JP2003197724A - 貼付けウエハ分離装置および貼付けウエハ分離方法 - Google Patents

貼付けウエハ分離装置および貼付けウエハ分離方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤で貼り付けられたウエハと支持基板を確
実に分離する装置および方法を実現する。 【解決手段】 本発明の貼付けウエハ分離装置は、支持基
板に貼付けられたウエハを吸着させて保持する下部吸着面
を有する下部吸着機構と、下部吸着機構の直上部を原点
位置とした上部吸着面およびローラーを具備しかつカ゛イト゛レール
に沿って直線方向に移動自在な上部吸着機構と、上部吸
着機構から所定距離離れた部位に上部吸着機構の側面部
で上部吸着面近傍の部位に結合あるいは接触させた水平
方向駆動機構と、水平面に対して傾斜させたテーハ゜付レール
と、を備え、水平方向駆動機構の移動によって上部吸着
機構が原点位置から水平方向に所定距離移動した際に初
めてローラーが前記テーハ゜付レールに接触し水平方向駆動機構の
さらなる移動とともにローラーが上部吸着面を押し上げなが
らテーハ゜付レール上を転動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性接着剤
により支持基板に貼付けた半導体ウエハを支持基板から
分離する貼付けウエハ分離装置およびその分離方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開平7−169723号公報
に示された(a)従来の貼付けウエハ分離装置の構造,
および(b)動作を示す側面図である。図8において、
101はウエハを移動させるためのアーム、102はア
ーム101の先端に取付けられた上側吸着部、104は
半導体ウエハで、100μm程度に薄板化加工されてい
る。103はウエハ104を熱可塑性接着剤105で貼
付けた支持基板である。107は支持台、106は支持
台107上に設けられたウエハよりも大きな直径を有す
る円柱形状の下側吸着部である。上側吸着部102およ
び下側吸着部106の表面には、各々支持基板103ま
たはウエハ104を吸着するための吸引装置等に接続さ
れた穴または溝(図示せず)が設けられている。また、
上側吸着部102および下側吸着部106には、熱可塑
性接着剤を溶融するための加熱手段が併せて設けられて
いる。
【0003】次に、従来の貼付けウエハ分離装置の動作
について説明する。
【0004】図8(a)に示すように、作業者がウエハ
104を接着剤105で貼付けられた支持基板103の
直上にアーム101および上側吸着部102を移動させ
た後、支持基板103を上側吸着部102により吸着さ
せる。次に、作業者がアーム101を下側吸着部106
の直上に移動させ、その後、図8(b)のようにウエハ
104側を下側吸着部106で吸引して吸着する。この
後、上側吸着部102と下側吸着部106の両側から加
熱することにより、熱可塑性接着剤105を溶融させ
る。
【0005】続いて、図8(c)に示すように、作業者
が上側吸着部102の上方に取付けたアーム101に水
平方向の応力を加えることによって、上側吸着部102
を水平方向に移動すると、上側吸着部102に吸着され
た支持基板103から、下側吸着部106に吸着された
ウエハ104が分離される。
【0006】また図9は、別の従来のウエハ分離装置
で、特開平6−268051号公報に示された構造およ
び動作を示す側面図である。図9において、204は上
側吸着部、208は支持台209上に設けられた円柱形
状の下側吸着部である。また207は半導体ウエハで、
支持基板205上に熱可塑性接着剤206で貼付けられ
ている。上側吸着部204の上方には、支持軸203と
カップリング202によってロボットアーム201が接
続されている。上側および下側吸着部204,208は
各々加熱機構を有し、接着剤を加熱・軟化させた後に上
側吸着部204の上方に取付けたロボットアーム201
を用いて上側吸着部204を回転あるいは揺動させなが
ら、ロボットアーム201を垂直上方に移動させてウエ
ハ207と支持基板205を分離する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の貼付けウエハ分
離装置は以上のように構成されており、いずれの装置も
上側吸着部上部に取付けたアームを用いて、水平方向ま
たは上方向に応力を加えることによりウエハから支持基
板を分離しているので、ウエハの平坦面に対して垂直方
向に少なからず応力が加わる。分離される半導体ウエハ
が例えばガリウム砒素(GaAs)やインジウム燐(I
nP)などのように壁開性を持つ場合は、僅かでもウエ
ハ面に対して垂直方向に曲げ応力が加えられるとウエハ
が割れてしまうという問題が生じる。図9で示した従来
例では当然のことながら垂直方向に応力が加えられる。
本発明者らの実験によれば、図9で示した従来の貼付け
ウエハ分離作業では、ウエハの割れが多発することが判
明している。
【0008】また、図8で示した従来例の場合でも、水
平方向への応力は上側吸着部上部に取付けたアーム10
1を通じて加えられるため、水平方向へ移動する上側吸
着部のウエハ平坦面に対する平行度を保持するには、ほ
とんど遊びの無いガイドレールを備える等の工夫が必要
である。しかしながら、実際には上側吸着部の遊びを少
なくするほど平行度の調整が困難になり、ウエハに対し
て余分な応力が加えられることになるため、ウエハの割
れやウエハの表面または裏面に傷をつけるという問題を
引き起こした。
【0009】これらの問題の解決策として、ウエハを押
さえつけながら水平方向にスライドさせる方法がある
が、この場合、支持基板端がウエハ端近傍にさしかかっ
ても押し付け力が加えられたままになっており、この結
果、ウエハ端が欠けてしまうという問題点があった。ま
た、ウエハを押さえつけるため、ウエハを保持する吸着
面に異物や損傷による突起があるとウエハが割れたり傷
が生じるという問題があった。しかもその場合、吸着面
(ウエハステージ)が加熱吸着機構と一体となっている
ために、補修や交換が容易ではないという問題点もあっ
た。
【0010】更に図8に示した従来の装置の場合、垂直
および水平方向への応力のかけ具合は作業者に依存して
いるため、作業の安定性に欠け、製品の歩留りが個々の
作業者の能力や熟練度に強く影響されるといった問題点
もあった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、ウエハに割れや欠けが生
じたり、ウエハ表面または裏面に傷が生じることなく、
確実にウエハを支持基板から分離する装置およびその方
法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貼付けウエ
ハ分離装置は、支持台と、上記支持台上に設けられ、接
着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着させ
て保持する下部吸着面を有する下部吸着機構と、上記下
部吸着機構の直上部を原点位置として上記支持基板の上
