JP2004159261A - スレッド生成方法、スレッド生成装置、スレッド生成プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】議論を進めていく中で議題が分割していった場合であっても、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成する。
【解決手段】まず、抽出した(S1)電子メッセージ情報2aが有するメッセージ内容情報2acを比較し、電子メッセージ情報2aを、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする(S2)。次に、送信時刻が後の第1の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻が先の第2の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報2aにかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報2aの集合である送受信グループごとにグループ分けし(S3)、スレッドを生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】まず、抽出した(S1)電子メッセージ情報2aが有するメッセージ内容情報2acを比較し、電子メッセージ情報2aを、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする(S2)。次に、送信時刻が後の第1の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻が先の第2の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報2aに係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報2aにかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報2aの集合である送受信グループごとにグループ分けし(S3)、スレッドを生成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成方法、スレッド生成装置、その機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラム、及びそのスレッド生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の通信ネットワークを介して電子メッセージの送受信を行うことにより、所定の議論を展開していくということが一般的に行われている。
しかし、このように送受信された電子メッセージをホストコンピュータ等にまとめて保存していった場合、後にその保存メッセージを見ただけでは、それまでの議論の流れを容易には辿ることができないといった問題点がある。
そこで、このように保存された電子メッセージをあるルールに従って木構造で表現し、それまでの議論の流れを辿りやすくする“スレッド表示”とよばれる手法が提案され、これまで、メーリングリストや電子掲示板システムにおける電子メッセージの整理を中心に幅広く利用されてきた(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
以下に、従来のスレッド表示の手法について概説する。
スレッド表示の対象となる電子メッセージがホストコンピュータ等に保存される場合、このホストコンピュータ等は、保存する電子メッセージのヘッダ部分に、”Message−ID”、”In−Replay−To”、”References”と呼ばれるメッセージ識別子を記録する。ここで、”Message−ID”とは、ホストコンピュータ等によって、各メッセージに一意に与えられる識別子であり、この”Message−ID”は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”Message−IDフィールド”に記録される。また、”In−Replay−To”とは、記録する電子メッセージが他の親メッセージに対する返信メッセージであった場合に与えられる識別子であり、この親メッセージの”Message−ID”を示す識別子である。なお、この”In−Replay−To”は、電子メッセージの送信において一般的に使用されている返信機能を利用して付与され、この内容は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”In−Replay−Toフィールド”に記録される。さらに、”References”とは、記録する電子メッセージに至るまでに辿ってきた電子メッセージの”Message−ID”や”In−Replay−To”の履歴識別子であり、この内容は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”Referencesフィールド”に記録される。なお、”In−Replay−To”や”References”は、親メッセージに対するすべての返信メッセージに対して付される識別子であるため、親メッセージが複数ある場合には複数付与され、新規メッセージの場合には付与されない。
【0004】
ホストコンピュータ等がスレッド表示を行う場合、このホストコンピュータ等は、記録している電子メッセージの”In−Replay−Toフィールド”に記録されている”In−Replay−To”を抽出し、この”In−Replay−To”によって示される”Message−ID”と、”Message−IDフィールド”に記録されている”Message−ID”を用い、木構造からなるスレッドを生成する。すなわち、”Message−IDフィールド”に記録されている”Message−ID”によって特定される電子メッセージは、”In−Replay−Toフィールド”に記録されている”In−Replay−To”によって示される”Message−ID”に対する返信メッセージであると判断し、これをホストコンピュータ等のメッセージアーカイブ中に含まれる全ての電子メッセージに適用していくことにより、このスレッドを生成する。
【0005】
【非特許文献1】
“thread保護地区”、[online]、[平成14年10月30日検索]、インターネット<URL:http://pc−training.hp.infoseek.co.jp/thread.html>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスレッド生成方法では、電子メッセージの返信者が、自らスレッドを意識しながら電子メッセージ送信を行わなければならないという問題点がある。すなわち、例えば、議論を進めている利用者が、その議題に関連する電子メッセージを送信する場合には、返信機能を利用して送信し、新たな議題について電子メッセージの送信を行う場合には、返信機能を利用せずに電子メッセージを送信するというようにである。
【0007】
また、例えば、電子メールを利用したプライベートな議論では、議論の内容が変化している場合であっても、そのまま返信機能を用いてメッセージの返送を行う場合が多い。その結果、このまま従来のスレッド生成方法を用いると、スレッドが適切に生成されず、議論の流れを追うことが困難となってしまうという問題点もある。
さらに、従来のスレッド生成方法の場合、スレッドを切断させないためには返信機能を利用して電子メッセージを送信しなければならない。しかし、このような返信機能を利用した電子メッセージの返信を行っている限り、たとえ、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であってもスレッド自体が分割されることはない。その結果、スレッドを見ただけでは、議題ごとの議論の流れを辿ることが困難となるといった問題点もある。
【0008】
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とするスレッド生成方法を提供することを目的とする。
さらに、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とするスレッド生成装置を提供することである。
【0009】
また、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とする機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラムを提供することである。
さらに、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とする機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明では上記課題を解決するために、まず、記録されている電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報を抽出し、抽出した電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較して、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする。これにより、電子メッセージの返信者がスレッドを意識していなくても、適切なスレッドを生成することができる。
【0011】
次に、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとに、話題グループをグループ分けする。これにより、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合には別のスレッドが生成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
ここでは、まず、本形態の概略について説明を行い、その後、本形態の詳細について説明を行っていく。
図1は、本形態におけるスレッド生成装置1の概略構成を例示した概念図である。
図1に例示するように、この例のスレッド生成装置1は、電子メッセージ情報記録手段2、電子メッセージ情報抽出手段3、話題グループ分け手段4及び送受信グループ分け手段5を有している。
【0013】
この例の場合、電子メッセージ情報記録手段2は、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報2aaと、送信時刻を示す送信時刻情報2abと、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報2acとを有する電子メッセージ情報2aを記録する手段であり、電子メッセージ情報抽出手段3は、電子メッセージ情報記録手段2に記録された電子メッセージ情報2aを抽出する手段である。また、話題グループ分け手段4は、電子メッセージ情報抽出手段3において抽出された電子メッセージ情報2aが有するメッセージ内容情報2acを比較し、該電子メッセージ情報2aを、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする手段であり、送受信グループ分け手段5は、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする手段である。なお、電子メッセージ情報2aとは、例えば、スレッド生成装置1が、ネットワークを介して他の情報端末装置との送受信を行った複数の電子メッセージ(メッセージ内容情報2ac)に対し、スレッド生成装置1がその送受信者情報2aa及び送信時刻情報2abを付加することにより生成され、電子メッセージ情報記録手段2に記録された情報であり、スレッド生成装置1は、この電子メッセージ情報2aを用いて、スレッド6の生成を行う。
【0014】
この例におけるスレッド生成装置1においてスレッド6を生成する場合、まず、電子メッセージ情報抽出手段3は、電子メッセージ情報記録手段2から、複数の電子メッセージ情報2aを抽出する(ステップS1)。
抽出された複数の電子メッセージ情報2aは、話題グループ分け手段4において、それぞれが有するメッセージ内容情報2acが比較され、そのメッセージ内容の共通性をもとに、話題が共通する話題グループごとにグループ分けされる(ステップS2)。
【0015】
そして、話題グループごとにグループ分けされた電子メッセージ情報2aは、例えば、次に、送受信グループ分け手段5において、さらに送受信グループごとにグループ分けされ、これによりスレッド6が生成される(ステップS3)。ここで、この例の送受信グループとは、返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合を意味する。そして、この電子メッセージ情報が、特定の電子メッセージの返信メッセージであるか否かの判断は、各電子メッセージ情報2aが有する送受信者情報2aaを比較することによって判断される。具体的には、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージが、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断される。
【0016】
このように、この例のスレッド生成装置1では、返信機能を用いるのではなく、話題グループ分け手段4及び送受信グループ分け手段5による自動処理によりスレッドを生成することとしたため、電子メッセージの返信者がスレッドを意識していなくても、適切なスレッドを生成することができる。
また、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージが、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、これを元にスレッドを生成することとしたため、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合には別のスレッドが生成されることとなり、議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能となる。
【0017】
次に、この形態の詳細について説明する。
図2は、この形態におけるスレッド生成システム10の全体構成を例示した概念図である。
図2に例示するように、この形態のスレッド生成システム10は、電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成装置20〜40、及びネットワーク50を有しており、各スレッド生成装置20〜40は、ネットワーク50を介し、相互に情報のやり取りが可能なように、有線又は無線によって電気的に接続され、或いは接続可能な状態となっている。
【0018】
スレッド生成装置20〜40は、例えば、モデム、DSU(Digital Service Unit)、NCU(Network Contorol Unit)、TA(Terminal Adapter)等のデータ回線終端装置が具備され、或いは接続されたコンピュータである。また、ネットワーク50は、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VAN(Value Added Network)等であり、その形態について特に制限はない。
なお、この形態では、3つのスレッド生成装置20〜40によってスレッド生成システム10を構成することとするが、スレッド生成装置の数は、これよりも多くても少なくてもよい。また、スレッド生成システム10を構成する一部の情報端末装置のみがスレッドを生成するスレッド生成装置として機能し、他の情報端末装置ではスレッドの生成を行わないこととしてもよい。
【0019】
図3は、スレッド生成装置20のハードウェア構成を例示したブロック図である。
図3に例示するように、スレッド生成装置20は、例えば、CPU(Central processing Unit:中央処理装置)21、主記憶装置22、外部記憶装置23、入力装置24、記録媒体読書き装置25、出力装置26、通信制御装置27及びバス28を有しており、通信制御装置27を介し、ネットワーク90と通信可能なように接続され、或いは接続可能なように構成されている。
【0020】
CPU21は、例えば、制御装置と演算装置を有するCISC(Complex Instruction Set Computer)方式、或いはRISC(Reduced Instruction Set Computer)方式の中央処理装置であり、図示していない発信器から供給されるクロック信号に同期し、主記憶装置22に格納されたオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等の各種プログラムの実行を行い、周辺機器の制御、必要データの呼び出し、呼び出したデータの演算・加工、演算・加工後のデータのメモリへの格納、周辺機器への出力等の各種処理を行う。
