JP2003203041A - 配信システム、サーバ、プログラム、記録媒体 - Google Patents

配信システム、サーバ、プログラム、記録媒体

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JP2003203041A
JP2003203041A JP2002000321A JP2002000321A JP2003203041A JP 2003203041 A JP2003203041 A JP 2003203041A JP 2002000321 A JP2002000321 A JP 2002000321A JP 2002000321 A JP2002000321 A JP 2002000321A JP 2003203041 A JP2003203041 A JP 2003203041A
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Akiko Murakami
晶子 村上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバのアクセス集中を軽減し、負荷分散が
可能な配信システム、サーバ、プログラムおよび記録媒
体を提供すること。 【解決手段】 配信システム1は、サーバ3と、双方向
通信可能なネットワーク5を介してサーバ3に接続され
た複数の端末7−1、7−2、7−3、…(端末7)と
から主に構成される。サーバ3から各利用者へ閲覧促進
メールを送信し、利用者が所定のホームページを閲覧す
ることにより情報が配信される。サーバ3は、送信時間
と閲覧時間に関する利用者ごとの情報を保持する送信ロ
グデータベース11、閲覧ログデータベース13を有
し、これらの情報を分析手段15により分析して利用者
を分類し、分類に基づき送信時間設定手段17により次
回以降のメールの送信時間を利用者ごとに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して情報を配信する配信システム、サーバ、プログラ
ムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワーク上の情報配信サーバ
を通じて、生活者に定期的に情報を配信するシステムが
知られている。例えば、クレジットカード等の利用者に
インターネット上の所定のホームページを閲覧してもら
うことにより、各利用者が使用したカードの利用明細情
報を配信する。この場合は、通常、月次の支払請求額が
決まった段階で、利用者に更新案内のメールを送ること
により、利用者に閲覧を促す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
この更新案内のメールは一斉に送付している。利用明細
情報の更新時に、一度に全利用者に更新案内メールを送
信すると、そのメールを見た利用者の大多数がメール到
着後、即座にホームページにアクセスする。このとき、
大量の利用者がほぼ同時に同じホームページにアクセス
してしまうことになり、サーバの応答が低下する。結果
として利用者側から見ると、ホームページの表示が非常
に遅く感じられる、あるいは接続すらできない状況が生
じ、不快感を感じる。
【0004】このようなサーバへのアクセス集中による
応答低下を回避するためには、一般に次のような対策が
考えられる。アクセスが最も多数集中した時の負荷に耐
えられるようサーバの性能向上を図る、もしくはサーバ
を複数用意する。しかし、いずれにしても運用・製造コ
ストが増大することになり、好ましくない。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、サーバのアクセス
集中を軽減し、負荷分散が可能な配信システム、サー
バ、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、利用者側の複数の端末と、前記端
末とネットワークを介して接続されたサーバとを備え、
前記端末から前記ネットワークを介して情報を閲覧する
ことにより情報が配信される配信システムであって、前
記サーバは、閲覧を促すための閲覧促進情報を前記端末
へ送信する送信手段と、前記閲覧促進情報の送信時間お
