JP2003506143A - インプラント及び薬剤供給装置 - Google Patents

インプラント及び薬剤供給装置

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JP2003506143A
JP2003506143A JP2001514878A JP2001514878A JP2003506143A JP 2003506143 A JP2003506143 A JP 2003506143A JP 2001514878 A JP2001514878 A JP 2001514878A JP 2001514878 A JP2001514878 A JP 2001514878A JP 2003506143 A JP2003506143 A JP 2003506143A
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スティーブン・ジェイ・フォルクッチ
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シー・アール・バード・インク
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Abstract

(57)【要約】 本発明は移植用装置(2)との組合せで治療剤を供給して各々がもたらす治療効果を最大限に発揮させるようにするシステム(178)を提供する。望ましくは、治療剤はペレット又はゲルなどの固体マトリクスの形状体の中に含まれることにより取り扱いが容易になり、供給後の組織内への消散スピードを調節できるようになる。インプラント装置(2)はこの固体マトリクスを受け入れて保持するが血液がマトリクスと相互作用してこの薬剤が装置内、装置周辺、周辺組織のナカノ血液中に放出できるように特に構成される。供給システム(178)は組織を穿孔できる栓塞子(180)とマトリクスの形状体、例えばペレットなどをインプラント(2)の移植後にそのインプラントの内部に装填する薬剤マトリクス供給装置(210)を有するインプラント供給装置を含む。望ましくは、インプラント供給装置(178)とマトリクス供給装置(210)は一つの装置に内蔵されて、埋め込まれたインプラントの中へのペレット供給を容易にする。本発明は人体のあらゆる部位の組織を治療するのに有用だが、特に血流量の減少した虚血組織で有用である。本発明の装置及び方法は心筋の虚血治療に特に有用である。心筋を治療するときには、本発明のインプラント装置とマトリクスとを組み合わせたものは心臓の心外膜から外科的に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明はインプラント装置と組み合わせて組織内へ治療用薬剤を供給すること
に関する。更に詳しくは、治療用薬剤がインプラント装置内に取り込むことので
きるマトリクス形状体の中に含まれてこれら双方により提供される治療上の利点
を1回の処置で得られるようなものを提供する。
【0002】 発明の背景 充分な血流が阻害された場合に組織は虚血に陥る。虚血は影響を受けた組織範
囲で疼痛を起し、筋組織の場合には筋機能を阻害する。治療しないと乏血組織は
梗塞をおこし永久的に機能を停止する。虚血は血管系の閉塞に起因することがあ
り、これは影響を受けた組織領域へ酸素を含む血流が到達するのを妨害するもの
である。しかし、虚血組織は酸素を含む血液が阻害されたとしても正常に機能す
るまで再生することがあるが、これは虚血組織が冬眠状態のままである程度の時
間生存可能性を保持することが可能であることによる。虚血領域への血流を回復
することで虚血組織を再生することができる。虚血は人体の各部で発生し得るが
、心臓の心筋組織が虚血に侵されることが多い。しばしば、冠動脈疾患や通常は
心筋へ血流を供給している冠動脈の閉塞により、心筋で酸素を含む血流が不足す
る。虚血組織は罹患した人に疼痛をもたらす。
【0003】 心筋虚血の治療は罹患領域への血液供給を回復するように設計された幾つかの
技術によって対処されて来た。虚血治療に対する従来のアプローチ方法は、虚血
領域の血栓を溶解するか又は血栓の形成を防止することにより血流を増加させる
目的で抗凝固剤を投与することだった。
【0004】 心筋の虚血組織への血流を増加させる別の従来の方法は冠動脈バイパス移植術
(CABG)である。冠動脈バイパス移植術(CABG)の一方法は大動脈と冠
動脈の間に静脈片を移植して冠動脈の塞栓部分をバイパスすることからなる。閉
塞部より先の冠動脈へ血流が再潅流するようになると、虚血組織の領域へ酸素を
含む血液の供給が回復される。
【0005】 初期の研究者達は、30年以上も前に、心筋に穿孔して血流のための多数の流
路を形成することで心筋の血管再建(revascularizing)に有望
な結果を報告している。 Sen, P. K. et al., ”Transmyocardial