【0021】
主記憶装置22は、例えば、CPU21が直接データを読み書きできる記憶装置である。主記憶装置22には、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、データ、周辺機器を制御するドライバ等が読み込まれ、CPU21は、この主記憶装置22に読み込まれたオペレーティングシステム等を実行することにより、一連の処理を行う。主記憶装置22には、例えば、半導体メモリ等の高速処理可能な記憶素子を用い、この主記憶装置22内の物理アドレスは、ページング方式、セグメンテーション方式等の方法により、外部記憶装置23の仮想アドレス空間に対応付けられる。
【0022】
外部記憶装置23は、例えば、磁性体が蒸着された薄い円盤を高速回転させ、この磁性体を磁気ヘッドによって磁化することでデータの記録を行うハードディスク装置等である。
入力装置24は、例えば、キーボードやマウス等の入出力デバイスである。
記録媒体読書き装置25は、例えば、フレキシブルディスク等への情報の読書き、コンパクト・ディスク等からの情報の読み出し等を行う装置である。
出力装置26は、例えば、画面表面の蛍光素材に電子ビームを当てることによって映像の表示を行うCRT(Cathode−ray Tube)ディスプレイ、或いは、電圧を加えた際に分子配列が変化する液晶の性質を利用した液晶ディスプレイ等であり、供給されたアナログ信号をもとに、所定の映像の表示を行う。
【0023】
通信制御装置27は、例えば、例えば、USART(Universal Synchronous and Asynchronous Receiver−Transmitter)等の汎用同期・非同期送受信回路であり、ネットワーク90を介したデータ送受信時にデータの直列変換等を行う。
バス28は、例えば、データバス、アドレスバス、コントロールバス等によって構成され、CPU21、主記憶装置22、外部記憶装置23、入力装置24、記録媒体読書き装置25、出力装置26、通信制御装置27間のデータ、アドレス情報、制御情報の受け渡しを行う。
【0024】
なお、ここでは説明を省略するが、この例の場合、スレッド生成装置30、40もスレッド生成装置20と同様なハードウェア構成をとるものとする。
図4は、図3に例示したハードウェアにおいて所定のプログラム(ソフトウェア)を実行させることにより、このハードウェアとソフトウェアとが協働した具体的手段によって構築されるスレッド生成装置20の処理機能を例示した機能ブロック図である。なお、ここでは説明を省略するが、この例の場合、スレッド生成装置30、40の機能ブロック図も、スレッド生成装置20と同様な構成をとるものとする。
【0025】
図4に例示するように、この例のスレッド生成装置20は、電子メール等の電子メッセージの送受信を行う電子メッセージ送受信手段20a、受信した電子メッセージをもとに、電子メッセージ情報を生成する電子メッセージ情報生成手段20b、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報を記録する電子メッセージ情報記録手段20c、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報を抽出する電子メッセージ情報抽出手段20d、電子メッセージ情報が有する送信時刻情報を用い、電子メッセージ情報を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う時系列並び替え手段20e、電子メッセージ情報抽出手段20dにおいて抽出された電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする話題グループ分け手段20f、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする送受信グループ分け手段20g、生成したスレッドを記録するスレッド記録手段20h、及びスレッド生成装置20全体を制御する制御手段20jを有している。
【0026】
また、図4に例示するように、電子メッセージ送受信手段20a、電子メッセージ情報生成手段20b、電子メッセージ情報記録手段20c、電子メッセージ情報抽出手段20d、時系列並び替え手段20e、話題グループ分け手段20f、送受信グループ分け手段20g、及びスレッド記録手段20hは、制御手段20jに対する情報の提供、或いは制御手段20からの情報を受け取りの、少なくとも一方が可能なように構成されており、電子メッセージ送受信手段20aは、ネットワーク50と通信可能なように構成されている。
【0027】
図5は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録される電子メッセージ情報100のデータ構成を例示した概念図である。
図5に例示するように、この例の電子メッセージ情報100は、電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報101に対し、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報102、及び電子メッセージの送信時刻を示す送信時刻情報103が対応付けられた複数のメッセージデータの集合である。図5の例の場合、No「1」「2」「3」「4」「5」のメッセージ内容情報101に対し、送受信者情報102として、「A,B,C」「A,C」「A,B」「A,C」「A,B,C」が、送信時刻情報103として、「t1」「t3」「t2」「t4」「t5」が、それぞれ対応付けられている。
【0028】
次に、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作について説明する。以下では、スレッド生成装置20の利用者が、ネットワーク50を介し、他のスレッド生成装置30、40との間で電子メッセージを送受信し、議論を展開している場合を一例として説明する。
スレッド生成装置20の他のスレッド生成装置30、40への電子メッセージの送信は、例えば、図4に例示した電子メッセージ送受信手段20aによって行われるが、このように送信された電子メッセージの内容は、制御手段20jを介して電子メッセージ情報生成手段20bにも送られ、そこで、電子メッセージ情報100として加工される。すなわち、電子メッセージ情報生成手段20bは、このように送られた電子メッセージを、図5に例示した電子メッセージ内容情報101とし、その送信者と受信者の情報を送受信者情報102とし、その送信時刻を送信時刻情報103として、それらを対応づけることにより、電子メッセージ情報100を生成する。具体的には、例えば、各電子メッセージのヘッダ部分に所定のフィールドを設け、そのフィールド部分に、それぞれの電子メッセージに対応する送受信者情報102及び送信時刻情報103を格納する。
【0029】
このように生成された電子メッセージ情報100は、制御手段20jを介して電子メッセージ情報記録手段20cに送られ、そこで順次格納されていくとともに(図5)、次に述べるスレッドの生成に利用されることとなる。
図6は、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明を行っていく。なお、この例では、説明の簡略化のため、図6に例示したフローチャートの流れに沿って説明を行っていくが、このフローチャートと異なる順序により処理を行うこととしてもよい。
【0030】
ステップS10:
このステップでは、電子メッセージ情報抽出手段20dにおいて、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100を抽出する(電子メッセージ情報抽出ステップ)。
このように抽出された電子メッセージ情報100は、例えば、制御手段20jを介して時系列並び替え手段20eに送られ、次のステップS11の処理に移る。
【0031】
ステップS11:
このステップでは、時系列並び替え手段20eにおいて、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報102を用い、電子メッセージ情報100を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う(時系列並び替えステップ)。なお、この電子メッセージ情報100の時系列順への並び替えは、例えば、クイックソート、シェルソート、バブルソート等の一般的に使用されている並び替えのアルゴリズムを用いて行う。
このように電子メッセージ情報100が時系列順に順序付けられると、その電子メッセージ情報100は、例えば、その順序付け情報とともに、制御手段20jを介して話題グループ分け手段20fに送られ、次のステップS12の処理に移る。なお、この順序付け情報は、電子メッセージ情報100の時系列的な順序を判断する際に随時利用されることとなる。
【0032】
ステップS12:
このステップでは、話題グループ分け手段20fにおいて、ステップ11において抽出された各電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、該電子メッセージ情報100を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする(話題グループ分けステップ)。
ここでの各電子メッセージ情報100のグループ分けは、メッセージ内容情報101に含まれるメッセージ内容の共通性を基準に行われ、具体的には、例えば、メッセージ内容情報101に示される単語が連続して所定数以上共通しているか否か、又はメッセージ内容情報101に示されるキーワードが所定数以上共通しているか否か等を基準に行われる。なお、この内容の詳細については後述する。
このように話題グループ分けが終了した電子メッセージ情報100は、例えば、制御手段20jを介して送受信グループ分け手段20gに送られ、次のステップS13の処理に移る。
【0033】
ステップS13:
このステップでは、送受信グループ分け手段20gにおいて、話題グループを、返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報100の集合である送受信グループごとにグループ分けする(送受信グループ分けステップ)。
ここで、ある電子メッセージ情報100(第1の電子メッセージ情報100)が、別の電子メッセージ情報100(第2の電子メッセージ情報100)に対する返信メッセージに係るものであるか否かの判断は、送信時刻情報103が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報103が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報100にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断することにより行う。
【0034】
例えば、図5に例示した電子メッセージ情報100において、No「1」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者は「A,B,C」であり、No「3」の電子メッセージ情報100の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者は「A,B」である。また、送信時刻情報103に示す値が、t1<t2<t3<t4<t5である場合、No「3」の電子メッセージ情報100の送信時刻は、No「1」の電子メッセージ情報100より後である。
【0035】
この場合、送信時刻情報103が示す送信時刻が後であるNo「3」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B」は、送信時刻情報103が示す送信時刻が先であるNo「1」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B,C」にすべて含まれることとなり、このNo「3」の電子メッセージ情報100は、No「1」の電子メッセージ情報100に対する返信メッセージに係るものとして判断される。
【0036】
一方、No「3」の電子メッセージ情報100と、それよりも送信時刻が後であるNo「4」の電子メッセージ情報100との関係をみると、No「4」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,C」は、送信時刻情報103が示す送信時刻が先であるNo「3」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B」に含まれない。従って、この場合、No「4」の電子メッセージ情報100は、No「3」の電子メッセージ情報100の返信メッセージに係るものではない。
なお、この処理の詳細については後述する。
【0037】
ステップS14:
このステップでは、例えば、ステップS12、S13のグループ分けを特定するため情報を、スレッド記録手段20hに記録する(スレッド記録ステップ)。具体的には、例えば、ステップS11における時系列の順序付け、及びステップS12、S13のグループ分けをもとに、各電子メッセージ情報100の関係を示す木構造データを生成し、この木構造データをスレッドとして記録する。そして、このように記録されたスレッドは、例えば、必要に応じて制御手段20jによって読み出され、図示していない表示装置等に表示される。
図7は、図6に例示したフローチャートにおけるステップS12の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、ステップS12の処理の詳細を説明する。なお、これらの処理については、後に具体例を用いて説明する。
【0038】
ステップS20:
このステップでは、電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、話題が共通する1組の該電子メッセージ情報を時系列順に順序付けた電子メッセージ情報対を生成する(電子メッセージ情報対生成ステップ)。具体的には、例えば、メッセージ内容情報101に示される単語が連続して所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成する。また、例えば、メッセージ内容情報101に示されるキーワードが所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしてもよい。
【0039】
ステップS21:
このステップでは、電子メッセージ情報対生成ステップ(ステップS20)によって生成された電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択する(電子メッセージ情報対一致検証ステップ)。
ステップS22:
このステップでは、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)において選択された電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択する(電子メッセージ情報対選択ステップ)。
【0040】
ステップS23:
このステップでは、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対を、第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報の順序付けを決定する(話題グループ順序決定ステップ)。
図8は、図6に例示したフローチャートにおけるステップS13の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、ステップS13の処理の詳細を説明する。なお、これらの処理については、後に具体例を用いて説明する。
【0041】
ステップS30:
このステップでは、例えば、M1=1、M2=2とする。ここで、「M1」「M2」とは、例えば、送受信グループ分けの検証対象となる電子メッセージ情報100を特定する識別子を意味し、この識別子の値である「1」「2」等は、上述のステップS23で時系列順に順序付けられた電子メッセージ情報100の順序付けを示す。この順序付けは、話題グループごとに、時系列的に先から後へ配列された電子メッセージ情報100に順次付されるものであり、例えば、時系列的に最先の電子メッセージ情報100の識別子は「1」となり、時系列的に次に配列される電子メッセージ情報100の識別子は「2」となる。
【0042】
ステップS31:
このステップでは、識別子「M1」に対応する電子メッセージ情報100と、識別子「M2」に対応する電子メッセージ情報100との検証を行う。ここでの検証とは、前述した、識別子「M2」に対応する電子メッセージ情報100が、識別子「M1」に対応する電子メッセージ情報100に対する返信メッセージに係るものであるか否かの判断を意味する。
