【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルなどの建設機械に備えられる盗難防止装置に係り、特に、建設機械に予め記憶された暗証番号と入力手段より入力された暗証番号を比較することによって適正な使用者による使用であるか否かを判定する盗難防止装置における暗証番号の書き換え手段に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平４−７０５５９号公報等に記載されているように、予め記憶された暗証番号と入力手段より入力された暗証番号とを比較し、両方の暗証番号が一致したときにキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を可能とし、両方の暗証番号が不一致であるときにはキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を阻止するエンジンの始動ロック装置を備えた建設機械が知られている。
【０００３】
かかるエンジンの始動ロック装置を備えると、予め建設機械に記憶されている暗証番号を知らない者は、エンジンを始動することができないので、建設機械の盗難を防止することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記公知文献に記載の発明は、建設機械に記憶されている暗証番号の書き換えについて何ら考慮されていないので、必ずしも万全の盗難防止効果を得ることができないという不都合がある。
【０００５】
即ち、建設機械はリース契約によって複数の使用者によって使用される可能性があるので、暗証番号の書き換えができないと、リース契約によって使用者が転々とした場合に、現在の適正な使用者の他に、当該リース契約に係る建設機械のエンジンを始動するに必要な暗証番号を知る者が存在することになり、万全の盗難防止効果を得ることができない。
【０００６】
本発明は、かかる従来技術の不備を解決するためになされたものであって、その目的は、建設機械に記憶されている暗証番号を随時書き換えることができ、建設機械の盗難を確実に防止できる装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、暗証番号の入力手段と、暗証番号の記憶手段と、前記入力手段より入力された暗証番号と前記記憶手段に記憶された暗証番号とを比較し、両方の暗証番号が一致したときにキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を可能とし、両方の暗証番号が不一致であるときにはキースイッチ操作によるエンジンスタータの始動を阻止する比較部とを備えた建設機械の盗難防止装置において、前記入力手段による前記記憶手段に記憶された暗証番号の書き換えを可能にする暗証番号書換手段を備えるという構成にした。
【０００８】
このように、記憶手段に記憶された暗証番号の書換手段を備えると、例えばリース契約時に当該リース契約に係る建設機械に記憶されている暗証番号を新たな暗証番号に書き換えることができるので、新たな暗証番号を当該リース契約の当事者にのみ連絡することにより、他の者によるエンジンの始動を防止することができ、建設機械の盗難をより確実に防止することができる。また、建設機械に元々備えられている入力手段による暗証番号の書き換えを可能にすると、暗証番号の書き換えに使用するための他の入力手段を備える必要がなく、暗証番号書換手段の構成を簡略化できるので、建設機械の盗難防止装置を安価に実施することができる。
【０００９】
また、前記の目的を達成するために、本発明は、前記構成の建設機械の盗難防止装置において、前記暗証番号書換手段として、操作時に前記記憶手段に設けられた未記録の暗証番号記録エリアへのアクセスを可能とし、前記入力手段による当該アクセスされた未記録の暗証番号記録エリアへの新たな暗証番号の記憶を可能にする暗証番号変更スイッチを備えるという構成にした。
【００１０】
このように、暗証番号書換手段として、操作時に記憶手段に設けられた未記録の暗証番号記録エリアへのアクセスを可能とし、入力手段による当該アクセスされた未記録の暗証番号記録エリアへの新たな暗証番号の記憶を可能にする暗証番号変更スイッチを備えると、未記録の暗証番号記録エリアに新たな暗証番号を順次記憶することができるので、新たな暗証番号を基準にしてエンジンスタータの始動と始動の阻止とを行うことによって、新たな暗証番号を知らない者による不正なエンジンの始動を防止することができ、建設機械の盗難を確実に防止することができる。また、建設機械に記憶されていた暗証番号を削除するのではなく、新たな暗証番号を順次記憶してゆくので、互いに異なる暗証番号を持つ複数人による１台の建設機械の共同使用も行うことができる。
【００１１】
また、前記の目的を達成するために、本発明は、前記構成の建設機械の盗難防止装置において、前記暗証番号書換手段として、操作時に前記記憶手段に記憶された暗証番号を消去し、前記入力手段による前記記憶手段への新たな暗証番号の記憶を可能にする隠しスイッチを備えるという構成にした。
【００１２】
