JP2003293399A - 移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び親装置 - Google Patents

移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び親装置

Info

Publication number
JP2003293399A
JP2003293399A JP2003016357A JP2003016357A JP2003293399A JP 2003293399 A JP2003293399 A JP 2003293399A JP 2003016357 A JP2003016357 A JP 2003016357A JP 2003016357 A JP2003016357 A JP 2003016357A JP 2003293399 A JP2003293399 A JP 2003293399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
work machine
data
abnormality
transmission request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003016357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3726084B2 (ja
Inventor
Masatoshi Miki
正俊 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP2003016357A priority Critical patent/JP3726084B2/ja
Publication of JP2003293399A publication Critical patent/JP2003293399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3726084B2 publication Critical patent/JP3726084B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 親装置でのデータ管理処理(負荷)を大幅に
軽減するとともに、親装置にて作業機械の故障診断処理
を人手によらず自動的に、且つ、高速に行なって、作業
機械の保守管理を効率良く行なえるようにする。 【解決手段】 作業機械1に、その稼働状態を検知する
検知部11と、その検知結果についての正常・異常判断
を行ないその判断結果と検知部11での検知結果とを記
憶するデータ管理部12と、ユーザ装置3との間で通信
を行なう第1通信部13とを設ける。ユーザ装置3に
は、作業機械1,親装置4との間で通信を行なう第2通
信部31,33と、作業機械1のデータ管理部12から
のデータを記憶する記憶部とを設ける。そして、親装置
4には、ユーザ装置3との間で通信を行なう第3通信部
41Aと、得られたデータに基づいて作業機械1の異常
/故障診断を行なう異常/故障診断部とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、或る地域で稼働す
る建設機械などの移動式作業機械の稼働状態を管理す
る、移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同
管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び
親装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルやブルドーザなど
の建設機械(移動式作業機械)は、例えばビルや工場,
埋め立てなどの各種建設現場(作業現場)において非常
に過酷な状況で使用されることが多いため、機械の異常
や故障に対して、適切な保守管理が必要とされるが、こ
のような作業機械の保守管理には専門的な知識が必要と
されるので、通常、作業機械を提供するメーカ側が顧客
に代わって保守管理を行なうことが多い。
【0003】例えば、或る作業現場で作業機械に故障が
発生した場合は、通常、その作業機械を管理している顧
客がメーカに修理・復旧を電話などで依頼することによ
り、メーカ側から専門技術者(保守者)が派遣されて作
業機械の修理・復旧が行なわれる。ところが、このとき
作業現場が遠隔地であったり、作業計画の変更などによ
り急に他の地域に移動していたりすると、保守者が実際
にその作業現場に到着して作業機械の修理を始めるまで
に非常に時間がかかってしまう可能性がある。
【0004】そこで、特開平8−144312号公報に
示されるように、このような課題を解決して効率的な作
業機械の保守管理を行なえるようにした管理システムが
提案されている。このシステムは、作業機械側でその作
業機械の稼働状態に関する各種データ(例えば、稼働時
間,エンジン回転数,油圧ポンプの吐出圧など)を採取
し、採取した各種データを、その作業機械に取り付けら
れた無線通信装置(子機)から、作業機械の管理部(現
場事務所,顧客事務所,メーカなど)に電話回線を介し
て接続された通信装置(親機)を通じて、上記の管理部
へ伝送して管理部側で管理できるようにしたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管理システムでは、作業機械から伝送される
上記の各種データを親機を介して管理部側で集中的に管
理(記憶)しているため、管理部側のデータ管理負荷が
増大してしまい、作業機械の保守管理に必要な判断に遅
れが生じ、作業機械の異常や故障に対する処置が遅れて
しまう可能性がある。
【0006】さらに、上記の管理システムでは、作業機
械で採取した各種データを各作業現場に配置された親機
を通じて管理部へ伝送するようにしているので、システ
ム全体としては、その構成が非常に複雑,大規模になっ
てしまっている。また、上記の管理部では、例えば、作
業機械から伝送されてきた各種データを基に作業機械の
修理が必要であるか否かを人手によって判断して、修理
が必要であれば保守者の派遣を依頼するといった手順を
ふむので、やはり、作業機械の異常や故障に対する処置
が遅れてしまう可能性がある。
【0007】例えば、作業機械に何らかの故障が発生す
ると、或る特定のエラーコードが管理部へ伝送される
が、このエラーコードからは、その時点での作業機械の
故障原因は把握できるが、故障発生までの作業機械の稼
働状態の経緯などの詳細については把握できないので、
その故障に対する正確な処置を迅速に決定することは非
常に困難である。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、管理部(親装置)でのデータ管理処理(負
荷)を大幅に軽減するとともに、親装置にて作業機械の
故障診断処理を人手によらず自動的に、且つ、迅速に行
なって、作業機械の保守管理を効率良く行なえるように
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の移動
式作業機械管理システムは、少なくとも1台の移動式作
業機械と、この作業機械との間で通信を行なってその作
業機械の状態を管理するユーザ装置と、このユーザ装置
との間で通信を行なって作業機械の異常/故障診断を行
なう親装置とをそなえ、作業機械に、作業機械の稼働状
態を検知する検知部と、この検知部での検知結果につい
ての正常・異常判断を行なう正常・異常判断部及びこの
正常・異常判断部での判断結果と検知部での検知結果と
を記憶する作業機械側記憶部を有するデータ管理部と、
このデータ管理部で管理記憶されているデータに関しユ
ーザ装置との間で通信を行なう第1通信部とをそなえる
とともに、ユーザ装置に、上記の作業機械,親装置との
間で通信を行なう第2通信部と、この第2通信部を通じ
て得られた上記の作業機械におけるデータ管理部からの
データを記憶するユーザ装置側記憶部とをそなえ、且
つ、親装置に、ユーザ装置との間で通信を行なう第3通
信部と、この第3通信部を通じて得られたユーザ装置側
記憶部からのデータに基づいて作業機械の異常/故障診
断を行なう異常/故障診断部とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている(請求項1)。
【0010】ここで、上記のデータ管理部には、上記の
正常・異常判断部で異常である旨の判断がなされると、
エラーコードを生成するエラーコード生成部を設けても
よい(請求項2)。また、上記の作業機械におけるデー
タ管理部には、上記検知部での検知結果が異常である場
合は、作業機械側記憶部に記憶されている異常データと
少なくとも異常データの直前に得られたデータとを上記
の第1通信部を通じてユーザ装置側へ伝送する第1通信
制御部を設けてもよい(請求項3)。
【0011】なお、この第1通信制御部は、上記検知部
での検知結果が異常である場合は、作業機械側記憶部に
記憶されている異常データと異常データ以前に記憶され
ているデータとを上記の第1通信部を通じてユーザ装置
側へ伝送するように構成してもよい(請求項4)。さら
に、上記の作業機械におけるデータ管理部には、上記の
作業機械側記憶部での記憶状態が所定容量を超えると、
作業機械側記憶部に記憶されているデータを全て上記の
第1通信部を通じてユーザ装置側へ伝送する第2通信制
御部を設けてもよい(請求項5)。
【0012】なお、この第2通信制御部によって、作業
機械側記憶部に記憶されているデータを全て上記の第1
通信部を通じてユーザ装置側へ伝送したあとは、上記の
作業機械側記憶部の記憶内容がクリアされるように構成
してもよい(請求項6)。さらに、上記の作業機械にお
けるデータ管理部には、上記ユーザ装置からデータ伝送
要求を受けると、そのデータ伝送要求に応じて、作業機
械側記憶部に記憶されているデータを第1通信部を通じ
てユーザ装置側へ伝送する第3通信制御部を設けてもよ
い(請求項7)。
【0013】また、上記のユーザ装置には、上記の作業
機械及び親装置のうちの少なくとも一方に対し、作業機
械又は親装置で管理記憶されているデータの伝送要求を
送出するユーザ装置側データ伝送要求送出部を設けても
よい(請求項8)。そして、このユーザ装置側データ伝
送要求送出部は、作業機械又は親装置に対して予め決め
られた時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するよ
うに構成してもよいし(請求項9)、ユーザによりデー
タ伝送要求のための操作がなされるデータ伝送要求入力
部と、データ伝送要求入力部を通じてデータ要求入力が
なされると作業機械又は親装置に対してデータ伝送要求
を出力するデータ伝送要求出力部とをそなえて構成して
もよい(請求項10)。
【0014】さらに、上記のユーザ装置には、ユーザ装
置側記憶部に記憶されている所望の記憶情報を外部へ出
力する出力部を設けてもよく(請求項11)、また、上
記の親装置からデータ伝送要求を受けると、そのデータ
伝送要求に応じて、ユーザ装置側記憶部に記憶されてい
るデータを第2通信部を通じて親装置側へ伝送する第4
通信制御部を設けてもよい(請求項12)。
【0015】さらに、上記の親装置には、ユーザ装置に
対してユーザ装置側記憶部で記憶されているデータの伝
送要求を送出する親装置側データ伝送要求送出部を設け
てもよい(請求項13)。そして、この親装置側データ
伝送要求送出部は、ユーザ装置に対して予め決められた
時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するように構
成してもよいし(請求項14)、ユーザによりデータ伝
送要求のための操作がなされるデータ伝送要求入力部
と、このデータ伝送要求入力部を通じてデータ要求入力
がなされると上記のユーザ装置に対してデータ伝送要求
を出力するデータ伝送要求出力部とをそなえて構成して
もよい(請求項15)。
【0016】さらに、上記の親装置には、上記の異常/
故障診断部で得られた異常/故障診断に関連する情報を
記憶する異常/故障診断関連情報記憶部を設けるととも
に、ユーザ装置からデータ伝送要求を受けると、そのデ
ータ伝送要求に応じて、上記の異常/故障診断関連情報
記憶部に記憶されているデータを第3通信部を通じてユ
ーザ装置側へ伝送する第5通信制御部を設けてもよい
(請求項16)。
【0017】また、上記の親装置における異常/故障診
断部には、その異常/故障診断結果に基づいて異常/故
障修理が必要かどうかを判定する修理判定部をそなえて
もよい(請求項17)。さらに、上記の親装置は、修理
判定部での判定結果に基づいて異常/故障修理に必要な
部品を決定する修理部品決定部をそなえてもよい(請求
項18)。
【0018】そして、この修理部品決定部は、部品情報
を記憶する部品ファイルと、修理判定部での判定結果に
基づき部品ファイルの部品情報を選択して異常/故障修
理に必要な部品を決定する修理部品選択決定部とをそな
えて構成してもよい(請求項19)。また、上記の親装
置は、上記異常/故障診断部の修理判定部での判定結果
に基づきユーザ装置に修理の要否を問い合わせる修理要
否問合部をそなえてもよい(請求項20)。そして、こ
の親装置には、上記の修理要否問合部による修理要否の
問い合わせの結果、ユーザ装置から修理要の旨の応答を
受けると必要部品の発注を指令する部品発注部を設けて
もよい(請求項21)。
【0019】さらに、この親装置には、上記の部品発注
部による必要部品の発注情報を記憶する必要部品発注情
報記憶部を設けてもよく(請求項22)、また、上記の
部品発注部による必要部品の発注に連携して、エレクト
ロニックバンキングシステムに、当修理のための請求を
行なう修理代金請求部を設けてもよい(請求項23)。
【0020】また、該作業機械における該データ管理部
は、該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業
機械側記憶部に記憶されている該判断結果と該検知結果
とを該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第
1通信制御部を有していてもよい(請求項24)。さら
に、該親装置は、該第3通信部を通じて得られた該作業
機械における該データ管理部からのデータを記憶する親
装置側記憶部と、該親装置側記憶部に記憶されている所
望の記憶情報を外部へ出力する出力部とをそなえていて
もよい(請求項25)。
【0021】また、該ユーザ装置の該出力部は、該記憶
情報を該作業機械に関するデータを得るために伝送要求
コマンドを与えるコンピュータに出力するように構成さ
れていてもよい(請求項26)。さらに、親装置は、該
親装置側記憶部に記憶されているデータについての読み
出し要求コマンドを出力するコンピュータをそなえ、該
親装置の該出力部が、該コンピュータからの該読み出し
要求コマンドを受信すると、当該コマンドに応じて、該
親装置側記憶部に記憶されているデータを該コンピュー
タに出力するように構成されていてもよい(請求項2
7)。
【0022】次に、本発明の移動式作業機械管理方法
は、少なくとも1台の移動式作業機械と、この作業機械
との間で通信を行なってその作業機械の状態を管理する
ユーザ装置と、ユーザ装置との間で通信を行なって作業
機械の異常/故障診断を行なう親装置とをそなえた移動
式作業機械管理システムにおいて、上記の作業機械に
て、作業機械の稼働状態を検知し、この検知結果を記憶
すると共に、その検知結果についての正常・異常判断を
行なって、判断結果を記憶する一方、これらの記憶デー
タをデータ伝送手段を介して上記のユーザ装置に送り、
そのユーザ装置では、作業機械からの記憶データを記憶
し、更に、ユーザ装置で記憶されているデータをデータ
伝送手段を介して上記の親装置に送り、その親装置で
は、ユーザ装置からのデータに基づいて作業機械の異常
/故障診断を行なうことを特徴としている(請求項2
8)。
【0023】さらに、本発明の移動式作業機械は、少な
くとも1台の移動式作業機械と、この作業機械との間で
通信を行なってその作業機械の状態を管理するユーザ装
置と、このユーザ装置との間で通信を行なって作業機械
の異常/故障診断を行なう親装置とをそなえることによ
り形成される移動式作業機械管理システムのためのもの
であって、上記作業機械の稼働状態を検知する検知部
と、この検知部での検知結果についての正常・異常判断
を行なう正常・異常判断部及び正常・異常判断部での判
断結果と検知部での検知結果とを記憶する作業機械側記
憶部を有するデータ管理部と、このデータ管理部で管理
記憶されているデータに関し上記のユーザ装置との間で
通信を行なう第1通信部とをそなえ、上記データ管理部
が、上記の検知部での検知結果が異常である場合は、上
記の作業機械側記憶部に記憶されている異常データと少
なくとも異常データの直前に得られたデータとを上記第
1通信部を通じてユーザ装置側へ伝送する第1通信制御
部を有していることを特徴としている(請求項29)。
【0024】ここで、本作業機械には、上記の正常・異
常判断部で異常である旨の判断がなされると、エラーコ
ードを生成するエラーコード生成部を設けてもよい(請
求項30)。また、該第1通信制御部は、該検知部での
検知結果が異常である場合は、該作業機械側記憶部に記
憶されている異常データと少なくとも該異常データの直
前に得られたデータとを該第1通信部を通じて該ユーザ
装置側へ伝送するように構成されていてもよい(請求項
31)。
【0025】また、上記の第1通信制御部は、上記検知
部での検知結果が異常である場合は、上記の作業機械側
記憶部に記憶されている異常データと異常データ以前に
記憶されているデータとを上記第1通信部を通じてユー
ザ装置側へ伝送するように構成してもよい(請求項3
2)。さらに、上記のデータ管理部には、上記作業機械
側記憶部での記憶状態が所定容量を超えると、作業機械
側記憶部に記憶されているデータを全て上記の第1通信
部を通じてユーザ装置側へ伝送する第2通信制御部を設
けてもよい(請求項33)。
【0026】そして、この第2通信制御部によって、作
業機械側記憶部に記憶されているデータを全て第1通信
部を通じてユーザ装置側へ伝送したあとは、上記の作業
機械側記憶部の記憶内容をクリアするようにしてもよい
(請求項34)。また、上記のデータ管理部には、ユー
ザ装置からデータ伝送要求を受けると、そのデータ伝送
要求に応じて、作業機械側記憶部に記憶されているデー
タを第1通信部を通じてユーザ装置側へ伝送する第3通
信制御部を設けてもよい(請求項35)。
【0027】次に、本発明のユーザ装置は、少なくとも
1台の移動式作業機械と、この作業機械との間で通信を
行なってその作業機械の状態を管理するユーザ装置と、