ステップS32:
このステップでは、M1=1であるか否かを判断する。ここで、M1=1であれば、ステップS34の処理に進み、M1=1でなければ、ステップS33の処理に進む。
ステップS33:
このステップでは、M1=M1−1の演算を行う。
【0043】
ステップS34:
このステップでは、M2が最大値(max)であるか否かを判断する。ここで、M2が最大値であるとは、M2に示される値の識別子より大きな値の識別子がないことを意味し、具体的には、M2に示される識別子によって特定される電子メッセージ情報100が、時系列的に最後尾に配列されたものであることを意味する。
ここで、M2が最大値であった場合には処理を終了し、M2が最大値でなかった場合には、ステップS35の処理に進む。
ステップS35:
このステップでは、M2=M2+1、M1=M2−1の演算を行う。
次に、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作を、具体例を用いて説明する。
図9は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100の具体例を示した概念図であり、図10は、その電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図である。
【0044】
図9では、説明の簡略化のため、電子メッセージ情報100を(メッセージ内容情報101/送信時刻情報103/送受信者情報102)と表現している。図9の例の場合、電子メッセージ情報記録手段20cには、5つの電子メッセージ情報100「Message1」「Message2」「Message3」「Message4」「Message5」が記録されており、各電子メッセージ情報100の内容は、(Hi all, What did you think about the proposal? Please give me your opinion./t1/A,B,C)、(HiA, Did you already have lunch? If not, let’s have lunch together and discuss about the proposal./t3/A,C)、(>Hi all,>What did you think about theproposal?>Please give me your opinion. I think your proposal is fine./t2/A,B)、(>What did you think about the proposal?>Please give me your opinion. I think the proposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t4/A,C)、(Here are the opinions I received about the proposal. >>What did you think about the proposal?>>Please give me your opinion. B:>I think your proposal is fine. C:>I think the proposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t5/A,B,C)となっている。
【0045】
これらの電子メッセージ情報100を用いてスレッドを生成する場合、まず、前述のようにこれらの電子メッセージ情報100を抽出し(ステップS10)、時系列順に配列する(ステップS11)。この例の場合、t1<t2<t3<t4<t5であるとすると、「Message1」→「Message3」→「Message2」→「Message4」→「Message5」と配列され、順序付けられる。
次に、これらの電子メッセージ情報100の話題グループ分けを行う(ステップS12)。この場合、まず電子メッセージ情報対を生成することになるが(ステップS20)、ここでは、「連続する10単語以上」を共通に持つ(引用のマーク(>)は含まない)メッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成する。この場合、電子メッセージ対は、(Message1,Message3)、(Message1,Message4)、(Message1,Message5)、(Message3,Message4)、(Message3,Message5)、(Message4,Message5)となる。
【0046】
次に、電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択することになるが(ステップS21)、この例では、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)からなるグループと、(Message1,Message5)、(Message3,Message5)、(Message4,Message5)からなるグループとが選択されることになる。そして、選択されたこれらの電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択すると(ステップS22)、(Message3,Message4)及び(Message4,Message5)が選択されることとなる。
【0047】
その後、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対(Message1,Message3)、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対(Message3,Message4)、(Message4,Message5)を、上述した第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け((Message1,Message3)→(Message3,Message4)→(Message4,Message5))、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報100の順序付け(Message1→Message3→Message4→Message5)を決定する(ステップS23)。
【0048】
そして、このように順序付けられた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)を話題1に係る話題グループとし、ステップS20において、電子メッセージ情報対として生成されなかった電子メッセージ情報100(Message2)を話題2に係る話題グループとして、電子メッセージ情報100の話題グループ分けが終了する(図10(a))。
次に、このようにグループ分けされた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)に対する送受信グループ分けを行う(ステップS13)。この送受信グループ分けは、図8に例示したフローチャートの処理に沿って行われることとなるが、この例の場合、Message1、Message3、Message4、Message5に、それぞれ識別子「1」「2」「3」「4」が対応することとなる。そのため、まず、M1=1、M2=2より(ステップS30)より、Message1とMessage3との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message3の送受信者は「A,B」であるため、前述のように、Message3は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0049】
そして、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=3、M1=M2−1=2が演算され(ステップS35)、次は、Message3とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message3の送受信者は「A,B」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message3の返信メールに係るものではないと判断される。
次は、M1=2であるため(ステップS32)、M1=M1−1=1が演算され(ステップS33)、Message1とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0050】
その後同様に図8のフローチャートに沿って処理を行っていき、Message1、Message3、Message4、Message5全てのメッセージについての検証が終了すると、それらの結果をもとに、返信メールとしての関係が継続する電子メール情報100の集合ごとにグループ分けする。この例では、Message3、Message4、Message5がそれぞれ、Message1の返信メールに係るものであると判断され、その後には返信メールの関係が継続しないため、課題1に係るMessage1、Message3、Message4、Message5が、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4)、議論3(Message1→Message5)の3つの送受信グループにグループ分けされることとなる。
【0051】
また、第2の話題グループについては、1つの電子メッセージ情報100(Message2)のみで構成されているため、これ以上のグループ分けは行わず、そのまま議論4(Message2)の送受信グループとされる。
以上の処理により、図10の(b)に例示するような、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4)、議論3(Message1→Message5)、議論4(Message2)に分割されたスレッドが完成する。
次に、さらに別の具体例について説明する。
【0052】
図11は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100の他の具体例を示した概念図であり、図12は、その電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図である。
この例でも電子メッセージ情報100を(メッセージ内容情報101/送信時刻情報103/送受信者情報102)と表現している。図11の例の場合、電子メッセージ情報記録手段20cには、5つの電子メッセージ情報100「Message1」「Message2」「Message3」「Message4」「Message5」が記録されており、各電子メッセージ情報100の内容は、(Hi all, What did you think about the proposal? Please give me your opinion./t1/A,B,C)、(Hi A, Did you alreadyhave lunch? If not, let’s have lunch together and discuss about the proposal./t3/A,C)、(>Hi all,>What did you think about the proposal?>Please give me your opinion. I think your proposal is fine./t2/A,B)、(>What didyou think about the proposal?>Please give me your opinion. I think theproposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t4/A,C)、(>I think the proposal is basically fine, but we need to furtherrefine our budget. OK, then let’s discuss about the budget in our next meeting. /t5/A,C)となっている。
【0053】
これらの電子メッセージ情報100を用いてスレッドを生成する場合、まず、前述のようにこれらの電子メッセージ情報100を抽出し(ステップS10)、時系列順に配列する(ステップS11)。この例の場合、t1<t2<t3<t4<t5であるとすると、「Message1」→「Message3」→「Message2」→「Message4」→「Message5」と配列され、順序付けられる。
次に、これらの電子メッセージ情報100の話題グループ分けを行う(ステップS12)。この場合、まず電子メッセージ情報対を生成することになるが(ステップS20)、ここでは、「メッセージ中に含まれるキーワードが2つ以上」共通するメッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成することとする。
【0054】
ここでのキーワードの選定は、例えば、メッセージ中に存在する単語を抽出し、その単語の出現頻度をカウントし、出現頻度がある基準値以上の単語をキーワードとして選定する内容分析手法等(例えば、”Content Analysis, Krippendorff,K ,Sage Publications ,1980”等に記載の方法)によって行う。この例の場合、「Message1」に対して「proposal ,opinion」が、「Message2」に対して「lunch ,proposal」が、「Message3」に対して「proposal ,opinion」が、「Message4」に対して「proposal ,opinion ,budget」が、「Message5」に対して「proposal ,budget ,meeting」が、それぞれキーワードとして選択されたものとする(図12(a))。
【0055】
これらのキーワードを用い、「メッセージ中に含まれるキーワードが2つ以上」共通するメッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成すると、電子メッセージ対は、(Message1,Message3)、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)、(Message4,Message5)となる。
次に、電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択することになるが(ステップS21)、この例では、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)からなるグループが選択されることになる。
【0056】
そして、選択されたこれらの電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択すると(ステップS22)、(Message3,Message4)が選択されることとなる。
その後、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対(Message1,Message3)、(Message4,Message5)、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対(Message3,Message4)を、上述した第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け((Message1,Message3)→(Message3,Message4)→(Message4,Message5))、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報100の順序付け(Message1→Message3→Message4→Message5)を決定する(ステップS23)。
【0057】
そして、このように順序付けられた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)を話題1に係る話題グループとし、ステップS20において、電子メッセージ情報対として生成されなかった電子メッセージ情報100(Message2)を話題2に係る話題グループとして、電子メッセージ情報100の話題グループ分けが終了する(図12(b))。
