JP2003258734A - 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法 - Google Patents

波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法

Info

Publication number
JP2003258734A
JP2003258734A JP2002059904A JP2002059904A JP2003258734A JP 2003258734 A JP2003258734 A JP 2003258734A JP 2002059904 A JP2002059904 A JP 2002059904A JP 2002059904 A JP2002059904 A JP 2002059904A JP 2003258734 A JP2003258734 A JP 2003258734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
temperature
demultiplexer
signal
signal light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002059904A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Nabeyama
義雄 鍋山
Hiroyuki Iwata
宏之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002059904A priority Critical patent/JP2003258734A/ja
Priority to US10/269,963 priority patent/US20040208569A1/en
Publication of JP2003258734A publication Critical patent/JP2003258734A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 波長分割多重が適用されるシステムに関し、
WDMを適用するにあたり異常検出等に関する監視が容
易で構成が簡単なシステムを提供すること。 【解決手段】 システムは、第1及び第2の端局装置と
第1及び第2の端局装置の間に敷設された光ファイバ伝
送路とを備えたシステムである。第1の端局装置は、各
々光信号を出力する複数の光送信機20と、複数の光送
信機から出力された複数の光信号を波長分割多重してW
DM信号光を得るための光マルチプレクサ24とを含
み、第2の端局装置は、光ファイバ伝送路により伝送さ
れたWDM信号光を複数の光信号に分ける光デマルチプ
レクサ30と、各々光デマルチプレクサにより分けられ
た光信号を受ける複数の光受信機34とを含む。そし
て、光デマルチプレクサの温度の異常を検出する手段
と、温度の異常が検出されたときに光デマルチプレクサ
の上流側でWDM信号光を遮断する手段とによって特徴
付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長分割多重が適用
されるシステム及びそのシステムを運用する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、低損失(例えば0.2dB/k
m)な石英系の光ファイバの製造技術及び使用技術が確
立され、光ファイバを伝送路とする光通信システムが実
用化されている。また、光ファイバにおける損失を補償
して長距離の伝送を可能にするために、光信号又は信号
光を増幅するための光増幅器が実用に供されている。
【0003】従来知られているのは、増幅されるべき信
号光が供給される光増幅媒体と、光増幅媒体が信号光の
波長を含む利得帯域を提供するように光増幅媒体をポン
ピング(励起)するポンピングユニットとから構成され
る光増幅器である。
【0004】例えば、石英系ファイバで損失が小さい波
長1.55μm帯の信号光を増幅するために、エルビウ
ムドープファイバ増幅器(EDFA)が開発されてい
る。EDFAは、光増幅媒体としてエルビウムドープフ
ァイバ(EDF)と、予め定められた波長を有するポン
プ光をEDFに供給するためのポンプ光源とを備えてい
る。0.98μm帯あるいは1.48μm帯の波長を有
するポンプ光を用いることによって、波長1.55μm
を含む利得帯域が得られる。
【0005】光ファイバによる伝送容量を増大させるた
めの技術として、波長分割多重(WDM)がある。WD
Mが適用されるシステムにおいては、異なる波長を有す
る複数の光キャリアが用いられる。各光キャリアを独立
に変調することによって得られた複数の光信号が光マル
チプレクサにより波長分割多重され、その結果得られた
WDM信号光が光ファイバ伝送路に送出される。受信側
では、受けたWDM信号光が光デマルチプレクサによっ
て個々の光信号に分離され、各光信号に基づいて伝送デ
ータが再生される。従って、WDMを適用することによ
って、多重数に応じて1本の光ファイバにおける伝送容
量を増大させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光マルチプレクサ及び
光デマルチプレクサとして、AWG(アレイ導波路グレ
ーティング)が使用されることがある。光AWGは、光
路長が少しずつ異なる多数の光導波路を通る光の干渉を
用いた光デバイスであるので、温度に応じて光導波路が
伸縮することにより、必然的に波長特性が温度依存性を
有する。従って、WDMが適用されるシステムを安定に
動作させるためには、光マルチプレクサあるいは光デマ
ルチプレクサとして使用される光AWGの温度を一定に
維持する制御を行うことが必要であり、その異常を検出
する事がシステム運用上望ましい。
【0007】また、伝送されたWDM信号光を受ける受
信端局では、WDM信号光の各光信号を正常に受信して
いるか否か、また、各光信号の波長チャネルが各光受信
機の受信チャネルに合致しているか否かを検出すること
がシステム運用上望ましい。
【0008】従って、望ましい運用方法が適用されるシ
ステムにおいては、種々の検出回路等が必要になり、そ
の監視を行うために複雑な構成が要求されることにな
る。
【0009】よって、本発明の目的は、WDMを適用す
るにあたり異常検出等に関する監視が容易で構成が簡単
なシステム及びその運用方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光ファ
イバ伝送路により伝送されたWDM信号光を複数の光信
号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマルチ
プレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受信
機と、前記光デマルチプレクサの温度の異常を検出する
手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常が検出さ
れたときに前記光デマルチプレクサの上流側で前記WD
M信号光のレベルを下げる手段とを備えたシステムが提
供される。
【0011】本発明の他の側面によると、光ファイバ伝
送路により伝送されたWDM信号光を複数の光信号に分
ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマルチプレク
サにより分けられた光信号を受ける複数の光受信機と、
前記光デマルチプレクサの温度を検出する手段と、前記
光デマルチプレクサの温度に関する状態を示すステータ
ス信号を前記光デマルチプレクサの下流側に伝送する手
段とを備えたシステムが提供される。
【0012】更に、本発明よると、第1及び第2の端局
装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された光
ファイバ伝送路とを備えたシステムであって、前記第1
の端局装置は、各々光信号を出力する複数の光送信機
と、前記複数の光送信機から出力された複数の光信号を
波長分割多重してWDM信号光を得るための光マルチプ
レクサとを含み、前記第2の端局装置は、前記光ファイ
バ伝送路により伝送された前記WDM信号光を複数の光
信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマル
チプレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受
信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温度の異常を
検出する手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常
が検出されたときに前記光デマルチプレクサの上流側で
前記WDM信号光を遮断する手段とを備えたシステムが
提供される。
【0013】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムを運用する方法で
あって、前記第1の端局装置は、各々光信号を出力する
複数の光送信機と、前記複数の光送信機から出力された
複数の光信号を波長分割多重してWDM信号光を得るた
めの光マルチプレクサとを含み、前記第2の端局装置
は、前記光ファイバ伝送路により伝送された前記WDM
信号光を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサと、
各々前記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を
受ける複数の光受信機とを含み、前記光デマルチプレク
サの温度の異常を検出するステップと、前記光デマルチ
プレクサの温度の異常が検出されたときに前記光デマル
チプレクサの上流側で前記WDM信号光を遮断するステ
ップとを備えた方法が提供される。
【0014】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムであって、前記第
1の端局装置は、各々光信号を出力する複数の光送信機
と、前記複数の光送信機から出力された複数の光信号を
波長分割多重してWDM信号光を得るための光マルチプ
レクサとを含み、前記第2の端局装置は、前記光ファイ
バ伝送路により伝送された前記WDM信号光を複数の光
信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマル
チプレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受
信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温度の異常を
検出する手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常
が検出されたときに前記光デマルチプレクサの上流側で
前記WDM信号光のレベルを下げる手段とを備えたシス
テムが提供される。
【0015】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムを運用する方法で
あって、前記第1の端局装置は、各々光信号を出力する
複数の光送信機と、前記複数の光送信機から出力された
複数の光信号を波長分割多重してWDM信号光を得るた
めの光マルチプレクサとを含み、前記第2の端局装置
は、前記光ファイバ伝送路により伝送された前記WDM
信号光を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサと、
各々前記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を
受ける複数の光受信機とを含み、前記光デマルチプレク
サの温度の異常を検出するステップと、前記光デマルチ
プレクサの温度の異常が検出されたときに前記光デマル
チプレクサの上流側で前記WDM信号光のレベルを下げ
るステップとを備えた方法が提供される。
【0016】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムであって、前記第
1の端局装置は、各々光信号を出力する複数の光送信機
と、前記複数の光送信機から出力された複数の光信号を
波長分割多重してWDM信号光を得るための光マルチプ
レクサとを含み、前記第2の端局装置は、前記光ファイ
バ伝送路により伝送された前記WDM信号光を複数の光
信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマル
チプレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受
信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温度の異常を
検出する手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常
の有無を示すステータス信号を前記光デマルチプレクサ
の下流側に伝送する手段とを備えたシステムが提供され
る。
【0017】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムの運用方法であっ
て、前記第1の端局装置は、各々光信号を出力する複数
の光送信機と、前記複数の光送信機から出力された複数
の光信号を波長分割多重してWDM信号光を得るための
光マルチプレクサとを含み、前記第2の端局装置は、前
記光ファイバ伝送路により伝送された前記WDM信号光
を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前
記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を受ける
複数の光受信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温
度の異常を検出するステップと、前記光デマルチプレク
サの温度の異常の有無を示すステータス信号を前記光デ
マルチプレクサの下流側に伝送するステップとを備えた
方法が提供される。
【0018】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムであって、前記第
1の端局装置は、各々光信号を出力する複数の光送信機
と、前記複数の光送信機から出力された複数の光信号を
波長分割多重してWDM信号光を得るための光マルチプ
レクサとを含み、前記第2の端局装置は、前記光ファイ
バ伝送路により伝送された前記WDM信号光を複数の光
