JP2004171283A - 表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】プログラマブル表示器にハードウェアキーを接続することによって、操作者に応じた表示画面の表示動作を制御することができる。
【解決手段】プログラマブル表示器1には、ハードウェアキー4が着脱自在なインターフェース20が設けられている。ハードウェアキー4が、操作者によってプログラマブル表示器1のインターフェース20に接続された場合、CPU11は、ハードウェアキー4内に格納された操作者の情報を取得する。そして、CPU11は、上記取得した操作者の情報と、キーリスト格納部21に格納されたリスト情報とを比較し、該比較をした結果、リスト情報に上記操作者の情報が含まれている場合、表示画面の表示動作を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デバイスの状態を表示画面に表示する表示制御装置において、特に、操作者に応じて表示画面の表示動作を制御可能な規制手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
プログラマブル表示器は、ドット表示画面、操作入力スイッチ、プログラマブル・ロジック・コントローラ(以降、PLCと称する)とのインターフェース、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリなどを備えた表示制御装置である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができる他、デバイスの稼動状況や作業指示のような管理のための各種モニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えている。
【0003】
このようなプログラマブル表示器で表示される画面は、画面作成ソフトウェア(作画ソフト)を用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、例えば、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトによって提供される部品、描画機能などを用いて所望の画面を作成する。
【0004】
上記の部品は、スイッチ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などをそれぞれ表す画像であって、実際の部品のごとく組み合わせて扱えるように、予めライブラリ形式で作画ソフトに用意されている。また、上記の部品は、部品を表すイメージと、そのイメージの動的変化を画面上の指定された位置で表現するための設定データとが組み合わされて用いられる。その設定データは、画面のデータ(画面データ)の一部としてプログラマブル表示器のメモリに記憶される。
【0005】
作成された画面は、画面データとしてプログラマブル表示器に転送されて記憶される。そして、PLCの稼動時には、PLCに接続されたデバイスの状態に応じて、プログラマブル表示器の表示画面に表示される各部品が動的に変化する。
【0006】
ところで、一般に、プログラマブル表示器で使用される画面数は、構築されたシステムによって相違するが、少ない場合でも100画面はあり、多い場合は1000画面以上作成される。これらの作成される画面の中には、例えば、作業員などの通常の操作者が操作できる画面(通常画面)と、ラインの工数など、そのシステムの管理に必要な数値入力といった管理者だけが操作できる画面(管理画面)とがある。そして、通常画面から管理画面に切り替える際には、通常の操作者が管理画面の操作を行わないように、パスワードの入力を求めるアクセスコントロールを施している。
【0007】
一例として、特許文献1に記載されているアクセスコントロールは、次の構成を採用している。すなわち、プログラマブル表示器に表示する部品毎にセキュリティ設定値を予め設定しておく。そして、画面データを表示する時に、セキュリティレベル値を読み出し、このセキュリティレベル値と上記セキュリティ設定値とを比較し、比較結果に基づいて、各部品毎に表示もしくは非表示を行う構成である。なお、上記セキュリティ設定値は、セキュリティレベル変更用のシステム画面におけるパスワード入力により変更することが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−312013号公報 (公開日1999年11月9日)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなパスワードによるアクセスコントロールでは、管理画面を操作可能な管理者によるセキュリティ意識の低下によって第三者にパスワードが漏洩するという脆弱性がある。また、悪意のある第三者による盗聴、プログラマブル表示器内のログの解析によっても、パスワードが漏洩する恐れがある。さらに、緊急の場合にパスワードを忘れて操作できない事態も生じる。
【0010】
また、通常画面から管理画面に切り替えるために、通常画面の中に管理画面に切り替えるための変更部品を用意する必要がある。このため、通常画面を作成するためのレイアウトにも制限が加わるという問題がある。
【0011】
さらに、パスワード入力による通常画面から管理画面の変更では、管理者一人一人に対応した画面表示を行うことが困難である。従来では、このような場合、たとえ類似の画面であっても、管理者一人一人に対応する画面を作成すると共に、管理者一人一人にパスワードを割り当てる必要があり、非常に煩雑であった。
また、管理者全員に同一のパスワードを与えていたのでは、管理画面にアクセスした管理者を実質的に特定することができない。
【0012】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示制御装置にハードウェアキーを接続することによって、操作者に応じた表示画面の表示動作を制御することのできる表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る表示制御装置は、上記の課題を解決するために、デバイスの状態を表示画面に表示する表示制御装置において、操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースと、該インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段と、該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
