JP2003334679A - レーザ溶接の診断装置 - Google Patents

レーザ溶接の診断装置

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JP2003334679A
JP2003334679A JP2002140839A JP2002140839A JP2003334679A JP 2003334679 A JP2003334679 A JP 2003334679A JP 2002140839 A JP2002140839 A JP 2002140839A JP 2002140839 A JP2002140839 A JP 2002140839A JP 2003334679 A JP2003334679 A JP 2003334679A
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signal
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Shingo Masukata
伸吾 益形
Kazuo Ohashi
一夫 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数成分が複雑に重なった音が発生する溶
接の場合、あるいは連続した溶接を行う場合においても
適正な品質判定ができるレーザ溶接の診断装置を提供す
る。 【解決手段】 レーザ溶接の溶接箇所で発生する溶接音
を集音し、集音された溶接音を電気信号に変換するマイ
クロフォン3、マイクロフォン3により変換され増幅器
4で増幅された電気信号を周波数帯ごとの時系列信号に
変換るすバンドバスフィルタ5及び波形成形器6、波形
成形器6により変換された時系列信号の変化を抽出する
特徴抽出器7、特徴抽出器7により抽出された時系列信
号の変化と該時系列信号の変化に対する基準値設定器9
に格納された閾値とを比較し溶接の良否を判断する比較
器8を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接におい
て、溶接個所から発生する音を検出し、検出した音信号
の変化に基づいて溶接の欠陥検出を行うレーザ溶接の診
断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平11−147189号公
報に記載されたレーザ溶接欠陥検出装置を示す構成図で
ある。図において、1はレーザ溶接器、2は溶接対象の
ワーク、3はマイクロホン、11は表示装置、12は溶
接状態判定処理装置、13は記憶装置、14は吸音材、
15はレーザ反射ミラー、16は集光レンズ、17はレ
ーザトーチである。
【0003】上記図7に示した構成において、レーザ溶
接器1から発生されたレーザ光は伝送ファイバでレーザ
トーチ17内へ導入され、導入されたレーザ光は、レー
ザ反射ミラー15及び集光レンズ17を通って、レーザ
トーチ17の下端開口部からワーク2に照射され、溶接
が行われる。
【0004】一方、ワーク2の溶接箇所から発生される
溶接音はマイクロホン3で集音され、集音された音信号
は電圧変換されて溶接状態判定処理装置12に出力され
る。溶接状態判定処理装置12はマイクロホン3から入
力された電圧信号に基づいて欠陥検出等の判定処理を行
い、その処理結果は表示装置11に表示され、記憶装置
13に記憶される。
【0005】図8は、溶接状態判定処理装置12の構成
を示す図である。溶接状態判定処理装置12では、マイ
クロホン3から入力された電圧信号はA/Dコンバータ
12aでデジタル信号に変換され、CPU12b、高速
信号処理プロセッサ12cで予め定められた処理アルゴ
リズムに従って欠陥検出等の溶接状態の良否判定をオン
ラインで行う。
【0006】高速信号処理プロセッサ12cでは、検出
した溶接音から得られる音信号の工程に基づいて良否判
定を行う。例えば、溶接音による音信号は、溶接が良好
に行われている場合には、溶接不良状態で発生される溶
接音による音信号に比べて高くなる。したがって、溶接
音による音信号に下限値と上限値を設定し、音信号が上
記下限値と上記上限値との間の範囲にある場合に良好と
判定し、上記範囲から外れている場合には不良と判定す
る。
【0007】また、レーザトーチ17は、その下部がワ
ーク2の溶接箇所を覆うように位置しているために溶接
音はレーザトーチ17内部に進入するが、進入した溶接
音の中でレーザトーチ17の内へ器に当たるものは吸音
材14で吸収されるため、溶接音の反射、共鳴は抑制さ
れ、レーザトーチ17上部に進入する溶接音をマイクロ
ホン3で検出することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来のレーザ溶接欠陥検出装置は、マ
イクロホンで検出された溶接音全体で評価するため、周
波数成分が複雑に重なった音が発生する溶接の場合、適
正な品質判定ができないという問題があった。
【0009】また、連続した溶接を行うと、溶接音が徐
々に変化するため、単に下限値と上限値だけでは適正な
品質判定ができないという問題があった。
