JP2002344880A

JP2002344880A - コンテンツ配信システム

Info

Publication number: JP2002344880A
Application number: JP2001152502A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Oyama; 圭一大山
Original assignee: Megafusion Corp
Current assignee: Megafusion Corp
Priority date: 2001-05-22
Filing date: 2001-05-22
Publication date: 2002-11-29

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワークを介して伝送されたコンテンツ
に対して編集解析処理を行い、編集解析したコンテンツ
をユーザー端末に配信する処理を高いリアルタイム性で
実行し得るシステムを実現する。【解決手段】コンテンツを提供するコンテンツ提供局
１は、撮像カメラＣ１，…や映像データ・ベースＤ１、
…から入力する映像や音声を圧縮符号化した圧縮データ
を、優先順位決定手段１９で決定された優先順位に従っ
て待ち行列空間１７に登録する送信スケジュール管理部
１１を備える。待ち行列空間１７に登録された圧縮デー
タは送受信処理部２０に順次出力されコンテンツ編集局
２に送信される。コンテンツ編集局２は受信した圧縮デ
ータを復号化手段３１で復号化して編集解析処理し、編
集解析した映像や音声を圧縮符号化手段３４で圧縮符号
化した後にコンテンツ格納部３５に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・ネ
ットワークにおいて、映像や音声などのコンテンツを編
集解析して配信するコンテンツ配信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットやイントラネット
などのＩＰ（Internet Protocol）ネットワークにおい
て、ユーザー端末（クライアント）からの送信要求に応
えてサーバは映像や音楽、音声、ＣＧ（コンピュータ・
グラフィックス）動画像などのコンテンツを配信し、ユ
ーザー端末は受信したコンテンツをリアルタイムに再生
する情報配信技術が普及しているが、その種のコンテン
ツ配信システムのノード（ネットワーク上でアドレス可
能な発信サーバや中継地点）の数も増大しているため、
ネットワークの実効帯域が圧迫されてコンテンツ配信の
間欠や遅延などが発生している現状がある。

【０００３】また、ネットワーク上の情報資源から取得
したコンテンツを編集解析し、編集解析したコンテンツ
をユーザーに提供するサービスもある。図３は、コンテ
ンツ配信システムの一従来例を示す概略図である。この
コンテンツ配信システムは、映像や音声などのコンテン
ツを提供する発信サーバ１０３と、そのコンテンツを編
集解析するオーサリング装置１０５と、編集されたコン
テンツをユーザー端末１０８に配信する配信サーバ１０
７とで構成される。発信サーバ１０３は、受信サーバ１
０４が発した送信リクエストＲＱＴに応じて映像データ
・ベース１０１や撮像カメラ１０２Ａ、マイクロフォン
１０２Ｂなどから転送される映像や音声などを受信サー
バ１０４に宛てて送出する。次いで、受信サーバ１０４
は受信した映像や音声などをオーサリング装置１０５に
転送し、オーサリング装置１０５はそれら映像や音声な
どを解析し編集した後にコンテンツ格納部１０６に格納
する。ユーザー端末１０８は、そのコンテンツ格納部１
０６に接続された配信サーバ１０７に送信リクエストＲ
ＱＴを発し、配信サーバ１０７から、編集された映像や
音声などを受信し再生する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図３に
示したような従来のコンテンツ配信システムでは、コン
テンツを提供する発信サーバ１０３とオーサリング装置
１０５との間、およびオーサリング装置１０５と配信サ
ーバ１０７との間のコンテンツの接続性が低く、相互の
連携が非効率という問題がある。これは、発信サーバ１
０３や配信サーバ１０７における通信処理のリアルタイ
ム性の高さと比べて、オーサリング装置１０５における
編集解析処理のリアルタイム性の低さが一因である。こ
の問題により、ユーザー端末１０８が配信サーバ１０７
から受信するデータの間欠や遅延などの現象が頻発し、
ユーザー端末１０８はコンテンツ、特にストリーミング
・コンテンツを安定して受信し再生できない。

