JP2003344079A - 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ - Google Patents

位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ

Info

Publication number
JP2003344079A
JP2003344079A JP2002156842A JP2002156842A JP2003344079A JP 2003344079 A JP2003344079 A JP 2003344079A JP 2002156842 A JP2002156842 A JP 2002156842A JP 2002156842 A JP2002156842 A JP 2002156842A JP 2003344079 A JP2003344079 A JP 2003344079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile terminal
route
management center
information
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002156842A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yamagata
淳 山縣
Kensho Yoshikawa
憲昭 吉川
Mitsuyoshi Shibuya
充喜 渋谷
Reijin Sugioka
玲人 杉岡
Masao Horie
雅夫 堀江
Kenji Terada
憲司 寺田
Nobuo Nakajima
信生 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CYBER CREATIVE INST CO Ltd
GCC KK
WIRELESS COMM KENKYUSHO KK
WIRELESS COMMUNICATION KENKYUSHO KK
NTT Advanced Technology Corp
Cyber Creative Institute Co Ltd
Original Assignee
CYBER CREATIVE INST CO Ltd
GCC KK
WIRELESS COMM KENKYUSHO KK
WIRELESS COMMUNICATION KENKYUSHO KK
NTT Advanced Technology Corp
Cyber Creative Institute Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CYBER CREATIVE INST CO Ltd, GCC KK, WIRELESS COMM KENKYUSHO KK, WIRELESS COMMUNICATION KENKYUSHO KK, NTT Advanced Technology Corp, Cyber Creative Institute Co Ltd filed Critical CYBER CREATIVE INST CO Ltd
Priority to JP2002156842A priority Critical patent/JP2003344079A/ja
Publication of JP2003344079A publication Critical patent/JP2003344079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経路上を移動する携帯端末の経路誘導を正確
に実行し、自動車などの移動体の運行状況だけでなく歩
行者の経路誘導をも可能とし、予定された経路からの離
脱を防止することが可能な位置検出システムを提供す
る。 【解決手段】 管理センタ1と、公衆回線網4を介して
管理センタ1に接続された無線基地局21,…2Nと、
携帯端末3とを備え、管理センタ1と携帯端末3との間
で情報の授受を行う位置検出システムであって、管理セ
ンタ1は、携帯端末3が移動すべき経路を携帯端末3へ
送信し、携帯端末3は、複数のGPS衛星からの信号に
基づいて携帯端末3の位置を算出し、算出した位置を、
管理センタ1から送信された経路上にマッピングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理センタとこの
管理センタとの間で情報の授受を行う携帯端末とを備え
た位置検出システムに関するものであり、より詳細に
は、管理センタから送信された経路上に携帯端末の位置
をマッピングすることにより、特に携帯端末の現在位置
を精度よく検出すると共に目的地への到着時刻と目的地
の通過時刻を精度良く推定する位置検出システムに関す
るものである。本明細書において、携帯端末というとき
には、携帯電話機のみでなく、無線通信機能を備えた携
帯用パソコン、PDA等も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車等の移動体において、複数
のGPS(Global Positioning System)衛星からの信
号を受信して現在の位置(地図上の緯度経度)を演算
し、演算した現在位置を地図とともに画面に表示する装
置が、例えばカーナビゲーションの分野で普及してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カーナ
ビゲーションシステム等の従来の装置には、地図データ
を格納するための大容量のメモリや、地図を表示するた
めの大型の表示装置が必要とされていたため、小型の携
帯端末装置においては、データの処理能力や表示画面の
サイズの制約から、同様の機能を実現することはできな
かった。また、カーナビゲーションシステム等の従来の
装置では、現在位置をマッピングする等の処理は地図上
で車道とされている場所に限って行われていた。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、地図データを格納する大容量のメ
モリ等を備えなくても、携帯端末の位置を、該携帯端末
の移動経路上に精度良くマッピングすることにより、自
動車などの移動体の運行状況だけでなく歩行者の経路誘
導を可能とし、予定された経路からの離脱などを防止す
ることが可能な位置検出システムを提供することにあ
る。また、本発明の目的は、携帯端末を所持するユーザ
の目的地への到着や目的地の通過時刻を精度良く検出で
き、さらに閉領域に関する入退出の管理を行うことが可
能な位置検出システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、管理センタと、この管理センタとの間で情報の授
受を行う携帯端末とを備えた位置検出システムであっ
て、管理センタは、携帯端末が移動すべき経路を、該経
路上の1以上の地点における緯度と経度によって示す経
路情報を編集し、経路情報を携帯端末へ送信し、携帯端
末は、管理センタから送信される経路情報を受信し、複
数のGPS衛星からの信号に基づき携帯端末の位置を算
出し、算出された携帯端末の位置を、経路情報が示す経
路上にマッピングし、マッピングを行った結果を管理セ
ンタへ送信する。これにより、事前に設定した経路に沿
って移動している携帯端末の位置を、管理センタが正確
に追跡・管理することができるので、例えば、貴重品輸
送車の走行管理等、携帯端末の移動状態の確認や経路の
誘導を行うことができる。また、経路は経路上の1また
は複数の地点における緯度と経度により表されるので、
携帯端末は、地図を表示するための大型画面や地図デー
タを処理するための高度な処理能力を必要とせず、低コ
ストで容易に実現できる。
【0006】請求項2記載の発明によれば、管理センタ
は、GPS衛星からの信号に基づく測位結果を補正する
ための補正情報を携帯端末へ送信し、携帯端末は、管理
センタから送信された補正情報を受信して、受信した補
正情報に基づいて、位置算出手段により算出された携帯
端末の位置を補正し、補正された携帯端末の位置をマッ
ピングするので、より正確な携帯端末の位置に基づく経
路誘導を行うことができる。
【0007】請求項3記載の発明によれば、管理センタ
は、経路上に設定された1または複数の注目点を示す情
報と、携帯端末が注目点を通過すべき時刻を、携帯端末
が移動を開始した時点または経路上において1以上手前
の注目点を携帯端末が通過した時点を起点とする時刻に
よって指定する情報とを携帯端末へ送信し、携帯端末
は、注目点を携帯端末が通過または出発した時刻が、管
理センタから送信された情報により指定される時刻から
所定値以上ずれていた場合に、時刻のずれを示す情報を
管理センタへ送信するので、目的地への到着時刻が予定
時刻と異なる可能性がある場合、携帯端末側で操作を行
わなくても自動的に管理センタ側で時刻のずれを管理す
ることができる。これにより、管理センタによって、携
帯端末の経路からの離脱を防止し、経路誘導を正確に行
うことができる。
【0008】請求項4記載の発明によれば、管理センタ
は、携帯端末が経路に沿って移動する間の1または複数
の特定の時刻に通過すべき位置を指定する情報を携帯端
末に送信し、携帯端末は、特定の時刻における携帯端末
の位置が、管理センタから送信された情報により指定さ
れる位置から所定距離以上ずれている場合に、距離のず
れを示す情報を管理センタへ送信するので、経路上にお
ける携帯端末の移動が予定より遅れているか進んでいる
かを自動的に管理センタに通知し、携帯端末の移動状況
を管理センタで管理することができる。これにより、管
