JP2004213652A - 管理装置,遠隔管理システム,およびカウンタ監視型遠隔管理方法 - Google Patents

管理装置,遠隔管理システム,およびカウンタ監視型遠隔管理方法 Download PDF

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Abstract

【目的】 管理装置が各被管理装置を一括管理する環境において、当該各被管理装置が出力した特定データの出力カウンタ値を集計し、その結果を基に各種の処理を実行できるようにする。
【構成】 各被管理装置が出力した特定データ別出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける出力カウンタ値受付部801と、出力カウンタ値受付部801が受け付けた出力カウンタ値を基に、出力カウンタ値管理部701の出力カウンタ値を、特定データごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計結果を基に出力カウンタ値管理部701を更新する出力カウンタ値集計部802と、出力カウンタ値集計部802が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行するコマンド処理部803とを備える。
【選択図】 図8

Description

この発明は、被管理装置を遠隔管理する管理装置、その管理装置と被管理装置とを備えた遠隔管理システム,およびカウンタ監視型遠隔管理方法に関し、特に複写機やプリンタ等の被管理装置を管理装置がインタネット経由で遠隔管理する環境において、広告情報等の特定データを上記被管理装置が出力した出力数であるカウンタ値を特定データ別に上記管理装置が集計し、その集計結果を基に、課金処理等の各種処理をおこなう技術に関する。
従来から、プリンタ,ファクシミリ装置(FAX),デジタル複写機(コピー機),スキャナ,デジタル複合機等の画像処理装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能(通信手段)を持たせた通信装置(電子装置)を被管理装置とし、サービスセンタ(管理センタ)内の管理装置が公衆回線等の通信回線(専用回線でもよい)経由でこれらの被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムが提案されている。
あるいは、被管理装置が通信機能を備えていない場合や、通信機能を備えていてもその機能が管理装置と通信するための機能を持っていない場合には、その被管理装置に管理装置と通信可能な通信機能を有する遠隔管理仲介装置(以下単に「仲介装置」ともいう)を接続し、管理装置が通信回線および仲介装置経由で被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムも提案されている。
例えば、被管理装置がデジタル複写機のような画像形成装置(画像処理装置)の場合には、顧客のオフィス等に画像形成装置と共に仲介装置(ラインアダプタ)を設置し、その画像形成装置とサービスセンタ内の管理装置(監視端末装置)とを公衆回線および仲介装置によって通信可能にし、その管理装置によって顧客先の画像形成装置の状態を管理する画像形成装置管理システム(監視システム)が知られている(特許文献1参照)。
一方、従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置が広告情報等の特定データを出力した場合、その特定データの出力数をカウントし、そのカウントに応じて所定の処理を行うという技術が活用されていた。このような技術が、特許文献2に開示されている。
特開平6−237330号公報 特開2001−250057号公報
この特許文献1には、画像形成装置が、画像データに基づきプリント出力する場合に、画像データが特定データ(広告データなど)に含められて印刷されると、当該画像形成装置のカウンタがその印刷ページ数をカウントし、そのカウント結果を基にプリント出力の利用料を算出するという技術が開示されている。
しかしながら、上述した画像形成装置がカウントした結果は、各画像形成装置のみに活用されるにとどまっていたので、複数の画像形成装置を遠隔で一括管理する管理装置が、各画像形成装置のカウントした結果を集計し、その集計結果を基に、課金処理等の各種処理を実行することができないという結果となっていた。
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、管理装置が、画像形成装置等の各被管理装置を遠隔で一括管理する環境において、当該各被管理装置が出力した特定データの出力数である各カウンタ値を上記管理装置が集計することにより、その集計結果を基に各種の処理を実行できるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、管理装置,遠隔管理システム,およびカウンタ監視型遠隔管理方法を提供する。
請求項1の発明による管理装置は、ファイアウォール内部の各被管理装置をファイアウォール外部から遠隔で管理する管理装置であって、上記各被管理装置が各特定データを出力した出力数の特定データ別出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて管理する出力カウンタ値管理手段と、各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける出力カウンタ値受付手段と、上記出力カウンタ値受付手段が受け付けた出力カウンタ値を基に、上記出力カウンタ値管理手段の出力カウンタ値を、特定データごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計結果を基に上記出力カウンタ値管理手段を更新する出力カウンタ値集計手段と、上記出力カウンタ値集計手段が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行するコマンド処理手段とを設けたものである。
請求項2の発明による遠隔管理システムは、請求項1の管理装置と、該管理装置によって遠隔管理される被管理装置とを備えた遠隔管理システムにおいて、上記管理装置からのコマンドをインタネット経由で上記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置を備え、上記管理仲介装置に、上記各被管理装置から、上記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、該仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた特定データ別出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、該仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、上記各特定データの出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて上記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段とを設けたものである。
請求項3の発明による遠隔管理システムは、各被管理装置と、該各被管理装置をファイアウォールの外部から遠隔で管理する管理装置と、該管理装置からのコマンドをインタネット経由で上記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置とを備えた遠隔管理システムにおいて、上記管理仲介装置に、上記各被管理装置から、上記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、上記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた各特定データの出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、該仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、上記特定データ別出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて上記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段とを設けたものである。
請求項4の発明による遠隔管理システムは、請求項2又は3の遠隔管理システムにおいて、上記出力カウンタ値転送手段は、上記管理装置へのポーリングを開始したのち、上記出力カウンタ値を上記管理装置へ送信するものである。
請求項5の発明による管理装置は、請求項1の管理装置において、上記顧客情報には、上記特定データを提供したデータ提供主のデータ提供主情報が含まれ、上記特定データと、該特定データに対応するデータ提供主情報とを受け付ける特定データ受付手段と、該特定データ受付手段が受け付けた特定データを上記被管理装置へ配信する特定データ配信手段とを設け、上記出力カウンタ値管理手段は、上記特定データ受付手段が受け付けた特定データの出力カウンタ値を、当該特定データに対応するデータ提供主情報ごとに管理するものである。
請求項6の発明による管理装置は、請求項5の管理装置において、上記特定データの出力期限を格納する出力期限記憶手段と、該出力期限記憶手段を参照して、出力期限切れの特定データを検出する特定データ検出手段とを設け、上記特定データ配信手段に、上記出力期限切れの特定データを配信した被管理装置に対し、上記特定データ検出手段が検出した特定データの出力の停止を指示する特定データ出力停止指示手段を備えたものである。
請求項7の発明による管理装置は、請求項5の管理装置において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記特定データの出力を停止する指示の場合、上記特定データの出力を制限するために設定した出力カウンタ値の出力制限設定カウンタ値を格納した出力制限設定カウンタ値記憶手段を設け、上記コマンド処理手段に、上記出力カウンタ値管理手段を参照して、上記出力制限設定カウンタ値に達した特定データを検出し、上記特定データ配信手段が当該特定データを配信した上記被管理装置に対し、当該検出した特定データの出力の停止を指示する特定データ出力停止指示手段を備えたものである。
請求項8の発明による管理装置は、請求項5の管理装置において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記データ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理の場合、さらに、上記出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出するためのデータ提供料算出条件を格納するデータ提供料算出条件記憶手段を設け、上記コマンド処理手段に、上記データ提供料算出条件を参照して、上記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出し、当該データ提供料を用いて、当該出力カウンタ値に対応するデータ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理を実行するデータ提供主用決済手段を備えたものである。
請求項9の発明による管理装置は、請求項1の管理装置において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理の場合、さらに、上記出力カウンタ値に基づくシステム利用料の割引率を算出するためのシステム利用料割引率算出条件を格納するシステム利用料割引率算出条件記憶手段を設け、上記コマンド処理手段に、上記システム利用料割引率算出条件を参照して、上記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウント値に基づくシステム利用料の割引率を算出し、当該割引率を用いて、当該出力カウンタ値に対応する顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理を実行するデータ出力者用決済手段を備えたものである。
請求項10の発明による管理装置は、請求項5の管理装置において、上記顧客情報は、顧客の属性情報を含むものであり、該顧客の属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を顧客ごとに格納する配信ゾーン情報記憶手段を設け、上記特定データ受付手段が、上記特定データと上記提供主情報とを受け付けるに際し、顧客の属性情報を、上記特定データと上記提供主識別情報とに対応付けて受け付けると、上記特定データ配信手段に、上記配信ゾーン情報記憶手段を参照して、上記特定データ受付手段が受け付けた属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を読み出し、当該識別情報が割り当てられている被管理装置へ上記特定データを配信する配信先指定手段を備えたものである。
請求項11の発明による管理装置は、請求項10の管理装置において、上記顧客の属性情報を顧客の業種又は住所としたものである。
請求項12の発明による管理装置は、請求項1の管理装置において、上記各手段に、上記被管理装置との間で、XML形式で記述された情報に基づく処理を実現するXML処理手段を備えたものである。
請求項13の発明による管理装置は、請求項1の管理装置において、上記コマンド処理手段に、上記被管理装置との間でSOAPに基づく通信を実現するSOAP処理手段を備えたものである。