このように、暗証番号書換手段として、操作時に記憶手段に記憶された暗証番号を消去し、入力手段による記憶手段への新たな暗証番号の記憶を可能にする隠しスイッチを備えると、記憶手段に記憶されている暗証番号を順次書き換えることができるので、最後に書き換えられた暗証番号を基準にしてエンジンスタータの始動と始動の阻止とを行うことによって、最後に書き換えられた暗証番号を知らない者による不正なエンジンの始動を防止することができ、建設機械の盗難を確実に防止することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る建設機械盗難防止装置の第１実施形態を、図１乃至図３を用いて説明する。図１は第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置の構成図、図２は第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置に備えられる記憶手段のメモリ構成を示す表図、図３は第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置を用いた暗証番号の書き換え手順を示すフロー図である。
【００１４】
図１に示すように、本例の建設機械盗難防止装置１は、暗証番号の入力手段であるテンキー２と、暗証番号の記憶手段である半導体メモリ３と、前記テンキー２より入力された暗証番号と前記半導体メモリ３に記憶された暗証番号とを比較する比較手段４と、暗証番号の変更時に操作される暗証番号変更スイッチ５と、エンジン始動用のキースイッチ６とエンジンスタータ７との間に介設されたトランジスタ８と、前記テンキー２、半導体メモリ３、比較手段４及び暗証番号変更スイッチ５を制御すると共に前記トランジスタ８への信号の出力を制御するＣＰＵ９とから構成されており、車載バッテリ１０からの電源の供給を受けて動作する。
【００１５】
前記半導体メモリ３には、図２に示すように、複数の暗証番号記録エリア１１ａ〜１１ｎが設けられおり、暗証番号がｎ回記憶できるようになっている。図２の例では、暗証番号記録エリア１１ａのみに暗証番号１２として４桁の数字「５６０３」が記憶されており、他の暗証番号記録エリア１１ｂ〜１１ｎは未記録になっている。
【００１６】
以下、このように構成された第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置１の動作について説明する。
【００１７】
エンジンの始動及び始動阻止の手順については、前記公知文献に記載のエンジンの始動ロック装置と同じであり、まずオペレータに暗証番号の入力を求め、オペレータがテンキー２を操作して暗証番号を入力すると、入力された暗証番号と半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶された暗証番号「５６０３」とが比較手段４によって比較される。比較手段４によって両方の暗証番号が一致したと判定されると、ＣＰＵ９からトランジスタ８のベース端子に一致信号が出力され、トランジスタ８が導通状態に切り替わって、キースイッチ６を操作することによるエンジンスタータ７の起動が可能になる。比較手段４による比較の結果、入力された暗証番号と半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶された暗証番号「５６０３」とが一致しないと判定された場合には、ＣＰＵ９からトランジスタ８のベース端子に一致信号が出力されないので、トランジスタ８が非導通状態のまま保持され、キースイッチ６を操作してもエンジンスタータ７が起動されない。これによって、暗証番号を知らない者による建設機械の盗難を防止することができる。
【００１８】
使用する暗証番号を変更する場合には、図３に示すように、テンキー２を操作して、半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶された既記録の暗証番号「５６０３」を入力する（手順Ｓ１）。これによって、ＣＰＵ９からトランジスタ８のベース端子に一致信号が出力され、トランジスタ８が導通状態に切り替わると共に、ＣＰＵ９への暗証番号変更スイッチ５より出力されるスイッチ信号の入力が解除される（手順Ｓ２）。この状態から暗証番号変更スイッチ５がオン操作又はオフ操作されると（手順Ｓ３）、暗証番号変更スイッチ５より出力されたスイッチ信号がＣＰＵ９に入力され、ＣＰＵ９により半導体メモリ３における未記録の暗証番号記録エリア１１ｂ〜１１ｎの１つ、例えば暗証番号記録エリア１１ｂが選択される（手順Ｓ４）。次に、テンキー２を操作して先に選択された暗証番号記録エリアの符号「１１ｂ」に対応する暗証番号変更用番号を入力すると（手順Ｓ５）、選択された暗証番号記録エリアの符号「１１ｂ」に対応する暗証番号変更用番号とテンキー２を操作することによる入力された暗証番号変更用番号とが比較手段４によって判定され（手順Ｓ６）、両番号が一致したと判定された場合には、選択された暗証番号記録エリア１１ｂへのアクセスが可能になる（手順Ｓ７）。しかる後に、テンキー２を操作して新たな暗証番号を入力すると（手順Ｓ８）、当該新たな暗証番号が先に選択された暗証番号記録エリア１１ｂに記憶される（手順Ｓ９）。以下、この新たな暗証番号を基準にして入力された暗証番号が適正か否かを判定することにより、建設機械の盗難を防止することができる。
【００１９】
したがって、例えばリース会社の社員が手順Ｓ１乃至手順Ｓ４までの手続をしてリース契約者にアクセス可能な暗証番号記録エリアの符号を告知し、リース契約者がこの告知された暗証番号記録エリアの符号に基づいて手順Ｓ５以降の手続を行うことにより、リース契約者以外の新たな暗証番号を知る者の数を最小限にすることができ、建設機械の盗難を防止することができる。
【００２０】
