JP2003032538A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003032538A
JP2003032538A JP2001215440A JP2001215440A JP2003032538A JP 2003032538 A JP2003032538 A JP 2003032538A JP 2001215440 A JP2001215440 A JP 2001215440A JP 2001215440 A JP2001215440 A JP 2001215440A JP 2003032538 A JP2003032538 A JP 2003032538A
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Terutake Kadohara
輝岳 門原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビューファインダを備えた撮像装置にお
いて、位相差検出方式でAFを行えるようにする。 【解決手段】 被写体からの光を分ける分光手段21〜
23と、分光手段21〜23によって分けられた一方の
光を入射して電子ビューファインダ3に表示する画像の
画像信号を生成する表示用撮像素子11と、分光手段2
1〜23によって分けられた他方の光を複数の画素に異
なる瞳から露光させたときの位相差に基づいて合焦を行
う合焦用撮像素子12と、各撮像素子11,12からの
画像信号を合成する合成手段4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
特にデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラやデジタルビデオ
カメラなどの撮像装置は、被写体からの光の入射面の裏
面や側面に液晶モニタなどが設けられており、これをフ
ァインダ替わりに使えるようにされている。このような
液晶モニタ等を電子ビューファインダと称する。
【0003】電子ビューファインダは、実際に撮像する
画像と同様の画像が表示されるので、構えたときの安定
度がさほどいらない場合に使用されることが多い。
【0004】また、撮像装置のほとんどは、被写体まで
の距離に応じ、レンズを前後させて焦点を合わせる自動
焦点検出(Auto Focus:AF)を行っている。
【0005】AFを行うには種々の手法があるが、撮像
に関係ない専用のセンサや光学系を用いず、撮像を担う
撮像素子の出力を利用して行うと、ピントのずれが撮影
上でのピンぼけそのものとなるため、精度よい焦点調節
が可能となる。
【0006】さらに、撮像素子の出力を利用するタイプ
の中でも、大きく2つに分類され、主に像信号のコント
ラスト成分に着目した方法(TV−AF)と、撮影レン
ズの射出瞳を別々の方向から見た信号のずれ量を検出す
る方法(位相差検出方式)がある。
【0007】これらはそれぞれ特徴があり、前者は特別
な光学系などを必要としないが、ピントのずれ量そのも
のの検出は困難である。一方、後者は射出瞳を分割する
光学系あるいはセンサ構造が必要となるが、ピントのず
れ量そのものの検出が可能である。
【0008】従って、特に撮影光学系のピントずれ量が
大きくなるようなレンズ交換式一眼レフタイプの撮像装
置においては、位相差検出方式でAFを行うようにする
ことが望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、位相差検出方
式でAFを行う場合には、時分割あるいは光学部材によ
り瞳分割で撮像を行っているため、画像信号そのものが
電子ビューファインダに適さないとか、読み出し画素数
が少ない、あるいは多くて時間がかかり過ぎるといった
問題があった。
【0010】このため、電子ビューファインダを備えた
撮像装置では、処理時間等の関係から、AFを位相差検
出方式で行うことが困難であり、改善が望まれていた。
【0011】そこで、本発明は、電子ビューファインダ
を備えた撮像装置において、位相差検出方式でAFを行
えるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の撮像装置は、被写体からの光を分ける分光
手段と、前記分光手段によって分けられた一方の光を入
射して電子ビューファインダに表示する画像の画像信号
を生成する表示用撮像素子と、前記分光手段によって分
けられた他方の光を複数の画素に異なる瞳から露光させ
たときの位相差に基づいて合焦を行う合焦用撮像素子
と、前記各撮像素子からの画像信号を合成する合成手段
とを備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0014】図1は、本発明の実施形態の撮像装置の概
略的な構成を示すブロック図である。図1において、1
は被写体からの光を集光する撮影光学系(L)、2は撮
影光学系1の駆動装置(M)、21〜23は撮影光束を
例えば3分割するプリズム等の光学部材(分光手段)、
11〜13は分割された光束を受光するカラーフィルタ
を備えた撮像素子、31〜33は撮像素子11〜13の
画像信号の読み出し等の駆動制御を行うLSI、4は撮
像素子11〜13からの画像信号を合成してより高解像
度の出力画像を作り出す合成手段であるDSP(digita
l signal processor)、5は撮像素子12の出力で測光
・測距演算を行うAF用IC(AFIC)、3は撮像素
子11から読み出された画像信号を表示する電子ビュー
ファインダ(EVF:electric view finder)、7はD
SP4で処理された画像を記憶するメモリ(MEM),
8は外部モニタであるところの液晶ディスプレイ(LC
D:Liquid Crystal Display)、6はユーザによって撮
像時に押下されるスイッチ(SW)、9はスイッチ6か
らの指示に基づいてDSP4,メモリ7,LSI31〜
33の動作を制御するCPUである。
【0015】撮像素子11〜13は実際に撮像する画像
の画像信号を生成するものであるが、その他に、撮像素
子11はEVF3に表示する画像の画像信号を生成す
る。撮像素子12は撮像面での位相差検出によって測光
・測距を行う画像信号を生成する。撮像素子13は撮像
時の被写体周辺の明暗に応じて撮像素子12の露光時間
を制御する制御信号を生成するための画像信号を生成す
る。
【0016】つぎに、図1の動作について簡単に説明す
る。まず、撮影光学系1の透過光は、光学部材21〜2
3によって分光され、撮像素子11〜13に入射され
る。撮像素子11〜13では入射光をそれぞれ電荷に変
換して蓄積する。
【0017】つぎに、LSI31から撮像素子11に対
して、画像信号の読み出し信号が印加され、蓄積されて
いた電荷が画像信号としてEVF3側へ出力される。
【0018】また、LSI32から撮像素子12に対し
て、AF信号の読み出し信号が印加され、蓄積されてい
た電荷がAF信号としてAFIC5側へ出力される。そ
して、後述するように、いわゆる位相差検出法によって
駆動装置2によって撮影光学系1の焦点制御が行われ
る。
【0019】それから、たとえばユーザがスイッチ6を
押下することにより、撮像の指示を入力すると、この指
示に基づいてCPU9からのLSI31〜33に対し
て、画像信号の読み出し命令がされる。
【0020】すると、LSI31〜33は、撮像素子1
1〜13に画像信号の読み出し信号を印加し、撮像素子
11〜13に蓄積されている電荷を、画像信号としてD
SP4側へ出力させる。
【0021】DSP4では、撮像素子11〜13からの
画像信号を入力すると、これらを合成してより高解像度
の画像を作り出し、メモリ7に保存したり、液晶ディス
プレイ8に表示する。
【0022】ここで、撮像素子11には、一般のビデオ
機器で用いられているような電荷結合素子(Charge Cou
pled Device:CCD)タイプの撮像素子を用いてい
る。EVF3には動画としてのスムーズさ等から電子シ
ャッター機能を有した撮像素子が適しているためであ
る。
【0023】撮像素子12,13には、増幅型固体撮像
装置の1つであるCMOSプロセスコンパチブルのセン
サ(以下、「CMOSセンサ」と称する。)を用いてい
る。撮像面位相差測距方式を採用しているからである。
【0024】ちなみに、CMOSセンサを用いると、光
電変換部のMOSトランジスタと周辺回路のMOSトラ
ンジスタとを同一工程で形成できるため、マスク枚数、
プロセス工程がCCDと比較して大幅に削減できる。な
お、撮像素子11にCMOSセンサを用いて、撮像素子
12,13にCCD撮像素子を用いてもよい。
【0025】本実施形態では、図6を用いて後述するよ
うに、1画素に2つの受光部を備え、フローティングデ
ィフュージョン領域(以下、「FD領域」と称する。)
とソースフォロワアンプとを2つの受光部に共通して設
けて、2つの光電変換領域をMOSトランジスタスイッ
チを介してそのFD領域に接続するようにしている。
【0026】従って、2つの受光部の電荷を同時、又
は、別々にFD領域へ転送でき、FD領域に接続した転
送MOSトランジスタのタイミングだけで、2つの受光
部の信号電荷を加算、非加算することが簡単に行える。
【0027】この構造を利用して、撮像光学系の射出瞳
全体からの光束による光電変換出力を行う加算出力モー
ドと、撮像光学系の射出瞳の一部からの光束による光電
変換出力を別々に行う非加算出力モードとを切り替え可
能としている。
【0028】画素レベルで信号の加算を行う加算出力モ
ードでは、信号を読み出した後で加算する方式に比べて
ノイズの少ない信号を得ることができる。
【0029】図2は、図1の撮像素子11〜13の画素
の位置関係を示す図である。物理的に異なる位置に設け
た撮像素子11〜13からの画像信号を、DSP4で合
成処理する際に、撮像素子11〜13の同行同列の画素
からの画像信号を同じ位置で合成するのではなく、図2
に示すようにずらして合成するようにしている。
【0030】このようにすると、実際の画素数の1.5
〜2倍程度の解像度を稼ぐことが可能となり、また色の
再現性も良くなる。このような手法は、いわゆる画素ず
らしと称されるものである。
【0031】図2では、撮像素子11〜13の画素ピッ
チを実線で示し、半画素ピッチを破線で示している。ま
た、□,○,△は撮像素子11,12,13の同行同列
の画素を示している。
【0032】撮像素子11,12の同行同列の画素は互
いに図面横方向にずらし、撮像素子11,13の同行同
列の画素は互いに図面斜め方向にずらしているように画
像信号の合成処理を行う。
【0033】図3は、図1の撮像素子11,12のカラ
ーフィルタ配列例を示す図である。撮像素子11はEV
F3に表示する画像用の画像信号を生成し、撮像素子1
2は測光・測距用の画像信号を生成するため、フルカラ
ーを透過するのフィルタが必要となる。
【0034】そのため、ここではG(緑色)透過フィル
タを対角に配し、R(赤色)透過フィルタとB(青色)
透過フィルタを残る対角に配置する、いわゆるベイヤー
配列にしている。
【0035】ベイヤー配列では、観察者が画像を見たと
きに強く感じやすいG透過フィルタを配した画素を、R
透過フィルタやB透過フィルタを配した画素よりも多く
配置することで、総合的な像性能を上げることができ
る。
【0036】一般に、この方式の撮像素子11〜13で
は、輝度信号は主にG透過フィルタから生成し、色信号
は残りのR透過フィルタ,G透過フィルタ,B透過フィ
ルタから生成する。
【0037】図4は、図1の撮像素子13のカラーフィ
ルタ配列例を示す図である。撮像素子13は全面G透過
フィルタのカラーフィルタを用いている。撮像素子13
は本撮像用の画像信号の生成と、図12を用いて後述す
るように測距領域方向を縦・横の双方向で実現、あるい
は測距時の蓄積制御用モニタ機能を担うが、特に高解像
度化に適したフィルタとしている。
【0038】図5は、図3,図4に示すカラーフィルタ
配列を図2に示した関係にずらして配置した場合の各画
素関係を示す図である。図5において、□,○,△はそ
れぞれ図2での撮像素子11,12,13の画素を示し
ている。
【0039】図6は、図1の撮像素子11〜13の回路
構成図である。図6には、2列×2行画素を示している
が、実際は用途に応じて多数の画素を配置している。
【0040】図6において、41,51はMOSトラン
ジスタゲートとゲート下の空乏層からなる第1,第2受
光部、42,52はフォトゲート、43,53は転送ス
イッチMOSトランジスタ、44はリセット用MOSト
ランジスタ、45はソースフォロワアンプMOSトラン
ジスタ、46は垂直選択スイッチMOSトランジスタ、
47はソースフォロワの負荷MOSトランジスタ、48
は暗出力転送MOSトランジスタ、49は明出力転送M
OSトランジスタ、60は暗出力蓄積容量CTN、61は
明出力蓄積容量CTS、62および54は垂直転送MOS
トランジスタ、63および55は垂直出力線リセットM
OSトランジスタ、64は差動出力アンプ、65は垂直
走査部、66は水平走査部である。
【0041】また、31〜34は光電変換部であり、光
電変換部31等と、リセット用MOSトランジスタ44
と、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ45と、
垂直選択スイッチMOSトランジスタ46とによって画
素が構成される。
【0042】図7は、図6の光電変換部31〜34等の
断面図である。図7において、17はP型ウェル、1
8,58はゲート酸化膜、19,59は一層目ポリS
i、20,50は二層目ポリSi、21はFD領域、2
2は特定の波長域の光を透過するカラーフィルタ、23
は撮像光学系からの光束を効率的に第1,第2受光部4
1,51に導くためのマイクロレンズである。
【0043】FD領域21は、転送MOSトランジスタ
3,53を介して第1,第2受光部41,51と接続さ
れる。なお、図7には、第1,第2受光部41,51を
互いに離した状態で示しているが、実用上これらは接し
ているとみなしてよいくらいにその境界部は極めて小さ
い。
【0044】図8は、図6の撮像素子11の画素と光電
変換部31〜34等とカラーフィルタ22との配置を示
す平面図である。ここでは4列×4行のみを抜き出して
示している。光電変換部31〜34とMOSトランジス
タ44〜46を含む各画素71〜86はほぼ正方形にレ
イアウトされ、格子状に隣接して配置している。
【0045】また、撮像素子11でも、各画素71〜8
6にR透過フィルタ、G透過フィルタ、B透過フィルタ
のカラーフィルタを交互に配して、4画素が一組となる
ベイヤー配列を形成している。
【0046】なお、RGBはフィルタの透過光を示し、
これに続く符号は、第1,第2受光部41,51の別を
示している。例えば、R1は赤色透過カラーフィルタを
備えた第1受光部41であり、G2は緑色透過カラーフ
ィルタを備えた第2受光部51を意味する。
【0047】各画素71〜86の全面に設けられるマイ
クロレンズ23は、光電変換部31〜34の中心と光軸
とがおおよそ一致した軸対称型の球面レンズあるいは非
球面レンズであって、各々矩形の有効部を持ち、光入射
側を凸形状として格子状に密に並べられている。
【0048】各マイクロレンズ23のパワーは撮像素子
11の各光電変換部31〜34等を撮像光学系の射出瞳
に投影するように設定されている。このとき、各光電変
換部31〜34等の投影像が撮像光学系の絞りの射出瞳
よりも大きくなるように投影倍率を設定し、光電変換部
31〜34等に入射する光量と撮像光学系の絞りとの関
係をおおよそ線形にする。
【0049】こうすれば、被写体輝度に応じた撮影が可
能になり、2つの受光部41,51を別々に動作させれ
ば焦点検出も可能となる。
【0050】図9(a),図9(b)は、図8に示した
光電変換部31について、第1受光部41に入射する光
束と、第2受光部51に入射する光束のそれぞれを分け
て示した図であり、図8の上方から見た図である。
【0051】図9(a)では、第1受光部41(G1)
に入射する光束を示しており、図面下方からの光束が第
1受光部41に入射している。図9(b)では、第2受
光部51(G2)に入射する光束を示しており、図面上
方からの光束が第2受光部51に入射していることが分
かる。
【0052】つまり、撮像素子11では、撮像素子11
のどの位置の第2受光部51に入射する光束も撮像光学
系の射出瞳の左半分を通過する光束である。一方、撮像
素子11の第1受光部41に入射する光束は、撮影光学
系1の光軸を対称軸として左右を反転したものとして考
えればよい。すなわち、撮像光学系の射出瞳の分割は図
10のようになる。
【0053】図10は、撮像光学系の射出瞳の分割の説
明図である。図10において、220は撮像光学系の射
出瞳である。221は撮像素子11の第1受光部41に
入射する光束が通過する射出瞳上の第一の領域、222
は撮像素子11の第2受光部51に入射する光束が通過
する射出瞳上の第二の領域である。
【0054】つまり、第1受光部41から得られた画像
信号と第2受光部51から得られた画像信号とは、何れ
も撮像光学系の射出瞳をほぼ2分割した半光束から形成
される。
【0055】以上のような光学系にあっては、例えば撮
像素子11よりも手前に物体像が形成されているとき、
射出瞳の右側を通る半光束は撮像素子11上で左側にシ
フトし、射出瞳の左側を通る半光束は右側にシフトす
る。
【0056】つまり、撮像光学系の瞳の半分ずつを通っ
た光束で形成される一対の画像信号は、物体像の結像状
態に応じて図8の左右方向に位相がシフトしたものとな
る。
【0057】従って、上記デフォーカス量を求めるに
は、2つの被写体像の相対位置関係であるずれ量を、そ
の相関から求めればよい。これを具体的に求める演算方
法の一例を簡単に図11を用いて説明する。
【0058】図11は、2つの被写体像(A、B像)の
相対位置関係であるずれ量を求める手法の説明図であ
る。2つの被写体像は、AND領域の面積U0(A、B
像の小さい方の値の総和)を片方の像(図ではA像)を
1画素(1ビット)毎シフトさせてAND領域の面積を
U1とする。同様に、1画素毎シフトさせてAND領域
の面積の最大値Umaxを求めていく。
【0059】2像が一致していれば必然的に、AND領
域の面積は最大値となるので、最大値をもたらすシフト
量が2像の相対的ずれ量となる。このずれ量と撮像光学
系で決定されるデフォーカス量への変換係数とで求まる
こととなる。
【0060】なお、上記した左右方向は図8に示した光
電変換部31の分割方向であり、図10の射出瞳の分割
方向となる。従って、例えば図面に対し縦線となる信号
成分に対して焦点検出が実現する。
【0061】よって、これと直交する様に光電変換部3
1の分割方向を90度回転させることで図面に対し横線
となる信号成分でも焦点検出可能となる。
【0062】従って、2つの合焦用撮像素子において、
それぞれの光電変換部31の分割方向を直交させれば縦
横両方向に焦点検出可能な使い勝手のよい測距機能の実
眼が可能になる。
【0063】次に、本実施形態の撮像素子11〜13の
駆動方法について説明を行う。上記したように、第1,
第2受光部41,51を備えると、これらの蓄積電荷を
簡単に加算、非加算することが可能となる。従って、撮
像や輝度算出には加算モード、焦点検出には非加算モー
ドでの動作を行うこととなる。
【0064】まず図6、図7に基づいて撮像素子の電荷
蓄積動作の概要を述べる。フォトゲート42,52の下
に空乏層を拡げるため制御パルスφPG00、φPGe0
に正の電圧を印加する。FD部21は蓄積中、ブルーミ
ング防止のため制御パルスφR0をハイにして電源VDD
に固定しておく。
【0065】光子hνが照射されフォトゲート42,5
2の下でキャリアが発生すると、フォトゲート42,5
2の下の空乏層中に電子が蓄積されていき、正孔はP型
ウェル17を通して排出される。
【0066】受光部41とFD部21との間には、転送
MOSトランジスタ43によるエネルギー障壁が、受光
部51とFD部21との間には転送MOSトランジスタ
53によるエネルギー障壁がそれぞれ形成されている。
【0067】このため、光電荷蓄積中は電子がフォトゲ
ート42,52の下に存在する。この後、水平走査部6
6を走査させ、同様に電荷蓄積動作を行えば全受光部4
1,51について電荷の蓄積が成される。
【0068】読み出し状態になると、転送MOSトラン
ジスタ43あるいは53下の障壁をなくし、フォトゲー
ト42や52の下の電子をFD部21へ完全に転送させ
る様に制御パルスφPG00、φPGe0、制御パルスφ
TX00、φTXe0を設定する。
【0069】次に被写体への焦点調節方法に関して、撮
像光学系のピントずれ量であるデフォーカス量の検出方
法について簡単に説明を行う。
【0070】図12は、上記のように縦・横検知を可能
とした場合の画素ずらしと画素分割の状態を示す図であ
る。図12には、図2に示した画素ずらしでのフィルタ
配置(撮像素子11,12がベイヤー配列、撮像素子1
3が全面Gで撮像素子11がGRの場合)と撮像素子2
を縦線検知(図面横方向に検出領域)、撮像素子3を横
線検知(図面縦方向に検出領域)とした場合の画素の分
割状態を示している。
【0071】図13は、図1のEVF3に焦点検出時に
表示する測距点の様子を示す図である。図13におい
て、□は複数の画素で構成される測距点を示しており、
ここでは35個の測距点を配置している。
【0072】図14は、図13の中心に位置する測距点
付近の拡大図である。図14には、撮像素子12,13
に配列されている画素が十字形に直交するように配置し
た様子を示している。
【0073】また、撮像素子13を撮像素子12の画素
での電荷の蓄積時間を制御するために用いると、露光時
間が制御された画像信号を得られるようになり、焦点検
出の動作範囲と、焦点検出の精度を向上することが可能
となる。この場合、撮像素子13は上記制御のため、画
素の分割を行わなくてよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電子ビューファインダに表示する画像の画像信号を生成
する表示用撮像素子と、位相差検出方式でAFを行うた
めの合焦用撮像素子とを備え、さらに各撮像素子からの
画像信号を合成する合成手段とを備えるので、電子ビュ
ーファインダを備えた撮像装置において、位相差検出方
式でAFを行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の撮像装置の概略的な構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の撮像素子11〜13の画素の位置関係を
示す図である。
【図3】図1の撮像素子11,12のカラーフィルタ配
列例を示す図である。
【図4】図1の撮像素子13のカラーフィルタ配列例を
示す図である。
【図5】図3,図4に示すカラーフィルタ配列を図2に
示した関係にずらして配置した場合の各画素関係を示す
図である。
【図6】図1の撮像素子11〜13の回路構成図であ
る。
【図7】図6の光電変換部31〜34等の断面図であ
る。
【図8】図6の撮像素子11の画素と光電変換部31〜
34等とカラーフィルタ22との配置を示す平面図であ
る。
【図9】図8に示した光電変換部31について第1,第
2受光部41,51に入射する光束を分けて示した図で
ある。
【図10】撮像光学系の射出瞳の分割の説明図である。
【図11】2つの被写体像(A、B像)の相対位置関係
であるずれ量を求める手法の説明図である。
【図12】上記のように縦・横検知を可能とした場合の
画素ずらしと画素分割の状態を表した図である。
【図13】図1のEVF3に焦点検出時に表示する測距
点の様子を示す図である。
【図14】図13の中心に位置する測距点付近の拡大図
である。
【符号の説明】
1 撮影光学系 2 撮影光学系の駆動装置 3 EVF 4 DSP 6 SW 7 メモリ 8 LCD 9 CPU 11〜13 カラーフィルタを備えた撮像素子 21〜23 撮影光束を3分割するためのプリズム等の
光学部材 31〜33 LSI

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光を分ける分光手段と、前
    記分光手段によって分けられた一方の光を入射して電子
    ビューファインダに表示する画像の画像信号を生成する
    表示用撮像素子と、前記分光手段によって分けられた他
    方の光の異なる瞳位置の透過光に基づく像を用いて合焦
    を行う合焦用撮像素子と、前記各撮像素子からの画像信
    号を合成する合成手段とを備えることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段は、前記各撮像素子の同行
    同列の画素からの画像信号を当該画素の半分の大きさ分
    ずらした状態で合成することを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記各撮像素子は電荷結合素子又はMO
    S型撮像素子であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記合焦用撮像素子は、前記位相差を検
    出する画素の配置方向が互いに直交する撮像素子である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記合焦用撮像素子のいくつかで測光を
    行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記
    載の撮像装置。
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