信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマル
チプレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受
信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温度の異常を
検出する手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常
が検出されたことを示すステータス信号を前記光デマル
チプレクサの下流側に伝送する手段とを備えたシステム
が提供される。
【0019】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムの運用方法であっ
て、前記第1の端局装置は、各々光信号を出力する複数
の光送信機と、前記複数の光送信機から出力された複数
の光信号を波長分割多重してWDM信号光を得るための
光マルチプレクサとを含み、前記第2の端局装置は、前
記光ファイバ伝送路により伝送された前記WDM信号光
を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前
記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を受ける
複数の光受信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温
度の異常を検出するステップと、前記光デマルチプレク
サの温度の異常が検出されたことを示すステータス信号
を前記光デマルチプレクサの下流側に伝送するステップ
とを備えた方法が提供される。
【0020】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムであって、前記第
1の端局装置は、各々光信号を出力する複数の光送信機
と、前記複数の光送信機から出力された複数の光信号を
波長分割多重してWDM信号光を得るための光マルチプ
レクサとを含み、前記第2の端局装置は、前記光ファイ
バ伝送路により伝送された前記WDM信号光を複数の光
信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前記光デマル
チプレクサにより分けられた光信号を受ける複数の光受
信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温度の異常を
検出する手段と、前記光デマルチプレクサの温度の異常
がないことを示すステータス信号を前記光デマルチプレ
クサの下流側に伝送する手段とを備えたシステムが提供
される。
【0021】また、本発明によると、第1及び第2の端
局装置と前記第1及び第2の端局装置の間に敷設された
光ファイバ伝送路とを備えたシステムの運用方法であっ
て、前記第1の端局装置は、各々光信号を出力する複数
の光送信機と、前記複数の光送信機から出力された複数
の光信号を波長分割多重してWDM信号光を得るための
光マルチプレクサとを含み、前記第2の端局装置は、前
記光ファイバ伝送路により伝送された前記WDM信号光
を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサと、各々前
記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を受ける
複数の光受信機とを含み、前記光デマルチプレクサの温
度の異常を検出するステップと、前記光デマルチプレク
サの温度の異常がないことを示すステータス信号を前記
光デマルチプレクサの下流側に伝送するステップとを備
えた方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施形態を詳細
に説明する。
【0023】図1は本発明を適用可能なシステムの実施
形態を示すブロック図である。
【0024】このシステムは、端局装置2及び4間に海
底伝送路6を敷設して構成されている。海底伝送路6
は、端局装置2から端局装置4に向かう下り回線のため
の光ファイバ伝送路8と、端局装置4から端局装置2に
向かう上り回線のための光ファイバ伝送路10とを含
む。
【0025】端局装置2は、光ファイバ伝送路8にWD
M信号光を送り出す送信部12と、光ファイバ伝送路1
0によって伝送されたWDM信号光を受ける受信部14
とを含む。また、端局装置4は、光ファイバ伝送路8に
よって伝送されたWDM信号光を受ける受信部16と、
光ファイバ伝送路10にWDM信号光を送り出す送信部
18とを含む。送信部18及び受信部14はそれぞれ送
信部12及び受信部16と同じ構成を有しているので、
送信部12及び受信部16についてその構成及び動作を
説明する。
【0026】送信部12は、異なる波長を有する光信号
をそれぞれ出力する複数の光送信機20(#1,・・
・,#n)と、光送信機20(#1,・・・,#n)か
ら出力された光信号をそれぞれ増幅する光増幅器22
(#1,・・・,#n)と、光増幅器22(#1,・・
・,#n)により増幅された光信号を波長分割多重して
その結果得られたWDM信号光を出力する光マルチプレ
クサ(MUX)24と、光マルチプレクサ24から出力
されたWDM信号光を増幅する光増幅器26とを含む。
光増幅器26により増幅されたWDM信号光は光ファイ
バ伝送路8に送り出される。
【0027】受信部16は、光ファイバ伝送路8により
伝送されたWDM信号光を増幅する光増幅器28と、光
増幅器28により増幅されたWDM信号光を異なる波長
の複数の光信号に分ける光デマルチプレクサ(DMU
X)30と、光デマルチプレクサ30から出力された複
数の光信号を増幅する複数の光増幅器32(#1,・・
・,#n)と、光増幅器32(#1,・・・,#n)に
より増幅された光信号をそれぞれ受ける光受信機34
(#1,・・・,#n)とを含む。
【0028】図2を参照すると、図1に示される光マル
チプレクサ24及び光デマルチプレクサ30の各々とし
て使用することができるAWG(アレイ導波路グレーテ
ィング)ユニット36が示されている。AWGユニット
36は、基板38上にAWG素子40を設けて構成され
ている。AWG素子42においては、多重波長ポート4
2と個別波長ポート44(#1,・・・,#n)とが光
学的に接続されている。多重波長ポート42と個別波長
ポート44(#1,・・・,#n)は、異なる波長λ
1,λ2,・・・,λnによってそれぞれ光学的に結合
される。従って、個別ポート44(#1,・・・,#
n)から多重波長ポート42に向かう方向では、矢印4
6に示されるように、複数の光信号の多重化(光マルチ
プレクシング)が可能であり、これとは逆に、多重波長
ポート42から個別波長ポート44(#1,・・・,#
n)に向かう方向では、矢印48に示されるように、W
DM信号光から各光信号への分離(光デマルチプレクシ
ング)が可能である。
【0029】なお、図示はしないが、基板38上には、
AWG素子40の温度を一定に制御するために、ペルチ
ェ素子等の温度調節素子が設けられており、それを制御
・駆動するための制御回路が付加的に設けられる。
【0030】このように温度制御が必要なAWGユニッ
ト36を用いる場合、AWGユニット36の温度が目標
温度に一致していない場合にその波長特性がずれるの
で、種々の問題が生じることになる。例えば、システム
