JP2003173313A - メール転送プロトコル変換システム、変換システム管理用サーバ、変換システム制御用プログラム及びこのプログラムの記憶された記憶媒体、並びに、メール利用機器、メール利用機器制御用プログラム - Google Patents

メール転送プロトコル変換システム、変換システム管理用サーバ、変換システム制御用プログラム及びこのプログラムの記憶された記憶媒体、並びに、メール利用機器、メール利用機器制御用プログラム

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JP2003173313A
JP2003173313A JP2001372785A JP2001372785A JP2003173313A JP 2003173313 A JP2003173313 A JP 2003173313A JP 2001372785 A JP2001372785 A JP 2001372785A JP 2001372785 A JP2001372785 A JP 2001372785A JP 2003173313 A JP2003173313 A JP 2003173313A
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system management
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JP2001372785A
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Shinji Motoya
進二 本矢
Tetsuya Taniguchi
徹哉 谷口
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
Michiyasu Chikada
倫康 近田
Satoru Ono
哲 小野
Mitsuhiro Tamechika
光弘 為近
Fuminori Kimura
文則 木村
Masaru Kobayashi
大 小林
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NTT Docomo Inc
NTT Comware Corp
Original Assignee
NTT Docomo Inc
NTT Comware Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの送受信時のデータの転送効率を
改善するのに好適なメールプロトコル変換システム、変
換システム管理用サーバ及び変換システム制御用プログ
ラムを提供する。 【解決手段】 メール転送プロトコル変換システム8
を、転送効率改善プロトコル形式を利用して電子メール
の送受信を行うためのメール利用機器2と、同利用機器
2がSMTPサーバ7へ電子メールを送信する際に、そ
の転送効率改善プロトコル形式をSMTP形式に変換
し、メール利用機器2がPOPサーバ4から電子メール
を受信する場合には、そのプロトコル形式であるPOP
形式を転送効率改善プロトコル形式に変換してから転送
する変換システム管理用サーバ10と、アプリケーショ
ン層のプロトコルにSMTP形式を利用している電子メ
ールの送信用サーバであるSMTPサーバ7と、プロト
コルにPOP形式を利用している電子メールの受信用サ
ーバであるPOPサーバ4とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
利用した電子メールの転送に係り、特定の機器に対して
電子メールのデータ転送を効率化するのに好適なメール
転送プロトコル変換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネット上において、電子
メールの送受信を行うメールサーバの用いているアプリ
ケーション層のプロトコルとしては、送信用のプロトコ
ルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
が、受信用のプロトコルとしてはPOP(Post Office
Protocol)が主流となっている。SMTPは、SMTP
メーラ(メール配送をするプログラム)間でメールメッ
セージの交換プロトコルと応答メッセージの形式とを規
定したプロトコルであり、ユーザ側のクライアント(M
UA:Mail User Agentと呼ばれる)とSMTPサーバ
(MTA:Mail Transfer Agent)間、あるいはSMT
Pサーバ相互間でメッセージを交換するために使われる
プロトコルである。
【0003】送信側SMTPは、受信側SMTPに双方
向の転送チャネルを確立することによってメッセージを
送る。この転送チャネルは、インターネットの場合には
TCP/IPが用いられる。受信側のSMTPサーバ
は、そのメッセージの最終受信ホストであっても、中間
の中継ホストであってもよく、受信側SMTPは、受け
取ったメッセージがローカル宛のものでないと判断した
ら、受信側SMTPのメール配送ルールによって別のホ
ストに転送する。すなわち、バケツリレー式にいくつも
の中継ホストを経由しながら、いつかは受信者にメール
が届くという仕組みである。
【0004】更に、SMTPでは、ASCIIコード、
すなわち7ビットのコードしか送ることができない、従
って、漢字を含む日本語を送る場合にも8ビット目を使
わないJIS漢字を使うことになっている。このような
事情もあって、現状では、音データや画像データ等のバ
イナリデータをメールで送るために、MIME(Multip
urpose Internet Mail Extensions)を用いている。音
データや画像データなどをメールで送るときには、MI
MEでは、base−64でエンコードするといった方
法がとられている。base−64は、連続する3バイ
トのテキスト(24ビット)を、四つの6ビット値とし
てコード化し、それぞれを64個のASCIIキャラク
タにマッピングする。つまり、送るべき3バイトのバイ
ナリデータを、4バイトの文字列に変換するのである。
こうすることによってSMTPによる音データや画像デ
ータ等の送信が可能となる。
【0005】一方、POPは、比較的小規模のユーザエ
ージェントのためにメールサーバからメッセージをダウ
ンロードするための簡易プロトコルである。ユーザは、
インターネットを利用するためにインターネットサービ
スプロバイダ(ISP)と契約することになるが、契約
することによって、ほとんどの場合、メールボックスを
作ってもらえる。メールボックスは、専用のディレクト
リの下に作成されるユーザ毎のファイルであり、POP
は、パソコンなどのインターネットに接続された機器か
らサーバのメールボックスにアクセスしてメッセージを
取り出すためのプロトコルである。
【0006】POPは、サーバがPOPサービスのTC
Pポート番号110番を常時listenすることでサービス
を開始する。ユーザがサーバのTCPポート110に接
続し、コネクションを確立することで、ユーザはサーバ
にサービスの要求を行う。ここで、POPのユーザは、
POPサーバから、電子メールの取り出しと削除だけし
かできず、電子メールの送信をするときには、上記した
SMTPを使うことになる。POPサーバとSMTPサ
ーバとは、同じマシンである場合が多いが、サイトの運
用によってはそうでない場合もある。
【0007】更に、昨今では、携帯電話やノートパソコ
ンなどのモバイル機器が普及し、これらモバイル機器に
よるインターネットの利用及び電子メールの利用も盛ん
になっている。モバイル機器が、インターネットを介し
て電子メールを利用する場合には、現状において、SM
TP/POPサーバを利用することが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SMTP/POPでは、ユーザがメール専用のツールを
用いずに対話的にメールを送受信可能なように、テキス
トベースのコマンド体系となっている。また、ユーザ名
とパスワードは別々に転送され、更に、電子メールの送
受信においてサーバの状態やメールの情報を得るために
複数のコマンドを組み合わせている。従って、シーケン
ス数が増すごとに、下位プロトコルによるオーバヘッド
が積み重なり、転送データ量が増すことになる。
【0009】また、携帯電話等のモバイル環境による電
子メールの送受信では、回線の接続によく無線通信が用
いられており、離散的な通信に適しているという理由か
ら情報量課金のパケット通信が採用されている。パケッ
ト通信では、通信速度の制限に加え、データ量に応じて
課金されるのが特徴であり、従って、音データや画像デ
ータ等の大容量のデータ通信には不向きである。そこ
で、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の
課題に着目してなされたものであって、電子メールの送
受信時のデータの転送効率を改善するのに好適なメール
プロトコル変換システム、変換システム管理用サーバ及
び変換システム制御用プログラムと、更に、これらシス
テムを利用するためのメール利用機器及びメール利用機
器制御用プログラムとを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のメール転送プロトコル
変換システムは、一方のメールシステムが利用している
プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
ール転送プロトコル変換システムであって、自システム
を管理するための変換システム管理用サーバと、前記メ
ールシステムを管理するためのメールシステム管理用サ
ーバと、自システム利用者の管理下にあるメール利用機
器とが通信可能に接続され、前記変換システム管理用サ
ーバは、所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メ
ールのプロトコル形式を、転送効率の改善された転送効
率改善プロトコル形式に変換して、前記電子メールを当
該プロトコル形式を利用している送信先のメール利用機
器に転送する転送効率改善プロトコル形式変換手段と、
前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】このような構成であれば、変換システム管
理用サーバは、転送効率改善プロトコル形式変換手段に
よって、所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メ
ールのプロトコル形式を、転送効率の改善された転送効
率改善プロトコル形式に変換して、その電子メールを送
信先のメール利用機器に転送し、また、送信先メールプ
ロトコル形式変換手段によって、転送効率改善プロトコ
ル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル形式
を、その送信先のメールシステムが利用しているプロト
コル形式に変換して電子メールを転送することが可能と
なる。
【0012】つまり、インターネットを介した電子メー
ルの送受信において、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器から、例えば、アプリケーシ
ョン層のプロトコルにSMTPを利用しているメールシ
ステムを管理するサーバ(以下、SMTPサーバ)に対
して電子メールを送信するときに、メール利用機器とS
MTPサーバとの間で直接送信処理を行わずに、変換シ
ステム管理用サーバを中継して送信処理を行うようにし
た。このとき、変換システム管理用サーバと、転送効率
改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器との
間の電子メールの送信処理は、SMTPサーバとの間で
直接電子メールの送信処理を行った場合に生じるデータ
の転送量よりも、その転送量が減るように改善された転
送効率改善プロトコル形式を利用し、更に、変換システ
ム管理用サーバは、転送されてきた電子メールを、送信
先メールプロトコル形式変換手段によって、転送効率改
善プロトコル形式をSMTP形式に変換してSMTPサ
ーバへと送信する。
【0013】更に、転送効率改善プロトコル形式を利用
しているメール利用機器が、POPサーバに対して電子
メールの受信処理を行うときは、POPサーバに対して
直接受信処理を行わずに、変換システム管理用サーバを
中継して受信処理を行うようにする。このとき、変換シ
ステム管理用サーバと、転送効率改善プロトコル形式を
利用しているメール利用機器との間の電子メールの受信
処理は、POPサーバとの間で直接受信処理を行った場
合に生じるデータの転送量よりも、その転送量が減るよ
うに改善された転送効率改善プロトコル形式を利用し、
更に、変換システム管理用サーバは、メール利用機器か
らの受信要求に対して、メール転送効率改善プロトコル
形式変換手段によって、POPサーバから電子メールを
受信し、そのPOP形式を転送効率改善プロトコル形式
に変換して、受信要求元のメール利用機器へと転送する
のである。
【0014】従って、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器は、電子メール送信時のデー
タの転送量及び同受信時のデータ転送量を低減すること
が可能となり、データパケット量に応じて課金するイン
ターネットなどのネットワーク接続サービスにおいて
は、電子メールの受信にかかる通信料金の節約となる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載のメールプ
ロトコル変換システムにおいて、前記送信先メールプロ
トコル形式変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形
式を利用している前記メール利用機器からの、アプリケ
ーション層のプロトコルにSMTP(Simple Mail Tran
sfer Protocol)形式を利用しているメールシステムへ
の電子メールの送信処理として、前記メール利用機器か
らのコネクション接続要求に対する接続が完了したこと
を示す接続完了応答を行い、前記メール利用機器からの
送信開始要求を受信し、送信先のメールシステム管理用
サーバに対して、前記SMTP形式に基づいたコネクシ
ョン接続処理を行い、前記メール利用機器に前記送信開
始要求に対する送信開始を示す送信開始応答を行い、前
記メール利用機器からの電子メールのデータを受信し、
前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記SMT
P形式に基づいた前記データの送信処理を行い、前記メ
ールシステム管理用サーバからの前記データの受信完了
応答を受信して、前記メール利用機器にデータの送信完
了応答を行い、前記メール利用機器からの前記データの
送信終了要求を受信し、前記メールシステム管理用サー
バに対して、前記SMTP形式に基づいた前記データの
送信終了処理を行い、その処理に対する前記メールシス
テム管理用サーバからのコネクションの切断を示す応答
に基づいて前記メール利用機器に前記送信終了要求に対
する応答を行い、前記メール利用機器からのコネクショ
ン切断要求を受信し、当該メール利用機器との間のコネ
クションを切断することを特徴としている。
【0015】つまり、上記したSMTP/POPサーバ
への電子メールの送信処理として、前記変換システム管
理用サーバは、まず、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器からのコネクション接続要求
を受信すると、自サーバの状態が接続可能な場合にメー
ル利用機器との間のコネクション接続を確立し、接続が
完了したことを示す接続完了応答を行う。次いで、メー
ル利用機器からの送信開始要求を受信すると、SMTP
/POPサーバに対して、そのプロトコル形式に基づい
たコネクション接続処理を行い、コネクションが確立す
ると、メール利用機器に電子メールデータの送信開始要
求に対する送信開始を示す送信開始応答を行う。
【0016】そして、メール利用機器からの電子メール
のデータを受信し、SMTP/POPサーバとの間で、
そのプロトコル形式に基づいたデータの送信処理を行
い、メールシステム管理用サーバからの前記データの受
信完了応答を受信して、メール利用機器にデータの送信
完了応答を行う。更に、メール利用機器からのデータの
送信終了要求を受信し、メールシステム管理用サーバに
対して、SMTP形式に基づいたデータの送信終了処理
を行い、その処理に対するメールシステム管理用サーバ
からのコネクションの切断を示す応答に基づいてメール
利用機器に送信終了要求に対する応答を行い、メール利
用機器からのコネクション切断要求を受信し、同機器と
の間のコネクションを切断するようにした。
【0017】送信時のシーケンスを上記のようにするこ
とで、メール利用機器と変換システム管理用サーバとの
間の電子メールの送信処理時のデータ転送量を低減する
ことが可能となり、データパケット量に応じて課金する
インターネットなどのネットワーク接続サービスにおい
ては、電子メールの受信にかかる通信料金の節約とな
る。また、請求項3に係る発明は、請求項1記載のメー
ル転送プロトコル変換システムにおいて、前記変換シス
テム管理用サーバは、前記転送効率改善プロトコル形式
を利用している前記メール利用機器との間の電子メール
の送信処理及び受信処理において、送信処理と受信処理
とを1回のコネクション接続で行うためのコマンドを備
え、当該コマンドを前記メール利用機器から受信する
と、前記変換システム管理用サーバと前記メール利用機
器との間の前記電子メールの送受信処理を1回のコネク
ション接続で行うことを特徴としている。
【0018】つまり、インターネットを介した電子メー
ルの送受信において、例えば、SMTP/POPサーバ
との間でメールの送受信処理を行うときに、通常、SM
TP/POPサーバは電子メールの送受信において、ト
ランスポート層における通信ポートとして、送信時はポ
ート25を、受信時はポート110を使用して送信と受
信とを別々のポートを用いたコネクション接続により行
っている。しかし、本発明では、転送効率改善プロトコ
ル形式を利用しているメール利用機器と、変換システム
管理用サーバとの間の電子メールの送受信処理におい
て、送信と受信とを同じポートを使用することによっ
て、1回のコネクション接続で行うようにした。
【0019】この場合、メール利用機器から送受信要求
を受けると、変換システム管理用サーバが、SMTP/
POPサーバとポート25、110をそれぞれ用いてコ
ネクション接続し、電子メールの送信及び受信を行う。
これにより、転送効率改善プロトコル形式を利用してい
るメール利用機器と、変換システム管理用サーバとの間
のメール送受信処理において、1回の接続で、メールの
送受信処理を行うことが可能となるので、メール利用機
器とSMTP/POPサーバとの間で直接送受信処理を
行った場合に生じる、送信及び受信処理のそれぞれに生
じていたコマンドの送信やコネクションの確立などのデ
ータの転送量を低減することができ、データパケット量
に応じて課金するインターネットなどのネットワーク接
続サービスにおいては、電子メールの受信にかかる通信
料金の節約となる。
【0020】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載のメール転送プロトコル変
換システムにおいて、一方のメールシステムが利用して
いるプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロ
トコル形式を、他方のメールシステムが利用している別
のプロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送す
るメール転送プロトコル変換システムであって、自シス
テムを管理するための変換システム管理用サーバと、前
記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
用サーバと、自システム利用者の管理下にあるメール利
用機器とが通信可能に接続され、前記変換システム管理
用サーバは、所定のプロトコル形式で転送されてきた電
子メールのプロトコル形式を、転送効率の改善された転
送効率改善プロトコル形式に変換して、前記電子メール
を当該プロトコル形式を利用している送信先のメール利
用機器に転送する転送効率改善プロトコル形式変換手段
を備えることを特徴としている。
【0021】このような構成であれば、変換システム管
理用サーバは、転送効率改善プロトコル形式変換手段に
よって、所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メ
ールのプロトコル形式を、転送効率の改善された転送効
率改善プロトコル形式に変換して、そのメールを、送信
先のメール利用機器に転送することが可能となる。つま
り、転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール
利用機器が、プロトコルにPOP形式を利用している電
子メールの受信用のメールシステム管理用サーバ(以
下、POPサーバ)に対して電子メールの受信処理を行
うときに、POPサーバにとは直接受信処理を行わず
に、変換システム管理用サーバを中継して受信処理を行
うようにする。このとき、変換システム管理用サーバ
と、転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール
利用機器との間の電子メールの受信処理は、メール利用
機器と、POPサーバとの間で直接受信処理を行った場
合に生じるデータの転送量よりも、その転送量が減るよ
うに改善された転送効率改善プロトコル形式を利用す
る。そして変換システム管理用サーバは、メール利用機
器からの受信要求に対して、メール転送効率改善プロト
コル形式変換手段によって、POPサーバから、POP
形式の通信によって電子メールを受信し、そのPOP形
式を転送効率改善プロトコル形式に変換して、受信要求
元のメール利用機器へと転送する。
【0022】従って、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器は、電子メール受信時のデー
タ転送量を低減することが可能となり、データパケット
量に応じて課金するインターネットなどのネットワーク
接続サービスにおいては、電子メールの受信にかかる通
信料金の節約となる。また、本発明に係る請求項5記載
のメール転送プロトコル変換システムは、一方のメール
システムが利用しているプロトコル形式で転送されてき
た電子メールのプロトコル形式を、他方のメールシステ
ムが利用している別のプロトコル形式に変換して、当該
電子メールを転送するメール転送プロトコル変換システ
ムであって、自システムを管理するための変換システム
管理用サーバと、前記メールシステムを管理するための
メールシステム管理用サーバと、自システム利用者の管
理下にあるメール利用機器とが通信可能に接続され、前
記変換システム管理用サーバは、前記転送効率改善プロ
トコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル形
式を、送信先のメールシステムが利用しているプロトコ
ル形式に変換して、前記電子メールを転送する送信先メ
ールプロトコル形式変換手段を備えることを特徴として
いる。
【0023】このような構成であれば、転送効率改善プ
ロトコル形式で転送されてきた電子メールを、送信先メ
ールプロトコル形式変換手段によって、転送に用いられ
た転送効率改善プロトコル形式を、その送信先のメール
システムが利用しているプロトコル形式に変換して転送
することが可能となる。つまり、インターネットを介し
た電子メールの送受信において、転送効率改善プロトコ
ル形式を利用しているメール利用機器から、例えば、電
子メールの送信処理において、アプリケーション層のプ
ロトコルにSMTPを利用しているメールシステムを管
理するサーバ(以下、SMTPサーバ)に対して電子メ
ールを送信するときに、SMTPサーバに対して直接送
信処理を行わずに、変換システム管理用サーバを中継し
て送信処理を行うようにしたものである。このとき、変
換システム管理用サーバと、転送効率改善プロトコル形
式を利用しているメール利用機器との間の電子メールの
送信処理は、SMTPサーバとの間で直接送信処理を行
った場合に生じるデータの転送量よりも、その転送量が
減るように改善された転送効率改善プロトコル形式を利
用し、更に、変換システム管理用サーバは、転送されて
きた電子メールを、送信先メールプロトコル形式変換手
段によって、プロトコル形式をSMTP形式に変換して
SMTPサーバへと送信するようになっている。
【0024】従って、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器は、電子メール送信時のデー
タの転送量を抑えることが可能となり、データパケット
量に応じて課金するインターネットなどのネットワーク
接続サービスにおいては、電子メールの受信にかかる通
信料金の節約となる。また、請求項6に係る発明は、請
求項5記載のメール転送プロトコル変換システムにおい
て、前記送信先メールプロトコル形式変換手段は、前記
転送効率改善プロトコル形式を利用している前記メール
利用機器と、アプリケーション層のプロトコルにSMT
P(Simple Mail Transfer Protocol)形式を利用して
いるメールシステムとの間の電子メールの送信処理とし
て、前記メール利用機器からのコネクション接続要求に
対する接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、
前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、前記メ
ール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開始を示
す送信開始応答を行い、前記メール利用機器からの電子
メールのデータを受信し、前記メールシステム管理用サ
ーバとの間で、前記SMTP形式に基づいた前記データ
の送信処理を行い、前記メールシステム管理用サーバか
らの前記データの受信完了応答を受信して、前記メール
利用機器にデータの送信完了応答を行い、前記メール利
用機器からの前記データの送信終了要求を受信し、前記
メールシステム管理用サーバに対して、前記SMTP形
式に基づいた前記データの送信終了処理を行い、その処
理に対する前記メールシステム管理用サーバからのコネ
クションの切断を示す応答に基づいて前記メール利用機
器に前記送信終了要求に対する応答を行い、前記メール
利用機器からのコネクション切断要求を受信し、当該メ
ール利用機器との間のコネクションを切断することを特
徴としている。
【0025】つまり、上記したSMTPサーバへの電子
メールの送信処理として、前記変換システム管理用サー
バは、まず、転送効率改善プロトコル形式を利用してい
るメール利用機器からのコネクション接続要求を受信す
ると、自サーバの状態が接続可能な場合に接続を確立
し、これに対する接続が完了したことを示す接続完了応
答を行う。次いで、メール利用機器からの送信開始要求
を受信すると、SMTPサーバに対して、そのプロトコ
ル形式に基づいたコネクション接続処理を行い、コネク
ションが確立すると、メール利用機器に送信開始要求に
対する送信開始を示す送信開始応答を行う。
【0026】そして、メール利用機器からの電子メール
のデータを受信し、SMTPサーバとの間で、そのプロ
トコル形式に基づいたデータの送信処理を行い、メール
システム管理用サーバからの前記データの受信完了応答
を受信して、メール利用機器にデータの送信完了応答を
行う。更に、メール利用機器からのデータの送信終了要
求を受信し、メールシステム管理用サーバに対して、S
MTP形式に基づいたデータの送信終了処理を行い、そ
の処理に対するメールシステム管理用サーバからのコネ
クションの切断を示す応答に基づいてメール利用機器に
送信終了要求に対する応答を行い、メール利用機器から
のコネクション切断要求を受信し、メール利用機器との
間のコネクションを切断するようにした。
【0027】即ち、送信時のシーケンスを上記のように
することで、メール利用機器と変換システム管理用サー
バとの間の電子メールの送信処理時のデータ転送量を低
減し、データパケット量に応じて課金するインターネッ
トなどのネットワーク接続サービスにおいては、電子メ
ールの受信にかかる通信料金の節約となる。また、請求
項7に係る発明は、請求項5又は請求項6記載のメール
転送プロトコル変換システムにおいて、前記送信先メー
ルプロトコル形式変換手段は、前記転送効率改善プロト
コル形式を利用しているメール利用機器によってデータ
の圧縮された電子メールを受信した場合に、その圧縮さ
れたデータを圧縮前の状態に復元するメールデータ復元
部を備えることを特徴としている。
【0028】つまり、変換システム管理用サーバは、転
送効率改善プロトコル形式を利用するメール利用機器に
よってデータが圧縮された電子メールを受信すると、メ
ールデータ復元部によって、圧縮されたデータを復元し
てから送信先のメールシステム管理用サーバに対して電
子メールを送信するようになっている。このようにする
ことで、メール利用機器と変換システム管理用サーバと
の間の電子メールデータの転送処理において、データの
圧縮された電子メールを受信した場合に送信先のメール
システムの利用可能な状態にデータを復元することが可
能となる。
【0029】また、本発明に係る請求項8記載のメール
利用機器制御用プログラムは、一方のメールシステムが
利用しているプロトコル形式で転送されてきた電子メー
ルのプロトコル形式を、他方のメールシステムが利用し
ている別のプロトコル形式に変換して、当該電子メール
を転送するメール転送プロトコル変換システムにおい
て、自システムを管理するための変換システム管理用サ
ーバと、前記メールシステムを管理するためのメールシ
ステム管理用サーバと、それぞれ通信可能に接続された
自システム利用者の管理下にあるメール利用機器を制御
するメール利用機器制御用プログラムであって、前記変
換システム管理用サーバとの間で、転送効率の改善され
た転送効率改善プロトコル形式によって電子メールを送
受信するステップを備えることを特徴としている。
【0030】また、請求項9に係る発明は、請求項8記
載のメール利用機器制御用プログラムにおいて、前記ス
テップにおいては、前記変換システム管理用サーバを介
してのアプリケーション層のプロトコルにSMTP(Si
mple Mail Transfer Protocol)形式を利用しているメ
ールシステムへの電子メールの送信処理として、前記変
換システム管理用サーバに対してコネクション接続要求
を送信し、前記変換システム管理用サーバから前記コネ
クション接続要求に対する接続が完了したことを示す接
続完了応答の受信を行い、前記変換システム管理用サー
バに対して送信開始要求を送信し、前記変換システム管
理用サーバから前記送信開始要求に対する送信開始を示
す送信開始応答の受信を行い、前記変換システム管理用
サーバに対して電子メールのデータを送信し、前記変換
システム管理用サーバから前記データの送信完了応答の
受信を行い、前記変換システム管理用サーバに対して前
記データの送信終了要求を送信し、前記変換システム管
理用サーバから前記送信終了要求に対する応答の受信を
行い、前記変換システム管理用サーバに対してコネクシ
ョン切断要求を送信し、前記変換システム管理用サーバ
から当該コネクション接続要求に対する応答の受信を行
うことを特徴としている。
【0031】また、請求項10に係る発明は、請求項8
又は請求項9記載のメール利用機器制御用プログラムに
おいて、前記ステップにおいては、前記変換システム管
理用サーバに対して送信処理と受信処理とを1回のコネ
クション接続で行うためのコマンドを送信し、前記変換
システム管理用サーバとの間で、前記電子メールの送受
信処理を1回のコネクション接続で行うことを特徴とし
ている。また、請求項11に係る発明は、請求項8乃至
請求項10のいずれかに記載のメール利用機器制御用プ
ログラムにおいて、前記ステップにおいては、前記電子
メールの圧縮処理を行うことを特徴としている。
【0032】また、請求項12に係る発明は、請求項8
乃至請求項11のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、前記
変換システム管理用サーバから当該変換システム管理用
サーバにおいて復元することが可能な圧縮形式の情報を
受信し、この情報に基づいて圧縮処理を行うことを特徴
としている。また、請求項13に係る発明は、請求項1
1又は請求項12記載のメール利用機器制御用プログラ
ムにおいて、前記ステップにおいては、圧縮前後の電子
メールのデータ量を比較し、圧縮前のデータ量よりも圧
縮後のデータ量の方が少ないときに、前記電子メールデ
ータの圧縮処理を行うことを特徴としている。
【0033】また、請求項14に係る発明は、請求項8
乃至請求項13のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、前記
変換システム管理用サーバに対する電子メールの送信に
おいて、当該変換システム管理用サーバからTCP/I
P(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l)のセッションを管理するためのコネクションIDの
受信を行い、前記変換システム管理用サーバに対して、
メール送信単位を管理するためのトランザクションID
の送信を行い、前記電子メールの送信途中に通信が断絶
する状態が発生したときに、前記変換システム管理用サ
ーバに対して前記コネクションIDの送信を行い、前記
送信途中から継続して前記電子メールの送信を行うよう
になっていることを特徴としている。
【0034】また、請求項15に係る発明は、請求項8
乃至請求項14のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、アプ
リケーション層のプロトコルにPOP(Post Office Pr
otocol)形式を利用しているメールシステムからの電子
メールの受信処理として、前記変換変換システム管理用
サーバに対してコネクション接続要求の送信を行い、前
記変換システム管理用サーバからのコネクションの接続
が完了したことを示す接続完了応答の受信を行い、前記
変換システム管理用サーバに対して受信開始要求の送信
を行い、前記変換システム管理用サーバから受信開始を
示す受信開始応答の受信を行い、前記変換システム管理
用サーバに対して電子メールのデータ受信要求の送信を
行い、前記変換システム管理用サーバから前記電子メー
ルのデータの受信を行い、前記変換システム管理用サー
バからの前記電子メールのデータの受信毎に、前記変換
システム管理用サーバに対してデータ受信応答の送信を
行い、電子メールの受信を終了するときに、前記変換シ
ステム管理用サーバに対して受信終了要求の送信を行
い、前記変換システム管理用サーバから、受信終了要求
に対する受信が終了したことを示す受信終了応答を行
い、前記変換システム管理用サーバに対して、コネクシ
ョン切断要求の送信を行うことを特徴としている。
【0035】また、請求項16に係る発明は、請求項8
乃至請求項15のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、アプ
リケーション層のプロトコルにPOP(Post Office Pr
otocol)形式を利用しているメールシステムへの新着メ
ールの確認要求を行うときに、前記変換システム管理用
サーバとのデータ通信に、トランスポート層のプロトコ
ルとしてUDP(User Datagram Protocol)用い、前記
変換システム管理用サーバに対して受信開始要求の送信
