JP2003271531A - メッセージサーバ、メッセージシステム、プレゼンス情報管理方法及びプログラム - Google Patents

メッセージサーバ、メッセージシステム、プレゼンス情報管理方法及びプログラム

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JP2003271531A
JP2003271531A JP2002073825A JP2002073825A JP2003271531A JP 2003271531 A JP2003271531 A JP 2003271531A JP 2002073825 A JP2002073825 A JP 2002073825A JP 2002073825 A JP2002073825 A JP 2002073825A JP 2003271531 A JP2003271531 A JP 2003271531A
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JP2002073825A
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English (en)
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Kazuhiro Sakata
一拓 坂田
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Original Assignee
NEC Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
    • H04L51/04Real-time or near real-time messaging, e.g. instant messaging [IM]

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者に負担をかけずプレゼンスにインスタ
ントメッセージングサービスの利用価値を高める。 【解決手段】 メッセージサーバ100は、利用者端末400
間でのメッセージ配送部120と、各利用者端末のプレゼ
ンス情報および各利用者端末から登録された通信相手の
リストである仲間リストを保持する利用者情報格納部14
0と、仲間リストに記載された通信相手のプレゼンス情
報をその仲間リストを登録した利用者端末に通知する利
用者情報管理部130と、利用者端末からメッセージを受
信した際に利用者情報格納部140中の前記メッセージを
送信した利用者端末のプレゼンス情報を自動的に更新す
るプレゼンス情報更新部150を備える。プレゼンス情報
更新部150はプレゼンス情報の更新時に有効期限を設定
し、有効期限切れ時にプレゼンス情報を再更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッセージサーバ、
メッセージシステム、プレゼンス情報管理方法及びプレ
ゼンス情報管理用のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット上のメッセージサ
ービスの一種として、インスタントメッセージングサー
ビスと呼ばれるサービスが普及しつつある。このサービ
スは、インターネット経由で他者との間でメッセージの
送受信が行える点で既存の電子メールサービスと同じで
あるが、メッセージサービスを提供するサーバに通信相
手のリスト(これを仲間リストと呼ぶ)を登録しておけ
ば、通信相手の状態を認識しながらメッセージの送受信
を行える点が相違している。通信相手の状態を表す情報
は、一般にプレゼンス情報と呼ばれる。プレゼンス情報
は少なくとも2種類以上の値を取りうる。具体的な値は
個々のシステム毎に定められる。例えば、通信すること
が可能である状態を表す「オンライン」、その反対の通
信できない状態を表す「オフライン」という2つのプレ
ゼンス情報を想定すると、仲間リストに記載した通信相
手が、オンラインであるか、オフラインであるかを認識
でき、オンラインである相手だけにメッセージを送信す
るといった利用形態が可能となる。
【0003】今、インスタントメッセージングサービス
を利用する2人の利用者A、Bを想定し、利用者Aがサ
ーバに登録した自身の仲間リストに利用者Bを加えてい
るものとする。この場合、利用者Aが利用者Bのプレゼ
ンス情報を認識し得るためには、利用者Bの現在のプレ
ゼンス情報をサーバが認識する処理(以下、この処理を
プレゼンス認識処理と呼ぶ)と、サーバが認識した利用
者Bのプレゼンス情報を利用者Aに通知する処理(以
下、この処理をプレゼンス通知処理と呼ぶ)とが必要と
なる。これらは従来、以下のように行われている。
【0004】(1)プレゼンス認識処理 プレゼンス認識処理の従来例の1つとして、利用者Bの
端末において、利用者Bの処理に基づいて、自端末が通
信可能な状態になったときに自己のプレゼンス状態を例
えば「オンライン」に設定し、自端末が通信不可能な状
態になったときに「オフライン」に設定し、サーバが例
えば一定時間毎に利用者Bの端末にプレゼンス情報の問
い合わせを行い、利用者Bの端末がこの問い合わせに対
して現在設定されているプレゼンス情報を返信する方法
がある。なお、サーバは問い合わせに対して利用者Bの
端末から応答がない場合、応答が無いことに対応する
「オフライン」と認識する。
【0005】他の従来例としては、サーバが例えば一定
時間毎に利用者Bの端末にプレゼンス情報を問い合わせ
る点では前記の例と同じであるが、現在のプレゼンス情
報を利用者Bがキーボード操作などによって明示的に設
定する例がある。設定するプレゼンス情報としては、
「在席」、「不在」、「多忙」などの幾つかのプレゼン
ス情報の候補を画面に表示し、その中から利用者自身が
選択するものや、「14時まで外出します」などの任意
の文字列を打ち込んでそれをプレゼンス情報として設定
するものがある。
【0006】更に他の例として、利用者Bが明示的にプ
レゼンス情報を更新したとき、端末から自発的に更新後
のプレゼンス情報をサーバに通知する方法がある。
【0007】(2)プレゼンス通知処理 他方、利用者Aに利用者Bの現在のプレゼンス状態を通
知する方法としては、利用者Aの端末がサーバに対し
て、一定時間毎あるいは利用者Aから要求があったとき
に、自己の仲間リストに含まれる利用者Bのプレゼンス
情報を問い合わせ、サーバがこの問い合わせに対して、
サーバ自身が認識している利用者Bの現在のプレゼンス
情報を応答する方法がある。
【0008】別の例としては、プレゼンス認識処理にお
いてサーバ内における利用者Bのプレゼンス情報に変化
があった際、利用者Bを仲間リストに含む利用者Aの端
末に対してサーバから変化後の利用者Bのプレゼンス情
報を送信する例がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した利用者A、B
の例でも理解されるように、プレゼンス通知処理の頻度
をいくら高めても、またその処理として幾つかの方法を
併用したとしても、プレゼンス認識処理が有効に機能し
ないと、利用者Aが認識する利用者Bのプレゼンス情報
は殆ど役に立たない。例えば、利用者Bの端末のプレゼ
ンス情報は電源がオンされていれば「オンライン」、オ
フされていれば「オフライン」に設定されるものとする
と、サーバは、利用者Bの端末の電源がオンされている
期間中は常に「オンライン」、それ以外は常に「オフラ
イン」と認識し、それが利用者Aに通知される。しか
し、携帯電話等の携帯端末を想定すれば分るように、実
際に使用しているか否か、所持しているか否か等にかか
わらず、常に端末の電源をオンしている利用者は多い。
このような場合、利用者Bのプレゼンス情報は常に「オ
ンライン」となり、利用者Aには殆ど何の役にも立たな
い。
【0010】勿論、利用者Bが明示的に自己のプレゼン
ス情報を更新すれば上述のような問題は解消されるが、
明示的に自己のプレゼンス情報を更新するにはキーボー
ド操作などの作業が必要になるため、全ての利用者にま
めにそのような操作を期待することはできない。特に、
携帯電話等の携帯端末は操作性が一般のパーソナルコン
ピュータより劣るため、どうしても操作が面倒になりが
ちである。
【0011】要するに、従来の技術では、利用者自身に
よる積極的な操作無しにはプレゼンス認識処理が有効に
機能せず、このためインスタントメッセージングサービ
スの価値が充分に発揮されないという問題がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、その目的は、利用者に負担をかけずにプ
レゼンス認識処理の有効性を高めることにより、インス
タントメッセージングサービスの利用価値を高めること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のメッセー
ジサーバは、利用者端末間でのメッセージの配送手段
と、各利用者端末のプレゼンス情報および各利用者端末
から登録された通信相手のリストである仲間リストを保
持する利用者情報格納部と、前記仲間リストに記載され
た通信相手のプレゼンス情報を前記仲間リストを登録し
た前記利用者端末に通知する利用者情報管理手段と、前
記利用者端末からメッセージを受信した際に前記利用者
情報格納部中の前記メッセージを送信した前記利用者端
末のプレゼンス情報を更新するプレゼンス情報更新手段
とを備えている。
【0014】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記プレゼンス情報更
新手段は、前記プレゼンス情報の更新の際にその更新結
果が維持される期限を示す有効期限を設定し、前記有効
期限が切れた際に前記プレゼンス情報の再更新を実行す
る。
【0015】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、メッセージ送信時のプ
レゼンス情報の更新内容、この更新内容が維持される期
限を示す有効期限に関する情報、有効期限が切れた際の
プレゼンス情報の再更新内容を全ての利用者端末に共通
のものとして保持するプレゼンス更新制御情報記憶手段
を備える。
【0016】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報格納部
は、メッセージ送信時のプレゼンス情報の更新内容、こ
の更新内容が維持される期限を示す有効期限に関する情
報、有効期限が切れた際のプレゼンス情報の再更新内容
を各利用者端末毎に保持する手段を備える。
【0017】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、利用者端末からの明示的なプレゼンス情報の更新
要求に基づいて前記利用者情報格納部中の前記更新要求
元の利用者端末のプレゼンス情報を更新する。
【0018】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、利用者端末からの明示的なプレゼンス情報の更新
要求によって更新したプレゼンス情報には有効期限を設
定しない。
【0019】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、利用者端末からの明示的なプレゼンス情報の更新
要求によって更新したプレゼンス情報に、該更新要求で
指定された有効期限を設定する。
【0020】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、利用者端末からの明示的なプレゼンス情報の更新
要求によって更新したプレゼンス情報に、該更新要求で
指定された有効期限および有効期限切れ後のプレゼンス
情報の再更新内容を設定する。
【0021】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記プレゼンス情報更
新手段は、前記利用者端末がメッセージ送信以外の通信
処理を実行した際に、前記利用者情報格納部中の前記通
信処理を実行した前記利用者端末のプレゼンス情報を更
新する。
【0022】本発明の第1のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者端末の種類
を区別し、特定の種類の利用者端末に対して、前記プレ
ゼンス情報の更新乃至再更新を実行する構成を有する。
【0023】本発明の第2のメッセージサーバは、利用
者端末間でのメッセージの配送手段と、各利用者端末の
プレゼンス情報および各利用者端末から登録された通信
相手のリストである仲間リストを保持する利用者情報格
納部と、前記仲間リストに記載された通信相手のプレゼ
ンス情報を前記仲間リストを登録した前記利用者端末に
通知すると共に、前記利用者端末からの明示的なプレゼ
ンス情報の更新要求によって前記利用者情報格納部の前
記更新要求元の利用者端末のプレゼンス情報を更新し且
つこの更新内容が維持される期限を示す有効期限を設定
する利用者情報管理手段と、前記設定された有効期限が
切れた際に前記プレゼンス情報を再更新するプレゼンス
情報更新手段とを備えている。
【0024】本発明の第2のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、前記設定する有効期限に関する情報を前記更新要
求の際に前記利用者端末から受信する。
【0025】本発明の第2のメッセージサーバにおける
好ましい一実施形態にあっては、前記利用者情報管理手
段は、前記設定した有効期限が切れた際の前記プレゼン
ス情報の再更新内容を、前記更新要求の際に前記利用者
端末から受信して設定する。
【0026】本発明のメッセージシステムは、上述した
メッセージサーバと、該メッセージサーバにネットワー
ク経由で接続された1以上の利用者端末とを含んで構成
される。
【0027】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法
は、利用者端末間でのメッセージの配送処理と、各利用
者端末のプレゼンス情報および各利用者端末から登録さ
れた通信相手のリストである仲間リストの保持管理処理
と、前記仲間リストに記載された通信相手のプレゼンス
情報を前記仲間リストを登録した前記利用者端末に通知
する処理とを行うメッセージサーバにおけるプレゼンス
情報管理方法であって、前記利用者端末からメッセージ
を受信した際に前記メッセージを送信した前記利用者端
末のプレゼンス情報を更新する。
【0028】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、前記プレゼンス
情報の更新の際にその更新結果が維持される期限を示す
有効期限を設定し、前記有効期限が切れた際に前記プレ
ゼンス情報の再更新を実行する。
【0029】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、メッセージ送信
時のプレゼンス情報の更新内容、この更新内容が維持さ
れる期限を示す有効期限に関する情報、有効期限が切れ
た際のプレゼンス情報の再更新内容を全ての利用者端末
に共通のものとして設定する。
【0030】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、メッセージ送信
時のプレゼンス情報の更新内容、この更新内容が維持さ
れる期限を示す有効期限に関する情報、有効期限が切れ
た際のプレゼンス情報の再更新内容を各利用者端末毎に
設定する。
【0031】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、利用者端末から
の明示的なプレゼンス情報の更新要求に基づいて前記更
新要求元の利用者端末のプレゼンス情報を更新する。
【0032】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、利用者端末から
の明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新した
プレゼンス情報には有効期限を設定しない。
【0033】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、利用者端末から
の明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新した
プレゼンス情報に、該更新要求で指定された有効期限を
設定する。
【0034】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、利用者端末から
の明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新した
プレゼンス情報に、該更新要求で指定された有効期限お
よび有効期限切れ後のプレゼンス情報の再更新内容を設
定する。
【0035】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、前記利用者端末
がメッセージ送信以外の通信処理を実行した際に、前記
利用者情報格納部中の前記通信処理を実行した前記利用
者端末のプレゼンス情報を更新する。
【0036】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、前記利用者端末
の種類を区別し、特定の種類の利用者端末に対して、前
記プレゼンス情報の更新乃至再更新を実行する。
【0037】本発明の第2のプレゼンス情報管理方法
は、利用者端末間でのメッセージの配送処理と、各利用
者端末のプレゼンス情報および各利用者端末から登録さ
れた通信相手のリストである仲間リストの保持管理処理
と、前記仲間リストに記載された通信相手のプレゼンス
情報を前記仲間リストを登録した前記利用者端末に通知
する処理とを行うメッセージサーバにおけるプレゼンス
情報管理方法であって、前記利用者端末からの明示的な
プレゼンス情報の更新要求によって前記利用者情報格納
部の前記更新要求元の利用者端末のプレゼンス情報を更
新した際にこの更新内容が維持される期限を示す有効期
限を設定し、前記設定された有効期限が切れた際に前記
プレゼンス情報を再更新する。
【0038】本発明の第2のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、前記設定する有
効期限に関する情報を前記更新要求の際に前記利用者端
末から受信する。
【0039】本発明の第1のプレゼンス情報管理方法に
おける好ましい一実施形態にあっては、前記設定した有
効期限が切れた際の前記プレゼンス情報の再更新内容
を、前記更新要求の際に前記利用者端末から受信して設
定する。
【0040】
【作用】本発明の第1のメッセージサーバ及びプレゼン
ス情報更新方法並びにメッセージシステムにあっては、
メッセージ送信という事象を契機にサーバが利用者のプ
レゼンス情報を自動更新するため、利用者に負担をかけ
ずにプレゼンス認識処理の有効性が向上し、インスタン
トメッセージングサービスの利用価値が高まる。
【0041】本発明の第2のメッセージサーバ及びプレ
ゼンス情報更新方法並びにメッセージシステムにあって
は、プレゼンス情報に有効期限を持たせ、有効期限切れ
時にサーバがプレゼンス情報を自動更新するため、利用
者に負担をかけずにプレゼンス認識処理の有効性が向上
し、インスタントメッセージングサービスの利用価値が
高まる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書では、
メッセージとは利用者間で送受信されるテキストなどの
情報を指す。勿論、メッセージはテキストだけではな
く、音声、画像、動画などの他のメディアあるいはこれ
らを組み合わせたマルチメディアでもよい。また、メッ
セージサービス及びメッセージシステムとは、利用者間
でのメッセージの送受信を実現するサービス及びシステ
ムを指す。
【0043】
【第1の実施の形態】図1を参照すると、本発明の第1
の実施の形態にかかるメッセージシステムは、メッセー
ジサーバ100と、それぞれメッセージクライアント200を
有する複数の利用者端末400と、両者を接続するネット
ワーク50とから構成される。以下、メッセージサーバを
単にサーバ、メッセージクライアントを単にクライアン
トとそれぞれ略称する。
【0044】ネットワーク50は、サーバ100と利用者端
末400のクライアント200との間の通信を実現するもので
あり、例えば、インターネットなどがある。サーバ100
とクライアント200間のネットワーク上での通信に用い
られる通信プロトコルは、任意のもので構わない。例え
ば、標準化されたプロトコルとして、Simple Mail Tran
sfer Protocol(SMTP)、Hypertext Transfer Protocol
(HTTP)、Session Initiation Protocol (SIP)、などが
あるが、これらを用いても構わない。あるいは、独自の
プロトコルを用いても構わない。
【0045】サーバ100は、メッセージサービスのサー
ビス提供者により提供される端末であり、ネットワーク
50を介してクライアント200と通信する通信部110と、ク
ライアント200から受信したメッセージを他のクライア
ント200に配送するメッセージ配送部120と、利用者の情
報を格納する利用者情報格納部140と、この利用者情報
格納部140内の利用者情報を管理する利用者情報管理部1
30と、利用者情報格納部140内の利用者のプレゼンス情
報を更新するプレゼンス情報更新部150と、プレゼンス
情報の更新を制御する情報を格納するプレゼンス更新制
御情報記憶部160とを含んで構成される。
【0046】このようなサーバ100は、計算機とその上
で動作するサーバ用プログラムとで実現することができ
る。計算機は、ワークステーションやパーソナルコンピ
ュータ等、ソフトウェアが動作可能なものであれば任意
のもので良い。サーバ用プログラムは、磁気ディスク、
半導体メモリ、CDROM等のコンピュータ可読記録媒
体に記録され、計算機の立ち上げ時などに計算機に読み
取られ、その計算機の動作を制御することにより、その
計算機上にサーバ100を構成する各機能手段を実現す
る。
【0047】利用者情報格納部140に格納される情報の
例を図2に示す。この例では、クライアント200の利用
者毎のメンバ情報が格納されている。1つのメンバ情報
は、利用者ID、仲間リスト、プレゼンス情報、このプレ
ゼンス情報の有効期限の4つの項目から構成され、或る
クライアント200の利用者に対応している。
【0048】利用者IDは、利用者を一意に識別するため
の識別子である。仲間リストは、当該利用者の通信相手
のリストであり、各利用者毎に設定される。例えば、自
分の友人、同僚、家族などを仲間リストに登録すること
により、彼らのプレゼンス情報を認識しながら、メッセ
ージの送受信を行うことが可能となる。プレゼンス情報
は、当該利用者の状態を表す。本実施の形態では、プレ
ゼンス情報は、”一定時間前より現在までの間に少なく
とも一度はメッセージを送信したことがある”という状
態を表す第1のプレゼンス情報と、前記状態以外の状態
を表す第2のプレゼンス情報との2種類がある。これら
第1および第2のプレゼンス情報の名前は任意であり、
プレゼンス情報を提示された利用者がその意味を理解で
きれば良い。以下では、説明の便宜上、第1のプレゼン
ス情報の名前を「オンライン」、第2のプレゼンス情報
の名前を「オフライン」とする。プレゼンス情報の有効
期限は、現在のプレゼンス情報が維持される期限を示
す。本実施の形態では、有効期限は「オンライン」の場
合だけにつき、「オフライン」の場合には付与されな
い。
【0049】例えば、図2の先頭のメンバ情報は、利用
者IDが「001」である利用者の仲間は、利用者IDが「00
3」、「032」、「068」、「281」である利用者であり、
本人(ID=001の利用者)の現在のプレゼンス情報は
「オンライン」であり、その有効期限は「2002/01/13 1
3:25:30」であることを示す。また、2番目のメンバ情
報は、利用者IDが「002」である利用者の仲間は、利用
者IDが「042」、「234」である利用者であり、本人(ID
=002の利用者)の現在のプレゼンス情報は「オフライ
ン」であり、その有効期限は設定されていないことを示
す。
【0050】なお、利用者情報格納部140において、利
用者の他の任意の属性情報を管理してもよい。管理され
る属性情報の例としては、利用者の名前、電話番号、メ
ールアドレス、住所、誕生日、趣味などがある。
【0051】プレゼンス更新制御情報記憶部160には、
本実施の形態では、システムで唯一のプレゼンス更新制
御情報が事前に設定されている。このプレゼンス更新制
御情報は、クライアント200のメッセージ送信時に当該
クライアント200の利用者のプレゼンス情報をどのよう
に更新するかを示す更新内容と、メッセージ送信時に更
新したプレゼンス情報を維持する有効期限に関する情報
と、その有効期限が切れたときに当該クライアント200
の利用者のプレゼンス情報をどのように更新するかを示
す更新内容とが含まれている。
【0052】他方、利用者端末400のクライアント200
は、メッセージサービスの利用者が他の利用者との間で
メッセージの送受信を行ったり、仲間リストの仲間のプ
レゼンス情報を確認したりする際に使用するもので、ネ
ットワーク50を介して、サーバ100と通信する通信部210
と、サーバ100とメッセージの送受信を行うメッセージ
送受信部220と、サーバ100へ仲間リストを登録したり、
登録した仲間リストに含まれる通信相手のプレゼンス情
報をサーバ100から取得して利用者に提供するなどの処
理を行う仲間リスト情報管理部230とを含んで構成され
る。
【0053】このようなクライアント200は、利用者端
末400を構成する計算機とその上で動作するクライアン
ト用プログラムとで実現することができる。計算機は、
パーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話など、ソ
フトウェアが動作可能なものであれば任意のもので構わ
ない。クライアント用プログラムは、磁気ディスク、半
導体メモリ、CDROM等のコンピュータ可読記録媒体
に記録され、計算機の立ち上げ時などに計算機に読み取
られ、その計算機の動作を制御することにより、その計
算機上にクライアント200を構成する各機能手段を実現
する。
【0054】次に本実施の形態のメッセージシステムに
おける動作を詳細に説明する。
【0055】サーバ100では、システムの運用を開始す
るのに先立って、システム管理者などによって、プレゼ
ンス更新制御情報記憶部160にプレゼンス更新制御情報
が設定される。これは、サーバ100に備わるキーボード
等の入力装置から直接入力しても良いし、フレキシブル
ディスク等に予め記憶した情報をコピーするなど、任意
の方法でよい。
【0056】図3にプレゼンス更新制御情報記憶部160
に設定した情報の例を示す。この例では、メッセージ送
信時のプレゼンス情報は「オンライン」に更新され、そ
の有効期間はメッセージ送信時から「15分」であり、有
効期間経過時のプレゼンス情報は「オフライン」に更新
されることが設定されている。ここでは、有効期間をメ
ッセージ送信時から15分としたが、この時間はあくまで
も一例であり、メッセージ送信時から30分など適当な時
間に設定することができる。また、時間で有効期限を特
定したが、時刻で有効期限を特定しても良い。例えば、
「メッセージ送信時刻以降、最初のX時00分(Xは任
意)」などが考えられる。更に、メッセージ送信時のプ
レゼンス情報の更新、有効期間経過時のプレゼンス情報
の更新の何れか一方または双方に、時間的な条件を付与
しても良い。例えば、メッセージ送信後、t秒経過後に
更新する(tは任意)といった時間的条件である。
【0057】次に、利用者が本システムを利用する前
に、事前にサーバ100への利用者IDの登録と仲間リスト
の登録とが行われる。この際のサーバ100、クライアン
ト200の処理の流れを図4に示す。
【0058】先ず、クライアント200の利用者が仲間リ
スト情報管理部230を起動し、サーバ100への利用者登録
の開始を指示すると、仲間リスト情報管理部230は、通
信部210を通じてネットワーク50経由でサーバ100に利用
者登録要求を送信する(ステップS101)。サーバ100の
利用者情報管理部130はこの要求を通信部110から受信す
ると、システムでユニークな利用者IDを採番し(ステッ
プS111)、この利用者IDを含む新たなメンバ情報を生成
して利用者情報格納部140に登録する(ステップS11
2)。メンバ情報の例については図2を参照して既に説
明したが、この段階では、利用者IDの部分だけに有為の
値が入り、仲間リストは空である。また、プレゼンス情
報は「オフライン」に、有効期限は設定なしを示す「な
し」にそれぞれ初期設定される。利用者情報管理部130
は、メンバ情報の登録を完了すると、採番した利用者ID
を含む利用者登録完了通知を要求元のクライアント200
に送信し(ステップS113)、利用者登録のサーバ側での
処理を終える。クライアント200の仲間リスト情報管理
部230は、受信した利用者登録完了通知に含まれる利用
者IDを、自身に割り当てられた利用者IDとして保持管理
する(ステップS102)。この利用者IDは、以後の仲間リ
ストの登録時やメッセージの送信時に要求元のクライア
ント200を識別する情報として利用される。
【0059】次に、クライアント200の利用者が、仲間
リストに載せたい通信相手の利用者IDを指定した仲間リ
スト登録指示を入力すると、仲間リスト情報管理部230
は、利用者から指定された通信相手の利用者IDを含む仲
間リスト登録要求を、要求元IDとして自身の利用者IDを
添えて、通信部210によりネットワーク50経由でサーバ1
00へ送信する(ステップS103)。この際、サーバ100が
他者の利用者IDの検索サービスをクライアント200に提
供してもよい。このサービスを利用すれば、例えば、利
用者が会社の同僚を仲間リストとして登録した場合、同
僚の各々の利用者IDを簡単に調べることが可能となる。
【0060】サーバ100の利用者情報管理部130は、クラ
イアント200からの仲間リストの登録要求を通信部110に
て受信すると、要求元IDと同じIDを利用者IDに持つメン
バ情報を利用者情報格納部140から検索し、見つけたメ
ンバ情報の仲間リストの項目に、登録が要求された通信