の立上げ(コールドスタート)に際しては、電源を投入
してからAWGユニット36の温度が目標値に一致する
までにある程度の時間を要するので、システムに種々の
警報が設定されている場合に、システムの運用が複雑乃
至は困難になることがある。これをより特定的に説明す
る。
【0031】図3はAWGユニット36の温度が目標値
に一致している通常時を示している。ここでは、n=4
として、λ1〜λ4の光信号を波長分割多重して得られ
たWDM信号光について記述されている。
【0032】AWGユニット36の温度が安定化制御さ
れている場合、個別波長ポート44(#1,・・・,#
n)はそれぞれ対応した波長λ1,・・・,λ4の光信
号を出力する。なお、AWGユニット36は光デマルチ
プレクサ30(図1参照)として用いられている。この
ような通常時には、光受信機34(#1,・・・,#
4)のいずれからも警報は発せられていない。
【0033】図4に示されるように、温度調節の途上の
過程においては、例えば、波長λ3及びλ4の光信号が
個別波長ポート44(#1及び#2)にそれぞれ一致し
ている状態が想定される。このとき、光受信機34(#
1及び#2)は波長チャネルの違いを示すチャネルエラ
ー警報を発し、光受信機34(#3及び#4)は光信号
の入力がオフになったことを示す入力断警報を発する。
【0034】温度調節の途中の過程あるいは過渡期にお
いて、図5に示されるように、波長λ1,・・・,λ4
の光信号が個別波長ポート44(#1,・・・,#4)
のいずれにも対応しなくなることがある。この場合に
は、全ての光受信機34(#1,・・・,#4)から入
力断警報が発せられる。
【0035】AWGユニット36は、図4及び図5の状
態を交互に経由して図3に示される安定した状態になる
ことになる。システムの立上げに際しては、外気温度等
に応じてAWGユニット36の温度が安定するまでに差
はあるものの、一般的にはかなりの時間(分単位)で警
報が安定しないことになる。また、温度調節は前述した
AWGユニット36の制御回路により自動的になされる
ので警報状態は自然復旧することになり、システム運用
上混乱が生じることがある。
【0036】従って、システムを有効かつ安定に運用す
るためには、警報状態が遷移することを避けるために信
号状態を固定したり(例えば信号断)、AWGユニット
36が温度調節中であること(温度異常警報)を後段の
装置に伝えることが望ましい。
【0037】例えば、温度異常警報を電気的に後段に伝
達しようとする場合、図6に示されるように、nチャネ
ルのシステムでは、AWGユニット36から各チャネル
の後段側にn本の電気線が必要になる。このため、チャ
ネル数が増えれば増える分だけ電気線のスペースが必要
になり、装置が大規模化するという問題が生じる。
【0038】図7は本発明によるシステムの第1実施形
態を示すブロック図である。ここでは、光デマルチプレ
クサ30としてのAWGユニット36の温度の異常が検
出され、温度の異常が検出された時に、AWGユニット
36の上流側でWDM信号光が遮断される。より特定的
には次の通りである。
【0039】図8は図7の実施形態において、電源(P
WR)、AWGユニット36、光増幅器28、光増幅器
32及び光受信機34の状態(ステータス)/制御の詳
細を示している。AWGユニット36において温度の異
常が検出されると、温度異常警報信号がAWGユニット
36からWDM信号光を増幅するための光増幅器28に
供給される。光増幅器28は、温度異常警報信号を受け
て、出力をオフにするように制御される。光増幅器28
がEDF(エルビウムドープファイバ)及びEDFにポ
ンプ光を供給するポンプ光源を含んでいる場合には、例
えば、ポンプ光のパワーを減少させあるいはゼロにする
ことによって光増幅器28の出力をオフにすることがで
きる。
【0040】このとき、AWGユニット36の各光信号
の出力もオフレベルになる。その結果、各チャネルの光
信号を増幅する光増幅器32では入力がオフになったこ
とが検出され、それに基づいて各光増幅器32はその出
力がオフにあるように制御される。
【0041】これに伴い、各チャネルの光受信機34に
おいても入力がオフになったことが検出され、入力がオ
フになったことを示す断検出の警報が固定される。
【0042】AWGユニット36の温度が目標値に一致
するように制御が安定化すると、以上の動作等は逆の動
作となり、各チャネルの光受信機34における警報が解
除される。
【0043】この実施形態によると、AWGユニット3
6の温度調節に際しては、各光受信機34において一律
に入力がオフになったことを示す警報が発せられるの
で、システムを運用する上で混乱が生じる畏れがない。
また、光増幅器32及び光受信機34の各々において、
入力がオフになったことを検出して適切な対処を行うよ
うにしているので、AWGユニット36が温度調節中で
あることを後段に伝達するために過剰な信号線を設ける
必要がなくなる。
【0044】図9は本発明によるシステムの第2実施形
態を示すブロック図である。ここでは、図7に示される
実施形態において、AWGユニット36の温度の異常が
検出されたときにその上流側でWDM信号光を遮断する
ために光増幅器28を制御しているのと対比して、光増
幅器28もしくはAWGユニット36の内部であるいは
外部で強制的にWDM信号光のレベルを下げるようにし
ている。
【0045】そのために、この実施形態では、図10の
(A)及び(B)に示されるように、WDM信号光の伝
搬経路中に光可変減衰器(VATT)56を設け、それ
に付随してVATT制御回路58を光可変減衰器56に
接続している。
【0046】図10の(A)に示される実施形態では、
光可変減衰器56は光増幅器28の入力ポート及び出力
ポート間の光路上に設けられている。光増幅器28は、
光増幅媒体としてのEDF50を入力ポート及び出力ポ
ート間に設け、ポンプ光源52からのポンプ光を増幅さ
れるべきWDM信号光とともにEDF50に供給するた
めに、WDMカプラ54を用いて構成されている。ここ
では、光可変減衰器56はEDF50と出力ポートとの
間に設けられており、WDMカプラ54はEDF50と
入力ポートの間に設けられている。従って、AWGユニ
ット36からの温度異常警報信号(図9参照)、は図1
0の(A)に示される実施形態では、光増幅器28内の
VATT制御回路58に供給される。
【0047】図10の(B)に示される実施形態では、
AWGユニット36の入力側に光可変減衰器56が挿入
されている。従って、この実施形態では、AWGユニッ
ト36からの温度異常警報信号はAWGユニット36に
関連してVATT制御回路58に供給される。
【0048】このように光可変減衰器56を用いて、A
WGユニット36の温度の異常が検出されたときに、A
WGユニット36の上流側でWDM信号光のレベルを強
制的に下げることによっても、図7及び図8により説明
した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0049】図12は本発明によるシステムの第3実施
形態を示すブロック図である。ここでは、光マルチプレ
クサ24または光デマルチプレクサ30(例えば図1参
照)の温度の異常を検出し、その温度の異常の有無を示
すステータス信号を光マルチプレクサ24または光デマ
ルチプレクサ30の下流側に伝送するようにしている。
【0050】図12では、この手法が受信側の光デマル
チプレクサ30に適用される。すなわち、光増幅器28
(図1参照)においてその利得をステータス信号に基い
て変調するものである。ステータス信号は、光デマルチ
プレクサ30からの温度異常警報信号に従って例えば1
0ビット乃至100ビットのバースト信号として得るこ
とができる。
【0051】ステータス信号はLD制御回路に供給さ
れ、制御回路62は光源としてLD(レーザダイオー
ド)を含むポンプ光源60に駆動電流を与える。そし
て、その駆動電流がステータス信号に基いて変調されて
いることにより、ポンプ光源60から出力されるポンプ
光のパワーが変調される。ポンプ光はWDMカプラ54
を介して光増幅媒体としてのEDF50に供給される。
EDF50のポンピング状態が変調されていることによ
り、EDF50を通過するWDM信号光は強度変調さ
れ、その結果、ステータス信号が重畳された主信号(W
DM信号光)が得られる。
【0052】なお、ステータス信号のビットレートまた
は速度はWDM信号光における主信号のビットレートま
たは速度よりも低くまたは小さく設定される。
【0053】この実施形態によると、受信側における各
光増幅器32あるいは各光受信機34にステータス信号
を復号化するデコーダを設けておくことによって、容易
にステータス信号を再生することができるので、過剰な
電気線等を増設することなしに光マルチプレクサ24あ
るいは光デマルチプレクサ30の温度が異常であること
をその下流側で知ることができる。
【0054】図13は本発明によるシステムの第4実施
形態を示すブロック図である。ここでは図12に示され
る実施形態において、光増幅器28の利得がステータス
信号に基いて変調されるのに対比して、可変光減衰器6
4の減衰がステータス信号に基づいて変化させられる。
【0055】光可変減衰器64はWDM信号光の伝搬経
路中に設けることができ、例えばファラデー回転子及び
偏光子を組み合わせて構成される光減衰器の減衰がファ
ラデー回転角に応じて変化させられる。
【0056】図13の実施形態を受信側の光デマルチプ
レクサ30に適用する場合についてを図14の(A)及
び(B)により説明する。
【0057】ここでは、光可変減衰器56を設ける位置
は、それぞれ図10の(A)及び(B)と同様である。
【0058】図14の(A)に示される実施形態では、
光デマルチプレクサ30からの温度異常警報信号に基い
て得られたステータス信号により光可変減衰器56の減
衰が変化させられ、それにより、EDF50内で増幅さ
れたWDM信号光にステータス信号が重畳される。
【0059】図14の(B)に示される実施形態では、
光デマルチプレクサ30からの温度異常警報信号に基い
て得られたステータス信号により、同じく光可変減衰器
56の減衰が変化させられ、AWGユニット36に供給
されるWDM信号光にステータス信号が重畳される。そ
の結果、AWGユニット36から出力される各光信号に
は同じステータス信号が重畳されることとなる。
【0060】図13並びに図14の(A)及び(B)の
実施形態によっても、図12に示される実施形態におけ
るのと同様の効果が得られる。
【0061】図15及び図16は本発明によるシステム
の第5実施形態を示すブロック図である。ここでは、光
デマルチプレクサ30として使用されるAWGユニット
36の温度の異常が検出され、その温度の異常が検出さ
れたことを示すステータス信号がAWGユニット36の
下流側に伝送される。前実施形態において、ステータス
信号がコード化されたデジタル信号であることが望まし
いのと対比して、この実施形態では、一定周波数の単純
なアナログ信号をステータス信号として用いることがで
きる。
【0062】図15に示されるようにAWGユニット3
6においてその温度の異常が検出されると、温度異常警
報がAWGユニット36から光増幅器28に供給され
る。光増幅器28が温度異常警報を受けると、前に説明
したのと同じようにして光増幅器28の利得がステータ
ス信号(例えば単純な一定周波数のアナログ信号)によ
り変調され、WDM信号光にステータス信号(重畳信
号)が重畳される。その結果、AWGユニット36から
出力される各光信号には同じようにしてステータス信号
が重畳されていることになる。
【0063】各光増幅器32が入力された各光信号に基
いてステータス信号の重畳を検出すると、AWGユニッ
ト36が温度調節中であると判断して、各光増幅器32
においては、光信号の入力がオフになったときと同様の
警報状態に固定される。それに伴い、各光増幅器32の
出力はオフにされる。
【0064】このように制御を行うことによって、図7
に示された実施形態と同様にして、各光受信機34にお
いては警報を固定することができる。
【0065】図16に示されるように、AWGユニット
36の温度が目標温度に一致すると、AWGユニット3
6から光増幅器28に温度良好情報が伝達され、これに
基づいて、光増幅器28における利得の変調は停止させ
られる。それにより、光増幅器28から出力されるWD
M信号光へのステータス信号の重畳はなくなり、AWG
ユニット36より下流の部分の動作が通常時に復帰す
る。
【0066】図17は図15及び図16により説明した
実施形態におけるシステムの運用動作を示している。こ
の実施形態によると、各光増幅器32における制御の内
ステータス信号の重畳の有無に基づく判断を優先させて
おくことによって、正規に割り当てられたチャネル以外
のチャネルを受けた場合の誤動作を防止することができ
る。
【0067】図18及び図19は本発明によるシステム
の第6実施形態を示すブロック図、図20はこの実施形
態におけるシステムの運用動作を説明するための図であ
る。この実施形態では、図15乃至図17により説明し
た実施形態におけるのと逆の動作がなされている。すな
わち、AWGユニット36の温度の異常が検出され、そ
の異常がないことを示すステータス信号がAWGユニッ
ト36の下流側に伝送される。
【0068】この実施形態によっても、これまでの実施
形態におけるのと同様の効果が生じる。
【0069】図21及び図22は本発明によるシステム
の第7実施形態を示すブロック図である。図15の実施
形態では、各光増幅器32でステータス信号に基き擬似
的に入力光信号がオフになった状態を実現して図7の実
施形態における制御につなげているのと対比して、この
実施形態では、そのような機能を各光増幅器32に持た
せずに、各光受信機34がステータス信号に基く制御を
行うようにしている。すなわち、各光受信機34がステ
ータス信号を検出したときに、各光受信機34における
警報を固定するようにしたものである。
【0070】図21及び図22の実施形態によっても、
これまでにおけるのと同様の効果が得られる。
【0071】ところで、AWGユニット36の各チャネ
ルのポートの波長と光信号の波長とが一致して行く過程
において、その一致が不完全な過渡期が存在する。例え
ば、その過渡期においては、光信号が受信されているに
もかかわらず、そのレベルが低くステータス信号を受け
ることが出来ない不完全な状態が生じることがある。
【0072】図23に示されるように、状態1ではAW
Gユニット36の各チャネルのポートの波長と光信号の
波長が完全にずれているので、各光増幅器32では光信
号の入力はなく、従ってステータス信号も受けることが
出来ない。
【0073】状態2はAWGユニット36の各チャネル
のポートの波長と光信号の波長が一致しかけている状態
を示している。この場合、各光増幅器では入力があるも
のの、主信号に重畳されているステータス信号を検出す
ることが出来ない場合がある。
【0074】状態3はAWGユニット36における各チ
ャネルのポートの波長が光信号の波長に一致している状
態を示しており、この場合、各光増幅器32では警報は
ないことになる。
【0075】図23に示される状態1乃至状態3を経時
的に示したのが図24である。状態2において、光増幅
器32及び光受信器34における動作が不安定になる可
能性が指摘される。
【0076】図15乃至図17により説明した実施形態
では、ステータス信号の重畳があるときに温度異常が対
応しているので、光増幅器32において出力をオフにす
る制御が重要であることを考慮すると、その対策が望ま
れる。例えば、この対策は、光増幅器28におけるステ
ータス信号による利得の変調の変調度を可能な限り上げ
ることで行うことができる。
【0077】一方、図18乃至図20で説明した実施形
態では、ステータス信号の重畳があるときに温度安定と
なる。従って、光信号をオフにする制御が重要であるこ
とを考慮することを、何ら対策を講ずる必要はない。
【0078】また、図25に示されるように、各光増幅
器32において入力がオフになったことが検出されてか
らステータス信号の検出までに時間差が生じると、その
時間差に従って下流側において警報の状態が変わること
が懸念される。
【0079】これに対処するためには、例えば図26に
示されるように、各光増幅器32において、制御の時定
数を用いてステータス信号を検出するのに用する時間ガ
ードを設けるようにすればよい。これにより、ステータ
ス信号が重畳されていることを確実に確認することがで
きるので、システムの安定な運用が可能になる。
【0080】最後に、本発明の送信側等への適用につい
ての具体例を説明する。
【0081】図27は本発明によるシステムの実施形態
を示すブロック図である。ここでは、送信側における光
マルチプレクサ24として用いられるAWGユニット3
6の温度の異常が検出され、その結果による温度異常警
報信号に基づき光増幅器26が制御される。例えば、光
増幅器26においては、可変光減衰器や光スイッチを用
い或いはポンプ光をオフにすることによって、AWGユ
ニット36の温度が異常になったときに光増幅器26の
出力をオフにすることができる。これにより、これまで
説明した実施形態におけるのと同様の効果を得ることが
できる。
【0082】図28は送信側でステータス信号を用いる
実施形態を示している。ここでは、送信部12におい
て、光マルチプレクサ24として用いられるAWGユニ
ット36の温度の異常が検出されたときに、光増幅器2
6においてステータス信号が重畳され、受信部16にお
いて光増幅器28がステータス信号を検出することによ
り、それ以降へのWDM信号光の出力をオフにしてい
る。
【0083】このように、本発明は温度変化に従って特
性が変化する光デバイスが受信側に設けられている場合
に限定して適用可能なものではなく、送信側にその種の
デバイスがある場合にも有効である。さらには、送信側
及び受信側に限らず光ファイバー伝送路の途中に温度敏
感性を有する光デバイスがある場合にも適用可能であ
る。
【0084】例えば、可変波長レーザを送信光源として
用い、波長ロッカによるフィードバック制御により可変
波長レーザの発信波長を制御するように構成された光送
信機がる。この種の光送信機においては、システムの立
上げに際して光信号のパワー及び/または波長が不安定
になるので、本発明の適用が有効である。具体的には、
光可変減衰器や光スイッチを用いて本発明を適用するこ
とによって、可変波長レーザの温度や波長が安定になる
まで、光送信機の出力をオフに制御することができる。
あるいは、本発明に従って、ステータス信号を用いて可
変波長レーザの温度異常等を下流側に伝送することがで
きる。
【0085】また、光送信機、光中継器あるいは光受信
機において用いられる分散補償器として、温度に応じて
特性が変化するものがある。このような場合にも、本発
明を適用することによって、システムの有効な運用が可
能になる。
【0086】本発明は以下の付記を含むものである。
【0087】(付記1) 光ファイバ伝送路により伝送
されたWDM信号光を複数の光信号に分ける光デマルチ
プレクサと、各々前記光デマルチプレクサにより分けら
れた光信号を受ける複数の光受信機と、前記光デマルチ
プレクサの温度の異常を検出する手段と、前記光デマル
チプレクサの温度の異常が検出されたときに前記光デマ
ルチプレクサの上流側で前記WDM信号光のレベルを下
げる手段とを備えたシステム (付記2) 前記光デマルチプレクサの入力側に接続さ
れた光増幅器を更に備え、前記WDM信号光のレベルを
下げる手段は、前記光増幅器のポンプ光を調整する手段
を含む付記1記載のシステム。
【0088】(付記3) 前記複数の光受信機の入力側
にそれぞれ接続された複数の光増幅器を更に備え、前記
各光増幅器は、入力がオフになったときに出力がオフに
なるように制御される付記1記載のシステム。
【0089】(付記4) 前記各光受信機は入力がオフ
になったときに警報を発する手段を有している付記1記
載のシステム。
【0090】(付記5) 前記光デマルチプレクサの入
力にシリーズで接続された光増幅器及び光可変減衰器を
更に備え、前記WDM信号を遮断する手段は、前記光可
変減衰器の減衰を最大にする手段を含む付記1記載のシ
ステム。
【0091】(付記6) 前記複数の光受信機の入力側
にそれぞれ接続された複数の光増幅器を更に備え、前記
各光増幅器は、入力がオフになったときに出力がオフに
なるように制御される付記1記載のシステム。
【0092】(付記7) 光ファイバ伝送路により伝送
されたWDM信号光を複数の光信号に分ける光デマルチ
プレクサと、各々前記光デマルチプレクサにより分けら
れた光信号を受ける複数の光受信機と、前記光デマルチ
プレクサの温度を検出する手段と、前記光デマルチプレ
クサの温度に関する状態を示すステータス信号を前記光
デマルチプレクサの下流側に伝送する手段とを備えたシ
ステム。
【0093】(付記8) 前記伝送する手段は、前記W
DM信号に前記ステータス信号を重畳する手段を含む付
記7記載のシステム。
【0094】(付記9) 前記光デマルチプレクサの入
力側に接続された光増幅器を更に備え、前記重畳する手
段は、前記光増幅器のポンプ光のパワーを前記ステータ
ス信号により変調する手段を含む付記8記載のシステ
ム。
【0095】(付記10) 前記光マルチプレクサの入
力側に接続された光可変減衰器を更に備え、前記重畳す
る手段は、前記光可変減衰器の減衰を前記ステータス信
号に従って変化させる手段を含む付記8記載のシステ
ム。
【0096】(付記11) 前記複数の光受信機の入力
側にそれぞれ接続された複数の光増幅器を更に備え、前
記各光増幅器は、前記ステータス信号に従ってその出力
を制御される付記7記載のシステム。
【0097】(付記12) 前記各光受信機は前記各光
増幅器の出力に従って警報を発する手段を有している付
記11記載のシステム。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
WDMを適用するにあたり異常検出等に関する監視が容
易で構成が簡単なシステム及びその運用方法の提供が可
能になるという効果が生じる。本発明による他の効果は
以上説明したとおりであるので、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用可能なシステムを示すブロ
ック図である。
【図2】図2は光マルチプレクサ及び光デマルチプレク
サとして使用可能なAWGユニットの構成及び動作を説
明するための図である。
【図3】図3は光受信機における警報の状態を説明する
ための図(その1)である。
【図4】図4は光受信機における警報の状態を説明する
ための図(その2)である。
【図5】図5は光受信機における警報の状態を説明する
ための図(その3)である。
【図6】図6はAWDユニットの温度異常を下流側に伝
達する方法を説明するための図である。
【図7】図7は本発明によるシステムの第1実施形態を
示すブロック図である。
【図8】図8は図7に示されるシステムの運用動作を示
すタイムチャートである。
【図9】図9は本発明によるシステムの第2実施形態を
示すブロック図である。
【図10】図10の(A)及び(B)は図9に示される
実施形態の具体例を示すブロック図である。
【図11】図11は図9に示されるシステムの運用動作
を示すタイムチャートである。
【図12】図12は本発明によるシステムの第3実施形
態を示すブロック図である。
【図13】図13は本発明によるシステムの第4実施形
態を示すブロック図である。
【図14】図14の(A)及び(B)は図13に示され
るシステムの具体例を示すブロック図である。
【図15】図15は本発明によるシステムの第5実施形
態を示すブロック図(その1)である。
【図16】図16は本発明によるシステムの第5実施形
態を示すブロック図(その2)である。
【図17】図17は図15及び図16に示されるシステ
ムの運用動作を示すタイムチャートである。
【図18】図18は本発明によるシステムの第6実施形
態を示すブロック図(その1)である。
【図19】図19は本発明によるシステムの第6実施形
態を示すブロック図(その2)である。
【図20】図20は図18及び図19に示されるシステ
ムの運用動作を示すタイムチャートである。
【図21】図21は本発明によるシステムの第7実施形
態を示すブロック図(その1)である。
【図22】図22は本発明によるシステムの第7実施形
態を示すブロック図(その2)である。
【図23】図23はAWGユニットのチャネルポートの
波長と光信号の波長とが一致する過程を説明するための
図である。
【図24】図24はステータス信号の受信が不十分なと
きの問題を説明するためのタイムチャートである。
【図25】図25はステータス信号の検出に時間を要し
た場合の問題点を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図26】図26は図25により説明した問題に対処す
るための方法を説明するためのタイムチャートである。
【図27】本発明によるシステムの第8実施形態を示す
ブロック図である。
【図28】本発明によるシステムの第9実施形態を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
2,4 端局装置 6 海底伝送路 12,18 送信部 14,16 受信部 24 光マルチプレクサ 30 光デマルチプレクサ 36 AWDユニット
フロントページの続き (72)発明者 岩田 宏之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA01 AA03 AA06 BA02 BA05 BA13 CA09 CA13 DA02 DA04 EA06 FA01 GA03 GA10 5K042 AA03 CA10 CA12 CA16 CA19 DA36 EA03 FA23 NA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ伝送路により伝送されたWD
    M信号光を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサ
    と、 各々前記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を
    受ける複数の光受信機と、 前記光デマルチプレクサの温度の異常を検出する手段
    と、 前記光デマルチプレクサの温度の異常が検出されたとき
    に前記光デマルチプレクサの上流側で前記WDM信号光
    のレベルを下げる手段とを備えたシステム。
  2. 【請求項2】 前記レベルを下げる手段は前記WDM信
    号光を遮断する請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 光ファイバ伝送路により伝送されたWD
    M信号光を複数の光信号に分ける光デマルチプレクサ
    と、 各々前記光デマルチプレクサにより分けられた光信号を
    受ける複数の光受信機と、 前記光デマルチプレクサの温度を検出する手段と、 前記光デマルチプレクサの温度に関する状態を示すステ
    ータス信号を前記光デマルチプレクサの下流側に伝送す
    る手段とを備えたシステム。
  4. 【請求項4】 前記ステータス信号は前記光デマルチプ
    レクサの温度の異常が検出されたことを示す信号である
    請求項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記ステータス信号は前記光デマルチプ
    レクサの温度の異常がないことを示す信号である請求項
    3記載のシステム。
JP2002059904A 2002-03-06 2002-03-06 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法 Withdrawn JP2003258734A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059904A JP2003258734A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法
US10/269,963 US20040208569A1 (en) 2002-03-06 2002-10-15 System adopting wavelength division multiplexing and method of operating the system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059904A JP2003258734A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003258734A true JP2003258734A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28669423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002059904A Withdrawn JP2003258734A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20040208569A1 (ja)
JP (1) JP2003258734A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005244335A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 光伝送装置
JP2011176887A (ja) * 2011-06-03 2011-09-08 Hitachi Ltd 光分岐挿入装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100488071C (zh) * 2006-10-27 2009-05-13 华为技术有限公司 一种对光电集成设备进行保护的方法和光电集成设备
JP5223638B2 (ja) 2008-12-05 2013-06-26 住友電気工業株式会社 光受信モジュールの制御方法
US8290376B2 (en) * 2008-12-05 2012-10-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical receiver for the WDM system and the method for controlling the same
JP2013229836A (ja) * 2012-04-27 2013-11-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 光送受信装置
US9577761B2 (en) * 2013-12-27 2017-02-21 Infinera Corporation Controlling an optical transmitter that supports multiple modulation formats and baud rates
JP6427992B2 (ja) * 2014-06-30 2018-11-28 富士通株式会社 光伝送システム、送信機、受信機、及び、光伝送方法
JP2016096191A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 住友電気工業株式会社 光送信器及び駆動電流制御方法
CN113574432B (zh) * 2019-03-15 2022-12-27 华为技术有限公司 一种光发射组件、光模块以及光线路终端
US11177886B2 (en) * 2019-11-01 2021-11-16 Ii-Vi Delaware, Inc. Pluggable optical amplifier for datacenter interconnects
US11575241B2 (en) 2020-12-11 2023-02-07 Ii-Vi Delaware, Inc. Optical amplifier modules

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3846918B2 (ja) * 1994-08-02 2006-11-15 富士通株式会社 光伝送システム、光多重伝送システム及びその周辺技術
JP3072047B2 (ja) * 1995-03-22 2000-07-31 株式会社東芝 波長多重光伝送装置および光中継器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005244335A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 光伝送装置
JP2011176887A (ja) * 2011-06-03 2011-09-08 Hitachi Ltd 光分岐挿入装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20040208569A1 (en) 2004-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6647211B2 (en) Remote control device of acousto-optic tunable filter and optical transmission system containing equalizer using acousto-optic tunable filter and optical transmission system containing optical add/drop multiplexer using acousto-optic tunable filter
US8073326B2 (en) Optical polarization division multiplexing in optical communication
JP3995781B2 (ja) 波長選択フィルタを用いた光分岐・挿入装置及び光分岐装置
US6697188B2 (en) Radiation power equalizer
EP1410535B1 (en) Method of power control in an optical communication system
JP2003258734A (ja) 波長分割多重が適用されるシステム及びそのシステムを運用する方法
JP2012109653A (ja) 波長多重伝送装置
JPH11202374A (ja) 波長多重システムにおける光通信端局、光信号伝送方法、及び光信号の増設方法
JPH09281532A (ja) 光増幅器及び方法並びに光増幅器を有する光伝送システム
JP4101573B2 (ja) 光伝送装置
US7450844B2 (en) WDM optical transmission equipment with redundant configuration, and wavelength control method of light output in standby system
US6954590B2 (en) Optical transmission systems and optical receivers and receiving methods for use therein
JPH0918410A (ja) 波長多重光通信の監視装置
JP2710199B2 (ja) 波長多重伝送用光ファイバ増幅器
JP2000174701A (ja) 光切替回路
JP2002221742A (ja) ラマン増幅中継器およびラマン増幅中継伝送システム
JP2002261693A (ja) 通信システム
JP2005210264A (ja) 光受信器及び光伝送装置
JP2002198912A (ja) 光送信装置および光通信システム
JP2002208893A (ja) 光フィルタおよびこれを用いた波長多重光伝送システム
WO2018190240A1 (ja) 中継器及び中継方法
JP2004147122A (ja) 光波長多重ネットワーク及びそのリモートノード
JP3583694B2 (ja) 光通信ノード及び光通信システム
JP2008294818A (ja) 波長多重伝送システムおよび光伝送装置
WO2005124446A1 (ja) 光増幅装置および光通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510