【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ロックアーム付きのコネクタが知られている。このコネクタの一例としは、図６に示すように、ハウジング１の上面に、前端から後端側に向けて延出するようにして撓み変形可能なロックアーム２が設けられた構造を挙げることができる。このコネクタは、ロックアーム２が内方に撓み変形しつつ相手のコネクタと嵌合することができ、正規に嵌合されるとロックアーム２が元姿勢に復動して突起３が相手のコネクタに係止することでロックするようになっている。
【０００３】
また、ロックアーム２を挟んだ両側には、ロックアーム２の撓み変形空間を側方から覆うべく保護壁４が立てられており、両保護壁４から一対のめくれ上がり防止部５が突設される一方、ロックアーム２の両側縁に、めくれ上がり防止部５の下面に係止可能な被係止部６が突設されていて、ロックアーム２の正規の撓み方向とは反対方向にめくれ上がることを防止する手段が講じられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近ではコネクタの小型化に対する要請が高まっており、高さ方向に対する小型化（低背化）に対しても改善が望まれていた。しかし、上記した構造のものでは、ロックアーム２の上面よりも上位にめくれ上がり防止部５が配置されるため、めくれ上がり防止部５の分だけ高さ方向の寸法が増加してしまい、低背化に寄与しないものであった。
【０００５】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は低背化を達成することができるコネクタを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項１の発明は、コネクタハウジングの外側面にはロックアームが設けられ、このロックアームは相手側コネクタハウジングとの嵌合途上では前記コネクタハウジングの外側面に接近する方向へ撓み変形し嵌合完了に伴って復帰し前記相手側コネクタハウジングと係止することによって前記両コネクタハウジングを嵌合状態にロック可能とされ、かつ前記コネクタハウジングの外側面で前記ロックアームの幅方向外側に隣接した位置には保護壁が立設されてなるコネクタであって、前記ロックアームの幅方向側縁部は、前記コネクタハウジングの外側面から遠ざかる方向へ向けて前記ロックアームを徐々に幅狭とするようなテーパー状の規制面が形成される一方、前記保護壁の対向面には前記規制面の勾配に適合する傾斜面をもち前記ロックアームが前記コネクタハウジングの外側面から遠ざかる方向へ変形したときに前記規制面と当接することによってこの遠ざかる方向への変形を規制可能な受け面が形成されていることを特徴とするものである。
【０００７】
また、請求項２の発明は、請求項１記載のものにおいて、ロックアームは自由端側がロック解除のための操作部となった片持ち状に形成されるとともに、前記保護壁はこの操作部の幅方向外側に隣接した位置に一対配され、かつ前記規制面は前記操作部の幅方向両側縁部に形成され、前記受け面は両保護壁の対応位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするものである。
【０００８】
【発明の作用及び効果】
＜請求項１の発明＞
例えば、ロックアームに異物が触れて通常の撓み方向（コネクタハウジングの外側面に接近する方向）とは逆のめくれ上がり方向に撓み変形させられることを想定した場合において、請求項１の発明によれば、ロックアームの規制面と保護壁の受け面とが当たり合うことによってロックアームの過度のめくれ上がり変形を規制することができる。
【０００９】
また、規制面と受け面との当たり合いを、ロックアームの変形方向外側の面に設定するのでなく、変形方向とほぼ直交する幅方向側縁部に設定したため、つまりこうした過度変形に対する規制手段をほぼロックアームの高さ寸法内に設定することができるため、コネクタハウジング全体の低背化を達成することができる。
【００１０】
＜請求項２の発明＞
