JP2003084254A - 可変光利得等化器 - Google Patents

可変光利得等化器

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JP2003084254A
JP2003084254A JP2001274811A JP2001274811A JP2003084254A JP 2003084254 A JP2003084254 A JP 2003084254A JP 2001274811 A JP2001274811 A JP 2001274811A JP 2001274811 A JP2001274811 A JP 2001274811A JP 2003084254 A JP2003084254 A JP 2003084254A
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polarization
optical
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light
optical path
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Shohei Abe
昇平 阿部
Hideo Takeshita
秀生 竹下
Mototsugu Goto
元次 後藤
Hiroaki Ono
博章 小野
Hideaki Wada
秀亮 和田
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FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力光を所望のスペクトルをもつ出力光に自
由に変換できるようにして、光通信システムにおいて重
要な利得等化や、経路の経年変化の修正を容易に行うこ
とができるようにする。また全ての光学部品を単一のパ
ッケージに組み込むことができるようにモジュール化に
適した構造とする。 【解決手段】 可変偏波回転子28で偏波方向の回転角
度を制御することにより入力光を任意のパワー比で2つ
の光に分岐する可変分岐比スプリッタ10と、両方の分
岐出力光に対してそれぞれ異なるフィルタ特性を呈する
光フィルタ手段12と、両方のフィルタ透過光を偏波結
合する偏波結合手段14を具備している。偏波結合手段
は、両方のフィルタ透過光の偏波方向を45度回転させ
る45度偏波回転手段40と、その一方の出力光の常光
成分と他方の出力光の異常光成分を結合する結合用複屈
折素子42とからなる。偏波方向の制御によって出力ス
ペクトルを可変させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変分岐比スプリ
ッタと、光フィルタ手段と、偏波結合手段を組み合わ
せ、偏波方向の制御により、入力光を所望のスペクトル
をもつ出力光に変換する可変光利得等化器に関するもの
である。この可変光利得等化器は、例えば光通信システ
ムなどの分野において、光増幅器の利得を等化する用途
などに用いられ、長距離光通信やスイッチングネットワ
ークなどに有用な技術である。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを伝送路とする光通信システ
ムにおいては、伝送容量を増大させる技術として波長分
割多重技術(WDM:Wavelength Division Multiplexi
ng)が開発されている。これは、1本の光ファイバ中
を、異なる波長の多数の光信号が伝送する光通信方法で
ある。従来、8〜32波の波長多重が試みられていた
が、近年、更に多数波の波長多重が検討されている。
【0003】ところで、このような光ファイバを伝送路
とする光通信システムにおいては、光ファイバ等におけ
る損失を補填して長距離の光伝送を可能にするため、光
増幅器を組み込んで信号光を増幅することが行われてい
る。波長分割多重光通信システムにおける光ファイバ伝
送路に光増幅器を組み込む場合、光増幅器の増幅利得に
波長特性があるため、利得を等化する必要がある。利得
等化のための手段としては、所望の透過率(言い換えれ
ば挿入損失)の波長特性を有する単一の光フィルタ、も
しくは複数の光フィルタの組み合わせを用いる構成があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数の光フィルタを組
み合わせて構成する光等化器は、与えられた波長分割多
重信号光の帯域において、伝送光の波長特性を損失の波
長特性によって相殺することが可能である。しかし、光
フィルタによる損失の波長特性は一定であるために、使
用している各種光学部品に経時的変化が生じると、伝送
光の波長特性が相殺できなくなってくる。また、光伝送
路の切り換えなどがあると、それに伴って伝送光の波長
特性が変化するが、その変化は相殺できない。
【0005】このような問題を解決する技術として、固
定利得等化器と可変利得等化器をシリーズに組み合わせ
る構成が提案されている(例えば、特開平11−224
967号公報参照)。ここで可変利得等化器は、可変光
アッテネータと光増幅器の組み合わせを含んでいる。一
般に、光増幅器においては、その光入力のレベルによっ
て動作状態が変わり、光増幅器の利得の波長特性が変化
する。このことを利用し、可変光アッテネータの減衰を
制御することによって、光増幅器の利得の波長特性を制
御しようとするものである。
【0006】しかし、このような構成は、光増幅器への
光入力のレベルを調整するものなので、固定利得等化器
との組み合わせが制限され、制御の自由度は必ずしも高
くできないものと考えられる。
【0007】本発明の目的は、入力光を所望のスペクト
ルをもつ出力光に自由に変換できる可変光利得等化器を
提供することである。本発明の他の目的は、光通信シス
テムにおいて重要な利得等化や、経路の変更に伴う修
正、経路の経年変化の修正を容易に行うことができる可
変光利得等化器を提供することである。本発明の更に他
の目的は、全ての光学部品を単一のパッケージに組み込
むことが容易でモジュール化に適した構造の可変光利得
等化器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、可変偏波回転
子で偏波方向の回転角度を制御することにより入力光を
任意のパワー比で2つの光に分岐する可変分岐比スプリ
ッタと、両方の分岐出力光に対してそれぞれ異なるフィ
ルタ特性を呈する光フィルタ手段と、両方のフィルタ透
過光を偏波結合する偏波結合手段を具備し、偏波方向の
回転角度の制御により出力スペクトルを可変させること
を特徴とする可変光利得等化器である。
【0009】ここで偏波結合手段は、例えば両方のフィ
ルタ透過光の偏波方向を45度回転させる45度偏波回
転手段と、該45度偏波回転子の一方の出力光の常光成
分と他方の出力光の異常光成分を偏波結合して出力光と
する結合用複屈折素子とからなる。45度偏波回転手段
は、45度固定ファラデー回転子でもよいし、あるいは
1/2波長板などの直線位相子でもよい。
【0010】また光フィルタ手段は、誘電体多層膜フィ
ルタが好ましいが、エタロンフィルタなどでもよく、通
常、2種の異なる透過率(あるいは挿入損失)−波長特
性をもつフィルタを並置することで構成する。
【0011】可変分岐比スプリッタは、例えば偏波方向
が直交関係にある同じ光路の光を分離する分離用複屈折
素子と、偏波方向に応じて光路を制御する光路制御用複
屈折素子と、偏波方向が直交関係にある異なる光路の光
を合成する合成用複屈折素子とを、この順序で間隔をお
いて配列し、分離用複屈折素子と光路制御用複屈折素子
との間に、偏波方向を直交関係から平行関係に変換する
偏波回転手段及びそれらの光の偏波方向を任意の角度回
転させる可変偏波回転子を配置し、光路制御用複屈折素
子と合成用複屈折素子との間に、対角の関係にある2つ
の光路の光は偏波方向を90度回転し、他の2つの光路
の光は偏波方向を維持する偏波制御手段を配置した構成
とし、前記可変偏波回転子による偏波方向の回転角度の
制御に応じて光パワー分岐比を調整自在とする。
【0012】ここで可変偏波回転子は、ファラデー素子
と該ファラデー素子に可変磁界を印加する電磁石を組み
合わせた構造の90度可変ファラデー回転子が好ましい
が、液晶偏波回転子、あるいは可回転式の直線位相子な
どを用いることもできる。また偏波回転手段としては、
片側の光路のみに挿入した直線位相子でもよいし、両側
の光路に挿入した光学軸が対称方向を向く一対の直線位
相子でもよい。更に、偏波制御手段は、対角の関係にあ
る2つの光路にそれぞれ挿入した同一方向の光学軸をも
つ直線位相子からなり、偏波方向を90度回転するよう
に光学軸が設定されている構成とする。あるいは、対角
の関係にある一方の光路とそれに隣接する光路に共通に
挿入した直線位相子と、対角の関係にある他方の光路と
それに隣接する光路に共通に挿入した直線位相子とを有
し、両方の直線位相子は、偏波方向を90度回転するよ
うに光学軸が設定され且つ一つの光路で重なるように設
置される構成でもよい。
【0013】各複屈折素子としては、平行平面型のルチ
ル結晶を用いるのが好ましい。「平行平面型」とは、入
射面と出射面が平行である形状(入射面が入射光に対し
て厳密に垂直である必要はない)をいい、平行平板形状
のみならず、平行四辺形のブロック形状あるいは直方体
形状なども含まれる。各直線位相子としては、例えば水
晶からなる1/2波長板を用いる。
【0014】本発明では、例えば4個の複屈折素子を直
線的に配列し、それらの間にファラデー回転子や直線位
相子、光フィルタなどを挿入配置する構成なので、使用
する全ての光学部品を単一の基板上に組み上げるか、も
しくは単一の筐体内に収めることが容易であり、モジュ
ール化するのに適している。モジュール化することによ
って、光通信システムへの組み込みや、メンテナンスが
容易となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る可変光利得等化器の一実
施例を示す説明図であり、各光学部品の配列状況と各光
学部品間での偏波状況を示している。なお、各光学部品
中における矢印は、光学軸の方向もしくはファラデー回
転の方向を示している。また、説明を分かり易くするた
めに、次のような座標軸を設定する。光学部品の配列方
向をz方向(図面では奥行き方向)とし、それに対して
直交する2方向をx方向(図面では水平方向)、y方向
(図面では垂直方向)とする。回転方向は、z方向を見
て時計回りをプラス側とする。
【0016】この可変光利得等化器は、可変偏波回転子
を用いて偏波方向の回転角度を制御することにより入力
光を任意のパワー比で2つの光に分岐する可変分岐比ス
プリッタ10と、両方の分岐出力光に対してそれぞれ異
なるフィルタ特性を呈する光フィルタ手段12と、両方
のフィルタ透過光を偏波結合して出力光とする偏波結合
手段14を具備している。
【0017】可変分岐比スプリッタ10では、偏波方向
が直交関係にある同じ光路の光をx方向に分離する分離
用複屈折素子20、偏波方向に応じて常光は直進し異常
光は+y方向に光路をシフトする光路制御用複屈折素子
22、偏波方向が直交関係にある異なる光路の光をx方
向で合成する合成用複屈折素子24を、この順序で間隔
をおいてz方向に配置する。これらの複屈折素子は、い
ずれも平行平面型のルチル結晶からなる。
【0018】z方向を見て、分離用複屈折素子20と光
路制御用複屈折素子22との間に、偏波方向を直交関係
から平行関係に変換する偏波回転手段26と、それらの
偏波方向を任意の角度回転させる可変偏波回転子28と
を配置する。ここで偏波回転手段26は、右側光路のみ
に水晶からなる1/2波長板30を挿入した構成であ
る。この1/2波長板30は、図2のAに示されている
ように、光学軸がx軸から45度傾いているものであ
る。可変偏波回転子28は、ファラデー素子32と該フ
ァラデー素子32に可変磁界を印加する電磁石(図示す
るのを省略)とを組み合わせた90度可変ファラデー回
転子であり、0度から90度の範囲で偏波方向を回転制
御できるように構成する。ファラデー素子32として
は、例えばBi置換希土類鉄ガーネットLPE(液相エ
ピタキシャル成長)膜が好適である。
【0019】更にz方向を見て、光路制御用複屈折素子
22と合成用複屈折素子24との間に、対角の関係にあ
る2つの光路の光は偏波方向を90度回転し、他の2つ
の光路の光は偏波方向を維持する偏波制御手段34を配
置する。ここで偏波制御手段34は、対角の関係にある
2つの光路(左上方光路と右下方光路)に挿入した同一
方向(図2のBに示すように、x軸から45度傾いてい
る方向)の光学軸をもつ水晶製の1/2波長板36,3
8からなる。
【0020】可変分岐比スプリッタ10の次に位置する
光フィルタ手段12は、上方光路に挿入された第1フィ
ルタaと下方光路に挿入された第2フィルタbとを並置
した構成である。これら両フィルタa,bは、互いにフ
ィルタ特性が異なっており、例えば誘電体多層膜フィル
タからなる。
【0021】偏波結合手段14は、両方のフィルタ透過
光の偏波方向を45度回転させる45度偏波回転手段4
0と、その45度偏波回転子40の一方の出力光の常光
成分と他方の出力光の異常光成分を偏波結合して出力す
る結合用複屈折素子42とからなる。45度偏波回転手
段40として、ここでは1/2波長板44を用いている
が、45度固定ファラデー回転子でもよい。この1/2
波長板44も水晶製であるが、図2のCに示すように、
光学軸がx軸から22.5度傾くように設定されてい
る。結合用複屈折素子42は、偏波方向に応じて常光は
直進し異常光は+y方向に光路をシフトするものであ
り、それによって45度偏波回転子40の一方の(上方
光路の)出力光の常光成分と他方の(下方光路の)出力
光の異常光成分を偏波結合する。この結合用複屈折素子
42も、平行平面型のルチル結晶からなる。
【0022】図3は、この可変光利得等化器の光路説明
図であり、Aは光路の平面を表し、Bは側面を表してい
る。z方向を見て、分離用複屈折素子20の手前側の左
下方位置に入力ポートを設定し、結合用複屈折素子14
の後方の右上方位置に出力ポートを設定する。この状態
で、可変偏波回転子28による偏波方向の回転角度を変
化させると、それに応じて出力スペクトルを変えること
ができる。
【0023】次に、この可変光利得等化器の動作につい
て、更に詳しく説明する。入力ポートからz方向に入力
した光は、分離用複屈折素子20で常光は直進し、異常
光は屈折してx方向に分離する。左側光路を通る光は、
偏波回転手段26である1/2波長板30をバイパスす
るため偏波方向は変わらない。それに対して、右側光路
を通る光は、偏波回転手段26である1/2波長板30
によって偏波方向が回転する。前記のように、光学軸が
x軸から45度傾いているため、偏波方向は水平方向か
ら垂直方向に変わる。1/2波長板は、入力光の偏波方
向をその光学軸に関して対称に変換する性質を有するか
らである。
【0024】従って、左右の光路を通る光の偏波方向は
平行(垂直方向)となって、可変偏波回転子28に入力
する。電磁石への通電電流を変化させると、ファラデー
素子32に印加される磁界が変化し、それに応じて該フ
ァラデー素子32を通過する光の偏波方向が回転するこ
とになる。つまり、通電電流の制御によって通過光の偏
波方向を任意の角度に変えることができる。
【0025】偏波方向が互いに平行の状態のまま任意の
角度だけ回転した両光は、光路制御用複屈折素子22に
入力し、それぞれ常光は直進し、異常光は屈折して+y
方向(上方)に分離する。左側を通る光のうち左上方光
路を通る光は、偏波制御手段34である1/2波長板3
6によって偏波方向が90度回転し、左下方光路を通る
光は、両1/2波長板をバイパスする。右側を通る光の
うち右上方光路を通る光も両1/2波長板をバイパスす
るが、右下方光路を通る光は、偏波制御手段34である
1/2波長板38によって偏波方向が90度回転する。
従って、上方光路の両光は偏波方向が互いに直交する関
係となり、下方光路の両光も偏波方向が互いに直交する
関係となる。そして、合成用複屈折素子24では、x方
向で光が合成するため、右上方光路及び右下方光路か
ら、それぞれ所定のパワー比で分岐光が出力することに
なる。
【0026】ここで図4に示すように、可変偏波回転子
28による偏波方向の回転角をθとすると、入力光のパ
ワーを1としたときに、上方光路から出力する分岐光パ
ワーはcos 2 θ、下方光路から出力する分岐光パワーは
sin 2 θとなる。入力光は、このような比率で分岐して
出力するため、偏波回転角θの制御によって分岐比が調
整される。
【0027】このように偏波回転角θが制御されて所定
のパワー比に分岐された光が光フィルタ手段12を透過
する。その際、上方光路の分岐出力光は第1フィルタa
による減衰を受け、下方光路の分岐出力光は第2フィル
タbによる減衰を受ける。これらのフィルタ透過光は、
次の45度偏波回転手段40(1/2波長板44)で偏
波方向が45度回転する。そして、結合用複屈折素子4
2で、上方光路の光の常光成分はそのまま直進し、下方
光路の光の異常光成分はy方向に屈折して光路シフト
し、両者は結合して出力ポートへと出力する。つまり、
分岐比調整された光による一方のフィルタ透過光と他方
のフィルタ透過光が偏波合成されて所望のスペクトルを
もつ最終的な出力光となる。
【0028】なお、上方光路の光の異常光成分は+y方
向に屈折して光路シフトするために出力ポートには結合
せず、また下方光路の光の常光成分はそのまま直進する
ために出力ポートには結合ない。結合用複屈折素子42
の前段に45度偏波回転手段40を設けているのは、入
射する偏波状態に依存する出力変動を無くすためであ
る。即ち、xz面に平行な偏波面をもつ光と、yz面に
平行な偏波面をもつ光を均等に合波するため、それぞれ
の偏波面を45度回転させているのである。
【0029】光フィルタ手段の特性例を図5のAに示
す。ここでは第1フィルタaと第2フィルタbとが波長
に対して丁度逆符号の挿入損失特性を呈するものとして
いる。このようなフィルタを用いた場合について、ファ
ラデー回転角を9度〜90度の範囲で5段階に変化させ
た場合に得られる出力特性(挿入損失−波長特性)は図
5のBに示すようになる。このグラフから分かるよう
に、ファラデー回転角を制御し分岐比を調整することに
より、所望の出力スペクトルを発現させうることが分か
る。
【0030】上記実施例の可変光利得等化器では、4個
の複屈折素子を直線的に配列し、それらの間に直線位相
子やファラデー回転子、光学フィルタなどを配置する構
成であるので、使用する全ての光学部品を単一の基板上
に組み上げるか、もしくは単一の筐体内に収めることが
容易であり、モジュール化できる。
【0031】図6は、光路制御用複屈折素子22と合成
用複屈折素子24との間に挿入する偏波制御手段の他の
例を示している。ここで偏波制御手段54は、左側光路
(上下共通)に挿入した1/2波長板56と下方光路
(左右共通)に挿入した1/2波長板58とを有する構
成である。従って、左下方光路では2枚の1/2波長板
が重なって配置されることになる。両方の1/2波長板
56,58は、同一方向(図7のA及びBに示すよう
に、x軸から45度傾いている方向)の光学軸をもち、
例えば水晶からなる。
【0032】左上方光路及び右下方光路の光は、図1の
実施例の場合と同様、偏波方向がそれぞれ1/2波長板
56,58により90度回転する。右上方光路の光は、
両方の1/2波長板56,58をバイパスするために偏
波方向は変化しない。左下方光路の光は、最初の1/2
波長板56により90度回転し、次の1/2波長板58
により逆に90度回転するため、結局、偏波方向は変化
しない。従って、動作としては、図1の実施例の場合と
全く同様となる。
【0033】図8は、可変分岐比スプリッタ部分の他の
例を示す説明図であり、各光学部品の配列状況と各光学
部品間での偏波状況を示している。この可変分岐比スプ
リッタは、分離用複屈折素子と光路制御用複屈折素子と
の間に配置する偏波回転手段の構成を除けば、基本的に
は前記図1に示す実施例と同様なので、対応する部分に
同一符号を付し、それらについての説明は省略する。
【0034】ここで偏波回転手段60は、左右両側光路
に光学軸が対称となるように並設した水晶からなる2枚
の1/2波長板62,64の組み合わせである。図9に
示されているように、左側光路の1/2波長板62は光
学軸がx軸から22.5度傾いており、右側光路の1/
2波長板64は光学軸がx軸から−22.5度傾いてい
る。従って、左側光路の垂直方向の偏波は方位が45度
回転し、右側光路の水平方向の偏波は方位が−45度回
転して、両光の偏波方向は平行となる。その両光が、次
の可変偏波回転子28に入力する。可変偏波回転子28
は、−45度から+45度の範囲で偏波方向を回転制御
するように構成する。
【0035】図8に示す実施例では、偏波制御手段34
として、対角の位置関係にある光路にそれぞれ1/2波
長板36,38を挿入しているが、図6と同様、左右光
路の一方と上下光路の一方にそれぞれ1/2波長板を配
列した構成でもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記のように、可変分岐比スプ
リッタと、光フィルタ手段と、偏波結合手段を組み合わ
せた可変光利得等化器であるので、調整した光分岐比に
応じた光を別々のフィルタに導き、それらの透過光を偏
波合成することによって、入力光を所望のスペクトルを
もつ出力光に自由に変換することが可能となる。そのた
め、光通信システムにおいて重要な利得等化や、経路の
経年変化の修正、経路変更に伴う特性の修正などが容易
に簡単に行えるようになる。
【0037】また本発明の可変光利得等化器は、全ての
光学部品を一体化したモジュール構成に適した構造であ
り、そのため光通信システムへの組み込みや、メンテナ
ンスが容易に行える利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変光利得等化器の一実施例を示
す説明図。
【図2】その偏波回転手段と偏波制御手段と45度偏波
回転手段に用いる1/2波長板の形状と光学軸の説明
図。
【図3】この可変光利得等化器の光路説明図。
【図4】可変偏波回転子による偏波の回転角と光分岐比
の関係を示す図。
【図5】フィルタ特性例とそれによる出力−波長特性を
示すグラフ。
【図6】偏波制御手段の他の例を示す説明図。
【図7】その偏波制御手段に用いる1/2波長板の形状
と光学軸の説明図。
【図8】本発明に係る可変分岐比スプリッタの他の実施
例を示す説明図。
【図9】その偏波回転手段に用いる1/2波長板の形状
と光学軸の説明図。
【符号の説明】
10 可変分岐比スプリッタ 12 光フィルタ手段 14 偏波結合手段 20 分離用複屈折素子 22 光路制御用複屈折素子 24 合成用複屈折素子 26 偏波回転手段 28 可変偏波回転子 30 1/2波長板 32 ファラデー素子 34 偏波制御手段 36,38 1/2波長板 40 45度偏波回転手段 42 結合用複屈折素子 44 1/2波長板 a,b フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 元次 東京都港区新橋5丁目36番11号 エフ・デ ィー・ケイ株式会社内 (72)発明者 小野 博章 東京都港区新橋5丁目36番11号 エフ・デ ィー・ケイ株式会社内 (72)発明者 和田 秀亮 東京都港区新橋5丁目36番11号 エフ・デ ィー・ケイ株式会社内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA03 BA02 CA08 CA24 DA08 DA12 KA20 2H099 AA01 BA17 CA05 CA08 CA11 DA09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変偏波回転子で偏波方向の回転角度を
    制御することにより入力光を任意のパワー比で2つの光
    に分岐する可変分岐比スプリッタと、両方の分岐出力光
    に対してそれぞれ異なるフィルタ特性を呈する光フィル
    タ手段と、両方のフィルタ透過光を偏波結合する偏波結
    合手段を具備し、偏波方向の回転角度の制御により出力
    スペクトルを可変させることを特徴とする可変光利得等
    化器。
  2. 【請求項2】 偏波結合手段が、両方のフィルタ透過光
    の偏波方向を45度回転させる45度偏波回転手段と、
    該45度偏波回転子の一方の出力光の常光成分と他方の
    出力光の異常光成分を結合して出力する結合用複屈折素
    子とからなる請求項1記載の可変光利得等化器。
  3. 【請求項3】 45度偏波回転手段が、45度ファラデ
    ー回転子である請求項1又は2記載の可変光利得等化
    器。
  4. 【請求項4】 45度偏波回転手段が、直線位相子であ
    る請求項1又は2記載の可変光利得等化器。
  5. 【請求項5】 光フィルタ手段が、誘電体多層膜フィル
    タからなる請求項1乃至4のいずれかに記載の可変光利
    得等化器。
  6. 【請求項6】 光フィルタ手段が、エタロンフィルタか
    らなる請求項1乃至4のいずれかに記載の可変光利得等
    化器。
  7. 【請求項7】 可変分岐比スプリッタは、偏波方向が直
    交関係にある同じ光路の光を分離する分離用複屈折素子
    と、偏波方向に応じて光路を制御する光路制御用複屈折
    素子と、偏波方向が直交関係にある異なる光路の光を合
    成する合成用複屈折素子とを、この順序で間隔をおいて
    配列し、分離用複屈折素子と光路制御用複屈折素子との
    間に、偏波方向を直交関係から平行関係に変換する偏波
    回転手段及びそれらの光の偏波方向を任意の角度回転さ
    せる可変偏波回転子を配置し、光路制御用複屈折素子と
    合成用複屈折素子との間に、対角の関係にある2つの光
    路の光は偏波方向を90度回転し、他の2つの光路の光
    は偏波方向を維持する偏波制御手段を配置し、前記可変
    偏波回転子による偏波方向の回転角度の制御に応じて光
    パワー分岐比を調整自在とした構成である請求項1乃至
    6のいずれかに記載の可変光利得等化器。
  8. 【請求項8】 可変偏波回転子が、ファラデー素子と該
    ファラデー素子に可変磁界を印加する電磁石を組み合わ
    せた90度可変ファラデー回転子である請求項7記載の
    可変光利得等化器。
  9. 【請求項9】 可変偏波回転子が、液晶偏波回転子、又
    は可回転式の直線位相子からなる請求項7記載の可変光
    利得等化器。
  10. 【請求項10】 偏波回転手段が、片側の光路のみに挿
    入した直線位相子からなる請求項7乃至9のいずれかに
    記載の可変光利得等化器。
  11. 【請求項11】 偏波回転手段が、両側の光路に挿入し
    た光学軸が対称方向を向く一対の直線位相子からなる請
    求項7乃至9のいずれかに記載の可変光利得等化器。
  12. 【請求項12】 偏波制御手段が、対角の関係にある2
    つの光路にそれぞれ挿入した同一方向の光学軸をもつ直
    線位相子からなり、偏波方向を90度回転するように光
    学軸が設定されている請求項7乃至11のいずれかに記
    載の可変光利得等化器。
  13. 【請求項13】 偏波制御手段が、対角の関係にある一
    方の光路とそれに隣接する光路に共通に挿入した直線位
    相子と、対角の関係にある他方の光路とそれに隣接する
    光路に共通に挿入した直線位相子とを有し、両方の直線
    位相子は、偏波方向を90度回転するように光学軸が設
    定され且つ一つの光路で重なるように設置されている請
    求項7乃至11のいずれかに記載の可変光利得等化器。
  14. 【請求項14】 各複屈折素子に平行平面型のルチル単
    結晶を用いる請求項7乃至13のいずれかに記載の可変
    光利得等化器。
  15. 【請求項15】 各直線位相子に水晶からなる1/2波
    長板を用いる請求項10乃至13のいずれかに記載の可
    変光利得等化器。
  16. 【請求項16】 使用する全ての光学部品を単一の基板
    上に組み上げるか、もしくは単一の筐体内に収め、モジ
    ュール化した請求項1乃至15のいずれかに記載の可変
    光利得等化器。
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JP2016119476A (ja) * 2014-12-23 2016-06-30 メンロ システムズ ゲーエムベーハー 光共振装置及び共振器において一周時間を調節する方法

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