Acupuncture − A New Approach to Myoc
ardial Revascularization”, Journal o
f Thoracic and Cardiovascular Surger
y, vol. 50, No. 2, August 1965, 181〜
189ページ。心筋に穿孔することにより筋肉への血流を回復するための各種方
法で様々なレベルの成功率を他の研究者も報告している(一般に経心筋血管再建
術又はTMRとして周知となった)が、その多くは形成された流路の閉塞などの
共通した問題に直面した。このような閉塞を回避するために筋肉組織に孔を開け
る様々な技術が研究者達により報告されている。これらの技術には、堅くて尖っ
た末端を有するワイヤーでの穿孔、皮下チューブでの中ぐり(coring)な
どがある。これらの報告によれば、これらの方法の多くの場合において組織外傷
や断裂が発生するので、これが最終的に流路の閉塞に陥るといわれる。
【0006】 このような閉塞の問題を潜在的に防止する流路を形成する別の方法はレーザー
技術を用いる方法である。レーザーの熱エネルギーを用いて流路を形成し、心筋
内に開存流路を保持することに成功したと報告している。Mirhoseini
, M. et al., ”Revascu1arization of t
he Heart by Laser”, Jouna1 of Micros
urgery、vol. 2, No. 4, June 1981, 253
〜260ページ。レーザーは断裂や外傷を起さずきれいな生体内流路を形成する
とされており、瘢痕化せず、治癒の結果として生じる流路の閉塞を起しにくいこ
とを示唆している。米国特許第5,769,843号(Abela等)は、カテ
ーテルに基づくシステムを使用してレーザで作成されたTMR用チャンネルを作
成する方法を開示している。Abela特許は更にカテーテルを心内の所望の位
置へ誘導する磁気誘導システムを開示している。Aita特許第5,380,3
16号及び第5,389,096号にはカテーテルに基づくTMRの別の方法が
開示されている。
【0007】 レーザを使わないカテーテル挿入術式により経心筋血管再建術(TMR)を施
行するのが望ましいことはある程度まで公開文献により一般の認識が得られてい
るが、そのような術式が実用化された形跡は見当たらない。例えば、米国特許第
5,429,144号(Wilk)では、左心室から組織へ血流を作成する目的
で心筋内に予め形成された流路内に、拡張可能なインプラントを挿入する方法が
開示されている。
【0008】 更に、心筋内にステントを配置してTMRを実行する方法が米国特許第5,8
10,836号(Hussein et al.)に開示されている。Huss
ein特許には、心臓の心外膜経由で心筋内へ供給されて左心室に対して開くよ
うに配置されるステントの実施態様が数件開示されている。このステントの目的
は、開存する流路を心筋内に維持し、この流路を介して血液が心室から入り心筋
内へ潅流するようにすることである。
【0009】 組織内の新血管の成長である血管形成(angiogenesis)は、近年
になってその数が増加した研究課題である。組織のある領域へ酸素を含む血液を
新たに供給するためのこの様な血管形成は、組織及び筋肉の様々な疾患、特に虚
血を治療できる可能性がある。このような研究は主として、遺伝子操作技術によ
って作られたヒト成長因子等の血管形成因子の完成に焦点があてられて来た。こ
の様な成長因子を心筋組織内に注入すると、その部位で血管形成が開始し、新規
に緻密な毛細血管網が形成することが報告されている。Schumacher
et al., ”Induction of Neo−Angiogenes
is in Ischemic Myocardium by Human G
rowth Factors”, Circulation, 1998; v
ol. 97, 645〜650ページ。
【0010】 凝固及びフィブリン形成のときに、組織内で自然発生する血管形成機構の開始
を援助すること、例えば成長因子を放出することなどは虚血組織の治療に望まし
い方法であろう。凝固プロテアーゼと血栓形成中に作用する調節機構が血管増殖
応答を開始することがあると認識されている。Robert S. Schla
nt (et al.), The Heart (1994)。 一酸化窒素(NO)は組織内の血管形成を促進する上で有用な化合物であるこ
とが証明されている。M. Ziche, ”Nitric Oxide an
d Angiogenesis”, 297〜306ページ, Angioge
nesis: Models, Modulators, and Clini
cal Applications, Maragodakis, Plenn
um Press, N.Y., 1998.
