JP2003290227A - 超音波診断装置及び超音波プローブ - Google Patents

超音波診断装置及び超音波プローブ

Info

Publication number
JP2003290227A
JP2003290227A JP2002101741A JP2002101741A JP2003290227A JP 2003290227 A JP2003290227 A JP 2003290227A JP 2002101741 A JP2002101741 A JP 2002101741A JP 2002101741 A JP2002101741 A JP 2002101741A JP 2003290227 A JP2003290227 A JP 2003290227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
signal
frequency
phase
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002101741A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Iwazawa
宏 岩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2002101741A priority Critical patent/JP2003290227A/ja
Publication of JP2003290227A publication Critical patent/JP2003290227A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波スコープの小型化に有利な分解能の低い
ロータリーエンコーダを用いた場合にも十分な超音波音
線数を確保できるようにする。 【解決手段】基準クロック発生手段25の出力信号は、
第1及び第2の分周回路26,27で分周されて第1及
び第2の分周信号c1,d1に変換される。制御回路2
1は、第1分周信号c1に基づいて送信回路22へ送信
のトリガがかけられる。第2分周信号d1はロータリー
エンコーダ15のA相信号a1と位相比較回路17にて
位相比較される。位相比較回路17の位相比較結果はモ
ータ制御回路16を介してモータ14の回転速度を一定
に保つようにフィードバックされる。このような第1及
び第2の分周信号c1,d1を超音波振動子11に送信
タイミング制御及びモータ14の回転速度制御に用いる
ので、分解能の低いロータリーエンコーダを用いた場合
にも十分な超音波音線数を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療診断等に用い
られ、メカニカルスキャン方式により超音波断層像を得
る超音波診断装置及び超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野において、生体内の組織
の観察にメカニカルスキャン方式の超音波診断装置が用
いられている。メカニカルスキャン方式の超音波診断装
置としては、特公平7−10256号公報、特開平11
−178822号公報、特開昭64−68242号公報
に記載されている。
【0003】これらメカニカルスキャン方式の超音波診
断装置は、一般に、生体内の観察部位に対して超音波を
送受波する超音波振動子を有し、この超音波振動子をモ
ータにより回転駆動することで、スキャンを行い超音波
画像を得るようになっている。
【0004】以下、図6乃至図8を用いて従来のメカニ
カルスキャン方式の超音波診断装置を説明する。
【0005】図6は従来のメカニカルスキャン方式の超
音波診断装置を示すブロック図である。
【0006】図6において、超音波診断装置7は、超音
波スコープ70と超音波観測装置本体80とモニタ8と
から構成され、体腔内の被検体に対して超音波信号の送
受信を行うことにより超音波画像を得るようになってい
る。
【0007】超音波スコープ70は実際に人体内部に挿
入されるようになっている。超音波スコープ70は、超
音波振動子71と、送受信切替え手段72と、プリアン
プ73と、モータ74と、ロータリーエンコーダ75
と、モータ制御回路76とから構成されている。
【0008】超音波観測装置本体80は、制御回路81
と、送信回路82と、受信回路83と、DSC(Digita
l Scan Converter)84とから構成されている。
【0009】超音波観測装置本体80において、制御回
路81は、ロータリーエンコーダ75からのA相信号a
2及びZ相信号b2をもとに、送信回路82、受信回路
83及びDSC84に対してタイミング信号等の制御信
号を供給して制御を行っている。送信回路82は、制御
回路81からのタイミング信号に基づいて超音波パルス
発生用のパルス信号を出力する。
【0010】超音波スコープ70の超音波振動子71
は、送受信切替え手段72を介して送信回路82に接続
可能になっている。
【0011】超音波振動子71は、送信回路82からの
パルス信号により励振され生体内へ超音波パルスを放射
後、反射して戻ってきた超音波エコー信号を受けて電気
信号に変換し、送受信切替え手段72に導く。
【0012】また、超音波振動子71は、モータ74に
より機械的に回転する。ロータリーエンコーダ75はモ