上記の構成において、表示制御装置には、インターフェースが設けられており、そのインターフェースにハードウェアキーが着脱することができるようになっている。なお、ハードウェアキーは操作者が携帯可能なキーである。ハードウェアキーが操作者によって表示制御装置に接続された場合、キー情報取得手段は、ハードウェアキーのキー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得する。そして、表示制御手段は、取得された操作者の情報に基づいて、表示画面の表示動作を制御する。
【0015】
表示画面の表示動作の制御には、ハードウェアキーを表示制御装置に接続すると、例えば、表示画面の全体を切り替えたり、ポップアップウインドウで表示したり、表示画面の一部分を部分変更して表示したりすることができる。さらに、上記表示動作の制御には、表示画面の操作をできないように、表示画面をプロテクトすることも含まれる。
【0016】
上記の構成によれば、表示制御装置にハードウェアキーを接続することによって、操作者に応じて表示画面の表示動作を制御することができるので、従来のようなパスワード入力によるアクセスコントロールを施す必要がなく、表示制御装置を操作する操作者に応じた表示画面を表示することができる。
【0017】
また、請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、該表示制御装置を操作する操作者のリスト情報を備えたキーリスト格納手段を備え、上記表示制御手段は、上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報と、上記キーリスト格納手段に格納された操作者のリスト情報とを比較し、該比較をした結果、該リスト情報に上記操作者の情報が含まれている場合、上記表示画面の表示動作を制御することを特徴としている。
【0018】
上記の構成において、キーリスト格納手段に格納された操作者のリスト情報に、キー情報取得手段により取得された操作者の情報が含まれている場合、表示画面の表示動作を制御する構成である。これにより、例えば、操作する人のレベル、グループのレベル(例えば、作業者、保守者、管理者など)、セキュリティのレベルといった操作者の情報に合わせて操作可能な表示画面を制御することができる。
【0019】
さらに、請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報を記憶可能な操作情報記憶手段を更に備えたことを特徴としている。上記の構成によれば、操作情報記憶手段に操作者の情報が記憶されるので、表示制御装置にハードウェアキーを接続して表示制御装置を操作した操作者を特定することができる。
【0020】
請求項4の発明に係るプログラムは、上記の課題を解決するために、デバイスの状態を表示画面に表示すると共に、操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段、および、該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段として、上記コンピュータを動作させるプログラムである。また、請求項5の発明に係る記録媒体には、請求項4記載のプログラムが記録されている。
【0021】
このプログラムまたはこのプログラムが記録された記録媒体であっても、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、ハードウェアキーが操作者によって表示制御装置に接続された場合、キー情報取得手段は、ハードウェアキーのキー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得する。そして、表示制御手段は、取得された操作者の情報に基づいて、表示画面の表示動作を制御する。
【0022】
したがって、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、表示制御装置にハードウェアキーを接続することによって、操作者に応じて表示画面の表示動作を制御することができるので、従来のようなパスワード入力によるアクセスコントロールを施す必要がなく、表示制御装置を操作する操作者に応じた表示画面を表示することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、以下の説明におけるJavaは登録商標である。
【0024】
本実施の形態に係る表示/制御システムは、図1に示すように、プログラマブル表示器1、PLC2およびコンピュータ装置3を含んでいる。また、プログラマブル表示器1に着脱自在であって、プログラマブル表示器1を操作する操作者が携帯可能なハードウェアキー4を備えている。
【0025】
以下では、プログラマブル表示器1、PLC2およびコンピュータ装置3の構成を説明する前に、ハードウェアキー4の構成を説明する。ハードウェアキー4は、例えば、ストレージデバイスとして機能するUSB(Universal Serial Bus)装置であって、図2に示すように、キー情報格納部40、キー情報制御部41およびUSB端子42を備えている。
【0026】
キー情報格納部40は、ハードウェアキー4を操作する操作者の情報が格納される記憶領域であって、例えば、管理者であるか、保守者であるか、或いは、作業者であるかを示すグループ情報、社員番号などの操作者を特定する個人情報、セキュリティのレベルを示すセキュリティレベル情報などが格納されている。
【0027】
具体的には、図3に示すように、上記キー情報格納部40に、グループ情報として「管理者」が、個人情報として「社員番号1006」が、セキュリティレベルとして「5」が格納されている場合を例として説明する。本実施形態においては、セキュリティレベルの範囲は、1〜5まで設定可能であって、レベル数が大きくなると、プログラマブル表示器1の表示画面を多枝に渡って操作できる設定としている。
【0028】
なお、本実施形態においては、操作者の情報としてグループ情報、個人情報、セキュリティレベル情報がそれぞれ格納されている場合を例にして説明するが、これに限るものではない。すなわち、例えば、グループ情報のみといったいずれか一つの操作者の情報が格納されていてもよい。また、個人情報として社員番号を格納する例を説明するが、個人情報として特定可能な情報、例えば、氏名などの情報を格納してもよい。また、セキュリティレベルの範囲は任意であって、プログラマブル表示器1の用途に応じて自由にその範囲を設定できることは勿論である。