面側を吸着させて保持する上部吸着面を具備しガイドレ
ールに沿って直線方向に移動自在な上部吸着機構と、上
記支持台上に設けられ、上記上部吸着機構の側面部で上
部吸着面近傍の部位に結合あるいは接触して上記上部吸
着機構と連動して移動することにより上記上部吸着面に
対して水平方向の応力を加える水平方向駆動機構と、を
備えた。
【0013】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記上部吸着面の一部が、上記支持基板と上記上部
吸着面の接触あるいは上記支持基板との距離を感知する
センサを具備することとした。
【0014】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、支持台と、上記支持台上に設けられ、接着剤を介し
て支持基板に貼付けられたウエハを吸着させて保持する
下部吸着面を有する下部吸着機構と、上記支持台上に設
けられ、上記下部吸着機構の直上部を原点位置として上
記支持基板の上面側を吸着させて保持すべく設けられた
上部吸着面および上記上部吸着面周囲で下側に向くよう
設けられたローラーを具備しかつガイドレールに沿って
直線方向に移動自在な上部吸着機構と、上記支持台上の
上記上部吸着機構から所定距離離れた部位に、上記上部
吸着機構の側面部で上部吸着面近傍の部位に結合あるい
は接触させて上部吸着面に対して水平方向から応力を加
えるべく設けられた水平方向駆動機構と、上記支持台上
に設けられ、上記ローラーと接触して上記上部吸着面の
位置を修正すべく水平面に対して傾斜させたテーパ付レ
ールと、を備え、上記水平方向駆動機構の移動によって
上記上部吸着機構が原点位置から水平方向に所定距離移
動した際に初めて上記ローラーが上記テーパ付レールに
接触し上記水平方向駆動機構のさらなる移動とともに上
記ローラーが上部吸着面を押し上げながら上記テーパ付
レール上を転動することとした。
【0015】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記テーパ付レールが水平面に対する傾斜角度を任
意に調節可能とする傾斜角度調整機構を具備しているこ
ととした。
【0016】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記テーパ付レールの水平面に対する傾斜角度の正
接値を上記ウエハのアスペクト比(厚さ/直径)の10
倍以下とした。
【0017】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記ローラーが初めて上記テーパ付レールに接触す
る位置を上記ウエハが上記支持基板に対して40%以上
剥がれた箇所とした。
【0018】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記下部吸着機構あるいは上記上部吸着機構のいず
れか一方あるいは両方が加熱する機能も兼ね備えた。
【0019】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記下部吸着機構の下部あるいは上部吸着機構の上
部のいずれか一方に、上記下部吸着面と上記上部吸着面
に吸着された支持基板とを面全体で接触させるべく設け
られた複数のばね部材からなる面方向調整機構が設けら
れていることとした。
【0020】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記水平方向駆動機構が、上記面方向調整機構を上
部に具備した上部吸着機構を上記ガイドレールに沿って
原点位置に復帰させる際に、上記面方向調整機構と上記
ガイドレール間に設けられた支持部と連動しながら移動
可能とする機構を具備することとした。
【0021】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記下部吸着機構と上記支持台の間に上記下部吸着
機構を上下方向に駆動すべく設けられた垂直方向駆動機
構を具備することとした。
【0022】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記上部吸着機構と上記ガイドレールの間に上記上
部吸着機構を上下方向に駆動すべく設けられた垂直方向
駆動機構を具備することとした。
【0023】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記上部吸着機構あるいは上記下部吸着機構のいず
れか一方が、ウエハまたは支持基板に加重する機構を具
備することとした。
【0024】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記垂直方向駆動機構が、上記ウエハと上記支持基
板間の分離の度合いに応じて上記上部吸着面あるいは下
部吸着面の垂直方向の位置を制御することとした。
【0025】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記垂直方向駆動機構が、上記下部吸着面あるいは
上記上部吸着面の水平方向近傍に設けられたセンサから
の信号を制御用信号として用いることとした。
【0026】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
は、上記上部吸着面と上記下部吸着面のいずれか一方あ
るいは両方が、着脱可能な板状部材で形成されることと
した。
【0027】本発明に係る貼付けウエハ分離方法は、支
持台上に設けられた下部吸着機構の下部吸着面上に、接
着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着させ
て保持する工程と、上記支持基板が上部吸着機構に設け
られた上部吸着面を上記支持基板と接触する位置まで上
記下部吸着機構を上昇させ接触後に上記支持基板を吸着
させる工程と、上記支持基板およびウエハを上記下部吸
着面または上記上部吸着面のいずれか一方あるいは両方
を介して加熱することにより上記接着剤を溶融させる工
程と、水平方向駆動機構によって上記上部吸着機構の側
面部で上記上部吸着面近傍の部位に水平方向の応力を加
えることにより上記支持基板から上記ウエハを分離する
工程と、上記分離中のウエハが上記支持基板の端部に位
置した際に上記ウエハにかかる加重をゼロもしくは負に
すべく上記上部吸着機構を上方に移動させる工程と、を
含んでなる。
【0028】また、本発明に係る貼付けウエハ分離方法
は、支持台上に設けられた下部吸着機構の下部吸着面上
に接着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着
させて保持する工程と、上部吸着機構に設けられた上部
吸着面が上記支持基板と接触する位置まで降下させ、接
触後に上記支持基板を吸着させる工程と、上記支持基板
およびウエハを上記下部吸着面または上記上部吸着面の
いずれか一方あるいは両方を介して加熱することにより
上記接着剤を溶融させる工程と、水平方向駆動機構によ
って上記上部吸着面の側面部で上記上部吸着面近傍の部
位に水平方向の応力を加えることにより、上記支持基板