【０００５】また、受信サーバ１０４は、実際には、図
３に示すように１地点の発信サーバ１０３からコンテン
ツを受信することは稀で、複数地点の発信サーバ１０
３，１０３，…から複数種類のコンテンツ（映像や音声
など）を並行して受信する場合が多い。従って、インタ
ーネットなどの帯域が制限された通信路では、受信サー
バ１０４への接続量が多いとパケットの送信率は低下す
るため、上述の現象が頻発するという問題がある。更
に、発信サーバ１０３やオーサリング装置１０５はＩＰ
ネットワークＮＷ１００上で分散配置されており、発信
サーバ１０３からのコンテンツ伝送は、一般にスケジュ
ールされず、不規則に行われるため、オーサリング装置
１０５における編集解析処理に必然的に待ちが生じてし
まう。

【０００６】以上の問題に鑑みて本発明が解決しようと
するところは、（１）ネットワークを介して伝送された
コンテンツに対する編集解析処理のリアルタイム性を向
上でき、（２）編集解析したコンテンツを高いリアルタ
イム性でユーザー端末に配信し得るコンテンツ配信シス
テムを提供する点にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１に係る発明は、ネットワークを介してコン
テンツをリアルタイムに送信するコンテンツ提供局と、
該コンテンツ提供局から受信した前記コンテンツを編集
解析するコンテンツ編集局とからなるコンテンツ配信シ
ステムであって、前記コンテンツ提供局は、入力する複
数のコンテンツを一時的に記憶するコンテンツ格納部
と、該コンテンツ格納部から前記コンテンツを取り込
み、所定の優先順位に従って送信待ちバッファの待ち行
列空間に登録する待ち行列管理手段と、所定の条件に従
って前記優先順位を決定し当該優先順位を前記待ち行列
管理手段に対して指示する優先順位決定手段と、前記送
信待ちバッファから前記優先順位に従って出力された前
記コンテンツを前記ネットワークに送出する送受信処理
部と、を有し、前記コンテンツ編集局は、前記コンテン
ツ提供局から受信した前記コンテンツを編集解析するオ
ーサリング処理手段と、該オーサリング処理手段から前
記優先順位を決定せしめる前記条件を取得し前記ネット
ワークを介して前記コンテンツ提供局に送信させる条件
取得手段と、を有する、ことを特徴とするものである。

【０００８】請求項２に係る発明は、請求項１記載のコ
ンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ編集局
は、前記オーサリング処理手段で編集解析されたコンテ
ンツを一時的に記憶するコンテンツ格納部と、該コンテ
ンツ格納部から前記コンテンツを取り込み、所定の優先
順位に従って送信待ちバッファの待ち行列空間に登録す
る待ち行列管理手段と、所定の条件に従って前記優先順
位を決定し当該優先順位を前記待ち行列管理手段に指示
する優先順位決定手段と、前記送信待ちバッファから前
記優先順位に従って出力された前記コンテンツを前記ネ
ットワーク上のユーザー端末に配信する送受信処理部
と、前記オーサリング処理手段から前記優先順位を決定
せしめる前記条件を取得し前記優先順位決定手段に出力
する条件取得手段と、を有するものである。

【０００９】請求項３に係る発明は、請求項２記載のコ
ンテンツ配信システムであって、前記ユーザー端末は、
前記コンテンツ編集局の前記優先順位決定手段に対し
て、前記優先順位を決定せしめる前記条件を設定する手
段を備えるものである。

【００１０】請求項４に係る発明は、請求項１〜３の何
れか１項に記載のコンテンツ配信システムであって、前
記コンテンツは、前記ユーザー端末でリアルタイムに受
信され且つ再生されるストリーミング・コンテンツであ
る。

【００１１】請求項５に係る発明は、請求項１〜４の何
れか１項に記載のコンテンツ配信システムであって、前
記ネットワークの通信プロトコルとしてＩＰ（インター
ネット・プロトコル）を用いるものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の種々の実施の形態
について説明する。

【００１３】実施の形態１．図１は、本発明の実施の形
態１に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す機
能ブロック図である。このコンテンツ配信システムは、
インターネット技術で構築されたＩＰネットワークＮＷ
１を介して相互に接続されたコンテンツ提供局１とコン
テンツ編集局２とから構成される。コンテンツ提供局１
には、複数の撮像カメラＣ１，Ｃ２，…，Ｃｎや複数の
映像データ・ベースＤ１，Ｄ２，…，Ｄｎから、連続再
生可能な映像や音声が入力している。尚、映像や音声
は、それら撮像カメラや映像データ・ベースからコンテ
ンツ提供局１に直接転送され入力してもよいし、通信回
線やネットワークなどを介してサーバなどから伝送され
てもよい。以下、コンテンツとして映像や音声を例に挙
げて説明するが、本発明ではこれに限らず、例えば３次
元ＣＧ画像や音楽などでもよい。

【００１４】前記コンテンツ提供局１は、撮像カメラＣ
１，Ｃ２，…，Ｃｎや映像データ・ベースＤ１，Ｄ２，
…，Ｄｎから入力する映像や音声を符号化して蓄積する
コンテンツ取得部１０を備えている。コンテンツ取得部
１０の信号処理手段１２は、入力する映像や音声を画像
処理や音声処理などした後に圧縮符号化手段１３に出力
する。圧縮符号化手段１３は、信号処理手段１２から入
力する処理データを圧縮符号化し、コンテンツ格納部１
４に一時的に記憶させる。

【００１５】また前記コンテンツ提供局１は、前記コン
テンツ格納部１４に記憶された圧縮データを取り込み、
所定の送信スケジュールに従って送受信処理部２０に出
力する送信スケジュール管理部１１を備えている。この
送信スケジュール管理部１１では、待ち行列管理手段１
５は、前記コンテンツ格納部１４に記憶された圧縮デー
タをバッファ１８を介して取り込み、所定の優先順位に
従って送信待ちバッファ１６の待ち行列空間１７に順次
登録し、待ち行列（キュー）をつくる。この待ち行列空
間１７は、ＦＩＦＯ（Fast-In Fast-Out；先入れ先出
し）を基準として構成されており、圧縮データ＃１，＃
２，…，＃ｎ−２，＃ｎ−１，＃ｎを優先順位に従って
送受信処理部２０へ順次出力する。

【００１６】ここで、図中の前記優先順位決定手段１９
は、待ち行列空間１７に登録する圧縮データ＃１，＃
２，…，＃ｎ−２，＃ｎ−１，＃ｎの優先順位を決定し
それを待ち行列管理手段１５に対して指示する機能を有
する。その優先順位は、特に指定が無いデフォルト時に
は、コンテンツ格納部１４に圧縮データが格納された順
位と同じである。例えば、撮像カメラＣ１で約１０時間
前に撮像した映像の圧縮データ＃ｋ₁₀と、撮像カメラＣ
２で約２時間前に撮像した映像の圧縮データ＃ｋ ₂とが
共にコンテンツ格納部１４に記憶されている場合、待ち
行列管理手段１５は撮像時間の古い圧縮データ＃ｋ₁₀を
優先的に取り出し、待ち行列空間１７に登録する。他
方、後述するコンテンツ編集局２や条件入力手段２１な
どの外部からその優先順位が指定されたときは、優先順
位はその指定された範囲内で変更される。例えば、圧縮
データ＃ｋ₁，＃ｋ₂，＃ｋ₃，…，＃ｋ₁₀がコンテンツ
格納部１４に記憶されており、撮像時間の新しい順に伝
送する旨を指定された場合、待ち行列管理手段１５は、
圧縮データを、＃ｋ₁₀，＃ｋ₉，＃ｋ₈，…，＃ｋ₁のよ
うに降順で取り出し、待ち行列空間１７に登録する。ま
た、外部から、圧縮データ＃ｋ₃，＃ｋ₄を時分割で並行
に伝送する旨の条件を指定された場合は、待ち行列管理
手段１５は、圧縮データ＃ｋ₃，＃ｋ₄を時分割したデー
タを待ち行列空間１７に登録できる。

【００１７】また、待ち行列管理手段１５は、優先順位
決定手段１９からの指示により、待ち行列空間１７の圧
縮データ＃１，…，＃ｎの順位を変更する機能も有して
おり、例えば、待ち行列空間１７における圧縮データ＃
１，…，＃ｎの順位を無効化し、圧縮データ＃１，…，
＃ｎを所望の順位で並べ替えたり、待ち行列空間１７の
一部を入れ替えたり削除したりすることが可能である。

【００１８】送受信処理部２０は、ＩＰに基づく各種通
信プロトコルに対応した通信機能を有し、送信待ちバッ
ファ１６から転送される圧縮データを所定の通信プロト
コルに従ってパケット（データグラム）化し、コンテン
ツ編集局２に宛てて送出する。その通信プロトコルとし
ては、具体的には、ＴＣＰ（Transmission Control Pro
tocol）、ＵＤＰ（User Datagram Protocol）、ＨＴＴ
Ｐ（HyperText Transfer Protocol）およびＦＴＰ（フ
ァイル転送プロトコル）などが挙げられ、これらの中で
も、ストリーミング・コンテンツを送出する場合、処理
負荷を小さくし送信速度を優先する観点からＵＤＰが使
用される。

【００１９】尚、本実施の形態では、上記した待ち行列
管理手段１５および優先順位決定手段１９はソフトウェ
アとハードウェアの何れの構成でもよい。また上記コン
テンツ取得部１０および送信スケジュール管理部１１
は、同一のコンピュータ内に組み込まれてもよいし、複
数のコンピュータに分散配置されて分散動作するもので
も構わない。

【００２０】次に、コンテンツ編集局２は、ＩＰネット
ワークＮＷ１を介して上記コンテンツ提供局１からパケ
ットを受信する。このコンテンツ編集局２は、上記送受
信処理部２０と同様の各種通信プロトコルに対応した通
信機能を有する送受信処理部３０、それら圧縮データ＃
１，…，＃ｎを復号化する復号化手段３１、そして、復
号化されたコンテンツに対して解析および編集を行うオ
ーサリング処理手段３２を備えている。

【００２１】前記送受信処理部３０は、上記コンテンツ
提供局１から伝送されたパケットから圧縮データ＃１，
＃２，…，＃ｎを抽出して復号化手段３１に出力する。
復号化手段３１は、それら圧縮データに対して上記圧縮
符号化手段１３での圧縮符号化に対応した復号化処理を
実行することで映像データや音声データを生成し、オー
サリング処理手段３２に出力する。またオーサリング処
理手段３２は、それら映像データや音声データに対して
編集解析処理を施す機能を有する。例えば、テロップや
アイコン図形などを挿入された映像データ、各言語毎に
字幕や歌詞などの文字を挿入された映像データ、複数の
映像データをシームレスに結合した映像データなどを生
成できる。また、各言語毎に当該映像データに同期され
た音声データなども生成でき、複数の音声データと複数
の映像データとを多重化することもできる。このように
編集されたコンテンツ・データは、圧縮符号化手段３４
に出力され、ＭＰＥＧ（Moving Picture Expert Grou
p）方式などに従って圧縮符号化された後にコンテンツ
格納部３５に格納される。

【００２２】また図示する条件取得手段３３は、前記オ
ーサリング処理手段３２から、当該オーサリング処理手
段３２で編集解析するために必要な条件ＲＱＴを取得
し、送受信処理部３０からその条件ＲＱＴをコンテンツ
提供局１に伝送させる。コンテンツ提供局１では、その
条件ＲＱＴは、送受信処理部２０から優先順位決定手段
１９に転送され当該優先順位を決定させる。前記要求Ｒ
ＱＴとしては、例えば、オーサリング処理手段３２の処
理負荷などに応じてコンテンツ提供局１から送信される
コンテンツ容量を指定する旨の要求が挙げられる。これ
により、オーサリング処理手段３２は、例えば、編集解
析処理の負荷が大きい時間帯は比較的小容量の圧縮デー
タを優先的に送信させたり、逆にその処理負荷が小さい
時間帯は比較的大容量の圧縮データを優先的に送信させ
るように制御できる。また、オーサリング処理手段３２
は、撮像時間帯の異なる複数シーンの映像データを合成
および連結するために、同一の撮像カメラＣ１による当
該撮像時間帯における映像の圧縮データを優先的に送信
する旨の要求ＲＱＴも生成できる。またオーサリング処
理手段３２が所定時間間隔で間引きを行いつつ編集解析
処理を行う場合は、間引きされる映像の圧縮データを含
む待ち行列を無効化する旨の要求ＲＱＴを生成すること
も可能である。このように、オーサリング処理手段３２
は、送信スケジュール管理部１１に対して待ち行列空間
１７に登録される圧縮データ＃１，…，＃ｎの優先順位
を制御できるため、コンテンツ提供局１は、コンテンツ
編集局２における編集解析処理と連携した形でスケジュ
ールされた圧縮データを効率良く送信することができ、
編集解析処理の待ちが減り且つそのリアルタイム性を高
めることが可能となる。

【００２３】実施の形態２．図２は、本発明の実施の形
態２に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す機
能ブロック図である。図２中、図１に示した符号と同一
符号を付されたブロックについては、上記と略同一機能
を有するものとして詳細な説明を省略する。

【００２４】このコンテンツ配信システムは、ＩＰネッ
トワークＮＷ１を介して相互に接続されたコンテンツ提
供局１とコンテンツ編集局３とから構成される。このコ
ンテンツ編集局３は、上記実施の形態１で示した送受信
処理部３０、復号化手段３１、オーサリング処理手段３
２、条件取得手段３３、圧縮符号化手段３４およびコン
テンツ格納部３５を備えており、更に、編集されたコン
テンツ・データをユーザー端末４へ送信する順位を定め
るスケジュール管理を行う送信スケジュール管理部４０
を備える。またコンテンツ編集局３は、上記送受信処理
部３０と同様の各種通信プロトコルに対応した通信機能
をもつ送受信処理部４７を有し、送信スケジュール管理
部４０から転送される圧縮データを所定の通信プロトコ
ルに基づきＩＰネットワークＮＷ２上のユーザー端末４
に宛てて送出できる。尚、双方のＩＰネットワークＮＷ
１，ＮＷ２が同一のネットワークに属する場合、送受信
処理部４７を送受信処理部３０で代替してもよい。

【００２５】前記送信スケジュール管理部４０は、送信
待ちバッファ４３、この送信待ちバッファ４３に設けた
待ち行列空間４４を管理する待ち行列管理手段４１、お
よび優先順位決定手段４６を備えている。待ち行列管理
手段４１は、上記コンテンツ提供局１の待ち行列管理手
段１５と同様に動作し、バッファ４２を介して上記コン
テンツ格納部３５に格納された圧縮データを取り込み、
それを所定の送信スケジュールに従って送信待ちバッフ
ァ４３の待ち行列空間４４に登録する機能と、待ち行列
空間４４の登録内容を変更する機能とを有する。

【００２６】また優先順位決定手段４６は、上記コンテ
ンツ提供局１の優先順位決定手段１９と同様に動作し、
決定した優先順位を待ち行列管理手段４１に指示する。
待ち行列管理手段４１は、その指示に従って待ち行列空
間４４に圧縮データを登録したりその登録内容を変更し
たりする。また条件取得手段４５は、オーサリング処理
手段３２から、優先順位を決定せしめる条件を取得し、
優先順位決定手段４６に指示することができる。従っ
て、オーサリング処理手段３２は、待ち行列管理手段４
１に対して待ち行列空間４４に登録される圧縮データ＃
１，＃２，…，＃ｎの優先順位を制御できる。

【００２７】送信待ちバッファ４３の待ち行列空間４４
に登録された圧縮データ＃１，…，＃ｎは送受信処理部
４７に出力されパケット化されて、ＩＰネットワークＮ
Ｗ２を介してユーザー端末４に配信される。ユーザー端
末４は受信したパケットから圧縮データを抽出した後、
それを再生装置５１で復号化しバッファリングしつつ映
像や音声を連続的に再生する。またユーザー端末４は、
優先順位決定手段４６に対して優先順位を決定せしめる
条件ＲＱＴを設定し伝送させる要求入力手段５０を有し
てる。要求入力手段５０は、タッチ・パネルや、マウス
などのポインティング・デバイスなどの入力装置を備え
ており、ユーザーは、その入力装置を用いてユーザー端
末４に搭載される制御プログラムの指示に従って、条件
ＲＱＴを入力することが可能である。尚、ユーザー端末
４としては、具体的には、通信機能付きパーソナル・コ
ンピュータ、セット・トップ・ボックス（家庭用通信端
末機）、携帯電話機、ＰＨＳ（Personal Handyphone Sy
stem）およびＰＤＡ（携帯情報端末；Personal Digital
Assistants）などが挙げられる。尚、このコンテンツ
編集局３における圧縮符号化手段３４の符号化方式と、
上記コンテンツ提供局１における圧縮符号化手段１３の
符号化方式とは、それぞれＩＰネットワークＮＷ１，Ｎ
Ｗ２やシステムの負荷および用途に合わせて適宜定めら
れる。例えば、オーサリング処理手段３２での編集解析
の際に高画質の映像や高音質の音声が要求される場合
は、圧縮符号化手段１３は低い圧縮率で符号化したりロ
スレス（可逆）圧縮をしたりするのが望ましい。また、
ＩＰネットワークＮＷ２上の多数のユーザー端末４，
４，…に宛てて通信帯域を圧迫させずにコンテンツを配
信する場合、圧縮符号化手段３４は、画質が若干低下し
ようとも高圧縮率且つ高伝送レートを実現できる方式で
符号化するのが望ましい。

【００２８】以上のように、オーサリング処理手段３２
は、優先順位決定手段４６に対して待ち行列空間４４に
登録される圧縮データの優先順位を制御できる。また、
上記実施の形態１で述べた通り、オーサリング処理手段
３２は、ＩＰネットワークＮＷ１を介してコンテンツ提
供局１における送信スケジュール管理部１１の優先順位
決定手段１９に対しても優先順位を制御できることか
ら、オーサリング処理手段３２の編集解析処理と連携す
る形で、コンテンツ提供局１の待ち行列管理手段１５と
コンテンツ編集局３の待ち行列管理手段４１とが連携し
て動作することとなる。従って、編集解析されたコンテ
ンツを効率良くユーザー端末４に配信できるため、配信
データの間欠や遅延などの現象が大幅に減り、コンテン
ツ配信のリアルタイム性を高めることが可能となる。

【００２９】

【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項１に係るコ
ンテンツ配信システムによれば、上記オーサリング処理
手段は上記条件取得手段を介して、上記コンテンツ提供
局の優先順位決定手段を制御できるため、コンテンツ提
供局１はオーサリング処理手段における編集解析処理と
連携する形で前記優先順位を決定しスケジュールするこ
とができる。従って、オーサリング処理手段における編
集解析処理の待ちが減り、その編集解析処理のリアルタ
イム性が大幅に向上する。

【００３０】請求項２によれば、上記コンテンツ編集局
において、上記オーサリング処理手段は、上記優先順位
決定手段に対して待ち行列空間に登録されるデータの優
先順位を制御できる。よって、オーサリング処理手段で
の編集解析処理と連携する形で、コンテンツ提供局の待
ち行列管理手段とコンテンツ編集局の待ち行列管理手段
とを連携できる。従って、編集解析されたコンテンツを
効率良くユーザー端末に配信できるため、配信データの
間欠や遅延などの現象が大幅に減り、コンテンツ配信の
リアルタイム性が大幅に高まり、システム全体の信頼性
が向上する。

【００３１】請求項３によれば、上記ユーザー端末は、
上記コンテンツ編集局の優先順位決定手段に対して、編
集解析されたコンテンツの配信スケジュールを決定する
優先順位を制御できるため、コンテンツ配信のリアルタ
イム性を更に向上できる。

【００３２】請求項４によれば、編集解析されたストリ
ーミング・コンテンツを高いリアルタイム性でユーザー
端末に配信できる。

【００３３】請求項５によれば、汎用のインターネット
技術を用いて簡便且つ容易にコンテンツを配信すること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係るコンテンツ配信シ
ステムの概略構成を示す機能ブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態２に係るコンテンツ配信シ
ステムの概略構成を示す機能ブロック図である。

【図３】従来のコンテンツ配信システムの一例を示す概
略図である。

【符号の説明】

１コンテンツ提供局２，３コンテンツ編集局４ユーザー端末１０コンテンツ取得部１１送信スケジュール管理部１５待ち行列管理手段１６送信待ちバッファ１７待ち行列空間１９優先順位決定手段２０，３０送受信処理部３１復号化手段３２オーサリング処理手段３３条件取得手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワークを介してコンテンツをリア
ルタイムに送信するコンテンツ提供局と、該コンテンツ
提供局から受信した前記コンテンツを編集解析するコン
テンツ編集局とからなるコンテンツ配信システムであっ
て、前記コンテンツ提供局は、入力する複数のコンテンツを一時的に記憶するコンテン
ツ格納部と、該コンテンツ格納部から前記コンテンツを取り込み、所
定の優先順位に従って送信待ちバッファの待ち行列空間
に登録する待ち行列管理手段と、所定の条件に従って前記優先順位を決定し当該優先順位
を前記待ち行列管理手段に対して指示する優先順位決定
手段と、前記送信待ちバッファから前記優先順位に従って出力さ
れた前記コンテンツを前記ネットワークに送出する送受
信処理部と、を有し、前記コンテンツ編集局は、前記コンテンツ提供局から受信した前記コンテンツを編
集解析するオーサリング処理手段と、該オーサリング処理手段から前記優先順位を決定せしめ
る前記条件を取得し前記ネットワークを介して前記コン
テンツ提供局に送信させる条件取得手段と、を有する、
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項２】請求項１記載のコンテンツ配信システム
であって、前記コンテンツ編集局は、前記オーサリング処理手段で編集解析されたコンテンツ
を一時的に記憶するコンテンツ格納部と、該コンテンツ格納部から前記コンテンツを取り込み、所
定の優先順位に従って送信待ちバッファの待ち行列空間
に登録する待ち行列管理手段と、所定の条件に従って前記優先順位を決定し当該優先順位
を前記待ち行列管理手段に指示する優先順位決定手段
と、前記送信待ちバッファから前記優先順位に従って出力さ
れた前記コンテンツを前記ネットワーク上のユーザー端
末に配信する送受信処理部と、前記オーサリング処理手段から前記優先順位を決定せし
める前記条件を取得し前記優先順位決定手段に出力する
条件取得手段と、を有する、コンテンツ配信システム。
【請求項３】請求項２記載のコンテンツ配信システム
であって、前記ユーザー端末は、前記コンテンツ編集局
の前記優先順位決定手段に対して、前記優先順位を決定
せしめる前記条件を設定する手段を備える、コンテンツ
配信システム。
【請求項４】請求項１〜３の何れか１項に記載のコン
テンツ配信システムであって、前記コンテンツは、前記
ユーザー端末でリアルタイムに受信され且つ再生される
ストリーミング・コンテンツである、コンテンツ配信シ
ステム。
【請求項５】請求項１〜４の何れか１項に記載のコン
テンツ配信システムであって、前記ネットワークの通信
プロトコルとしてＩＰ（インターネット・プロトコル）
を用いる、コンテンツ配信システム。