【0029】
さらに、キー情報格納部40に格納される操作者の情報は、ハードウェアキー4が紛失した場合に備えて、ハッシュ関数などを用いた暗号化手段によって暗号化して格納されていてもよい。但し、この場合、プログラマブル表示器1が、暗号化された操作者の情報を認識できるように、例えば、複合化手段を備えておく必要が生じる。
【0030】
キー情報制御部41は、ハードウェアキー4がUSB端子42でプログラマブル表示器1と接続されたときにその接続を認識する。また、USBプロトコルを用いたプログラマブル表示器1とのデータ通信を制御する。USB端子42は、プログラマブル表示器1の後述するインターフェース部20に接続可能な端子である。
【0031】
表示制御装置としてのプログラマブル表示器1は、CPU11、メモリ部12、VRAM13、ディスプレイ14、グラフィックコントローラ15、タッチパネル16、タッチパネルコントローラ17、メンテナンスポート18、通信コントローラ19、インターフェース部(図中、I/F)20、キーリスト格納部21、操作情報データベース22およびJavaランタイム部23を備えている。
【0032】
メモリ部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)12a、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)12b、SRAM(Static Random Access Memory)12cなどのメモリを含んでいる。DRAM12aは、主に、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC2との間でやり取りされるデータの一時的な記録に用いられる。FEPROM12bは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。SRAM12cは、PLC2から得たデータをロギングしたり、PLC2に与えるデータ(レシピデータ)を記憶したりするために用いられる。
【0033】
また、上記のFEPROM12bは、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアを有している。表示制御システムプログラムは、画像表示制御を行うための基本機能を実現するためのプログラムである。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)に応じて固有に定められている。画面データは、後述する作画エディタ32aによって作成されて、FEPROM12bにダウンロードされている。この画面データは、ディスプレイ14に表示すべきベース画面のデータや図形要素としての部品データなどを含んでおり、表示内容データを構成している。
【0034】
上記の部品は、タッチスイッチ、ランプ、各種表示器(例えば、数値表示器やメータ表示器)などの画像化された基本的な部品として予め用意されている。部品を構成する基本図形は、後述するようにオブジェクトとして扱われ、その基本図形を処理する処理手続と組み合わされる。
【0035】
VRAM13は、ディスプレイ14に表示される画面のイメージを一時的に保持するメモリであり、FEPROM12bからの画面データのイメージを水平方向に表示される順にドットデータとして格納している。
【0036】
ディスプレイ14は、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成されている。グラフィックコントローラ15は、VRAM13に展開された画面のイメージを、ディスプレイ14に描画するドライバソフトウェアである。タッチパネル16は、ディスプレイ14の表示画面上で入力を行うために設けられており、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適である。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネル16の出力電圧を入力位置情報に変換して後述するCPU11に出力する。
【0037】
メンテナンスポート18は、後述するコンピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートである。一方、通信コントローラ19は、通信ケーブル(例えば、RS−232C)を介してPLC2との間で入出力機器(デバイス)4・・・の制御や監視に関するデータなどの転送やPLC2の出力データの取り込みを制御するインターフェースである。
【0038】
インターフェース部20は、ハードウェアキー4が着脱自在なインターフェースである。具体的には、ハードウェアキー4を携帯している管理者などが、そのハードウェアキー4のUSB端子42をインターフェース部20に接続する。
【0039】
キーリスト格納部21は、ハードウェアキー4が接続された場合に、プログラマブル表示器1を操作する操作者の全ての情報をリスト情報として格納した記憶領域である。本実施形態では、図4に示すように、グループ情報として「作業者」「保守者」「管理者」の3つのグループが格納されており、社員番号として「1001〜1006」までの6人の社員番号が格納されている。そして、その社員番号に対応して、1〜5までのセキュリティレベルが設定されている。なお、本実施形態では、キーリスト格納部21に格納されているリスト情報は、ハードウェアキー4のキー情報格納部40に格納されている操作者の設定情報に合わせて設定される。例えば、キー情報格納部40に、グループ情報しか設定されていない場合は、キーリスト格納部21に格納されているリスト情報には、グループ情報のみ設定される。
【0040】
CPU11は、前述のFEPROM12bに格納された表示制御システムプログラムにしたがって、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。また、CPU11は、メンテナンスポート18を介しての後述するコンピュータ装置3との通信を制御する機能を有しており、作画エディタ32aからの画面データを受け取るとFEPROM12bに格納する。
【0041】
またCPU11は、ハードウェアキー4が上記インターフェース部20に接続された場合、ハードウェアキー4のキー情報格納部40に格納された操作者の情報を取得すると共に、その取得された情報を後述する操作情報データベース22に格納する。そして、その取得された操作者の情報と、上記キーリスト格納部21に格納されたリスト情報とを比較する。その結果、リスト情報に操作者の情報が含まれている場合は、所定の画面表示(例えば、管理画面のポップアップ表示)をすべくグラフィックコントローラ15に表示制御を指示する。なお、上記CPU11が、特許請求の範囲に記載のキー情報取得手段および表示制御手段に対応している。
【0042】
操作情報データベース22は、ハードウェアキー4が上記インターフェース部20に接続された場合、ハードウェアキー4のキー情報格納部40に格納された操作者の情報を蓄積するデータベースである。この場合、操作者の情報に加えて、例えば、ハードウェアキー4を接続した日時やプログラマブル表示器1を操作した日時も併せて格納するようにしてもよい。なお、上記操作情報データベース22が、特許請求の範囲に記載の操作情報記憶手段に対応している。
【0043】
機械語を実行する実行環境としてのJavaランタイム部23は、コンピュータ装置3の後述するJavaコンパイラ32dからのバイトコードをプログラマブル表示器1のOS(Operating System)に適した機械語に逐次翻訳して実行するJava仮想機械(VM)層と、異なるプログラマブル表示器1のOS層間の相違を吸収する中間層とを備えている。この中間層は、プログラマブル表示器1のOS層およびJavaVM層との間に介在している。このような構成のJavaランタイム部23は、上記のバイトコードを実行することによって、プログラムや設定を実行する。
【0044】
上記の中間層は、例えば、JavaVM層から呼び出し(使用)可能な関数、コマンドまたはユーティリティ群として実現され、プログラマブル表示器1の機種に関わらず、JavaVM層からの呼び出し(使用)方法(API:Application Programing Interface)が統一されている。上記の関数、コマンドまたはユーティリティとしては、JavaVM層がディスプレイ14への画面表示の指示、PLC2との通信、またはPLC2の状態に連動するように制御されるプログラマブル表示器1のメモリ部12へのアクセスの際に必要な処理を行うものが用意されている。これらは、JavaVM層から見て、OS層の相違を隠蔽できる。
【0045】
プログラマブル表示器1は、プラットフォームの相違を吸収できる実行環境(Javaランタイム部23)を備えているので、異なる機種であっても、エディタ部32で作成した画面データによる表示を実行することができる。
【0046】
PLC2は、内蔵するCPU部によって、制御機能プログラムにしたがい、ユーザによって作成されたラダープログラムなどのユーザプログラムで定められた手順で、入出力機器6・・・の動作を制御する。
【0047】
PLC2内のメモリには、アドレスを指定することにより、ワードデバイスおよびビットデバイスが格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなビットデータに対して設定される。このような設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器6・・・を制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
【0048】
プログラマブル表示器1は、上記のビットデバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、後述する変数で対応付けられたデバイスの状態を画面上の部品に反映させるように表示動作を実行する。これによって、画面上でビットデバイスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて部品が変化するように表示される。
【0049】
次に、コンピュータ装置3について説明する。
【0050】
コンピュータ装置3は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって構成されている。このコンピュータ装置3は、図1に示すように、CPU31、エディタ部32、画面データベース33、メモリ部34、ディスプレイ35、入力装置36、外部記憶装置37およびインターフェース部(図中、I/F)38を備えている。
【0051】
CPU31は、コンピュータ装置3にインストールされているOS上でエディタ部32を含む各種のアプリケーションソフトウェアを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。
【0052】
メモリ部34は、RAM、ROMなどのメモリを備えており、固定データの格納、一時的なデータ記憶、CPU31の演算処理時における作業エリアの提供といった役割を果たしている。
【0053】
エディタ部32は、作画エディタ32a、パーツエディタ32b、シンボルエディタ32cおよびJavaコンパイラ32dを含んでいる。
【0054】
作画エディタ32aは、プログラマブル表示器1が、入出力機器6・・・の稼動状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えるように、ディスプレイ14に表示させる画面を作成する画面作成ソフトウェアである。一般に、作画エディタ32aは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。また、作画エディタ32aは、後述するシンボルエディタ32cによって設定された変数を部品に対応付けることができる。
【0055】
作画エディタ32aにおいて、画面データはオブジェクトとして扱われる。具体的には、ベース画面やベース画面上に配される部品もオブジェクトであり、これらのオブジェクトの集合体が画面となる。また、部品を構成する基本図形が、オブジェクトの最小単位となる。また、各基本図形の処理手続(アニメーションなど)もオブジェクトに含まれる。アニメーションとしては、位置(移動)、色(色変更)、サイズ(サイズ変更)、回転などが用意されている。
【0056】
これらのオブジェクトは、Javaのソースコード(プログラムコード)によって記述されている。部品の場合、基本図形を表現するための基本データ、例えば、四角形であれば1つの角の座標、横方向の長さおよび縦方向の長さ、円(楕円)であれば中心の座標、横方向の径および縦方向の径がJavaソースコードで表現されている。また、基本図形内の色も同様にJavaソースコードで表現される。
【0057】
このように構成される画面データは、画面データベース33に格納され、必要に応じて、後述するI/O設定データと共に、インターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送され、FEPROM12bに画面データとしてダウンロードされる。
【0058】
また、作画エディタ32aは、部品の属性を変更する際に、特定の部品データの編集が指定されると、パーツエディタ32bを起動する。
【0059】
パーツエディタ32bは、指定された部品の属性を変更するためにJavaソースコードの書き替えを可能にするテキストエディタであって、オブジェクトとしての部品の属性を変更するための編集機能を有している。パーツエディタ32bが変更可能な属性としては、色、大きさ、位置、角度、表示/非表示、画面上のタッチ入力(画面切り替え用の入力など)、数値表示、図形の塗り込みなどが挙げられる。
【0060】
シンボルエディタ32cは、入出力機器6(デバイス)に個々に対応付けられる変数(シンボル)を作成するためのエディタである。変数としては、スイッチに対応するSW1やランプに対応するLAMP1のようにデバイスに対応する符号や、操作指示、デバイスの動作状態のような事象名やコメントが挙げられる。
変数は、画面毎の変数リストとしてまとめられており、オブジェクトとして扱われる。
【0061】
また、シンボルエディタ32cは、PLC2の入力端子および出力端子のそれぞれに付与されている入力番号および出力番号と、各入出力端子に接続される入出力機器6について設定された変数との対応付けを入出力番号の割り付け(I/Oアサイン)として行う。この割り付けの結果は、割り付け作業時には、メモリ部34のRAMにテンポラリファイルとして登録され、設定完了後にはI/O設定データとして画面データベース33に保存される。
【0062】
さらに、シンボルエディタ32cでは、デバイスが入出力するデータのタイプとして、「ビット」、「整数」、「実数」または「文字列」が設定可能である。
例えば、スイッチなど、デバイスがオン/オフの状態を取る場合には、「ビット」が選択され、例えば、メータなどの場合は、「整数」または「実数」が選択される。
【0063】
加えて、シンボルエディタ32cでは、変数が、PLC2を介して接続されるデバイスに対応しているか、或いは、プログラマブル表示器1の内部デバイスに対応しているかを設定できる。内部デバイスは、例えば、操作回数を示すカウンタなど、プログラマブル表示器1の計算機能を利用して、PLC2と通信することなくデータを取得可能なプログラマブル表示器1に設けられるデバイスである。前者の場合は、「I/O」の設定入力を受け入れた後、デバイスに対応付けるアドレスの入力を受け付ける一方、後者の場合は「インターナル」の設定入力を受け入れる。
【0064】
前述のアニメーションの設定は、変数を介して上記のデバイスアドレスと対応付けられている。これによって、画面上に配置されたデバイスに対応する部品を構成する基本図形を、デバイスの状態に基いてアニメーション描画することができる。つまり、変数とアニメーション設定との関連付けによって、目的の基本図形に対してユーザの所望するアニメーション表示を行うことができる。
【0065】
Javaコンパイラ32dは、作画エディタ32a、パーツエディタ32bおよびシンボルエディタ32cでそれぞれ作成されたJavaソースコードのデータを実行形式のバイトコードに変換する。このバイトコードは、プログラマブル表示器1のハードウェアやOSのタイプ(プラットフォーム)に依存しない中間言語である。
【0066】
なお、上記のパーツエディタ32b、シンボルエディタ32cおよびJavaコンパイラ32dは、作画エディタ32aと一体に設けられていてもよい。また、Javaコンパイラ32dは、必ずしもコンピュータ装置3に設けられることはなく、プログラマブル表示器1において設けられていてもよい。つまり、プログラマブル表示器1とコンピュータ装置3との間でやり取りされるデータの形態は、限定されず、バイトコードまたはJavaソースコードであってもよい。或いは、コンピュータ装置3が機械語を出力できる機能を備えておれば、プログラマブル表示器1とコンピュータ装置3との間では機械語が送受されることになり、プログラマブル表示器1のJavaランタイム部23ではJavaVM層が不要になる。
【0067】
エディタ部32は、パッケージソフトウェアまたはオーダーメイドソフトウェアとしてのプログラムメディアの形態で提供可能なソフトウェアであって、例えば、コンピュータ装置3と分離可能な記録媒体5に記録されている。そして、エディタ部32は、記録媒体5からコンピュータ装置3にインストールされることによってエディタ機能を発揮することができる。また、エディタ部32は、共通のフレーム上に設けられた単一のアプリケーションプログラムとしてコンピュータ装置3にインストールされている。
【0068】
上記のプログラムメディアは、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0069】
また、コンピュータ装置3は、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。但し、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータ装置3に格納されるか、或いは、別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0070】
画面データベース33は、作画エディタ32aで作成された画面データおよびシンボルエディタ32cで作成されたI/O設定を格納するデータベースである。画面データベース33は、上記の画面データおよび変数の設定をファイルとして管理している。
【0071】
ディスプレイ35は、CRT、LCDなどによって構成されるが、パネルコンピュータであるコンピュータ装置3においては、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成される。入力装置36は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)環境上で動作するエディタ部32での入力作業にはマウスなどの装置が適している。
【0072】