よび/または閲覧が行われた閲覧時間に関する送信閲覧
情報を前記利用者ごとに保持する送信閲覧情報記憶手段
と、前記送信閲覧情報を分析し、前記送信時間および/
または前記閲覧時間に基づき前記利用者を分類する分析
手段と、前記分析結果に基づき前記閲覧促進情報を送信
する送信時間を前記利用者ごとに設定する設定手段と、
を具備することを特徴とする配信システムである。
【0007】第1の発明では、利用者側の端末からネッ
トワークを介して情報を閲覧することにより情報が配信
される配信システムにおいて、サーバ側の送信手段は情
報の閲覧を促すための閲覧促進情報を各端末へ送信す
る。端末はこの閲覧促進情報に応じて閲覧を行う。閲覧
促進情報の送信時間および/または閲覧が行われた閲覧
時間に関する送信閲覧情報は利用者ごとに送信閲覧情報
記憶手段に保持され、管理される。分析手段は送信閲覧
情報を分析し、送信時間および/または閲覧時間に基づ
き利用者を分類する。設定手段はこの分析結果に基づき
閲覧促進情報を送信する送信時間を設定する。サーバは
次回の送信からは利用者ごとに設定された送信時間に閲
覧促進情報を送信する。
【0008】本明細書における端末とは、一般的には通
信機能を備えたコンピュータ装置であるがこれに限定す
るものではない。端末は、ネットワークに接続可能な家
電装置や携帯端末装置、携帯電話装置でもよく、例え
ば、ウエッブテレビジョン、通信機能付ゲーム機器、携
帯電話、PHS、PDA(Personal Digi
tal Assistant)等を含む。
【0009】第2の発明は、利用者側の複数の端末とネ
ットワークを介して接続され、前記端末から前記ネット
ワークを介して情報を閲覧することにより情報が配信さ
れる配信システムにおけるサーバであって、閲覧を促す
ための閲覧促進情報を前記端末へ送信する送信手段と、
前記閲覧促進情報の送信時間および/または閲覧が行わ
れた閲覧時間に関する送信閲覧情報を前記利用者ごとに
保持する送信閲覧情報記憶手段と、前記送信閲覧情報を
分析し、前記送信時間および/または前記閲覧時間に基
づき前記利用者を分類する分析手段と、前記分析結果に
基づき前記閲覧促進情報を送信する送信時間を前記利用
者ごとに設定する設定手段と、を具備することを特徴と
するサーバである。
【0010】第2の発明では、送信手段は情報の閲覧を
促すための閲覧促進情報を各端末へ送信する。端末はこ
の閲覧促進情報に応じて閲覧を行う。閲覧促進情報の送
信時間および/または閲覧が行われた閲覧時間に関する
送信閲覧情報は利用者ごとに送信閲覧情報記憶手段に保
持され、管理される。分析手段は送信閲覧情報を分析
し、送信時間および/または閲覧時間に基づき利用者を
分類する。設定手段はこの分析結果に基づき閲覧促進情
報を送信する送信時間を設定する。サーバは次回の送信
からは利用者ごとに設定された送信時間に閲覧促進情報
を送信する。
【0011】第3の発明は、コンピュータをして上記記
載のサーバとして機能せしめることを特徴とするプログ
ラムである。このプログラムをネットワークを介して流
通させることができる。
【0012】第4の発明は、上記記載のプログラムが格
納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この記録媒体を流通させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る配信システム1の概略構成図である。配信シス
テム1は、サーバ3と、双方向通信可能なネットワーク
5を介してサーバ3に接続された複数の端末7−1、7
−2、7−3、…とから主に構成される。以下、端末7
−1、7−2、7−3、…をまとめて端末7と称する。
【0014】配信システム1では、サーバ3から利用者
へ定期的に情報を配信する。配信は利用者に所定のホー
ムページを閲覧してもらうことにより行う。その際に、
閲覧を促す閲覧促進情報を含む閲覧促進メールをサーバ
3から端末7に送信し、この閲覧促進情報を受けて端末
7は所定のホームページにアクセスする。配信される情
報として、ここではホームページ上で公開されるクレジ
ットカードの利用明細情報を例にとり説明するが、これ
に限定するものではない。
【0015】端末7は、クレジットカードの利用者が操