請求項14の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、ファイアウォール内部の各被管理装置をファイアウォール外部から遠隔で管理する管理装置におけるカウンタ監視型遠隔管理方法であって、上記各被管理装置が各特定データを出力した出力数の特定データ別出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて管理する出力カウンタ値管理手段を備えていた場合に、各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける出力カウンタ値受付手段と、上記出力カウンタ値受付手段が受け付けた出力カウンタ値を基に、上記出力カウンタ値管理手段の出力カウンタ値を、特定データごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計結果を基に上記出力カウンタ値管理手段を更新する出力カウンタ値集計手段と、上記出力カウンタ値集計手段が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行するコマンド処理手段とを動作するステップを有するものである。
請求項15の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項14のカウンタ監視型遠隔管理方法において、さらに、上記管理装置からのコマンドをインタネット経由で上記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置を備えた場合に、上記管理仲介装置は、上記各被管理装置から、上記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、上記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた特定データ別出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、上記仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、上記各特定データの出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて上記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段とを動作するステップを有するものである。
請求項16の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、各被管理装置と、該各被管理装置をファイアウォールの外部から遠隔で管理する管理装置と、該管理装置からのコマンドをインタネット経由で上記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置とを備えた遠隔管理システムにおけるカウンタ監視型遠隔管理方法であって、上記管理仲介装置は、上記各被管理装置から、上記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、上記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた各特定データの出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、上記仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、上記特定データ別出力カウンタ値を上記顧客情報と対応付けて上記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段とを動作するステップを有するものである。
請求項17の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項15又は16のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記出力カウンタ値転送手段は、上記管理装置へのポーリングを開始したのち、上記出力カウンタ値を上記管理装置へ送信するステップを有するものである。
請求項18の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項14のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記顧客情報には、上記特定データを提供したデータ提供主のデータ提供主情報が含まれ、上記管理装置は、上記特定データと該特定データに対応するデータ提供主情報とを受け付ける特定データ受付手段と、該特定データ受付手段が受け付けた特定データを上記被管理装置へ配信する特定データ配信手段とを動作するステップを有し、上記出力カウンタ値管理手段は、上記特定データ受付手段が受け付けた特定データの出力カウンタ値を、当該特定データに対応するデータ提供主情報ごとに管理するステップを有するものである。
請求項19の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項18のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記管理装置は、上記特定データの出力期限を格納する出力期限記憶手段を備え、上記出力期限記憶手段を参照して、出力期限切れの特定データを検出する特定データ検出手段とを動作するステップを有し、上記特定データ配信手段は、上記出力期限切れの特定データを配信した被管理装置に対し、上記特定データ検出手段が検出した特定データの出力の停止を指示するステップを有するものである。
請求項20の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項18のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記特定データの出力を停止する指示の場合、上記管理装置は、上記特定データの出力を制限するために設定した出力カウンタ値の出力制限設定カウンタ値を格納した出力制限設定カウンタ値記憶手段を備え、上記コマンド処理手段は、上記出力カウンタ値管理手段を参照して、上記出力制限設定カウンタ値に達した特定データを検出し、上記特定データ配信手段が当該特定データを配信した上記被管理装置に対し、当該検出した特定データの出力の停止を指示するステップを有するものである。
請求項21の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項18のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記データ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理の場合、上記管理装置は、さらに、上記出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出するためのデータ提供料算出条件を格納するデータ提供料算出条件記憶手段を備え、上記コマンド処理手段は、上記データ提供料算出条件を参照して、上記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出し、当該データ提供料を用いて、当該出力カウンタ値に対応するデータ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理を実行するステップを有するものである。
請求項22の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項14〜16のいずれかのカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、上記顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理の場合、上記管理装置は、さらに、上記出力カウンタ値に基づくシステム利用料の割引率を算出するためのシステム利用料割引率算出条件を格納するシステム利用料割引率算出条件記憶手段を備え、上記コマンド処理手段は、上記システム利用料割引率算出条件を参照して、上記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウント値に基づくシステム利用料の割引率を算出し、当該割引率を用いて、当該出力カウンタ値に対応する顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理を実行するステップを有するものである。
請求項23の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項18のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記顧客情報には、顧客の属性情報を含むものであり、上記管理装置は、上記顧客の属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を顧客ごとに格納する配信ゾーン情報記憶手段を備え、上記特定データ受付手段が、上記特定データと上記提供主情報とを受け付けるに際し、顧客の属性情報を、上記特定データと上記提供主識別情報とに対応付けて受け付けると、上記特定データ配信手段は、上記配信ゾーン情報記憶手段を参照して、上記特定データ受付手段が受け付けた属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を読み出し、当該識別情報が割り当てられている被管理装置へ上記特定データを配信するステップを有するものである。
請求項24の発明によるカウンタ監視型遠隔管理方法は、請求項23のカウンタ監視型遠隔管理方法において、上記顧客の属性情報を顧客の業種又は住所としたものである。
この発明によれば、管理装置が被管理装置を遠隔管理する環境において、該被管理装置が各特定データを出力した出力数の特定データ別出力カウンタ値を上記管理装置が集計することにより、その集計結果を基に各種の処理を実行することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明による通信装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例について説明する。
図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。なお、通信機能を持ち、管理装置によって管理される通信装置(電子装置)を「被管理装置」と云う。
この遠隔管理システムは、プリンタ,FAX装置,デジタル複写機(コピー機),デジタル複合機等の画像形成装置やスキャナ装置などの画像処理装置(OA機器)や、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム,AV機器,遊戯機器などに通信機能を持たせた電子装置(通信装置)をクライアントとして機能する被管理装置10(10a,10b,10c,10d,10e,10f)とする遠隔管理システムである。そして、この被管理装置10と接続される(被管理装置側から見た)外部装置として、被管理装置10とLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークによって接続されたクライアントとして機能する管理仲介装置101(101a,101b,101c)、更に管理仲介装置(以下「仲介装置」と略称する)101と公衆回線(電話回線)103又はインタネット112を介して接続されるサーバとして機能する管理装置102を備え、当該管理装置102が、仲介装置101を介して各被管理装置10を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。被管理装置10および仲介装置101は機器利用者(ユーザ)側のオフィス等に、管理装置102はサービスセンタ(管理センタ)にそれぞれ設置されている。
ここで、公衆回線103のうち、仲介装置101と管理装置102との間の通信回線は、その仲介装置101および管理装置102の双方からの要求により相手先との通信を可能にする双方向通信回線として用いる第1の通信回線、仲介装置101とダイヤルアップサーバ111との間の通信回線(専用回線でもよい)は、仲介装置101からの要求(コールバック)により管理装置102との通信を可能にする片方向通信回線として用いる第2の通信回線である。インタネット112のうち、ダイヤルアップサーバ111と管理装置102との間の通信回線(専用回線でもよい)は、片方向通信回線として用いる第3の通信回線である。
公衆回線103(又は専用回線)としては、アナログ回線,ADSL回線,デジタル回線(ISDN回線),光ファイバー利用回線等の固定電話回線や、携帯電話回線,PHS回線等の移動電話回線を利用すればよい。
また、管理装置102が新たな方式を用いて遠隔管理するサービス(NRS)を実現するために、機器利用者側のLAN等のネットワークに、NRSに対応するソフトウェアを実装した仲介装置101および被管理装置10が接続されている。その仲介装置101および被管理装置10には、管理装置102が従来の方式を用いて遠隔管理するサービス(CSS)も実現するために、CSSに対応するソフトウェアも実装している。NRSを実現するためには、CSSを実現する場合と同様に、仲介装置101および被管理装置10を初期設置すればよい。
なお、仲介装置101と被管理装置10との接続は、ネットワークに限らず、RS−485規格等に準拠したシリアル接続や、SCSI(Small Computer System Interface)規格等に準拠したパラレル接続等によって行ってもよい。例えば、RS−485規格の場合には、仲介装置101に直列に複数台の被管理装置10を接続することができる。
仲介装置101および被管理装置10は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置するため、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