外部記憶装置37は、ハードディスク装置などの磁気ディスクドライブ、CD−ROMドライブなどの光ディスクドライブ、ICカードなどのメモリカードドライブといった装置である。この外部記憶装置37は、少なくとも、前記の記録媒体5に記録されたプログラムなどの情報を読み出すことができる装置を含んでいる。
【0073】
インターフェース部38は、プログラマブル表示器1との間でデータ通信を行う入出力部である。作画エディタ32aで作成された画面データは、このインターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送される。
【0074】
続いて、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続した場合の具体的な処理について説明する。
【0075】
図5に示すように、ステップ1(以下、S1のように略称する)において、ハードウェアキー4を携帯している管理者などが、ハードウェアキー4のUSB端子42をプログラマブル表示器1のインターフェース20に接続する。ハードウェアキー4をプログラマブル表示器1に接続すると、S2において、プログラマブル表示器1がハードウェアキー4を認識する。具体的には、ハードウェアキー4のキー情報制御部41およびプログラマブル表示器1のCPU11によって、ハードウェアキー4をUSBストレージデバイスとして扱うための処理を実行し、例えば、ドライブツリーに追加する。これにより、ハードウェアキー4は、プログラマブル表示器1においてハードディスク装置などと同様に扱うことができるようになる。
【0076】
プログラマブル表示器1がハードウェアキー4の接続を認識すると、S3において、CPU11が、ハードウェアキー4のキー情報格納部40に格納された操作者の情報を取得する。取得された操作者の情報は、操作情報データベース22に蓄積しておく。具体的には、図3に示すような、グループ情報「管理者」、社員番号「1006」、セキュリティレベル「5」の操作者の情報が取得された場合、操作情報データベース22には、上記の情報の全部または一部を蓄積すると共に、例えば、ハードウェアキー4を接続した(操作情報を取得した)日時も併せて格納しておく。これにより、誰が、何時、ハードウェアキー4をプログラマブル表示器1に接続したという情報を知ることができる。
【0077】
CPU11によって取得された操作者の情報は、S4に示すように、キーリスト格納部21に格納されたリスト情報と比較される。本実施形態においては、図3に示すような操作者の情報(グループ情報「管理者」、社員番号「1006」、セキュリティレベル「5」)と、図4に示すようなリスト情報(グループ情報として「作業者」「管理者」「保守者」、社員番号として「1001〜1006」、「1〜5」までのセキュリティレベル)とが比較され、S5に移行する。
【0078】
本実施形態においては、S5において、キーリスト格納部21に格納されたリスト情報に、取得した操作者の情報(グループ情報「管理者」、社員番号「1006」、セキュリティレベル「5」)が含まれているので(S5、YESの場合)、S6に移行すると共に、CPU11は、所定の画面表示(後述する)をすべく、グラフィックコントローラ15に表示制御を指示する信号を出力する。
【0079】
これに対して、キーリスト格納部21に格納されたリスト情報に、取得した操作者の情報が含まれていない場合(S5、NOの場合)、表示制御をすることなく処理を終了する。なお、本実施形態では、リスト情報に操作者の情報が格納されていない場合には、表示制御を行うことなく処理を終了する構成を採用しているが、例えば、ディスプレイ14にエラー表示をする構成を採用してもよい。
【0080】
次に、図5に示した上記処理を実行したことによる、プログラマブル表示器1のディスプレイ14における表示動作の具体的な一例について説明する。
【0081】
ハードウェアキー4がプログラマブル表示器1に接続される前は、図6(a)に示すように、ディスプレイ14に、例えば、ランプ、スイッチ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などが組み合わされた通常の表示画面(通常画面)が表示されている。ここで、例えば、ハードウェアキー4を携帯している管理者などが、ハードウェアキー4をプログラマブル表示器1に接続した場合、図5に示す上記処理を実行した後、図6(b)に示すように、ディスプレイ14に管理画面14aをポップアップ表示する。すなわち、CPU11は、グラフィックコントローラ15に、管理画面14aをポップアップする信号を出力する。そして、管理者は、ポップアップされた管理画面14aを操作することができる。
【0082】
なお、上記では、ハードウェアキー4をプログラマブル表示器1に接続した場合、ディスプレイ14に管理画面14aをポップアップ表示する構成について説明したが、これに限るものではない。すなわち、管理画面14aではなく、保守画面を表示してもよいし、操作者一人一人に割り当てられた画面を表示してもよい。また、キー情報格納部40に格納された操作者のグループ情報、個人情報、セキュリティレベル情報のそれぞれのAND条件もしくはOR条件に適合する場合に、それぞれ異なる画面を表示することも可能である。さらに、上記では、管理画面14aをポップアップ表示する構成を説明したが、ディスプレイ14の画面全体を切り替えて管理画面14aを表示するようにしてもよい。
【0083】
また、ハードウェアキー4をプログラマブル表示器1に接続した場合、次のような表示動作も可能である。すなわち、図6(c)に示すように、ディスプレイ14に表示されている部品を自動的に変更する表示動作である。本実施形態では、図6(a)に示す四角形の図形が、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続することによって、図6(c)示すような斜線で塗られた三角形の図形に自動的に変更される。
【0084】
上記の実施形態では、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続した場合、自動的にリスト情報と操作者の情報とを比較している構成を説明したが、次のような表示動作も可能である。すなわち、図7に示すように、図5に示した処理手順のS3とS4との間に、S10およびS11の処理を追加した構成である。
【0085】
S1〜S3においては、上記実施形態と同様に、ハードウェアキー4のUSB端子42をプログラマブル表示器1のインターフェース20に接続すると(S1)、プログラマブル表示器1がハードウェアキー4を認識する(S2)。そして、CPU11が、ハードウェアキー4のキー情報格納部40に格納された情報を取得する(S3)。