相手の利用者IDを登録する(ステップS114)。そして、
仲間リストの登録完了通知を要求元のクライアント200
に送信し(ステップS115)、仲間リストのサーバ側での
処理を終える。
【0061】クライアント200の仲間リスト情報管理部2
30は、登録完了通知を受信することにより登録の完了を
認識し、登録を要求した仲間リストを内部に保持して管
理する。図5に仲間リスト情報管理部230で保持管理さ
れている仲間リストの例を示す。この例では、利用者ID
が「003」、「032」、「068」、「281」の合計4人の通
信相手が仲間リストに登録されている。なお、仲間リス
トでは各仲間のプレゼンス情報も保持管理されるが、新
規に登録した時点ではNULLになっている。
【0062】こうして、本システムを利用する各クライ
アント200の利用者IDと仲間リストとを含むメンバ情報
が図2に示したようにサーバ100側の利用者情報格納部1
40に登録される。以後、各クライアント200の利用者
は、必要に応じて仲間リストに載せた通信相手のプレゼ
ンス情報を確認しながら、メッセージを送受信する。な
お、登録した仲間リストの内容は、仲間リストの変更要
求をクライアント200の仲間リスト情報管理部230からサ
ーバ100の利用者情報管理部130に送信することによっ
て、任意のタイミングで変更することができる。
【0063】以上の例では、利用者がクライアント200
を使ってサーバ100に接続して利用者ID、仲間リストの
登録を行ったが、他の方法によってサーバ100に接続
し、これらの登録処理を実行するようにしてもよい。他
の方法の例としては、別のパーソナルコンピュータ等の
上で動作するWEBブラウザを用いてサーバ100に接続し、
登録処理を行う方法が考えられる。
【0064】次に、クライアント200間でメッセージの
送受信を行う際の本システムの動作を説明する。なお、
本処理の説明においては、メッセージを送信する利用者
を甲、メッセージの宛先である利用者を乙、と呼ぶ。こ
の際のサーバ100、クライアント200の処理の流れを図6
に示す。
【0065】先ず、甲が自分のクライアント200のメッ
セージ送受信部220を起動してメッセージを作成し、宛
先として乙の利用者IDを指定して、メッセージ送信を要
求すると、メッセージ送受信部220は、宛先の利用者ID
と送信元である自身の利用者IDとを含む送信ヘッダをメ
ッセージに付加して、通信部210を通じネットワーク50
経由でサーバ100のメッセージ配送部120に送信する(ス
テップS121)。
【0066】サーバ100のメッセージ配送部120は、クラ
イアント200から送信されたメッセージを受信すると、
先ず、受信した時刻を内部タイマから採取して一時的に
保持し(ステップS131)、次いで、送信ヘッダ中の宛先
の利用者IDに対応する乙のクライアント200のメッセー
ジ送受信部220に向けて、受信したメッセージを送信す
る(ステップS132)。利用者乙のクライアント200のメ
ッセージ送受信部220は、サーバ100より、甲が送信した
メッセージを受信し、表示装置に表示するなどして乙に
提示する。なお、サーバ100のメッセージ配送部120は、
乙のクライアント200との接続が不可能である場合、直
ちに送信元の甲のクライアント200にエラーを送信する
か、あるいは、乙のクライアント200と接続可能となる
まで再送処理を一定回数繰り返し、それでも接続が不可
能であれば甲のクライアント200にエラーを送信するよ
うにしてもよい。
【0067】次に、メッセージ配送部120からプレゼン
ス情報更新部150に、採取した時刻とメッセージ送信元
である甲の利用者IDとが伝達され、プレゼンス情報更新
部150は、利用者情報格納部140に格納されている甲のプ
レゼンス情報を更新する(ステップS133)。すなわち、甲
の利用者IDと同じIDを持つメンバ情報を検索し、そのメ
ンバ情報のプレゼンス情報を、プレゼンス更新制御情報
記憶部160に設定されているメッセージ送信時のプレゼ
ンス情報に変更する。次に、プレゼンス更新制御情報記
憶部160に設定されている有効期限に関する情報と前記
採取された時刻とから、今回変更したプレゼンス情報の
有効期限を決定し、前記メンバ情報の有効期限の項目に
設定する(ステップS134)。
【0068】例えば、サーバ100のプレゼンス更新制御
情報記憶部160に図3に示される設定がされている状態
において、時刻「2002/01/13 13:10:30」に利用者甲か
らメッセージが送信された場合、プレゼンス情報更新部
150は、利用者情報格納部140内の利用者甲のプレゼンス
情報を「オンライン」に、その有効期限を「2002/01/13
13:25:30」にそれぞれ変更する。
【0069】なお、図6のフローチャートでは、ステッ
プS132、ステップS133、ステップS134の順序で実行した
が、これらのステップ間の実行順序は任意である。
【0070】次に、サーバ100のプレゼンス情報更新部1
50が、利用者情報格納部140に登録された全利用者のメ
ンバ情報に対して実施するプレゼンス情報の更新処理に
ついて、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0071】プレゼンス情報更新部150は、利用者情報
格納部140に登録された個々のメンバ情報毎に図7の処
理を実行する。先ず、そのメンバ情報にプレゼンス情報
の有効期限が設定されており、且つ、その有効期限が現
時刻を過ぎていて有効期限切れになっているか否かを調
べる(ステップS141)。有効期限が設定されており且つ
有効期限切れであると判定した場合、プレゼンス情報更
新部150は、そのメンバ情報のプレゼンス情報を更新す
る(ステップS142)。具体的には、プレゼンス更新制御
情報記憶部160に設定されている「有効期間経過時のプ
レゼンス情報」に変更する。例えば、プレゼンス更新制
御情報記憶部160に図3に示した情報が設定されている
場合、プレゼンス情報更新部150はプレゼンス情報を
「オフライン」に変更する。このとき同時に、有効期限
の項目欄にはプレゼンス情報の有効期限がないことを示
す「なし」を設定する。
【0072】プレゼンス情報更新部150は、上記の処理
を終えると、ステップS141に戻り当該メンバ情報に対し
て同様の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS141
からの処理を繰り返す前に一定時間待機する、としても
よい。
【0073】次に、サーバ100の利用者情報格納部140で
保持管理されている各利用者のプレゼンス情報をクライ
アント200に通知するプレゼンス通知処理について説明
する。
【0074】図8はプレゼンス通知処理の一例を示すフ
ローチャートである。本処理では、先ずクライアント20
0の仲間リスト情報管理部230が、通信部210を通じてネ
ットワーク50経由でサーバ100の利用者情報管理部130に
対して、自身の利用者IDを指定して仲間のプレゼンス情
報の問い合わせ要求を行う(ステップS151)。この問
い合わせを実行するタイミングはクライアント200に事
前に設定されている。タイミングの例としては、「一定
時間毎に繰り返し問い合わせを行う」、「利用者からの
実行要求を受けた際に行う」などがある。勿論、これ以
外の任意のタイミングを用いてもよい。また、これらを
メッセージクライアント200の利用者が指定するように
しても良い。
【0075】サーバ100の利用者情報管理部130は、この
問い合わせ要求を通信部110から受信すると、利用者情
報格納部140から該当するプレゼンス情報を検索し、検
索したプレゼンス情報を通信部110を通じてネットワー
ク50経由でクライアント200の仲間リスト情報管理部230
に応答する(ステップS161)。具体的には、先ず問い合
わせ元の利用者IDを持つメンバ情報を利用者情報格納部
140から検索し、その仲間リストを得る。次に、この仲
間リストに記載されている利用者ID毎に、同じIDを持つ
メンバ情報を検索し、検索したメンバ情報中のプレゼン
ス情報を取得する処理を繰り返す。そして、取得した全
てのプレゼンス情報とそれに対応する利用者IDをネット
ワーク50経由で応答する。
【0076】仲間リストのプレゼンス情報の問い合わせ
要求に対する応答を受信したクライアント200の仲間リ
スト情報管理部230は、内部で保持管理している仲間リ
ストのプレゼンス情報を応答内容に従って更新する(ス
テップS152)。例えば、利用者IDが「003」、「032」、
「068」、「281」の4人の通信相手が仲間リストに登録
されており、それぞれのプレゼンス情報として、「オン
ライン」、「オフライン」、「オフライン」、「オンラ
イン」が応答として返ってきた場合、仲間リスト情報管
理部230で保持管理されている仲間リストは図5に示す
ように更新される。以後、仲間リスト情報管理部230
は、利用者からの要求時、または自動的に、この仲間リ
ストで管理されている各仲間のプレゼンス情報を表示装
置に表示するなどして利用者に提示する。
【0077】図9はプレゼンス通知処理の別の例を示す
フローチャートである。本処理は、サーバ100において
何れかの利用者のプレゼンス情報に更新があった際に実
施される。本実施の形態の場合、図6のステップS133と
図7のステップS142でプレゼンス情報が更新されるの
で、その場合に本処理が実行される。
【0078】本処理では、先ず、サーバ100の利用者情
報管理部130がプレゼンス情報の更新があった利用者を
仲間リストに登録している利用者を検索する(ステップ
S171)。これは、プレゼンス情報が更新された利用者の
IDを含む仲間リストを持つメンバ情報を利用者情報格納
部140から検索し、検索したメンバ情報の利用者IDを取
得することで行う。次に、取得した利用者ID毎に、その
IDを持つ利用者のクライアント200の仲間リスト情報管
理部230に対して、今回更新のあった利用者のIDと更新
後のプレゼンス情報とを含むプレゼンス更新情報を通信
部110を通じてネットワーク50経由で送信する(ステッ
プS172)。
【0079】クライアント200の仲間リスト情報管理部2
30は、プレゼンス更新情報を受信すると、内部に保持管
理している仲間リストのプレゼンス情報のうち、プレゼ
ンス更新情報で示される利用者IDに対応するプレゼンス
情報を、プレゼンス更新情報で示される通りに更新する
(ステップS181)。
【0080】以上、プレゼンス通知処理として図8と図
9とによる2通りの処理を説明したが、その双方を実装
しても良いし、何れか一方だけを実装するようにしても
良い。また、他のプレゼンス通知処理と組み合わせるこ
とも可能である。他のプレゼンス通知処理としては、或
る利用者Xがメッセージを送信したときに、サーバ100
が利用者Xの仲間リストの各利用者のプレゼンス情報を
利用者Xに送信する処理がある。図10にその処理例を
示す。この処理は、サーバ100が何れかのクライアント2
00からメッセージを受信したとき(図6参照)に実施さ
れる。
【0081】本処理では、先ず、サーバ100の利用者情
報管理部130が、通信部110から受信したメッセージの送
信元の利用者IDを受取り、この利用者IDを持つメンバ情
報を利用者情報格納部140から検索し、そのメンバ情報
中の仲間リストに記載されている利用者ID毎に、その利
用者IDを持つメンバ情報中のプレゼンス情報を検索する
ことで、メッセージ送信者の全ての仲間のプレゼンス情
報を取得する(ステップS191)。次に、利用者情報管理
部130は、検索した全てのプレゼンス情報とそれに対応
する利用者IDとを含むプレゼンス情報通知を通信部110
を通じてネットワーク50経由で、今回メッセージを送信
した利用者のクライアント200の仲間リスト情報管理部2
30へ送信する(ステップS192)。
【0082】クライアント200の仲間リスト情報管理部2
30は、プレゼンス更新通知を受信すると、内部に保持管
理している仲間リストの各利用者毎のプレゼンス情報
を、プレゼンス更新情報で示される通りに更新する(ス
テップS201)。
【0083】このように本実施の形態によれば、利用者
のプレゼンス情報は、利用者がメッセージ送信を行った
際、及び、メッセージ送信を行ってから一定時間経過し
た際にサーバ100側で自動的に更新され、それに伴う利
用者の負担は一切ない。そして、こうして更新されたプ
レゼンス情報がプレゼンス通知処理によって利用者に通
知される。これにより、利用者は仲間が一定時間以内に
メッセージを送信したか否かをプレゼンス情報として把
握することが可能であり、このプレゼンス情報に基づい
てメッセージの送信を実施するか否かの判断を行うこと
が可能となる。例えば、メッセージの送り先の利用者の
クライアント200が携帯電話である場合、夜更けや深夜
などにメッセージを送信すると、着信音によって迷惑が
かかることもあってメッセージ送信を差し控えることが
多い。しかし、その相手のプレゼンス情報が「オンライ
ン」であれば、相手も起きていることが認識できるた
め、メッセージの送信を心配なく行うことができるよう
になる。
【0084】このように本実施の形態によれば、従来方
式と比較して、プレゼンス情報の種類は減少するもの
の、有効なプレゼンス情報を利用者の負担無しに提供す
ることが可能である。また、サーバ100上での利用者の
プレゼンス情報の更新に際して、プレゼンス情報更新の
ためだけのクライアントとサーバ間での通信が不要とな
り、通信コストの削減効果もある。
【0085】
【第2の実施の形態】第1の実施の形態では、サーバ10
0でプレゼンス情報の更新に利用するプレゼンス更新制
御情報はサーバ100のシステム管理者などによって設定
され、全ての利用者で同じプレゼンス更新制御情報を使
用した。本実施の形態では、各利用者毎にそれぞれ独自
のプレゼンス更新制御情報を設定して利用する。以下、
第1の実施の形態との相違点を中心に本実施の形態の構
成と動作を説明する。
【0086】図11を参照すると、本発明の第2の実施
の形態にかかるメッセージシステムは、各クライアント
200にプレゼンス更新制御情報登録部240を備え、サーバ
100の利用者情報格納部140が利用者毎のプレゼンス更新
制御情報を格納する拡張部140aを備えている点で、図1
の第1の実施の形態にかかるメッセージシステムと構成
上相違し、他の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0087】クライアント200のプレゼンス更新制御情
報登録部240は、当該クライアント200の利用者独自のプ
レゼンス更新制御情報を、通信部210を通じてネットワ
ーク50経由でサーバ100の利用者情報管理部130に対して
送信して登録を依頼する機能を有する。利用者が入力す
るプレゼンス更新制御情報は、形式的にはサーバ100の
プレゼンス更新制御情報記憶部160にシステム設定され
たプレゼンス更新制御情報と同じであるが、具体的な内
容が利用者独自のものとなる。例えば、図3に示したシ
ステム設定のプレゼンス更新制御情報では、有効期間は
15分になっているが、この値が長いと考える利用者は例
えば10分等に短く指定すれば良く、短いと考える利用者
は例えば60分等に長く指定すれば良い。勿論、システム
設定のプレゼンス更新制御情報で良ければ、独自のプレ
ゼンス更新制御情報を登録する必要はない。また、メッ
セージ送信時のプレゼンス情報の更新、有効期間経過時
のプレゼンス情報の更新の何れか一方または双方に、時
間的な条件を独自に付与しても良い。
【0088】クライアント200の利用者が独自のプレゼ
ンス更新制御情報をサーバ100に登録する際の処理の一
例を図12に示す。この例では、図4で説明した利用者
のサーバ100への利用者IDの登録処理(ステップS101、S
102、S111〜S113)と仲間リストの登録処理(ステップS
103、S114、S115)に引き続いて、プレゼンス更新制御
情報の登録処理を行っている。ここで、ステップS112の
メンバ情報の登録処理では、メンバ情報の一部としてプ
レゼンス更新制御情報の項目を生成し、その初期値は
「設定なし」としておく。
【0089】プレゼンス更新制御情報の登録処理におい
て、クライアント200の利用者がプレゼンス更新制御情
報登録部240を使って作成した自分用のプレゼンス更新
制御情報のサーバ100への登録を指示すると、プレゼン
ス更新制御情報登録部240は、通信部210を通じてネット
ワーク50経由でサーバ100の利用者情報管理部130に対
し、要求元の利用者IDと登録するプレゼンス更新制御情
報とを指定した登録要求を送信する(ステップS104)。
サーバ100の利用者情報管理部130はこの要求を通信部11
0から受信すると、要求元IDと同じ利用者IDを持つメン
バ情報を利用者情報格納部140から検索し、見つけたメ
ンバ情報の拡張部140aに生成されているプレゼンス更新
制御情報の項目欄に、登録を要求されたプレゼンス更新
制御情報を格納する(ステップS116)。そして、プレゼ
ンス更新制御情報の登録完了通知を要求元のクライアン
ト200に送信し(ステップS117)、プレゼンス更新制御
情報のサーバ側での処理を終える。
【0090】なお、登録したプレゼンス更新制御情報の
内容は、プレゼンス更新制御情報の変更要求をクライア
ント200のプレゼンス更新制御情報登録部240からサーバ
100の利用者情報管理部130に送信することによって、任
意のタイミングで変更することができる。
【0091】以上の例では、利用者がクライアント200
を使ってサーバ100に接続してプレゼンス更新制御情報
の登録を行ったが、他の方法によってサーバ100に接続
し、その登録処理を実行するようにしてもよい。他の方
法の例としては、別のパーソナルコンピュータ等の上で
動作するWebブラウザを用いてサーバ100に接続し、登録
処理を行う方法が考えられる。
【0092】図13に拡張部140aを含めて利用者情報格
納部140に格納される情報の例を示す。この例では、1
つのメンバ情報は、利用者ID、仲間リスト、プレゼンス
情報、その有効期限、およびプレゼンス更新制御情報を
含んで構成されている。なお、プレゼンス更新制御情報
の項目欄に記載された情報は簡略化して示してあり、
「なし」は利用者独自のプレゼンス更新制御情報が設定
されていないことを示し、設定されている場合には最初
の括弧内がメッセージ送信時のプレゼンス情報を、次の
括弧内が有効期間を、最後の括弧内が有効期間経過時の
プレゼンス情報を、それぞれ示す。
【0093】上述のようにして登録されたクライアント
200の利用者独自のプレゼンス更新制御情報は、サーバ1
00における利用者のプレゼンス情報の更新時に参照され
る。
【0094】本実施の形態の場合、第1の実施の形態に
おける図6に示したクライアント間でのメッセージ送受
信時におけるサーバ100の処理ステップS133、S134の箇
所は、図14に示されるようにステップS133〜S137に変
更される。すなわち、メッセージを送信した利用者であ
る甲について独自のプレゼンス更新制御情報が拡張部14
0aに登録されているか否かを調べ(ステップS135)、登
録されていればそれに従って甲のプレゼンス情報の更新
と有効期限の設定を行う(ステップS133、S134)。甲独
自のプレゼンス更新制御情報が登録されていなければ、
プレゼンス更新制御情報記憶部160に格納されたシステ
ム設定のプレゼンス更新制御情報に従って、甲のプレゼ
ンス情報の更新と有効期限の設定を行う(ステップS13
6、S137)。
【0095】同様に第1の実施の形態における図7に示
した有効期限切れによるプレゼンス情報の更新処理は図
15に示されるように変更される。すなわち、有効期限
があり且つ有効期限が切れているリンク情報中のプレゼ
ンス情報の更新に際して、先ず、そのリンク情報に独自
のプレゼンス更新制御情報が登録されているか否かを調
べ(ステップS143)、登録されていればそれに従ってプ
レゼンス情報を更新し(ステップS144)、登録されてい
なければ、プレゼンス更新制御情報記憶部160に格納さ
れたシステム設定のプレゼンス更新制御情報に従ってプ
レゼンス情報を更新する(ステップS142)。
【0096】以上の説明では、プレゼンス更新制御情報
の3つ要素(メッセージ送信情報のプレゼンス情報、有
効期間、有効期間経過時のプレゼンス情報)全体を登録
単位としたが、各構成要素単位で登録を行うようにして
も良い。例えば、有効期間だけを自分専用の時間に設定
する如きである。この場合、利用者独自のプレゼンス更
新制御情報が登録されているか否かの判定は要素単位で
実施され、登録されていればそれを使用し、登録されて
いなければシステム設定のプレゼンス更新制御情報にお
ける該当する要素を使用する。
【0097】このように本実施の形態によれば、利用者
が自己のプレゼンス情報の更新方法を個別に指定するこ
とが可能となる。
【0098】
【第3の実施の形態】第1の実施の形態では、利用者端
末からメッセージサービスにかかるメッセージの送信が
あったことを契機にサーバ側において当該利用者端末の
利用者のプレゼンス情報を「オンライン」に変更した
が、本実施の形態では、それに加えて、利用者端末がメ
ッセージサービスにかかる通信機能以外の他の通信機能
(例えば電話機能)を有する場合に、他の通信機能で送
信が行われたという事象を契機に当該利用者端末の利用
者のプレゼンス情報を「オンライン」に変更する。
【0099】図16を参照すると、本発明の第3の実施
の形態にかかるメッセージシステムは、各利用者端末40
0が第1の実施の形態におけるクライアント200以外に、
他の通信機能として電話装置410およびWEBブラウザ420
を備え、電話装置410はネットワーク51を通じて電話交
換機310に接続され、WEBブラウザ420はネットワーク52
を通じてインターネットゲートウェイ320に接続されて
いる。図16では、クライアント200と電話装置410とWE
Bブラウザ420とはそれぞれ別々のネットワークに接続さ
れているが、同じネットワークに接続される場合もあ
る。例えば、クライアント200とWEBブラウザ420とがイ
ンターネットに接続される場合、ネットワーク50とネッ
トワーク52とは同じネットワークになる。また、電話装
置410が有線電話であれば、ネットワーク51は一般電話
網、無線電話であれば無線電話網になるが、インターネ
ット電話であればネットワーク51がインターネットにな
る。
【0100】また、各利用者端末400は、自端末の端末
識別情報をサーバ100に登録するための端末識別情報登
録部430を備え、この端末識別情報登録部430がネットワ
ーク50を通じてサーバ100に接続されている。端末識別
情報は、利用者端末400の発信電話番号、利用者端末400
の端末ID、IPアドレスなど、電話装置410で発呼を行っ
た際に電話交換機310で当該利用者端末400を一意に識別
できる情報、WEBブラウザ420でインターネットをアクセ
スした際にインターネットゲートウェイ320で当該利用
者端末400を一意に識別できる情報であれば、任意の情
報でよい。
【0101】他方、サーバ100は、プレゼンス情報更新
部150が電話交換機310およびインターネットゲートウェ
イ320に接続され、利用者情報格納部140が各利用者端末
400の端末識別情報を格納する拡張部140bを備えてい
る。利用者端末400の端末識別情報登録部430によって登
録される端末識別情報は、この拡張部140bに格納され
る。電話交換機310は、利用者端末400の電話装置410か
ら発呼があったとき、当該利用者端末400の端末識別情
報をプレゼンス情報更新部150に通知する機能を有し、
インターネットゲートウェイ320は、利用者端末400のWE
Bブラウザ420からアクセスがあったとき、当該利用者端
末400の端末識別情報をプレゼンス情報更新部150に通知
する機能を有する。プレゼンス情報更新部150は、電話
交換機310およびインターネットゲートウェイ320から端
末識別情報を受信すると、同じ端末識別情報が拡張部14
0bに登録されている利用者のプレゼンス情報を、メッセ
ージサービスにかかるメッセージ送信時と同様に、プレ
ゼンス更新制御情報記憶部160に記憶されたプレゼンス
更新制御情報に従って更新する機能を有する。
【0102】次に本実施の形態の動作を第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。
【0103】利用者端末400の利用者が端末識別情報を
サーバ100に登録する際の処理の一例を図17に示す。
この例では、図4で説明した利用者のサーバ100への利
用者IDの登録処理(ステップS101、S102、S111〜S113)
と仲間リストの登録処理(ステップS103、S114、S11
5)に引き続いて、端末識別情報の登録処理を行ってい
る。ここで、ステップS112のメンバ情報の登録処理で
は、メンバ情報の一部として端末識別情報の項目を生成
し、その初期値は設定なしを示す「なし」としておく。
【0104】端末識別情報の登録処理において、利用者
端末400の利用者が端末識別情報登録部430に対して端末
識別情報を入力してサーバ100への登録を指示すると、
端末識別情報登録部430は、ネットワーク50経由でサー
バ100の利用者情報管理部130に対し、要求元の利用者ID
と登録する端末識別情報とを指定した登録要求を送信す
る(ステップS105)。サーバ100の利用者情報管理部130
はこの要求を通信部110から受信すると、要求元IDと同
じ利用者IDを持つメンバ情報を利用者情報格納部140か
ら検索し、見つけたメンバ情報の拡張部140bに生成され
ている端末識別情報の項目欄に、登録を要求された端末
識別情報を格納する(ステップS118)。そして、端末識
別情報の登録完了通知を要求元の利用者端末400に送信
し(ステップS119)、端末識別情報のサーバ側での登録
処理を終える。
【0105】なお、登録した端末識別情報の内容は、端
末識別情報の変更要求を利用者端末400の端末識別情報
登録部430からサーバ100の利用者情報管理部130に送信
することによって、任意のタイミングで変更することが
できる。
【0106】以上の例では、利用者が利用者端末400を
使ってサーバ100に接続して端末識別情報の登録を行っ
たが、他の方法によってサーバ100に接続し、その登録
処理を実行するようにしてもよい。他の方法の例として
は、別のパーソナルコンピュータ等の上で動作するWEB
ブラウザを用いてサーバ100に接続し、登録処理を行う
方法が考えられる。
【0107】図18に拡張部140bを含めて利用者情報格
納部140に格納される情報の例を示す。この例では、1
つのメンバ情報は、利用者ID、仲間リスト、プレゼンス
情報、その有効期限、および端末識別情報を含んで構成
されている。端末識別情報の項目欄に記載された情報は
簡略化して示してあり、「なし」は端末識別情報が設定
されていないことを示す。これは、未だ端末識別情報を
利用者が登録していないか、または端末識別情報の登録
を利用者が故意に行わなかった場合である。端末識別情
報を登録するか否かは利用者の任意であり、電話等をか
けたときに自己のプレゼンス情報の更新を希望しない利
用者は登録する必要はない。設定されている場合、括弧
内の情報が1つの端末識別情報に相当する。端末識別情
報が複数登録されている利用者がいるが、それは電話装
置410を利用する際の端末識別情報とWEBブラウザ420を
利用する際の端末識別情報とが異なる場合を想定してい
る。勿論、この場合でも利用者の意志により何れか一方
だけを登録することができる。
【0108】上述のようにして登録された利用者端末40
0の端末識別情報は、サーバ100における利用者のプレゼ
ンス情報の更新時に参照される。
【0109】次に、利用者端末400の利用者が電話装置4
10およびWEBブラウザ420による通信を行った際の本シス
テムの動作を、この際の利用者端末400、サーバ100、電
話交換機310、インターネットゲートウェイ320の処理の
流れを示す図19を参照して説明する。
【0110】利用者端末400の利用者が電話装置410によ
る発呼、またはWEBブラウザ420によるインターネットア
クセスを行うと(ステップS201)、発呼の場合には電話
交換機310による交換制御が行われ、その際に電話交換
機310からサーバ100のプレゼンス情報更新部150に対し
利用者端末400の端末識別情報が通知され(ステップS21
1)、インターネットアクセスの場合には、インターネ
ットゲートウェイ320による制御が行われ、その際にプ
レゼンス情報更新部150に対して利用者端末400の端末識
別情報が通知される(ステップS221)。
【0111】サーバ100のプレゼンス情報更新部150は、
電話交換機310またはインターネットゲートウェイ320か
ら端末識別情報を受信すると、先ず、受信した時刻を内
部タイマから採取して一時的に保持し(ステップS23
1)、次いで、受信した端末識別情報と同じ端末識別情
報を持つメンバ情報が利用者情報格納部140に存在する
か否かを、拡張部140bを検索することにより調べる(ス
テップS232)。同じ端末識別情報を持つメンバ情報が存
在しなければ、図19の処理を終える。
【0112】同じ端末識別情報を持つメンバ情報が存在
したら、そのメンバ情報のプレゼンス情報を、プレゼン
ス更新制御情報記憶部160に設定されているメッセージ
送信時のプレゼンス情報に変更し(ステップS233)、プ
レゼンス更新制御情報記憶部160に設定されている有効
期限に関する情報と前記採取された時刻とから、今回変
更したプレゼンス情報の有効期限を決定し、前記メンバ
情報の有効期限の項目に設定する(ステップS234)。例
えば、サーバ100のプレゼンス更新制御情報記憶部160に
おいて図3に示される設定がされている状態において、
利用者端末400が電話装置410またはWEBブラウザ420によ
る通信を開始したことにより、時刻「2002/01/13 13:1
0:30」に電話交換機310またはインターネットゲートウ
ェイ320から端末識別情報を受信した場合、利用者情報
格納部140内の当該利用者端末400の利用者のプレゼンス
情報を「オンライン」に、その有効期限を「2002/01/13
13:25:30」にそれぞれ変更する。
【0113】その他の動作は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0114】このように本実施の形態では、利用者端末
400がメッセージサービスにかかるクライアント200以外
に電話装置410、WEBブラウザ420といった他の通信機能
を有する場合に、他の通信機能で送信が行われたという
事象を契機に当該利用者端末の利用者のプレゼンス情報
を更新することができる。なお、ここではメッセージサ
ービスにかかる通信以外の通信として、電話とWEBブラ
ウザによるインターネット利用を例として挙げたが、フ
ァクシミリ通信等、他の形態の通信についても同様にプ
レゼンス情報更新の対象とすることができる。
【0115】
【第4の実施の形態】第3の実施の形態では、サーバ10
0でプレゼンス情報の更新に利用するプレゼンス更新制
御情報はプレゼンス更新制御情報記憶部160に設定され
たものを、メッセージサービスにかかるメッセージ送信
時、電話発呼時、インターネットアクセス時に共通に使
用した。本実施の形態では、各通信形態毎にそれぞれ独
自のプレゼンス更新制御情報を設定して利用する。以
下、第3の実施の形態との相違点を中心に本実施の形態
の構成と動作を説明する。
【0116】図20を参照すると、本発明の第4の実施
の形態にかかるメッセージシステムは、サーバ100に、
メッセージ用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-1、
電話用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-2、インタ
ーネット用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-3を備
え、プレゼンス情報更新部150が利用者端末400において
実行された通信形態毎に3つのプレゼンス更新制御情報
を使い分ける点で、図16の第3の実施の形態にかかる
メッセージシステムと相違し、他は第3の実施の形態と
同じである。
【0117】メッセージ用のプレゼンス更新制御情報記
憶部160-1には、利用者端末400のクライアント200から
メッセージの送信があったときのプレゼンス情報の更新
制御に使うプレゼンス更新制御情報がシステム管理者な
どによって事前に格納されている。その内容は例えば図
3に示したものと同じである。他方、電話用のプレゼン
ス更新制御情報記憶部160-2には、利用者端末400の電話
装置410の発呼が行われたときのプレゼンス情報の更新
制御に使うプレゼンス更新情報が、また、インターネッ
ト用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-3には、利用
者端末400のWEBブラウザ420によるインターネットアク
セスが行われたときのプレゼンス情報の更新制御に使う
プレゼンス更新制御情報が、それぞれシステム管理者な
どによって事前に格納されている。それらのプレゼンス
更新制御情報は、形式的にはメッセージ用のプレゼンス
更新制御情報記憶部160-1に設定された図3のプレゼン
ス更新制御情報と同じであるが、具体的な内容が通信形
態固有のものとなる。
【0118】例えば、図3に示したプレゼンス更新制御
情報では、有効期間は15分になっているが、メッセージ
送信は短時間で終えるのに対し、電話やインターネット
アクセスは一旦開始すると或る程度の時間にわたって通
信し続けるため、電話用やインターネット用のプレゼン
ス更新制御情報では、有効期間をより長く設定すること
が考えられる。また、図3に示したプレゼンス更新制御
情報では、メッセージ送信時のプレゼンス情報の更新に
時間的な条件が付与されていないが、電話中やインター
ネット利用中の利用者に対する他者からのメッセージ送
信を防止するために、電話用、インターネット用のプレ
ゼンス更新制御情報では、例えば、電話発呼後、t秒経
過後に更新する(tは任意)、インターネットアクセス
開始後、u秒経過後に更新する(uは任意)といった時
間的条件を付与することも考えられる。有効期間経過情
報のプレゼンス情報の更新についても同様に時間的な条
件を付すようにしても良い。
【0119】本実施の形態における動作で第3の実施の
形態と相違するところは、プレゼンス情報更新部150が
利用者端末400において実行された通信形態毎に3つの
プレゼンス更新制御情報を使い分ける点にあるため、以
下では、この点を中心に本実施の形態の動作を説明す
る。
【0120】図21はメッセージ用、電話用、そしてイ
ンターネット用のプレゼンス更新制御情報の例を示す。
この例では、メッセージ用、電話用、インターネット用
のプレゼンス更新制御情報において、有効期間だけが相
違し、他の情報は同じになっているが、前述したように
有効期間以外の情報も、メッセージ用、電話用、インタ
ーネット用のプレゼンス更新制御情報でそれぞれ異なる
ようにしても良い。ここで、メッセージ送信用のプレゼ
ンス更新制御情報における有効期間が「最短15分」、電
話用のプレゼンス更新制御情報における有効期間が「最
短30分」となっているのは、若し、現在設定されている
有効期限が15分、30分より長ければ、それをそのまま使
い続けることを意味している。つまり、メッセージ送信
時に、その直前に電話発呼やインターネットアクセスが
あったために有効期限として15分以上先の期限が既に設
定されている場合には、その設定された有効期限をその
まま使うようにするためである。
【0121】図22は拡張部140bを含めて利用者情報格
納部140に格納されている情報の例を示す。第3の実
施の形態の説明に用いた図18とほぼ同様であるが、各
々のメンバ情報中に、プレゼンス情報を「オンライン」
に更新した契機の種別が追加されている。ここで、種別
は、Aはメッセージ送信、Bは電話、Cはインターネッ
トアクセスを示す。例えば、種別がAである図22の1
番目のメンバ情報は、現在のプレゼンス情報を「オンラ
イン」に更新した契機がメッセージサービスにかかるメ
ッセージ送信であることを示す。
【0122】図23はクライアント200間でメッセージ
の送受信を行う際の本システムの処理の流れを示す。第
1の実施の形態で用いた図6の処理とサーバ100側の処
理が以下のように相違する。サーバ100のプレゼンス情
報更新部150は、ステップS131で採取した時刻とメッセ
ージ送信元である甲の利用者IDとがメッセージ配送部12
0から伝達されると、メッセージ用のプレゼンス情報更
新制御情報のメッセージ送信時のプレゼンス情報の更新
内容に従ってメッセージ送信者である甲のメンバ情報に
おけるプレゼンス情報を更新する(ステップS138)。次
に、メッセージ用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-
1に設定されている有効期限に関する情報とステップS13
1で採取された時刻とから、今回変更したプレゼンス情
報の有効期限を決定するが、その際、今回決定した有効
期限と既に設定されている有効期限とを比較し、前者が
後者より先の時刻である場合に限り、前記メンバ情報の
有効期限の項目に今回決定した有効期限を設定し、それ
以外は既に設定されている有効期限をそのまま残す(ス
テップS139)。そして、当該メンバ情報の種別の項目
に、メッセージ送信を契機にプレゼンス情報を更新した
ことを示す種別Aを設定する(ステップS13A)。
【0123】例えば、サーバ100のメッセージ用のプレ
ゼンス更新制御情報記憶部160-1において図21に示さ
れる設定がされている状態において、時刻「2002/01/13
13:10:30」に利用者甲からメッセージが送信された場
合、プレゼンス情報更新部150は、利用者情報格納部140
内の利用者甲のプレゼンス情報を「オンライン」に変更
し、既に設定されている有効期限が例えば「2002/01/13
13:10:30」であれば、その有効期限を「2002/01/13 1
3:25:30」に変更し、種別を種別Aに変更する。他方、
既に設定されている有効期限が「2002/01/13 13:30:3
0」であれば、この有効期限をそのまま残す。
【0124】図24は利用者端末400が電話装置410およ
びWEBブラウザ420による通信を行った際の本システムの
動作を示すフローチャートであり、第3の実施の形態で
用いた図19とはサーバ側の動作が一部相違している。
以下、図24を参照して動作を説明する。
【0125】利用者端末400の利用者が電話装置410によ
る発呼、またはWEBブラウザ420によるインターネットア
クセスを行うと(ステップS201)、発呼の場合には電話
交換機310による交換制御が行われ、その際に電話交換
機310からサーバ100のプレゼンス情報更新部150に対し
利用者端末400の端末識別情報が通知され(ステップS21
1)、インターネットアクセスの場合には、インターネ
ットゲートウェイ320による制御が行われ、その際にプ
レゼンス情報更新部150に対して利用者端末400の端末識
別情報が通知される(ステップS221)。サーバ100のプ
レゼンス情報更新部150は、電話交換機310またはインタ
ーネットゲートウェイ320から端末識別情報を受信する
と、先ず、受信した時刻を内部タイマから採取して一時
的に保持し(ステップS231)、次いで、受信した端末識
別情報と同じ端末識別情報を持つメンバ情報が利用者情
報格納部140に存在するか否かを、拡張部140bを検索す
ることにより調べる(ステップS232)。同じ端末識別情
報を持つメンバ情報が存在しなければ、図19の処理を
終える。ここまでは、第3の実施の形態と同じである。
【0126】同じ端末識別情報を持つメンバ情報が存在
したら、今回の通知が電話交換機310からであれば電話
用のプレゼンス更新制御情報の電話発呼時のプレゼンス
情報の更新内容に従って、ステップS232で検索したメン
バ情報におけるプレゼンス情報を更新し、またインター
ネットゲートウェイ320からの通知であればインターネ
ット用のプレゼンス更新制御情報のインターネットアク
セス時のプレゼンス情報の更新内容に従って、ステップ
S232で検索したメンバ情報におけるプレゼンス情報を更
新する(ステップS235)。
【0127】次に、電話発呼時は電話用のプレゼンス更
新制御情報に設定されている有効期限に関する情報とス
テップS231で採取された時刻とから、またインターネッ
トアクセス時はインターネット用のプレゼンス更新制御
情報に設定されている有効期限に関する情報とステップ
S231で採取された時刻とから、今回変更したプレゼンス
情報の有効期限を決定し、今回決定した有効期限と既に
設定されている有効期限とを比較し、前者が後者より先
の時刻である場合に限り、前記メンバ情報の有効期限の
項目に今回決定した有効期限を設定し、それ以外は既に
設定されている有効期限をそのまま残す(ステップS23
6)。そして、当該メンバ情報の種別の項目に、電話発
呼を契機にプレゼンス情報を更新したのであればそのこ
とを示す種別Bを設定し、インターネットアクセスを契
機にプレゼンス情報を更新したのであればそのことを示
す種別Cを設定する(ステップS237)。
【0128】次に、サーバ100のプレゼンス情報更新部1
50が利用者情報格納部140に登録された全利用者のメン
バ情報に対して実施するプレゼンス情報の更新処理につ
いて、図25のフローチャートを参照して説明する。
【0129】プレゼンス情報更新部150は、利用者情報
格納部140に登録された個々のメンバ情報毎に図25の
処理を実行する。先ず、そのメンバ情報にプレゼンス情
報の有効期限が設定されており、且つ、その有効期限が
現時刻を過ぎていて有効期限切れになっているか否かを
調べる(ステップS141)。有効期限が設定されており且
つ有効期限切れであると判定した場合、プレゼンス情報
更新部150は、そのメンバ情報の種別を判別し(ステッ
プS145)、判別した種別に対応したプレゼンス更新制御
情報に従って、そのメンバ情報のプレゼンス情報を更新
する(ステップS146〜S148)。すなわち、種別がAのと
きは、メッセージ送信用のプレゼンス更新制御情報記憶
部160-1に設定されている「有効期間経過時のプレゼン
ス情報」に従って変更する。また、種別がBのときは、
電話用のプレゼンス更新制御情報記憶部160-2に設定さ
れている「有効期間経過時のプレゼンス情報」に従って
変更する。また種別がCのときは、インターネット用の
プレゼンス更新制御情報記憶部160-3に設定されている
「有効期間経過時のプレゼンス情報」に従って変更す
る。例えば、メッセージ送信用のプレゼンス更新制御情
報記憶部160-1に図21に示した情報が設定されている
場合、プレゼンス情報更新部150はプレゼンス情報を
「オフライン」に変更する。このとき同時に、有効期限
の項目欄にはプレゼンス情報の有効期限がないことを示
す「なし」を設定し、種別の項目に設定された種別は削
除する。
【0130】プレゼンス情報更新部150は、上記の処理
を終えると、ステップS141に戻り当該メンバ情報に対し
て同様の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS141
からの処理を繰り返す前に一定時間待機する、としても
よい。
【0131】その他の動作は第1および第3の実施の形
態と同じである。
【0132】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、メッセージ送信時、電話発呼時、インターネットア
クセス時のそれぞれに対応したプレゼンス更新制御情報
を用いて、利用者のプレゼンス情報を更新することが可
能となる。
【0133】
【第5の実施の形態】第1の実施の形態では、クライア
ント200がメッセージを送信した際にサーバ100側で自動
的にプレゼンス情報を更新して有効期限を設定し、その
有効期限切れ時にプレゼンス情報を再更新したが、本実
施の形態は、それに加えて、利用者による明示的なプレ
ゼンス情報の更新を可能にする。
【0134】図26を参照すると、本発明の第5の実施
の形態にかかるメッセージシステムは、各利用者端末40
0のクライアント200に、自己のプレゼンス情報の更新要
求をサーバ100に送信するプレゼンス情報送信部250を備
えている点で、図1の第1の実施の形態にかかるメッセ
ージシステムと相違し、他は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0135】クライアント200のプレゼンス情報送信部2
50は、利用者からプレゼンス情報の指定を受け付け、指
定されたプレゼンス情報を含むプレゼンス更新要求を通
信部210を通じてネットワーク50経由でサーバ100に送信
する。利用者がプレゼンス情報を指定する方法として
は、「在室」、「不在」などの幾つかのプレゼンス情報
の候補を画面に表示し、その中から利用者自身に選択さ
せる方法や、「14時まで外出します」などの任意の文
字列からなるプレゼンス情報を打ち込ませる方法などが
ある。利用者が明示的に指定するプレゼンス情報の種類
や名前は任意であるが、以下では説明の便宜上、「在
室」と「不在」の2種類とする。メッセージ送信時にお
けるプレゼンス情報は第1の実施例と同じく「オンライ
ン」とし、その有効期限切れのプレゼンス情報は「オフ
ライン」とする。従って、合計4種類のプレゼンス情報
があるものとする。
【0136】プレゼンス更新制御情報記憶部160には、
利用者端末400のクライアント200からメッセージの送信
があったときのプレゼンス情報の更新制御に使うプレゼ
ンス更新制御情報がシステム管理者などによって事前に
格納されている。その内容は第1の実施の形態で用いた
図3に示したものと同じにしても良いし、明示的なプレ
ゼンス情報の更新が行われることを考慮した内容にして
も良い。例えば、図3に示したプレゼンス更新制御情報
では、メッセージ送信が行われると必ずプレゼンス情報
が「オンライン」に更新される。しかし、本実施の形態
では、利用者の明示的なプレゼンス情報の更新を認めて
おり、明示的に更新したプレゼンス情報がメッセージ送
信によって無条件で他のプレゼンス情報に変更されるの
は好ましくない場合がある。そこで、メッセージ送信時
のプレゼンス情報の更新に関して或る種の条件を付与し
ても良い。具体的には、例えば現在のプレゼンス情報が
「オフライン」か「オンライン」か「不在」である場合
に限って更新を行い、現在のプレゼンス情報が「在室」
の場合にはメッセージ送信があってもプレゼンス情報を
更新しないようにしても良い。こうすれば、利用者が自
己のプレゼンス情報を明示的に「在室」と変更した場
合、メッセージ送信を行ってもプレゼンス情報を「在
室」のままとすることができる。他方、利用者が自己の
プレゼンス情報を明示的に「不在」と変更したにもかか
わらず、メッセージ送信が行われた場合にはプレゼンス
情報を「不在」から「オンライン」に自動的に変更する
ことができる。
【0137】本実施の形態における動作で第1の実施の
形態と相違するところは、利用者によるプレゼンス情報
の明示的な変更が可能になる点にあるため、以下では、
この点を中心に本実施の形態の動作を説明する。
【0138】図27は本実施の形態のプレゼンス更新制
御情報記憶部160に記憶されているプレゼンス更新制御
情報の例を示す。この例では、メッセージ用のプレゼン
ス更新制御情報は、メッセージ送信時、更新前のプレゼ
ンス情報がオフライン、オンライン、不在の何れかであ
ることを条件にプレゼンス情報をオンラインに更新する
こと、その有効期間は15分であり、有効期間経過時のプ
レゼンス情報はオフラインであることを示す。
【0139】図28は本実施の形態の利用者情報格納部
140に格納されている情報の例を示す。第1の実施の
形態の説明に用いた図2とほぼ同様であるが、プレゼン
ス情報は「オフライン」、「オンライン」、「不在」、
「在室」の合計4種類存在し得る。
【0140】図29はクライアント200の利用者が明示
的に自己のプレゼンス情報を更新する際の本システムの
処理の流れを示す。利用者が自己のプレゼンス情報を更
新するために、プレゼンス情報送信部250を起動し、更
新後のプレゼンス情報を指定して更新を要求すると、プ
レゼンス情報送信部250は、指定されたプレゼンス情報
を含む更新要求をネットワーク50経由でサーバ100の利
用者情報管理部130へ送信する(ステップS241)。この
更新要求には利用者IDが添えられる。
【0141】サーバ100の利用者情報管理部130は、更新
要求中の利用者IDを持つメンバ情報を利用者情報格納部
140から検索し、この検索したメンバ情報中のプレゼン
ス情報を更新要求で指定された通りに変更する(ステッ
プS251)。すなわち、更新要求でプレゼンス情報が「不
在」と指定されていれば、現在のプレゼンス情報の内容
にかかわらず「不在」に変更し、同様に「在室」と指定
されていれば「在室」に変更する。次に、当該メンバ情
報中の有効期限を消去して、「設定なし」とする(ステ
ップS252)。そして、プレゼンス情報の更新を完了した
旨の通知を要求元のプレゼンス情報送信部250へ送信し
(ステップS253)、図29の処理を終える。
【0142】図30はクライアント200間でメッセージ
の送受信を行う際の本システムの処理の流れを示す。第
1の実施の形態で用いた図6の処理とステップS13D以降
のサーバ100側の処理が以下のように相違する。
【0143】ステップS131で採取した時刻とメッセージ
送信元である甲の利用者IDとがメッセージ配送部120か
ら伝達されると、プレゼンス情報更新部150は、先ず、
プレゼンス更新制御情報記憶部160に格納されているプ
レゼンス更新制御情報によるプレゼンス情報の更新可否
を判断する(ステップS13D)。具体的には、そのプレゼ
ンス更新制御情報のメッセージ送信時のプレゼンス情報
の更新に条件が付与されているか否かを判別し、条件が
付与されていない場合と条件が付与されていてもその条
件が満たされている場合には更新可と判断し、条件が付
与されており且つその条件が満たされない場合には更新
不可と判断する。例えば、図27のプレゼンス更新制御
情報のメッセージ送信時のプレゼンス情報の更新には、
「更新前のプレゼンス情報=オフラインORオンライン
OR不在」という条件が付いているので、利用者IDで利
用者情報格納部140に格納されている甲のメンバ情報を
検索して現在のプレゼンス情報を調べ、オフライン、オ
ンライン、不在の何れかであれば更新可、それ以外は更
新不可と判断する。更新不可と判断した場合(ステップ
S13EでNO)、プレゼンス情報を更新せずに図30の処
理を終える。
【0144】更新可と判断した場合(ステップS13EでY
ES)、プレゼンス情報更新部150は、プレゼンス更新
制御情報のメッセージ送信時のプレゼンス情報の更新内
容に従って、メッセージ送信者である甲のメンバ情報に
おけるプレゼンス情報を更新する(ステップS13F)。次
に、メッセージ用のプレゼンス更新制御情報記憶部160
に設定されている有効期限に関する情報とステップS131
で採取された時刻とから、今回変更したプレゼンス情報
の有効期限を決定し、前記メンバ情報の有効期限の項目
に設定する(ステップS13G)。例えば、プレゼンス更新
制御情報記憶部160において図27に示される設定がさ
れている状態において、時刻「2002/01/13 13:10:30」
に利用者甲からメッセージが送信された場合、プレゼン
ス情報更新部150は、甲の現在のプレゼンス情報が「オ
フライン」、「オンライン」、「不在」の何れかであれ
ば、利用者情報格納部140内の利用者甲のプレゼンス情
報を「オンライン」に、その有効期限を「2002/01/13 1
3:25:30」に、それぞれ変更する。
【0145】サーバ100のプレゼンス情報更新部150が利
用者情報格納部140に登録された全利用者のメンバ情報
に対して実施するプレゼンス情報の更新処理について
は、第1の実施の形態における図7の処理と同様に行わ
れる。前述したように、利用者からの明示的なプレゼン
ス情報の更新時には有効期限は設定されないため、図7
の処理で自動更新されるプレゼンス情報は、メッセージ
送信によって「オンライン」に変更され、その有効期限
が切れたものだけである。
【0146】その他の動作は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0147】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、メッセージ送信時に利用者のプレゼンス情報を自動
的に更新することができると共に、利用者による明示的
なプレゼンス情報の更新も可能となる。従って、プレゼ
ンス情報の種類も増加させることができる。
【0148】
【第6の実施の形態】第5の実施の形態では、明示的な
プレゼンス情報の更新時に有効期限を設定しなかった
が、本実施の形態では、利用者が明示的にプレゼンス情
報の更新を要求する際にその有効期限または有効期間の
指定を可能とし、明示的に更新されたプレゼンス情報に
ついても有効期限切れの管理を行うようにした点で第5
の実施例と相違し、その他は第5の実施例と同じであ
る。
【0149】メッセージシステム全体の構成は第5の実
施の形態の説明に用いた図26と同じなので、以下、図
26の図を借りて本実施の形態を説明する。
【0150】図31は本実施の形態の利用者情報格納部
140に格納されている情報の例を示す。第5の実施の形
態の説明に用いた図28とほぼ同様であるが、プレゼン
ス情報が明示的に変更された「不在」、「在室」の場合
にも有効期限が設定されている点が異なる。
【0151】図32はクライアント200の利用者が明示
的に自己のプレゼンス情報を更新する際の本システムの
処理の流れを示す。利用者が自己のプレゼンス情報を更
新するために、プレゼンス情報送信部250を起動し、更
新後のプレゼンス情報と有効期限または有効期間を指定
して更新を要求すると、プレゼンス情報送信部250は、
指定されたプレゼンス情報を含む更新要求をネットワー
ク50経由でサーバ100の利用者情報管理部130へ送信する
(ステップS241)。ここで、有効期限とは、有効期限が
切れる絶対日時を直接指定することを意味し、有効期間
とは、有効期限が要求時から何時間後に切れるかを相対
時間で指定することを意味する。なお、この更新要求に
は利用者IDが添えられる。
【0152】サーバ100の利用者情報管理部130は、クラ
イアント200からプレゼンス情報の更新要求を受信する
と、その受信時刻を採取し(ステップS254)、次に、更
新要求中の利用者IDを持つメンバ情報を利用者情報格納
部140から検索し、この検索したメンバ情報中のプレゼ
ンス情報を更新要求で指定された通りに変更する(ステ
ップS255)。次に、当該メンバ情報中の有効期限を設定
する(ステップS256)。具体的には、利用者が有効期限
を指定したときは、指定された有効期限を設定する。ま
た、有効期間を指定したときは、ステップS254で採取し
た受信時刻に指定された有効期間を足した時刻を設定す
る。そして、プレゼンス情報の更新を完了した旨の通知
を要求元のプレゼンス情報送信部250へ送信し(ステッ
プS257)、図32の処理を終える。
【0153】サーバ100のプレゼンス情報更新部150が利
用者情報格納部140に登録された全利用者のメンバ情報
に対して実施するプレゼンス情報の更新処理について
は、第5の実施の形態と同様に第1の実施の形態におけ
る図7の処理と同様に行われる。但し、本実施の形態で
は、利用者からの明示的なプレゼンス情報の更新時にも
有効期限が設定されるため、図7の処理で自動更新され
るプレゼンス情報は、メッセージ送信によって「オンラ
イン」に変更されてその有効期限が切れたものだけでな
く、利用者が明示的に「在室」、「不在」に更新したプ
レゼンス情報も対象となる。そして、プレゼンス更新制
御情報記憶部160に第5の実施の形態と同様な図27に
示すような情報が設定されている場合、有効期限が切れ
ると、一律に「オフライン」に自動更新される。
【0154】その他の動作は第1および第5の実施の形
態と同じである。
【0155】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、メッセージ送信時に利用者のプレゼンス情報を自動
的に更新することができると共に、利用者による明示的
なプレゼンス情報の更新も可能となり、且つ、明示的な
プレゼンス情報の更新時にも有効期限を指定することが
できる。
【0156】
【第7の実施の形態】本実施の形態は、明示的に更新し
たプレゼンス情報についてもその有効期限が切れた後の
プレゼンス情報の指定を利用者が行えるようにしている
点で第6の実施の形態と相違し、その他は第6の実施の
形態と同じである。
【0157】メッセージシステム全体の構成は、第6の
実施の形態と同様に第5の実施の形態の説明に用いた図
26と同じなので、以下、図26の図を借りて本実施の
形態を説明する。
【0158】図33は本実施の形態の利用者情報格納部
140に格納されている情報の例を示す。第6の実施の
形態の説明に用いた図31とほぼ同様であるが、利用者
が指定した有効期限切れ後のプレゼンス情報を設定する
ための項目が追加されている。
【0159】図34はクライアント200の利用者が明示
的に自己のプレゼンス情報を更新する際の本システムの
処理の流れを示す。第6の実施の形態の説明で用いた図
32とほぼ同様であるが、本実施の形態では、利用者が
プレゼンス情報送信部250を使って自己のプレゼンス情
報の更新を要求する際、更新後のプレゼンス情報と有効
期限または有効期間の指定に加えて、有効期限切れ後の
プレゼンス情報を指定できるため、この指定された有効
期限切れ後のプレゼンス情報をプレゼンス情報を更新し
たメンバ情報に登録するためのステップS258が追加され
ている。
【0160】サーバ100のプレゼンス情報更新部150が利
用者情報格納部140に登録された全利用者のメンバ情報
に対して実施するプレゼンス情報の更新処理の例を図3
5に示す。プレゼンス情報更新部150は、利用者情報格
納部140に登録された個々のメンバ情報毎に図35の処
理を実行する。先ず、そのメンバ情報にプレゼンス情報
の有効期限が設定されており、且つ、その有効期限が現
時刻を過ぎていて有効期限切れになっているか否かを調
べる(ステップS301)。有効期限が設定されており且つ
有効期限切れであると判定した場合、プレゼンス情報更
新部150は、そのメンバ情報に有効期限切れ後のプレゼ
ンス情報が設定されているか否かを判別する(ステップ
S302)。
【0161】メンバ情報に有効期限切れ後のプレゼンス
情報が設定されていない場合、プレゼンス更新制御情報
記憶部160に設定されているプレゼンス更新制御情報の
有効期間経過後のプレゼンス情報に従って、当該メンバ
情報のプレゼンス情報を更新する(ステップS303)。こ
の際、有効期限は設定なしに変更しておく。他方、メン
バ情報に有効期限切れ後のプレゼンス情報が設定されて
いる場合、この設定された情報通りに当該メンバ情報の
プレゼンス情報を更新する(ステップS304)。この際、
有効期限は設定なしに変更し、有効期限切れ後のプレゼ
ンス情報を消去しておく。
【0162】プレゼンス情報更新部150は、上記の処理
を終えると、ステップS301に戻り当該メンバ情報に対し
て同様の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS301
からの処理を繰り返す前に一定時間待機する、としても
よい。
【0163】このように本実施の形態によれば、明示的
に更新したプレゼンス情報についてもその有効期限だけ
でなく、有効期限が切れた後のプレゼンス情報を利用者
が指定することが可能となる。従って、例えば、2時間
だけ不在にする場合、不在へのプレゼンス情報の明示的
な更新要求時に、有効期間として2時間、有効期限切れ
後のプレゼンス時として「在室」を指定しておけば、2
時間後に戻ってきたときにわざわざ「在室」に変更する
ための更新要求を送信する必要がなくなり、利用者の手
間と通信コストを削減することが可能となる。
【0164】
【第8の実施の形態】本実施の形態は、メッセージ送信
を契機にプレゼンス情報を更新する機能を第6の実施の
形態から取り除いた実施例に相当する。従って、プレゼ
ンス情報の更新は利用者による明示的な更新要求で行
い、かつ更新要求時に更新後のプレゼンス情報の有効期
限または有効期間を利用者が指定する。なお、有効期限
または有効期間の指定は任意であり、利用者が望まなけ
れば指定しなくてもよい。
【0165】図36を参照すると、本実施の形態のメッ
セージシステムは、サーバ100にプレゼンス更新制御情
報記憶部を備えていない点で第6の実施の形態と相違
し、その他の点については第6の実施の形態と同じであ
る。
【0166】クライアント200のプレゼンス情報送信部2
50は、利用者からプレゼンス情報の指定と有効期限また
は有効期間の指定を受け付け、指定されたプレゼンス情
報および有効期限または有効期間を含むプレゼンス更新
要求を通信部210を通じてネットワーク50経由でサーバ1
00の利用者情報管理部130に送信する。利用者がプレゼ
ンス情報を指定する方法としては、「在室」、「不在」
などの幾つかのプレゼンス情報の候補を画面に表示し、
その中から利用者自身に選択させる方法や、「14時ま
で外出します」などの任意の文字列からなるプレゼンス
情報を打ち込ませる方法などがある。利用者が明示的に
指定するプレゼンス情報の種類や名前は任意であるが、
以下では説明の便宜上、「在室」と「不在」と「会議
中」の3種類とする。また、有効期限切れ後のプレゼン
ス情報は任意であるが、以下では有効期限が切れると本
システムはプレゼンス情報を「在室」に自動更新するも
のとする。
【0167】図37は本実施の形態の利用者情報格納部
140に格納されている情報の例を示す。第6の実施の
形態の説明に用いた図31とほぼ同様であるが、メッセ
ージ送信を契機としたプレゼンス情報の更新はなく、プ
レゼンス情報は「不在」、「在室」、「会議中」の合計
3種類である。ここで、2番目のメンバ情報における有
効期限が「なし」になっているのは、元々は有効期限が
設定されていたが、有効期限切れによってプレゼンス情
報が「在室」に自動更新されたときに消去されたためで
ある。
【0168】クライアント200の利用者が明示的に自己
のプレゼンス情報を更新する際の本システムの処理の流
れは、第6の実施の形態における図32で説明した流れ
と同じである。
【0169】図38はクライアント200間でメッセージ
の送受信を行う際の本システムの処理の流れを示す。メ
ッセージ送信者である甲が自分のクライアント200のメ
ッセージ送受信部220を起動してメッセージを作成し、
宛先として乙の利用者IDを指定して、メッセージ送信を
要求すると、メッセージ送受信部220は、宛先の利用者I
Dと送信元である自身の利用者IDとを含む送信ヘッダを
メッセージに付加して、通信部210を通じネットワーク5
0経由でサーバ100のメッセージ配送部120に送信する
(ステップS121)。サーバ100のメッセージ配送部120
は、クライアント200から送信されたメッセージを受信
すると、送信ヘッダ中の宛先の利用者IDに対応する乙の
クライアント200のメッセージ送受信部220に向けて、受
信したメッセージを送信する(ステップS132)。利用者
乙のクライアント200のメッセージ送受信部220は、サー
バ100より、甲が送信したメッセージを受信し、表示装
置に表示するなどして乙に提示する。なお、サーバ100
のメッセージ配送部120は、乙のクライアント200との接
続が不可能である場合、直ちに送信元の甲のクライアン
ト200にエラーを送信するか、あるいは、乙のクライア
ント200と接続可能となるまで再送処理を一定回数繰り
返し、それでも接続が不可能であれば甲のクライアント
200にエラーを送信するようにしてもよい。
【0170】図39はサーバ100のプレゼンス情報更新
部150が利用者情報格納部140に登録された全利用者のメ
ンバ情報に対して実施するプレゼンス情報の更新処理の
流れを示す。プレゼンス情報更新部150は、利用者情報
格納部140に登録された個々のメンバ情報毎に図39の
処理を実行する。先ず、そのメンバ情報にプレゼンス情
報の有効期限が設定されており、且つ、その有効期限が
現時刻を過ぎていて有効期限切れになっているか否かを
調べる(ステップS301)。有効期限が設定されており且
つ有効期限切れであると判定した場合、プレゼンス情報
更新部150は、そのメンバ情報のプレゼンス情報をシス
テムで予め定められた情報(本例の場合は、「在室」)
に更新する(ステップS305)。このとき同時に、有効期
限の項目欄にはプレゼンス情報の有効期限がないことを
示す「なし」を設定する。プレゼンス情報更新部150
は、上記の処理を終えると、ステップS301に戻り当該メ
ンバ情報に対して同様の処理を繰り返し実行する。な
お、ステップS301からの処理を繰り返す前に一定時間待
機する、としてもよい。
【0171】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、利用者による明示的なプレゼンス情報の更新時に有
効期限を指定することができ、その有効期限切れ時にプ
レゼンス情報を自動的に更新することができる。従っ
て、或る利用者が2時間ほど会議に出る場合、プレゼン
ス情報として「会議中」、有効期間として2時間を指定
した更新要求をクライアント200からサーバ100に送って
おけば、2時間後に自己のプレゼンス情報が「在室」に
自動更新されるため、利用者の手間が省ける。また、自
己のプレゼンス情報を「在室」にわざわざ更新するため
に更新要求を送信する必要がないので、通信コストの削
減にもつながる。
【0172】
【第9の実施の形態】本実施の形態は、明示的に更新し
たプレゼンス情報に対して指定した有効期限が切れた後
のプレゼンス情報の指定を、利用者が行えるようにして
いる点で第8の実施の形態と相違し、その他は第8の実
施の形態と同じである。
【0173】メッセージシステム全体の構成は、第8の
実施の形態の説明に用いた図36と同じなので、以下、
図36の図を借りて本実施の形態を説明する。
【0174】図40は本実施の形態の利用者情報格納部
140に格納されている情報の例を示す。第8の実施の
形態の説明に用いた図37とほぼ同様であるが、利用者
が指定した有効期限切れ後のプレゼンス情報を設定する
ための項目が追加されている。
【0175】クライアント200の利用者が明示的に自己
のプレゼンス情報を更新する際の本システムの処理の流
れは、第7の実施の形態の説明で用いた図34と同じで
ある。
【0176】図41はサーバ100のプレゼンス情報更新
部150が利用者情報格納部140に登録された全利用者のメ
ンバ情報に対して実施するプレゼンス情報の更新処理の
流れを示す。プレゼンス情報更新部150は、利用者情報
格納部140に登録された個々のメンバ情報毎に図41の
処理を実行する。先ず、そのメンバ情報にプレゼンス情
報の有効期限が設定されており、且つ、その有効期限が
現時刻を過ぎていて有効期限切れになっているか否かを
調べる(ステップS301)。有効期限が設定されており且
つ有効期限切れであると判定した場合、プレゼンス情報
更新部150は、そのメンバ情報に有効期限切れ後のプレ
ゼンス情報が設定されているか否かを判別する(ステッ
プS311)。
【0177】メンバ情報に有効期限切れ後のプレゼンス
情報が設定されていない場合、プレゼンス情報更新部15
0はシステムで予め定められた情報(例えば「在室」)
にプレゼンス情報を更新する(ステップS312)。この
際、有効期限は設定なしに変更しておく。他方、メンバ
情報に有効期限切れ後のプレゼンス情報が設定されてい
る場合、この設定された情報通りに当該メンバ情報のプ
レゼンス情報を更新する(ステップS313)。この際、有
効期限は設定なしに変更し、有効期限切れ後のプレゼン
ス情報を消去しておく。
【0178】プレゼンス情報更新部150は、上記の処理
を終えると、ステップS301に戻り当該メンバ情報に対し
て同様の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS301
からの処理を繰り返す前に一定時間待機する、としても
よい。
【0179】このように本実施の形態によれば、明示的
に更新したプレゼンス情報についてその有効期限だけで
なく、有効期限が切れた後のプレゼンス情報を利用者が
指定することが可能となる。従って、例えば、2時間だ
け会議に出席した後外出する場合、会議へのプレゼンス
情報の明示的な更新要求時に、有効期間として2時間、
有効期限切れ後のプレゼンス情報として「不在」を指定
しておけば、2時間後に戻ってきたときにわざわざ「不
在」に変更するための更新要求を送信する必要がなくな
り、利用者の手間と通信コストを削減することが可能と
なる。
【0180】
【第10の実施の形態】第1乃至第9の実施の形態で
は、サーバ100は全てのクライアント200に対して一律に
同じ処理を提供していた。しかし、例えば、常時接続の
ように通信コストが問題とならない環境にある利用者端
末400の場合、利用者の負担さえ考えなければ従来技術
による処理をそのまま適用することが考えられる。
【0181】そこで、本実施の形態では、サーバ100が
利用者端末400の種類に応じて、第1乃至第9の実施の
形態における処理を適用するか、従来技術による処理を
適用するかを制御する。この場合、サーバ100の利用者
情報格納部140では、メンバ情報に各利用者の属性とし
て利用者端末400の種別情報を格納する項目を追加して
管理する。種別情報としては、利用者端末400の通信コ
ストを考慮する必要がある「通信コスト有り」と、利用
者端末400の通信コストの考慮の必要がない「通信コス
ト無し」とがある。勿論、種別情報として、上記2つ以
外のものを設定してもよい。この種別情報は、利用者に
より指定されるか、利用者端末400から取得される。
【0182】サーバ100は、第1乃至第9の実施の形態
の処理を実行する際に、処理対象の利用者端末400の種
別情報を参照し、種別情報が「通信コスト有り」である
場合は上記実施の形態に記載された処理を実行し、「通
信コスト無し」である場合は、従来技術による処理を実
行する。これにより、サーバ100が複数の種類の利用者
端末400に応じた処理の実行が可能となる。
【0183】
【発明の他の実施の形態】以上本発明を幾つかの実施の
形態を挙げて説明したが、本発明は以上の実施の形態に
のみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。
例えば、第3乃至第9の実施の形態において、第2の実
施の形態と同様に各クライアント毎のプレゼンス更新制
御情報を使った制御を行うようにしても良い。また、第
4の実施の形態において、各利用者端末毎の他通信形態
用のプレゼンス更新制御情報(電話用のプレゼンス更新
制御情報、インターネット用のプレゼンス更新制御情報
など)を使った制御を行うようにしても良い。また、第
5乃至第7の実施の形態において、第3乃至第4の実施
の形態と同様に、電話やインターネットアクセス等の他
の通信処理を契機にプレゼンス情報をサーバ側で自動更
新するようにしても良い。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、利
用者に負担をかけずにプレゼンス認識処理の有効性を高
めることができ、インスタントメッセージングサービス
の利用価値を高めることができる。その理由は、メッセ
ージ送信という事象を契機にサーバが利用者のプレゼン
ス情報を自動更新するためである。また、プレゼンス情
報に有効期限を持たせ、有効期限切れ時にサーバがプレ
ゼンス情報を自動更新するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のメッセージシステ
ムの主要構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のメッセージサーバ
の利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施の形態のメッセージサーバ
のプレゼンス更新制御情報記憶部に設定される情報の一
例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のメッセージシステ
ムにおける利用者IDと仲間リストの登録処理の一例を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態の利用者端末に保持
される仲間リストの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のメッセージシステ
ムにおいて行われるメッセージ送受信処理の流れを示す
フローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態のメッセージサーバ
において行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示す
フローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態のメッセージシステ
ムにおけるプレゼンス通知処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態のメッセージシステ
ムにおけるプレゼンス通知処理の別の例を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態のメッセージシス
テムにおけるプレゼンス通知処理の更に別の例を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態のメッセージシス
テムの主要構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態のメッセージシス
テムにおける利用者IDと仲間リストとプレゼンス更新制
御情報の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図14】本発明の第2の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて行われるメッセージ送受信処理の流れを示
すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態のメッセージサー
バにおいて行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示
すフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施の形態のメッセージシス
テムの主要構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態のメッセージシス
テムにおける利用者IDと仲間リストと端末識別情報の登
録処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第3の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図19】本発明の第3の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて利用者が電話、インターネットアクセスを
行った際のメッセージサーバにおけるプレゼンス情報更
新処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】本発明の第4の実施の形態のメッセージシス
テムの主要構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態のメッセージサー
バにおけるメッセージ用、電話用、インターネット用の
各プレゼンス更新制御情報記憶部に設定される情報の一
例を示す図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図23】本発明の第4の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて行われるメッセージ送受信処理の流れを示
すフローチャートである。
【図24】本発明の第4の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて利用者が電話、インターネットアクセスを
行った際のメッセージサーバにおけるプレゼンス情報更
新処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】本発明の第4の実施の形態のメッセージサー
バにおいて行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示
すフローチャートである。
【図26】本発明の第5の実施の形態のメッセージシス
テムの主要構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第5の実施の形態のメッセージサー
バのプレゼンス更新制御情報記憶部に設定される情報の
一例を示す図である。
【図28】本発明の第5の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図29】本発明の第5の実施の形態のメッセージシス
テムにおける利用者端末からの明示的なプレゼンス情報
の更新時の処理例を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第5の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて行われるメッセージ送受信処理の流れを示
すフローチャートである。
【図31】本発明の第6の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図32】本発明の第6の実施の形態のメッセージシス
テムにおける利用者端末からの明示的なプレゼンス情報
の更新時の処理例を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第7の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図34】本発明の第7の実施の形態のメッセージシス
テムにおける利用者端末からの明示的なプレゼンス情報
の更新時の処理例を示すフローチャートである。
【図35】本発明の第7の実施の形態のメッセージサー
バにおいて行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示
すフローチャートである。
【図36】本発明の第8の実施の形態のメッセージシス
テムの主要構成を示すブロック図である。
【図37】本発明の第8の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図38】本発明の第8の実施の形態のメッセージシス
テムにおいて行われるメッセージ送受信処理の流れを示
すフローチャートである。
【図39】本発明の第8の実施の形態のメッセージサー
バにおいて行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示
すフローチャートである。
【図40】本発明の第9の実施の形態のメッセージサー
バの利用者情報格納部に格納される情報の一例を示す図
である。
【図41】本発明の第9の実施の形態のメッセージサー
バにおいて行われるプレゼンス情報更新処理の流れを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
50 ネットワーク 51 ネットワーク 52 ネットワーク 100 メッセージサーバ 110 通信部 120 メッセージ配送部 130 利用者情報管理部 140 利用者情報格納部 140a 拡張部 140b 拡張部 150 プレゼンス情報更新部 160 プレゼンス更新制御情報記憶部 160-1 メッセージ用のプレゼンス更新制御情報記憶部 160-2 電話用のプレゼンス更新制御情報記憶部 160-3 インターネット用のプレゼンス更新制御情報記憶
部 200 メッセージクライアント 210 通信部 220 メッセージ送受信部 230 仲間リスト情報管理部 240 プレゼンス更新制御情報登録部 250 プレゼンス情報送信部 310 電話交換機 320 インターネットゲートウェイ 400 利用者端末 410 電話装置 420 WEBブラウザ 430 端末識別情報登録部

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者端末間でのメッセージの配送手段
    と、各利用者端末のプレゼンス情報および各利用者端末
    から登録された通信相手のリストである仲間リストを保
    持する利用者情報格納部と、前記仲間リストに記載され
    た通信相手のプレゼンス情報を前記仲間リストを登録し
    た前記利用者端末に通知する利用者情報管理手段と、前
    記利用者端末からメッセージを受信した際に前記利用者
    情報格納部中の前記メッセージを送信した前記利用者端
    末のプレゼンス情報を更新するプレゼンス情報更新手段
    とを備えたメッセージサーバ。
  2. 【請求項2】 前記プレゼンス情報更新手段は、前記プ
    レゼンス情報の更新の際にその更新結果が維持される期
    限を示す有効期限を設定し、前記有効期限が切れた際に
    前記プレゼンス情報の再更新を実行するものである請求
    項1記載のメッセージサーバ。
  3. 【請求項3】 メッセージ送信時のプレゼンス情報の更
    新内容、この更新内容が維持される期限を示す有効期限
    に関する情報、有効期限が切れた際のプレゼンス情報の
    再更新内容を全ての利用者端末に共通のものとして保持
    するプレゼンス更新制御情報記憶手段を備える請求項2
    記載のメッセージサーバ。
  4. 【請求項4】 前記利用者情報格納部は、メッセージ送
    信時のプレゼンス情報の更新内容、この更新内容が維持
    される期限を示す有効期限に関する情報、有効期限が切
    れた際のプレゼンス情報の再更新内容を各利用者端末毎
    に保持する手段を備える請求項2記載のメッセージサー
    バ。
  5. 【請求項5】 前記利用者情報管理手段は、利用者端末
    からの明示的なプレゼンス情報の更新要求に基づいて前
    記利用者情報格納部中の前記更新要求元の利用者端末の
    プレゼンス情報を更新するものである請求項1乃至4の
    何れか1項に記載のメッセージサーバ。
  6. 【請求項6】 前記利用者情報管理手段は、利用者端末
    からの明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新
    したプレゼンス情報には有効期限を設定しない請求項5
    記載のメッセージサーバ。
  7. 【請求項7】 前記利用者情報管理手段は、利用者端末
    からの明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新
    したプレゼンス情報に、該更新要求で指定された有効期
    限を設定するものである請求項6記載のメッセージサー
    バ。
  8. 【請求項8】 前記利用者情報管理手段は、利用者端末
    からの明示的なプレゼンス情報の更新要求によって更新
    したプレゼンス情報に、該更新要求で指定された有効期
    限および有効期限切れ後のプレゼンス情報の再更新内容
    を設定するものである請求項6記載のメッセージサー
    バ。
  9. 【請求項9】 前記プレゼンス情報更新手段は、前記利
    用者端末がメッセージ送信以外の通信処理を実行した際
    に、前記利用者情報格納部中の前記通信処理を実行した
    前記利用者端末のプレゼンス情報を更新するものである
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のメッセージサー
    バ。
  10. 【請求項10】 前記利用者端末の種類を区別し、特定
    の種類の利用者端末に対して、前記プレゼンス情報の更
    新乃至再更新を実行する構成を有する請求項1乃至9の
    何れか1項に記載のメッセージサーバ。
  11. 【請求項11】 利用者端末間でのメッセージの配送手
    段と、各利用者端末のプレゼンス情報および各利用者端
    末から登録された通信相手のリストである仲間リストを
    保持する利用者情報格納部と、前記仲間リストに記載さ
    れた通信相手のプレゼンス情報を前記仲間リストを登録
    した前記利用者端末に通知すると共に、前記利用者端末
    からの明示的なプレゼンス情報の更新要求によって前記
    利用者情報格納部の前記更新要求元の利用者端末のプレ
    ゼンス情報を更新し且つこの更新内容が維持される期限
    を示す有効期限を設定する利用者情報管理手段と、前記
    設定された有効期限が切れた際に前記プレゼンス情報を
    再更新するプレゼンス情報更新手段とを備えたメッセー
    ジサーバ。
  12. 【請求項12】 前記利用者情報管理手段は、前記設定
    する有効期限に関する情報を前記更新要求の際に前記利
    用者端末から受信するものである請求項11記載のメッ
    セージサーバ。
  13. 【請求項13】 前記利用者情報管理手段は、前記設定
    した有効期限が切れた際の前記プレゼンス情報の再更新
    内容を、前記更新要求の際に前記利用者端末から受信し
    て設定するものである請求項11または12記載のメッ
    セージサーバ。
  14. 【請求項14】 ネットワーク経由で1以上の利用者端
    末に接続されるコンピュータを、請求項1乃至13の何
    れか1項に記載のメッセージサーバとして機能させるプ
    ログラム。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至13の何れか1項に記載
    のメッセージサーバと、該メッセージサーバにネットワ
    ーク経由で接続された1以上の利用者端末とを含むメッ
    セージシステム。
  16. 【請求項16】 利用者端末間でのメッセージの配送処
    理と、各利用者端末のプレゼンス情報および各利用者端
    末から登録された通信相手のリストである仲間リストの
    保持管理処理と、前記仲間リストに記載された通信相手
    のプレゼンス情報を前記仲間リストを登録した前記利用
    者端末に通知する処理とを行うメッセージサーバにおけ
    るプレゼンス情報管理方法であって、前記利用者端末か
    らメッセージを受信した際に前記メッセージを送信した
    前記利用者端末のプレゼンス情報を更新するプレゼンス
    情報管理方法。
  17. 【請求項17】 前記プレゼンス情報の更新の際にその
    更新結果が維持される期限を示す有効期限を設定し、前
    記有効期限が切れた際に前記プレゼンス情報の再更新を
    実行する請求項16記載のプレゼンス情報管理方法。
  18. 【請求項18】 メッセージ送信時のプレゼンス情報の
    更新内容、この更新内容が維持される期限を示す有効期
    限に関する情報、有効期限が切れた際のプレゼンス情報
    の再更新内容を全ての利用者端末に共通のものとして設
    定する請求項17記載のプレゼンス情報管理方法。
  19. 【請求項19】 メッセージ送信時のプレゼンス情報の
    更新内容、この更新内容が維持される期限を示す有効期
    限に関する情報、有効期限が切れた際のプレゼンス情報
    の再更新内容を各利用者端末毎に設定する請求項17記
    載のプレゼンス情報管理方法。
  20. 【請求項20】 利用者端末からの明示的なプレゼンス
    情報の更新要求に基づいて前記更新要求元の利用者端末
    のプレゼンス情報を更新する請求項16乃至19の何れ
    か1項に記載のプレゼンス情報管理方法。
  21. 【請求項21】 利用者端末からの明示的なプレゼンス
    情報の更新要求によって更新したプレゼンス情報には有
    効期限を設定しない請求項20記載のプレゼンス情報管
    理方法。
  22. 【請求項22】 利用者端末からの明示的なプレゼンス
    情報の更新要求によって更新したプレゼンス情報に、該
    更新要求で指定された有効期限を設定する請求項21記
    載のプレゼンス情報管理方法。
  23. 【請求項23】 利用者端末からの明示的なプレゼンス
    情報の更新要求によって更新したプレゼンス情報に、該
    更新要求で指定された有効期限および有効期限切れ後の
    プレゼンス情報の再更新内容を設定する請求項21記載
    のプレゼンス情報管理方法。
  24. 【請求項24】 前記利用者端末がメッセージ送信以外
    の通信処理を実行した際に、前記利用者情報格納部中の
    前記通信処理を実行した前記利用者端末のプレゼンス情
    報を更新する請求項16乃至20の何れか1項に記載の
    プレゼンス情報管理方法。
  25. 【請求項25】 前記利用者端末の種類を区別し、特定
    の種類の利用者端末に対して、前記プレゼンス情報の更
    新乃至再更新を実行する請求項16乃至24の何れか1
    項に記載のプレゼンス情報管理方法。
  26. 【請求項26】 利用者端末間でのメッセージの配送処
    理と、各利用者端末のプレゼンス情報および各利用者端
    末から登録された通信相手のリストである仲間リストの
    保持管理処理と、前記仲間リストに記載された通信相手
    のプレゼンス情報を前記仲間リストを登録した前記利用
    者端末に通知する処理とを行うメッセージサーバにおけ
    るプレゼンス情報管理方法であって、前記利用者端末か
    らの明示的なプレゼンス情報の更新要求によって前記利
    用者情報格納部の前記更新要求元の利用者端末のプレゼ
    ンス情報を更新した際にこの更新内容が維持される期限
    を示す有効期限を設定し、前記設定された有効期限が切
    れた際に前記プレゼンス情報を再更新するプレゼンス情
    報管理方法。
  27. 【請求項27】 前記設定する有効期限に関する情報を
    前記更新要求の際に前記利用者端末から受信する請求項
    26記載のプレゼンス情報管理方法。
  28. 【請求項28】 前記設定した有効期限が切れた際の前
    記プレゼンス情報の再更新内容を、前記更新要求の際に
    前記利用者端末から受信して設定する請求項26または
    27記載のプレゼンス情報管理方法。
  29. 【請求項29】 ネットワーク経由で1以上の利用者端
    末に接続されたコンピュータに、請求項16乃至28の
    何れか1項に記載のプレゼンス情報管理方法を実施させ
    るプログラム。
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