次に、このようにグループ分けされた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)に対する送受信グループ分けを行う(ステップS13)。この送受信グループ分けは、図8に例示したフローチャートの処理に沿って行われることとなるが、この例の場合、Message1、Message3、Message4、Message5に、それぞれ識別子「1」「2」「3」「4」が対応することとなる。そのため、まず、M1=1、M2=2より(ステップS30)より、Message1とMessage3との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message3の送受信者は「A,B」であるため、前述のように、Message3は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0058】
そして、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=3、M1=M2−1=2が演算され(ステップS35)、次は、Message3とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message3の送受信者は「A,B」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message3の返信メールに係るものではないと判断される。
次は、M1=2であるため(ステップS32)、M1=M1−1=1が演算され(ステップS33)、Message1とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0059】
次は、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=4、M1=M2−1=3が演算され(ステップS35)、次は、Message4とMessage5との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message4の送受信者は「A,C」であり、Message5の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message5は、Message4の返信メールに係るものであると判断される。
その後同様に図8のフローチャートに沿って処理を行っていき、Message1、Message3、Message4、Message5全てのメッセージについての検証が終了すると、それらの結果をもとに、返信メールとしての関係が継続する電子メール情報100の集合ごとにグループ分けする。この例では、Message3、Message4、Message5がそれぞれ、Message1の返信メールに係るものであると判断され、Message5がMessage4の返信メールに係るものであると判断されている。従って、課題1に係るMessage1、Message3、Message4、Message5は、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4→Message5)の2つの送受信グループにグループ分けされることとなる。
【0060】
また、第2の話題グループについては、1つの電子メッセージ情報100(Message2)のみで構成されているため、これ以上のグループ分けは行わず、そのまま議論3(Message2)の送受信グループとされる。
以上の処理により、図12の(c)に例示するような、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4→Message5)、議論3(Message2)に分割されたスレッドが完成する。
このように、この形態の例では、抽出された電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、該電子メッセージ情報100を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けし、送信時刻情報103が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報102に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報103が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報102に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けし、スレッドを生成することとした。そのため、従来のように電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0061】
また、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100に係る送受信者全てが、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100に係る送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断することとしたため、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることが可能なスレッドを生成することができる。
【0062】
すなわち、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100に係る送受信者の中に、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100に係る送受信者に含まれない送受信者(事実上、受信者)が存在した場合、この第1の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージは、第2の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージが送信されていない受信者に対しても送信されていることになる。そして、この第2の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージが送信されていない受信者に対して電子メッセージを送る場合、この電子メッセージの内容は、第2の電子メッセージ情報100に関連していないことが一般的である。従って、この電子メッセージは、第2の電子メッセージ情報100に係る返信メッセージではないことが判断できる。そしてこの判断結果を利用することにより、電子メッセージ間の関連を的確に把握することが可能となり、その結果、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを適切に表現するスレッドが生成されることとなる。
【0063】
さらに、この形態の例では、話題グループ分けステップ(ステップS12)以前に、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報102を用い、電子メッセージ情報100を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行うこととしたため、話題グループ分けステップ(ステップS12)、及び送受信グループ分けステップ(ステップS13)の処理において、電子メッセージ情報100相互間の時系列を判断する際に、いちいち送信時刻情報103を抽出し、それらを対比する処理を行う必要性がなくなり、演算時の負担が軽減される。
【0064】
また、この形態の例では、電子メッセージ情報対生成ステップ(ステップS20)において、電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、話題が共通する1組の該電子メッセージ情報を時系列順に順序付けた電子メッセージ情報対を生成し、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)において、電子メッセージ情報対生成ステップによって生成された電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択し、電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)において、電子メッセージ情報対一致検証ステップにおいて選択された電子メッセージ情報対から、第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択し、話題グループ順序決定ステップ(ステップS23)において、電子メッセージ情報対一致検証ステップで選択されなかった電子メッセージ情報対、及び電子メッセージ情報対選択ステップによって選択された電子メッセージ情報対を、第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報の順序付けを決定することとした。これにより、1つの議論について電子メッセージのやり取りが幾度も繰り返され、やり取りされる電子メッセージの内容が、最初の電子メッセージの内容の原型をとどめないようなものになったとしても、隣接する電子メッセージ間での内容の共通性が持続される限り、これらの電子メッセージを共通する議論にかかる電子メッセージであることを判断することができる。その結果、1つの議論に関し、電子メッセージのやり取りが幾度も行われる場合であっても、適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0065】
さらに、この形態の例では、メッセージ内容情報に示される単語が連続して所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしたため、電子メッセージ相互間の内容の関連性を適切に判断することができ、結果的に適切なスレッドを生成することが可能となる。
また、この形態の例では、メッセージ内容情報に示されるキーワードが所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしたため、電子メッセージ相互間の内容の関連性を適切に判断することができ、結果的に適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0066】
なお、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、本形態では、各スレッド生成装置20〜40がスレッドを生成することとしたが、そのうちの一部のスレッド生成装置のみがスレッドを生成することとしてもよく、さらに、ホストコンピュータ等の制御局がスレッドを生成することとしてもよい。この場合、ホストコンピュータ等の制御局が有すべきスレッド生成に関する処理機能は、例えば、上述したスレッド生成装置20と同様とする。
また、この形態の例では、ステップS11の処理において、電子メッセージ100を時系列に配列することとしたが、この配列を行わず、電子メッセージ100相互間の時系列の前後の判断が必要となるたびに、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報103を抽出して、この判断を行う構成としてもよい。
【0067】
さらに、この形態の例では、電子メッセージの送信時刻を用いて、電子メッセージ情報100相互間の時系列の順序を決定することとしたが、電子メッセージの受信時刻や、所定のサーバへの到達時刻等を用いて、電子メッセージ情報100相互間の時系列の順序を決定することとしてもよい。
また、上述のように、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、スレッド生成装置20〜40が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述され、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能をコンピュータ上で実現することができる。
【0068】
また、この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよいが、具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto−Optical disc)等を用いることができる。
【0069】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。
【0070】
なお、上記におけるプログラムとは、電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組合されたものをいい、その他電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをも含むものとする。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、記録された電子メッセージ情報を抽出し、抽出された電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けし、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けし、スレッドを生成することとしたため、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スレッド生成装置の概略構成を例示した概念図。
【図2】スレッド生成システムの全体構成を例示した概念図。
【図3】電子入札装置のハードウェア構成を例示したブロック図。
【図4】スレッド生成装置の処理機能を例示した機能ブロック図。
【図5】電子メッセージ情報記録手段に記録される電子メッセージ情報のデータ構成を例示した概念図。
【図6】スレッド生成装置の処理動作を説明するためのフローチャート。
【図7】図6に例示したフローチャートにおけるステップS12の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図8】図6に例示したフローチャートにおけるステップS13の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図9】電子メッセージ情報記録手段に記録された電子メッセージ情報の具体例を示した概念図。
【図10】電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図。
【図11】電子メッセージ情報記録手段に記録された電子メッセージ情報の具体例を示した概念図。
【図12】電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図。
【符号の説明】
1、20〜40 スレッド生成装置
2、20c 電子メッセージ情報記録手段
3、20d 電子メッセージ情報抽出手段
4、20f 話題グループ分け手段
5、20g 送受信グループ分け手段
2a、100 電子メッセージ情報
2aa、102 送受信者情報
2ab、103 送信時刻情報
2ac、101 メッセージ内容情報
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成方法、スレッド生成装置、その機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラム、及びそのスレッド生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の通信ネットワークを介して電子メッセージの送受信を行うことにより、所定の議論を展開していくということが一般的に行われている。
しかし、このように送受信された電子メッセージをホストコンピュータ等にまとめて保存していった場合、後にその保存メッセージを見ただけでは、それまでの議論の流れを容易には辿ることができないといった問題点がある。
そこで、このように保存された電子メッセージをあるルールに従って木構造で表現し、それまでの議論の流れを辿りやすくする“スレッド表示”とよばれる手法が提案され、これまで、メーリングリストや電子掲示板システムにおける電子メッセージの整理を中心に幅広く利用されてきた(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
以下に、従来のスレッド表示の手法について概説する。