また、設置環境Cのように、被管理装置10に仲介装置101の機能を併せ持たせた仲介機能付被管理装置(以下単に「被管理装置」ともいう)11a,11bを、別途仲介装置101を介さずに公衆回線103又はインタネット112によって管理装置102に接続するようにしてもよい。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10と同等の被管理装置を接続することもできる。
ダイヤルアップサーバ111は、中継装置であり、管理装置102と仲介装置101又は被管理装置10とを公衆回線103(専用回線でもよい)およびインタネット112経由で通信可能に接続する。例えば、仲介装置101又は被管理装置10からの要求(管理装置102との通信要求)により、その要求元と公衆回線103経由でネゴシエーション(通信に関する情報交換)を行い、公衆回線103およびインタネット112経由で要求元と管理装置102とを通信可能に接続する(要求元と管理装置102との間を通信可能状態にする)。このダイヤルアップサーバ111は、アクセスポイントとしてプロバイダに設置されている。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。このファイアウォール104は、プロキシサーバによって構成する。
また、各被管理装置10,11に、ネットワーク経由でパーソナルコンピュータ等の端末装置や他の電子装置(外部装置)を接続することもできる。
このような遠隔管理システムにおいて、仲介装置101は、これに接続された被管理装置10の制御管理のためのアプリケーションプログラムを実装している。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
すなわち、仲介装置101又はこれと接続された被管理装置10では、管理装置102への要求を生成してこれを管理装置102へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、管理装置102は、上記仲介装置101側への要求を生成してこれを仲介装置101側へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。この要求には、仲介装置101に被管理装置10に対して各種要求を送信させ、被管理装置10からの応答を仲介装置101を介して取得することも含まれる。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格),技術,仕様などを利用することができる。
この送受信のデータ送受モデルを図2の概念図に示す。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し(通信可能状態を解除し)、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
(B)は、管理装置102で被管理装置10に対する要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置102が管理装置側要求bを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った被管理装置10が、当該要求に対する応答bを返すというモデルになっている。なお、(B)のケースでも、応答を即座に返せないときに応答遅延通知b′を返すことは(A)のケースと同様である。
次に、図1に示す管理装置102の物理的構成について簡単に説明すると、当該管理装置102は、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置や、データベース,モデム,プロキシ(Proxy)サーバ等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
さらに、図1に示す仲介装置101の物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,ネットワークインタフェースカード(以下「NIC」と略称する)等によって構成されている。その構成についても、追って詳細に説明する。
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
以下、図1に示した遠隔管理システムのより具体的な例として、この発明による電子装置である画像形成装置を被管理装置とする遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システムについて説明する。図3は、その画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー,プリンタ,ファクシミリ,スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
このような画像形成装置100の物理的構成について図4を用いて説明する。
図4は、画像形成装置100の物理的構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置100は、CPU201,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)202,SDRAM203,NVRAM204,NRS用メモリ205,PHY(物理メディアインタフェース)206,操作部207,HDD(ハードディスクドライブ)208,モデム211,PI(パーソナルインタフェース)212,FCU(ファックスコントロールユニット)213,USB(Universal Serial Bus)インタフェース214,IEEE1394インタフェース215,プロッタ/スキャナエンジン216,および周辺機217を備えている。これらのユニットは、それぞれがこの画像形成装置100におけるハードウェア資源である。なお、エンジンユニットであるプロッタ/スキャナエンジン216はそれぞれ、内部に異常等の事象を検出するためのセンサを備えている。
CPU201は、ASIC202を介してデータ処理(各機能の制御)を行う演算処理手段である。
ASIC202は、CPUインタフェース,SDRAMインタフェース,ローカルバスインタフェース,PCIインタフェース,MAC(Media Access Controller)、HDDインタフェースなどからなる多機能デバイスボードであり、CPU201の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリ(アプリケーションソフト)等の開発の高効率化を支援するものである。
SDRAM203は、OS(オペレーティングシステム)を含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU201がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このSDRAM203の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。
NVRAM204は、この画像形成装置100を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSイメージを記憶する固定プログラムメモリ、各アプリを記憶するアプリメモリ、各サービス(サービスソフトウェア)を記憶するサービスメモリ、ファームウェアを記憶するファームメモリ、稼動状況を監視・管理する対象となる機器(画像形成装置100)の識別情報であるアドレス(ネットワークアドレス)や機種機番、カウンタ情報(課金カウンタのデータ)を記憶するデータメモリ、この発明に係わる画像形成装置(被管理装置)100が出力した各特定データの出力数である特定データ別出力カウンタ値を計数するカウンタ(出力カウンタ)等として使用するEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このNVRAM204の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMを使用してもよい。
ここで、上述した出力カウンタに関して、「画像形成装置100が出力した」とあるのは、例えば印刷(画像形成)や表示の両方を含む意味である。例えば、画像形成装置100が特定データを印刷した場合、その都度、印刷ページ数を計数(カウント)するための出力カウンタの出力カウンタ値をインクリメント(+1)するようにしてもよい。また、画像形成装置100が特定データを操作部207の表示器に表示した場合も、その都度、表示回数を計数するための出力カウンタの出力カウンタ値をインクリメント(+1)するようにしてもよい。
NRS用メモリ205は、後述するNRSを記憶する不揮発性メモリであり、オプションでNRS機能を追加することができる。なお、このNRS用メモリ205を備えず、NRSをNVRAM204に記憶することも勿論できる。
PHY206は、LAN等のネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースであり、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11b規格(無線LAN対応),IEEE1394規格,IEEE802.3規格(イーサネット(登録商標)対応)に準拠したインタフェースをそれぞれ設け、複数の通信手段としている。
操作部207は、各エンジンユニットに対する操作命令(コマンド)等の情報(データ)を入力するための各種の操作キー(操作スイッチ又は操作ボタンともいう)およびLCD又はCRTの表示器を有する操作手段である。
HDD208は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する不揮発性記憶手段(記録媒体)である。このHDD208に、上述したNVRAM204内のプログラムやそれ以外のデータを記憶しておくこともできる。また、このHDD208を、上述したサービスメモリやファームメモリとして使用することもできる。
モデム211は、変復調手段であり、外部装置へ公衆回線経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
PI212は、RS485規格に準拠したインタフェースを備え、図示しないラインアダプタを介して公衆回線に接続している。なお、このPI212を用いて画像形成装置100と仲介装置101とを接続することも可能である。
FCU213は、FAX(ファクス)装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置および管理装置102等の外部装置との通信を図示しない公衆回線経由で制御する。
USBインタフェース214は低速又は中速向け、IEEE1394インタフェース215は高速向けのシリアルインタフェースである。
プロッタ/スキャナエンジン216は、原稿の画像を読み取るスキャナエンジン(画像読取手段)と、そのスキャナエンジンによって読み取られた画像データ(例えば特定データを含むプリントデータ)あるいは外部装置から受信したテキストデータ(例えば特定データを含むプリントデータ)に基づいて用紙等の記録媒体上に画像形成(印刷)を行うプロッタエンジン(画像形成手段)とからなる。プロッタエンジンとしては、白黒レーザプリンタやカラーレーザプリンタを使用できる。
周辺機217は、原稿をスキャナエンジンの画像読取位置へ自動給送する自動原稿給送装置(ADF)や、プロッタエンジンで画像形成された用紙を仕分けするなどの後処理を行う後処理装置装置(例えばフィニッシャ)などに相当する。
ここで、電源投入(電源オン)により、CPU201は、ASIC202経由でNVRAM204内のブートローダを起動させ、そのブートローダに従い、NVRAM204内のOSイメージを読み出し、それをSDRAM203にロードして使用可能なOSに展開する。そして、OSの展開が完了すると、そのOSを起動させる。その後、NVRAM204内のアプリやサービス等のプログラムあるいはNRS用メモリ205内のNRSを必要に応じて読み出し、それらをSDRAM203やNRS用メモリ205等にロードして展開し、起動させる。なお、ブートローダをNVRAM204に記憶せず、ブートローダを記憶したROMを備えてもよい。
次に、画像形成装置100(又は110)のソフトウェア構成について図5を用いて説明する。
図5は、画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
この画像形成装置100のソフトウェア構成は、アプリケーションモジュール層,サービスモジュール層,汎用OS層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはNVRAM204やNRS用メモリ205に記憶され、CPU201によって必要に応じて読み出されてSDRAM203に展開される。そしてそのCPU201は、これらのプログラムを必要に応じて実行し、装置の制御を行うことにより、各種機能を実現することができる。
アプリケーションモジュール層のソフトウェアは、CPU201を、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を実現させる複数のアプリケーション制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成され、サービスモジュール層のソフトウェアは、CPU201を、ハードウェア資源と各アプリケーション制御手段との間に介在し、複数のアプリケーション制御手段からのハードウェア資源に対する動作要求の受付,その動作要求の調停,およびその動作要求に基づく動作の実行制御を行うサービス制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成される。
なお、それらの機能のうち、管理装置102との通信に係わる機能(通信手段としての機能)の実現方法は、画像形成装置100と画像形成装置110とによって異なる。つまり、画像形成装置110の場合は、仲介装置101の機能を備えているため、CPU201が対応するプログラムを実行することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。画像形成装置100の場合には、CPU201が対応するプログラムを実行すると共に、仲介装置101を利用することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。
