JP2003050733A - ファイルサーバシステムおよびその制御方法 - Google Patents

ファイルサーバシステムおよびその制御方法

Info

Publication number
JP2003050733A
JP2003050733A JP2001240725A JP2001240725A JP2003050733A JP 2003050733 A JP2003050733 A JP 2003050733A JP 2001240725 A JP2001240725 A JP 2001240725A JP 2001240725 A JP2001240725 A JP 2001240725A JP 2003050733 A JP2003050733 A JP 2003050733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
directory
file server
lookup operation
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001240725A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3776769B2 (ja
Inventor
Osamu Wakamori
修 若森
Satoshi Hoshina
聡 保科
Koji Takemura
功司 武村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001240725A priority Critical patent/JP3776769B2/ja
Publication of JP2003050733A publication Critical patent/JP2003050733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776769B2 publication Critical patent/JP3776769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な制御で、しかもファイルサーバの故障や
ファイルサーバの動的な追加等に柔軟に対応することが
可能なファイルサーバシステムを実現する。 【解決手段】クライアント端末11からのルックアップ
操作要求を受け付けたファイルサーバ21は、自身のロ
ーカルファイルシステム214を参照するのみならず、
他のファイルサーバ22,…に対しても問い合わせを発
行し、その問い合わせ結果をもとに、自身のローカルフ
ァイルシステム214におけるディレクトリツリーの補
完を行い、同時にその部分に対応するディレクトリの対
応付け情報302を構築していく。よって、ローカルフ
ァイルシステム214のディレクトリツリーが不完全な
状態となっても、オンデマンドで必要な環境を復元する
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仮想ファイルシステ
ムを提供するためのファイルサーバシステムおよびその
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、分散ファイルシステムに代表され
るように、複数のサーバにデータを分散して記憶するシ
ステムが開発されている。このような分散ファイルシス
テムにはいくつかの実現方法あり、それは集中管理方式
と分散管理方式とに大別される。
【0003】集中管理方式は、例えば特開平10−34
21号公報にも記載されているように、分散ファイルシ
ステムのすべてのデータの所在を一つの管理サーバにて
一元管理する方法である。一方、分散管理方式は複数の
サーバそれぞれに管理情報を持たせる方式である。
【0004】前者は制御が簡単である反面、管理サーバ
にクライアントからのアクセスが集中することになるた
め、その管理サーバがボトルネックとなって十分なシス
テム性能を期待することができない。また、もしも管理
サーバに障害が発生すると、全ての管理情報が失われて
しまい、これによってシステムのサービスが停止されて
しまうことになる。
【0005】これに対し、後者の方法は、複数のサーバ
それぞれに管理情報が配置されているので、アクセスの
集中が無くなり、また同一データのコピーを複数のサー
バで持ち合うことで耐障害性を向上させることができ
る。しかし、管理情報およびデータに関する一貫性保持
のための特別な仕組みを実装することが必要となり、特
に、あるファイルサーバが故障したときや、新たに追加
されたファイルサーバへのデータや管理情報の設定など
を考慮すると、大規模な分散データベースシステムで使
用されているような、チェックポイント、トランザクシ
ョンのログ管理、ロールフォーワード等といった複雑な
障害回復制御が必要とされることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではオ
フィス等においてもネットワーク化が進められているの
で、低コストで且つ十分な性能を持つ分散ファイルシス
テムの開発が必要とされている。もちろん、この場合で
もシステムの可用性を犠牲にすることはできず、システ
ムを停止することなく、サーバの故障やサーバの動的な
追加等に柔軟に対応できるようにすることが要求され
る。
【0007】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、一貫性保持のための複雑な制御を用いること
なく、しかもサーバの故障やサーバの動的な追加等にも
柔軟に対応することが可能な高可用性のファイルサーバ
システムおよびその制御方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、互いに協調して動作する複数のファイル
サーバを有し、前記複数のファイルサーバそれぞれのロ
ーカルファイルシステムを1つの仮想ファイルシステム
としてクライアントに提供するファイルサーバシステム
において、前記各ファイルサーバは、ディレクトリ名か
ら当該ディレクトリに対応する管理情報を参照するため
のルックアップ操作要求をクライアントから受けた際、
自ファイルサーバのローカルファイルシステムから前記
ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリに関す
る管理情報を取得するためのルックアップ操作を実行す
ると共に、前記ルックアップ操作要求で指定されたディ
レクトリに関する管理情報を他の各ファイルサーバに問
い合わせるルックアップ操作手段と、前記問い合わせ結
果に基づき、前記自ファイルサーバのローカルファイル
システムに存在するディレクトリツリーを補完する手段
とを具備することを特徴とする。
【0009】このファイルサーバシステムにおいては、
あるファイルサーバがクライアントからのルックアップ
操作要求を受け付けると、そのファイルサーバは、その
ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリに関す
る管理情報を取得するためのルックアップ操作を自身の
ローカルファイルシステムに対して実行するのみなら
ず、そのルックアップ操作要求で指定されたディレクト
リに関する管理情報を他の各ファイルサーバに問い合わ
せる。これにより、自身のローカルファイルシステムの
内容が障害等によって不十分な状態であっても、ルック
アップ操作という通常のファイルシステムに設けられた
一般的な操作のみで、必要な情報を他のファイルサーバ
から取得することが出来る。また、クライアントからの
ルックアップ操作要求を受け付けたファイルサーバにつ
いては、オンデマンドでそのローカルファイルシステム
のディレクトリツリーが自動的に補完(ディレクトリの
追加、変更等)されていく。よって、ディレクトリツリ
ーを変更中にあるファイルサーバが故障した場合や、空
のローカルファイルシステムを持つファイルサーバが、
互いに協調しているファイルサーバのグループに新たに
追加されたときなどのように、いずれかのファイルサー
バのローカルファイルシステムのディレクトリツリーが
不完全な状態となっても、そのファイルサーバがクライ
アントからのルックアップ操作要求を受け付けるたびに
オンデマンドで必要な環境がそのローカルファイルシス
テムに構築されるので、分散データベース等で用いられ
るロールフォワード等の複雑な方法を用いず、クライア
ントからファイルサーバへディレクトリのルックアップ
操作が行われたときに、オンデマンドで補完するという
単純な方法で、仮想ファイルシステムのディレクトリツ
リーをローカルファイルシステムに保持することがで
き、またシステムを停止することなしにサービスを継続
して行うことが可能となる。
【0010】また、本発明は、前記自ファイルサーバの
ローカルファイルシステムに対する前記ルックアップ操
作の結果と前記問い合わせ結果とに基づき、前記複数の
ファイルサーバそれぞれのローカルファイルシステムの
要素と前記仮想ファイルシステムのディレクトリツリー
の要素との対応関係を示す対応付け情報を前記自ファイ
ルサーバ上に構築する手段と、前記クライアントからの
前記ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリが
前記対応付け情報で管理されているとき、前記対応付け
情報に基づいて前記ルックアップ操作要求で指定された
ディレクトリに関する管理情報を前記クライアントに提
供する手段とをさらに具備し、前記ルックアップ操作手
段は、前記ルックアップ操作要求で指定されたディレク
トリが前記対応付け情報で管理されてないときに実行さ
れるように構成されていることを特徴とする。
【0011】これにより、ルックアップ操作要求に対し
て即座に応答することが可能となると共に、障害によっ
て対応付け情報が消失された場合でもその後のシステム
運用に伴って徐々に対応付け情報を回復することが出来
る。また、新たなファイルサーバを追加した場合でも、
そのファイルサーバに予め対応付け情報をコピーするな
どの処理は不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
るファイルサーバシステムの構成が示されている。この