作する端末である。端末7は、通信機能を有し、ネット
ワーク5を介してデータの送受信が可能である。ここで
は端末7はパーソナルコンピュータを想定しているがこ
れに限定するものではない。
【0016】サーバ3は、通信機能を有し、送信手段お
よび受信手段を有し、ネットワーク5を介してデータの
送受信が可能である。サーバ3は、送信ログデータベー
ス11、閲覧ログデータベース13、分析手段15、送
信時間設定手段17を有する。
【0017】送信ログデータベース11は、サーバ3か
ら端末7に閲覧促進メールを送信した際の送信ログ情報
21を保持している。図2に送信ログ情報21に含まれ
る項目例を示す。送信ログ情報21は、ユーザID2
3、送信日時25等の項目を有する。
【0018】ユーザID23は、各利用者を識別するた
めに利用者毎に割り当てられた文字列である。送信日時
25は閲覧促進メールを送信した日付と時間である。な
お、各利用者を識別できるものであれば、ユーザID2
3の代わりに用いることができる。
【0019】閲覧ログデータベース13は、端末7から
サーバ3へアクセスして情報を閲覧した際の閲覧ログ情
報27を保持している。図3に閲覧ログ情報27に含ま
れる項目例を示す。閲覧ログ情報27は、ユーザID2
3、閲覧日時29等の項目を有する。閲覧日時29は端
末7からサーバ3へアクセスして情報を閲覧した日付と
時間である。
【0020】通常、配信される情報は定期的に更新さ
れ、その度に閲覧促進メールが送信される。したがっ
て、一般に送信ログ情報21と閲覧ログ情報27は複数
回の送信、閲覧に関する情報を有する。閲覧ログ情報2
7では、どの閲覧促進メールに対する閲覧なのかがわか
るように、例えば閲覧促進メールを送信した月日ごとに
情報を保持する。
【0021】分析手段15は、送信ログ情報21、閲覧
ログ情報27を分析して利用者を分類する。送信時間設
定手段17はこの分類結果に基づき、次回からの閲覧促
進メールを送信する送信時間を設定する。
【0022】上述の各情報に含まれる項目は例であり、
これに限定するものではない。上記項目の全てが必ず必
要というわけではなく、また、上記以外の項目が含まれ
ていてもよい。
【0023】次に、図4を参照しながら、配信システム
1における動作の一例について説明する。まず、サーバ
3において、配信すべき情報の更新が行われる(ステッ
プ401)。配信すべき情報はここでは、ホームページ
上で公開されるクレジットカードの利用明細情報であ
る。この情報の更新は例えばPDF形式のファイルを登
録することによって行われる。
【0024】サーバ3から端末7へ閲覧促進メールを送
信する(ステップ402)。閲覧促進メールは、更新案
内メールであってもよく、閲覧すべきホームページのU
RL(Uniform Resource Locat
or)やそのホームページの閲覧を促す内容を有する。
【0025】送信後、サーバ3では送信先の利用者ごと
の送信時間を送信ログデータベース11に記録する(ス
テップ403)。記録内容は例えば図2に示すような送
信先の利用者のユーザID23と送信日時25とする。
【0026】端末7ではメールを受信し(ステップ40
4)、閲覧促進メールに記載されていたURLにアクセ
スしホームページを閲覧する(ステップ405)。この
ときの端末7の画面表示例を図5〜図8に示す。図5は
ログイン画面であり、利用者のユーザID23と各利用
者を識別するためのパスワードをそれぞれ入力ボックス
501、503に入力した後、OKボタン505をクリ
ックするようになっている。
【0027】サーバ3ではユーザID23とパスワード
により、利用者を認証すると、図6に示す画面を端末7
に表示させる。図6の画面では、認証された利用者の氏
名と、メニュー等が表示されている。メニューは、ご利
用代金明細照会、ポイント照会、資料請求、登録情報の
変更からなり、明細情報の閲覧以外の操作も可能なよう
に構成されている。
【0028】図7は、図6の画面でご利用代金明細照会
をクリックした後に表示される画面例である。ここで
は、月ごとに利用明細を閲覧できるよう構成されてい
る。ここで、所望の月の利用明細をクリックすると、該
当月の電子ファイル化された明細書が表示される。