ロックアームを片持ち状とした場合、自由端側ではロックアームとコネクタハウジングとの間に進入した電線によってロックアームがめくれ上げられてしまうことが懸念されるが、請求項２の発明では自由端側に配された保護壁によって電線の噛み込みの事態を未然に回避することができる。また、異物によってロックアームがめくれ上げられてしまう場合においても、規制面と受け面との当たり合いによってその方向への変形を規制することができる。しかも、その場合において、規制面と受け面との当たり合いはロックアームの幅方向両側においてなされるため、規制を幅方向でバランス良く行うことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図において、１５は合成樹脂材にて一体に形成されたコネクタハウジングであり、内部には幅方向に複数室のキャビティ１６が整列し、さらにこれらは上下二段に設けられている。各キャビティ１６は前後方向に沿って貫通しており、端子金具１０を後方より挿通して内部に収容することができる。このコネクタハウジング１５の前壁には、相手側コネクタハウジングに収容された端子金具（雄端子金具）のタブがキャビティ１６内に前方から進入するのを許容するタブ挿通孔１９が開口しており、その孔縁には全周にわたって略すり鉢状をなす誘導面２０が形成されることで、タブの進入動作が円滑になされるようになっている。コネクタハウジング１５の前壁のうちタブ挿通孔１９よりも上方位置（次述するランス１７の撓み方向にずれた位置）には、コネクタハウジング１５を成形するときにランス１７を成形する際の金型を前方へ型抜きするための型抜き孔２１が開口している。
【００１２】
一方、各キャビティ１６の天井面の前部には端子金具１０に対して係止するランス１７が配されている。ランス１７は端子金具１０の挿入方向に沿って延びるとともに、その先端中央部はコネクタハウジング１５の前壁の内面と接続され、このことによってランス１７は両持ち梁状に形成されている。また、ランス１７は上下方向への撓み可能に形成され、端子金具１０が同ランス１７を通過することに伴って上方へ撓み変形し、通過後には復帰して端子金具１０に形成された係止部１３に係止して端子金具１０の抜け止めを行う。
【００１３】
ここで、端子金具１０について説明すると、端子金具１０は所定の展開形状に打ち抜かれた金属板を折り曲げて形成したものであり、前部側には相手側端子金具である雄端子金具と接続可能な本体部１１が配され、後部側には電線Ｗとの接続のためのバレル部１４が配されている。本体部１１はほぼ箱形状をなし、その内部には撓み変形可能な弾性舌片１２が折り返しによって形成され、本体部１１内に進入した雄端子金具のタブ部と弾性的に接触可能である。また、本体部１１の上面における長さ方向の中央部は所定範囲に亘って切り欠かれ、ランス１７が嵌り込むことができるようになっている。そして、その切り欠かれた部分の前端縁部が前記した係止部１３となってランス１７と係止可能である。
【００１４】
コネクタハウジング１５の上面において、幅方向両端部には相手側コネクタハウジングとの嵌合を案内するための一対のガイドリブ２２が立設されている。また、同面の幅方向中央部には、両コネクタハウジングを嵌合状態でロックするためのロックアーム２３が設けられている。ロックアーム２３は同面の前端部から後方へ向けて片持ち状に、かつ上下方向への撓み可能に延出形成されている。ロックアーム２３は前後に延びる一対のアーム片２４を有し、その途中の位置で両アーム片２４を連結するようにしている。また、この連結している部分はアーム片２４よりも薄肉にしてあるとともに、その長さ方向中央部にはロック突部２５が突出形成されている。ロック突部２５は相手側コネクタハウジングと正規に嵌合したときに、詳細には図示しないが、相手側コネクタハウジングに形成されたロック受け部と係止可能であり、図示のものではロック突部２５の上面は両アーム片２４の上面とほぼ面一となるようにしてある。また、両ロックアーム２３の先端部（自由端部）の上面間も連結してあり、ロック解除のための操作部２６となっている。操作部２６の上面後縁はほぼ全幅にわたってさらに一段高くしてあり、ロック解除操作時の引っ掛かり突縁２９としてある。
【００１５】
なお、コネクタハウジング１５の上面は図４に示すように、その長さ方向の中央部において階段状に段差が設けてあり、後方へ行くに連れて低くなるようにしてある。つまり、ロックアーム２３の操作部２６側の撓み空間の高さが高くなり、これによってロック解除操作のための撓み代を確保するようにしている。
【００１６】
また、コネクタハウジング１５の上面において、ロックアーム２３の幅方向両側部には両アーム片２４と並列して保護壁３０が立設されている。両保護壁３０は、基部３１とこの基部３１の後端部に連続するめくれ上がり規制部３２とからなっている。
【００１７】
基部３１は、両アーム片２４とほぼ同じ長さでかつほぼ同じ高さをもって平板状をなして形成されており、両コネクタハウジングが嵌合状態にあるときに、ロックアーム２３が不用意に外力を受けてロック解除がなされないようにする役割を果たす。
【００１８】