スレッド表示の対象となる電子メッセージがホストコンピュータ等に保存される場合、このホストコンピュータ等は、保存する電子メッセージのヘッダ部分に、”Message−ID”、”In−Replay−To”、”References”と呼ばれるメッセージ識別子を記録する。ここで、”Message−ID”とは、ホストコンピュータ等によって、各メッセージに一意に与えられる識別子であり、この”Message−ID”は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”Message−IDフィールド”に記録される。また、”In−Replay−To”とは、記録する電子メッセージが他の親メッセージに対する返信メッセージであった場合に与えられる識別子であり、この親メッセージの”Message−ID”を示す識別子である。なお、この”In−Replay−To”は、電子メッセージの送信において一般的に使用されている返信機能を利用して付与され、この内容は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”In−Replay−Toフィールド”に記録される。さらに、”References”とは、記録する電子メッセージに至るまでに辿ってきた電子メッセージの”Message−ID”や”In−Replay−To”の履歴識別子であり、この内容は、該当する電子メッセージのヘッダ部分の”Referencesフィールド”に記録される。なお、”In−Replay−To”や”References”は、親メッセージに対するすべての返信メッセージに対して付される識別子であるため、親メッセージが複数ある場合には複数付与され、新規メッセージの場合には付与されない。
【0004】
ホストコンピュータ等がスレッド表示を行う場合、このホストコンピュータ等は、記録している電子メッセージの”In−Replay−Toフィールド”に記録されている”In−Replay−To”を抽出し、この”In−Replay−To”によって示される”Message−ID”と、”Message−IDフィールド”に記録されている”Message−ID”を用い、木構造からなるスレッドを生成する。すなわち、”Message−IDフィールド”に記録されている”Message−ID”によって特定される電子メッセージは、”In−Replay−Toフィールド”に記録されている”In−Replay−To”によって示される”Message−ID”に対する返信メッセージであると判断し、これをホストコンピュータ等のメッセージアーカイブ中に含まれる全ての電子メッセージに適用していくことにより、このスレッドを生成する。
【0005】
【非特許文献1】
“thread保護地区”、[online]、[平成14年10月30日検索]、インターネット<URL:http://pc−training.hp.infoseek.co.jp/thread.html>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスレッド生成方法では、電子メッセージの返信者が、自らスレッドを意識しながら電子メッセージ送信を行わなければならないという問題点がある。すなわち、例えば、議論を進めている利用者が、その議題に関連する電子メッセージを送信する場合には、返信機能を利用して送信し、新たな議題について電子メッセージの送信を行う場合には、返信機能を利用せずに電子メッセージを送信するというようにである。
【0007】
また、例えば、電子メールを利用したプライベートな議論では、議論の内容が変化している場合であっても、そのまま返信機能を用いてメッセージの返送を行う場合が多い。その結果、このまま従来のスレッド生成方法を用いると、スレッドが適切に生成されず、議論の流れを追うことが困難となってしまうという問題点もある。
さらに、従来のスレッド生成方法の場合、スレッドを切断させないためには返信機能を利用して電子メッセージを送信しなければならない。しかし、このような返信機能を利用した電子メッセージの返信を行っている限り、たとえ、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であってもスレッド自体が分割されることはない。その結果、スレッドを見ただけでは、議題ごとの議論の流れを辿ることが困難となるといった問題点もある。
【0008】
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とするスレッド生成方法を提供することを目的とする。
さらに、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とするスレッド生成装置を提供することである。
【0009】
また、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とする機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラムを提供することである。
さらに、この発明の他の目的は、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能とする機能をコンピュータに実行させるためのスレッド生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明では上記課題を解決するために、まず、記録されている電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報を抽出し、抽出した電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較して、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする。これにより、電子メッセージの返信者がスレッドを意識していなくても、適切なスレッドを生成することができる。
【0011】
次に、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとに、話題グループをグループ分けする。これにより、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合には別のスレッドが生成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
ここでは、まず、本形態の概略について説明を行い、その後、本形態の詳細について説明を行っていく。
図1は、本形態におけるスレッド生成装置1の概略構成を例示した概念図である。
図1に例示するように、この例のスレッド生成装置1は、電子メッセージ情報記録手段2、電子メッセージ情報抽出手段3、話題グループ分け手段4及び送受信グループ分け手段5を有している。
【0013】
この例の場合、電子メッセージ情報記録手段2は、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報2aaと、送信時刻を示す送信時刻情報2abと、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報2acとを有する電子メッセージ情報2aを記録する手段であり、電子メッセージ情報抽出手段3は、電子メッセージ情報記録手段2に記録された電子メッセージ情報2aを抽出する手段である。また、話題グループ分け手段4は、電子メッセージ情報抽出手段3において抽出された電子メッセージ情報2aが有するメッセージ内容情報2acを比較し、該電子メッセージ情報2aを、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする手段であり、送受信グループ分け手段5は、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする手段である。なお、電子メッセージ情報2aとは、例えば、スレッド生成装置1が、ネットワークを介して他の情報端末装置との送受信を行った複数の電子メッセージ(メッセージ内容情報2ac)に対し、スレッド生成装置1がその送受信者情報2aa及び送信時刻情報2abを付加することにより生成され、電子メッセージ情報記録手段2に記録された情報であり、スレッド生成装置1は、この電子メッセージ情報2aを用いて、スレッド6の生成を行う。
【0014】
この例におけるスレッド生成装置1においてスレッド6を生成する場合、まず、電子メッセージ情報抽出手段3は、電子メッセージ情報記録手段2から、複数の電子メッセージ情報2aを抽出する(ステップS1)。
抽出された複数の電子メッセージ情報2aは、話題グループ分け手段4において、それぞれが有するメッセージ内容情報2acが比較され、そのメッセージ内容の共通性をもとに、話題が共通する話題グループごとにグループ分けされる(ステップS2)。
【0015】
そして、話題グループごとにグループ分けされた電子メッセージ情報2aは、例えば、次に、送受信グループ分け手段5において、さらに送受信グループごとにグループ分けされ、これによりスレッド6が生成される(ステップS3)。ここで、この例の送受信グループとは、返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合を意味する。そして、この電子メッセージ情報が、特定の電子メッセージの返信メッセージであるか否かの判断は、各電子メッセージ情報2aが有する送受信者情報2aaを比較することによって判断される。具体的には、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージが、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断される。
【0016】
このように、この例のスレッド生成装置1では、返信機能を用いるのではなく、話題グループ分け手段4及び送受信グループ分け手段5による自動処理によりスレッドを生成することとしたため、電子メッセージの返信者がスレッドを意識していなくても、適切なスレッドを生成することができる。
また、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージが、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、これを元にスレッドを生成することとしたため、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合には別のスレッドが生成されることとなり、議題ごとの議論の流れを容易に辿ることを可能となる。
【0017】
次に、この形態の詳細について説明する。
図2は、この形態におけるスレッド生成システム10の全体構成を例示した概念図である。
図2に例示するように、この形態のスレッド生成システム10は、電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成装置20〜40、及びネットワーク50を有しており、各スレッド生成装置20〜40は、ネットワーク50を介し、相互に情報のやり取りが可能なように、有線又は無線によって電気的に接続され、或いは接続可能な状態となっている。
【0018】
スレッド生成装置20〜40は、例えば、モデム、DSU(Digital Service Unit)、NCU(Network Contorol Unit)、TA(Terminal Adapter)等のデータ回線終端装置が具備され、或いは接続されたコンピュータである。また、ネットワーク50は、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VAN(Value Added Network)等であり、その形態について特に制限はない。
なお、この形態では、3つのスレッド生成装置20〜40によってスレッド生成システム10を構成することとするが、スレッド生成装置の数は、これよりも多くても少なくてもよい。また、スレッド生成システム10を構成する一部の情報端末装置のみがスレッドを生成するスレッド生成装置として機能し、他の情報端末装置ではスレッドの生成を行わないこととしてもよい。
【0019】
図3は、スレッド生成装置20のハードウェア構成を例示したブロック図である。
図3に例示するように、スレッド生成装置20は、例えば、CPU(Central processing Unit:中央処理装置)21、主記憶装置22、外部記憶装置23、入力装置24、記録媒体読書き装置25、出力装置26、通信制御装置27及びバス28を有しており、通信制御装置27を介し、ネットワーク90と通信可能なように接続され、或いは接続可能なように構成されている。
【0020】
CPU21は、例えば、制御装置と演算装置を有するCISC(Complex Instruction Set Computer)方式、或いはRISC(Reduced Instruction Set Computer)方式の中央処理装置であり、図示していない発信器から供給されるクロック信号に同期し、主記憶装置22に格納されたオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等の各種プログラムの実行を行い、周辺機器の制御、必要データの呼び出し、呼び出したデータの演算・加工、演算・加工後のデータのメモリへの格納、周辺機器への出力等の各種処理を行う。
【0021】
主記憶装置22は、例えば、CPU21が直接データを読み書きできる記憶装置である。主記憶装置22には、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、データ、周辺機器を制御するドライバ等が読み込まれ、CPU21は、この主記憶装置22に読み込まれたオペレーティングシステム等を実行することにより、一連の処理を行う。主記憶装置22には、例えば、半導体メモリ等の高速処理可能な記憶素子を用い、この主記憶装置22内の物理アドレスは、ページング方式、セグメンテーション方式等の方法により、外部記憶装置23の仮想アドレス空間に対応付けられる。
【0022】
外部記憶装置23は、例えば、磁性体が蒸着された薄い円盤を高速回転させ、この磁性体を磁気ヘッドによって磁化することでデータの記録を行うハードディスク装置等である。
入力装置24は、例えば、キーボードやマウス等の入出力デバイスである。
記録媒体読書き装置25は、例えば、フレキシブルディスク等への情報の読書き、コンパクト・ディスク等からの情報の読み出し等を行う装置である。
出力装置26は、例えば、画面表面の蛍光素材に電子ビームを当てることによって映像の表示を行うCRT(Cathode−ray Tube)ディスプレイ、或いは、電圧を加えた際に分子配列が変化する液晶の性質を利用した液晶ディスプレイ等であり、供給されたアナログ信号をもとに、所定の映像の表示を行う。
【0023】
通信制御装置27は、例えば、例えば、USART(Universal Synchronous and Asynchronous Receiver−Transmitter)等の汎用同期・非同期送受信回路であり、ネットワーク90を介したデータ送受信時にデータの直列変換等を行う。
バス28は、例えば、データバス、アドレスバス、コントロールバス等によって構成され、CPU21、主記憶装置22、外部記憶装置23、入力装置24、記録媒体読書き装置25、出力装置26、通信制御装置27間のデータ、アドレス情報、制御情報の受け渡しを行う。
【0024】
なお、ここでは説明を省略するが、この例の場合、スレッド生成装置30、40もスレッド生成装置20と同様なハードウェア構成をとるものとする。
図4は、図3に例示したハードウェアにおいて所定のプログラム(ソフトウェア)を実行させることにより、このハードウェアとソフトウェアとが協働した具体的手段によって構築されるスレッド生成装置20の処理機能を例示した機能ブロック図である。なお、ここでは説明を省略するが、この例の場合、スレッド生成装置30、40の機能ブロック図も、スレッド生成装置20と同様な構成をとるものとする。
【0025】
図4に例示するように、この例のスレッド生成装置20は、電子メール等の電子メッセージの送受信を行う電子メッセージ送受信手段20a、受信した電子メッセージをもとに、電子メッセージ情報を生成する電子メッセージ情報生成手段20b、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報を記録する電子メッセージ情報記録手段20c、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報を抽出する電子メッセージ情報抽出手段20d、電子メッセージ情報が有する送信時刻情報を用い、電子メッセージ情報を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う時系列並び替え手段20e、電子メッセージ情報抽出手段20dにおいて抽出された電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする話題グループ分け手段20f、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする送受信グループ分け手段20g、生成したスレッドを記録するスレッド記録手段20h、及びスレッド生成装置20全体を制御する制御手段20jを有している。
【0026】
