【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置に関し、さらに詳しく述べると、表示パネルの固定方法に改良を加えたフラットパネル構造をもった画像表示装置に関する。本発明は、特にプラズマディスプレイ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
テレビジョン技術のこれまでの進歩・発展に伴い、陰極線管（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ： ＣＲＴ）の画像表示装置が経済的に量産化されてきたことはよく知られるところである。しかし、近年になっては、このＣＲＴの画像表示装置に代わって、薄型かつ軽量のフラットパネルディスプレイが次世代の画像表示装置として注目されている。
【０００３】
代表的なフラットパネルディスプレイの一つは液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ： ＬＣＤ）で、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ： ＰＤＡ）又はその他の携帯電子情報機器の小型表示装置として既に使用されている。他方、薄型で大画面のフラットパネルディスプレイとしては、プラズマディスプレイパネル（Ｐｌａｓｍａ Ｄｉｓｐｌａｙ Ｐａｎｅｌ： ＰＤＰ）が典型的で、実際、業務用でまた最近は家庭用で壁掛けテレビとして使用され始めている。
【０００４】
参考のために図１に模式的に示すＰＤＰ５０は、図示の例では簡略化のために１個の放電表示セル５６しか示されていないが、通常、多数個の微細な放電表示セルを含んでいる。また、それぞれの放電表示セル５６は、離隔対向した一対のガラス基板、すなわち、前面ガラス基板６１及び背面ガラス基板５１と、これらのガラス基板間に所定形状をもって配置された微細構造のリブ５４とによって囲まれて画定されている。前面ガラス基板６１は、走査電極及び維持電極からなる透明な表示電極６３と、透明な誘電体層６２と、透明な保護層６４とをその上に備えている。また、背面ガラス基板５１は、アドレス電極５３と、誘電体層５２とをその上に備えている。走査電極及び維持電極からなる表示電極６３とアドレス電極５３は、直交しており、かつ、それぞれ、間隔をあけて一定のパターンで配置されている。各放電表示セル５６は、その内壁に蛍光体層５５を有するとともに、希ガス（例えば、Ｎｅ−Ｘｅガス）が封入されており、上記電極間のプラズマ放電により自発光表示をできるようになっている。
【０００５】
一般的に、ＰＤＰは、アルミニウム製のフレームに取り付けて使用されている。また、ガラス基板を使用していることもあってＰＤＰはかなりの重量（通常、約８〜１０ｋｇ）を有しているので、ＰＤＰが容易に剥れたり落下したりすることがないように、ＰＤＰを強力な両面粘着テープでフレームに貼着したり、複数の個所をビスで固定する方法が一般に採用されている。さらに、ＰＤＰの運転時にはプラズマ放電に伴ったかなりの発熱がおこり、通常約８０〜９０℃の高温に達するので、熱伝導性シートや熱伝導性接着シートをフレームとＰＤＰの間にサンドイッチして放熱効果を上げることも一般的に行われている。
【０００６】
例えば特開２００１−１１４０２号公報には、図２に模式的に示すようなプラズマディスプレイ装置が開示されている。このディスプレイ装置は、ＰＤＰ７１と、放熱板７２と、それらによってサンドイッチされた放熱性粘着シート７３とからなる。粘着シート７３は、粘着剤と熱伝導性付与剤とを含有する放熱性粘着剤組成物からなり、その表面には、貼付作業を円滑に行い、エア噛みも防止するため、多数の条溝７４が形成されている。しかし、このようにＰＤＰの全面に放熱性粘着シートを剥離不可能に貼着した場合、いくつかの不都合がある。例えば、製造工程の途中で不良品が発生したような場合、不良パネルから放熱板（フレームシャーシ）を取り外して再利用することができない。また、使用中のＰＤＰにおいて故障や破損が発生した場合、ＰＤＰのみを取り外して修理や新品ＰＤＰとの交換を行うことができない。さらに、ＰＤＰを廃棄又はリサイクルする段階になった時、ＰＤＰと放熱板の接着力が強力なので、両者をきれいに分離することができず、環境美化、リサイクルに対して大きな障害である。また、たとえＰＤＰと放熱板を分離できたとしても、これらの部品に糊残りがおこるのをさけることができない。
【０００７】
ＰＤＰとフレームシャーシを粘着シートで接着した際の上述の問題を回避するため、特開平１０−３１９８６３号公報には、図３に模式的に示すようなプラズマディスプレイ装置が開示されている。プラズマディスプレイ装置８０は、フロントケース８４とバックケース８６とからなるケース８２、そして内部ユニット８３を備えている。フロントケース８４には、ガラス等からなる透光部８１も備わっている。内部ユニット８３は、アルミニウム製フレームシャーシ８９と、ＰＤＰ８７と、シリコーン等からなる熱伝導シート８８とからなっている。このプラズマディスプレイ装置８０では、ＰＤＰ８７の背面に取り付けた複数個の固定ボス９１にネジ９２をネジ込む構成を採用したので、ＰＤＰ８７をシャーシ８９に着脱可能に固定することができる。しかし、このようにネジ止めでＰＤＰの固定を行った場合、構造が複雑となり、組み立てに必要な部品も増え、製造コストの増加を避けることができない。また、ネジ止め作業も煩雑であるので、より簡単にＰＤＰを着脱可能な方法を提供することが望ましい。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、プラズマディスプレイ装置やその他の画像表示装置においてフラットディスプレイパネルをフレーム等に取り付ける際に、パネルを保持するのに十分な接着力を示し、かつ剥離も容易な粘着テープを使用可能となし、従来の粘着シート使用の利点と固定ビス使用の利点を同時に満足できるような改良されたパネル固定方法を提供することにある。
【０００９】
また、本発明の目的は、構造が単純であり、部品の修理、廃棄、リサイクル等が容易に可能であり、部品における糊残りがなく、しかも製造コストも低い画像表示装置を提供することにある。
【００１０】
さらに、本発明の目的は、フレーム等に対するパネルの固定や両者の分離が容易に可能なプラズマディスプレイ装置を提供することにある。
【００１１】
本発明の上記した目的やその他の目的は、以下の詳細な説明から容易に理解することができるであろう。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記した目的は、本発明によれば、画像表示パネルと、前記画像表示パネルの背面に該パネルを取り外し可能に取り付けた支持プレートとを含む画像表示装置であって、前記画像表示パネルと前記支持プレートの間に熱伝導性シートが挟み込まれており、かつ前記熱伝導性シートによって占有されていない前記支持プレートの表面に、前記画像表示装置の使用時に前記パネルを保持するのに十分な接着力を有するとともに、端部を引っ張ることで前記プレートから剥離することが可能な少なくとも１本の粘着テープが貼付されていることを特徴とする画像表示装置によって達成することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明は、画像表示パネルと、その画像表示パネルの背面に必要に応じて取り外し可能に取り付けた支持プレートとを含む画像表示装置にある。本発明で適用可能な画像表示パネルは、近年着目されているフラットディスプレイパネルであり、その典型例は、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、ＬＣＤパネル、ＰＤＰパネル、有機ＥＬパネルなどである。特にＰＤＰパネルは、その運転時にプラズマ放電に由来する多量の発熱があるので、本発明の適用に有用である。また、したがって、本発明の画像表示装置は、液晶表示装置、プラズマ表示装置、有機ＥＬ表示装置などを包含する。
【００１４】
画像表示パネルは、通常、矩形であり、種々のサイズで商業的に入手可能である。例えばＰＤＰの場合、そのサイズは比較的に大型で、通常、約７００ｍｍ（幅）×約４００ｍｍ（高さ）〜約１２００ｍｍ（幅）×約７００ｍｍ（高さ）が一般的である。また、画像表示パネルの厚さは、通常、約４〜１０ｍｍである。
【００１５】
本発明の画像表示装置において、支持プレートは、いろいろな材料から、いろいろな形状に形成することができる。一般的に、支持プレートは、画像表示パネルの支持体としての機能の他に、画像表示パネルにおいて一般的に多量の発熱があるので、放熱板としての機能もあわせて付与することが好ましい。また、画像表示パネルは一般的に約６〜１０ｋｇの重量物であるので、その重量を長期間にわたって支え得る強度も、支持プレートには必要である。
【００１６】
支持プレートは、上述のように放熱板としての機能を有していることが好ましく、したがって、プレート自体が放熱性あるいは熱伝導性に優れた材料から構成されていることが好ましい。適当な放熱性材料としては、金属材料、例えばアルミニウム、鉄、マグネシウム又はその合金などを挙げることができる。なお、装置の軽量化のため、なるべく軽い材料を使用することも好ましい。
【００１７】
支持プレートの形状及びサイズは、通常、これによって支持すべき画像表示パネルによって決定される。なお、放熱効果を高めるため、この支持プレートの一部に放熱フィンを取り付けたり通気孔を配設したりしてもよい。
【００１８】
本発明の画像表示パネルでは、画像表示パネルと支持プレートの間に熱伝導性シートが挟み込まれる。熱伝導性シートは、特に画像表示パネルの運転中に発生した多量の熱を支持プレートに伝達し、さらにはその支持プレートを介して装置外に放出するためのもので、それ自体で放熱特性を有する種々の熱伝導性材料から構成することができる。したがって、熱を効率よく伝達させるためには、熱伝導性シートは、画像表示パネルと支持プレートに対して密着していることが好ましい。なお、熱伝導性シートは、それに強い粘着性が備わっている場合、必要に応じて支持プレートからパネルを取り外す時に作業の障害となり、糊残りを生じるおそれもある。よって、熱伝導性シートは、パネルと支持プレートに対して密着性を有するが、粘着性を有しないことが好ましい。あるいは、粘着性を有していても、パネルの仮止めを可能とする程度の微粘着性であることが好ましい。換言すると、熱伝導性シートは、再剥離性を有しているのが好ましい。ここで、「再剥離性を有する」とは、支持プレートからパネルを取り外す際に、特殊な装置などを必要とせず、室温（２０〜３０℃）程度において手で容易に引き剥がす作業ができることである。具体的には、熱伝導性シートの室温における剥離強度は、１Ｎ／ｃｍ以下であるのが好ましい。
【００１９】
熱伝導性シートは、その伝熱効果、放熱効果を最大限に引き出すため、画像表示パネルと支持プレートの間でなるべく大きな面積を占有するように挟み込むのが好ましい。一般的には、画像表示パネルの背面あるいは支持プレートの表面の実質的な部分、通常、約８０〜９０％もしくはそれ以上を専有するように熱伝導性シートを配置することが好ましく、パネルや支持プレートの周縁部を残して配置することがさらに好ましい。しかし、必要ならば、熱伝導性シートをこのように中央部に配置することに代えて、多数のストライプ状の熱伝導性シートをそれぞれ一定の間隔をあけて規則的に配置してもよい。ストライプ状シートの配置方向は、縦方向でもよく、横方向でもよい。
【００２０】
熱伝導性シートは、画像表示パネルの種類やサイズなどに応じていろいろな厚さを有することができるというものの、通常、０．５〜３．０ｍｍの範囲の厚さを有しているのが好ましい。シートの厚さが０．５ｍｍを下回ると、画像表示パネルと支持プレートの間に空気を巻き込み易く、結果として十分な伝熱効果を得ることができない。また、反対に３．０ｍｍを上回ると、熱伝導性シートの熱抵抗が大きくなり、伝熱効果が損なわれる結果となる。
【００２１】
本発明の実施に使用する熱伝導性シートは、それが非粘着性もしくは微粘着性であって、所望レベルの熱伝導性を発現し得、また、取り扱い性を高めるに足る硬度を有している限りにおいて特に限定されるものではない。
【００２２】
有用な熱伝導性シートは、例えば特開平１１−２９２９９８号公報に開示されているように、分子中にエーテル結合を有するアクリル系モノマー、すなわち、アクリル系モノマー（アクリレート）又はメタクリル系モノマー（メタクリレート）から誘導されたポリマーと、該ポリマー中に分散せしめられた熱伝導性粒子とを含んでなる熱伝導性シートである。
【００２３】
本発明の画像表示装置では、熱伝導性シートによって占有されていない支持プレートの表面（あるいは、画像表示パネルの背面）に、画像表示装置の使用時にパネルを保持するのに十分な接着力を発現し、使用中のパネルの不用意な落下などを防止するとともに、端部を引っ張ることで、必要に応じてプレートから剥離し、引き離すことが可能な、よって、プレートを支持プレートから糊残りを生じることなく分離することが可能な、少なくとも１本の粘着テープが貼付される。
【００２４】
ここで使用される粘着テープは、好ましくは、通常は強力な接着力を示すことができる一方で、粘着テープの端部を引張ることで容易に剥離あるいは引き抜きが可能な両面粘着テープ、いわゆる伸びて剥せる「ストレッチリリーステープ」である。
【００２５】
本発明の実施において有用な粘着テープは、例えば、下記のような粘着テープである。
【００２６】
高度に伸長性で実質的に非回復性の基材及びその基材の両面に担持された感圧接着剤の層を含んでなるテープであって、該テープは、支持プレートに強く結合することができ、そしてさらに、支持プレートの表面から約３５°以下の角度で延伸された時にそこから除去されることができ、前記基材は、支持プレートの表面からの該テープの除去に先立って破壊されないだけ十分に高い破断点引張り強さを有する粘着テープ。
【００２７】
この粘着テープにおいて、基材は、少なくとも約１７ＭＰａ であり約５００ＭＰａ未満のヤング率を有することが好ましい。また、基材が、延伸後に約５０％未満の弾性回復を有することが好ましい。さらに、基材が、少なくとも約 １５０％の長手方向の破断点伸びを有することが好ましい。さらにまた、基材は、ポリオレフィン、ビニルコポリマー、オレフィン性コポリマー、アクリルポリマー及びコポリマー並びにこれらの組合せからなる群から選択される材料から作られることが好ましい。
【００２８】
さらに、この粘着テープにおいて、感圧接着剤は、１８０°の剥離角及び１２．７ｃｍ／分の剥離速度において約０．３Ｎ／ｃｍ〜約２０Ｎ／ｃｍの接着力値を有することが好ましい。
【００２９】
なお、上記した粘着テープについて、その詳細は、例えば特表平６−５０４０７７号公報に開示されている。
【００３０】
さらに、本発明の実施には次のような粘着テープも有利に使用することができる。
（１）基材及びその基材の両面に塗布された感圧接着剤の層を含んでなる粘着テープであって、前記基材は、約０．７５〜約２５ｍｍの厚さであるポリマーのフォーム層を含み、さらに前記基材は、約５０％〜約１２００％の長さ方向の破断時伸びを有し、前記テープは、支持プレートに強固に接着できるが、前記支持プレートの表面から約３５°以下の角度で引張られた後では、前記支持プレートからの前記テープの剥離前に前記基材が破断することがなく、かつ前記支持プレート上に実質的な感圧接着剤の残留物を残すこともなく、その後にそこから剥離することができる粘着テープ。
（２）多層の基材及びその基材の両面に塗布された感圧接着剤の層を含んでなる粘着テープであって、前記基材が、第１のポリマーのフォーム層とこれと互いに接合したポリマーフィルム層、あるいは第２のポリマーのフォーム層とからなり、さらに前記基材は約５０％〜約１２００％の長さ方向の破断時伸びを有し、前記テープは、支持プレートに強固に接着できるが、前記支持プレートの表面から約３５°以下の角度で引っ張られたあとでは、前記支持プレートからの前記テープの剥離前に前記基材が破断することなしに、その後そこから剥離することができる粘着テープ。
【００３１】
これらの粘着テープにおいて、ポリマーのフォーム層は、好ましくは、約０．７５〜約６．２５ｍｍの厚さである。また、基材は、好ましくは、約１６ＭＰａ より小さいヤング率を有する。
【００３２】
なお、この粘着テープについて、その詳細は、例えば特表平９−５０２２１３号公報に開示されている。
【００３３】
粘着テープは、熱伝導性シートによって占有されていない支持プレートの表面（あるいは、画像表示パネルの背面）で、粘着効果や取り扱い性などを考慮して任意の位置で、かつ任意の厚さで使用することができる。
【００３４】
例えば、粘着テープは、支持プレートの周縁部に貼付して有利に使用することができる。貼付形態は任意に変更可能であり、例えば、支持プレートの上辺及び下辺にそれぞれ１本の粘着テープを貼付してもよく、あるいはそれぞれ２本以上の粘着テープを並置して貼付してもよい。さもなければ、支持プレートの上辺及び下辺に貼付する粘着テープを長い１本としないで、２本もしくはそれ以上に分断して貼付してもよい。
【００３５】
また、支持プレートの左辺及び右辺にそれぞれ１本の粘着テープを貼付してもよく、あるいはそれぞれ２本以上の粘着テープを並置して貼付してもよい。さもなければ、支持プレートの左辺及び右辺に貼付する粘着テープを長い１本としないで、２本もしくはそれ以上に分断して貼付してもよい。
【００３６】
さらに、必要ならば、支持プレートの４辺、すなわち、上下左右の各辺を取り囲むように粘着テープを貼付してもよい。
【００３７】
粘着テープの貼付位置は、支持プレートの周縁部のみに限定されるものではない。所望ならば、支持プレートの表面に、放熱性シートと粘着テープとを交互に貼付してもよい。例えば、両者の複数本を縦一列で交互に貼付してもよく、さもなければ、横一列で交互に貼付してもよい。
【００３８】
支持プレートに粘着テープを貼付する時、その端部を支持プレートの端から飛び出したように構成することが好ましい。この端部をもって粘着テープを引き剥すことができ、作業性が向上するからである。
【００３９】
本発明の画像表示装置において、支持プレートに対する画像表示パネルの固定に使用される２本もしくはそれ以上の粘着テープの形状及びサイズは、通常、１台の画像表示装置において同一であるのが好ましい。取り扱い性や生産性が高められるからである。しかし、必要ならば、１台の画像表示装置において異なる形状又はサイズの粘着テープを任意に組み合わせて使用してもよい。
【００４０】
粘着テープは、通常、帯状であり、その幅及び長さは広い範囲で変更できるけれども、通常、約５〜３０ｍｍの幅である。また、粘着テープの厚さは、通常、約０．５〜３．０ｍｍの範囲である。
【００４１】
上述のような粘着テープを支持プレートに対する画像表示パネルの固定に使用した本発明の画像表示装置では、支持プレートからの画像表示パネルの分離を容易にできる。すなわち、固定用の粘着テープを手で引き伸ばして引き抜いた後、特殊な治具などを使用しないでも、すばやく簡単にパネルを剥すことができる。このことは、従来の粘着テープでは、高温状態に置いた後、強い力でパネルと支持プレートを引き剥したり、クサビ状の治具をパネルと支持プレートの間に打ち込んで、長時間高温状態で放置するなど、大型で特殊な装置が必要でしかも時間がかかったことを考慮すると、非常に注目すべき効果である。また、本発明の場合、パネル引き剥がしの治具や装置を使用しないで済むので、パネルを構成するガラス基板などの不用意な破損を生じることもない。
【００４２】
また、本発明の画像表示装置は、構造を簡単にすることができ、製造時間やコストの短縮を図ることができ、さらには、修理、リサイクル時などの分解も容易に可能であり、廃棄物も少なくすることができる。実際、本発明では、予め支持プレートに熱伝導性シートと粘着テープを貼り込んでおけば、それを画像表示パネルに圧着するだけで、簡単に固定作業を完了することができる。従来のネジ止め方法では、支持プレートやパネルにネジ止め用の金具を取り付けるなど、構造が複雑になり、部品点数も増えるという欠点を避けられなかったが、本発明では、このような欠点も解消することができる。
【００４３】
【実施例】
引き続いて、本発明をその実施例を参照して説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって限定されるものでないことは言うまでもない。
【００４４】
図４は、本発明によるプラズマディスプレイ装置の好ましい１例を示した分解斜視図である。プラズマディスプレイ装置１０は、ＰＤＰ１と支持プレートであるアルミニウム製フレーム２の間に矩形の熱伝導性シート３が挟み込まれた構造を採用している。ＰＤＰ１は、外形寸法が幅８０ｃｍ×高さ４５ｃｍ×奥行６５ｃｍの８２ｃｍ（３２インチ）ＰＤＰであった。また、熱伝導性シート３として、微粘着性のアルミナ分散アクリル樹脂フィルム（厚さ１．０ｍｍ、商品名「９８９１ＦＲ」、住友スリーエム社製）を幅７５ｃｍ×高さ４３ｃｍで使用した。なお、図４では熱伝導性シート３の左右両側に各１本の帯状両面粘着テープ４を貼付してあるが、本例では、図７に示すように、熱伝導性シート３の左右両側に、各２本の帯状両面粘着テープ４を貼付した。ここで使用した両面粘着テープ４は、引張りにより剥離できるアクリルフォーム系ストレッチリリース両面テープであり、幅１０ｍｍ×長さ４７ｃｍで使用した。さらに具体的にいうと、この両面粘着テープは、住友スリーエム社製アクリルフォームテープ「Ｙ−４６３０Ｆ」の両面にプライマー（住友スリーエム社製「Ｎ−２００」）を塗布し、両面コロナ処理した線状低密度ポリエチレン（５０μｍ厚）をこのフォームテープの両面にラミネートしたものを基材とし、この基材の両面に接着剤転写テープ（３Ｍ社製「９４７１ＬＥ」）を熱ラミネートしたものである。フレーム２の端には粘着テープ４の端部４ａをはみ出させた。
【００４５】
ＰＤＰ１をフレーム２に粘着テープ４で固定した後、ＰＤＰ１で実際にカラー画像の投影を５時間にわたって継続して実施した。ＰＤＰ１の長時間使用のために温度が上昇したにもかかわらず、ＰＤＰ１とフレーム２の間に大面積の熱伝導性シート３を密着させたので、ＰＤＰ１から発生した熱を、熱伝導性シート３を介して、フレーム２から効果的に放散させることができた。
【００４６】
次いで、カラー画像の投影を中止してＰＤＰ１の温度を室温まで低下させた後、図５に示すように、右側の粘着テープ４をその端部４ａのところで矢印Ａの方向（粘着テープの長手方向）に引張った。粘着テープ４の一部が伸びるとともに、あまり力をかけないでも、粘着テープそのものが糊残りを生じることなく引き抜けた。左側の粘着テープも、同様な手法で簡単に引き抜くことができた。熱伝導性シート３は再剥離性を有しているので、ＰＤＰ１をフレーム２からたやすく分離することができた。
【００４７】
次いで、上記と同じ分離作業を、図６に示すように、矢印Ａの引張り角度を０℃から約３５度に変更する違いを除いて反復した。図５の方法と比較して、より小さい力で簡単に粘着テープ４を引き抜くことができた。本発明者らの知見によると、本例で使用したような両面粘着テープは、粘着テープの長手方向に対して斜めに引張ると、テープ引き抜きの作業性がよくなる場合が多い。引張りの傾斜角度は、通常、約３５度以下が好ましく、さらに好ましくは、約１０〜３０度の範囲である。
【００４８】
図７〜図９は、それぞれ、本発明のプラズマディスプレイ装置におけるＰＤＰ固定方法の好ましい例を示したものである。例えば、粘着テープ４は、図４に示す方法では接着力が十分に確保できないような場合、図７に示すように、フレーム２の左側と右側にそれぞれ２本ずつ貼付してもよい。それぞれの粘着テープ４の端部４ａは、フレーム２の端から飛び出していることが好ましい。また、この別法として、やや幅広の粘着テープ４をフレーム２の左側と右側にそれぞれ１本ずつ貼付してもよい。なお、この場合には、粘着テープ４が長すぎるとテープの引き抜き作業に時間がかかったりするので、１本の粘着テープ４を図示のように中間位置で切断するのが好ましい。さらに、図９に示すように、フレーム２の上方の縁部と下方の縁部のそれぞれに、各２本の粘着テープ４を貼付してもよい。
【００４９】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、プラズマディスプレイ装置やその他の画像表示装置においてフラットディスプレイパネル（画像表示パネル）をフレーム等の支持プレートに取り付ける際に、パネルを保持するのに十分な接着力を示し、かつパネルの取り外し時には剥離も容易な粘着テープを使用可能となし、従来の粘着シート使用の利点と固定ビス使用の利点を同時に満足できるような改良されたパネル固定方法を提供することができる。
【００５０】
また、本発明によれば、構造が単純であり、部品の修理、廃棄、リサイクル等が容易に可能であり、部品における糊残りがなく、しかも製造コストも低い画像表示装置を提供することができる。
【００５１】
さらに、本発明によれば、フレーム等に対するパネルの固定や両者の分離が容易に可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のＰＤＰの一般的な構成を示した断面図である。
【図２】従来のプラズマディスプレイ装置の一例を示した斜視図である。
【図３】従来のプラズマディスプレイ装置のもう１つの例を示した分解斜視図である。
【図４】本発明のプラズマディスプレイ装置の好ましい１例を示した分解斜視図である。
【図５】本発明のプラズマディスプレイ装置における粘着テープ剥離方法の１例を示した正面図である。
【図６】本発明のプラズマディスプレイ装置における粘着テープ剥離方法のもう１つの例を示した正面図である。
【図７】本発明のプラズマディスプレイ装置におけるＰＤＰ固定方法の好ましい１例を示した正面図である。
【図８】本発明のプラズマディスプレイ装置におけるＰＤＰ固定方法のもう１つの好ましい例を示した正面図である。
【図９】本発明のプラズマディスプレイ装置におけるＰＤＰ固定方法のもう１つの好ましい例を示した正面図である。
【符号の説明】
１…ＰＤＰ
２…フレーム
３…熱伝導性シート
４…粘着テープ
４ａ…端部
１０…プラズマディスプレイ装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an image display device, and more particularly, to an image display device having a flat panel structure obtained by improving a method of fixing a display panel. The present invention particularly relates to a plasma display device.
[0002]
[Prior art]
It is well known that image display devices of cathode ray tubes (CRT) have been economically mass-produced with the progress and development of television technology so far. However, in recent years, a thin and lightweight flat panel display has attracted attention as a next-generation image display device instead of the CRT image display device.
[0003]
One of the typical flat panel displays is a liquid crystal display (LCD), which is a compact display device for a notebook personal computer, a mobile phone, a personal digital assistant (PDA), or other portable electronic information equipment. As already used. On the other hand, a plasma display panel (Plasma Display Panel: PDP) is a typical thin flat panel display having a large screen, and has actually begun to be used as a wall-mounted television for business use and recently for home use.
[0004]
For reference, the PDP 50 schematically shown in FIG. 1 shows only one discharge display cell 56 for simplification in the illustrated example, but usually includes many fine discharge display cells. I have. Further, each discharge display cell 56 is formed by a pair of glass substrates opposed to each other, that is, a front glass substrate 61 and a rear glass substrate 51, and a microstructured rib 54 arranged in a predetermined shape between these glass substrates. It is enclosed and defined. The front glass substrate 61 has a transparent display electrode 63 composed of a scanning electrode and a sustain electrode, a transparent dielectric layer 62, and a transparent protective layer 64 thereon. The back glass substrate 51 has an address electrode 53 and a dielectric layer 52 thereon. The display electrode 63 composed of the scanning electrode and the sustain electrode and the address electrode 53 are orthogonal to each other, and are arranged in a fixed pattern with an interval. Each discharge display cell 56 has a phosphor layer 55 on its inner wall and is filled with a rare gas (for example, Ne-Xe gas), so that self-luminous display can be performed by plasma discharge between the electrodes. I have.
[0005]
Generally, a PDP is used by being attached to an aluminum frame. Also, since the PDP has a considerable weight (usually about 8 to 10 kg) due to the use of a glass substrate, the PDP should not be easily peeled or dropped. In general, a method of attaching a PDP to a frame with a strong double-sided adhesive tape or fixing a plurality of portions with screws has been adopted. Furthermore, during the operation of the PDP, considerable heat is generated due to the plasma discharge, and usually reaches a high temperature of about 80 to 90 ° C. Therefore, a heat conductive sheet or a heat conductive adhesive sheet is sandwiched between the frame and the PDP to release heat. It is common practice to increase the effect.
[0006]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-11402 discloses a plasma display device as schematically shown in FIG. This display device includes a PDP 71, a heat radiating plate 72, and a heat radiating adhesive sheet 73 sandwiched therebetween. The pressure-sensitive adhesive sheet 73 is made of a heat-radiating pressure-sensitive adhesive composition containing a pressure-sensitive adhesive and a thermal conductivity-imparting agent. The surface of the pressure-sensitive adhesive sheet 73 has a large number of grooves 74 in order to smoothly perform the sticking operation and prevent air biting. Is formed. However, when the heat-dissipating pressure-sensitive adhesive sheet is stuck on the entire surface of the PDP in a non-peelable manner, there are some disadvantages. For example, when a defective product occurs during the manufacturing process, the heat radiating plate (frame chassis) cannot be removed from the defective panel and reused. Further, when a failure or breakage occurs in the PDP in use, it is impossible to remove only the PDP and repair or replace it with a new PDP. Furthermore, when the PDP is discarded or recycled, the adhesion between the PDP and the radiator plate is so strong that the two cannot be separated cleanly, which is a major obstacle to environmental beautification and recycling. Further, even if the PDP and the heat radiating plate can be separated from each other, it is impossible to prevent adhesive residue from occurring on these components.
[0007]
In order to avoid the above-mentioned problem when the PDP and the frame chassis are bonded with an adhesive sheet, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-319863 discloses a plasma display device as schematically shown in FIG. The plasma display device 80 includes a case 82 including a front case 84 and a back case 86, and an internal unit 83. The front case 84 also includes a light transmitting portion 81 made of glass or the like. The internal unit 83 includes an aluminum frame chassis 89, a PDP 87, and a heat conductive sheet 88 made of silicone or the like. In the plasma display device 80, since the configuration is employed in which the screws 92 are screwed into the plurality of fixing bosses 91 attached to the back surface of the PDP 87, the PDP 87 can be detachably fixed to the chassis 89. However, when the PDP is fixed by screwing in this way, the structure becomes complicated, the number of components required for assembly increases, and an increase in manufacturing cost cannot be avoided. In addition, since the screwing operation is complicated, it is desirable to provide a method in which the PDP can be easily attached and detached.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to use a pressure-sensitive adhesive tape which shows sufficient adhesive strength to hold a panel when a flat display panel is attached to a frame or the like in a plasma display device or another image display device, and is easily peelable. SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide an improved panel fixing method capable of simultaneously satisfying the advantages of using a conventional pressure-sensitive adhesive sheet and the advantages of using a fixing screw.
[0009]
Another object of the present invention is to provide an image display device which has a simple structure, allows easy repair, disposal, recycling and the like of components, has no adhesive residue on components, and has a low manufacturing cost. .
[0010]
It is a further object of the present invention to provide a plasma display device capable of easily fixing a panel to a frame or the like and separating them.
[0011]
The above and other objects of the present invention can be easily understood from the following detailed description.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the object described above is an image display device including an image display panel, and a support plate having the panel detachably attached to the back of the image display panel, wherein the image display panel and the support Adhesive force sufficient to hold the panel during use of the image display device on the surface of the support plate where a thermally conductive sheet is sandwiched between the plates and is not occupied by the thermally conductive sheet. And at least one pressure-sensitive adhesive tape which can be peeled off from the plate by pulling an end portion is attached.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention resides in an image display device including an image display panel and a support plate detachably attached to the back of the image display panel as needed. The image display panel applicable to the present invention is a flat display panel which has recently attracted attention, and typical examples thereof are not limited to those listed below, but include an LCD panel, a PDP panel, and an organic EL panel. And so on. In particular, the PDP panel is useful for the application of the present invention because it generates a large amount of heat due to plasma discharge during its operation. Therefore, the image display device of the present invention includes a liquid crystal display device, a plasma display device, an organic EL display device, and the like.
[0014]
Image display panels are usually rectangular and are commercially available in various sizes. For example, in the case of a PDP, its size is relatively large, and is generally about 700 mm (width) × about 400 mm (height) to about 1200 mm (width) × about 700 mm (height). The thickness of the image display panel is usually about 4 to 10 mm.
[0015]
In the image display device of the present invention, the support plate can be formed from various materials into various shapes. Generally, in addition to the function as the support of the image display panel, the support plate generally generates a large amount of heat in the image display panel. Therefore, it is preferable to provide the function as a heat radiating plate. Further, since the image display panel generally weighs about 6 to 10 kg, the supporting plate needs to have a strength capable of supporting the weight for a long period of time.
[0016]
The support plate preferably has a function as a heat radiating plate as described above. Therefore, it is preferable that the plate itself is made of a material having excellent heat radiating properties or thermal conductivity. Suitable heat dissipating materials include metal materials such as aluminum, iron, magnesium or alloys thereof. In order to reduce the weight of the apparatus, it is also preferable to use a material that is as light as possible.
[0017]
The shape and size of the support plate is usually determined by the image display panel to be supported thereby. In order to enhance the heat radiation effect, a radiation fin may be attached to a part of the support plate, or a ventilation hole may be provided.
[0018]
In the image display panel of the present invention, the heat conductive sheet is interposed between the image display panel and the support plate. The heat conductive sheet is used to transfer a large amount of heat generated during operation of the image display panel to the support plate, and to release the heat to the outside of the apparatus through the support plate. It can be composed of various kinds of heat conductive materials. Therefore, in order to transmit heat efficiently, it is preferable that the heat conductive sheet is in close contact with the image display panel and the support plate. If the heat conductive sheet has strong adhesiveness, it may hinder the operation when removing the panel from the support plate as necessary, and may cause adhesive residue. Therefore, the heat conductive sheet preferably has adhesiveness to the panel and the support plate, but preferably does not have adhesiveness. Alternatively, even if it has adhesiveness, it is preferable that it is slightly adhesive enough to temporarily fix the panel. In other words, the heat conductive sheet preferably has removability. Here, “has removability” means that the panel can be easily peeled off by hand at room temperature (20 to 30 ° C.) without requiring any special device when removing the panel from the support plate. is there. Specifically, the peel strength at room temperature of the heat conductive sheet is preferably 1 N / cm or less.
[0019]
The heat conductive sheet is preferably sandwiched between the image display panel and the support plate so as to occupy as large an area as possible in order to maximize the heat transfer effect and the heat radiation effect. Generally, it is preferable to arrange the heat conductive sheet so as to occupy a substantial portion of the back surface of the image display panel or the surface of the support plate, usually about 80 to 90% or more. More preferably, the plate is arranged so as to leave the peripheral portion. However, if necessary, instead of arranging the heat conductive sheets in the central portion in this way, a large number of stripe-shaped heat conductive sheets may be regularly arranged at regular intervals. The arrangement direction of the striped sheet may be a vertical direction or a horizontal direction.
[0020]
Although the heat conductive sheet can have various thicknesses depending on the type and size of the image display panel, etc., it usually has a thickness in the range of 0.5 to 3.0 mm. preferable. When the thickness of the sheet is less than 0.5 mm, air is easily entrapped between the image display panel and the support plate, and as a result, a sufficient heat transfer effect cannot be obtained. On the other hand, if the thickness exceeds 3.0 mm, the thermal resistance of the heat conductive sheet increases, resulting in a loss of the heat transfer effect.
[0021]
The heat conductive sheet used in the practice of the present invention is non-adhesive or slightly adhesive, can exhibit a desired level of heat conductivity, and has sufficient hardness to enhance handleability. It is not particularly limited as long as it exists.
[0022]
A useful heat conductive sheet is, for example, an acrylic monomer having an ether bond in the molecule, that is, an acrylic monomer (acrylate) or a methacrylic monomer (methacrylate), as disclosed in JP-A-11-292998. Is a heat conductive sheet comprising a polymer derived from the above and heat conductive particles dispersed in the polymer.
[0023]
In the image display device of the present invention, the surface of the support plate not occupied by the heat conductive sheet (or the back surface of the image display panel) exhibits a sufficient adhesive force to hold the panel when the image display device is used. In addition to preventing inadvertent dropping of the panel during use, it can be peeled from the plate as needed by pulling the end, and it can be separated, so that the glue remains on the plate from the support plate At least one adhesive tape that can be separated without being attached is attached.
[0024]
The pressure-sensitive adhesive tape used here is preferably a double-sided pressure-sensitive adhesive tape that can easily be peeled off or pulled out by pulling the end of the pressure-sensitive adhesive tape, while usually exhibiting a strong adhesive force, so-called stretched tape. It is a "stretch release tape" that can be peeled.
[0025]
Adhesive tapes useful in the practice of the present invention are, for example, the following adhesive tapes.
[0026]
A tape comprising a highly extensible, substantially non-recoverable substrate and a layer of pressure sensitive adhesive carried on both sides of the substrate, the tape strongly bonding to a support plate. And further can be removed therefrom when stretched at an angle of about 35 ° or less from the surface of the support plate, wherein the substrate is broken prior to removal of the tape from the surface of the support plate. Adhesive tape with sufficiently high tensile strength at break not to be.
[0027]
In this adhesive tape, the substrate preferably has a Young's modulus of at least about 17 MPa and less than about 500 MPa. It is also preferred that the substrate has an elastic recovery of less than about 50% after stretching. Further, it is preferred that the substrate have a longitudinal elongation at break of at least about 150%. Furthermore, the substrate is preferably made from a material selected from the group consisting of polyolefins, vinyl copolymers, olefinic copolymers, acrylic polymers and copolymers and combinations thereof.
[0028]
Further, in this pressure-sensitive adhesive tape, the pressure-sensitive adhesive preferably has an adhesive force value of about 0.3 N / cm to about 20 N / cm at a peel angle of 180 ° and a peel speed of 12.7 cm / min.
[0029]
The details of the above-mentioned pressure-sensitive adhesive tape are disclosed, for example, in Japanese Patent Publication No. 6-504077.
[0030]
Further, the following adhesive tapes can be advantageously used in the practice of the present invention.
(1) An adhesive tape comprising a substrate and a layer of a pressure-sensitive adhesive applied to both sides of the substrate, wherein the substrate is a polymer having a thickness of about 0.75 to about 25 mm. A foam layer, wherein the substrate further has a longitudinal elongation at break of from about 50% to about 1200%, wherein the tape is capable of firmly adhering to the support plate, but having about After being pulled at an angle of 35 ° or less, the substrate does not break before peeling the tape from the support plate, and a substantial pressure-sensitive adhesive residue is left on the support plate. An adhesive tape that can be subsequently peeled off without leaving.
(2) A pressure-sensitive adhesive tape comprising a multi-layer substrate and layers of a pressure-sensitive adhesive applied to both surfaces of the substrate, wherein the substrate is bonded to a foam layer of a first polymer and to this. And a foam layer of a second polymer, wherein the substrate has an elongation at break in the longitudinal direction of about 50% to about 1200%, and the tape is firmly attached to the support plate. Can be adhered, but after being pulled at an angle of about 35 ° or less from the surface of the support plate, the substrate is not broken before peeling the tape from the support plate, and then peeled therefrom. Adhesive tape that can be used.
[0031]
In these adhesive tapes, the polymer foam layer is preferably about 0.75 to about 6.25 mm thick. Also, the substrate preferably has a Young's modulus less than about 16 MPa.
[0032]
The details of this pressure-sensitive adhesive tape are disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. Hei 9-502213.
[0033]
Adhesive tape is used at any position and at any thickness considering the adhesive effect and handleability on the surface of the support plate (or the back of the image display panel) not occupied by the heat conductive sheet. can do.
[0034]
For example, the pressure-sensitive adhesive tape can be advantageously used by attaching it to the peripheral portion of the support plate. The attachment form can be arbitrarily changed. For example, one adhesive tape may be attached to the upper side and the lower side of the support plate, or two or more adhesive tapes may be attached side by side. Otherwise, the adhesive tape to be attached to the upper side and the lower side of the support plate may be divided into two or more pieces instead of one long adhesive tape.
[0035]
Also, one adhesive tape may be attached to each of the left side and the right side of the support plate, or two or more adhesive tapes may be attached side by side. Otherwise, the adhesive tape to be attached to the left side and the right side of the support plate may be divided into two or more pieces instead of one long piece and may be attached.
[0036]
Further, if necessary, an adhesive tape may be attached so as to surround the four sides of the support plate, that is, the upper, lower, left, and right sides.
[0037]
The sticking position of the adhesive tape is not limited to only the peripheral edge of the support plate. If desired, a heat dissipation sheet and an adhesive tape may be alternately attached to the surface of the support plate. For example, a plurality of both may be stuck alternately in a single vertical line, otherwise they may be stuck alternately in a single horizontal line.
[0038]
When the adhesive tape is attached to the support plate, it is preferable that the end is protruded from the end of the support plate. This is because the adhesive tape can be peeled off with this end, and the workability is improved.
[0039]
In the image display device of the present invention, it is preferable that the shape and size of two or more adhesive tapes used for fixing the image display panel to the support plate are usually the same in one image display device. This is because handleability and productivity are improved. However, if necessary, a single image display device may use any combination of adhesive tapes having different shapes or sizes.
[0040]
Adhesive tapes are usually band-shaped and their width and length can vary widely, but are usually about 5 to 30 mm wide. The thickness of the pressure-sensitive adhesive tape is usually in the range of about 0.5 to 3.0 mm.
[0041]
In the image display device of the present invention using the above-described adhesive tape for fixing the image display panel to the support plate, the image display panel can be easily separated from the support plate. That is, the panel can be quickly and easily peeled off without using a special jig or the like after the fixing adhesive tape is pulled out by hand. This means that with a conventional adhesive tape, after placing it in a high temperature state, the panel and the support plate are peeled off with a strong force, or a wedge-shaped jig is driven between the panel and the support plate for a long time in a high temperature state. This is a very remarkable effect considering that a large and special device is required, such as leaving the device unattended, and it takes time. Further, in the case of the present invention, since there is no need to use a jig or a device for peeling off the panel, no inadvertent damage to the glass substrate or the like constituting the panel is caused.
[0042]
In addition, the image display device of the present invention can have a simple structure, can reduce manufacturing time and cost, and can be easily disassembled for repair and recycling. Can also be reduced. In fact, in the present invention, if the heat conductive sheet and the adhesive tape are pasted on the support plate in advance, the fixing operation can be easily completed simply by pressing the image onto the image display panel. In the conventional screwing method, the disadvantage that the structure was complicated and the number of parts increased, such as attaching a metal fitting for screwing to the support plate and panel, was unavoidable. can do.
[0043]
【Example】
Subsequently, the present invention will be described with reference to examples thereof. It goes without saying that the present invention is not limited by these examples.
[0044]
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a preferred example of the plasma display device according to the present invention. The plasma display device 10 employs a structure in which a rectangular heat conductive sheet 3 is sandwiched between a PDP 1 and an aluminum frame 2 as a support plate. PDP1 was an 82 cm (32 inch) PDP with external dimensions of 80 cm wide × 45 cm high × 65 cm deep. Further, as the heat conductive sheet 3, a slightly tacky alumina-dispersed acrylic resin film (1.0 mm in thickness, trade name "9891FR", manufactured by Sumitomo 3M Limited) having a width of 75 cm and a height of 43 cm was used. In FIG. 4, one strip-shaped double-sided adhesive tape 4 is attached to each of the right and left sides of the heat conductive sheet 3, but in this example, as shown in FIG. Then, two strip-shaped double-sided adhesive tapes 4 were applied. The double-sided pressure-sensitive adhesive tape 4 used here is an acrylic foam-based stretch release double-sided tape that can be peeled off by pulling and has a width of 10 mm and a length of 47 cm. More specifically, this double-sided pressure-sensitive adhesive tape is a linear foam obtained by applying a primer (“N-200” manufactured by Sumitomo 3M) on both sides of an acrylic foam tape “Y-4630F” manufactured by Sumitomo 3M and performing double-sided corona treatment. The base material is a low-density polyethylene (50 μm thick) laminated on both sides of the foam tape, and an adhesive transfer tape (“9471LE” manufactured by 3M) is thermally laminated on both sides of the base material. The end 4a of the adhesive tape 4 protruded from the end of the frame 2.
[0045]
After fixing the PDP 1 to the frame 2 with the adhesive tape 4, the color image was actually projected on the PDP 1 continuously for 5 hours. Even though the temperature has risen due to long-time use of the PDP 1, the large-area heat conductive sheet 3 is adhered between the PDP 1 and the frame 2, so that the heat generated from the PDP 1 is transferred to the heat conductive sheet 3. , The radiation from the frame 2 can be effectively performed.
[0046]
Then, after the projection of the color image is stopped and the temperature of the PDP 1 is lowered to room temperature, as shown in FIG. 5, the right adhesive tape 4 is placed at the end 4a in the direction of arrow A (the longitudinal direction of the adhesive tape). ). A part of the adhesive tape 4 was extended, and the adhesive tape itself was pulled out without any adhesive residue, without applying much force. The left side of the adhesive tape could be easily pulled out by the same method. Since the heat conductive sheet 3 had removability, the PDP 1 could be easily separated from the frame 2.
[0047]
Next, the same separating operation as described above was repeated, except that the pulling angle of arrow A was changed from 0 ° C. to about 35 degrees as shown in FIG. As compared with the method of FIG. 5, the adhesive tape 4 could be easily pulled out with a smaller force. According to the findings of the present inventors, when the double-sided pressure-sensitive adhesive tape as used in this example is pulled obliquely with respect to the longitudinal direction of the pressure-sensitive adhesive tape, the workability of pulling out the tape is often improved. Generally, the inclination angle of the tension is preferably about 35 degrees or less, and more preferably about 10 to 30 degrees.
[0048]
7 to 9 each show a preferred example of the PDP fixing method in the plasma display device of the present invention. For example, when the adhesive force cannot be sufficiently secured by the method shown in FIG. 4, two pieces of the adhesive tape 4 may be attached to the left and right sides of the frame 2 as shown in FIG. 7. The end 4a of each adhesive tape 4 preferably projects from the end of the frame 2. Alternatively, a slightly wider adhesive tape 4 may be attached to each of the left and right sides of the frame 2 one by one. In this case, if the adhesive tape 4 is too long, it takes time to pull out the tape. Therefore, it is preferable to cut one adhesive tape 4 at an intermediate position as shown in the figure. Further, as shown in FIG. 9, two adhesive tapes 4 may be attached to each of the upper edge and the lower edge of the frame 2.
[0049]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, when a flat display panel (image display panel) is attached to a support plate such as a frame in a plasma display device or another image display device, the panel is held. Adhesive tape that shows sufficient adhesive strength and that can be easily peeled off when the panel is removed can be used, and an improved panel fixing method that can satisfy the advantages of using the conventional adhesive sheet and the use of fixing screws at the same time. Can be provided.
[0050]
Further, according to the present invention, it is possible to provide an image display device which has a simple structure, can easily repair, dispose, and recycle parts, has no adhesive residue on parts, and has a low manufacturing cost. .
[0051]
Further, according to the present invention, it is possible to provide a plasma display device capable of easily fixing a panel to a frame or the like and separating them.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a general configuration of a conventional PDP.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of a conventional plasma display device.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing another example of the conventional plasma display device.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a preferred example of the plasma display device of the present invention.
FIG. 5 is a front view showing one example of a method of peeling an adhesive tape in the plasma display device of the present invention.
FIG. 6 is a front view showing another example of the adhesive tape peeling method in the plasma display device of the present invention.
FIG. 7 is a front view showing a preferred example of a PDP fixing method in the plasma display device of the present invention.
FIG. 8 is a front view showing another preferred example of the PDP fixing method in the plasma display device of the present invention.
FIG. 9 is a front view showing another preferred example of the PDP fixing method in the plasma display device of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... PDP
2. Frame 3 Thermal conductive sheet 4 Adhesive tape 4a End 10 Plasma display device
