JP2003032071A - 弾性表面波デバイス - Google Patents

弾性表面波デバイス

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JP2003032071A
JP2003032071A JP2001218134A JP2001218134A JP2003032071A JP 2003032071 A JP2003032071 A JP 2003032071A JP 2001218134 A JP2001218134 A JP 2001218134A JP 2001218134 A JP2001218134 A JP 2001218134A JP 2003032071 A JP2003032071 A JP 2003032071A
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acoustic wave
surface acoustic
wave device
flip chip
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JP2001218134A
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Akizo Tsuruta
明三 鶴田
Koji Morishima
宏司 森島
Hiroaki Sawada
宏明 澤田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に渡って信頼性が高い弾性表面波デバイ
スを得る。 【解決手段】 弾性表面波デバイス1は、一面に複数の
電極3が設けられた圧電体2を有するフリップチップ4
と、フリップチップ4が収納され、内面に配線パターン
5が貼り付けられた容器部6及び容器部6に被せられて
接着した蓋部材7を有するパッケージ体8と、電極3及
び配線パターン5の間に介在して圧電体2の一面及び容
器部6の内面を離間させるとともに電極3及び配線パタ
ーン5を互いに接続する金製のバンプ9とを備え、電極
3は、圧電体2の一面に貼り付けられたアルミ製の第1
薄膜11と、バンプ9に接続されたアルミ製の第2薄膜
12と、第1薄膜11及び第2薄膜12の間に介在した
クロム製の拡散防止薄膜13とを有し、拡散防止薄膜1
3によりバンプ9から第1薄膜11に金が拡散して第1
薄膜11に脆いAu2Alが発生するのを防止してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フリップチップ
の電極とパッケージ体の配線パターンとが金製のバンプ
で接続された弾性表面波デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリップチップボンディングは、半導体
あるいは弾性表面波デバイス等の電子部品のパッケージ
ングにおける重要な技術のひとつとして登場してきてい
る。フリップチップボンディングは、フリップチップを
例えば基板のような被接続部材に接続する技術で、従来
から、例えば特開平8−45994号公報に記載されて
いる方法が知られている。即ち、フリップチップの表面
に設けられた接続材料のバンプを基板に接触させ、加熱
するとともに超音波をフリップチップに印加することに
よりバンプを溶着させてフリップチップと基板とを接続
する方法である。
【0003】例えば弾性表面波デバイスにおいては、フ
リップチップの表面を弾性表面波が伝搬するので、この
弾性表面波の特性を考慮してアルミニウム製の電極を用
いる必要があり、またフリップチップと基板等との間の
すべてに接続材料が介在すると、弾性表面波が効率的に
伝搬しないので、フリップチップと基板等との間に空間
が存在するようにしている。さらに、メッキ等による半
田のバンプ接続ではフラックスによる汚染あるいは接続
工程が煩雑になる等の欠点があるため、上述のように超
音波及び加熱により電極と基板とを接続する方法が採ら
れるが、化学的に安定であり、接続を阻害する酸化物が
生成されにくく、また加工性も良い等の理由のため、金
がバンプ用の材料として選択され、この金製のバンプが
アルミニウム製の電極に接続されている。
【0004】このようにして、弾性表面波デバイスは、
フリップチップ表面に弾性表面波を伝搬させて表面の電
極でこの弾性表面波による起電力による電流を取り出
し、バンプを介して基板等側にこの電気信号を伝達する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、この弾性表面
波デバイスの信頼性を確保するためには、フリップチッ
プの電極で弾性表面波による起電力を正確に取り出せる
ように、この電極が確実にフリップチップの圧電体2の
表面に貼り付けられていること、及びフリップチップか
ら基板等側に電気信号を伝達できるように、フリップチ
ップと基板等とが確実にバンプによって接続されている
ことが必要となる。そこで、弾性表面波デバイスの信頼
性を確保するために、各製造工程の製造条件を設定し、
その許容範囲内で弾性表面波デバイスを作製することに
よりこの接続状態を向上させている。
【0006】ここで、アルミニウムと金との合金(Al
−Au合金)は、AuAl2では電気的良導体で強度も
大きい性質を有するが、Au2Alとなると脆い性質を
有するようになる。即ち、アルミニウムの電極と金のバ
ンプとの接続によって金がアルミニウムの電極内に拡散
し金リッチとなると、Au2Alが形成されてこの部分
が脆くなる虞があるので、市場の要請から、さらに十分
な信頼性のある接続状態を確保する必要があり、弾性表
面波デバイスの長期信頼性の基準を十分に満たす必要が
あるという問題点があった。
【0007】ここで、例えば、長期信頼性の基準とし
て、出荷後の市場においての不良が信頼水準60%で数
百ppmという基準があり、この基準はバンプによるフ
リップチップと基板等との接続状態がかなり良好でなけ
れば達成できない基準である。
【0008】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解決することを課題とするもので、フリップチップと基
板等との接続状態が良く、長期に渡って信頼性が高い弾
性表面波デバイスを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る弾性表面
波デバイスは、一面に複数の電極が設けられた圧電体を
有するフリップチップと、前記フリップチップが収納さ
れ、内面に配線パターンが貼り付けられたパッケージ体
と、前記フリップチップの前記電極及び前記配線パター
ンの間に介在して前記圧電体の一面及び前記パッケージ
体の内面を離間させるとともに前記電極及び前記配線パ
ターンを互いに超音波及び加熱により接続している金製
のバンプとを備え、前記電極は、前記圧電体の一面に貼
り付けられたアルミニウム又はアルミニウムを主成分と
する第1薄膜と、前記バンプが接続された第2薄膜と、
前記第1薄膜及び前記第2薄膜の間に介在した拡散防止
薄膜とを有し、前記拡散防止薄膜は、前記金製のバンプ
から前記第1薄膜に金が拡散することを遮蔽する材質か
らなる。
【0010】また、前記拡散防止薄膜の材質は、クロ
ム、銅、白金、パラジウム、チタン、ニッケル及びタン
グステンの何れか1つを主成分とする材質である。
【0011】また、前記第2薄膜の材質は、アルミニウ
ム又はアルミニウムを主成分とする材質である。
【0012】また、前記第2薄膜の材質は、金又は金を
主成分とする材質である。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る弾性表面波デバイスのフリップチ
ップの構成を示す正面図、図2は、この発明の実施の形
態1に係る弾性表面波デバイスの構成を示す断面図、図
3は、図2の圧電体2と容器部6との接続部分の拡大図
である。図1乃至図3において、弾性表面波デバイス1
は、圧電体2の一面に複数の電極3が貼り付けられたフ
リップチップ4と、このフリップチップ4が収納され、
内面に金メッキの配線パターン5が貼り付けられたアル
ミナを主成分とする容器部6及びこの容器部6に被せら
れて接合されたコバール等の合金製の蓋部材7を有する
パッケージ体8と、フリップチップ4の電極3及び容器
部6の配線パターン5の間に介在して、フリップチップ
4及び容器部6を互いに接続する金製のバンプ9とを備
えている。従って、フリップチップ4の電極3が設けら
れている面と容器部6の配線パターン5が設けられてい
る面とは互いに対向して配置され、これらの面の間には
空間が存在している。
【0014】フリップチップ4は、さらに配線部10を
有しており、配線部10は圧電体2の電極3が設けられ
ている面にパターンニングされている。また、電極3
は、圧電体2の一面に貼り付けられたアルミニウム又は
アルミニウムを主成分とする金属膜の第1薄膜11と、
バンプ9が接続されたアルミニウム又はアルミニウムを
主成分とする第2薄膜12と、第1薄膜11及び第2薄
膜12の間に介在した拡散防止薄膜13とを有してい
る。
【0015】拡散防止薄膜13は、クロム、銅、白金、
パラジウム、チタン、ニッケル及びタングステン(以
下、「クロム等」と呼ぶ)のいずれか1つを主成分とす
る材質で作製されている。
【0016】パッケージ体8は、内部に水分あるいは塵
等が侵入することを防止するために、容器部6及び蓋部
材7は隙間無く半田あるいはシーム接合等により接合さ
れ、完全に密封した状態になっている。
【0017】バンプ9は、互いに対向する電極3の第2
薄膜12及び容器部6の配線パターン5の間に介在し
て、第2薄膜12及び配線パターン5を接続している。
【0018】配線パターン5は、容器部6の外面に貼り
付けられた外部電極15に電気的に接続されている。
【0019】このような構成の弾性表面波デバイス1
は、以下のようにして製造される。図4は、弾性表面波
デバイス1の製造工程を示すフローチャートである。図
4において、第1成膜工程(S1)で、圧電体2の一面
にスパッタリング、真空蒸着法あるいはCVD法等によ
り第1薄膜11を成膜する。ここでは、例えば、アルミ
ニウムのターゲットあるいは0.5%の銅を含んだアル
ミニウムのターゲットを用いて、スパッタリング法によ
り第1薄膜11を成膜しており、また、第1薄膜11の
膜厚はフリップチップ4表面を伝搬する弾性表面波の帯
域中心周波数等に応じて0.1μmから0.5μmの間
で選択する。次に、パターンニング工程(S2)で、成
膜された第1薄膜11が写真製版でパターンニングさ
れ、図5(a)に示すように、圧電体2の一面にパター
ンニングされた第1薄膜11が形成される。次に、図5
(b)に示すように、電極3になる部分を除いて、樹脂
であるレジスト膜13を写真製版により圧電体2の一面
に成膜された第1薄膜11及びパターンニングにより露
出した圧電体2の一面に積層する。
【0020】その後、第1成膜工程(S1)と同様にス
パッタリング、真空蒸着法あるいはCVD法等により、
拡散防止薄膜成膜工程(S3)で、レジスト膜14及び
露出している第1薄膜11に拡散防止薄膜13が重ねら
れて成膜され、第2成膜工程(S4)で、拡散防止薄膜
13に重ねられて第2薄膜12が成膜される(図5
(c))。ここでは、例えば、クロムのターゲットを用
いてスパッタリング法により拡散防止薄膜成膜13を成
膜し、アルミニウムのターゲットあるいは0.5%の銅
を含んだアルミニウムのターゲットを用いてスパッタリ
ング法により第2薄膜12を成膜している。また、拡散
防止薄膜13の膜厚は金の拡散を遮断できる程度の厚さ
でよいので、ここでは0.02μmとしているが、これ
に限定する必要はない。なお、ここでは第2薄膜12の
膜厚は1μmとしているが、後述するバンプボンディン
グ時における第2薄膜12の損傷等のダメージを考慮し
て選択すればよいので、この厚さに限定する必要はな
い。それから、薬品で溶かす等の化学的方法でレジスト
膜14をその接触している第1薄膜11及び圧電体2の
一面から剥離させて、図5(d)に示すように、圧電体
2の一面に第1薄膜11、拡散防止薄膜13及び第2薄
膜12が順に積層された電極3、及び第1薄膜11のみ
が形成された配線部10を残す。
【0021】図5(d)の状態になった後、薄膜アニー
ル工程(S5)で、圧電体2に積層された第1薄膜1
1、拡散防止薄膜13及び第2薄膜12をアニールす
る。この薄膜アニール工程(S5)により、第1薄膜1
1、拡散防止薄膜13及び第2薄膜12の各薄膜間、及
び第1薄膜11と圧電体2の一面との間の密着性が向上
する。
【0022】その後、バンプボンディング工程(S6)
で、熱及び超音波を印加して金のバンプ9を電極3に第
2薄膜12上に溶着させて形成、即ちバンプボンディン
グする。このとき、金のワイヤを第2薄膜12に接触さ
せてバンプ9を形成するが、金のワイヤは直径25μm
であり、超音波周波数は60〜65kHz、バンプボン
ディング時間は40msecとしている。図5において
は、圧電体2は、1つ分のフリップチップ4のみが示さ
れているが、ここでは複数のフリップチップ分の電極3
及び配線部10がパターンニングされた1枚の圧電体を
ダイシングして各フリップチップ4として作製してい
る。
【0023】それから、フリップチップボンディング工
程(S7)で、フリップチップ4のバンプ9が形成され
た面を容器部6の配線パターン5が形成されている内面
6aに対向させて、バンプ9を配線パターン5に接触さ
せ、熱及び超音波を印加して、バンプ9を配線パターン
5に溶着、即ちフリップチップボンディングさせる。バ
ンプ9がフリップチップ4と配線パターン5との間に介
在しているので、フリップチップ4と容器部6の内面6
aとは互いに離間して接続されている。このとき、超音
波周波数は60〜65kHz、フリップチップボンディ
ング時間は500msecとしている。
【0024】最後に、パッケージ封止工程(S8)で、
蓋部材7を容器部6に被せて接触面6bに接触させ、溶
着材である半田あるいはシーム溶接等により蓋部材7及
び接触面6bの間に空間ができないように完全に蓋部材
7及び容器部6を接合し、フリップチップ4を収納して
密封されたパッケージ体8が形成される。
【0025】ここで、これら薄膜アニール工程(S4)
からパッケージ封止工程(S8)までの各製造工程にお
いて、それぞれの製造パラメータの条件設定を実験計画
法によって行い、これにより導き出された製造パラメー
タの条件により、弾性表面波デバイス1の製造を行って
いる。
【0026】即ち、薄膜アニール工程(S4)において
は、270℃の窒素雰囲気で、120分間アニールし、
バンプボンディング工程(S5)においては、1バンプ
当たり荷重が25gf、超音波エネルギが30mW、バ
ンプボンディング温度が180℃で、バンプボンディン
グしている。また、フリップチップボンディング工程
(S6)においては、1バンプ当たり荷重が91gf、
超音波エネルギが80mW、フリップチップボンディン
グ温度が150℃で、フリップチップボンディングして
いる。
【0027】従って、このように構成された弾性表面波
デバイス1は、拡散防止薄膜13が第1薄膜11と第2
薄膜12との間に介在しており、この拡散防止膜13の
材質がクロム等を主成分とする材質であることから、ク
ロム等との反応性の小さい金が第2薄膜12内を拡散し
てきても、この拡散防止薄膜13で金の拡散を遮断する
性質がある。このため、この弾性表面波デバイス1は、
各製造パラメータの条件を設定し、電極3と配線パター
ン5との間のバンプ9による接続状態を向上させるとと
もに、拡散防止薄膜13によってバンプ9から第1薄膜
11への金の拡散を遮断することができる。
【0028】ここで、圧電体2の表面を伝搬する弾性表
面波により電極3に正確に起電力を発生させるために
は、圧電体2と第1薄膜11とが確実に接続されていな
ければならない。このため、この圧電体2と第1薄膜1
1との接続状態は弾性表面波デバイス1の信頼性に直接
大きな影響を及ぼす。上述のように、拡散防止薄膜13
は、バンプ9からの金を遮断し、第1薄膜11に金の拡
散させることを防止するので、第1薄膜11は金リッチ
とならないで脆いAu2Alが発生せず、圧電体2と第
1薄膜11とが剥離せずに接続状態が維持でき、弾性表
面波デバイス1の信頼性を確保することができる。
【0029】なお、薄膜アニール工程(S5)は、第1
薄膜11、拡散防止薄膜13及び第2薄膜12の各薄膜
間、及び第1薄膜11と圧電体2の一面との間の密着性
を向上させるための工程であるので、バンプボンディン
グ工程(S6)の後に行っても構わない。
【0030】また、パッケージ体8が密封されていなく
ても、フリップチップ4と容器部6との接続が確実で弾
性表面波デバイス1の信頼性も確保できるので、板部材
等の配線パターン5が貼り付けることができる部材であ
れば構わない。
【0031】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る弾性表面波デバイス1は、第2薄膜12の材質が金
であり、実施の形態1と同様の方法で成膜している。他
の構成及び製造方法は実施の形態1と同様である。
【0032】この構成としたことにより、弾性表面波デ
バイス1は、第2薄膜12及びバンプ9が同一材質の金
であり、第2薄膜12とバンプ9との接続状態を安定に
保つことができる。従って、圧電体2と容器部6との接
続がさらに確実になされ、弾性表面波デバイス1の信頼
性を向上させることができる。
【0033】また、拡散防止薄膜13に直接金製のバン
プ9をバンプボンディングするとすれば、熱及び超音波
を印加するため、拡散防止薄膜13のクロム等と反応性
の小さい金のバンプ9はこの拡散防止薄膜13に溶着さ
れにくい。このため、スパッタリング、真空蒸着法等に
よって第2薄膜12が拡散防止薄膜13に成膜され、バ
ンプ9が拡散防止薄膜13にバンプボンディングされる
ことにより、拡散防止薄膜13、第2薄膜12及びバン
プ9のそれぞれの間の接続が確実になされる。なお、容
器部6の配線パターン10は金であるので、バンプ9と
配線パターン10との接続は安定に確保されている。
【0034】このように構成された弾性表面波デバイス
1の信頼性を検証するために、弾性表面波デバイス1の
サンプルをリフロー加熱試験を行った後、ヒートサイク
ル試験を行った。ただし、リフロー条件は、最高温度2
45℃で3回、ヒートサイクル条件は、−45℃〜95
℃で低温/高温各30分のサイクルを300サイクル行
うこととしている。
【0035】その結果、フリップチップ4と容器部6と
の接続不良による故障率は、従来の約1/10程度とな
り、市場での品質を十分保証できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
に係る弾性表面波デバイスは、一面に複数の電極が設け
られた圧電体を有するフリップチップと、前記フリップ
チップが収納され、内面に配線パターンが貼り付けられ
たパッケージ体と、前記フリップチップの前記電極及び
前記配線パターンの間に介在して前記圧電体の一面及び
前記パッケージ体の内面を離間させるとともに前記電極
及び前記配線パターンを互いに超音波及び加熱により接
続している金製のバンプとを備え、前記電極は、前記圧
電体の一面に貼り付けられたアルミニウム又はアルミニ
ウムを主成分とする第1薄膜と、前記バンプが接続され
た第2薄膜と、前記第1薄膜及び前記第2薄膜の間に介
在した拡散防止薄膜とを有し、前記拡散防止薄膜は、前
記金製のバンプから前記第1薄膜に金が拡散することを
遮蔽する材質からなるので、前記金製のバンプから前記
第1薄膜に金が拡散せず、前記第1薄膜に拡散してきた
金によって脆いAu2Alが発生することを防止し、前
記圧電体と前記第1薄膜との接続状態の信頼性を確保す
ることができる。
【0037】また、前記拡散防止薄膜の材質は、クロ
ム、銅、白金、パラジウム、チタン、ニッケル及びタン
グステンの何れか1つを主成分とする材質であるので、
前記拡散防止薄膜が効率的に前記バンプからの金の拡散
を遮断することができる。
【0038】また、前記第2薄膜の材質は、アルミニウ
ム又はアルミニウムを主成分とする材質であるので、容
易に材料が入手でき、コストを低減できる。
【0039】また、前記第2薄膜の材質は、金又は金を
主成分とする材質であるので、前記第2薄膜に脆いAu
2Alが発生せず、前記第2薄膜と前記バンプとの接続
状態の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る弾性表面波デ
バイスのフリップチップの構成を示す正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る弾性表面波デ
バイスの構成を示す断面図である。
【図3】 図2の圧電体と容器部との接続部分の拡大図
である。
【図4】 弾性表面波デバイスの製造工程を示すフロー
チャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る弾性表面波デ
バイスを製造する過程を説明するフリップチップの断面
図であり、図5(a)は図1のV−V線に沿った断面に
おける圧電体の一面にパターンニングされた第1薄膜が
形成された図、図5(b)は図5(a)の第1薄膜及び
圧電体の一面の所定部分にレジスト膜が積層された図、
図5(c)は図5(b)の第1薄膜及びレジスト膜に拡
散防止薄膜及び第2薄膜が順に積層された図及び図5
(d)は図5(c)のレジスト膜を取り去った図であ
る。
【符号の説明】
1 弾性表面波デバイス、2 圧電体、3 電極、4
フリップチップ、5配線パターン、6 容器部、7 蓋
部、8 パッケージ体、9 バンプ、11第1薄膜、1
2 第2薄膜、13 拡散防止薄膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 宏明 神奈川県鎌倉市上町屋214番地 三菱電機 特機システム株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA24 AA33 DD25 HA02 HA03 HA07 HA08 HA09 HB07 JJ09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に複数の電極が設けられた圧電体を
    有するフリップチップと、 前記フリップチップが収納され、内面に配線パターンが
    貼り付けられたパッケージ体と、 前記フリップチップの前記電極及び前記配線パターンの
    間に介在して前記圧電体の一面及び前記パッケージ体の
    内面を離間させるとともに前記電極及び前記配線パター
    ンを互いに超音波及び加熱により接続している金製のバ
    ンプとを備え、 前記電極は、前記圧電体の一面に貼り付けられたアルミ
    ニウム又はアルミニウムを主成分とする第1薄膜と、前
    記バンプが接続された第2薄膜と、前記第1薄膜及び前
    記第2薄膜の間に介在した拡散防止薄膜とを有し、 前記拡散防止薄膜は、前記金製のバンプから前記第1薄
    膜に金が拡散することを遮蔽する材質からなることを特
    徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 【請求項2】 前記拡散防止薄膜の材質は、クロム、
    銅、白金、パラジウム、チタン、ニッケル及びタングス
    テンの何れか1つを主成分とする材質であることを特徴
    とする請求項1に記載の弾性表面波デバイス。
  3. 【請求項3】 前記第2薄膜の材質は、アルミニウム又
    はアルミニウムを主成分とする材質であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の弾性表面波デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 前記第2薄膜の材質は、金又は金を主成
    分とする材質であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の弾性表面波デバイス。
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