ータ74の回転に連動してA相信号a2及びZ相信号b
2の出力を行う。モータ74はロータリーエンコーダ7
5のA相信号a2をもとにモータ制御回路76によりコ
ントロールされる。
【0013】こうして超音波振動子71から得られた受
信エコー信号は、送受信切替え手段72を介してプリア
ンプ73で増幅され、受信回路83にて対数増幅等の処
理が行われる。
【0014】受信回路83により処理された受信エコー
信号は、次にDSC84で座標変換され、モニタ8にて
表示可能な2次元画像信号として読み出される。
【0015】超音波観測装置本体80は図示しない電源
発生手段を含み、超音波スコープ70の電源は超音波観
測装置本体80より供給される構成となっている。
【0016】図7は実際の超音波スコープの超音波振動
子及びその周辺の内部構成を示す斜視図である。
【0017】超音波振動子71はフレキシブルシャフト
91を介してモータ74の回転が伝達される。
【0018】モータ74とロータリーエンコーダ75と
は、プーリ92、プーリベルト93、プーリ94を介し
て連結している。こうしてラジアル回転する超音波振動
子71は、360°方向に対して超音波ビーム96の送
受信を行う。
【0019】ロータリーエンコーダ75は超音波振動子
71の回転に連動してA相信号a2及びZ相信号b2の
出力を行う。
【0020】図8はロータリーエンコーダ75と制御回
路81の動作を示すタイミングチャートであり、図8
(a)はロータリーエンコーダ75の出力信号(A相信
号)を示し、図8(b)は制御回路81で発生し送信回
路82へ伝送される送信タイミング信号を示している。
【0021】制御回路81は、ロータリーエンコーダ7
5の図8(a)に示すA相信号の出力パルスの立上がり
に同期してパルスを発生させ、このパルス信号を図8
(b)に示す送信タイミング信号として送信回路82へ
伝送している。
【0022】送信回路82は、送信タイミング信号のパ
ルスに同期して、超音波パルス発生用のパルス信号を超
音波振動子71に出力して、超音波振動子71に超音波
パルスを発生させる。
【0023】ここで、図8の例は単純にロータリーエン
コーダ75の出力パルスの立上がりに同期して送信タイ
ミングを決定していたことを示すものであるが、エンコ
ーダ出力パルスの立上がり及び立下がりに同期して送信
タイミングを決定することで、送信回数を倍に増やす場
合もあった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のメカニカルスキャン方式の超音波診断装置
は、単純にロータリーエンコーダの出力信号を基に超音
波パルスを送信するタイミングを決定しているので、ロ
ータリーエンコーダの分解能で、超音波振動子の一回転
あたりの超音波パルスの送信回数が決まることになり、
ロータリーエンコーダとしては分解能の低い小型のもの
を選択することができず、超音波スコープや超音波プロ
ーブを小型化する上で障害となっていた。
【0025】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、メカニカルスキャン方式において、超音波スコ
ープや超音波プローブの小型化に有利な分解能の低いロ
ータリーエンコーダを用いた場合にも十分な超音波音線
数を確保できるようにした超音波診断装置及び超音波プ
ローブを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の超音波診断装置は、被検体に超音波を
送受信してこの被検体の超音波画像を得るための超音波
振動子と、回転軸を中心に回転する前記超音波振動子の
回転に連動して回転位置検出信号を発生する回転位置検
出信号発生手段と、所定の周波数のクロック信号を発生
するクロック信号発生手段と、前記回転位置検出信号の
周期に対して所定の比率で前記クロック信号を分周する
分周手段と、前記回転位置検出信号と前記分周手段によ
り得られた分周信号とに基づき、前記超音波振動子の駆
動制御を行う制御手段と、を具備したことを特徴とす
る。
【0027】請求項2に記載の超音波プローブは、被検
体に超音波を送受信してこの被検体の超音波画像を得る
ための超音波振動子と、回転軸を中心に回転する前記超
音波振動子の回転に連動して回転位置検出信号を発生す
る回転位置検出信号発生手段と、所定の周波数のクロッ
ク信号を前記回転位置検出信号の周期に対して所定の比
率で分周する分周手段と、前記回転位置検出信号と前記
分周手段により得られた分周信号とに基づき、前記超音
波振動子の駆動制御を行う制御手段と、を具備したこと
を特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1はメカニカルスキャン方式の超音
波診断装置のブロック図、図2は超音波スコープの超音
波振動子及びその周辺の内部構成を示す斜視図である。
【0029】(構成)まず、図1を用いて超音波診断装
置の全体構成を説明する。図1に示すように、超音波診
断装置1は、超音波スコープ10と超音波観測装置本体
20とモニタ2とから構成され、体腔内の被検体に対し
て超音波信号の送受信を行うことにより超音波画像を得
るようになっている。
【0030】超音波スコープ10は例えば実際に人体内
部に挿入されるようになっている。超音波観測装置本体