また、図4に例示するように、電子メッセージ送受信手段20a、電子メッセージ情報生成手段20b、電子メッセージ情報記録手段20c、電子メッセージ情報抽出手段20d、時系列並び替え手段20e、話題グループ分け手段20f、送受信グループ分け手段20g、及びスレッド記録手段20hは、制御手段20jに対する情報の提供、或いは制御手段20からの情報を受け取りの、少なくとも一方が可能なように構成されており、電子メッセージ送受信手段20aは、ネットワーク50と通信可能なように構成されている。
【0027】
図5は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録される電子メッセージ情報100のデータ構成を例示した概念図である。
図5に例示するように、この例の電子メッセージ情報100は、電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報101に対し、電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報102、及び電子メッセージの送信時刻を示す送信時刻情報103が対応付けられた複数のメッセージデータの集合である。図5の例の場合、No「1」「2」「3」「4」「5」のメッセージ内容情報101に対し、送受信者情報102として、「A,B,C」「A,C」「A,B」「A,C」「A,B,C」が、送信時刻情報103として、「t1」「t3」「t2」「t4」「t5」が、それぞれ対応付けられている。
【0028】
次に、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作について説明する。以下では、スレッド生成装置20の利用者が、ネットワーク50を介し、他のスレッド生成装置30、40との間で電子メッセージを送受信し、議論を展開している場合を一例として説明する。
スレッド生成装置20の他のスレッド生成装置30、40への電子メッセージの送信は、例えば、図4に例示した電子メッセージ送受信手段20aによって行われるが、このように送信された電子メッセージの内容は、制御手段20jを介して電子メッセージ情報生成手段20bにも送られ、そこで、電子メッセージ情報100として加工される。すなわち、電子メッセージ情報生成手段20bは、このように送られた電子メッセージを、図5に例示した電子メッセージ内容情報101とし、その送信者と受信者の情報を送受信者情報102とし、その送信時刻を送信時刻情報103として、それらを対応づけることにより、電子メッセージ情報100を生成する。具体的には、例えば、各電子メッセージのヘッダ部分に所定のフィールドを設け、そのフィールド部分に、それぞれの電子メッセージに対応する送受信者情報102及び送信時刻情報103を格納する。
【0029】
このように生成された電子メッセージ情報100は、制御手段20jを介して電子メッセージ情報記録手段20cに送られ、そこで順次格納されていくとともに(図5)、次に述べるスレッドの生成に利用されることとなる。
図6は、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明を行っていく。なお、この例では、説明の簡略化のため、図6に例示したフローチャートの流れに沿って説明を行っていくが、このフローチャートと異なる順序により処理を行うこととしてもよい。
【0030】
ステップS10:
このステップでは、電子メッセージ情報抽出手段20dにおいて、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100を抽出する(電子メッセージ情報抽出ステップ)。
このように抽出された電子メッセージ情報100は、例えば、制御手段20jを介して時系列並び替え手段20eに送られ、次のステップS11の処理に移る。
【0031】
ステップS11:
このステップでは、時系列並び替え手段20eにおいて、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報102を用い、電子メッセージ情報100を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う(時系列並び替えステップ)。なお、この電子メッセージ情報100の時系列順への並び替えは、例えば、クイックソート、シェルソート、バブルソート等の一般的に使用されている並び替えのアルゴリズムを用いて行う。
このように電子メッセージ情報100が時系列順に順序付けられると、その電子メッセージ情報100は、例えば、その順序付け情報とともに、制御手段20jを介して話題グループ分け手段20fに送られ、次のステップS12の処理に移る。なお、この順序付け情報は、電子メッセージ情報100の時系列的な順序を判断する際に随時利用されることとなる。
【0032】
ステップS12:
このステップでは、話題グループ分け手段20fにおいて、ステップ11において抽出された各電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、該電子メッセージ情報100を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする(話題グループ分けステップ)。
ここでの各電子メッセージ情報100のグループ分けは、メッセージ内容情報101に含まれるメッセージ内容の共通性を基準に行われ、具体的には、例えば、メッセージ内容情報101に示される単語が連続して所定数以上共通しているか否か、又はメッセージ内容情報101に示されるキーワードが所定数以上共通しているか否か等を基準に行われる。なお、この内容の詳細については後述する。
このように話題グループ分けが終了した電子メッセージ情報100は、例えば、制御手段20jを介して送受信グループ分け手段20gに送られ、次のステップS13の処理に移る。
【0033】
ステップS13:
このステップでは、送受信グループ分け手段20gにおいて、話題グループを、返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報100の集合である送受信グループごとにグループ分けする(送受信グループ分けステップ)。
ここで、ある電子メッセージ情報100(第1の電子メッセージ情報100)が、別の電子メッセージ情報100(第2の電子メッセージ情報100)に対する返信メッセージに係るものであるか否かの判断は、送信時刻情報103が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報103が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報100にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断することにより行う。
【0034】
例えば、図5に例示した電子メッセージ情報100において、No「1」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者は「A,B,C」であり、No「3」の電子メッセージ情報100の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者は「A,B」である。また、送信時刻情報103に示す値が、t1<t2<t3<t4<t5である場合、No「3」の電子メッセージ情報100の送信時刻は、No「1」の電子メッセージ情報100より後である。
【0035】
この場合、送信時刻情報103が示す送信時刻が後であるNo「3」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B」は、送信時刻情報103が示す送信時刻が先であるNo「1」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B,C」にすべて含まれることとなり、このNo「3」の電子メッセージ情報100は、No「1」の電子メッセージ情報100に対する返信メッセージに係るものとして判断される。
【0036】
一方、No「3」の電子メッセージ情報100と、それよりも送信時刻が後であるNo「4」の電子メッセージ情報100との関係をみると、No「4」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,C」は、送信時刻情報103が示す送信時刻が先であるNo「3」の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報103に示される電子メッセージの送受信者「A,B」に含まれない。従って、この場合、No「4」の電子メッセージ情報100は、No「3」の電子メッセージ情報100の返信メッセージに係るものではない。
なお、この処理の詳細については後述する。
【0037】
ステップS14:
このステップでは、例えば、ステップS12、S13のグループ分けを特定するため情報を、スレッド記録手段20hに記録する(スレッド記録ステップ)。具体的には、例えば、ステップS11における時系列の順序付け、及びステップS12、S13のグループ分けをもとに、各電子メッセージ情報100の関係を示す木構造データを生成し、この木構造データをスレッドとして記録する。そして、このように記録されたスレッドは、例えば、必要に応じて制御手段20jによって読み出され、図示していない表示装置等に表示される。
図7は、図6に例示したフローチャートにおけるステップS12の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、ステップS12の処理の詳細を説明する。なお、これらの処理については、後に具体例を用いて説明する。
【0038】
ステップS20:
このステップでは、電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、話題が共通する1組の該電子メッセージ情報を時系列順に順序付けた電子メッセージ情報対を生成する(電子メッセージ情報対生成ステップ)。具体的には、例えば、メッセージ内容情報101に示される単語が連続して所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成する。また、例えば、メッセージ内容情報101に示されるキーワードが所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしてもよい。
【0039】
ステップS21:
このステップでは、電子メッセージ情報対生成ステップ(ステップS20)によって生成された電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択する(電子メッセージ情報対一致検証ステップ)。
ステップS22:
このステップでは、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)において選択された電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択する(電子メッセージ情報対選択ステップ)。
【0040】
ステップS23:
このステップでは、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対を、第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報の順序付けを決定する(話題グループ順序決定ステップ)。
図8は、図6に例示したフローチャートにおけるステップS13の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、ステップS13の処理の詳細を説明する。なお、これらの処理については、後に具体例を用いて説明する。
【0041】
ステップS30:
このステップでは、例えば、M1=1、M2=2とする。ここで、「M1」「M2」とは、例えば、送受信グループ分けの検証対象となる電子メッセージ情報100を特定する識別子を意味し、この識別子の値である「1」「2」等は、上述のステップS23で時系列順に順序付けられた電子メッセージ情報100の順序付けを示す。この順序付けは、話題グループごとに、時系列的に先から後へ配列された電子メッセージ情報100に順次付されるものであり、例えば、時系列的に最先の電子メッセージ情報100の識別子は「1」となり、時系列的に次に配列される電子メッセージ情報100の識別子は「2」となる。
【0042】
ステップS31:
このステップでは、識別子「M1」に対応する電子メッセージ情報100と、識別子「M2」に対応する電子メッセージ情報100との検証を行う。ここでの検証とは、前述した、識別子「M2」に対応する電子メッセージ情報100が、識別子「M1」に対応する電子メッセージ情報100に対する返信メッセージに係るものであるか否かの判断を意味する。
ステップS32:
このステップでは、M1=1であるか否かを判断する。ここで、M1=1であれば、ステップS34の処理に進み、M1=1でなければ、ステップS33の処理に進む。
ステップS33:
このステップでは、M1=M1−1の演算を行う。
【0043】
ステップS34:
このステップでは、M2が最大値(max)であるか否かを判断する。ここで、M2が最大値であるとは、M2に示される値の識別子より大きな値の識別子がないことを意味し、具体的には、M2に示される識別子によって特定される電子メッセージ情報100が、時系列的に最後尾に配列されたものであることを意味する。
ここで、M2が最大値であった場合には処理を終了し、M2が最大値でなかった場合には、ステップS35の処理に進む。
ステップS35:
このステップでは、M2=M2+1、M1=M2−1の演算を行う。
次に、この形態におけるスレッド生成装置20の処理動作を、具体例を用いて説明する。
図9は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100の具体例を示した概念図であり、図10は、その電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図である。
【0044】
図9では、説明の簡略化のため、電子メッセージ情報100を(メッセージ内容情報101/送信時刻情報103/送受信者情報102)と表現している。図9の例の場合、電子メッセージ情報記録手段20cには、5つの電子メッセージ情報100「Message1」「Message2」「Message3」「Message4」「Message5」が記録されており、各電子メッセージ情報100の内容は、(Hi all, What did you think about the proposal? Please give me your opinion./t1/A,B,C)、(HiA, Did you already have lunch? If not, let’s have lunch together and discuss about the proposal./t3/A,C)、(>Hi all,>What did you think about theproposal?>Please give me your opinion. I think your proposal is fine./t2/A,B)、(>What did you think about the proposal?>Please give me your opinion. I think the proposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t4/A,C)、(Here are the opinions I received about the proposal. >>What did you think about the proposal?>>Please give me your opinion. B:>I think your proposal is fine. C:>I think the proposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t5/A,B,C)となっている。
【0045】
これらの電子メッセージ情報100を用いてスレッドを生成する場合、まず、前述のようにこれらの電子メッセージ情報100を抽出し(ステップS10)、時系列順に配列する(ステップS11)。この例の場合、t1<t2<t3<t4<t5であるとすると、「Message1」→「Message3」→「Message2」→「Message4」→「Message5」と配列され、順序付けられる。
次に、これらの電子メッセージ情報100の話題グループ分けを行う(ステップS12)。この場合、まず電子メッセージ情報対を生成することになるが(ステップS20)、ここでは、「連続する10単語以上」を共通に持つ(引用のマーク(>)は含まない)メッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成する。この場合、電子メッセージ対は、(Message1,Message3)、(Message1,Message4)、(Message1,Message5)、(Message3,Message4)、(Message3,Message5)、(Message4,Message5)となる。
【0046】
次に、電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択することになるが(ステップS21)、この例では、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)からなるグループと、(Message1,Message5)、(Message3,Message5)、(Message4,Message5)からなるグループとが選択されることになる。そして、選択されたこれらの電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択すると(ステップS22)、(Message3,Message4)及び(Message4,Message5)が選択されることとなる。
【0047】
その後、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対(Message1,Message3)、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対(Message3,Message4)、(Message4,Message5)を、上述した第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け((Message1,Message3)→(Message3,Message4)→(Message4,Message5))、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報100の順序付け(Message1→Message3→Message4→Message5)を決定する(ステップS23)。
【0048】
そして、このように順序付けられた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)を話題1に係る話題グループとし、ステップS20において、電子メッセージ情報対として生成されなかった電子メッセージ情報100(Message2)を話題2に係る話題グループとして、電子メッセージ情報100の話題グループ分けが終了する(図10(a))。
次に、このようにグループ分けされた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)に対する送受信グループ分けを行う(ステップS13)。この送受信グループ分けは、図8に例示したフローチャートの処理に沿って行われることとなるが、この例の場合、Message1、Message3、Message4、Message5に、それぞれ識別子「1」「2」「3」「4」が対応することとなる。そのため、まず、M1=1、M2=2より(ステップS30)より、Message1とMessage3との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message3の送受信者は「A,B」であるため、前述のように、Message3は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0049】
そして、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=3、M1=M2−1=2が演算され(ステップS35)、次は、Message3とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message3の送受信者は「A,B」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message3の返信メールに係るものではないと判断される。
次は、M1=2であるため(ステップS32)、M1=M1−1=1が演算され(ステップS33)、Message1とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0050】
その後同様に図8のフローチャートに沿って処理を行っていき、Message1、Message3、Message4、Message5全てのメッセージについての検証が終了すると、それらの結果をもとに、返信メールとしての関係が継続する電子メール情報100の集合ごとにグループ分けする。この例では、Message3、Message4、Message5がそれぞれ、Message1の返信メールに係るものであると判断され、その後には返信メールの関係が継続しないため、課題1に係るMessage1、Message3、Message4、Message5が、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4)、議論3(Message1→Message5)の3つの送受信グループにグループ分けされることとなる。
【0051】
また、第2の話題グループについては、1つの電子メッセージ情報100(Message2)のみで構成されているため、これ以上のグループ分けは行わず、そのまま議論4(Message2)の送受信グループとされる。
以上の処理により、図10の(b)に例示するような、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4)、議論3(Message1→Message5)、議論4(Message2)に分割されたスレッドが完成する。
次に、さらに別の具体例について説明する。
【0052】
図11は、電子メッセージ情報記録手段20cに記録された電子メッセージ情報100の他の具体例を示した概念図であり、図12は、その電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図である。
この例でも電子メッセージ情報100を(メッセージ内容情報101/送信時刻情報103/送受信者情報102)と表現している。図11の例の場合、電子メッセージ情報記録手段20cには、5つの電子メッセージ情報100「Message1」「Message2」「Message3」「Message4」「Message5」が記録されており、各電子メッセージ情報100の内容は、(Hi all, What did you think about the proposal? Please give me your opinion./t1/A,B,C)、(Hi A, Did you alreadyhave lunch? If not, let’s have lunch together and discuss about the proposal./t3/A,C)、(>Hi all,>What did you think about the proposal?>Please give me your opinion. I think your proposal is fine./t2/A,B)、(>What didyou think about the proposal?>Please give me your opinion. I think theproposal is basically fine, but we need to further refine our budget./t4/A,C)、(>I think the proposal is basically fine, but we need to furtherrefine our budget. OK, then let’s discuss about the budget in our next meeting. /t5/A,C)となっている。
【0053】
これらの電子メッセージ情報100を用いてスレッドを生成する場合、まず、前述のようにこれらの電子メッセージ情報100を抽出し(ステップS10)、時系列順に配列する(ステップS11)。この例の場合、t1<t2<t3<t4<t5であるとすると、「Message1」→「Message3」→「Message2」→「Message4」→「Message5」と配列され、順序付けられる。
次に、これらの電子メッセージ情報100の話題グループ分けを行う(ステップS12)。この場合、まず電子メッセージ情報対を生成することになるが(ステップS20)、ここでは、「メッセージ中に含まれるキーワードが2つ以上」共通するメッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成することとする。
【0054】
ここでのキーワードの選定は、例えば、メッセージ中に存在する単語を抽出し、その単語の出現頻度をカウントし、出現頻度がある基準値以上の単語をキーワードとして選定する内容分析手法等(例えば、”Content Analysis, Krippendorff,K ,Sage Publications ,1980”等に記載の方法)によって行う。この例の場合、「Message1」に対して「proposal ,opinion」が、「Message2」に対して「lunch ,proposal」が、「Message3」に対して「proposal ,opinion」が、「Message4」に対して「proposal ,opinion ,budget」が、「Message5」に対して「proposal ,budget ,meeting」が、それぞれキーワードとして選択されたものとする(図12(a))。
【0055】
これらのキーワードを用い、「メッセージ中に含まれるキーワードが2つ以上」共通するメッセージ内容情報を有する電子メッセージ情報100により、電子メッセージ情報対を生成すると、電子メッセージ対は、(Message1,Message3)、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)、(Message4,Message5)となる。
次に、電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択することになるが(ステップS21)、この例では、(Message1,Message4)、(Message3,Message4)からなるグループが選択されることになる。
【0056】
そして、選択されたこれらの電子メッセージ情報対から、上述の第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択すると(ステップS22)、(Message3,Message4)が選択されることとなる。
その後、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)で選択されなかった電子メッセージ情報対(Message1,Message3)、(Message4,Message5)、及び電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)によって選択された電子メッセージ情報対(Message3,Message4)を、上述した第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け((Message1,Message3)→(Message3,Message4)→(Message4,Message5))、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報100の順序付け(Message1→Message3→Message4→Message5)を決定する(ステップS23)。
【0057】
そして、このように順序付けられた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)を話題1に係る話題グループとし、ステップS20において、電子メッセージ情報対として生成されなかった電子メッセージ情報100(Message2)を話題2に係る話題グループとして、電子メッセージ情報100の話題グループ分けが終了する(図12(b))。
次に、このようにグループ分けされた電子メッセージ情報100(Message1→Message3→Message4→Message5)に対する送受信グループ分けを行う(ステップS13)。この送受信グループ分けは、図8に例示したフローチャートの処理に沿って行われることとなるが、この例の場合、Message1、Message3、Message4、Message5に、それぞれ識別子「1」「2」「3」「4」が対応することとなる。そのため、まず、M1=1、M2=2より(ステップS30)より、Message1とMessage3との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message3の送受信者は「A,B」であるため、前述のように、Message3は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0058】
そして、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=3、M1=M2−1=2が演算され(ステップS35)、次は、Message3とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message3の送受信者は「A,B」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message3の返信メールに係るものではないと判断される。
次は、M1=2であるため(ステップS32)、M1=M1−1=1が演算され(ステップS33)、Message1とMessage4との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message1の送受信者は「A,B,C」であり、Message4の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message4は、Message1の返信メールに係るものであると判断される。
【0059】
次は、M1=1であり(ステップS32)、M2=maxでないため(ステップS34)、M2=M2+1=4、M1=M2−1=3が演算され(ステップS35)、次は、Message4とMessage5との検証が行われることとなる(ステップS31)。この例では、Message4の送受信者は「A,C」であり、Message5の送受信者は「A,C」であるため、前述のように、Message5は、Message4の返信メールに係るものであると判断される。
その後同様に図8のフローチャートに沿って処理を行っていき、Message1、Message3、Message4、Message5全てのメッセージについての検証が終了すると、それらの結果をもとに、返信メールとしての関係が継続する電子メール情報100の集合ごとにグループ分けする。この例では、Message3、Message4、Message5がそれぞれ、Message1の返信メールに係るものであると判断され、Message5がMessage4の返信メールに係るものであると判断されている。従って、課題1に係るMessage1、Message3、Message4、Message5は、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4→Message5)の2つの送受信グループにグループ分けされることとなる。
【0060】
また、第2の話題グループについては、1つの電子メッセージ情報100(Message2)のみで構成されているため、これ以上のグループ分けは行わず、そのまま議論3(Message2)の送受信グループとされる。
以上の処理により、図12の(c)に例示するような、議論1(Message1→Message3)、議論2(Message1→Message4→Message5)、議論3(Message2)に分割されたスレッドが完成する。
このように、この形態の例では、抽出された電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、該電子メッセージ情報100を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けし、送信時刻情報103が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報102に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報103が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100が有する送受信者情報102に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けし、スレッドを生成することとした。そのため、従来のように電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0061】
また、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100に係る送受信者全てが、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100に係る送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断することとしたため、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることが可能なスレッドを生成することができる。
【0062】
すなわち、送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報100に係る送受信者の中に、送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報100に係る送受信者に含まれない送受信者(事実上、受信者)が存在した場合、この第1の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージは、第2の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージが送信されていない受信者に対しても送信されていることになる。そして、この第2の電子メッセージ情報100に係る電子メッセージが送信されていない受信者に対して電子メッセージを送る場合、この電子メッセージの内容は、第2の電子メッセージ情報100に関連していないことが一般的である。従って、この電子メッセージは、第2の電子メッセージ情報100に係る返信メッセージではないことが判断できる。そしてこの判断結果を利用することにより、電子メッセージ間の関連を的確に把握することが可能となり、その結果、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを適切に表現するスレッドが生成されることとなる。
【0063】
さらに、この形態の例では、話題グループ分けステップ(ステップS12)以前に、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報102を用い、電子メッセージ情報100を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行うこととしたため、話題グループ分けステップ(ステップS12)、及び送受信グループ分けステップ(ステップS13)の処理において、電子メッセージ情報100相互間の時系列を判断する際に、いちいち送信時刻情報103を抽出し、それらを対比する処理を行う必要性がなくなり、演算時の負担が軽減される。
【0064】
また、この形態の例では、電子メッセージ情報対生成ステップ(ステップS20)において、電子メッセージ情報100が有するメッセージ内容情報101を比較し、話題が共通する1組の該電子メッセージ情報を時系列順に順序付けた電子メッセージ情報対を生成し、電子メッセージ情報対一致検証ステップ(ステップS21)において、電子メッセージ情報対生成ステップによって生成された電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する電子メッセージ情報対を選択し、電子メッセージ情報対選択ステップ(ステップS22)において、電子メッセージ情報対一致検証ステップにおいて選択された電子メッセージ情報対から、第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択し、話題グループ順序決定ステップ(ステップS23)において、電子メッセージ情報対一致検証ステップで選択されなかった電子メッセージ情報対、及び電子メッセージ情報対選択ステップによって選択された電子メッセージ情報対を、第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け、該電子メッセージ情報対を構成する電子メッセージ情報の順序付けを決定することとした。これにより、1つの議論について電子メッセージのやり取りが幾度も繰り返され、やり取りされる電子メッセージの内容が、最初の電子メッセージの内容の原型をとどめないようなものになったとしても、隣接する電子メッセージ間での内容の共通性が持続される限り、これらの電子メッセージを共通する議論にかかる電子メッセージであることを判断することができる。その結果、1つの議論に関し、電子メッセージのやり取りが幾度も行われる場合であっても、適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0065】
さらに、この形態の例では、メッセージ内容情報に示される単語が連続して所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしたため、電子メッセージ相互間の内容の関連性を適切に判断することができ、結果的に適切なスレッドを生成することが可能となる。
また、この形態の例では、メッセージ内容情報に示されるキーワードが所定数以上共通している電子メッセージ情報同士の組み合わせを、電子メッセージ情報対として生成することとしたため、電子メッセージ相互間の内容の関連性を適切に判断することができ、結果的に適切なスレッドを生成することが可能となる。
【0066】
なお、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、本形態では、各スレッド生成装置20〜40がスレッドを生成することとしたが、そのうちの一部のスレッド生成装置のみがスレッドを生成することとしてもよく、さらに、ホストコンピュータ等の制御局がスレッドを生成することとしてもよい。この場合、ホストコンピュータ等の制御局が有すべきスレッド生成に関する処理機能は、例えば、上述したスレッド生成装置20と同様とする。
また、この形態の例では、ステップS11の処理において、電子メッセージ100を時系列に配列することとしたが、この配列を行わず、電子メッセージ100相互間の時系列の前後の判断が必要となるたびに、電子メッセージ情報100が有する送信時刻情報103を抽出して、この判断を行う構成としてもよい。
【0067】
さらに、この形態の例では、電子メッセージの送信時刻を用いて、電子メッセージ情報100相互間の時系列の順序を決定することとしたが、電子メッセージの受信時刻や、所定のサーバへの到達時刻等を用いて、電子メッセージ情報100相互間の時系列の順序を決定することとしてもよい。
また、上述のように、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、スレッド生成装置20〜40が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述され、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能をコンピュータ上で実現することができる。
【0068】
また、この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよいが、具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto−Optical disc)等を用いることができる。
【0069】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。
【0070】
なお、上記におけるプログラムとは、電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組合されたものをいい、その他電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをも含むものとする。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、記録された電子メッセージ情報を抽出し、抽出された電子メッセージ情報が有するメッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けし、送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、上述の話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けし、スレッドを生成することとしたため、電子メッセージの返信者がスレッドを意識することなく、適切なスレッドを生成することができ、さらに、議論を進めていく中で1つの議題が複数の議題に分割していった場合であっても、その議題ごとの議論の流れを容易に辿ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スレッド生成装置の概略構成を例示した概念図。
【図2】スレッド生成システムの全体構成を例示した概念図。
【図3】電子入札装置のハードウェア構成を例示したブロック図。
【図4】スレッド生成装置の処理機能を例示した機能ブロック図。
【図5】電子メッセージ情報記録手段に記録される電子メッセージ情報のデータ構成を例示した概念図。
【図6】スレッド生成装置の処理動作を説明するためのフローチャート。
【図7】図6に例示したフローチャートにおけるステップS12の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図8】図6に例示したフローチャートにおけるステップS13の処理の詳細を説明するためのフローチャート。
【図9】電子メッセージ情報記録手段に記録された電子メッセージ情報の具体例を示した概念図。
【図10】電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図。
【図11】電子メッセージ情報記録手段に記録された電子メッセージ情報の具体例を示した概念図。
【図12】電子メッセージ情報を用いたスレッドの生成過程を例示した概念図。
【符号の説明】
1、20〜40 スレッド生成装置
2、20c 電子メッセージ情報記録手段
3、20d 電子メッセージ情報抽出手段
4、20f 話題グループ分け手段
5、20g 送受信グループ分け手段
2a、100 電子メッセージ情報
2aa、102 送受信者情報
2ab、103 送信時刻情報
2ac、101 メッセージ内容情報
Claims (9)
- 電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成方法において、
電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報が記録されており、
記録された前記電子メッセージ情報を抽出する電子メッセージ情報抽出ステップと、
前記電子メッセージ情報抽出ステップにおいて抽出された前記電子メッセージ情報が有する前記メッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする話題グループ分けステップと、前記送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する前記送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、前記送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する前記送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、前記話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する前記電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする送受信グループ分けステップと、
を有することを特徴とするスレッド生成方法。 - 前記話題グループ分けステップ以前に、前記電子メッセージ情報が有する前記送信時刻情報を用い、前記電子メッセージ情報を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う時系列並び替えステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項1記載のスレッド生成方法。 - 前記話題グループ分けステップは、
前記電子メッセージ情報が有する前記メッセージ内容情報を比較し、話題が共通する1組の該電子メッセージ情報を時系列順に順序付けた電子メッセージ情報対を生成する電子メッセージ情報対生成ステップと、
前記電子メッセージ情報対生成ステップによって生成された前記電子メッセージ情報対から、該電子メッセージ情報対を構成する前記電子メッセージ情報のうち時系列的に後に順序付けられた第3の電子メッセージ情報が相互に共通する前記電子メッセージ情報対を選択する電子メッセージ情報対一致検証ステップと、前記電子メッセージ情報対一致検証ステップにおいて選択された前記電子メッセージ情報対から、前記第3の電子メッセージ情報ごとに、該電子メッセージ情報対を構成する前記電子メッセージ情報間の時系列的な差が最も小さい該電子メッセージ情報対を選択する電子メッセージ情報対選択ステップと、
前記電子メッセージ情報対一致検証ステップで選択されなかった電子メッセージ情報対、及び前記電子メッセージ情報対選択ステップによって選択された前記電子メッセージ情報対を、前記第3の電子メッセージ情報の時系列順に順序付け、該電子メッセージ情報対を構成する前記電子メッセージ情報の順序付けを決定する話題グループ順序決定ステップとを有する、
ことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のスレッド生成方法。 - 前記電子メッセージ情報対生成ステップは、
前記メッセージ内容情報に示される単語が連続して所定数以上共通している前記電子メッセージ情報同士の組み合わせを、前記電子メッセージ情報対として生成する、
ことを特徴とする請求項3記載のスレッド生成方法。 - 前記電子メッセージ情報対生成ステップは、
前記メッセージ内容情報に示されるキーワードが所定数以上共通している前記電子メッセージ情報同士の組み合わせを、前記電子メッセージ情報対として生成する、
ことを特徴とする請求項3記載のスレッド生成方法。 - 電子メッセージによって行われた議論の繋がりを示すスレッドの生成を行うスレッド生成装置において、
電子メッセージの送受信者を示す送受信者情報と、送信時刻を示す送信時刻情報と、該電子メッセージの内容を示すメッセージ内容情報とを有する電子メッセージ情報を記録する電子メッセージ情報記録手段と、
前記電子メッセージ情報記録手段に記録された前記電子メッセージ情報を抽出する電子メッセージ情報抽出手段と、
前記電子メッセージ情報抽出手段において抽出された前記電子メッセージ情報が有する前記メッセージ内容情報を比較し、該電子メッセージ情報を、話題が共通する話題グループごとにグループ分けする話題グループ分け手段と、
前記送信時刻情報が示す送信時刻が後である第1の電子メッセージ情報が有する前記送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者全てが、前記送信時刻情報が示す送信時刻が先である第2の電子メッセージ情報が有する前記送受信者情報に示される電子メッセージの送受信者に含まれる場合にのみ、該第1の電子メッセージ情報に係る電子メッセージを、該第2の電子メッセージ情報にかかる電子メッセージの返信メッセージとして判断し、前記話題グループを、該返信メッセージとしての関係が継続する前記電子メッセージ情報の集合である送受信グループごとにグループ分けする送受信グループ分け手段と、
を有することを特徴とするスレッド生成装置。 - 前記電子メッセージ情報が有する前記送信時刻情報を用い、前記電子メッセージ情報を時系列順に並び替え、各電子メッセージ情報相互間の順序付けを行う時系列並び替え手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載のスレッド生成装置。
- 請求項1から5の何れかに記載されたスレッド生成方法の各ステップを、コンピュータ上に実行させるためのスレッド生成プログラム。
- 請求項8に記載されたスレッド生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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