【0086】
すると、本実施形態においては、S10において、ディスプレイ14に操作釦14bが自動的にポップアップ表示される。すなわち、CPU11は、グラフィックコントローラ15に、操作釦14bをポップアップする信号を出力する。例えば、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4が接続される前は、図8(a)に示すように、通常の表示画面が表示されているが、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4が接続されると、図8(b)に示すように、自動的に、操作釦14bをディスプレイ14にポップアップ表示する。そして、S11において、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続した管理者などが、ディスプレイ14に表示された操作釦14bを操作すると、S4〜S6に示す上記実施形態と同様な処理を実行する。
【0087】
すなわち、取得した操作者の情報とキーリスト格納部21に格納されたリスト情報とを比較し(S4)、そのリスト情報に操作者の情報が含まれているか判断し(S5)、その結果、リスト情報に操作者の情報が含まれていると判断した場合は、CPU11が、グラフィックコントローラ15に表示制御を指示する信号を出力する(S6)。これに対して、S5において、リスト情報に操作者の情報が含まれていないと判断した場合は、そのまま処理を終了する。なお、本実施形態においても、上記実施形態と同様に、リスト情報に操作者の情報が格納されていない場合には、表示制御を行うことなく処理を終了する構成であるが、例えば、ディスプレイ14にエラー表示をする構成を採用してもよい。
【0088】
本実施形態におけるプログラマブル表示器1のディスプレイ14における表示動作には、操作釦14bを操作することによって、上記実施の形態と同様に、例えば、管理画面14aをポップアップ表示したり、通常画面から管理画面に切り替えたり、表示されている部品を自動的に変更したりすることができる。さらに、操作釦14bの操作により、デバイスを操作するタッチスイッチとしての機能を備えてもよい。
【0089】
以上に述べたように、本実施の形態では、プログラマブル表示器1のインターフェース20にハードウェアキー4を接続することによって、プログラマブル表示器1を操作する操作者に応じてディスプレイ14の表示動作を制御できるので、従来のようなパスワード入力によるアクセスコントロールを施す必要がなく、プログラマブル表示器1を操作する操作者に応じた表示画面を表示することができる。したがって、従来のようなパスワードの漏洩といった事態が生じることはなく、セキュリティ効果が向上する。さらに、従来のように、表示画面(通常画面)の画面作成におけるレイアウトに制限を受けることはなく、画面作成の自由度が向上する。
【0090】
また、操作情報データベース22に操作者の情報が記憶されるので、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続してプログラマブル表示器1を操作した操作者を特定することができる。したがって、表示/制御システムの制御異常や操作ミスの解決が容易となる。
【0091】
なお、上記の実施形態では、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4が接続された場合のディスプレイ14における表示動作について、所定の画面をポップアップ表示したり、表示画面を切り替えたり、表示されている部品を自動的に変更したりする構成を説明したが、これに限るものではない。すなわち、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続した場合、ディスプレイ14をプロテクトすることによって、プログラマブル表示器1の操作を不可にする表示動作も可能である。
【0092】
また、上記の実施形態では、プログラマブル表示器1にハードウェアキー4を接続することによって、操作者に応じた表示画面の表示動作を制御する構成を説明したが、操作者を識別できるものであれば、ハードウェアキー4に代えて、例えば、操作者の瞳の虹彩、指の指紋、或いは声紋など、操作者を直接的に特定できるものであれば可能である。
【0093】
すなわち、上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、あるいは、減縮するように解すべきではない。また、本発明の各構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の権利範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明に係る表示制御装置は、デバイスの状態を表示画面に表示する表示制御装置において、操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースと、該インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段と、該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段とを備えた構成である。
【0095】
また、請求項4の発明に係るプログラムは、デバイスの状態を表示画面に表示すると共に、操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段、および、該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段として、上記コンピュータを動作させるプログラムであり、請求項5記載の発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。そして、これらのプログラムを実行することで、当該コンピュータを含む表示制御装置として動作させる構成である。
【0096】
これにより、表示制御装置にハードウェアキーを接続することによって、操作者に応じて表示画面の表示動作を制御することができるので、従来のようなパスワード入力によるアクセスコントロールを施す必要がなく、表示制御装置を操作する操作者に応じた表示画面を表示することができる。したがって、従来のようなパスワードの漏洩といった事態が生じることはなく、セキュリティ効果を向上するという効果を奏する。