ファイルサーバシステムは複数のファイルサーバ21,
22,…から構成される分散システムであり、複数のフ
ァイルサーバ21,22,…それぞれのローカルファイ
ルシステムの内容を一つの仮想ファイルシステムとして
各クライアント端末11(ただし、図1には1台のみ記
載)に提供する。
【0013】複数のファイルサーバ21,22,…の各
々は、ファイルサーバシステムを構成する他のファイル
サーバの存在を互いに認識しており、例えばLAN,W
ANなどのネットワーク10を介してメッセージ交換な
どを行うことにより、互いに他のフィルサーバと協調し
て動作する。
【0014】ファイルサーバ21,22,…の各々には
同一の機能が搭載されており、どのファイルサーバもク
ライアント端末11からの要求の受付けおよび処理をす
ることが出来るが、本例では、ファイルサーバ21,2
2,…の内の予め決められた1台を、クライアント端末
11からの要求の受け付けおよび処理を行うマスタとし
て使用する場合を想定する。この場合、マスタは固定で
はなく、例えばマスタに障害が発生した場合やマスタの
負荷状況、あるいは他の条件によって、マスタの機能を
別のファイルサーバに動的に変更することができる。現
在マスタとして動作しているファイルサーバの障害発生
や負荷状況などは、例えばメッセージの受け渡し等によ
って複数のファイルサーバ21,22,…が互いに相手
の動作状態を監視することによって、他のファイルサー
バが検知することが出来る。もちろん、障害発生等に関
係なく、予め決められた順番でファイルサーバ21,2
2,…間でサイクリックにマスタを変更してもよい。ま
た、全てのファイルサーバ21,22,…がネットワー
ク1上のパケットを監視し、クライアント端末11から
のパケットに最初に応答したファイルサーバがマスタと
して機能するといった制御を用いることもできる。
【0015】さらに、複数のサイトにファイルサーバ2
1,22,…が分散配置されている場合等には、複数の
ファイルサーバ21,22,…それぞれが、そのサイト
におけるマスタとして動作し、当該サイトに対して要求
を発行したクライアントからの要求を受付け・処理する
ようにしてもよい。
【0016】いずれの場合も、複数のファイルサーバ2
1,22,…の各々に仮想ファイルシステムの全ての情
報を持たせる必要はなく、ファイルサーバ21,22,
…それぞれのローカルファイルシステム全体で1つの仮
想ファイルシステムを構成すればよい。
【0017】この場合、仮想ファイルシステムで管理さ
れるデータの実体であるファイルについてはファイルサ
ーバ21,22,…に分散配置されており、同一ファイ
ルを複数のファイルサーバで持ち合うことはない。これ
により、ファイルサーバ21,22,…それぞれのロー
カルファイルシステムの記憶資源を効率よく利用するこ
とが出来る。
【0018】また、ファイルサーバ21,22,…それ
ぞれのローカルファイルシステムには、そこに分散配置
されているファイルを格納するためのディレクトリが少
なくとも存在する。この場合、マスタについては、クラ
イアント端末11からディレクトリ情報に関するルック
アップ操作要求があったときに最新のディレクトリ情報
を他のファイルサーバから取得するので、マスタのロー
カルファイルシステムには、自身のローカルファイルシ
ステムに存在するファイルに関係するディレクトリのみ
ならず、仮想ファイルシステム内の全てのディレクトリ
ツリーが徐々に構築されていくことになる。よって、例
えばマスタ以外の他のファイルサーバのローカルファイ
ルシステムのディレクトリが障害によって不完全な状態
となった場合でも、マスタが管理している情報によって
それを復元したり、また新たに追加されたファイルサー
バ等に対して、マスタ機能を容易に引き継がせることな
どが可能となる。さらに、マスタ以外の他の各ファイル
サーバも少なくも自身のローカルファイルシステムの情
報については管理しているので、マスタに障害が発生し
ても全ての管理情報が失われる危険はない。
【0019】このように、本実施形態のファイルサーバ
システムでは、いずれかのファイルサーバのローカルフ
ァイルシステムのディレクトリツリーが障害等によって
不完全な状態となった場合には、そのディレクトリツリ
ーの情報を他のファイルサーバのローカルファイルシス
テムの内容から補完(ディレクトリの追加、変更等)す
るという制御が用いられる。この補完は、クライアント
端末11から当該ディレクトリに関する要求が発行され
たときに自動的に実行される。また、このようなオンデ
マンド方式の補完制御の信頼性をより高めるため、本実
施形態では、あるファイルサーバのローカルファイルシ
ステムに対してディレクトリの作成・変更等を行った場
合には、そのディレクトリの作成・変更を他の各ファイ
ルサーバのローカルファイルシステムにも自動的に反映
する処理が行われる。
【0020】(ファイルサーバの構成)次に、ファイル
サーバ21,22,…それぞれの機能構成について説明
する。
【0021】ファイルサーバ21(ファイルサーバ#
1)には、図示のように、リクエスト受信部211、リ
クエスト解析・実行手順部212、ファイルシステム2
13、ローカルファイルシステム214、およびディス
クシステム215が設けられている。
【0022】クライアント端末11からのルックアップ
操作要求などはリクエスト受信部21を介してリクエス
ト解析・実行手順部212に送られ、そこで受付および
処理される。ここでルックアップ操作要求とは、ディレ
クトリ名またはファイル名からファイルシステムが管理
するそのディレクトリまたはファイルに対応する管理情
報を求める要求である。このルックアップ操作要求によ
って実行される操作がルックアップ操作と呼ばれるもの
であり、これは通常のファイルシステムに一般的に備わ
っている操作手順である。
【0023】リクエスト解析・実行手順部212は、例
えばNFS(Network File Syste
m)等のネットワークファイルシステムにおけるサーバ
機能部に相当する。このリクエスト解析・実行手順部2
12は、クライアント端末11からのファイルアクセス
要求(ルックアップ操作要求)をリクエスト受信部21
1から受け、それを解析することにより実行すべきルッ
クアップ操作を決定して、ファイルシステム213に指
示する。ファイルシステム213は仮想ファイルシステ
ムを提供するための主機能部であり、ローカルファイル
システム214を通じてディスクシステム215をアク
セスしたり、他の各ファイルサーバに対する問い合わせ
などを行う。ディスクシステム215には、ローカルフ
ァイルシステム214によって管理されているディレク
トリツリー(ディレクトリ、ファイル、およびそれらの
管理情報等)が保存されている。
【0024】ファイルシステム213には、図示のよう
に、仮想ファイルシステム操作部301、対応付け情報
302、操作実行手順部303、および操作要求手順部
304が設けられている。仮想ファイルシステム操作部
301は、対応付け情報302の構築操作を初め、他の
ファイルサーバに存在するファイルシステムに対して操
作を要求したり、他のファイルサーバに存在するファイ
ルシステムからの要求を処理する等の手順を体系化した
ものであり、図示のように、第1および第2のルックア
ップ操作手順部(#1,#2)311,312、第1お
よび第2のディレクトリ作成手順部(#1,#2)31
3,314等から構成されている。
【0025】第1のルックアップ操作手順部(#1)3
11はクライアント端末11からのルックアップ操作要
求を処理するための操作手順であり、また第2のルック
アップ操作手順部(#1)311は他のファイルサーバ
からのルックアップ操作の問い合わせを処理するための
操作手順である。第1のディレクトリ作成手順部(#
1)313はクライアント端末11からのディレクトリ
作成要求を処理するための操作手順であり、また第2の
ディレクトリ作成手順部(#2)314は他のファイル
サーバからのディレクトリ作成要求を処理するための操
作手順である。
【0026】対応付け情報302は、仮想ファイルシス
テムのディレクトリツリーの各要素(ディレクトリ、フ
ァイル)と各ファイルサーバ21,21,…それぞれの
ローカルファイルシステムのディレクトリツリーの各要
素(ディレクトリ、ファイル)との対応関係を示す。こ
の対応付け情報302により、仮想ファイルシステム上
のどのディレクトリおよびファイルがどのファイルサー
バに存在するかが管理され、ファイルサーバ21,2
2,…それぞれのローカルファイルシステムの内容が仮
想ファイルシステムのディレクトリツリーに対応付けら
れることになる。対応付け情報302は、ファイルサー
バ21のメモリ上に保持されている。
【0027】操作実行手順部303は仮想ファイルシス
テム操作部301の機能を用いて他のファイルサーバか
らの要求を実行する。また操作要求手順部304は仮想
ファイルシステム操作部301から他のファイルサーバ
への要求を受付け、それを他のファイルサーバへ送る。
【0028】ファイルサーバ21以外の他のファイルサ
ーバ22,…についても上述のファイルサーバ21と同
様の機能を有しており、例えばファイルサーバ22に
は、図示のように、リクエスト受信部411、リクエス
ト解析・実行手順部412、ファイルシステム413、
ローカルファイルシステム414、およびディスクシス
テム415が設けられている。これらリクエスト受信部
411、リクエスト解析・実行手順部412、ファイル
システム413、ローカルファイルシステム414、お
よびディスクシステム415は、それぞれ上述したリク
エスト受信部211、リクエスト解析・実行手順部21
2、ファイルシステム213、ローカルファイルシステ
ム214、およびディスクシステム215にそれぞれ相
当する。また、ファイルシステム413に設けられた仮
想ファイルシステム操作部501、対応付け情報50
2、操作実行手順部503、操作要求手順部504は、
ファイルサーバ21における仮想ファイルシステム操作
部301、対応付け情報302、操作実行手順部30
3、操作要求手順部304にそれぞれ相当する。
【0029】さらに、仮想ファイルシステム操作部50
1に設けられている第1および第2のルックアップ操作
手順部(#1,#2)511,512、第1および第2
のディレクトリ作成手順部(#1,#2)513,51
4も、上述したファイルサーバ21における第1および
第2のルックアップ操作手順部(#1,#2)311,
312、第1および第2のディレクトリ作成手順部(#
1,#2)313,314にそれぞれ相当する。
【0030】(仮想ファイルシステム)次に、本実施形
態で実現される仮想ファイルシステムについて説明す
る。
【0031】図2には、ファイルサーバ(#1,#2)
21,22それぞれのローカルファイルシステム21
4,414で管理されるディレクトリツリーの各要素と
仮想ファイルシステムのディレクトリツリーの各要素と
の関係の一例が示されている。
【0032】ここでは、ファイルサーバ(#1)21の
ローカルファイルシステム214には、ルートディレク
トリ“/”の直下にディレクトリ“dirA”とファイ
ル“fileX”とが存在しており、またファイルサー
バ(#2)22のローカルファイルシステム414に
は、ルートディレクトリ“/”の直下にディレクトリ
“dirA”とファイル“fileY”が存在している
場合を想定している。
【0033】この場合、各クライアント端末11に提供
される仮想ファイルシステムのディレクトリツリーは、
図示のように、ファイルサーバ(#1)21およびファ
イルサーバ(#2)22それぞれのローカルファイルシ
ステム214,415をマージしたものとなり、これ
は、図示のように、ルートディレクトリ“/”と、その
直下に存在するディレクトリ“dirA”とファイル
“fileX”,“fileY”とから構成される。
【0034】マスタとして機能しているファイルサーバ
の対応付け情報には、このようなファイルサーバ(#
1,#2)21,22それぞれのローカルファイルシス
テム214,414のディレクトリツリーの各要素と仮
想ファイルシステムのディレクトリツリーの各要素との
対応関係が管理されることになる。
【0035】今、ファイルサーバ(#1)21がマスタ
であると想定すると、そのファイルサーバ(#1)21
で管理される対応付け情報302の内容は図3のように
なる。
【0036】図示のように、対応付け情報302には、
仮想ファイルシステムを構成するディレクトリツリーの
各要素について、その種類(ディレクトリ/ファイ
ル)、アクセス権限を示すパーミッション情報、名前
(ディレクトリ名/ファイル名)、その要素が存在して
いるサーバ名、変更日時、および下位階層のディレクト
リ名やファイル名を示す下位エントリが管理される。ル
ートディレクトリ“/”、ディレクトリ“dirA”、
ファイル“fileX”についてはファイルサーバ(#
1)21のローカルファイルシステム214に存在して
いるので、それらの位置は自サーバ(ファイルサーバ2
1)となっている。また、ファイル“fileY”につ
いてはファイルサーバ(#2)22にのみ存在している
ので、その位置はファイルサーバ#2(ファイルサーバ
22)となっている。
【0037】また、ファイルサーバ(#2)22につい
ても、少なくともそのローカルファイルシステム414
に存在するディレクトリやファイルについては対応付け
情報502で管理されている。ファイルサーバ(#2)
22のローカルファイルシステム414には、ルートデ
ィレクトリ“/”、ディレクトリ“dirA”、ファイ
ル“fileY”が存在するので、それらの位置は自サ
ーバ(ファイルサーバ22)となる。また、もしファイ
ルサーバ(#2)22がマスタとして機能する場合に
は、ファイルサーバ(#1)21のみに存在するファイ
ル“fileX”についても対応付け情報502で管理
され、その位置はファイルサーバ#1(ファイルサーバ
21)となる。
【0038】(ルックアップ操作)次に、図4を参照し
て、クライアント端末11からディレクトリまたはファ
イルのルックアップ操作要求を受け付けたファイルサー
バ(マスタ)によって実行されるルックアップ操作の原
理について説明する。
【0039】図4には、本ファイルサーバシステムが3
台のファイルサーバ21,22,23によって実現され
ており、第1のファイルサーバ(#1)21がマスタと
して動作する場合を示している。今、図示のように、フ
ァイルサーバ(#1)21のローカルファイルシステム
のディレクトリツリーがルートディレクトリ“/”とそ
の直下のディレクトリ“dirA”とファイル“fil
eX”とから構成されており、また、ファイルサーバ
(#2)22のローカルファイルシステムのディレクト
リツリーがルートディレクトリ“/”とその直下のディ
レクトリ“dirA”とファイル“fileY”とから
構成され、ファイルサーバ(#3)23のローカルファ
イルシステムのディレクトリツリーがルートディレクト
リ“/”とその直下のディレクトリ“dirA”とファ
イル“fileZ”とから構成されているとする。
【0040】ファイルサーバ(#1)21は、通常は、
クライアント端末11からのルックアップ操作要求で要
求されたディレクトリやファイルの管理情報の提供や、
要求されたファイルが存在するファイルサーバから当該
ファイルを取得して提供するといったファイルアクセス
に関するサービスを、前述の対応付け情報302を用い
て行うが、対応付け情報302に該当するディレクトリ
やファイルが存在しない場合には、以下のようなルック
アップ操作を実行する。
【0041】例えば、ルートディレクトリ“/”の直下
の管理情報を要求するルックアップ操作要求をクライア
ント端末11から受けると、ファイルサーバ(#1)2
1は、ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリ
/ファイルに関する管理情報を自ファイルサーバ21の
ローカルファイルシステム214から取得するためのル
ックアップ操作を実行すると共に、他の各ファイルサー
バ22,23に対してルックアップ操作要求で指定され
たディレクトリに関する管理情報を問い合わる。これに
より、ファイルサーバ(#1)21は、各ファイルサー
バ21,22,23それぞれの現在のローカルファイル
システムの内容を認識し、その認識結果に基づいて、自
身のローカルファイルシステムにおけるディレクトリツ
リーの補完、および対応付け情報302の形成を行う。
そして、ルートディレクトリ“/”の直下にディレクト
リ“dirA”とファイル“fileX”,“file
Y”,“fileZ”が存在すること、さらには各要素
のパーミッション情報や更新日時などを、ルックアップ
操作要求に対する応答としてクライアント端末11に返
す。
【0042】このように、マスタとして機能するファイ
ルサーバ(#1)21においては、ルックアップ操作要
求を処理するたびに、自身のローカルファイルシステム
に存在するディレクトリやファイルのみならず、他のフ
ァイルサーバ22,23にのみ存在するディレクトリや
ファイルに関する情報についても対応付け情報302と
して形成されていく。
【0043】(対応付け情報の形成処理)ここで、通常
動作時に対応付け情報がどのように構築されていくかに
ついて具体的に説明する。
【0044】ここでは、簡単のために本ファイルサーバ
システムがファイルサーバ(#1)21とファイルサー
バ(#2)22の2台によって構成されている場合を想
定する。また例として、上述の場合と同様に、ファイル
サーバ(#1)21のローカルファイルシステム214
にはルートディレクトリ“/”とディレクトリ“dir
A”、ファイル“fileX”とが存在するとし、ファ
イルサーバ(#2)22のローカルファイルシステムに
はルートディレクトリ“/”とディレクトリ“dir
A”、ファイル“fileY”とが存在するとする。ま
た、ファイルサーバ21,22それぞれの対応付け情報
302,502には、ルートディレクトリ“/”に関す
る情報だけが存在しているものとする。
【0045】クライアント端末11のユーザが仮想ファ
イルシステムのルートディレクトリ“/”下の各エント
リの情報を得ようとして、例えば“dir”等のコマン
ド操作を実行すると、それを示すルックアップ操作要求
がクライアント端末11から発行される。このルックア
ップ操作要求は、現在マスタとして機能しているファイ
ルサーバ(ここではファイルサーバ(#1)21)のリ
クエスト解析・実行手順部212にて受け付けられる。
そして、ファイルシステム213の制御の下、そのロー
カルファイルシステム214を通じてディスクシステム
215の内容を参照するルックアップ操作が実行される
と共に、ファイルサーバ(#2)22のファイルシステ
ム413に対してルックアップ操作を実行させるための
問い合わせが発行される。
【0046】これにより、自ファイルサーバ(#1)2
1のローカルファイルシステム214からはルートディ
レクトリ“/”の直下に存在するディレクトリ“dir
A”とファイル“fileX”に関する情報が得られ、
またファイルサーバ(#2)22のファイルシステム4
13からは、そのルートディレクトリ“/”直下に存在
するディレクトリ“dirA”とファイル“file
Y”に関する情報が得られる。これら情報を基にファイ
ルシステム213では対応付け情報302の形成が行わ
れ、図3で説明した様な構成の対応付け情報302が構
築される。そして、ファイルシステム213は、対応付
け情報302に基づいて仮想ファイルシステムのルート
ディレクトリ“/”直下の各エントリの情報を認識し、
それをリクエスト解析・実行手順部212を通じて要求
元のクライアント端末11に返す。
【0047】なお、このような他のファイルサーバへの
問い合わせ等の処理は、前述したように、クライアント
端末11からのルックアップ操作要求で要求されたディ
レクトリの情報が対応付け情報302に存在しない場合
にのみ行えばよい。つまり、クライアント端末11から
のルックアップ操作要求で要求されたエントリの情報が
対応付け情報302に存在する場合には、マスタは、そ
の対応付け情報302からルックアップ操作要求で要求
されたエントリのディレクトリ/ファイルに関する情報
を認識して、それを即座にクライアント端末11に返却
することが出来る。
【0048】また、他のファイルサーバへの問い合わせ
によってファイルサーバ(#1)21のローカルファイ
ルシステム214には存在しない新たなディレクトリに
関する情報が得られた場合には、ファイルサーバ(#