【0029】図8は、図7の画面で10月分利用明細を
クリックした場合に表示される画面例である。電子ファ
イル化された明細書が表示されており、このようにして
利用明細情報が閲覧できる。
【0030】再び図4を参照して説明する。サーバ3で
は、上記のような端末7による閲覧に応じ(ステップ4
06)、利用者ごとの閲覧時間を閲覧ログデータベース
13に記録する(ステップ407)。記録内容は例えば
図3に示すような閲覧した利用者のユーザID23と閲
覧日時29とする。
【0031】次に、分析手段15により送信ログ情報2
1と閲覧ログ情報27の分析を行う。まず、アクセスピ
ークの割り出しをする(ステップ408)。アクセスピ
ークとは、多数の利用者が情報を閲覧するためにサーバ
3へのアクセスが時間的に集中した状態である。この閲
覧が集中している時間をアクセスピーク時間と呼ぶ。閲
覧ログ情報27から、閲覧した利用者数を時間帯ごとに
合計して、他の時間帯に比べて閲覧した利用者数が多い
時間帯とその利用者数を求める。
【0032】そして、サーバの応答を低下させるような
極端なアクセスピークがあるかどうか判断する(ステッ
プ409)。このようなアクセスピークがある場合は、
送信時間と閲覧時間に基づき利用者を分類する(ステッ
プ410)。
【0033】送信時間設定手段17はこの分類に基づき
次回の閲覧促進メールの送信時間を利用者ごとに設定す
る(ステップ411)。アクセスピークが無い場合は、
前回の送信時間をそのまま次回の送信時間として設定す
る(ステップ412)。
【0034】次回の配信情報更新時は、ステップ411
またはステップ412で設定した送信時間に閲覧促進メ
ールを送信する。そして、同様にステップ411または
ステップ412までの一連の動作を繰り返し行う。
【0035】以下、ステップ410、ステップ411に
おける分析手段15、送信時間設定手段17の具体的な
動作について説明する。図9はアクセスピークがある場
合、送信時間と閲覧時間に基づいた利用者の分類と、次
回の閲覧促進メールの送信時間の設定の例を示す。
【0036】図9の例では、送信時間と閲覧時間の状況
に基づき、利用者をA、B、C、Dの4種類に分類して
いる。そして、この分類に基づき、次回の閲覧促進メー
ルの送信時間を設定している。
【0037】Aの利用者は、閲覧促進メールを送信後、
数分以内に閲覧開始した利用者である。Bの利用者は、
A以外の利用者であり、アクセスピーク時間に閲覧開始
した利用者である。Cの利用者は、A以外の利用者であ
り、アクセスピーク時間外に閲覧開始した利用者であ
る。Dの利用者は、閲覧しなかった利用者である。
【0038】分類された各利用者に対する次回の閲覧促
進メールの送信時間の設定を図9の右の欄に示す。Aの
利用者には、アクセスピーク時間に閲覧促進メールを送
信していた場合はアクセスピーク時間外に送信時間を変
更して設定する。アクセスピーク時間外に閲覧促進メー
ルを送信していた場合は前回と同じ送信時間を設定す
る。Aの利用者で、アクセスピーク時にアクセスしてい
る利用者については、以下に述べるBの利用者の場合と
同様に送信時間を設定する。
【0039】Bの利用者には、例えば図10に示すよう
に送信時間を変更して設定する。図10に示す例ではい
くつかの時間帯に分けて送信時間を設定する。このと
き、アクセスピークの時間帯は基本的に避ける。
【0040】図10に示す例ではアクセスピークがN回
あるとし、早い時間から第1ピーク、第2ピーク、…、
第Nピークと呼ぶ。送信していた時間に基づき利用者を
B1、B2、…、BN、B(N+1)の(N+1)種類
に分類する。この分類に基づき、次回の閲覧促進メール
の送信時間を設定する。
【0041】送信開始時間から第1アクセスピーク時間
までの間に閲覧促進メールを送信していた利用者をB1
とする。B1の利用者には、第1アクセスピーク時間か
ら第2アクセスピーク時間までの間に次回の閲覧促進メ
ールを送信するよう設定する。
【0042】第1アクセスピーク時間から第2アクセス
ピーク時間までの間に閲覧促進メールを送信していた利
用者をB2とする。B2の利用者には、第2アクセスピ
ーク時間から第3アクセスピーク時間までの間に次回の
閲覧促進メールを送信するよう設定する。