【0011】 しかし、一酸化窒素化合物が組織へ効果的に一酸化窒素を供給するのは困難な
ことがあるが、その理由は一酸化窒素が高揮発性で治療に有効となる前に急速に
濃度が減少するからである。米国特許第5,676,963号(Keefer
et al.)では、移植可能な医療用装置に付着させられたポリマー・マトリ
クスの中に一酸化窒素を放出する化合物を保持することが開示されている。
【0012】 心筋組織に移植された状態のときにその組織内の血管形成活動を促進する一酸
化窒素化合物を確実かつ制御可能に放出可能な心筋用血管形成インプラント装置
を提供することが望まれる。また一酸化窒素を放出する化合物を装置に結合する
ためのメカニズムであって、該装置の上に対してポリマーマトリクスの使用を必
要としないようなメカニズムを提供することも望ましい。 本発明の目的の1つは、制御可能に一酸化窒素を投与して血管形成活動を促進
するようなメカニズムを提供することである。
【0013】 発明の要約 本発明は移植可能な装置と組み合わせて治療用薬剤を供給して各々によって得
られる治療上の利益を最大限にするためのシステムを提供する。望ましくは、治
療薬剤はペレット又はゲルなどの固体マトリクス形状体の内部に含まれて取り扱
いを容易にし、供給後の組織への消散スピードを調節する。このインプラント装
置はペレットを受け入れて保持はするが血液がペレットと相互作用できるように
して薬剤を装置内及び装置周辺の血液へまた周辺組織へ放出できるように特に構
成される。供給システムは組織を穿孔できる栓塞子を有するインプラント供給装
置とインプラントの移植後にそのインプラントの内部にマトリクス形状体例えば
ペレットを配置する薬剤マトリクス供給装置とを含む。望ましくはインプラント
供給装置とペレット供給装置は1台の器具内に内蔵されて埋め込まれたインプラ
ントの中へのペレットの供給を容易にする。
【0014】 本発明は人体のあらゆる部位の組織を治療するのに有用だが、特に血流量の減
少した虚血組織で有用である。本発明の装置及び方法は心筋の虚血治療に特に有
用である。心筋を治療するときは、本発明のインプラント装置及びペレットを組
み合わせたものは心臓の心外膜から外科的に供給される。
【0015】 特定の薬剤とインプラント装置の特定の構成で、血管形成及び血管増援による
血流再建が、本発明の使用により虚血組織内で増強できる。血流再建につながる
多種類の治療用薬剤をマトリクス・ペレットを介して導入できるが、この薬剤は
以下のものを含む。即ち、成長因子、遺伝子治療又はペレットに形成又は添加で
きるようなその他の天然物質又は遺伝子工学物質である。ペレットの形成は医学
分野で周知であり典型的には不活性の粉体を一緒に圧縮して錠剤状又はピル状の
ものを形成する。
【0016】 インプラント装置は幾つかの方法で対象組織へ治療上の利益を提供する。第1
にインプラント装置の構造が組織内に内腔を提供し、これにより血液が貯留し、
マトリクスの薬剤と混合し、凝固させることができる。凝固は装置内及び装置周
辺で凝固カスケードの一部として起こり、最終的には新規血管の形成ならびに増
援を促す。更に、例えば心筋のような筋肉の運動する組織内に装置が存在するこ
とで周辺組織に対して刺激又は傷害を作成し、これが更に傷害応答と新規血管の
成長に継る凝固カスケードを促進する。更に、インプラントは異物反応を惹起し
、これが炎症を起してマクロファージを誘引し、このマクロファージが成長因子
の分泌を起こす。適切なインプラント装置は可撓性で、内腔を画成し、組織内に
係留可能で、液体例えば血液が周辺組織と装置内部との間で移動させられるべき
である。組織インプラント装置の例は出願中の米国特許出願第09/164,1
63号、09/164,173号、09/211,332号、09/299,7
95号に開示されており、参照によりこれら全部が本明細書に含まれる。ペレッ
ト状にした治療用薬剤の供給は出願中の米国特許出願第08/993,586号
、09/116,313号、09/159,834号に開示されており、参照に
よりこれら全部が本明細書に含まれる。
【0017】 本発明の1つの目的はインプラント装置と組み合わせて薬剤を組織へ供給する
ことができる薬剤供給システムを提供することである。
【0018】 本発明の別の目的は組織内に移植されたときに治療物質を含む薬剤マトリクス
形状体例えばペレットなどを保持するように構成されたインプラント装置を提供
することである。
【0019】 本発明の別の目的は、インプラント装置と治療物質を含むマトリクスを順次供
給する供給方法であって比較的単純で効果的な供給方法を提供することである。
【0020】 本発明の別の目的は、インプラント装置と治療薬剤を含むマトリクスとを供給
するための方法であって簡単な供給装置を使用する方法を提供することである。
【0021】 本発明の更に別の目的は、1台の装置の中に含まれた2段階式供給システムと
、インプラントとこれについで薬剤を懸濁したマトリクス形状体とを組織内に配
置されたインプラント装置の内部へ順次供給するための関連した方法を提供する
ことである。
【0022】 好適実施態様の説明 図1は本発明のインプラント装置2の側面図を示す。好適実施態様においては
、インプラント装置2は複数の独立したコイル4を有して名揖斐空間6(以下、
内腔6)を画成する可撓性の螺旋状コイルを含む。本装置は、好ましくは、先端
領域8と基端領域10を有す。先端領域8のコイルは基端領域10のコイルによ
って画成される直径より小さい直径を画成する。しかし、薬剤を担持するマトリ
クス、例えばペレットは、基端側開口部12からインプラントの基端領域10へ
挿入することができる。先端領域8のコイル4はペレットより小さい寸法に構成
されてこのペレットが先端領域を通ってインプラントから外へ滑り出ないように
する。本出願においては、基端側は患者から外部に向かう方向を意味するものと
理解し先端側は患者の体内に向かう方向を意味すると理解すべきである。
【0023】 薬剤を担持するマトリクスはペレットの形状のすることができるが必ずしもそ
うでなくても良い。ペレットは不活性物質を一緒に圧縮したものから形成された
ピル又は錠剤のようなものを含み、このときの不活性物質は、通常人体に吸収可
能なものとする。ペレットは造影性の核(radiopaque seed)と
共に形成されて放射線によるインプラント位置の視認性を提供する。好適実施態
様においてはペレットはほぼ円筒状の形状を有し0.524ミリメートル(0.