理センタは、携帯端末の経路からの離脱を防止し、携帯
端末の経路誘導を正確に行うことができる。
【0009】請求項5記載の発明によれば、携帯端末
は、マッピング手段によりマッピングを行う条件とし
て、携帯端末の位置と経路上に設定された注目点との間
の距離を定める許容値を保持しており、マッピングを行
う際に、携帯端末の位置と所定の地点との距離が許容値
以下であればマッピング手段によりマッピングを実行
し、携帯端末の位置と所定の地点との距離が許容値を超
えている場合には経路離脱情報を管理センタへ送信する
ものであって、設定値は、GPS衛星からの信号に基づ
く測位の精度に対応して決定されることを特徴とする。
これにより、GPSの位置検出精度に応じたマッピング
を実現できる。また、管理センタは、携帯端末の経路か
らのずれが許容値を超えたことを検出できる。
【0010】請求項6記載の発明によれば、携帯端末
は、マッピング手段によりマッピングを行う条件とし
て、経路上に設定された注目点における移動方向を示す
ベクトル方位と、該ベクトル方位と携帯端末のベクトル
方位の差を定める許容値とを保持しており、マッピング
手段によりマッピングを行う際に、携帯端末の移動ベク
トル方位と注目点におけるベクトル方位との差が許容値
以下であればマッピングを実行し、携帯端末の移動ベク
トル方位と注目点におけるベクトル方位との差が設定値
を超えている場合には経路離脱情報を管理センタへ送信
することを特徴とする。経路誘導を行う場合においては
方向転換を行う箇所は重要であるが、本発明によれば、
例えば交差点のように携帯端末が移動する方位が変化す
る点においてマッピングを行うとともに、経路を離脱し
たか否かを検出できるので、より的確な経路誘導を行え
る。
【0011】請求項7記載の発明によれば、携帯端末
は、経路の変更を要求する経路変更要求情報を管理セン
タへ送信し、管理センタは、携帯端末から送信された経
路変更要求情報を受信すると、携帯端末にすでに送信さ
れた経路情報とは異なる経路情報を携帯端末へ送信する
ことを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の発明によれば、経路とし
ては、車道、歩道、および会社や遊園地の敷地内の道路
を含み、経路上の特定地点として、経路において方向転
換が行われる交差点、交差点間に位置する地点、およ
び、カーブを有する道路におけるカーブの極大点または
極小点を含むことを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明によれば、管理センタ
は、経路上において目的地から所定距離以内に目的地近
接地点を設定して、該目的地近接地点の位置を示す情報
を携帯端末へ送信し、携帯端末は、管理センタから送信
される目的地近接地点を携帯端末が通過してから、所定
時間が経過した後および/または携帯端末が停止もしく
は所定距離移動した後に、目的地到着情報を管理センタ
に送信することを特徴とする。
【0014】請求項10記載の発明によれば、管理セン
タは、記経路上に特定の地点を設定して該特定の地点の
位置を示す情報を携帯端末へ送信し、携帯端末は、管理
センタから送信される情報をもとに特定の地点と携帯端
末の位置との距離差を算出し、算出した距離差の軌跡の
極小値をもとに、携帯端末が特定の地点を通過した時刻
を算出することを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の発明によれば、携帯端
末は、所定の閉領域に進入したことを検出すると閉領域
に進入した旨を示す信号と携帯端末の識別情報とを管理
センタに送信するとともに、閉領域から退出したことを
検出すると、閉領域から退出した旨を示す信号と携帯端
末の識別情報とを管理センタに送信し、管理センタは、
携帯端末から送信される信号と識別情報とをもとに、携
帯端末の位置が閉領域内か否かを検出することを特徴と
する。
【0016】請求項12記載の発明によれば、管理セン
タにおいて、第2の位置算出手段によって、GPS衛星
からの信号に基づいて携帯端末の位置を算出し、第2の
位置算出手段により算出された携帯端末の位置と、携帯
端末3が位置すべき場所とを携帯端末へ送信し、携帯端
末は、管理センタから送信された携帯端末の位置と、携
帯端末が位置すべき場所とが一致しない場合に、不一致
情報を管理センタへ送信することを特徴とする。
【0017】請求項13記載の発明によれば、携帯端末
は、複数の経路を示す経路情報を保持し、複数の経路の
中からマッピングを行う経路を選択することを特徴とす
る。これにより、万が一、携帯端末と管理センタとの間
の通信が傍受されても、携帯端末の移動経路を他者に知
られるおそれが無く、セキュリティ面での信頼性をより
一層向上させることができる。
【0018】請求項14記載の発明によれば、本発明
は、管理センタとこの管理センタとの間で情報の授受を
行う携帯端末とから構成される位置検出システムで使用
される携帯端末は、管理センタから送信される経路情報
を受信する受信手段と、複数のGPS衛星からの信号に
基づき携帯端末の位置を算出する位置算出手段と、位置
算出手段により算出された携帯端末の位置を受信手段に
より受信された経路情報が示す経路上にマッピングする
マッピング手段と、マッピング手段によりマッピングを
行った結果を管理センタへ送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする。
【0019】請求項15記載の発明によれば、管理セン
タとこの管理センタとの間で情報の授受を行う携帯端末
とから構成される位置検出システムで使用される管理セ
ンタは、携帯端末が移動すべき経路を該経路上の1以上
の地点における緯度と経度によって示す経路情報を編集
する経路編集手段と、経路編集手段により編集された経
路情報を携帯端末へ送信する送信手段と、携帯端末から
マッピング結果を受信する受信手段とを備え、そのマッ
ピング結果に基づいて、経路上を移動する携帯端末の経
路誘導を行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
第1〜第3の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】実施の形態1.図1は、本発明の第1の実
施の形態における位置検出システムの構成例を示す図で
ある。図1に示す位置検出システムは、管理センタ1、
複数の無線基地局21,…2N、携帯端末3を含んで構
成される。管理センタ1と各無線基地局21,…2Nと
は公衆回線網4により接続されている。また、携帯端末
3は自動車に搭載されているか、またはユーザ(図示せ
ず)が携行する。
【0022】図2は、管理センタ1の構成例を示すブロ
ック図である。管理センタ1は、制御部11と、データ
ベース13と、送信部141および受信部142と、セ
キュリティ管理部15と、補正情報生成部16とを備え
て構成される。ここで、管理センタとは、位置情報の管
理をするセンタである。
【0023】制御部11は、データベース13に格納さ
れた情報に基づいて携帯端末3が移動すべき経路を編集
する経路編集部111とタイマ112とを有する。デー
タベース13は、管理センタ1と契約している携帯端末
3の識別情報(携帯端末ID)、携帯端末3の状態を示
す携帯端末情報、管理センタ1の位置を示す情報S
(x,y)、管理センタ1が管理する目的地の位置を示
す情報T(x,y)、携帯端末3が移動する経路を示す
経路情報Ri(xi,yi)、補正情報生成部16によ
り生成される補正情報、および経路上におけるGPS信
号の受信状態を示す情報等の各種情報を格納する。な
お、データベース13に格納される情報のうち位置を示
す情報は、例えば緯度と経度により表現された情報であ
る。
【0024】送信部141は、制御部11により処理さ
れる各種の情報を、携帯端末3が有する受信部332
(図3)に対して無線送信する。また、受信部142
は、携帯端末3が有する送信部331(図3)から無線
送信された情報を受信して制御部31へ出力する。な
お、送信部331および受信部332は、例えば携帯電
話システムを利用したものが挙げられるが、PHS(Pe
rsonal Handyphone System)やMCA無線通信システム
等、その他の汎用の無線通信手段を使用してもよい。補
正情報生成部16は、図示しない通信回線を介して、G
PS衛星を用いた測位を補正するための情報を発信する
基準局に接続されている。補正情報生成部16は、携帯
端末3においてGPS衛星からの信号に基づいて算出し
た位置を補正するための補正情報を、上記基準局から取
得した情報をもとに生成する。
【0025】なお、制御部11は、図示しないCPU
(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Me
mory)およびRAM(Random Access Memory)を備え
る。制御部11の機能は、CPUによってROMに格納
されたプログラムを読み出してRAMに展開し、実行す
ることによって実現される。
【0026】図3は、携帯端末3の構成例を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、携帯端末3は、制御部
31と、演算部32と、移動状態検出部34と、タイマ
311と、GPS受信装置326と、管理センタ1との
間で無線通信を行う送信部331および受信部332と
を備えて構成される。
【0027】送信部331は、制御部31により処理さ
れる各種の情報を、管理センタ1が有する受信部142
に対して無線送信する。また、受信部332は、管理セ