1)21のローカルファイルシステム214に当該ディ
レクトリを作成するといったローカルファイルの補完処
理も自動的に行われる。
【0049】(障害対策)以上のように、本ファイルサ
ーバシステムにおいては、クライアント端末11からの
ルックアップ操作要求を受け付けたファイルサーバ(マ
スタ)は、自身のローカルファイルシステムを参照する
のみならず、他のファイルサーバに対しても問い合わせ
を発行し、その問い合わせ結果をもとに、自身のローカ
ルファイルシステムにおけるディレクトリツリーの補完
を行い、同時にその部分に対応するディレクトリの対応
付け情報を構築していくという仕組みが用いられてい
る。よって、一貫性保持のための特別な制御無しで、十
分な可用性を実現することが出来る。
【0050】以下、図5を参照して、障害回復に関わる
処理について具体例を挙げて説明する。
【0051】<ケース1>ケース1は、例えばファイル
サーバ(#1,#2)21,22それぞれのローカルフ
ァイルシステム214,414にディレクトリ“dir
B”を作成する操作処理の実行中に、ファイルサーバ
(#1)21に何らかの障害が発生し、これによりディ
レクトリ“dirB”がファイルサーバ(#1)21に
は作成されず、ファイルサーバ(#2)22にのみ作成
された場合を示している。このような状況は例えば次の
ような場合に発生する。
【0052】ファイルサーバ(#1,#2)21,22
それぞれのローカルファイルシステム214,414
に、既にルートディレクトリ“/”と、ディレクトリ
“dirA”が存在していたとする。例えばファイルサ
ーバ(#2)22がマスタとして動作し、クライアント
端末11からのディレクトリ“dirB”の作成要求を
受け付ける。この場合、ファイルサーバ(#2)22は
自身のローカルファイルシステム414にディレクトリ
“dirB”を作成した後、ファイルサーバ(#1)2
1にディレクトリ“dirB”の作成を要求する。この
とき、もしファイルサーバ(#1)21に何らかの障害
が発生すると、ファイルサーバ(#1)21のローカル
ファイルシステム214にはディレクトリ“dirB”
は作成されない。
【0053】ファイルサーバ(#1)21に故障が起き
た後、ファイルサーバ(#1)21が再起動により無事
に起動したとする。ファイルサーバ(#1)21の対応
付け情報302はそのメモリ上にあるので、既に失われ
ている。これがケース1の状況である。
【0054】ここで、ファイルサーバ(#2)22にお
いても、例えばディレクトリ“dirB”の作成要求に
対する応答がファイルサーバ(#1)21から得られな
かった等の要因により、対応付け情報502が不完全な
ものであると認識し、その解放を行う。対応付け情報5
02を解放するのは誤った管理情報等がクライアント端
末11に提供されるのを未然に防止するためである。こ
れによって、ファイルサーバ(#1,#2)21,22
は共に対応付け情報を持たない状態となる。
【0055】ファイルサーバ(#2)22のローカルフ
ァイルシステム414のディレクトリツリーは完全であ
るが、ファイルサーバ(#1)21のローカルファイル
システム214は不完全な状態となっている。これを本
実施形態ではルックアップ操作時に回復する。
【0056】クライアント端末11からのルックアップ
操作要求によってルートディレクトリ“/”の直下のデ
ィレクトリ情報、またはディレクトリ“dirB”に関
するディレクトリ情報が要求され、その要求がファイル
サーバ(#1)21によって受け付けられたとする。こ
の場合、ファイルサーバ(#1)21が新たなマスタと
して動作していることが前提となるが、これは、例え
ば、再起動されたファイルサーバが常に自身をマスタと
して機能させるといった簡単な制御等で容易に実現でき
る。なお、ファイルサーバ(#1)21が再起動された
直後のルックアップ操作要求でディレクトリツリーを回
復する必要はなく、ファイルサーバ(#1)21が後に
マスタとなってルックアップ操作要求を受け付けた時点
で、回復処理が実行されればよい。
【0057】ルートディレクトリ“/”の直下のディレ
クトリ情報、またはディレクトリ“dirB”に関する
ディレクトリ情報を要求するルックアップ操作要求を受
け付ると、ファイルサーバ(#1)21は、自ファイル
サーバのローカルファイルシステム214に対してルッ
クアップ操作を行うと共に、ファイルサーバ(#2)2
2に問い合わせを行う。これにより、ファイルサーバ
(#1)21は、自ファイルサーバのローカルファイル
システム214のディレクトリツリーと、ファイルサー
バ(#2)22のローカルファイルシステム414のデ
ィレクトリツリーとから、ルートディレクトリ“/”直
下のディレクトリ情報や、ディレクトリ“dirB”に
関するディレクトリ情報を認識する。そして、ファイル
サーバ(#1)21は、自ファイルサーバのローカルフ
ァイルシステム214にディレクトリ“dirB”を新
規作成すると共に、それに合わせて対応付け情報302
を生成する。これにより、ファイルサーバ(#1)21
のローカルファイルシステム214の内容が正常な状態
に補完されると共に、失われた対応付け情報302も回
復される。
【0058】<ケース2>ケース2は、ファイルサーバ
(#1)21が新たに追加されたり、あるいは障害等に
よってローカルファイルシステムの全ての情報が失われ
た後の動作を示している。
【0059】クライアント端末11からのルックアップ
操作要求によってルートディレクトリ“/”直下のディ
レクトリ情報、またはディレクトリ“dirA”あるい
は“dirB”に関するディレクトリ情報が要求され、
その要求がファイルサーバ(#1)21によって受け付
けられたとする。
【0060】ファイルサーバ(#1)21は、ファイル
サーバ(#2)22のローカルファイルシステムのディ
レクトリツリーから、ルートディレクトリ“/”直下の
ディレクトリ情報や、ディレクトリ“dirA”,ディ
レクトリ“dirB”に関するディレクトリ情報を認識
する。そして、ファイルサーバ(#1)21は、自ファ
イルサーバのローカルファイルシステムに該当するディ
レクトリを作成する。これにより、ルートディレクトリ
“/”直下のディレクトリ情報が要求された場合にはデ
ィレクトリ“dirA”およびディレクトリ“dir
B”がそれぞれ作成され、またディレクトリ“dir
A”あるいはディレクトリ“dirB”に関するディレ
クトリ情報が要求された場合には、その都度、該当する
ディレクトリ“dirA”あるいは“dirB”が回復
されることになる。同様にして、対応付け情報302の
内容も回復されていく。
【0061】<ケース3>ケース3は、ファイルサーバ
(#1,#2)21,22それぞれのローカルファイル
システムに存在しているディレクトリ“dirA”のパ
ーミッション等に関する属性の更新操作処理の実行中な
どにおいてファイルサーバ(#1)21に何らかの障害
が発生し、これによりディレクトリ“dirA”の属性
の更新がファイルサーバ(#2)22についてのみ行わ
れ、ファイルサーバ(#1)21についてはディレクト
リ“dirA”の属性の更新が行われなかった場合を示
している。
【0062】クライアント端末11からのルックアップ
操作要求によってルートディレクトリ“/”直下のディ
レクトリ情報、またはディレクトリ“dirB”に関す
るディレクトリ情報が要求され、その要求がファイルサ
ーバ(#1)21によって受け付けられたとする。
【0063】ファイルサーバ(#1)21は、自ファイ
ルサーバのローカルファイルシステムのディレクトリツ
リーと、ファイルサーバ(#2)22のローカルファイ
ルシステムのディレクトリツリーとから、ディレクトリ
“dirA”に関するディレクトリ情報を自ファイルサ
ーバおよびファイルサーバ(#2)22それぞれのロー
カルファイルシステムから取得する。そして、ファイル
サーバ(#1)21は、2つの情報から更新日時が新し
いものを選ぶ。本例ではファイルサーバ(#2)22の
情報が新しい(大きい値を新しいとする)ので、この情
報をローカルファイルシステム上の“dirA”に設定
する。それと同時にこの情報をもとに対応付け情報30
2を更新する。以上で、ローカルファイルシステム内の
“dirA”の属性が最新の内容に更新され、同時に対
応付け情報302も更新される。
【0064】(ディレクトリに関するルックアップ操作
手順)次に、図6および図7のフローチャートを参照し
て、クライアント端末11からのディレクトリに関する
ルックアップ操作要求に応答して実行されるルックアッ
プ操作手順の具体例について説明する。
【0065】図6はクライアント端末11からのルック
アップ操作要求を受け付けたファイルサーバ(#1)2
1(マスタ)によって実行されるルックアップ操作の手
順を示している。例えば、ディレクトリ“dirA”に
関するルックアップ操作要求がクライアント端末11か
ら発行されると、それがファイルサーバ(#1)21の
リクエスト受信部211によって受け付けられ、そして
リクエスト解析・実行手順部212を介してファイルシ
ステム213にルックアップ操作要求の内容が伝えられ
る(ステップS101)。ファイルシステム213のル
ックアップ操作手順部311は、まず、操作実行手順部
303を通じて自ファイルサーバ21のローカルファイ
ルシステム214にアクセスし、要求されたディレクト
リ“dirA”がローカルファイルシステム214に存
在するか否かを判断する(ステップS102)。
【0066】要求されたディレクトリ“dirA”がロ
ーカルファイルシステム214に存在する場合(ステッ
プS102のYES)、ルックアップ操作手順部311
は、操作実行手順部303を通じてローカルファイルシ
ステム214からディレクトリ“dirA”に関するデ
ィレクトリ情報を取得する。この後、ルックアップ操作
手順部311は、操作要求手順部304を通じてディレ
クトリ“dirA”に関するディレクトリ情報の問い合
わせを他の各ファイルサーバそれぞれに発行し、その問
い合わせに対する応答に基づいて、他の各ファイルサー
バに該当するディレクトリ“dirA”が存在するか否
かを判断する(ステップS104)。
【0067】存在する場合には(ステップS104のY
ES)、ルックアップ操作手順部311は、ディレクト