サービスモジュール層には、オペレーションコントロールサービス(OCS)300、エンジンコントロールサービス(ECS)301、メモリコントロールサービス(MCS)302、ネットワークコントロールサービス(NCS)303、ファクスコントロールサービス(FCS)304、システムコントロールサービス(SCS)306、システムリソースマネージャ(SRM)307、イメージメモリハンドラ(IMH)308、デリバリーコントロールサービス(DCS)316、ユーザコントロールサービス(UCS)317を実装している。また、アプリケーションモジュール層には、NRSアプリ(以下単に「NRS」という)305、CSSアプリ(以下単に「CSS」という)315、コピーアプリ309、ファクスアプリ310、プリンタアプリ311、スキャナアプリ312、ネットファイルアプリ313、ウェブアプリ314を実装している。更に、汎用OS層には、汎用OS320を実装している。
これらを更に詳述する。
OCS300は、操作部207を制御するモジュールである。
ECS301は、ハードウェアリソース等のエンジンユニットを制御するモジュールである。
MCS302は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得および開放、HDD208の利用等を行う。
NCS303は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS304は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
SCS306は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理および終了管理を行うモジュールである。
SRM307は、システムの制御およびリソースの管理を行うモジュールである。
IMH308は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
DCS316は、HDD208やSDRAM203に記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
UCS317は、機器利用者(ユーザ)が登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
NRS305およびCSS315は、それぞれ異なる方式による遠隔管理に関する機能(管理装置102との通信に係わる機能)をまとめたモジュールである。
コピーアプリ309は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ310は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ311は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ312は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ313は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ314は、ウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
汎用OS320は、UNIX(登録商標),Linux(登録商標),Windows(登録商標)等のオペレーティングシステム(オペレーションシステム)を使用することができる。オペレーティングシステムは、サービスモジュール層やアプリケーションモジュール層のプログラムなどを実行させる処理を司る。ここで、UNIXやLinuxを用いれば、オープンソースゆえの安全性が担保され、ソースコード入手の容易性などの利点がある。
次に、上述した画像形成装置100のソフトウェアの構成に含まれるNRSモジュールの内部構成について、図6を用いて更に説明する。
図6は、NRS305の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、NRS305は、SCS306とNCS303との間で処理を行っている。ウェブサーバ機能部500は、外部から受信した要求に関する応答処理を行う。ここでの要求は、例えば、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)形式で記載された、SOAP(Simple Object Access Protocol)によるSOAPリクエストであることが考えられる。ウェブクライアント機能部501は、外部への要求を発行する処理を行う。libsoap502は、SOAPを処理するライブラリであり、libxml503は、XML形式で記載されたデータを処理するライブラリである。また、libgwww504は、HTTPを処理するライブラリであり、libgw_ncs505は、NCS303との間の処理をするライブラリである。
次に、管理装置102の物理的構成について、図7を参照して説明する。
図7は、管理装置102の物理的構成例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,ファイルサーバ605,および制御装置606等からなる。
モデム601は、公衆回線103を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110との通信を司るものであり、送受信するデータを変復調する。このモデム601と後述する通信端末602とにより、通信手段としての機能を果たす。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
プロキシサーバ603は、インタネット112を介してユーザ(機器利用者)側の仲介装置101との通信(データ送受信)およびセキュリティ管理を行う。このプロキシサーバ603も、通信手段としての機能を果たす。
操作者端末604は、サービスセンタの管理者であるセンタオペレータが操作する端末装置(パーソナルコンピュータ等)であり、各種データの入力をセンタオペレータによるキーボードやポインティングデバイス(マウス等)等の入力部上の操作により受け付けたり、センタオペレータに通知すべき情報をLCD又はCRT等の表示部に表示したりする。入力されるデータとしては、例えば、各ユーザ側の仲介装置101又は画像形成装置110と通信する際に使用するIPアドレスや発呼先電話番号等の顧客情報の他に、各ユーザ側の仲介装置101又は画像形成装置110へ送信すべきパラメータ(例えばリトライ時間,リトライ間隔,通信制限時間)やコマンドなどがある。
ファイルサーバ605は、HDD(ハードディスク装置)等の記憶装置を備えている。その記憶装置には、各ユーザ側の仲介装置101および画像形成装置110のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信したデータ(情報)、操作者端末604から入力されたデータを含む各種データのDB(データベース)が記憶(設定)されている。
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,プロキシサーバ603,操作者端末604,又はファイルサーバ605を利用することにより、この発明による機能(出力カウンタ値管理手段,出力カウンタ値集計手段,コマンド処理手段,特定データ受付手段,特定データ配信手段,特定データ検出手段としての機能)を実現することができる。
次に、管理装置102の機能構成について、図8を参照して説明する。
図8は、管理装置102の機能構成例を示すブロック図である。
この管理装置102は、情報を記憶する記憶部700と、管理装置102と通信する通信部900と、これら各部の動作を制御する処理部800とを備えている。これらのうち、処理部800および通信部900としての機能は、図7のモデム601,通信端末602,プロキシサーバ603,操作者端末604,および制御装置606によって実現できる。
記憶部700は、データやプログラムを保持するためのものであり、図7によって説明したDBが該当する。この記憶部700は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。この記憶部700は、出力カウンタ値管理部701,顧客情報管理部702,出力制限設定値記憶部703,出力期限記憶部704,データ提供料算出条件記憶部705,サービス利用料割引率算出条件記憶部706,および配信ゾーン情報記憶部707を備えている。
ここで、まず出力カウンタ値管理部701について、図9を用いて詳述する。
この出力カウンタ値管理部701は、各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて管理する。
ここでいう「各特定データの出力カウンタ値」は、各画像形成装置100が出力した各特定データの出力数である特定データ別出力カウンタ値である。
「特定データ」は、画像形成装置100が、プリントデータに基づいてプリント出力(画像形成)する際に、当該プリントデータ(例えば通常の印刷内容)に含めてプリント出力されるものであったり、特定データそのものがプリントデータとは別に単独で出力されるものである。例えば、テキストデータや画像データで構成されるものであり、広告情報(新製品の案内など)が特定データに該当する。「顧客情報」には、特定データを出力するデータ出力者や、特定データを提供したデータ提供主に関する顧客の情報が含まれる。
なお、画像形成装置100が、各特定データの出力カウンタ値を出力するしくみについては、画像形成装置100の説明のところで説明してある。
図9の(A)(B)は、出力カウンタ値管理部701のデータ構造を示す図である。ここでは、上述した「特定データ」は、広告情報の場合で説明する。
出力カウンタ値管理部701は、図9(A)に示すように、広告IDごとに、かつ顧客IDごとに、当該広告IDに対応する広告情報の出力カウンタ値を管理している。
ここで「広告ID」は、広告情報を識別するための情報である。
「顧客ID」は、顧客を識別するための情報であり、ここでは特にデータ出力者を識別するために用いている。
「出力カウンタ値」は、例えば「100」とか「200」といった値である。
出力カウンタ値管理部701は更に、図9(B)に示すように、広告情報の出力カウンタ値を当該特定データに対応するデータ提供主情報ごとに管理する。ここでは、顧客IDごとに、かつ広告IDごとに、当該広告IDに対応する広告情報の出力カウンタ値を管理している。
ここでいう「顧客ID」は、顧客のうち、特に、特定データの提供主を識別するための情報である。その他の情報は、上述した図9(A)の場合と同様である。
次に、顧客情報管理部702について、図10〜図12を用いて詳述する。
図10は、顧客情報管理部702のデータべース構造である。
この顧客情報管理部702は、顧客ID,顧客名,顧客の業種,顧客の住所などの情報が相互に関連付けられている。業種,住所などは、顧客の属性情報である。
図11は、出力制限設定値記憶部703のデータ構造を示す図である。
この出力制限設定値記憶部703は、出力制限設定カウンタ値を格納している。
「出力制限設定カウンタ値」は、上述した特定データの出力を制限するために設定した出力カウンタ値の最大値である。図11では、出力制限設定カウンタ値を広告IDごとに格納する方式を採用している。
図12は、出力期限記憶部704のデータ構造を示す図である。
この出力期限記憶部704は、特定データの出力期限を格納している。図12では、出力期限を広告IDごとに格納する方式を採用している。
図8に戻り、データ提供料算出条件記憶部705およびサービス利用料割引率算出条件記憶部706について詳述する。
データ提供料算出条件記憶部705は、データ提供料算出条件を格納する。
ここで「データ提供料算出条件」は、上述した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出するための条件である。例えば、出力カウンタ値ごとに加算されるデータ提供料などの情報がこの条件の中に含まれている。また、指定口座など、決済に必要な情報もこれに含まれている。
サービス利用料割引率算出条件記憶部706は、サービス利用料割引率算出条件を格納する。
ここで「サービス利用料割引率算出条件」は、上述した出力カウンタ値に基づくサービス利用料の割引率を算出するための条件である。例えば、出力カウンタ値に基づき算出されるサービス利用料(コピーや管理費など)の割引率などの情報がこの条件の中に含まれている。また、指定口座など、決済に必要な情報もこれに含まれている。
なお、上述のデータ提供料算出条件やサービス利用料割引率算出条件は、例えば、プログラム関数やテーブルなどで構成されている。
図13の(A)(B)は、配信ゾーン情報記憶部707のデータ構造を示す図である。
この配信ゾーン情報記憶部707は、顧客が利用する画像形成装置100の識別情報を顧客ごとに格納する。図13の(A)では、顧客IDごとに、画像形成装置IDを格納する方式を採用している。
ここで「画像形成装置ID」は、画像形成装置100の識別情報である。
「顧客ID」は、顧客情報管理部702の顧客IDと同様である。
配信ゾーン情報記憶部707はまた、仲介装置101ごとに、仲介装置101の管理下の画像形成装置100を記憶する。図13の(B)では、仲介装置IDごとに、画像形成装置IDを格納する方式を採用している。
図8に戻って説明を続ける。
通信部900は、情報の送受信を行うためのものであり、図7によって説明したモデム601やプロキシサーバ603が該当する。
処理部800は、管理装置102全体の制御を行うものであり、図7によって説明した制御装置606が該当する。