を行い、前記変換システム管理用サーバから前記新着メ
ールの情報の受信を行うことを特徴としている。
【0036】また、請求項17に係る発明は、請求項8
乃至請求項16のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、アプ
リケーション層にプロトコルにPOP(Post Office Pr
otocol)形式を利用しているメールシステム管理用サー
バから、新着メールの確認を行うときに、前記変換シス
テム管理用サーバとの間のデータ転送にトランスポート
層のプロトコルとしてUDP(User Datagram Protoco
l)形式を用い、前記変換システム管理用サーバに対し
て最新のUIDLだけを転送することを特徴としてい
る。
【0037】また、請求項18に係る発明は、請求項8
乃至請求項17のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、メー
ル本文と、少なくとも1以上の添付ファイルとから成る
電子メールに対して、前記メール本文毎、または、前記
添付ファイル毎に受信する内容を指定し、前記変換シス
テム管理用サーバからその指定された内容を受信するこ
とを特徴としている。また、請求項19に係る発明は、
請求項8乃至請求項18のいずれかに記載のメール利用
機器制御用プログラムにおいて、前記ステップにおいて
は、前記電子メールの受信条件の指定を行うことを特徴
としている。
【0038】また、請求項20に係る発明は、請求項1
9記載のメール利用機器制御用プログラムにおいて、前
記受信条件として、受信するメール本文の受信データサ
イズを指定することが可能であることを特徴としてい
る。また、請求項21に係る発明は、請求項19記載の
メール利用機器制御用プログラムにおいて、前記受信条
件として、受信するメール本文の行数を指定することが
可能であることを特徴としている。
【0039】また、請求項22に係る発明は、請求項1
9乃至請求項21のいずれかに記載のメール利用機器制
御用プログラムにおいて、前記受信条件として、受信す
る添付ファイルの受信データサイズを指定することが可
能であることを特徴としている。また、請求項23に係
る発明は、請求項19乃至請求項22のいずれかに記載
のメール利用機器制御用プログラムにおいて、前記添付
ファイルとして画像データが添付されている場合に、前
記受信条件として、画像の表示解像度を指定することが
可能であることを特徴としている。
【0040】また、請求項24に係る発明は、請求項1
9乃至請求項23のいずれかに記載のメール利用機器制
御用プログラムにおいて、前記添付ファイルとして画像
データが添付されている場合に、前記受信条件として、
画像の表示可能色数を指定することが可能であることを
特徴としている。また、請求項25に係る発明は、請求
項19乃至請求項24のいずれかに記載のメール利用機
器制御用プログラムにおいて、前記受信条件として、利
用可能なファイルフォーマットを指定することが可能で
あることを特徴としている。
【0041】また、請求項26に係る発明は、請求項1
9乃至請求項25のいずれかに記載のメール利用機器制
御用プログラムにおいて、前記受信条件として、電子メ
ールの受信を拒否する送信者のメールアドレスを指定す
ることが可能であることを特徴としている。また、請求
項27に係る発明は、請求項19乃至請求項25のいず
れかに記載のメール利用機器制御用プログラムにおい
て、前記受信条件として、電子メールの受信を許可する
送信者のメールアドレスを指定することが可能であるこ
とを特徴としている。
【0042】また、請求項28に係る発明は、請求項1
9乃至請求項27のいずれかに記載のメール利用機器制
御用プログラムにおいて、前記受信条件として、電子メ
ールの重要度を示す重要度情報を指定することが可能で
あることを特徴としている。また、請求項29に係る発
明は、請求項8乃至請求項28のいずれかに記載のメー
ル利用機器制御用プログラムにおいて、前記ステップに
おいては、前記変換システム管理用サーバからの電子メ
ールの受信において、データ通信におけるTCP(Tran
smission Control Protocol)/IP(Internet Protoc
ol)のセッションを管理するためのコネクションID及
びメール送信単位を管理するためのトランザクションI
Dの受信を行い、前記電子メールの受信途中に前記変換
システム管理用サーバとの通信が断絶する状態が発生し
たときに、通信復旧後に、前記変換システム管理用サー
バに対して前記コネクションID及び前記トランザクシ
ョンIDの送信を行い、前記受信途中から継続して前記
電子メールの受信処理を行うようになっていることを特
徴としている。
【0043】また、請求項30に係る発明は、請求項8
乃至請求項29のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、特定
のビットパターンによって構成されたコマンドに基づい
て、前記変換システム管理用サーバとの間の電子メール
の送受信処理が行われることを特徴としている。また、
請求項31に係る発明は、請求項8乃至請求項30のい
ずれかに記載のメール利用機器制御用プログラムにおい
て、前記ステップにおいては、前記変換システム管理用
サーバとの間でバイナリデータを含む電子メールの送受
信処理を行うことが可能となっていることを特徴として
いる。
【0044】また、請求項32に係る発明は、請求項8
乃至請求項31のいずれかに記載のメール利用機器制御
用プログラムにおいて、前記ステップにおいては、前記
変換システム管理用サーバによってデータが圧縮された
電子メールを受信したときに、その圧縮されたデータを
圧縮前の状態に復元するメールデータ復元処理を行うこ
とを特徴としている。ここで、請求項8乃至請求項32
に記載のメール利用機器制御用プログラムは、上記した
請求項1乃至請求項7記載のメール転送プロトコル変換
システム及び後述する請求項34乃至請求項71記載の
変換システム管理用サーバにおけるメール利用機器にイ
ンストールされて用いられるものであり、その効果は重
複するので記載を省略する。
【0045】本発明に係る請求項33記載のメール利用
機器は、前記請求項8乃至請求項32のいずれかのメー
ル利用機器制御用プログラムがインストールされている
ことを特徴としている。つまり、電子メールの圧縮機能
や、変換システム管理用サーバとの間の電子メール送受
信など、転送効率改善プロトコル形式の電子メールの送
受信を行うためのメール利用機器制御用プログラムがイ
ンストールされたメール利用機器であり、プログラムの
命令に応じた処理を行う。
【0046】ここで、請求項33記載のメール利用機器
は、請求項8乃至請求項32記載のメール利用機器制御
用プログラムがインストールされており、そのプログラ
ムの命令に応じて電子メールの送受信に関する処理をす
るもので、上記した請求項1乃至請求項7記載のメール
転送プロトコル変換システムにおいて、後述する請求項
34乃至請求項71記載の変換システム管理用サーバと
の間で本システムの機能を実現するために用いられるも
のであり、その効果は重複するので記載を省略する。
【0047】本発明に係る請求項34記載の変換システ
ム管理用サーバは、一方のメールシステムが利用してい
るプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロト
コル形式を、他方のメールシステムが利用している別の
プロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送する
メール転送プロトコル変換システムにおける、自システ
ム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記メール
システムを管理するためのメールシステム管理用サーバ
と、それぞれ通信可能に接続された、自システムを管理
するための変換システム管理用サーバであって、所定の
プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
ル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プロトコ
ル形式に変換して、前記電子メールを当該プロトコル形
式を利用している送信先のメール利用機器に転送する転
送効率改善プロトコル形式変換手段と、前記転送効率改
善プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロト
コル形式を、送信先のメールシステムが利用しているプ
ロトコル形式に変換して、前記電子メールを転送する送
信先メールプロトコル形式変換手段と、を備えることを
特徴としている。
【0048】また、請求項35に係る発明は、請求項3
4記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記送信
先メールプロトコル形式変換手段において、前記送信先
メールプロトコル形式変換手段は、前記転送効率改善プ
ロトコル形式を利用している前記メール利用機器から
の、アプリケーション層のプロトコルにSMTP(Simp
le Mail Transfer Protocol)形式を利用しているメー
ルシステムへの電子メールの送信処理として、前記メー
ル利用機器からのコネクション接続要求に対する接続が
完了したことを示す接続完了応答を行い、前記メール利
用機器からの送信開始要求を受信し、送信先のメールシ
ステム管理用サーバに対して、前記SMTP形式に基づ
いたコネクション接続処理を行い、前記メール利用機器
に前記送信開始要求に対する送信開始を示す送信開始応
答を行い、前記メール利用機器からの電子メールのデー
タを受信し、前記メールシステム管理用サーバとの間
で、前記SMTP形式に基づいた前記データの送信処理
を行い、前記メールシステム管理用サーバからの前記デ
ータの受信完了応答を受信して、前記メール利用機器に
データの送信完了応答を行い、前記メール利用機器から
の前記データの送信終了要求を受信し、前記メールシス
テム管理用サーバに対して、前記SMTP形式に基づい
た前記データの送信終了処理を行い、その処理に対する
前記メールシステム管理用サーバからのコネクションの
切断を示す応答に基づいて前記メール利用機器に前記送
信終了要求に対する応答を行い、前記メール利用機器か
らのコネクション切断要求を受信し、当該メール利用機
器との間のコネクションを切断することを特徴としてい
る。
【0049】また、請求項36に係る発明は、請求項3
4記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記転送
効率改善プロトコル形式を利用している前記メール利用
機器との間の電子メールの送信処理及び受信処理におい
て、送信処理と受信処理とを1回のコネクション接続で
行うためのコマンドを備え、当該コマンドを前記メール
利用機器から受信すると、前記変換システム管理用サー
バと前記メール利用機器との間の前記電子メールの送受
信処理を1回のコネクション接続で行うことを特徴とし
ている。
【0050】ここで、請求項34乃至請求項36記載の
変換システム管理用サーバは、請求項1乃至請求項3記
載のメール転送プロトコル変換システムの機能を実現さ
せるための管理用サーバであるので作用効果の内容は重
複するので記載を省略する。また、請求項37に係る発
明は、請求項34乃至請求項36のいずれかに記載の変
換システム管理用サーバにおいて、前記送信先メールプ
ロトコル形式変換手段は、前記転送効率改善プロトコル
形式を利用しているメール利用機器によってデータが圧
縮された電子メールを受信した場合に、その圧縮された
データを圧縮前の状態に復元するメールデータ復元部を
備えることを特徴としている。
【0051】つまり、変換システム管理用サーバは、転
送効率改善プロトコル形式を利用するメール利用機器に
よってデータが圧縮された電子メールを受信すると、メ
ールデータ復元部によって、圧縮されたデータを復元し
てから送信先のメールシステム管理用サーバに対して電
子メールを送信するようになっている。このようにする
ことで、変換システム管理用サーバは、メール利用機器
からデータの圧縮された電子メールを受信した場合に、
それを元のデータに復元して、送信先のメールシステム
において利用可能な状態のデータに加工するといったこ
とが可能となる。
【0052】また、請求項38に係る発明は、請求項3
7記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記送信
先メールプロトコル形式変換手段は、前記メールデータ
復元部が復元可能な圧縮形式を示す情報を、前記送信元
のメール利用機器に通知する圧縮形式通知部を備えるこ
とを特徴としている。つまり、転送効率改善プロトコル
形式を利用しているメール利用機器に対して、圧縮形式
通知部によって、メールデータ復元部が復元可能な圧縮
形式を示す情報を通知するようにしているので、メール
利用機器において、メールデータ復元部がサポートして
いない圧縮形式で電子メールを圧縮するようなことを避
けることが可能となる。
【0053】また、請求項39に係る発明は、請求項3
4乃至請求項38のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記送信先メールプロトコル変換手
段は、前記メール利用機器から送られてきた電子メール
のデータを、MIME(Multipurpose Internet Mail E
xtensions)に基づいてエンコードするメールデータエ
ンコード部を備えることを特徴としている。つまり、例
えば、転送効率改善プロトコル形式を利用しているメー
ル利用機器からSMTPサーバに対して電子メールの送
信要求をした場合に、その電子メールのデータを、SM
TPサーバにおけるSMTP形式で取り扱えるように、
メールデータエンコード部によって、この場合は、MI
MEに基づいて、メール本文などのテキストデータは7
ビットのASCIIコードにエンコードし、バイナリ形
式の添付ファイルのデータはbase−64方式にエン
コードする。
【0054】従って、SMTPサーバに電子メールを送
信する場合に、変換システム管理用サーバは、転送効率
改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器との
間の電子メールの送受信においては、バイナリ形式など
自由な形式のデータの送受信を行うことができ、データ
を圧縮などして電子メールを送信することによって、メ
ール利用機器から、直接SMTPサーバに対して電子メ
ールを送信する場合に比べて、サーバと利用機器との間
のデータ通信量を低減することが可能となり、データパ
ケット量に応じて課金するインターネットなどのネット
ワーク接続サービスにおいては、電子メールの受信にか
かる通信料金の節約となる。
【0055】また、請求項40に係る発明は、請求項3
4乃至請求項39のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記送信先メールプロトコル変換手
段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメー
ル利用機器からの電子メールの受信処理において、デー
タ通信におけるTCP(Transmission Control Protoco
l)/IP(Internet Protocol)のセッションを管理す
るためのコネクションIDを前記メール利用機器に送信
し、メール受信単位を管理するためのトランザクション
IDを前記メール利用機器から受信し、前記電子メール
の受信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、前
記コネクションID及び前記トランザクションIDに基
づいて前記受信途中から継続して前記電子メールの受信
処理を行うようになっていることを特徴としている。
【0056】つまり、変換システム管理用サーバは、転
送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機
器からの電子メールを受信する際に、そのメールの受信
時のTCP/IPのセッションを管理するためのコネク
ションIDを発行し、それをメール利用機器へと転送す
る。そして、メール利用機器からは、例えば、電子メー
ルのデータパケット毎にトランザクションIDを発行し
て、そのIDをデータパケットと共に受信し、もし受信
中に何らかの理由で回線が切断された場合に、メール利
用機器から先ほど発行したコネクションIDを受け取
り、そのIDからどのセッションによるメールの受信が
中断されたのかが解り、更に、サーバは、そのセッショ
ンにおける最後に受信したデータパケットに含まれるト
ランザクションIDをメール利用機器に送信し、メール
利用機器は、そのIDにより、前回の接続でどこまでデ
ータを送信したかが解るので、前回中断したところから
データの送信を再開することが可能となる。従って、メ
ールデータの転送が中断された場合に、新たにコネクシ
ョンを開設して、データの転送を初めからやり直さなく
ても良いので、無駄なデータの転送を低減することが可
能となり、データパケット量に応じて課金するインター
ネットなどのネットワーク接続サービスにおいては、電
子メールの受信にかかる通信料金の節約となる。
【0057】本発明に係る請求項41記載の変換システ
ム管理用サーバは、一方のメールシステムが利用してい
るプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロト
コル形式を、他方のメールシステムが利用している別の
プロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送する
メール転送プロトコル変換システムにおける、自システ
ム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記メール
システムを管理するためのメールシステム管理用サーバ
と、それぞれ通信可能に接続された、自システムを管理
するための変換システム管理用サーバであって、所定の
プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
ル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プロトコ
ル形式に変換して、前記電子メールを当該プロトコル形
式を利用している送信先のメール利用機器に転送する転
送効率改善プロトコル形式変換手段を備えることを特徴
としている。
【0058】ここで、請求項41記載の変換システム管
理用サーバは、請求項8記載のメール転送プロトコル変
換システムの機能を実現させるための管理用サーバであ
り、その作用効果は重複するので記載を省略する。ま
た、請求項42に係る発明は、請求項34乃至請求項4
1のいずれかに記載の変換システム管理用サーバにおい
て、前記転送効率改善プロトコル形式変換手段におい
て、前記転送効率改善プロトコル形式を利用している前
記メール利用機器からの、アプリケーション層のプロト
コルにPOP(Post Office Protocol)形式を利用して
いるメールシステムへの電子メールの受信処理として、
前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、前記
メール利用機器からの受信開始要求を受信し、受信元の
メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形式
に基づいた接続処理を行い、前記メール利用機器に前記
受信開始要求に対する受信開始を示す受信開始応答を行
い、前記メール利用機器からの電子メールのデータ受信
要求を受信し、前記メールシステム管理用サーバとの間
で、前記POP形式に基づいた前記データの受信処理を
行い、前記メールシステム管理用サーバからの前記デー
タの受信が完了すると、前記メール利用機器に当該デー
タの送信を行い、前記メール利用機器からのデータ受信
応答を受信する毎に、当該メール利用機器に対して、受
信した分の電子メールデータの送信を行い、前記メール
利用機器からの受信終了要求を受信して、前記メールシ
ステム管理用サーバに対して、前記POP形式に基づい
たコネクション切断処理を行い、前記メールシステム管
理用サーバとのコネクションの切断すると、前記メール
利用機器に受信終了要求に対する受信が終了したことを
示す受信終了応答を行い、前記メール利用機器からのコ
ネクション切断要求を受信し、コネクションの切断を行
うことを特徴としている。
【0059】つまり、上記したSMTP/POPサー
バ、又は、POPサーバからの電子メールの受信処理と
して、まず、メール利用機器からのコネクション接続要
求に対して、コネクション接続が完了したことを示す接
続完了応答を行う。次いで、メール利用機器からの受信
開始要求を受信し、受信元のPOPサーバに対して、P
OP形式に基づいた接続処理を行い、コネクションが確
立すると、メール利用機器に前記受信開始要求に対する
受信開始を示す受信開始応答を行う。
【0060】そして、メール利用機器からの電子メール
のデータ受信要求を受信し、メールシステム管理用サー
バとの間で、POP形式に基づいたデータの受信処理を
行い、メールシステム管理用サーバからのデータの受信
が完了すると、前記メール利用機器に当該データの送信
を行い、メール利用機器からのデータ受信応答を受信す
る度に、メール利用機器に対して、POPサーバから受
信した分の電子メールデータの送信を行う。
【0061】更に、メール利用機器からの受信終了要求
を受信して、前記メールシステム管理用サーバに対し
て、前記POP形式に基づいたコネクション切断処理を
行い、メールシステム管理用サーバとのコネクションを
切断すると、変換システム管理用サーバは、メール利用
機器に受信終了要求に対する受信が終了したことを示す
受信終了応答を行い、最後に、メール利用機器からのコ
ネクション切断要求を受信すると、メール利用機器との
コネクションの切断を行うようになっている。
【0062】即ち、受信時のシーケンスを上記のように
行うことで、本来、メール利用機器とメールシステム管
理用サーバとの間で発生するデータ転送量を、変換シス
テム管理用サーバが肩代わりし、メール利用機器と変換
システム管理用サーバとの間の電子メールの受信処理時
のデータ転送量を低減する。従って、データパケット量
に応じて課金するインターネットなどのネットワーク接
続サービスにおいては、電子メールの受信にかかる通信
料金の節約となる。
【0063】また、請求項43に係る発明は、請求項3
4乃至請求項42のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段において、前記転送効率改善プロトコル形式を利
用している前記メール利用機器から、アプリケーション
層のプロトコルにPOP(Post Office Protocol)形式
を利用しているメールシステムへの新着メールの確認要
求があった場合に、前記メール利用機器とのデータ通信
に、トランスポート層のプロトコルとしてUDP(User
Datagram Protocol)を用い、前記メール利用機器から
の受信開始要求を受信し、前記メールシステム管理用サ
ーバに対して、前記POP形式に基づいた新着メールの
確認処理を行い、前記メールシステム管理用サーバから
のメール情報を受信し、前記メール利用機器にその情報
を送信することを特徴としている。
【0064】つまり、上記したPOPサーバに対する転
送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機
器からの新着メールの確認要求に対する処理として、変
換システム管理用サーバとメール利用機器との間のデー
タ通信に、トランスポート層のプロトコルとしてUDP
(User Datagram Protocol)を用い、前記メール利用機
器からの受信開始要求を受信し、メールシステム管理用
サーバに対して、POP形式に基づいた新着メールの確
認処理を行い、メールシステム管理用サーバからの新着
メール情報を受信し、前記メール利用機器にその情報を
送信する。従って、UDPを利用することで、変換シス
テム管理用サーバと転送効率改善プロトコル形式を利用
しているメール利用機器との間のデータの転送量を低減
することができるので、データパケット量に応じて課金
するインターネットなどのネットワーク接続サービスに
おいては、電子メールの受信にかかる通信料金の節約と
なる。
【0065】また、請求項44に係る発明は、請求項3
4乃至請求項43のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、電子メールを受信した場合に、その送信先の
メール利用機器において復元可能な形式で前記電子メー
ルのデータを圧縮するメールデータ圧縮部を備えること
を特徴としている。つまり、例えば、圧縮を行うことに
よって、そのデータ量を低減することができるような電
子メールの添付ファイルが添付されている場合に、メー
ルデータ圧縮部において、送信先である転送効率改善プ
ロトコル形式を利用しているメール利用機器が復元可能
な圧縮形式でデータを圧縮してから転送するようにし
た。従って、変換システム管理用サーバとメール利用機
器との間のデータの転送量が低減できるので、データパ
ケット量に応じて課金するインターネットなどのネット
ワーク接続サービスにおいては、電子メールの受信にか
かる通信料金の節約となる。
【0066】また、請求項45に係る発明は、請求項4
4記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記メー
ルデータ圧縮部は、圧縮前後の電子メールデータを比較
し、圧縮前のデータ量よりも圧縮後のデータ量の方が少
ないときに、前記電子メールデータの圧縮処理を行うこ
とを特徴としている。つまり、メールデータ圧縮部は、
圧縮後のファイルと圧縮前のファイルとを比較し、その
データ量が圧縮前より小さくなっている場合に、圧縮後
の電子メールを利用するようにしたもので、これによ
り、圧縮処理によって圧縮前のファイルより圧縮後のフ
ァイルの方がデータ量が増加したような場合に、圧縮後
のデータを用いることを防ぐことができる。
【0067】また、請求項46に係る発明は、請求項3
4乃至請求項45のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、所定のエンコード方式によってデータがエン
コードされた電子メールを受信した場合に、そのデータ
をデコードするメールデータデコード部を備えることを
特徴としている。つまり、変換システム管理用サーバ
は、例えば、上記したPOPサーバから電子メールを受
信すると、メールデータデコード部において、この場合
は、MIMEによってエンコードされている電子メール
のデータをデコードして元のデータに戻すようにした。
従って、POPサーバからの、エンコードによって元の
データよりデータ量が大きくなった電子メールを、転送
効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器
へ、デコードして元の状態に戻してから転送することが
可能となる。従って、メール利用機器と変換システム管
理用サーバとの間のデータ転送量が低減できるので、デ
ータパケット量に応じて課金するインターネットなどの
ネットワーク接続サービスにおいては、電子メールの受
信にかかる通信料金の節約となる。
【0068】また、請求項47に係る発明は、請求項3
4乃至請求項46のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、アプリケーション層のプロトコルにPOP
(Post Office Protocol)形式を利用しているメールシ
ステム管理用サーバから、そのサーバの管理するメール
ボックスに蓄積された電子メールのUIDL(Unique I
D Listing)を取得して、前記メールシステム管理用サ
ーバ及び前記メールボックスの組み合わせ毎に、前記電
子メールのUIDLを記憶するUIDL記憶部と、前記
転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用
機器との間のデータ通信に、トランスポート層のプロト
コルとしてUDP(User Datagram Protocol)を用い、
前記メール利用機器からの新着メールの確認要求時に、
当該メール利用機器の有する最新のUIDLを取得し
て、そのUIDLと、前記UIDL記憶部の記憶内容
と、前記メールシステム管理用サーバにおけるそのとき
のUIDLとに基づいて新着メールの有無の判断を行う
新着メール判断部と、を備えることを特徴としている。
【0069】つまり、変換システム管理用サーバは、U
IDL記憶部によって、POPサーバの有するメールボ
ックスにおける電子メールのUIDLを取得してUID
L記憶部に記憶し、転送効率改善プロトコル形式を利用
しているメール利用機器からの新着メールの確認時に、
その確認処理において、トランスポート層のプロトコル
にUDPを用い、メール利用機器の最新のUIDLを取
得して、新着メール判断部において、そのUIDLと、
変換システム管理用サーバのUIDLと、POPサーバ
のUIDLとに基づいて、新着メールの判断を行うよう
にした。従って、メール利用機器は、最新のUIDLを
UDPによって送信することにより、新着メールの確認
を行うことが可能なので、変換システム管理用サーバと
の間のデータ転送量を低減することができ、データパケ
ット量に応じて課金するインターネットなどのネットワ
ーク接続サービスにおいては、電子メールの受信にかか
る通信料金の節約となる。
【0070】また、請求項48に係る発明は、請求項3
4乃至請求項47のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用する
メール利用機器からの新着メールの確認要求に対して、
対応するメールシステムからの電子メールを受信して記
憶する受信メール記憶部と、前記メール記憶部に記憶さ
れた、メール本文と、少なくとも1以上の添付ファイル
とから成る電子メールに対して、前記メール本文と、前
記添付ファイルとを区分するメールパート区分部と、を
備えることを特徴としている。
【0071】つまり、変換システム管理用サーバは、受
信メール記憶部によって、新着メールの確認時に受信し
た電子メールを記憶し、メールパート区分部によって、
受信メール記憶部に記憶された電子メールのメール本文
や、添付ファイルといった構成要素毎に区分するように
した。このようにすることで、新着メール確認時に、電
子メールがどのような構成なのかをあらかじめ知ること
が可能となる。また、請求項49に係る発明は、請求項
48記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記メ
ールパート区分部は、前記電子メールに複数のテキスト
形式部分が存在するときに、そのファイル表示内容の最
も先頭に近いテキスト形式部分をメール本文として区分
するようになっていることを特徴としている。
【0072】つまり、メールパート区分部は、例えば、
MIMEにおけるマルチパートメールにおいて、Conten
t-Typeがtext/plainやtext/htmlであるパートが複数あ
る場合に、その情報をリストで表示した際に一番先頭に
あるものをメール本文として区分するようにした。ま
た、請求項50に係る発明は、請求項48又は請求項4
9記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記メー
ルパート区分部は、階層化された前記電子メールに複数
のテキスト形式部分が存在するときに、最も浅い階層の
テキスト形式部分をメール本文として区分するようにな
っていることを特徴としている。
【0073】まず、階層化された電子メールとは、添付
ファイルを有する電子メールが添付された電子メールと
いったように、電子メールが階層を形成するものであ
る。つまり、メールパート区分部は、このような電子メ
ールにおいて、各階層の電子メールにテキスト形式部分
があった場合に、最も浅い階層の電子メール、つまり、
添付ファイルになっていない電子メールのテキスト形式
部分をメール本文として区分するようにした。
【0074】また、請求項51に係る発明は、請求項4
8乃至請求項50のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記メールパート区分部は、互いに
同じ内容の複数のテキスト形式部分を有する前記電子メ
ールに対して、そのうちの1つのみをメール本文として
区分するようになっていることを特徴としている。つま
り、例えば、MIMEによるメールフォーマットにおい
て、電子メールのContent-Typeがmultipart/alternativ
eで、パートのContent-Typeにtext/plainとtext/htmlが
両方あるような場合に、例えば、text/plainをメール本
文とし、text/htmlを無視するようにした。
【0075】また、請求項52に係る発明は、請求項4
8乃至請求項51のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用して
いるメール利用機器によって、前記電子メール毎、ある
いは、区分された前記パート毎に受信する内容を指定す
ることが可能な受信メール指定部を備え、前記メール利
用機器に、当該指定された内容を送信するようになって
いることを特徴としている。
【0076】つまり、メールパート区分部によって、メ
ール本文と添付ファイルとが区分された電子メールに対
して、受信メール指定部によって、受信したいメール本
文や添付ファイルを個々に指定することで、メール本文
だけの受信や、添付ファイルだけの受信といったように
電子メールの任意のパートを受信可能とした。従って、
サイズの大きな添付ファイルがあるような電子メールに
対して、メール本文のみを受信するように指定したり、
複数の添付ファイルのうち必要なものだけを指定したり
することで、無駄なデータの転送を抑えることができ、
データパケット量に応じて課金するインターネットなど
のネットワーク接続サービスにおいては、電子メールの
受信にかかる通信料金の節約となる。
【0077】また、請求項53に係る発明は、請求項3
4乃至請求項52のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用して
いるメール利用機器によって前記電子メールの受信条件
を設定可能な受信条件設定部と、前記受信条件に基づい
た送信処理を行う条件メール送信処理部と、を備えるい
ることを特徴としている。
【0078】つまり、受信条件設定部によって、電子メ
ール受信時の条件を設定し、条件メール送信処理部によ
って、その受信条件に基づいた送信処理を行うようにし
た。また、請求項54に係る発明は、請求項53記載の
変換システム管理用サーバにおいて、前記受信条件は、
受信するメール本文の受信データサイズであり、この条
件に対する前記送信処理は、前記データサイズ以下のメ
ール本文のデータは送信し、受信するメール本文が前記
データサイズを超えている場合は、超えた分のデータを
削除することであることを特徴としている。
【0079】つまり、受信条件設定部によって、受信条
件としてメール本文の受信データサイズを設定すること
によって、条件メール送信処理部によって、設定された
受信メールサイズ以下のメール本文のデータは受信する
ようにし、受信メールサイズを超えるような場合は、超
えた分のデータを削除するようにした。従って、例え
ば、携帯電話などのモバイル機器によって電子メールを
受信するような場合に、メール本文のデータ量が大容量
のメールを全て受信しなくても、その一部のみを受信し