【0097】
また、表示制御装置にハードウェアキーを接続することによって、表示画面を制御する構成を採用しているので、従来のように、表示画面(通常画面)の画面作成におけるレイアウトに制限を受けることはない。したがって、画面作成の自由度が向上するという効果を奏する。
【0098】
請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、該表示制御装置を操作する操作者のリスト情報を備えたキーリスト格納手段を備え、上記表示制御手段は、上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報と、上記キーリスト格納手段に格納された操作者のリスト情報とを比較し、該比較をした結果、該リスト情報に上記操作者の情報が含まれている場合、上記表示画面の表示動作を制御する構成である。
【0099】
これにより、例えば、操作する人のレベル、グループのレベル(例えば、作業者、保守者、管理者など)、セキュリティのレベルといった操作者の情報に合わせて操作可能な表示画面を制御することができる。したがって、操作者の詳細な条件(例えば、それぞれの操作者の情報のAND条件もしくはOR条件など)で表示画面の制御を行うことができるので、従来のように、操作者一人一人に対応する画面を作成すると共に、操作者一人一人にパスワードを割り当てる必要がなく、セキュリティ管理者の手間が軽減されると共に、請求項1記載の表示制御装置と同様に、セキュリティ効果が向上するという効果をも奏する。
【0100】
請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報を記憶可能な操作情報記憶手段を更に備えた構成である。これにより、操作情報記憶手段に操作者の情報が記憶されるので、表示制御装置にハードウェアキーを接続して表示制御装置を操作した操作者を特定することができる。したがって、表示/制御システムの制御異常や操作ミスの解決が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、表示/制御システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示/制御システムの構成の一つであるハードウェアキーの構成を示すブロック部である。
【図3】上記ハードウェアキーのキー情報格納部に格納された操作者の情報の構成を示す図面である。
【図4】上記表示/制御システムに設けられたプログラマブル表示器のキーリスト格納部に格納されたリスト情報の構成を示す図面である。
【図5】上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーを接続した場合の処理を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーが接続される前の上記プログラマブル表示器の画面例を示すものであり、(b)は、上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーが接続された場合に、(a)の画面上に、例えば、管理画面がポップアップ表示された画面例を示すものであり、(c)は、(b)と同様に、上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーが接続された場合に、(a)の画面に表示された部品が変更された画面例を示す図面である。
【図7】上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーを接続した場合の他の処理を示すフローチャートである。
【図8】(a)は、上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーが接続される前の上記プログラマブル表示器の画面例を示すものであり、(b)は、上記プログラマブル表示器に上記ハードウェアキーが接続された場合に、(a)の画面上に、操作釦が表示された画面例を示す図面である。
【符号の説明】
1 プログラマブル表示器(表示制御装置)
4 ハードウェアキー
6 入出力機器(デバイス)
11 CPU(キー情報取得手段、表示制御手段)
20 インターフェース
21 キーリスト格納部(キーリスト格納手段)
22 操作情報データベース(操作情報記憶手段)
40 キー情報格納部(キー情報格納手段)

Claims (5)

  1. デバイスの状態を表示画面に表示する表示制御装置において、
    操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースと、
    該インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段と、
    該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする表示制御装置。
  2. 請求項1記載の表示制御装置において、
    該表示制御装置を操作する操作者のリスト情報を備えたキーリスト格納手段を備え、
    上記表示制御手段は、上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報と、上記キーリスト格納手段に格納された操作者のリスト情報とを比較し、該比較をした結果、該リスト情報に上記操作者の情報が含まれている場合、上記表示画面の表示動作を制御することを特徴とする表示制御装置。
  3. 請求項1または2記載の表示制御装置において、
    上記キー情報取得手段により取得された操作者の情報を記憶可能な操作情報記憶手段を更に備えたことを特徴とする表示制御装置。
  4. デバイスの状態を表示画面に表示すると共に、操作者の情報を格納するキー情報格納手段を有するハードウェアキーが着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記インターフェースに上記ハードウェアキーが接続された場合、上記キー情報格納手段に格納された操作者の情報を取得するキー情報取得手段、および、
    該キー情報取得手段により取得された操作者の情報に基づき、上記表示画面の表示動作を制御する表示制御手段として、上記コンピュータを動作させるプログラム。
  5. 請求項4記載のプログラムが記録された記録媒体。
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