【0043】同様に、B3以降からBNまで利用者を定
義し、送信時間を設定する。最後に第Nアクセスピーク
時間から送信終了時間までの間に閲覧促進メールを送信
していた利用者をB(N+1)とする。B(N+1)の
利用者には、送信開始時間から第1アクセスピーク時間
までの間に次回の閲覧促進メールを送信するよう設定す
る。なお、図10に示す例では次回の送信時間を遅らせ
ているが、逆に早くするようにしてもよい。
【0044】図9のCの利用者には、前回と同じ送信時
間を設定する。Dの利用者には、閲覧してもらうために
前回とは異なる送信時間となるよう、前回から送信時間
を変更して設定する。
【0045】上記のように送信時間を設定し、メール送
信、送信ログ情報21および閲覧ログ情報27の収集、
分析、送信時間設定の一連の動作を繰り返して複数回行
う。所定の複数回分の情報が収集された時点で、各利用
者がどのくらいの比率でどの利用者分類に属しているか
を分析手段15により統計をとる。
【0046】この統計結果に基づき、利用者を分類して
送信時間を割り振る。その一例を図11に示す。この例
では、Aに分類される場合が8割以上の利用者には、ア
クセスピーク時間外に送信時間を設定する。これによ
り、アクセスを分散させることができる。
【0047】常にBに分類され、かつ閲覧開始時間がほ
ぼ同じ利用者には、送信時間は特に考慮しないことにす
る。このような利用者は、職場で昼休みや就業時間開始
前、就業時間終了後に閲覧する、あるいは深夜自宅で閲
覧する、等決まった時間に閲覧することが多い。よっ
て、送信時間を変更しても閲覧時間に影響を与えること
ができないと考えられるからである。ただし、最もアク
セスピークに寄与する利用者であるため、ここから負荷
量等、サーバのシステムの最低要件を割り出す。
【0048】Cに分類される場合が5割以上の利用者に
は、送信時間は基本的にそのままの時間とする。これ
は、アクセスの集中にほとんど関与していないと考えら
れるためである。常にDに分類される利用者は、特に考
慮しないことにする。これらの利用者は閲覧していない
ため、閲覧時間に影響を及ぼすことがないからである。
【0049】上記以外に分類されるその他の利用者に
は、アクセスピーク時間外で、かつ各利用者が閲覧する
ことの多い時間に送信時間を設定する。これにより、ア
クセスの分散を図る。
【0050】図12にこのようにして複数回の分析と分
類を行った具体的な数値データ例を示す。この例では、
総利用者数を1万人とし、閲覧促進メールを8時〜20
時の間にのみ送信することにしている。0時〜23時ま
での範囲で1時間を単位としてその単位時間内に、送信
した利用者数、閲覧開始した利用者数を各時間ごとに数
字で表している。これにより、利用者の時間的な分布状
況がわかる。なお(12−1)、(12−2)、(12
−3)の3表に関する時間を、(12−1)の最も左の
欄に「時間」として代表して表す。
【0051】(12−1)は、第1回目の閲覧促進メー
ルの送信時間に関し、各時間帯におけるメールが送信さ
れた利用者数を、分類された利用者ごとに表す。(12
−2)は、第1回目の閲覧開始時間に関し、各時間帯に
おける閲覧した利用者数を、分類された利用者ごとに表
す。(12−3)は、第2回目の閲覧促進メールの送信
時間に関し、各時間帯におけるメールが送信される利用
者数を、分類された利用者ごとに表す。
【0052】図12の数値データ例作成時の手順を説明
する。まず、第1回目の閲覧促進メールを送信する。総
利用者数の1万人に同時にメールを送信するのではな
く、8時〜20時の間に送信者数がほぼ均等になるよう
に振り分ける。本例では、(12−1)の「送信数」の
欄に示すように、8時〜19時の間は1時間に770人
ずつに送信し、19時〜20時の間は760人に送信す
る。
【0053】その後、第1回目の閲覧促進メールに応じ
て閲覧が行われる。閲覧時間は利用者ごとに異なる。閲
覧開始時間を時間帯ごとに集計する。(12−2)の
「合計」の欄からわかるように、他の時間帯よりも閲覧
した利用者数が多い時間帯、すなわち、閲覧が集中して
いるアクセスピークの時間帯があることがわかる。
【0054】本例では9時台、12〜13時台、18時
台、23時台の4つのアクセスピークがある。これらを