20は信号処理系を備えている。
【0031】超音波スコープ10は、超音波振動子11
と、送受信切替え手段12と、プリアンプ13と、モー
タ14と、ロータリーエンコーダ15と、モータ制御回
路16と、位相比較回路17から構成されている。
【0032】超音波観測装置本体20は、制御回路21
と、送信回路22と、受信回路23と、DSC(Digita
l Scan Converter)24と、基準クロック発生手段2
5と第1分周回路26と、第2分周回路27とから構成
されている。
【0033】超音波スコープ10において、超音波振動
子11は、モータ14及びロータリーエンコーダ15と
機械的に連結されている。超音波振動子11は、モータ
14により機械的に回転する。ロータリーエンコーダ1
5は、モータ14の回転に連動してA相信号a1及びZ
相信号b1の出力を行う。
【0034】一方、超音波観測装置本体20において、
基準クロック発生手段25は、所定の周波数のクロック
信号を発生する。
【0035】基準クロック発生手段25が出力するクロ
ック信号は、第1分周回路26にて第1の比率で分周さ
れて第1分周信号c1に変換される。この第1分周信号
c1は送信タイミング信号として制御回路21に導かれ
る。
【0036】送信タイミング信号(第1分周信号c1)
は、図6に示した従来例のA相信号a2と同じ役割をも
ち、制御回路21は、この送信タイミング信号(第1分
周信号c1)に基づいて信回路22へ送信のトリガがか
けられる。また、ロータリーエンコーダ15からはラジ
アル画像の書き出し位置を決めるZ相信号b1が制御回
路21へ出力される。
【0037】一方、基準クロック発生手段25の出力信
号は、第2分周回路27にて第2の比率で分周されて第
2分周信号d1に変換される。この第2分周信号d1は
ロータリーエンコーダ15のA相信号a1と位相比較回
路17にて位相比較される。位相比較回路17の位相比
較結果は、モータ制御回路16を介してモータ14の回
転速度を一定に保つようにフィードバックされる。
【0038】超音波観測装置本体20において、制御回
路21は、ロータリーエンコーダ15からのA相信号a
1及び第1分周回路26の第1分周信号c1をもとに、
送信回路22、受信回路23及びDSC24に対してタ
イミング信号等の制御信号を供給して制御を行ってい
る。
【0039】送信回路22は、制御回路21からのタイ
ミング信号に基づいて超音波パルス発生用のパルス信号
を出力する。
【0040】超音波スコープ10の超音波振動子11
は、送受信切替え手段12を介して送信回路22に接続
可能になっている。
【0041】超音波振動子11には、制御回路21にコ
ントロールされて送信回路22から出力される送信信号
が送受信切替え手段12を介して印加される。超音波振
動子11は、送信回路22からの送信信号となるパルス
信号により励振され生体内へ超音波パルスを生体内部へ
放射する。
【0042】また、超音波振動子11は、超音波パルス
の放射後、生体内部から反射してきた超音波エコー信号
を受けて電気信号の受信エコー信号に変換し、送受信切
替え手段12に導く。こうして超音波振動子11から得
られた受信エコー信号は、送受信切替え手段12を介し
てプリアンプ13で増幅され、受信回路23にて対数増
幅等の処理が行われる。受信回路23により処理された
受信エコー信号は次にDSC24で座標変換され、モニ
タ2にて表示可能な2次元画像信号として読み出され
る。これによりモニタ2には超音波画像が表示される。
【0043】超音波観測装置本体20は、図示しない電
源発生手段を含み、超音波スコープ10の電源は超音波
観測装置本体20より供給される構成となっている。
【0044】次に、図2を用いて具体的な超音波スコー
プ10の超音波振動子11及びその周辺の内部構成を説
明する。
【0045】図2において、第1の実施の形態では、超
音波振動子11及びそのモータユニット30を超音波ス
コープ10の挿入部(図示しない)の先端に組み込むた
めに、超音波振動子11と小型のモータユニット30を
直結している。モータユニット30はギヤ装置31、モ
ータ14、ロータリーエンコーダ15で構成されてい
る。モータユニット30は、小型モータ14のトルクに
合わせてギヤ装置31を介して超音波振動子11を回転
させている。超音波振動子11は360°ラジアル回転
しながら超音波ビーム32を放出している。
【0046】このような構成により、超音波振動子11
は、被検体に超音波を送受信してこの被検体の超音波画
像を得ようになっている。
【0047】ロータリーエンコーダ15は、回転軸を中
心に回転する前記超音波振動子11の回転に連動して回
転位置検出信号(A相信号a1)を発生する回転位置検
出信号発生手段となっている。
【0048】基準クロック発生手段25は、所定の周波
数のクロック信号を発生するクロック信号発生手段とな
っている。
【0049】第1及び第2分周回路26,27は、前記
回転位置検出信号(A相信号a1)の周期に対して所定
の比率で前記クロック信号を分周する分周手段となって
いる。
【0050】位相比較回路17とモータ制御回路16
は、前記回転位置検出信号と前記分周手段により得られ
た分周信号とに基づき、前記超音波振動子11の駆動制
御を行う制御手段となっている。
【0051】また、ロータリーエンコーダ15は、超音
波振動子11を回転駆動するモータ14と連動して所定
数のパルス信号を出力することにより前記超音波振動子
11の回転位置を検出する回転位置検出手段となってい
る。
【0052】制御回路21は、前記クロック信号の第1
分周信号に基づいて前記超音波振動子11の送受信のタ
イミング信号を生成するタイミング信号生成手段となっ
ている。
【0053】位相比較回路17とモータ制御回路16
は、前記クロック信号の第2分周信号と前記回転位置検
出手段の出力信号の位相を比較した結果をフィードバッ
クすることによりモータ14の回転速度制御を行う回転
速度制御手段となっている。
【0054】(作用)図3は超音波診断装置1の動作を
示すタイミングチャートであり、図3(a)はロータリ
ーエンコーダ15の出力信号(Z相信号)を示し、図3
(b)は基準クロック発生手段25が出力する基準クロ
ック信号、図3(c)は第2分周回路27が出力する第
2分周信号、図3(d)は第1分周回路26が出力する
第1分周信号を示している。
【0055】ここでは第1の実施の形態では、例とし
て、超音波振動子11の一回転あたりにロータリーエン
コーダ15がA相信号a1として出力するパルス数を3
1パルス、超音波振動子11の一回転あたりにロータリ
ーエンコーダ15が図3(a)に示すZ相信号b1とし
て出力するパルス数を1パルス、超音波振動子11の一
回転あたりの超音波送受信回数を200回、l秒あたり
の超音波振動子11の回転数を10とした場合について
説明する。
【0056】モータ14、ロータリーエンコーダ15、
位相比較回路17及びモータ制御回路16によるループ
は、図3(b)に示す基準クロック発生手段25が出力
する基準クロック信号を分周した信号(図3(c)に示
す第2分周信号d1)とA相信号a1(31パルス/回
転)の位相が一致するようにフィードバックを掛けてモ
ータ回転速度制御を行う。これと同時に送信タイミング
信号となる図3(d)に示す第1分周信号c1(200
パルス/回転)を生成するには、超音波振動子11が1
回転する間(期間a−b)に出力される基準クロックの
周期数を31(A相信号a1)と200(送信タイミン
グ)の公倍数にする必要がある。そこで、超音波振動子
11の一回転あたりに発生する基準クロック数を以下よ
うに決める。
【0057】 (A相のパルス数31)×(送信回数200)×2=12400 …(1) ここで、最後に2倍しているのは、基準クロックを分周
したときに最終的な信号のデューティ比を50%にする
ためである。
【0058】式(1)より、aからbまでの期間で超音
波振動子11の一回転する場合、その間に発生すべき図
3(b)に示す基準クロック数は12400となる。ま
た、この時の基準クロック周波数は次に示す式(2)の
ようになる。
【0059】 (超音波振動子11の一回転あたりの基準クロック数12400)×(1秒あ たりの超音波振動子回転数10)=124kHz …(2) この基準クロック400周期分が1周期となるように分
周した結果を図3(c)に示す第2の分周信号d1とす
れば、第2の分周信号d1をモータ回転速度制御に用い
ることができる。
【0060】また、基準クロック62周期分が1周期と
なるように分周した結果を図3(d)に示す第1の分周
信号c1とすれば、第1の分周信号c1を送信タイミン
グ信号に用いることができる。
【0061】即ち、超音波診断装置1では、結果的に超
音波振動子11が1回転する間の基準クロックのパルス
数は、超音波振動子11が1回転する間に発生するロー
タリーエンコーダ15の出力信号(A相信号)のパルス
数と超音波振動子11の送信回数の公倍数となる。従っ
て、この基準クロックを分周した信号(第1分周信号、
第2分周信号)を、それぞれ送受信タイミング信号及び
モータ14の速度制御の基準信号として用いることによ
り、ロータリーエンコーダ15の出力信号のパルス数に
よらず、超音波振動子11の一回転あたりの送信回数を
任意に設定できる。
【0062】(効果)第1の実施の形態によれば、基準
クロック発生手段25が出力する基準クロック信号を分
周した第1及び第2の分周信号c1,d1を送信タイミ
ング信号及びモータ回転速度制御に用いるので、メカニ
カルスキャン方式において、超音波スコープの小型化に
有利な分解能の低いロータリーエンコーダを用いた場合
にも十分な超音波音線数を確保でき、これにより超音波
診断装置の小型化を行える。
【0063】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、分解能の低い小型のロータリーエンコーダを超音波
スコープに内蔵した場合にも、従来の超音波スコープと
の互換性を確保できるようすることを目的としている。
【0064】図4は本発明の第2の実施の形態に係るメ
カニカルスキャン方式の超音波診断装置のブロック図で
ある。図4の説明において、図1と同様の構成要素には
同じ符号を付して説明を省略する。
【0065】(構成)図4に示すように、超音波診断装
置4は、超音波スコープ40と、超音波観測装置本体5
0と、モニタ2とから構成されている。
【0066】超音波スコープ40は、超音波振動子11
と、送受信切替え手段12と、プリアンプ13と、モー
タ14と、ロータリーエンコーダ15と、モータ制御回
路16と、位相比較回路17と、基準クロック発生手段