ンタ1が有する送信部141から無線送信された情報を
受信して制御部31へ出力する。なお、送信部331お
よび受信部332は、例えば携帯電話システムを利用し
たものが挙げられるが、PHS(Personal Handyphone
System)やMCA無線通信システム等、その他の汎用の
無線通信手段を使用してもよい。移動状態検出部34
は、携帯端末3の移動速度および移動ベクトル方位を検
出する手段であって、演算部32に接続されている。こ
こで、ベクトル方位とは、ある点から他の点までの距離
および方向をベクトルで表したものである。
【0028】演算部32は、位置算出部321、位置補
正部322、マッピング部323、通過・到着判定部3
24の各部を備え、位置算出部321はGPS受信装置
326に接続されている。位置算出部321は、GPS
受信装置326により受信されたGPS衛星からの信号
に基づいて、携帯端末3の位置を算出する。位置補正部
322は、位置算出部321により算出された携帯端末
3の位置を、管理センタ1から送信され、受信部332
により受信された補正情報に基づいて補正する。マッピ
ング部323は、位置補正部322により補正された携
帯端末3の位置を、記憶部325に記憶された経路上に
マッピングする。通過・到着判定部324は、マッピン
グ部323によるマッピングの結果に基づいて、記憶部
325に記憶された経路上の所定の位置について、携帯
端末3が通過または到着したことを検知する。記憶部3
25は、管理センタ1から送信され、受信部332によ
り受信された経路を示す情報や、位置算出部321によ
り算出された携帯端末3の位置を示す情報、位置補正部
322により補正された携帯端末3の位置を示す情報等
を記憶する。
【0029】なお、GPS衛星からの信号に基づく測位
を十分に高い精度で実行できる場合、携帯端末3は、位
置補正部322による補正を行わず、位置算出部321
により算出された携帯端末3の位置を全ての処理に用い
てもよい。
【0030】また、演算部32と制御部31のインタフ
ェースは、携帯端末のPHS、MCAといった方式とは
独立な汎用のインタフェースにより構成されるものであ
る。また、無線通信装置33や制御部31の具体的な処
理は、携帯端末3が利用する通信方式等に応じて適宜変
更可能である。
【0031】また、制御部31および演算部32は、図
示しないCPU、ROMおよびRAMを備える。制御部
31および演算部32が備える各部の機能は、CPUに
よってROMに格納されたプログラムを読み出してRA
Mに展開し、実行することによって実現される。
【0032】次に、第1の実施の形態における位置検出
システムの動作について説明する。図4は、携帯端末に
おける位置検出システムの動作を示すフローチャートで
ある。ステップS1において、携帯端末3が移動すべき
経路を示す経路情報が管理センタ1から送信されると、
この経路情報を受信部332が受信し、その経路情報は
記憶部325に記憶される。なお、以下において、制御
部31は、携帯端末3を構成する全ての構成要素の動作
を制御するので、制御部31が各構成要素を制御する旨
の個々の記述は省略する。
【0033】管理センタ1は、携帯端末3が移動すべき
目的地の情報等をデータベース13に格納しており、デ
ータベース13に格納された情報をもとに、携帯端末3
が移動する経路として出発点から目的地に至る複数の経
路を経路編集部111によって編集する。そして、管理
センタ1は、経路編集部111により編集された複数の
経路の中から所定の経路を選択し選択した経路の経路情
報を携帯端末3へ送信する。
【0034】図5は、第1の実施の形態における経路の
例を示す図であり、図中の黒丸は注目点として設定され
た点である。図5に示す例では、出発点から目的地まで
に至る経路として経路1〜3の3通りの経路が存在す
る。この場合、管理センタ1のデータベース13には経
路1〜3の3通りの経路を示す情報として、例えば、各
注目点の緯度と経度を示す情報が格納される。この場
合、図4のステップS1では、経路1〜3のうちいずれ
かの経路が管理センタ1によって選択され、選択された
経路を示す経路情報が携帯端末3へ送信される。なお、
管理センタ1から携帯端末3へ送信される経路情報は、
セキュリティ管理部16により暗号化された上で送信さ
れるようにしてもよい。
【0035】図4のステップS2において、GPS受信
装置326はGPS衛星から送信される信号を受信し、
その受信信号に基づいて位置算出部321は携帯端末3
の現在位置を算出する。
【0036】その後、ステップS3において、受信部3
32は管理センタ1から送信される補正情報を受信し、
その補正情報に基づいて位置補正部322はステップS
2で算出した携帯端末3の現在位置を補正する位置補正
処理を実行する。この位置補正処理については図6で詳
細に説明する。
【0037】続くステップS4において、マッピング部
322は、位置補正部322によって補正された携帯端
末3の現在位置を、記憶部325に記憶された経路上に
マッピングする。さらに、ステップS5において、マッ
ピング部323は、マッピングの結果に基づいて、携帯
端末3の位置と、経路上の所定の地点との間の距離差を
算出してその距離差を記憶部325に記憶させ、携帯端
末3の位置の軌跡と、携帯端末3の位置と経路上の前記
所定の点との距離差の軌跡を作成する。
【0038】ここで、図4のステップS3で実行される
位置補正処理について、図6のフローチャートを用いて
説明する。図6中、(a)は携帯端末3側の動作を示
し、(b)は管理センタ1側の動作を示す。
【0039】図6(a)のステップS11において、位
置算出部321は、GPS衛星から送信される信号に基
づいて算出された位置を取得する。管理センタ1の制御
部11は、図6(b)のステップS21において、基準
局からの情報を補正情報生成部16によって取得する。
そして、ステップS22において、制御部11は、補正
情報生成部16によって、基準局からの情報に基づい
て、携帯端末3の位置を補正するための補正情報を携帯
端末3に送信する。なお、この補正情報は、管理センタ
1と契約している携帯端末3によってのみ利用可能なよ
うにセキュリティ管理部15によって暗号化して、携帯
端末3に送信するようにしてもよい。定款 なお、ステップS22で、制御部11は、携帯端末3か
ら補正情報が要求された場合に、この要求に応じて、携
帯端末3へ補正情報を送信するようにしてもよい。
【0040】図6(a)のステップS12において、受
信部332は、管理センタ1から送信された補正情報を
受信し、受信した補正情報を復号する。さらに、ステッ
プS13において、位置補正部322は、復号された補
正情報に基づいて、位置算出部321により算出された
携帯端末3の位置を補正する。これにより、より正確な
携帯端末3の位置が算出される。
【0041】次に、図4のステップS4で実行されるマ
ッピングについて、図7を参照して説明する。図7は、
マッピングの例を示す図である。図中、実線は携帯端末
3が移動すべき経路を示し、破線は、実際に携帯端末3
が移動した位置の軌跡を示す。また、図中の点R1〜R
4は、それぞれ経路上の注目点を示し、x1〜x4は注
目点R1〜R4の緯度を、y1〜y4は注目点R1〜R
4の経度を示し、t1〜t4は、出発時を基準とした場
合の、注目点R1〜R4に携帯端末3が到達すべき時刻
を示す。
【0042】さらに、図中のR1'〜R4'は、それぞれ
携帯端末3の軌跡上における所定の点を示し、x1'〜
x4'は点R1'〜R4'の緯度を、y1'〜y4'は点R
1'〜R4'の経度を、t1'〜t4'は出発時を基準とし
た場合の、携帯端末3が点R1'〜R4'に到達した時刻
をそれぞれ示す。なお、図7に示す例において、t1<
t2<t3<t4であり、t1'<t2'<t3'<t4'
である。
【0043】管理センタ1から携帯端末3へ送信される
経路は、主に地図情報をもとに作成された情報であるか
ら、例えば道路であれば道路の中心線の緯度・経度に基
づく情報である。一方、携帯端末3は、ユーザが徒歩や
車両で移動する際にユーザが所持して利用するものであ
り、携帯端末3を所持するユーザは、例えば道路上を移
動する場合、必ずしも道路の中央を通行するとはいえ
ず、道路の端を通行することもあり得る。従って、携帯
端末3の位置が完全に経路上にあるとは限らず、携帯端
末3の位置が経路からずれる可能性もある。
【0044】例えば、図7に示す経路上において、注目
点R1が幅の広い道路上に位置しており、ユーザが徒歩
で移動する場合、注目点R1の座標は道路の中心線上に
位置するが、ユーザが通行するのは道路の端の歩行路で
ある。この場合、携帯端末3の位置が、注目点R1と完
全に一致することは無い。そこで、マッピング部323
は、位置補正部322によって補正された位置を道路上
にマッピングすることで、携帯端末3が経路から若干ず
れた位置にある場合に、携帯端末3の位置を経路上に当
てはめる。すなわち、位置補正部322によるマッピン
グとは、携帯端末3の位置を経路上の点に対応づける処
理である。マッピングを施すことにより、携帯端末3の
位置の軌跡と経路とを対応させ、携帯端末3が経路上の
どの位置にあるかを特定することができ、携帯端末3の
経路誘導を行うことが可能となる。なお、位置算出部3
21が携帯端末3の位置を算出し、位置補正部322に
よって携帯端末3の位置が補正される毎に、マッピング
部323はマッピング処理を行う。
【0045】図7に示す例では、携帯端末3が位置する
点R2'は、マッピング部323によって、経路上の注
目点R2に対応づけられる。また、携帯端末3が位置す