ユーザ装置との間で通信を行なって作業機械の異常/故
障診断を行なう親装置とをそなえることにより形成され
る移動式作業機械管理システムのためのものであって、
上記の作業機械,親装置との間で通信を行なう第2通信
部と、この第2通信部を通じて得られた作業機械からの
データを記憶するユーザ装置側記憶部と、上記の作業機
械及び親装置のうちの少なくとも一方に対し、その作業
機械又は親装置で管理記憶されているデータの伝送要求
を送出するユーザ装置側データ伝送要求送出部とをそな
えて構成されたことを特徴としている(請求項36)。
【0028】ここで、上記のユーザ装置側データ伝送要
求送出部は、作業機械又は親装置に対して予め決められ
た時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するように
構成してもよいし(請求項37)、ユーザによりデータ
伝送要求のための操作がなされるデータ伝送要求入力部
と、このデータ伝送要求入力部を通じてデータ要求入力
がなされると作業機械又は親装置に対してデータ伝送要
求を出力するデータ伝送要求出力部とをそなえて構成し
てもよい(請求項38)。
【0029】なお、本ユーザ装置には、上記のユーザ装
置側記憶部に記憶されている所望の記憶情報を外部へ出
力する出力部を設けてもよい(請求項39)。また、本
ユーザ装置には、親装置からデータ伝送要求を受ける
と、そのデータ伝送要求に応じて、ユーザ装置側記憶部
に記憶されているデータを第2通信部を通じて親装置側
へ伝送する第4通信制御部を設けてもよい(請求項4
0)。
【0030】さらに、該出力部は、該記憶情報を該作業
機械に関するデータを得るために伝送要求コマンドを与
えるコンピュータに出力するように構成されていてもよ
い(請求項41)。次に、本発明の親装置は、少なくと
も1台の移動式作業機械と、この作業機械との間で通信
を行なってその作業機械の状態を管理するユーザ装置
と、このユーザ装置との間で通信を行なって作業機械の
異常/故障診断を行なう親装置とをそなえることにより
形成される移動式作業機械管理システムのためのもので
あって、上記のユーザ装置との間で通信を行なう第3通
信部と、この第3通信部を通じて得られたユーザ装置か
らのデータに基づいて作業機械の異常/故障診断を行な
う異常/故障診断部とをそなえ、この異常/故障診断部
が、その異常/故障診断結果に基づいて異常/故障修理
が必要かどうかを判定する修理判定部をそなえているこ
とを特徴としている(請求項42)。
【0031】ここで、本親装置には、上記のユーザ装置
に対してそのユーザ装置で記憶されているデータの伝送
要求を送出する親装置側データ伝送要求送出部を設けて
もよい(請求項43)。そして、この親装置側データ伝
送要求送出部は、上記のユーザ装置に対して予め決めら
れた時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するよう
に構成してもよいし(請求項44)、ユーザによりデー
タ伝送要求のための操作がなされるデータ伝送要求入力
部と、このデータ伝送要求入力部を通じてデータ要求入
力がなされるとユーザ装置に対してデータ伝送要求を出
力するデータ伝送要求出力部とをそなえて構成してもよ
い(請求項45)。
【0032】さらに、本親装置には、上記の異常/故障
診断部で得られた異常/故障診断に関連する情報を記憶
する異常/故障診断関連情報記憶部を設けるとともに、
ユーザ装置からデータ伝送要求を受けると、そのデータ
伝送要求に応じて、上記の異常/故障診断関連情報記憶
部に記憶されているデータを第3通信部を通じてユーザ
装置側へ伝送する第5通信制御部を設けてもよい(請求
項46)。
【0033】また、本親装置には、上記の修理判定部で
の判定結果に基づいて異常/故障修理に必要な部品を決
定する修理部品決定部を設けてもよく(請求項47)、
さらに、この修理部品決定部には、部品情報を記憶する
部品ファイルと、上記の修理判定部での判定結果に基づ
きこの部品ファイルの部品情報を選択して異常/故障修
理に必要な部品を決定する修理部品選択決定部とを設け
てもよい(請求項48)。
【0034】また、本親装置には、上記の異常/故障診
断部の修理判定部での判定結果に基づきユーザ装置に修
理の要否を問い合わせる修理要否問合部を設けてもよく
(請求項49)、さらに、この修理要否問合部による修
理要否の問い合わせの結果、ユーザ装置から修理要の旨
の応答を受けると必要部品の発注を指令する部品発注部
を設けてもよい(請求項50)。
【0035】そして、この場合、本親装置には、この部
品発注部による必要部品の発注情報を記憶する必要部品
発注情報記憶部を設けてもよいし(請求項51)、この
部品発注部による必要部品の発注に連携して、エレクト
ロニックバンキングシステムに、修理のための請求を行
なう修理代金請求部を設けてもよい(請求項52)。ま
た、本親装置は、該第3通信部を通じて得られた該作業
機械における該データ管理部からのデータを記憶する親
装置側記憶部と、該親装置側記憶部に記憶されている所
望の記憶情報を外部へ出力する出力部とをそなえていて
もよい(請求項53)。
【0036】さらに、本親装置は、該親装置側記憶部に
記憶されているデータについての読み出し要求コマンド
を出力するコンピュータをそなえ、該出力部が、該コン
ピュータからの該読み出し要求コマンドを受信すると、
当該コマンドに応じて、該親装置側記憶部に記憶されて
いるデータを該コンピュータに出力するように構成され
ていてもよい(請求項54)。
【0037】次に、本発明の移動式作業機械管理システ
ム(請求項55)は、複数の移動式作業機械と、該複数
の作業機械との間でそれぞれ通信を行なって該作業機械
の状態を管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で
通信を行なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親
装置とをそなえ、該作業機械のそれぞれに、該作業機械
の稼働状態を検知する検知部と、該検知部での検知結果
についての正常・異常判断を行なう正常・異常判断部及
び該正常・異常判断部での判断結果と該検知部での検知
結果とを記憶する作業機械側記憶部を有するデータ管理
部と、該データ管理部で管理記憶されているデータに関
し該ユーザ装置との間で通信を行なう第1通信部とをそ
なえるとともに、該ユーザ装置に、上記の各作業機械,
親装置との間で通信を行なう第2通信部と、該第2通信
部を通じて得られた上記の各作業機械におけるデータ管
理部からのデータを記憶するユーザ装置側記憶部とをそ
なえ、且つ、該親装置に、該ユーザ装置との間で通信を
行なう第3通信部と、該第3通信部を通じて得られた該
ユーザ装置側記憶部からのデータに基づいて該作業機械
の異常/故障診断を行なう異常/故障診断部とをそなえ
て構成されたことを特徴としている。
【0038】また、本発明の移動式作業機械管理方法
(請求項56)は、複数の移動式作業機械と、該複数の
作業機械との間で通信を行なって該複数の作業機械の状
態を管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信
を行なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置
とをそなえた移動式作業機械管理システムにおいて、該
複数の作業機械にて、それぞれ、該作業機械の稼働状態
を検知し、この検知結果を記憶すると共に、該検知結果
についての正常・異常判断を行なって、該判断結果を記
憶する一方、これらの記憶データをデータ伝送手段を介
して該ユーザ装置に送り、該ユーザ装置では、該複数の
作業機械からの記憶データを記憶し、更に、該ユーザ装
置で記憶されているデータをデータ伝送手段を介して該
親装置に送り、該親装置では、該ユーザ装置からのデー
タに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行なうこと
を特徴としている。
【0039】さらに、本発明の移動式作業機械管理シス
テムのためのユーザ装置(請求項57)は、複数の移動
式作業機械と、該複数の作業機械との間で通信を行なっ
て該複数の作業機械の状態を管理するユーザ装置と、該
ユーザ装置との間で通信を行なって該作業機械の異常/
故障診断を行なう親装置とをそなえることにより形成さ
れる移動式作業機械管理システムのためのユーザ装置で
あって、上記の各作業機械,親装置との間で通信を行な
う第2通信部と、該第2通信部を通じて得られた上記の
各作業機械からのデータを記憶するユーザ装置側記憶部
と、該作業機械及び該親装置のうちの少なくとも一方に
対し、該作業機械又は該親装置で管理記憶されているデ
ータの伝送要求を送出するユーザ装置側データ伝送要求
送出部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0040】また、本発明の移動式作業機械管理システ
ム(請求項58)は、少なくとも1台の移動式作業機械
と、該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状
態を管理するとともに該作業機械の異常/故障診断を行
なう親装置とをそなえ、該作業機械に、該作業機械の稼
働状態を検知する検知部と、該検知部での検知結果につ
いての正常・異常判断を行なう正常・異常判断部及び該
正常・異常判断部での判断結果と該検知部での検知結果
とを記憶する作業機械側記憶部を有するデータ管理部
と、該データ管理部で管理記憶されているデータに関し
該親装置との間で通信を行なう第4通信部とをそなえる
とともに、該親装置に、該作業機械との間で通信を行な
う第5通信部と、該第5通信部を通じて得られた上記の
作業機械におけるデータ管理部からのデータを記憶する
親装置側記憶部と、該親装置側記憶部に記憶されたデー
タに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行なう異常
/故障診断部と、該親装置側記憶部に記憶されているデ
ータについての読み出し要求コマンドを出力するコンピ
ュータと、該コンピュータからの該読み出し要求コマン
ドを受信すると、当該コマンドに応じて、該親装置側記
憶部に記憶されているデータを該コンピュータに出力す
る出力部とをそなえて構成されたことを特徴としてい
る。
【0041】さらに、本発明の移動式作業機械管理シス
テムのための親装置(請求項59)は、少なくとも1台
の移動式作業機械と、該作業機械との間で通信を行なっ
て該作業機械の状態を管理するとともに該作業機械の異
常/故障診断を行なう親装置とをそなえることにより形
成される移動式作業機械管理システムのための親装置で
あって、該作業機械との間で通信を行なう第5通信部
と、該第5通信部を通じて得られた該作業機械からのデ
ータを記憶する親装置側記憶部と、該親装置側記憶部に
記憶されたデータに基づいて該作業機械の異常/故障診
断を行なう異常/故障診断部と、該親装置側記憶部に記
憶されているデータについての読み出し要求コマンドを
出力するコンピュータと、該コンピュータからの該読み
出し要求コマンドを受信すると、当該コマンドに応じ
て、該親装置側記憶部に記憶されているデータを該コン
ピュータに出力する出力部とをそなえて構成されたこと
を特徴としている。
【0042】なお、以下に、本発明の関連技術について
説明する。本発明の関連技術は、少なくとも1台の移動
式作業機械と、該作業機械との間で通信を行なって該作
業機械の状態を管理するとともに該作業機械の異常/故
障診断を行なう親装置とをそなえ、該作業機械に、該作
業機械の稼働状態を検知する検知部と、該検知部での検
知結果についての正常・異常判断を行なう正常・異常判
断部及び該正常・異常判断部での判断結果と該検知部で
の検知結果とを記憶する作業機械側記憶部を有するデー
タ管理部と、該データ管理部で管理記憶されているデー
タに関し該親装置との間で通信を行なう第4通信部とを
そなえるとともに、該親装置に、該作業機械との間で通
信を行なう第5通信部と、該第5通信部を通じて得られ
た上記の作業機械におけるデータ管理部からのデータを
記憶する親装置側記憶部と、該親装置側記憶部に記憶さ
れたデータに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行
なう異常/故障診断部とをそなえて構成されたことを特
徴としている。
【0043】ここで、上記のデータ管理部には、該正常
・異常判断部で異常である旨の判断がなされると、エラ
ーコードを生成するエラーコード生成部を設けてもよ
い。また、該作業機械における該データ管理部が、該検
知部での検知結果が異常である場合は、該作業機械側記
憶部に記憶されている異常データと少なくとも該異常デ
ータの直前に得られたデータとを該第4通信部を通じて
該親装置側へ伝送する第6通信制御部を有していてもよ
い。
【0044】さらに、該作業機械における該第6通信制
御部は、該検知部での検知結果が異常である場合は、該
作業機械側記憶部に記憶されている異常データと該異常
データ以前に記憶されているデータとを該第4通信部を
通じて該親装置側へ伝送するように構成されていてもよ
い。また、該作業機械における該データ管理部が、該作
業機械側記憶部での記憶状態が所定容量を超えると、該
作業機械側記憶部に記憶されているデータを全て該第4
通信部を通じて該親装置側へ伝送する第7通信制御部を
有していてもよい。さらに、該作業機械における該第7
通信制御部によって、該作業機械側記憶部に記憶されて
いるデータを全て該第4通信部を通じて該親装置側へ伝
送したあとは、該作業機械側記憶部の記憶内容がクリア
されるように構成されていてもよい。
【0045】また、該作業機械における該データ管理部
は、該親装置からデータ伝送要求を受けると、該データ
伝送要求に応じて、該作業機械側記憶部に記憶されてい
るデータを該第4通信部を通じて該親装置側へ伝送する
第8通信制御部を有していてもよい。さらに、該親装置
は、該作業機械に対し、該作業機械で管理記憶されてい
るデータの伝送要求を送出する親装置側データ伝送要求
送出部をそなえていてもよい。また、該親装置側データ
伝送要求送出部は、該作業機械に対して予め決められた
時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するように構
成されていてもよい。
【0046】さらに、該親装置側データ伝送要求送出部
は、ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなされ
るデータ伝送要求入力部と、該データ伝送要求入力部を
通じてデータ要求入力がなされると該作業機械に対して
データ伝送要求を出力するデータ伝送要求出力部とをそ
なえていてもよい。また、該親装置が、該親装置側記憶
部に記憶されている所望の記憶情報を外部へ出力する出
力部をそなえていてもよい。さらに、該親装置における
該異常/故障診断部が、その異常/故障診断結果に基づ
いて異常/故障修理が必要かどうかを判定する修理判定
部をそなえていてもよい。
【0047】さらに、該親装置は、該修理判定部での判
定結果に基づいて異常/故障修理に必要な部品を決定す
る修理部品決定部をそなえて構成されていてもよい。ま
た、該修理部品決定部が、部品情報を記憶する部品ファ
イルと、該修理判定部での判定結果に基づき該部品ファ
イルの部品情報を選択して異常/故障修理に必要な部品
を決定する修理部品選択決定部とをそなえて構成されて
いてもよい。
【0048】さらに、該親装置が、該異常/故障診断部
の該修理判定部での判定結果に基づき該作業機械に修理
の要否を問い合わせる修理要否問合部をそなえていても
よい。また、該親装置における該修理要否問合部による
修理要否の問い合わせの結果、該作業機械から修理要の
旨の応答を受けると必要部品の発注を指令する部品発注
部が設けられていてもよい。
【0049】さらに、該親装置における該部品発注部に
よる必要部品の発注情報を記憶する必要部品発注情報記
憶部が設けられていてもよい。また、該親装置における
該部品発注部による必要部品の発注に連携して、エレク
トロニックバンキングシステムに、修理のための請求を
行なう修理代金請求部が設けられていてもよい。次に、
本発明の関連技術は、少なくとも1台の移動式作業機械
と、該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状
態を管理するとともに該作業機械の異常/故障診断を行
なう親装置とをそなえた移動式作業機械管理システムに
おいて、該作業機械にて、該作業機械の稼働状態を検知
し、この検知結果を記憶すると共に、該検知結果につい
ての正常・異常判断を行なって、該判断結果を記憶する
一方、これらの記憶データをデータ伝送手段を介して該
親装置に送り、該親装置では、該作業機械からの記憶デ
ータを記憶するとともに、この記憶データに基づいて該
作業機械の異常/故障診断を行なうことを特徴としてい
る。
【0050】また、本発明の関連技術は、少なくとも1
台の移動式作業機械と、該作業機械との間で通信を行な
って該作業機械の状態を管理するとともに該作業機械の
異常/故障診断を行なう親装置とをそなえることにより
形成される移動式作業機械管理システムのための移動式
作業機械であって、該作業機械の稼働状態を検知する検
知部と、該検知部での検知結果についての正常・異常判
断を行なう正常・異常判断部及び該正常・異常判断部で
の判断結果と該検知部での検知結果とを記憶する作業機
械側記憶部を有するデータ管理部と、該データ管理部で
管理記憶されているデータに関し該親装置との間で通信
を行なう第4通信部とをそなえ、該データ管理部が、該
検知部での検知結果が異常である場合は、該作業機械側
記憶部に記憶されている異常データと少なくとも該異常
データの直前に得られたデータとを該第4通信部を通じ
て該親装置側へ伝送する第6通信制御部を有しているこ
とを特徴としている。
【0051】ここで、該正常・異常判断部で異常である
旨の判断がなされると、エラーコードを生成するエラー
コード生成部が設けられていてもよい。また、該第6通
信制御部が、該検知部での検知結果が異常である場合
は、該作業機械側記憶部に記憶されている異常データと
該異常データ以前に記憶されているデータとを該第4通
信部を通じて該親装置側へ伝送するように構成されてい
てもよい。
【0052】さらに、該データ管理部は、該作業機械側
記憶部での記憶状態が所定容量を超えると、該作業機械
側記憶部に記憶されているデータを全て該第4通信部を
通じて該親装置側へ伝送する第7通信制御部を有してい
てもよい。また、該第7通信制御部によって、該作業機
械側記憶部に記憶されているデータを全て該第4通信部
を通じて該親装置側へ伝送したあとは、該作業機械側記