25と、第1分周回路26と、第2分周回路27とから
構成されている。
【0067】超音波観測装置本体50は、制御回路21
と、送信回路22と、受信回路23と、DSC24とか
ら構成されている。
【0068】即ち、第2の実施の形態では、基準クロッ
ク発生手段25、第1分周回路26及び第2分周回路2
7を超音波スコープ40側に入れることで、見かけ上、
図4に示す超音波スコープ40が入出力する信号は、図
6に示す従来の超音波スコープ70が入出力する信号と
同じになっている。
【0069】このような構成により、基準クロック発生
手段25は、超音波スコープ40に内蔵され、前記第2
分周信号は超音波振動子11の回転位置を示す信号とし
て前記超音波スコープ40より超音波観測装置本体50
に伝送される。
【0070】(作用)第2の実施の形態では、第1の実
施の形態と同様の信号処理が行われる。 (効果)第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の効果が得られるとともに、超音波スコープ40
から出力される第1分周回路26の第1分周信号を従来
のロータリーエンコーダ75のA相出力と同様に扱え
る。従って、見かけ上、図4に示す超音波スコープ40
が入出力する信号は、図6に示す従来の超音波スコープ
70が入出力する信号と同じになっているので、分解能
の低い小型のロータリーエンコーダを超音波スコープに
内蔵した場合にも、従来の超音波スコープとの互換性を
高く確保できる。
【0071】(第3の実施の形態)図5は本発明の第3
の実施の形態に係るメカニカルスキャン方式の超音波診
断装置のブロック図である。図5の説明において、図4
と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0072】(構成)図5に示すように、超音波診断装
置6は、超音波スコープ60と超音波観測装置本体50
とモニタ2とから構成されている。
【0073】超音波スコープ60は、超音波振動子11
と、送受信切替え手段12と、プリアンプ13と、モー
タ14と、ロータリーエンコーダ15と、モータ制御回
路16と、位相比較回路61と、基準クロック発生手段
25と、第1分周回路26と、第2分周回路62とから
構成されている。
【0074】第3の実施の形態では、ロータリーエンコ
ーダ15からのZ相信号b1を位相比較回路61に導く
ようにしている。
【0075】基準クロック発生手段25の出力信号は第
2分周回路62にて分周されて第2分周信号d0に変換
される。第2分周信号d0は、Z相信号b1と同じ周波
数になるように第2分周回路62の分周比が設定されて
いる。この第2分周信号d0はロータリーエンコーダ1
5のZ相信号b1と位相比較回路61にて位相比較され
る。位相比較回路61の位相比較結果はモータ制御回路
16を介してモータ14の回転速度を一定に保つように
フィードバックされる。
【0076】(作用)第3の実施の形態では、モータ1
4、ロータリーエンコーダ15、位相比較回路61、モ
ータ制御回路16によるループは、基準クロック発生手
段25が出力する基準クロック信号を第2分周回路62
が分周した信号(第2分周信号d0)とZ相信号b1
(1パルス/回転)の位相が一致するようにフィードバ
ックを掛けてモータ回転速度制御を行う。
【0077】これ以外は第2の実施の形態と同様の信号
処理が行われる。 (効果)第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態
と同様の効果が得られるとともに、ロータリーエンコー
ダ15はZ相信号b1のみ出力すればよいので、ロータ
リーエンコーダ15をさらに小型化して、より超音波診
断装置の小型化を行える。
【0078】尚、図1乃至図5に示した第1乃至第3の
実施の形態では、本発明を超音波スコープを用いた超音
波診断装置に適用したが、超音波振動子がより小型とな
る超音波プローブを用いた超音波診断装置に適用しても
よい。また、図1乃至図5に示した第1乃至第3の実施
の形態では、基準クロック発生手段25を超音波スコー
プと超音波観測装置本体のいずれかに設けたが、超音波
診断装置に基準クロック発生手段を設けず、他の機器の
基準クロック発生手段からのクロック信号により動作す
るように構成してもよい。
【0079】[付記]以上詳述したような本発明の実施
の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0080】(付記項1) 被検体に超音波を送受信し
てこの被検体の超音波画像を得るための超音波振動子
と、回転軸を中心に回転する前記超音波振動子の回転に
連動して回転位置検出信号を発生する回転位置検出信号
発生手段と、所定の周波数のクロック信号を発生するク
ロック信号発生手段と、前記回転位置検出信号の周期に
対して所定の比率で前記クロック信号を分周する分周手
段と、前記回転位置検出信号と前記分周手段により得ら
れた分周信号とに基づき、前記超音波振動子の駆動制御
を行う制御手段と、を具備したことを特徴とする超音波
診断装置。
【0081】(付記項2) 被検体に超音波を送受信し
てこの被検体の超音波画像を得るための超音波振動子
と、回転軸を中心に回転する前記超音波振動子の回転に
連動して回転位置検出信号を発生する回転位置検出信号
発生手段と、所定の周波数のクロック信号を前記回転位
置検出信号の周期に対して所定の比率で分周する分周手
段と、前記回転位置検出信号と前記分周手段により得ら
れた分周信号とに基づき、前記超音波振動子の駆動制御
を行う制御手段と、を具備したことを特徴とする超音波
プローブ。
【0082】(付記項3) 超音波振動子を回転駆動す
るモータと連動して所定数のパルス信号を出力すること
により前記超音波振動子の回転位置を検出する回転位置
検出手段と、基準クロック信号を発生する基準クロック
発生手段と、前記基準クロック信号の第1分周信号に基
づいて前記超音波振動子の送受信のタイミング信号を生
成するタイミング信号生成手段と、前記基準クロック信
号の第2分周信号と前記回転位置検出手段の出力信号の
位相を比較した結果をフィードバックすることによりモ
ータの回転速度制御を行う回転速度制御手段と、を具備
したことを特徴とする超音波診断装置。
【0083】(付記項4) 前記基準クロック発生手段
は、超音波スコープ又は超音波プローブに内蔵され、前
記第2分周信号は超音波振動子回転位置を示す信号とし
て前記超音波スコープ又はプローブより超音波観測装置
本体に伝送されることを特徴とする付記項3に記載の超
音波診断装置。
【0084】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、メカニ
カルスキャン方式において、超音波スコープや超音波プ
ローブの小型化に有利な分解能の低いローエンコーダを
用いても従来と同等又はそれ以上の超音波音線数を確保
できので、これにより超音波診断装置の小型化を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメカニカルス
キャン方式の超音波診断装置のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る超音波スコー
プの超音波振動子及びその周辺の内部構成を示す斜視
図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る超音波診断装
置の動作を示すタイミングチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るメカニカルス
キャン方式の超音波診断装置のブロック図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るメカニカルス
キャン方式の超音波診断装置のブロック図。
【図6】従来のメカニカルスキャン方式の超音波診断装
置を示すブロック図。
【図7】図6の超音波スコープの超音波振動子及びその
周辺の内部構成を示す斜視図。
【図8】図6のロータリーエンコーダと制御回路の動作
を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 …超音波診断装置 2 …モニタ 10 …超音波スコープ 11 …超音波振動子 12 …送受信切替え手段 13 …プリアンプ 14 …モータ 15 …ロータリーエンコーダ 16 …モータ制御回路 17 …位相比較回路 20 …超音波観測装置本体 21 …制御回路 22 …送信回路 23 …受信回路 24 …DSC 25 …基準クロック発生手段 26 …第1分周回路 27 …第2分周回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA02 BB03 BB26 BB30 EE16 FF01 GA14 GD09 GD10 HH03 JB24 4C601 BB05 BB09 BB12 BB14 BB24 EE13 GA11 GA14 GA17 GA21 GA29 GA30 HH04 JB34 JB35 JB37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送受信してこの被検体
    の超音波画像を得るための超音波振動子と、 回転軸を中心に回転する前記超音波振動子の回転に連動
    して回転位置検出信号を発生する回転位置検出信号発生
    手段と、 所定の周波数のクロック信号を発生するクロック信号発
    生手段と、 前記回転位置検出信号の周期に対して所定の比率で前記
    クロック信号を分周する分周手段と、 前記回転位置検出信号と前記分周手段により得られた分
    周信号とに基づき、前記超音波振動子の駆動制御を行う
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体に超音波を送受信してこの被検体
    の超音波画像を得るための超音波振動子と、 回転軸を中心に回転する前記超音波振動子の回転に連動
    して回転位置検出信号を発生する回転位置検出信号発生
    手段と、 所定の周波数のクロック信号を前記回転位置検出信号の
    周期に対して所定の比率で分周する分周手段と、 前記回転位置検出信号と前記分周手段により得られた分
    周信号とに基づき、前記超音波振動子の駆動制御を行う
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする超音波プローブ。
