JP2003250232A - 監視制御システムとそのためのプログラム - Google Patents

監視制御システムとそのためのプログラム

Info

Publication number
JP2003250232A
JP2003250232A JP2002046971A JP2002046971A JP2003250232A JP 2003250232 A JP2003250232 A JP 2003250232A JP 2002046971 A JP2002046971 A JP 2002046971A JP 2002046971 A JP2002046971 A JP 2002046971A JP 2003250232 A JP2003250232 A JP 2003250232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
screen
unit
monitoring
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002046971A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Tsuchiya
武彦 土屋
Tateji Tanaka
立二 田中
Hajime Watanabe
一 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002046971A priority Critical patent/JP2003250232A/ja
Publication of JP2003250232A publication Critical patent/JP2003250232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/30State monitoring, e.g. fault, temperature monitoring, insulator monitoring, corona discharge

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業員が必要とする詳細な機器情報を、制御
所やネットワークに直接接続されている現場の機器等か
ら即時的に取得し、作業員が所持する携帯端末上で機器
の監視制御を効率よく行う。 【解決手段】 制御所1と、電力系統の各種の機器2
と、携帯端末3とが、ネットワーク41,42を介して
接続される。携帯端末3において、通信部31によって
制御所1や他の携帯端末3、あるいは機器2からの通信
メッセージを受信すると、CPU30は、通信制御部3
01によってその通信メッセージを機器情報に復元し、
取得した機器情報を情報収集部302によって収集し、
表示データ生成部303によって、その収集した機器情
報と画面情報保存部32の画面情報とを用いて監視画面
用の表示データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の監視制
御システムに係り、特に、携帯型のコンピュータ等の携
帯端末を用いて監視制御する監視制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】送配電系統の監視制御システムにおい
て、系統設備の系統状態の監視を行う場合には、従来か
ら、営業所や工務所などの制御所で監視が行なわれてい
る。しかし、近年においては、システムのインターネッ
ト化や設備機器のインテリジェント化が進められてお
り、イントラネットなどの任意の機器で監視を行なうこ
とが可能となってきている。
【0003】この場合の具体的な監視方法としては、機
器の情報を一括収集する制御所において監視画面を生成
し、その画像をインターネットを通してWWWブラウザ
などの携帯端末に表示し、その表示画面を目視確認して
いる。あるいはまた、現場の機器にその機器に専用のソ
フトをインストールした携帯端末を接続し、機器ごとに
情報を収集して携帯端末に表示し、その表示画面を目視
確認している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような設備機
器のインテリジェント化に伴い、機器の状態情報や管理
情報の情報量は、今後大きく増大することが予想され
る。機器の作業点検や早急な復旧作業など、作業員が現
場に出る場合には、対象機器の情報だけではなく、周囲
の系統の状況を把握することが望ましい。このような作
業時において、従来は、機器ごとに情報を収集したり、
制御所が提供する監視画面を目視確認したりすることに
より状況を判断しており、詳細な機器情報を知りたい場
合には運転員への問い合わせにより対処してきた。その
ため、作業に必要な情報を入手するためにかなり時間と
手間がかかっていた。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
作業員が必要とする詳細な機器情報を、制御所やネット
ワークに直接接続されている現場の機器等から即時的に
取得し、作業員が所持する携帯端末上で機器の監視制御
を効率よく行うことが可能な監視制御システムを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御所やイン
テリジェント機器に対してネットワークを介して携帯端
末を接続し、この携帯端末により機器情報を収集して監
視画面を表示すると共に、監視画面上で操作情報を入力
可能とすることにより、作業員が必要とする機器情報
を、制御所またはネットワークに直接接続されている機
器の電子装置から取得し、作業員が所持する携帯端末上
で電力系統の監視や個別の機器の監視を行えるようにし
たものである。
【0007】なお、本発明において重要な用語の定義は
次の通りである。「機器」は、電力系統において設置さ
れて監視制御対象となる各種の機器を意味しており、送
電設備、変電設備、配電設備等を構成する各種の設備・
機器を示す広い概念である。「機器情報」は、機器に関
する各種の情報を意味しており、機器の動作状態等の現
在値情報または電圧や電流、位相、周波数等の計測値情
報、それらの情報に基づいて生成された各種の分析・診
断情報、といった動的なデータだけでなく、個別の機器
の特性や属性、系統の機器構成等の固定的なデータを含
む広い概念である。
【0008】「携帯端末」は、携帯可能な端末を意味し
ており、携帯型のコンピュータ、PDA、携帯電話、そ
の他の携帯可能な端末として適用可能な各種の装置を含
む広い概念である。「監視画面」は、電力系統の監視を
行うために表示される画面を意味しており、系統図やト
レンドグラフ、各種の数値データリスト等、各種の形式
のデータを表示する各種の画面を含む広い概念である。
【0009】「操作情報」は、機器の操作に関する情報
を意味しており、個別の機器に対する操作指令や操作要
求だけでなく、個別の機器の操作履歴や系統における操
作履歴、所定の事象に対応するための操作手順や操作ス
ケジュールに関する情報等を含む広い概念である。「入
力」は、データの中身をキー入力等によって逐次入力す
る場合だけでなく、画面上等に提示された複数のデータ
の中から特定のデータが指定または選択された場合に、
そのデータを入力する場合も含む広い概念である。
【0010】請求項1の発明は、電力系統を監視制御す
る監視制御システムにおいて、電力系統の各種の機器に
関する機器情報を収集して機器の監視制御を行う制御所
およびインテリジェント化されたインテリジェント機器
の電子装置の少なくとも一方とネットワークを介して接
続されて機器の監視を行う携帯端末を備え、携帯端末が
次のような構成を有することを特徴としている。
【0011】すなわち、携帯端末はまず、ネットワーク
を通じてデータの送受信を行う通信手段と、通信手段に
よって受信された機器情報を収集する機器情報収集手段
と、画面表示する各種の監視画面の表示形式に関する画
面情報を保存する画面情報保存手段とを有する。携帯端
末はまた、機器情報収集手段によって収集された機器情
報と、画面情報保存手段に保存された画面情報とを用い
て、監視画面を表示するための表示データを生成する表
示データ生成手段を有する。携帯端末はさらに、表示デ
ータ生成手段によって生成された表示データを用いて監
視画面を表示する表示手段と、表示手段により表示され
た監視画面上での入力操作に応じて機器操作に関する操
作情報を入力する入力手段とを有する。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の監視制御シ
ステムにおいて、制御所が次のような構成を有すること
を特徴としている。すなわち、制御所はまず、ネットワ
ークを通じてデータの送受信を行う通信手段と、通信手
段によって受信された機器情報を収集し、収集した機器
情報を所定のデータフォーマットで提供する機器情報収
集提供手段とを有する。制御所はまた、機器情報収集提
供手段によって収集された機器情報を用いて、監視画面
の表示、所定の情報の保存、機器への操作指令の送信、
を含む各種の監視制御を行う監視制御手段を有する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の監視制御シ
ステムにおいて、インテリジェント機器の電子装置が次
のような構成を有することを特徴としている。すなわ
ち、インテリジェント機器の電子装置はまず、ネットワ
ークを通じてデータの送受信を行う通信手段と、機器本
体の動作状態または各種の計測値に関するアナログ情報
を入力すると共に、機器本体への動作指令を出力するア
ナログ入出力手段とを有する。電子装置はまた、アナロ
グ入出力手段によって入力されたアナログ情報をディジ
タル情報に変換すると共に、アナログ入出力手段から出
力しようとする動作指令をディジタル情報からアナログ
情報に変換するアナログ・ディジタル変換手段を有す
る。電子装置はさらに、アナログ・ディジタル変換手段
によって得られたディジタル情報を、所定のデータフォ
ーマットに変換して機器情報として提供すると共に、通
信手段によって受信された情報を取得する機器情報提供
手段を有する。
【0014】請求項14〜16の発明は、請求項1〜3
の発明をプログラムの観点から把握したものであり、電
力系統の各種の機器に関する機器情報を収集して機器の
監視制御を行う制御所およびインテリジェント化された
インテリジェント機器の電子装置の少なくとも一方とネ
ットワークを介して接続されて機器の監視を行う携帯端