この処理部800は、出力カウンタ値受付部801,出力カウンタ値集計部802,コマンド処理部803,特定データ受付部804,特定データ配信部805,および特定データ検出部806を備えている。これら各部の具体的な機能については、後述する動作の部分で説明する(図19,、図21,図23,図26)。
次に、仲介装置101の物理的構成について、図14を参照して説明する。
図14は、仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。
この仲介装置101は、CPU31,DRAM32,フラッシュROM33,カードメモリコントローラ34,カードメモリ35,画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路(RTC)37,モデム38,NCU(網制御装置)39,NIC(Network Interface Card)40,41,および電源回路42によって構成されている。
CPU31は、DRAM32内のOS(オペレーションシステム)を含む各種プログラムに基づいて、仲介装置101に接続されている画像形成装置100を制御したり、NCU39又はNIC40,41等により、公衆回線103又はインタネット112経由で管理装置102に対する各種データ(又は信号)の送受信を制御したり、画像形成装置100からのデータにより公衆回線103経由で管理装置102に対して発呼を行ったり、回線を画像形成装置100側に接続するか、外部通信機器である一般電話器(TEL)又はFAX装置側に接続するかの切り替え制御(回線切り替えタイミングの制御を含む)を行うなど、この仲介装置101全体を統括的に制御する中央処理装置である。
DRAM32は、OSを含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU31がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このDRAM32の代わりに、SRAMを使用してもよい。
フラッシュROM33は、ブートローダを記憶するプログラムメモリや、管理装置102および各画像形成装置100の一方から他方への送信データ、各画像形成装置100の中から1台を特定するそれぞれの機番情報(識別情報)、管理装置102等の通信先のIPアドレス、ダイヤルアップサーバ111(アクセスポイント)の電話番号であるコールバック先電話番号(発呼先識別情報)、回線接続が成功しなかった場合の再発呼時間(リトライ時間),再発呼間隔(リトライ間隔)、および管理装置102との連続通信を制限する通信制限時間などを記憶するデータベース(DB)として使用する不揮発性メモリであり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このフラッシュROM33の代わりに、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。また、再発呼時間の代わりに、再発呼回数(リトライ回数)を記憶してもよい。
カードメモリコントローラ34は、カードメモリ35に対する各種データの読み書きを制御するものである。
カードメモリ35は、SDメモリ等の記録媒体であり、OS,ドライバ,アプリケーション等の各種プログラムを記録している。
画像形成装置I/F36は、遠隔管理対象となる図示しない画像形成装置を接続する画像形成装置接続手段であり、RS485などの通信インタフェースに相当する。
リアルタイムクロック回路37は、年月日時分秒等の時刻情報を発生するものであり、CPU31がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
モデム38は、変復調手段であり、管理装置102へ公衆回線103経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線103に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
NCU39は、公衆回線103経由で管理装置102を含む各種外部装置あるいは外部通信機器(一般電話器又はファクシミリ装置)との通信(データの送受信)を制御するものである。よって、外部通信機器接続手段としての機能を実現できる。
NIC40,41は、LAN等のネットワーク上の遠隔管理対象となる各画像形成装置100,ファイアウォール104,又は図示しないパーソナルコンピュータ等を用いた管理用端末を含む他の電子装置との通信を制御したり、ファイアウォール104およびインタネット112を介して管理装置102を含む各種の外部装置と通信を制御するものである。よって、画像形成装置接続手段としての機能を実現できる。
電源回路42は、ACアダプタ43からのAC電源(商用電源)をDC電源に変換して仲介装置101内の上述した各部に供給するものである。
ここで、CPU31は、電源ON(電源回路42からの電源投入)時に、DRAM32内のブートローダに従い、カードメモリコントローラ34を制御してカードメモリ35内のOSを含む各種プログラムを読み出し、DRAM32のプログラムメモリにインストールする。そして、その各種プログラムに従って動作する(その各種プログラムを必要に応じて選択的に実行する)と共に、画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路37,モデム38,NCU39,NIC40,41を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による各種機能(仲介側出力カウンタ値受付手段,仲介側出力カウンタ値記憶手段,出力カウンタ値転送手段としての機能)を実現することができる。
なお、カードメモリコントローラ34に、HDDや、脱着可能なMOディスク,CD−Rディスク,CD−RWディスク,DVD+Rディスク,DVD+WRディスク,DVD−Rディスク,DVD−RWディスク,DVD−RAMディスク等の他の記録媒体に対する各種データの読み書きを制御するコントローラを備えてもよい。
次に、仲介装置101の機能構成について、図15を参照して説明する。
図15は、仲介装置101の機能構成例を示すブロック図である。
この仲介装置101は、情報を記憶する記憶部51と、外部装置と通信する通信部52と、これら各部の動作を制御する処理部53とを備えている。これらのうち、通信部52および処理部53としての機能は、図14のCPU31がDRAM32内の各種プログラムに従って動作することによって実現できる。
記憶部51は、データやプログラムを保持するためのものであり、図14によって説明したDRAM32,フラッシュROM33,カードメモリ35が該当する。この記憶部51は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。この記憶部51は、仲介側出力カウンタ値記憶部51a,および仲介側配信ゾーン情報記憶部51bを備えている。
ここで、まず仲介側出力カウンタ値記憶部51aについて、図9を用いて詳述する。
仲介側出力カウンタ値記憶部51aは、図8によって説明した出力カウンタ値管理部701と同様に、各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて格納する。
この仲介側出力カウンタ値記憶部51aの構成は、出力カウンタ値管理部701の構成と同様である。
次に、仲介側配信ゾーン情報管理部51bについて、図16を用いて詳述する。
図16は、仲介側配信ゾーン情報管理部51bのデータ構造を示す図である。
この仲介側配信ゾーン情報記憶部51bは、顧客が利用する画像形成装置(被管理装置)の識別情報を記憶する。図16では、画像形成装置IDと顧客IDとを対応付けて格納する方式を採用している。画像形成装置IDと顧客IDはそれぞれ、上述した画像形成装置IDと顧客IDと同様である。
図15に戻って説明を続ける。
通信部52は、情報の送受信を行うためのものであり、NIC40,41や画像形成装置I/F36が該当する
処理部53は、仲介装置101全体の制御を行うものであり、図14によって説明したCPU31が該当する。
この処理部53は、仲介側出力カウンタ値受付部53aおよび出力カウンタ値転送部53bを備えている。これら各部の具体的な機能については、後述する動作の部分で説明する(図23)。
上述した構成を踏まえて、図3の画像形成装置遠隔管理システムで行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例について説明する。なお、以下に示すSCS306およびNRS305による処理は、実際にはCPU201がそれらのプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。以後も、プログラムが何らかの処理を行うものとして説明を行う場合には、同様とする。
図17は、図3に示した管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100間で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、仲介装置101は、インタネット112経由で管理装置102に対してポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を行う(S601)。つまり、自己の識別情報である識別子を付加したポーリング用のSOAPメッセージを生成し(ポーリング信号を構造化言語形式であるXML形式に変換し)、そのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する。図3に示したように、仲介装置101と管理装置102との間にはファイアウォール104を設けているため、管理装置102から仲介装置101に向けて通信セッションを張ることができないので、管理装置102から仲介装置101(あるいは仲介装置101を介して画像形成装置100)に要求を送信したい場合でも、このように仲介装置101からのポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を待つ必要があるのである。なお、ファイアウォール104がなければ、ポーリングを行う必要はない。
管理装置102は、仲介装置101から上記HTTPメッセージ(HTTPリクエスト)を受信すると、課金カウンタ(カウンタ情報)取得要求を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージ(HTTPレスポンス)を生成し、それをインタネット112経由で該当する仲介装置101(受信したSOAPメッセージの送信元)へ、ポーリングに対する応答として送信する(S602)。このとき、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された識別子に基づいて該当する仲介装置101を認識する。このように、ファイアウォール104の内側(内部)からの通信(HTTPリクエスト)に対する応答(HTTPレスポンス)であれば、ファイアウォール104の外側(外部)から内側に対してデータを送信することができる。
仲介装置101は、管理装置102から上記HTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてそのパケット上の課金カウンタ取得要求を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをLAN等のネットワーク経由で自己に接続されている画像形成装置100のNRS305へ送信する(S603)。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S604)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、NVRAM204(又はHDD208)に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S605)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S606)。
NRS305は、SCS306から課金カウンタのデータ(カウンタ値を示すカウンタ情報)を受け取る(取得する)と、そのデータのSOAPメッセージを生成し(受け取ったデータを構造化言語形式であるXML形式に変換し)、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S607)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタのデータのSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、それをインタネット112経由で管理装置102へ送信する(S608)。
このように、上記通信シーケンスにより、データの送受信が行われる。
次に、上記図17と異なり、画像形成装置100から仲介装置101を経て管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例について、図18を参照して説明する。
図18は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、OCS300は、操作部207上の図示しないユーザコールキーが押下された旨をSCS306へ通知する(S701)。
SCS306は、OCS300からユーザコールキーが押下された旨の通知を受けると、ユーザコール要求をNRS305へ通知する(S702)。
NRS305は、SCS306からユーザコール要求の通知を受けると、ユーザコールを知らせるユーザコール情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由で仲介装置101へ送信する(S703)。