て内容の確認を行うことができ便利である。
【0080】また、請求項55に係る発明は、請求項5
3記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記受信
条件は、受信するメール本文の行数であり、この条件に
対する前記送信処理は、前記行数以下のメール本文のデ
ータは送信し、受信するメール本文が前記行数を超えて
いる場合は、超えた分のデータを削除することであるこ
とを特徴としている。つまり、受信条件設定部によっ
て、受信条件としてメール本文の行数を設定することに
よって、条件メール送信処理部によって、設定された行
数以下のメール本文のデータは受信するようにし、行数
を超えるような場合は、超えた分のデータを削除するよ
うにした。
【0081】従って、例えば、携帯電話などのモバイル
機器によって電子メールを受信するような場合に、メー
ル本文の行数が多いメールを全て受信しなくても、その
一部のみを受信して内容の確認を行うことができ便利で
ある。また、請求項56に係る発明は、請求項53乃至
請求項55のいずれかに記載の変換システム管理用サー
バにおいて、前記受信条件は、受信する添付ファイルの
受信データサイズであり、この条件に対する前記送信処
理は、前記データサイズ以下の添付ファイルは送信し、
受信する添付ファイルが前記データサイズを超えている
場合は、その添付ファイルの情報の一部を残し、当該フ
ァイルを削除することであることを特徴としている。
【0082】つまり、受信条件設定部によって、受信条
件として添付ファイルの受信データサイズを設定するこ
とによって、条件メール送信処理部によって、設定され
た受信データサイズ以下の添付ファイルのデータは受信
するようにし、受信データサイズを超えるような場合
は、添付ファイルの情報の一部を残し、データを削除す
るようにした。従って、例えば、携帯電話などのモバイ
ル機器によって電子メールを受信するような場合に、添
付ファイルのデータ量が大容量のメールを受信する際
に、そのメールを全て受信しなくても、メール本文及び
添付ファイルのファイル名やサイズなどの情報の一部の
みを受信して内容の確認を行うことができ便利である。
【0083】また、請求項57に係る発明は、請求項5
3乃至請求項56のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、添付ファイルとして画像データが添
付されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用
機器における画像の表示可能サイズであり、この条件に
対する前記送信処理は、前記表示可能サイズ以下の画像
データはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可
能サイズを超えている場合は、その画像データの画像サ
イズを前記表示可能サイズ以下に変換した後で送信する
ことであることを特徴としている。
【0084】つまり、添付ファイルとして画像データが
添付されている電子メールの受信時に、受信条件設定部
によって、受信条件として、そのメールを受信するメー
ル利用機器のディスプレイ装置の表示可能サイズを設定
することによって、添付された画像データが表示不可能
なサイズであった場合に、条件メール送信処理部によっ
て、表示可能なサイズに変換してから、送信先のメール
利用機器に送信するようにした。
【0085】従って、メール利用機器のディスプレイ装
置において表示不可能な画像データを受信することを防
ぎ、よって無駄なデータの転送が生じるのを防ぐことが
可能となる。また、請求項58に係る発明は、請求項5
3乃至請求項57のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、添付ファイルとして画像データが添
付されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用
機器における画像の表示可能色数であり、この条件に対
する前記送信処理は、前記表示可能色数以下の画像デー
タはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能色
数を超えている場合は、その画像の色数を前記表示可能
色数以下に減色した後で送信することであることを特徴
としている。
【0086】つまり、添付ファイルとして画像データが
添付されている電子メールの受信時に、受信条件設定部
によって、受信条件として、そのメールを受信するメー
ル利用機器のディスプレイ装置の表示可能色数を設定す
ることによって、添付された画像データが表示不可能な
色数であった場合に、条件メール送信処理部によって、
表示可能な色数に減色してから、送信先のメール利用機
器に送信するようにした。
【0087】従って、メール利用機器のディスプレイ装
置において表示不可能な色数の画像データを受信するこ
とを防ぎ、よって無駄なデータの転送が生じるのを防ぐ
ことが可能となる。また、請求項59に係る発明は、請
求項53乃至請求項58のいずれかに記載の変換システ
ム管理用サーバにおいて、前記受信条件は、前記メール
利用機器における利用可能なファイルフォーマットであ
り、この条件に対する前記送信処理は、前記利用可能な
フォーマットの添付ファイルはそのまま送信し、前記添
付ファイルが利用不可能なフォーマットである場合は、
前記添付ファイルのフォーマットを前記利用可能なフォ
ーマットに変換した後で送信することであることを特徴
としている。
【0088】つまり、添付ファイルのある電子メールの
受信時に、受信条件設定部によって、受信条件として、
そのメールを受信するメール利用機器において利用可能
なファイルフォーマットを設定しておくことで、利用不
可能なファイルフォーマットの添付ファイルのある電子
メールを受信するときに、条件メール送信処理部によっ
て、設定されたファイルフォーマットのうちのいずれか
のフォーマットに変換してから送信先のメール利用機器
に送信するようにした。
【0089】例えば、ワープロソフトAで作成したAフ
ォーマットの文書ファイルの添付された電子メールを、
Aフォーマットの文書ファイルを利用できないメール利
用機器で受信するときに、受信条件設定部によって、利
用可能なBフォーマットを設定しておくことで、条件メ
ール送信処理部によってAフォーマットの文書ファイル
をBフォーマットに変換してから送信する。従って、受
信した添付ファイルが利用できないといった不具合を防
ぐのに役立つ。
【0090】また、請求項60に係る発明は、請求項5
3乃至請求項59のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記受信条件は、受信を拒否する送
信者のメールアドレスであり、この条件に対する前記送
信処理は、前記メールアドレス以外からの電子メールの
みを送信することであることを特徴としている。つま
り、受信条件設定部によって、受信を拒否するメールア
ドレスを設定しておくことで、条件メール送信処理部に
よって、電子メールの受信をする際にメールの転送元の
アドレスをチェックし、そのアドレスが拒否するアドレ
スに設定されたものであれば、送信先のメール利用機器
に送信しないようにし、そうでない場合は、送信するよ
うにした。
【0091】従って、例えば、ダイレクトメールや、迷
惑メールなどを受信しないようにすることが可能とな
り、その結果、無駄なデータの転送を抑えるのに役立
つ。また、請求項61に係る発明は、請求項53乃至請
求項60のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ
において、前記受信条件は、受信を許可する送信者のメ
ールアドレスであり、この条件に対する前記送信処理
は、前記メールアドレスからの電子メールのみを送信す
ることであることを特徴としている。
【0092】つまり、受信条件設定部によって、受信を
許可するメールアドレスを設定しておくことで、条件メ
ール送信処理部によって、電子メールの受信をする際に
メールの転送元のアドレスをチェックし、そのアドレス
が受信を許可するアドレスに設定されたものであれば、
送信先のメール利用機器に送信するようにし、そうでな
い場合は、送信しないようにした。従って、メール利用
機器に携帯電話などのモバイル機器を用いる場合に、受
信を許可するメールを設定しておくことで、必要外のメ
ールの受信を防ぐことができ、無駄なデータの転送を抑
えるのに役立つ。
【0093】また、請求項62に係る発明は、請求項5
3乃至請求項61のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記受信条件は、電子メールの重要
さの程度を示す数値であることを特徴としている。つま
り、電子メールの重要さを数値で示し(例えば、数値が
高いほうが重要)、予めメールの送信者が重要さの数値
を送信する電子メールに設定しておき、受信者側では、
受信条件設定部において、重要さの数値を設定しておく
ことで、条件メール送信処理部によって、電子メールを
受信する際に、重要さの数値をチェックし、例えば、そ
の数値が、設定された値以上であれば送信先のメール利
用機器に送信し、設定された値未満であれば送信しない
ようにした。
【0094】従って、電子メールの受信時に、重要では
ないものを受信しないようにすることが可能となるの
で、携帯電話などのモバイル機器によって電子メールの
受信をする場合に、無駄なデータの転送を抑えるのに役
立つ。また、請求項63に係る発明は、請求項34乃至
請求項62のいずれかに記載の変換システム管理用サー
バにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変換手段
は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメール
利用機器への電子メールの送信処理において、データ通
信におけるTCP(Transmission Control Protocol)
/IP(Internet Protocol)のセッションを管理する
ためのコネクションID及びメール送信単位を管理する
ためのトランザクションIDを前記メール利用機器に送
信し、前記電子メールの送信途中に前記メール利用機器
との通信が断絶する状態が発生した場合に、通信復旧後
に、前記コネクションID及び前記トランザクションI
Dに基づいて前記送信途中から継続して前記電子メール
の送信処理を行うようになっていることを特徴としてい
る。
【0095】つまり、変換システム管理用サーバは、転
送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機
器に対して電子メールを送信する際に、そのメールの送
信時のセッションを管理するためのコネクションIDを
発行し、それをメール利用機器へと転送する。更に、例
えば、電子メールのデータパケット毎にトランザクショ
ンIDを発行して、そのIDをデータパケットと共に送
信し、もし送信中に何らかの理由で回線が切断された場
合に、メール利用機器から送信開始時に発行したコネク
ションIDを受け取り、そのIDからどのセッションに
よるメールの送信が中断されたのかが解り、また、その
セッションにおける最後に送信したデータパケットに含
まれるトランザクションIDによって、どこまでデータ
を送信したかが解るので、途中からデータの送信を再開
することが可能となる。従って、メールデータの転送が
中断された場合に、データの初めからやり直さなくても
良いので、無駄なデータの転送を抑えるのに役立つ。
【0096】本発明に係る請求項64記載の変換システ
ム管理用サーバは、一方のメールシステムが利用してい
るプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロト
コル形式を、他方のメールシステムが利用している別の
プロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送する
メール転送プロトコル変換システムにおける、自システ
ム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記メール
システムを管理するためのメールシステム管理用サーバ
と、それぞれ通信可能に接続された、自システムを管理
するための変換システム管理用サーバであって、前記転
送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子メール
のプロトコル形式を、送信先のメールシステムが利用し
ているプロトコル形式に変換して、前記電子メールを転
送する送信先メールプロトコル形式変換手段を備えるこ
とを特徴としている。
【0097】また、請求項65に係る発明は、請求項6
4記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記送信
先メールプロトコル形式変換手段は、前記転送効率改善
プロトコル形式を利用している前記メール利用機器と、
アプリケーション層のプロトコルにSMTP(Simple M
ail Transfer Protocol)形式を利用しているメールシ
ステムとの間の電子メールの送信処理として、前記メー
ル利用機器からのコネクション接続要求に対する接続が
完了したことを示す接続完了応答を行い、前記メール利
用機器からの送信開始要求を受信し、送信先のメールシ
ステム管理用サーバに対して、前記SMTP形式に基づ
いたコネクション接続処理を行い、前記メール利用機器
に前記送信開始要求に対する送信開始を示す送信開始応
答を行い、前記メール利用機器からの電子メールのデー
タを受信し、前記メールシステム管理用サーバとの間
で、前記SMTP形式に基づいた前記データの送信処理
を行い、前記メールシステム管理用サーバからの前記デ
ータの受信完了応答を受信して、前記メール利用機器に
データの送信完了応答を行い、前記メール利用機器から
の前記データの送信終了要求を受信し、前記メールシス
テム管理用サーバに対して、前記SMTP形式に基づい
た前記データの送信終了処理を行い、その処理に対する
前記メールシステム管理用サーバからのコネクションの
切断を示す応答に基づいて前記メール利用機器に前記送
信終了要求に対する応答を行い、前記メール利用機器か
らのコネクション切断要求を受信し、当該メール利用機
器との間のコネクションを切断することを特徴としてい
る。
【0098】また、請求項66に係る発明は、請求項6
4又は請求項65記載の変換システム管理用サーバにお
いて、前記送信先メールプロトコル形式変換手段は、前
記転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利
用機器によってデータが圧縮された電子メールを受信し
た場合に、その圧縮されたデータを圧縮前の状態に復元
するメールデータ復元部を備えることを特徴としてい
る。ここで、請求項64乃至請求項66記載の変換シス
テム管理用サーバは、請求項5乃至請求項7記載のメー
ル転送プロトコル変換システムの機能を実現するための
管理用サーバであり、その作用効果は重複するので記載
を省略する。
【0099】また、請求項67に係る発明は、請求項6
6記載の変換システム管理用サーバにおいて、前記送信
先メールプロトコル形式変換手段は、前記メールデータ
復元部が復元可能な圧縮形式を示す情報を、前記送信元
のメール利用機器に通知する圧縮形式通知部を備えるこ
とを特徴としている。つまり、転送効率改善プロトコル
形式を利用しているメール利用機器に対して、圧縮形式
通知部によって、メールデータ復元部が復元可能な圧縮
形式を示す情報を通知するようにしているので、メール
利用機器において、メールデータ復元部がサポートして
いない圧縮形式で電子メールを圧縮するようなことを避
けることが可能となる。
【0100】また、請求項68に係る発明は、請求項6
4乃至請求項67のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記送信先メールプロトコル変換手
段は、前記メール利用機器から送られてきた電子メール
のデータを、前記MIMEに基づいてエンコードするメ
ールデータエンコード部を備えることを特徴としてい
る。つまり、転送効率改善プロトコル形式を利用してい
るメール利用機器から、別のプロトコル形式を利用して
いるメールシステムに対して、電子メールの送信を行う
場合に、その電子メールのデータを、メールデータエン
コード部によって、送信先のメールシステムの利用して
いるプロトコル形式で扱えるデータにエンコードするよ
うにした。
【0101】例えば、転送効率改善プロトコル形式を利
用しているメール利用機器からSMTPサーバに対して
送信要求のあった電子メールのデータを、SMTPサー
バにおけるSMTP形式で取り扱えるように、メールデ
ータエンコード部によって、MIMEに基づいて、テキ
ストデータは7ビットのASCIIコードにエンコード
し、バイナリ形式の添付ファイルのデータはbase−
64形式にエンコードしてからSMTPサーバに送信す
るようにした。従って、変換システム管理用サーバは、
転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用
機器からの電子メールのデータをバイナリ形式のみで受
信するといったことができ、サーバと利用機器との間の
データ通信量を低減することが可能となり、データパケ
ット量に応じて課金するインターネットなどのネットワ
ーク接続サービスにおいては、電子メールの受信にかか
る通信料金の節約となる。
【0102】また、請求項69に係る発明は、請求項6
4乃至請求項68のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記送信先メールプロトコル変換手
段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメー
ル利用機器からの電子メールの受信処理において、デー
タ通信におけるTCP(Transmission Control Protoco
l)/IP(Internet Protocol)のセッションを管理す
るためのコネクションIDを前記メール利用機器に送信
し、メール受信単位を管理するためのトランザクション
IDを前記メール利用機器から受信し、前記電子メール
の受信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、前
記コネクションID及び前記トランザクションIDに基
づいて前記受信途中から継続して前記電子メールの受信
処理を行うようになっていることを特徴としている。
【0103】つまり、変換システム管理用サーバは、転
送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機
器からの電子メールを受信する際に、そのメールの受信
時のセッションを管理するためのコネクションIDを発
行し、それをメール利用機器へと転送する。そして、メ
ール利用機器からは、例えば、電子メールのデータパケ
ット毎にトランザクションIDを発行して、そのIDを
データパケットと共に受信し、もし受信中に何らかの理
由で回線が切断された場合に、メール利用機器から先ほ
ど発行したコネクションIDを受け取り、そのIDから
どのセッションによるメールの受信が中断されたのかが
解り、更に、そのセッションにおける最後に受信したデ
ータパケットに含まれるトランザクションIDをメール
利用機器に送信し、メール利用機器は、そのIDによ
り、どこまでデータを送信したかが解るので、中断した
ところからデータの送信を再開することが可能となる。
従って、メールデータの転送が中断された場合に、デー
タの初めからやり直さなくても良いので、無駄なデータ
の転送を抑えるのに役立つ。
【0104】また、請求項70に係る発明は、請求項3
4乃至請求項69のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式の
電子メールを利用可能な前記メール利用機器と、前記変
換システム管理用サーバとの間の処理は、前記メール利
用機器から送信される特定のビットパターンによって構
成されたコマンドに基づいて行われることを特徴として
いる。つまり、メールの送信処理、受信処理、送受信処
理において、各処理に、ビットパターンによって構成さ
れたコマンドを用いて行うようにした。
【0105】これは、電子メールの送受信のプロトコル
にSMTP/POPを利用しているメールシステムで
は、ユーザが対話的にメールを送受信できるように、テ
キストベースのコマンド体系になっており、人が見て理
解できるようにするために一つのコマンドに対する使用
データ量が増加する。よって、本発明においては、コマ
ンドをビットパターン化することによって転送効率改善
プロトコル形式を利用しているメール利用機器と、変換
システム管理用サーバとの間のコマンドデータの送受信
によって生じるデータ量を低減することが可能となり、
データパケット量に応じて課金するインターネットなど
のネットワーク接続サービスにおいては、電子メールの
受信にかかる通信料金の節約となる。
【0106】また、請求項71に係る発明は、請求項3
4乃至請求項70のいずれかに記載の変換システム管理
用サーバにおいて、前記変換システム管理用サーバと、
前記転送効率改善プロトコル形式を利用するメール利用
機器との間で、バイナリデータを含む電子メールの通信
処理が可能なことを特徴としている。つまり、転送効率
改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器と、
変換システム管理用サーバとの間でバイナリデータを含
む電子メールの送受信を可能とした。
【0107】これは、例えば、SMTPサーバへの電子
メールの送信、又は、POPサーバからの電子メールの
受信においては、バイナリ形式の添付ファイルを含む電
子メールなどに対して、MIMEによるエンコードが行
われるため、エンコード後の添付ファイルのデータ量
が、エンコード前のデータ量よりも多くなってしまう。
そこで、メール利用機器と変換システム管理用サーバと
の間の通信において、バイナリ形式のデータ通信を可能
にしたことで、エンコードによって増加するデータ量を
抑えることができ、データパケット量に応じて課金する
インターネットなどのネットワーク接続サービスにおい
ては、電子メールの受信にかかる通信料金の節約とな
る。
【0108】本発明に係る請求項72記載の変換システ
ム制御用プログラムは、一方のメールシステムが利用し
ているプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
ロトコル形式を、他方のメールシステムが利用している
別のプロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送
するメール転送プロトコル変換システムにおいて、自シ
ステム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記メ
ールシステムを管理するためのメールシステム管理用サ
ーバと、それぞれ通信可能に接続された、前記メール転
送プロトコル変換システムを管理するための変換システ
ム管理用サーバを制御するための変換システム制御用プ
ログラムであって、所定のプロトコル形式で転送されて
きた電子メールのプロトコル形式を、転送効率の改善さ
れた転送効率改善プロトコル形式に変換して、前記電子
メールを当該プロトコル形式を利用している送信先のメ
ール利用機器に転送する転送効率改善プロトコル形式変
換ステップと、前記転送効率改善プロトコル形式で転送
されてきた電子メールのプロトコル形式を、送信先のメ
ールシステムが利用しているプロトコル形式に変換し
て、前記電子メールを転送する送信先メールプロトコル
形式変換ステップと、を備えることを特徴としている。
【0109】また、請求項73に係る発明は、請求項7
2記載の変換システム制御用プログラムにおいて、送信
先メールプロトコル形式変換ステップにおいては、前記
転送効率改善プロトコル形式を利用している前記メール
利用機器からの、アプリケーション層のプロトコルにS
MTP(Simple Mail Transfer Protocol)形式を利用
しているメールシステムへの電子メールの送信処理とし
て、前記メール利用機器からのコネクション接続要求に
対する接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、
前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、前記メ
ール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開始を示
す送信開始応答を行い、前記メール利用機器からの電子
メールのデータを受信し、前記メールシステム管理用サ
ーバとの間で、前記SMTP形式に基づいた前記データ
の送信処理を行い、前記メールシステム管理用サーバか
らの前記データの受信完了応答を受信して、前記メール
利用機器にデータの送信完了応答を行い、前記メール利
用機器からの前記データの送信終了要求を受信し、前記
メールシステム管理用サーバに対して、前記SMTP形
式に基づいた前記データの送信終了処理を行い、その処
理に対する前記メールシステム管理用サーバからのコネ
クションの切断を示す応答に基づいて前記メール利用機
器に前記送信終了要求に対する応答を行い、前記メール
利用機器からのコネクション切断要求を受信し、これに
対する応答を行うことによって前記電子メールを送信す
ることを特徴としている。
【0110】また、請求項74に係る発明は、請求項7
2記載の変換システム制御用プログラムにおいて、送信
先メールプロトコル形式変換ステップ及び前記転送効率
改善プロトコル形式変換ステップにおいては、前記転送
効率改善プロトコル形式を利用している前記メール利用
機器との間の電子メールの送信処理及び受信処理におい
て、送信処理と受信処理とを1回のコネクション接続で
行うためのコマンドを備え、当該コマンドを前記メール
利用機器から受信すると、前記変換システム管理用サー
バと前記メール利用機器との間の前記電子メールの送受
信処理を1回のコネクション接続で行うことを特徴とし
ている。
【0111】また、請求項75に係る発明は、請求項7
2乃至請求項74のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムのおいて、前記送信先メールプロトコル形
式変換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコ
ル形式を利用しているメール利用機器によってデータが
圧縮された電子メールを受信した場合に、その圧縮され
たデータを圧縮前の状態に復元することを特徴としてい
る。また、請求項76に係る発明は、請求項75記載の
変換システム制御用プログラムにおいて、前記送信先メ
ールプロトコル形式変換ステップにおいては、前記メー
ルデータ復元部が復元可能な圧縮形式を示す情報を、前
記送信元のメール利用機器に通知することを特徴として
いる。
【0112】また、請求項77に係る発明は、請求項7
2乃至請求項76のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記送信先メールプロトコル変
換ステップにおいては、前記メール利用機器から送られ
てきた電子メールのデータを、MIME(Multipurpose
Internet Mail Extensions)に基づいてエンコードす
ることを特徴としている。また、請求項78に係る発明
は、請求項72乃至請求項77のいずれかに記載の変換
システム制御用プログラムにおいて、前記送信先メール
プロトコル変換ステップにおいては、前記転送効率改善
プロトコル形式を利用したメール利用機器からの電子メ
ールの受信において、データ通信におけるTCP(Tran
smission Control Protocol)/IP(Internet Protoc
ol)のセッションを管理するためのコネクションIDの
前記メール利用機器への送信を行い、メール受信単位を
管理するためのトランザクションIDを前記メール利用
機器から受信し、前記電子メールの受信途中に通信が断
絶する状態が発生した場合に、前記コネクションID及
び前記トランザクションIDに基づいて前記受信途中か
ら継続して前記電子メールの受信を行うことを特徴とし
ている。
【0113】本発明に係る請求項79記載の変換システ
ム制御用プログラムは、一方のメールシステムが利用し
ているプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
ロトコル形式を、他方のメールシステムが利用している
別のプロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送
するメール転送プロトコル変換システムにおいて、自シ
ステム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記メ
ールシステムを管理するためのメールシステム管理用サ
ーバと、それぞれ通信可能に接続された、前記メール転
送プロトコル変換システムを管理するための変換システ
ム管理用サーバを制御するための変換システム制御用プ
ログラムであって、所定のプロトコル形式で転送されて
きた電子メールのプロトコル形式を、転送効率の改善さ
れた転送効率改善プロトコル形式に変換して、前記電子
メールを当該プロトコル形式を利用している送信先のメ
ール利用機器に転送する転送効率改善プロトコル形式変
換ステップを備えることを特徴としている。
【0114】また、請求項80に係る発明は、請求項7
2乃至請求項79のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコ
ル形式を利用している前記メール利用機器からの、アプ
リケーション層のプロトコルにPOP(Post OfficePro
tocol)形式を利用しているメールシステムへの電子メ
ールの受信処理として、前記メール利用機器からのコネ
クション接続要求に対する接続が完了したことを示す接
続完了応答を行い、前記メール利用機器からの受信開始
要求を受信し、受信元のメールシステム管理用サーバに
対して、前記POP形式に基づいた接続処理を行い、前
記メール利用機器に前記受信開始要求に対する受信開始
を示す受信開始応答を行い、前記メール利用機器からの
電子メールのデータ受信要求を受信し、前記メールシス
テム管理用サーバとの間で、前記POP形式に基づいた
前記データの受信処理を行い、前記メールシステム管理
用サーバからの前記データの受信が完了すると、前記メ
ール利用機器に当該データの送信を行い、前記メール利
用機器からのデータ受信応答を受信する毎に、当該メー
ル利用機器に対して、受信した分の電子メールデータの
送信を行い、前記メール利用機器からの受信終了要求を
受信して、前記メールシステム管理用サーバに対して、
前記POP形式に基づいたコネクション切断処理を行
い、前記メールシステム管理用サーバとのコネクション
の切断すると、前記メール利用機器に受信終了要求に対
する受信が終了したことを示す受信終了応答を行い、前
記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
し、コネクションの切断を行うことによって前記電子メ
ールを受信することを特徴としている。
【0115】また、請求項81に係る発明は、請求項7
2乃至請求項80のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコ
ル形式を利用している前記メール利用機器から、アプリ
ケーション層のプロトコルにPOP(Post Office Prot
ocol)形式を利用しているメールシステムへの新着メー
ルの確認要求があった場合に、前記メール利用機器との
データ通信に、トランスポート層のプロトコルとしてU
DP(User Datagram Protocol)が用いられ、前記メー
ル利用機器からの受信開始要求を受信し、前記メールシ
ステム管理用サーバに対して、前記POP形式に基づい
た新着メールの確認処理を行い、前記メールシステム管
理用サーバからのメール情報を受信し、前記メール利用
機器にその情報を送信することによって新着メールの確
認を行うことを特徴としている。
【0116】また、請求項82に係る発明は、請求項7
2乃至請求項83のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、電子メールを受信した場合
に、その送信先のメール利用機器において復元可能な形
式で前記電子メールのデータを圧縮する処理を行うこと
を特徴としている。また、請求項83に係る発明は、請
求項82記載の変換システム制御用プログラムにおい
て、前記転送効率改善プロトコル形式変換ステップにお
いては、圧縮前後の電子メールデータを比較し、圧縮前
のデータ量よりも圧縮後のデータ量の方が少ないとき
に、前記電子メールデータの圧縮処理を行うことを特徴
としている。
【0117】また、請求項84に係る発明は、請求項7
2乃至請求項83のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、所定のエンコード方式によ
ってデータがエンコードされた電子メールを受信した場
合に、そのデータをデコードすることを特徴としてい
る。また、請求項85に係る発明は、請求項72乃至請
求項84のいずれかに記載の変換システム制御用プログ
ラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル変換ステッ
プにおいては、アプリケーション層のプロトコルにPO
P(Post Office Protocol)形式を利用しているメール
システム管理用サーバから、そのサーバの管理するメー
ルボックスに蓄積された電子メールのUIDL(Unique
ID Listing)を取得して、前記メールシステム管理用
サーバ及び前記メールボックスの組み合わせ毎に、前記
電子メールのUIDLを記憶し、前記転送効率改善プロ
トコル形式を利用しているメール利用機器との間のデー
タ通信に、トランスポート層のプロトコルとしてUDP
(User Datagram Protocol)を用いられ、前記メール利
用機器からの新着メールの確認要求時に、当該メール利
用機器の有する最新のUIDLを取得して、そのUID
Lと、前記UIDL記憶部の記憶内容と、前記メールシ
ステム管理用サーバにおけるそのときのUIDLとに基
づいて新着メールの有無の判断を行うことを特徴として
いる。
【0118】また、請求項86に係る発明は、請求項7
2乃至請求項85のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコ
ル形式を利用するメール利用機器からの電子メールの受
信要求に対して、対応するメールシステムからの電子メ
ールを受信して記憶し、記憶された前記電子メールにお
ける、メール本文と、少なくとも1以上の添付ファイル
とから成るマルチパートメールに対して、前記メール本
文と、前記添付ファイルとを区分することを特徴として
いる。
【0119】また、請求項87に係る発明は、請求項8
6記載の変換システム制御用プログラムにおいて、前記
マルチパートメールに複数のテキスト形式部分が存在す
るときに、そのファイル表示内容の最も先頭に近いテキ
スト形式部分をメール本文として区分することを特徴と
している。また、請求項88に係る発明は、請求項87
記載の変換システム制御用プログラムにおいて、階層化
された複数のパートを有する電子メールにテキスト部分
が存在するときに、最も浅い階層のテキストから成るパ
ートをメール本文として区分することを特徴としてい
る。
【0120】また、請求項89に係る発明は、請求項8
7又は請求項88記載の変換システム制御用プログラム