る点R2'が注目点R2に対応づけられ、点R3'が注目
点R3に対応づけられ、点R4'が注目点R4に対応づ
けられる。なお、携帯端末3の位置のうち、各注目点R
iに対応づけられる点Ri’を決定する処理は、携帯端
末3が出発した時点を基準とする経過時刻に基づいて行
ってもよいし、携帯端末3におけるユーザの操作に従っ
て行ってもよいし、または、予め指定された位置に携帯
端末3が到達する毎に行ってもよい。例えば経過時刻に
基づいて処理を行う場合、携帯端末3は、予め定められ
た時刻t1’〜t4'における携帯端末3の位置R1'〜
R4'が、それぞれ注目点R1〜R4に対応づけられ
る。
【0046】また、携帯端末3においては、マッピング
を行う際に、携帯端末3の移動状態が経路からどの程度
ずれているかを求めることも可能である。例えば、携帯
端末3が点R1'に位置する時点でマッピングを行う際
に、携帯端末3が点Ri'に到達した時刻ti'と注目点
Riに到達すべき時刻tiとの差(ti−ti')を求
めれば、携帯端末3の移動に伴う時間的なずれを求める
ことができる。
【0047】このように、携帯端末3の移動中に、予め
指定された経路からの時間的なずれを求めることで、管
理センタ1において、携帯端末3の移動について時間的
な管理を行うことができる。例えば、(ti−ti')
の値が予め定められた許容値を超えた場合に、携帯端末
3から管理センタ1へ、携帯端末3の位置Ri'(x
i',yi',ti')を示す情報を送信し、さらに、時
間差が生じた理由を示す情報を送信することも可能であ
る。これにより、携帯端末3の移動に時間差が生じた場
合に、時間差が発生した理由と現在位置とを管理センタ
1で取得することができる。なお、時間差が生じた理由
を示す情報として、予め、交通渋滞や事故などの起こり
うる理由をコード化しておき、該当するコードを携帯端
末3から管理センタ1へ送信するようにすれば、より効
率良く処理を行うことができる。
【0048】また、マッピングを行う際に、経路からの
距離的なずれを算出することも可能である。携帯端末3
の位置Ri'と注目点Riとの間の距離Liは、式
(1)に示す演算を行うことで求められる。 Li=[(xi'−xi)2+ (yi'−yi)2]1/2 ・・・(1)
【0049】このように、携帯端末3の移動中に、予め
指定された経路からの距離的なずれを求めることで、管
理センタ1において、携帯端末3の移動について距離的
な管理を行うことができる。例えば、経路からの距離的
なずれを示す上記Liが、予め定められた許容値を超え
たことを判定し、かつ、その程度が予め設定された許容
値を超えた場合に、携帯端末3から管理センタ1へ、経
路離脱情報を送信するようにしてもよい。このようにし
て、携帯端末3が移動中に経路から離脱したことを管理
センタ1で検出することができる。なお、上記Liにつ
いての許容値は、GPS衛星を用いた測位の精度に応じ
て決定すればよく、例えば、位置算出部321による位
置算出精度が10m(メートル)の場合は許容値を15
mとし、位置検出精度が1mの場合は許容値を1.5m
と定めればよい。
【0050】さらに、例えば、携帯端末3によるマッピ
ングを、時刻t1,t2,t3,t4において実行する
こと、すなわち、常にti'=tiとなるタイミング、
すなわち携帯端末3が経路上の点Ri’に到達すべき時
刻にマッピングを実行することも可能である。この場
合、マッピングを行う際の携帯端末3の位置と注目点R
1、R2,R3,R4との間の距離を求め、この距離が
予め設定された許容値以上ずれている場合に、経路離脱
情報を携帯端末3から管理センタ1へ送信するようにし
てもよい。
【0051】このように、第1の実施の形態における位
置検出システムによれば、携帯端末3が経路に沿って移
動する場合に、携帯端末3の位置や移動の遅れ・進み等
の移動状況を管理センタ1において正確に把握すること
ができ、予定された経路からの離脱等を防止し、正確な
経路誘導を行うことができる。
【0052】なお、携帯端末3の移動中にマッピング部
323によって複数回のマッピングを行う場合、注目点
Rに到達すべき時刻tiを、携帯端末3の移動に伴って
変更することも可能である。例えば、時刻t1で点R
1'を注目点R1にマッピングした後、次のマッピング
を行う時刻t2を、時刻t1から(t2−t1)時間が
経過した時刻に変更してもよい。すなわち、t2=
{(t2−t1)+t1'}となる。注目点Riに到達
すべき時刻tiを変更しない場合、携帯端末3の移動に
大きな時間差が発生した場合、その後に行われるマッピ
ングで、必ず大きな時間差が検出されてしまう。しか
し、上記のようにtiを変更すれば、携帯端末3の移動
に大きな時間差が発生した場合に、この時間差がその後
のマッピングに与える影響を軽減し、適切な経路誘導を
行うことができる。
【0053】また、時刻t1〜t4およびt1'〜t4'
については、携帯端末3が注目点R1〜R4および点R
1'〜点R4'をそれぞれ通過した時刻として説明した
が、第1の実施の形態における位置検出システムでは、
携帯端末3が注目点R1〜R4および点R1'〜点R4'
を出発した時刻を時刻t1〜t4およびt1'〜t4'と
して処理を行うことも勿論可能である。
【0054】さらに、第1の実施の形態における位置検
出システムにおいて、携帯端末3が目的地に到着した際
に、携帯端末3から管理センタ1へ目的地到着情報を送
信することも可能である。この場合、携帯端末3が目的
地の緯度と経度に完全に一致する点に到達することは難
しい場合がある。そこで、管理センタ1から、目的地か
ら所定の距離以内にある目的地近接地点の位置を示す情
報を携帯端末3へ送信し、携帯端末3は、送信された目
的地近接地点の位置を示す情報を記憶部325に記憶す
る。そして、携帯端末3は、目的地近接地点に到達した
時点で、目的地に到着したことを示す目的地到着情報を
生成し、管理センタ1へ送信する。このようにして、管
理センタ1は携帯端末3が目的地に到着したことを検出
することができる。
【0055】また、第1の実施の形態における位置検出
システムでは、携帯端末3の移動中に経路を変更するこ
とも可能である。図8は、位置検出システムにおいて実
行される経路変更処理を示すフローチャートであり、
(a)は携帯端末3側の動作を示し、(b)は管理セン
タ1側の動作を示す。
【0056】図8(a)のステップS31において、送
信部331が経路の変更を要求する経路変更要求を管理
センタ1へ送信すると、ステップS32で、制御部11
は、タイマ311をスタートし、ステップS33におい
て、タイムオーバか否かを判別しながら、管理センタ1
からの経路情報を待ち受ける。タイムオーバになったと
きは、ステップS31に戻って経路変更要求の送信を繰
り返す。
【0057】図8(b)のステップS41において、受
信部142は、携帯端末3から送信された経路変更要求
を受信すると、ステップS42で、制御部11は、デー
タベース13に格納された携帯端末ID情報をもとに、
経路変更要求を送信した携帯端末3の認証を実行する。
認証結果が良好でなかった場合、ステップS44で処理
は中止される。
【0058】また、認証結果が良好であった場合、制御
部11は、ステップS43において、経路編集部111
により目的地の検索と経路を求める演算処理を実行し、
求められた経路を示す経路情報を生成する。送信部14
1は、ステップS46において、この経路情報を携帯端
末3へ送信する。続くステップS47において、制御部
11はタイマ112をスタートし、ステップS48にお
いて、タイムオーバか否かを判別しながら、携帯端末3
からの経路受信確認情報を待ち受ける。タイムオーバに
なったときは、ステップS46に戻って経路情報の送信
が繰り返えされる。
【0059】図8(a)のステップS34において、受
信部332が管理センタ1から送信された経路情報を受
信すると、ステップS35において、制御部11は、経
路受信確認情報を生成して、送信部331はその経路受
信確認情報を管理センタ1へ送信し、携帯端末3側の動
作は終了する。
【0060】図8(b)のステップS47において、管
理センタ側では、受信部142が携帯端末3から送信さ
れた経路受信確認情報を受信すると、その動作を終了す
る。
【0061】この経路変更処理により、第1の実施の形
態における位置検出システムでは、携帯端末3の移動
中、すなわち出発点を出発してから目的地に着くまでの
間に経路を変更することができるので、管理センタ1に
よって、最も適した経路で携帯端末3を経路誘導するこ
とができる。
【0062】また、第1の実施の形態における位置検出
システムは、比較的近距離における経路誘導にも適用可
能である。図9は、第1の実施の形態における位置検出
システムを、建物の敷地における経路誘導に適用した例
を示す図である。図9に示す経路上の注目点R1〜R8
のうち、注目点R5〜R8は会社の敷地内にあるので、
管理センタ1は、敷地外から敷地内の建物の前まで携帯
端末3を経路誘導する。
【0063】図9に示すような近距離での経路誘導は、
携帯端末3を携行するユーザが徒歩で移動する場合に利
用できるほか、携帯端末3の経路誘導を厳密に行う場合
に利用できる。例えば、現金輸送車の経路誘導を行う場
合、現金輸送車に携帯端末3を搭載すれば、管理センタ
1は、携帯端末3の位置を銀行の敷地の中まで確認する
ことができ、セキュリティ面の信頼性の向上を図ること
ができる。
【0064】図9に例示したように、第1の実施の形態
における位置検出システムで用いる経路は、車道、歩
道、および会社や遊園地の敷地内の道路を含む。また、
経路上で注目点として設定される点は、例えば、経路に