【0010】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、周波数成分が複雑に重なった
音が発生する溶接の場合、あるいは連続した溶接を行う
場合においても適正な品質判定ができるレーザ溶接の診
断装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ溶接
の診断装置は、レーザ溶接の溶接箇所で発生する溶接音
を集音する集音手段、該集音手段により集音された溶接
音を電気信号に変換する溶接音電気信号変換手段、該溶
接音電気信号変換手段により変換された電気信号を周波
数帯ごとの時系列信号に変換する電気信号時系列信号変
換手段、該電気信号時系列信号変換手段により変換され
た時系列信号の変化を抽出する時系列信号変化抽出手
段、該時系列信号変化抽出手段により抽出された時系列
信号の変化と該時系列信号の変化に対する閾値とを比較
し溶接の良否を判断する比較判断手段を備えたものであ
る。
【0012】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離するバンドパスフィルタと該
バンドパスフィルタから出力される周波数帯の信号の変
化成分を抽出する波形成形器とを備えたものである。
【0013】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換するウ
ェーブレット変換器であるものである。
【0014】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換する短
時間FFTであるものである。
【0015】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号の周期性の特徴を抽出する特徴抽出器であるもので
ある。
【0016】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号の時間的偏差量を算出する偏差抽出器であるもので
ある。
【0017】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号のパターンを認識してマハラノビス距離を算出する
マハラノビス距離演算器であるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係るレーザ溶接の診断
装置の実施の形態1を示す構成図である。
【0019】図において、1はレーザ溶接器、2は溶接
対象のワーク、3はレーザ溶接器1からワーク2にレー
ザ光を照射し溶接する際に発生する溶接音を集音する集
音手段と集音した溶接音を電気信号に変換する溶接音電
気信号変換手段を兼ねたマイクロホン、4はマイクロホ
ン3で変換された電気信号を増幅する増幅器、5は増幅
器から得られる信号を必要周波数帯に分離するバンドパ
スフィルタ、6はバンドパスフィルタ5から得られる周
波数帯の信号の変化成分を抽出する波形成形器であり、
増幅器4、バンドパスフィルタ5及び波形成形器6によ
り溶接音電気信号変換手段により変換された電気信号を
周波数帯ごとの時系列信号に変換する電気信号時系列信
号変換手段を構成している。
【0020】7は時系列信号の変化を抽出する時系列信
号変化抽出手段であり、ここでは波形成形器6の信号か
ら前もって設定した周期性により特徴を抽出する特徴抽
出器7を用いている。8は特徴抽出器7の出力と基準値
設定器9に格納された閾値とを比較する比較器であり、
比較器8及び基準値設定器9により、溶接の良否を比較
判断する比較判断手段を構成している。10は比較器8
から出力される比較結果を基にデータを保存するデータ
保存装置、11は表示装置である。
【0021】次に、図1の構成における動作について、
検出・演算の過程を示す図6を参照して説明する。な
お、演算は、アナログのバンドパスフィルタでも、その
他の周波数分析の機能を有する手法であってもよい。
【0022】レーザ溶接器1からワーク2にレーザ光を
照射し溶接すると、溶接状態に応じて溶接音が発生し、
人の耳には「バチバチ」といったように聞こえる。発生
した溶接音をマイクロホン3で電気信号に変換し、増幅
器4で適当な利得を与える(図6(1)参照)。
【0023】増幅器4で増幅された信号を一定の周波数
帯を通過させるように設定されたバンドパスフィルタ5
に入力し、周波数帯の時系列信号に分離する。バンドパ
スフィルタ5は、例えば、溶接時に発生する主要周波数
成分である2kHzを設ける(図6(2)参照)。
【0024】バンドパスフィルタ5で周波数帯毎に分離
された時系列信号は波形成計器6で実効値計算し直流信
号に変換される(図6(3)参照)。
【0025】溶接に欠陥があると、上記主要周波数成分
が瞬間的に小さくなる。主要周波数成分が小さくなった
時、人の耳には、違った響きに聞こえるが、溶接音には
他の周波数成分が多量に含まれているため、図6(1)
に示したように、増幅器4からの出力だけでは、主要周
波数成分が小さくなったことを判断するのは難しい。し
かし、図6(3)に示したように、単一の周波数成分を
抽出した波形成形器6からの出力は、明確に主要周波数
成分が小さくなったことを判断することができる。この
ように、周波数帯域ごとに時系列で判断した結果は、人
の聴覚による判断と合致し、同等であることを示してい
る。
【0026】特徴抽出器7は、図6(4)に示したよう
に、波形成形器6の出力から、最大値、最小値、実効
値、平均値、尖度、歪度等の特徴量を計算する。
【0027】比較器8は、特徴抽出器7で計算された特
徴量と、事前に特徴量の閾値を設定した基準値設定器9
の設定値と比較し、判定し、保存装置10に判定結果及
び時系列信号を保存するとともに、表示装置11に判定
結果を表示し外部に診断結果を知らせる。
【0028】以上のように、本実施の形態によれば、周
波数成分が複雑に重なった音が発生するような場合にお
いても、溶接音を周波数帯域ごとの時系列信号に変換し
て変動を評価することによって、人の聴覚と近似な評価
ができ、省力化することができる。
【0029】実施の形態2.図2は、本発明に係るレー
ザ溶接の診断装置の実施の形態2を示す構成図であり、
図において図1と同一符号は同一部分または相当部分を
示す。
【0030】本実施の形態においては、増幅器4から得
られる信号を必要周波数帯に分離し、エネルギー量に変
換するウエーブレット変換器(Wavelet Tra
nsform)5aを電気信号時系列信号変換手段とし
て用いている。
【0031】本実施の形態における主要な動作は上記実
施の形態1と同様であり、ウエーブレット変換器5a
は、図1に示したバンドパスフィルタ5と波形成形器6
の動作をデジタル処理で実現している。
【0032】ウエーブレット変換器5aは、その解析演
算により、実効値を算出するため、波形成形器を設ける
必要がないので、レーザ溶接の診断装置を小型化するこ
とができる。
【0033】また、ウエーブレット変換器5aは、基底
関数を拡大あるいは縮小することにより、デジタル音信
号を周波数毎の時系列信号に分離する。この際、溶接状
況や検出したい欠陥の現象に合わせて適切な基底関数を
選択することにより周波数の分離特性が向上し、判定の
信頼性を向上させることができる。
【0034】実施の形態3.図3は、本発明に係るレー
ザ溶接の診断装置の実施の形態3を示す構成図であり、
図において図1と同一符号は同一部分または相当部分を
示す。
【0035】本実施の形態においては、増幅器4から得
られる信号を必要周波数帯に分離し、エネルギー量に変
換する短時間FFT(STFT:Short Time
Fourier−Transform)5bを電気信
号時系列信号変換手段として用いている。
【0036】本実施の形態における主要な動作は上記実
施の形態1と同様であり、短時間FFT5bは、図1に
示したバンドパスフィルタ5と波形成形器6の動作をデ
ジタル処理で実現している。
【0037】短時間FFT5bは、高速で処理ができる
ため多くの抽出周波数を判定することができる。
【0038】また、短時間FFT5bは、その解析演算
により、実効値を算出するため、波形成形器を設ける必
要がないので、レーザ溶接の診断装置を小型化すること
ができる。
【0039】また、短時間FFT5bは、フーリエ変換
を短時間毎に繰り返し演算することで、デジタル音信号
を周波数毎の時系列信号に分離する。この際、フーリエ
変換は周波数成分の分解能が高いことから溶接状況や検
出したい欠陥の現象により、周波数の微小な違いを検出
し、判定の信頼性を向上させることができる。
【0040】実施の形態4.図4は、本発明に係るレー
ザ溶接の診断装置の実施の形態4を示す構成図であり、
図において図1、図2及び図3と同一符号は同一部分ま
たは相当部分を示している。
【0041】本実施の形態においては、上記実施の形態
1、2及び3における特徴抽出器7に代えて、波形成形
器6から得られる時系列信号の変化量を演算する偏差抽
出器7aを時系列信号の変化を抽出する時系列信号変化
抽出手段として用いている。
【0042】本実施の形態における主要な動作は、上記
実施の形態1、2及び3と同様である。以下に、上記実
施の形態1における特徴抽出器7に代えて、偏差抽出器
7aを用いた場合について説明する。
【0043】ワーク2を連続して溶接する場合、波形成
形器6から出力される時系列信号が徐々に変化する。し
たがって、溶接開始時と終了時に同じ閾値で溶接状態を
判定しようとすると、判定精度が低下してしまう。
【0044】偏差抽出器7aは、波形成形器6から出力
された時系列信号の直前、例えば1秒間のデータを平均
し、その平均値と新規データとの差を求め、偏差量を評
価する。
【0045】比較器8は、偏差抽出器7aで計算された
偏差量と、事前に偏差量の閾値を設定した基準値設定器
9の設定値と比較し、判定し、保存装置10に判定結果
及び時系列信号を保存するとともに、表示装置11に判
定結果を表示し、外部に診断結果を知らせる。
【0046】このように、波形成形器6から出力された
時系列信号の偏差量を評価することによって、時系列信
号が徐々に変化してもその影響を受けることなく、精度
の高い判定ができる。
【0047】なお、上記動作の説明は上記実施の形態1
を基にして説明したが、上記実施の形態2及び3を基に
した場合も同様である。
【0048】実施の形態5.図5は、本発明に係るレー
ザ溶接の診断装置の実施の形態5を示す構成図であり、
図において図1、図2及び図3と同一符号は同一部分ま
たは相当部分を示している。
【0049】溶接の欠陥を判断する場合、正常に溶接で
きた場合の波形成形器6から出力された多数の時系列信
号を基に特徴量あるいは偏差量を求め統計的に閾値を決
定する。したがって、閾値を決定するまでの労力を必要
とする。しかし、溶接方法や溶接対象の種類が変わる
と、閾値を再度設定し直す必要がある。本実施の形態は
上記のような労力を軽減するものである。
【0050】本実施の形態においては、上記実施の形態
1、2及び3における特徴抽出器7に代えて、マハラノ
ビス演算器7bを時系列信号の変化を抽出する時系列信
号変化抽出手段として用いている。
【0051】マハラノビス演算器7bは、パターン認識
の結果をマハラノビス距離として数値で求めるものであ
り、時系列信号の正常データのパターンと、新たに出力
される時系列信号のパターンとを比較してマハラノビス
距離を求める。
【0052】本実施の形態における主要な動作は、上記
実施の形態1、2及び3と同様である。以下に、上記実
施の形態1における特徴抽出器7に代えて、マハラノビ
ス演算器7bを用いた場合について説明する。
【0053】マハラノビス演算器7bは、波形成形器6
から出力された時系列信号のパターンと基準値として求
めた時系列信号のパターンとを比較して、パターンの差
を距離(数値)で評価するものであるので、パターンの
差が小さい場合、すなわちマハラノビス距離が設定値に
近い場合は「軽い欠陥」、パターンの差が大きい場合、
すなわちマハラノビス距離が設定値から遠くはなれてい
る場合は「ひどい欠陥」というような判断をすることが
できる。
【0054】比較器8は、マハラノビス演算器7bで計
算されたマハラノビス距離と、事前にマハラノビス距離
の閾値を設定した基準値設定器9の設定値と比較し、判
定し、保存装置10に判定結果及び時系列信号を保存す
るとともに、表示装置11に判定結果を表示し、外部に
診断結果を知らせる。
【0055】以上のように、本実施の形態はマハラノビ
ス距離、すなわちパターンの差を閾値とするものである
ので、溶接方法や溶接対象の種類が変わっても、閾値自
体は変更する必要はなく、変更された溶接方法や溶接対
象の時系列信号の正常データのパターンを集めるだけで
よい。
【0056】なお、上記動作の説明は上記実施の形態1
を基にして説明したが、上記実施の形態2及び3を基に
した場合も同様である。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るレーザ溶接の診断装置によ
れば、レーザ溶接の溶接箇所で発生する溶接音を集音す
る集音手段、該集音手段により集音された溶接音を電気
信号に変換する溶接音電気信号変換手段、該溶接音電気
信号変換手段により変換された電気信号を周波数帯ごと
の時系列信号に変換する電気信号時系列信号変換手段、
該電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号の変化を抽出する時系列信号変化抽出手段、該時系
列信号変化抽出手段により抽出された時系列信号の変化
と該時系列信号の変化に対する閾値とを比較し溶接の良
否を判断する比較判断手段を備えたものであるので、周
波数成分が複雑に重なった音が発生するような場合にお
いても、人の聴覚と近似な評価ができ、省力化すること
ができる。
【0058】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離するバンドパスフィルタと該
バンドパスフィルタから出力される周波数帯の信号の変
化成分を抽出する波形成形器とを備えたものであるの
で、周波数成分が複雑に重なった音が発生するような場
合においても、人の聴覚と近似な評価ができる。
【0059】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換するウ
ェーブレット変換器であるものであるので、判定の信頼
性を向上させ、かつ、レーザ溶接の診断装置を小型化す
ることができる。
【0060】また、上記電気信号時系列信号変換手段
は、上記溶接音電気信号変換手段により変換された電気
信号を必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換する短
時間FFTであるものであるので、判定の信頼性を向上
させ、かつ、レーザ溶接の診断装置を小型化することが
できる。
【0061】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号の周期性の特徴を抽出する特徴抽出器であるもので
あるので、周波数成分が複雑に重なった音が発生するよ
うな場合においても、人の聴覚と近似な評価ができる。
【0062】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号の時間的偏差量を算出する偏差抽出器であるもので
あるので、時系列信号が徐々に変化してもその影響を受
けることなく、精度の高い判定ができる。
【0063】また、上記時系列信号変化抽出手段は、上
記電気信号時系列信号変換手段により変換された時系列
信号のパターンを認識してマハラノビス距離を算出する
マハラノビス距離演算器であるものであるので、溶接方
法や溶接対象の種類が変わっても、閾値自体は変更する
必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレーザ溶接の診断装置の実施の
形態1を示す構成図である。
【図2】 本発明に係るレーザ溶接の診断装置の実施の
形態2を示す構成図である。
【図3】 本発明に係るレーザ溶接の診断装置の実施の
形態3を示す構成図である。
【図4】 本発明に係るレーザ溶接の診断装置の実施の
形態4を示す構成図である。
【図5】 本発明に係るレーザ溶接の診断装置の実施の
形態5を示す構成図である。
【図6】 実施の形態1における動作について、検出・
演算の過程を示す図である。
【図7】 従来のレーザ溶接の診断装置を示す構成図で
ある。
【図8】 従来の溶接状態判定処理装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 レーザ溶接器、2 溶接対象のワーク、3 マイク
ロフォン、4 増幅器、5 バンドパスフィルタ、5a
ウェーブレット変換器、5b STFT(短時間FF
T)、6 波形成形器、7 特徴抽出器、7a 偏差抽
出器、7b マハラノビス演算器、8 比較器、9 基
準値設定器、10 保存装置、11 表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AB07 BA04 BC07 CA04 EA10 GD02 GG06 GG08 GG12 GG17 4E068 CA17 CA18 CC00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ溶接の溶接箇所で発生する溶接音
    を集音する集音手段、該集音手段により集音された溶接
    音を電気信号に変換する溶接音電気信号変換手段、該溶
    接音電気信号変換手段により変換された電気信号を周波
    数帯ごとの時系列信号に変換する電気信号時系列信号変
    換手段、該電気信号時系列信号変換手段により変換され
    た時系列信号の変化を抽出する時系列信号変化抽出手
    段、該時系列信号変化抽出手段により抽出された時系列
    信号の変化と該時系列信号の変化に対する閾値とを比較
    し溶接の良否を判断する比較判断手段を備えたことを特
    徴とするレーザ溶接の診断装置。
  2. 【請求項2】 上記電気信号時系列信号変換手段は、上
    記溶接音電気信号変換手段により変換された電気信号を
    必要周波数帯に分離するバンドパスフィルタと該バンド
    パスフィルタから出力される周波数帯の信号の変化成分
    を抽出する波形成形器とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載のレーザ溶接の診断装置。
  3. 【請求項3】 上記電気信号時系列信号変換手段は、上
    記溶接音電気信号変換手段により変換された電気信号を
    必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換するウェーブ
    レット変換器であることを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザ溶接の診断装置。
  4. 【請求項4】 上記電気信号時系列信号変換手段は、上
    記溶接音電気信号変換手段により変換された電気信号を
    必要周波数帯に分離しエネルギー量に変換する短時間F
    FTであることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接
    の診断装置。
  5. 【請求項5】 上記時系列信号変化抽出手段は、上記電
    気信号時系列信号変換手段により変換された時系列信号
    の周期性の特徴を抽出する特徴抽出器であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレーザ溶接
    の診断装置。
  6. 【請求項6】 上記時系列信号変化抽出手段は、上記電
    気信号時系列信号変換手段により変換された時系列信号
    の時間的偏差量を算出する偏差抽出器であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレーザ溶接
    の診断装置。
  7. 【請求項7】 上記時系列信号変化抽出手段は、上記電
    気信号時系列信号変換手段により変換された時系列信号
    のパターンを認識してマハラノビス距離を算出するマハ
    ラノビス距離演算器であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載のレーザ溶接の診断装置。
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