時間の早いほうから順にピーク1、ピーク2、ピーク
3、ピーク4と呼ぶ。
【0055】また、送信ログ情報21および閲覧ログ情
報27より、利用者ごとの送信時間と閲覧時間を知るこ
とができる。これらより、前述および図9に示すような
方法で利用者をA、B、C、Dに分類する。この分類に
応じて各時間帯における閲覧した利用者数を、(12−
2)のA、B、Cの欄に表す。なお、Dの利用者は閲覧
していないため、(12−2)には表されない。
【0056】同時に、この分類に応じて各時間帯でメー
ルが送信された利用者数を(12−1)のA、B、C、
Dの欄に表す。Bの利用者に関しては閲覧開始した時間
がピーク1〜4のいずれに属するかにより、さらに分け
てピーク1〜4の欄に表す。分類の手法上、ピークの時
間帯にメールの送信および閲覧が行われた利用者はBで
はなく、Aに分類される。よって、(12−1)の9時
台(ピーク1の時間帯)において、Bのピーク1に該当
する利用者は0人となる。他のピークの時間帯において
も同様である。
【0057】次に、この分類に応じて各利用者への第2
回目の閲覧促進メールを送信する時間を図9、図10の
ように設定する。ここで、Aの利用者で第1回目の閲覧
促進メール送信時にアクセスピーク時間に送信していた
利用者には、Bの利用者と同様に第2回目の送信時間を
設定する。また、Dの利用者には適当に時間をずらして
送信時間を設定する。
【0058】この第2回目の送信時間の設定結果を集計
して表したものが(12−3)である。例えば(12−
1)の8時台のAの100人の利用者は、アクセスピー
ク時間外にメールを送信していた場合に該当するので、
送信時間は変更せず、第2回目のメール送信時間も(1
2−3)に示すように8時台に設定する。
【0059】(12−1)の9時台のAの500人の利
用者は、アクセスピーク時間にメールを送信していた場
合に該当するので、Bの利用者と同様に送信時間を変更
する。図10のB1と同様に考えて、この500人の第
2回目のメール送信時間はピーク1からピーク2の間で
ある10時台と11時台に均等に250人ずつに割り振
る。
【0060】(12−1)の10時台と11時台のAの
250人と100人の利用者は、アクセスピーク時間外
にメールを送信していた場合に該当するので、送信時間
は変更しない。よって、(12−3)に示すように、1
0時台と11時台に送信するAの利用者数は、それぞれ
250+250=500人、250+100=350人
となる。
【0061】(12−1)の8時台のBのピーク1の1
50人の利用者は、図10のB1に該当するので、この
150人の第2回目のメール送信時間は(12−3)に
示すように、ピーク1からピーク2の間である10時台
と11時台に均等に75人ずつに割り振る。
【0062】(12−1)の8時台のBのピーク2の2
60人の利用者は、図10のB1に該当するので、この
260人の第2回目のメール送信時間はピーク1からピ
ーク2の間である10時台と11時台に均等に130人
ずつに割り振る。
【0063】(12−1)の9時台のBのピーク2の7
5人の利用者は、図10のB1に該当するので、この7
5人の第2回目のメール送信時間はピーク1からピーク
2の間である10時台と11時台に37人と38人に割
り振る。その結果、(12−3)に示すように、10時
台と11時台に送信するBのピーク2の利用者数は、そ
れぞれ130+37=167人、130+38=168
人になる。
【0064】(12−1)の8時台および9時台のBの
ピーク3、ピーク4の利用者についても、上記のピーク
2の利用者と同様である。
【0065】(12−1)の8時台のCの205人の利
用者については、図9に示すように送信時間を変更しな
いので、(12−3)に示すように8時台に設定する。
(12−1)の8時台のDの15人の利用者について
は、送信時間を変更する。(12−3)の8時台の利用
者数は第1回目と同じ数だが、送信する利用者は異なっ
ている。
【0066】上記のように第2回目に送信する利用者を
各時間帯に振り分けて(12−3)の「送信者」の欄に
各時間帯の送信者数の合計を示す。(12−1)に示す
第1回目の送信時間は8時〜20時の間で送信者数がほ