おいて方向転換が行われる交差点、交差点間に位置する
地点、および、カーブを有する道路におけるカーブの極
大点または極小点である。
【0065】さらに、第1の実施の形態における位置検
出システムによれば、目的地への到着時刻を算出するこ
ともできる。図10は、図7に示した経路において、携
帯端末3の目的地への到着時刻を算出する様子を示す図
である。図中、注目点R5は目的地である。また、実線
は経路を示し、破線は携帯端末3の位置の軌跡を示し、
図中の矢印はマッピングの結果を示す。
【0066】まず、携帯端末3は、目的地である注目点
R5の直前の注目点、すなわち注目点R4にマッピング
される点R4(x4',y4',t4')の緯度、経度、
通過時刻を取得する。続いて、点R4'を通過した後の
任意の点Ra'(xa',ya',ta')の緯度、経度、
通過時刻を取得し、取得した情報をもとに式(2)に示
す演算処理を行って、携帯端末3の移動速度Vを求め
る。 V={(xa’−x4’)2+ (ya’−y4’)21/2/(ta’−t4’) ・・(2)
【0067】携帯端末3が注目点R5に到着するのは、
携帯端末3が点R4'に到着してから、注目点R4から
注目点R5までの距離Lだけ進んだときである。従っ
て、携帯端末3の移動速度Vと、点R4'の通過時刻t
4'と、目的地への到着時刻t5'との間には、式(3)
に示す関係が成立する。 L=V・(t5'−t4') ・・(3) 上記の式(3)に基づく演算処理を行うことにより、携
帯端末3の移動速度Vと、点R4'の通過時刻t4'と、
距離Lとをもとに、携帯端末3が点R5'に到達する予
定時刻t5'を求めることができる。点R5'は、注目点
R5にマッピングされる点であり、携帯端末3が点R
5'に到達することは、携帯端末3を携行するユーザが
目的地に到達したとみなすことができる。すなわち、時
刻t5'は、目的地への到着時刻である。このように、
携帯端末3が目的地に到着する以前に、注目点R4から
注目点R5(目的地)までの距離Lをもとに、目的地へ
の到着時刻を求めることができる。そして、求めた到着
時刻を携帯端末3から管理センタ1へ送信することによ
り、管理センタ1において携帯端末3の目的地への到着
時刻を検出することができる。また、携帯端末3の目的
地への到着時刻に合わせて、携帯端末3から管理センタ
1へ目的地到着情報を送信するようにしても良く、この
場合、管理センタ1において、目的地への携帯端末3の
到着をより確実に検出することができる。
【0068】なお、上記の処理において、時刻t4'は
携帯端末3が点R4'を通過した時刻として説明した
が、携帯端末3が点R4'を出発した時刻としても良
い。また、上記の処理においては、注目点R4から目的
地である注目点R5までの距離Lを基準として目的地へ
の到着時刻を求めるものとして説明したが、例えば、点
R4'を携帯端末3が通過または出発してから経過した
時間や、携帯端末3が移動中または停止しているときを
基準として、目的地への到達時刻を求めることも可能で
ある。
【0069】さらに、第1の実施の形態における位置検
出システムにおいては、携帯端末3のマッピングを、携
帯端末3の移動ベクトル方位に基づいて行うことも可能
である。
【0070】図11は、位置検出システムにおけるマッ
ピングの別の例を示す図である。図中、注目点R5は目
的地である。また、実線は経路を示し、破線は携帯端末
3の位置の軌跡を示す。さらに、図中のφ3,φ4,φ
5は各注目点において携帯端末3が移動すべきベクトル
方位を示し、図中のφ3',φ4',φ5'は携帯端末3
の位置の軌跡上の各点における移動ベクトル方位を示
し、図中の矢印はマッピングの結果を示す。
【0071】図11に示す例では、経路上で、方向転換
により移動ベクトル方位が変化する点が注目点となって
いる。また、管理センタ1から携帯端末3へ送信され、
携帯端末3に記憶される経路情報には、経路上の注目点
における緯度、経度、および、各注目点におけるベクト
ル方位が含まれる。
【0072】携帯端末3は、位置算出部321により携
帯端末3の位置を算出するとともに、携帯端末3が移動
するベクトル方位を検出して、ベクトル方位が変化して
注目点におけるベクトル方位に一致または近い値になっ
た時点で、携帯端末3の位置を経路上の注目点にマッピ
ングする。例えば、図11に示す経路において、注目点
R3におけるベクトル方位はφ3である。携帯端末3
は、携帯端末3が方向転換し、ベクトル方位がφ3に近
いφ3'となった時点における携帯端末3の位置、すな
わち点R3'を、注目点R3にマッピングする。
【0073】また、携帯端末3は、携帯端末3の移動ベ
クトル方位が、経路における移動ベクトル方位と所定値
以上のずれを生じた場合には、管理センタ1に対して経
路離脱情報を送信する。
【0074】このように、携帯端末3の移動ベクトル方
位に基いてマッピングを行うことにより、経路上におけ
る携帯端末3の方向転換の様子を的確に管理できるの
で、携帯端末3が経路から著しく離脱することを防止で
きる。
【0075】なお、携帯端末3において、携帯端末3の
移動ベクトル方位を検出する方法としては、携帯端末3
が内蔵する方位計(図示略)によって検出してもよい
し、GPS受信装置326により受信されるGPS衛星
からの信号に基づいて検出してもよい。
【0076】また、第1の実施の形態における位置検出
システムにおいては、経路上の特定の点を携帯端末3が
通過する時刻を求めることも可能である。図12は、経
路上の特定の点を携帯端末3が通過する時刻を求める方
法を示す図であり、縦軸は該特定の点との距離差であ
り、横軸は時刻である。
【0077】図12は、注目点R6〜R9を含む経路上
において、携帯端末3が注目点R8を通過した時刻を求
める例を示す。図12中、実線は、経路上の点と注目点
R8との距離差を示し、破線は、携帯端末3の位置と注
目点R8との距離差を示す。
【0078】携帯端末3が経路の上をはずれることなく
移動する場合、携帯端末3の位置と注目点R8との距離
差をプロットすると図中に実線で示す曲線が得られる。
また、携帯端末3において、携帯端末3の位置を算出す
る毎に注目点R8との距離差をプロットすると、図12
中に破線で示す曲線が得られる。この破線で示す曲線に
おいて極小となる点R8'は、注目点R8との距離差が
最も小さい、すなわち注目点R8に最も近接した点であ
るから、点R8'は注目点R8にマッピングされる。従
って、注目点R8における携帯端末3の通過時刻を、点
R8'における通過時刻t8'として求めることができ
る。
【0079】このように、点R8'における通過時刻t
8'を携帯端末3によって求め、求めた通過時刻を携帯
端末3から管理センタ1へ送信すれば、管理センタ1に
よって、経路上の特定の点における携帯端末3の通過時
刻を求めることができる。これにより、携帯端末3の移
動を管理センタ1によって正確にトレースして、信頼性
の高い経路誘導を行うことができる。
【0080】また、上記第1の実施の形態において、携
帯端末3は、GPS衛星からの信号をもとに位置算出部
321によって求めた携帯端末3の位置を、管理センタ
1から送信される補正情報に基づいて位置補正部322
によって補正するものとしたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、GPS衛星からの信号による測位の
精度が十分に高い場合には、補正情報に基づく補正を行
わなくてもよい。
【0081】さらに、上記第1の実施の形態において
は、携帯端末3は管理センタ1から送信される経路を記
憶部325に記憶し、この経路に沿って移動するものと
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理
センタ1から携帯端末3へ複数の経路を送信し、携帯端
末3は送信された複数の経路を受信して、ユーザが携帯
端末3を操作してこれら複数の経路のうちから選択した
経路を利用するようにしてもよい。この場合、管理セン
タ1に対して携帯端末3が利用する経路を通知しない構
成とすれば、万が一、管理センタ1と携帯端末3との間
における通信が傍受されても、携帯端末3の経路を他者
に知られるおそれが無く、セキュリティ面での信頼性を
さらに向上させることができる。また、携帯端末3が記
憶する複数の経路は、携帯端末3側において作成するも
のとしても良く、携帯端末3において、携帯端末3の位
置の軌跡に基づいて自動的に適切な経路を選択するよう
にしてもよい。
【0082】実施の形態2.次に、本発明の第2の実施
の形態について説明する。 図13は、第2の実施の形
態における位置検出システムにおいて、閉領域における
携帯端末3の入退室管理を行う方法を示す図であり、
(a)は携帯端末3が閉領域の外側に位置する場合を示
し、(b)は携帯端末3が閉領域の内側に位置する場合
を示す。
【0083】図13(a)および(b)には、閉領域と
して長方形の部屋における携帯端末3の入退室管理を行
う例を示す。図中、点Pは携帯端末3の位置を示し、注
目点R1,R2,R3,R4は部屋の四隅を示す。ま
た、R12は注目点R1と注目点R2との間の距離を示
し、R23は注目点R2と注目点R3との間の距離を示
す。a,b,c,dは点Pから辺R1R2、辺R2R
3、辺R3R4、辺R4R5までの距離をそれぞれ示
す。
【0084】図13(a)に示すように、携帯端末3が
部屋の外側に位置している場合、距離a,b,c,d
と、距離R12,R23との間には、式(4)に示す関係が
成り立つ。 a+b+c+d>R12+R23 ・・(4)
【0085】一方、図13(b)に示すように、携帯端
末3が部屋の内側に位置している場合、距離a,b,
c,dと距離R12,R23との間には、式(5)に示す関
係が成り立つ。 a+b+c+d=R12+R23 ・・(5)
【0086】従って、携帯端末3の位置(点P)の座標
と注目点R1,R2,R3,R4の座標とをもとに、携
帯端末3が部屋の内側に位置しているか外側に位置して
いるかを判別することができるので、閉領域における携
帯端末3の入退室管理を効率よく、かつ正確に行うこと
ができる。
【0087】実施の形態3.次に、本発明の第3の実施
の形態について説明する。図14は、第3の実施の形態
における位置検出システムの構成例を示す図である。図
14に示す位置検出システムは、無線LAN(Local Ar
ea Network)の通信方式を利用した位置検出システムで
あって、管理センタ1と、携帯端末3と、公衆回線網4
と、警報機5と、信号中継部6と、無線LAN部7とを
含んで構成される。信号中継部6は公衆回線網4を介し
て管理センタ1に接続され、警報機5および無線LAN
部7は信号中継部6に接続されている。
【0088】なお、図14に示す位置検出システムにお
いて、公衆回線網4は上記第1の実施の形態と同様の構
成であり、携帯端末3は、無線LAN部7との間で、例
えばIEEE802.11a,IEEE802.11b,IEEE802.11g,IEEE80
2.11i等の各種無線LANの通信規格に準じて無線通信
を行う以外は、上記第1の実施の形態と同様の構成であ
る。
【0089】図15は、第3の実施の形態における管理
センタ10の構成例を示すブロック図である。管理セン
タ10は、上記第1の実施の形態における管理センタ1
(図2)の構成に、位置検出部12と、位置検出部12
に接続されるGPS受信装置121とをさらに備えたも
のである。位置検出部12は、GPS受信装置121に
より受信されるGPS衛星からの信号をもとに、携帯端
末3の位置を算出し、GPS情報として制御部11へ出
力する。なお、携帯端末の検出構成は図3と同様である
ので図示および説明を省略する。
【0090】図16は、図14に示す位置検出システム
の動作を示すフローチャートであり、(a)は携帯端末
3側の動作を示し、(b)は管理センタ1側の動作を示
す。図16(b)のステップS61において、管理セン
タ1の制御部11は、携帯端末3が存在すべき位置とし
て指定された位置の緯度と経度を示す位置情報を、公衆
回線網4、信号中継部6および無線LAN部7を介して
携帯端末3へ送信する。続くステップS62において、
GPS受信装置121は、GPS衛星からの信号を受信
し、位置検出部12は受信したその信号をもとに、携帯
端末3の位置を示すGPS情報を生成し、送信部を介し
て携帯端末3へ送信する。
【0091】図16(a)のステップS51において、
携帯端末3の制御部31は、管理センタ1から送信され
た位置情報を受信して、記憶部324に記憶する。次
に、ステップS52において、制御部31は、管理セン
タ1から送信されたGPS情報を受信して、記憶部32
4に記憶する。その後、ステップS53において、制御
部31は、ステップS51で受信した位置情報が示す位
置と、ステップS52で記憶したGPS情報が示す位置
とが一致するか否かを判定し、一致した場合にはステッ
プS51に戻って処理を繰り返し実行する。
【0092】また、ステップS51で受信した位置情報
とステップS52で記憶した位置情報とが一致しない場
合(ステップS54でYesの場合)、ステップS55
において、携帯端末3の制御部31は送信部331か
ら、無線LAN部7,信号中継部6を介して、不一致情
報を管理センタ1へ送信し、携帯端末側の動作を終了す
る。
【0093】管理センタ10の受信部142は、図16
(b)のステップS63において、携帯端末3から送信
された不一致情報を受信すると、ステップS64におい
て、管理センタ10の制御部11は、信号中継部6に接
続された警報機5へ警報情報を送信する。
【0094】これにより、携帯端末3が、予め指定され
た位置とは異なる位置にある場合には、警報機5によっ
て警報を報知することができる。従って、例えば携帯端
末3を金庫に固定して金庫の管理を行う場合、金庫の位
置が移動すると、携帯端末3の移動、すなわち金庫の移
動を管理センタ1が自動的に検出して警報機5に警報情
報を送信し、警報機5を動作させることができる。
【0095】また、第3の実施の形態における位置検出
システムは、管理センタ1から携帯端末3に対して、指
定された携帯端末3の位置とGPS情報とを無線LAN
部7を介して送信するので、携帯端末3側でGPS衛星
からの信号を受信する必要が無い。このため、例えば建
物の地下など、GPS衛星からの信号を受信できない場
所においても本発明の位置検出システムを運用すること
ができる。
【0096】なお、以上の第1から第3の実施の形態に
おいては、携帯端末3は表示装置を備えない構成とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、表示画面
やスピーカ等を備えるようにしてもよい。また、管理セ
ンタ1と携帯端末3との間における通信方式等の具体的
な細部構成についても、適宜変更可能である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯端末が経路に沿って移動する場合に、携帯端末の位
置や移動の遅れ・進み等の移動状況を管理センタにおい
て正確に把握することができるので、予定された経路か
らの離脱を防止し、的確な経路誘導を行うことができ
る。また、携帯端末の目的地への到着時刻や経路上の所
定の点における通過時刻を精度良く検出することができ
る。さらに、本発明を、比較的近距離の経路誘導や閉領
域における経路誘導に適用することで、例えば歩行者の
誘導や入退室管理を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における位置検出
システムの構成例を示す図である。
【図2】 図1に示す管理センタの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図1に示す携帯端末の構成例を示すブロック
図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における位置検出
システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における経路の例
を示す図である。
【図6】 図4のステップS3で実行される位置補正処
理を詳細に示すフローチャートであり、(a)は携帯端
末側の動作を示し、(b)は管理センタ側の動作を示
す。
【図7】 本発明の第1の実施の形態におけるマッピン
グの一例を示す図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態において実行され
る経路変更処理を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第1の実施の形態における位置検出
システムを、近距離における経路誘導に適用した例を示
す図である。
【図10】 本発明の第1の実施の形態において、携帯
端末の到着時刻を検出する例を示す図である。
【図11】 本発明の第1の実施の形態におけるマッピ
ングの別の例を示す図である。
【図12】 本発明の第1の実施の形態において、携帯
端末の通過時刻を求める例を示す図である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態における入退室
管理の例を示す図であり、(a)は携帯端末が閉領域の
外側に位置する場合を示し、(b)は携帯端末が閉領域
の内側に位置する場合を示す。
【図14】 本発明の第3の実施の形態における位置検
出システムの構成例を示す図である。
【図15】 本発明の第3の実施の形態における管理セ
ンタ10の構成例を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態における動作を
示すフローチャートであり、(a)は携帯端末側の動作
を示し、(b)は管理センタ側の動作を示す。
【符号の説明】
1 管理センタ 3 携帯端末 4 公衆回線網 5 警報機 6 信号中継部 7 無線LAN部 11 制御部 12 位置検出部 13 データベース 15 セキュリティ管理部 16 補正情報生成部 21,…2N 無線基地局 31 制御部 32 演算部 34 移動状態検出部 111 経路編集部 112 タイマ 121 GPS受信装置 141 送信部 142 受信部 311 タイマ 321 位置算出部 322 位置補正部 323 マッピング部 324 通過・到着判定部 325 記憶部 326 GPS受信装置 331 送信部 332 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/00 G09B 29/00 A 29/10 29/10 A H04Q 7/34 H04B 7/26 106A (71)出願人 502194160 株式会社ワイヤレスコミュニケーション研 究所 神奈川県横須賀市光の丘8番3号 ベンチ ャー棟211 (72)発明者 山縣 淳 東京都武蔵野市御殿山1丁目1番3号 株 式会社サイバー創研内 (72)発明者 吉川 憲昭 東京都武蔵野市御殿山1丁目1番3号 株 式会社サイバー創研内 (72)発明者 渋谷 充喜 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 杉岡 玲人 東京都稲城市向陽台3丁目21番1号 株式 会社ジーシーシー内 (72)発明者 堀江 雅夫 東京都稲城市向陽台3丁目21番1号 株式 会社ジーシーシー内 (72)発明者 寺田 憲司 東京都稲城市向陽台3丁目21番1号 株式 会社ジーシーシー内 (72)発明者 中嶋 信生 神奈川県横浜市金沢区六浦町1950−21 エ ステシティ弐 210 Fターム(参考) 2C032 HB22 HB25 HC08 HC11 HD04 HD13 HD16 HD30 2F029 AA02 AA07 AB07 AB13 AC02 AC13 AC14 AC18 AC20 AD02 5H180 AA01 AA21 BB04 BB05 BB15 CC12 FF05 FF10 FF13 FF22 FF24 FF25 FF27 FF32 FF37 5J062 AA03 AA08 BB01 CC07 EE04 FF01 5K067 AA21 AA34 BB36 EE02 EE10 FF03 FF23 GG01 GG11 HH22 HH23 JJ52 JJ56

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理センタと、この管理センタとの間で
    情報の授受を行う携帯端末とを備えた位置検出システム
    であって、 前記管理センタは、 前記携帯端末が移動すべき経路を、該経路上の1以上の
    地点における緯度と経度によって示す経路情報を編集す
    る経路編集手段と、 前記経路編集手段により編集された経路情報を前記携帯
    端末へ送信する第1の送信手段とを備え、 前記携帯端末は、 前記管理センタから送信される前記経路情報を受信する
    受信手段と、 複数のGPS衛星からの信号に基づき前記携帯端末の位
    置を算出する位置算出手段と、 前記位置算出手段により算出された前記携帯端末の位置
    を、前記受信手段により受信された経路情報が示す経路
    上にマッピングするマッピング手段と、 前記マッピング手段によりマッピングを行った結果を前
    記管理センタへ送信する第2の送信手段とを備えるこ
    と、 を特徴とする位置検出システム。
  2. 【請求項2】前記管理センタは、GPS衛星からの信号
    に基づく測位結果を補正するための補正情報を前記携帯
    端末へ送信する補正情報生成手段をさらに備え、 前記携帯端末は、前記管理センタから送信された補正情
    報を受信すると、その補正情報に基づいて、前記位置算
    出手段により算出された前記携帯端末の位置を補正する
    位置補正手段をさらに備え、 前記マッピング手段は、前記補正手段によって補正され
    た前記携帯端末の位置をマッピングすることを特徴とす
    る請求項1記載の位置検出システム。
  3. 【請求項3】 前記管理センタは、前記経路上に設定さ
    れた1または複数の注目点を示す情報と、前記携帯端末
    が前記注目点を通過すべき時刻を、前記携帯端末が移動
    を開始した時点または前記経路上において1以上手前の
    注目点を前記携帯端末が通過した時点を起点とする時刻
    によって指定する情報とを前記携帯端末へ送信し、 前記携帯端末は、前記注目点を前記携帯端末が通過また
    は出発した時刻が、前記管理センタから送信された情報
    により指定される時刻から所定値以上ずれていた場合
    に、時刻のずれを示す情報を前記管理センタへ送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の位置検出システム。
  4. 【請求項4】 前記管理センタは、前記携帯端末が前記
    経路に沿って移動する間の1または複数の特定の時刻に
    通過すべき位置を指定する情報を前記携帯端末に送信
    し、 前記携帯端末は、前記特定の時刻における前記携帯端末
    の位置が、前記管理センタから送信された情報により指
    定される位置から所定距離以上ずれている場合に、距離
    のずれを示す情報を前記管理センタへ送信することを特
    徴とする請求項1記載の位置検出システム。
  5. 【請求項5】 前記携帯端末は、前記マッピング手段が
    マッピングを行う条件として、前記携帯端末の位置と前
    記経路上に設定された注目点との間の距離を定める許容
    値を保持しており、前記マッピングを行う際に、前記携
    帯端末の位置と前記所定の地点との距離が前記許容値以
    下であれば前記マッピング手段によりマッピングを実行
    し、前記携帯端末の位置と前記所定の地点との距離が前
    記許容値を超えている場合には経路離脱情報を前記管理
    センタへ送信するものであって、 前記許容値は、前記GPS衛星からの信号に基づく測位
    の精度に対応して決定されることを特徴とする請求項1
    記載の位置検出システム。
  6. 【請求項6】 前記携帯端末は、前記マッピング手段が
    マッピングを行う条件として、前記経路上に設定された
    注目点における移動方向を示すベクトル方位と、該ベク
    トル方位と前記携帯端末のベクトル方位の差を定める許
    容値とを保持しており、前記マッピング手段によりマッ
    ピングを行う際に、前記携帯端末の移動ベクトル方位と
    前記注目点におけるベクトル方位との差が前記許容値以
    下であればマッピングを実行し、前記携帯端末の移動ベ
    クトル方位と前記注目点におけるベクトル方位との差が
    前記許容値を超えている場合には経路離脱情報を前記管
    理センタへ送信することを特徴とする請求項1記載の位
    置検出システム。
  7. 【請求項7】 前記携帯端末は、前記経路の変更を要求
    する経路変更要求情報を管理センタへ送信し、 前記管理センタは、前記携帯端末から送信された経路変
    更要求情報を受信すると、すでに送信された経路情報と
    は異なる経路情報を前記携帯端末へ送信することを特徴
    とする請求項1記載の位置検出システム。
  8. 【請求項8】 前記経路は、車道、歩道、および会社や
    遊園地の敷地内の道路を含み、 前記経路上の特定地点は、前記経路において方向転換が
    行われる交差点、交差点間に位置する地点、および、カ
    ーブを有する道路におけるカーブの極大点または極小点
    を含むことを特徴とする請求項1記載の位置検出システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記管理センタは、前記経路上において
    目的地から所定距離以内に目的地近接地点を設定して、
    該目的地近接地点の位置を示す情報を携帯端末へ送信
    し、 前記携帯端末は、前記管理センタから送信される目的地
    近接地点を前記携帯端末が通過してから、所定時間が経
    過した後および/または前記携帯端末が停止もしくは所
    定距離移動した後に、目的地到着情報を前記管理センタ
    に送信することを特徴とする請求項1記載の位置検出シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記管理センタは、前記経路上に特定
    の地点を設定して該特定の地点の位置を示す情報を携帯
    端末へ送信し、 前記携帯端末は、前記管理センタから送信される情報を
    もとに前記特定の地点と前記携帯端末の位置との距離差
    を算出し、算出した距離差の極小値をもとに、前記携帯
    端末が前記特定の地点を通過した時刻を算出することを
    特徴とする請求項1記載の位置検出システム。
  11. 【請求項11】 前記携帯端末は、所定の閉領域に進入
    したことを検出すると前記閉領域に進入した旨を示す信
    号と前記携帯端末の識別情報とを前記管理センタに送信
    し、前記閉領域から退出したことを検出すると、前記閉
    領域から退出した旨を示す信号と前記携帯端末の識別情
    報とを前記管理センタに送信し、 前記管理センタは、前記携帯端末から受信した信号と識
    別情報とをもとに、前記携帯端末の位置が前記閉領域内
    か否かを検出することを特徴とする請求項1記載の位置
    検出システム。
  12. 【請求項12】 前記管理センタは、さらに、GPS衛
    星からの信号に基づいて携帯端末の位置を算出する第2
    の位置算出手段を備え、 携帯端末が屋内または地下駐車場のようなGPS衛星か
    らの電波が届かない前記経路にエリアに位置する場合、 前記第2の位置算出手段により算出された携帯端末の想
    定位置を前記携帯端末へ送信し、 前記携帯端末は、前記管理センタから送信された携帯端
    末の想定位置情報に基づいて携帯端末の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の位置検出システム。
  13. 【請求項13】 前記携帯端末は、複数の経路を示す前
    記経路情報を保持し、前記複数の経路の中から前記マッ
    ピングを行う経路を選択することを特徴とする請求項1
    記載の位置検出システム。
  14. 【請求項14】 管理センタとこの管理センタとの間で
    情報の授受を行う携帯端末とから構成される位置検出シ
    ステムで使用される携帯端末であって、 前記携帯端末は、 複数のGPS衛星からの信号に基づき前記携帯端末の位
    置を算出する位置算出手段と、 前記位置算出手段により算出された前記携帯端末の位置
    を、前記受信手段により受信された経路情報が示す経路
    上にマッピングするマッピング手段と、 前記マッピング手段によりマッピングを行った結果を前