リ“dirA”がローカルファイルシステムに存在して
いる他の各ファイルサーバからそのディレクトリ“di
rA”に関する情報を取得する(ステップS105)。
そして、ルックアップ操作手順部311は、ステップS
103で自ファイルサーバのローカルファイルシステム
214から取得したディレクトリ情報の更新日時と、ス
テップS105で他の各ファイルサーバから取得したデ
ィレクトリ情報それぞれの更新日時とを比較することに
より、本ファイルサーバで管理されているディレクトリ
“dirA”に関するディレクトリ情報の内で最新のデ
ィレクトリ情報を選択する(ステップS106)。も
し、自ファイルサーバのローカルファイルシステム21
4から取得したディレクトリ“dirA”のディレクト
リ情報が最新であれば、自ファイルサーバのローカルフ
ァイルシステム214の補完処理は行われないが、ディ
レクトリ“dirA”の最新のディレクトリ情報が他の
ファイルサーバから取得された場合には、自ファイルサ
ーバのローカルファイルシステム214におけるディレ
クトリ“dirA”のディレクトリ情報にその内容を反
映する処理が行われ、これによりローカルファイルシス
テム214の補完処理が実行される(ステップS10
7)。
【0068】この後、ルックアップ操作手順部311
は、ステップS106で選択したディレクトリ“dir
A”に関する最新のディレクトリ情報の内容を対応付け
情報302に反映する(ステップS108)。
【0069】一方、ディレクトリ“dirA”が自ファ
イルサーバのローカルファイルシステム214にのみ存
在し、他のファイルサーバには存在しない場合には(ス
テップS104のNO)、ステップS103で自ファイ
ルサーバのローカルファイルシステム214から取得し
たディレクトリ“dirA”に関するディレクトリ情報
の内容を、対応付け情報302に反映する処理が実行さ
れる(ステップS108)。
【0070】また、クライアント端末11から要求され
たディレクトリ“dirA”が自ファイルサーバのロー
カルファイルシステム214に存在しない場合(ステッ
プS102のNO)、ルックアップ操作手順部311
は、操作要求手順部304を通じてディレクトリ“di
rA”に関するディレクトリ情報の問い合わせを他の各
ファイルサーバそれぞれに発行し、その問い合わせに対
する応答に基づいて、他の各ファイルサーバに該当する
ディレクトリ“dirA”が存在するか否かを判断する
(ステップS109)。
【0071】存在する場合には(ステップS109のY
ES)、ルックアップ操作手順部311は、ディレクト
リ“dirA”がローカルファイルシステムに存在して
いる他の各ファイルサーバからそのディレクトリ“di
rA”に関する情報を取得する(ステップS110)。
そして、ルックアップ操作手順部311は、他のファイ
ルサーバそれぞれから取得したディレクトリ情報の更新
日時同士を比較することにより、最新のディレクトリ情
報を選択する(ステップS111)。そして、選択した
最新のディレクトリ情報に基づき、自ファイルサーバの
ローカルファイルシステム214にディレクトリ“di
rA”を作成した後(ステップS112)、ルックアッ
プ操作手順部311は、ディレクトリ“dirA”に関
するディレクトリ情報の内容を対応付け情報302に反
映する(ステップS108)。
【0072】このように、ディレクトリ“dirA”に
関するディレクトリ情報を対応付け情報302に反映す
ることにより、要求された最新のディレクトリ情報を要
求元のクライアント端末11に返すことが可能となる。
【0073】図7はマスタからの問い合わせを受けた他
の各ファイルサーバによって実行されるルックアップ操
作を示している。
【0074】例えばファイルサーバ(#2)22を例示
して説明すると、マスタからのディレクトリ情報の問い
合わせ要求がファイルサーバ(#2)22のリクエスト
受信部411によって受け付けられ、そしてリクエスト
解析・実行手順部412を介してファイルシステム41
3にルックアップ操作要求の内容が伝えられる(ステッ
プS121)。ファイルシステム413のルックアップ
操作手順部512は、まず、操作実行手順部503を通
じて自ファイルサーバ(#2)22のローカルファイル
システム414にアクセスし、要求されたディレクトリ
“dirA”がローカルファイルシステム414に存在
するか否かを判断する(ステップS122)。ディレク
トリ“dirA”がローカルファイルシステム414に
存在しない場合には(ステップS122のNO)、ルッ
クアップ操作手順部512は処理を終了する。一方、存
在する場合には(ステップS122のYES)、ルック
アップ操作手順部512は操作実行手順部503を通じ
てローカルファイルシステム414からディレクトリ
“dirA”に関するディレクトリ情報を取得し(ステ
ップS123)、それを要求元のマスタに送信する(ス
テップS124)。
【0075】以上の手順は、マスタ以外の全てのファイ
ルサーバそれぞれによって実行される。
【0076】(ファイルに関するルックアップ操作手
順)次に、図8および図9のフローチャートを参照し
て、ファイルに関するルックアップ操作要求に応答して
実行されるルックアップ操作の具体例について説明す
る。
【0077】図8はクライアント端末11からのルック
アップ操作要求を受け付けたファイルサーバ(#1)2
1(マスタ)によって実行されるルックアップ操作を示
している。所定のファイルに関するルックアップ操作要
求がクライアント端末11から発行されると、それがフ
ァイルサーバ(#1)21のリクエスト受信部211に
よって受け付けられ、そしてリクエスト解析・実行手順
部212を介してファイルシステム213にルックアッ
プ操作要求の内容が伝えられる(ステップS201)。
ファイルシステム213のルックアップ操作手順部31
1は、まず、操作実行手順部303を通じて自ファイル
サーバ21のローカルファイルシステム214にアクセ
スし、要求されたファイルがローカルファイルシステム
214に存在するか否かを判断する(ステップS20
2)。
【0078】要求されたファイルがローカルファイルシ
ステム214に存在する場合(ステップS202のYE
S)、ルックアップ操作手順部311は、操作実行手順
部303を通じてローカルファイルシステム214から
当該ファイルに関する情報を取得し(ステップS20
3)、その取得したファイル情報に基づいて対応付け情
報302の更新を実行する(ステップS204)。
【0079】一方、要求されたファイルがローカルファ
イルシステム214に存在しない場合には(ステップS
202のNO)、ルックアップ操作手順部311は、操
作要求手順部304を通じて当該要求されたファイルに
関する問い合わせを他の各ファイルサーバそれぞれに発
行し、その問い合わせに対する応答に基づいて、他のフ
ァイルサーバに当該ファイルを存在するか否かを判断す
る(ステップS205)。
【0080】存在する場合には(ステップS205のY
ES)、ルックアップ操作手順部311は、そのファィ
ルに関する情報を当該他のファイルサーバから取得し
(ステップS205)、その取得したファイル情報に基
づいて対応付け情報302の更新を実行する(ステップ
S204)。
【0081】このように、要求されたファイルに関する
情報を対応付け情報302に反映することにより、要求
されたファイルの情報を要求元のクライアント端末11
に返すことが可能となる。なお、そのファイルの取得が
要求された場合には、対応付け情報302によって当該
ファイルの所在が分かるので、マスタは、そのファイル
を有するファイルサーバのローカルファイルシステムか
ら当該ファイルを取得し、それをクライアント端末11
に返すことができる。
【0082】図9はマスタからの問い合わせを受けた他
の各ファイルサーバによって実行されるファイルに関す
るルックアップ操作を示している。
【0083】例えば、ファイルサーバ(#2)22を例
示して説明すると、マスタ(ファイルサーバ(#1)2
1)からのディレクトリ情報の問い合わせ要求がファイ
ルサーバ(#2)22のリクエスト受信部411によっ
て受け付けられ、そしてリクエスト解析・実行手順部4
12を介してファイルシステム413にルックアップ操
作要求の内容が伝えられる(ステップS211)。ファ
イルシステム413のルックアップ操作手順部512
は、まず、操作実行手順部503を通じて自ファイルサ
ーバ22のローカルファイルシステム414にアクセス
し、要求されたファイルがローカルファイルシステム4
14に存在するか否かを判断する(ステップS12
2)。要求されたファイルがローカルファイルシステム
414に存在しない場合には(ステップS212のN
O)、ルックアップ操作手順部512は処理を終了す
る。一方、存在する場合には(ステップS212のYE
S)、ルックアップ操作手順部512は操作実行手順部
503を通じてローカルファイルシステム414から当
該ファイルに関する情報を取得し(ステップS21
3)、それを要求元のマスタに送信する(ステップS2
14)。
【0084】以上の手順は、マスタ以外の全てのファイ
ルサーバそれぞれによって実行される。
【0085】(ディレクトリ作成時の手順)次に、図1
0および図11のフローチャートを参照して、ディレク
トリ作成時に実行される処理について説明する。
【0086】図10はクライアント端末11からのディ
レクトリ作成要求を受け付けたファイルサーバ(#1)
21(マスタ)によって実行されるディレクトリ作成手
順を示している。例えばディレクトリ“dirB”の作
成要求がクライアント端末11から発行されると、それ
がファイルサーバ(#1)21のリクエスト受信部21
1によって受け付けられ、そしてリクエスト解析・実行
手順部212を介してファイルシステム213に対して
その要求の内容が伝えられる(ステップS301)。フ
ァイルシステム213のディレクトリ作成手順部313
は、まず、操作実行手順部303を通じて自ファイルサ
ーバ21のローカルファイルシステム214に対してデ
ィレクトリ“dirB”の作成を要求して、ディレクト
リ“dirB”をディスクシステム215上に作成する
(ステップS302)。次いで、ディレクトリ作成手順
部313は、ローカルファイルシステム214に新たに
作成したディレクトリ“dirB”に関する情報を対応
付け情報302に反映した後(ステップS303)、操
作要求手順部304を通じてディレクトリ“dirB”
の作成要求を他の各ファイルサーバそれぞれに発行する
(ステップS304)。
【0087】図11はマスタからの要求を受けた他の各
ファイルサーバによって実行されるディレクトリ作成手
順を示している。
【0088】例えば、ファイルサーバ(#2)22を例
示して説明すると、マスタからのディレクトリ“dir
B”の作成要求がファイルサーバ(#2)22のリクエ
スト受信部411によって受け付けられ、そしてリクエ
スト解析・実行手順部412を介してファイルシステム
413に要求の内容が伝えられる(ステップS31
1)。ファイルシステム413のディレクトリ作成手順
部514は、まず、操作実行手順部503を通じて自フ
ァイルサーバ(#2)22のローカルファイルシステム
414に対してディレクトリ“dirB”の作成を要求
して、ディレクトリ“dirB”をディスクシステム4
15上に作成する(ステップS312)。次いで、ディ
レクトリ作成手順部514は、ローカルファイルシステ
ム414に新たに作成したディレクトリ“dirB”に
関する情報を対応付け情報502に反映した後(ステッ
プS304)、処理を終了する。
【0089】以上の手順は、マスタ以外の全てのファイ
ルサーバそれぞれによって実行される。
【0090】なお、ディレクトリの作成のみならず、デ
ィレクトリの属性変更やディレクトリの削除等がクライ
アント端末11から要求された場合も、その要求を受け
付けたファイルサーバから他のファイルサーバそれぞれ
に対して同様の要求が発行され、すべてのファイルサー
バのローカルファイルシステムに反映されると共に、そ
れらの対応付け情報の更新が行われる。
【0091】以上のように、本実施形態のファイルサー
バシステムによれば、クライアント端末11からディレ
クトリツリーのルックアップ操作要求を受け付けたファ
イルサーバが、自身のローカルファイルシステムを参照
するのみならず、他の全てのファイルサーバから当該デ
ィレクトリツリーに関する情報を取得して、自身のロー
カルファイルシステムの補完、さらには対応付け情報の
形成を行うので、オンデマンドでローカルファイルシス
テムおよび対応付け情報の構築を行うことが可能とな
る。
【0092】なお、各ファイルサーバ21,22,…に
設けた機能は全てコンピュータプログラムによって実現
されているので、そのコンピュータプログラムをコンピ
ュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶しておき、その記
憶媒体をファイルサーバシステムを構成する各サーバコ
ンピュータに導入して実行させるだけで、本実施形態と
同様の機能を容易に実現することが可能となる。
【0093】また、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。例えば、上記実
施形態においては、複数のファイルサーバ21,22,
…の内でマスタとして機能しているファイルサーバのロ
ーカルファイルシステムのみを補完する場合について説
明したが、マスタは、他の各ファイルサーバのローカル
ファイルシステムの内容を問い合わせによって認識でき
るので、そのときにマスタからの明示的な指示で他のフ
ァイルサーバそれぞれのローカルファイルシステムの補
完を実行させるようにしても良い。
【0094】更に、上記実施形態には種々の段階の発明
が含まれており、開示される複数の構成要件における適
宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要
件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で
述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられてい
る効果が得られる場合には、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得る。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な制御で、しかもファイルサーバの故障やファイル
サーバの動的な追加等に柔軟に対応することが可能なフ
ァイルサーバシステムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るファイルサーバシス
テムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のファイルサーバシステムによって
提供される仮想ファイルシステムを説明するための図。
【図3】同実施形態のファイルサーバシステムで用いら
れる対応付け情報の例を説明するための図。
【図4】同実施形態のファイルサーバシステムの動作原
理を説明するための図。
【図5】同実施形態のファイルサーバシステムにおける
障害回復処理を説明するための図。
【図6】同実施形態のクライアントからディレクトリの
ルックアップ操作要求を受け付けたファイルサーバによ
って実行されるルックアップ操作手順を示すフローチャ
ート。
【図7】同実施形態のマスタからディレクトリに関する
問い合わせを受けた他の各ファイルサーバによって実行
されるルックアップ操作手順を示すフローチャート。
【図8】同実施形態のクライアントからファイルのルッ
クアップ操作要求を受け付けたファイルサーバによって
実行されるルックアップ操作手順を示すフローチャー
ト。
【図9】同実施形態のマスタからファイルに関する問い
合わせを受けた他の各ファイルサーバによって実行され
るルックアップ操作手順を示すフローチャート。
【図10】同実施形態のクライアントからディレクトリ
作成要求を受け付けたファイルサーバによって実行され
るディレクトリ作成手順を示すフローチャート。
【図11】同実施形態のマスタからディレクトリ作成要
求を受け付けた他の各ファイルサーバによって実行され
るディレクトリ作成手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…クライアント端末 21,22…ファイルサーバ 211,411…リクエスト受信部 212,412…リクエスト解析・実行手順部 213,413…ファイルシステム 214,414…ローカルファイルシステム 215,415…ディスクシステム 302,502…対応付け情報 303,503…操作実行手順部 304,504…操作要求手順部 311,511…第1のルックアップ操作手順部 312,512…第2のルックアップ操作手順部 313,513…第1のディレクトリ作成手順部 314,514…第2のディレクトリ作成手順部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武村 功司 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 Fターム(参考) 5B082 EA01 HA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに協調して動作する複数のファイル
    サーバを有し、前記複数のファイルサーバそれぞれのロ
    ーカルファイルシステムを1つの仮想ファイルシステム
    としてクライアントに提供するファイルサーバシステム
    において、 前記各ファイルサーバは、 ディレクトリ名から当該ディレクトリに対応する管理情
    報を参照するためのルックアップ操作要求をクライアン
    トから受けた際、自ファイルサーバのローカルファイル
    システムから前記ルックアップ操作要求で指定されたデ
    ィレクトリに関する管理情報を取得するためのルックア
    ップ操作を実行すると共に、前記ルックアップ操作要求
    で指定されたディレクトリに関する管理情報を他の各フ
    ァイルサーバに問い合わせるルックアップ操作手段と、 前記問い合わせ結果に基づき、前記自ファイルサーバの
    ローカルファイルシステムに存在するディレクトリツリ
    ーを補完する手段とを具備することを特徴とするファイ
    ルサーバシステム。
  2. 【請求項2】 前記自ファイルサーバのローカルファイ
    ルシステムに対する前記ルックアップ操作の結果と前記
    問い合わせ結果とに基づき、前記複数のファイルサーバ
    それぞれのローカルファイルシステムの要素と前記仮想
    ファイルシステムのディレクトリツリーの要素との対応
    関係を示す対応付け情報を前記自ファイルサーバ上に構
    築する手段と、 前記クライアントからの前記ルックアップ操作要求で指
    定されたディレクトリが前記対応付け情報で管理されて
    いるとき、前記対応付け情報に基づいて前記ルックアッ
    プ操作要求で指定されたディレクトリに関する管理情報
    を前記クライアントに提供する手段とをさらに具備し、 前記ルックアップ操作手段は、 前記ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリが
    前記対応付け情報で管理されてないときに実行されるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載のフ
    ァイルサーバシステム。
  3. 【請求項3】 前記対応付け情報は前記自ファイルサー
    バのメモリ上に構築されることを特徴とする請求項2記
    載のファイルサーバシステム。
  4. 【請求項4】 前記ディレクトリツリーを補完する手段
    は、 前記ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリに
    関する管理情報が前記自ファイルサーバのローカルファ
    イルシステムから取得されず、且つ前記問い合わせによ
    って他のファイルサーバから取得されたとき、当該ディ
    レクトリを前記自ファイルサーバのローカルファイルシ
    ステムに新規作成する手段を含み、 前記対応付け情報を構築する手段は、 前記新規作成されたディレクトリに関する情報を前記対
    応付け情報に反映させる手段を含むことを特徴とする請