末を備えた電力系統の監視制御システムに適用されるプ
ログラムにおいて、それぞれ次のような特徴を有するも
のである。
【0015】すなわち、請求項14の発明は、請求項1
の発明における携帯端末の各手段に対応する各機能を携
帯端末のコンピュータに実現させることを特徴としてい
る。また、請求項15の発明は、請求項2の発明におけ
る制御所の各手段に対応する各機能を制御所のコンピュ
ータに実現させることを特徴としている。さらに、請求
項16の発明は、請求項3の発明におけるインテリジェ
ント機器の電子装置の各手段に対応する各機能を電子装
置のコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0016】これらの発明によれば、作業員が必要とす
る機器情報を、制御所またはネットワークに直接接続さ
れている機器の電子装置から取得し、作業員が所持する
携帯端末上で電力系統の監視や個別の機器の監視を行う
ことが可能となる。そのため、制御所における監視情報
の変更を行うことなしに、現場で必要な情報のみを取得
して、作業に応じた系統図やトレンドグラフ等を表示す
ることができる。また、表示された監視画面上で作業員
により機器操作に関する操作情報が入力された場合に
は、その入力された操作情報を制御所や機器に通知する
ことができる。
【0017】また、制御所や機器から提供される情報の
フォーマットが、機器ごとで異なる場合は、その都度、
フォーマット解析を行わなければならず、統一した監視
制御システムを構築することが困難であるが、請求項
2、3、15、16の発明においては、制御所や機器か
ら所定のデータフォーマットで機器情報を提供できるの
で、フォーマット解析を行う必要がない。したがって、
通信手段の共通化を図り、統一した監視制御システムを
構築することができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの監視制御システムにおいて、携帯端末がさらに次の
ような構成を有することを特徴としている。すなわち、
携帯端末は、機器情報収集手段によって収集された機器
情報および入力手段によって入力された操作情報を記録
する記録手段を有する。そして、表示データ生成手段
は、記録手段に記録された情報と、画面情報保存手段に
保存された画面情報とを用いて系統図を含む監視画面を
表示するための表示データを生成するように構成され
る。この発明によれば、携帯端末上で機器の状態記録や
作業記録を行うことができるので、それらの情報を別に
入力する必要なしに、自動的に記録して履歴情報として
蓄積できる。蓄積した履歴情報は、後の各種の作業時等
において有効に活用することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項2の監視制御シ
ステムにおいて、制御所の監視制御手段が、通信手段に
よって受信された携帯端末からの操作情報を用いて機器
の操作手順を自動生成するように構成されたことを特徴
としている。この発明によれば、現場での作業状況に応
じて携帯端末上で入力される操作要求等の操作情報に基
づいて、制御所側で作業状況に応じた適切な操作手順を
自動的に生成することができる。したがって、生成され
た操作手順に基づいて各種の機器の操作を行うことによ
り、現場での作業状況に応じた適切な機器操作を実現す
ることができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項5の監視制御シ
ステムにおいて、制御所の監視制御手段が、生成した操
作手順に基づいて、通信手段によって、インテリジェン
ト機器の電子装置または携帯端末へ操作指令を送信し、
この操作指令後に受信する機器情報または操作完了通知
に基づいて機器の操作完了を検出するように構成された
ことを特徴としている。この発明によれば、制御所で生
成した操作手順に基づいて、複数変電所での機器操作に
対して排他的な操作指令を送信し、各機器や作業員から
の操作完了通知を受信し、機器の操作完了を確認した上
で次の操作指令を送信することにより、複数変電所での
操作の一貫性を保証することができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かの監視制御システムにおいて、携帯端末が、機器情報
収集手段によって収集された機器情報の中から、操作に
影響のある関連機器情報を取得し、実施する操作に対し
て模擬的に操作を実施し、模擬結果としての系統状態を
生成する操作模擬手段を有することを特徴としている。
この発明によれば、携帯端末上で操作のシミュレーショ
ンを行うことができるため、シミュレーションで系統状
態を確認した上で、実際の操作を行うことができ、操作
に起因する異常の発生を防止することができる。
【0022】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かの監視制御システムにおいて、携帯端末が、機器情報
収集手段によって収集された機器情報の中から、対象と
なる事象に関連する関連機器情報を取得し、事象の解析
を行う事象解析手段を有することを特徴としている。こ
の発明によれば、携帯端末上で事故等の各種の事象の解
析を行うことができるため、解析結果に応じて適切な操
作を行うことができる。
【0023】請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれ
かの監視制御システムにおいて、携帯端末が画面情報変
更手段を有することを特徴としている。ここで、画面情
報変更手段は、機器情報収集手段によって収集された機
器情報が増設された機器に関する機器情報を含む場合
に、その情報と画面情報保存手段に保存された画面情報
とを用いて監視画面上における増設された機器の図形シ
ンボルと画面配置位置を決定し、監視画面の表示形式を
動的に変更して前記画面情報保存手段に保存する手段で
ある。この発明によれば、電力系統に新たな機器を増設
した場合に、その機器導入のplug−inによって、
その機器に関連する監視画面のダイナミックな変更を自
動的に行うことができる。したがって、機器の増設に伴
う監視画面の変更を手作業で行う手間が不要となり、機
器増設直後に通常の監視制御を開始することができる。
【0024】請求項10の発明は、請求項3の監視制御
システムにおいて、携帯端末が、機器情報収集手段によ
って収集された機器情報を用いて、監視画面の表示、所
定の情報の保存、機器への操作指令の送信、を含む各種
の監視制御を行う監視制御手段を有することを特徴とし
ている。この発明によれば、携帯端末に、制御所と同様
の監視制御機能を持たせることができるため、制御所を
用いずに携帯端末だけで監視制御を行うことが可能とな
る。
【0025】請求項11の発明は、請求項10の監視制
御システムにおいて、携帯端末の監視制御手段が、他の
携帯端末と連携して操作情報を共有し、協調操作を行う
ように構成されたことを特徴としている。この発明によ
れば、対象となる電力系統全体に対して、複数の携帯端
末で連携して効率よく適切な監視制御を行うことができ
る。
【0026】請求項12の発明は、請求項6、10、ま
たは11の監視制御システムにおいて、監視制御手段
が、操作指令による機器の状態変化に関する機器情報に
基づいて機器の操作完了を検出するように構成されたこ
とを特徴としている。この発明によれば、機器の操作完
了通知等を受信する必要なしに、機器の状態変化に関す
る機器情報に基づいて機器の操作完了を検出することが
できるため、機器の操作完了を自動的に確認して次の操
作指令を自動的に送信することが可能となる。したがっ
て、制御所または携帯端末の監視制御手段により、機器
の自動操作を実施することが可能となる。
【0027】請求項13の発明は、請求項1〜12のい
ずれかの監視制御システムにおいて、インテリジェント
機器の電子装置が、機器本体の状態を示す画像および音
声を含むマルチメディア情報を入力するマルチメディア
情報入力手段を有することを特徴としている。この発明
によれば、機器の状態を示す画像や音声を含むマルチメ
ディア情報を制御所や携帯端末で機器情報の一部として
取得し、そのままの画像や音声として出力することによ
り、現場にいる場合と同様に機器の状態を容易に把握す
ることができるため、監視制御の効率を向上することが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下には、本発明を適用した実施
の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0029】[第1の実施形態] [構成]図1は、本発明を適用した第1の実施形態にお
ける監視制御システムの構成を示すブロック図である。
この図1に示すように、本実施形態の監視制御システム
は、制御所1と、電力系統の各種の機器2と、携帯端末
3とが、ネットワーク41,42を介して接続されるこ
とにより、構成されている。ここで、各種の機器2は、
複数の変電所5を構成する機器であり、制御所1は、そ
れら複数の変電所5とそれを構成する機器2を監視制御
の対象としている。各部の構成は次の通りである。
【0030】まず、変電所5においては、母線や送電線
のテレメータ情報や開閉器の状態情報を検出するセンサ
や機器操作のためのアクチュエータなどにイーサーネッ
トなどのインターネット機能を付加してインテリジェン
ト化した機器2が、LAN42(Local Area
Network)に接続されている。小型の汎用P
C、PDA、あるいは携帯電話等の携帯端末3は、ケー
ブルや無線を使って、場所を問わずに変電所5のLAN
42に接続されるようになっている。そして、変電所5
のLAN42は、WAN41(Wide Area N
etwork)を通して、他の変電所5や制御所1と接
続されている。
【0031】各機器2の電子装置は、各種のディジタル
データ処理を行うCPU20、ネットワーク41,42
を通じてデータの送受信を行う通信部21、アナログ情
報とディジタル情報との間の変換を行うアナログ・ディ
ジタル変換部(AD変換部)22、機器本体の動作状態
や各種の計測値に関するアナログ情報を入力すると共に
機器本体への動作指令を出力するアナログ入出力部2
3、等から構成されている。すなわち、各機器2の電子
装置は、アナログ入出力部23によって入力した機器本
体の動作状態や各種の計測値に関するアナログ情報をア
ナログ・ディジタル変換部22によってディジタル情報