    記管理センタへ送信する送信手段と、を備えることを特
    徴とする携帯端末。
  15. 【請求項15】 管理センタとこの管理センタとの間で
    情報の授受を行う携帯端末とから構成される位置検出シ
    ステムで使用される管理センタであって、 前記管理センタは、 前記携帯端末が移動すべき経路を、該経路上の1以上の
    地点における緯度と経度によって示す経路情報を編集す
    る経路編集手段と、 前記経路編集手段により編集された経路情報を前記携帯
    端末へ送信する送信手段と、 携帯端末からマッピング結果を受信する受信手段とを備
    え、 そのマッピング結果に基づいて、経路上を移動する携帯
    端末の経路誘導を行うことを特徴とする管理センタ。
JP2002156842A 2002-05-30 2002-05-30 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ Pending JP2003344079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156842A JP2003344079A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156842A JP2003344079A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003344079A true JP2003344079A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29772923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002156842A Pending JP2003344079A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003344079A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150663A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 位置特定装置、コンピュータプログラム及び位置特定方法
JP2009150724A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 方位特定装置、位置特定装置、コンピュータプログラム及び方位特定方法
JP7455136B2 (ja) 2018-10-18 2024-03-25 トランスファインダー コーポレーション Gpsデータを計画された進行ルートにペアリングするコンピュータ実装方法、コンピュータシステムおよびプログラム製品

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH109888A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Brother Ind Ltd 経路案内システム及びそれに使用される携帯通信端末と経路情報算出装置
JP2000161973A (ja) * 1998-11-25 2000-06-16 Equos Research Co Ltd ナビゲーション情報提供装置及びナビゲーションシステム
JP2000172992A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Fujitsu Ltd 車載型車両誘導装置及び通信サーバシステム並びに代替車両誘導システム
JP2000258171A (ja) * 1999-03-04 2000-09-22 Fujitsu Ltd 簡易ナビゲーションシステムおよび方法
WO2000066975A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Equos Research Co., Ltd. Systeme de guidage routier
JP2002048576A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信型ナビゲーションシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH109888A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Brother Ind Ltd 経路案内システム及びそれに使用される携帯通信端末と経路情報算出装置
JP2000161973A (ja) * 1998-11-25 2000-06-16 Equos Research Co Ltd ナビゲーション情報提供装置及びナビゲーションシステム
JP2000172992A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Fujitsu Ltd 車載型車両誘導装置及び通信サーバシステム並びに代替車両誘導システム
JP2000258171A (ja) * 1999-03-04 2000-09-22 Fujitsu Ltd 簡易ナビゲーションシステムおよび方法
WO2000066975A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Equos Research Co., Ltd. Systeme de guidage routier
JP2002048576A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信型ナビゲーションシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150663A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 位置特定装置、コンピュータプログラム及び位置特定方法
JP2009150724A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 方位特定装置、位置特定装置、コンピュータプログラム及び方位特定方法
JP7455136B2 (ja) 2018-10-18 2024-03-25 トランスファインダー コーポレーション Gpsデータを計画された進行ルートにペアリングするコンピュータ実装方法、コンピュータシステムおよびプログラム製品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1295088B1 (en) Method and mobile station for route guidance
US8483950B2 (en) Route guidance server, navigation apparatus, route guidance system, and route guidance method
US9846046B2 (en) Vehicle navigation method and system
EP2126515B1 (en) Route shaping systems and methods
CN103026174A (zh) 导航装置及方法
WO2007058848A2 (en) Systems and methods for providing navigation guidance
WO2006009044A1 (ja) 歩行者用ナビゲーションシステムおよび情報配信サーバならびにプログラム
JP2007226845A (ja) 車両情報システム
US7418338B2 (en) Road information provision server, road information provision system, road information provision method, route search server, route search system, and route search method
JP2002304408A (ja) 移動端末
CN101625245A (zh) 导航终端和导航方法
JP2012168796A (ja) プローブ情報管理システム、車載端末、およびプローブ情報管理装置
CN103308060A (zh) 基于wap实时导航的方法、装置和系统
CN102565826A (zh) 一种导航方法及系统
JP2009085809A (ja) 経路探索システムおよび経路探索システムによる所要時間算出方法
JP3769257B2 (ja) 歩行者誘導システム、歩行者誘導方法、及び進行方向情報生成プログラム
KR20070091471A (ko) 네비게이션 시스템의 교차점 인식방법
CN101769748A (zh) 导航终端和导航方法
TW201017112A (en) A system and method for determining road attributes
JP5736215B2 (ja) 歩行者用ナビゲーション装置
JP4909993B2 (ja) 経路探索装置及び経路探索方法等
JP2012032253A (ja) 車両用ナビゲーション装置
JP2011209125A (ja) カーナビゲーションシステム
JP2003344079A (ja) 位置検出システム並びに位置検出システムで使用される携帯端末および管理センタ
JP2007046962A (ja) データ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304