から上記ウエハを分離する工程と、上記分離中のウエハ
が所定位置に達した際に、上記上部吸着面の周囲で下側
に向くよう設けられたローラーが初めてテーパ状レール
に接触し、上記水平方向駆動機構のさらなる移動ととも
に上記ローラーが上部吸着面を押し上げながら上記テー
パ付レール上を転動する工程と、を含んでなる。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
を実施するための実施の形態1による貼付けウエハ分離
装置およびその一連の動作を説明するための図である。
なお、各機構は模式的に示しており、(a)は原点位
置、(b)はウエハ加熱時、(c)は分離動作終了時の
装置の状態をそれぞれ示す。
【0030】図1において、1は例えばリニアガイドに
用いるガイドレール、2はガイドレールと上部吸着機構
を接続する上部吸着機構ホルダー、3は上部吸着機構
で、その下面には上部吸着面3’が設けられ、上部吸着
面上には支持基板5を吸着するための真空吸着溝または
穴(図示せず)が施されている。4は支持基板5と上部
吸着機構3が接触したことを検出するためのセンサで、
例えば歪みゲージや接触センサ、位置センサ等が使用で
きる。5は支持基板で熱可塑性接着剤6を介してウエハ
7が貼付けられている。8は下部吸着機構で、その上面
に下部吸着面8’が設けられ、下部吸着面上にはウエハ
7を吸着するための真空吸着溝または穴(図示せず)が
施されている。9は下部ホルダーで、さらに下部側に例
えばエアシリンダーのような垂直方向駆動機構10と接
続され、支持台11上に固定されている。12は支持基
板回収台で、垂直方向駆動機構10と共に支持台11の
上に設置されている。13は水平方向駆動機構で、例え
ばリニアドモーターによって水平方向に駆動される。な
お、上述の各機構は、1つの支持台11上に一体的に設
けられている。
【0031】上部吸着機構3と下部吸着機構8には吸着
のみならずヒーターによる加熱機構(図示せず)も施し
てある。加熱機構は、上部吸着機構3や下部吸着機構8
内部の取付け穴(図示せず)に例えばカートリッジヒー
ターを挿入することによって実現できる。
【0032】次に、本発明の実施の形態1の貼付けウエ
ハ分離装置による貼付けウエハ分離処理の一連の動作を
順次説明する。
【0033】まず、図1(a)のように、支持基板5に
接着剤6で接着されたウエハ7を下部吸着機構8の下部
吸着面8’上にセットした後、吸着保持する。
【0034】次に、図1(b)のように、垂直方向駆動
機構10を用いて、下部吸着機構8を上部吸着機構3下
端の上部吸着面3’に支持基板5が接触するまで上昇さ
せる。この時、センサ4を用いて支持基板5が上部吸着
面3’に接触したことを検出する。なお、センサ4が上
部吸着面3’と支持基板5との距離を測定するような距
離センサでも同様な効果が得られる。その後、支持基板
5とウエハ7を上下の吸着面3’、8’で保持し、上下
両方の加熱機構によって接着剤6の溶融温度(例えば1
50℃)まで加熱する。
【0035】十分な昇温を行って接着剤6が溶融した
後、水平方向駆動機構13を用いて支持基板5の直上付
近、つまり上部吸着機構3の側面部で上部吸着面3’の
近傍の部位を水平方向に引っ張るようにして、図1
(c)のように、水平方向駆動機構13の移動と連動さ
せつつ上部吸着機構3をガイドレール1に沿わせながら
水平方向へスライドさせて、上部吸着面3’に吸着保持
された支持基板5を支持基板回収台12の上部に運搬す
る。一方、下部吸着機構8の下部吸着面8’に吸着され
たウエハ7は、支持基板5と分離して、下部吸着面8’
上に保持されたままになる。
【0036】次いで、支持基板5を支持基板回収台12
上部に脱着させた後、垂直方向駆動機構10を用いて下
部吸着機構3を降下させてウエハ7を回収する。上述の
一連の動作によって、貼付けウエハの分離処理は完了す
る。
【0037】上述の貼付けウエハ分離処理において、さ
らに、センサ4による支持基板5の位置に関する信号に
基づいてエアシリンダー10を用いた垂直方向駆動機構
10によって下部吸着機構8の垂直方向の位置を制御す
ることでウエハ7に所望の加重を負荷することができ、
さらに、上部吸着機構3の水平方向へのスライド時に、
上部吸着機構3の位置に対してウエハ7への加重を任意
に変化させることも可能である。
【0038】ウエハ7に予め加重を負荷する場合は、ウ
エハ7と支持基板5が分離する前に、下部吸収機構8に
対する上部吸着機構3の位置をセンサ4でモニターする
ことより、必要な箇所で垂直方向駆動機構10を駆動し
てウエハ7への加重をゼロもしくは負になるように制御
すると、ウエハ7への垂直方向の不要な応力の付加に起
因するウエハ割れを有効に防止できる。
【0039】なお、下部吸着面8’あるいは上部吸着面
3’の水平方向近傍に設けられたセンサ(図示せず)に
よって水平方向から上部吸着機構3に対する支持基板5
の位置を検出してその信号を制御用信号として用いる
と、加重を制御すべき位置がより正確に把握可能とな
る。
【0040】以上、実施の形態1の貼付けウエハ分離装
置では、上部吸着面の側面部で吸着面近傍の部位に結合
あるいは接触させて上部吸着機構と連動して移動するこ
とにより上部吸着面に対して水平方向の応力を加える水
平方向駆動機構を備えたので、ウエハに加わる応力の方
向をウエハ面にほぼ平行な方向とすることで、ウエハへ
の応力ストレスを極力抑制することができ、その結果ウ
エハに損傷を与えることなく分離できるため、貼付けウ
エハ分離工程での歩留まりが向上する効果がある。さら
に、必要な箇所で垂直方向駆動機構を駆動してウエハへ
の加重をゼロもしくは負になるように制御するので、ウ
エハへの垂直方向の不要な応力の付加に起因するウエハ
割れを有効に防止できる。
【0041】実施の形態2.図2はこの発明を実施する
ための実施の形態2による貼付けウエハ分離装置を説明
するための図であり、図2において、図1と同一の符号
を付したものは、同一またはこれに相当するものであ
る。基本的な装置構成は実施の形態1とほぼ同一で、そ
の動作についてもほぼ同様であるが、下部吸着機構8と
下部ホルダー9の間に面方向調整機構14を挿入してい
る点で両者は相違している。面方向調整機構14は例え
ば3点支持のばね部材で構成すればよい。面方向調整機
構14を備えたことにより、下部吸着機構8の下部吸着
面8’にセットされたウエハ7または支持基板5と上部
吸着機構3の上部吸着面3’との、それぞれ対向した平
坦面どうしを間隙なく沿わせるようなフレキシブルな構
造となるため、ウエハ7または支持基板5と上部吸着機
構3間の平行度を容易に保持することができる。
【0042】以上、実施の形態2の貼付けウエハ分離装
置では、下部吸着機構8と下部ホルダー9の間に面方向
調整機構14を設けたので、常に被保持物の平坦面に対
する上側または下部吸着機構の各吸着面の平行度を維持
できると共に、加熱時における上側または下部吸着機構
でウエハを保持する際の衝撃を緩和することができるた
め、ウエハに損傷を与えることがなく、歩留り向上が得
られるという効果がある。
【0043】実施の形態3.図3はこの発明を実施する