に変換してその変換したディジタル値をCPU20によ
って処理するようになっている。
【0032】ここで、CPU20は、通信部21の動作
を制御すると共に通信に必要なデータ変換を行う通信制
御部201、機器情報を提供すると共に操作指令内容を
解析する情報提供部202、機器情報を保持すると共に
操作指令内容における操作の整合性の確認を行う情報保
持部203、等を備えている。すなわち、CPU20
は、アナログ・ディジタル変換部22によって変換され
たディジタル値を情報保持部203によって保持し、そ
のディジタル値を情報提供部202によって、制御所1
や携帯端末3、および他の機器2で認識できる共通フォ
ーマットの機器情報に変換するようになっている。さら
に、その変換された機器情報は、通信制御部201によ
って制御所1や携帯端末3、および他の機器2で送受信
できる共通フォーマットの通信メッセージに変換された
後、通信部21によって制御所1や携帯端末3、あるい
は他の機器2に送信されるようになっている。また、C
PU20は、制御所1から共通フォーマットの通信メッ
セージとして受信する操作指令を通信制御部201によ
って復元し、情報提供部202によって指令内容を解析
した後、情報保持部203によって指令内容における操
作の整合性の確認を行うようになっている。
【0033】また、制御所1は、各種のディジタルデー
タ処理を行うCPU10、ネットワーク41,42を通
じてデータの送受信を行う通信部11、監視画面の表示
形式に関する画面情報を保存する画面情報保存部12、
各機器2に関する機器情報や操作情報を記録する情報記
録部13、監視画面を表示する表示部14、操作情報等
の各種の情報の入力を行う入力部15、等から構成され
ている。
【0034】ここで、CPU10は、通信部21の動作
を制御すると共に通信に必要なデータ変換を行う通信制
御部101、機器情報の収集と収集した機器情報の提供
を行う情報収集提供部102、収集された機器情報を用
いて各種の監視制御を行う監視制御部103、画面情報
保存部12や情報記録部13を管理する保存データ管理
部104、表示部14や入力部15を制御する入力表示
制御部105、等を備えている。このうち、情報収集提
供部102と監視制御部103は、メインの処理部10
6を構成している。
【0035】より詳細に説明すれば、制御所1におい
て、通信部11によって他の制御所1や携帯端末3、あ
るいは機器2からの通信メッセージを受信すると、CP
U10は、通信制御部101によってその通信メッセー
ジを機器情報に復元し、取得した機器情報を情報収集提
供部102によって収集し、その収集した機器情報を用
いて監視制御部103によって系統監視制御動作を行う
ようになっている。この場合、監視制御部103は、通
信制御部101、情報収集提供部102、保存データ管
理部104、入力表示制御部105等と連携して、監視
画面の表示、機器情報や操作情報等の保存、機器への操
作指令の送信、を含む各種の系統監視制御動作を行うよ
うになっている。
【0036】一方、携帯端末3は、各種のディジタルデ
ータ処理を行うCPU30、ネットワーク41,42を
通じてデータの送受信を行う通信部31、監視画面の表
示形式に関する画面情報を保存する画面情報保存部3
2、各機器2に関する機器情報や操作情報を記録する情
報記録部33、監視画面を表示する表示部34、操作情
報等の各種の情報の入力を行う入力部35、等から構成
されている。
【0037】ここで、CPU10は、通信部31の動作
を制御すると共に通信に必要なデータ変換を行う通信制
御部301、機器情報を収集する情報収集部302、収
集された機器情報と画面情報保存部32に保存された画
面情報とを用いて監視画面用の表示データを生成する表
示データ生成部303、画面情報保存部32や情報記録
部33を管理する保存データ管理部304、表示部34
や入力部35を制御する入力表示制御部305、等を備
えている。このうち、情報収集部302と表示データ生
成部303は、メインの処理部306を構成している。
【0038】より詳細に説明すれば、携帯端末3におい
て、通信部31によって制御所1や他の携帯端末3、あ
るいは機器2からの通信メッセージを受信すると、CP
U30は、通信制御部301によってその通信メッセー
ジを機器情報に復元し、取得した機器情報を情報収集部
302によって収集し、表示データ生成部303によっ
て、その収集した機器情報と画面情報保存部32の画面
情報とを用いて監視画面用の表示データを生成するよう
になっている。また、入力部35から操作要求等の操作
情報が入力された場合には、その操作情報は、入力表示
制御部305から保存データ管理部304に送られて、
情報記録部33に記録されると共に、通信制御部301
および通信部31によって制御所1や機器2に送信され
るようになっている。
【0039】なお、本実施形態の監視制御システムにお
いて、ネットワーク41,42には、機器2間や機器2
と制御所1との間で送受信される機器情報のリアルタイ
ムメッセージが流れると共に、監視や系統解析に必要な
通信メッセージが流れている。これに対して、制御所
1、機器2、および携帯端末3の各通信制御部101,
201,301においては、送信するメッセージの時間
特性に応じて送信順序を入れ替えたり、リアルタイムメ
ッセージの応答時間を保証するためにネットワーク4
1,42における通信負荷をモニタリングしたりして、
メッセージの量、順序、送信時刻等の制御を行うように
なっている。
【0040】[作用]図2は、本実施形態の監視制御シ
ステムにおいて、機器による機器情報提供動作の概略を
示すフローチャートである。この図2に示すように、機
器2のアナログ入出力部23は、機器本体に取り付けら
れた各種のセンサから系統設備・装置のテレメータ値等
の計測値や状態値を検出して入力する(S201)。そ
の計測値や状態値は、アナログ・ディジタル変換部22
によってサンプリング周期ごと(S202のYES)に
ディジタル値に変換される(S203)。変換されたデ
ィジタル値は、情報保持部203によって機器情報の現
在値として保持される(S204)。あるいはまた、変
形例として、情報保持部203にメモリや簡易データベ
ースを備え、複数のサンプリングした現在値を履歴情報
としてバッファに保持してもよい。
【0041】そして、機器情報の提供を行う際(S20
5のYES)には、情報提供部202によって、機器情
報を共通フォーマットに変換する(S206)。この場
合、情報提供部202は、システム内の制御所1、携帯
端末3、および他の機器2で認識できる機器情報の共通
フォーマットをもっており、情報保持部203から取得
した機器情報の現在値のデータ構造を共通フォーマット
に変換する。なお、本実施形態の監視制御システムにお
いて、このような共通フォーマットとしては、例えば、
IEC61850、IEC61970、UCA、CCA
PIなどの国際標準化規格を利用する。
【0042】また、情報提供部202によって機器情報
を提供する具体的な方法としては、要求/応答による提
供やイベント通知による提供方法等が適用される。イベ
ント通知による提供を行う場合には、あらかじめ指定さ
れた機器の属性を周期的または状態変化時に通知するよ
うに登録しておき、そのイベントを受信したときに登録
された送信先に機器情報を送信する。
【0043】このように情報提供部202によって共通
フォーマットに変換された機器情報は、通信制御部20
1によって、システム内の制御所1、携帯端末3、およ
び他の機器2で送受信できる共通フォーマットの通信メ
ッセージに変換される(S207)。そして、機器情報
の通信メッセージは、通信部21によって、LAN42
やWAN41を通じて制御所1や携帯端末3、あるいは
他の機器2に送信される(S208)。
【0044】図3は、本実施形態の監視制御システムに
おいて、携帯端末による系統監視動作の概略を示すフロ
ーチャートである。この図3に示すように、系統監視を
行う際に、携帯端末3の情報収集部302は、携帯端末
3で利用する機器情報を制御所1や機器2に要求する
(S301〜S304)。すなわち、携帯端末3による
通常の系統監視時において、現在の機器情報が必要な場
合(S301のYES)に、携帯端末3の情報収集部3
02はまず、通信制御部301および通信部31を通じ
て制御所1の情報収集提供部102に機器情報の取得要
求を出す(S302)。
【0045】通常の系統監視制御は、制御所1の監視制
御部103により実施されるが、この監視制御部103
で利用する機器情報は、マクロ化や縮約などが行われて
おり、機器が持つ全ての情報を保持するわけでない。そ
のため、より詳細な機器情報を取得しようとする場合
(S303のYES)には、携帯端末3の情報収集部3
02は、詳細な機器情報を必要とする全ての機器2の情
報提供部202に対して機器情報の取得要求を出す(S
304)。
【0046】情報収集部302から出力された機器情報
の取得要求は、通信制御部301によって共通フォーマ
ットとなる通信メッセージに変換された(S305)
後、通信部21によって、LAN42やWAN41を通
じて制御所1あるいは機器2に送信される(S30
6)。この場合、機器情報の取得要求を受信した制御所
1の情報収集提供部102または機器2の情報提供部2
02は、要求された機器情報を通信制御部101,20
1と通信部11,21を通じて携帯端末3へ送信する。
この時の機器情報も、制御所1または機器2の通信制御
部101,201によって共通フォーマットの通信メッ
セージに変換される。
【0047】携帯端末3の通信部31によって制御所1
や機器2からの機器情報の通信メッセージを受信する
(S307のYES)と、携帯端末3の通信制御部30
1によってその通信メッセージは機器情報に復元される
(S308)。携帯端末3の情報収集部302は、この
ようにして制御所1や機器2から取得した機器情報を収
集し、収集した機器情報を周期的(S309のYES)
に保存データ管理部304に渡す。保存データ管理部3
04は、受け取った機器情報と共に取得元や状態時刻な
どの情報を付加し、情報記録部33に記録する(S31
0)。
【0048】携帯端末3による通常の系統監視時におい
て、監視画面の表示が必要な場合(S311のYES)
には、携帯端末3の情報収集部302によって収集され
た機器情報は表示データ生成部303に渡され、表示デ
ータ生成部303によって監視画面用の表示データが生
成される(S312)。すなわち、表示データ生成部3
03は、画面情報保存部32から、携帯端末3の表示部
34に表示すべき監視画面の表示形式に関する画面情報
を取得すると共に、収集された機器情報の中からその監
視画面に表示すべき機器情報を選択して、それらの情報
から、変電所の単線結線図や機器構成図、機器状態図な
どの系統図等を生成する。生成された監視画面用の表示
データは入力表示制御部305に渡され、表示部34に
監視画面が表示される(S313)。
【0049】なお、この場合の監視画面の表示形式は、
制御所で表示する監視画面と同等の表示形式でも異なる
表示形式でもよいが、表示する各種の表示形式に関する
全ての画面情報は、画面情報保存部32に保存しておく
必要がある。画面情報保存部32に保存する表示形式の
種類を多くすることで、監視画面の表示形式の自由度を
高くすることができる。
【0050】また、携帯端末3において、通常の系統監
視とは別に、過去の系統図やトレンドグラフの表示を要
求された場合(S311のYES)には、携帯端末3の
表示データ生成部303は、指定時刻や指定時刻間、指
定機器などの情報を保存データ管理部304に通知す
る。この場合に、保存データ管理部304は、該当する
機器情報を情報記録部33から取得し、表示データ生成
部303に渡す。表示データ生成部303は、通常の系
統監視時と同様に、監視画面用の表示データを生成して
(S312)入力表示制御部305に渡し、表示部34
に要求に応じた過去の系統図やトレンドグラフ等を含む
監視画面を表示させる(S313)。
【0051】なお、表示部34における表示方式として
は、ディスプレイ表示の他に、テレメータ値の読み上げ
などの音声通知を行ってもよい。このように複数の表示
形式を組み合わせることにより、系統監視の効率を向上
できる。
【0052】さらに、表示された監視画面上で作業員や
操作員による入力部35の入力操作により、機器操作要
求等の操作情報が入力された場合(S314のYES)
には、入力表示制御部305は、その操作情報を保存デ
ータ管理部304に送る。保存データ管理部304は、
受け取った操作情報を情報記録部33に保存する(S3
15)。
【0053】また、入力された操作情報は、通信制御部
301によって共通フォーマットの通信メッセージに変
換され(S316)、通信部31によって、制御所1や
機器2に送信される(S317)。例えば、制御所1が
操作指令を一括して行うシステムにおいては、早急な復
旧作業の場合には制御所1に通知し、変電所内作業やメ
ンテナンス作業の場合には機器2に通知する。
【0054】なお、制御所1による系統監視制御動作に
ついては、前述した通り、監視制御部103により、通
信制御部101、情報収集提供部102、保存データ管
理部104、入力表示制御部105等と連携して、監視
画面の表示、機器情報や操作情報等の保存、機器への操
作指令の送信、を含む各種の系統監視制御動作を行うよ
うになっている。すなわち、制御所1による系統監視制
御動作は、送信する機器情報を通信制御部101によっ
て共通フォーマットに変換する点を除けば、従来の制御
所における系統監視制御動作と同様であるため、これ以
上の説明は省略する。
【0055】[効果]以上のように、本実施形態によれ
ば、機器の作業点検や早急な復旧作業などの作業時に作
業員が必要とする機器情報を、制御所1またはネットワ
ーク41,42に直接接続されている機器2の電子装置
から取得し、作業員が所持する携帯端末3上で電力系統
の監視や個別の機器の監視を行うことが可能となる。そ
のため、携帯端末3に監視用のプログラムを設定し、画
面情報等を保存しておくことにより、制御所1における
監視情報の変更を行うことなしに、現場で必要な情報の
みを取得して、作業に応じた系統図やトレンドグラフ等
を表示することができる。
【0056】特に、現場にいる作業員は、作業対象とな
る機器の情報だけではなく、周囲の系統の状況を総合的
に把握することができる上、従来は制御所1でしか確認
することのできなかった監視画面を現場で確認すること
ができるため、系統全体の状況を容易かつ正確に把握し
て、対象器機に対して適切な作業を効率よく実施するこ
とができる。
【0057】また、携帯端末3上に表示された監視画面
上で作業員により機器操作に関する操作情報が入力され
た場合には、その入力された操作情報を制御所1や機器
2に直ちに通知することができる。したがって、制御所
1において、その操作情報を利用して同じ変電所5内の
機器2や他の変電所5の機器2、あるいは複数の変電所
5全体の機器2の操作制御を行ったり、また、それらの
各機器2自体で、操作情報に応じた動作を行う等、適切
な動作を迅速に行うことができる。
【0058】また、制御所1や機器2から提供される情
報のフォーマットが、機器ごとで異なる場合は、その都
度、フォーマット解析を行わなければならず、統一した
監視制御システムを構築することが困難であるが、本実
施形態においては、制御所1や機器2から共通フォーマ
ットで機器情報を提供できるので、フォーマット解析を
行う必要がない。したがって、通信部11,21,31
や通信制御部11,21,31の共通化を図り、統一し
た監視制御システムを容易に構築することができる。ま
た、このようにフォーマットが統一されていることか
ら、システム構築後に、任意の機器を新たにシステムに
導入することも可能である。
【0059】さらに、本実施形態によれば、携帯端末3
上で機器の状態記録や作業記録を行うことができるの
で、それらの情報を別に入力する必要なしに、自動的に
記録して履歴情報として蓄積できる。蓄積した履歴情報
は、後の各種の作業時等において携帯端末3上で、ある
いは制御所1や機器2側で有効に活用することができ
る。
【0060】[第2の実施形態] [構成]図4は、本発明を適用した第2の実施形態にお
ける監視制御システムの構成を示すブロック図である。
この図4に示すように、本実施形態においては、制御所
1の監視制御部103に操作手順生成部107が設けら
れると共に、携帯端末3におけるCPU30のメインの
処理部306に解析・操作模擬部307が追加されてい
る。なお、本実施形態は、これらの追加部分とそれに伴
う各部の機能追加を除けば、前述した第1の実施形態と
全く同様に構成されているため、以下には、第1の実施
形態と異なる点についてのみ説明する。
【0061】ここで、制御所1の監視制御部103の操
作手順生成部107は、携帯端末3や操作員から取得し
た操作要求に基づいて機器2の操作スケジュールを自動
生成する手段である。そして、監視制御部103は、こ
の操作手順生成部107によって生成した操作手順に基
づいて、通信制御部101および通信部11を通じて機
器2の電子装置または携帯端末3へ操作指令を送信する
ようになっている。さらに、監視制御部103は、この
操作指令後に受信する機器情報または操作完了通知に基
づいて機器の操作完了を検出することで、次の操作指令
を送信することにより、機器操作の排他的な制御を行う
ようになっている。
【0062】また、携帯端末3の解析・操作模擬部30
7は、情報収集部302によって収集されて情報記録部
33に記録された機器情報の中から、対象となる事象に
関連する関連機器情報を取得し、事故等の各種の事象の
解析を行う機能を有する。この解析・操作模擬部307
はまた、情報収集部302によって収集された機器情報
の中から、操作に影響のある関連機器情報を取得し、実
施する操作に対してシミュレーションを実施し、シミュ
レーション結果としての系統状態を生成する機能を有す
る。
【0063】これに関連して、画面情報保存部32に
は、解析・操作模擬部307によって得られた解析結果
やシミュレーション結果を表示するための表示形式に関
する画面情報が保存されている。そして、表示データ生
成部303は、解析・操作模擬部307で得られた解析
結果あるいはシミュレーション結果と、画面情報保存部
32に保存された各表示形式に関する画面情報とを用い
て、解析結果画面用の表示データあるいはシミュレーシ
ョン結果画面用の表示データを生成するようになってい
る。
【0064】さらに、本実施形態において、携帯端末3
の表示データ生成部303には、画面情報保存部32に
保存されている監視画面の表示形式を動的に変更する機
能が付加されている。すなわち、表示データ生成部30
3は、情報収集部302によって収集された機器情報が
増設された機器に関する機器情報を含む場合に、その情
報と画面情報保存部32に保存された画面情報とを用い
て監視画面上における増設された機器の図形シンボルと
画面配置位置を決定し、監視画面の表示形式を動的に変
更するようになっている。そして、表示データ生成部3
03は、変更後の表示形式に関する画面情報を、画面情
報保存部32に保存するようになっている。
【0065】[作用]図5は、本実施形態の監視制御シ
ステムにおいて、携帯端末による解析・操作模擬動作
と、それに続いて行われる制御所による操作手順生成・
操作制御動作、および機器の電子装置による整合性確認
動作の概略を示すフローチャートである。この図5に示
すように、作業員や操作員による携帯端末3の入力部3
5の入力操作により、ある時刻の系統状態と事故などの
事象の解析を行うための情報を含む解析指令が入力され
ると(S501のYES)、この解析指令は、入力表示
制御部305を通じて解析・操作模擬部307に渡され
る。
【0066】解析・操作模擬部307は、その解析指令
に応答して、情報記録部33に記録された機器情報の中
から、対象となる事象に関連する関連機器情報を取得
し、事象の解析を行う(S502)。ここでは、一例と
して、送電線の短絡事故が発生した場合を想定する。こ
の例において、携帯端末1の解析・操作模擬部307
は、短絡を起こした送電線の両端に接続する機器におけ
る事故時刻前後の機器情報を保存データ管理部304を
通じて情報記録部33から取得し、事故点の解析、判定
などを行う。
【0067】この場合、解析結果に関する情報は表示デ
ータ生成部303に渡される。そして、この表示データ
生成部303によって、画面情報保存部32から解析結
果画面の表示形式に関する画面情報が取得され、解析結
果に関する情報と合わせて解析結果画面用の表示データ
が生成される。その結果、入力表示制御部305を通じ
て表示部34に解析結果画面が表示される(S50
3)。
【0068】この解析結果表示画面上で、作業員や操作
員による携帯端末3の入力部35の入力操作により、機
器の操作模擬指令が入力されると(S504のYE
S)、この操作模擬指令は、入力表示制御部305を通
じて解析・操作模擬部307に渡される。解析・操作模
擬部307は、解析結果に応じて、操作に影響のある関
連機器情報を取得し、実施する操作のシミュレーション
を行う(S505)。
【0069】前述した短絡事故の例において、解析・操
作模擬部307は、短絡事故によりトリップした開閉器
の復旧や他の送電線への電力融通などの機器操作のシミ
ュレーションを行う。この場合に、解析・操作模擬部3
07は、現在の系統状態、または操作時に想定される系
統状態を表す機器情報を、情報記録部33や情報収集部
302から取得する。解析・操作模擬部307は、1つ
1つの模擬操作に伴い、潮流解析などの系統計算を行っ
て系統状態を生成し、過負荷などの異常がある場合に異
常情報を負荷するなどの動作を行いながら、シミュレー
ション結果としての系統状態を生成する。
【0070】この場合、シミュレーション結果に関する
情報は表示データ生成部303に渡される。そして、こ
の表示データ生成部303によって、画面情報保存部3
2からシミュレーション結果画面の表示形式に関する画
面情報が取得され、シミュレーション結果に関する情報
と合わせてシミュレーション結果画面用の表示データが
生成される。その結果、入力表示制御部305を通じて
表示部34にシミュレーション結果画面が表示される
(S506)。
【0071】作業員や操作員が、シミュレーション結果
である系統状態に基づいて一連のシミュレーション内容
を評価し、問題がないと判断した場合に、入力部35の
入力操作により送信指令が入力されると(S507のY
ES)、解析・操作模擬部307は、通信制御部301
および通信部31を通じて操作シナリオを制御所1の監
視制御部103に送る(S508)。この操作シナリオ
も、他の各種の情報と同様に、共通フォーマットの通信
メッセージとして送信される。
【0072】また、問題があると判断してシミュレーシ
ョン継続指令が入力された場合(S507のNO)に
は、S505に戻って新たに別のシミュレーションを行
い、適切な操作シナリオを模索することになる。なお、
変形例として、解析・操作模擬部307自身に、解析に
続けて自動的にシミュレーションを行わせる機能や、ま
た、シミュレーション内容の評価を行わせて自動的に操
作シナリオを送信させる機能を持たせることも可能であ
る。
【0073】制御所1の監視制御部103では、携帯端
末3からの操作シナリオを受信する(S511のYE
S)と、操作手順生成部107によって、その操作シナ
リオの整合性と隣接制御所の情報を統合して、操作スケ
ジュールを生成させ(S512)、表示部14に表示さ
せる(S513)。表示された操作スケジュールに対し
て、制御所1の監視員がその可否を判断し、問題がない
と判断した場合に、入力部15の入力操作により操作開
始指令が入力されると(S514のYES)、監視制御
部103は、その操作スケジュールに基づき、操作を行
う変電所5や機器2に対する操作指令の送信を開始する
(S515)。この操作指令もまた、共通フォーマット
の通信メッセージとして送信される。
【0074】機器2は、制御所1の監視制御部103か
らの操作指令を受信した場合(S521のYES)に、
通信制御部201によって操作指令情報に復元し、情報
提供部202によって操作指令内容を解析する(S52
2)。解析された操作指令内容は、情報保持部203に
渡され、この情報保持部203によって操作指令内容に
おける操作の整合性の確認が行われる。操作指令内容に
おける操作の整合性が確認された場合(S523のYE
S)には、機器本体は操作可能状態となり(S52
4)、操作の整合性が取れず、操作不可能の場合(S5
23のNO)には、エラー状態となる(S525)。
【0075】作業員や操作員はそのような操作の可否状
況に応じて、機器の操作を行い、操作を完了した時点
で、携帯端末3から、機器の操作完了通知を制御所1に
送信する。また、変形例として、機器2の電子装置から
操作完了通知を送信することも可能である。制御所1の
監視制御部103は、携帯端末3あるいは機器2からの
操作完了通知を受信して機器の操作完了を検出した時点
(S516のYES)で、次の操作がある限り(S51
7のYES)、次の操作指令の送信を実施する(S51
8)。そして、全ての操作指令を送信した時点(S51
7のNO)で、次の操作シナリオの受信に備えて待機す
ることになる。
【0076】図6は、本実施形態の監視制御システムに
おいて、機器増設時の携帯端末による画面情報更新動作
の概略を示すフローチャートである。この図6に示すよ
うに、機器情報の受信時において(S601のYE
S)、表示データ生成部303は、情報収集部302に
よって収集された機器情報が増設された機器に関する機
器情報を含む場合(S602のYES)に、その機器に
関する情報を付加する形で、監視画面の表示形式に関す
る画面情報を変更する(S603)。
【0077】すなわち、表示データ生成部303は、そ
の増設された機器に関する情報と画面情報保存部32に
保存された画面情報とを用いて監視画面上における増設
された機器の図形シンボルと画面配置位置を決定し、監
視画面の表示形式を動的に変更する。そして、変更後の
表示形式に関する画面情報は、保存データ処理部304
を通じて画面情報保存部32に保存される(S60
4)。
【0078】[効果]以上のように、本実施形態によれ
ば、前述した第1の実施形態の効果に加えて、さらに次
のような効果が得られる。まず、作業員や操作員が所持
する携帯端末3上で事故等の各種の事象の解析を行うこ
とができるため、作業員や操作員は、解析結果に応じて
適切な操作を行うことができる。また、携帯端末3上で
操作のシミュレーションを行うことができるため、作業
員や操作員は、シミュレーションで系統状態を確認した
上で、実際の操作を行うことができ、操作に起因する異
常の発生を防止することができる。
【0079】また、現場での作業状況に応じて、携帯端
末3上で入力される操作要求等の操作情報に基づいて、
制御所1側で作業状況に応じた適切な操作スケジュール
を自動的に生成することができる。したがって、生成さ
れた操作スケジュールに基づいて各種の機器の操作を行
うことにより、現場での作業状況に応じた適切な機器操
作を実現することができる。この場合、制御所1で生成
した操作スケジュールに基づいて、複数の変電所5での
機器操作に対して排他的な操作指令を送信し、各機器や
作業員からの操作完了通知を受信し、機器の操作完了を
確認した上で次の操作指令を送信することにより、複数
の変電所5での操作の一貫性を保証することができる。
【0080】さらに、電力系統に新たな機器を増設した
場合には、その機器導入のplug−inによって、携
帯端末3上でその機器に関連する監視画面のダイナミッ
クな変更を自動的に行うことができる。したがって、携
帯端末3上で機器の増設に伴う監視画面の変更を手作業
で行う手間が不要となり、機器増設直後に通常の監視制
御を開始することができる。
【0081】したがって、本実施形態によれば、作業員
や操作員が所持する携帯端末3により、作業場所や机上
において、事故の解析や操作スケジュールの立案や設定
等を行うことが可能となる。また、携帯端末3により、
操作手順の整合性を自動的に確認したり、例えば、「送
電線停止」という操作要求に対して、「しゃ断器開、断
路器開」などの操作が可能となる等、操作要求に応じた
個別機器の操作が可能となる。さらに、制御所1におい
ても、機器2の詳細な情報を確認できるので、個別対応
が可能となる。
【0082】[第3の実施形態] [構成]図7は、本発明を適用した第3の実施形態にお
ける監視制御システムの構成を示すブロック図である。
この図7に示すように、本実施形態においては、携帯端
末3におけるメインの処理部306に、前述した第1の
実施形態における制御所1の情報収集提供部102およ
び監視制御部103と同等の機能を有する情報収集提供
部308および監視制御部309を設けることで制御所
1と同様の監視制御を行うことができるようにしたもの
である。本実施形態においてはさらに、そのような構成
を有する携帯端末3を連携させて操作情報を共有させ、
協調操作を行うように構成されている。この場合、各携
帯端末3は、それぞれ、系統設備の管轄を有している。
【0083】また、機器2においては、携帯端末3から
の操作指令に基づき、その操作指令における操作の整合
性を確認した上で、自動的に操作を行うようになってい
る。一方、携帯端末3の監視制御部309は、操作完了
通知の受信ではなく、操作指令によって操作を完了した
機器の状態変化に関する機器情報に基づいて機器の操作
完了を検出するようになっている。なお、本実施形態
は、これらの変更部分とそれに伴う各部の機能追加を除
けば、前述した第1の実施形態と全く同様に構成されて
いるため、以下には、第1の実施形態と異なる点につい
てのみ説明する。
【0084】[作用]以上のような構成を有する本実施
形態の監視制御システムにおいて、系統操作を実施する
際に、その操作範囲が複数の管轄にまたがる場合、該当
する複数の携帯端末3間で連携し、一連の操作を実施す
る。その際、各携帯端末3の監視制御部309において
は、お互いの操作進行状況を確認し、作業を進める。
【0085】図8は、本実施形態の監視制御システムに
おいて、携帯端末による操作制御動作、および機器の電
子装置による整合性確認・操作開始動作の概略を示すフ
ローチャートである。この図8に示すように、携帯端末
3の監視制御部309は、操作開始時(S801のYE
S)には、他の携帯端末3の状況を確認した(S802
のYES)上で、操作指令の送信を開始する(S80
3)。この操作指令もまた、共通フォーマットの通信メ
ッセージとして送信される。
【0086】機器2は、携帯端末3の監視制御部309
からの操作指令を受信した場合(S811のYES)
に、通信制御部201によって操作指令情報に復元し、
情報提供部202によって指令内容を解析する(S81
2)。解析された操作指令内容は、情報保持部203に
渡され、この情報保持部203によって操作指令内容に
おける操作の整合性の確認が行われる。
【0087】操作指令内容における操作の整合性が確認
された場合(S813のYES)には、情報保持部20
3は、アナログ・ディジタル変換部23に操作指令を通
知して、操作指令をアナログ操作信号に変換させ、アナ
ログ入出力部23を通じて機器本体に出力し、機器本体
の自動操作を行う(S814)。また、操作の整合性が
取れず、操作不可能の場合(S813のNO)には、情
報提供部202、通信制御部201、および通信部21
を通じて携帯端末3にエラー通知を送信する(S81
5)。
【0088】操作指令を送信した後、携帯端末3の監視
制御部309は、機器2からの機器情報が受信され、情
報収集提供部308から収集された機器情報を受け取る
ごとに(S804のYES)、機器の操作に伴う状態変
化に関する情報が含まれているか否かに応じて操作完了
の有無を判断し、操作完了を検出した時点(S805の
YES)で、次の操作がある限り(S806のYE
S)、次の操作指令の送信を実施する(S807)。そ
して、全ての操作指令を送信した時点(S806のN
O)で、次の操作開始に備えて待機することになる。
【0089】[効果]以上のように、本実施形態によれ
ば、前述した第1の実施形態の効果に加えて、さらに次
のような効果が得られる。まず、作業員や操作員が所持
する携帯端末3に、制御所1と同様の監視制御機能を持
たせることができるため、制御所1を用いずに携帯端末
だけで監視制御を行うことが可能となる。特に、複数の
携帯端末3にそれぞれ、系統設備の管轄を持たせること
により、対象となる電力系統全体に対して、複数の携帯
端末3で連携して効率よく適切な監視制御を行うことが
できる。
【0090】また、機器3の操作完了通知等を受信する
必要なしに、リアルタイムで受信している機器情報に含
まれる機器の状態変化に関する情報に基づいて機器の操
作完了を検出することができるため、機器の操作完了を
自動的に確認して次の操作指令を自動的に送信すること
が可能となる。その結果、携帯端末3の監視制御部30
9により、機器の自動操作を実施することが可能とな
る。
【0091】したがって、本実施形態によれば、制御所
などの巨大な設備を必要とせず、携帯端末が存在する場
所が制御所、携帯端末を持っている人がそのまま監視員
となることが可能である。これにより、災害などにより
物理的に制御所が使用不能となった場合の代替が行な
え、バックアップ系の敷設などの必要もなくなる。ま
た、機器の自動操作が行なえるので、リアルタイム操作
などの実施が可能となる。
【0092】[第4の実施形態]図9は、本発明を適用
した第4の実施形態における監視制御システムの構成を
示すブロック図である。この図9に示すように、本実施
形態においては、機器2の電子装置に、機器本体の状態
を示す画像および音声を含むマルチメディア情報を入力
するマルチメディア入力部を設けると共に、制御所1と
携帯端末3の表示部として、マルチメディア情報を出力
するマルチメディア表示部を設けたものである。なお、
本実施形態は、これらの変更部分とそれに伴う各部の機
能追加を除けば、前述した第1の実施形態と全く同様に
構成されているため、以下には、第1の実施形態と異な
る点についてのみ説明する。
【0093】以上のような構成を有する本実施形態の監
視制御システムによれば、機器の状態を示す画像や音声
を含むマルチメディア情報を制御所や携帯端末で機器情
報の一部として取得し、そのままの画像や音声として出
力することができる。したがって、制御所1や携帯端末
3上において、現場にいる場合と同様に機器の状態を容
易に把握することができるため、監視制御の効率を向上
することができる。
【0094】[他の実施形態]なお、本発明は、前記実
施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他
にも多種多様な変形例が実施可能である。例えば、前記
第1〜第4の実施形態の構成を適宜組み合わせることに
より、相乗的な作用効果を得ることができる。また、制
御所や携帯端末における具体的な動作手順も自由に変更
可能である。さらに、携帯端末や制御所、機器に適用さ
れる制御用のプログラムもまた、本発明の一態様であ
る。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、制
御所やインテリジェント機器に対してネットワークを介
して携帯端末を接続し、この携帯端末により機器情報を
収集して監視画面を表示すると共に、監視画面上で操作
情報を入力可能とすることにより、作業員が必要とする
詳細な機器情報を、制御所やネットワークに直接接続さ
れている現場の機器等から即時的に取得し、作業員が所
持する携帯端末上で機器の監視制御を効率よく行うこと
が可能な監視制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態における監視
制御システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す監視制御システムにおいて、機器に
よる機器情報提供動作の概略を示すフローチャート。
【図3】図1に示す監視制御システムにおいて、携帯端
末による系統監視動作の概略を示すフローチャート。
【図4】本発明を適用した第2の実施形態における監視
制御システムの構成を示すブロック図。
【図5】図4に示す監視制御システムにおいて、携帯端
末による解析・操作模擬動作と、それに続いて行われる
制御所による操作手順生成・操作制御動作、および機器
の電子装置による整合性確認動作の概略を示すフローチ
ャート。
【図6】図4に示す監視制御システムにおいて、機器増
設時の携帯端末による画面情報更新動作の概略を示すフ
ローチャート。
【図7】本発明を適用した第3の実施形態における監視
制御システムの構成を示すブロック図。
【図8】図7に示す監視制御システムにおいて、携帯端
末による操作制御動作、および機器の電子装置による整
合性確認・操作開始動作の概略を示すフローチャート。
【図9】本発明を適用した第4の実施形態における監視
制御システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…制御所 10…CPU 11…通信部 12…画面情報保存部 13…情報記録部 14…表示部 15…入力部 16…マルチメディア表示部 101…通信制御部 102…情報収集提供部 103…監視制御部 104…保存データ管理部 105…入力表示制御部 106…メインの処理部 107…操作手順生成部 2…機器(の電子装置) 20…CPU 21…通信部 22…アナログ・ディジタル変換部 23…アナログ入出力部 24…マルチメディア入力部 201…通信制御部 202…情報提供部 203…情報保持部 3…携帯端末 30…CPU 31…通信部 32…画面情報保存部 33…情報記録部 34…表示部 35…入力部 36…マルチメディア表示部 301…通信制御部 302…情報収集部 303…表示データ生成部 304…保存データ管理部 305…入力表示制御部 306…メインの処理部 307…解析・操作模擬部 308…情報収集提供部 309…監視制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 321 H04Q 9/00 321E (72)発明者 渡邉 一 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5G064 AA04 AB03 AC01 AC05 AC09 AC10 BA02 BA07 BA12 CB01 CB06 CB10 CB16 DA02 5H223 AA20 BB08 DD03 DD07 EE30 5K048 AA04 BA22 DA02 DA05 DB01 DC03 EB02 EB07 EB10 EB14 EB15 FA07 FB08 FB09 FB10 FB11 FC01 GC01 HA01 HA02 HA13 HA21

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統を監視制御する監視制御システ
    ムにおいて、 電力系統の各種の機器に関する機器情報を収集して機器
    の監視制御を行う制御所およびインテリジェント化され
    たインテリジェント機器の電子装置の少なくとも一方と
    ネットワークを介して接続されて機器の監視を行う携帯
    端末を備え、 前記携帯端末は、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信手
    段と、 前記通信手段によって受信された機器情報を収集する機
    器情報収集手段と、 画面表示する各種の監視画面の表示形式に関する画面情
    報を保存する画面情報保存手段と、 前記機器情報収集手段によって収集された機器情報と、
    前記画面情報保存手段に保存された画面情報とを用い
    て、監視画面を表示するための表示データを生成する表
    示データ生成手段と、 前記表示データ生成手段によって生成された表示データ
    を用いて監視画面を表示する表示手段と、 前記表示手段により表示された監視画面上での入力操作
    に応じて機器操作に関する操作情報を入力する入力手段
    と、を有することを特徴とする監視制御システム。
  2. 【請求項2】 前記制御所は、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信手
    段と、 前記通信手段によって受信された機器情報を収集し、収
    集した機器情報を所定のデータフォーマットで提供する
    機器情報収集提供手段と、 前記機器情報収集提供手段によって収集された機器情報
    を用いて、監視画面の表示、所定の情報の保存、機器へ
    の操作指令の送信、を含む各種の監視制御を行う監視制
    御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の
    監視制御システム。
  3. 【請求項3】 前記インテリジェント機器の電子装置
    は、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信手
    段と、 機器本体の動作状態または各種の計測値に関するアナロ
    グ情報を入力すると共に、機器本体への動作指令を出力
    するアナログ入出力手段と、 前記アナログ入出力手段によって入力されたアナログ情
    報をディジタル情報に変換すると共に、アナログ入出力
    手段から出力しようとする動作指令をディジタル情報か
    らアナログ情報に変換するアナログ・ディジタル変換手
    段と、 前記アナログ・ディジタル変換手段によって得られたデ
    ィジタル情報を、所定のデータフォーマットに変換して
    機器情報として提供すると共に、前記通信手段によって
    受信された情報を取得する機器情報提供手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の監視制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記携帯端末は、前記機器情報収集手段
    によって収集された機器情報および前記入力手段によっ
    て入力された操作情報を記録する記録手段を有し、 前記表示データ生成手段は、前記記録手段に記録された
    情報と、前記画面情報保存手段に保存された画面情報と
    を用いて系統図を含む監視画面を表示するための表示デ
    ータを生成するように構成された、ことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の監視制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記制御所の前記監視制御手段は、前記
    通信手段によって受信された前記携帯端末からの操作情
    報を用いて機器の操作手順を自動生成するように構成さ
    れた、ことを特徴とする請求項2に記載の監視制御シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記制御所の前記監視制御手段は、生成
    した操作手順に基づいて、前記通信手段によって、前記
    インテリジェント機器の電子装置または前記携帯端末へ
    操作指令を送信し、この操作指令後に受信する機器情報
    または操作完了通知に基づいて機器の操作完了を検出す
    るように構成された、ことを特徴とする請求項5に記載
    の監視制御システム。
  7. 【請求項7】 前記携帯端末は、 前記機器情報収集手段によって収集された機器情報の中
    から、操作に影響のある関連機器情報を取得し、実施す
    る操作に対して模擬的に操作を実施し、模擬結果として
    の系統状態を生成する操作模擬手段を有する、ことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の監視
    制御システム。
  8. 【請求項8】 前記携帯端末は、 前記機器情報収集手段によって収集された機器情報の中
    から、対象となる事象に関連する関連機器情報を取得
    し、事象の解析を行う事象解析手段を有する、ことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の監視
    制御システム。
  9. 【請求項9】 前記携帯端末は、 前記機器情報収集手段によって収集された機器情報が増
    設された機器に関する機器情報を含む場合に、その情報
    と前記画面情報保存手段に保存された画面情報とを用い
    て監視画面上における増設された機器の図形シンボルと
    画面配置位置を決定し、監視画面の表示形式を動的に変
    更して前記画面情報保存手段に保存する画面情報変更手
    段を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載の監視制御システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯端末は、 前記機器情報収集手段によって収集された機器情報を用
    いて、監視画面の表示、所定の情報の保存、機器への操
    作指令の送信、を含む各種の監視制御を行う監視制御手
    段を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の監視制
    御システム。
  11. 【請求項11】 前記携帯端末の前記監視制御手段は、
    他の携帯端末と連携して操作情報を共有し、協調操作を
    行うように構成されたことを特徴とする請求項10に記
    載の監視制御システム。
  12. 【請求項12】 前記監視制御手段は、操作指令による
    機器の状態変化に関する機器情報に基づいて機器の操作
    完了を検出するように構成されたことを特徴とする、請
    求項6、請求項10、または請求項11に記載の監視制
    御システム。
  13. 【請求項13】 前記インテリジェント機器の電子装置
    は、機器本体の状態を示す画像および音声を含むマルチ
    メディア情報を入力するマルチメディア情報入力手段を
    有する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに
    記載の監視制御システム。
  14. 【請求項14】 電力系統の各種の機器に関する機器情
    報を収集して機器の監視制御を行う制御所およびインテ
    リジェント化されたインテリジェント機器の電子装置の
    少なくとも一方とネットワークを介して接続されて機器
    の監視を行う携帯端末を備えた電力系統の監視制御シス
    テムに適用されるプログラムにおいて、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信機
    能と、 前記通信機能によって受信された機器情報を収集する機
    器情報収集機能と、 画面表示する各種の監視画面の表示形式に関する画面情
    報を管理する画面情報データ管理機能と、 前記機器情報収集機能によって収集された機器情報と、
    前記画面情報データ管理機能によって管理された画面情
    報とを用いて、監視画面を表示するための表示データを
    生成する表示データ生成機能と、 前記表示データ生成機能によって生成された表示データ
    を用いて監視画面を表示させる表示機能と、 前記表示機能によって表示された監視画面上での入力操
    作に応じて機器操作に関する操作情報を入力する入力機
    能と、を前記携帯端末のコンピュータに実現させること
    を特徴とするプログラム。
  15. 【請求項15】 電力系統の各種の機器に関する機器情
    報を収集して機器の監視制御を行う制御所およびインテ
    リジェント化されたインテリジェント機器の電子装置の
    少なくとも一方とネットワークを介して接続されて機器
    の監視を行う携帯端末を備えた電力系統の監視制御シス
    テムに適用されるプログラムにおいて、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信機
    能と、 前記通信機能によって受信された機器情報を収集し、収
    集した機器情報を所定のデータフォーマットで提供する
    機器情報収集提供機能と、 前記機器情報収集提供機能によって収集された機器情報
    を用いて、監視画面の表示、所定の情報の保存、機器へ
    の操作指令の送信、を含む各種の監視制御を行う監視制
    御機能と、を前記制御所のコンピュータに実現させるこ
    とを特徴とするプログラム。
  16. 【請求項16】 電力系統の各種の機器に関する機器情
    報を収集して機器の監視制御を行う制御所およびインテ
    リジェント化されたインテリジェント機器の電子装置の
    少なくとも一方とネットワークを介して接続されて機器
    の監視を行う携帯端末を備えた電力系統の監視制御シス
    テムに適用されるプログラムにおいて、 前記ネットワークを通じてデータの送受信を行う通信機
    能と、 機器本体の動作状態または各種の計測値に関するアナロ
    グ情報を入力すると共に、機器本体への動作指令を出力
    するアナログ入出力機能と、 前記アナログ入出力機能によって入力されたアナログ情
    報をディジタル情報に変換すると共に、アナログ入出力
    機能によって出力しようとする動作指令をディジタル情
    報からアナログ情報に変換するアナログ・ディジタル変
    換機能と、 前記アナログ・ディジタル変換機能によって得られたデ
    ィジタル情報を、所定のデータフォーマットに変換して
    機器情報として提供すると共に、前記通信機能によって
    受信された情報を取得する機器情報提供機能と、を前記
    インテリジェント機器の電子装置のコンピュータに実現
    させることを特徴とするプログラム。
JP2002046971A 2002-02-22 2002-02-22 監視制御システムとそのためのプログラム Pending JP2003250232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046971A JP2003250232A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 監視制御システムとそのためのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046971A JP2003250232A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 監視制御システムとそのためのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003250232A true JP2003250232A (ja) 2003-09-05

Family

ID=28660190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002046971A Pending JP2003250232A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 監視制御システムとそのためのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003250232A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005148967A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Yokogawa Electric Corp 運転支援装置
JP2007159294A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 情報提供システム
JP2007259518A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力系統潮流制御システムおよび電力系統潮流制御プログラム
KR101082522B1 (ko) * 2009-12-11 2011-11-10 한전케이디엔주식회사 전력정보 제공용 다기능 게이트웨이 시스템
JP2014107952A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp 簡易型監視制御装置
JP2014532388A (ja) * 2011-09-20 2014-12-04 ユソン インストルメント アンド エレクトリック カンパニー リミテッド オンライン電気回路の定数測定による電力設備状態の監視システム及び方法
CN104967220A (zh) * 2015-07-16 2015-10-07 国网河南省电力公司漯河供电公司 一种变电站监控系统
JP2018007472A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報端末装置の制御方法、制御プログラム、及び情報表示システム
JP2019071118A (ja) * 2013-03-15 2019-05-09 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド モバイル制御室におけるユーザインターフェースデバイス間でシームレスに状態を伝達するための方法及び装置
JP2019118210A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御指令システム
US10866952B2 (en) 2013-03-04 2020-12-15 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Source-independent queries in distributed industrial system
US10909137B2 (en) 2014-10-06 2021-02-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Streaming data for analytics in process control systems
US11385608B2 (en) 2013-03-04 2022-07-12 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Big data in process control systems
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005148967A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Yokogawa Electric Corp 運転支援装置
JP2007159294A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 情報提供システム
JP2007259518A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力系統潮流制御システムおよび電力系統潮流制御プログラム
JP4721938B2 (ja) * 2006-03-20 2011-07-13 東京電力株式会社 電力系統潮流制御システムおよび電力系統潮流制御プログラム
KR101082522B1 (ko) * 2009-12-11 2011-11-10 한전케이디엔주식회사 전력정보 제공용 다기능 게이트웨이 시스템
JP2014532388A (ja) * 2011-09-20 2014-12-04 ユソン インストルメント アンド エレクトリック カンパニー リミテッド オンライン電気回路の定数測定による電力設備状態の監視システム及び方法
JP2014107952A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp 簡易型監視制御装置
US11385608B2 (en) 2013-03-04 2022-07-12 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Big data in process control systems
US10866952B2 (en) 2013-03-04 2020-12-15 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Source-independent queries in distributed industrial system
US11112925B2 (en) 2013-03-15 2021-09-07 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Supervisor engine for process control
US11573672B2 (en) 2013-03-15 2023-02-07 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method for initiating or resuming a mobile control session in a process plant
JP2019071118A (ja) * 2013-03-15 2019-05-09 フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド モバイル制御室におけるユーザインターフェースデバイス間でシームレスに状態を伝達するための方法及び装置
US11169651B2 (en) 2013-03-15 2021-11-09 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Method and apparatus for controlling a process plant with location aware mobile devices
US10909137B2 (en) 2014-10-06 2021-02-02 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Streaming data for analytics in process control systems
CN104967220A (zh) * 2015-07-16 2015-10-07 国网河南省电力公司漯河供电公司 一种变电站监控系统
US11886155B2 (en) 2015-10-09 2024-01-30 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Distributed industrial performance monitoring and analytics
JP2018007472A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報端末装置の制御方法、制御プログラム、及び情報表示システム
JP2019118210A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御指令システム
JP7037353B2 (ja) 2017-12-27 2022-03-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御指令システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003250232A (ja) 監視制御システムとそのためのプログラム
JP2006343987A (ja) 保守対象の保守支援システム、保守対象の保守支援方法、及び、保守対象の保守支援プログラム
KR20140073043A (ko) 변전설비 감시를 위한 스마트 단말기의 앱 서비스 시스템
KR20140035016A (ko) 이미지 코드를 이용한 전력설비 오조작 방지 시스템 및 방법
CN114398354A (zh) 数据监测方法、装置、电子设备及存储介质
KR101344411B1 (ko) 스마트단말기를 이용한 현장전력설비의 이상진단 장치 및 방법
JP2003052135A (ja) 機器監視装置、機器監視/運転支援システムとその方法
KR100577346B1 (ko) 이동통신 단말기를 이용한 수전설비의 원격 감시 및 제어시스템
KR101807634B1 (ko) 건물 상시진동 모니터링 및 측정치 처리 방법
KR102437418B1 (ko) 화재 수신기 진단 시스템 및 이의 제어 방법
JP2002352368A (ja) 機器監視システム
JP5267839B2 (ja) 遠方監視制御装置用模擬装置及び電力系統監視制御システム
CN116052084A (zh) 安全隐患管控与排查方法、装置、设备及介质
KR101861576B1 (ko) Iec61850 기반 현장정보 처리반
JP5603026B2 (ja) 部分放電監視装置
EP3217505A1 (en) Apparatus for data processing
CN115136435A (zh) 具有现场维修能力的断路器
CN108199482B (zh) 维护提示方法及装置
JP2022142997A (ja) 情報処理装置、作業進捗管理方法およびプログラム
CN112799957A (zh) 基于用户行为的故障处理方法、系统、设备和介质
US11627058B2 (en) Management device, assistance device, management method, and recording medium for converting data into viewable format
KR101330356B1 (ko) 계전기 데이터 모니터링 장치 및 방법
WO2021192282A1 (ja) 情報収集プログラム、情報収集方法および情報処理装置
JP2007143227A (ja) 災害時情報受付システム
CN104122973A (zh) 监控装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040804