第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置は、暗証番号変更スイッチ５などの半導体メモリ３に記憶された暗証番号の書換手段を備えたので、半導体メモリ３に記憶された暗証番号を随時書き換えることができ、建設機械の盗難をより確実に防止することができる。また、建設機械に元々備えられているテンキー２を用いて暗証番号の書き換えを行うので、暗証番号の書き換えに使用するための他の入力手段を備える必要がなく、暗証番号書換手段の構成を簡略化できて、建設機械の盗難防止装置を安価に実施することができる。さらに、建設機械に記憶されていた暗証番号を削除するのではなく、新たな暗証番号を順次記憶してゆくので、互いに異なる暗証番号を持つ複数人による１台の建設機械の共同使用も可能になり、建設機械の使用を便利にすることができる。
【００２１】
次に、本発明に係る建設機械盗難防止装置の第２実施形態を、図４及び図５を用いて説明する。図４は第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置の構成図、図５は第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置を用いた暗証番号の書き換え手順を示すフロー図である。
【００２２】
図４から明らかなように、第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置２０は、暗証番号書換手段として、第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置１における暗証番号変更スイッチ５に代えて、オン操作時又はオフ操作時に半導体メモリ３に記憶された暗証番号を消去し、テンキー２による半導体メモリ３への新たな暗証番号の記憶を可能にする隠しスイッチ２１を備えたことを特徴とする。その他の構成については、第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置１と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
【００２３】
以下、このように構成された第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置２０の動作について説明する。
【００２４】
エンジンの始動及び始動阻止の手順については、前記第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置１と同一の手順で行われる。
【００２５】
使用する暗証番号を変更する場合には、図５に示すように、テンキー２を操作して、半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶された既記録の暗証番号「５６０３」を入力する（手順Ｓ１１）。これによって、ＣＰＵ９からトランジスタ８のベース端子に一致信号が出力され、トランジスタ８が導通状態に切り替わると共に、ＣＰＵ９への隠しスイッチ２１より出力されるスイッチ信号の入力が解除される（手順Ｓ１２）。この状態から隠しスイッチ２１がオン操作又はオフ操作されると（手順Ｓ１３）、隠しスイッチ２１より出力されたスイッチ信号がＣＰＵ９に入力され、ＣＰＵ９により半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶された暗証番号が削除される（手順Ｓ１４）。次に、テンキー２を操作して新たな暗証番号を入力すると（手順Ｓ１５）、この新たな暗証番号が半導体メモリ３の暗証番号記録エリア１１ａに記憶される（手順Ｓ１６）。以下、この新たな暗証番号を基準に入力された暗証番号が適正か否かを判定することによって、建設機械の盗難を防止することができる。
【００２６】
したがって、例えばリース会社の社員が手順Ｓ１１乃至手順Ｓ１４の手続をしてリース契約者に建設機械を引き渡し、リース契約者がテンキー２を操作して新たな暗証番号を入力することにより、リース契約者以外の者が新たな暗証番号を知ることができないので、建設機械の盗難を確実に防止することができる。
【００２７】
本例の建設機械盗難防止装置２０は、暗証番号書換手段として、操作時に記憶手段に記憶された暗証番号を消去し、テンキー２による半導体メモリ３への新たな暗証番号の記憶を可能にする隠しスイッチ２１を備えたので、半導体メモリ３に記憶されている暗証番号を順次書き換えることができる。よって、最後に書き換えられた暗証番号を基準にしてエンジンスタータ７の始動と始動の阻止とを行うことにより、最後に書き換えられた暗証番号を知らない者による不正なエンジンの始動を防止することができて、建設機械の盗難を確実に防止することができる。
【００２８】
なお、本例の建設機械盗難防止装置２０においては、複数の暗証番号記録エリアを有する半導体メモリ３を用いる必要はなく、１つの暗証番号記録エリアを有する半導体メモリ３を用いれば足りる。
【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る建設機械盗難防止装置は、記憶手段に記憶された暗証番号の書換手段を備えたので、例えばリース契約時に当該リース契約に係る建設機械に記憶されている暗証番号を新たな暗証番号に書き換えることができるので、新たな暗証番号を当該リース契約の当事者にのみ連絡することにより、他の者によるエンジンの始動を防止することができ、建設機械の盗難をより確実に防止することができる。また、建設機械に元々備えられている入力手段による暗証番号の書き換えを可能にすると、暗証番号の書き換えに他の入力手段を備える必要がなく、暗証番号書換手段の構成を簡略化できるので、建設機械の盗難防止装置を安価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置の構成図である。
【図２】第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置に備えられる記憶手段のメモリ構成を示す表図である。
【図３】第１実施形態に係る建設機械盗難防止装置を用いた暗証番号の書き換え手順を示すフロー図である。
【図４】第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置の構成図である。
【図５】第２実施形態に係る建設機械盗難防止装置を用いた暗証番号の書き換え手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
１，２０ 建設機械盗難防止装置
２ テンキー（入力手段）
３ 半導体メモリ（記憶手段）
４ 比較手段
５ 暗証番号変更スイッチ
６ キースイッチ
７ エンジンスタータ
８ トランジスタ
９ ＣＰＵ
１０ 車載バッテリ
１１ａ〜１１ｎ 暗証番号記録エリア
１２ 暗証番号
２１ 隠しスイッチ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-theft device provided in a construction machine such as a hydraulic shovel, and in particular, is used by an appropriate user by comparing a password stored in the construction machine in advance with a password input from input means. The present invention relates to a means for rewriting a personal identification number in an anti-theft device for determining whether or not the password is valid.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-70559, a pre-stored password is compared with a password input from input means, and when both passwords match, a key is detected. 2. Description of the Related Art There is known a construction machine provided with an engine start lock device that enables starting of an engine starter by a switch operation and prevents starting of the engine starter by a key switch operation when both passwords do not match.
[0003]
When the engine start lock device is provided, a person who does not know the password stored in the construction machine in advance cannot start the engine, so that the construction machine can be prevented from being stolen.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the invention described in the above-mentioned known document does not consider rewriting of the password stored in the construction machine at all, there is an inconvenience that a thorough anti-theft effect cannot always be obtained.
[0005]
In other words, since construction equipment may be used by multiple users according to a lease contract, if the password cannot be rewritten, if the user changes from one to another according to the lease contract, the other In addition, there is a person who knows the password required to start the engine of the construction machine according to the lease contract, so that a thorough anti-theft effect cannot be obtained.
[0006]
The present invention has been made in order to solve the deficiencies of the related art, and an object thereof is to be able to rewrite a password stored in a construction machine at any time, and to reliably prevent the construction machine from being stolen. It is to provide a device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a password input unit, a password storage unit, and compares a password input from the input unit with a password stored in the storage unit. A construction unit comprising: a comparison unit that enables the start of the engine starter by operating the key switch when both passwords match, and prevents the start of the engine starter by operating the key switch when both passwords do not match. In the anti-theft device of the present invention, a configuration is provided in which a password rewriting means is provided which enables the input means to rewrite the password stored in the storage means.
[0008]
As described above, if the password rewriting means for the password stored in the storage means is provided, for example, at the time of a lease contract, the password stored in the construction machine related to the lease contract can be rewritten with a new password, so that a new password can be obtained. By notifying only the party to the lease contract of the personal identification number, it is possible to prevent the engine from being started by another person, and to more reliably prevent theft of the construction machine. Also, if the password can be rewritten by the input means originally provided in the construction machine, there is no need to provide another input means for use in rewriting the password, and the configuration of the password rewriting means is simplified. Therefore, the antitheft device for construction equipment can be implemented at low cost.
[0009]
Further, in order to achieve the above object, the present invention provides the construction machine antitheft device having the above-mentioned configuration, wherein the password rewriting means is provided to an unrecorded password recording area provided in the storage means at the time of operation. And a password change switch that enables the input means to store a new password in the accessed unrecorded password recording area.
[0010]
In this way, as the password rewriting means, it is possible to access the unrecorded password recording area provided in the storage means at the time of operation, and to input a new password to the accessed unrecorded password recording area by the input means. If a password change switch is provided to enable the storage of a password, a new password can be sequentially stored in an unrecorded password recording area, so that starting the engine starter based on the new password can be performed. By preventing the start of the engine, it is possible to prevent a person who does not know the new password from illicitly starting the engine, thereby reliably preventing the construction machine from being stolen. In addition, since the security code stored in the construction machine is not deleted but a new security code is sequentially stored, a plurality of persons having different security codes may share one construction machine. Can be.
[0011]
In order to achieve the above object, the present invention provides the construction machine antitheft device having the above configuration, wherein the password rewriting means erases the password stored in the storage means at the time of operation, and And a hidden switch that enables the storage means to store a new password in the storage means.
[0012]
In this way, as the password rewriting means, when a secret switch is provided which erases the password stored in the storage means at the time of operation and enables storage of a new password in the storage means by the input means, Since the stored PIN can be sequentially rewritten, starting and stopping the engine starter based on the last rewritten PIN can prevent anyone who does not know the last rewritten PIN. As a result, unauthorized starting of the engine can be prevented, and theft of the construction machine can be reliably prevented.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a construction machine antitheft device according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a configuration diagram of a construction machine anti-theft device according to the first embodiment, FIG. 2 is a table diagram showing a memory configuration of storage means provided in the construction machine anti-theft device according to the first embodiment, and FIG. It is a flowchart which shows the rewriting procedure of the personal identification number using the construction machine anti-theft device which concerns on embodiment.
[0014]
As shown in FIG. 1, a construction machine antitheft device 1 of this embodiment includes a numeric keypad 2 as a password input unit, a semiconductor memory 3 as a password storage unit, and a password input from the numeric keypad 2. Comparing means 4 for comparing the password with a password stored in the semiconductor memory 3, a password change switch 5 operated when the password is changed, and a key switch 6 for starting the engine and an engine starter 7. It comprises an interposed transistor 8 and a CPU 9 which controls the numeric keypad 2, the semiconductor memory 3, the comparing means 4 and the password change switch 5 and controls the output of a signal to the transistor 8. It operates by receiving power from the power supply 10.
[0015]
As shown in FIG. 2, the semiconductor memory 3 is provided with a plurality of personal identification number recording areas 11a to 11n so that the personal identification number can be stored n times. In the example of FIG. 2, the four-digit number "5603" is stored as the security code 12 only in the security code recording area 11a, and the other security code recording areas 11b to 11n are unrecorded.
[0016]
Hereinafter, the operation of the construction machine antitheft device 1 according to the first embodiment configured as described above will be described.
[0017]
The procedure of starting and stopping the engine is the same as that of the engine start lock device described in the above-mentioned known document. First, the operator is requested to input a password, and the operator operates the numeric keypad 2 to input the password. The comparison means 4 compares the inputted personal identification number with the personal identification number “5603” stored in the personal identification number recording area 11 a of the semiconductor memory 3. If the comparison means 4 determines that both passwords match, a match signal is output from the CPU 9 to the base terminal of the transistor 8, the transistor 8 is switched to the conductive state, and the engine starter is operated by operating the key switch 6. 7 can be activated. As a result of the comparison by the comparing means 4, when it is determined that the input personal identification number and the personal identification number "5603" stored in the personal identification number recording area 11a of the semiconductor memory 3 do not match, the CPU 9 sends the base number of the transistor 8 to the base. Since no coincidence signal is output to the terminal, the transistor 8 is maintained in a non-conductive state, and the engine starter 7 is not started even if the key switch 6 is operated. This can prevent the construction machine from being stolen by a person who does not know the password.
[0018]
To change the password to be used, as shown in FIG. 3, the ten key 2 is operated to input the already recorded password "5603" stored in the password recording area 11a of the semiconductor memory 3 (see FIG. 3). Procedure S1). As a result, a coincidence signal is output from the CPU 9 to the base terminal of the transistor 8, the transistor 8 is switched to the conductive state, and the input of the switch signal output from the password change switch 5 to the CPU 9 is canceled (step S2). . When the security code change switch 5 is turned on or off in this state (step S3), the switch signal output from the security code change switch 5 is input to the CPU 9, and the CPU 9 stores an unrecorded security code in the semiconductor memory 3. One of the recording areas 11b to 11n, for example, the personal identification number recording area 11b is selected (step S4). Next, when the ten key 2 is operated to input a password for changing the password corresponding to the code "11b" of the previously selected password recording area (step S5), the code "11b" of the selected password recording area is entered. Is determined by the comparing means 4 (step S6), and if the numbers are determined to match, the personal identification number change number corresponding to "" and the number input by operating the numeric keypad 2 are determined. Then, the access to the selected password recording area 11b becomes possible (step S7). Thereafter, when the user enters a new password by operating the numeric keypad 2 (step S8), the new password is stored in the previously selected password recording area 11b (step S9). Hereinafter, it is possible to prevent the construction machine from being stolen by determining whether the input password is appropriate based on the new password.
[0019]
Therefore, for example, an employee of the leasing company notifies the code of the personal identification number recording area accessible to the lease contractor by performing the procedures from step S1 to step S4, and the lease contractor sets the code of the notified personal identification number recording area. By performing the procedure from step S5 based on the above, the number of persons who know the new password other than the lease contractor can be minimized, and the construction machine can be prevented from being stolen.
[0020]
Since the construction machine antitheft device according to the first embodiment includes rewriting means for rewriting the personal identification number stored in the semiconductor memory 3 such as the personal identification number change switch 5, the personal identification number stored in the semiconductor memory 3 can be rewritten as needed. And the construction machine can be more reliably prevented from being stolen. Further, since the password is rewritten using the numeric keypad 2 originally provided in the construction machine, there is no need to provide another input means for rewriting the password, and the configuration of the password rewriting means is simplified. Thus, the antitheft device for construction equipment can be implemented at low cost. Further, instead of deleting the personal identification number stored in the construction machine, a new personal identification number is sequentially stored, so that a plurality of persons having different personal identification numbers can use one construction machine jointly. This makes it easier to use construction machines.
[0021]
Next, a second embodiment of a construction machine antitheft device according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 4 is a configuration diagram of the construction machine antitheft device according to the second embodiment, and FIG. 5 is a flowchart showing a procedure for rewriting a personal identification number using the construction machine antitheft device according to the second embodiment.
[0022]
As is clear from FIG. 4, the construction machine antitheft device 20 according to the second embodiment is configured as a password rewriting means, instead of the password change switch 5 in the construction machine antitheft device 1 according to the first embodiment. A secret switch 21 is provided for erasing the password stored in the semiconductor memory 3 at the time of an ON operation or an OFF operation, and enabling a new password to be stored in the semiconductor memory 3 using the numeric keypad 2. Other configurations are the same as those of the construction machine antitheft device 1 according to the first embodiment, and corresponding portions are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0023]
Hereinafter, the operation of the construction machine antitheft device 20 according to the second embodiment configured as described above will be described.
[0024]
The procedure of starting and stopping the engine is performed in the same procedure as that of the construction machine antitheft device 1 according to the first embodiment.
[0025]
To change the password to be used, as shown in FIG. 5, the ten key 2 is operated to input the already recorded password "5603" stored in the password recording area 11a of the semiconductor memory 3 (see FIG. 5). Procedure S11). As a result, a coincidence signal is output from the CPU 9 to the base terminal of the transistor 8, the transistor 8 is switched to the conductive state, and the input of the switch signal output from the hidden switch 21 to the CPU 9 is canceled (step S12). When the hidden switch 21 is turned on or off from this state (step S13), the switch signal output from the hidden switch 21 is input to the CPU 9 and stored in the password recording area 11a of the semiconductor memory 3 by the CPU 9. The password is deleted (step S14). Next, when a new password is input by operating the numeric keypad 2 (step S15), the new password is stored in the password recording area 11a of the semiconductor memory 3 (step S16). Hereinafter, it is possible to prevent the construction machine from being stolen by determining whether or not the input password is appropriate based on the new password.
[0026]
Therefore, for example, an employee of the leasing company hands over the construction machine to the leasing contractor by performing the procedures of steps S11 to S14, and the leasing contractor operates the numeric keypad 2 and inputs a new password, whereby the leasing contractor Since no other person can know the new password, theft of the construction machine can be reliably prevented.
[0027]
The construction machine antitheft device 20 of the present embodiment, as a security code rewriting means, erases the security code stored in the storage means at the time of operation, and allows the ten key 2 to store a new security code in the semiconductor memory 3. Since the switch 21 is provided, the password stored in the semiconductor memory 3 can be sequentially rewritten. Therefore, by starting and stopping the start of the engine starter 7 based on the last rewritten password, it is possible to prevent an unauthorized engine start by a person who does not know the last rewritten password. As a result, theft of the construction machine can be reliably prevented.
[0028]
In the construction machine antitheft device 20 of the present embodiment, it is not necessary to use the semiconductor memory 3 having a plurality of password recording areas, and it is sufficient to use the semiconductor memory 3 having one password recording area.
[0029]
【The invention's effect】
As described above, since the construction machine antitheft device according to the present invention includes the rewriting means for the password stored in the storage means, for example, the password stored in the construction machine related to the lease contract at the time of the lease contract Since the number can be rewritten with a new PIN, contacting the new PIN only to the parties to the lease contract can prevent the engine from being started by another person, and prevent theft of construction machinery. It can be reliably prevented. Also, if the password can be rewritten by the input means originally provided in the construction machine, it is not necessary to provide another input means for rewriting the password, and the configuration of the password rewriting means can be simplified, so that the construction can be simplified. An anti-theft device for a machine can be implemented at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a construction machine antitheft device according to a first embodiment.
FIG. 2 is a table showing a memory configuration of storage means provided in the construction machine antitheft device according to the first embodiment.
FIG. 3 is a flowchart showing a procedure for rewriting a personal identification number using the construction machine antitheft device according to the first embodiment.
FIG. 4 is a configuration diagram of a construction machine antitheft device according to a second embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing a procedure for rewriting a personal identification number using the construction machine anti-theft device according to the second embodiment.
[Explanation of symbols]
1,20 Construction machine anti-theft device 2 Numeric keys (input means)
3. Semiconductor memory (storage means)
4 Comparison means 5 Password change switch 6 Key switch 7 Engine starter 8 Transistor 9 CPU
10 In-vehicle batteries 11a to 11n PIN recording area 12 PIN 21 hidden switch