において、互いに同じ内容の複数のテキスト形式部分を
有する電子メールに対して、そのうちの1つのみをメー
ル本文として区分することを特徴としている。また、請
求項90に係る発明は、請求項87乃至請求項89のい
ずれかに記載の変換システム制御用プログラムにおい
て、前記転送効率改善プロトコル形式変換ステップにお
いては、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
るメール利用機器によって、前記電子メール毎、あるい
は、区分された前記パート毎に受信する内容を指定し、
その指定された内容を、前記メール利用機器に送信する
ことを特徴としている。
【0121】また、請求項91に係る発明は、請求項7
2乃至請求項90のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形
式変換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコ
ル形式を利用しているメール利用機器によって前記電子
メールの受信条件を設定し、その受信条件に基づいて前
記メール利用機器に前記電子メールを送信することを特
徴としている。
【0122】また、請求項92に係る発明は、請求項9
1記載の変換システム制御用プログラムにおいて、前記
受信条件は、受信するメール本文の受信データサイズで
あり、この条件に対する前記送信処理は、前記データサ
イズ以下のメール本文のデータは送信し、受信するメー
ル本文が前記データサイズを超えている場合は、超えた
分のデータを削除することであることを特徴としてい
る。また、請求項93に係る発明は、請求項91記載の
変換システム制御用プログラムにおいて、前記受信条件
は、受信するメール本文の行数であり、この条件に対す
る前記送信処理は、前記行数以下のメール本文のデータ
は送信し、受信するメール本文が前記行数を超えている
場合は、超えた分のデータを削除することであることを
特徴としている。
【0123】また、請求項94に係る発明は、請求項9
1乃至請求項93のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記受信条件は、受信する添付
ファイルの受信データサイズであり、この条件に対する
前記送信処理は、前記データサイズ以下の添付ファイル
は送信し、受信する添付ファイルが前記データサイズを
超えている場合は、その添付ファイルの情報の一部を残
し、当該ファイルを削除することであることを特徴とし
ている。
【0124】また、請求項95に係る発明は、請求項9
1乃至請求項94のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、添付ファイルとして画像データ
が添付されている場合に、前記受信条件は、前記メール
利用機器における画像の表示可能サイズであり、この条
件に対する前記送信処理は、前記表示可能サイズ以下の
画像データはそのまま送信し、前記画像データが前記表
示可能サイズを超えている場合は、その画像データの画
像サイズを前記表示可能サイズ以下に変換した後で送信
することであることを特徴としている。
【0125】また、請求項96に係る発明は、請求項9
1乃至請求項95のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、添付ファイルとして画像データ
が添付されている場合に、前記受信条件は、前記メール
利用機器における画像の表示可能色数であり、この条件
に対する前記送信処理は、前記表示可能色数以下の画像
データはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可
能色数を超えている場合は、その画像の色数を前記表示
可能色数以下に減色した後で送信することであることを
特徴としている。
【0126】また、請求項97に係る発明は、請求項9
1乃至請求項96のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記受信条件は、前記メール利
用機器における利用可能なファイルフォーマットであ
り、この条件に対する前記送信処理は、前記利用可能な
フォーマットの添付ファイルはそのまま送信し、前記添
付ファイルが利用不可能なフォーマットである場合は、
前記添付ファイルのフォーマットを前記利用可能なフォ
ーマットに変換した後で送信することであることを特徴
としている。
【0127】また、請求項98に係る発明は、請求項9
1乃至請求項97のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムにおいて、前記受信条件は、受信を拒否す
る送信者のメールアドレスであり、この条件に対する前
記送信処理は、前記メールアドレス以外からの電子メー
ルのみを送信することであることを特徴としている。ま
た、請求項99に係る発明は、請求項91乃至請求項9
8のいずれかに記載の変換システム制御用プログラムに
おいて、前記受信条件は、受信を許可する送信者のメー
ルアドレスであり、この条件に対する前記送信処理は、
前記メールアドレスからの電子メールのみを送信するこ
とであることを特徴としている。
【0128】また、請求項100に係る発明は、請求項
91乃至請求項99のいずれかに記載の変換システム制
御用プログラムにおいて、前記受信条件は、電子メール
の重要さの程度を示す数値であることを特徴としてい
る。また、請求項101に係る発明は、請求項72乃至
請求項100のいずれかに記載の変換システム制御用プ
ログラムにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式変
換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形
式を利用したメール利用機器への電子メールの送信にお
いて、データ通信におけるTCP(Transmission Contr
ol Protocol)/IP(Internet Protocol)のセッショ
ンを管理するためのコネクションID及びメール送信単
位を管理するためのトランザクションIDの前記メール
利用機器への送信を行い、前記電子メールの送信途中に
前記メール利用機器との通信が断絶する状態が発生した
場合に、通信復旧後に、前記コネクションID及び前記
トランザクションIDに基づいて前記送信途中から継続
して前記電子メールの送信を行うことを特徴としてい
る。
【0129】本発明に係る請求項102記載の変換シス
テム制御用プログラムは、一方のメールシステムが利用
しているプロトコル形式で転送されてきた電子メールの
プロトコル形式を、他方のメールシステムが利用してい
る別のプロトコル形式に変換して、当該電子メールを転
送するメール転送プロトコル変換システムにおいて、自
システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前記
メールシステムを管理するためのメールシステム管理用
サーバと、それぞれ通信可能に接続された、前記メール
転送プロトコル変換システムを管理するための変換シス
テム管理用サーバを制御するための変換システム制御用
プログラムであって、前記転送効率改善プロトコル形式
で転送されてきた電子メールのプロトコル形式を、送信
先のメールシステムが利用しているプロトコル形式に変
換して、前記電子メールを転送する送信先メールプロト
コル形式変換ステップを備えることを特徴としている。
【0130】また、請求項103に係る発明は、請求項
102記載の変換システム制御用プログラムにおいて、
送信先メールプロトコル形式変換ステップにおいては、
前記転送効率改善プロトコル形式を利用している前記メ
ール利用機器からの、アプリケーション層のプロトコル
にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)形式を
利用しているメールシステムへの電子メールの送信処理
として、前記メール利用機器からのコネクション接続要
求に対する接続が完了したことを示す接続完了応答を行
い、前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、
送信先のメールシステム管理用サーバに対して、前記S
MTP形式に基づいたコネクション接続処理を行い、前
記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開始
を示す送信開始応答を行い、前記メール利用機器からの
電子メールのデータを受信し、前記メールシステム管理
用サーバとの間で、前記SMTP形式に基づいた前記デ
ータの送信処理を行い、前記メールシステム管理用サー
バからの前記データの受信完了応答を受信して、前記メ
ール利用機器にデータの送信完了応答を行い、前記メー
ル利用機器からの前記データの送信終了要求を受信し、
前記メールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
P形式に基づいた前記データの送信終了処理を行い、そ
の処理に対する前記メールシステム管理用サーバからの
コネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール利
用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、前記メ
ール利用機器からのコネクション切断要求を受信し、こ
れに対する応答を行うことによって前記電子メールを送
信することを特徴としている。
【0131】また、請求項104に係る発明は、請求項
102又は請求項103記載の変換システム制御用プロ
グラムにおいて、前記送信先メールプロトコル形式変換
ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
を利用しているメール利用機器によってデータが圧縮さ
れた電子メールを受信した場合に、その圧縮されたデー
タを圧縮前の状態に復元することを特徴としている。ま
た、請求項105に係る発明は、請求項104記載の変
換システム制御用プログラムにおいて、前記送信先メー
ルプロトコル形式変換ステップにおいては、前記メール
データ復元部が復元可能な圧縮形式を示す情報を、前記
送信元のメール利用機器に通知することを特徴としてい
る。
【0132】また、請求項106に係る発明は、請求項
102乃至請求項105のいずれかに記載の変換システ
ム制御用プログラムにおいて、前記送信先メールプロト
コル変換ステップにおいては、前記メール利用機器から
送られてきた電子メールのデータを、前記MIMEに基
づいてエンコードすることを特徴としている。また、請
求項107に係る発明は、請求項102乃至請求項10
6のいずれかに記載の変換システム制御用プログラムに
おいて、前記送信先メールプロトコル変換ステップにお
いて、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメー
ル利用機器からの電子メールの受信において、データ通
信におけるTCP(Transmission Control Protocol)
/IP(Internet Protocol)のセッションを管理する
ためのコネクションIDの前記メール利用機器への送信
を行い、メール受信単位を管理するためのトランザクシ
ョンIDを前記メール利用機器から受信し、前記電子メ
ールの受信途中に通信が断絶する状態が発生した場合
に、前記コネクションID及び前記トランザクションI
Dに基づいて前記受信途中から継続して前記電子メール
の受信を行うことを特徴としている。
【0133】また、請求項108に係る発明は、請求項
72乃至請求項107のいずれかに記載の変換システム
制御用プログラムにおいて、前記メール利用機器から送
信される特定のビットパターンによって構成されたコマ
ンドに基づいてステップが実行されることを特徴として
いる。また、請求項109に係る発明は、請求項72乃
至請求項108のいずれかに記載の変換システム制御用
プログラムにおいて、前記変換システム管理用サーバ
と、前記転送効率改善プロトコル形式を利用するメール
利用機器との間で、バイナリデータを含む電子メールの
通信処理が可能なことを特徴としている。
【0134】ここで、請求項72乃至請求項109記載
の変換システム制御用プログラムは、請求項34乃至請
求項71記載の変換システム管理用サーバの動作を実現
するための制御用プログラムであり、その効果は上記請
求項1乃至請求項7記載のメール転送プロトコル変換シ
ステム及び請求項34乃至請求項71記載の変換システ
ム管理用サーバと同様のものとなるので記載を省略す
る。また、請求項110記載の記録媒体は、請求項72
乃至請求項109のいずれかに記載の変換システム制御
用プログラムを記録したことを特徴としている。
【0135】つまり、請求項72乃至請求項109の変
換システム管理用サーバを制御するための変換システム
制御用プログラムの記録された記録媒体であり、ハード
ディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどコンピュ
ータが読み取り可能な記録媒体であればどのようなもの
であっても良い。
【0136】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1乃至図12は、本発明に
係るメール転送プロトコル変換システムの実施の形態を
示す図である。まず、本発明に係るメール転送プロトコ
ル変換システムの第1の実施の形態における構成を図1
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るメール
転送プロトコル変換システムをPOPサーバからの電子
メールの受信処理に適用した場合の構成を示すブロック
図である。
【0137】受信専用のメール転送プロトコル変換シス
テム1は、システム利用者が電子メールを受信するため
のメール利用機器2と、POPサーバからの電子メール
を受信し、そのプロトコルを転送効率を改善した転送効
率改善プロトコル形式へと変換して前記メール利用機器
2へと転送するメール受信用変換システム管理用サーバ
3と、電子メールの受信用サーバであるPOPサーバ4
と、から構成されている。
【0138】ここで、転送効率改善プロトコル形式と
は、メール利用機器2と、受信用変換システム管理用サ
ーバ3との間の電子メールの送受信に用いられるメール
転送用のアプリケーション層のプロトコルであり、その
機能は後述する。メール利用機器2は、第1のメール利
用機器2aと、第2のメール利用機器2bとから構成さ
れる。メール利用機器2は、デスクトップ型のパーソナ
ルコンピュータ(以下PC)、ノート型のPC、PDA
(Personal Digital Assistant)、携帯電話などであ
り、有線、又は、無線によって、受信用変換システム管
理用サーバ3とデータ通信を行う機能を有しているもの
である。本実施の形態においては、メール利用機器2と
して上記2つのメール利用機器を図示しているが、実際
には、多数のメール利用機器がシステムに参加し、受信
専用のメール転送プロトコル変換システム1を構成して
いる。
【0139】なお、本実施の形態においては、POPサ
ーバにおけるPOP形式を転送効率改善プロトコル形式
へと変換するため、メール利用機器2には、この改善さ
れたプロトコル形式の電子メールを送受信するための専
用のソフトウェアが搭載されている。受信用変換システ
ム管理用サーバ3は、メール利用機器2との間のデータ
の送受信処理を行うデータ送受信処理部3iと、設定さ
れた受信条件に基づいた電子メールデータの変換処理の
指示などを行うメールデータ変換制御部3aと、メール
利用機器2によって設定される、受信を拒否するメール
アドレスや、受信するメール本文の最大データ容量な
ど、電子メールを受信する際の受信条件を記憶するため
の受信条件記憶部3bと、メールデータ変換制御部3a
からの指示に応じて、POPサーバ4から電子メールを
受信するメール受信処理部3cと、受信した電子メール
を記憶するための受信メール記憶部3dと、記憶された
電子メールを、メール本文と添付ファイルといった、電
子メールを構成するパート毎に区分するメールパート区
分部3eと、MIMEでエンコードされている電子メー
ルをデコードして元のデータに復元するメールデータデ
コード部3fと、設定された受信条件に基づいて電子メ
ールに加工を施すメール加工部3gと、電子メールのデ
ータを圧縮するためのメールデータ圧縮部3hとから構
成される。
【0140】なお、受信用変換システム管理用サーバ3
は、図示しないが、上記各部の動作を制御するための受
信用の変換システム制御用プログラムの記憶されたRO
M(Read Only Memory)と 、プログラムの実行などに
使用するデータを記憶するためのRAM(Random Acces
s Memory)と、プログラムを実行するためのCPU(Ce
ntral Processing Unit)と、上記各部間のデータの送
受信を行うためのインターフェース回路とを備えてい
る。
【0141】POPサーバ4は、インターネット上にお
いて、所定のISPの運用しているもので、アプリケー
ション層のプロトコルにPOP形式を利用している電子
メールの受信用サーバであり、本実施の形態において、
図1には、POPサーバが1つだけ図示されているが、
実際は、多数のPOPサーバがインターネット上に存在
している。そして、受信専用のメール転送プロトコル変
換システム1において、受信用変換システム管理用サー
バ3は、目的とする電子メールを受信するためにそれら
のPOPサーバと通信が可能となっている。
【0142】そして、受信専用のメール転送プロトコル
変換システム1は、受信用変換システム管理用サーバ3
において、POPサーバ4を利用しているメールユーザ
からの電子メールを受信し、そのPOP形式を、転送効
率改善プロトコル形式に変換して、システム利用者のメ
ール利用機器2へと転送するようになっている。具体的
な動作を説明すると、まずメール利用機器2からの電子
メールの受信要求は、専用のメールソフトからのコマン
ドの発信によって行われる。図2は、SMTP形式やP
OP形式において利用されるコマンドと、変換システム
管理用サーバ3で利用される転送効率改善プロトコル形
式におけるコマンドの一例を示す図である。図2に示す
ように、SMTP、POPでは、テキストベースのコマ
ンドを利用しており、これに対して転送効率改善プロト
コルでは、ビットパターンによって構成されるコマンド
を利用している。
【0143】つまり、メール転送プロトコル変換システ
ム1においては、メール利用機器2と、受信用変換シス
テム管理用サーバ3との間のコマンドはビットパターン
によって構成されたコマンドを用い、受信用変換システ
ム管理用サーバ3と、POPサーバ4との間のコマンド
はテキストベースのコマンドを用いるようになってい
る。受信用変換システム管理用サーバ3は、メール利用
機器2から新着メールの確認要求のコマンドを受信する
と、メール受信処理部3cによって、POPサーバ4に
対して新着メールが届いているか否かを確認し、確認と
共に、そのメールを受信して受信メール記憶部3dに記
憶する。
【0144】記憶された電子メールは、メールパート区
分部3eによってメール本文と添付ファイルといったよ
うに電子メールを構成するパート毎に区分され、更に、
メールのタイトル、メール本文の容量、添付ファイルの
ファイル名、そのファイルの容量の情報などが、受信メ
ール記憶部3dに記憶される。そして、これらの情報
は、メールデータ変換制御部3aを介してデータ送受信
処理部3iへと転送され、メール利用機器2に新着メー
ル確認要求に対する応答として送信される。
【0145】本実施の形態において、メール利用機器2
側では専用のメールソフトの機能として、受信した新着
メールの情報は、未受信メールの一覧リストとして見る
ことができ、電子メールを受信する時には、このリスト
の中から任意のものを選択して受信することが出来るよ
うになっている。この選択は、リストの電子メール全て
(一括受信)、リスト中の任意の電子メール、任意のメ
ール本文のみ、任意の添付ファイルのみといったよう
に、電子メール毎や、区分されたパート毎に、受信する
内容を選択することが可能となっている。
【0146】よって、未受信メールリストから選択した
内容に対するメール利用機器2からの受信要求を受信す
ると、メールデータ変換制御部3aは、受信メール記憶
部3dに記憶されている指定のあった電子メールをデコ
ードするようにメールデータデコード部3fに指令を与
える。ここで、図3は、base−64形式でエンコー
ドされた添付ファイルのデータ及びそれをデコードした
場合のバイナリデータを示す図であり、図4は、受信メ
ールデータのパート区分及びデータの取捨選択の一例を
示す図である。
【0147】つまり、POPサーバ4から受信する電子
メールはMIMEによるエンコードがされており、図3
に示すように、特に添付ファイルなどのバイナリデータ
はbase−64によって7bitの文字列にエンコー
ドされるので、バイナリデータと比べ、データ容量が大
きくなり無駄が生じる。そのため、本実施の形態におい
ては、変換システム管理用サーバ3とメール利用機器2
との間で無駄なデータの転送を抑えるためにメールデー
タデコード部3fによって元のバイナリデータへとデコ
ードするのである。
【0148】更に、メールパート区分部3eは、図4に
示すように、メールヘッダ、メール本文、画像データと
いったように、電子メールのデータをパート毎に区分す
る。メールデータデコード部3fは、区分されたデータ
のうち指定のあった内容だけを抽出する。そして、抽出
したデータに対してデコードを施し、メール加工部3g
へと転送する。この例では、base−64形式でエン
コードされたgif形式の画像ファイルの添付された
「test」というタイトルの電子メールに対して、メ
ールヘッダ中の任意の情報及びメール本文を抽出してい
る。本実施の形態においては、添付ファイルを無視した
メール本文のみの抽出の際には、添付ファイルのファイ
ル名と、フォーマット形式がメールヘッダに追加される
ことになる。なお、メールヘッダに限らず、メール本
文、プロトコルなどに追加するようにしても良い。
【0149】ここで、受信用変換システム管理用サーバ
3は、POPサーバ4において、直接バイナリファイル
の送受信が出来ない性質上、電子メールの添付ファイル
などのバイナリデータのファイルを、base−64形
式、uuencode形式、BinHex形式などのエ
ンコード方式によってテキストデータのファイルに変換
して扱っている。従って、テキストデータにエンコード
された添付ファイルは、変換よって無駄なデータを含む
ようになるので、転送効率改善プロトコル形式では、メ
ールデータデコード部3fにおいて、元のバイナリデー
タにデコードする処理を行う。
【0150】更に、メール加工部3gは、抽出されたデ
ータを受け取ると、受信条件記憶部3bに記憶された受
信条件に基づいてメールの加工を行う。ここで、図5
(a)は、本実施の形態において設定可能な受信条件を
示す図であり、図5(b)は、受信条件の設定例1を示
す図であり、図5(c)は、受信条件の設定例2を示す
図である。図5(a)に示すように、設定可能な受信条
件として、メール本文の最大受信データ量、メール本文
の最大受信行数、添付ファイルの最大受信データ量、メ
ール利用機器2における画像の最大表示可能サイズ、表
示可能色数、及び利用可能なファイルのフォーマット形
式、受信を拒否するメールアドレス、受信する電子メー
ルの最低重要度がある。
【0151】本実施の形態においては、これらの受信条
件は、図示しないが、専用のフォーマットの電子メール
を専用のアドレスへ送信することによる設定及び専用の
Webページにおいて直接設定することが可能となって
おり、設定された受信条件は受信条件記憶部3bに記憶
される。図5(b)の受信条件設定例1に基づいて、メ
ール加工部3gの実際の動作を説明すると、まず、前提
条件として、データ容量100kByteの本文データ
に、データ容量500kByte、表示解像度が102
4×768ドット、色数が256色、ファイルフォーマ
ットがgif(graphics interchange format)形式の
画像ファイルが1つ添付された電子メールをPOPサー
バ4から受信した場合を説明する。
【0152】メール加工部3gは、まず、図5(b)の
設定例1に示すように、受信する電子メールの最低重要
度及び受信を拒否するメールアドレスの欄は、設定がさ
れていないので無視する。ここで、メールの重要度と
は、メールの送信者側が設定するもので、重要度の程度
に合わせて数値が設定されている(例えば、0〜255
までの数値で数値の高い方が重要度が高い)。次に、メ
ール本文のデータ容量は100kByteであり、受信
条件である最大受信データ量の300kByteを下回
っているので、メール本文のデータは全て受信すると判
断する。
【0153】一方、画像ファイルの方は、500kBy
teであり、受信条件である添付ファイルの最大受信容
量は1MBytesとなっているので受信するデータ容
量として、これも問題無いと判断する。しかし、画像の
表示解像度が1024×768ドットとなっているた
め、メール利用機器2側の表示可能サイズである200
×300ドットをオーバしているので、メール加工部3
gにおいて、表示可能サイズである200×300ドッ
トへと画像データの縮小変換を施す。
【0154】更に、メール利用機器2の表示可能最大色
数は256色で、gif形式も利用可能なファイルフォ
ーマットとなっているので、色数及びファイルフォーマ
ットに関しては変換を施す必要はないと判断する。従っ
て、メール加工部3gでは、画像表示解像度の変更のみ
が行われ、変換後のメールをメールデータ圧縮部3hへ
と転送する。メールデータ圧縮部3hでは、加工の済ん
だ電子メールに対して、更にデータ容量を小さくするた
めにデータに圧縮を施す。その際、データを圧縮した後
の容量が圧縮前よりも変わらない、あるいは、大きくな
っている場合は、圧縮前のデータをデータ送受信処理部
3iへと転送する。勿論、圧縮後のデータが圧縮前より
小さくなっていれば圧縮後のデータを転送する。
【0155】データ送受信処理部3iでは、受け取った
データを受信要求のあったメール利用機器2へと送信す
る。以上が、メール利用機器2からの受信要求に対する
変換システム管理用サーバ3の動作の流れである。更
に、図5(c)の設定例2に基づいて、別の動作例を説
明する。前提条件として、一括受信指定がされ、その際
の受信メールは電子メールAと電子メールBの2通で、
電子メールAは、本文の行数が3行で、メールの重要度
として130が設定され、添付ファイルがなく、且つ、
送信元のメールアドレスがaaa@bbb.comの電
子メールであり、もう1通の電子メールBは、本文の行
数が70行あり、メールの重要度として150が設定さ
れ、更に、添付ファイルとして、データ容量が300k
Byte、xxxフォーマット形式のワープロ文書ファ
イルがあり、且つ、送信元のメールアドレスが、ccc
@ddd.comである。
【0156】メール加工部3gは、まず電子メールAに
対して、メールの重要度をチェックする。受信条件とし
ては、重要度として128が設定され、電子メールAは
重要度130が設定されているので、受信を許可する条
件が満たされていると判断する。次に、電子メールAの
送信元メールアドレスが、受信を拒否するメールアドレ
スに設定されているものであるか否かをチェックする。
すると、受信を拒否するメールアドレスはaaa@bb
b.comであり、電子メールAの送信元のメールアド
レスと一致するので、メール加工部3gは、この時点
で、電子メールAを削除する。
【0157】一方、もう1通の電子メールBは、まず、
受信する電子メールの最低重要度及び受信を拒否するメ
ールアドレスをチェックすると、重要度は150である
ので条件を満たしており、送信元のメールアドレスもc
cc@ddd.comであるので、これも条件を満たし
ている。次に、メール本文の行数をチェックすると、7
0行であり、受信条件として設定された50行をオーバ
しているので、メール加工部3gは、メール本文の51
行目から先を削除する。
【0158】そして、添付ファイルのデータ容量は30
0kByteと問題ないが、ファイルのフォーマット形
式がxxx形式であるので、メール利用機器2では利用
不可能なファイルフォーマットであるため、メール加工
部3gは、xxx形式を、メール利用機器2で利用可能
なzzz形式へと変換する。以上で、受信条件に基づい
た加工処理は全て行われたので、メール加工部3gは、
加工済みの電子メールをメールデータ圧縮部3hへと伝
送する。
【0159】メールデータ圧縮部3hでは、電子メール
の圧縮処理を行い、圧縮後のデータ量が圧縮前のデータ
量より小さくなっている場合は、圧縮した電子メールデ
ータをデータ送受信処理部3iへと転送し、そうでない
場合は、圧縮前の電子メールデータを転送する。ここ
で、上記したビットパターンによるコマンド、メールの
圧縮、メールパートの区分、受信条件の指定及びそれに
基づく加工、受信するメール内容の指定は、転送効率改
善プロトコル形式における、異なるメールプロトコルを
利用したメールサーバ(ここではPOPサーバ)からの
電子メールの受信における機能であり、つまり、これら
の機能を用いて行われるメール利用機器2と、受信用変
換システム管理用サーバ3との間の電子メールデータの
転送形式が、転送効率改善プロトコル形式である。
【0160】以上、本発明の第1の実施の形態の説明を
したが、電子メールの受信時に、メール利用機器2と、
受信用変換システム管理用サーバ3との間の電子メール
の受信処理におけるコマンドにビットパターンによって
構成されたコマンドを用いるようにしたので、POPサ
ーバ4に対して、POP形式に基づいたテキストベース
のコマンドによって直接受信要求をした場合に発生する
データ転送量(例えば、92Bytes)に比べて、少
ないデータ転送量(例えば、7Bytes)で受信処理
を行うことができるので、コマンドの送受信によるデー
タ転送量を低減することが可能となる。
【0161】また、上記第1の実施の形態においては、
メールパート区分部3eによって、受信した電子メール
を、それが構成されているパート毎に区分するようにし
たので、メール利用機器2は、構成パート毎に受信する
内容の選択が可能となるので、データ容量の大きい添付
ファイルのある電子メールのメール本文のみを受信する
など、メール本文だけ読みたい場合などに、無駄なデー
タの転送を抑えることが可能となる。
【0162】また、メールデータデコード部3fによっ
て、添付ファイルなどのバイナリファイルがテキスト形
式にエンコードされた電子メールを、元のバイナリデー
タにデコードするようにしたので、エンコードによって
データ容量の大きくなった添付ファイルを、元のデータ
量に戻すことができ、且つ、メール利用機器2と受信用
変換システム管理用サーバ3との間のバイナリ形式のデ
ータ送受信を可能としたので、POPサーバ4からの電
子メールの受信処理において、メール利用機器2と、変
換システム管理用サーバ3との間で発生するデータ転送
量を低減することが可能となる。
【0163】また、メール加工部3gによって、受信条
件記憶部3bに記憶された受信条件に基づいて受信する
電子メールを加工するようにし、メール本文の受信最大
容量や行数、添付ファイルの受信最大容量などを受信条
件として設定できるようにしたことによって、データが
大容量の電子メールのメール本文の一部をモバイル機器
などから見ることが可能となり、また、一括受信を行っ
た場合などに、設定された容量以上の添付ファイルを受
信しないようにできるので、思いがけない大容量のデー
タのメール受信を防止するのに役立つ。
【0164】また、メール利用機器2側の、画像データ
に対する表示可能サイズ及び表示可能色数を設定するこ
とにより、電子メールの添付ファイルとして画像ファイ
ルがあった場合に、例えば、携帯電話でこのメールを受
信するときに、その表示可能サイズ及び表示可能色数を
受信条件に設定することで、メール加工部3gにおい
て、携帯電話の液晶画面に表示可能なサイズ及び色数へ
と画像ファイルを変換してから送信するので、受信した
画像ファイルを見ることが出来ないといった不具合を防
ぐのに役立つ。
【0165】また、メール利用機器2側で利用可能なフ
ァイルフォーマット形式を受信条件として設定できるよ
うにし、受信する電子メールにメール利用機器2で利用
不可能なフォーマット形式のファイルが添付されていた
場合に、メール加工部3gにおいて、そのフォーマット
形式を、メール利用機器2で利用可能なフォーマット形
式に変換してから送信するようにしたので、受信したフ
ァイルを利用できないといった不具合を防ぐのに役立
つ。
【0166】また、受信を拒否するメールアドレスを受
信条件として設定できるようにし、設定したメールアド
レスのメールが送られてきた場合に、メール加工部3g
において削除し、メール利用機器に転送されないように
するので、ダイレクトメールや嫌がらせメールなどの受
信したくないメールの受信を防ぐのに役立つ。また、受
信条件として、メールの重要度を設定し、その重要度以
上の電子メールであれば受信し、重要度未満の電子メー
ルであれば、メール加工部3gにおいて削除するように
したので、重要度の高い電子メールのみを受信するよう
にでき、便利である。
【0167】また、メールデータ圧縮部3hによって、
電子メールを圧縮してからメール利用機器2に転送する
ようにしたので、データ容量が元の容量より小さくなる
ように圧縮できれば、メール利用機器2と、受信用変換
システム管理用サーバ3との間のデータ転送量を低減す
ることが可能となる。更に、本発明に係るメール転送プ
ロトコル変換システムの第2の実施の形態を説明する。
図6及び図7は、本発明に係るメール転送プロトコル変
換システムの第2の実施の形態を示す図である。
【0168】図6は、本発明に係るメール転送プロトコ
ル変換システムをSMTPサーバへの電子メールの送信
処理に適用した場合の構成を示すブロック図である。送
信専用のメール転送プロトコル変換システム5は、シス
テム利用者が電子メールを送信するためのメール利用機
器2と、転送効率の改善された転送効率改善プロトコル
形式で送信されてきた後述するSMTPサーバ7への電
子メールを受信し、プロトコル形式をSMTP形式に変
換して、SMTPサーバ7へと送信する送信用変換シス
テム管理用サーバ6と、電子メールの送信用サーバであ
るSMTPサーバ7とから構成される。
【0169】メール利用機器2は、上記第1の実施の形
態におけるものと同様で、第1のメール利用機器2a
と、第2のメール利用機器2bとから構成され、ここで
は、有線、又は、無線によって、送信用変換システム管
理用サーバ6とデータ通信を行い、電子メールの送信を
行うものである。本実施の形態において、図6には、メ
ール利用機器2として上記2つのメール利用機器しか図
示していないが、実際は、多数のメール利用機器がシス
テムに参加し、送信専用のメール転送プロトコル変換シ
ステム5を構成している。
【0170】送信用変換システム管理用サーバ6は、メ
ール利用機器2との電子メールの送受信処理を行うデー
タ送受信処理部6aと、送信先のプロトコル形式である
SMTP形式への電子メールデータの変換処理の指示等
の制御を行うメールデータ変換制御部6bと、転送効率
改善プロトコル形式に基づいて圧縮された電子メールを
復元するためのメールデータ復元部6cと、復元された
メールデータをSMTPサーバ7へと送信するために、
そのメールデータをMIMEに基づいてエンコードする
メールデータエンコード部6dと、エンコードされた電
子メールをSMTPサーバ7へと送信するためのメール
送信処理部6eとから構成される。
【0171】なお、送信用変換システム管理用サーバ6
は、図示しないが、上記各部の動作を制御するための送
信用変換システム制御用プログラムの記憶されたROM
(Read Only Memory)と 、プログラムの実行などに使
用するデータを記憶するためのRAM(Random Access
Memory)と、プログラムを実行するためのCPU(Cent
ral Processing Unit)と、上記各部間のデータの送受
信を行うためのインターフェース回路とを備えている。
【0172】SMTPサーバ7は、所定のISPの運営
しているもので、プロトコルにSMTPを利用している
電子メールの送信用サーバであり、本実施の形態におい
て、図6には、1つしか図示していないが、実際は、多
数のSMTPサーバがインターネット上に存在してお
り、送信専用のメールプロトコル変換システム5は、こ
れらのSMTPサーバへの電子メールの送信が可能とな
るように、送信専用のメール転送プロトコル変換システ
ム5において、転送効率改善プロトコル形式を利用した
メール利用機器からの電子メールを、その転送効率改善
プロトコル形式を、SMTP形式に変換して、SMTP
サーバ7へと転送するものである。
【0173】具体的な動作を説明すると、メール利用機
器2から送信用変換システム管理用サーバ6を介したS
MTPサーバ7への電子メールの送信は、図7に示す転
送効率改善プロトコル形式におけるメール送信シーケン
スに基づいて行われる。図7は、メール送信シーケンス
を示す図である。以下図7に基づいて、送信シーケンス
の処理を説明する。図7に示すように、まず、メール利
用機器2からのコネクション接続要求700が、送信用
変換システム管理用サーバ6に送信される。コネクショ
ン接続要求700を受信した送信用変換システム管理用
サーバ6は、自サーバに異常が無く、接続を確立するこ
とが可能であると判断すると、コネクションの確立を示
すOKレスポンス702をメール利用機器2へと送信す
る。OKレスポンス702を受信するとメール利用機器
2は、送信用変換システム管理用サーバ6に送信開始要
求704を送信する。
【0174】送信開始要求704を受信すると、送信用
変換システム管理用サーバ6は、SMTPサーバ7に対
して、SMTP形式に基づくコネクション接続処理を行
う。コネクションの接続処理は、まず、SMTPサーバ
7に、コネクション接続要求706を送信する。送信用
変換システム管理用サーバ6は、これに対してSMTP
サーバの応答コード(220)708を受信すると、S
MTPサーバ7にHELOコマンド710を送信する。
HELOコマンドは、HELOと同時に送信用変換シス
テム管理用サーバ6のホスト名も送信する。すると、S
MTPサーバ7から同様に応答コード(250)712
として、HELOと同時にそのホスト名が送られてく
る。
【0175】そして、送信用変換システム管理用サーバ
6は、応答コード(250)712を受信したことによ
り、送信先であるSMTPサーバ7は電子メールを受信
可能である肯定的な応答を返したと判断できるので、メ
ール利用機器2に対して、送信開始応答714を送信す
る。メール利用機器2は、送信開始応答714を受信す
ると、送信用変換システム管理用サーバ6に対して電子
メールのデータ送信716を行う。この電子メールのデ
ータ送信716は、転送効率改善プロトコル形式によっ
て行われる。従って、電子メールのデータを受信する
と、送信用変換システム管理用サーバ6は、SMTPサ
ーバ7に送信するための電子メールデータの変換処理な
どを行うことになるが、この処理の説明は後述する。よ
って、変換処理が終了すると、送信用変換システム管理
用サーバ6は、SMTPサーバ7に対して、SMTP形
式に基づく電子メールのデータ送信処理を行う。
【0176】データの送信処理は、まず、送信用変換シ
ステム管理用サーバ6が、MAILFROMコマンドに
より送信者のアドレス718をSMTPサーバ7に送信
する。SMTPサーバ7は、送信者のアドレスに対する
応答コマンド(250)720を送信用変換システム管
理用サーバ6に返信し、この応答を受信すると、同管理
用サーバ6は、RCPT TOコマンドによって受信者
のアドレス722を送信する。SMTPサーバ7は、受
信者のアドレス722に対する応答コマンド(250)
724を返信し、送信用変換システム管理用サーバ6
は、これを受信すると、SMTPサーバ7にDATAコ
マンド726を送信することによって、電子メールの本
文データの送信開始を通知する。SMTPサーバ7は、
このDATAコマンド726に対して、肯定的な応答コ
マンド(354 Start mail)728を送信
用変換システム管理用サーバ6に返信する。
【0177】送信用変換システム管理用サーバ6は、応
答コマンド728(354 Start mail)を
受信すると、メール本文のデータと、同データの終了を
示すCR/LF.CR/LFとから成る電子メールの本
文データ730を、SMTPサーバ7に送信する。SM
TPサーバ7は、CR/LF.CR/LFのデータを受
信すると、電子メールの本文データ730の受信成功を
示す応答コマンド(250)732を返信する。
【0178】送信用変換システム管理用サーバ6は、こ
の受信成功を示す応答コマンド(250)732を受信
すると、メール利用機器2に対してデータ送信完了通知
734を送信する。これに対して、メール利用機器2
は、送信するメールが他に無い場合に、送信終了要求7
36を、送信用変換システム管理用サーバ6に送信す
る。送信用変換システム管理用サーバ6は、送信終了要
求736を受信すると、電子メールの送信終了を示すQ
UITコマンド738をSMTPサーバ7に送信し、同
サーバ7はこのコマンドに対する受信成功を示す応答コ
マンド(221 CLOSE)740を返信する。これ
により、送信用変換システム管理用サーバ6と、SMT
Pサーバ7との間のコネクションが切断される。
【0179】そして、応答コマンド(221 CLOS
E)740を受信した送信用変換システム管理用サーバ
6は、メール利用機器2に対して送信終了通知742を
送信し、メール利用機器2は、送信終了通知742を受
信すると、送信用変換システム管理用サーバ6に対して
コネクションの切断要求744を送信する。送信用変換
システム管理用サーバ6は、コネクション切断要求74
4を受信すると、メール利用機器2とのコネクションの
切断を行う。これにより、メール利用機器2からSMT
Pサーバ7への電子メールの送信処理は終了となる。
【0180】ここで、本実施の形態において、上記した
電子メールのデータ送信716からデータ送信完了通知
734までのシーケンス処理は、送信する電子メールの
数だけ繰り返すことになる(図7の及び参照)。ま
た、上記した送信開始要求704から送信終了通知74
2までのシーケンス処理は、メール利用機器2と、送信
用変換システム管理用サーバ6との間のコネクションが
切断される前に、メール利用機器2からの送信開始要求
704が発生することで、繰り返し行われることがある
(図7の参照)。
【0181】更に、送信用変換システム管理用サーバ6
における、電子メールのデータ変換処理について説明す
る。メール利用機器2から送信用変換システム管理用サ
ーバ6へと送信される電子メールは、転送効率改善プロ
トコル形式を利用しているため、電子メールデータに圧
縮が施されている可能性がある。従って、圧縮された電
子メールをSMTPサーバ7へと送信するためには、同
サーバ7で取り扱えるように電子メールデータの変換処
理を施す必要がある。
【0182】ここで、メール利用機器2から送信用変換
システム管理用サーバ6への電子メールの送信に使用さ
れる転送効率改善プロトコル形式は、まず、送信処理に
図2に示すようなビットパターンによって構成されるコ
マンドが用いられ、電子メールのデータは、送信用変換
システム管理用サーバ6においてデータの復元がサポー
トされている圧縮形式によってメール利用機器2側で圧
縮が施されたものを送信するようになっている。更に、
変換の施された電子メールは、上記した図7の718〜
732の送信シーケンス処理によって、SMTPサーバ
7へと送信される。
【0183】つまり、メール利用機器2から送られてき
た電子メールは、まず、データ送受信処理部6aによっ
て受信される。受信された電子メールはメールデータ変
換制御部6bに転送され、データが圧縮されている可能
性があるので、その電子メールをメールデータ復元部6
cへと転送する。同復元部6cにおいては、電子メール
が圧縮されているか否かを判断し、圧縮されていると判
断された場合は、その電子メールを元のデータへと復元
する。
【0184】更に、圧縮されていない電子メールあるい
は復元された電子メールは、メールデータエンコード部
6dへと転送され、そこでSMTPサーバ7との通信処
理において取扱いが可能なデータとなるように、MIM
Eに基づいてエンコードを行う。つまり、添付ファイル
などのバイナリファイルが存在する場合は、base−
64でエンコードして7ビットのコードからなる文字列
に変換する。そして、エンコードされた電子メールは、
メール送信処理部6eに転送される。
【0185】メール送信処理部6eは、エンコードされ
た電子メールを受信すると、上記した送信者アドレス7
18の送信から受信成功を示す応答コマンド(250)
732の受信までの送信シーケンス処理を行うことによ
ってSMTPサーバ7へと電子メールを送信する。更
に、本実施の形態においては、ビットパターンによって
構成されるコマンドに、メール利用機器2及び送信用変
換システム管理用サーバ6において解析可能な数値で、
メールデータ復元部6cによってデータを復元すること
が可能な圧縮形式の情報や、メールデータエンコード部
6dにおいてエンコード可能なエンコード形式の情報が
含まれている。
【0186】以上、本発明に係るメール転送プロトコル
変換システムの第2の実施の形態の説明をしたが、転送
効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器
2からのSMTPサーバ7への電子メールの送信におい
て、送信用変換システム管理用サーバ6を介して、上記
コネクション接続要求700〜コネクション切断要求7
44までの送信シーケンスを用いることで、メール利用
機器2が直接SMTPサーバ7に対して電子メールを送
信した場合に発生するコネクション接続要求706〜受
信成功を示す応答コマンド(250)732までのシー
ケンス処理を送信用変換システム管理用サーバ6に行わ
せ、メール利用機器2と、送信用変換システム管理用サ
ーバ6との間では、コネクション接続要求700、OK
レスポンス702、送信開始要求714、電子メールの
データ送信716、データ送信完了通知734、送信終
了要求736、送信終了通知742及びコネクション切
断要求744のシーケンス処理を行うことによって、メ
ール利用機器2が、SMTPサーバ7に電子メールを送
信する際のデータの転送量を低減させることが可能とな
る。
【0187】また、転送効率改善プロトコル形式の電子
メールは、そのデータが圧縮されている可能性があるの
で、メールデータ復元部6cによって元のデータに復元
し、更に、メールデータエンコード部6dによって、S
MTPサーバ7が取扱い可能な方式にエンコードするこ
とによって、SMTPサーバ7への電子メールの送信を
可能とする。また、圧縮形式情報通知部6eによって、
メールデータ復元部6cにおいて復元可能な圧縮形式情
報をメール利用機器2に通知するようにしたので、メー
ル利用機器2は、メールデータ復元部6cによって復元
不可能な圧縮形式によって電子メールを圧縮することを
防ぐのに役立ち、更に、メールデータ復元部6cで新た
に復元可能な圧縮形式が追加となった場合などに、その
ことをメール利用機器2に通知するようにしたので、便
利である。
【0188】更に、本発明に係るメール転送プロトコル
変換システムの第3の実施の形態を説明する。図8乃至
図12は、本発明に係るメール転送プロトコル変換シス
テムの第3の実施の形態を示す図である。図8は、本発
明に係るメール転送プロトコル変換システムをSMTP
サーバへの電子メールの送信処理及びPOPサーバから
の電子メールの受信処理に適用した場合の構成を示すブ
ロック図である。以下、図8に基づいて構成を説明す
る。
【0189】メール転送プロトコル変換システム8は、
転送効率改善プロトコル形式を利用して電子メールの送
受信を行うためのメール利用機器2と、同利用機器2が
SMTPサーバ7へ電子メールを送信する際に、その転
送効率改善プロトコル形式をSMTP形式に変換し、メ
ール利用機器2がPOPサーバ4から電子メールを受信
する場合には、POP形式を転送効率改善プロトコル形
式に変換してから転送する変換システム管理用サーバ1
0と、アプリケーション層のプロトコルにSMTP形式
を利用している電子メールの送信用サーバであるSMT
Pサーバ7と、同様にプロトコルにPOP形式を利用し
ている電子メールの受信用サーバであるPOPサーバ4
とから構成される。
【0190】メール利用機器2は、第1のメール利用機
器2aと、第2のメール利用機器2bとから構成され、
上記した、第1、第2の実施の形態におけるメール利用
機器2と同様のもので、本実施の形態においては、イン
ターネット上のSMTPサーバ及びPOPサーバとの間
で電子メールの送受信が可能となっている。なお、図8
には、2つのメール利用機器、1つのSMTPサーバ、
1つのPOPサーバしか図示していないが、実際は、も
っと多数のメール利用機器及び前記各サーバが存在し、
メール転送プロトコル変換システム8を構成している。
【0191】変換システム管理用サーバ10は、メール
利用機器2との間で転送効率改善プロトコル形式の電子
メールの送受信を行うデータ送受信処理部10aと、メ
ール利用機器2とSMTPサーバ7、又は、POPサー
バ4との間の電子メールの送受信において、各プロトコ
ルに合ったメールデータへの変換処理を制御するメール
データ変換制御部10bと、メール利用機器2から送ら
れてきたSMTPサーバ7への電子メールのデータが、
圧縮されている場合に、その圧縮されたデータを復元す
るメールデータ復元部10cと、復元された電子メール
をSMTPサーバ7が通信において取り扱えるようにM
IMEに基づいてエンコードするメールデータエンコー
ド部10dと、エンコードされた電子メールを、アプリ
ケーション層のプロトコルであるSMTPに基づいてS
MTPサーバ7へと送信するメール送信処理部10e
と、メール利用機器2から新着メールの確認要求、ある
いは、電子メールの受信要求があるとPOPサーバ4に
対して新着メールの確認処理、あるいは、電子メールの
受信処理を行うメール受信処理部10fと、新着メール
の確認時にPOPサーバ4から取得したUIDLを記憶
するUIDL記憶部10gと、POPサーバ4から取得
したUIDL、UIDL記憶部10gに記憶されたUI
DL及び新着メールの確認要求時にメール利用機器から
送られてくる最新のUIDLに基づいて新着メールの有
無の判断を行う新着メール判断部10jと、MIMEに
よってエンコードされた電子メールをデコードするメー
ルデータデコード部10hと、デコードされた電子メー
ルを圧縮するメールデータ圧縮部10iとから構成され
る。
【0192】なお、変換システム管理用サーバ10は、
図示しないが、上記各部の動作を制御するための変換シ
ステム制御用プログラムの記憶されたROM(Read Onl
y Memory)と 、プログラムの実行などに使用するデー
タを記憶するためのRAM(Random Access Memory)
と、プログラムを実行するためのCPU(Central Proc
essing Unit)と、上記各部間のデータの送受信を行う
ためのインターフェース回路とを備えている。
【0193】具体的な動作を説明すると、第1、又は、
第2のメール利用機器2a、2bのいずれかから、電子
メールの送信要求があると、データ送受信処理部10a
によってその要求を受信し、上記第2の実施の形態にお
ける図7の電子メールの送信シーケンスと同様の処理に
よって、SMTPサーバ7へと電子メールが送信され
る。従って、詳細説明を省略する。次に、メール利用機
器2から電子メールの受信要求があると、その要求はデ
ータ送受信処理部10aにおいて受信され、メールデー
タ変換制御部10bに転送される。更に、メールデータ
変換制御部10bは、メール受信処理部10fに受信要
求を転送し、メール受信処理部10fによってPOPサ
ーバ4に対してPOP形式に基づいて電子メールの受信
処理を行う。なお、メールの送受信において用いられる
コマンドは、上記した第1及び第2の実施の形態と同様
に、図2に示すような、ビットパターンによって構成さ
れたコマンドを用いる。
【0194】メール利用機器2、変換システム管理用サ
ーバ10、POPサーバ4の各間における電子メールの
受信処理は、図9に示す受信シーケンスに基づいて行わ
れる。図9は、電子メールの受信シーケンスを示す図で
ある。以下、図9に基づいて受信シーケンス処理を説明
する。図9に示すように、まず、メール利用機器2から
のコネクション接続要求900が、変換システム管理用
サーバ10に送信される。コネクション接続要求900
を受信した変換システム管理用サーバ10は、自サーバ
に異常が無く、接続を確立することが可能であると判断
すると、コネクションの確立を示すOKレスポンス90
2をメール利用機器2へと送信する。メール利用機器2
は、OKレスポンス902を受信すると受信開始要求9
04を、変換システム管理用サーバ10へと送信する。
【0195】受信開始要求904を受信すると、変換シ
ステム管理用サーバ10は、POPサーバ4に対して、
POP形式に基づくコネクション接続処理を行う。コネ
クションの接続処理は、まず、変換システム管理用サー
バ10からPOPサーバ4に、コネクション接続要求9
06を送信する。変換システム管理用サーバ10は、こ
の要求に対するPOPサーバ4からの肯定応答であるO
Kレスポンス908を受信すると、受信要求をしたメー
ル利用機器2の利用者の認証を行うためにUSERコマ
ンド910によって利用者の情報をPOPサーバ4に送
信する。これに対して同サーバ4は、利用者情報を受信
したことに対するOKレスポンス912を、変換システ
ム管理用サーバ10に送信する。
【0196】次に、変換システム管理用サーバ10は、
PASSコマンド914によってパスワード情報をPO
Pサーバ4に送信し、これに対して同サーバ4は、前記
の利用者情報とパスワード情報とが正しいと判断する
と、パスワード情報に対するOKレスポンス916をP
OPサーバ4に送信する。そして、変換システム管理用
サーバ10は、LISTコマンド918をPOPサーバ
4に送信し、これに対して、同サーバ4は、OKレスポ
ンスと共に、受信要求をしたメール利用機器2のメール
ボックス内にある全ての電子メールのデータ容量である
OKレスポンス及びデータ920を返信する。変換シス
テム管理用サーバ10は、電子メールの容量を受信する
と、UIDLコマンド922をPOPサーバ4に送信す
る。UIDLコマンド922を受信するとPOPサーバ
4は、メールボックス内の全ての電子メールのUIDL
を変換システム管理用サーバ10へと送信する。
【0197】変換システム管理用サーバ10は、受信指
定時、あるいは、受信拒否時にTOPコマンド926に
よって電子メールの情報の一部を要求する。これに対し
POPサーバ4は、TOPコマンドによって指定された
電子メールの先頭から同じく指定された行数の電子メー
ル本文の内容を、OKレスポンスと共にOKレスポンス
及びデータ928として変換システム管理用サーバ10
に送信する。変換システム管理用サーバ10は、OKレ
スポンス及びデータ928を受信すると、メール利用機
器2に対して、受信開始応答930を送信する。受信開
始応答930を受信したメール利用機器2は、データ受
信要求932を変換システム管理用サーバ10に送信す
る。
【0198】変換システム管理用サーバ10は、データ
受信要求932を受信するとメール取得要求に応じて、
受信する電子メールを指定するRETRコマンド934
をPOPサーバ4に送信し、同サーバ4は、これに対し
て、OKレスポンスと共に、指定された電子メールのデ
ータを変換システム管理用サーバ10に送信する。ここ
で、変換システム管理用サーバ10は、メール利用機器
2側で受信した電子メールを、POPサーバ4上のメー
ルボックスから消去する指定がなされている場合は、P
OPサーバ4上のメールボックス内の電子メールを消去
するDELEコマンド938をPOPサーバ4に送信す
る。同サーバ4は、DELEコマンド938を受信する
と、これに対するOKレスポンス940を、変換システ
ム管理用サーバ10に送信する。
【0199】変換システム管理用サーバ10は、POP
サーバ4から電子メールを受信すると、メール利用機器
2にデータ送信942を行う。メール利用機器2は電子
メールのデータを受信すると、電子メールを構成する構
成単位毎にデータ受信応答944を変換システム管理用
サーバ10に送信し、変換システム管理用サーバ10
は、このデータ受信応答944を受信すると、次の電子
メールに対するデータ受信946を行う。 メール利用
機器2は、電子メールを受信し終えると受信終了要求9
48を変換システム管理用サーバ10に送信する。
【0200】変換システム管理用サーバ10は、受信終
了要求948を受信すると、QUITコマンド950を
POPサーバ4に送信し、これを受信した同サーバ4
は、メールボックス内のDELEコマンドで削除予約さ
れている電子メールを削除して、QUITコマンド95
0に対するOKレスポンス952を、変換システム管理
用サーバ10に送信してコネクションを切断する。変換
システム管理用サーバ10は、OKレスポンス952を
受信すると受信終了応答954をメール利用機器2に送
信し、同利用機器2は受信終了応答954を受信する
と、変換システム管理用サーバ10にコネクション切断
要求956を送信する。変換システム管理用サーバ10
は、コネクション切断要求956を受信するとメール利
用機器2とのコネクションを切断し、電子メールの受信
シーケンス処理を終了する。
【0201】なお、データ受信要求932〜受信終了要
求946までのシーケンス処理(図9の参照)は、受
信するメールの件数に応じで繰り返し行う場合がある
が、変換システム管理用サーバ10に、一旦全ての電子
メールを受信してから、それらのメールを1つにまとめ
て1回の送信処理で済ませることも可能である。また、
変換システム管理用サーバ10とPOPサーバ4との間
で行われるRETRコマンド934〜DELEコマンド
938に対する応答コマンド940までのシーケンス処
理(図9の参照)は、受信するメールの件数分繰り返
し行われる。
【0202】また、受信開始要求904〜受信終了応答
954までのシーケンス処理(図9の参照)は、メー
ル利用機器2がコネクション切断要求を変換システム管
理用サーバ10に送信するまで、繰り返し行われる場合
がある。更に、本実施の形態においては、変換システム
管理用サーバ10は、電子メールの送受信要求コマンド
を実装することにより、電子メールの送信要求及び受信
要求を1回のコネクション接続によって行う機能を有し
ている。更に、その際には、データの転送を、下位プロ
トコルであるTCPの通信ポート1つのみ(例えば、ポ
ート1050のみ)で行うようになっている。
【0203】また、データ受信応答944を、電子メー
ルを構成する構成単位毎に送信するとなっているが、構
成単位とは、例えば、電子メールが80通ある場合など
に20通ずつの4つの構成単位に分けるといったよう
に、複数のメールを1つの構成単位としてまとめて扱う
ことが可能である。更に、メール利用機器2からの新着
メール確認処理は、下位プロトコルにUDPを使用し、
図10に示す、新着メール確認シーケンスに基づいて処
理が行われる。下位プロトコルにUDPを利用している
ので、メール利用機器2と変換システム管理用サーバ1
0との間のコネクションは確立されず、変換システム管
理用サーバ10は、受信開始要求1000を受信する
と、自サーバ10に異常が無くても、メール利用機器2
にその応答を返さずに、POPサーバ4に対してコネク
ション接続要求1002を送信する。コネクション接続
要求1002に対するOKレスポンス1004〜TOP
コマンド1018に対するOKレスポンス1020まで
のシーケンス処理は、上記した、図9の受信シーケンス
処理と同様であるので記載を省略する。そして、変換シ
ステム管理用サーバ10は、TOPコマンド1018に
対するOKレスポンス1020をPOPサーバ4から受
信すると、同サーバ4にQUITコマンド1022を送
信し、コネクションの切断を要求する。これに対し、P
OPサーバ4は、QUITコマンド1022に対するO
Kレスポンス1024を、変換システム管理用サーバ1
0に送信し、コネクションを切断する。
【0204】変換システム管理用サーバ10は、OKレ
スポンス1024を受信すると、受信した新着メールの
情報をメール利用機器2に受信開始応答1026として
送信する。以上が新着メールの確認シーケンス処理であ
る。更に、新着メールの判断部10jにおける新着メー
ルの判断は、図11に示す新着メールの判断処理を示す
フローチャートに基づいて行われる。以下、図11に基
づいて新着メール判断部10jにおける新着メールの判
断処理を説明する。
【0205】図11に示すように、まず、ステップS1
100に移行して、メール利用機器2からの新着メール
の確認要求があるか否かを判断し、確認要求があった場
合(Yes)はステップS1102に移行し、なかった場合
(No)は確認要求があるまで待機する。ステップS110
2に移行した場合は、メール利用機器2からの最新のU
IDL1つを取得しステップS1104に移行する。
【0206】ステップS1104では、POPサーバ4
に対してUIDLの取得要求を送信してステップS11
06に移行する。ステップS1106に移行すると、P
OPサーバ4から現在のUIDLリストを取得しステッ
プS1108に移行する。ステップS1108に移行す
ると、POPサーバ4から取得した現在のUIDLリス
トのうち変換システム管理用サーバ10におけるUID
L記憶部10gに記憶されていないUIDLを同記憶部
10gに記憶されたUIDLリストに追加してステップ
S1110に移行する。ここで、POPサーバ4から取
得したUIDLは、POPサーバとメールボックスの組
を単位にして、その組毎に古いものから順にUIDL記
憶部10gに記憶するようになっている。
【0207】ステップS1110に移行すると、UID
L記憶部10gに記憶されたUIDLリストからPOP
サーバ4のUIDLリスト上に無いUIDLを、古いも
のから連続しているものに限り削除してステップS11
12に移行する。ステップS1112に移行すると、新
着メール判断部10jは、UIDL記憶部10gに記憶
されたUIDLのうち利用機器2から取得した最新のU
IDLよりも新しいUIDLを持つメールを新着メール
として判断し、処理を終了する。
【0208】更に、実際の新着メールの判断処理を、図
12に基づいて説明する。図12は、新着メールの確認
処理及びメールの受信処理を実行した場合のPOPサー
バ4、変換システム管理用サーバ10、メール利用機器
2の各メールボックスの状態の遷移例を示す図である。
まず、図12の状態aは、メール利用機器2からの新着
メールの確認要求があり(ステップS1100)、この
場合には、利用者メールボックス13に何もメールが無
いので、そのことを示す情報が変換システム管理用サー
バ10に送信される。そして、この情報を受信(ステッ
プS1102)した同サーバ10が、POPメールボッ
クス11に電子メールA〜Cがある状態のPOPサーバ
4に対して、同サーバ4の現在のUIDLリストの取得
要求を送信(ステップS1104)した状態である。
【0209】状態bは、変換システム管理用サーバ10
が、POPサーバ4から電子メールA〜CのUIDLと
共に同メールA〜Cを取得(ステップS1106)した
状態であり、取得されたUIDLは、UIDL記憶部1
0gに、受信した時間の古い順に記憶されることになる
(ステップS1108)。状態cは、変換システム管理
用サーバ10が、新着メール判断部10jにおいて、電
子メールA〜Cを新着メールと判断して(ステップS1
112)メール利用機器2に送信し、同メールA〜Cが
メール利用機器2の利用者メールボックス13に格納さ
れた状態を示している。
【0210】状態dは、メール利用機器2とは別の機器
によってPOPメールボックス11の電子メールAとC
が削除され、Bだけが残っている状態を示している。状
態eは、再びメール利用機器2から新着メールの確認要
求があり(ステップS1100)、変換システム管理用
サーバ10は、最新のUIDLとしてメール利用機器2
から電子メールCのUIDLを受信し(ステップS11
02)、且つ、POPサーバ4に対して現在のUIDL
の取得要求を送信し(ステップS1104)、また、P
OPサーバ4のPOPメールボックス11には新しく電
子メールDが格納された状態を示している。
【0211】状態fは、変換システム管理用サーバ10
が、POPサーバ4の現在のUIDLと共に、メールD
を受信し(ステップS1106)て管理システムメール
ボックス12に格納した状態を示している。このとき、
メールDのUIDLをUIDL記憶部10gに、一番新
しいUIDLとして記憶する(ステップS1108)。
更に、POPサーバ4のPOPメールボックス11には
電子メールA及びCが無いので、最も古く連続している
電子メールAを変換システムメールボックス12から削
除している(ステップS1110)。
【0212】状態gは、変換システム管理用サーバ10
における新着メール判断部10jが、取得した電子メー
ルCのUIDLよりも新しいUIDLを持つ電子メール
Dを新着メールとして判断し(ステップS1112)、
そのメールをメール利用機器2に送信し、電子メールD
が利用者メールボックス13に格納された状態を示す。
以上が、新着メールの確認時の各サーバ及びメール利用
機器のメールボックスの状態遷移例である。
【0213】更に、変換システム管理用サーバ10は、
メール利用機器2との間の電子メールデータの送受信中
に、何らかの原因で回線が切断された場合に、回線の再
接続後に、切断直前の状態から継続して電子メールデー
タの送受信を行うことが可能な送受信継続機能を有して
いる。この送受信継続機能は、まず、変換システム管理
用サーバ10によって、メール利用機器2と、変換シス
テム管理用サーバ10との間のコネクションの確立の際
に、その接続情報を示すコネクション毎に異なるコネク
ションIDを発行してメール利用機器2に送信し、更
に、メール利用機器2及び変換システム管理用サーバ1
0において各自送信するデータパケットに対して、その
パケット毎に異なるトランザクションIDを含ませるこ
とで実現する。
【0214】つまり、メール利用機器2から変換システ
ム管理用サーバ10に電子メールデータを送信する場合
は、変換システム管理用サーバによって、まずその対象
となる電子メールデータ転送時のTCP/IPのセッシ
ョンに対するコネクションIDが発行され、メール利用
機器2へと送信される。更に、メール利用機器2は、電
子メールのデータパケット毎にそれぞれ異なるトランザ
クションIDを含ませて、そのパケットを変換システム
管理用サーバ10に送信する。これら、コネクションI
D及びトランザクションIDは、送受信継続機能を有効
にするために変換システム管理用サーバ10によって所
定の期間保持される。
【0215】そして、通信状態の悪化などにより、メー
ル利用機器2と変換システム管理用サーバ10との接続
が強制的に切断され、電子メールの転送が中断してしま
った場合に、回線の再接続後に、この場合は、メール利
用機器2から、まず、前回接続時に変換システム管理用
サーバ10から受信したコネクションIDを、同管理用
サーバ10に送信する。変換システム管理用サーバ10
は、このコネクションIDにより、どのセッションにお
ける電子メールの転送処理であるかを判別し、そのとき
に受信した最後のデータパケットに含まれるトランザク
ションIDをメール利用機器2に送信する。
【0216】メール利用機器2は、受信したトランザク
ションIDから、前回のセッションにおいて、電子メー
ルのデータをどこまで送信したかを判断できるので、そ
の続きからデータパケットの送信を行う。以上が、メー
ル利用機器2から変換システム管理用サーバ10への電
子メール送信途中の回線断における送受信継続機能の動
作の説明である。更に、変換システム管理用サーバ10
からメール利用機器2への電子メールの送信途中に回線
が切断された場合の送受信継続機能の動作を説明する。
【0217】この場合は、メール利用機器2と変換シス
テム管理用サーバ10とのコネクションが開設すると、
まず、変換システム管理用サーバ10からメール利用機
器2へとコネクションIDが送信される。そして、変換
システム管理用サーバ10は、電子メールのデータパケ
ット毎ににトランザクションIDを発行し、このIDを
含むデータパケットをメール利用機器2に送信する。こ
の送信途中において、通信状態の悪化などにより、メー
ル利用機器2と変換システム管理用サーバ10との接続
が強制的に切断され、電子メールの転送が中断してしま
った場合に、回線の再接続後に、この場合は、メール利
用機器2から、まず、前回接続時に変換システム管理用
サーバ10から受信したコネクションID及び最後に受
信したデータパケットに含まれるトランザクションID
を、同サーバ10に送信する。
【0218】変換システム管理用サーバ10は、受信し
たコネクションIDによって、どのセッションにおける
メールの送信処理かを判断し、同じく受信したトランザ
クションIDによって、対応する電子メールのデータを
どこまで送信したかを判断して、その続きからデータパ
ケットの送信を再開する。以上が、変換システム管理用
サーバ10からメール利用機器2への電子メール送信途
中の回線断における送受信継続機能の動作の説明であ
る。
【0219】以上、本発明に係るメール転送プロトコル
変換システムの第3の実施の形態の説明をしたが、転送
効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用機器
2とPOPサーバ4との間の電子メールの受信処理にお
いて、変換システム管理用サーバ10を介して、上記コ
ネクション接続要求900〜コネクション切断要求95
6までの受信シーケンスを用いることで、メール利用機
器2が直接POPサーバ4から電子メールを受信した場
合に発生するコネクション接続要求906〜TOPコマ
ンド926に対するOKレスポンス及びデータ928ま
でのシーケンス処理と、RETRコマンド934の送信
〜DELEコマンド938に対するOKレスポンス94
0までのシーケンス処理及びQUITコマンド950と
これに対するOKレスポンス952のシーケンス処理
を、変換システム管理用サーバ10に行わせ、メール利
用機器2と、変換システム管理用サーバ10との間で
は、コネクション接続要求900、OKレスポンス90
2、送信開始要求904、受信開始応答930、データ
受信要求932、電子メールのデータ送信942、必要
な場合にデータ受信応答944、受信終了要求948、
受信終了応答954及びコネクション切断要求956の
シーケンス処理を行うことで、メール利用機器2が、P
OPサーバ4から電子メールを受信する際のデータの転
送量を低減させることが可能となる。
【0220】また、電子メールの送受信を1回のコネク
ション接続で実行可能とし、且つ、下位のプロトコルに
おけるデータ送受信に用いる通信ポートを1つにしたこ
とにより、送信と受信をそれぞれのコマンドで、且つ、
それぞれのポートで分けて処理をする際に個別に発生す
るデータの転送量1つにまとめることができるので、重
複する部分のデータ転送を削ることが可能となる。ま
た、新着メールの確認の際に、メール利用機器2と変換
システム管理用サーバ10との間のデータ通信における
下位のプロトコルにUDPを用い、POPサーバ4との
新着メールの確認処理を変換システム管理用サーバ10
に行わせることにより、コネクションの確立時に発生す
る送受信データを削ることができ、新着メールの確認時
に発生するデータ量の低減に役立つ。
【0221】また、新着メールの確認において、図11
に示すフローチャートの方法によってメール利用機器2
からは、最新のUIDLを変換システム管理用サーバ1
0に送信するだけで、新着メールの判断できるようにし
たことで、メール利用機器2は新着メールを確認するの
に、全てのUIDLを送信する必要がないので、新着メ
ールの確認時に発生するデータ転送量の低減に役立つ。
また、メール利用機器2と変換システム管理用サーバ1
0との間の電子メールデータの送受信において、送受信
の途中で回線が切断されてしまった場合に、再接続後に
途中から継続して送受信できるようにしたので、初めか
ら送受信をやり直す必要が無くなり、無駄なデータの転
送を省くのに役立つ。
【0222】ここで、図1の受信専用のメール転送プロ
トコル変換システム1は、請求項8乃至請求項37、請
求項43、44記載のメール転送プロトコル変換システ
ムに対応し、受信用変換システム管理用サーバ3は、請
求項8、請求項45乃至請求項66、請求項73、7
4、82に記載の変換システム管理用サーバに対応し、
図6の送信専用のメール転送プロトコル変換システム5
は、請求項30乃至請求項44記載のメール転送プロト
コル変換システムに対応し、送信用変換システム管理用
サーバ6は、請求項30、請求項67乃至請求項74、
請求項104記載の変換システム管理用サーバに対応
し、図8のメール転送プロトコル変換システム8は、請
求項1乃至請求項7及び請求項9乃至請求項37、請求
項43、44記載のメール転送プロトコル変換システム
に対応し、変換システム管理用サーバ10は、請求項3
8乃至請求項44及び請求項46乃至請求項66、請求
項73、74記載の変換システム管理用サーバに対応
し、本文中の専用のソフトウェアは、請求項8乃至請求
項30記載のメール利用機器制御用プログラムに対応す
る。
【0223】なお、上記第1の実施の形態において、受
信条件記憶部3bに受信条件を記憶するようにして、受
信する電子メール全てに受信条件を適用するようにして
いるが、これに限らず、メール利用機器側で受信毎に受
信条件を設定するようにしても良い。また、上記第1の
実施の形態において、受信条件を専用のメールやWeb
ページによって設定するようにしているが、これに限ら
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で受信条件の設定は
どのような方法を用いても良い。
【0224】また、上記第1乃至第3の実施の形態にお
いては、転送効率改善プロトコル形式を異なるプロトコ
ル形式に変換し、又は、異なるプロトコル形式を転送効
率改善プロトコル形式に変換して電子メールの送受信を
行う説明のみをしているが、異なるプロトコル間の電子
メールの送受信だけではなく、転送効率改善プロトコル
形式同士の電子メールの送受信を行うようにしても良
い。また、上記第1乃至第3の実施の形態においては、
SMTPサーバへの電子メールの送信、POPサーバか
らの電子メールの受信においてメール転送プロトコル変
換システムを適用しているが、これに限らず、別のプロ
トコル形式を利用しているメールサーバとの電子メール
の送受信においても適用して構わない。
【0225】また、上記第2及び第3の実施の形態にお
いては、変換システム管理用サーバを介したSMTPサ
ーバへの送信シーケンス及びPOPサーバからの受信シ
ーケンスとして、図7に示す送信シーケンス及び図9に
示す受信シーケンスを説明したが、この電子メールの送
受信シーケンスの簡略化は、対象がSMTP、POPに
限らずに、別のプロトコル形式を利用しているメールサ
ーバに対してもそのプロトコル形式に合わせたシーケン
スを用意しておき、メール利用機器からの電子メールの
受信要求、又は、送信要求があったときに、その対象の
プロトコル形式を判別し、適切な簡略化シーケンスを選
択して電子メールの送受信を行うようにするなど、色々
なプロトコル形式に対応するようにして良い。
【0226】請求項の記載に関し、本発明は更に以下の
態様を取り得る。 (1)前記転送効率改善プロトコル形式変換手段は、電
子メールの受信元である異なるプロトコル形式を利用し
ている複数のメールシステムからの電子メールの受信処
理において、前記各異なるプロトコル形式用の電子メー
ルの受信手順の記憶された受信手順記憶部と、前記メー
ル利用機器から電子メールの受信要求があった場合に、
その受信元のメールシステムが利用しているプロトコル
形式の情報も受信し、当該情報に基づいて、前記受信手
順記憶部から対応するプロトコル形式に最適な電子メー
ルの受信手順を選択して、その受信手順に基づいて受信
処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
ずれかに記載のメール転送プロトコル変換システム。
【0227】(2)前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、電子メールの受信元である異なるプロトコル
形式を利用している複数のメールシステムからの新着メ
ールの確認処理において、前記各異なるプロトコル形式
用の電子メールの新着メール確認手順の記憶された新着
メール確認手順記憶部と、前記メール利用機器から、新
着メールの確認要求があった場合に、その受信元のメー
ルシステムが利用しているプロトコル形式の情報も受信
し、当該情報に基づいて、前記新着メール確認手順記憶
部から対応するプロトコル形式に最適な新着メール確認
手順を選択して、その新着メール確認手順に基づいて新
着メールの確認処理を行うことを特徴とする請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載のメール転送プロトコル変
換システム。
【0228】(3)前記送信先メールプロトコル形式変
換手段は、電子メールの送信先である異なるプロトコル
形式を利用している複数のメールシステムへの電子メー
ルの送信処理において、前記各異なるプロトコル形式用
の電子メールの送信手順の記憶された送信手順記憶部
と、前記メール利用機器から、電子メールの送信要求が
あった場合に、その送信先のメールシステムが利用して
いるプロトコル形式の情報も受信し、当該情報に基づい
て、前記送信手順記憶部から対応するプロトコル形式に
最適な送信手順を選択して、その送信手順に基づいて電
子メールの送信処理を行うことを特徴とする請求項1乃
至請求項3、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の
メール転送プロトコル変換システム。
【0229】(4)前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、電子メールの受信元である異なるプロトコル
形式を利用している複数のメールシステムからの電子メ
ールの受信処理において、前記各異なるプロトコル形式
用の電子メールの受信手順の記憶された受信手順記憶部
と、前記メール利用機器から電子メールの受信要求があ
った場合に、その受信元のメールシステムが利用してい
るプロトコル形式の情報も受信し、当該情報に基づい
て、前記受信手順記憶部から対応するプロトコル形式に
最適な電子メールの受信手順を選択して、その受信手順
に基づいて受信処理を行うことを特徴とする請求項32
乃至請求項61のいずれかに記載の変換システム管理用
サーバ。
【0230】(5)前記転送効率改善プロトコル形式変
換手段は、電子メールの受信元である異なるプロトコル
形式を利用している複数のメールシステムからの新着メ
ールの確認処理において、前記各異なるプロトコル形式
用の電子メールの新着メール確認手順の記憶された新着
メール確認手順記憶部と、前記メール利用機器から、新
着メールの確認要求があった場合に、その受信元のメー
ルシステムが利用しているプロトコル形式の情報も受信
し、当該情報に基づいて、前記新着メール確認手順記憶
部から対応するプロトコル形式に最適な新着メール確認
手順を選択して、その新着メール確認手順に基づいて新
着メールの確認処理を行うことを特徴とする請求項32
乃至請求項61のいずれかに記載の変換システム管理用
サーバ。
【0231】(6)前記送信先メールプロトコル形式変
換手段は、電子メールの送信先である異なるプロトコル
形式を利用している複数のメールシステムへの電子メー
ルの送信処理において、前記各異なるプロトコル形式用
の電子メールの送信手順の記憶された送信手順記憶部
と、前記メール利用機器から、電子メールの送信要求が
あった場合に、その送信先のメールシステムが利用して
いるプロトコル形式の情報も受信し、当該情報に基づい
て、前記送信手順記憶部から対応するプロトコル形式に
最適な送信手順を選択して、その送信手順に基づいて電
子メールの送信処理を行うことを特徴とする請求項32
乃至請求項39及び請求項62乃至請求項69のいずれ
かに記載の変換システム管理用サーバ。
【0232】(7)前記転送効率改善プロトコル形式変
換ステップにおいては、電子メールの受信元である異な
るプロトコル形式を利用している複数のメールシステム
からの電子メールの受信処理において、前記メール利用
機器から電子メールの受信要求があった場合に、その受
信元のメールシステムが利用しているプロトコル形式の
情報も受信し、当該情報に基づいて、前記各異なるプロ
トコル形式用の電子メールの受信手順の記憶された受信
手順記憶部から対応するプロトコル形式に最適な電子メ
ールの受信手順を選択して、その受信手順に基づいて受
信処理を行うことを特徴とする請求項70乃至請求項9
9のいずれかに記載の変換システム制御用プログラム。
【0233】(8)前記転送効率改善プロトコル形式変
換ステップにおいては、電子メールの受信元である異な
るプロトコル形式を利用している複数のメールシステム
からの新着メールの確認処理において、前記メール利用
機器から、新着メールの確認要求があった場合に、その
受信元のメールシステムが利用しているプロトコル形式
の情報も受信し、当該情報に基づいて、前記各異なるプ
ロトコル形式用の電子メールの新着メール確認手順の記
憶された新着メール確認手順記憶部から対応するプロト
コル形式に最適な新着メール確認手順を選択して、その
新着メール確認手順に基づいて新着メールの確認処理を
行うことを特徴とする請求項70乃至請求項99のいず
れかに記載の変換システム制御用プログラム。
【0234】(9)前記送信先メールプロトコル形式変
換ステップにおいては、電子メールの送信先である異な
るプロトコル形式を利用している複数のメールシステム
への電子メールの送信処理において、前記メール利用機
器から、電子メールの送信要求があった場合に、その送
信先のメールシステムが利用しているプロトコル形式の
情報も受信し、当該情報に基づいて、前記各異なるプロ
トコル形式用の電子メールの送信手順の記憶された送信
手順記憶部から対応するプロトコル形式に最適な送信手
順を選択して、その送信手順に基づいて電子メールの送
信処理を行うことを特徴とする請求項75乃至請求項8
2及び請求項100乃至請求項107のいずれかに記載
の変換システム制御用プログラム。
【0235】(10)前記送信先メールプロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用し
ているメール利用機器によってデータが圧縮された電子
メールを受信した場合に、その圧縮されたデータを圧縮
前の状態に復元するメールデータ復元部を備えることを
特徴とする請求項1乃至請求項3、請求項(1)乃至
(3)のいずれかに記載のメール転送プロトコル変換シ
ステム。 (11)前記送信先メールプロトコル形式変換手段は、
前記メールデータ復元部が復元可能な圧縮形式を示す情
報を、前記送信元のメール利用機器に通知する圧縮形式
通知部を備えることを特徴とする請求項(1)乃至請求
項(3)、請求項(10)のいずれかに記載のメール転
送プロトコル変換システム。
【0236】(12)前記送信先メールプロトコル形式
変換手段は、前記メール利用機器から送られてきた電子
メールのデータを、送信先のメールシステムが利用可能
なエンコード方式でエンコードするメールデータエンコ
ード部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
3、請求項(1)乃至請求項(3)、(10)、(1
1)のいずれかに記載のメール転送プロトコル変換シス
テム。 (13)前記送信先メールプロトコル形式変換手段は、
前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメール利用
機器からの電子メールの受信処理において、データ通信
におけるTCP(Transmission Control Protocol)/
IP(InternetProtocol)のセッションを管理するため
のコネクションIDを前記メール利用機器に送信し、メ
ール受信単位を管理するためのトランザクションIDを
前記メール利用機器から受信し、前記電子メールの受信
途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、前記コネ
クションID及び前記トランザクションIDに基づいて
前記受信途中から継続して前記電子メールの受信処理を
行うようになっていることを特徴とする請求項1乃至請
求項3、請求項(1)乃至請求項(3)、請求項(1
0)乃至請求項(12)のいずれかに記載のメール転送
プロトコル変換システム。
【0237】(14)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用し
ている前記メール利用機器と、アプリケーション層のプ
ロトコルにPOP(Post Office Protocol)形式を利用
しているメールシステムとの間の電子メールの受信処理
として、前記メール利用機器からのコネクション接続要
求に対する接続が完了したことを示す接続完了応答を行
い、前記メール利用機器からの受信開始要求を受信し、
受信元のメールシステム管理用サーバに対して、前記P
OP形式に基づいた接続処理を行い、前記メール利用機
器に前記受信開始要求に対する受信開始を示す受信開始
応答を行い、前記メール利用機器からの電子メールのデ
ータ受信要求を受信し、前記メールシステム管理用サー
バとの間で、前記POP形式に基づいた前記データの受
信処理を行い、前記メールシステム管理用サーバからの
前記データの受信が完了すると、前記メール利用機器に
当該データの送信を行い、前記メール利用機器からのデ
ータ受信応答を受信する毎に、当該メール利用機器に対
して、受信した分の電子メールデータの送信を行い、前
記メール利用機器からの受信終了要求を受信して、前記
メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形式
に基づいたコネクション切断処理を行い、前記メールシ
ステム管理用サーバとのコネクションが切断すると、前
記メール利用機器に受信終了要求に対する受信が終了し
たことを示す受信終了応答を行い、前記メール利用機器
からのコネクション切断要求を受信し、当該メール利用
機器との間のコネクションの切断を行うことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4、請求項(1)乃至請求項
(3)、請求項(10)乃至請求項(13)のいずれか
に記載のメール転送プロトコル変換システム。
【0238】(15)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用し
ている前記メール利用機器と、アプリケーション層のプ
ロトコルにPOP(Post Office Protocol)形式を利用
しているメールシステムとの間の新着メールの確認処理
として、前記メール利用機器とのデータ通信に、トラン
スポート層のプロトコルとしてUDP(User Datagram
Protocol)を用い、前記メール利用機器からの受信開始
要求を受信し、前記メールシステム管理用サーバに対し
て、前記POP形式に基づいた新着メールの確認処理を
行い、前記メールシステム管理用サーバからのメール情
報を受信し、前記メール利用機器にその情報を送信する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4、請求項(1
0)乃至請求項(14)のいずれかに記載のメール転送
プロトコル変換システム。
【0239】(16)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、電子メールを受信した場合に、その送信先
のメール利用機器において復元可能な形式で前記電子メ
ールのデータを圧縮するメールデータ圧縮部を備えるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4、請求項(1)乃
至請求項(3)、請求項(10)乃至請求項(15)の
いずれかに記載のメール転送プロトコル変換システム。 (17)前記転送効率改善プロトコル形式変換手段は、
所定のエンコード方式によってデータがエンコードされ
た電子メールを受信した場合に、そのデータをデコード
するメールデータデコード部を備えることを特徴とする
請求項1乃至請求項4、請求項(1)乃至請求項
(3)、請求項(10)乃至請求項(16)のいずれか
に記載のメール転送プロトコル変換システム。
【0240】(18)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、アプリケーション層のプロトコルにPOP
(Post Office Protocol)形式を利用しているメールシ
ステム管理用サーバから、そのサーバの管理するメール
ボックスに蓄積された電子メールのUIDL(Unique I
D Listing)を取得して、前記メールシステム管理用サ
ーバ及び前記メールボックスの組み合わせ毎に、前記電
子メールのUIDLを記憶するUIDL記憶部と、前記
転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール利用
機器との間のデータ通信に、トランスポート層のプロト
コルとしてUDP(User Datagram Protocol)を用い、
前記メール利用機器からの新着メールの確認要求時に、
当該メール利用機器の有する最新のUIDLを取得し
て、そのUIDLと、前記UIDL記憶部の記憶内容
と、前記メールシステム管理用サーバにおけるそのとき
のUIDLとに基づいて新着メールの有無の判断を行う
新着メール判断部と、を備えることを特徴とする請求項
1乃至請求項4、請求項(1)乃至請求項(3)、請求
項(10)乃至請求項(17)のいずれかに記載のメー
ル転送プロトコル変換システム。
【0241】(19)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用す
るメール利用機器からの新着メールの確認要求に対し
て、対応するメールシステムからの電子メールを受信し
て記憶する受信メール記憶部と、前記受信メール記憶部
に記憶された、メール本文と、少なくとも1以上の添付
ファイルとから成る電子メールに対して、前記メール本
文と、前記添付ファイルとを区分するメールパート区分
部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
4、請求項(1)乃至請求項(3)、請求項(10)乃
至請求項(18)のいずれかに記載のメール転送プロト
コル変換システム。
【0242】(20)前記メールパート区分部は、前記
電子メールに複数のテキスト形式部分が存在するとき
に、当該電子メールファイルの表示内容のうち最も先頭
に近いテキスト形式部分をメール本文として区分するよ
うになっていることを特徴とする請求項(19)記載の
メール転送プロトコル変換システム。 (21)前記メールパート区分部は、階層化された前記
電子メールに複数のテキスト形式部分が存在するとき
に、最も浅い階層のテキストから成るパートをメール本
文として区分するようになっていることを特徴とする請
求項(19)又は請求項(20)記載のメール転送プロ
トコル変換システム。
【0243】(22)前記メールパート区分部は、互い
に同じ内容の複数のテキスト形式部分を有する電子メー
ルに対して、そのうちの1つのみをメール本文として区
分するようになっていることを特徴とする請求項(1
9)乃至請求項(21)のいずれかに記載のメール転送
プロトコル変換システム。 (23)前記転送効率改善プロトコル形式変換手段は、
前記転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール
利用機器によって、前記電子メール毎、あるいは、区分
された前記パート毎に受信する内容を指定することが可
能な受信メール指定部を備え、当該指定された内容を、
前記メール利用機器に送信するようになっていることを
特徴とする請求項(19)乃至請求項(22)のいずれ
かに記載のメール転送プロトコル変換システム。
【0244】(24)前記転送効率改善プロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用し
ているメール利用機器によって前記電子メールの受信条
件を設定可能な受信条件設定部と、前記受信条件に基づ
いた送信処理を行う条件メール送信処理部と、を備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4、請求項(1)
乃至請求項(3)、請求項(10)乃至請求項(23)
のいずれかに記載のメール転送プロトコル変換システ
ム。
【0245】(25)前記受信条件は、受信するメール
本文の受信データサイズであり、この条件に対する前記
送信処理は、前記データサイズ以下のメール本文のデー
タは送信し、受信するメール本文が前記データサイズを
超えている場合は、超えた分のデータを削除することで
あることを特徴とする請求項(24)記載のメール転送
プロトコル変換システム。 (26)前記受信条件は、受信するメール本文の行数で
あり、この条件に対する前記送信処理は、前記行数以下
のメール本文のデータは送信し、受信するメール本文が
前記行数を超えている場合は、超えた分のデータを削除
することであることを特徴とする請求項(25)記載の
メール転送プロトコル変換システム。
【0246】(27)前記受信条件は、受信する添付フ
ァイルの受信データサイズであり、この条件に対する前
記送信処理は、前記データサイズ以下の添付ファイルは
送信し、受信する添付ファイルが前記データサイズを超
えている場合は、その添付ファイルの情報の一部を残
し、当該ファイルを削除することであることを特徴とす
る請求項(25)乃至請求項(26)のいずれかに記載
のメール転送プロトコル変換システム。
【0247】(28)添付ファイルとして画像データが
添付されている場合に、前記受信条件は、前記メール利
用機器における画像の表示可能サイズであり、この条件
に対する前記送信処理は、前記表示可能サイズ以下の画
像データはそのまま送信し、前記画像データが前記表示
可能サイズを超えている場合は、その画像データの画像
サイズを前記表示可能サイズ以下に変換した後で送信す
ることであることを特徴とする請求項(25)乃至請求
項(27)のいずれかに記載のメール転送プロトコル変
換システム。
【0248】(29)添付ファイルとして画像データが
添付されている場合に、前記受信条件は、前記メール利
用機器における画像の表示可能色数であり、この条件に
対する前記送信処理は、前記表示可能色数以下の画像デ
ータはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能
色数を超えている場合は、その画像の色数を前記表示可
能色数以下に減色した後で送信することであることを特
徴とする請求項(25)乃至請求項(28)のいずれか
に記載のメール転送プロトコル変換システム。
【0249】(30)前記受信条件は、前記メール利用
機器における利用可能なファイルフォーマットであり、
この条件に対する前記送信処理は、前記利用可能なフォ
ーマットの添付ファイルはそのまま送信し、前記添付フ
ァイルが利用不可能なフォーマットである場合は、前記
添付ファイルのフォーマットを前記利用可能なフォーマ
ットに変換した後で送信することであることを特徴とす
る請求項(25)乃至請求項(29)のいずれかに記載
のメール転送プロトコル変換システム。
【0250】(31)前記受信条件は、受信を拒否する
送信者のメールアドレスであり、この条件に対する前記
送信処理は、前記メールアドレス以外からの電子メール
のみを送信することであることを特徴とする請求項(2
5)乃至請求項(30)のいずれかに記載のメール転送
プロトコル変換システム。 (32)前記受信条件は、受信を許可する送信者のメー
ルアドレスであり、この条件に対する前記送信処理は、
前記メールアドレスからの電子メールのみを送信するこ
とであることを特徴とする請求項(25)乃至請求項
(31)のいずれかに記載のメール転送プロトコル変換
システム。
【0251】(33)前記受信条件は、電子メールの重
要さの程度を示す数値であることを特徴とする請求項
(25)乃至請求項(32)のいずれかに記載のメール
転送プロトコル変換システム。 (34)前記転送効率改善プロトコル形式変換手段は、
前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメール利用
機器への電子メールの送信処理において、データ通信に
おけるTCP(Transmission Control Protocol)/I
P(Internet Protocol)のセッションを管理するため
のコネクションID及びメール送信単位を管理するため
のトランザクションIDを前記メール利用機器に送信
し、前記電子メールの送信途中に前記メール利用機器と
の通信が断絶する状態が発生した場合に、通信復旧後
に、前記コネクションID及び前記トランザクションI
Dに基づいて前記送信途中から継続して前記電子メール
の送信処理を行うようになっていることを特徴とする請
求項1乃至請求項4、請求項(1)乃至請求項(3)、
請求項(10)乃至請求項(33)のいずれかに記載の
メール転送プロトコル変換システム。
【0252】(35)前記送信先メールプロトコル形式
変換手段は、前記メールデータ復元部が復元可能な圧縮
形式を示す情報を、前記送信元のメール利用機器に通知
する圧縮形式通知部を備えることを特徴とする請求項7
記載のメール転送プロトコル変換システム。 (36)前記送信先メールプロトコル形式変換手段は、
前記メール利用機器から送られてきた電子メールのデー
タを、送信先のメールシステムが利用可能なエンコード
方式でエンコードするメールデータエンコード部を備え
ることを特徴とする請求項5乃至請求項7、請求項(3
5)のいずれかに記載のメール転送プロトコル変換シス
テム。
【0253】(37)前記送信先メールプロトコル形式
変換手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用し
たメール利用機器からの電子メールの受信処理におい
て、データ通信におけるTCP(Transmission Control
Protocol)/IP(InternetProtocol)のセッション
を管理するためのコネクションIDを前記メール利用機
器に送信し、メール受信単位を管理するためのトランザ
クションIDを前記メール利用機器から受信し、前記電
子メールの受信途中に通信が断絶する状態が発生した場
合に、前記コネクションID及び前記トランザクション
IDに基づいて前記受信途中から継続して前記電子メー
ルの受信処理を行うようになっていることを特徴とする
請求項5乃至請求項7、請求項(36)のいずれかに記
載のメール転送プロトコル変換システム。
【0254】(38)前記転送効率改善プロトコル形式
の電子メールを利用している前記メール利用機器と、前
記変換システム管理用サーバとの間の電子メールの通信
処理は、特定のビットパターンによって構成されたコマ
ンドに基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至
請求項7、請求項(10)乃至請求項(37)のいずれ
かに記載のメール転送プロトコル変換システム。 (39)前記変換システム管理用サーバと、前記転送効
率改善プロトコル形式を利用するメール利用機器との間
で、バイナリデータを含む電子メールの通信処理が可能
なことを特徴とする請求項1乃至請求項7、請求項(1
0)乃請求項(38)のいずれかに記載のメール転送プ
ロトコル変換システム。
【0255】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るメー
ル転送プロトコル変換システムによれば、変換システム
管理用サーバにおいて、異なるプロトコルを利用してい
るメールシステムからの電子メールを、そのプロトコル
を、転送効率改善プロトコルへと変換して送信先のメー
ル利用機器に転送し、逆に、転送効率改善プロトコルに
よって転送されてきた電子メールを、その送信先のメー
ルシステムの利用しているプロトコルに変換して転送す
るようになっているので、メール利用機器が電子メール
の送受信を行う際に発生する転送データ量を低減するこ
とが可能となり、特に、携帯電話等のモバイル機器によ
るデータパケット量による従量課金制における通信にか
かる料金を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メール転送プロトコル変換システムをPOPサ
ーバからの電子メールの受信処理に適用した場合の構成
を示すブロック図である。
【図2】SMTP形式やPOP形式において利用される
コマンドと、変換システム管理用サーバ3で利用される
転送効率改善プロトコル形式におけるコマンドの一例を
示す図である。
【図3】MIMEエンコードされた添付ファイルのデー
タ及びそれをデコードした場合のバイナリデータを示す
図である。
【図4】受信メールデータのパート区分及びデータの取
捨選択の一例を示す図である。
【図5】図5(a)は、設定可能な受信条件の一覧を示
す図であり、図5(b)は、受信条件の設定例1を示す
図であり、図5(c)は、受信条件の設定例2を示す図
である。
【図6】メール転送プロトコル変換システムをSMTP
サーバへの電子メールの送信処理に適用した場合の構成
を示すブロック図である。
【図7】メール送信シーケンスを示す図である。
【図8】メール転送プロトコル変換システムをSMTP
サーバへの電子メールの送信処理及びPOPサーバから
の電子メールの受信処理に適用した場合の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】電子メールの受信シーケンスを示す図である。
【図10】新着メール確認シーケンスを示す図である。
【図11】新着メールの判断処理を示すフローチャート
である。
【図12】新着メール確認処理及び新着メールの受信処
理を実行した場合のPOPサーバ4、変換システム管理
用サーバ10、メール利用機器2の各メールボックスの
状態の遷移を示す図である。
【符号の説明】
1 受信専用のメール転送プロトコル変
換システム 2 メール利用機器 3 受信用変換システム管理用サーバ 4 POPサーバ 5 送信専用のメール転送プロトコル変
換システム 6 送信用変換システム管理用サーバ 7 SMTPサーバ 8 メール転送プロトコル変換システム 10 変換システム管理用サーバ 11 POPメールボックス 12 管理システムメールボックス 13 利用者メールボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 徹哉 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 山下 哲也 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 近田 倫康 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 小野 哲 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コムウェア株式会社内 (72)発明者 為近 光弘 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コムウェア株式会社内 (72)発明者 木村 文則 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 小林 大 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K030 HA06 JA07 KA01 KA06 LB15 LE11 (54)【発明の名称】 メール転送プロトコル変換システム、変換システム管理用サーバ、変換システム制御用プログラ ム及びこのプログラムの記憶された記憶媒体、並びに、メール利用機器、メール利用機器制御用 プログラム

Claims (110)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のメールシステムが利用しているプ
    ロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル
    形式を、他方のメールシステムが利用している別のプロ
    トコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメー
    ル転送プロトコル変換システムであって、 自システムを管理するための変換システム管理用サーバ
    と、前記メールシステムを管理するためのメールシステ
    ム管理用サーバと、自システム利用者の管理下にあるメ
    ール利用機器とが通信可能に接続され、 前記変換システム管理用サーバは、所定のプロトコル形
    式で転送されてきた電子メールのプロトコル形式を、転
    送効率の改善された転送効率改善プロトコル形式に変換
    して、前記電子メールを当該プロトコル形式を利用して
    いる送信先のメール利用機器に転送する転送効率改善プ
    ロトコル形式変換手段と、 前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
    メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
    利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
    ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換手段と、
    を備えることを特徴とするメール転送プロトコル変換シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記送信先メールプロトコル形式変換手
    段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用している
    前記メール利用機器からの、アプリケーション層のプロ
    トコルにSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
    形式を利用しているメールシステムへの電子メールの送
    信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションを切断す
    ることを特徴とする請求項1記載のメール転送プロトコ
    ル変換システム。
  3. 【請求項3】 前記変換システム管理用サーバは、前記
    転送効率改善プロトコル形式を利用している前記メール
    利用機器との間の電子メールの送信処理及び受信処理に
    おいて、送信処理と受信処理とを1回のコネクション接
    続で行うためのコマンドを備え、当該コマンドを前記メ
    ール利用機器から受信すると、前記変換システム管理用
    サーバと前記メール利用機器との間の前記電子メールの
    送受信処理を1回のコネクション接続で行うことを特徴
    とする請求項1記載のメール転送プロトコル変換システ
    ム。
  4. 【請求項4】 一方のメールシステムが利用しているプ
    ロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル
    形式を、他方のメールシステムが利用している別のプロ
    トコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメー
    ル転送プロトコル変換システムであって、 自システムを管理するための変換システム管理用サーバ
    と、前記メールシステムを管理するためのメールシステ
    ム管理用サーバと、自システム利用者の管理下にあるメ
    ール利用機器とが通信可能に接続され、 前記変換システム管理用サーバは、所定のプロトコル形
    式で転送されてきた電子メールのプロトコル形式を、転
    送効率の改善された転送効率改善プロトコル形式に変換
    して、前記電子メールを当該プロトコル形式を利用して
    いる送信先のメール利用機器に転送する転送効率改善プ
    ロトコル形式変換手段を備えることを特徴とするメール
    転送プロトコル変換システム。
  5. 【請求項5】 一方のメールシステムが利用しているプ
    ロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル
    形式を、他方のメールシステムが利用している別のプロ
    トコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメー
    ル転送プロトコル変換システムであって、 自システムを管理するための変換システム管理用サーバ
    と、前記メールシステムを管理するためのメールシステ
    ム管理用サーバと、自システム利用者の管理下にあるメ
    ール利用機器とが通信可能に接続され、 前記変換システム管理用サーバは、前記転送効率改善プ
    ロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル
    形式を、送信先のメールシステムが利用しているプロト
    コル形式に変換して、前記電子メールを転送する送信先
    メールプロトコル形式変換手段を備えることを特徴とす
    るメール転送プロトコル変換システム。
  6. 【請求項6】 前記送信先メールプロトコル形式変換手
    段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用している
    前記メール利用機器と、アプリケーション層のプロトコ
    ルにSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)形式
    を利用しているメールシステムとの間の電子メールの送
    信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションを切断す
    ることを特徴とする請求項5記載のメール転送プロトコ
    ル変換システム。
  7. 【請求項7】 前記送信先メールプロトコル形式変換手
    段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用している
    メール利用機器によってデータが圧縮された電子メール
    を受信した場合に、その圧縮されたデータを圧縮前の状
    態に復元するメールデータ復元部を備えることを特徴と
    する請求項5又は請求項6記載のメール転送プロトコル
    変換システム。
  8. 【請求項8】 一方のメールシステムが利用しているプ
    ロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコル
    形式を、他方のメールシステムが利用している別のプロ
    トコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメー
    ル転送プロトコル変換システムにおいて、 自システムを管理するための変換システム管理用サーバ
    と、前記メールシステムを管理するためのメールシステ
    ム管理用サーバと、それぞれ通信可能に接続された自シ
    ステム利用者の管理下にあるメール利用機器を制御する
    メール利用機器制御用プログラムであって、 前記変換システム管理用サーバとの間で、転送効率の改
    善された転送効率改善プロトコル形式によって電子メー
    ルを送受信するステップを備えることを特徴とするメー
    ル利用機器制御用プログラム。
  9. 【請求項9】 前記ステップにおいては、前記変換シス
    テム管理用サーバを介してのアプリケーション層のプロ
    トコルにSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
    形式を利用しているメールシステムへの電子メールの送
    信処理として、 前記変換システム管理用サーバに対してコネクション接
    続要求を送信し、前記変換システム管理用サーバから前
    記コネクション接続要求に対する接続が完了したことを
    示す接続完了応答の受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して送信開始要求を
    送信し、前記変換システム管理用サーバから前記送信開
    始要求に対する送信開始を示す送信開始応答の受信を行
    い、 前記変換システム管理用サーバに対して電子メールのデ
    ータを送信し、前記変換システム管理用サーバから前記
    データの送信完了応答の受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して前記データの送
    信終了要求を送信し、前記変換システム管理用サーバか
    ら前記送信終了要求に対する応答の受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対してコネクション切
    断要求を送信し、前記変換システム管理用サーバから当
    該コネクション接続要求に対する応答の受信を行うこと
    を特徴とする請求項8記載のメール利用機器制御用プロ
    グラム。
  10. 【請求項10】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバに対して送信処理と受信処理とを1
    回のコネクション接続で行うためのコマンドを送信し、
    前記変換システム管理用サーバとの間で、前記電子メー
    ルの送受信処理を1回のコネクション接続で行うことを
    特徴とする請求項8又は請求項9記載のメール利用機器
    制御用プログラム。
  11. 【請求項11】 前記ステップにおいては、前記電子メ
    ールの圧縮処理を行うことを特徴とする請求項8乃至請
    求項10のいずれかに記載のメール利用機器制御用プロ
    グラム。
  12. 【請求項12】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバから当該変換システム管理用サーバ
    において復元することが可能な圧縮形式の情報を受信
    し、この情報に基づいて圧縮処理を行うことを特徴とす
    る請求項11記載のメール利用機器制御用プログラム。
  13. 【請求項13】 前記ステップにおいては、圧縮前後の
    電子メールのデータ量を比較し、圧縮前のデータ量より
    も圧縮後のデータ量の方が少ないときに、前記電子メー
    ルデータの圧縮処理を行うことを特徴とする請求項11
    又は請求項12記載のメール利用機器制御用プログラ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバに対する電子メールの送信におい
    て、当該変換システム管理用サーバからTCP/IP
    (Transmission Control Protocol/Internet Protoco
    l)のセッションを管理するためのコネクションIDの
    受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して、メール送信単
    位を管理するためのトランザクションIDの送信を行
    い、 前記電子メールの送信途中に通信が断絶する状態が発生
    したときに、前記変換システム管理用サーバに対して前
    記コネクションIDの送信を行い、前記送信途中から継
    続して前記電子メールの送信を行うようになっているこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記
    載のメール利用機器制御用プログラム。
  15. 【請求項15】 前記ステップにおいては、アプリケー
    ション層のプロトコルにPOP(Post Office Protoco
    l)形式を利用しているメールシステムからの電子メー
    ルの受信処理として、 前記変換変換システム管理用サーバに対してコネクショ
    ン接続要求の送信を行い、 前記変換システム管理用サーバからのコネクションの接
    続が完了したことを示す接続完了応答の受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して受信開始要求の
    送信を行い、 前記変換システム管理用サーバから受信開始を示す受信
    開始応答の受信を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して電子メールのデ
    ータ受信要求の送信を行い、 前記変換システム管理用サーバから前記電子メールのデ
    ータの受信を行い、 前記変換システム管理用サーバからの前記電子メールの
    データの受信毎に、前記変換システム管理用サーバに対
    してデータ受信応答の送信を行い、 電子メールの受信を終了するときに、前記変換システム
    管理用サーバに対して受信終了要求の送信を行い、 前記変換システム管理用サーバから、受信終了要求に対
    する受信が終了したことを示す受信終了応答を行い、 前記変換システム管理用サーバに対して、コネクション
    切断要求の送信を行うことを特徴とする請求項8乃至請
    求項14のいずれかに記載のメール利用機器制御用プロ
    グラム。
  16. 【請求項16】 前記ステップにおいては、アプリケー
    ション層のプロトコルにPOP(Post Office Protoco
    l)形式を利用しているメールシステムへの新着メール
    の確認要求を行うときに、 前記変換システム管理用サーバとのデータ通信に、トラ
    ンスポート層のプロトコルとしてUDP(User Datagra
    m Protocol)を用い、 前記変換システム管理用サーバに対して受信開始要求の
    送信を行い、 前記変換システム管理用サーバから前記新着メールの情
    報の受信を行うことを特徴とする請求項8乃至請求項1
    5のいずれかに記載のメール利用機器制御用プログラ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記ステップにおいては、アプリケー
    ション層のプロトコルにPOP(Post Office Protoco
    l)形式を利用しているメールシステム管理用サーバか
    ら、新着メールの確認を行うときに、 前記変換システム管理用サーバとの間のデータ転送にト
    ランスポート層のプロトコルとしてUDP(User Datag
    ram Protocol)形式を用い、 前記変換システム管理用サーバに対して最新のUIDL
    だけを転送することを特徴とする請求項8乃至請求項1
    6のいずれかに記載のメール利用機器制御用プログラ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記ステップにおいては、メール本文
    と、少なくとも1以上の添付ファイルとから成る電子メ
    ールに対して、前記メール本文毎、または、前記添付フ
    ァイル毎に受信する内容を指定し、前記変換システム管
    理用サーバからその指定された内容を受信することを特
    徴とする請求項8乃至請求項17のいずれかに記載のメ
    ール利用機器制御用プログラム。
  19. 【請求項19】 前記ステップにおいては、前記電子メ
    ールの受信条件の指定を行うことを特徴とする請求項8
    乃至請求項18のいずれかに記載のメール利用機器制御
    用プログラム。
  20. 【請求項20】 前記受信条件として、受信するメール
    本文の受信データサイズを指定することが可能であるこ
    とを特徴とする請求項19記載のメール利用機器制御用
    プログラム。
  21. 【請求項21】 前記受信条件として、受信するメール
    本文の行数を指定することが可能であることを特徴とす
    る請求項19記載のメール利用機器制御用プログラム。
  22. 【請求項22】 前記受信条件として、受信する添付フ
    ァイルの受信データサイズを指定することが可能である
    ことを特徴とする請求項19乃至請求項21のいずれか
    に記載のメール利用機器制御用プログラム。
  23. 【請求項23】 前記添付ファイルとして画像データが
    添付されている場合に、前記受信条件として、画像の表
    示解像度を指定することが可能であることを特徴とする
    請求項19乃至請求項22のいずれかに記載のメール利
    用機器制御用プログラム。
  24. 【請求項24】 前記添付ファイルとして画像データが
    添付されている場合に、前記受信条件として、画像の表
    示可能色数を指定することが可能であることを特徴とす
    る請求項19乃至請求項23のいずれかに記載のメール
    利用機器制御用プログラム。
  25. 【請求項25】 前記受信条件として、利用可能なファ
    イルフォーマットを指定することが可能であることを特
    徴とする請求項19乃至請求項24のいずれかに記載の
    メール利用機器制御用プログラム。
  26. 【請求項26】 前記受信条件として、電子メールの受
    信を拒否する送信者のメールアドレスを指定することが
    可能であることを特徴とする請求項19乃至請求項25
    のいずれかに記載のメール利用機器制御用プログラム。
  27. 【請求項27】 前記受信条件として、電子メールの受
    信を許可する送信者のメールアドレスを指定することが
    可能であることを特徴とする請求項19乃至請求項25
    のいずれかに記載のメール利用機器制御用プログラム。
  28. 【請求項28】 前記受信条件として、電子メールの重
    要度を示す重要度情報を指定することが可能であること
    を特徴とする請求項19乃至請求項27のいずれかに記
    載のメール利用機器制御用プログラム。
  29. 【請求項29】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバからの電子メールの受信において、
    データ通信におけるTCP(Transmission Control Pro
    tocol)/IP(Internet Protocol)のセッションを管
    理するためのコネクションID及びメール送信単位を管
    理するためのトランザクションIDの受信を行い、 前記電子メールの受信途中に前記変換システム管理用サ
    ーバとの通信が断絶する状態が発生したときに、通信復
    旧後に、前記変換システム管理用サーバに対して前記コ
    ネクションID及び前記トランザクションIDの送信を
    行い、前記受信途中から継続して前記電子メールの受信
    処理を行うようになっていることを特徴とする請求項8
    乃至請求項28のいずれかに記載のメール利用機器制御
    用プログラム。
  30. 【請求項30】 前記ステップにおいては、特定のビッ
    トパターンによって構成されたコマンドに基づいて、前
    記変換システム管理用サーバとの間の電子メールの送受
    信処理が行われることを特徴とする請求項8乃至請求項
    29のいずれかに記載のメール利用機器制御用プログラ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバとの間でバイナリデータを含む電子
    メールの送受信処理を行うことが可能となっていること
    を特徴とする請求項8乃至請求項30のいずれかに記載
    のメール利用機器制御用プログラム。
  32. 【請求項32】 前記ステップにおいては、前記変換シ
    ステム管理用サーバによってデータが圧縮された電子メ
    ールを受信したときに、その圧縮されたデータを圧縮前
    の状態に復元するメールデータ復元処理を行うことを特
    徴とする請求項8乃至請求項31のいずれかに記載のメ
    ール利用機器制御用プログラム。
  33. 【請求項33】 前記請求項8乃至請求項32のいずれ
    かに記載のメール利用機器制御用プログラムがインスト
    ールされていることを特徴とするメール利用機器。
  34. 【請求項34】 一方のメールシステムが利用している
    プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
    ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
    ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
    ール転送プロトコル変換システムにおける、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、自システ
    ムを管理するための変換システム管理用サーバであっ
    て、 所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
    ロトコル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プ
    ロトコル形式に変換して、前記電子メールを当該プロト
    コル形式を利用している送信先のメール利用機器に転送
    する転送効率改善プロトコル形式変換手段と、 前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
    メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
    利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
    ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換手段と、
    を備えることを特徴とする変換システム管理用サーバ。
  35. 【請求項35】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    る前記メール利用機器からの、アプリケーション層のプ
    ロトコルにSMTP(Simple Mail Transfer Protoco
    l)形式を利用しているメールシステムへの電子メール
    の送信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションを切断す
    ることを特徴とする請求項34記載の変換システム管理
    用サーバ。
  36. 【請求項36】 前記転送効率改善プロトコル形式を利
    用している前記メール利用機器との間の電子メールの送
    信処理及び受信処理において、送信処理と受信処理とを
    1回のコネクション接続で行うためのコマンドを備え、
    当該コマンドを前記メール利用機器から受信すると、前
    記変換システム管理用サーバと前記メール利用機器との
    間の前記電子メールの送受信処理を1回のコネクション
    接続で行うことを特徴とする請求項34記載の変換シス
    テム管理用サーバ。
  37. 【請求項37】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    るメール利用機器によってデータが圧縮された電子メー
    ルを受信した場合に、その圧縮されたデータを圧縮前の
    状態に復元するメールデータ復元部を備えることを特徴
    とする請求項34乃至請求項36のいずれかに記載の変
    換システム管理用サーバ。
  38. 【請求項38】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記メールデータ復元部が復元可能な圧縮形式
    を示す情報を、前記送信元のメール利用機器に通知する
    圧縮形式通知部を備えることを特徴とする請求項37記
    載の変換システム管理用サーバ。
  39. 【請求項39】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記メール利用機器から送られてきた電子メー
    ルのデータを、送信先のメールシステムが利用可能なエ
    ンコード方式でエンコードするメールデータエンコード
    部を備えることを特徴とする請求項34乃至請求項38
    のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  40. 【請求項40】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメ
    ール利用機器からの電子メールの受信処理において、デ
    ータ通信におけるTCP(Transmission Control Proto
    col)/IP(Internet Protocol)のセッションを管理
    するためのコネクションIDを前記メール利用機器に送
    信し、メール受信単位を管理するためのトランザクショ
    ンIDを前記メール利用機器から受信し、前記電子メー
    ルの受信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、
    前記コネクションID及び前記トランザクションIDに
    基づいて前記受信途中から継続して前記電子メールの受
    信処理を行うようになっていることを特徴とする請求項
    34乃至請求項39のいずれかに記載の変換システム管
    理用サーバ。
  41. 【請求項41】 一方のメールシステムが利用している
    プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
    ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
    ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
    ール転送プロトコル変換システムにおける、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、自システ
    ムを管理するための変換システム管理用サーバであっ
    て、 所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
    ロトコル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プ
    ロトコル形式に変換して、前記電子メールを当該プロト
    コル形式を利用している送信先のメール利用機器に転送
    する転送効率改善プロトコル形式変換手段を備えること
    を特徴とする変換システム管理用サーバ。
  42. 【請求項42】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    る前記メール利用機器と、アプリケーション層のプロト
    コルにPOP(Post Office Protocol)形式を利用して
    いるメールシステムとの間の電子メールの受信処理とし
    て、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの受信開始要求を受信し、受信
    元のメールシステム管理用サーバに対して、前記POP
    形式に基づいた接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記受信開始要求に対する受信開
    始を示す受信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータ受信要求
    を受信し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、
    前記POP形式に基づいた前記データの受信処理を行
    い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信が完了すると、前記メール利用機器に当該データの送
    信を行い、 前記メール利用機器からのデータ受信応答を受信する毎
    に、当該メール利用機器に対して、受信した分の電子メ
    ールデータの送信を行い、 前記メール利用機器からの受信終了要求を受信して、前
    記メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形
    式に基づいたコネクション切断処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバとのコネクションが切
    断すると、前記メール利用機器に受信終了要求に対する
    受信が終了したことを示す受信終了応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションの切断を
    行うことを特徴とする請求項34乃至請求項41のいず
    れかに記載の変換システム管理用サーバ。
  43. 【請求項43】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    る前記メール利用機器と、アプリケーション層のプロト
    コルにPOP(Post Office Protocol)形式を利用して
    いるメールシステムとの間の新着メールの確認処理とし
    て、 前記メール利用機器とのデータ通信に、トランスポート
    層のプロトコルとしてUDP(User Datagram Protoco
    l)を用い、 前記メール利用機器からの受信開始要求を受信し、前記
    メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形式
    に基づいた新着メールの確認処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからのメール情報を受
    信し、前記メール利用機器にその情報を送信することを
    特徴とする請求項34乃至請求項42のいずれかに記載
    の変換システム管理用サーバ。
  44. 【請求項44】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、電子メールを受信したときに、その送信先のメ
    ール利用機器において復元可能な形式で前記電子メール
    のデータを圧縮するメールデータ圧縮部を備えることを
    特徴とする請求項34乃至請求項43のいずれかに記載
    の変換システム管理用サーバ。
  45. 【請求項45】 前記メールデータ圧縮部は、圧縮前後
    の電子メールのデータ量を比較し、圧縮前のデータ量よ
    りも圧縮後のデータ量の方が少ないときに、前記電子メ
    ールデータの圧縮処理を行うことを特徴とする請求項4
    4記載の変換システム管理用サーバ。
  46. 【請求項46】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、所定のエンコード方式によってデータがエンコ
    ードされた電子メールを受信したときに、そのデータを
    デコードするメールデータデコード部を備えることを特
    徴とする請求項34至請求項44のいずれかに記載の変
    換システム管理用サーバ。
  47. 【請求項47】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、アプリケーション層のプロトコルにPOP(Po
    st Office Protocol)形式を利用しているメールシステ
    ム管理用サーバから、そのサーバの管理するメールボッ
    クスに蓄積された電子メールのUIDL(Unique ID Li
    sting)を取得して、前記メールシステム管理用サーバ
    及び前記メールボックスの組み合わせ毎に、前記電子メ
    ールのUIDLを記憶するUIDL記憶部と、 前記転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール
    利用機器との間のデータ通信に、トランスポート層のプ
    ロトコルとしてUDP(User Datagram Protocol)を用
    い、 前記メール利用機器からの新着メールの確認要求時に、
    当該メール利用機器の有する最新のUIDLを取得し
    て、そのUIDLと、前記UIDL記憶部の記憶内容
    と、前記メールシステム管理用サーバにおけるそのとき
    のUIDLとに基づいて新着メールの有無の判断を行う
    新着メール判断部と、を備えることを特徴とする請求項
    34乃至請求項46のいずれかに記載の変換システム管
    理用サーバ。
  48. 【請求項48】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用するメ
    ール利用機器からの新着メールの確認要求に対して、対
    応するメールシステムからの電子メールを受信して記憶
    する受信メール記憶部と、 前記受信メール記憶部に記憶された、メール本文と、少
    なくとも1以上の添付ファイルとから成る電子メールに
    対して、前記メール本文と、前記添付ファイルとを区分
    するメールパート区分部と、を備えることを特徴とする
    請求項34乃至請求項47のいずれかに記載の変換シス
    テム管理用サーバ。
  49. 【請求項49】 前記メールパート区分部は、前記電子
    メールに複数のテキスト形式部分が存在するときに、当
    該電子メールファイルの表示内容のうち最も先頭に近い
    テキスト形式部分をメール本文として区分するようにな
    っていることを特徴とする請求項48記載変換システム
    管理用サーバ。
  50. 【請求項50】 前記メールパート区分部は、階層化さ
    れた前記電子メールに複数のテキスト形式部分が存在す
    るときに、最も浅い階層のテキスト形式部分をメール本
    文として区分するようになっていることを特徴とする請
    求項48又は請求項47記載の変換システム管理用サー
    バ。
  51. 【請求項51】 前記メールパート区分部は、互いに同
    じ内容の複数のテキスト形式部分を有する前記電子メー
    ルに対して、そのうちの1つのみをメール本文として区
    分するようになっていることを特徴とする請求項48乃
    至請求項50のいずれかに記載の変換システム管理用サ
    ーバ。
  52. 【請求項52】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    るメール利用機器によって、前記電子メール毎、あるい
    は、区分された前記パート毎に受信する内容を指定する
    ことが可能な受信メール指定部を備え、 当該指定された内容を、前記メール利用機器に送信する
    ようになっていることを特徴とする請求項48乃至請求
    項51のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  53. 【請求項53】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    るメール利用機器によって前記電子メールの受信条件を
    設定可能な受信条件設定部と、 前記受信条件に基づいた送信処理を行う条件メール送信
    処理部と、を備えるいることを特徴とする請求項34乃
    至請求項52のいずれかに記載の変換システム管理用サ
    ーバ。
  54. 【請求項54】 前記受信条件は、受信するメール本文
    の受信データサイズであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記データサイズ以下のメール本文のデータは
    送信し、受信するメール本文が前記データサイズを超え
    ている場合は、超えた分のデータを削除することである
    ことを特徴とする請求項53記載の変換システム管理用
    サーバ。
  55. 【請求項55】 前記受信条件は、受信するメール本文
    の行数であり、この条件に対する前記送信処理は、前記
    行数以下のメール本文のデータは送信し、受信するメー
    ル本文が前記行数を超えている場合は、超えた分のデー
    タを削除することであることを特徴とする請求項53記
    載の変換システム管理用サーバ。
  56. 【請求項56】 前記受信条件は、受信する添付ファイ
    ルの受信データサイズであり、この条件に対する前記送
    信処理は、前記データサイズ以下の添付ファイルは送信
    し、受信する添付ファイルが前記データサイズを超えて
    いる場合は、その添付ファイルの情報の一部を残し、当
    該ファイルを削除することであることを特徴とする請求
    項53乃至請求項55のいずれかに記載の変換システム
    管理用サーバ。
  57. 【請求項57】 添付ファイルとして画像データが添付
    されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用機
    器における画像の表示可能サイズであり、この条件に対
    する前記送信処理は、前記表示可能サイズ以下の画像デ
    ータはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能
    サイズを超えている場合は、その画像データの画像サイ
    ズを前記表示可能サイズ以下に変換した後で送信するこ
    とであることを特徴とする請求項53乃至請求項56の
    いずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  58. 【請求項58】 添付ファイルとして画像データが添付
    されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用機
    器における画像の表示可能色数であり、この条件に対す
    る前記送信処理は、前記表示可能色数以下の画像データ
    はそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能色数
    を超えている場合は、その画像の色数を前記表示可能色
    数以下に減色した後で送信することであることを特徴と
    する請求項53乃至請求項57のいずれかに記載の変換
    システム管理用サーバ。
  59. 【請求項59】 前記受信条件は、前記メール利用機器
    における利用可能なファイルフォーマットであり、この
    条件に対する前記送信処理は、前記利用可能なフォーマ
    ットの添付ファイルはそのまま送信し、前記添付ファイ
    ルが利用不可能なフォーマットである場合は、前記添付
    ファイルのフォーマットを前記利用可能なフォーマット
    に変換した後で送信することであることを特徴とする請
    求項53乃至請求項58のいずれかに記載の変換システ
    ム管理用サーバ。
  60. 【請求項60】 前記受信条件は、受信を拒否する送信
    者のメールアドレスであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記メールアドレス以外からの電子メールのみ
    を送信することであることを特徴とする請求項53乃至
    請求項59のいずれかに記載の変換システム管理用サー
    バ。
  61. 【請求項61】 前記受信条件は、受信を許可する送信
    者のメールアドレスであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記メールアドレスからの電子メールのみを送
    信することであることを特徴とする請求項53乃至請求
    項60のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  62. 【請求項62】 前記受信条件は、電子メールの重要さ
    の程度を示す数値であることを特徴とする請求項53乃
    至請求項61のいずれかに記載の変換システム管理用サ
    ーバ。
  63. 【請求項63】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    るメール利用機器への電子メールの送信処理において、
    データ通信におけるTCP(Transmission Control Pro
    tocol)/IP(Internet Protocol)のセッションを管
    理するためのコネクションID及びメール送信単位を管
    理するためのトランザクションIDを前記メール利用機
    器に送信し、前記電子メールの送信途中に前記メール利
    用機器との通信が断絶する状態が発生した場合に、通信
    復旧後に、前記コネクションID及び前記トランザクシ
    ョンIDに基づいて前記送信途中から継続して前記電子
    メールの送信処理を行うようになっていることを特徴と
    する請求項34乃至請求項62のいずれかに記載の変換
    システム管理用サーバ。
  64. 【請求項64】 一方のメールシステムが利用している
    プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
    ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
    ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
    ール転送プロトコル変換システムにおける、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、自システ
    ムを管理するための変換システム管理用サーバであっ
    て、 前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
    メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
    利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
    ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換手段を備
    えることを特徴とする変換システム管理用サーバ。
  65. 【請求項65】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    る前記メール利用機器と、アプリケーション層のプロト
    コルにSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)形
    式を利用しているメールシステムとの間の電子メールの
    送信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションを切断す
    ることを特徴とする請求項64記載の変換システム管理
    用サーバ。
  66. 【請求項66】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用してい
    るメール利用機器によってデータが圧縮された電子メー
    ルを受信した場合に、その圧縮されたデータを圧縮前の
    状態に復元するメールデータ復元部を備えることを特徴
    とする請求項64又は請求項65記載の変換システム管
    理用サーバ。
  67. 【請求項67】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記メールデータ復元部が復元可能な圧縮形式
    を示す情報を、前記送信元のメール利用機器に通知する
    圧縮形式通知部を備えることを特徴とする請求項66記
    載の変換システム管理用サーバ。
  68. 【請求項68】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記メール利用機器から送られてきた電子メー
    ルのデータを、送信先のメールシステムが利用可能なエ
    ンコード方式でエンコードするメールデータエンコード
    部を備えることを特徴とする請求項64乃至請求項67
    のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  69. 【請求項69】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    手段は、前記転送効率改善プロトコル形式を利用したメ
    ール利用機器からの電子メールの受信処理において、デ
    ータ通信におけるTCP(Transmission Control Proto
    col)/IP(Internet Protocol)のセッションを管理
    するためのコネクションIDを前記メール利用機器に送
    信し、メール受信単位を管理するためのトランザクショ
    ンIDを前記メール利用機器から受信し、前記電子メー
    ルの受信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、
    前記コネクションID及び前記トランザクションIDに
    基づいて前記受信途中から継続して前記電子メールの受
    信処理を行うようになっていることを特徴とする請求項
    64乃至請求項68のいずれかに記載の変換システム管
    理用サーバ。
  70. 【請求項70】 前記転送効率改善プロトコル形式の電
    子メールを利用している前記メール利用機器と、前記変
    換システム管理用サーバとの間の電子メールの通信処理
    は、特定のビットパターンによって構成されたコマンド
    に基づいて行われることを特徴とする請求項34乃至請
    求項69のいずれかに記載の変換システム管理用サー
    バ。
  71. 【請求項71】 前記変換システム管理用サーバと、前
    記転送効率改善プロトコル形式を利用するメール利用機
    器との間で、バイナリデータを含む電子メールの通信処
    理が可能なことを特徴とする請求項34乃至請求項70
    のいずれかに記載の変換システム管理用サーバ。
  72. 【請求項72】 一方のメールシステムが利用している
    プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
    ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
    ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
    ール転送プロトコル変換システムにおいて、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、 前記メール転送プロトコル変換システムを管理するため
    の変換システム管理用サーバを制御するための変換シス
    テム制御用プログラムであって、 所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
    ロトコル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プ
    ロトコル形式に変換して、前記電子メールを当該プロト
    コル形式を利用している送信先のメール利用機器に転送
    する転送効率改善プロトコル形式変換ステップと、 前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
    メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
    利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
    ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換ステップ
    と、を備えることを特徴とする変換システム制御用プロ
    グラム。
  73. 【請求項73】 送信先メールプロトコル形式変換ステ
    ップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式を利
    用している前記メール利用機器からの、アプリケーショ
    ン層のプロトコルにSMTP(Simple Mail Transfer P
    rotocol)形式を利用しているメールシステムへの電子
    メールの送信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションを切断す
    ることを特徴とする請求項72記載の変換システム制御
    用プログラム。
  74. 【請求項74】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    ステップ及び前記転送効率改善プロトコル形式変換ステ
    ップにおいては、前記変換システム管理用サーバは、前
    記転送効率改善プロトコル形式を利用している前記メー
    ル利用機器との間の電子メールの送信処理及び受信処理
    において、送信処理と受信処理とを1回のコネクション
    接続で行うためのコマンドを備え、当該コマンドを前記
    メール利用機器から受信すると、前記変換システム管理
    用サーバと前記メール利用機器との間の前記電子メール
    の送受信処理を1回のコネクション接続で行うことを特
    徴とする請求項72記載の変換システム制御用プログラ
    ム。
  75. 【請求項75】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用しているメール利用機器によってデータが圧縮さ
    れた電子メールを受信した場合に、その圧縮されたデー
    タを圧縮前の状態に復元することを特徴とする請求項7
    2乃至請求項74のいずれかに記載の変換システム制御
    用プログラム。
  76. 【請求項76】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記メールデータ復元部が復元可
    能な圧縮形式を示す情報を、前記送信元のメール利用機
    器に通知することを特徴とする請求項75記載の変換シ
    ステム制御用プログラム。
  77. 【請求項77】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記メール利用機器から送られて
    きた電子メールのデータを、送信先のメールシステムが
    利用可能なエンコード方式でエンコードすることを特徴
    とする請求項72乃至請求項76のいずれかに記載の変
    換システム制御用プログラム。
  78. 【請求項78】 前記送信先メールプロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用したメール利用機器からの電子メールの受信にお
    いて、データ通信におけるTCP(Transmission Contr
    ol Protocol)/IP(Internet Protocol)のセッショ
    ンを管理するためのコネクションIDの前記メール利用
    機器への送信を行い、 メール受信単位を管理するためのトランザクションID
    を前記メール利用機器から受信し、前記電子メールの受
    信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、前記コ
    ネクションID及び前記トランザクションIDに基づい
    て前記受信途中から継続して前記電子メールの受信を行
    うことを特徴とする請求項72乃至請求項77のいずれ
    かに記載の変換システム制御用プログラム。
  79. 【請求項79】 一方のメールシステムが利用している
    プロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロトコ
    ル形式を、他方のメールシステムが利用している別のプ
    ロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送するメ
    ール転送プロトコル変換システムにおいて、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、 前記メール転送プロトコル変換システムを管理するため
    の変換システム管理用サーバを制御するための変換シス
    テム制御用プログラムであって、 所定のプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプ
    ロトコル形式を、転送効率の改善された転送効率改善プ
    ロトコル形式に変換して、前記電子メールを当該プロト
    コル形式を利用している送信先のメール利用機器に転送
    する転送効率改善プロトコル形式変換ステップを備える
    ことを特徴とする変換システム制御用プログラム。
  80. 【請求項80】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用している前記メール利用機器からの、アプリケー
    ション層のプロトコルにPOP(Post Office Protoco
    l)形式を利用しているメールシステムへの電子メール
    の受信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの受信開始要求を受信し、受信
    元のメールシステム管理用サーバに対して、前記POP
    形式に基づいた接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記受信開始要求に対する受信開
    始を示す受信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータ受信要求
    を受信し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、
    前記POP形式に基づいた前記データの受信処理を行
    い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信が完了すると、前記メール利用機器に当該データの送
    信を行い、 前記メール利用機器からのデータ受信応答を受信する毎
    に、当該メール利用機器に対して、受信した分の電子メ
    ールデータの送信を行い、 前記メール利用機器からの受信終了要求を受信して、前
    記メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形
    式に基づいたコネクション切断処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバとのコネクションが切
    断すると、前記メール利用機器に受信終了要求に対する
    受信が終了したことを示す受信終了応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、当該メール利用機器との間のコネクションの切断を
    行うことを特徴とする請求項72乃至請求項79のいず
    れかに記載の変換システム制御用プログラム。
  81. 【請求項81】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用している前記メール利用機器から、アプリケーシ
    ョン層のプロトコルにPOP(Post Office Protocol)
    形式を利用しているメールシステムへの新着メールの確
    認要求があった場合に、 前記メール利用機器とのデータ通信に、トランスポート
    層のプロトコルとしてUDP(User Datagram Protoco
    l)が用いられ、 前記メール利用機器からの受信開始要求を受信し、前記
    メールシステム管理用サーバに対して、前記POP形式
    に基づいた新着メールの確認処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからのメール情報を受
    信し、前記メール利用機器にその情報を送信することに
    よって新着メールの確認を行うことを特徴とする請求項
    72乃至請求項80のいずれかに記載の変換システム制
    御用プログラム。
  82. 【請求項82】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、電子メールを受信したときに、そ
    の送信先のメール利用機器において復元可能な形式で前
    記電子メールのデータを圧縮する処理を行うことを特徴
    とする請求項72乃至請求項81のいずれかに記載の変
    換システム制御用プログラム。
  83. 【請求項83】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、圧縮前後の電子メールのデータ量
    を比較し、圧縮前のデータ量よりも圧縮後のデータ量の
    方が少ないときに、前記電子メールデータの圧縮処理を
    行うことを特徴とする請求項82記載の変換システム制
    御用プログラム。
  84. 【請求項84】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、所定のエンコード方式によってデ
    ータがエンコードされた電子メールを受信したときに、
    そのデータをデコードすることを特徴とする請求項72
    乃至請求項83のいずれかに記載の変換システム制御用
    プログラム。
  85. 【請求項85】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、アプリケーション層のプロトコル
    にPOP(Post Office Protocol)形式を利用している
    メールシステム管理用サーバから、そのサーバの管理す
    るメールボックスに蓄積された電子メールのUIDL
    (Unique ID Listing)を取得して、前記メールシステ
    ム管理用サーバ及び前記メールボックスの組み合わせ毎
    に、前記電子メールのUIDLを記憶し、 前記転送効率改善プロトコル形式を利用しているメール
    利用機器との間のデータ通信に、トランスポート層のプ
    ロトコルとしてUDP(User Datagram Protocol)が用
    いられ、 前記メール利用機器からの新着メールの確認要求時に、
    当該メール利用機器の有する最新のUIDLを取得し
    て、そのUIDLと、前記UIDL記憶部の記憶内容
    と、前記メールシステム管理用サーバにおけるそのとき
    のUIDLとに基づいて新着メールの有無の判断を行う
    ことを特徴とする請求項72乃至請求項84のいずれか
    に記載の変換システム制御用プログラム。
  86. 【請求項86】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用するメール利用機器からの電子メールの受信要求
    に対して、対応するメールシステムからの電子メールを
    受信して記憶し、 メール本文と、少なくとも1以上の添付ファイルとから
    成る電子メールに対して、前記メール本文と、前記添付
    ファイルとを区分することを特徴とする請求項72乃至
    請求項85のいずれかに記載の変換システム制御用プロ
    グラム。
  87. 【請求項87】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記電子メールに複数のテキスト
    形式部分が存在するときに、当該電子メールファイルの
    表示内容のうち最も先頭に近いテキスト形式部分をメー
    ル本文として区分するようになっていることを特徴とす
    る請求項86記載変換システム制御用プログラム。
  88. 【請求項88】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、階層化された複数のパートを有す
    る電子メールにテキスト部分が存在するときに、最も浅
    い階層のテキストから成るパートをメール本文として区
    分することを特徴とする請求項86又は請求項87記載
    の変換システム制御用プログラム。
  89. 【請求項89】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、互いに同じ内容の複数のテキスト
    形式部分を有する電子メールに対して、そのうちの1つ
    のみをメール本文として区分することを特徴とする請求
    項86乃至請求項88のいずれかに記載の変換システム
    制御用プログラム。
  90. 【請求項90】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用しているメール利用機器によって、前記電子メー
    ル毎、あるいは、区分された前記パート毎に受信する内
    容を指定し、 その指定された内容を、前記メール利用機器に送信する
    ことを特徴とする請求項86乃至請求項89のいずれか
    に記載の変換システム制御用プログラム。
  91. 【請求項91】 前記転送効率改善プロトコル形式変換
    ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式
    を利用しているメール利用機器によって前記電子メール
    の受信条件を設定し、 その受信条件に基づいて前記メール利用機器に前記電子
    メールを送信することを特徴とする請求項72乃至請求
    項90のいずれかに記載の変換システム制御用プログラ
    ム。
  92. 【請求項92】 前記受信条件は、受信するメール本文
    の受信データサイズであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記データサイズ以下のメール本文のデータは
    送信し、受信するメール本文が前記データサイズを超え
    ている場合は、超えた分のデータを削除することである
    ことを特徴とする請求項91記載の変換システム制御用
    プログラム。
  93. 【請求項93】 前記受信条件は、受信するメール本文
    の行数であり、この条件に対する前記送信処理は、前記
    行数以下のメール本文のデータは送信し、受信するメー
    ル本文が前記行数を超えている場合は、超えた分のデー
    タを削除することであることを特徴とする請求項91記
    載の変換システム制御用プログラム。
  94. 【請求項94】 前記受信条件は、受信する添付ファイ
    ルの受信データサイズであり、この条件に対する前記送
    信処理は、前記データサイズ以下の添付ファイルは送信
    し、受信する添付ファイルが前記データサイズを超えて
    いる場合は、その添付ファイルの情報の一部を残し、当
    該ファイルを削除することであることを特徴とする請求
    項91乃至請求項93のいずれかに記載の変換システム
    制御用プログラム。
  95. 【請求項95】 添付ファイルとして画像データが添付
    されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用機
    器における画像の表示可能サイズであり、この条件に対
    する前記送信処理は、前記表示可能サイズ以下の画像デ
    ータはそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能
    サイズを超えている場合は、その画像データの画像サイ
    ズを前記表示可能サイズ以下に変換した後で送信するこ
    とであることを特徴とする請求項91乃至請求項94の
    いずれかに記載の変換システム制御用プログラム。
  96. 【請求項96】 添付ファイルとして画像データが添付
    されている場合に、前記受信条件は、前記メール利用機
    器における画像の表示可能色数であり、この条件に対す
    る前記送信処理は、前記表示可能色数以下の画像データ
    はそのまま送信し、前記画像データが前記表示可能色数
    を超えている場合は、その画像の色数を前記表示可能色
    数以下に減色した後で送信することであることを特徴と
    する請求項91乃至請求項95のいずれかに記載の変換
    システム制御用プログラム。
  97. 【請求項97】 前記受信条件は、前記メール利用機器
    における利用可能なファイルフォーマットであり、この
    条件に対する前記送信処理は、前記利用可能なフォーマ
    ットの添付ファイルはそのまま送信し、前記添付ファイ
    ルが利用不可能なフォーマットである場合は、前記添付
    ファイルのフォーマットを前記利用可能なフォーマット
    に変換した後で送信することであることを特徴とする請
    求項91乃至請求項96のいずれかに記載の変換システ
    ム制御用プログラム。
  98. 【請求項98】 前記受信条件は、受信を拒否する送信
    者のメールアドレスであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記メールアドレス以外からの電子メールのみ
    を送信することであることを特徴とする請求項91乃至
    請求項97のいずれかに記載の変換システム制御用プロ
    グラム。
  99. 【請求項99】 前記受信条件は、受信を許可する送信
    者のメールアドレスであり、この条件に対する前記送信
    処理は、前記メールアドレスからの電子メールのみを送
    信することであることを特徴とする請求項91乃至請求
    項98のいずれかに記載の変換システム制御用プログラ
    ム。
  100. 【請求項100】 前記受信条件は、電子メールの重要
    さの程度を示す数値であることを特徴とする請求項91
    乃至請求項99のいずれかに記載の変換システム制御用
    プログラム。
  101. 【請求項101】 前記転送効率改善プロトコル形式変
    換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形
    式を利用したメール利用機器への電子メールの送信にお
    いて、データ通信におけるTCP(Transmission Contr
    ol Protocol)/IP(Internet Protocol)のセッショ
    ンを管理するためのコネクションID及びメール送信単
    位を管理するためのトランザクションIDの前記メール
    利用機器への送信を行い、 前記電子メールの送信途中に前記メール利用機器との通
    信が断絶する状態が発生した場合に、通信復旧後に、前
    記コネクションID及び前記トランザクションIDに基
    づいて前記送信途中から継続して前記電子メールの送信
    を行うことを特徴とする請求項72乃至請求項100の
    いずれかに記載の変換システム制御用プログラム。
  102. 【請求項102】 一方のメールシステムが利用してい
    るプロトコル形式で転送されてきた電子メールのプロト
    コル形式を、他方のメールシステムが利用している別の
    プロトコル形式に変換して、当該電子メールを転送する
    メール転送プロトコル変換システムにおいて、 自システム利用者の管理下にあるメール利用機器と、前
    記メールシステムを管理するためのメールシステム管理
    用サーバと、それぞれ通信可能に接続された、 前記メール転送プロトコル変換システムを管理するため
    の変換システム管理用サーバを制御するための変換シス
    テム制御用プログラムであって、 前記転送効率改善プロトコル形式で転送されてきた電子
    メールのプロトコル形式を、送信先のメールシステムが
    利用しているプロトコル形式に変換して、前記電子メー
    ルを転送する送信先メールプロトコル形式変換ステップ
    を備えることを特徴とする変換システム制御用プログラ
    ム。
  103. 【請求項103】 送信先メールプロトコル形式変換ス
    テップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形式を
    利用している前記メール利用機器からの、アプリケーシ
    ョン層のプロトコルにSMTP(Simple Mail Transfer
    Protocol)形式を利用しているメールシステムへの電
    子メールの送信処理として、 前記メール利用機器からのコネクション接続要求に対す
    る接続が完了したことを示す接続完了応答を行い、 前記メール利用機器からの送信開始要求を受信し、送信
    先のメールシステム管理用サーバに対して、前記SMT
    P形式に基づいたコネクション接続処理を行い、 前記メール利用機器に前記送信開始要求に対する送信開
    始を示す送信開始応答を行い、 前記メール利用機器からの電子メールのデータを受信
    し、前記メールシステム管理用サーバとの間で、前記S
    MTP形式に基づいた前記データの送信処理を行い、 前記メールシステム管理用サーバからの前記データの受
    信完了応答を受信して、前記メール利用機器にデータの
    送信完了応答を行い、 前記メール利用機器からの前記データの送信終了要求を
    受信し、前記メールシステム管理用サーバに対して、前
    記SMTP形式に基づいた前記データの送信終了処理を
    行い、 その処理に対する前記メールシステム管理用サーバから
    のコネクションの切断を示す応答に基づいて前記メール
    利用機器に前記送信終了要求に対する応答を行い、 前記メール利用機器からのコネクション切断要求を受信
    し、これに対する応答を行うことによって前記電子メー
    ルを送信することを特徴とする請求項102記載の変換
    システム制御用プログラム。
  104. 【請求項104】 前記送信先メールプロトコル形式変
    換ステップにおいては、前記転送効率改善プロトコル形
    式を利用しているメール利用機器によってデータが圧縮
    された電子メールを受信した場合に、その圧縮されたデ
    ータを圧縮前の状態に復元することを特徴とする請求項
    102又は請求項103記載の変換システム制御用プロ
    グラム。
  105. 【請求項105】 前記送信先メールプロトコル形式変
    換ステップにおいては、前記メールデータ復元部が復元
    可能な圧縮形式を示す情報を、前記送信元のメール利用
    機器に通知することを特徴とする請求項104記載の変
    換システム制御用プログラム。
  106. 【請求項106】 前記送信先メールプロトコル変換ス
    テップにおいては、前記メール利用機器から送られてき
    た電子メールのデータを、送信先のメールシステムが利
    用可能なエンコード方式でエンコードすることを特徴と
    する請求項102乃至請求項105のいずれかに記載の
    変換システム制御用プログラム。
  107. 【請求項107】 前記送信先メールプロトコル変換ス
    テップにおいて、前記転送効率改善プロトコル形式を利
    用したメール利用機器からの電子メールの受信におい
    て、データ通信におけるTCP(Transmission Control
    Protocol)/IP(Internet Protocol)のセッション
    を管理するためのコネクションIDの前記メール利用機
    器への送信を行い、 メール受信単位を管理するためのトランザクションID
    を前記メール利用機器から受信し、前記電子メールの受
    信途中に通信が断絶する状態が発生した場合に、前記コ
    ネクションID及び前記トランザクションIDに基づい
    て前記受信途中から継続して前記電子メールの受信を行
    うことを特徴とする請求項102乃至請求項106のい
    ずれかに記載の変換システム制御用プログラム。
  108. 【請求項108】 前記メール利用機器から送信される
    特定のビットパターンによって構成されたコマンドに基
    づいてステップが実行されることを特徴とする請求項7
    2乃至請求項107のいずれかに記載の変換システム制
    御用プログラム。
  109. 【請求項109】 前記変換システム管理用サーバと、
    前記転送効率改善プロトコル形式を利用するメール利用
    機器との間で、バイナリデータを含む電子メールの通信
    処理が可能なことを特徴とする請求項72乃至請求項1
    08のいずれかに記載の変換システム制御用プログラ
    ム。
  110. 【請求項110】 請求項72乃至請求項109のいず
    れかに記載の変換システム制御用プログラムを記録した
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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