仲介装置101は、NRS305からユーザコール情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてそれを含むHTTPメッセージを生成し、インタネット112経由で管理装置102に対してユーザコールを行う。つまり、自己の識別子を付加したユーザコール情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージをインタネット112経由で管理装置102へ通報する(S704)。この場合には、ファイアウォール104の内側から外側に向けての送信であるので、仲介装置101が自ら管理装置102に向けてセッションを張ってデータを送信することができる。
ここで、ステップS704の処理後のパターンを以下の(A)から(C)に分けて説明する。
まず、(A)において、管理装置102は、ユーザ先の仲介装置101からユーザコール情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その旨(ユーザコールが成功した旨)のコール結果を、正常に終了しなかった(異常に終了した)場合には、その旨(ユーザコールが失敗した旨)のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、それを応答としてインタネット112経由で通報元の仲介装置101へ送信する(S705)。
仲介装置101は、管理装置102からコール結果を示す情報のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてそのパケット上のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをネットワーク経由でユーザコールキーが押下された画像形成装置100のNRS305へ送信する(S706)。
NRS305は、仲介装置101からコール結果を示す情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージが示すコール結果を解釈(判定)し、それをSCS306へ通知する(S707)。
SCS306は、コール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが成功したか失敗したかを示すメッセージを操作部207上の表示器(文字表示器)に表示する(S708)。
次に(B)において、仲介装置101は、規定時間(予め設定された所定時間)が経っても管理装置102から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを生成し、それをNRS305へ送信する(S709)。
NRS305は、失敗した旨のコール結果を示す情報のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに記述されている失敗した旨のコール結果を解釈し、それをSCS306へ通知する(S710)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作部207上の文字表示器に表示する(S711)。
次に(C)において、NRS305は、規定時間が経っても仲介装置101から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果をSCS306へ通知する(S712)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作部207上の文字表示器に表示する(S713)。
なお、ここでは管理装置102からファイアウォール104を越えて仲介装置101(あるいは仲介装置101を介して画像形成装置100)にデータを送信するために、仲介装置101からのHTTPリクエストに対するレスポンスという形で送信を行う例について説明したが、ファイアウォール104を越える手段はこれに限られるものではなく、例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を利用して、送信したいデータを記載あるいは添付したメールを管理装置102から仲介装置101に送信することも考えられる。ただし、信頼性の面ではHTTPが優れている。
以下、このように構成した画像形成装置遠隔管理システムにおけるこの発明に係わる制御について、図19〜図27も参照して具体的に説明する。ここでは、上述した「特定データ」を広告情報として説明する。なお、管理装置102と仲介装置101との通信に係わる制御と管理装置102と仲介機能(仲介装置101としての機能)を有する画像形成装置110との通信に係わる制御は略同様なので、前者の制御についてのみ説明する。
まず最初に、広告情報の登録処理について説明する。
図19は、管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100の処理であって、広告情報を登録する処理を示すフローチャートである。ここでは、画像形成装置100の要求を受けて広告情報を登録する場面を想定するが、パーソナルコンピュータ等の端末装置の要求を受けて広告情報を登録するようにしてもよい。
ステップS11では、広告情報の提供主による所定の操作を受けて、画像形成装置100は、NVRAM204(HDD208でもよい)の領域に広告情報を記憶して登録する。例えば、広告情報は、「新製品○○が発売されました」や、「プリンタドライバが改定されました」、「ホームページがリニューアルしました」である。その広告情報のほかに、画像形成装置100は、広告期間(出力期限)、広告情報を配信する顧客の対象業種などの広告関連情報もNVRAM204に記憶して登録する。
次に、画像形成装置100は、仲介装置101からの通知を受けて、NVRAM204を参照して、登録済みの広告情報と広告関連情報とを仲介装置101経由で管理装置102へ送信する(ステップS12〜S14)。
そして最終的には、次のステップS15で、上述の広告情報と広告関連情報とを仲介装置101を介して受信した管理装置102が、仲介装置101の定期通知(ポーリング)を受けて(ステップS13)、当該広告情報に広告IDを割り当て、記憶部700が備える各記憶部に所定の情報を登録する(図9〜図13参照)。
ここで、上述した広告情報を登録するコマンドの一例を図20に示す。図20では、SOAPに従って、広告情報,出力期限,対象業種などの情報が、XML形式で記述されている。
すなわち、管理装置102の各部700,800,900は、画像形成装置100との間で、XML形式で記述された情報に基づく処理を実現するXML処理機能を備えている。これによると、タグの拡張性が向上するので、この画像形成装置遠隔管理システムにおけるサービスを向上させることが可能となる。また、管理装置102のコマンド処理部803は、画像形成装置100との間でSOAPに基づく通信を実現するSOAP処理機能を備えている。これによると、仲介装置101や画像形成装置100との間のリモート通信が実現できるので、この画像形成装置遠隔管理システムにおけるサービスを向上させることができる。
以上のようにして広告情報の登録処理が実行される。
次に、上述した広告情報の配信処理について説明する。
図21は、管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100の処理であって、広告情報を配信する処理を示すフローチャートである。
まず管理装置102は、記憶部700上の新規な広告情報の配信先(仲介装置101)を登録(確認)しておく(ステップS21)。この確認方法としては、例えば、フラグを用いた方法がある。管理装置102は、記憶部700上の新規な広告情報を検知する(ステップS22)。
その後、管理装置102は、仲介装置101からのポーリングを受けて、配信先の仲介装置101を検出する(ステップS23,S24)と、記憶部700上で検知した広告情報を付加したレスポンスを、上述した配信先の仲介装置101へ配信する(ステップS25,S26)。上述したレスポンスは、当該広告情報に対応する広告IDも付加されている。
上記ステップS25を詳述する。
管理装置102の特定データ受付部804は、上述した広告情報と上述したデータ提供主情報(データ提供主IDなど)とを受け付けるに際し、顧客の属性情報を、広告情報と提供主識別情報とに対応づけて受け付けると、特定データ配信部805は、配信ゾーン情報記憶部707を参照して、特定データ受付部804が受け付けた属性情報にかかる顧客が利用する画像形成装置100の識別情報(画像形成装置IDなど)を読み出し、当該識別情報が割り当てられている画像形成装置100へ広告情報を配信する。ここではこの機能を「配信先指定機能」と呼ぶ。
このようにすると、データ提供主の要求に応じて、広告情報の配信先を指定することが可能となる。例えば、顧客の業種や地域を受け付けることによって、これと同じ業種や住所の顧客への配信が可能となる。
そして最終的には、広告情報等が付加されたレスポンスを受信した仲介装置101は、画像形成装置100へ当該レスポンス(広告情報など)を配信する(ステップS27)。
図22に、上述した広告情報の配信コマンドの一例を示す。この図22では、広告情報と、この広告情報に付加された広告ID等の情報とが、SOAPに従ってXML形式で含まれている。
このようにして広告情報の配信処理が行われる。
続いて、上述した広告情報の出力カウンタ値を集計する処理について説明する。
図23は、管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100の処理であって、広告情報の出力カウンタ値を集計する処理を示すフローチャートである。
まず画像形成装置100は、NVRAM204に格納した広告情報を外部に出力すると、当該広告情報の出力カウンタ値を計数する(ステップS31)。ここで広告情報は、例えば、通常の印刷内容(プリントデータ)とともに外部に印刷される。
ここで、ステップS31を具体的に説明する。
画像形成装置100は、上述した広告情報を出力(印刷)すると、この広告情報の印刷ページ数に従って、NVRAM204の各種カウンタにおける当該広告情報の出力カウンタ値を計数(カウント)する。
なお、上述した「広告情報の出力」が表示である場合には、広告情報の表示回数に従って、NVRAM204の各種カウンタにおける当該広告情報の出力カウンタ値を計数することになる。
図24に、画像形成装置100が出力した広告情報の印刷例を示す。図24では、通常の印刷内容の下部に広告情報が印刷されている。ここでは広告情報として、新製品の案内が示されている。
図23に戻って説明を続ける。
画像形成装置100は、上述した各種カウンタにおける計数した各広告情報の出力カウンタ値を、当該仲介装置101へ送信する(ステップS32)。この場合、画像形成装置100は、上述した出力カウンタ値に顧客情報(顧客ID)を対応付けて送信する。
ここで、各広告情報の出力カウンタ値を送信するコマンドの一例を図25に示す。図25では、広告IDごとに、その広告IDに対応する出力カウンタ値(例えば「1056」)が記述されている。
そして最終的には、管理装置102が、仲介装置101からの定期通知(ポーリング)を受けて(ステップS33)、当該仲介装置101から、広告情報の出力カウンタ値を受信する(ステップS34〜S36)。
管理装置102の出力カウンタ値受付部801は、各広告情報の出力カウンタ値を顧客情報に対応づけて受け付ける(ステップS34)。ステップS34の受け付けは、仲介装置101からのポーリングを受けた後の処理となる。
次に、出力カウンタ値集計部802は、出力カウンタ値受付部801が受け付けた出力カウンタ値を基に、出力カウンタ値管理部701の出力カウンタ値を、広告情報ごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計の結果を基に、出力カウンタ値管理部701を更新する(ステップS35)。この更新は、例えば、広告情報ごとに分類された顧客別出力カウンタ値の更新であったり、データ提供主ごとに分類された広告情報別出力カウント値の更新である(図9を参照)。
そして、コマンド処理部803は、出力カウンタ値集計部802が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行する(ステップS36)。「所定のコマンド処理」として、例えば、広告情報の出力を停止する指示、顧客(データ提供主、データ出力者)に対する決済処理などがある。
このようにすると、管理装置102が画像形成装置100を遠隔管理する動作環境において、広告別,顧客別の各種出力カウンタ値に応じた決済等の各種コマンド処理が可能となる。
以下では、上述した各種コマンド処理について説明する。
まずは、広告情報の出力を停止する指示に関するコマンド処理を説明する。
図26は、管理装置102,仲介装置101,および画像形成装置100の処理であって、広告情報の出力を停止する指示に関する処理を示すフローチャートである。
まず、管理装置102の出力カウンタ値集計部802は、ステップS35の処理と同様の手順で、出力カウンタ値管理部701を更新する(ステップS41)。更新後、コマンド処理部803は、出力カウンタ値管理部701を参照して、出力制限設定値記憶部703の出力制限設定カウンタ値に達した広告情報を検出し、検出した広告情報の出力を停止する指示を、特定データ配信部805が当該広告情報を配信した画像形成装置100に対して行う。具体的に説明する。
コマンド処理部803は、上述した集計後の出力カウンタ値が上述した出力制限設定カウンタ値に達しているかどうかを判断し(ステップS42)、出力制限設定カウンタ値に達した広告情報がある場合は、当該広告情報を配信した配信先(仲介装置101)があるかどうかを判断する(ステップS43)。ステップS43での判断方法としては、例えば、フラグを用いた方法がある。
その結果、上述した配信先を検出した場合には、コマンド処理部803は、出力制限設定カウンタ値に達した広告情報を検出し、当該広告情報の出力を停止する指示をレスポンスとして上述した配信先へ送信する(ステップS44,S45)。
上述したレスポンスのコマンドの一例を図27に示す。図27では、出力を停止する対象の広告情報に対応する広告IDなどが記述されている。
そして最終的には、配信先の仲介装置101を介して、上述した広告情報の出力を停止する指示を受信した画像形成装置100は、当該指示に従い、当該広告情報の出力を停止する(ステップS46)。
このようにして、出力カウンタ値を基に、各画像形成装置100側で広告情報の出力を停止させることが可能となる。
次に、顧客(データ提供主、データ出力者)に対する決済処理に関するコマンド処理を説明する。
まずは、コマンド処理部803が実行するコマンド処理が、広告情報のデータ提供主に対する決済処理の場合について説明する。
この場合、コマンド処理部803は、データ提供料算出条件記憶部705を参照して、出力カウンタ値管理部701が格納した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出し、当該データ提供料を用いて、当該出力カウンタ値に対応するデータ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理を実行する。ここではこの機能を「データ提供主用決済機能」と呼ぶ。
このようなデータ提供主用決済機能により、例えば、データ提供主が提供した広告情報の出力カウンタ値を基に、そのデータ提供主の広告料を請求することが可能となる。
一方、コマンド処理部803が実行するコマンド処理が、データ出力者に対する決済処理の場合、コマンド処理部803は、サービス利用料割引率算出条件記憶部706を参照して、出力カウンタ値管理部701が格納した出力カウント値に基づくサービス利用料の割引率を算出し、当該割引率を用いて、当該出力カウンタ値に対応する顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理を実行する。ここではこの機能を「データ出力者用決済機能」と呼ぶ。
このようなデータ出力者用決済機能により、例えば、データ出力者別の出力カウンタ値を基に、データ出力者に対して、サービス利用料(プリンタの管理費など)の割り引きサービスを行うことが可能となる。
さらに、管理装置102は、次のようなコマンド処理を実行することができる。
すなわち、管理装置102の特定データ検出部806は、出力期限記憶部704を参照して、出力期限切れの広告情報を検出する。例えば、出力期限は、年月日まで指定することができる。
そしてその後、特定データ配信部805は、当該期限切れの広告情報を配信した画像形成装置100に対し、当該広告情報の出力の停止を指示する。ここではこの機能を「特定データ出力停止指示機能」と呼ぶ。これによると、例えば、宣伝に有効な広告情報のみを出力させることができる。
なお、「期限切れの広告情報を配信した画像形成装置100」を検出する方法として、次の方法が考えられる。
特定データ配信部805は、上述の広告情報を配信する際、当該広告情報とその配信先(仲介装置101および画像形成装置100)との対応付けを記憶部700の領域に格納し、この記憶部700上の対応付けを参照して、出力期限切れの広告情報に対応する配信先(仲介装置101および画像形成装置100)を検出する。
以上説明した実施例によると、管理装置102が画像形成装置100を遠隔管理する環境において、管理装置102は、画像形成装置100から出力された特定データ別出力カウンタ値を基に、出力カウンタ値管理部701の出力カウンタ値を集計し、その集計結果を基に所定のコマンド処理を実行する。このため、各画像形成装置100ごとにカウントした特定データ別出力カウンタ値を基に上述の管理装置102が一括で集計することができ、これによって、上述した出力カウンタ値の集計結果を基に管理装置102が、顧客に対する決済処理等の各種処理を実行することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られない。上記実施例では、被管理装置の例として、画像形成装置の場合を主に説明したが、これに限られるものではなく、次のような機器であってもよい。例えば、通信機能を備えたネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム,AV機器,遊戯機器などや、ネットワークに接続可能なコンピュータ等を含め、通信機能を備えた各種電子装置に適用可能である。また、これらの電子装置を被管理装置とした場合にも、遠隔管理システムを上述した場合と同様に動作させることができる。さらに、電子装置の遠隔管理システムについても、通信装置,仲介装置,管理装置の構成およびこれらの接続形式は、以上の実施例に限られるものではない。
例えば、図1に示した遠隔管理システムにおいて、上述した各種電子装置を被管理装置とし、図28に示すような遠隔管理システムを構成することが考えられる。この図28においては、仲介装置101を別途設ける被管理装置の例として、テレビ受像機12aや冷蔵庫12bのようなネットワーク家電、医療機器12c,自動販売機12d,計量システム12e,空調システム12fを挙げている。そして、仲介装置101の機能を併せ持つ被管理装置の例として、自動車13aや航空機13bを挙げている。また、自動車13aや航空機13bのように広範囲を移動する装置においては、ファイアウォール(FW)104の機能も併せ持つようにすることが好ましい。
また、この発明によるプログラムは、上述の被管理装置や仲介装置、管理装置を制御するコンピュータに、この発明による各種機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
この発明は、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム,AV機器,遊戯機器やコンピュータ等の各種電子装置に適用可能である。
この発明の通信装置の遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。 その遠隔管理システムにおけるデータ送受モデルを示す概念図である。 この発明の通信装置の管理システムの一例である画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。 図3の画像形成装置100の物理的構成例を示すブロック図である。 その画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
その画像形成装置におけるNRSの構成の一例を示す機能ブロック図である。 図3の管理装置102の物理的構成例を示すブロック図である。 その管理装置102の機能構成例を示すブロック図である。 図8の出力カウンタ値管理部701のデータ構造を示す図である。 図8の顧客情報管理部702のデータべース構造である。
図8の出力制限設定値記憶部703のデータ構造を示す図である。 図8の出力期限記憶部704のデータ構造を示す図である。 図8の配信ゾーン情報記憶部707のデータ構造を示す図である。 図3の仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。 その仲介装置101の機能構成例を示すブロック図である。
図15の仲介側配信ゾーン情報管理部51bのデータ構造を示す図である。 図3に示した画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。 同じく通信シーケンスの他の例を示す図である。 図3の管理装置102,仲介装置101,画像形成装置100の処理であって、広告情報を登録する処理を示すフローチャートである。 広告情報を登録するコマンドの一例を示す図である。
図3の管理装置102,仲介装置101,画像形成装置100の処理であって、広告情報を配信する処理を示すフローチャートである。 広告情報の配信コマンドの一例を示す図である。 図3の管理装置102,仲介装置101,画像形成装置100の処理であって、広告情報の出力カウンタ値を集計する処理を示すフローチャートである。 図3の画像形成装置100が出力した広告情報の印刷例を示す。 各広告情報の出力カウンタ値を送信するコマンドの一例を示す図である。
図3の管理装置102,仲介装置101,画像形成装置100の処理であって、広告情報の出力を停止する指示に関する処理を示すフローチャートである。 広告情報の出力を停止する指示のコマンドの一例を示す図である。 図1に示した遠隔管理システムの別の構成例を示す図である。
符号の説明
10:被管理装置 11:仲介機能付被管理装置 31,201:CPU 32:DRAM 33:フラッシュROM 34:カードメモリコントローラ 35:カードメモリ 36:画像形成装置I/F 37:リアルタイムクロック回路 38,601:モデム 39:NCU 40,41:NIC 100:画像形成装置 101:仲介装置 102:管理装置 103:公衆回線 104:ファイアウォール 110:仲介機能付画像形成装置 111:ダイヤルアップサーバ 112:インタネット 202:ASIC 203:SDRAM 204:NVRAM 205:NRS用メモリ 206:PHY 207:操作部 216:プロッタ/スキャナエンジン 300:OCS 301:ECS 302:MCS 303:NCS 304:FCS 305:NRS 306:SCS 307:SRM 308:IMH 309:コピーアプリ 310:ファクスアプリ 311:プリンタアプリ 312:スキャナアプリ 313:ネットファイルアプリ 314:ウェブアプリ 315:CSS 316:DCS 320:汎用OS 602:通信端末 603:プロキシサーバ 604:操作者端末 605:ファイルサーバ 606:制御装置

Claims (24)

  1. ファイアウォール内部の各被管理装置をファイアウォール外部から遠隔で管理する管理装置であって、
    前記各被管理装置が各特定データを出力した出力数の特定データ別出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて管理する出力カウンタ値管理手段と、
    各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける出力カウンタ値受付手段と、
    前記出力カウンタ値受付手段が受け付けた出力カウンタ値を基に、前記出力カウンタ値管理手段の出力カウンタ値を、特定データごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計結果を基に前記出力カウンタ値管理手段を更新する出力カウンタ値集計手段と、
    前記出力カウンタ値集計手段が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行するコマンド処理手段と
    を設けたことを特徴とする管理装置。
  2. 請求項1記載の管理装置と、該管理装置によって遠隔管理される被管理装置とを備えた遠隔管理システムにおいて、
    前記管理装置からのコマンドをインタネット経由で前記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置を備え、
    前記管理仲介装置に、
    前記各被管理装置から、前記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、
    該仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた特定データ別出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、
    該仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、前記各特定データの出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて前記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段と
    を設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  3. 各被管理装置と、該各被管理装置をファイアウォールの外部から遠隔で管理する管理装置と、該管理装置からのコマンドをインタネット経由で前記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置とを備えた遠隔管理システムにおいて、
    前記管理仲介装置に、
    前記各被管理装置から、前記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、
    前記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた各特定データの出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、
    該仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、前記特定データ別出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて前記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段と
    を設けたことを特徴とする遠隔管理システム。
  4. 請求項2又は3記載の遠隔管理システムにおいて、
    前記出力カウンタ値転送手段は、前記管理装置へのポーリングを開始したのち、前記出力カウンタ値を前記管理装置へ送信することを特徴とする遠隔管理システム。
  5. 請求項1記載の管理装置において、
    前記顧客情報には、前記特定データを提供したデータ提供主のデータ提供主情報が含まれ、
    前記特定データと、該特定データに対応するデータ提供主情報とを受け付ける特定データ受付手段と、
    該特定データ受付手段が受け付けた特定データを前記被管理装置へ配信する特定データ配信手段とを設け、
    前記出力カウンタ値管理手段は、前記特定データ受付手段が受け付けた特定データの出力カウンタ値を、当該特定データに対応するデータ提供主情報ごとに管理することを特徴とする管理装置。
  6. 請求項5記載の管理装置において、
    前記特定データの出力期限を格納する出力期限記憶手段と、
    該出力期限記憶手段を参照して、出力期限切れの特定データを検出する特定データ検出手段とを設け、
    前記特定データ配信手段は、
    前記出力期限切れの特定データを配信した被管理装置に対し、前記特定データ検出手段が検出した特定データの出力の停止を指示する特定データ出力停止指示手段を有することを特徴とする管理装置。
  7. 請求項5記載の管理装置において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記特定データの出力を停止する指示の場合、
    前記特定データの出力を制限するために設定した出力カウンタ値の出力制限設定カウンタ値を格納した出力制限設定カウンタ値記憶手段を設け、
    前記コマンド処理手段は、
    前記出力カウンタ値管理手段を参照して、前記出力制限設定カウンタ値に達した特定データを検出し、前記特定データ配信手段が当該特定データを配信した前記被管理装置に対し、当該検出した特定データの出力の停止を指示する特定データ出力停止指示手段を有することを特徴とする管理装置。
  8. 請求項5記載の管理装置において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記データ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理の場合、さらに、
    前記出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出するためのデータ提供料算出条件を格納するデータ提供料算出条件記憶手段を設け、
    前記コマンド処理手段は、
    前記データ提供料算出条件を参照して、前記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出し、当該データ提供料を用いて、当該出力カウンタ値に対応するデータ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理を実行するデータ提供主用決済手段を有することを特徴とする管理装置。
  9. 請求項1記載の管理装置において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理の場合、さらに、
    前記出力カウンタ値に基づくシステム利用料の割引率を算出するためのシステム利用料割引率算出条件を格納するシステム利用料割引率算出条件記憶手段を設け、
    前記コマンド処理手段は、
    前記システム利用料割引率算出条件を参照して、前記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウント値に基づくシステム利用料の割引率を算出し、当該割引率を用いて、当該出力カウンタ値に対応する顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理を実行するデータ出力者用決済手段を有することを特徴とする管理装置。
  10. 請求項5記載の管理装置において、
    前記顧客情報は、顧客の属性情報を含むものであり、
    該顧客の属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を顧客ごとに格納する配信ゾーン情報記憶手段を設け、
    前記特定データ受付手段が、前記特定データと前記提供主情報とを受け付けるに際し、顧客の属性情報を、前記特定データと前記提供主識別情報とに対応付けて受け付けると、
    前記特定データ配信手段は、
    前記配信ゾーン情報記憶手段を参照して、前記特定データ受付手段が受け付けた属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を読み出し、当該識別情報が割り当てられている被管理装置へ前記特定データを配信する配信先指定手段を有することを特徴とする管理装置。
  11. 前記顧客の属性情報は、顧客の業種又は住所であることを特徴とする請求項10記載の管理装置。
  12. 前記各手段は、前記被管理装置との間で、XML形式で記述された情報に基づく処理を実現するXML処理手段を有することを特徴とする請求項1記載の管理装置。
  13. 前記コマンド処理手段は、前記被管理装置との間でSOAPに基づく通信を実現するSOAP処理手段を有することを特徴とする請求項1記載の管理装置。
  14. ファイアウォール内部の各被管理装置をファイアウォール外部から遠隔で管理する管理装置におけるカウンタ監視型遠隔管理方法であって、
    前記各被管理装置が各特定データを出力した出力数の特定データ別出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて管理する出力カウンタ値管理手段を備えていた場合に、
    各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける出力カウンタ値受付手段と、
    前記出力カウンタ値受付手段が受け付けた出力カウンタ値を基に、前記出力カウンタ値管理手段の出力カウンタ値を、特定データごとにかつ顧客情報ごとに集計し、その集計結果を基に前記出力カウンタ値管理手段を更新する出力カウンタ値集計手段と、
    前記出力カウンタ値集計手段が更新した出力カウンタ値を基に所定のコマンド処理を実行するコマンド処理手段と、
    を動作するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  15. 請求項14記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    さらに、前記管理装置からのコマンドをインタネット経由で前記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置を備えた場合に、
    前記管理仲介装置は、
    前記各被管理装置から、前記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、
    前記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた特定データ別出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、
    前記仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、前記各特定データの出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて前記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段と、
    を動作するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  16. 各被管理装置と、該各被管理装置をファイアウォールの外部から遠隔で管理する管理装置と、該管理装置からのコマンドをインタネット経由で前記被管理装置へ転送するファイアウォール内部の管理仲介装置とを備えた遠隔管理システムにおけるカウンタ監視型遠隔管理方法であって、
    前記管理仲介装置は、
    前記各被管理装置から、前記各特定データの出力カウンタ値を顧客情報と対応付けて受け付ける仲介側出力カウンタ値受付手段と、
    前記仲介側出力カウンタ値受付手段が受け付けた各特定データの出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて格納する仲介側出力カウンタ値記憶手段と、
    前記仲介側出力カウンタ値記憶手段を参照して、前記特定データ別出力カウンタ値を前記顧客情報と対応付けて前記管理装置へ転送する出力カウンタ値転送手段と、
    を動作するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  17. 請求項15又は16記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記出力カウンタ値転送手段は、前記管理装置へのポーリングを開始したのち、前記出力カウンタ値を前記管理装置へ送信するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  18. 請求項14記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記顧客情報には、前記特定データを提供したデータ提供主のデータ提供主情報が含まれ、
    前記管理装置は、
    前記特定データと該特定データに対応するデータ提供主情報とを受け付ける特定データ受付手段と、
    該特定データ受付手段が受け付けた特定データを前記被管理装置へ配信する特定データ配信手段とを動作するステップを有し、
    前記出力カウンタ値管理手段は、前記特定データ受付手段が受け付けた特定データの出力カウンタ値を、当該特定データに対応するデータ提供主情報ごとに管理するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  19. 請求項18記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記管理装置は、
    前記特定データの出力期限を格納する出力期限記憶手段を備え、
    前記出力期限記憶手段を参照して、出力期限切れの特定データを検出する特定データ検出手段とを動作するステップを有し、
    前記特定データ配信手段は、
    前記出力期限切れの特定データを配信した被管理装置に対し、前記特定データ検出手段が検出した特定データの出力の停止を指示するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  20. 請求項18記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記特定データの出力を停止する指示の場合、
    前記管理装置は、
    前記特定データの出力を制限するために設定した出力カウンタ値の出力制限設定カウンタ値を格納した出力制限設定カウンタ値記憶手段を備え、
    前記コマンド処理手段は、
    前記出力カウンタ値管理手段を参照して、前記出力制限設定カウンタ値に達した特定データを検出し、前記特定データ配信手段が当該特定データを配信した前記被管理装置に対し、当該検出した特定データの出力の停止を指示するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  21. 請求項18記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記データ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理の場合、
    前記管理装置は、さらに、
    前記出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出するためのデータ提供料算出条件を格納するデータ提供料算出条件記憶手段を備え、
    前記コマンド処理手段は、
    前記データ提供料算出条件を参照して、前記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウンタ値に基づくデータ提供料を算出し、当該データ提供料を用いて、当該出力カウンタ値に対応するデータ提供主情報にかかるデータ提供主に対する決済処理を実行するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  22. 請求項14乃至16のいずれか一項に記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記コマンド処理手段が実行するコマンド処理が、前記顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理の場合、
    前記管理装置は、さらに、
    前記出力カウンタ値に基づくシステム利用料の割引率を算出するためのシステム利用料割引率算出条件を格納するシステム利用料割引率算出条件記憶手段を備え、
    前記コマンド処理手段は、
    前記システム利用料割引率算出条件を参照して、前記出力カウンタ値管理手段が格納した出力カウント値に基づくシステム利用料の割引率を算出し、当該割引率を用いて、当該出力カウンタ値に対応する顧客情報にかかるデータ出力者に対する決済処理を実行するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  23. 請求項18記載のカウンタ監視型遠隔管理方法において、
    前記顧客情報には、顧客の属性情報を含むものであり、
    前記管理装置は、
    前記顧客の属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を顧客ごとに格納する配信ゾーン情報記憶手段を備え、
    前記特定データ受付手段が、前記特定データと前記提供主情報とを受け付けるに際し、顧客の属性情報を、前記特定データと前記提供主識別情報とに対応付けて受け付けると、
    前記特定データ配信手段は、
    前記配信ゾーン情報記憶手段を参照して、前記特定データ受付手段が受け付けた属性情報にかかる顧客が利用する被管理装置の識別情報を読み出し、当該識別情報が割り当てられている被管理装置へ前記特定データを配信するステップを有することを特徴とするカウンタ監視型遠隔管理方法。
  24. 前記顧客の属性情報は、顧客の業種又は住所であることを特徴とする請求項23記載のカウンタ監視型遠隔管理方法。
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