JP2002101741A 2002-04-03 2002-04-03 超音波診断装置及び超音波プローブ Withdrawn JP2003290227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101741A JP2003290227A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 超音波診断装置及び超音波プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101741A JP2003290227A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 超音波診断装置及び超音波プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003290227A true JP2003290227A (ja) 2003-10-14

Family

ID=29241949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002101741A Withdrawn JP2003290227A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 超音波診断装置及び超音波プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003290227A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016501625A (ja) * 2012-12-21 2016-01-21 ジェローム マイ, 可変線密度での超音波撮像

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016501625A (ja) * 2012-12-21 2016-01-21 ジェローム マイ, 可変線密度での超音波撮像
US10166003B2 (en) 2012-12-21 2019-01-01 Volcano Corporation Ultrasound imaging with variable line density

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4850363A (en) Ultrasonic diagnostic apparatus with multiple focal lengths
EP1825816B1 (en) Ultrasonic observation apparatus
US20100312109A1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus and signal processing program
JP2003290227A (ja) 超音波診断装置及び超音波プローブ
JP6609754B2 (ja) 超音波プローブ、及びそれを用いた超音波画像表示装置
JP2008295958A (ja) 超音波画像診断装置
EP3785640A1 (en) Ultrasound system and ultrasound system control method
JP2849131B2 (ja) 超音波診断医用カプセル
JP3776597B2 (ja) 超音波診断装置
JP3730823B2 (ja) 超音波振動子駆動回路
US8262573B2 (en) Ultrasonic diagnosis apparatus, radiofrequency wave cautery treatment device, ultrasonic diagnosis and treatment system, and ultrasonic diagnosis and treatment apparatus
JP3268831B2 (ja) 超音波診断装置
JP3537358B2 (ja) 超音波診断装置
JP4648537B2 (ja) 超音波診断装置
JP4041392B2 (ja) 機械走査型超音波診断装置
JP2004305451A (ja) 超音波プローブユニット及び超音波診断装置
US11730454B2 (en) Ultrasound imaging apparatus and method of controlling the same
US20090093718A1 (en) Ultrasonic diagnosis apparatus, radiofrequency wave cautery treatment device, ultrasonic diagnosis and treatment system, and ultrasonic diagnosis and treatment apparatus
JP2013013452A (ja) 超音波診断装置及び制御プログラム
JP2010279592A (ja) 超音波内視鏡装置
JP2004344517A (ja) 超音波診断装置
JP4656892B2 (ja) 超音波診断装置
JP2005152443A (ja) 超音波診断装置
JPH02286137A (ja) 超音波診断装置
CN117838186A (zh) 成像探头及成像系统

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607