    求項2記載のファイルサーバシステム。
  5. 【請求項5】 前記ディレクトリツリーを補完する手段
    は、 前記ルックアップ操作要求で指定されたディレクトリの
    管理情報が前記自ファイルサーバのローカルファイルシ
    ステムおよび前記他のファイルサーバからそれぞれ取得
    されたとき、それらディレクトリの更新日時を比較する
    ことによって最新のディレクトリを決定する手段と、 前記他のファイルサーバから取得されたディレクトリが
    最新である場合、前記自ファイルサーバのローカルファ
    イルシステム上に存在する当該ディレクトリの属性値
    を、前記他のファイルサーバから取得されたディレクト
    リの属性値に更新する手段とを含み、 前記対応付け情報を構築する手段は、 前記属性値が変更されたディレクトリに関する情報を前
    記対応付け情報に反映させる手段を含むことを特徴とす
    る請求項2記載のファイルサーバシステム。
  6. 【請求項6】 前記ルックアップ操作手段は、 前記仮想ファイルシステムに対するディレクトリの更新
    要求を前記クライアントから受けた場合、前記自ファイ
    ルサーバのローカルファイルシステム上で該当するディ
    レクトリの更新操作を実行すると共に、前記他のファイ
    ルサーバに対して前記ディレクトリの更新要求を発行し
    て当該ディレクトリの更新操作を実行させる手段を含
    み、 前記対応付け情報を構築する手段は、 前記自ファイルサーバのローカルファイルシステムにお
    けるディレクトリの更新操作の結果を前記対応付け情報
    に反映させる手段を含むことを特徴とする請求項2記載
    のファイルサーバシステム。
  7. 【請求項7】 前記仮想ファイルシステムで管理される
    ファイルについては前記複数のファイルサーバそれぞれ
    のローカルファイルシステムの中のいずれか1つのみに
    存在しており、 前記ルックアップ操作手段は、 前記クライアントからのファイルに関するルックアップ
    操作要求で要求されたファイルが前記自ファイルサーバ
    のローカルファイルシステムに存在しない場合、当該フ
    ァイルの情報を前記他のファイルサーバに対して問い合
    わせることによって当該ファイルの情報を前記他のファ
    イルサーバから取得する手段を含み、 前記対応付け情報を構築する手段は、 前記他のファイルサーバから取得したファイルに関する
    情報を前記対応付け情報に反映させる手段を含むことを
    特徴とする請求項2記載のファイルサーバシステム。
  8. 【請求項8】 前記クライアントからのルックアップ操
    作要求の受付は、前記複数のファイルサーバの中で現在
    マスタとして機能しているファイルサーバによって行わ
    れ、 前記ファイルサーバシステムは、前記複数のファイルサ
    ーバ間の協調動作によって前記マスタとして機能するフ
    ァイルサーバが前記複数のファイルサーバ間で動的に変
    更されるように構成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載のファイルサーバシステム。
  9. 【請求項9】 複数のファイルサーバそれぞれのローカ
    ルファイルシステムを1つの仮想ファイルシステムとし
    てクライアントに提供するファイルサーバシステムを制
    御するための制御方法であって、 ディレクトリ名から当該ディレクトリに対応する管理情
    報を参照するためのルックアップ操作要求をクライアン
    トから受けた際、当該ルックアップ操作要求を受けたフ
    ァイルサーバのローカルファイルシステムから前記ルッ
    クアップ操作要求で指定されたディレクトリに関する管
    理情報を取得するためのルックアップ操作を実行すると
    共に、前記ルックアップ操作要求で指定されたディレク
    トリに関する管理情報を他の各ファイルサーバに問い合
    わせるルックアップ操作ステップと、 前記問い合わせ結果に基づき、前記ルックアップ操作要
    求を受けたファイルサーバのローカルファイルシステム
    に存在するディレクトリツリーを補完するステップとを
    具備することを特徴とする制御方法。
  10. 【請求項10】 前記ルックアップ操作要求を受けたフ
    ァイルサーバのローカルファイルシステムに対する前記
    ルックアップ操作の結果と前記問い合わせ結果とに基づ
    き、前記複数のファイルサーバそれぞれのローカルファ
    イルシステムの要素と前記仮想ファイルシステムのディ
    レクトリツリーの要素との対応関係を示す対応付け情報
    を前記ルックアップ操作要求を受けたファイルサーバ上
    に構築するステップと、 前記クライアントからの前記ルックアップ操作要求で指
    定されたディレクトリが前記対応付け情報で管理されて
    いるとき、前記対応付け情報に基づいて前記ルックアッ
    プ操作要求で指定されたディレクトリに関する管理情報
    を前記クライアントに提供するステップとをさらに具備
    し、 前記ルックアップ操作ステップは、前記ルックアップ操
    作要求で指定されたディレクトリが前記対応付け情報で
    管理されてないときに実行されることを特徴とする請求
    項9記載の制御方法。
  11. 【請求項11】 複数のファイルサーバそれぞれのロー
    カルファイルシステムを1つの仮想ファイルシステムと
    してクライアントに提供するファイルサーバシステムを
    構成する前記各ファイルサーバによって実行されるコン
    ピュータプログラムであって、 ディレクトリ名から当該ディレクトリに対応する管理情
    報を参照するためのルックアップ操作要求をクライアン
    トから受けた際、当該ルックアップ操作要求を受けたフ
    ァイルサーバのローカルファイルシステムから前記ルッ
    クアップ操作要求で指定されたディレクトリに関する管
    理情報を取得するためのルックアップ操作を実行すると
    共に、前記ルックアップ操作要求で指定されたディレク
    トリに関する管理情報を他の各ファイルサーバに問い合
    わせるルックアップ操作ステップと、 前記問い合わせ結果に基づき、前記ルックアップ操作要
    求を受けたファイルサーバのローカルファイルシステム
    に存在するディレクトリツリーを補完するステップとを
    具備することを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 【請求項12】 前記ルックアップ操作要求を受けたフ
    ァイルサーバのローカルファイルシステムに対する前記
    ルックアップ操作の結果と前記問い合わせ結果とに基づ
    き、前記複数のファイルサーバそれぞれのローカルファ
    イルシステムの要素と前記仮想ファイルシステムのディ
    レクトリツリーの要素との対応関係を示す対応付け情報
    を前記ルックアップ操作要求を受けたファイルサーバ上
    に構築するステップと、 前記クライアントからの前記ルックアップ操作要求で指
    定されたディレクトリが前記対応付け情報で管理されて
    いるとき、前記対応付け情報に基づいて前記ルックアッ
    プ操作要求で指定されたディレクトリに関する管理情報
    を前記クライアントに提供するステップとをさらに具備
    し、 前記ルックアップ操作ステップは、前記ルックアップ操
    作要求で指定されたディレクトリが前記対応付け情報で
    管理されてないときに実行されることを特徴とする請求
    項11記載のコンピュータプログラム。
JP2001240725A 2001-08-08 2001-08-08 ファイルサーバシステムおよびその制御方法 Expired - Fee Related JP3776769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001240725A JP3776769B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 ファイルサーバシステムおよびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001240725A JP3776769B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 ファイルサーバシステムおよびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003050733A true JP2003050733A (ja) 2003-02-21
JP3776769B2 JP3776769B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=19071289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001240725A Expired - Fee Related JP3776769B2 (ja) 2001-08-08 2001-08-08 ファイルサーバシステムおよびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3776769B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004348742A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Microsoft Corp トランスペアレントなストレージ再編成のためのシステムおよび方法
JP2007200089A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Hitachi Ltd バックアップシステム、ファイルサーバ、及びバックアップ方法
JP2008234264A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Nec Software Chubu Ltd ファイルサーバの負荷分散装置、負荷分散装置用プログラム、及び負荷分散方法