ための実施の形態3による貼付けウエハ分離装置を説明
するための図であり、図3において、図2と同一の符号
を付したものは、同一またはこれに相当するものであ
る。実施の形態1、2の貼付けウエハ分離装置と異な
り、垂直方向駆動機構10および面方向調整機構14は
上部吸着機構3に設けられている。また、18は水平方
向駆動機構13のラック部先端に設けられ、上部吸着機
構3を押すようにして水平方向にスライドさせるための
ヘッドである。さらに、19は上部吸着機構3に付随す
る面方向調整機構14とエアシリンダー(垂直方向制御
機構)10を接続するための上部ホルダーである。上部
ホルダー19の側面には原点復帰用のフック15が、リ
ニアドモーター13のラック部先端には原点復帰時に原
点復帰用フック15を引っ掻けるようにして牽引するた
めの牽引ホルダー16が各々備えられ、支持部を構成す
る。また、17はウエハをセットするための着脱可能な
板状部材(ウエハステージ)である。
【0044】次に、貼付けウエハ分離処理の一連の動作
を説明する。
【0045】まず、図3(a)が原点位置で、接着剤6
を介してウエハ7が貼り付けられた支持基板5を、下部
吸着機構8上に固定されたウエハステージ17上にセッ
トする。このウエハステージ17の上面部は下部吸着面
8’として機能する。
【0046】次に図3(b)のように上部吸着機構3
を、垂直方向駆動機構10、例えばエアシリンダーを用
いて支持基板5上に下降させ、支持基板5とウエハ7を
各々上下吸着機構で保持しながら加熱する。上部吸着機
構3は、下降時には面方向調整機構を構成するばね部材
14を介して垂直方向駆動機構10に吊り下げられた状
態にあるので、常にウエハ7または支持基板5の平坦面
に沿うようなフレキシブルな構造になっている。
【0047】十分な昇温によって接着剤6が溶融した
後、リニアドモーター13を用いて支持基板5の直上付
近の上部吸着機構3の側面部、つまり上部吸着面3’近
傍の側面部を押すようにして、図3(c)のように上部
吸着機構3をガイドレール1に沿わせながら、支持基板
5を支持基板回収台12の上方まで水平方向へスライド
させる。また、このスライド時は、原点復帰用フック1
5と牽引ホルダー16はフリーな状態にあるので、上部
吸着機構3の上方に余分な応力が加わることはなく、さ
らに面方向調整機構14により上部吸着機構3は常にウ
エハ7の平坦面に対して平行度を保持することができ
る。
【0048】次に、支持基板回収台12上に支持基板5
を脱着した後、垂直方向駆動機構10を用いて上部吸着
機構3を上昇させる。その後、上部吸着機構3側面に取
付けた原点復帰用フック15を牽引ホルダー16で牽引
しながら上部吸着機構3を水平方向に移動させて原点位
置まで復帰させることにより、貼付けウエハ分離処理は
完了する。
【0049】以上、実施の形態3の貼付けウエハ分離装
置では、上部吸着面の側面部で吸着面近傍の部位に結合
あるいは接触させて上部吸着機構と連動して移動するこ
とにより上部吸着面に対して水平方向の応力を加える水
平方向駆動機構を備えたので、ウエハに加わる応力の方
向をウエハ面にほぼ平行な方向とすることで、ウエハへ
の応力ストレスを極力抑制することができ、その結果ウ
エハに損傷を与えることなく分離できるため、貼付けウ
エハ分離工程での歩留まりが向上する効果がある。さら
に、上部吸着機構の原点復帰を水平方向駆動機構に取り
付けられた原点復帰用フックのような支持部による原点
への移動用の機構によって行うので、水平駆動に要する
機械精度に等しい位置精度で原点復帰位置を決めること
ができる効果がある。
【0050】実施の形態4.図4はこの発明を実施する
ための実施の形態2による貼付けウエハ分離装置を説明
するための図であり、(a)は貼付けウエハ分離装置の
動作を説明するための図で、原点位置における配置を示
すものであり、(b)はテーパ付レールと上部吸着面と
の位置関係を示す上面側からの模式図である。図4にお
いて、図3と同一の符号を付したものは同一またはこれ
に相当するものである。
【0051】実施の形態4における貼付けウエハ分離装
置の基本的な構成は実施の形態3のものとほぼ同一で、
一連の動作についてもほぼ同様であるが、支持基板5を
水平方向にスライドしている途中からスライド方向を軌
道修正するためのテーパー付レール22と直棒23(レ
ール架台)が下部吸着機構8に固定されている点が上述
した実施の形態の装置とは異なる。図4(b)に模式的
に示すように、テーパー付レール22は上部吸着機構3
のスライド方向に平行な方向で下部吸着機構8の両側に
2本取付けられている。さらに、上部吸着機構3の上部
吸着面3’には、図4(b)に示すように、ローラーホ
ルダー20と下部接触面上で転動すべく設けられたロー
ラー21が転動自在に固定されている。ローラー21は
テーパー付レール22の上方に位置するように上部吸着
機構3の両側に合計で少なくとも3個以上取付けられ、
接触時にはローラー21がテーパー付レール22上を転
動する。なお、3’’は上部吸着面に設けられた吸着用
溝である。
【0052】ここで、本実施の形態において特徴的であ
る、支持基板5を水平方向にスライドしている途中でス
ライド方向を軌道修正するための具体的な動作を説明す
る。図5はその動作の説明図である。なお、簡略化のた
め、上部吸着機構3から上側の構造は省略し、ローラー
21のみ図示している。固定された直棒23上に2本の
テーパー付レール22が固定されている。テーパーは、
テーパー付レール22の位置が原点位置で最も低く、原
点位置から離れるにつれて装置支持台11に対して高く
なるように設定されている。本実施の形態では、テーパ
ー付レール22の傾斜角度θは上部吸着機構3のスライ
ド方向の軌道を上方修正した後のウエハ7に加わる応力
方向と一致する。つまり、ローラー21のテーパ付レー
ル22の接触前には水平方向にかかっていた応力が、接
触後は水平面に対して角度θ分だけ傾斜した面方向にか
かるようになる。ウエハ7に過度の上方向の応力がかか
って割れてしまうのを防止するため、傾斜角度θの正接
値(tanθ)がウエハ7のアスペクト比、つまりウエ
ハ厚さ/ウエハ直径の10倍を超えない角度内で調整す
る。例えばウエハの厚さ0.1mm、直径50mmの場合は
アスペクト比が0.002となるため、θの値は1.1
°以下、好ましくは0.2〜0.5°程度となる。
【0053】図5において、21は上部吸着機構3の上
部吸着面3’の周囲に取付けたローラーで、21aは上
部吸着機構3が降下した後ウエハを加熱中のローラー位
置を示し、21bは水平方向へスライド中でスライド方
向を上方に修正する位置を示す。21cは水平方向への
スライドが完了し、支持基板5が支持基板回収台の上ま
で到達する位置を示す。上部吸着機構3の側面に取付け
たローラー21は21bの位置でテーパ付レール22に
接触して、上部吸着機構3の自重によるウエハ7への加
重がゼロになるとともに、支持基板5および上部吸着機
構3は仰角θで上昇を開始する。21bの箇所、つまり
ローラー21がテーパー付レールに初めて接触する箇所
は、ウエハ7から支持基板5をスライドさせて、ウエハ
7が支持基板5に対して面積比で40%以上露出した、
つまり剥がれた状態となる位置が望ましく、60〜90
%露出している状態がさらに好適である。これは、ウエ
ハ分離が進行するにつれて、ウエハ7にかかる加重がウ
エハ7と支持基板5と密着されている部分に集中して、
ウエハ割れを誘因するからである。よって、かかるウエ
ハ分離方法の適用により、ウエハ7への曲げ応力を最小
限に止め、ウエハ7を確実に支持基板5から分離するこ
とができるため、貼付けウエハ分離工程での歩留まり向
上が図れる。
【0054】テーパー付レール22は、図6で示すよう
な角度調節可能なレールに置き換えてもよく、この場
合、軌道修正後のスライド方向の傾斜角度が任意に調節
でき、最適な傾斜角度に容易に設定できる利点がある。
図6において、図5と同一の符号を付したものは、同一
またはこれに相当するものである。24は直棒レール、
25は角度調整用ネジ、26はバネ付固定ネジである。
ローラー21の角度調節も同じ仕組みを利用して角度調
節できる。角度調整用ネジ25の先端位置を相対的に変
えることにより、微妙な傾斜角度の調整が容易にでき
る。
【0055】以上、実施の形態4の貼付けウエハ分離装
置では、実施の形態1ないし3の装置における効果に加
えて、さらに、上部吸着機構3にローラーを設け、この
ローラーと接触して上部吸着面の位置を修正すべく水平
面に対して傾斜させたテーパ付レールを設け、水平方向
駆動機構の移動によって上部吸着機構が原点位置から水
平方向に所定距離移動した際に初めてローラーがテーパ
付レールに接触し水平方向駆動機構のさらなる移動とと
もにローラーが上部吸着面を押し上げながらテーパ付レ
ール上を転動するようにしたので、ウエハへの垂直方向
への応力を極力緩和でき、ウエハを支持基板から安定に
分離することが可能となる結果、貼付けウエハ分離工程
での歩留まり向上が図れる。
【0056】実施の形態5.図7は、この発明を実施す
るための実施の形態5による、貼付けウエハ分離装置を
より具体的に説明するための図であり、(a)はウエハ
加熱前の原点位置における正面図で、(b)はウエハ加
熱時の側面図である。
【0057】図7において、31はエアシリンダー、3
3は上部ホルダーである。32はエアシリンダー31と
上部ホルダー33とを結合するための取付け板である。
51は上部吸着機構で、支持基板50を吸着するための
真空吸着溝または穴(図示せず)が施してある。38は
上部吸着機構取付け板で、35で示した長ネジ棒が37
で示した固定ナットにより固定されている。長ネジ棒3
5を備えた上部吸着機構51はばね部材34と加重調整
ナット36を介して上部ホルダー33に吊り下げられて
いる。支持基板50およびウエハ48の上に上部吸着機
構51を静置した状態において、上部ホルダー33を支
点にして上部吸着機構51を完全に持ち上げることが可
能な程度のバネ定数をばね部材34が有することで、加
重調整ナット36を用いて上部吸着機構51の自重の範
囲で支持基板50およびウエハ48への加重の調整を可
能にした。46は下部吸着機構で、着脱可能なウエハス
テージ47を備え、ウエハ48を吸着するための真空吸
着溝または穴(図示せず)が施してある。下部吸着機構
46は44で示した下部吸着機構取付け板を介して43
で示した装置架台に取付けてある。装置架台43にはウ
エハ分離処理時のスライド方向と平行に両側2本のレー
ル架台42が備え付けてあり、レール架台42上にはレ
ール41が傾斜角度を任意に調整可能なように取付けて
ある。なお、傾斜角度を固定したければ、予め傾斜した
テーパー付レールを用いてもよい。上部吸着機構51
は、ウエハ分離処理時にレールに乗り上げるためのロー
ラー40が、3点支持可能なように両側にローラーホル
ダー39および上部吸着機構取付け板38を介して合計
で3個以上取付けてある。ローラーホルダー39はレー
ル41の傾斜角度に合わせてローラー40を任意の傾斜
角度に調整可能な構造としてある。傾斜角度の調整に
は、例えば2個のバネ付き固定ネジと2個の突っ張り用
ネジを備えれば可能となる。
【0058】加熱機構を備えた上部吸着機構51または
下部吸着機構46は、各々装置側への熱伝導を防ぐため
に断熱板52または45を介して上部吸着機構51は上
部吸着機構取付け板38へ、下部吸着機構46は下部吸
着機構取付け板44へ接続されている。断熱板には例え
ばフッ素樹脂板を使用することができる。
【0059】なお、上部吸着機構に垂直および水平方向
駆動機構、軌道修正機構、加重可変機構およびフレキシ
ブル機構を設けたものを示したが、下部吸着機構に各機
構を設けてもよい。
【0060】また、上記実施の形態5では、バネを利用
した装置自重相殺方式の加重可変構造について説明した
が、バネやエアシリンダーによる直接加重方式であって
もよく、上記実施の形態5と同様の効果がある。
【0061】以上、実施の形態5の貼付けウエハ分離装
置では、実施の形態1ないし3の装置における効果に加
えて、さらに、上部吸着機構にローラーを設け、このロ
ーラーと接触して上部吸着面の位置を修正すべく水平面
に対して傾斜させたテーパ付レールを設け、水平方向駆
動機構の移動によって上部吸着機構が原点位置から水平
方向に所定距離移動した際に初めてローラーがテーパ付
レールに接触し水平方向駆動機構のさらなる移動ととも
にローラーが上部吸着面を押し上げながらテーパ付レー
ル上を転動するようにしたので、ウエハへの垂直方向へ
の応力を極力緩和でき、ウエハを支持基板から安定に分
離することが可能となる結果、貼付けウエハ分離工程で
の歩留まり向上が図れる。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る貼付けウエハ分離装置で
は、支持台と、上記支持台上に設けられ、接着剤を介し
て支持基板に貼付けられたウエハを吸着させて保持する
下部吸着面を有する下部吸着機構と、上記下部吸着機構
の直上部を原点位置として上記支持基板の上面側を吸着
させて保持する上部吸着面を具備しガイドレールに沿っ
て直線方向に移動自在な上部吸着機構と、上記支持台上
に設けられ、上記上部吸着機構の側面部で上部吸着面近
傍の部位に結合あるいは接触して上記上部吸着機構と連
動して移動することにより上記上部吸着面に対して水平
方向の応力を加える水平方向駆動機構と、を備えたの
で、ウエハに加わる応力の方向をウエハ面にほぼ平行な
方向とすることで、ウエハへの応力ストレスを極力抑制
することができ、その結果ウエハに損傷を与えることな
く分離できるため、貼付けウエハ分離工程での歩留まり
が向上する効果がある。
【0063】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記上部吸着面の一部が、上記支持基板と上記上
部吸着面の接触あるいは上記支持基板との距離を感知す
るセンサを具備することとしたので、必要な箇所でウエ
ハへの加重をゼロもしくは負になるように制御しやすく
なるため、ウエハへの不要な垂直方向への応力の付加に
よるウエハ割れを有効に防止できる。
【0064】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、支持台と、上記支持台上に設けられ、接着剤を介
して支持基板に貼付けられたウエハを吸着させて保持す
る下部吸着面を有する下部吸着機構と、上記支持台上に
設けられ、上記下部吸着機構の直上部を原点位置として
上記支持基板の上面側を吸着させて保持すべく設けられ
た上部吸着面および上記上部吸着面周囲で下側に向くよ
う設けられたローラーを具備しかつガイドレールに沿っ
て直線方向に移動自在な上部吸着機構と、上記支持台上
の上記上部吸着機構から所定距離離れた部位に、上記上
部吸着機構の側面部で上部吸着面近傍の部位に結合ある
いは接触させて上部吸着面に対して水平方向から応力を
加えるべく設けられた水平方向駆動機構と、上記支持台
上に設けられ、上記ローラーと接触して上記上部吸着面
の位置を修正すべく水平面に対して傾斜させたテーパ付
レールと、を備え、上記水平方向駆動機構の移動によっ
て上記上部吸着機構が原点位置から水平方向に所定距離
移動した際に初めて上記ローラーが上記テーパ付レール
に接触し上記水平方向駆動機構のさらなる移動とともに
上記ローラーが上部吸着面を押し上げながら上記テーパ
付レール上を転動することとしたので、ウエハへの垂直
方向への応力を極力緩和でき、ウエハを支持基板から安
定に分離することが可能となる結果、貼付けウエハ分離
工程での歩留まり向上が図れる。
【0065】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記テーパ付レールが、水平面に対する傾斜角度
を任意に調節可能とする傾斜角度調整機構を具備してい
ることとしたので、ウエハへの垂直方向への応力をより
最適に緩和でき、ウエハを支持基板から安定に分離する
ことが可能となる結果、貼付けウエハ分離工程での歩留
まり向上が図れる。
【0066】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記テーパ付レールの水平面に対する傾斜角度の
正接値が上記ウエハのアスペクト比(厚さ/直径)の1
0倍以下としたので、ウエハへの曲げ応力を最小限に止
め、ウエハを確実に支持基板から分離することができる
ため、貼付けウエハ分離工程での歩留まり向上が図れ
る。
【0067】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記ローラーが初めて上記テーパ付レールに接触
する位置は、上記ウエハが上記支持基板に対して40%
以上剥がれた箇所としたので、ウエハ分離動作中にウエ
ハがスライド方向に引きずられて損傷することなく確実
に支持基板から分離することが可能となる結果、貼付け
ウエハ分離工程での歩留まり向上が図れる。
【0068】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記下部吸着機構あるいは上記上部吸着機構のい
ずれか一方あるいは両方が、加熱する機能も兼ね備えた
ので、効率的に接着剤を溶融することができる。
【0069】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記下部吸着機構の下部あるいは上部吸着機構の
上部のいずれか一方に、上記下部吸着面と上記上部吸着
面に吸着された支持基板とを面全体で接触させるべく設
けられた複数のばね部材からなる面方向調整機構が設け
られていることとしたので、常にウエハあるいは支持基
板の平坦面に対する上部または下部吸着面の平行度を維
持できると共に、上部または下部吸着面へウエハを保持
する際の衝撃を緩和することができるため、ウエハに損
傷を与えることがなく、ウエハ分離工程での歩留り向上
が得られる。
【0070】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記水平方向駆動機構が、上記面方向調整機構を
上部に具備した上部吸着機構を上記ガイドレールに沿っ
て原点位置に復帰させる際に、上記面方向調整機構と上
記ガイドレール間に設けられた支持部と連動しながら移
動可能とする機構を具備することとしたので、再現性よ
く安定に貼付けウエハの分離を繰り返すことができる。
【0071】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記下部吸着機構と上記支持台の間に上記下部吸
着機構を上下方向に駆動すべく設けられた垂直方向駆動
機構を具備することとしたので、ウエハあるいは支持基
板と下部吸着面間の応力を制御性よく調整することがで
きる。
【0072】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記上部吸着機構と上記ガイドレールの間に上記
上部吸着機構を上下方向に駆動すべく設けられた垂直方
向駆動機構を具備することとしたので、ウエハあるいは
支持基板と上部吸着面間の応力を制御性よく調整するこ
とができる。
【0073】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記上部吸着機構あるいは上記下部吸着機構のい
ずれか一方が、ウエハまたは支持基板に加重する機構を
具備することとしたので、ウエハにかかる垂直方向の応
力を調整できる。
【0074】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記垂直方向駆動機構が、上記ウエハと上記支持
基板間の分離の度合いに応じて上記上部吸着面あるいは
下部吸着面の垂直方向の位置を制御することとしたの
で、必要な箇所でウエハへの加重をゼロもしくは負にな
るように制御しやすくなるため、ウエハへの不要な垂直
方向への応力の付加によるウエハ割れを有効に防止でき
る。
【0075】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記垂直方向駆動機構が、上記下部吸着面あるい
は上記上部吸着面の水平方向近傍に設けられたセンサか
らの信号を制御用信号として用いることとしたので、よ
り正確にウエハへの加重の調整が可能となり、ウエハへ
の不要な垂直方向への応力の付加によるウエハ割れを有
効に防止できる。
【0076】また、本発明に係る貼付けウエハ分離装置
では、上記上部吸着面と上記下部吸着面のいずれか一方
あるいは両方が、着脱可能な板状部材で形成されること
としたので、板状部材の洗浄・補修・交換を容易にし、
板状部材の損傷や汚染によるウエハへの損傷を回避でき
るようにした結果、貼付けウエハ分離工程における歩留
り向上が図れる。
【0077】本発明に係る貼付けウエハ分離方法では、
支持台上に設けられた下部吸着機構の下部吸着面上に、
接着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着さ
せて保持する工程と、上記支持基板が上部吸着機構に設
けられた上部吸着面を上記支持基板と接触する位置まで
上記下部吸着機構を上昇させ接触後に上記支持基板を吸
着させる工程と、上記支持基板およびウエハを上記下部
吸着面または上記上部吸着面のいずれか一方あるいは両
方を介して加熱することにより上記接着剤を溶融させる
工程と、水平方向駆動機構によって上記上部吸着機構の