憶部の記憶内容がクリアされるように構成されていても
よい。
【0053】さらに、該データ管理部は、該親装置から
データ伝送要求を受けると、該データ伝送要求に応じ
て、該作業機械側記憶部に記憶されているデータを該第
4通信部を通じて該親装置側へ伝送する第8通信制御部
を有していてもよい。また、本発明の関連技術は、少な
くとも1台の移動式作業機械と、該作業機械との間で通
信を行なって該作業機械の状態を管理するとともに該作
業機械の異常/故障診断を行なう親装置とをそなえるこ
とにより形成される移動式作業機械管理システムのため
の親装置であって、該作業機械との間で通信を行なう第
5通信部と、該第5通信部を通じて得られた該作業機械
からのデータを記憶する親装置側記憶部と、該親装置側
記憶部に記憶されたデータに基づいて該作業機械の異常
/故障診断を行なう異常/故障診断部とをそなえ、該異
常/故障診断部が、その異常/故障診断結果に基づいて
異常/故障修理が必要かどうかを判定する修理判定部を
そなえていることを特徴としている。
【0054】ここで、該作業機械に対して該作業機械で
記憶されているデータの伝送要求を送出する親装置側デ
ータ伝送要求送出部をそなえていてもよい。また、該親
装置側データ伝送要求送出部が、該作業機械に対して予
め決められた時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出
するように構成されていてもよい。さらに、該親装置側
データ伝送要求送出部が、ユーザによりデータ伝送要求
のための操作がなされるデータ伝送要求入力部と、該デ
ータ伝送要求入力部を通じてデータ要求入力がなされる
と該作業機械に対してデータ伝送要求を出力するデータ
伝送要求出力部とをそなえて構成されていてもよい。
【0055】また、該親装置側記憶部に記憶されている
所望の記憶情報を外部へ出力する出力部をそなえていて
もよい。さらに、該修理判定部での判定結果に基づいて
異常/故障修理に必要な部品を決定する修理部品決定部
をそなえて構成されていてもよい。また、該修理部品決
定部が、部品情報を記憶する部品ファイルと、該修理判
定部での判定結果に基づき該部品ファイルの部品情報を
選択して異常/故障修理に必要な部品を決定する修理部
品選択決定部とをそなえて構成されていてもよい。
【0056】さらに、該異常/故障診断部の修理判定部
での判定結果に基づき該ユーザ装置に修理の要否を問い
合わせる修理要否問合部をそなえていてもよい。また、
該修理要否問合部による修理要否の問い合わせの結果、
該作業機械から修理要の旨の応答を受けると必要部品の
発注を指令する部品発注部が設けられていてもよい。ま
た、該部品発注部による必要部品の発注情報を記憶する
必要部品発注情報記憶部が設けられていてもよい。さら
に、該部品発注部による必要部品の発注に連携して、エ
レクトロニックバンキングシステムに、修理のための請
求を行なう修理代金請求部が設けられていてもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態と
しての移動式作業機械管理システムの構成を示すブロッ
ク図で、この図1に示すように、本管理システムは、建
設機械1,2,ユーザ局3,親局4および部品庫5を有
して形成されている。なお、符号8で示すものは親局4
が管理する建設機械1,2についての保守運用費用など
を電子決済により自動清算するためのエレクトロニック
バンキングシステムで、このシステム8の詳細について
は後述する。
【0058】ここで、建設機械(移動式作業機械)1
は、建設現場などの作業現場において作業を行なう油圧
ショベルやブルドーザなどで、本実施形態では、後述す
るように、自己の稼働状態に関する各種データ(稼働時
間,エンジン回転数,油圧ポンプの吐出圧など)を収集
する一方、無線回線6〔あるいは衛星9(図2参照)を
利用した衛星回線7〕を通じてユーザ局3と通信を行な
うことにより、収集した上記の各種データをユーザ局3
あるいは親局4に伝送することができるようになってい
る。
【0059】ただし、本実施形態では、建設機械1がユ
ーザ局3に、建設機械2が親局4にそれぞれ収集したデ
ータを伝送するようになっている。また、ユーザ局(ユ
ーザ装置)3は、管轄作業現場において作業を行なって
いる建設機械1(又は2)から無線回線6を介して伝送
されてくる上記の各種データを受信してそのデータをユ
ーザ局3側で管理(記憶)する一方、電話回線やデータ
回線などの所望の伝送回線10を介して、上位側の親局
4へ自己が管理記憶している上記の各種データを伝送す
るものである。
【0060】なお、ユーザ局3と親局4との間の通信
は、建設機械1とユーザ局3との間の通信と同様に、衛
星9を利用して行なってもよい。さらに、親局(親装
置)4は、ユーザ局3を介して建設機械1から伝送され
てくる上記の各種データ、或いは、建設機械2から直接
伝送されてくる上記の各種データを受信して管理(記
憶)する一方、受信データに基づいて建設機械の異常/
故障診断を行ない、建設機械1,2に異常や異常/故障
があればその修理に必要な部品を部品庫5に発注した
り、その修理代金をエレクトロニックバンキングシステ
ム8に請求したりするものである。
【0061】このため、まず、建設機械1は、本実施形
態にかかる要部のハードウェア構成に着目すると、図2
に示すように、センサ11,データ収集装置12および
通信装置13をそなえて構成され、データ収集装置12
が、図3に示すように、さらに入出力インタフェース部
(I/O)14,14′,中央演算処理部(CPU)1
5,データメモリ16およびプログラムメモリ17を有
した構成となっている。
【0062】ここで、各センサ(検知部)11は、建設
機械1の稼働状態を検知するもので、これらの各センサ
11により、例えば、建設機械1の累積稼働時間,エン
ジンの回転数,油圧ポンプの吐出圧などの各種データが
検知結果として適宜得られるようになっている。なお、
センサ11によって得られるデータには上記以外にも様
々なものがあるが、本実施形態では省略する。
【0063】また、データ収集装置(データ管理部)1
2において、入出力インタフェース部14は、各センサ
11とCPU15との間のインタフェースをとるもので
あり、入出力インタフェース部14′は、CPU15と
通信装置13との間のインタフェースをとるものであ
り、CPU15は、プログラムメモリ17に記憶されて
いる所望のプログラムを読み出して動作することによ
り、データ収集装置12での処理を統括的に制御するも
のである。
【0064】さらに、通信装置(第1通信部)13は、
上述のデータ管理部12で管理(記憶)されているデー
タに関しユーザ局3との間で通信を行なうためのもの
で、ここでは、前述したごとく、無線回線6(あるいは
衛星回線7)を利用した通信が行なわれるようになって
いる。そして、この建設機械1は、その機能(ソフトウ
ェア部分)に着目すると、図4に示すように、センサ
(検知部)11および通信装置(第1通信部)13以外
に、データ収集装置(データ管理部)12として、正常
・異常判断部121,記憶部122,エラーコード(E
C)生成部123および通信制御部124を有した構成
となっている。
【0065】ここで、正常・異常判断部121は、各セ
ンサ11での検知結果についての正常・異常判断を行な
う(例えば、エンジン回転数が所定回転数を超えた場合
や油圧ポンプの吐出圧が所定圧を超えた場合などを異常
とする)もので、具体的には、建設機械1,2のエンジ
ンの回転数やエンジンポンプの吐出圧,作動油の温度な
どの項目毎に修理要となる基準値(閾値)を設定したテ
ーブルを有しており、このテーブルの各設定値を参照し
て、閾値を超えている項目については異常/故障修理が
必要であると判定するようになっている。
【0066】ただし、この正常・異常判断部121は、
ここでは、或る一定時間t毎に、例えば100個(種
類)分のデータについてこの判断処理が行なわれるよう
になっている。さらに、記憶部(作業機械側記憶部)1
22は、この正常・異常判断部121での判断結果(正
常/異常)とセンサ11での検知結果とを記憶するもの
で、本実施形態では、例えば図5に示すように、上記の
正常・異常判断部121から時間t毎に得られる100
個分のデータを、順次、記憶してゆくようになってい
る。
【0067】また、エラーコード生成部123は、上述
の正常・異常判断部121でセンサ11での検知結果が
異常である旨の判断がなされると、エラーコード(E
C)を生成するもので、本実施形態では、このエラーコ
ード生成部123で生成されたエラーコードが異常判断
結果としてセンサ11での検知結果とともに記憶部12
2に記憶されるようになっている。
【0068】さらに、通信制御部124は、ユーザ局3
との通信を統括的に制御するもので、本実施形態では、
図4に示すように、異常データ伝送制御部124A,記
憶状態判定型データ伝送制御部124Bおよび伝送要求
入力型データ伝送制御部124Cを有している。ここ
で、異常データ伝送制御部124A(第1通信制御部)
は、センサ11での検知結果が異常である場合に、例え
ば図5に模式的に示すように、記憶部122にエラーコ
ード(EC)とともに記憶されているデータ(異常デー
タ18)と少なくともその異常データ18の直前(前回
の時間t内)に得られた(記憶された)100個のデー
タ群の中の対応する(同じ種類の)データ19(斜線部
参照)とを通信部13を通じてユーザ局3へ伝送するも
のである。
【0069】ただし、この異常データ伝送制御部124
Aは、本実施形態では、後述するように、記憶部122
に新たなデータが所定数分(例えば、100個分)記憶
される毎、あるいは、新たなデータが1つ記憶される毎
に、記憶部122内に異常データ18が記憶されている
かを判定して、異常データ18が記憶されていれば、上
述のごとくその異常データ18とこの異常データ18の
直前に得られたデータ19とをユーザ局3へ伝送するよ
うになっている。
【0070】また、記憶状態判定型データ伝送制御部1
24B(第2通信制御部)は、記憶部122での記憶状
態が所定容量を超えると(つまり、記憶部122の残り
容量が所定値以下になると)、その記憶部122に記憶
されているデータを全て通信部13を通じてユーザ局3
へ伝送するもので、本実施形態では、記憶部122に記
憶されているデータを全てユーザ局3側へ伝送したあと
は、記憶部122の記憶内容をクリアするようになって
いる。
【0071】さらに、伝送要求入力型データ伝送制御部
124C(第3通信制御部)は、上位側のユーザ局3か
らデータ伝送要求を受けると、そのデータ伝送要求に応
じて、記憶部122の全データ或いは一部のデータを通
信部13を通じてユーザ局3へ伝送するものである。な
お、上記の正常・異常判断部121,エラーコード生成
部123,通信制御部124(データ伝送制御部124
A〜124C)の各機能はそれぞれ図3におけるCPU
15が果たしており、記憶部122の機能は図3におけ
るデータメモリ16が果たしている。
【0072】一方、上述の建設機械2は、上記の建設機
械1と同様のハードウェア構成を有し、機能的にもほぼ
同様の構成を有するが、建設機械1がユーザ局3と通信
を行なうのに対して本建設機械2は親局4と、直接、通
信を行なうため、図2,図6にそれぞれ示すように、図
4に示す構成において、通信部13および通信制御部1
24に代えて通信部13′および通信制御部124′を
有した構成となっている。なお、他の各部分は図4に示
すものとそれぞれ同様のものである。
【0073】ここで、通信部(第4通信部)13′は、
データ管理部12の記憶部122で管理記憶されている
データに関し親局4との間で通信を行なうもので、本実
施形態では、前述したように電話回線やデータ回線を利
用した通信が行なわれるようになっている。また、通信
制御部124′は、親局4との通信を統括的に制御する
もので、本実施形態では、図6に示すように、異常デー
タ伝送制御部124D,記憶状態判定型データ伝送制御
部124Eおよび伝送要求入力型データ伝送制御部12
4Fを有して構成されている。
【0074】ここで、異常データ伝送制御部124D
(第6通信制御部)は、センサ11での検知結果が異常
である場合、記憶部122に記憶されている異常データ
18(図5参照)と少なくともその異常データ18の直
前に得られたデータ19とを通信部13′を通じて親局
4側へ伝送するものであり、記憶状態判定型データ伝送
制御部124E(第7通信制御部)は、記憶部122で
の記憶状態が所定容量を超えると、その記憶部122に
記憶されているデータを全て第4通信部13′を通じて
親局4側へ伝送するものである。
【0075】ただし、この場合も、記憶部122に記憶
されているデータが全て親局4側へ伝送されたあとは、
記憶部122の記憶内容がクリアされるようになってい
る。また、伝送要求入力型データ伝送制御部124F
(第8通信制御部)は、親局4からデータ伝送要求を受
けると、そのデータ伝送要求に応じて、記憶部122の
全データ或いは一部のデータを通信部13′を通じて親
局4へ伝送するものである。
【0076】次に、ユーザ局3は、本実施形態にかかる
要部のハードウェア構成に着目すると、図2,図7にそ
れぞれ示すように、無線通信装置31,データ管理装置
32,通信装置33およびユーザコンピュータ40をそ
なえて構成されている。ここで、無線通信装置31は、
建設機械1との間で無線回線6あるいは衛星回線7を利
用した通信を行なうためのものであり、データ管理装置
32は、この無線通信装置31を通じて受信される建設
機械1からの上記各種データを管理記憶するものであ
り、通信装置33は、親局4との間で電話回線あるいは
データ回線を利用した通信を行なうためのもので、建設
機械1のデータ管理部12で管理記憶されている上記の
データや後述するように親局4で管理記憶されているデ
ータの伝送要求(指令)などが遣り取りされるようにな
っている。
【0077】また、ユーザコンピュータ40は、データ
管理装置32に対して、建設機械1又は親局4から上記
の建設機械1の稼働状態に関する各種データを得るため
にデータ伝送要求を送出させるための指示を所定のコマ
ンド(伝送要求コマンド)により与えたり、データ管理
装置32で管理記憶されているデータを所定の処理によ
り編集し、例えば図9に示すように、その編集データ2
0をディスプレイ上に表示したりプリンタ(印刷装置:
図示略)を通じてプリントアウトしたりするためのもの
である。
【0078】そして、上記のデータ管理装置32は、図
7に示すように、さらに、入出力インタフェース部(I
/O)34,38,39,CPU35,データメモリ3
6およびプログラムメモリ37を有して構成されてい
る。ここで、入出力インタフェース部(I/O)34
は、無線通信装置31とCPU35との間のインタフェ
ースをとるためのものであり、CPU35は、プログラ
ムメモリ37に記憶されている所望のプログラムを読み
出して動作することにより、本データ管理装置32での
処理を統括的に制御するものであり、通信装置33は、
親局4との通信を前述したように電話回線やデータ回線
などを利用して行なうものである。
【0079】そして、このユーザ局3は、その機能(ソ
フトウェア部分)に着目すると、図8に示すように、通
信部371,記憶部372,通信制御部373,データ
伝送要求送出部374および出力部377をそなえて構
成されている。ここで、通信部371(第2通信部)
は、建設機械1,親局4との間で通信を行なうためのも
ので、上記の無線通信装置31および通信装置33の機
能を兼用している。また、記憶部(ユーザ装置側記憶
部)372は、この通信部371を通じて得られたデー
タを記憶するものであり、通信制御部373(第4通信
制御部)は、通信部371を通じて得られた上記データ
の記憶部372への書き込み処理や記憶部372に記憶
されているデータの読み出し/伝送処理などを制御する
もので、ここでは、親局4からデータ伝送要求を受ける
と、そのデータ伝送要求に応じて、記憶部372に記憶
されているデータを通信部371を通じて親局4に伝送
するようになっている。
【0080】なお、この通信制御部373は、本実施形
態では、後述するように、親局4から送出される修理要
否の確認連絡情報を通信部371を通じて受けたときに
ユーザコンピュータ40に建設機械1の修理が必要であ
る旨を表示させたり、この表示ののちにユーザコンピュ
ータ40から修理を依頼するコマンドを受信すると修理
依頼(修理要)を通信部371を通じて親局4へ送出し
たりする制御も行なえるようになっている。
【0081】さらに、データ伝送要求送出部(ユーザ装
置側データ伝送要求送出部)374は、建設機械1及び
親局4のうちの少なくとも一方に対し、建設機械1又は
親局4で管理記憶されているデータの伝送要求を送出す
るもので、本実施形態では、建設機械1又は親局4に対
して予め決められた時間間隔で自動的にデータ伝送要求
を送出する一方、ユーザコンピュータ40から上記所定
のコマンドを入力された場合にも、上記のデータ伝送要
求を建設機械1又は親局4に対して送出するようになっ
ている。
【0082】このため、本データ伝送要求送出部374
は、図8に示すように、さらにデータ伝送要求入力部3
75及びデータ伝送要求出力部376を有して構成され
ている。ここで、データ伝送要求入力部375は、入力
装置43から伝送要求コマンドを受信することにより、
上記のデータ伝送要求のための操作としてユーザ局3の
ユーザ(保守員)がユーザコンピュータ40を用いて上
記のコマンド入力を行なったことを検知するものであ
り、データ伝送要求出力部376は、このデータ伝送要
求入力部374にて上記のコマンド入力操作が検知され
ると建設機械1又は親局4に対して上記のデータ伝送要
求を出力するものである。
【0083】さらに、上記の出力部377は、上述の記
憶部372に記憶されている所望の記憶情報を外部のユ
ーザコンピュータ40へ出力するもので、ここでは、ユ
ーザコンピュータ40からデータ読み出し要求コマンド
が入力されると、そのコマンドに応じて、記憶部373
の記憶情報を読み出してユーザコンピュータ40へ送出
するようになっている。
【0084】なお、上記の通信制御部373,データ伝
送要求送出部374(データ伝送要求入力部375,デ
ータ伝送要求出力部376)および出力部377の各機
能は、それぞれ図7におけるCPU35が果たしてお
り、記憶部372の機能は図7におけるデータメモリ3
6が果たしている。次に、上述の親局4は、本実施形態
にかかる要部のハードウェア構成に着目すると、図2,
図10にそれぞれ示すように、通信装置41A,無線通
信装置41B,異常/故障診断装置42および入力装置
(コンピュータ)43をそなえて構成されている。
【0085】ここで、通信装置41A(第3通信部)
は、ユーザ局3との間で前述したように電話回線やデー
タ回線を利用した通信を行なうものであり、無線通信装
置41B(第5通信部)は、建設機械2との間で無線回
線6又は衛星回線7を利用した通信を行なうものであ
り、異常/故障診断装置42は、建設機械1又は2の異
常/故障診断を行なうものである。
【0086】そして、この異常/故障診断装置42は、
図10に示すように、入出力インタフェース部(I/
O)44,49,CPU45,データメモリ46および
診断プログラムメモリ47を有して構成されている。こ
こで、入出力インタフェース部44は、無線通信装置4
1とCPU45との間のインタフェースをとるためのも
のであり、CPU45は、データメモリ46に記憶され
ているデータと診断プログラムメモリ37に記憶されて
いる異常/故障診断プログラムとを読み出して動作する
ことにより、建設機械1又は2についての異常/故障診
断を行なうための制御を統括的に行なうためのものであ
る。
【0087】入出力インタフェース部49は、CPU4
5と入力装置43との間のインタフェースをとるための
ものである。また、入力装置43は、建設機械2又はユ
ーザ局3に対して、建設機械2のデータ管理部12で管
理記憶されているデータあるいはユーザ局3の記憶部3
72で記憶されているデータの伝送要求コマンドを入力
したり、異常/故障診断装置42において建設機械1又
は2の異常/故障修理が必要であると判断された場合に
実際に修理を行なうか否かの確認連絡情報を建設機械2
又はユーザ局3へ送出するためのコマンドを入力した
り、建設機械1又は2の修理完了/未完了,修理代金の
請求コマンドなどを入力したりするためのものである。
【0088】そして、この親局4は、その機能(ソフト
ウェア部分)に着目すると、図11に示すように、デー
タ伝送要求送出部411,記憶部412,異常/故障診
断部413,修理部品決定部414,修理要否問合部4
15,部品発注部46,修理代金請求部417,必要部
品発注情報記憶部418,通信制御部419および出力
420を有して構成されている。ただし、この図11で
は、上記の通信装置41A,無線通信装置41Bが1つ
の通信部41として共用化されている。
【0089】ここで、データ伝送要求送出部(親装置側
データ伝送要求送出部)411は、ユーザ局3に対して
その記憶部372で記憶されているデータ、或いは、建
設機械2に対してそのデータ管理部12で管理記憶され
ているデータの伝送要求を送出するもので、本実施形態
では、ユーザ局3又は建設機械2に対して予め決められ
た時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出する一方、
入力装置43から伝送要求コマンドを入力された場合に
も、データ伝送要求をユーザ局3又は建設機械2に対し
て送出するようになっている。
【0090】このため、本データ伝送要求送出部411
は、図11に示すように、さらにデータ伝送要求入力部
423及びデータ伝送要求出力部424を有して構成さ
れており、データ伝送要求入力部423は、入力装置4
3から上記の伝送要求コマンドを受信することにより、
データ伝送要求のための操作として親局4のユーザが入
力装置43を用いて上記のコマンド入力を行なったこと
を検知するものであり、データ伝送要求出力部424
は、このデータ伝送要求入力部423にて上記のコマン
ド入力操作が検知されると、ユーザ局3又は建設機械2
に対して上記のデータ伝送要求を出力するものである。
【0091】さらに、記憶部(親装置側記憶部,異常/
故障診断関連情報記憶部)412は、通信装置(第5通
信部)41Bを通じて得られた建設機械2におけるデー
タ管理部12からのデータを記憶する一方、異常/故障
診断部413で得られた異常/故障診断に関連する情報
を記憶するものである。なお、この記憶部412は、デ
ータ管理部12からのデータを記憶するものと、異常/
故障診断に関連する情報を記憶するものとで個別に用意
してもよい。
【0092】また、異常/故障診断部413は、無線通
信装置41を通じて得られた下位側からのデータ〔ユー
ザ局3(記憶部372:図8参照)からのデータ、或い
は、建設機械2(データ管理部12:図6参照)からの
データ〕に基づいて、建設機械1又は2の異常/故障診
断を行なうもので、ここでは、図11に示すように、そ
の異常/故障診断結果に基づいて異常/故障修理が必要
かどうかを判定する修理判定部420をそなえている。
【0093】さらに、修理部品決定部414は、上述の
修理判定部420での判定結果に基づいて異常/故障修
理に必要な部品を決定するもので、本実施形態では、こ
の図11に示すように、部品情報を記憶する部品ファイ
ル421と、修理判定部420での判定結果に基づきこ
の部品ファイル421の部品情報を選択して異常/故障
修理に必要な部品を決定する修理部品選択決定部422
とをそなえて構成されている。
【0094】なお、具体的に、上記の部品ファイル42
1は、本実施形態では、作業機械1,2に異常/故障が
生じうる装置毎にその装置の異常/故障修理に必要な部
品名(油圧ポンプ装置ならポンプとその付随部品)が格
納されており、例えば、修理判定部420で作業機械
1,2の油圧ポンプ装置に異常/故障が生じたと判定さ
れた場合、修理部品選択決定部422は、この部品ファ
イル421中の油圧ポンプ装置を参照して、異常/故障
修理に必要な部品名(ポンプとその付属部品)を得るよ
うになっている。
【0095】また、修理要否問合部415は、修理判定
部420での判定結果に基づきユーザ局3又は建設機械
2に修理の要否(修理が必要ならその日時など)を修理
費用の見積もりなどと共に問い合わせるものである。な
お、上記の修理費用の見積もりは、上述の修理部品選択
決定部422で修理に必要な部品が決定した時点で、そ
の必要部品の価格などに基づいてこの修理要否問合部4
15において計算されるようになっている。
【0096】部品発注部416は、この修理要否問合部
415による修理要否の問い合わせの結果、ユーザ局3
又は建設機械2から修理要の旨の応答(修理を行なって
ほしい日時情報も含まれる)を受けると必要部品の発注
と輸送(発注のみでもよい)とを部品庫5(図1,図2
参照)に対して所望の通信手段により指令するものであ
る。
【0097】なお、本実施形態の部品庫5は、オートメ
ーション化されたものを想定しており、必要部品の発注
及び輸送指示を受けると、部品庫5内のロボットが自動
的に必要部品を部品種別毎に分類された部品棚から探し
出し、その必要部品を梱包したのち梱包した必要部品に
宛先札を貼付するなどして必要部品の輸送先を表示する
ことにより、部品の輸送準備を自動的に完了できるよう
になっている。
【0098】さらに、修理代金請求部417は、この部
品発注部416による必要部品の発注に連携して、エレ
クトロニックバンキングシステム8(図2参照)に、当
該修理のための請求(例えば、部品代金+修理代金な
ど)を所望の通信手段により行なうものであり、必要部
品発注情報記憶部418は、部品発注部416による必
要部品の発注情報を記憶するものである。
【0099】また、通信制御部419(第5通信制御
部)は、通信装置41A,無線通信装置41Bを通じて
遣り取りされる建設機械1,2の状態に関するデータや
データ伝送要求の送受信制御を統括的に制御するもの
で、本実施形態では、ユーザ局3からデータ伝送要求を
受けると、そのデータ伝送要求に応じて、記憶部412
に記憶されているデータを通信部41(通信装置41
A)を通じてユーザ局3側へ伝送するようになってい
る。
【0100】出力部419′は、記憶部412に記憶さ
れている所望の記憶情報を例えば外部の入力装置43へ
出力するもので、ここでは、入力装置43からデータ読
み出し要求コマンドを受信すると、そのコマンドに応じ
て、記憶部412の記憶情報を読み出して入力装置43
へ送出するようになっている。なお、上記の異常/故障
診断部413,修理部品決定部414,修理要否問合部
415,部品発注部416および修理代金請求部417
の各機能は、図10におけるCPU45が果たしてお
り、記憶部412および必要部品発注情報記憶部418
の各機能は、図10におけるデータメモリ46が果たし
ている。
【0101】上述のごとく構成された本実施形態の管理
システムでは、建設機械1にて、その建設機械1の稼働
状態をセンサ11によって検知し、その検知結果をデー
タ管理部12の記憶部122に記憶すると共に、その検
知結果についての正常・異常判断を正常・異常判断部1
21によって行なって、その判断結果を記憶部122に
記憶する。
【0102】そして、建設機械1は、これらの記憶デー
タを通信装置13を介してユーザ局3に送り、ユーザ局
3は、この建設機械1からの記憶データを記憶部372
に記憶し、更に、ユーザ局3の記憶部372で記憶され
ているデータを通信装置33を介して親局4に送り、親
局4では、ユーザ局からのデータに基づいて建設機械1
の異常/故障診断を異常/故障診断装置42(異常/故
障診断部413)によって行なう。
【0103】一方、建設機械2では、その稼働状態をセ
ンサ11によって検知し、その検知結果をデータ管理部
12の記憶部122に記憶すると共に、その検知結果に
ついての正常・異常判断を正常・異常判断部121によ
って行なって、その判断結果を記憶部122に記憶する
一方、これらの記憶データを通信部13′を介して親局
4に送る。
【0104】親局4では、この建設機械2からの記憶デ
ータを記憶するとともに、その記憶データに基づいて建
設機械2の異常/故障診断を異常/故障診断装置42
(異常/故障診断部413)によって行なう。このよう
に、親局4では、作業機械1,2の状態(正常/異常)
に関するデータを作業機械2もしくはユーザ局3で管理
されているデータを通信により受け取ってそのデータに
基づいて建設機械1,2の異常/故障診断を行なうの
で、建設機械1,2の状態に関するデータ管理のための
処理(負荷)が分散化されて大幅に軽減され、親局4に
よる上記異常/故障診断処理の処理速度,処理能力が大
幅に向上する。従って、建設機械1,2の異常や故障な
どに対して極めて迅速に対処することができるようにな
る。
【0105】また、通常は非常に高価である異常/故障
診断装置をユーザ装置にそなえる必要がないので、ユー
ザ側のコストを大幅に低減することができる。さらに、
オンライン(通信)により作業機械の異常/故障に対す
る対処を行なうので、作業機械の保守者が、直接、現場
に出向く必要がなく、保守者の労力,負担を大幅に軽減
することもできる。
【0106】以下、上述の動作をそれぞれ建設機械1,
2,ユーザ局3,親局4に着目して詳述する。 (1)建設機械1,2の動作説明 まず、ここでは、建設機械1,2の動作について、図1
2に示すフローチャート(ステップA1〜A11,A1
3〜A16)を参照しながら説明する。
【0107】まず、建設機械1,2では、データ収集装
置12の通信制御部124において、ユーザ局3(又は
親局4)からデータ伝送要求を受信しているか否かを判
定しており(ステップA1)、上記データ伝送要求を受
信していなければ、さらに、第2通信制御部124Bに
よって、記憶部122(データメモリ16)の記憶容量
が所定値以下になっているか否かを判定する(ステップ
A1のNOルートからステップA2)。
【0108】この結果、記憶部122の残り記憶容量が
所定値以下になっていなければ、第2通信制御部124
Bは、変数Nに“0”を設定して、正常・異常判断部1
21を起動する(ステップA2のNOルートからステッ
プA3)。正常・異常判断部121は、検知部(セン
サ)11で検知されて入力されてくる建設機械1,2の
稼働状態に関するデータが異常である否かを判断する
(ステップA4,A5)。
【0109】入力データが異常であれば(ステップA5
でYESと判定されれば)、正常・異常判断部121
は、エラーコード生成部123を起動して、その異常に
対応するエラーコードを生成させて、入力データにその
エラーコードを設定(付与)し(ステップA6)、異常
データ18(図5参照)として記憶部122の所定のア
ドレス領域に記憶させる(ステップA7)。
【0110】なお、入力データが正常であれば、正常・
異常判断部121は、入力データをそのまま記憶部12
2の所定のアドレス領域に記憶させる(ステップA5の
NOルートからステップA7)。正常・異常判断部12
1は、上述のごとく入力データの記憶部122への記憶
処理が終了すると、第2通信制御部124Bへこの旨を
通知し、第2通信制御部124Bは、上記の変数Nを
“1”増加(N=N+1)させたのち(ステップA
8)、その時点で、変数Nが最大値NMAX以上になった
か否かを判定する(ステップA9)。
【0111】この結果、変数Nが最大値NMAXを未だ下
回っていれば、変数Nが最大値NMAXとなるまで、上記
ステップA4からの処理を繰り返し、入力データを記憶
部122に記憶させてゆく(ステップA9のNOルー
ト)。例えば、NMAX=99とすれば、100個分のデ
ータが記憶部122に記憶されるまで、上記ステップA
4〜A9の処理が繰り返されることになる。
【0112】そして、N≧NMAXとなると、データ収集
装置12は、第1通信制御部124Aによって、記憶部
122に異常データ18が記憶されているか否かを判定
し(ステップA9のYESルートからステップA1
0)、異常データ18が記憶されていれば(つまり、検
知部11での検知結果が異常である場合)、その異常デ
ータ18と直前に記憶されたデータ19(図5参照)と
を通信装置13を通じて、建設機械1はユーザ局3へ、
建設機械2は親局4へ伝送する(ステップA10のYE
SルートからステップA11)。
【0113】一方、記憶部122に異常データ18が記
憶されていなければ、第1通信制御部124Aは、上記
のステップA1からの処理を行なう(ステップA10の
NOルート)。ところで、上記のステップA1におい
て、ユーザ局3(又は親局4)からデータ伝送要求を受
信した場合、第1通信制御部124Aは、通信装置13
を通じてユーザ局3(又は親局4)に対してデータ伝送
確認信号を送出し(ステップA1のYESルートからス
テップA13)、ユーザ局3(又は親局4)からのデー
タ伝送許可信号の受信待ち状態となる(ステップA14
のNOルート)。
【0114】かかる状態で、ユーザ局3(又は親局4)
からデータ伝送許可信号を受信すると、第1通信制御部
124Aは、記憶部122に記憶されている全データを
通信装置13を通じてそのユーザ局3(又は親局4)へ
伝送したのち(ステップA14のYESルートからステ
ップA15)、記憶部122の記憶内容をクリアする
(ステップA16)。
【0115】また、上記のステップA2において、記憶
部122の記憶容量が所定値以下になっている場合は、
上述と同様に、データ伝送許可信号を受けた時点で、記
憶部122に記憶されている全データを通信装置13を
通じてユーザ局3(又は親局4)へ伝送したのち、記憶
部122の記憶内容をクリアする(ステップA2のNO
ルートからステップA13〜A16)。
【0116】このように、上述の建設機械1,2では、
その建設機械1,2の状態に関するデータが異常である
旨の判断がなされると、エラーコード生成部123によ
ってエラーコードを生成するので、建設機械1,2の正
常/異常を明確にしながらデータの管理を行なうことが
できる。また、本実施形態では、建設機械1,2の状態
に関するデータが異常である場合、その異常データ18
と少なくともその異常データ18の直前に得られたデー
タとを建設機械1はユーザ局3を通じて親局4へ、建設
機械2は直接親局4へ伝送するので、親局4では、異常
データ18とその異常データ18の直前に得られたデー
タとの関係を基に、建設機械1,2の異常の経緯や原因
などを極めて容易に検証することができ、建設機械1,
2の異常や故障などに対して迅速に対処することができ
る。
【0117】さらに、上述の建設機械1,2では、記憶
部122の残り記憶容量が所定値以下になると、その記
憶部122に記憶されているデータを全て上位側のユー
ザ局3,親局4へ伝送するので、記憶部122の記憶容
量が無くなりデータが損失してしまうようなことを防止
することができる。従って、記憶部122に必要な記憶
容量を最小限に抑えながら、建設機械1,2側で得られ
たデータを漏れなくユーザ局3,親局4側で管理するこ
とができ、親局4では異常/故障診断処理,処理結果の
信頼性が大幅に向上することになる。
【0118】そして、本実施形態では、上述のごとく記
憶部122にされているデータを全てユーザ局3,親局
4へ伝送したあとは、その記憶部122の記憶内容をク
リアするので、上記データの記憶が1つの記憶部122
で済み、建設機械1,2におけるデータ管理部分を大幅
に簡素化することができる。さらに、上述の建設機械
1,2は、ユーザ局3,親局4からデータ伝送要求を受
けると、そのデータ伝送要求に応じて、記憶部122に
記憶されているデータをそのユーザ局3,親局4へ伝送
するので、建設機械1,2の保守者は、作業現場から離
れた場所に位置するユーザ局3や親局4側で任意に建設
機械1,2側で管理されているデータを取得・検証する
ことができ、建設機械1,2の保守性の向上に大いに寄
与している。
【0119】なお、上述の例では、N≧NMAXとなった
時点で、記憶部122に記憶されているN=0〜NMAX
のデータ群に対して、異常データ18が記憶されている
かを判定しているが、この判定は、記憶部122にデー
タが記憶される毎に行なってもよい。すなわち、この場
合の動作(フローチャート)は、図13に示すようにな
る。
【0120】ここで、図12に示すものと異なる部分の
みを説明すると、データ収集装置12は、記憶部122
の記憶容量が所定値以下になっていなければ、正常・異
常判断部121によって、検知部11で検知され入力さ
れてくる建設機械1,2の稼働状態に関するデータが異
常である否かを判断する(ステップA2のNOルートか
らステップB1)。
【0121】この結果、入力データが異常であれば(ス
テップB1でYESと判定されれば)、正常・異常判断
部121は、エラーコード生成部123を起動して、そ
の異常に対応するエラーコードを生成させて、入力デー
タにそのエラーコードを設定し(ステップB3)、異常
データ18として記憶部122の所定のアドレス領域に
記憶させる(ステップB4)。
【0122】なお、入力データが正常であれば、正常・
異常判断部121は、入力データをそのまま記憶部12
2の所定のアドレス領域に記憶させる(ステップB2の
NOルートからステップB4)。そして、正常・異常判
断部121は、上述のごとく入力データの記憶部122
への記憶処理が終了すると、データ収集装置12は、第
1通信制御部124Aによって、記憶部122に異常デ
ータ18が記憶されているか否かを判定する(ステップ
A10)。以降の処理は上記と同様である。
【0123】(2)ユーザ局3の動作説明 次に、ここでは、上記のユーザ局3の動作について、図
14に示すフローチャート(ステップC1〜C12)を
参照しながら説明する。まず、ユーザ局3では、データ
管理装置32において、親局4から建設機械1について
の修理要否の問い合わせが通知されてきたかを判定して
おり(ステップC1)、問い合わせを受信していれば、
通信制御部373によって、記憶部372に記憶されて
いる該当データを出力部377を通じてユーザコンピュ
ータ40のディスプレイに表示させる(ステップC1の
YESルートからステップC2)。なお、このようなデ
ィスプレイ表示が終了したのちは、修理要否の問い合わ
せ通知の受信状態はリセットされる。
【0124】一方、修理要否の問い合わせを受信してい
ない場合(上記のディスプレイ表示終了後も含む)、デ
ータ管理装置32は、通信制御部373によって、ユー
ザから修理を依頼する旨の入力がユーザコンピュータ4
0を通じてなされたかどうかを判定し(ステップC1の
NOルートからステップC3)、修理依頼があれば、修
理依頼メッセージを通信装置33を通じて親局4へ伝送
し(ステップC3のNOルートからステップC4)、修
理依頼がなければ、さらに、親局4からデータ伝送要求
を受信したかを判定する(ステップC4のNOルートか
らステップC5)。
【0125】そして、データ伝送要求を受信していれ
ば、通信制御部373は、そのデータ伝送要求に応じ
て、記憶部372から該当データを読み出して、通信装
置33を通じて親局4へ該当データを伝送する(ステッ
プC5のYESルートからステップC12)。一方、デ
ータ伝送要求を受信していなければ、データ伝送要求送
出部374において自動的に或いはユーザコンピュータ
40(ユーザ)の指示により建設機械1に対するデータ
伝送要求が生成されているかどうかを判定する(ステッ
プC5のNOルートからステップC6)。
【0126】この結果、データ伝送要求が生成されてい
なければ、通信制御部373は、さらに、ユーザコンピ
ュータ40からデータ出力要求を受信しているか否かを
判定し(ステップC6のNOルートからステップC
7)、受信していなければそのまま処理を終え(ステッ
プC7のNOルート)、受信していれば、記憶部372
から該当データを読み出し、そのデータを出力部377
を通じてユーザコンピュータ40へ出力する(ステップ
C7のYESルートからステップC8)。
【0127】一方、データ伝送要求送出部374におい
て自動的に或いはユーザの指示によりデータ伝送要求が
生成されていれば、通信制御部373は、その要求を無
線通信装置31を通じて建設機械1(又は親局4)に送
出し(ステップC6のYESルートからステップC
9)、建設機械1(又は親局4)からのデータ入力待ち
状態となる(ステップC10のNOルート)。
【0128】かかる状態で、建設機械1(又は親局4)
からデータが伝送されてくると、通信制御部373はそ
のデータを記憶部372に記憶する(ステップC1
1)。このように、本実施形態のユーザ局3は、建設機
械1及び親局4のうちの少なくとも一方に対し、建設機
械1又は親局4で管理記憶されているデータの伝送要求
を送出するデータ伝送要求送出部374をそなえること
により、適宜、建設機械1又は親局4で管理記憶されて
いるデータを要求・取得することができるので、ユーザ
局3でも建設機械1の状態を任意に把握することがで
き、建設機械管理の分散化や建設機械1の保守性の向上
に大いに寄与している。
【0129】ここで、上記のデータ伝送要求送出部37
4は、建設機械1又は親局4に対して予め決められた時
間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出することができ
るので、ユーザ局3は、常に一定の周期で、建設機械1
又は親局4で管理記憶されているデータを要求・取得し
て必要なデータを自動的に保持しておくことができ、さ
らなる建設機械1の保守性の向上に寄与している。
【0130】なお、このデータ伝送要求送出部374
は、ユーザによりデータ伝送要求のための操作がユーザ
コンピュータ40を通じてなされることにより建設機械
1又は親局4に対してデータ伝送要求を出力することも
できるので、ユーザ局3でも、ユーザの希望に応じてい
つでも上記データを建設機械1又は親局4から取得する
ことができ、建設機械保守の分散化や柔軟性の向上に大
いに寄与している。
【0131】また、本実施形態のユーザ局3は、自己の
記憶部372に記憶されている所望の記憶情報を出力部
377を通じて外部のユーザコンピュータ40のディス
プレイ上に表示したりプリントアウトしたりすることが
できるので、ユーザは、ユーザ局3で管理している情報
をいつでも取り出して確認することができ、これによ
り、建設機械1の状態検証などを極めて容易に実施する
ことができる。
【0132】さらに、上述のユーザ局3は、親局4から
データ伝送要求を受けると、そのデータ伝送要求に応じ
て、ユーザ局3側で記憶されているデータを親局4側へ
伝送するので、親局4は、いつでもユーザ局3で管理記
憶されている建設機械1,2の状態に関するデータを取
得・検出することができ、この場合も、建設機械1,2
の保守性の向上に大いに寄与する。
【0133】(3)親局4の動作説明 次に、ここでは、親局4の動作について、図15に示す
フローチャート(ステップD1〜D21,D10′〜D
13′,D18′)を参照しながら説明する。まず、親
局4では、入力装置43から何らかの入力があると(ス
テップD1)、その入力が建設機械1,2の異常/故障
診断を実施するためのコマンドであるか否かを判定し
(ステップD2)、診断コマンドであれば、異常/故障
診断装置42の異常/故障診断部413が記憶部412
に記憶されたデータを順次検証して建設機械1,2の異
常/故障診断を行なう(ステップD3)。
【0134】この結果、建設機械1,2に異常/故障が
あれば、修理部品選択部414の修理部品選択決定部4
22がその異常/故障に対応する部品ファイル421の
部品情報を選択して修理に必要な部品を選択決定する
(ステップD4のNOルートからステップD5)。そし
て、修理部品選択部414は、処理ステータスを「ユー
ザ局3(或いは建設機械2)に修理要否問合」状態に設
定するとともに(ステップD6)、選択した部品情報を
必要記憶部412に記憶する(ステップD7)。
【0135】なお、異常/故障診断の結果、建設機械
1,2に異常/故障がなければ、その旨を記憶部412
に記憶する(ステップD4のYESルートからステップ
D7)。一方、上記のステップD2において、入力装置
43からの入力が診断コマンドでなければ、異常/故障
診断装置42(CPU45)は、ユーザ局3又は建設機
械2からのデータを受信しているか否かを判定し(ステ
ップD2のNOルートからステップD8)、受信してい
れば、その受信データを記憶部412に記憶し(ステッ
プD8のYESルートからステップD9)、受信してい
なければ、さらに、データ伝送要求送出部374におい
て自動的に或いはユーザコンピュータ40(ユーザ)の
指示により建設機械1に対するデータ伝送要求が生成さ
れているかどうかを判定する(ステップD8のNOルー
トからステップD10)。
【0136】この結果、データ伝送要求送出部374に
おいてデータ伝送要求が生成されていなければ、異常/
故障診断装置42は、通信制御部419においてユーザ
局3からデータ伝送要求を受信しているかを判定する
(ステップD10のNOルートからステップD1
0′)。ユーザ局3からデータ伝送要求を受信していれ
ば、通信制御部419は、そのデータ伝送要求に応じ
て、記憶部412に記憶されているデータを通信部41
を通じてユーザ局3へ伝送する(ステップD10′のY
ESルートからステップD11′)。
【0137】一方、ユーザ局3からデータ伝送要求を受
信していなければ、通信制御部419は、さらに、入力
装置43からデータ出力要求を受信しているか否かを判
定し(ステップD10′のNOルートからステップD1
2′)、データ出力要求を受信していれば、出力部41
9′によって、記憶部412に記憶されている所望のデ
ータを入力装置43へ出力する(ステップD12′のY
ESルートからステップD13′)。
【0138】入力装置43からデータ出力要求を受信し
ていなければ、通信制御部419は、上記処理ステータ
スを参照し、その処理ステータスが「修理要否問合」状
態になっているか否かを判定する(ステップD12′の
NOルートからステップD11)。この結果、処理ステ
ータスが「修理要否問合」状態となっていれば、入力装
置43を通じて親局4のユーザにその旨を通知してコマ
ンドの入力待ち状態となる。
【0139】ユーザは、この通知を受けて、修理要否の
確認を行なうのであれば、入力装置43から所定のコマ
ンド(確認コマンド:確認メッセージを含む)を入力
し、これにより、通信制御部419は、修理要否問合部
415を起動し修理要否問合部415によって、そのコ
マンドの内容(メッセージ)を通信装置41Aを通じて
ユーザ局3に伝送する(ステップD11のYESルート
からステップD16)。
【0140】一方、修理要否の確認を行なわない場合
(既に確認を行なった後も含まれる)、異常/故障診断
装置42は、ユーザ局3から修理依頼があるかどうかを
判定し(ステップD11のNOルートからステップD1
2)、修理依頼があれば、入力装置43から発注指示コ
マンドが入力されたかどうかを判定する(ステップD1
2のYESルートからステップD13)。
【0141】この結果、発注指示コマンドが入力されて
いれば、異常/故障診断装置42では、部品発注部41
6が、上述のごとく記憶部412に記憶された部品情報
に基づいて、必要部品の発注と輸送とを部品庫5に対し
て指令し(ステップD13のYESルートからステップ
D14)、その旨(必要部品発注情報)を必要部品発注
情報記憶418に記憶しておく(ステップD15)。発
注指示コマンドが入力されていない場合は処理を終える
(ステップD13のNOルート)。
【0142】ただし、建設機械2と親局4との間で直接
通信が行なわれる場合は、建設機械2のユーザが建設機
械2を管理する会社に所属する者でないと修理依頼の要
否は判断できないため、上記のような手順は使えない。
この場合は、電話等のオフラインの連絡により修理の要
否が確認され、修理するか否かの連絡,修理依頼,部品
情報等の情報は入力装置43より別途入力され、記憶部
418に記憶されることになる。
【0143】なお、部品庫5では、上述のように親局4
から部品の発注を受けると、ロボットが自動的に必要部
品を部品種別毎に分類された部品棚から探し出し、その
必要部品を梱包したのちその必要部品に宛先札を貼付す
るなどして必要部品の輸送先(現場住所)を表示するこ
とにより、自動的に、必要部品の現場への輸送(準備)
を実施する。
【0144】一方、ユーザ局3から修理依頼がない場合
は、該当建設機械1,2の修理が完了しているか否かを
判定し(ステップD12のNOルートからステップD1
7)、完了していれば、その旨(修理完了データ)を記
憶部412に記憶するとともに(ステップD17のYE
SルートからステップD18)、修理の完了した建設機
械1,2のユーザに対して修理費用(修理代金+部品代
金)を請求すべく、エレクトロニックバンキングシステ
ム8に請求を行なう(ステップD18′)。
【0145】なお、修理が完了していなければ、そのま
ま処理を終える(ステップD17のNOルート)。とこ
ろで、上記のステップD10において、データ伝送要求
が生成されていれば、そのデータ伝送要求を通信装置4
1Aを通じてユーザ局3に伝送し(ステップD10のY
ESルートからステップD19)、ユーザ局3からのデ
ータ入力待ち状態となる(ステップD20のNOルー
ト)。かかる状態で、ユーザ局3からデータが伝送され
てくると、異常/故障診断装置42は、そのデータを記
憶部412に記憶させる(ステップD21)。
【0146】次に、以下では、上記のエレクトロニック
バンキングシステム8に対する修理費用の請求処理に着
目して、ユーザ局3,親局4の処理について、図16に
示すシーケンス図(ステップE1〜E13)を参照しな
がら詳述する。なお、ここでは、エレクトロニックバン
キングシステム8の核となる施設が銀行である場合を例
にする。
【0147】まず、図16に示すように、親局4におい
て建設機械1,2に異常/故障が発生したと診断される
と(ステップE1)、親局4は、ユーザ局3に対してそ
の建設機械1,2の修理の要否を問い合わせる(ステッ
プE2)。このとき、親局4は、修理にかかる費用の見
積もりをこの問い合わせと共にユーザ局3に通知する。
【0148】すると、ユーザ局3では、通知されてきた
見積もりを基に修理を依頼するか否かを判断し(ステッ
プE3)、依頼する場合は、修理依頼を修理の日時など
と共に親局4へ通知する(ステップE4)。親局4は、
この通知を受けると、上記の修理日時に建設機械1,2
の保守員と修理に必要な部品が現場に到着するよう、建
設機械1,2の保守員を手配するとともに(ステップE
5)、部品庫5に対して修理に必要な部品を手配する
(ステップE6)。
【0149】そして、保守員により修理が完了すると
(ステップE7)、ユーザ局3では、その修理に問題が
ないかをチェックし(ステップE8)、OKであれば、
その旨を親局4へ通知する(ステップE9)。親局4
は、この通知を受けると、修理費用の計算(決済)を行
ない(ステップE10)、費用の請求を銀行に対して行
なう(ステップE11)。なお、このとき、親局4は、
少なくとも請求金額,親局4の口座番号,ユーザ局3の
口座番号を銀行に通知する。
【0150】すると、銀行では、親局4の口座番号,ユ
ーザ局3の口座番号を基に認証処理などを行なったの
ち、上記の請求金額をユーザ局3の口座から親局4の口
座へ移し(ステップE12)、親局4へは入金明細書,
ユーザ局3へは出金明細書をそれぞれオンライン処理に
よって伝送する(ステップE13)。この結果、建設機
械1,2の修理費用は、ユーザ局3の人員が、直接、銀
行へ足を運んで親局4の口座へ修理費用を振込依頼しな
くても、自動的に、親局4の口座へ振り込まれることに
なる。
【0151】以上のように、本実施形態の親局4は、下
位側のユーザ局3又は建設機械1,2で管理記憶されて
いるデータに基づいて異常/故障診断部413が建設機
械1,2の異常/故障診断を行なうので、データ管理の
ための負荷が軽減され、上記異常/故障診断処理の処理
速度,処理能力が大幅に向上し、建設機械1,2の異常
や故障などに対して極めて迅速に対処することができる
ようになる。
【0152】また、通常は非常に高価である異常/故障
診断装置をユーザ局3にそなえる必要がないので、ユー
ザ側のコストを大幅に低減することができる。さらに、
オンライン(通信)により作業機械の異常/故障に対す
る対処を行なうので、作業機械の保守者が、直接、現場
に出向く必要がなく、保守者の労力,負担を大幅に軽減
することもできる。
【0153】また、本実施形態の親局4は、下位側のユ
ーザ局3又は建設機械1,2に対してそのユーザ局3又
は建設機械1,2で管理記憶されているデータの伝送要
求を送出するデータ伝送要求送出部411をそなえるこ
とにより、適宜、ユーザ局3又は建設機械1,2で管理
記憶されているデータを要求・取得することができるの
で、建設機械1,2の状態を集中的に把握することがで
き、建設機械1,2に対する保守作業の効率化を図るこ
とができる。
【0154】ここで、上記のデータ伝送要求送出部41
1は、下位側に対して予め決められた時間間隔で自動的
にデータ伝送要求を送出するので、親局4は、常に一定
の周期で、下位側で管理記憶されているデータを要求・
取得して必要なデータを自動的に保持しておくことがで
き、これにより、さらなる保守作業の効率化を図ること
ができる。
【0155】なお、このデータ伝送要求送出部411
は、ユーザによりデータ伝送要求のための操作が入力装
置43を通じてなされることにより下位側に対してデー
タ伝送要求を出力することもできるので、親局4は、ユ
ーザの希望に応じていつでも上記のデータを下位側から
取得することができ、建設機械保守上の柔軟性向上に大
いに寄与している。
【0156】また、本実施形態の親局4は、自己の記憶
部412に記憶されている所望の記憶情報を出力部41
9′を通じて外部の装置43へ出力することができるの
で、建設機械1,2の保守員は、親局4で管理している
情報をいつでも取り出して確認することができ、これに
より、建設機械1,2の状態検証などを極めて容易に実
施することができる。
【0157】さらに、上述の親局4は、ユーザ局3から
データ伝送要求を受けると、そのデータ伝送要求に応じ
て、親局4側で管理記憶されているデータをユーザ局3
側へ伝送するので、ユーザ局3では、親局4側で統括的
に管理されているデータをいつでも取得・検証すること
ができ、さらに、建設機械1,2の保守性の向上に寄与
する。
【0158】そして、本実施形態の親局4では、修理判
定部420が異常/故障診断部413の異常/故障診断
結果に基づいて建設機械1,2の異常/故障修理が必要
かどうかを判定するので、極めて迅速に建設機械1,2
の異常や故障に対する復旧作業を実施することができ、
建設機械1,2の異常や故障によるダウンタイムを最小
限にすることができる。
【0159】このとき、親局4では、修理部品決定部4
21が、修理判定部420による異常/故障修理判定結
果に基づいて異常/故障修理に必要な部品を決定するの
で、異常/故障修理に必要な部品を正確且つ迅速に特定
することができ、より迅速に建設機械1,2の異常や故
障に対する復旧作業を実施することができる。なお、こ
の修理部品の決定は、本実施形態では、修理判定部42
0による異常/故障修理判定結果に基づき部品ファイル
421の部品情報を選択することにより行なっているの
で、この機能が簡素な構成で実現されている。
【0160】また、本親局4では、修理要否問合部41
5が上記の異常/故障修理判定結果に基づきユーザ局3
に修理の要否(修理日時)を修理費用の見積もりなどと
共に問い合わせるので、常に、ユーザ局3側のユーザの
意図を考慮して建設機械1,2の異常/故障修理を実施
することができる。従って、修理対象の建設機械が稼働
中などで実際に修理が行なえないなどの状況が防止され
るので、建設機械1,2の稼働効率を向上させることが
可能である。
【0161】さらに、本親局4では、部品発注部416
が、修理要否問合部415による修理要否の問い合わせ
の結果、ユーザ局3から修理要の旨の応答を受けると必
要部品の発注と輸送とを部品庫5に指令するので、修理
が必要と判断されてからその修理に必要な部品を調達し
て建設機械1,2の修理を行なうまでの時間を最小限に
することができ、さらに迅速に建設機械1,2の異常や
異常/故障復旧作業を実施することができる。
【0162】また、本親局4では、上記の必要部品の発
注情報を必要部品発注情報記憶部418に記憶しておく
ので、極めて容易に、部品発注状況を集計・管理するこ
とができ、保守・運用上の効率化にも大いに寄与してい
る。そして、本親局4は、修理代金請求部417が、部
品発注部416による必要部品の発注に連携して、エレ
クトロニックバンキングシステム8(銀行)に、上記の
修理のための代金(費用)の請求を行なうので、よりス
ピーディで安全な修理代金の自動清算,決済を実現する
ことができる。
【0163】以上のように、本実施形態の管理システム
によれば、建設機械1,2の稼働状態に関する情報の管
理を建設機械1,2,ユーザ局3,親局4にそれぞれ分
散化しながら、親局4において建設機械1,2の状態を
集中管理する(異常/故障診断を行なう)ので、建設機
械1,2の異常や故障発生時の迅速な対処を実現するこ
とができる。
【0164】また、建設機械1,2の所有者に対しては
迅速な復旧,対処によるダウンタイムを最小限にできる
ことなどのメリットを与えることができる。なお、上述
した実施形態では、建設機械1,2側の記憶部122,
ユーザ局3側の372に異常データ18が存在すると、
異常データ18とその異常データ18の直前に得られた
データ19のみを上位側(ユーザ局3,親局4)へ伝送
するようにしているが、異常データ18より以前に得ら
れた全て(もしくは一部)のデータを上位側へ伝送する
ようにしてもよい。この場合、直前に得られたデータ1
9のみを伝送するのに比べて、伝送データ量は増えるも
のの、上位側では、より詳細且つ正確に、建設機械1,
2の異常の経緯や原因などを検証することができる。
【0165】また、上述した実施形態では、親局4にお
いて、部品発注部416が異常/故障修理に必要な部品
の発注と輸送とを部品庫5に対して行なっているが、発
注だけを行なうようにしてもよい。さらに、上述した実
施形態では、システム内に2種類の建設機械1,2が混
在し親局4がユーザ局3,建設機械2の双方と通信を行
なえるようになっているが、建設機械1,2のいずれか
一方のみが存在するシステムの場合、例えば、建設機械
1のみが存在する場合、親局4はユーザ局3との通信さ
え行なえればよく、建設機械2のみが存在する場合、親
局4は建設機械2と直接通信を行なえればよい。
【0166】また、建設機械2のみが存在する場合に
は、ユーザ局3は必要でないので、システム全体として
その規模が縮小され簡素化される。さらに、上述した実
施形態では、本発明を油圧ショベルやブルドーザなどの
建設機械1,2に適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限定されず、建設機械以外の所望の移動式
作業機械に適用することも可能である。
【0167】また、本実施形態では、建設機械1,2の
修理代金の請求をエレクトロニックバンキングシステム
8(銀行)に対して行なうことにより、修理代金の電子
決済(自動清算)を行なうようになっているが、決済方
法にはどのような方法を適用してもよく、例えば、クレ
ジットカードを利用した方法を適用してもよい。さら
に、上述した実施形態では、部品庫5としてオートメー
ション化されているものを適用しているが、本発明はこ
れに限定されず、通常のものを適用してもよい。
【0168】そして、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明とその趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0169】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
作業機械の状態(正常/異常)に関するデータを作業機
械側で管理するとともに、そのデータを通信によりユー
ザ装置側でも管理(記憶)しておき、このユーザ装置側
で管理されているデータに基づいて親装置が作業機械の
異常/故障診断を行なうので、以下のような利点が得ら
れる。
【0170】親装置でのデータ管理処理(負荷)を大
幅に軽減して、親装置による上記異常/故障診断処理の
処理速度,処理能力を大幅に向上させながら、作業機械
の状態を集中管理することができ、作業機械の異常や故
障などに対して極めて迅速に対処することができるよう
になる。 通常は非常に高価である異常/故障診断装置をユーザ
装置にそなえる必要がないので、ユーザ側のコストを大
幅に低減することができる。
【0171】オンライン(通信)により作業機械の異
常/故障に対する処理を行なうので、作業機械の保守者
が、直接、現場に出向く必要がなく、保守者の労力,負
担を大幅に軽減することができる。 ところで、上記の作業機械側では、作業機械の状態に関
するデータが異常である旨の判断がなされると、エラー
コードを生成することができるので、作業機械の正常/
異常を明確にしながらデータの管理を行なうことができ
る。
【0172】さらに、上記の作業機械は、作業機械の状
態に関するデータが異常である場合、その異常データと
少なくとも異常データの直前に得られたデータとを上位
装置(ユーザ装置又は親装置)側へ伝送することもでき
るので、上位装置側では、異常データとその異常データ
の直前に得られたデータとの関係を基に、作業機械の異
常の経緯や原因などを極めて容易に検証することがで
き、より一層、作業機械の異常や故障などに対して迅速
に対処することができるようになる。
【0173】なお、このとき、異常データと、この異常
データより以前に得られた全てのデータとを上位装置側
へ伝送するようにすれば、より詳細且つ正確に、作業機
械の異常の経緯や原因などを検証することができる。さ
らに、上記の作業機械は、作業機械の状態に関するデー
タを記憶している作業機械側記憶部の記憶状態が所定容
量を超えると、その記憶部に記憶されているデータを全
て上位装置側へ伝送することもできるので、上記記憶部
の記憶容量が無くなりデータが損失してしまうようなこ
とを防止することができる。従って、上記記憶部に必要
な記憶容量を最小限に抑えながら、作業機械側で得られ
たデータを漏れなく上位装置側で管理することができ、
親装置での上記異常/故障診断処理,処理結果の信頼性
を大幅に向上させることができる。
【0174】なお、上述のごとく作業機械側記憶部にさ
れているデータを全て上位装置側へ伝送したあとは、そ
の作業機械側記憶部の記憶内容をクリアするようにすれ
ば、上記のデータの記憶が1つの記憶部で済むので、作
業機械におけるデータ管理部分を大幅に簡素化すること
ができる。さらに、上記の作業機械は、上位装置側から
データ伝送要求を受けると、そのデータ伝送要求に応じ
て、作業機械側記憶部に記憶されているデータを上位装
置側へ伝送することができるので、作業機械の保守者
は、作業現場から離れた場所に位置する上位装置側で任
意に作業機械側で管理されている作業機械の状態に関す
るデータを取得・検証することができ、作業機械の保守
性の向上に大いに寄与する。
【0175】また、上記のユーザ装置に、上記の作業機
械及び親装置のうちの少なくとも一方に対し、作業機械
又は親装置で管理記憶されているデータの伝送要求を送
出するユーザ装置側データ伝送要求送出部を設ければ、
ユーザ装置は、適宜、作業機械又は親装置で管理記憶さ
れているデータを要求・取得することができるので、ユ
ーザ装置で作業機械の状態を任意に把握することがで
き、作業機械管理の分散化や作業機械の保守性の向上に
大いに寄与する。
【0176】ここで、上記のユーザ装置側データ伝送要
求送出部は、作業機械又は親装置に対して予め決められ
た時間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出することが
できるので、ユーザ装置は、常に一定の周期で、作業機
械又は親装置で管理記憶されているデータを要求・取得
して必要なデータを自動的に保持しておくことができる
ので、さらなる作業機械の保守性の向上に寄与する。
【0177】また、上記のユーザ装置側データ伝送要求
送出部は、ユーザによりデータ伝送要求のための操作が
なされると作業機械又は親装置に対してデータ伝送要求
を出力することもできるので、ユーザ装置側では、ユー
ザの希望に応じていつでも上記のデータを作業機械又は
親装置から取得することができ、作業機械保守の分散
化,柔軟性の向上に大いに寄与する。
【0178】さらに、上記の上位装置は、上記自己の記
憶部に記憶されている所望の記憶情報を外部へ出力する
ことができるので、ユーザは、上記装置で管理している
情報(作業機械の状態など)をいつでも取り出して確認
することができ、これにより、作業機械の状態検証など
を極めて容易に実施することができる。また、上記のユ
ーザ装置は、親装置からデータ伝送要求を受けると、そ
のデータ伝送要求に応じて、ユーザ装置側で記憶されて
いるデータを親装置側へ伝送することができるので、親
装置は、いつでもユーザ装置で管理記憶されている作業
機械の状態に関するデータを取得・検出することがで
き、この場合も、作業機械の保守性の向上に大いに寄与
する。
【0179】また、上記の親装置には、下位装置(ユー
ザ装置)に対して下位装置で記憶されているデータの伝
送要求を送出する親装置側データ伝送要求送出部を設け
れば、親装置は、適宜、下位装置で管理記憶されている
データを要求・取得することができるので、作業機械の
状態を集中的に把握することができ、作業機械に対する
保守作業の効率化を図ることができる。
【0180】ここで、上記の親装置側データ伝送要求送
出部は、下位装置に対して予め決められた時間間隔で自
動的にデータ伝送要求を送出することができるので、親
装置は、常に一定の周期で、下位装置で管理記憶されて
いるデータを要求・取得して必要なデータを自動的に保
持しておくことができるので、さらなる保守作業の効率
化を図ることができる。
【0181】また、上記の親装置側データ伝送要求送出
部は、ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなさ
れると下位装置に対してデータ伝送要求を出力すること
もできるので、親装置側では、ユーザの希望に応じてい
つでも上記のデータを下位装置から取得することがで
き、作業機械保守上の柔軟性向上に大いに寄与する。さ
らに、上記の親装置は、ユーザ装置からデータ伝送要求
を受けると、そのデータ伝送要求に応じて、親装置側で
管理記憶されているデータをユーザ装置側へ伝送するこ
とができるので、ユーザ装置は、親装置側で統括的に管
理されている作業機械の状態に関するデータをいつでも
取得・検証することができ、さらに、作業機械の保守性
を向上させることができる。
【0182】また、上記の親装置では、異常/故障診断
結果に基づいて作業機械の異常/故障修理が必要かどう
かを判定することができるので、極めて迅速に作業機械
の異常や故障に対する復旧作業を実施することができ、
作業機械の異常や故障によるダウンタイムを最小限にす
ることができる。このとき、上記の親装置では、上記の
異常/故障修理判定結果に基づいて異常/故障修理に必
要な部品を決定することもできるので、異常/故障修理
に必要な部品を正確且つ迅速に特定することができ、よ
り迅速に作業機械の異常や故障に対する復旧作業を実施
することができる。なお、この修理部品の決定は、上記
の異常/故障修理判定結果に基づき部品ファイルの部品
情報を選択することにより行なえば、簡素な構成で容易
に実現される。
【0183】また、上記の親装置は、上記の異常/故障
修理判定結果に基づきユーザ装置に修理の要否を問い合
わせることもできるので、常に、ユーザ装置側のユーザ
の意図を考慮して作業機械の異常/故障修理を実施する
ことができ、修理対象の建設機械が稼働中などで実際に
修理が行なえないなどの状況が防止され、作業機械の稼
働効率の向上に大いに寄与する。
【0184】そして、この親装置は、上記の修理要否の
問い合わせの結果、ユーザ装置から修理要の旨の応答を
受けると必要部品の発注を指令することもできるので、
修理が必要と判断されてからその修理に必要な部品を調
達して作業機械の修理を行なうまでの時間を最小限にす
ることができ、さらに迅速に作業機械の異常や故障復旧
作業を実施することができる。
【0185】さらに、この親装置では、上記の必要部品
の発注情報を必要部品発注情報記憶部に記憶しておくこ
とができるので、極めて容易に、部品発注状況を集計・
管理することができ、保守・運用上の効率化に大いに寄
与する。また、この親装置は、上記の必要部品の発注に
連携して、エレクトロニックバンキングシステムに、上
記の修理のための代金の請求を行なうこともできるの
で、よりスピーディで安全な修理代金の自動清算,決裁
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての移動式作業機械管
理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての移動式作業機械管
理システムの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における建設機械の要部のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における建設機械の要部のソフトウ
ェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における建設機械の記憶部の記憶内
容例を示す図である。
【図6】本実施形態における建設機械の要部の他のソフ
トウェア構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態におけるユーザ局の要部のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態におけるユーザ局の要部のソフトウ
ェア構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態における建設機械の状態を示すデー
タの一例を示す図である。
【図10】本実施形態における親局の要部のハードウェ
ア構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態における親局の要部のソフトウェ
ア構成を示すブロック図である。
【図12】本実施形態の建設機械での動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】本実施形態の建設機械での他の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】本実施形態のユーザ局での動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図15】本実施形態の親局での動作を説明するための
フローチャートである。
【図16】本実施形態におけるエレクトロニックバンキ
ングシステムに対する修理費用の請求処理に着目したユ
ーザ局,親局での処理を説明するためのシーケンス図で
ある。
【符号の説明】
1,2 建設機械 3 ユーザ局(ユーザ装置) 4 親局(親装置) 5 部品庫 6 無線回線 7 衛星回線 8 エレクトロニックバンキングシステム 9 衛星 10 伝送回線 11 センサ(検知部) 12 データ収集装置(データ管理部) 13 通信装置(第1通信部) 13′ 通信装置(第4通信部) 14,14′,34,38,39,44,49 入出力
インタフェース部(I/O) 15,35,45 中央演算処理装置(CPU) 16,36,46 データメモリ 17,37 プログラムメモリ 18 異常データ 19 データ 20 編集データ 31 無線通信装置 32 データ管理装置 33 通信装置 40 ユーザコンピュータ 41 通信部 41A 通信装置(第3通信部) 41B 無線通信装置(第5通信部) 42 異常/故障診断装置 43 入力装置 47 診断プログラムメモリ 121 正常・異常判断部 122 記憶部(作業機械側記憶部) 372 記憶部(ユーザ装置側記憶部) 412 記憶部(親装置側記憶部,異常/故障診断関連
情報記憶部) 123 エラーコード(EC)生成部 124 通信制御部 124A 異常データ伝送制御部(第1通信制御部) 124B 記憶状態判定型データ伝送制御部(第2通信
制御部) 124C 伝送要求入力型データ伝送制御部(第3通信
制御部) 124D 異常データ伝送制御部(第6通信制御部) 124E 記憶状態判定型データ伝送制御部(第7通信
制御部) 124F 伝送要求入力型データ伝送制御部(第8通信
制御部) 371 通信部(第2通信部) 373 通信制御部(第4通信制御部) 374 データ伝送要求送出部(ユーザ装置側データ伝
送要求送出部) 411 データ伝送要求送出部(親装置側データ伝送要
求送出部) 375,423 データ伝送要求入力部 376,424 データ伝送要求出力部 377,419′ 出力部 413 異常/故障診断部 414 修理部品決定部 415 修理要否問合部 416 部品発注部 417 修理代金請求部 418 必要部品発注情報記憶部 419 通信制御部(第5通信制御部) 420 修理判定部 421 部品ファイル 422 修理部品選択決定部

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1台の移動式作業機械と、該
    作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を管
    理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を行な
    って該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置とをそ
    なえ、 該作業機械に、 該作業機械の稼働状態を検知する検知部と、 該検知部での検知結果についての正常・異常判断を行な
    う正常・異常判断部及び該正常・異常判断部での判断結
    果と該検知部での検知結果とを記憶する作業機械側記憶
    部を有するデータ管理部と、 該データ管理部で管理記憶されているデータに関し該ユ
    ーザ装置との間で通信を行なう第1通信部とをそなえる
    とともに、 該ユーザ装置に、 上記の作業機械,親装置との間で通信を行なう第2通信
    部と、 該第2通信部を通じて得られた上記の作業機械における
    データ管理部からのデータを記憶するユーザ装置側記憶
    部とをそなえ、 且つ、該親装置に、 該ユーザ装置との間で通信を行なう第3通信部と、 該第3通信部を通じて得られた該ユーザ装置側記憶部か
    らのデータに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行
    なう異常/故障診断部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、移動式作業機械管理システム。
  2. 【請求項2】 該データ管理部に、該正常・異常判断部
    で異常である旨の判断がなされると、エラーコードを生
    成するエラーコード生成部が設けられたことを特徴とす
    る、請求項1記載の移動式作業機械管理システム。
  3. 【請求項3】 該作業機械における該データ管理部が、
    該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業機械
    側記憶部に記憶されている異常データと少なくとも該異
    常データの直前に得られたデータとを該第1通信部を通
    じて該ユーザ装置側へ伝送する第1通信制御部を有して
    いることを特徴とする、請求項1記載の移動式作業機械
    管理システム。
  4. 【請求項4】 該作業機械における該第1通信制御部
    が、該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業
    機械側記憶部に記憶されている異常データと該異常デー
    タ以前に記憶されているデータとを該第1通信部を通じ
    て該ユーザ装置側へ伝送するように構成されていること
    を特徴とする、請求項3記載の移動式作業機械管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 該作業機械における該データ管理部が、
    該作業機械側記憶部での記憶状態が所定容量を超える
    と、該作業機械側記憶部に記憶されているデータを全て
    該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第2通
    信制御部を有していることを特徴とする、請求項1記載
    の移動式作業機械管理システム。
  6. 【請求項6】 該作業機械における該第2通信制御部に
    よって、該作業機械側記憶部に記憶されているデータを
    全て該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送したあ
    とは、該作業機械側記憶部の記憶内容がクリアされるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項5記載の
    移動式作業機械管理システム。
  7. 【請求項7】 該作業機械における該データ管理部が、
    該ユーザ装置からデータ伝送要求を受けると、該データ
    伝送要求に応じて、該作業機械側記憶部に記憶されてい
    るデータを該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送
    する第3通信制御部を有していることを特徴とする、請
    求項1記載の移動式作業機械管理システム。
  8. 【請求項8】 該ユーザ装置が、該作業機械及び該親装
    置のうちの少なくとも一方に対し、該作業機械又は該親
    装置で管理記憶されているデータの伝送要求を送出する
    ユーザ装置側データ伝送要求送出部をそなえていること
    を特徴とする、請求項1記載の移動式作業機械管理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 該ユーザ装置側データ伝送要求送出部
    が、該作業機械又は該親装置に対して予め決められた時
    間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するように構成
    されたことを特徴とする、請求項8記載の移動式作業機
    械管理システム。
  10. 【請求項10】 該ユーザ装置側データ伝送要求送出部
    が、ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなされ
    るデータ伝送要求入力部と、該データ伝送要求入力部を
    通じてデータ要求入力がなされると該作業機械又は該親
    装置に対してデータ伝送要求を出力するデータ伝送要求
    出力部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項8記載の移動式作業機械管理システム。
  11. 【請求項11】 該ユーザ装置が、該ユーザ装置側記憶
    部に記憶されている所望の記憶情報を外部へ出力する出
    力部をそなえていることを特徴とする、請求項1記載の
    移動式作業機械管理システム。
  12. 【請求項12】 該ユーザ装置が、該親装置からデータ
    伝送要求を受けると、該データ伝送要求に応じて、該ユ
    ーザ装置側記憶部に記憶されているデータを該第2通信
    部を通じて該親装置側へ伝送する第4通信制御部を有し
    ていることを特徴とする、請求項1記載の移動式作業機
    械管理システム。
  13. 【請求項13】 該親装置が、該ユーザ装置に対して該
    ユーザ装置側記憶部で記憶されているデータの伝送要求
    を送出する親装置側データ伝送要求送出部をそなえてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の移動式作業機械管
    理システム。
  14. 【請求項14】 該親装置側データ伝送要求送出部が、
    該ユーザ装置に対して予め決められた時間間隔で自動的
    にデータ伝送要求を送出するように構成されたことを特
    徴とする、請求項13記載の移動式作業機械管理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 該親装置側データ伝送要求送出部が、
    ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなされるデ
    ータ伝送要求入力部と、該データ伝送要求入力部を通じ
    てデータ要求入力がなされると該ユーザ装置に対してデ
    ータ伝送要求を出力するデータ伝送要求出力部とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、請求項13記載の移
    動式作業機械管理システム。
  16. 【請求項16】 該親装置が、該異常/故障診断部で得
    られた異常/故障診断に関連する情報を記憶する異常/
    故障診断関連情報記憶部をそなえるとともに、該ユーザ
    装置からデータ伝送要求を受けると、該データ伝送要求
    に応じて、該異常/故障診断関連情報記憶部に記憶され
    ているデータを該第3通信部を通じて該ユーザ装置側へ
    伝送する第5通信制御部を有していることを特徴とす
    る、請求項1記載の移動式作業機械管理システム。
  17. 【請求項17】 該親装置における該異常/故障診断部
    が、その異常/故障診断結果に基づいて異常/故障修理
    が必要かどうかを判定する修理判定部をそなえているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の移動式作業機械管理シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 該親装置が、該修理判定部での判定結
    果に基づいて異常/故障修理に必要な部品を決定する修
    理部品決定部をそなえて構成されたことを特徴とする、
    請求項17記載の移動式作業機械管理システム。
  19. 【請求項19】 該修理部品決定部が、部品情報を記憶
    する部品ファイルと、該修理判定部での判定結果に基づ
    き該部品ファイルの部品情報を選択して異常/故障修理
    に必要な部品を決定する修理部品選択決定部とをそなえ
    て構成されたことを特徴とする、請求項18記載の移動
    式作業機械管理システム。
  20. 【請求項20】 該親装置が、該異常/故障診断部の該
    修理判定部での判定結果に基づき該ユーザ装置に修理の
    要否を問い合わせる修理要否問合部をそなえて構成され
    たことを特徴とする、請求項19記載の移動式作業機械
    管理システム。
  21. 【請求項21】 該親装置における該修理要否問合部に
    よる修理要否の問い合わせの結果、該ユーザ装置から修
    理要の旨の応答を受けると必要部品の発注を指令する部
    品発注部が設けられたことを特徴とする、請求項20記
    載の移動式作業機械管理システム。
  22. 【請求項22】 該親装置における該部品発注部による
    必要部品の発注情報を記憶する必要部品発注情報記憶部
    が設けられたことを特徴とする、請求項21記載の移動
    式作業機械管理システム。
  23. 【請求項23】 該親装置における該部品発注部による
    必要部品の発注に連携して、エレクトロニックバンキン
    グシステムに、当該修理のための請求を行なう修理代金
    請求部が設けられたことを特徴とする、請求項21記載
    の移動式作業機械管理システム。
  24. 【請求項24】 該作業機械における該データ管理部
    が、該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業
    機械側記憶部に記憶されている該判断結果と該検知結果
    とを該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第
    1通信制御部を有していることを特徴とする、請求項1
    記載の移動式作業機械管理システム。
  25. 【請求項25】 該親装置が、該第3通信部を通じて得
    られた該作業機械における該データ管理部からのデータ
    を記憶する親装置側記憶部と、該親装置側記憶部に記憶
    されている所望の記憶情報を外部へ出力する出力部とを
    そなえていることを特徴とする、請求項1記載の移動式
    作業機械管理システム。
  26. 【請求項26】 該ユーザ装置の該出力部が、該記憶情
    報を該作業機械に関するデータを得るために伝送要求コ
    マンドを与えるコンピュータに出力するように構成され
    たことを特徴とする、請求項11記載の移動式作業機械
    管理システム。
  27. 【請求項27】 該親装置が、該親装置側記憶部に記憶
    されているデータについての読み出し要求コマンドを出
    力するコンピュータをそなえ、 該親装置の該出力部が、該コンピュータからの該読み出
    し要求コマンドを受信すると、当該コマンドに応じて、
    該親装置側記憶部に記憶されているデータを該コンピュ
    ータに出力するように構成されたことを特徴とする、請
    求項25記載の移動式作業機械管理システム。
  28. 【請求項28】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を行
    なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置とを
    そなえた移動式作業機械管理システムにおいて、 該作業機械にて、該作業機械の稼働状態を検知し、この
    検知結果を記憶すると共に、該検知結果についての正常
    ・異常判断を行なって、該判断結果を記憶する一方、 これらの記憶データをデータ伝送手段を介して該ユーザ
    装置に送り、 該ユーザ装置では、該作業機械からの記憶データを記憶
    し、 更に、該ユーザ装置で記憶されているデータをデータ伝
    送手段を介して該親装置に送り、 該親装置では、該ユーザ装置からのデータに基づいて該
    作業機械の異常/故障診断を行なうことを特徴とする、
    移動式作業機械管理方法。
  29. 【請求項29】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を行
    なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置とを
    そなえることにより形成される移動式作業機械管理シス
    テムのための移動式作業機械であって、 該作業機械の稼働状態を検知する検知部と、 該検知部での検知結果についての正常・異常判断を行な
    う正常・異常判断部及び該正常・異常判断部での判断結
    果と該検知部での検知結果とを記憶する作業機械側記憶
    部を有するデータ管理部と、 該データ管理部で管理記憶されているデータに関し該ユ
    ーザ装置との間で通信を行なう第1通信部とをそなえ、 該データ管理部が、 該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業機械
    側記憶部に記憶されている該判断結果と該検知結果とを
    該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第1通
    信制御部を有していることを特徴とする、移動式作業機
    械管理システムのための移動式作業機械。
  30. 【請求項30】 該正常・異常判断部で異常である旨の
    判断がなされると、エラーコードを生成するエラーコー
    ド生成部が設けられたことを特徴とする、請求項28記
    載の移動式作業機械管理システムのための移動式作業機
    械。
  31. 【請求項31】 該第1通信制御部が、 該検知部での検知結果が異常である場合は、該作業機械
    側記憶部に記憶されている異常データと少なくとも該異
    常データの直前に得られたデータとを該第1通信部を通
    じて該ユーザ装置側へ伝送するように構成されたことを
    特徴とする、請求項29記載の移動式作業機械管理シス
    テムのための移動式作業機械。
  32. 【請求項32】 該第1通信制御部が、該検知部での検
    知結果が異常である場合は、該作業機械側記憶部に記憶
    されている異常データと該異常データ以前に記憶されて
    いるデータとを該第1通信部を通じて該ユーザ装置側へ
    伝送するように構成されていることを特徴とする、請求
    項29記載の移動式作業機械管理システムのための移動
    式作業機械。
  33. 【請求項33】 該データ管理部が、該作業機械側記憶
    部での記憶状態が所定容量を超えると、該作業機械側記
    憶部に記憶されているデータを全て該第1通信部を通じ
    て該ユーザ装置側へ伝送する第2通信制御部を有してい
    ることを特徴とする、請求項29記載の移動式作業機械
    管理システムのための移動式作業機械。
  34. 【請求項34】 該第2通信制御部によって、該作業機
    械側記憶部に記憶されているデータを全て該第1通信部
    を通じて該ユーザ装置側へ伝送したあとは、該作業機械
    側記憶部の記憶内容がクリアされるように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項33記載の移動式作業機械
    管理システムのための移動式作業機械。
  35. 【請求項35】 該データ管理部が、該ユーザ装置から
    該データ伝送要求を受けると、該データ伝送要求に応じ
    て、該作業機械側記憶部に記憶されているデータを該第
    1通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第3通信制
    御部を有していることを特徴とする、請求項29記載の
    移動式作業機械管理システムのための移動式作業機械。
  36. 【請求項36】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を行
    なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置とを
    そなえることにより形成される移動式作業機械管理シス
    テムのためのユーザ装置であって、 上記の作業機械,親装置との間で通信を行なう第2通信
    部と、 該第2通信部を通じて得られた該作業機械からのデータ
    を記憶するユーザ装置側記憶部と、 該作業機械及び該親装置のうちの少なくとも一方に対
    し、該作業機械又は該親装置で管理記憶されているデー
    タの伝送要求を送出するユーザ装置側データ伝送要求送
    出部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動式
    作業機械管理システムのためのユーザ装置。
  37. 【請求項37】 該ユーザ装置側データ伝送要求送出部
    が、該作業機械又は該親装置に対して予め決められた時
    間間隔で自動的にデータ伝送要求を送出するように構成
    されたことを特徴とする、請求項36記載の移動式作業
    機械管理システムのためのユーザ装置。
  38. 【請求項38】 該ユーザ装置側データ伝送要求送出部
    が、ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなされ
    るデータ伝送要求入力部と、該データ伝送要求入力部を
    通じてデータ要求入力がなされると該作業機械又は該親
    装置に対してデータ伝送要求を出力するデータ伝送要求
    出力部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項36記載の移動式作業機械管理システムのためのユー
    ザ装置。
  39. 【請求項39】 該ユーザ装置側記憶部に記憶されてい
    る所望の記憶情報を外部へ出力する出力部をそなえてい
    ることを特徴とする、請求項36記載の移動式作業機械
    管理システムのためのユーザ装置。
  40. 【請求項40】 該親装置からデータ伝送要求を受ける
    と、該データ伝送要求に応じて、該ユーザ装置側記憶部
    に記憶されているデータを該第2通信部を通じて該親装
    置側へ伝送する第4通信制御部を有していることを特徴
    とする、請求項36記載の移動式作業機械管理システム
    のためのユーザ装置。
  41. 【請求項41】 該出力部が、該記憶情報を該作業機械
    に関するデータを得るために伝送要求コマンドを与える
    コンピュータに出力するように構成されたことを特徴と
    する、請求項39記載の移動式作業機械管理システムの
    ためのユーザ装置。
  42. 【請求項42】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を行
    なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置とを
    そなえることにより形成される移動式作業機械管理シス
    テムのための親装置であって、 該ユーザ装置との間で通信を行なう第3通信部と、 該第3通信部を通じて得られた該ユーザ装置からのデー
    タに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行なう異常
    /故障診断部とをそなえ、 該異常/故障診断部が、その異常/故障診断結果に基づ
    いて異常/故障修理が必要かどうかを判定する修理判定
    部をそなえていることを特徴とする、移動式作業機械管
    理システムのための親装置。
  43. 【請求項43】 該ユーザ装置に対して該ユーザ装置で
    記憶されているデータの伝送要求を送出する親装置側デ
    ータ伝送要求送出部をそなえていることを特徴とする、
    請求項42記載の移動式作業機械管理システムのための
    親装置。
  44. 【請求項44】 該親装置側データ伝送要求送出部が、
    該ユーザ装置に対して予め決められた時間間隔で自動的
    にデータ伝送要求を送出するように構成されたことを特
    徴とする、請求項42記載の移動式作業機械管理システ
    ムのための親装置。
  45. 【請求項45】 該親装置側データ伝送要求送出部が、
    ユーザによりデータ伝送要求のための操作がなされるデ
    ータ伝送要求入力部と、該データ伝送要求入力部を通じ
    てデータ要求入力がなされると該ユーザ装置に対してデ
    ータ伝送要求を出力するデータ伝送要求出力部とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、請求項42記載の移
    動式作業機械管理システムのための親装置。
  46. 【請求項46】 該異常/故障診断部で得られた異常/
    故障診断に関連する情報を記憶する異常/故障診断関連
    情報記憶部をそなえるとともに、該ユーザ装置からデー
    タ伝送要求を受けると、該データ伝送要求に応じて、該
    異常/故障診断関連情報記憶部に記憶されているデータ
    を該第3通信部を通じて該ユーザ装置側へ伝送する第5
    通信制御部を有していることを特徴とする、請求項42
    記載の移動式作業機械管理システムのための親装置。
  47. 【請求項47】 該修理判定部での判定結果に基づいて
    異常/故障修理に必要な部品を決定する修理部品決定部
    をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項42記
    載の移動式作業機械管理システムのための親装置。
  48. 【請求項48】 該修理部品決定部が、部品情報を記憶
    する部品ファイルと、該修理判定部での判定結果に基づ
    き該部品ファイルの部品情報を選択して異常/故障修理
    に必要な部品を決定する修理部品選択決定部とをそなえ
    て構成されたことを特徴とする、請求項42記載の移動
    式作業機械管理システムのための親装置。
  49. 【請求項49】 該異常/故障診断部の該修理判定部で
    の判定結果に基づき該ユーザ装置に修理の要否を問い合
    わせる修理要否問合部をそなえていることを特徴とす
    る、請求項47記載の移動式作業機械管理システムのた
    めの親装置。
  50. 【請求項50】 該修理要否問合部による修理要否の問
    い合わせの結果、該ユーザ装置から修理要の旨の応答を
    受けると必要部品の発注を指令する部品発注部が設けら
    れたことを特徴とする、請求項49記載の移動式作業機
    械管理システムのための親装置。
  51. 【請求項51】 該部品発注部による必要部品の発注情
    報を記憶する必要部品発注情報記憶部が設けられたこと
    を特徴とする、請求項50記載の移動式作業機械管理シ
    ステムのための親装置。
  52. 【請求項52】 該部品発注部による必要部品の発注に
    連携して、エレクトロニックバンキングシステムに、修
    理のための請求を行なう修理代金請求部が設けられたこ
    とを特徴とする、請求項50記載の移動式作業機械管理
    システムのための親装置。
  53. 【請求項53】 該第3通信部を通じて得られた該作業
    機械における該データ管理部からのデータを記憶する親
    装置側記憶部と、 該親装置側記憶部に記憶されている所望の記憶情報を外
    部へ出力する出力部とをそなえていることを特徴とす
    る、請求項42記載の移動式作業機械管理システムのた
    めの親装置。
  54. 【請求項54】 該親装置側記憶部に記憶されているデ
    ータについての読み出し要求コマンドを出力するコンピ
    ュータをそなえ、 該出力部が、該コンピュータからの該読み出し要求コマ
    ンドを受信すると、当該コマンドに応じて、該親装置側
    記憶部に記憶されているデータを該コンピュータに出力
    するように構成されたことを特徴とする、請求項53記
    載の移動式作業機械管理システムのための親装置。
  55. 【請求項55】 複数の移動式作業機械と、該複数の作
    業機械との間でそれぞれ通信を行なって該作業機械の状
    態を管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信
    を行なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置
    とをそなえ、 該作業機械のそれぞれに、 該作業機械の稼働状態を検知する検知部と、 該検知部での検知結果についての正常・異常判断を行な
    う正常・異常判断部及び該正常・異常判断部での判断結
    果と該検知部での検知結果とを記憶する作業機械側記憶
    部を有するデータ管理部と、 該データ管理部で管理記憶されているデータに関し該ユ
    ーザ装置との間で通信を行なう第1通信部とをそなえる
    とともに、 該ユーザ装置に、 上記の各作業機械,親装置との間で通信を行なう第2通
    信部と、 該第2通信部を通じて得られた上記の各作業機械におけ
    るデータ管理部からのデータを記憶するユーザ装置側記
    憶部とをそなえ、 且つ、該親装置に、 該ユーザ装置との間で通信を行なう第3通信部と、 該第3通信部を通じて得られた該ユーザ装置側記憶部か
    らのデータに基づいて該作業機械の異常/故障診断を行
    なう異常/故障診断部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、移動式作業機械管理システム。
  56. 【請求項56】 複数の移動式作業機械と、該複数の作
    業機械との間で通信を行なって該複数の作業機械の状態
    を管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を
    行なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置と
    をそなえた移動式作業機械管理システムにおいて、 該複数の作業機械にて、それぞれ、該作業機械の稼働状
    態を検知し、この検知結果を記憶すると共に、該検知結
    果についての正常・異常判断を行なって、該判断結果を
    記憶する一方、 これらの記憶データをデータ伝送手段を介して該ユーザ
    装置に送り、 該ユーザ装置では、該複数の作業機械からの記憶データ
    を記憶し、 更に、該ユーザ装置で記憶されているデータをデータ伝
    送手段を介して該親装置に送り、 該親装置では、該ユーザ装置からのデータに基づいて該
    作業機械の異常/故障診断を行なうことを特徴とする、
    移動式作業機械管理方法。
  57. 【請求項57】 複数の移動式作業機械と、該複数の作
    業機械との間で通信を行なって該複数の作業機械の状態
    を管理するユーザ装置と、該ユーザ装置との間で通信を
    行なって該作業機械の異常/故障診断を行なう親装置と
    をそなえることにより形成される移動式作業機械管理シ
    ステムのためのユーザ装置であって、 上記の各作業機械,親装置との間で通信を行なう第2通
    信部と、 該第2通信部を通じて得られた上記の各作業機械からの
    データを記憶するユーザ装置側記憶部と、 該作業機械及び該親装置のうちの少なくとも一方に対
    し、該作業機械又は該親装置で管理記憶されているデー
    タの伝送要求を送出するユーザ装置側データ伝送要求送
    出部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動式
    作業機械管理システムのためのユーザ装置。
  58. 【請求項58】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するとともに該作業機械の異常/故障診断を行なう
    親装置とをそなえ、 該作業機械に、 該作業機械の稼働状態を検知する検知部と、 該検知部での検知結果についての正常・異常判断を行な
    う正常・異常判断部及び該正常・異常判断部での判断結
    果と該検知部での検知結果とを記憶する作業機械側記憶
    部を有するデータ管理部と、 該データ管理部で管理記憶されているデータに関し該親
    装置との間で通信を行なう第4通信部とをそなえるとと
    もに、 該親装置に、 該作業機械との間で通信を行なう第5通信部と、 該第5通信部を通じて得られた上記の作業機械における
    データ管理部からのデータを記憶する親装置側記憶部
    と、 該親装置側記憶部に記憶されたデータに基づいて該作業
    機械の異常/故障診断を行なう異常/故障診断部と、 該親装置側記憶部に記憶されているデータについての読
    み出し要求コマンドを出力するコンピュータと、 該コンピュータからの該読み出し要求コマンドを受信す
    ると、当該コマンドに応じて、該親装置側記憶部に記憶
    されているデータを該コンピュータに出力する出力部と
    をそなえて構成されたことを特徴とする、移動式作業機
    械管理システム。
  59. 【請求項59】 少なくとも1台の移動式作業機械と、
    該作業機械との間で通信を行なって該作業機械の状態を
    管理するとともに該作業機械の異常/故障診断を行なう
    親装置とをそなえることにより形成される移動式作業機
    械管理システムのための親装置であって、 該作業機械との間で通信を行なう第5通信部と、 該第5通信部を通じて得られた該作業機械からのデータ
    を記憶する親装置側記憶部と、 該親装置側記憶部に記憶されたデータに基づいて該作業
    機械の異常/故障診断を行なう異常/故障診断部と、 該親装置側記憶部に記憶されているデータについての読
    み出し要求コマンドを出力するコンピュータと、 該コンピュータからの該読み出し要求コマンドを受信す
    ると、当該コマンドに応じて、該親装置側記憶部に記憶
    されているデータを該コンピュータに出力する出力部と
    をそなえて構成されたことを特徴とする、移動式作業機
    械管理システムのための親装置。
JP2003016357A 2003-01-24 2003-01-24 移動式作業機械管理システム及び同管理システムのための親装置 Expired - Fee Related JP3726084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016357A JP3726084B2 (ja) 2003-01-24 2003-01-24 移動式作業機械管理システム及び同管理システムのための親装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016357A JP3726084B2 (ja) 2003-01-24 2003-01-24 移動式作業機械管理システム及び同管理システムのための親装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18408397A Division JP3485444B2 (ja) 1997-07-09 1997-07-09 移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び親装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003293399A true JP2003293399A (ja) 2003-10-15
JP3726084B2 JP3726084B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=29244389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003016357A Expired - Fee Related JP3726084B2 (ja) 2003-01-24 2003-01-24 移動式作業機械管理システム及び同管理システムのための親装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3726084B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543289A (ja) * 2010-08-20 2013-11-28 エスシーエー アイピーエルエー ホールディングス インコーポレイテッド データ送信を管理するための装置、方法及びシステム
JP2017045215A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 日立建機株式会社 診断装置
CN111007830A (zh) * 2019-11-22 2020-04-14 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种挖掘机控制系统调试装置及调试方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543289A (ja) * 2010-08-20 2013-11-28 エスシーエー アイピーエルエー ホールディングス インコーポレイテッド データ送信を管理するための装置、方法及びシステム
US8902914B2 (en) 2010-08-20 2014-12-02 Sca Ipla Holdings Inc. Apparatus, method and system for managing data transmission
JP2017045215A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 日立建機株式会社 診断装置
CN111007830A (zh) * 2019-11-22 2020-04-14 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种挖掘机控制系统调试装置及调试方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3726084B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3485444B2 (ja) 移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び親装置
EP1403437B1 (en) Working machine failure diagnosis method and system
US6816815B2 (en) Preventive maintenance system of industrial machine
WO2003023539A1 (fr) Systeme de maintenance de machine de travail
CN100378712C (zh) 施工机械的管理装置和管理系统
WO2001073633A1 (fr) Procede et systeme de gestion de machines de construction et dispositif de traitement arithmetique
US20080058993A1 (en) System, Methods, Apparatuses and Computer Program Products for Use on a Machine Tool Controller
JP4897152B2 (ja) 建設機械の故障診断方法および建設機械の故障診断システム
JP4539973B2 (ja) 保守管理方法及び保守管理プログラム
JP2011038273A (ja) 作業機械の遠隔診断システム
JP3594542B2 (ja) Bcu制御システム
JP2018081399A (ja) 工作機械の管理システム
JP5573886B2 (ja) 給油所システム
CN102804090B (zh) 用于在机床上的简化的故障处理的方法和设备
JP2002272139A (ja) インバータ管理システム及びインバータ
JP3485378B2 (ja) 貸与作業機械の管理システム
JP2003293399A (ja) 移動式作業機械管理システム及び管理方法並びに同管理システムのための移動式作業機械,ユーザ装置及び親装置
JP2007316763A (ja) 遠隔診断システム
JPH09261219A (ja) 製茶工場ネットワーク管理システム
JP2003173207A (ja) 遠隔故障診断方法及び遠隔故障診断システム
JP2010287070A (ja) 作業機械管理システムにおける作業機械管理方法
CN101232533B (zh) 携带式电话及其对应型施工机械和数据收发方法
CN113537527A (zh) 基于物联网的智慧运维管理系统及方法
JP2003030355A (ja) 双方向通信を用いた作業機械のメンテナンスシステム
JPH06190693A (ja) 加工機械群の故障診断システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050926

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees