JP2003256596A - 著作権保護コンテンツ配信方法及びシステム、著作権保護管理方法、著作権保護管理端末、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents

著作権保護コンテンツ配信方法及びシステム、著作権保護管理方法、著作権保護管理端末、プログラム並びに記録媒体

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JP2003256596A
JP2003256596A JP2002055892A JP2002055892A JP2003256596A JP 2003256596 A JP2003256596 A JP 2003256596A JP 2002055892 A JP2002055892 A JP 2002055892A JP 2002055892 A JP2002055892 A JP 2002055892A JP 2003256596 A JP2003256596 A JP 2003256596A
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Tetsuya Iwata
哲弥 岩田
Takehito Abe
剛仁 阿部
Kiyoshi Ueda
清志 上田
Hiroshi Fujii
寛 藤井
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 P2P(ピア・ツー・ピア)コンテンツ流通
に適した著作権保護配信システムを提供する。 【解決手段】 ディジタルコンテンツをネットワークを
介して販売するためのコンテンツ販売端末11と、ネッ
トワーク上のディジタルコンテンツ流通における不正を
監視するための著作権保護管理端末15と、を設ける。
コンテンツ販売端末11には、著作権保護管理端末15
からカプセル化の許諾があった場合に、指定されたコン
テンツに、コンテンツ利用時にコンテンツ利用条件のチ
ェックを行って条件を満たす場合にのみ当該コンテンツ
を利用可能にするカプセル制御プログラムを付加し、こ
れらを一体不可分のカプセルとしてカプセル化するコン
テンツカプセル化実行部25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権保護ディジ
タルコンテンツ配信システムに関し、特に、近年出現し
たP2P(ピア・ツー・ピア;Peer-To-Peer)ファイル
交換、すなわちコンテンツの1次流通のみならず2次流
通も存在するようなコンテンツ流通形態に適応した著作
権保護ディジタルコンテンツ配信方法及びシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化された動画、静止画、音
声、文書、コード情報などの各種のディジタルコンテン
ツを、ネットワークを介して配信するコンテンツ配信シ
ステムが種々提案されている。コンテンツに対する著作
権保護機能を具備したコンテンツ配信システムとして
は、例えば、特開平11−296437号公報「使用期
限付きコンテンツ管理システム、管理方法、および情報
を記録した記録媒体」に開示されているように、一般的
には次のような手法がとられている。
【0003】コンテンツ販売者が、ネットワーク上にコ
ンテンツを流通させる形でコンテンツの販売を行う場
合、コンテンツ販売端末から該当するコンテンツを著作
権保護サーバに渡して、著作権保護サーバにコンテンツ
のカプセル化を依頼し、コンテンツ配信サーバ内にカプ
セルの形でコンテンツを保存する。コンテンツ配信サー
バは、ネットワークにおいて、著作権保護サーバと異な
るノード上に配置されるかもしれないし同一のノード上
に配置されるかもしれない。また、ここで、カプセル化
とは、コンテンツに対し、コンテンツID(識別番号)
情報を付与し、コンテンツ販売者により設定された、価
格、利用時間、利用期間、利用期限、利用品質、利用許
可端末ID、利用許可ユーザID等の利用条件の情報を
付与し、また、著作者、発行者、著作年月日等の著作権
情報を付与し、また、所定の再生用アプリケーションに
より復号可能な暗号化手法により少なくとも一部分を暗
号化し、電子透かし付与を行い、そして、コンテンツ利
用(再生)時にコンテンツ利用条件のチェックを行い、
条件を満たす場合にのみ利用可能にし、条件を満たさな
い場合には利用不可能にするカプセル制御プログラムを
付与し、それらを常に一体として不可分なファイルに加
工することを指す。
【0004】このようなコンテンツ配信サーバを有する
コンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ利用者
には、常に、このカプセルの形式でコンテンツが配布さ
れる。配布されたコンテンツは、コンテンツ利用者の端
末(コンテンツ利用端末)上の所定の再生用アプリケー
ションにより、再生することが可能である。なおこのカ
プセルに格納されたコンテンツは、所定の再生用アプリ
ケーション以外では再生は不可能であり、また復号化も
不可能である。コンテンツ利用端末上で、カプセルから
コンテンツのみを取り出し、また保存したり、というこ
とはできないようになっている。
【0005】そしてこのシステムでは、コンテンツ利用
者が所望のコンテンツをカプセルの形態でコンテンツ配
信サーバからコンテンツ利用端末にダウンロードした
後、そのコンテンツ利用者がそのコンテンツ利用端末に
おいてコンテンツの利用(再生)を要求すると、カプセ
ル中に内包されたカプセル制御プログラムが動作し、こ
のプログラムによって、著作権保護サーバに対して、利
用時間、利用期間、利用期限、利用品質、利用許可端末
ID,利用許可ユーザID等の利用条件を満たしている
かの問い合わせが行われる。著作権保護サーバから利用
条件を満たしているという承認が得られた場合、所定の
再生専用アプリケーションおよびカプセル中に内包され
たカプセル制御プログラムが連携して動作し、暗号化さ
れたカプセル中のコンテンツを復号化し、コンテンツの
再生を行う。もし、利用条件を満たしていないとして著
作権保護サーバから利用拒否通知を受け取った場合、コ
ンテンツ利用端末では、コンテンツの再生は行われない
か、または必要に応じて、コンテンツの書き換え(消去
・使用期限済み表示の埋め込みなど)が行われる。
【0006】また、コンテンツ利用にもとづく利用者へ
の料金の請求は、著作権保護サーバで把握している利用
状況に基づいて、著作権保護サーバが課金決済センタに
アクセスすることにより行われる。
【0007】このような従来の著作権保護機能を具備し
たコンテンツ配信システムにおいては、カプセル化はす
べて著作権保護サーバ上で行われ、また、配信されるべ
きカプセルはすべてコンテンツ配信サーバ上に置かれて
おり、コンテンツの配信は、コンテンツ配信サーバから
コンテンツ利用端末へとクライアント・サーバ形式に行
われている。また著作権保護サーバでは、認証データベ
ースを動作させ、すべてのコンテンツ販売者について、
そして必要に応じてすべてのコンテンツ利用者につい
て、認証データベース用のアカウントをあらかじめ用意
しておく必要がある。
【0008】ところで、ネットワーク内におけるデータ
の配布の形態として、P2P(ピア・ツー・ピア;Peer
-To-Peer)と呼ばれる形態が広まってきた。P2P型の
コンテンツの流通すなわちP2Pコンテンツ流通とは、
コンテンツがネットワーク内に分散配置されている状態
で、ネットワーク内にコンテンツ配信サーバを設置する
ことなくネットワーク内でのコンテンツの流通を可能と
する技術であり、代表的なものとしては、Gnutel
la(グニューテラ)やNapster(ナップスタ
ー)がある。P2Pコンテンツ流通においては、発信す
るコンテンツは各ユーザ端末におかれ、コンテンツを保
有するユーザ端末(ピア)から、コンテンツを求めてい
るユーザ端末(ピア)に、サーバを経由することなく、
また、第三者のユーザ端末を経由することもなく、直
接、コンテンツが配信される。また、P2Pコンテンツ
流通の特徴として、コンテンツ著作者からコンテンツ利
用者にコンテンツを配信する流通形態(以下、1次流通
と呼ぶ)に加え、コンテンツ利用者から他のコンテンツ
利用者にコンテンツを配信する流通形態(以下、2次流
通と呼ぶ)があることがあげられる。
【0009】P2Pコンテンツ流通の一般的なメリット
としては、(1)コンテンツ配信がサーバを介在させず
に行われるため、大量の蓄積装置(ハードディスクな
ど)と高性能のCPUとを要するサーバが不要であり、
サーバ導入のためのコストを削減できること、(2)サ
ーバ管理のための手間および管理コストを削減できるこ
と、(3)コンテンツ配信がサーバを介在せずに行われ
るため、ネットワーク中で処理が集中する箇所(いわゆ
るボトルネック)が発生せず、ネットワーク上でのユー
ザ端末数の増加やコンテンツ流通量の増加に対するスケ
ーラビリティが高いこと、(4)サーバに依頼すること
なくコンテンツの発信が可能であるため、より迅速に、
またサーバにおけるアカウントなどの登録手続きを必要
とせずに、コンテンツを発信できること。また、コンテ
ンツの変更についても、より迅速により柔軟に対応でき
ること、および(5)コンテンツ配信元に限らず、ネッ
トワークにおいて距離がより近い箇所にある他のユーザ
端末上のコンテンツをダウンロードできるため、ネット
ワーク配信コストを削減でき、また、ネットワークリソ
ースを有効活用できる、といった点を挙げることができ
る。
【0010】一方、P2Pコンテンツ流通の一般的なデ
メリットとしては、(1)著作権保護対象のコンテンツ
が、著作者・販売者に無断で、ネットワーク内を2次流
通してしまう可能性がある、(2)上記のような著作権
侵害行為を検出しにくい、および(3)コンテンツの流
通状況、利用状況を把握することが困難である、といっ
た点が挙げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の著作権保護コン
テンツ流通システムは、配信すべきコンテンツをサーバ
に集中して保管することを前提とするため、上述したよ
うなP2Pコンテンツ流通に適応したものではない。
【0012】P2Pコンテンツ流通に適合した著作権保
護コンテンツ流通システムを構築するためには、P2P
コンテンツ流通の特徴から、(1)コンテンツが、コン
テンツ利用端末から他のコンテンツ利用端末へと2次配
信される配信形態が存在する、(2)著作権保護サーバ
にアカウントを有する信頼された特定のユーザでなく、
必ずしも信頼されていない不特定多数のユーザがコンテ
ンツのカプセル化を行い得る、(3)著作権保護サーバ
にアカウントを有しない、必ずしも信頼されていない不
特定多数のユーザがコンテンツを利用(再生)し得る、
といった点への対応が必要となる。かつ、P2Pコンテ
ンツ流通に適応した著作権保護コンテンツ流通システム
の実現にあたっては、P2Pコンテンツ流通の、「コン
テンツ配信処理においてサーバ非介在であるため、ネッ
トワーク中に処理集中箇所(ボトルネック)が発生せ
ず、スケーラビリティが高く、また、サーバのコストお
よびサーバ管理の工数を削減できる」というメリットを
損なわず、かつ、P2Pコンテンツ流通の「ネットワー
ク上を流通するファイルの監視を行いにくい」というデ
メリットを解決することが求められる。
【0013】特に、誰もがコンテンツをカプセル化し得
るため、他者の著作権保護対象のコンテンツを自ら著作
したコンテンツと偽ってコンテンツをカプセル化し不正
に著作権料を得ることがないように、留意しなければな
らない。
【0014】また、利用者等の認証の面からは、従来の
クライアント・サーバ型のコンテンツ流通システムでと
られているように、著作権保護サーバにすべてのコンテ
ンツ利用者およびコンテンツ販売者のユーザアカウント
を登録しておくことは、コンテンツ利用者およびコンテ
ンツ販売者が不特定多数になることから不可能であり、
異なる認証方法を適用する必要がある。
【0015】そこで本発明の目的は、P2Pコンテンツ
流通の「コンテンツ配信処理においてサーバ非介在であ
るため、ネットワーク中に処理集中箇所が発生せず、ス
ケーラビリティが高く、また、サーバのコストおよびサ
ーバ管理の工数を削減できる」というメリットを損なわ
ずに、かつ、P2Pコンテンツ配信の「ネットワーク上
を流通するファイルの監視を行いにくい」というデメリ
ットを解決し、P2Pコンテンツ配信に適応した著作権
管理を実現できる著作権保護コンテンツ配信方法及びシ
ステムと、著作権保護管理方法及び著作権保護管理端末
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の著作権保護配信
方法は、ディジタルコンテンツをネットワークを介して
販売するためのコンテンツ販売端末と、ネットワーク上
のディジタルコンテンツ流通における不正を監視するた
めの著作権保護管理端末と、を備えるコンテンツ配信シ
ステムにおける著作権保護コンテンツ配信方法であっ
て、コンテンツ販売端末において、著作権保護管理端末
にカプセル化の可否を照会し、著作権保護管理端末から
カプセル化の許諾があった場合に、指定されたコンテン
ツに対し、コンテンツIDと販売条件と著作権情報とを
付与し、コンテンツ利用時にコンテンツ利用条件のチェ
ックを行って条件を満たす場合にのみそのコンテンツを
利用可能にするカプセル制御プログラムを付加し、その
コンテンツ、コンテンツID、販売条件、著作権情報及
びカプセル制御プログラムを一体不可分のカプセルとし
てカプセル化し、コンテンツ利用端末からの要求に基づ
いてカプセルをコンテンツ利用端末に転送し、コンテン
ツ利用端末からのカプセル利用の可否の照会が行われた
場合に、利用条件に基づいてカプセル利用の可否を判定
し、判定結果をコンテンツ利用端末に通知し、著作権保
護管理端末において、コンテンツ販売端末によりコンテ
ンツカプセル化可否照会が行われた場合に、コンテンツ
カプセル化可否を判断し、その結果をそのコンテンツ販
売端末に通知する。
【0017】本発明の著作権保護コンテンツ配信システ
ムは、ディジタルコンテンツをネットワークを介して販
売するためのコンテンツ販売端末と、ネットワーク上の
ディジタルコンテンツ流通における不正を監視するため
の著作権保護管理端末と、を備え、ネットワークには、
ネットワークを介して得たディジタルコンテンツを再生
あるいは利用するためのコンテンツ利用端末が接続可能
であり、コンテンツ販売端末は、著作権保護管理端末に
カプセル化の可否を照会する手段と、著作権保護管理端
末からカプセル化の許諾があった場合に、指定されたコ
ンテンツに対し、コンテンツIDと販売条件と著作権情
報とを付与し、コンテンツ利用時にコンテンツ利用条件
のチェックを行って条件を満たす場合にのみそのコンテ
ンツを利用可能にするカプセル制御プログラムを付加
し、そのコンテンツ、コンテンツID、販売条件、著作
権情報及びカプセル制御プログラムを一体不可分のカプ
セルとしてカプセル化する手段と、コンテンツ利用端末
からの要求に基づいてカプセルをコンテンツ利用端末に
転送する手段と、コンテンツ利用端末からのカプセル利
用の可否の照会が行われた場合に、利用条件に基づいて
カプセル利用の可否を判定し、判定結果をコンテンツ利
用端末に通知する手段と、を有し、著作権保護管理端末
は、著作権保護対象のコンテンツに関する情報を格納す
るデータベースと、コンテンツ販売端末からコンテンツ
カプセル化可否照会が入力した場合に、データベースを
参照してコンテンツカプセル化可否を判断し、その結果
をそのコンテンツ販売端末に通知する手段と、を有す
る。
【0018】本発明の著作権保護管理方法は、ディジタ
ルコンテンツをネットワークを介して販売するためのコ
ンテンツ販売端末と、ネットワークを介して得たディジ
タルコンテンツを再生あるいは利用するためのコンテン
ツ利用端末とを備え、カプセルによってコンテンツが流
通するコンテンツ配信システムにおける著作権保護管理
方法であって、コンテンツ販売端末によりコンテンツカ
プセル化可否照会が行われた場合に、コンテンツカプセ
ル化可否を判断し、その結果をそのコンテンツ販売端末
に通知し、カプセルは、コンテンツに対し、コンテンツ
IDと販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利
用時にコンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満
たす場合にのみそのコンテンツを利用可能にするカプセ
ル制御プログラムを付加し、そのコンテンツ、コンテン
ツID、販売条件、著作権情報及びカプセル制御プログ
ラムを一体不可分としたものである。
【0019】本発明の著作権保護管理端末は、ディジタ
ルコンテンツをネットワークを介して販売するためのコ
ンテンツ販売端末と、ネットワークを介して得たディジ
タルコンテンツを再生あるいは利用するためのコンテン
ツ利用端末とを備え、カプセルによってコンテンツが流
通するコンテンツ配信システムで使用される著作権保護
管理端末であって、著作権保護対象のコンテンツに関す
る情報を格納するデータベースと、コンテンツ販売端末
からコンテンツカプセル化可否照会が入力した場合に、
データベースを参照してコンテンツカプセル化可否を判
断し、その結果をそのコンテンツ販売端末に通知する手
段と、を有し、カプセルは、コンテンツに対し、コンテ
ンツIDと販売条件と著作権情報とを付与し、コンテン
ツ利用時にコンテンツ利用条件のチェックを行って条件
を満たす場合にのみそのコンテンツを利用可能にするカ
プセル制御プログラムを付加し、そのコンテンツ、コン
テンツID、販売条件、著作権情報及びカプセル制御プ
ログラムを一体不可分としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明
の実施の一形態のコンテンツ配信システムの全体構成を
示すブロック図である。
【0021】図1に示すように、このコンテンツ配信シ
ステムでは、ネットワーク10に対し、このネットワー
ク10を介してディジタルコンテンツを販売するための
コンテンツ販売端末11と、ネットワーク10を介して
得たディジタルコンテンツを再生あるいは利用するため
のコンテンツ利用端末13と、ネットワーク10上のデ
ィジタルコンテンツ流通における不正を監視するための
著作権保護管理端末15と、利用者−販売者間の課金決
済を行うための課金決済センタ16とが接続されてい
る。ここでは、コンテンツ販売端末11及びコンテンツ
利用端末13はそれぞれ1つずつしか図示されていない
が、実際には、通常の場合、コンテンツ販売端末11は
コンテンツの販売者ごとあるいはコンテンツごとなどに
多数存在してネットワーク10に接続しているであろう
し、同様に、コンテンツ利用端末13も利用者ごとある
いはコンテンツごとなどに多数存在してネットワーク1
0に接続している。著作権保護管理端末15は、通常、
ネットワーク10上に1つのみ存在するが、複数あって
もかまわない。それら複数の著作権保護管理端末15を
コンテンツの種別(例えば、動画、静止画などの別)ご
とやコンテンツごとに使い分ける方法もあるであろう
し、耐障害性を考慮してすべての著作権保護管理端末1
5を同様に動作させる方法もありうる。
【0022】課金決済センタ16は、例えば、利用者−
販売者間で実際の通貨ではなくコミュニティ通貨のよう
なもので決済を行う場合には、コミュニティ通貨決済セ
ンタのようなものであってもかまわない。また、コンテ
ンツ自体は無料であるが、単に有限回数の利用や有限期
間の利用に限定したり、コンテンツの利用状況、流通状
況を把握したりするために著作権保護を必要とする場合
などには、課金決済センタ16が存在しない形態もあり
うる。
【0023】ここでネットワーク10としては、インタ
ーネットなどのIP(internet protocol)ネットワーク
や意味情報ネットワークが想定されるが、それ以外のネ
ットワークでも構わない。このコンテンツ配信システム
では、コンテンツ販売端末11、コンテンツ利用端末1
3、著作権保護管理端末15及び課金決済センタ16の
相互間での通信やデータの交換、後述するカプセルの配
信などは、すべてネットワーク10を介して行われる。
【0024】次に、コンテンツ販売端末11について、
図2を用いて説明する。
【0025】コンテンツ販売端末11は、コンテンツ販
売者12によって使用されるものであり、コンテンツ販
売者12が配信しようとするコンテンツが入力されるコ
ンテンツ入力部21と、入力されたコンテンツを保存す
るカプセル化前コンテンツ保存部22と、コンテンツ販
売者12からのカプセル化要求が入力するカプセル化要
求入力部23と、コンテンツ販売者12から販売条件
(以下、利用条件とも呼ぶ)すなわち、価格、利用時
間、利用期間、利用期限、利用品質、利用許可端末I
D、利用許可ユーザID等の情報が入力する販売条件入
力部24と、入力されたカプセル化要求及び販売条件に
基づき、カプセル化前コンテンツ保存部22内に格納さ
れているコンテンツのカプセル化を実行するコンテンツ
カプセル化実行部25と、コンテンツのカプセル化に際
して著作権保護管理端末15に対してカプセル化の可否
を照会し、著作権保護管理端末15から承諾が得られた
場合にのみコンテンツカプセル化実行部25でのカプセ
ル化の実行を許容するコンテンツカプセル化可否照会部
26と、コンテンツカプセル化実行部25で形成された
カプセルを保存するカプセル保存部27と、コンテンツ
利用端末13からのカプセル検索要求を受け付けてカプ
セル保存部27を検索し検索結果をコンテンツ利用端末
13に返すカプセル検索応答部28と、コンテンツ利用
端末13から要求されたカプセルをそのコンテンツ利用
端末13に配信するカプセル配信部29と、を備えてい
る。
【0026】ここでコンテンツカプセル化実行部25
は、カプセル化前コンテンツ保存部22に格納されたコ
ンテンツのうちカプセル化要求によって指定されたコン
テンツに対し、コンテンツID(識別番号)情報、コン
テンツ販売者12により設定された販売条件の情報、著
作権情報などを付与するとともに、所定の再生用アプリ
ケーションにより復号可能な暗号化手法によってコンテ
ンツの少なくとも一部分の暗号化とコンテンツへの電子
透かし付与を行い、カプセル制御プログラムを付加し、
これらのものが一体不可分のものとして内包されたカプ
セルを形成する。ここでカプセル制御プログラムは、コ
ンテンツ販売端末11に対してカプセル利用可否照会を
行うなどしてコンテンツ利用(再生)時にコンテンツ利
用条件のチェックを行い、条件を満たす場合にのみその
コンテンツの利用(再生)を可能にし、条件を満たさな
い場合には利用(再生)を不可能にするプログラムであ
る。
【0027】またこのコンテンツ販売端末11は、コン
テンツ利用端末13からのカプセル利用可否の照会に応
答するために、利用者認証データベース(DB)31
と、利用認証データベース31を参照して利用者の認証
を行う利用者認証部32と、カプセル利用可否判定部3
3とを備えている。コンテンツ利用端末13にカプセル
が転送され、そのコンテンツ利用端末13においてコン
テンツ利用者がコンテンツ利用(再生)要求を行った場
合に、後述するように、カプセルに内包されたカプセル
制御プログラムによりコンテンツ利用端末13からコン
テンツ販売端末11に対してカプセル利用の可否の照会
が行われることがある。そのような場合に、カプセル利
用可否判定部33は、利用者認証部32によって利用者
の認証を行わせるとともに利用者認証データベース31
から利用者情報を取得し、その利用者に対する利用条件
に基づいてカプセル利用の可否を判定し、その結果をコ
ンテンツ利用端末13に通知する。
【0028】さらにコンテンツ販売端末11は、上述し
たコンテンツ利用要求にもとづくカプセル利用可否判定
を契機として、コンテンツ利用状況を把握、あるいは必
要に応じて修正するとともに、そのコンテンツ利用状況
を必要に応じて著作権保護管理端末15に通知するコン
テンツ利用状況管理部34と、把握したコンテンツ利用
状況を格納するコンテンツ利用状況管理データベース
(DB)35と、把握したコンテンツ利用状況に基づい
て、必要に応じて課金決済センタ16にアクセスするこ
とにより利用者への課金を行う課金決済センタアクセス
部36と、を備えている。なお、上述したカプセル利用
可否判定部33において、利用時間や利用回数などの履
歴に応じてカプセル利用の可否を判定する場合には、コ
ンテンツ利用状況管理データベース35に格納されたコ
ンテンツ利用状況を参照するようにすればよい。
【0029】次に、コンテンツ利用端末13について、
図3を用いて説明する。
【0030】コンテンツ利用端末13は、コンテンツ販
売端末11から配信されたカプセルを蓄積し、そのカプ
セル内のコンテンツを再生してコンテンツ利用者14に
対して出力(提示)するものである。コンテンツ利用端
末13は、コンテンツ利用者14が再生したいと思うカ
プセル(コンテンツ)を検索するために、コンテンツ利
用者14からのカプセル検索条件が入力するカプセル検
索条件入力部41と、入力した検索条件をコンテンツ販
売端末11に送信し、コンテンツ販売端末11からの検
索結果を受信するカプセル検索部42と、得られた検索
結果をコンテンツ利用者14に対して表示するカプセル
検索結果表示部43と、コンテンツ利用者14からのカ
プセルダウンロード要求を受け付けるカプセルダウンロ
ード要求入力部44と、カプセルダウンロード要求によ
って指定されたカプセル(コンテンツ)をコンテンツ販
売端末11からダウンロードするカプセルダウンロード
部45と、ダウンロードされたカプセルを蓄積するカプ
セル蓄積部46と、コンテンツ利用者14からのカプセ
ル利用要求(再生要求)を受け付けるカプセル利用要求
入力部47と、再生するために必要な所定のアプリケー
ションソフトウェアを備え、カプセル内のコンテンツを
再生してコンテンツ利用者14に対して出力するカプセ
ル再生出力部48と、所定の復号用のアプリケーション
プログラムを備えるとともに、カプセルに内包されたカ
プセル制御プログラムを実行するカプセル制御プログラ
ム実行部49と、を備えている。カプセル制御プログラ
ム実行部49は、カプセル制御プログラムを実行して、
コンテンツ販売端末11へのカプセル利用可否照会を行
い、その照会結果にもとづいてカプセルの利用を制限
し、さらに、必要に応じて、コンテンツ利用時に著作権
保護管理端末15にコンテンツ利用状況を通知する。
【0031】次に、著作権保護管理端末15について、
図4を用いて説明する。
【0032】著作権保護管理端末15は、著作権保護の
対象となるコンテンツに関する情報を格納した著作権保
護対象コンテンツデータベース(DB)51と、コンテ
ンツ販売端末11からコンテンツカプセル化可否照会が
行われた場合に、著作権保護対象コンテンツデータベー
ス51を参照してそのコンテンツのカプセル化の可否を
判断し、その結果をそのコンテンツ販売端末11に通知
するコンテンツカプセル化可否判定部52と、コンテン
ツ販売端末11及びコンテンツ利用端末13のいずれか
一方あるいは双方から通知されるコンテンツ利用状況通
知を受け付け、コンテンツ利用状況を把握するネットワ
ーク内全コンテンツ利用状況管理部53と、把握したコ
ンテンツ利用状況を格納するネットワーク内全コンテン
ツ利用状況管理データベース(DB)54と、把握した
コンテンツ利用状況を解析し、不正なコンテンツ利用や
コンテンツ利用状況情報の改ざんによる不正な課金がネ
ットワーク内で行われていないか検出する不正課金・不
正利用検査部55と、を備えている。著作権保護対象コ
ンテンツデータベース51は、市中に流通している著作
権保護対象コンテンツのファイル名や内容などの特性
や、著作者が許諾する販売条件をデータベース化したも
のである。
【0033】次に、このコンテンツ配信システムの動作
を説明する。
【0034】まず、コンテンツをカプセル化する場合の
処理について、図5を用いて説明する。
【0035】コンテンツ販売者12は、コンテンツ販売
端末11(図2参照)において、配信したいコンテンツ
をコンテンツ入力部21により入力する(ステップ10
1)。この際、コンテンツがコンテンツ販売端末11内
の記憶装置内に予め格納されているとして、入力パラメ
ータとして、コンテンツの内容を示すコンテンツ内容、
コンテンツがどのように符号化されているかを示すコン
テンツ符号化種別、コンテンツが保存されているディレ
クトリを示すコンテンツ保存ディレクトリ名、コンテン
ツの名称であるコンテンツ名を入力する。入力されたコ
ンテンツは、カプセル化前コンテンツ保存部22に保存
される。コンテンツの配信にあたってはカプセル化を行
う必要があるため、次にコンテンツ販売者12は、カプ
セル化要求入力部23により、カプセル化要求を入力す
る(ステップ102)。カプセル化要求は、コンテンツ
カプセル化実行部25に送信される。コンテンツカプセ
ル化実行部25は、コンテンツ販売者12に、価格、利
用時間、利用期間、利用期限、利用品質、利用許可端末
ID、利用許可ユーザID等の利用条件(販売条件)の
入力を求め、コンテンツ販売者12は、販売条件入力部
24よりそれらの販売条件を入力する(ステップ10
3)。この販売条件は、コンテンツカプセル化実行部2
5に送られる。なお、上述した販売条件のほかに、コン
テンツのカプセル化要求の際には、コンテンツ名称、利
用許諾契約書、著作権情報、カプセル化パスワードなど
をパラメータとして入力する。
【0036】本実施の形態のコンテンツ配信システムで
は、コンテンツのカプセル化の実行自体はコンテンツ販
売端末11内で行われるが、P2Pコンテンツ流通にお
いては信頼できない不特定多数者がコンテンツをカプセ
ル化するため、販売者が作成していない、他者が作成し
たコンテンツを自ら作成したコンテンツと偽ってカプセ
ル化することを防ぐため、コンテンツカプセル化実行部
25は、カプセル化を実行する前に、コンテンツカプセ
ル化可否照会部26を経由して、著作権保護管理端末1
5に、コンテンツのカプセル化の可否を照会する(ステ
ップ104)。コンテンツカプセル化可否照会では、パ
ラメータとして、自ユーザID、コンテンツ名称、コン
テンツ内容、販売条件、利用許諾契約書、著作権情報を
送信する。コンテンツカプセル化可否照会は、著作権保
護管理端末15(図4参照)のコンテンツカプセル化可
否判定部51に伝えられ、コンテンツカプセル化可否判
定部51は、著作権保護対象コンテンツデータベース5
2を参照してコンテンツのカプセル化が、著作権上また
販売条件上、問題ないかどうかを判定する。判定の結
果、カプセル化可能であればカプセル化可通知が、カプ
セル化不可能であれば、カプセル化不可通知が、コンテ
ンツ販売端末11に通知される(ステップ105)。
【0037】ここで、著作権保護管理端末15における
コンテンツカプセル化可否判定の方法について説明す
る。
【0038】コンテンツ販売者であるAさんがコンテン
ツのカプセル化を希望した場合を考えると、Aさんのコ
ンテンツ販売端末11から著作権保護管理端末15にコ
ンテンツカプセル化可否照会がなされる。上述したよう
に、著作権保護管理端末15の著作権保護対象コンテン
ツデータベース52には、著作権保護対象コンテンツ
(レーベルの楽曲、映像など)に関し、実際のコンテン
ツの実体、許容販売条件(価格帯、利用可能回数な
ど)、著作権情報(著作者名、著作物名、著作年月
日)、違反コンテンツと判定するために使用されるキー
ワード群が格納されている。そして、コンテンツカプセ
ル化可否の判定に際しては、例えば、(1)データベー
ス52中に含まれる各著作権保護対象コンテンツごとに
それらに対応する違反コンテンツと判定するために使用
されるキーワード群と比較し、カプセル化希望コンテン
ツの名称にそれらのキーワードが含まれていないかどう
かをチェックする、(2)音響指紋技術を用いた判断、
あるいは、著作権保護対象コンテンツに電子透かしを埋
め込むことにより、カプセル化希望コンテンツの実体
が、データベース中に含まれる各著作権保護対象コンテ
ンツと一致していないか、あるいは、それらの音質を変
化させたものではないか、あるいは、それらの一部分を
切り出したものになっていないか、あるいは、それらの
一部分を切り出したものになっていないかをチェックす
る、(3)希望販売条件が許容販売条件の範囲内に入っ
ているかどうかをチェックする、などのチェックの1つ
を用いて、あるいはこれらを組み合わせればよい。
【0039】著作権保護管理端末15からのカプセル化
可(不可)通知は、コンテンツ販売端末11において、
コンテンツカプセル化可否照会部26を経由して、コン
テンツカプセル化実行部25に伝えられる。コンテンツ
カプセル化可の場合は、コンテンツカプセル化が実行さ
れ(ステップ106)、生成されたカプセルがカプセル
保存部27に保存される(ステップ107)。コンテン
ツカプセル化不可の場合は、コンテンツカプセル化は行
われない。なお、コンテンツのカプセル化が実行された
時点で、コンテンツ販売者14に対し、コンテンツ名
称、コンテンツID及びカプセルIDを提示してコンテ
ンツのカプセル化が終了したことを通知するとともに、
パラメータとして自ユーザID、コンテンツ名称、コン
テンツ内容、販売条件、利用許諾契約書、著作権情報、
コンテンツID及びカプセルIDを含むコンテンツカプ
セル化終了通知を著作権保護管理端末15に送信するこ
とが好ましい。
【0040】また、コンテンツのカプセル化に際して
は、カプセルのファイル名を、もとのコンテンツのファ
イル名を含む名称にしておくことが望ましい。なぜな
ら、P2Pコンテンツ流通におけるコンテンツ検索は、
一般に、ファイル名に所定のキーワードが含まれるかど
うかにより行われるからである。
【0041】次に、カプセルをコンテンツ利用端末13
に配信する場合の処理について、図6を用いて説明す
る。
【0042】コンテンツ利用端末13(図3参照)にお
いて、コンテンツ利用者14は、その求めるコンテンツ
の検索条件をカプセル検索条件入力部41により入力す
る(ステップ111)。検索条件としては、例えば、カ
プセル名が含むべきキーワードが用いられる。この検索
条件はカプセル検索部42に通知され、カプセル検索部
42から、コンテンツ販売端末11に対して検索要求が
通知される(ステップ112)。コンテンツ販売端末1
1では、カプセル検索応答部28においてこの検索要求
を受信し、カプセル検索応答部28は、検索要求におい
て指定された検索条件で、カプセル保存部27に蓄積さ
れているカプセルを検索する。検索条件にマッチするカ
プセルが見つかった場合、カプセル検索応答部28は、
検索要求元のコンテンツ利用端末13に対してカプセル
検索結果を通知する(ステップ113)。このカプセル
検索結果には、検索でヒットしたカプセルの個数(検索
結果数)と、ヒットしたカプセルごとの、コンテンツ利
用端末13がカプセルをダウンロードする際に必要な、
例えば、カプセル名、カプセルID、該当するコンテン
ツ販売端末11のIPアドレス、ダウンロード用のポー
ト番号(TCP(transmission control protocol)での
ポート番号)などの情報が含まれる。
【0043】コンテンツ利用端末13において、このカ
プセル検索結果は、カプセル検索部42において受信さ
れ、カプセル検索結果表示部43を経由して、コンテン
ツ利用者14に対して表示される(ステップ114)。
コンテンツ利用者14は、表示されたカプセル検索結果
の中からダウンロードしたいカプセルを選択し、カプセ
ルダウンロード要求入力部44を通じて、カプセルダウ
ンロード部45に、カプセル名を指定することによりカ
プセルダウンロード要求を入力する(ステップ11
5)。カプセルダウンロード部45は、選択されたカプ
セルを保有するコンテンツ販売端末11のIPアドレ
ス、ダウンロード用のポート番号に基づいて、そのコン
テンツ販売端末11に、カプセル名とカプセルIDをパ
ラメータとして含むカプセルダウンロード要求を通知す
る(ステップ116)。選択されたカプセルを保有する
コンテンツ販売端末11は、カプセル配信部29におい
てこのカプセルダウンロード要求を受け取り、カプセル
配信部29は、カプセル保存部27から該当するカプセ
ルを読み出し、コンテンツ利用端末13にカプセルを送
信する。コンテンツ利用端末13は、そのカプセルダウ
ンロード部29によりカプセルを受信し、カプセル蓄積
部46に保存する(ステップ118)。
【0044】次に、コンテンツ利用者14がカプセルを
利用(再生)する場合の処理について、図7を用いて説
明する。
【0045】コンテンツ利用者14は、コンテンツ利用
端末13に対し、カプセル利用要求入力部47を通じ
て、カプセル名及び利用希望条件を入力することによ
り、カプセルの利用要求を通知する(ステップ12
1)。カプセル利用要求入力部47がカプセル利用通知
を受信すると、カプセル蓄積部46から該当するカプセ
ルが取り出され、必要に応じて所定の再生用アプリケー
ションと連携して、カプセル制御プログラム実行部49
により、カプセルに内包されていたカプセル制御プログ
ラムが実行される。
【0046】ここで、カプセル制御プログラムは、あら
かじめカプセルに内包されていた、コンテンツ販売端末
アドレス情報にもとづき、コンテンツ販売端末11に対
し、カプセル利用条件を満たしているか確認するため、
カプセル利用可否照会を行う(ステップ122)。カプ
セル利用可否照会では、パラメータとして、利用者ユー
ザID、利用者端末ID、カプセル名、カプセルID、
コンテンツID、既利用時間、利用者ユーザアカウント
パスワード及び利用希望条件が用いられる。コンテンツ
販売端末11では、カプセル利用可否判定部33におい
て、このカプセル利用可否照会が受信される。するとカ
プセル利用可否判定部33は、必要に応じて利用者認証
を行い、利用者情報を取得する。この場合、利用者認証
のためのユーザアカウントは、コンテンツ販売端末11
が発行する必要がある。なお、この認証メカニズムで
は、ネットワーク10上に複数のコンテンツ販売端末1
1がある場合、それぞれのコンテンツ販売端末11で独
自の認証メカニズムを使用して、独自にユーザアカウン
トを発行すればいいことに注意されたい。
【0047】カプセル利用可否判定部33は、その後、
カプセルに設定した販売条件(利用条件)と、利用者認
証データベース31から取得した利用者情報とを照合
し、カプセル利用の可否を判定する。販売条件において
利用回数や利用時間などが規定されている場合には、カ
プセル利用可否判定部33は、コンテンツ利用状況管理
データベース35に蓄積されているコンテンツ利用状況
をも参照して、カプセル利用の可否を判定する。カプセ
ル化利用可であれば、コンテンツ利用端末にカプセル利
用可通知を行う(ステップ123)。また同時に、コン
テンツ利用状況管理部34は、必要に応じて(例えば、
利用条件が利用回数で規定されている場合であって、こ
れまでの利用回数をコンテンツ利用状況管理データベー
ス35に蓄積しており、今回の利用により、利用回数を
インクリメントする必要があるなどの場合に)、コンテ
ンツ利用状況管理データベース35を更新する。コンテ
ンツ利用状況管理部34は、さらに、必要に応じて著作
権保護管理端末15に対してコンテンツ利用状況を通知
する(ステップ124)。課金を行うべきすなわち利用
者から利用料金を徴収すべきときは、コンテンツ利用状
況管理部34は、コンテンツ利用状況にもとづき、課金
決済センタアクセス部36を通じて、課金決済センタ1
6に対して課金決済を依頼する(ステップ125)。こ
の際、利用者ユーザID、販売者ユーザID、課金額な
どが課金決済要求として課金決済センタ16に通知され
る。課金決済センタ16は、コンテンツ販売端末11に
対して、課金決済要求受付通知を送信する(ステップ1
26)。
【0048】ここで、カプセル利用の可否の判定方法に
ついて説明する。コンテンツ販売者12であるAさん
が、ある音楽を2回再生可能な、再生回数以外の利用制
限はまったくないカプセルを生成し、このカプセルのI
Dが2256であったとして、このカプセルを販売した
ものとする。
【0049】まず、このカプセルがBさん(コンテンツ
利用者)に渡ったとして、Bさんからカプセル利用可否
照会があったする。このとき、Aさんのコンテンツ販売
端末内のコンテンツ利用状況管理データベース35で
は、カプセルIDごとに利用回数カウンタが設けられて
おり、カプセルID=2256の利用回数カウンタがイ
ンクリメントされて1になる。カプセルの利用可能回数
については、コンテンツカプセル化実行部25から情報
を得て、2以下であるので、利用可と判断される。その
結果、Aさんのコンテンツ販売端末11からBさんのコ
ンテンツ利用端末13に対して、カプセル利用可通知が
送られる。
【0050】次に、コンテンツ利用者であるCさんから
カプセル利用可否照会があったとする。その結果、カプ
セルID=2256の利用回数カウンタがインクリメン
トされて2になる。カプセル利用可能回数は2以下であ
るので、この場合も、利用可と判断され、Aさんのコン
テンツ販売端末11からCさんのコンテンツ利用端末1
3に対して、カプセル利用可通知が送られる。
【0051】次に、コンテンツ利用者であるDさんから
カプセル利用可否照会があったとする。その結果、カプ
セルID=2256の利用回数カウンタがインクリメン
トされて3になる。カプセル利用可能回数は2以下であ
るので、この場合は、利用不可と判断され、Aさんのコ
ンテンツ販売端末11からDさんのコンテンツ利用端末
13に対して、カプセル利用不可通知が送られる。
【0052】このようにして、カプセル利用の可否の判
定が行われる。
【0053】コンテンツ利用端末13では、コンテンツ
販売端末11からコンテンツ利用可通知を受け取った場
合、カプセルに内包されている暗号化されているコンテ
ンツが、所定の再生用アプリケーションとの連携によ
り、復号される。そしてそのコンテンツは、カプセル再
生出力部(所定の再生用アプリケーション)48を通じ
て、コンテンツ利用者14に対して再生表示される(ス
テップ128)。その際、コンテンツ利用端末13から
も、カプセル制御プログラムにより、カプセルに内包さ
れた著作権保護管理端末アドレスにもとづいて、著作権
保護管理端末15にコンテンツ利用状況通知が行われる
(ステップ127)。
【0054】コンテンツ販売端末11からそしてコンテ
ンツ利用端末13から著作権保護管理端末15に通知さ
れたコンテンツ利用状況通知は、著作権保護管理端末1
5内のネットワーク内全コンテンツ利用状況管理部53
により、ネットワーク内全コンテンツ利用状況管理デー
タベース54に蓄積される。不正課金・不正利用検査部
55により、このネットワーク内全コンテンツ利用状況
管理データベース内のデータの整合性が検査され、不正
なコンテンツの利用や、利用情報の改ざんによる利用者
への不正課金が行われていないかがチェックされる。こ
の場合、コンテンツ利用状況通知には、パラメータとし
て、利用者ユーザID、利用者端末ID、カプセル名、
カプセルID、コンテンツID、既利用時間、利用希望
条件などが含まれる。
【0055】一方、コンテンツ販売端末11のカプセル
利用可否判定部33においてカプセル利用不可と判定さ
れた場合、コンテンツ利用端末13にはカプセル利用不
可通知が行われる。この場合、コンテンツ利用端末13
でのカプセル利用処理は中断され、カプセルの利用はで
きない。また、必要に応じて(例えば、期限付きのコン
テンツにおいて期限が過ぎたときにコンテンツ内容を改
変したい場合など)、カプセル内のコンテンツの書き換
えが、カプセル制御プログラムにより行われる。さら
に、コンテンツ販売端末11においては、必要に応じ
て、カプセル利用不可判定と同時にコンテンツ利用状況
管理データベース35の書き換えが行われる。
【0056】ここで、コンテンツの不正利用などを検出
するために著作権保護管理端末15で行われる手順につ
いて説明する。
【0057】上述したように、コンテンツの利用時に
は、カプセル制御プログラムによってコンテンツ利用端
末13から著作権保護管理端末15にコンテンツ利用状
況通知がなされ、また、コンテンツ販売端末11に対し
てカプセル利用可否照会がなさ、コンテンツ販売端末1
1はこのカプセル利用可否照会を契機として、著作権保
護管理端末15にコンテンツ利用状況通知を行うものと
する。著作権保護管理端末15はこれら2つのコンテン
ツ利用状況通知を比較することによって、不正利用、不
正課金を検出することができる。具体的には、コンテン
ツ利用端末13からコンテンツ利用状況通知がなく、コ
ンテンツ販売端末11のみからコンテンツ利用状況通知
があった場合には、コンテンツ販売端末11が不正に課
金をしていると検出する。コンテンツ販売端末11から
コンテンツ利用状況通知がなく、コンテンツ利用端末1
3からのみコンテンツ利用状況通知があった場合には、
カプセル化されたコンテンツが想定外の手法(例えば、
コンテンツカプセル利用可否通知のパケットを偽造した
なりすましパケットの作成等)により、カプセル化コン
テンツの再生に成功し、不正に利用したと検出する。さ
らに、コンテンツ利用端末13からのコンテンツ利用状
況通知とコンテンツ販売端末11からのコンテンツ利用
状況通知が一致しない場合には、どちらか、あるいは双
方が情報を改ざんしたと検出する。
【0058】以上、本発明の好ましい実施の形態のコン
テンツ配信システムを説明したが、このシステムにおい
て、上述したコンテンツ販売端末11、コンテンツ利用
端末13、著作権保護管理端末15及び課金決済センタ
16は、いずれも、それを実現するためのコンピュータ
プログラムを、サーバ用コンピュータやパーソナルコン
ピュータ(パソコン)などのコンピュータに読み込ま
せ、そのプログラムをそのコンピュータ上で実行させる
ことによっても実現できる。例えば、コンテンツ販売端
末11はコンテンツ販売端末用プログラムを、著作権保
護管理端末15は著作権保護管理端末用プログラムを、
それぞれコンピュータ上で実行することにより実現され
る。これらのプログラムは、磁気テープやCD−ROM
などの記録媒体によって、あるいは、インターネットな
どのネットワークを介して、コンピュータに読み込まれ
る。
【0059】このようなコンピュータは、一般的に、中
央処理装置(CPU)と、プログラムやデータを格納す
るためのハードディスク装置と、主メモリと、キーボー
ドやマウス、さらには必要に応じてコンテンツを入力す
るためのイメージスキャナなどの入力装置と、CRTや
液晶ディスプレイ、オーディオスピーカなどの表示装置
と、磁気テープやCD−ROM等の記録媒体を読み取る
読み取り装置と、ネットワーク10に接続するためのイ
ンタフェース部と、から構成されている。ハードディス
ク装置、主メモリ、入力装置、表示装置、読み取り装
置、インタフェース部は、論理的には、いずれも中央処
理装置に接続している。このコンピュータでは、上述し
た各端末や課金決済センタのいずれかの機能を実行する
コンピュータプログラムを格納した記録媒体を読み取り
装置に装着し、記録媒体からプログラムを読み出してハ
ードディスク装置に格納し、あるいは、インタフェース
部を介してそのようなプログラムを読み込んでハードデ
ィスク装置に格納し、ハードディスク装置に格納された
プログラムを中央処理装置が実行することにより、上述
したような各端末や課金決済センタとしての機能が発現
することになる。
【0060】以上、本発明を実施の形態に基づいて具体
的に説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々に変更可能であることはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
2Pコンテンツ流通に適応した、すなわちP2Pコンテ
ンツ流通の特徴である(1)コンテンツの2次流通、
(2)必ずしも信頼されていない不特定多数のユーザに
よるカプセル化の可能性及び(3)必ずしも信頼されて
いない不特定多数のユーザによるコンテンツ利用(再
生)可能性、を考慮し、かつ、コンテンツ配信において
サーバ非介在であると同時に、著作権保護機能において
も大部分の処理においてサーバ非介在としネットワーク
中の処理集中箇所を極力なくすことにより高いスケーラ
ビリティを有するというP2Pコンテンツ流通のメリッ
トを担保し、かつ、ネットワーク上を流通するファイル
の不正監視も実現することにより、P2Pコンテンツ流
通のデメリットを解消した、コンテンツ配信システムが
構築可能である。
【0062】また、このコンテンツ配信システムによ
り、P2Pコンテンツ配信で、著作者・販売者が、利用
者から著作物利用料金を徴収することが可能であり、P
2Pコンテンツ配信ビジネスの展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のコンテンツ配信システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにおけるコンテンツ販売端
末の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すシステムにおけるコンテンツ利用端
末の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すシステムにおける著作権保護管理端
末の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したシステムにおけるカプセル生成時
の処理を示す端末間シーケンス図である。
【図6】図1に示したシステムにおけるカプセル配信時
の処理を示す端末間シーケンス図である。
【図7】図1に示したシステムにおけるカプセル利用時
の処理を示す端末間シーケンス図である。
【符号の説明】 10 ネットワーク 11 コンテンツ販売端末 12 コンテンツ販売者 13 コンテンツ利用端末 14 コンテンツ利用者 15 著作権保護管理端末 16 課金決済センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 清志 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 藤井 寛 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA03 BA07 BB10 CA16 5B082 EA11 GA12 GA13

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルコンテンツをネットワークを
    介して販売するためのコンテンツ販売端末と、前記ネッ
    トワーク上のディジタルコンテンツ流通における不正を
    監視するための著作権保護管理端末と、を備えるコンテ
    ンツ配信システムにおける著作権保護コンテンツ配信方
    法であって、 前記コンテンツ販売端末において、 前記著作権保護管理端末にカプセル化の可否を照会し、 前記著作権保護管理端末からカプセル化の許諾があった
    場合に、指定されたコンテンツに対し、コンテンツID
    と販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利用時
    にコンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満たす
    場合にのみ当該コンテンツを利用可能にするカプセル制
    御プログラムを付加し、当該コンテンツ、前記コンテン
    ツID、前記販売条件、前記著作権情報及び前記カプセ
    ル制御プログラムを一体不可分のカプセルとしてカプセ
    ル化し、 コンテンツ利用端末からの要求に基づいて前記カプセル
    を前記コンテンツ利用端末に転送し、 前記コンテンツ利用端末からのカプセル利用の可否の照
    会が行われた場合に、利用条件に基づいてカプセル利用
    の可否を判定し、判定結果を前記コンテンツ利用端末に
    通知し、 前記著作権保護管理端末において、前記コンテンツ販売
    端末によりコンテンツカプセル化可否照会が行われた場
    合に、コンテンツカプセル化可否を判断し、その結果を
    当該コンテンツ販売端末に通知する、 著作権保護コンテンツ配信方法。
  2. 【請求項2】 前記著作権保護管理端末において、前記
    コンテンツ販売端末及び前記コンテンツ利用端末の少な
    くとも一方から通知されるコンテンツ利用状況通知によ
    り、当該コンテンツの不正利用あるいは不正課金を検出
    する、請求項1に記載の著作権保護コンテンツ配信方
    法。
  3. 【請求項3】 ディジタルコンテンツをネットワークを
    介して販売するためのコンテンツ販売端末と、 前記ネットワーク上のディジタルコンテンツ流通におけ
    る不正を監視するための著作権保護管理端末と、を備
    え、 前記ネットワークには、前記ネットワークを介して得た
    ディジタルコンテンツを再生あるいは利用するためのコ
    ンテンツ利用端末が接続可能であり、 前記コンテンツ販売端末は、 前記著作権保護管理端末にカプセル化の可否を照会する
    手段と、 前記著作権保護管理端末からカプセル化の許諾があった
    場合に、指定されたコンテンツに対し、コンテンツID
    と販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利用時
    にコンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満たす
    場合にのみ当該コンテンツを利用可能にするカプセル制
    御プログラムを付加し、当該コンテンツ、前記コンテン
    ツID、前記販売条件、前記著作権情報及び前記カプセ
    ル制御プログラムを一体不可分のカプセルとしてカプセ
    ル化する手段と、 前記コンテンツ利用端末からの要求に基づいて前記カプ
    セルを前記コンテンツ利用端末に転送する手段と、 前記コンテンツ利用端末からのカプセル利用の可否の照
    会が行われた場合に、利用条件に基づいてカプセル利用
    の可否を判定し、判定結果を前記コンテンツ利用端末に
    通知する手段と、を有し、 前記著作権保護管理端末は、 著作権保護対象のコンテンツに関する情報を格納するデ
    ータベースと、 前記コンテンツ販売端末から前記コンテンツカプセル化
    可否照会が入力した場合に、前記データベースを参照し
    てコンテンツカプセル化可否を判断し、その結果を当該
    コンテンツ販売端末に通知する手段と、 を有する、著作権保護コンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】 前記コンテンツ販売端末は、前記コンテ
    ンツ利用端末からのカプセル利用の可否の照会を契機と
    してコンテンツの利用状況を把握し、コンテンツ利用状
    況通知を前記著作権保護管理端末に送信する手段を備
    え、 前記著作権保護管理端末は、前記コンテンツ販売端末及
    び前記コンテンツ利用端末の少なくとも一方から通知さ
    れるコンテンツ利用状況通知により、当該コンテンツの
    不正利用あるいは不正課金を検出する手段を備える、請
    求項3に記載の著作権保護コンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】 前記コンテンツ販売端末は、前記コンテ
    ンツの利用状況に応じて、前記ネットワークを介して課
    金決済センタに課金処理を依頼する手段をさらに有す
    る、請求項4に記載の著作権保護コンテンツ配信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツ利用端末は、前記カプセ
    ルをダウンロードする手段と、前記カプセル制御プログ
    ラムを実行する手段とを備え、前記カプセル制御プログ
    ラムが実行されることにより、前記コンテンツ利用端末
    からのカプセル利用の可否の照会と、当該カプセル利用
    の可否の照会の結果に応じて前記カプセルの利用の制限
    とがなされる、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の
    著作権保護コンテンツ配信システム。
  7. 【請求項7】 ディジタルコンテンツをネットワークを
    介して販売するためのコンテンツ販売端末と、前記ネッ
    トワークを介して得たディジタルコンテンツを再生ある
    いは利用するためのコンテンツ利用端末とを備え、カプ
    セルによってコンテンツが流通するコンテンツ配信シス
    テムにおける著作権保護管理方法であって、 前記コンテンツ販売端末によりコンテンツカプセル化可
    否照会が行われた場合に、コンテンツカプセル化可否を
    判断し、その結果を当該コンテンツ販売端末に通知し、 前記カプセルは、コンテンツに対し、コンテンツIDと
    販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利用時に
    コンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満たす場
    合にのみ当該コンテンツを利用可能にするカプセル制御
    プログラムを付加し、当該コンテンツ、前記コンテンツ
    ID、前記販売条件、前記著作権情報及び前記カプセル
    制御プログラムを一体不可分としたものである著作権保
    護管理方法。
  8. 【請求項8】 前記コンテンツ販売端末及び前記コンテ
    ンツ利用端末の少なくとも一方から通知されるコンテン
    ツ利用状況通知により、当該コンテンツの不正利用ある
    いは不正課金を検出する、請求項7に記載の著作権保護
    管理方法。
  9. 【請求項9】 ディジタルコンテンツをネットワークを
    介して販売するためのコンテンツ販売端末と、前記ネッ
    トワークを介して得たディジタルコンテンツを再生ある
    いは利用するためのコンテンツ利用端末とを備え、カプ
    セルによってコンテンツが流通するコンテンツ配信シス
    テムで使用される著作権保護管理端末であって、 著作権保護対象のコンテンツに関する情報を格納するデ
    ータベースと、 前記コンテンツ販売端末から前記コンテンツカプセル化
    可否照会が入力した場合に、前記データベースを参照し
    てコンテンツカプセル化可否を判断し、その結果を当該
    コンテンツ販売端末に通知する手段と、 を有し、 前記カプセルは、コンテンツに対し、コンテンツIDと
    販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利用時に
    コンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満たす場
    合にのみ当該コンテンツを利用可能にするカプセル制御
    プログラムを付加し、当該コンテンツ、前記コンテンツ
    ID、前記販売条件、前記著作権情報及び前記カプセル
    制御プログラムを一体不可分としたものである著作権保
    護管理端末。
  10. 【請求項10】 前記著作権保護管理端末は、前記コン
    テンツ販売端末及び前記コンテンツ利用端末の少なくと
    も一方から通知されるコンテンツ利用状況通知により、
    当該コンテンツの不正利用あるいは不正課金を検出する
    手段を備える、請求項9に記載の著作権保護管理端末。
  11. 【請求項11】 ディジタルコンテンツをネットワーク
    を介して販売するためのコンテンツ販売端末と、前記ネ
    ットワークを介して得たディジタルコンテンツを再生あ
    るいは利用するためのコンテンツ利用端末とを備え、カ
    プセルによってコンテンツが流通するコンテンツ配信シ
    ステムで使用されるコンピュータが実行可能なプログラ
    ムであって、 前記カプセルは、コンテンツに対し、コンテンツIDと
    販売条件と著作権情報とを付与し、コンテンツ利用時に
    コンテンツ利用条件のチェックを行って条件を満たす場
    合にのみ当該コンテンツを利用可能にするカプセル制御
    プログラムを付加し、当該コンテンツ、前記コンテンツ
    ID、前記販売条件、前記著作権情報及び前記カプセル
    制御プログラムを一体不可分としたものであり、 前記コンピュータに、 前記コンテンツ販売端末によりコンテンツカプセル化可
    否照会が行われた場合に、著作権保護対象のコンテンツ
    に関する情報を格納するデータベースを参照してコンテ
    ンツカプセル化可否を判断する処理と、 前記判断の結果を当該コンテンツ販売端末に通知する処
    理と、 を実行させるプログラム。
  12. 【請求項12】 前記コンピュータに、さらに、前記コ
    ンテンツ販売端末及び前記コンテンツ利用端末の少なく
    とも一方から通知されるコンテンツ利用状況通知によ
    り、当該コンテンツの不正利用あるいは不正課金を検出
    する処理を実行させる、請求項11に記載のプログラ
    ム。
  13. 【請求項13】 コンピュータが読取り可能な記録媒体
    であって、請求項11または12に記載のプログラムを
    格納した記録媒体。
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