めくれ上がり規制部３２は、ロックアーム２３が通常の撓み方向とは逆方向、つまりめくれ上がり方向の撓みがなされないようにするためのものである。すなわち、ロックアーム２３の操作部２６は両アーム片２４の外側面より幅方向へ張り出し、その幅方向の側面上部は上方へ行くに連れて幅狭となる勾配をもった規制面２７が形成され、この規制面２７より下側は鉛直に切り落とされて鉛直面２８となっている。一方、めくれ上がり規制部３２は、ロックアーム２３の操作部２６の幅方向外側に隣接した位置において基部３１とは直交する向きに張り出している。また、それぞれは操作部２６の前後長とほぼ同じ前後長を有しかつ引っ掛かり突縁２９とほぼ同じ高さ（厳密には若干低い程度の高さ）をもって形成されている。さらに、めくれ上がり規制部３２のうちロックアーム２３の操作部２６と対向する側の縁は規制面２７と所定の隙間を保有しつつ、規制面２７と同じ勾配をもって平行に対面する受け面３３が形成されている。したがって、ロックアーム２３がめくれ上がり方向へ撓み変形したときには、規制面２７と受け面３３とが当接し合うことによって、ロックアーム２３が弾性限界を越えてめくれ上がり変形を生じさせるのを規制することができる。
【００１９】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。コネクタハウジング１５が図示しない雄コネクタハウジングと嵌合するときには、ロックアーム２３は下方へ撓み変形し、両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至った時点で復帰変形し、ロック突部２５が雄コネクタハウジングの一部と係止する。これによって、両コネクタハウジングが嵌合状態でロックする。
【００２０】
そして、この実施形態ではロックアーム２３の両側に沿うようにして保護壁３０が設けられ、操作部２６の側方にもめくれ上がり規制部３２が並設されているため、雄コネクタハウジングと係止状態にあるロックアーム２３が不用意に押されてしまう事態が有効に回避されている。また、両コネクタハウジングが嵌合しているときには、キャビティ１６からは端子金具１０に接続された電線Ｗが引き出されるため、配索方向によってはロックアーム２３との干渉も懸念されるが、保護壁３０の存在によって、電線Ｗがロックアーム２３の下方空間（撓み空間）に進入してロックアーム２３をめくれ上げてしまう事態はほぼ完全に回避されている。
【００２１】
ただ、ロックアーム２３のめくれ上がりは上記した電線Ｗを原因として引き起こされるものとは限らず、異物（ドライバー等の工具等）による不用意な操作によることも考えられる。しかし、本実施形態では、そのような不用意な操作によってめくれ上がりが生じたとしても、規制面２７と受け面３３とが当たり合うことによって、ロックアーム２３を弾性限界内での変形に留めることができ、したがって、ロックアーム２３はその本来の機能を失わずにすむ。
【００２２】
ところで、この実施形態では、ロックアーム２３のめくれ上がり防止を、ロックアーム２３の側面部に設けた規制面２７と、これに側方から対面する受け面３３とによって行うようにしている。換言すれば、めくれ上がり防止のための構造を、ロックアーム２３の高さ範囲内に設定している。したがって、めくれ上がり防止の構造を設定しても、ロックアーム２３の高さを越えてしまうことがないため、コネクタの低背化に寄与する。これに対し、例えばロックアームの上方において両保護壁間を架け渡し、その下面を規制面とするような形式では、めくれ上がり防止構造を配置したことによってコネクタが高さ方向に大型化してしまう。また、ロックアームの側面部に高さ方向の段差を設ける一方、保護壁からはこの段差の上方に張り出すようにして規制面を設ける形式も考えられる。そのようなものでは、めくれ上がり防止のための構造をロックアームの高さ寸法内に収めることも一応は可能である。しかし、このようにした場合にも係止力確保のためには規制面の厚み、段差面を有する面の厚みのいずれをも確保しなければならず、ロックアームの撓み空間を必要最小限の範囲しか確保できない状況下では、厚みの増大分をロックアームの撓み方向に求めることはできず、撓み方向とは異なる方向に求めざるを得ない。かくして、この形式のものもコネクタが高さ方向に大型化せざるを得ないのである。その点、本実施形態のものでは上記したような部分的な張り出しを設けるものでないため、強度確保も容易である。
【００２３】
以上のように、本実施形態のものでは、ロックアーム２３の操作部２６の幅方向側面部にテーパー状の規制面２７を形成し、これと平行な受け面３３を保護壁３０のめくれ上がり規制部３２に形成したことにより、ロックアーム２３のめくれ上がり変形を規制することができるとともに、コネクタの低背化を併せて達成することができる、という作用効果を達成することができる。
【００２４】
＜他の実施形態＞
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
（１）本実施形態では、ロックアーム２３が片持ち状に形成されたものを示したが、両持ち状のものに適用することも可能である。
（２）また、規制面２７と受け面３３は一対設けなくとも、片側にのみ設けたものであってもよい。
（３）本実施形態の保護壁３０は基部３１とめくれ上がり規制部３２が連結された形態のものを示したが、分離された形態のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】コネクタハウジングの正面図
【図２】同じく平面図
【図３】同じく背面図
【図４】端子金具を収容した状態でのコネクタハウジングの断面図
【図５】ロックアームのめくれ上がり規制がなされた状態の拡大図
【図６】従来のコネクタの問題点を示す斜視図
【符号の説明】
１５…コネクタハウジング
２３…ロックアーム
２６…操作部
２７…規制面
３０…保護壁
３３…受け面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a connector.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a connector with a lock arm is known. As an example of this connector, as shown in FIG. 6, a structure in which a lock arm 2 that is flexibly deformable so as to extend from the front end toward the rear end side is provided on the upper surface of the housing 1. it can. In this connector, the lock arm 2 can be fitted to the mating connector while flexing and deforming inward. When the lock arm 2 is properly mated, the lock arm 2 returns to the original posture and the projection 3 moves to the mating connector. It is designed to be locked by being locked on.
[0003]
On both sides of the lock arm 2, protection walls 4 are set up so as to cover the bending deformation space of the lock arm 2 from the side, and a pair of turning-up preventing portions 5 project from the protection walls 4. On the other hand, on both side edges of the lock arm 2, a locked portion 6 that can be locked to the lower surface of the turn-up preventing portion 5 is provided so as to be turned up in a direction opposite to a normal bending direction of the lock arm 2. Measures have been taken to prevent this.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, recently, there has been an increasing demand for miniaturization of connectors, and improvement has also been desired for miniaturization (reduction of height) in the height direction. However, in the above-described structure, since the turn-up preventing portion 5 is disposed above the upper surface of the lock arm 2, the dimension in the height direction increases by the amount of the turn-up preventing portion 5, resulting in a low profile. It did not contribute to the conversion.
[0005]
The present invention has been completed based on the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a connector capable of achieving a reduction in height.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, a lock arm is provided on an outer surface of a connector housing, and the lock arm is provided outside the connector housing during fitting with a mating connector housing. The two connector housings can be bent and deformed in a direction approaching the side surface and returned upon completion of the fitting and locked with the mating connector housing, so that the two connector housings can be locked in the fitted state, and the outer surface of the connector housing A connector in which a protection wall is provided upright at a position adjacent to the outside of the lock arm in the width direction, wherein the width-direction side edge of the lock arm extends in a direction away from the outside surface of the connector housing. A tapered regulating surface is formed so as to gradually narrow the lock arm, while the regulating surface is opposed to the protective wall. When the lock arm is deformed in a direction away from the outer surface of the connector housing and has a slope surface adapted to the inclination of the connector housing, the lock arm comes into contact with the regulation surface to form a receiving surface capable of regulating the deformation in the away direction. It is characterized by having.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the lock arm is formed in a cantilever shape having an operation portion for unlocking on a free end side, and the protection wall is formed of the operation portion. A pair is disposed at a position adjacent to the outer side in the width direction, and the regulating surface is formed on both side edges in the width direction of the operation unit, and the receiving surface is formed at a corresponding position of both protection walls. Is what you do.
[0008]
Function and effect of the present invention
<Invention of claim 1>
For example, in a case where it is assumed that a foreign object touches the lock arm and is bent and deformed in a turning-up direction opposite to a normal bending direction (a direction approaching the outer surface of the connector housing), the invention according to claim 1 is provided. For example, the lock arm's restricting surface and the receiving surface of the protective wall come into contact with each other, so that the lock arm can be prevented from being excessively turned up.
[0009]
Also, the contact between the regulating surface and the receiving surface is not set on the outer surface in the deformation direction of the lock arm, but is set on the width direction side edge substantially orthogonal to the deformation direction. Since the height can be set substantially within the height of the lock arm, the overall height of the connector housing can be reduced.
[0010]
<Invention of Claim 2>
In the case where the lock arm is cantilevered, there is a concern that the lock arm is turned up by the electric wire which has entered between the lock arm and the connector housing on the free end side. The protection wall disposed on the side can prevent the electric wire from being caught in advance. Further, even when the lock arm is turned up by the foreign matter, the deformation in that direction can be regulated by the contact between the regulating surface and the receiving surface. Moreover, in this case, since the contact between the regulating surface and the receiving surface is made on both sides in the width direction of the lock arm, the regulation can be performed in a balanced manner in the width direction.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
In the figure, reference numeral 15 denotes a connector housing integrally formed of a synthetic resin material. Inside thereof, a plurality of cavities 16 are arranged in the width direction, and these are provided in two upper and lower stages. Each cavity 16 penetrates in the front-rear direction, and the terminal fitting 10 can be inserted from behind and housed therein. A tab insertion hole 19 that allows a tab of a terminal fitting (male terminal fitting) accommodated in the mating connector housing to enter the cavity 16 from the front is opened in a front wall of the connector housing 15. A guide hole 20 having a substantially mortar shape is formed around the entire periphery of the hole, so that the tab can smoothly enter. In the front wall of the connector housing 15, at a position above the tab insertion hole 19 (a position shifted in a bending direction of the lance 17 described later), a mold for forming the lance 17 when forming the connector housing 15. The die-cutting hole 21 for die-cutting the front is opened.
[0012]
On the other hand, a lance 17 that is engaged with the terminal fitting 10 is disposed at a front portion of the ceiling surface of each cavity 16. The lance 17 extends in the insertion direction of the terminal fitting 10, and the center of the tip is connected to the inner surface of the front wall of the connector housing 15, whereby the lance 17 is formed in a double-supported beam shape. The lance 17 is formed so as to be able to bend in the up-down direction. The terminal fitting 10 is bent and deformed upward as the terminal fitting 10 passes through the lance 17, and returns after returning to the engagement formed on the terminal fitting 10. The terminal fitting 10 is prevented from coming off by engaging with the portion 13.
[0013]
Here, the terminal fitting 10 will be described. The terminal fitting 10 is formed by bending a metal plate punched into a predetermined developed shape, and can be connected to a male terminal fitting as a mating terminal fitting on the front side. The main body 11 is disposed, and a barrel 14 for connection to the electric wire W is disposed on the rear side. The main body 11 has a substantially box shape, and an elastic tongue piece 12 that can be bent and deformed is formed inside the main body 11, and can be elastically contacted with the tab portion of the male terminal fitting that has entered the main body 11. A central portion in the length direction on the upper surface of the main body 11 is cut out over a predetermined range so that the lance 17 can be fitted therein. The front edge of the cut-out portion serves as the locking portion 13 described above, and can be locked to the lance 17.
[0014]
On the upper surface of the connector housing 15, a pair of guide ribs 22 are provided upright at both ends in the width direction for guiding the mating with the mating connector housing. A lock arm 23 for locking both connector housings in a fitted state is provided at the center in the width direction of the same surface. The lock arm 23 is formed so as to be cantilevered rearward from a front end portion of the same surface and to be able to bend vertically. The lock arm 23 has a pair of arm pieces 24 extending back and forth, and connects the two arm pieces 24 at intermediate positions. Further, the connecting portion is made thinner than the arm piece 24, and a lock projection 25 is formed so as to protrude at the center in the longitudinal direction. Although not shown in detail, the lock protrusion 25 can be locked with a lock receiving portion formed on the mating connector housing when the mating connector housing is properly fitted. The upper surface of 25 is substantially flush with the upper surfaces of both arm pieces 24. The upper surfaces of the distal ends (free ends) of both lock arms 23 are also connected to each other, forming an operating unit 26 for unlocking. The rear edge of the upper surface of the operation portion 26 is raised one step over almost the entire width, and serves as a catching protruding edge 29 at the time of the unlocking operation.
[0015]
As shown in FIG. 4, the upper surface of the connector housing 15 is provided with a step-like step at the center in the length direction so that the height decreases toward the rear. That is, the height of the bending space of the lock arm 23 on the operation section 26 side is increased, thereby securing a bending allowance for the unlocking operation.
[0016]
On the upper surface of the connector housing 15, protection walls 30 are provided upright on both sides in the width direction of the lock arm 23 in parallel with the two arm pieces 24. Each of the protection walls 30 includes a base 31 and a turn-up restricting portion 32 that is continuous with the rear end of the base 31.
[0017]
The base 31 is formed in a flat plate shape having substantially the same length and substantially the same height as the two arm pieces 24. When both connector housings are in the fitted state, the lock arm 23 is inadvertently applied with an external force. To prevent the lock from being released.
[0018]
The turning-up restricting portion 32 is for preventing the lock arm 23 from being bent in a direction opposite to the normal bending direction, that is, in the turning-up direction. That is, the operating portion 26 of the lock arm 23 projects in the width direction from the outer side surfaces of the two arm pieces 24, and the upper surface in the width direction is formed with a regulating surface 27 having a slope that becomes narrower as going upward. The lower side of the regulation surface 27 is vertically cut off to form a vertical surface 28. On the other hand, the turning-up restricting portion 32 projects in a direction orthogonal to the base 31 at a position adjacent to the widthwise outside of the operating portion 26 of the lock arm 23. In addition, each of them has a front-rear length substantially the same as the front-rear length of the operation unit 26 and is formed with a height substantially the same as the hooking rim 29 (strictly, a slightly lower height). Further, the edge of the turn-up regulating portion 32 on the side facing the operation portion 26 of the lock arm 23 has a receiving surface 33 which faces the regulating surface 27 in parallel with the regulating surface 27 while maintaining a predetermined gap. Is formed. Therefore, when the lock arm 23 is bent and deformed in the direction of turning up, the restricting surface 27 and the receiving surface 33 are in contact with each other to restrict the lock arm 23 from turning up beyond the elastic limit and causing the deformation. Can be.
[0019]
Next, the operation and effect of the present embodiment configured as described above will be specifically described. When the connector housing 15 is fitted with a male connector housing (not shown), the lock arm 23 bends and deforms downward, and when both connector housings reach a properly fitted state, the lock arm 23 returns and deforms. Lock with a part of. Thereby, both connector housings are locked in the fitted state.
[0020]
In this embodiment, the protection wall 30 is provided along both sides of the lock arm 23, and the turning-up restricting portion 32 is also provided on the side of the operation portion 26. A situation in which the lock arm 23 in the state is inadvertently pushed is effectively avoided. Further, when the two connector housings are fitted, the electric wire W connected to the terminal fitting 10 is drawn out from the cavity 16, so that there is a concern that the electric wire W may interfere with the lock arm 23 depending on the wiring direction. Due to the presence of 30, the situation where the electric wire W enters the space below the lock arm 23 (bending space) and turns up the lock arm 23 is almost completely avoided.
[0021]
However, the turning-up of the lock arm 23 is not necessarily caused by the electric wire W described above, but may be caused by an inadvertent operation by a foreign substance (a tool such as a driver). However, in the present embodiment, even when the careless operation causes the curl up, the lock arm 23 is limited to the deformation within the elastic limit by the contact between the regulating surface 27 and the receiving surface 33. Therefore, the lock arm 23 does not lose its original function.
[0022]
In the present embodiment, the lock arm 23 is prevented from being turned up by the regulating surface 27 provided on the side surface of the lock arm 23 and the receiving surface 33 facing the side from the regulating surface 27. In other words, the structure for preventing the turning up is set within the height range of the lock arm 23. Therefore, even if the structure for preventing the turning up is set, the height of the lock arm 23 is not exceeded, which contributes to the reduction in the height of the connector. On the other hand, for example, in a type in which the two protection walls are bridged above the lock arm and the lower surface thereof is used as a regulating surface, the connector is increased in the height direction due to the arrangement of the turning-up prevention structure. Further, a step in the height direction may be provided on the side surface of the lock arm, and a regulating surface may be provided so as to protrude above the step from the protective wall. In such a case, it is possible to temporarily accommodate the structure for preventing the turning up within the height dimension of the lock arm. However, even in this case, in order to secure the locking force, it is necessary to secure both the thickness of the regulating surface and the thickness of the surface having the step surface, and the bending space of the lock arm is reduced to the minimum necessary. In a situation where only the range can be secured, the increase in thickness cannot be determined in the bending direction of the lock arm, and must be determined in a direction different from the bending direction. Thus, even in this type, the connector must be enlarged in the height direction. On the other hand, in this embodiment, since the partial overhang as described above is not provided, it is easy to secure the strength.
[0023]
As described above, in the present embodiment, the tapered regulating surface 27 is formed on the widthwise side surface of the operation portion 26 of the lock arm 23, and the receiving surface 33 parallel to this restricts the protection wall 30 from turning up. By forming the portion 32, it is possible to control the turning-up deformation of the lock arm 23 and to achieve the effect of simultaneously reducing the height of the connector.
[0024]
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and furthermore, besides the following, within the scope not departing from the gist. Can be implemented with various modifications.
(1) In the present embodiment, the lock arm 23 is formed in a cantilever shape. However, the lock arm 23 can be applied to a double-supported shape.
(2) Further, the regulating surface 27 and the receiving surface 33 may not be provided as a pair but may be provided on only one side.
(3) Although the protection wall 30 of the present embodiment has the form in which the base 31 and the turning-up regulating section 32 are connected, the protection wall 30 may be in a separated form.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a connector housing. FIG. 2 is a plan view of the connector housing. FIG. 3 is a rear view of the connector housing. FIG. 4 is a cross-sectional view of the connector housing in a state in which terminal fittings are accommodated. FIG. 6 is a perspective view showing a problem of a conventional connector.
15 connector housing 23 lock arm 26 operating part 27 regulating surface 30 protective wall 33 receiving surface