060インチ)程度の直径と0.7112ミリメートル(0.028インチ)程
度の厚みを有する。
【0024】 図2は、組織3の中に移植されその内腔6にペレットなどの薬剤担持マトリク
ス14を取り込んだインプラント装置2を示す。インプラント装置2は組織内に
装置の内腔6によって画成された空洞18を保持しここにマトリクスが留置され
て血液が貯留しマトリクス14に含まれた薬剤と混合される。詳細には後述する
ようなステップで装置を組織へ移植した後、インプラント装置2の基端22に接
続した尾部16が、装置が組織から移動して出ることを防止する役割を果たす。
この尾部は各種の形状を有することができるが、装置の本体24に沿った部分の
コイルの直径より大きな輪郭を有するように延在させるべきである。この尾部は
組織の中に突出して組織3の表面26より下に埋没して、装置が組織部位から移
動できるようにしてしまう可能性のある軸方向の移動を防止し、また装置の回転
も防止する。
【0025】 図2に図示した一つのインプラント実施態様においては、ペレットは、マトリ
クス14を挿入後、装置の基端領域10のコイル4の直径を小さくすることで、
インプラント装置2の内腔6内部の所定位置に保持される。前述したように、先
端領域8のコイルはペレットの横方向の大きさより小さい直径を有するように予
め形成されて、装置から先端方向へ移動して出てしまうことを防止する。インプ
ラント装置とマトリクスを組織へ供給してから、基端部分のコイル10を滅菌し
たピンセットで折り曲げることで直径を縮小することができる。直径が小さくな
った基端領域10のコイルと装置の先端領域8は取り込み部分28を装置中央部
に残し、ここにマトリクスが留置される。マトリクスはこの取り込み部分28の
内部で僅かに動くことはできるが装置の基端開口部12又は先端13のどちらか
らも外へ出ることはない。
【0026】 望ましくは、マトリクスはペレットとコイル4の内径との間で密接に嵌合した
り又は摩擦嵌合によりインプラントの中にその移動が制約される。このように構
成することで、配置されたマトリクスの周辺とインプラント装置のコイルとの間
にすき間がなくなる。摩擦嵌合により、マトリクスは装置へ供給されてもこれを
保持するためにマトリクスの後ろでコイル基端側を折り曲げなくとも保持される
ことになるので、供給後の追加ステップを排除することができる。この場合、イ
ンプラント装置はほぼ一定の直径のコイルを有するように構成できる。マトリク
ス、例えばペレットなどを装置の内径との間に隙間がないように構成した場合、
装置のせまい開口部へ一層容易に挿入できるようにするためペレットを先端部(
前方の縁)で小さい輪郭を有するように形成できる。このような形状の例として
は円錐状ペレット(図示していない)がある。
【0027】 心臓の心筋の治療において、好適な装置の長さはおよそ7mm〜8mm程度で
ある。装置は何らかの移植可能な材料、例えば手術用ステンレス鋼又はニッケル
・チタン合金などから製造する。コイルが形成される基となる材料のフィラメン
トはあらゆる断面形状を取ることができる。円形フィラメントは0.1524ミ
リメートル(0.006インチ)から0.254ミリメートル(0.010イン
チ)程度の直径を有することができる。
【0028】 別の方法では、インプラントは長方形の断面形状を有するフィラメントから形
成できる。図3は長方形断面を有するもの、例えば平たいワイヤのストランド(
strand)などのフィラメント42から形成された円筒状インプラント装置
40の実施態様を示す。図4に図示してあるように、コイルは長方形ワイヤの断
面の長軸47がコイル40の長手方向の軸50に対して鋭角になる方向を向くよ
うに形成される。このような向きにすることによりコイルの各々の巻き46には
突出するエッジ44ができ、これが組織の中に爪のように食い込んで装置の係留
機構として機能する。インプラント装置はインプラント内部に挿入されたマトリ
クスに密接に取り囲むようなサイズにした実質的に同じ直径のコイルを有する。
少なくとも最先端のコイル54は後述するような栓塞子供給装置の表面と摩擦係
合するような小さい直径に巻くべきである。
【0029】 マトリクスは、装置のコイルの内このマトリクスを取り囲むコイルによって保
持されることに加えて、図2に図示したように、装置内の所定位置であって取り
込み部分28の内部に、周辺組織3がヘルニアのように食い込む点20(以下、
嵌頓点20)で支持される。装置の挿入後、周辺組織はそれまでの位置に戻ろう
として、装置の個々のコイル4の周りで形を崩してコイル4の間の間隙から点2
0でヘルニアのように食い込む。インプラント装置2の内部6に延出する嵌頓点
はマトリクス14と係合してこれが所定位置に維持されるようにするのを助け、
どちらかの端部を通って出たり又はコイル4の間の間隙を通って出たりしないよ
