク上のキズや汚れに起因するアナログ再生信号の振幅の変化を示す図である。
【図10】光ディスク再生装置に備えるPLL回路のオープンループゲイン特性を示す図である。
【図11】本実施の形態の変形例を示す光ディスク再生装置において、PLLゲイン制御回路のゲイン演算回路へ入力される振幅変化量と、出力されるPLLゲイン係数との関係を示す図である。
【図12】同変形例において、PLLゲイン制御回路に備える制御信号生成回路から出力されるゲイン制御信号を示す図である。
【図13】デジタル方式のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 PLLゲイン制御回路(ゲイン制御回路)
2 欠落検出回路
3 PLL回路
4 光ディスク
5 スピンドルモータ
6 ピックアップ
7 RFアンプ
8 データスライサ(2値化回路)
9 A/D変換器
10 アナログ再生信号振幅検出回路
101 正規化回路
102 コンパレータ
103 積算回路
104 ゲイン演算回路
105 制御信号生成回路
301 位相比較器
302 定電流回路
303 フィルタ回路
304 電圧制御型発振器
305 分周器
R1〜R3 抵抗
C1 キャパシタ
S11〜S13、
S21〜S23、
S31〜S33、
S41〜S43 ゲイン制御信号(制御信号)
G1〜G3 オープルループゲイン
α 基準振幅値

Claims (26)

  1. 光ディスクからアナログ再生信号を得るためのピックアップと、
    得られたアナログ再生信号を2値化してディスク再生信号を生成する2値化回路と、
    前記2値化回路により生成されたディスク再生信号に同期した抽出クロックを生成するPLL回路と、
    前記アナログ再生信号の振幅を検出するアナログ再生信号振幅検出回路と、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅に基づいて制御信号を生成し、この制御信号を前記PLL回路に出力するゲイン制御回路とを備え、
    前記PLL回路は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に基づいてループゲインを変更し、このループゲインで前記抽出クロックを生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅値を連続して入力し、この振幅値の変化量に応じて、前記PLL回路への制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 請求項2記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の各々を所定の基準振幅値と比較し、その比較結果に応じて、前記PLL回路への制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  4. 請求項1、2又は3記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号の振幅値の変化量が増加するとき、前記PLL回路のループゲインを低下させるように、前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  5. 請求項1、2又は3記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、前記アナログ再生信号の振幅値の変化量が減少するとき、前記PLL回路のループゲインを上昇させるように、前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅値を連続して入力し、その振幅値の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  7. 請求項2記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の変化量の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  8. 請求項3記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記連続して入力されたアナログ再生信号の振幅値の各々と所定の基準振幅値との比較結果の増加時と減少時とで相互に異なる応じ方で前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  9. 請求項3記載の光ディスク再生装置において、
    前記基準振幅値は、アナログ再生信号の振幅の最大レベルに基づいて定められる
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  10. 請求項3記載の光ディスク再生装置において、
    前記基準振幅値は、アナログ再生信号の振幅の最小レベルに基づいて定められる
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路は、前記アナログ再生信号のエンベローブ振幅を検出する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  12. 請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記PLL回路は、
    前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較し、その位相差に応じた信号を出力する位相比較器と、
    前記位相比較器からの信号に応じた電流を出力する定電流回路と、
    前記定電流回路の出力電流を電圧に変換して出力するフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路からの電圧レベルに応じた周波数の抽出クロックを発生する電圧制御型発振器とを含む
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  13. 請求項12記載の光ディスク再生装置において、
    前記定電流回路は、
    前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた電流量の電流を出力する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  14. 請求項13記載の光ディスク再生装置において、
    前記定電流回路は、
    前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、電流量を減少させた電流を出力する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  15. 請求項12記載の光ディスク再生装置において、
    前記フィルタ回路は、
    前記定電流回路の出力ノードと所定の固定電位を受けるノードとの間に接続された抵抗及びキャパシタを含み、
    前記抵抗は、その抵抗値が前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じて変更される
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  16. 請求項15記載の光ディスク再生装置において、
    前記フィルタ回路の抵抗は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、抵抗値が小さく変更される
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  17. 請求項12記載の光ディスク再生装置において、
    前記PLL回路は、更に、
    前記電圧制御型発振器からの抽出クロックを分周する分周器を含み、
    前記分周器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた分周比で前記抽出クロックを分周する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  18. 請求項17記載の光ディスク再生装置において、
    前記分周器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、大きくした分周比で前記抽出クロックを分周する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  19. 請求項12記載の光ディスク再生装置において、
    前記位相比較器は、
    前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた頻度で、前記ディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  20. 請求項19記載の光ディスク再生装置において、
    前記位相比較器は、前記ゲイン制御回路からの制御信号がPLL回路のループゲインを低下させる信号であるときには、少ない頻度でディスク再生信号の位相と前記抽出クロックの位相とを比較する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  21. 請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅が所定値を下回るときには、所定の固定値の制御信号を出力し、
    前記PLL回路は、
    前記ゲイン制御回路からの固定値の制御信号に基づいて、前記抽出クロックの周波数を固定する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  22. 請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記アナログ再生信号の欠落を検出する欠落検出回路を更に備え、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記欠落検出回路により前記アナログ再生信号の欠落が検出されたときには、所定の固定値の制御信号を出力し、
    前記PLL回路は、
    前記ゲイン制御回路からの固定値の制御信号に基づいて、前記抽出クロックの周波数を固定する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  23. 請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅の最大値が所定値になるように前記アナログ再生信号の振幅を正規化する正規化回路を有し、
    前記正規化回路により正規化されたアナログ再生信号の振幅に基づいて、前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  24. 請求項2記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅の変化量を所定の期間積算する積算回路を有し、
    前記積算回路の積算結果に基づいて前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  25. 請求項3記載の光ディスク再生装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記アナログ再生信号振幅検出回路により検出されたアナログ再生信号の振幅と前記基準振幅値との差分値を所定の期間積算する積算回路を有し、
    前記積算回路の積算結果に基づいて前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  26. 請求項1〜11の何れか1つに記載の光ディスク再生装置において、
    前記PLL回路は、
    前記ディスク再生信号と前記抽出クロックとの位相差をデジタル値として検出する位相比較器と、
    前記位相比較器により検出された位相差に基づいて所定の演算を行う演算回路と、
    前記演算回路の演算結果に応じた周波数の抽出クロックを発生するクロック発生回路とを含み、
    前記演算回路は、
    前記ゲイン制御回路からの制御信号に応じた演算係数で前記所定の演算を行う
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
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JP2014222995A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 株式会社東芝 電力変換装置

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