ぼ均等になっていたのに対し、(12−3)に示す第2
回目の送信時間は、均等ではなく、特にピーク1〜4の
時間帯の送信者数が少ないことがわかる。
【0067】(12−3)のように設定した送信時間に
第2回目の閲覧促進メールを送信する。以降、第1回目
のメール送信時と同様の手順で分析を行い、利用者を分
類し、次回の送信時間を設定することを繰り返す。
【0068】図13は、上記のような動作を複数回行っ
た場合の送信時間と閲覧開始時間のデータを個々の利用
者に注目してまとめたものである。図13において、送
信1は第1回目の送信時間、閲覧開始1は第1回目の閲
覧開始時間を意味する。送信2、3、4、閲覧開始2、
3、4についても同様である。
【0069】また、ここでは第2回目、第3回目までは
直前の回の送信、閲覧状況に基づき送信時間を設定して
いる。第4回目の送信時間は、第1〜第3回目までの送
信ログ情報21と閲覧ログ情報27に基づいて設定して
いる。
【0070】ユーザID000001の利用者の場合、
第1回目の送信時間は8時で、第1回目の閲覧開始時間
は9時10分である。送信から閲覧まで1時間以上かか
っており、9時台はピーク1の時間帯であるから、ユー
ザID000001の利用者は第1回目では、図9に示
すBの利用者として分類される。
【0071】ユーザID000002の利用者の場合、
第1回目の送信時間は9時で、第1回目の閲覧開始時間
は9時3分である。送信から閲覧まで3分であるから、
ユーザID000002の利用者は第1回目では、図9
に示すAの利用者として分類される。
【0072】ユーザID010000の利用者の場合、
第1回目の送信時間は20時で、第1回目の閲覧開始時
間は8時30分である。送信から閲覧まで12時間半か
かっており、8時台はピークの時間帯ではないから、ユ
ーザID010000の利用者は第1回目では、図9に
示すCの利用者として分類される。
【0073】上記のように個々の利用者を分類する。複
数回分の分類結果から、各利用者の閲覧の傾向が把握で
き、その傾向に応じて送信時間を設定する。
【0074】以上述べたように、本実施の形態では、閲
覧促進メールを一斉に全利用者に送信するのではなく、
所定の時間間隔で送信する。これにより、送信後すぐに
閲覧開始する利用者数を時間的に分散できる。
【0075】また、本実施の形態では、送信時間と閲覧
時間の状況に応じて利用者を分類し、送信時間をその分
類に基づき利用者ごとに割り振っている。これにより、
効率的に時間的な閲覧の集中を回避でき、サーバの負荷
を分散させることができる。
【0076】時間的な閲覧の集中度を軽減できるので、
利用者側においては情報を閲覧するときに、サーバ側の
反応の遅さや接続不能状態に不快感を感じるという事態
が発生することなく、快適に情報を閲覧できる。
【0077】サーバ運用側においては、従来必要とされ
たサーバの性能向上や複数台のサーバの用意が不要とな
り、コスト増大の心配がなくなる。
【0078】ここで、本システムにおいて、サーバ3の
運用者は、配信する情報を有する事業者等に課金を行う
ようにしてもよい。
【0079】なお、利用者の分類法、時間の設定法等は
上記例に限定されるものではなく、様々な変形例等が可
能である。それらもまた本発明の技術的範囲に属するも
のと考えられる。
【0080】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、サーバへのアクセス集中を軽減し、サーバの負荷
分散が可能な配信システム、サーバ、プログラムおよび
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る配信システムの概略
構成図
【図2】送信ログ情報の項目例を示す図
【図3】閲覧ログ情報の項目例を示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る配信システムの動作
を示すフローチャート
【図5】端末の画面表示例を示す図
【図6】端末の画面表示例を示す図
【図7】端末の画面表示例を示す図
【図8】端末の画面表示例を示す図
【図9】利用者の分類と送信時間の設定の例を示す図
【図10】利用者の分類と送信時間の設定の例を示す図
【図11】利用者の分類と送信時間の設定の例を示す図