US8108354B2 (en) 2003-07-10 2012-01-31 Fujitsu Limited Archive device, method of managing archive device, and computer product
WO2012060276A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 かもめエンジニアリング株式会社 アクセス制御方法、アクセス制御装置およびアクセス制御プログラム
CN110389868A (zh) * 2019-06-24 2019-10-29 苏州浪潮智能科技有限公司 一种服务器制造工厂整机诊断流程优化方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02249043A (ja) * 1989-02-24 1990-10-04 Sun Microsyst Inc フアイル・システム・モジュール
JPH05233417A (ja) * 1992-02-20 1993-09-10 Fujitsu Ltd 分散ファイルシステムのディレクトリ管理方法
JPH05250249A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Kobe Nippon Denki Software Kk スーパルートディレクトリによる遠隔ファイルシステムの管理方式
JPH0922374A (ja) * 1995-07-05 1997-01-21 Hitachi Ltd 異種ファイルへのアクセスを可能とする情報処理システム及びその制御方法
JPH11282741A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Hitachi Ltd ディレクトリのマウント方法、ファイルアクセス方法およびアクセス権限判別方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02249043A (ja) * 1989-02-24 1990-10-04 Sun Microsyst Inc フアイル・システム・モジュール
JPH05233417A (ja) * 1992-02-20 1993-09-10 Fujitsu Ltd 分散ファイルシステムのディレクトリ管理方法
JPH05250249A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Kobe Nippon Denki Software Kk スーパルートディレクトリによる遠隔ファイルシステムの管理方式
JPH0922374A (ja) * 1995-07-05 1997-01-21 Hitachi Ltd 異種ファイルへのアクセスを可能とする情報処理システム及びその制御方法
JPH11282741A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Hitachi Ltd ディレクトリのマウント方法、ファイルアクセス方法およびアクセス権限判別方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
M.K.MCKUSICK, ET AL., THE DESIGN AND IMPLEMENTATION OF THE 4.4BSD OPERATING SYSTEM, vol. 初版, JPN4005008346, 1996, US, pages 231 - 238, ISSN: 0000715638 *
M.K.MCKUSICK外著,砂原秀樹外訳, 4.4BSDの設計と実装, vol. 初版, CSNB200500259001, 10 October 2003 (2003-10-10), pages 271 - 279, ISSN: 0000715639 *

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004348742A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Microsoft Corp トランスペアレントなストレージ再編成のためのシステムおよび方法
US8108354B2 (en) 2003-07-10 2012-01-31 Fujitsu Limited Archive device, method of managing archive device, and computer product
JP2007200089A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Hitachi Ltd バックアップシステム、ファイルサーバ、及びバックアップ方法
JP2008234264A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Nec Software Chubu Ltd ファイルサーバの負荷分散装置、負荷分散装置用プログラム、及び負荷分散方法
WO2012060276A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 かもめエンジニアリング株式会社 アクセス制御方法、アクセス制御装置およびアクセス制御プログラム
JPWO2012060276A1 (ja) * 2010-11-01 2014-05-12 かもめエンジニアリング株式会社 アクセス制御方法、アクセス制御装置およびアクセス制御プログラム
JP5538560B2 (ja) * 2010-11-01 2014-07-02 かもめエンジニアリング株式会社 アクセス制御方法、アクセス制御装置およびアクセス制御プログラム
US8850047B2 (en) 2010-11-01 2014-09-30 Kamome Engineering, Inc. Access control method, access control apparatus, and access control program
CN110389868A (zh) * 2019-06-24 2019-10-29 苏州浪潮智能科技有限公司 一种服务器制造工厂整机诊断流程优化方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3776769B2 (ja) 2006-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6301589B1 (en) Replication method
US7085819B2 (en) System and method for distributed network data storage
US6163855A (en) Method and system for replicated and consistent modifications in a server cluster
US6449734B1 (en) Method and system for discarding locally committed transactions to ensure consistency in a server cluster
JP4721195B2 (ja) マルチノード分散データ処理システムにおいてリモート・アクセス可能なリソースを管理する方法
US7089318B2 (en) Multi-protocol communication subsystem controller
US7685227B2 (en) Message forwarding backup manager in a distributed server system
EP2418824B1 (en) Method for resource information backup operation based on peer to peer network and peer to peer network thereof
JP4545943B2 (ja) ウェブサーバコンテンツ複製
US6910150B2 (en) System and method for state preservation in a stretch cluster
CN107787490A (zh) 分布式数据库网格中的直接连接功能
JP2007135109A (ja) 仮想ネットワーク管理方法、仮想ネットワーク管理プログラム、仮想ネットワーク管理システムおよび仮想ネットワーク管理手段
JPH086840A (ja) サーバ回復のためのディレクトリ操作の完了を判定する機構
JPH0962526A (ja) 耐故障型rpcシステムおよび方法
US20200201824A1 (en) Data mesh parallel file system replication
JP2003050733A (ja) ファイルサーバシステムおよびその制御方法
CN112925763B (zh) 一种基于cad快速持久化的方法
CN113746641A (zh) 一种基于分布式存储的odx协议处理方法
US10346085B1 (en) Distributed restore anywhere for directory services
CN101207503A (zh) 减小网络带宽需要的自动化广域软件分配
JP4434838B2 (ja) 分散データ等価方法とシステム、およびプログラム
JP3718273B2 (ja) メンテナンスデータ管理方法
JP2000172654A (ja) 分散オブジェクト管理システム
JPH06274432A (ja) 分散計算機システム管理方式およびその管理方法
JP7315214B2 (ja) 疎結合システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130303

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140303

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees