JP2004097698A - スロットマシン及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に対して、より変化に富んだ特別遊技を提供することが可能であり、且つ、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を持たせることが可能なスロットマシンがその制御方法を提供する。
【解決手段】遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶し、前記再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を記憶する一時記憶手段とを備えることで、例えば、RT(リプレイタイム)高確率遊技状態において、小役の成立回数が予め定める回数に到達した時点で、成立フラグがストックされていれば、ストックされている成立フラグの数に応じた特別遊技へ移行する制御を行う。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の変動する図柄を定められた組み合わせで停止させた結果として、多くの賞が提供されるスロットマシンに関し、特に、大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶し、所定条件が成立したときに大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行う、いわゆるストック機能付きのスロットマシン及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、正面の表示窓内に、複数の図柄が描かれ変動表示及び停止表示を繰り返し行うことが可能な回転リールが横一列に複数並ぶように設けられるとともに、これら回転リールの変動表示を各々個別に遊技者の停止操作により停止表示させることが可能な停止ボタンを各回転リールに対応するように配置し、遊技者の停止ボタンの操作により表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄の組み合わせによって、遊技者に多くのメダルやコインといった遊技媒体を払い出し得るボーナスゲームなどの特別遊技を提供するスロットマシンが知られている。
【0003】
すなわち、このスロットマシンを用いて行われる遊技は、まず、遊技者がメダルやコインなどの遊技媒体を投入することによって開始される。そして、遊技者がスタートレバーを操作することに応じて、内蔵されているCPUなどの制御手段が回転リールを駆動制御することにより回転させ、表示窓内に複数の図柄を変動表示させる。変動した回転リールは、一定時間内に遊技者によって停止ボタンが停止操作されたことに応じて回転を順次停止する。この際に、表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄が特定の組み合わせになった場合(すなわち、入賞役になった場合)には、上記遊技媒体を所定枚数払い出すことによって遊技者に遊技媒体を提供する。
【0004】
このようなスロットマシンは、複数種類の入賞役を有しており、特に、所定の入賞に応じた役が成立したときは、1回の遊技媒体の払い出しのみならず、所定の期間、通常の状態よりも入賞しやすく遊技者にとって有利な遊技状態となり得るものが存在する。このような入賞に応じた役の中には、最大払出枚数を払い出す役が非常に成立し易い状態のゲームを連続して複数回行うことが可能であり遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「RB(レギュラーボーナス)」と称する)と、このRBを複数回行える可能性があり各RBの間に別途小役が成立し易い状態のゲームが連続して複数回行われやすく遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「BB(ビッグボーナス)」と称する)とが存在する。
【0005】
このスロットマシンでは、表示窓内において各回転リールが3つの図柄が見える位置で停止表示され、例えば、3つの回転リールを有しているときには合計9つの図柄が停止表示されることになる。これら図柄のうち横方向への3つの水平ラインや2つの斜めラインなどのうち、遊技者が投入した遊技媒体数に応じて設定される有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に停止表示される図柄の組み合わせは、内蔵されたCPUなどからなる主制御部による内部抽選の抽選結果と、遊技者による停止ボタンの停止操作のタイミングとによって決定される。
【0006】
すなわち、遊技媒体が払い出される役が成立するには、上述の内部抽選の抽選結果、入賞役に当選したとしても、この成立した入賞役の入賞成立を示す図柄の組み合わせを有効ライン上に遊技者が所定のタイミングで停止ボタンを操作しなければ、RBやBBといった特別遊技へ移行させることができない。したがって、遊技者は、変動表示中における回転リール上の図柄をよく見て停止させるべき図柄が表示窓内に出現するタイミングを見計らって停止ボタンを操作するといった、いわゆる「目押し操作」を行う必要がある。一方、内部抽選の抽選結果、はずれとなったときには、遊技者が目押し操作を行って、タイミングよく停止ボタンを操作したとしても、回転リールは入賞役の組み合わせで停止表示することなく強制的にはずれの組み合わせで停止表示する。
【0007】
近年、スロットマシンでは、新たな遊技機能が付加されたものが多く提供されており、そのうちの一つがストック機能である。このストック機能とは、特許文献1に記載されているように、例えば、内部抽選の結果としてボーナス役、すなわち大役が成立したときに、すぐに、成立した大役に応じた図柄の組み合わせで回転リールが停止し易い制御を行わずに、大役の成立フラグを一時的に且つ累積的にRAMなどの一時記憶手段に記憶させ(つまり、成立フラグをストックさせ)、その後、遊技中において何らかの条件を満たしたときに、一時記憶手段に記憶された成立フラグに基づいて、大役に応じた図柄の組み合わせで回転リールが停止し易い制御を行い、遊技者の目押し操作によって大役に応じた図柄の組み合わせで回転リールを停止させたときに、一時記憶手段に記憶された成立フラグの数に基づいて、連続的にボーナスゲームを行わせる(つまり、成立フラグのストックを放出する)といったものである。このようなストック機能付きパチスロ機においては、例えば、一時記憶手段に多くの成立フラグが記憶されている場合には、連続的に行われるボーナスゲームもかなり多くなり、遊技者に対して多くのメダルを一挙に提供することが可能となり、遊技者の満足感も非常に大きい。
【0008】
その他、新たな遊技機能が付加されたスロットマシンとして、通常ゲームにおいてリプレイの当選確率が所定期間連続して高くなるリプレイタイム(RT)状態となる制御を行う、いわゆるRT機能付のものが提供されている。
【0009】
リプレイとは、遊技者が遊技を行うに際して投入したメダル枚数だけ、遊技の結果として提供される再遊技の役が内部抽選の結果として当選し、制御手段によって再遊技の役に応じた図柄の組み合わせで強制的に回転リールを停止させやすくするものである。なお、RT高確率状態における小役及び大役が成立する確率は通常ゲーム時と同じである。
【0010】
このようなRT機能付きスロットマシンにおいては、RT高確率状態になるとメダルの投入枚数と払出枚数との差(つまり、差枚数)が小さくなり、時間あたりのメダルの消費数が減少するため、長時間遊技を行うことが可能となる。
【0011】
さらには、上述した様々な機能を混合させたスロットマシンも提案されており、例えば、特許文献2にはAT状態とRT高確率状態とが同時に発生し、進行するスペシャルタイム(ST)状態となるスロットマシンが提案されており、遊技者に提供する特別遊技に変化を加えて趣向性の高い遊技機を提供している。
【0012】
さらに、その他の新たな遊技機能が付加されたスロットマシンとしては、遊技者に対して内部抽選の結果として成立した役に応じた図柄の組み合わせ及び回転リールの停止順序を、液晶表示装置やLED表示装置などを用いて告知して、遊技者をアシストするアシスト(AT)機能付きのものや、制御手段による回転リールの強制的な停止制御を行わずに、遊技者の目押し操作のみで回転リールを停止させることが可能な状態を提供するチャレンジタイム(CT)機能付きのものなど、様々なものが提案されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−210413号公報
【特許文献2】
特開2002−172206号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況において、ストック機能付きスロットマシンにおいては、以下の問題点が指摘されている。
【0015】
すなわち、ストックの放出は、リプレイ等の小役のフラグを常に成立させる、いわゆるRTにしておき、何らかの条件でリプレイ(小役)を終了させることによって行われる。換言すると、ストックの放出は、遊技者の知らない間に決定してしまう。そのため、突然、ストック放出の特別遊技へ移行される。その結果、ストックが放出するまでの遊技状況の変化を楽しんだり、期待感を膨らませることも少ない。
【0016】
また、スロットマシンでは上述したように様々な内容の特別遊技が提案されており、ストック機能付きのものにおいても同様に、今までに無い更に変化に富んだ内容が付加されることが期待されている。
【0017】
本発明は、上述したような課題を解決するために、遊技者に対して、より変化に富んだ特別遊技を提供することが可能であり、且つ、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を持たせることが可能なスロットマシンがその制御方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、以下の通りである。