【図12】数値データ例を示す図
【図13】利用者ごとにまとめた数値データ例を示す図
【符号の説明】
1---------配信システム 3---------サーバ 5---------ネットワーク 7---------端末 11---------送信ログデータベース 13---------閲覧ログデータベース 15---------分析手段 17---------送信時間設定手段 21---------送信ログ情報 27---------閲覧ログ情報

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者側の複数の端末と、前記端末とネ
    ットワークを介して接続されたサーバとを備え、前記端
    末から前記ネットワークを介して情報を閲覧することに
    より情報が配信される配信システムであって、 前記サーバは、 閲覧を促すための閲覧促進情報を前記端末へ送信する送
    信手段と、 前記閲覧促進情報の送信時間および/または閲覧が行わ
    れた閲覧時間に関する送信閲覧情報を前記利用者ごとに
    保持する送信閲覧情報記憶手段と、 前記送信閲覧情報を分析し、前記送信時間および/また
    は前記閲覧時間に基づき前記利用者を分類する分析手段
    と、 前記分析結果に基づき前記閲覧促進情報を送信する送信
    時間を前記利用者ごとに設定する設定手段と、を具備す
    ることを特徴とする配信システム。
  2. 【請求項2】 前記分析手段は、閲覧が集中する時間に
    基づき前記利用者を分類することを特徴とする請求項1
    に記載の配信システム。
  3. 【請求項3】 前記分析手段による分析と、前記設定手
    段による送信時間の設定は複数回繰り返し行われること
    を特徴とする請求項1または2に記載の配信システム。
  4. 【請求項4】 利用者側の複数の端末とネットワークを
    介して接続され、前記端末から前記ネットワークを介し
    て情報を閲覧することにより情報が配信される配信シス
    テムにおけるサーバであって、 閲覧を促すための閲覧促進情報を前記端末へ送信する送
    信手段と、 前記閲覧促進情報の送信時間および/または閲覧が行わ
    れた閲覧時間に関する送信閲覧情報を前記利用者ごとに
    保持する送信閲覧情報記憶手段と、 前記送信閲覧情報を分析し、前記送信時間および/また
    は前記閲覧時間に基づき前記利用者を分類する分析手段
    と、 前記分析結果に基づき前記閲覧促進情報を送信する送信
    時間を前記利用者ごとに設定する設定手段と、を具備す
    ることを特徴とするサーバ。
  5. 【請求項5】 前記分析手段は、閲覧が集中する時間に
    基づき前記利用者を分類することを特徴とする請求項4
    に記載のサーバ。
  6. 【請求項6】 前記分析手段による分析と、前記設定手
    段による送信時間の設定は複数回繰り返し行われること
    を特徴とする請求項4または5に記載のサーバ。
  7. 【請求項7】 コンピュータをして請求項4から6のい
    ずれか1項に記載のサーバとして機能せしめることを特
    徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のプログラムが格納され
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129694A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Brother Ind Ltd 情報配信システム、情報配信方法、配信装置及びノード装置等
US8060912B2 (en) 2006-03-22 2011-11-15 Sharp Kabushiki Kaisha Content reproduction device and control method thereof
JP2012141866A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム

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