JP2003172237A - 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置 - Google Patents
車両のエンジン自動停止・自動再始動装置Info
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Abstract
オーバーシュートによるトルクショックを軽減・解消す
る。 【解決手段】 車両の運転条件に応じてエンジン1の自
動停止及び自動再始動を行うエンジン制御部13を有す
る。吸気通路3のスロットル5弁下流にインテークマニ
ホールド4を設ける。このインテークマニホールド4と
負圧タンク7とを接続する連通路8の分岐路8a,8b
に、インテークマニホールド4から負圧タンク7への通
流を防止する逆止弁11と、電磁弁12とをそれぞれ設
ける。自動再始動を行う直前に電磁弁12を開き、イン
テークマニホールド4内の空気を負圧タンク7へ吸引す
る。
Description
動停止・自動再始動装置に関する。
図るために、エンジン自動停止・自動再始動装置を備え
た車両が従来より知られている。このエンジン自動停止
・自動再始動装置は、信号待ちなどで車両が一時的に停
止する場合に、エンジンを自動的に停止し、車両が再び
発進する際にはエンジンを自動的に再始動する。
自動変速機のセレクトレバーがDポジションの状態で車
両が自動停止した場合のように、エンジンの前進方向の
駆動力が車軸に伝達可能な状態で、エンジンの自動再始
動を行うと、エンジンの吸気通路内の負圧が小さい(大
気圧に近い)ため、実際のエンジン起動時(完爆時)に
エンジン回転数が急激に上昇(オーバーシュート)する
ことにより、車両加速度が急激に上昇し、車両乗員に不
快なトルクショックを与えるという課題がある。
74273号公報には、エンジン自動再始動を行う際に
は、エンジンと同期して回転する電動発電機(モータジ
ェネレータ)を所定の目標回転数に回転数制御すること
により、エンジン起動時のオーバーシュートを抑制し、
上記のトルクショックを軽減する技術が開示されてい
る。しかしながら、電動発電機を所定の目標回転数に回
転数制御するためには、電動発電機の力行/回生制御を
高精度に行う必要がある。このため、電動発電機を駆動
制御するパワーヘッドやコントロールユニットの制御の
複雑化,大型化、ひいてはコストの上昇を招くおそれが
ある。
トルクショックを有効に低減・解消し得る新規な車両の
エンジン自動停止・自動再始動装置を提供することを一
つの目的としている。
ジン自動停止・自動再始動装置は、車両の運転条件に応
じてエンジンの自動停止及び自動再始動を行うエンジン
制御部と、上記エンジンの自動再始動を行う前の自動停
止中に、エンジンの吸気通路内の空気を外部に吸引する
吸引装置と、を有することを特徴としている。
は、自動変速機のセレクトレバーがD(ドライブ)ポジ
ションに設定されている場合のように、エンジンの駆動
力が車軸に伝達可能な状態にあることを条件としてい
る。従って、自動停止中にエンジン回転数が急激に上昇
すると、車両加速度が急激に上昇し、乗員に不快なトル
クショックを与えるおそれがある。
行う前の自動停止中に、吸引装置によりエンジンの吸気
通路内の空気を外部に吸引することにより、自動再始動
時には吸気通路内に所定の負圧を確保できる。このた
め、自動再始動時におけるエンジン回転数のオーバーシ
ュートを抑制し、不用意なトルクショックの発生を十分
に軽減・解消することができる。
を基準(0mmHg)としたマイナスの圧力の大きさ
(圧力の絶対値)として扱っており、一般的に用いられ
る圧力とは逆に、真空に近いほど大きく、大気圧に近い
ほど小さい。
は、一般的に、吸気通路にスロットル弁が設けられ、ア
イドルリングを含む極低負荷域ではスロットル弁により
吸気通路を絞ることにより、吸気通路内に強い負圧を与
えて、エンジンの燃焼室内に吸入される吸気容量を抑制
することにより、エンジントルクを抑制する。従って、
信号待ち等により車両が走行状態から自動停止した直後
に自動再始動を行うような場合には、吸気通路内の空気
容量が比較的少ないため、エンジン回転数のオーバーシ
ュートが低く抑制される。一方、自動停止状態である程
度時間が経過し、吸気通路内の負圧が小さい(大気圧に
近い)状態となっている状況で、自動再始動を行うと、
吸気通路内に残る空気容量が多くなるので、エンジン回
転数のオーバーシュートを生じるおそれが高くなる。
タンクと、この負圧タンクと吸気通路とを連通する連通
路を開閉する弁装置と、を有し、この弁装置が、エンジ
ン稼動時には負圧タンクから吸気通路への空気の通流の
みを許容し、上記自動再始動を行う直前に吸気通路から
負圧タンクへの空気の通流を許容する。これにより、エ
ンジン稼働中に吸気通路内の負圧が大きくなると、連通
路を介して負圧タンクから吸気通路へ空気が通流し、負
圧タンク内の負圧が大きくなる。そして、自動再始動を
行う直前に吸気通路から負圧タンクへの空気の通流を許
容することにより、吸気通路内の空気が負圧タンクへ吸
引され、吸気通路内の負圧が速やかに増大する。この結
果、自動再始動時には吸気通路内に所定の負圧を確保す
ることができる。このように、吸気通路内に不可避的に
生じる負圧を利用してトルクショックを軽減することが
でき、負圧を生じるポンプ等を敢えて必要としないの
で、構成の簡素化を図ることができる。
タンクから吸気通路への空気の通流を許容するととも
に、吸気通路から負圧タンクへの空気の通流を防止する
逆止弁と、この逆止弁と並列に設けられ、上記自動再始
動を行う直前に開弁して吸気通路から負圧タンクへの空
気の通流を許容する電磁弁と、を有している。すなわ
ち、弁装置を逆止弁と電磁弁とからなる簡素な構造とす
ることができる。
力装置の負圧室である。つまり負圧タンクがブレーキ倍
力装置の負圧室を兼用しており、構成の簡素化を図るこ
とができる。しかしながら、ブレーキ倍力装置の負圧室
内の負圧が過度に小さく(大気圧に近く)なると、ブレ
ーキ倍力装置の本来の機能であるブレーキ踏力のアシス
ト力が十分に得られなくなり、安全性の低下を招くおそ
れがある。このような負圧室の不用意な負圧の低下を確
実に解消するために、好ましくは、エンジン稼動中に、
上記吸気通路から負圧室への空気の通流を許容する状態
での吸気通路及び負圧室の圧力値を推定し、この圧力値
が予め設定された所定のしきい値以上の場合、エンジン
の自動停止を禁止する。更に好ましくは、エンジンの自
動停止中に、上記吸気通路から負圧室への空気の通流を
許容する状態での吸気通路及び負圧室の圧力値を推定
し、この圧力値が予め設定された所定のしきい値以上の
場合に、上記弁装置により吸気通路から負圧室への空気
の通流を許容するとともに、エンジンの自動再始動を行
う。すなわち、エンジンの再始動要求を待たずに即座に
弁装置を作動するとともにエンジンの自動再始動を行
う。
内の空気を外部に吸引する負圧ポンプと、この負圧ポン
プを駆動する電動機と、を有している。この例では、負
圧ポンプにより確実に負圧を確保できるので、エンジン
稼働中に吸気通路内に大きな負圧が作用しないディーゼ
ルエンジンやスロットルレス型のエンジンにも適用する
ことができる。
エンジン回転数のオーバーシュートを抑制し、不用意な
トルクショックの発生を有効に軽減・解消することがで
きる。
働中に吸気通路内に不可避的に生じる負圧を負圧タンク
に蓄えて、この負圧を自動再始動時に利用することがで
きる。このため、負圧を発生する負圧ポンプ等を敢えて
必要とせず、構成の簡素化を図ることができる。
係る車両のエンジン自動停止・自動再始動装置の概略構
成図である。この実施形態は、吸気負圧が作用するガソ
リンエンジンに好適に適用される。
3には、この吸気通路3を絞るスロットル弁5が設けら
れているとともに、このスロットル弁5の下流側に、所
定の容積を有するインテークマニホールド4が形成され
ている。インテークマニホールド4内の空気を外部に吸
引する吸引装置6は、所定の容積を有し、空気(吸気)
を負圧状態で貯留可能な負圧タンク7と、この負圧タン
ク7とインテークマニホールド4とを連通する連通路8
を開閉する弁装置10と、により構成されている。連通
路8は、途中で第1分岐路8aと第2分岐路8bとに並
列に分岐している。弁装置10は、第1分岐路8aに設
けられ、負圧タンク7からインテークマニホールド4へ
の空気の通流を許容するとともに、インテークマニホー
ルド4から負圧タンク7への空気の通流を防止(禁止)
する逆止弁(ワンウェイバルブ)11と、この逆止弁1
1と並列に第2分岐路8bに配設され、この第2分岐路
8bを開閉する電磁弁12と、により構成されている。
ニット;ECU)13は、CPUやメモリ等を備え、燃
料噴射制御や吸入空気量制御のような一般的なエンジン
制御を行う他、車両の走行条件に応じて後述するエンジ
ン1の自動停止及び自動再始動を行う。また、エンジン
制御部13は、スロットル弁5及び電磁弁12へ制御信
号を出力し、その動作を制御する。
は、電磁弁12により第2分岐路8bが閉じられてい
る。従って、負圧タンク7からインテークマニホールド
4へ空気が通流することはない。インテークマニホール
ド4内の圧力が負圧タンク7内の圧力よりも低くなる
と、逆止弁11が設けられた第1分岐路8aを経由し
て、負圧タンク7からインテークマニホールド4へ空気
が吸引される。従って、負圧タンク7内の負圧は、エン
ジン稼動中にインテークマニホールド4内で経験される
負圧に応じて増大し、圧力洩れ等を無視すれば電磁弁1
2が開かない限り負圧が小さくなる(大気圧へ近づく)
ことはない。
フローチャートである。この制御プログラムは、エンジ
ン制御部13のメモリに予め記憶され、エンジン稼働中
にCPUにより実行される。エンジンの自動停止(アイ
ドルストップ)が行われると、S(ステップ)1からS
2へ進む。この自動停止は、各種センサにより検知され
る車両運転条件、例えば車速が0(ゼロ)、シフトレバ
ーがDポジション、及びアクセルペダルが踏み込まれて
いない等の幾つかの条件が全て満たされているときに行
われる。この自動停止中には、全気筒の燃料噴射を禁止
し、スロットル弁5を全閉するが、スロットル弁の隙間
からインテークマニホールド4内に空気が流入するた
め、インテークマニホールド内の負圧は小さくなり、大
気圧に近い状態になっている。また、自動停止中には、
シフトレバーがDポジションにあるため、エンジンの前
進方向の駆動力が図外の自動変速機を介して駆動輪の車
軸に伝達可能な状態にある。この自動停止中に、エンジ
ンの自動再始動の要求が与えられると、S2からS3へ
進む。この自動再始動の要求は、ブレーキペダルの開放
又はアクセルペダルの踏み込み等を条件として与えられ
る。
信号により、電磁弁12が「閉」位置から「開」位置に
切り換えられる。これにより、第2分岐路8bを介して
インテークマニホールド4と負圧タンク7とが互いに連
通する。従って、インテークマニホールド4から負圧タ
ンク7へ空気が吸引され、インテークマニホールド4内
の負圧が速やかに増大する。続くS4では、エンジン1
の自動再始動が行われる。具体的には、エンジン1に連
携された図示せぬモータジェネレータやスタータにより
エンジン1を回転駆動する。このように、エンジン1の
自動再始動を行う直前に電磁弁12を開弁しているの
で、実際にエンジンが起動(完爆)する際にインテーク
マニホールド4内に十分に大きな負圧が与えられ、エン
ジン回転数のオーバーシュートが抑制され、トルクショ
ックを有効に軽減・解消できる。上記の自動再始動後
に、例えばエンジン回転数が所定の完爆しきい値まで上
昇すると、S5でエンジンの自動再始動が完了したと判
定されて、S6へ進み、電磁弁12を再び「閉」位置に
切換える。これにより、次回のエンジン自動停止時に備
えて、再び負圧タンク7に負圧が蓄えられていく。
回転数の特性を示しており、排気量が2リットル程度で
アイドル回転数が約700rpmの一般的なエンジンに
対応している。図3は、エンジン自動停止直後のよう
に、インテークマニホールド4内の負圧が十分に大きい
状態(例えば大気圧を0mmHgとした圧力が約−50
0mmHg)で、自動再始動を行った場合の特性を示し
ている。この場合、インテークマニホールド4を含むス
ロットル弁5下流の吸気通路3内の空気の容量(volum
e)が少ないため、エンジン回転数を所定のアイドル回転
数(この例では約700rpm)へ向けて滑らかに上昇
させることができる。つまり、エンジン回転数のオーバ
ーシュートを招くことはない。
時間経過後のように、インテークマニホールド4内の圧
力がほぼ大気圧(0mmHg)となり、負圧が非常に小
さい状態で、上述した本実施形態に係る制御を行うこと
なく即座に自動再始動を行った比較例に係る特性を示し
ている。図4に示すように負圧が小さい場合には、図3
に示すように負圧が大きい場合に比して、スロットル弁
5下流の吸気通路3内の空気量が多いため、実際のエン
ジン起動(完爆)直後に、エンジン回転数がアイドル回
転数を越えて上昇し、そのオーバシュート回転数が約2
00〜300rpmにも達するので、車両の乗員に不快
なトルクショックを与えるおそれがある。
で、図2に示す制御を行った場合の本実施形態に係る特
性を示している。本実施形態では、エンジン自動再始動
を行う直前に電磁弁12を開き、インテークマニホール
ド4内に十分な負圧を与えることができるので、図4に
示す比較例に比して、エンジン回転数の急激な上昇を十
分に抑制することができる。具体的には、図4に示す比
較例に比してエンジン回転数の最大値を約200rpm
低く抑制でき、そのオーバーシュート回転数を約100
rpm以下に抑制することができる。従って、自動再始
動時の不快なトルクショックを十分に抑制・回避するこ
とができる。
ンテークマニホールド4内の圧力を迅速かつ大幅に低下
することができる。例えば、負圧タンク7をインテーク
マニホールド4とほぼ同じ容積にすると、大気圧に近い
状態のインテークマニホールド4内の圧力を、負圧タン
ク7内の圧力の約半分程度まで低下することができる。
る。なお、上記の第1実施形態とほぼ同じ構成には同じ
参照符号を付して重複する説明を適宜省略する。この第
2実施形態では、作動媒体に負圧吸気を利用するブレー
キ倍力装置(バキュームサーボ)20の負圧室を、吸引
装置6の負圧タンクとして兼用している。
内部に画成される負圧室と大気室との圧力差をダイヤフ
ラムに作用させて、ブレーキペダル21の踏力をアシス
トしてマスターシリンダ22に伝達する。負圧室は、上
記第1実施形態における負圧タンク7と同様、連通路8
を介してインテークマニホールド4に接続されている。
連通路8の並列に分岐する分岐路8a,8bには、弁装
置10の逆止弁11と電磁弁12とがそれぞれ配設され
ている。ブレーキペダル21のストロークを検出するス
トロークセンサ23,インテークマニホールド4内の圧
力を検知する第1負圧センサ24,ブレーキ倍力装置2
0の負圧室内の圧力を検知する第2負圧センサ25,及
びマスターシリンダ22の液圧を検知する液圧センサ2
6は、エンジン制御部13に接続されており、このエン
ジン制御部13へ検知信号を出力する。
れを示すフローチャートである。この制御プログラム
は、エンジン制御部13のメモリ内に格納されており、
エンジン稼働時にCPUにより実行される。エンジン自
動停止の要求が与えられるとともに、現在のトータル圧
力値P1がトータル負圧しきい値P0よりも低く、電磁
弁12を開いてもブレーキペダル21の操作に必要な負
圧を確保できると判定されると、S11及びS12を経
てS13へ進み、エンジンを自動停止する。上記トータ
ル圧力値P1は、今仮に電磁弁12を開いた場合にイン
テークマニホールド4やブレーキ倍力装置20の負圧室
に作用するであろう圧力値に対応しており、負圧センサ
24,25により検知されるインテークマニホールド4
及びブレーキ倍力装置20の負圧室の圧力値と、これら
インテークマニホールド4及びブレーキ倍力装置20の
負圧室の容積等に基づいて演算・推定される。トータル
負圧しきい値P0は、ブレーキペダル21の操作に必要
な負圧室内の圧力の限界値に対応しており、エンジン制
御部13のメモリ内に予め設定,記憶されている。
らS12へ進んだ場合でも、トータル圧力値P1が所定
のしきい値P0以上と判定されれば、エンジンの自動停
止(S13)が行われることはない。従って、負圧不足
によるブレーキ倍力装置のアシスト力が不足するような
事態を未然に回避することができる。
1がトータルしきい値P0’以上となるか、あるいはエ
ンジン始動要求が与えられると、S14又はS15から
S16及びS17へ進み、電磁弁12を開いた直後にエ
ンジンの自動再始動を開始する。このようにエンジンを
自動再始動する直前に電磁弁12を開弁しているため、
インテークマニホールド4内の空気が連通路8の第2分
岐路8bを経由して負圧室へ通流し、インテークマニホ
ールド4内の負圧が速やかに増大し、続くエンジンの自
動再始動時に、エンジン回転数のオーバーシュートによ
るトルクショックを確実に軽減・解消することができ
る。また、エンジン自動停止中にインテークマニホール
ド4内の負圧が小さくなり(圧力が上昇し)、トータル
圧力値P1がトータルしきい値P0’以上となると、S
14からS16へ進み、エンジンの始動要求をまたずに
電磁弁12の開弁及びエンジンの自動再始動を行う。従
って、電磁弁12を開いたときに負圧室内の負圧が過度
に小さくなって所期のブレーキアシスト力が得られなく
なることを未然に回避することができる。なお、このト
ータルしきい値P0’は、S12で用いられるトータル
負圧しきい値P0と同じ値又は近似する値に設定されて
いる。
れると、S18からS19へ進み、電磁弁12を初期状
態である「閉」位置に戻して、本ルーチンを終了する。
のエンジン自動停止・自動再始動装置を示す概略構成図
である。上述した第1及び第2実施形態と同様、エンジ
ン1の燃焼室2には吸気通路3が接続しており、この吸
気通路3のスロットル弁5の下流には、所定容積のイン
テークマニホールド4が形成されている。このインテー
クマニホールド4内の空気を外部へ吸引する吸引装置3
0が、本実施形態では、インテークマニホールド4内の
空気を外部に強制的に吸引する負圧ポンプ31と、この
負圧ポンプ31を駆動する電動機32と、を有してい
る。インテークマニホールド4と負圧ポンプ31とを接
続する連通路33には、負圧ポンプ31からインテーク
マニホールド4への空気の通流を禁止する逆止弁34が
配設されている。エンジン制御部13は、第1負圧セン
サ24により検知されるインテークマニホールド4内の
圧力等に基づいて、電動機32を駆動制御する。
れの一例を示すフローチャートである。エンジンが自動
停止すると、S21からS22へ進み、電動機32によ
り負圧ポンプ31を始動する。これにより、インテーク
マニホールド4内の負圧が速やかに増大する。このエン
ジン自動停止中にエンジンの再始動要求が与えられる
と、S23からS24,S25へ進み、エンジンの自動
再始動を実行するとともに、負圧ポンプ31を停止す
る。
1によりインテークマニホールド4内に所定の負圧を確
実に確保することができるので、吸気負圧があまり作用
しないディーゼルエンジンやスロットルレス型のエンジ
ンにも好適に適用できる。また、図9の制御の例によれ
ば、エンジンの自動停止中には負圧ポンプ31を必ず作
動させているため、負圧等に応じて負圧ポンプ31の作
動と停止を切り換える必要がなく、制御及び構成の簡素
化を図ることができる。
例を示すフローチャートである。エンジンが自動停止す
るとS31からS32へ進み、インテークマニホールド
4の内圧(圧力値)P4が負圧しきい値P3より低いか
を判定する。負圧しきい値P3は、エンジン回転数のオ
ーバーシュートやトルクショックを回避するための圧力
限界値に対応しており、エンジン制御部13のメモリに
予め設定・記憶されている。内圧P4は、現在のインテ
ークマニホールド4の圧力値であり、この実施形態では
第1負圧センサ24により検出される。エンジン自動停
止中に内圧P4がしきい値P3以上に上昇した場合に限
り、S32からS33へ進んで負圧ポンプ31を駆動
し、インテークマニホールド4の圧力を低下させて、負
圧を増大させる。このエンジン自動停止中にエンジンの
始動要求が与えられると、S34からS35及びS36
へ進み、エンジンの再始動を実行するとともに、負圧ポ
ンプ31を停止する。
比して、制御が複雑化するものの、インテークマニホー
ルド4内の負圧が十分に確保されている状態で負圧ポン
プ31を不必要に駆動することがなく、消費エネルギー
を軽減することができる。
動停止・自動再始動装置を示す構成図。
ャート。
動時の特性図。
エンジン再始動時の特性図。
係るエンジン再始動時の特性図。
動停止・自動再始動装置を示す構成図。
ャート。
動停止・自動再始動装置を示す構成図。
ローチャート。
すフローチャート。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両の運転条件に応じてエンジンの自動
停止及び自動再始動を行うエンジン制御部と、 上記エンジンの自動再始動を行う前の自動停止中に、エ
ンジンの吸気通路内の空気を外部に吸引する吸引装置
と、を有することを特徴とする車両のエンジン自動停止
・自動再始動装置。 - 【請求項2】 上記吸引装置は、負圧タンクと、この負
圧タンクと吸気通路とを連通する連通路を開閉する弁装
置と、を有し、 この弁装置は、エンジン稼動時には負圧タンクから吸気
通路への空気の通流のみを許容し、上記自動再始動を行
う直前に吸気通路から負圧タンクへの空気の通流を許容
することを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン
自動停止・自動再始動装置。 - 【請求項3】 上記弁装置は、 上記負圧タンクから吸気通路への空気の通流を許容する
とともに、吸気通路から負圧タンクへの空気の通流を防
止する逆止弁と、 この逆止弁と並列に設けられ、上記自動再始動を行う直
前に開弁して吸気通路から負圧タンクへの空気の通流を
許容する電磁弁と、 を有することを特徴とする請求項2に記載の車両のエン
ジン自動停止・自動再始動装置。 - 【請求項4】 上記負圧タンクは、ブレーキ倍力装置の
負圧室であることを特徴とする請求項2又は3に記載の
車両のエンジン自動停止・自動再始動装置。 - 【請求項5】 エンジン稼動中に、上記吸気通路から負
圧室への空気の通流を許容する状態での吸気通路及び負
圧室の圧力値を推定し、この圧力値が予め設定された所
定のしきい値以上の場合、エンジンの自動停止を禁止す
ることを特徴とする請求項4に記載の車両のエンジン自
動停止・自動再始動装置。 - 【請求項6】 エンジンの自動停止中に、上記吸気通路
から負圧室への空気の通流を許容する状態での吸気通路
及び負圧室の圧力値を推定し、この圧力値が予め設定さ
れた所定のしきい値以上の場合に、上記弁装置により吸
気通路から負圧室への空気の通流を許容するとともに、
エンジンの自動再始動を行うことを特徴とする4又は5
に記載の車両のエンジン自動停止・自動再始動装置。 - 【請求項7】 上記吸引装置は、吸気通路内の空気を外
部に吸引する負圧ポンプと、この負圧ポンプを駆動する
電動機と、を有することを特徴とする請求項1に記載の
車両のエンジン自動停止・自動再始動装置。 - 【請求項8】 上記エンジンの自動停止中、エンジンの
駆動力が車軸に伝達可能な状態にあることを特徴とする
請求項1〜7のいずれかに記載の車両のエンジン自動停
止・自動再始動装置。
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---|---|---|---|
JP2001370008A JP3815312B2 (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置 |
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---|---|---|---|
JP2001370008A JP3815312B2 (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 車両のエンジン自動停止・自動再始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003172237A true JP2003172237A (ja) | 2003-06-20 |
JP3815312B2 JP3815312B2 (ja) | 2006-08-30 |
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