【0019】
(1)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶し、前記再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を記憶する一時記憶手段とを有し、前記制御手段は前記一時記憶手段に記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったこと、及び前記一時記憶手段に成立フラグが記憶されていることを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とする。
【0020】
上記(1)の発明によれば、再遊技高確率状態において遊技媒体が減少しにくい状態において、小役の成立回数が所定回数以上となって手持ちの遊技媒体の数が増加して、遊技者にとってある程度満足でき更に何か有利な遊技状態に変化するかもしれないという期待感を持ちながら遊技を行い、一時記憶手段に成立フラグが記憶されていることを条件として、制御手段によって大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御が行われるので、遊技者にとって有利な遊技状態が継続して行われ非常に満足感の得られる遊技を提供し得る。
【0021】
(2)の発明は、上記(1)の発明に記載のスロットマシンであって、前記小役の組み合わせは複数種類用意されており、これら小役のうち特定の種類の小役の成立回数が所定回数以上になったことを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とする。
【0022】
上記(2)の発明によれば、特定の種類の小役の成立が所定回数以上になるという、遊技者に対して遊技状況の変化が行われる可能性が高いことを分かりやすく予感させることが可能であり、これによって遊技者の期待感を増加させるとともに、遊技状況が実際に変化した際の満足感を増加させることが可能となる。
【0023】
(3)の発明は、上記(1)の発明又は上記(2)の発明に記載のスロットマシンであって、前記制御手段は、前記一時記憶手段に記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったことにより、前記再遊技高確率状態への移行を終了する制御を行うことを特徴とする。
【0024】
上記(3)の発明によれば、再遊技高確率状態が終了したことによる遊技者の落胆を大役に応じた図柄の組み合わせで停止させ得る制御を行うことで、大役に応じた特別遊技を行わせる可能性を高くすることにより、遊技者の喜びを倍増させることが可能となる。再遊技高確率状態に引き続いて大役に応じた特別遊技をほぼ連続して遊技者に提供することが可能となり、遊技者に対してより大きな満足感を提供することが可能になる。
【0025】
(4)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶する一時記憶手段と、前記再遊技高確率状態中において、当該再遊技高確率状態の終了を抽選する終了抽選に用いられる複数の抽選モードを記憶した記憶手段とを有し、前記複数の抽選モードのうち一の抽選モードは、前記再遊技高確率状態の終了を高確率で当選し得る高確率抽選モードであり、前記制御手段は、前記内部抽選の結果によって小役が成立する毎に終了抽選に用いる抽選モードを変更する制御を行うとともに、当該抽選モードを変更する回数が所定回数になったときに、前記高確率抽選モードを前記終了抽選の際に選択するように制御し、前記再遊技高確率状態の終了に当選したことを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とするスロットマシンである。
【0026】
上記(4)の発明によれば、小役の成立回数が所定回数に達すると、再遊技高確率状態の終了が高確率で当選する状態となり、再遊技高確率状態の終了に当選することを条件として成立フラグに基づく特別遊技を行わせることになるので、遊技者に対して再遊技高確率状態中に小役が成立する毎に、小役の成立に応じた遊技媒体が提供される喜びに加えて、成立フラグに基づく特別遊技が行われることに対する大きな期待感を持たせることが可能となるとともに、非常に満足感の得られる遊技を提供し得る。
【0027】
(5)の発明は、上記(4)の発明に記載のスロットマシンであって、前記制御手段は、前記小役が成立する毎に、前記再遊技高確率状態の終了に当選する確率の高い抽選モードを選択するように制御することを特徴とする。
【0028】
上記(5)の発明によれば、小役が成立する毎に成立フラグに基づく特別遊技を行わせる条件となる再遊技高確率状態の終了に当選する可能性が高くなるので、遊技者に対してより大きな期待感を持たせ、当選した際の満足感を大きなものにし得る。
【0029】
(6)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて上記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的にストックするストック手段と、前記再遊技高確率状態の期間中における、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したか否かを判別する判別手段とを有し、前記制御手段は、前記判別手段により、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したと判別されること、及び前記ストック手段により、成立フラグがストックされていることの双方が満たされることを条件として、前記ストック手段にストックされている成立フラグの数に応じた前記特別遊技へ移行する制御を行うことを特徴とする。
【0030】
上記(6)の発明によれば、再遊技高確率状態の遊技媒体が減少しにくい状態において、遊技媒体の投入数及び払出数の差が予め定める値に到達した時点で、成立フラグがストックされていれば、ストックされている成立フラグの数に応じた特別遊技へ移行する制御が行われる。それゆえ、遊技者に対してより変化に富んだ特別遊技を提供できると共に、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる。
【0031】
(7)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得る制御を行うスロットマシンの制御方法であって、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に一時記憶する第1の記憶ステップと、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、前記再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を一時記憶する第2の記憶ステップとを備えており、前記制御ステップは、前記第1の記憶ステップにて記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったこと、及び前記第2の記憶ステップにて成立フラグが記憶されていることを条件として、前記第2の記憶ステップにより記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うステップを含むことを特徴とする。
【0032】
上記(7)の発明によれば、再遊技高確率状態において遊技媒体が減少しにくい状態において、小役の成立回数が所定回数以上となって手持ちの遊技媒体の数が増加するように制御し、遊技者に対してある程度満足でき更に何か有利な遊技状態に変化するかもしれないという期待感を持たせつつ遊技を行わせ、一時記憶手段に成立フラグが記憶されていることを条件として、制御手段によって大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行うことにより、遊技者にとって有利な遊技状態が継続して行わせ大きな満足感の得られる遊技を提供し得る制御を行うことが可能となる。
【0033】
(8)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記回数表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得る制御を行うスロットマシンの制御方法であって、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に一時記憶する第1の記憶ステップと、前記再遊技高確率状態中において、当該再遊技高確率状態の終了を抽選する終了抽選に用いられる複数の抽選モードを記憶する第2の記憶ステップとを備えており、前記制御ステップは、前記内部抽選の結果によって小役が成立する毎に、第2の記憶ステップにより記憶されている終了抽選に用いる抽選モードを変更する制御を行うステップと、当該抽選モードを変更する回数が所定回数になったときに、前記複数の抽選モードのうち前記再遊技高確率状態の終了を高確率で当選し得る高確率抽選モードを前記終了抽選の際に選択するように制御するステップと、前記再遊技高確率状態の終了に当選したことを条件として、前記第1の一時記憶ステップにより記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うステップとを含むことを特徴とする。
【0034】
上記(8)の発明によれば、小役の成立回数が所定回数に達すると、再遊技高確率状態の終了が高確率で当選する状態となるように制御し、再遊技高確率状態の終了に当選することを条件として成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うので、遊技者に対して再遊技高確率状態中に小役が成立する毎に、小役の成立に応じた遊技媒体が提供される喜びに加えて、成立フラグに基づく特別遊技が行われることに対する大きな期待感を持たせることが可能となるとともに、非常に満足感の得られる遊技を提供し得る制御を行うことが可能となる。
【0035】
(9)の発明は、遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて上記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得る制御を行うスロットマシンの制御方法であって、遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的にストックするストックステップと、前記再遊技高確率状態の期間中における、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したか否かを判別する判別ステップとを備えており、前記制御ステップは、前記判別ステップにて、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したと判別されること、及び前記ストックステップにて、成立フラグが記憶されていることの双方が満たされることを条件として、前記ストックステップによりストックされている成立フラグの数に応じた上記特別遊技へ移行する制御を行うステップを含むことを特徴とする。
【0036】
上記(9)の発明によれば、再遊技高確率状態の遊技媒体が減少しにくい状態において、遊技媒体の投入数及び払出数の差が予め定める値に到達した時点で、成立フラグがストックされていれば、ストックされている成立フラグの数に応じた特別遊技へ移行する制御が行われるので、遊技者に対してより変化に富んだ特別遊技を提供できると共に、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる。
【0037】
なお、上記制御手段は、大役及び小役の成立に関する内部抽選を行う制御手段と、再遊技高確率状態への移行に関する内部抽選を行う制御手段とを一体的に設ける以外に、別体として設けることも可能である。すなわち、再遊技高確率状態への移行を制御する再遊技高確率制御手段を別途設けることも可能である。
【0038】
また、上記一時記憶手段は、大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶する一時記憶手段と、再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を記憶する一時記憶手段とを一体的に設ける以外に、別体として設けることも可能である。すなわち、大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶する成立フラグ記憶手段と、再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を記憶する小役成立回数カウンタとを別体として設けることが可能である。
【0039】
さらに、上記抽選モードは、終了抽選に用いる抽選テーブルである場合と、ソフト的に抽選を行う際に用いる所定の抽選プログラムである場合とが適用される。抽選テーブル、抽選プログラムの各々は、予め再遊技高確率状態を終了する確率の異なるものが複数用意されており、小役が成立する毎に予め定められた順序で終了抽選に用いられるものに変更されることになる。尚、上記抽選モードに抽選テーブル及び抽選プログラムのうちのいずれかを用いる場合と、両者ともに用いる場合と、適宜設定可能である。
【0040】
さらにまた、本発明においては、チェリー役や、再遊技(リプレイ)役などの小役の成立する回数をカウントする際に、小役の種類を問わずにカウントする場合と、予め定めた種類の特定の小役の成立回数のみカウントする場合とが考えられる。特定の種類の小役の成立回数をカウントする場合には、常に同じ種類の小役をカウントするとは限らず、例えば、抽選によってカウントする小役の種類を選択することも可能であり、この抽選は大役に応じた特別遊技へ移行する毎に行い、遊技者に対して簡単に予測させないようにしてどの小役をカウントしているのか予測させる楽しみを提供することが可能であるとともに、大役に応じた特別遊技へいつ移行するのかという期待感をより一層高めることが可能となる。
【0041】
なお、本発明においては、小役の成立した回数が所定回数以上になったときに、大役の組み合わせで図柄が停止した際に、一時記憶手段に累積的に記憶されている成立フラグの数に応じて、行われる大役に応じた特別遊技の数を変化させることも可能であり、例えば、成立フラグが3つ記憶されている場合には大役に応じた特別遊技を3回行わせることも可能であり、また、大役に応じた特別遊技を1回行わせた後に成立フラグの数に応じて新たな特別遊技を行わせることも可能であり、各々設定可能である。
【0042】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
図1は本発明の実施の形態1に関わるスロットマシンの外観構成を示す斜視図、図2はスロットマシンの正面図、図3はスロットマシンの側面図、図4はスロットマシンの上面図、図5はスロットマシンの筐体の内部構造を簡略化して示す図をそれぞれ示している。
【0043】
(外観構成の説明)
図示するスロットマシン1は、ボックス形状の筐体2の前面開口に扉部3を開閉自在に取り付けて構成されている。前記筐体2の内部空間には、上方にリールユニット10や、後述する制御手段6が搭載された制御基板4(メイン基板4A,サブ基板4B)などが組み込まれ、下方には、多数枚数のメダルを収容するホッパー5Aを有するメダル払出手段5が組み込まれている。
【0044】
前記リールユニット10は、金属フレーム11に3個のリール12(左リール),13(中リール),14(右リール)と、当該リール12,13,14の駆動原となるステッピングモータ12A,13A,14Aと、後述する前記ステッピングモータの回転を制御するための左,中,右リールドライバ12B,13B,14B(図8参照)と、各リール12,13,14の回転位置を検出するためのセンサー12C,13C,14C(図6参照)とを主な構成としている。
【0045】
前記リール12,13,14は、何れも円筒状の筒体の外周面に複数の図柄を連続して列状にシルクスクリーン印刷により印刷した帯状シートを貼着して構成している。この帯状シートを前記リール12,13,14に貼り付けた状態で、前記リール12,13,14の内周側に設けられた光源の光によって、前記帯状シートの外周面の図柄を目立つようにすることができるように、帯状シート自体を透光性の性質を有する樹脂で構成するとともに、リール12,13,14自体の素材を透光性樹脂で形成するか、或いは、図柄の印刷した背面に光通過穴を設ける構成を採用している。また、リール12、13、14の内周側に設けられた図示しない光源は、各リールの図柄停止位置に対応するように合計9箇所に設けられている。
【0046】
前記図柄とは、「7」「チェリー」「ベル」「バー」などの遊技者にとって他の図柄と識別可能なシンボルを使用しているが、この実施の形態では、RB役の図柄とか、ある特定の小役の図柄といった表現にしている。
【0047】
また、筐体2の扉3は、内部のメダルが簡単に窃盗されることがないように金属フレームによって頑強に製作されており、筐体2に対して図示しないヒンジで開閉自在に設けられるとともに鍵3Aで施錠できるようになっている。また、前記扉3の前面開口には、前記筐体2の内部空間に連通した内部に光源を備えた報知光源用の第1のパネル7と、図柄変動表示用の複数の領域を形成するための窓(左リール用窓8A,中リール用窓8B,右リール用窓8C)を形成する第2のパネル8と、スロットマシンの機種名やタイトルロゴを施した化粧用の第3のパネル9とが組み付けられている。
【0048】
前記第2のパネル8と第3のパネル9との間には、メダルを直接機体に投入するための投入手段としてのメダル投入口20が設けられている。また、第2パネル8の左側にはキャラクタ画像や背景画像を用いた演出画像を表示するための液晶パネルを含む表示部21が設けられている。また、メダル投入口20と同様に第2パネル8と第3パネル9との間には、スタートレバー22と、停止入力手段としての停止ボタンスイッチ23(左停止ボタンスイッチ23A、中停止ボタンスイッチ23B、右停止ボタンスイッチ23C)と、ベットボタンスイッチ24(MAXベットスイッチ24A、1枚ベットスイッチ24B)と、精算スイッチ25が設けられている。
【0049】
更に、第2のパネル8と第1のパネル7との間には、正面の遊技者に向かって音を発するための一対のスピーカ16と、第3のパネル9の下方にはウーハとしてのスピーカ26を設けている。上記、ベットスイッチボタン24と及びスピーカ16、26に関しては、後述するハードブロック図としての図8に図示せずに省略している。
【0050】
また、図1及び図2において、符号27は払出口としてのメダル払出し口、当該メダル払出し口27と連通したメダル受け皿28などが設けられている。前記精算スイッチ25を遊技者が操作して貯留メダルを精算すると、メダル払出し口27よりメダル受け皿28に貯留されたメダルを払出しすることができる。
【0051】
前記第2のパネル8の下方中央部分には、役の入賞によって払い出されるメダル数を表示するためのPAY表示手段29Aと、本発明の特徴部分であり貯留されているメダルの貯留数をメダルの出し入れ状況に応じて表示するための表示部としてのメダル貯留総数表示手段29Bと、投入メダル数を表示するためのベット表示手段29Cとが設けられている。これらの表示手段29A,29B,29Cは何れも7セグメントLEDを採用している。