うにする。
【0030】 ペレット供給後に基端側コイルを折り曲げる第1の実施態様のインプラントの
場合には、コイルの直径が他の部分よりも大きくなった基端領域10で(また基
端10コイルを折り曲げた後の取り込み部分28で)、およそ0.0508ミリ
メートル(0.002インチ)のすき間をマトリクスとコイル4の内径との間に
設けるのが望ましいことが分かっている。従って、基端領域10全体に亘るコイ
ル4の好適な内径は1.651ミリメートル(0.065インチ)程度である。
また、直径が小さい制限用のコイル、例えば先端領域8のコイルなどはマトリク
スの直径より0.0508ミリメートル(0.002インチ)程度小さい内径と
なるようにすることが望ましいことも分かっている。従って、先端8コイルの好
適な内径はおよそ1.397ミリメートル(0.055インチ)から1.422
4ミリメートル(0.056インチ)である。同様に、インプラント装置2の隣
接するコイル4の間の間隙が約0.6604ミリメートル(約0.026インチ
)を越えないようにすることで、マトリクスがコイルの間のすき間から出ないよ
うにするのも望ましい。均一な直径のコイルを有する好適なインプラント実施態
様においては、コイルは1.524ミリメートル(0.060インチ)の直径の
ペレットを密接するように取り囲むためには約1.5494〜1.5748ミリ
メートル(約0.061〜0.062インチ)の内径を画成することもある。
【0031】 本発明のインプラント装置2及び40は意図した組織部位へ外科的に供給され
るのが望ましい。図5A〜図5Cは、インプラントを組織、例えば心臓の心筋の
組織などへ供給するために使用される外科的供給装置178の一例を示す。図5
Aに図示してある供給装置178は、一般に、ポリマーから形成可能又は切削し
た中空の剛性で円筒状の構造で、これはインプラントと薬剤マトリクス14を供
給するマトリクス供給チューブ210とを供給するための栓塞子180を含む。
両者は装置178の内部174を介して先端ポート172へ独立して前進させた
りそこから後退させたりすることができる。装置178の先端181が図5Cに
詳細に図示してある。
【0032】 栓塞子はスプリングが装填された主軸182を含み、これによりねじ付きノブ
183で把持し操作することができる。栓塞子180は組織を穿孔するのに適し
た鋭利な先端部186を有する直径の小さい装置支持セグメント184も含む。
軸セグメント184の直径はインプラント装置2及び40の内腔6の内部に密接
に嵌合するように選択される。望ましくは、装置が密接状態の摩擦係合だけで栓
塞子に保持されるように栓塞子を構成する。インプラントの直径の小さくなった
先端コイルは支持セグメント184(以下、サポート・セグメント184)と摩
擦により係合する。サポート・セグメント184の基端部は基端側に隣接してわ
ずかに軸の直径が広くなった部分190の接合部に形成された肩部(図示してい
ない)で終止する。インプラント装置2を栓塞子180に装着したときには、装
置の基端は肩部に対しても当接する。別の場合には、サポート・セグメント18
4の先端は隣接したコイルの間に突出して係合するような寸法に構成されて半径
方向に突出するピン(図示していない)を含む。このピンはコイルとねじ方式で
係合することにより、組み立て体(以下、アセンブリ)を組織へ挿入した後で、
栓塞子のねじを単純に反対方向に回すことにより栓塞子180を埋め込みコイル
から解放することができる。別の場合には、インプラントの最先端のコイルの尖
端を変形させることにより半径方向内側に突出させて、サポート・セグメント1
84の先端部に形成された小さい受け入れ穴に嵌るようにすることもできる。
【0033】 マトリクス供給チューブ210はこれの内腔214内部で摺動可能なプッシュ
ロッド216を備える。このプッシュロッドは装置178の本体200の外部に
摺動可能に取り付けられているスライド220により摺動的に調節可能である。
マトリクス・ペレットは、半径方向に可撓性のあるチューブのこのマトリクスに
対する弾力により供給チューブの内腔214に保持されるような大きさとする。
ペレットにかかるチューブの保持力はマトリクス供給チューブ210の中を通し
てプッシュロッドを前進させると容易に克服できる。スライド220を前進させ
ると、マトリクス供給チューブ210とプッシュロッド216の両方が一体とな
って、装置の排出ポート172を取り囲む環状の縁である先端ストップ236に
先端234が当接するまで174内部を先端方向へ移動する。先端がストップに
当接した後では、供給チューブの先端方向への移動が停止するが、プッシュロッ
ド216は先端方向への前進を続けて、マトリクス・ペレット14をチューブの
中を介して排出ポート172を通りインプラント装置2の内腔6へ押し出す。円