側面部で上記上部吸着面近傍の部位に水平方向の応力を
加えることにより上記支持基板から上記ウエハを分離す
る工程と、上記分離中のウエハが上記支持基板の端部に
位置した際に上記ウエハにかかる加重をゼロもしくは負
にすべく上記上部吸着機構を上方に移動させる工程と、
を含んでなるので、分離動作中には加重を付加できるた
めウエハがスライド方向に引き摺られるということがな
く、しかも分離する以前に加重をゼロもしくは負にでき
るのでウエハの割れや欠けを確実に防ぎ、損傷を与える
ことなく確実に支持基板からウエハを分離することがで
きるため、貼付けウエハ分離工程における歩留り向上が
得られる。
【0078】また、本発明に係る貼付けウエハ分離方法
では、支持台上に設けられた下部吸着機構の下部吸着面
上に接着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸
着させて保持する工程と、上部吸着機構に設けられた上
部吸着面が上記支持基板と接触する位置まで降下させ、
接触後に上記支持基板を吸着させる工程と、上記支持基
板およびウエハを上記下部吸着面または上記上部吸着面
のいずれか一方あるいは両方を介して加熱することによ
り上記接着剤を溶融させる工程と、水平方向駆動機構に
よって上記上部吸着面の側面部で上記上部吸着面近傍の
部位に水平方向の応力を加えることにより、上記支持基
板から上記ウエハを分離する工程と、上記分離中のウエ
ハが所定位置に達した際に、上記上部吸着面の周囲で下
側に向くよう設けられたローラーが初めてテーパ状レー
ルに接触し、上記水平方向駆動機構のさらなる移動とと
もに上記ローラーが上部吸着面を押し上げながら上記テ
ーパ付レール上を転動する工程と、を含んでなるので、
ウエハへの垂直方向への応力を極力緩和でき、ウエハを
支持基板から安定に分離することが可能となる結果、貼
付けウエハ分離工程での歩留まり向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の貼付けウエハ分離装置を説明
するための図で、(a)は原点位置における装置構成を
示す図,(b)は下部吸着機構が上昇しウエハ加熱時の
装置構成を示す図,(c)は上吸着機構がスライドし分
離動作終了時の装置構成を示す図である。
【図2】 実施の形態2の貼付けウエハ分離装置を説明
するための図である。
【図3】 実施の形態3の貼付けウエハ分離装置の動作
を説明するための図で、(a)は原点位置における装置
構成を示す図、(b)は上部吸着機構が下降し、ウエハ
加熱時の装置構成を示す図、(c)は上部吸着機構がス
ライドした分離動作終了時の装置構成を示す図である。
【図4】 (a)は実施の形態4の貼付けウエハ分離装
置の動作を説明するための図で、原点位置における配置
を示す図、(b)はテーパ付レールと上部吸着面との位
置関係を示す上面側からの模式図である。
【図5】 実施の形態4のテーパ付レールおよびローラ
ーによる軌道修正原理を説明するための図である。
【図6】 実施の形態4のテーパ付レールおよびローラ
ーの角度調節機構を説明するための図である。
【図7】 実施の形態5の貼付けウエハ分離装置を説明
するための図である。
【図8】 従来のウエハ剥がし装置を説明するための概
略図である。
【図9】 別の従来のウエハ剥がし装置を説明するため
の概略図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール、 2 上部吸着機構ホルダー、 3
上部吸着機構、 3’ 上部吸着面、 3’’ 上部
吸着用溝、 4 センサ、 5 支持基板、6 接着
剤、 7 ウエハ、 8 下部吸着機構、 8’ 下部
吸着面、 9下部ホルダー、 10 エアシリンダー、
11 装置支持台、 12 支持基板回収台、 13
リニアドモーター、 14 面方向調整機構(ば
ね)、 15 原点復帰用フック、 16 牽引ホルダ
ー、 17 ウエハステージ、 18 ヘッド、 19
上部ホルダー、 20 ローラーホルダー、 21
ローラー、 22 テーパー付きレール、 23 直棒
(レール架台)、 24 直棒レール、 25 角度調
整用ネジ、 26 バネ付き固定ネジ、 31 エアシ
リンダー、 32 ホルダー取付け板、 33 上部ホ
ルダー、 34 スプリング、 35 長ネジ棒、 3
6 加重調整ナット、 37 固定ナット、38 上部
吸着機構取付け板、 39 ローラーホルダー、 40
ローラー、41 直棒レール、 42 レール架台、
43 装置支持台、 44 下部吸着機構取付け板、
45 下側断熱板、 46 下部吸着機構、 47
ウエハステージ、 48 ウエハ、 49 接着剤、
50 支持基板、 51 上部吸着機構、 52 上側
断熱板、 101 アーム、 102 上側吸着部、1
03 支持基板、 104 ウエハ、 105 熱可塑
性接着剤、 106下側吸着部、 107 支持台、
201 ロボットアーム、 202 カップリング、
203 支持軸、 204 上側吸着部、 205 支
持基板、206 熱可塑性接着剤、 207 ウエハ、
208下側吸着部、 209支持台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 陽祐 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3C016 DA15 5F031 CA02 GA24 HA13 MA37

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台と、前記支持台上に設けられ、接
    着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着させ
    て保持する下部吸着面を有する下部吸着機構と、前記下
    部吸着機構の直上部を原点位置として前記支持基板の上
    面側を吸着させて保持する上部吸着面を具備しガイドレ
    ールに沿って直線方向に移動自在な上部吸着機構と、前
    記支持台上に設けられ、前記上部吸着機構の側面部で上
    部吸着面近傍の部位に結合あるいは接触して前記上部吸
    着機構と連動して移動することにより前記上部吸着面に
    対して水平方向の応力を加える水平方向駆動機構と、を
    備えたことを特徴とする貼付けウエハ分離装置。
  2. 【請求項2】 前記上部吸着面の一部が、前記支持基板
    と前記上部吸着面の接触あるいは前記支持基板との距離
    を感知するセンサを具備していることを特徴とする請求
    項1記載の貼付けウエハ分離装置。
  3. 【請求項3】 支持台と、前記支持台上に設けられ、接
    着剤を介して支持基板に貼付けられたウエハを吸着させ
    て保持する下部吸着面を有する下部吸着機構と、前記支
    持台上に設けられ、前記下部吸着機構の直上部を原点位
    置として前記支持基板の上面側を吸着させて保持すべく
    設けられた上部吸着面および前記上部吸着面周囲で下側
    に向くよう設けられたローラーを具備しかつガイドレー
    ルに沿って直線方向に移動自在な上部吸着機構と、前記
    支持台上の前記上部吸着機構から所定距離離れた部位
    に、前記上部吸着機構の側面部で上部吸着面近傍の部位
    に結合あるいは接触させて上部吸着面に対して水平方向
    から応力を加えるべく設けられた水平方向駆動機構と、
    前記支持台上に設けられ、前記ローラーと接触して前記
    上部吸着面の位置を修正すべく水平面に対して傾斜させ
    たテーパ付レールと、を備え、前記水平方向駆動機構の
    移動によって前記上部吸着機構が原点位置から水平方向
    に所定距離移動した際に初めて前記ローラーが前記テー
    パ付レールに接触し前記水平方向駆動機構のさらなる移
    動とともに前記ローラーが前記上部吸着面を押し上げな
    がら前記テーパ付レール上を転動することを特徴とする
    貼付けウエハ分離装置。
  4. 【請求項4】 前記テーパ付レールが、水平面に対する
    傾斜角度を任意に調節可能とする傾斜角度調整機構を具
    備していることを特徴とする請求項3記載の貼付けウエ
    ハ分離装置。
  5. 【請求項5】 前記テーパ付レールの水平面に対する傾
    斜角度の正接値が、前記ウエハのアスペクト比(厚さ/
    直径)の10倍以下であることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の貼付けウエハ分離装置。
  6. 【請求項6】 前記ローラーが初めて前記テーパ付レー
    ルに接触する位置は、前記ウエハが前記支持基板に対し
    て40%以上剥がれた箇所であることを特徴とする請求
    項3ないし5のいずれか1項記載の貼付けウエハ分離装
    置。
  7. 【請求項7】 前記下部吸着機構あるいは前記上部吸着
    機構のいずれか一方あるいは両方が、加熱する機能も兼
    ね備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れか1項記載の貼付けウエハ分離装置。
  8. 【請求項8】 前記下部吸着機構の下部あるいは上部吸
    着機構の上部のいずれか一方に、前記下部吸着面と前記
    上部吸着面に吸着された支持基板とを面全体で接触させ
    るべく設けられた複数のばね部材からなる面方向調整機
    構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれか1項記載の貼付けウエハ分離装置。
  9. 【請求項9】 前記水平方向駆動機構が、前記面方向調
    整機構を上部に具備した上部吸着機構を前記ガイドレー
    ルに沿って原点位置に復帰させる際に、前記面方向調整
    機構と前記ガイドレール間に設けられた支持部と連動し
    ながら移動可能とする機構を具備することを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1項記載の貼付けウエハ分
    離装置。
  10. 【請求項10】 前記下部吸着機構と前記支持台の間に
    前記下部吸着機構を上下方向に駆動すべく設けられた垂
    直方向駆動機構を具備することを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれか1項記載の貼付けウエハ分離装置。
  11. 【請求項11】 前記上部吸着機構と前記ガイドレール
    の間に前記上部吸着機構を上下方向に駆動すべく設けら
    れた垂直方向駆動機構を具備することを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれか1項記載の貼付けウエハ分離装
    置。
  12. 【請求項12】 前記上部吸着機構あるいは前記下部吸
    着機構のいずれか一方が、前記ウエハまたは前記支持基
    板に加重する機構を具備することを特徴とする請求項1
    ないし11のいずれか1項記載の貼付けウエハ分離装
    置。
  13. 【請求項13】 前記垂直方向駆動機構が、前記ウエハ
    と前記支持基板間の分離の度合いに応じて前記上部吸着
    面あるいは下部吸着面の垂直方向の位置を制御すること
    を特徴とする請求項10または11記載の貼付けウエハ
    分離装置。
  14. 【請求項14】 前記垂直方向駆動機構が、前記下部吸
    着面あるいは前記上部吸着面の水平方向近傍に設けられ
    たセンサからの信号を制御用信号として用いることを特
    徴とする請求項13記載の貼付けウエハ分離装置。
  15. 【請求項15】 前記上部吸着面と前記下部吸着面のい
    ずれか一方あるいは両方が、着脱可能な板状部材で形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし14のいず
    れか1項記載の貼付けウエハ分離装置。
  16. 【請求項16】 支持台上に設けられた下部吸着機構の
    下部吸着面上に、接着剤を介して支持基板に貼付けられ
    たウエハを吸着させて保持する工程と、前記支持基板が
    上部吸着機構に設けられた上部吸着面を前記支持基板と
    接触する位置まで前記下部吸着機構を上昇させ接触後に
    前記支持基板を吸着させる工程と、前記支持基板および
    ウエハを前記下部吸着面または前記上部吸着面のいずれ
    か一方あるいは両方を介して加熱することにより前記接
    着剤を溶融させる工程と、水平方向駆動機構によって前
    記上部吸着機構の側面部で上部吸着面近傍の部位に水平
    方向の応力を加えることにより前記支持基板から前記ウ
    エハを分離する工程と、前記分離中のウエハが前記支持
    基板の端部に位置した際に前記ウエハにかかる加重をゼ
    ロもしくは負にすべく前記上部吸着機構を上方に移動さ
    せる工程と、を含んでなる貼付けウエハ分離方法。
  17. 【請求項17】 支持台上に設けられた下部吸着機構の
    下部吸着面上に、接着剤を介して支持基板に貼付けられ
    たウエハを吸着させて保持する工程と、上部吸着機構に
    設けられた上部吸着面を前記支持基板と接触する位置ま
    で降下させ、接触後に前記支持基板を吸着させる工程
    と、前記支持基板およびウエハを前記下部吸着面または
    前記上部吸着面のいずれか一方あるいは両方を介して加
    熱することにより前記接着剤を溶融させる工程と、水平
    方向駆動機構によって前記上部吸着面の側面部で上部吸
    着面近傍の部位に水平方向の応力を加えることにより前
    記支持基板から前記ウエハを分離する工程と、前記分離
    中のウエハが所定位置に達した際に、前記上部吸着面の
    周囲で下側に向くよう設けられたローラーが初めてテー
    パ状レールに接触し前記水平方向駆動機構のさらなる移
    動とともに前記ローラーが上部吸着面を押し上げながら
    前記テーパ付レール上を転動する工程と、を含んでなる
    貼付けウエハ分離方法。
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