【0052】
(ハード構成の説明)
次に、図8に基づいて、上記スロットマシン1のハード構成について説明する。
【0053】
図8において、6は制御手段であり、前述した制御基板4のメイン基板4Aとサブ基板4Bを総称して1ブロックで示している。この制御手段6には、メダル投入口20に投入されたメダルを検出しカウントするためのメダル検出手段30と、スターレバー22の操作を検出するためのスタート検出手段31と、前述した左,中,右リールドライバ12B,13B,14Bと、ステッピングモータ12A、13A,14Aによって回転するリール12,13,14の位置検出センサー12C,13C,14Cに接続されて位置検出を実行する回転位置検出手段32とが接続されている。この位置検出センサー12C,13C,14Cは、リール12,13,14の所定位置に設けられた貫通穴を利用して透過型或いは反射型のフォトセンサを採用することができる。
【0054】
また、前記制御手段6には、前記リール12,13,14の変動表示中にそのリール12,13,14の回転を止めるための停止ボタンスイッチ23として、右停止ボタンスイッチ23A,中停止ボタンスイッチ23B,右停止ボタンスイッチ23Cが操作入力検出手段33を介して接続されており、この停止ボタンスイッチ23に対する遊技者の操作を受けて操作入力検出手段33がその操作を検知するとともに、この検知したことを受けて制御手段6が左,中,右リールドライバを制御してリール12,13,14を停止させる制御が可能となっている。
【0055】
次に、前述したメダル払出手段を電気的に制御手段6が制御するために、払出ドライバ34を介して制御手段6に接続されており、精算ボタンを操作したり、貯留メダルのストック数が上限(例えば、50枚)を超えると、その払出すべきメダルの数だけ払出手段5に払い出す制御を前記制御手段6によって実行する。
【0056】
また、同様に制御手段6に接続された、乱数発生手段35、クロック発生手段36、左リールカウンタ37、中リールカウンタ38、右リールカウンタ39、払出率設定手段40、引き込み設定手段41、蹴飛ばし設定手段42、図柄テーブル43、未払出記憶手段44、記憶手段45の機能については、後術する。クロック発生手段36はクロック信号を発生し、このクロック信号に基づいて記憶手段45に予め記憶された各種の制御プログラムや遊技プログラムなどのプログラムを制御手段6が実行する。記憶手段45には、この制御プログラムを実行する場合のワークメモリ領域が形成されている。
【0057】
ここで、制御手段6は、スタートレバー22を操作したことに応じて乱数発生手段35からの操作される乱数に基づいて内部的な抽選を実行し、その抽選結果が役の成立であった場合に、その役に応じて予め設定された前記図柄でリール12,13,14を停止させることができた時に入賞として制御し、以下の動作を実行する。前記役としては、ビックボーナス役、レギュラーボーナス役、及び、複数の小役とを有している。
【0058】
(BB役)
抽選結果がビックボーナス役の成立であった場合には、ビックボーナスフラグを立てて、ビックボーナス図柄としての例えば「7」を、前記引き込み設定手段41に予め定められたビックボーナス役の成立時の引き込みコマ数を参照しつつ、引き込み制御を有効ラインA〜Eに前記「7」を揃えるようなリール制御を制御手段6が実行する。この有効ラインA〜Eの何れかの有効ラインにビックボーナス役の図柄「7」がゾロ目で揃うと、制御手段6がビックボーナス役に応じた所定の図柄で停止したと認識して、メダルの払出制御を行う。このような引き込み制御を伴う前記リール制御によって、前記図柄の変動状態・停止状態を見るための領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)を遊技者が視認識しつつ、停止させたい図柄を狙って停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cを操作する時に、その操作タイミングに多少のズレ(失敗)があっても狙った図柄で停止できるようになるのである。そして、一旦成立したビックボーナス役の成立フラグは後述する小役の成立フラグとは異なり、図柄が変動して停止するまでの1サイクル遊技で消滅することなく、ビックボーナスの入賞(ビックボーナス役に対する所定の図柄で停止)できるまで、消滅することがなく次のサイクル遊技に持ち越す制御を制御手段6が実行するのである。
【0059】
ここで、リール12,13,14に対応したカウンタ37,38,39が設けられており、制御手段6は、ステッピングモータ12A,13A,14Aに駆動パルスを出力したときは対応するカウンタ37,38,39を駆動パルス数だけインクリメントするとともに、位置検出センサー12C,13C,14Cがリール12,13,14の基準回転位置を検出したときはカウンタ37,38,39をリセットするようにしている。このようにして、制御手段6は、カウンタ37,38,39のカウント値に基づいてリール12,13,14の基準回転位置からの現在の回転位置を判断する。しかし、回転位置を判断できてもどの図柄で停止するかを判断できなければ、前述したような引き込み制御は実現できないため、このような図柄の判断のために前述した操作入力検出手段33、図柄テーブル43を利用する。つまり、操作入力検出手段33は、各停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cに対する操作を検出して制御手段6に通知する。この通知を受けた制御手段6は、操作入力検出手段33から通知に動じて、リール12,13,14の回転位置と図柄種類との位置関係を記憶した図柄テーブル43を利用して、引き込み停止動作を実行するのである。このように、リール12,13,14の外周のどの位置にどのような図柄が設けられているかを示す図柄テーブルを利用することによって、前述した引き込み制御や、後述する蹴飛ばし制御が実行できるのである。このような引き込み制御や蹴飛ばし制御は、一般的に日本においてはパチスロとも呼ばれるスロットマシンにおいて周知の技術である。
【0060】
また、BB役などの各種役の成立のための確率を複数段階に設定できる機能として、払出率設定手段40を設けている。このようにスロットマシン1の払出率を複数段階に設定できることは現在のスロットマシンではポピュラーなものとなっている。しかして、ビックボーナスに入賞すると、制御手段6は、払出ドライバ34を駆動させて所定枚数のメダルの払出制御を実行するのある。
【0061】
(RB役)
複数の図柄列を外周面に設けたリール12,13,14のそれぞれの3図柄を同時に表示可能な大きさを有する3つの表示領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)で変動表示し、内部抽選の抽選結果によってRB役が成立したことに応じて、遊技者の停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cの図柄停止操作により、前記複数の領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)において前記役毎に設定された所定の図柄としてのRB役の図柄で停止制御可能としてなり、更に、前記役は、複数の小役と、BBとRBとの2つのボーナス役とを有し、前記抽選結果として前記RB役と小役との2つの役が同時に成立した状態となり得る制御内容を担う制御プログラムが記憶手段45内に記憶されている。
【0062】
また、制御手段6は、遊技者により投入された数のメダルを提供し再度遊技を行わせる再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う。この再遊技高確率状態の期間中においては、他の小役や大役が成立する確率は通常遊技状態中とほぼ同じであるため、制御手段6は再遊技の役を含む小役の成立する確率が非常に高くなるように制御していることになる。
【0063】
また、制御手段6は、内部抽選の結果として、BBやRBなどの特別遊技へ移行するための大役が成立した際に、この成立フラグを一時記憶手段としての成立フラグ記憶手段44に累積的に記憶させる制御を行う。すなわち、内部抽選の抽選結果として大役が成立した際の成立フラグは、直ぐに特別遊技が実行されることにより消去させるものでなく、一時的に未払出数記憶手段に一旦記憶されることになるのである。記憶される成立フラグの数は、これを限定されるものでなく、1つ以上、複数記憶させることが可能である。
【0064】
また、制御手段6は、再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を一時記憶手段としての小役成立回数カウンタ47に記憶させる制御を行う。この小役成立回数カウンタ47にカウントされる小役の種類は、記憶手段45に予め記憶されており、これに基づいて特定される小役のみをカウントするように制御を行う。制御手段6によって、記憶手段45に記憶された小役のテーブルを参照しつつ、乱数発生手段35により発生した乱数表に基づいて、カウントする小役の種類を特定するように制御してもよい。この乱数発生手段35を用いたカウント小役の抽選は、BBやRBといった特別遊技が終了する毎に行うことが可能である。
【0065】