錐形表面238が供給チューブの先端234を捕獲して排出ポート172との整
列を確実にする。
【0034】 後退スプリング240はプッシュロッド216を取り囲んでいて、供給チュー
ブ210の基端部244とスライド220との間に制限されている。従ってこの
スプリングはスライドとプッシュロッドの移動と共に供給チューブを先端側に前
進させ、供給チューブが底に当接してプッシュロッドが更に前進すると圧縮され
る。このプッシュロッドを供給チューブに相対的に前進させることによりチュー
ブからマトリクスが排出される。図5Cに図示してあるように、マトリクス・ペ
レット14が供給チューブから押し出されると、スライドは開放されてプッシュ
ロッドを後退位置まで戻すことができるようになる。供給チューブはスライドが
基端側へ動くことにより基端側の位置まで戻される。
【0035】 インプラント及びマトリクスの供給の前に、図5Aに図示してあるように、ね
じ込みノブ183により栓塞子180が供給位置まで先端側へ前進して、ノブの
ねじ188がねじ付きスリーブ190と係合する。栓塞子の供給位置はねじ付き
スリーブを介してノブのねじが完全に前進した後に到達する。供給位置に来たと
きには、栓塞子のサポート・セグメント184が供給装置の先端181を越えて
前進する。この構成では、インプラント装置2又は40はサポート・セグメント
184へ手動で装填できる。装着されると、インプラントとこれを支えるサポー
ト・セグメント184はインプラントが組織内に配置されて解放されるまでは供
給装置の先端181より先端側に維持される。
【0036】 使用するときは、想定される組織部位へはまず外科的に、例えば切開法により
到達する。供給装置が供給位置に来たときには、供給装置を組織部位へ手動で前
進させると組織内へインプラントが供給できる。供給力を負加することの印加に
より栓塞子の鋭利な尖端176が組織を穿孔し、装置の先端181が組織と接触
してサポート・セグメント184とインプラントとが完全に組織内に挿入された
ことを示すまで、栓塞子とインプラントを組織の中へ内向きに押し出すことがで
きる。栓塞子とインプラントを組織内へ前進させることは供給力をかけながらね
じ付きノブを回転させることで補助される。この回転は装着されたインプラント
と侵入しようとする組織との間にねじ作用を提供してこれが挿入を容易にする。
後退可能な突出したとげ又は真空吸引を供給装置の先端に付加してこの後に続く
マトリクス・ペレット供給ステップのときに組織26に装置の先端部の位置を維
持する場合の一助となる。
【0037】 インプラントが組織内に配置された後には、ノブ183のねじを反対方向に回
転させて緩めることで栓塞子を取り外す。栓塞子シャフト182の周囲に配置さ
れてノブ183の内表面194と本体200の基端部196との間でバイアスが
加えられるようになっている後退スプリング192は、栓塞子を供給位置まで前
進させると圧縮されるので、栓塞子を基端側に向かってバイアスが加えられる機
能があり、これによりねじ188がねじ付きスリーブ190との係合縁に残る。
ノブ194を反時計方向へ回転させることでねじ188がねじ付きスリーブとす
ぐに嵌合し、アセンブリのねじを緩めることができるので、栓塞子を回転させて
基端側に移動させられる。栓塞子を回転させて基端側へ後退させることでインプ
ラントが栓塞子のサポート・セグメント184との摩擦係合から開放される。こ
のインプラントは栓塞子が抜去されると組織内に留まる。ねじ付きスリーブ19
0からねじ188が抜けるとスプリングが拡張してすぐ栓塞子シャフトを完全に
基端方向に押してインプラントからの取り外しを完了することができる。供給チ
ューブはマトリクスを供給するために前進することができる。栓塞子が抜去され
た後、供給装置の本体には先端方向への圧力が引き続きかかって、先端181の
テーパー部分193がインプラントの基端部12に残留することを確実にしてマ
トリクス供給のための通路を提供する。
【0038】 供給チューブにはマトリクス・ペレットが予め装填されているが、これは前述
したように次にスライド220の動きにより押し出される。マトリクス14の排
出中に、装置の先端181はインプラント2上で心外膜組織表面26の所定位置
に残留して、テーパー部分193がインプラント装置2と係合し続けるのを確実
にし、これにより排出ポート172とインプラント装置2,40の内腔6との整
列を確実にする。マトリクス・ペレットがインプラント内部に前進した後、後退
スプリングに助けられてスライドが基端側に移動して、プッシュロッドと供給チ
ューブを抜去する。供給装置は次に処置部位から抜去できる。
【0039】 前述の説明から本発明が薬剤担持ペレットとインプラント装置を組み合わせ他
状態で供給する薬剤供給システムを提供することが理解されるべきである。本発
明は、虚血組織、例えば心臓の心筋組織などの中で血管形成を促進する上でとく
に有利である。この供給システムは使用が簡単で施術に最小限のステップしか必
要としない。
【0040】 しかし本発明の前述の説明は単にこれを例示することを目的としたものであっ
てその他の変更、実施態様及び均等物を本発明の趣旨から逸脱することなく成し
得ることは当業者には明らかであろうことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、マトリクスを受け入れるように構成されたインプラント装置の側面図
である。
【図2】 図2は、マトリクスを含むインプラント装置の側面図である。
【図3】 図3は、組織インプラント装置の別の実施態様の側面図である。
【図4】 図4は、図3に図示した組織インプラント装置の部分断面図である。
【図5】 図5Aは、インプラント装置を供給していることろのインプラント供給装置の
部分断面側面図である。 図5Bは、図5Aに図示したインプラント供給装置が移植された装置に薬剤を
担持するマトリクスを供給しているところの部分断面側面図である。 図5Cは、図5Bに図示したインプラント供給装置の先端がインプラントに薬
剤マトリクスを供給しているところの詳細図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,M X,US (72)発明者 マイケル・エフ・ウェイザー アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01450 グロトン マーティンズ ポンド ロード 515 (72)発明者 シーン・フォード アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02472 ウォータータウン フランク ス トリート 16 Fターム(参考) 4C060 MM25 4C097 AA14 BB01 BB09 CC05 DD09 DD10 4C167 AA74 BB26 CC08 DD10 【要約の続き】 用である。本発明の装置及び方法は心筋の虚血治療に特 に有用である。心筋を治療するときには、本発明のイン プラント装置とマトリクスとを組み合わせたものは心臓 の心外膜から外科的に供給される。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部と基端及び先端を有する多孔質の本体を含む組織インプ
    ラントであって、 前記インプラントの前記基端は前記インプラントを宿主組織の中に配置した後
    で薬剤担持マトリクスを前記インプラントの前記内部に挿入するのに適した構成
    となっている ことを特徴とする組織インプラント。
  2. 【請求項2】 前記インプラントはスプリング・コイルを含むことを特徴と
    する請求項1に記載のインプラント。
  3. 【請求項3】 前記コイルはその全長にわたって実質的に直径が一定である
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプラント。
  4. 【請求項4】 前記コイルはその基端から先端に向かってテーパー状となっ
    て直径が減少することを特徴とする請求項2に記載のインプラント。
  5. 【請求項5】 前記インプラントの前記基端と前記先端の間にある中央部を
    更に含み、前記基端と前記先端を画成するコイルは前記中央部の前記コイルより
    直径が小さいことを特徴とする請求項2に記載のインプラント。
  6. 【請求項6】 前記基端部領域を画成する前記コイルは一時的に拡大される
    ことにより前記インプラントの前記内部に前記薬剤担持マトリクスを挿入できる
    ようになり、次いで開放されて小さい直径に戻ることにより前記インプラントの
    前記内部に前記マトリクスを保持することを特徴とする請求項5に記載のインプ
    ラント。
  7. 【請求項7】 前記基端側コイルは、薬剤担持マトリクスが前記基端側コイ
    ルを通して前記インプラントの前記内部に供給された後に圧縮されて小さい直径
    のになることを特徴とする請求項5に記載のインプラント。
  8. 【請求項8】 前記インプラントの前記内部に留置された治療物質担持マト
    リクスを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のインプラント。
  9. 【請求項9】 前記マトリクスが固形体であることを特徴とする請求項8に
    記載のインプラント。
  10. 【請求項10】 前記マトリクスがペレットであることを特徴とする請求項
    8に記載のインプラント。
  11. 【請求項11】 前記マトリクスがゲルであることを特徴とする請求項9に
    記載のインプラント。
  12. 【請求項12】 前記ペレットは実質的に円柱状の形状であることを特徴と
    する請求項10に記載のインプラント。
  13. 【請求項13】 前記ペレットは実質的に円錐形で前記インプラントの前記
    内部へ挿入して摩擦嵌合することが容易になっていることを特徴とする請求項1
    0に記載のインプラント。
  14. 【請求項14】 内部と、先端と、先端出口を画成する中空円筒状の本体と 基端と、先端と、先端に近いインプラント装置サポート部分と、鋭利な尖端と
    、把持するための基端部のハンドルとを備え、かつ、前記本体の前記内部を通っ
    て前進可能に構成された栓塞子シャフトと、 同様に前記本体の前記内部を通って前進可能なマトリックス供給チューブであ
    って、薬剤マトリクスを摺動可能に受け入れるように構成された内腔と、前記チ
    ューブを通して前記マトリクスを前進させるために前記内腔の中を摺動可能なプ
    ッシュロッドと、前記内腔に対して開口した先端とを有するマトリクス供給チュ
    ーブと、 前記本体に摺動可能に登載され前記マトリクス供給チューブと連結されたスラ
    イドであって、このことにより前記スライドの動きと共に前記本体の前記内部を
    通って前記チューブが前進することを特徴とするスライドとを含み、 前記栓塞子及び前記マトリクス供給チューブは各々が交互に前記本体の前記内
    部を通って前進して前記先端ポートと連通するように配置されるように構成され
    ている ことを特徴とする組織インプラント及び薬剤担持マトリクスの供給システム。
  15. 【請求項15】 前記本体の前記内部でその先端付近にあって前記先端ポー
    トへ前記栓塞子とマトリクス供給チューブを案内するときの一助となる円錐テー
    パー を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の供給装置。
  16. 【請求項16】 前記栓塞子とマトリクス供給チューブを後退位置に来るよ
    うにバイアスを加えて前記本体の前記先端ポートから延出しないようにするバイ
    アス部材を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の供給装置。
  17. 【請求項17】 前記栓塞子の前記装置サポート部分は組織インプラントを
    開放可能に保持する用に構成されていることを特徴とする請求項14に記載の供
    給装置。
  18. 【請求項18】 前記円筒状の本体が剛性であることを特徴とする請求項1
    4に記載の供給装置。
  19. 【請求項19】 内部を画成する組織インプラントを組織の中に供給するス
    テップと、 前記組織インプラントの前記内部に治療薬剤を担持するマトリクスを挿入する
    ステップと、 前記インプラントの前記内部に前記マトリクスを確保することにより前記治療
    薬剤が周辺組織へ放出されるようにするステップと、 を含むことを特徴とする組織の治療方法。
  20. 【請求項20】 インプラントと薬剤担持マトリクスを組織の中へ供給する
    方法であって、 内部を画成する組織インプラント装置と、薬剤担持マトリクスと、基端と先端
    と内部を有するインプラント及び薬剤担持マトリクス供給装置の組み合わせを提
    供するステップと、 前記供給装置に組織インプラント及び薬剤マトリクスを装填するステップと、 前記供給装置を治療する対象組織の近くに配置するステップと、 前記インプラントの前記内部と前記供給装置の前記内部との連通を維持しつつ
    前記組織インプラント装置を組織の中へ供給するステップと、 前記供給装置の前記内部から前記インプラントの前記内部へ前記薬剤マトリク
    スを供給するステップと、 前記供給装置を抜去することにより前記インプラント及び前記マトリクスを前
    記組織内に残させるステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 前記インプラントは、前記薬剤マトリクスの供給後に固定
    されて、前記薬剤が周辺組織へ放出されることを許容しつつも前記マトリクスが
    前記インプラントの前記内部から遊離しないようにすることを特徴とする請求項
    20に記載のインプラントと薬剤マトリクスを供給する方法。
  22. 【請求項22】 前記インプラントは供給中に前記供給装置の外部に担持さ
    れ前記マトリクスは前記供給装置の内部に担持されることを特徴とする請求項2
    0に記載のインプラントと薬剤マトリクスを組織の中に供給する方法。
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