さらに、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に成立フラグが記憶されていること、及び小役成立回数カウンタ47に記憶されている再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数が記憶手段45に予め記憶されている所定回数以上になったことを条件として、大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行う。すなわち、制御手段6は、内部抽選の結果として大役が成立した後に、特別遊技へ成立直後に移行させるのではなく、ある所定条件が満たされるまで特別遊技へ移行する権利をストックさせ、再遊技高確率状態の期間中における小役の成立した回数が所定回数以上になったときに、大役の組み合わせで図柄を停止し得る制御を行わせる。この結果として、制御手段6は、大役に応じた特別遊技へ移行するとともに、成立フラグ記憶手段44に記憶されている成立フラグの数に応じて大役に応じた特別遊技を行わせる制御を行い、ストックされた成立フラグを放出させるのである。この場合、仮に、成立フラグ記憶手段44に記憶されている成立フラグの数が2つである場合には、大役に応じた特別遊技を一回終了した後に、連続して特別遊技を2回行わせる制御を行うのである。
【0066】
また、本実施の形態1のスロットマシンにおいては、制御手段6が小役成立回数カウンタ47に記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったことにより、再遊技高確率状態を終了する制御を行う。すなわち、制御手段6は、小役の成立回数が所定回数以上になったことで、一旦、再遊技高確率状態を終了する制御を行い、このとき、大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行うようにしているので、遊技者は再遊技高確率状態の終了に連続して大役に応じた特別遊技を行うことができる可能性が極めて高くなっているのである。
【0067】
(ゲーム制御フロー)
次に、本実施の形態1における遊技中の動作フローについて説明する。
【0068】
図7、図9及び図10はスロットマシンを用いたゲーム制御の手順を示すフローチャートであり、これら図を参照しつつ、ゲーム制御の流れを詳述する。なお、以下に示す制御は制御手段6によって行われる。
【0069】
まず、図7に示すように、ゲームを実行するに際して、遊技者がメダル投入口20へメダルを直接投入するか、いずれかのベットボタンスイッチ24を操作した後に、遊技者がスタートレバー22を操作することにより、ステッピングモータ12A,13A,14Aが駆動し、リール始動が開始され変動表示ゲームがスタートする。
【0070】
制御手段6は、上記の操作により始動操作がなされたかを否かを判断する(ステップS1)。始動操作がなされなかったと判断したときには、制御手段6は、処理を再びステップS1に戻す。一方、始動操作がなされたと判断したときには、制御手段6は、各リール12、13、14が回転して図柄の変動を開始させ (ステップS2)。
【0071】
次に、制御手段6は、既に再遊技(リプレイ)の役が高確率で成立する遊技状態(以下、「RT高確率遊技状態」と称す)となっているか否かを判断する(ステップS3)。このステップS3において、まだRT高確率遊技状態となっていないと判断したときには、制御手段6は、RT抽選を行う(ステップS4)。具体的には、RT高確率遊技状態が所定回数連続して行われるか否かの抽選を行う。
【0072】
さらに、制御手段6は、ステップS4におけるRT抽選の結果として、RT高確率遊技状態へ突入したか否かを判断する(ステップS5)。ステップS5において、RT抽選に当選せずにRT高確率遊技状態へ突入していないと判断したときには、制御手段6は、通常遊技へ戻す。一方、RT高確率遊技状態へ突入したと判断したときには、制御手段6は、RT継続回数抽選を行う(ステップS6)。このステップS6におけるRT継続回数抽選は、図8に示すような乱数値とRT継続回数との関係を示したテーブルを参照しながら行われる。
【0073】
そして、図8のテーブルを参照した結果に基づいて、制御手段6は、RT継続回数Nをセットする(ステップS7)。例えば、RT継続回数抽選の結果として乱数値152が選択されたときには、RT継続回数50回が選択され、この選択された回数がセットすることになる。このような制御が行われた後に、RT高確率遊技モードへ移行することになる。
【0074】
次に、図9に示すようなRT高確率遊技モードの制御フローについて説明する。
【0075】
まず、RT高確率遊技モードにおいては、制御手段6は、役が成立するか否かの内部抽選を行う(ステップS8)。この内部抽選が行われたことにより、制御手段6は、RT高確率遊技の消化回数N’を蓄積カウントする(ステップS9)。
【0076】
そして、制御手段6は、内部抽選の結果として役が成立したか否かを判断し(ステップS10)、役が成立したと判断したときには役の成立フラグをON状態とする(ステップS11)。なお、役が成立したときには、成立した役の組み合わせで図柄が停止し得るように回転リールの停止制御を行う。
【0077】
さらに、制御手段6は、成立した役は小役であるかを判断し(ステップS12)、小役が成立したと判断したときには小役成立回数カウンタ47に成立フラグの数nをカウントし(ステップS13)、小役成立回数は所定回数n’以上であるか否かを判断する(ステップS14)。
【0078】
上記ステップS12において、成立した役が小役ではなくボーナス役(以下、「大役」と称す)であると判断したときには、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に成立フラグを記憶しセットする(ステップS15)。
【0079】
上記ステップS14において、小役成立回数が所定回数以上となっているときには、制御手段6は、RT高確率遊技状態を終了させる(ステップS16)。一方、小役成立回数が所定回数以上ではないと判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技の消化回数N’はRT継続回数Nに達したか否かを判断する(ステップS17)。このステップS17において、RT高確率遊技の消化回数N’はRT継続回数Nに達したと判断したときには、制御手段6は、処理をステップS16へ移し、RT高確率遊技状態を終了させる。一方、RT高確率遊技の消化回数N’はRT継続回数Nに達していないと判断したときには、制御手段6は、ステップS16へ移行させずに、処理を次のステップへ移行させる。
【0080】
次に、回転リールの変動以降の制御フローについて図10を参照しつつ説明する。
【0081】
まず、制御手段6は、3つの回転リールが停止したか否かを判断する(ステップS18)。このステップS18において、3つの回転リールが停止していないと判断したときには、制御手段6は、処理をステップS18に戻し、3つの回転リールが停止するまでこれを繰り返し行う。そして、ステップS18において、3つの回転リールが停止したと判断したときには、制御手段6は、役の成立に応じた図柄で停止したか否かを判断する(ステップS19)。
【0082】
ステップS19において、役の成立に応じた図柄で停止していないと判断したときには、制御手段6は、処理をスタートへ戻す。一方、役の成立に応じた図柄で停止したと判断したときには、制御手段6は、小役の組み合わせで図柄停止したか否かを判断する(ステップS20)。
【0083】
ステップS20において、小役の組み合わせで図柄が停止したと判断したときには、制御手段6は、小役に応じた賞の払い出しを行う(ステップS21)。一方、小役の組み合わせで図柄が停止していないと判断したときには、制御手段6は、処理をスタートに戻す。
【0084】
ステップS21において、小役に応じた賞の払い出しが行われた後に、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に成立フラグが記憶されているか否かを判断し(ステップS22)、成立フラグが記憶されていると判断したときには、特別遊技を開始する(ステップS23)。
【0085】
そして、制御手段6は、BBやRBといった特別遊技が所定の遊技フローに従って実行し、その遊技途中において、特別遊技が終了したか否かを判断し(ステップS24)、特別遊技が終了していないと判断したときには処理をステップS24に戻し、特別遊技が終了するまでこれを繰り返す。
【0086】
ステップS24において、特別遊技が終了したと判断したときには、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に記憶されている成立フラグを1回分消化する(ステップS25)。
【0087】
最後に、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に記憶されている成立フラグはすべて消化されたか否かを判断する(ステップS26)。成立フラグがすべて消化されたと判断したときには、制御手段6は、遊技を終了させる。一方、成立フラグがすべて消化していないと判断したときには、制御手段6は、処理をステップS22へ戻し、残りの成立フラグに応じて特別遊技を開始する。
【0088】
(作用・効果)
本実施の形態1によると、以下の作用・効果を奏する。
すなわち、遊技者が投入したメダルの数だけ遊技結果として払い出すリプレイの役が高確率で成立する状態を所定回数連続して行わせるRT高確率状態の期間において、小役が成立した回数が予め定められた回数以下になると、ストックされている成立フラグの数に基づいて特別遊技へ移行する制御が行われる。それゆえ、遊技者に対して、より変化に富んだ特別遊技を提することができると共に、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を持たせることができる。
【0089】
なお、本実施の形態1では、図8に示すようなテーブルに基づいて、RT継続回数抽選を行っているが、RT継続回数を予め定めた固定値としてもよい。
【0090】
また、本実施の形態1では、小役成立回数カウンタ47にカウントする対象となる小役は、再遊技の役を除くすべてをカウントするようにしているが、例えば、チェリー役のみ、ベル役のみというように特定の種類の小役のみをカウントするようにしてもよい。この場合には、複数種類の小役のうち特定の種類の小役の成立回数が予め定める回数になると、記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御が行われる。そのため、遊技者に対して、遊技状況の変化が行われる可能性が高いことを分かりやすく予感させることができる。その結果、遊技者の期待感を一層増加させることができる。
【0091】
さらに、本実施の形態1では、内部抽選の結果として大役が成立したときには無条件で成立フラグ記憶手段に記憶させているが、制御手段によって、役の成立に関する内部抽選を行った後に、大役が成立したときに更に大役の成立フラグを成立フラグ記憶手段に記憶させるか否かの抽選を行い、その結果として大役の成立フラグを成立フラグ記憶手段に記憶させないと判断したときに、大役に応じた図柄の組み合わせで停止したことを契機に、大役に応じた特別遊技を行わせる一方、大役の成立フラグを成立フラグ記憶手段に記憶させると判断したときに、成立フラグを成立フラグ記憶手段に記憶させるという制御を行うことが可能である。この場合には、RTが終了したことによる遊技者の落胆を、大役に応じた図柄の組み合わせで停止させ得る制御を行い、大役に応じた特別遊技を行わせる可能性を高くすることにより、解消し得る。そのため、遊技者の喜びを倍増させることができる。その結果、RTに引き続いて大役に応じた特別遊技をほぼ連続して遊技者に提供することが可能となり、遊技者に対して、より大きな満足感を与えることができる。
【0092】
〔実施の形態2〕
本実施の形態2におけるスロットマシンの外観構成については、実施の形態1とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0093】
また、本実施の形態2におけるスロットマシンのハード構成についても、図8に示すような実施の形態1とほぼ同様の構成を有するが、制御手段6の機能、及び一時記憶手段、記憶手段に記憶されている内容など異なる部分を有する。これら実施の形態1と異なる部分を中心にハード構成について説明する。
【0094】
制御手段6’(上記実施の形態1における制御手段6とは機能が異なるため、本実施の形態2における制御手段の符号を6’とするが、図6においてはこれを図示しておらず、他の機能とのつながりのみを示す図として制御手段6を参照することとする)は、上記実施の形態1と同様に、遊技者により投入された数のメダルを提供し再度遊技を行わせる再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う。この再遊技高確率状態の期間中においては、他の小役や大役が成立する確率は通常遊技状態中とほぼ同じであるため、制御手段6は、再遊技の役を含む小役の成立する確率が非常に高くなるように制御していることになる。
【0095】
また、制御手段6’は、これも上記実施の形態1とほぼ同様に、内部抽選の結果として、BBやRBなどの特別遊技へ移行するための大役が成立した際に、この成立フラグを一時記憶手段としての成立フラグ記憶手段44に累積的に記憶させる制御を行う。すなわち、内部抽選の抽選結果として大役が成立した際の成立フラグは、直ぐに特別遊技が実行されることにより消去させるものでなく、一時的に未払出数記憶手段に一旦記憶されることになるのである。記憶される成立フラグの数は、これを限定されるものでなく、1つ以上、複数記憶させることが可能である。
【0096】
本実施の形態2におけるスロットマシンは、小役が成立した回数をカウントしないため、小役成立回数カウンタ47を有しておらず、記憶手段45に、再遊技高確率状態中において、当該再遊技高確率状態の終了を抽選する終了抽選に用いられる複数の抽選モードとしての抽選テーブルを記憶している。これら複数の抽選テーブルのうち一の抽選テーブルは再遊技高確率状態の終了を高確率で当選し得る高確率抽選テーブルとなっており、その他の抽選テーブルは再遊技高確率状態の終了の確率が0%となっている。図11に、本実施の形態2に用いられる各抽選テーブル(図11におけるA〜F)における再遊技高確率状態が終了する確率を示している。
【0097】
制御手段6’は、内部抽選の結果によって小役が成立する毎に終了抽選に用いる抽選テーブルを変更する制御を行う。この抽選テーブルの変更は、記憶手段45に予め記憶された順序に従い行われる。そして、制御手段6’は、小役が成立する毎に抽選テーブルを変更する回数が所定回数になったときに、図11における抽選テーブルAに示すような高確率抽選テーブルを終了抽選の際に選択するように制御する。さらに、制御手段6’は、再遊技高確率状態の終了に当選したことを条件として、小役に応じた図柄で停止したときに、一時記憶手段としての記憶手段45におけるRAMに記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行う。
【0098】
本実施の形態2においては、図11に示すようなRT終了当選確率の各抽選テーブルを用意し、抽選テーブルA以外の抽選テーブルB〜FについてはRT終了当選確率が0%となっているが、図12に示すように、各抽選テーブルにおけるRT終了当選確率が異なるように設定することも可能である。すなわち、抽選テーブルAをRT終了当選確率99.9%とし、抽選テーブルBをRT終了当選確率50%とし、また、抽選テーブルCをRT終了当選確率30%とし、さらに、抽選テーブルDをRT終了当選確率10%とし、加えて、抽選テーブルEをRT終了当選確率5%としている。そして、RT高確率状態中において、小役が成立する都度に抽選テーブルをF、E、D、C、B、Aと変更するように、記憶手段45に予め記憶させておけば、制御手段6’によって、小役の成立毎に徐々にRT終了当選確率が上昇するように制御することが可能となっている。
【0099】
また、本実施の形態2においては、各抽選モードの変更に複数の抽選テーブルを予め用意してこれを変更するようにしているが、RT終了の抽選毎に抽選に用いる乱数をソフト的に発生させる乱数発生手段を用いて、小役が成立する毎にRT終了の当選確率が異なるように乱数発生手段が乱数を発生するように制御手段6’によって制御することが可能である。
【0100】
次に、本実施の形態2における遊技制御フローについて説明する。本実施の形態2におけるスロットマシンは、遊技者が遊技媒体としてのメダルを投入し、RT高確率遊技モードに突入するまでの遊技フローについては、上記実施の形態1の遊技フローとほぼ同様であるので説明を省略する。
【0101】
本実施の形態2におけるスロットマシンのRT高確率遊技モードにおける遊技フローについて、図13を参照しつつ説明する。
【0102】
RT高確率遊技モードにおいて、まず、制御手段6’は、役の成立に関する内部抽選を行い(ステップS31)、先にRT継続回数抽選でセットされたRT継続回数N内で、RT高確率遊技の消化回数N’を累積的に1回分加算してカウントする(ステップS32)。
【0103】
さらに、制御手段6’は、内部抽選の結果として役が成立したか否かを判断し(ステップS33)、役が成立したと判断したときには役成立フラグをON状態とする(ステップS34)。
【0104】
次いで、制御手段6’は、成立した役が小役であるか否かを判断し(ステップS35)、成立した役が小役であると判断したときにはRT高確率遊技状態を終了するか否かの抽選、すなわち終了抽選において用いる終了抽選テーブルを変更する(ステップS36)。ただし、1回目の終了抽選であるときには終了抽選テーブルの変更は行わず、記憶手段45に記憶されている順序に従って、図11に示す抽選テーブルFがまず選択されることになる。なお、本実施の形態2においては、変更される抽選テーブルは、小役が1回成立する毎にF、E、D、C、B、Aの順序で変更されることになる。
【0105】
そして、制御手段6’は、変更された抽選テーブルを用いてRT終了抽選を行い(ステップS37)、RT終了抽選に当選したか否かを判断する(ステップS38)。ステップS38におけるRT終了抽選に当選したと判断したときには、制御手段6’は、RT高確率遊技状態を終了する(ステップS39)。
【0106】
そして、ステップS38におけるRT終了抽選に当選していないと判断したときには、制御手段6’は、RT高確率遊技の消化回数N’はRT継続回数Nに達したか否かを判断する(ステップS40)。消化回数N’はRT継続回数Nに達したと判断したときには、制御手段6’は、処理をステップS39へ移してRT高確率遊技状態を終了する。一方、消化回数N’はRT継続回数Nに達していないと判断したときには、制御手段6’は、処理を図示しない別モードとして回転リールのリール停止に関する通常遊技フローへ移す。
【0107】
上述したステップS33において、内部抽選の結果として役が成立していないと判断したときには、制御手段6’は、RT終了抽選などのステップを踏まずに、処理をステップS40へ移する。
【0108】
また、上述したステップS35において、制御手段6’は、成立した役が小役ではなく、例えばBBやRBといった大役であると判断したときには、制御手段6’は、成立フラグ記憶手段に成立フラグXを1つ累積的に記憶させ(ステップS41)、処理を図10に示す遊技フローへ移す。
【0109】
このように、本実施の形態2においては、RT終了抽選の際に用いる抽選テーブルを、小役が成立する毎に記憶手段に予め決められた順序で変更してRT終了抽選を行うように制御する。そのために、複数の抽選テーブルのうちRT高確率状態を終了させる確率の高い抽選テーブルに変更されたときに、RT終了抽選に当選する可能性が高い。これを条件として、成立フラグ記憶手段に記憶された成立フラグが存在したときに、これに応じた特別遊技を行わせる制御を行うようにしている。それゆえ、第一の実施形態で説明したように小役の成立した回数を記憶させることなく小役の成立回数に応じた成立フラグに応じた特別遊技を遊技者に提供することが可能となるのである。
【0110】
〔実施の形態3〕
図14ないし図17を参照して、本実施の形態3におけるスロットマシンの特徴は、制御手段6が、差数カウンタ46を作動させ、再遊技高確率状態の期間中における、メダルの投入枚数及び払出枚数の両者の差が予め定める値に到達したか否かを判別する点、並びに、制御手段6が、成立フラグ制御手段44に成立フラグがストックされていること、及びRT高確率状態の期間中における、差数カウンタ46のカウント値(即ち、メダルの投入枚数及び払出枚数の両者の差)が予め定める値以上になったことを条件として、大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行う点にある。
【0111】
具体的には、制御手段6は、内部抽選の抽選結果として大役が成立した後に、特別遊技ね成立直後に移行させるのではなく、所定の条件が満たされるまで特別遊技へ移行する権利をストックさせ、RT高確率状態の期間中における、メダルの投入枚数及び払出枚数の両者の差が予め定める値に到達した時点で、大役の組み合わせで図柄が停止し得る制御を行う。この結果として、制御手段6は、大役に応じた特別遊技へ移行すると共に、成立フラグ記憶手段44にストックされている成立フラグに基づいて、大役に応じた特別遊技を行わせる制御を行い、ストックされた成立フラグを放出させる。例えば、成立フラグ記憶手段44にストックされている成立フラグの数が2つである場合には、大役に応じた特別遊技を1回終了した後に、連続して特別遊技を2回行わせる。
【0112】
図15ないし図17に本実施の形態3におけるスロットマシンのゲームの制御の流れを示す。
【0113】
図15を参照して、まず、ゲームを実行するに際して、遊技者がメダル投入口20へメダルを直接投入するか、何れかのベットボタンスイッチ24を操作した後に、遊技者がスタートレバー22を操作することにより、ステッピングモータ12A,13A,14Aが駆動し、リール始動が開始されて変動表示ゲームがスタートする。
【0114】
制御手段6は、上記の操作により始動操作がなされるのを待つ(ステップS1)。始動操作がなされると、制御手段6は、各リール12〜14が回転して図柄の変動を開始させる(ステップS2)。
【0115】
上記リール変動開始処理が終了すると、制御手段6は、既にRT高確率遊技状態となっているか否かを判断する(ステップS3)。既にRT高確率遊技状態となっていると判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技モードへ移行させる。一方、まだRT高確率遊技状態となっていないと判断したときには、制御手段6は、RT抽選を行う(ステップS4)。具体的には、RT高確率遊技状態が所定回数連続して行われるか否かの抽選を行う。
【0116】
そして、制御手段6は、上記RT抽選の結果としてRT高確率遊技状態へ突入したか否かを判断する(ステップS5)。RT高確率遊技状態へ突入していないと判断したときには、制御手段6は、通常遊技モードに戻す。一方、RT高確率遊技状態へ突入していると判断したときには、制御手段6は、RT継続回数抽選を行う(ステップS6)。
【0117】
上記RT継続回数抽選は、図18に示すような、乱数値とRT継続回数との関係を示すデータテーブルを参照しながら行われる。このデータテーブルの参照結果に基づいて、制御手段6は、RT継続回数Nをセットする(ステップS7)。例えば、RT継続回数抽選の結果として乱数値152が選択されたときには、RT継続回数50が選択され、この50回がRT継続回数としてセットされる。このセット処理が終了すると、RT高確率遊技モードへ移行する。
【0118】
図16を参照して、RT高確率遊技モードに移行すると、制御手段6は、役が成立するか否かの内部抽選を行う(ステップS8)。この内部抽選が行われると、制御手段6は、RT高確率遊技の消化回数N′を累積カウントする(ステップS9)。上記消化回数N′を累積カウントすると、制御手段6は、内部抽選の結果として役が成立したか否かを判断する(ステップS10)。
【0119】
ステップS10の判断処理において、役が成立したと判断したときには、制御手段6は、役の成立フラグをON状態とする(ステップS11)。このとき、制御手段6は、成立した役の組み合わせで図柄が停止し得るように、回転リール12〜14の停止制御を行う。成立フラグをON状態とすると、制御手段6は、成立した役が小役か否かを判断する(ステップS12)。小役が成立したと判断したときには、制御手段6は、処理をステップ14に移す。一方、成立した役が小役でなく大役であると判断したときには、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に成立フラグを記憶させてセットし(ステップS13)、処理をステップS14に移す。
【0120】
一方、ステップS10の判断処理において、役が成立していないと判断したときには、制御手段6は、そのまま処理をステップS14に移す。
【0121】
ステップS14の処理に移行すると、制御手段6は、差数カウンタ46からのカウント出力に基づいて、メダルの投入数及び払出枚数の両者の差(以下、「メダルの差枚」と称す)が所定枚数以上になっているか否かを判断する(ステップS15)。メダルの差枚が所定枚数以上になっていると判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技状態を終了させ(ステップS16)、処理をステップS17に移す。一方、メダルの差枚が所定枚数に到達していないと判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技の消化回数N′がRT継続回数Nに到達したか否かを判断する(ステップS15)。
【0122】
ステップS15の判断処理において、RT高確率遊技の消化回数N′がRT継続回数Nに到達したと判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技状態を終了し(ステップS16)、処理をステップS17に移す。一方、RT高確率遊技の消化回数N′が未だRT継続回数Nに到達したと判断したときには、制御手段6は、RT高確率遊技状態を終了することなく、処理をステップS17に移す。
【0123】
図17を参照して、ステップS17の処理に移行すると、制御手段6は、3つの回転リール12〜14が停止するのを待つ。回転リール12〜14が停止すると、制御手段6は、役の成立に応じた図柄で停止したか否かを判断する(ステップS18)。役の成立に応じた図柄で停止していないと判断したときには、制御手段6は、処理をスタートに戻す。一方、役の成立に応じた図柄で停止したと判断したときには、制御手段6は、BBやRBといった特別遊技の役が成立しているか否かを判断する(ステップS19)。
【0124】
ステップS19の判断処理において、特別遊技の役が成立していないと判断したときには、制御手段6は、小役に応じた賞の払出を行い(ステップS20)、処理をスタートに戻す。
【0125】
一方、ステップS19の判断処理において、特別遊技の役が成立していると判断したときには、制御手段6は、特別遊技を開始する(ステップS21)。特別遊技は、所定の遊技プログラムに従って実行される。その間、制御手段6は、特別遊技が終了するのを待つ(ステップS22)。特別遊技が終了すると、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に成立フラグが記憶されているか否かを判断する(ステップS23)。成立フラグ記憶手段44に成立フラグが記憶されていないときには、制御手段6は、処理をスタートに戻す。一方、成立フラグ記憶手段44に成立フラグが記憶されているときには、制御手段6は、成立フラグを1回分消化し(ステップS24)、制御手段6は、成立フラグ記憶手段44に記憶されている成立フラグが全て消化されたか否かを判断する(ステップS25)。
【0126】
ステップS25の判断処理において、成立フラグが全て消化されたと判断したときには、制御手段6は、遊技を終了する。一方、成立フラグが全て消化されていないと判断したときには、制御手段6は、処理をステップS21に戻し、残りの成立フラグに応じて特別遊技が開始される。
【0127】
上述したように、RT高確率遊技状態において、メダルの投入枚数及び払出枚数の差が予め定める値に到達した時点で、成立フラグがストックされていれば、ストックされている成立フラグの数に応じた特別遊技へ移行する制御が行われる。それゆえ、遊技者に対してより変化に富んだ特別遊技を提供できると共に、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる。
【0128】
なお、本実施の形態3においては、データテーブルに基づいてRT継続回数の抽選を行う例について記載したが、RT継続回数を予め固定的に定めていてもよい。
【0129】
また、本実施の形態3では、内部抽選の結果として大役が成立したときには無条件で成立フラグを記憶するようにしているが、役の成立に関する内部抽選を行った後、大役が成立したときに、更に大役の成立フラグを記憶するか否かの抽選を行い、その結果として大役の成立フラグを記憶しないと判断したときに、大役に応じた図柄の組み合わせで停止したことを契機に、大役に応じた特別遊技を行わせる一方、大役の成立フラグを記憶すると判断したときに、成立フラグを記憶するようにしてもよい。
【0130】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、遊技者に対してより変化に富んだ特別遊技を提供し、且つ、遊技状況の変化によりストック放出が行われるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に関わるスロットマシンの外観斜視図。
【図2】スロットマシンの正面図
【図3】スロットマシンの側面図
【図4】スロットマシンの上面図
【図5】スロットマシンの筐体の内部構造を簡略化して示す概略図
【図6】スロットマシンのハード構成を示すブロック図
【図7】遊技制御の流れを示すフローチャートであり、特に遊技スタートからRT抽選を行うまでの流れを示す
【図8】乱数値とRT継続回数との関係を示すデータテーブルの構成を示す図
【図9】遊技制御の流れを示すフローチャートであり、特にRT高確率遊技モードにおいて成立フラグの記憶及び/又は小役成立回数のカウントを行う流れを示す
【図10】遊技制御の流れを示すフローチャートであり、特に成立フラグの数に応じたストック放出としての特別遊技が行われるまでの流れを示す
【図11】本発明の実施の形態2に関わるRT高確率状態の終了抽選に用いる各抽選テーブルのRT終了当選確率を説明するための図
【図12】RT高確率状態の終了抽選に用いる別の各抽選テーブルのRT終了当選確率を説明するための図
【図13】遊技制御の流れを示すフローチャートであり、特にRT高確率遊技モードにおいて成立フラグの記憶及び/又はRT終了抽選を行う流れを示す
【図14】本発明の実施の形態3に関わるスロットマシンのハード構成を示すブロック図
【図15】遊技の制御の流れを示すフローチャートであり、特に遊技スタートからRT抽選を行うまでの流れを示す
【図16】遊技の制御の流れを示すフローチャートであり、特にRT高確率遊技モードにおいて、成立フラグの記憶及び/又は差数のカウントを行う流れを示す
【図17】遊技の制御の流れを示すフローチャートであり、特に成立フラグの数に応じてストック放出としての特別遊技が行われるまでの流れを示す
【図18】乱数値とRT継続回数との関係を示すデータテーブルの構成を示す図
【符号の説明】
1 スロットマシン
6(6’) 制御手段
12〜14 回転リール
21 表示部
44 成立フラグ記憶手段
46 差数カウンタ
47 小役成立回数カウンタ

Claims (9)

  1. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶し、前記再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を記憶する一時記憶手段とを有し、
    前記制御手段は、前記一時記憶手段に記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったこと、及び前記一時記憶手段に成立フラグが記憶されていることを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記小役の組み合わせは複数種類用意されており、これら小役のうち特定の種類の小役の成立回数が所定回数以上になったことを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記制御手段は、前記一時記憶手段に記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったことにより、前記再遊技高確率状態への移行を終了する制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に記憶する一時記憶手段と、
    前記再遊技高確率状態中において、当該再遊技高確率状態の終了を抽選する終了抽選に用いられる複数の抽選モードを記憶した記憶手段とを有し、
    前記複数の抽選モードのうち一の抽選モードは、前記再遊技高確率状態の終了を高確率で当選し得る高確率抽選モードであり、
    前記制御手段は、前記内部抽選の結果によって小役が成立する毎に終了抽選に用いる抽選モードを変更する制御を行うとともに、当該抽選モードを変更する回数が所定回数になったときに、前記高確率抽選モードを前記終了抽選の際に選択するように制御し、前記再遊技高確率状態の終了に当選したことを条件として、前記一時記憶手段に記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うことを特徴とするスロットマシン。
  5. 前記制御手段は、前記小役が成立する毎に、前記再遊技高確率状態の終了に当選する確率の高い抽選モードを選択するように制御することを特徴とする請求項4に記載のスロットマシン。
  6. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて上記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御手段と、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的にストックするストック手段と、
    前記再遊技高確率状態の期間中における、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したか否かを判別する判別手段とを有し、
    前記制御手段は、前記判別手段にて、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したと判別されること、及び前記ストック手段にて、成立フラグがストックされていることの双方が満たされることを条件として、前記ストック手段によりストックされている成立フラグの数に応じた前記特別遊技へ移行する制御を行うことを特徴とするスロットマシン。
  7. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得る制御を行うスロットマシンの制御方法であって、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に一時記憶する第1の記憶ステップと、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、
    前記再遊技高確率状態の期間中における小役が成立した回数を一時記憶する第2の記憶ステップとを備えており、
    前記制御ステップは、前期第1の記憶ステップにて、記憶された小役の成立回数が所定回数以上になったこと、及び前記第2の記憶ステップにて成立フラグが記憶されていることを条件として、前記第2の記憶ステップにより記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うステップとを含むことを特徴とするスロットマシンの制御方法。
  8. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定枚数の遊技媒体を提供する一方、前期図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて前記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行し得る制御を行うスロットマシンの制御方法であって、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的に一時記憶する第1の記憶ステップと、
    前記再遊技高確率状態中において、当該再遊技高確率状態の終了を抽選する終了抽選に用いられる複数の抽選モードを記憶する第2の記憶ステップとを備えており、
    前記制御ステップは、前記内部抽選の結果によって小役が成立する毎に、第2の記憶ステップにより記憶されている終了抽選に用いる抽選モードを変更する制御を行うステップと、当該抽選モードを変更する回数が所定回数になったときに、前記複数の抽選モードのうち前記再遊技高確率状態の終了を高確率で当選し得る高確率抽選モードを前記終了抽選の際に選択するように制御するステップと、前記再遊技高確率状態の終了に当選したことを条件として、前記第1の記憶ステップにより記憶されている成立フラグに基づく特別遊技を行わせる制御を行うステップとを含むことを特徴とするスロットマシンの制御方法。
  9. 遊技者による遊技媒体の投入に基づいて複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記図柄表示領域において前記役毎に設定された所定の図柄で停止制御可能とし、前記図柄表示領域において成立した小役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて所定数の遊技媒体を提供する一方、前記図柄表示領域において成立した大役の組み合わせで図柄が停止したことに応じて上記小役の成立時よりも多くの遊技媒体を提供し得る特別遊技へ移行するスロットマシンを制御するための方法であって、
    遊技者により投入された数の遊技媒体を提供する再遊技の役が所定回数連続して高確率で成立し易い再遊技高確率状態へ移行する制御を行う制御ステップと、
    前記内部抽選の結果によって大役が成立したときの成立フラグを累積的にストックするストックステップと、
    前記再遊技高確率状態の期間中における、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したか否かを判別する判別ステップとを備えており、
    前記制御ステップは、前記判別ステップにて、遊技媒体の投入数及び払出数の両者の差が予め定める値に到達したと判別すること、及び前記ストックステップによって、成立フラグが記憶されていることの双方を満たされることを条件として、前記ストックステップによりストックされている成立フラグの数に応じた上記特別遊技へ移行する制御を行うステップを含むことを特徴とするスロットマシンの制御方法。
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