JP2002344526A - 電子メールの配信制御方法、電子メール送受信システム及びメールサーバ - Google Patents

電子メールの配信制御方法、電子メール送受信システム及びメールサーバ

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JP2002344526A
JP2002344526A JP2001150097A JP2001150097A JP2002344526A JP 2002344526 A JP2002344526 A JP 2002344526A JP 2001150097 A JP2001150097 A JP 2001150097A JP 2001150097 A JP2001150097 A JP 2001150097A JP 2002344526 A JP2002344526 A JP 2002344526A
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data
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JP2001150097A
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English (en)
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Noriyuki Nakajima
教行 中島
Ai Nakamura
愛 中村
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NTT Docomo Inc
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールのデータ量や送信先の通信端末の
処理能力とは無関係に、電子メールによって送信されて
きた情報を送信先となる通信端末に確実に配信すると共
に、送信先のユーザが真に所望する情報のみを配信する
ことを可能とする。 【解決手段】 中継設備RFは、移動機MS宛の電子メ
ールを受信して、移動機MSへと配信する。この際、中
継設備RFは、電子メールの配信先となる移動機MSの
受信容量等を特定して、当該移動機MSに配信する電子
メールのデータ量を決定する。そして、そのデータ量以
下となるように当該電子メールの一部を削除し、当該削
除部分に対応したデータを取得するためのURLを電子
メールに記述する。この電子メールを配信した結果、移
動機MSから当該URLを含むGET要求が送信されて
くると、中継設備は、当該GET要求に従って、電子メ
ールから削除した部分に対応するデータを返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信端末宛に電
子メールを配信する電子メールの配信制御方法及び、こ
の方法に用いて好適な電子メール送受信システム、メー
ルサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、分散環境下におかれた人の間
において、コミュニケーションをとるための手段とし
て、電子メールが利用されている。かかる電子メールの
送受信を行う電子メール送受信システムにおいては、電
子メールの送信元となる通信端末から送信された電子メ
ールがメールサーバによって受信され、当該電子メール
の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電子
メールの送受信機能を備えた携帯電話機が普及し、電子
メールをコミュニケーションツールとして利用する人々
が増加している。しかし、携帯電話機は、受信容量に制
限が設けられているため、携帯電話機に対して、受信容
量を超えるようなデータ量を有する電子メール(すなわ
ち、長文化した電子メール)を送信しても、携帯電話機
では、当該電子メールの全データを受信しきれない場合
が、往々にして生じうる。この結果、携帯電話機を利用
しても、ユーザの意図した情報が、電子メールの送信相
手に、正確に伝達されない等の問題が発生していた。
【0004】その一方において、PC(personal compu
ter)を電子メールの送受信に用いる場合、受信容量に
制限が設けられておらず、長文化した電子メールであっ
ても送受信することが可能であるため、上述した携帯電
話機のような問題が発生する可能性は極めて低いといえ
る。しかしながら、近年、人々は文章のみならず、画像
や音声等の情報を電子メールにより送受信するようにな
ってきているため、電子メールのデータ量は文章のみが
記述されている場合に比べて、非常に大きなものになっ
てきている。
【0005】これら電子メールに添付されるファイル
は、PCのユーザにとって必ずしも必要な情報ばかりと
は限らず、また、PCにインストールされているアプリ
ケーションプログラムによっては処理することができな
い場合もある。しかしながら、現状利用されている電子
メール送受信システムでは、電子メールに含まれている
情報を確認する術が存在しないため、実際には、不要な
情報である可能性があるにも関わらず、全ての情報がダ
ウンロードされてしまい、ユーザは、このダウンロード
に時間と費用を費やさなくてはならないという問題があ
った。
【0006】この発明は、以上説明した事情に鑑みてな
されたものであり、電子メールのデータ量や送信先の通
信端末の処理能力とは無関係に、電子メールによって送
信されてきた情報を送信先となる通信端末に確実に配信
すると共に、送信先のユーザが真に所望する情報を配信
することを可能とする電子メールの配信制御方法及びこ
の方法に用いて好適な電子メール送受信システム、メー
ルサーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上説明した課題を解決
するため、この発明は、受信した電子メールを当該電子
メールの宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配
信するメール配信設備が、前記通信端末に対する電子メ
ールの配信条件を表す条件情報に基づき、前記受信した
電子メールの一部分と、当該一部分以外の部分を取得す
るための取得情報とを含む電子メールであって、前記受
信した電子メールと同一の宛先を有する電子メールを生
成する電子メール生成過程と、前記メール配信設備が、
前記電子メール生成過程において生成した前記電子メー
ルを前記通信端末に配信する、電子メール配信過程とを
具備することを特徴とする電子メールの配信制御方法を
提供する。
【0008】かかる電子メールの配信制御方法によれ
ば、前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す
条件情報に基づき、メール配信設備により受信された電
子メールの一部分と、当該一部分以外の部分を取得する
ための取得情報とを含む電子メールが生成され、宛先と
なる通信端末へと配信される。
【0009】また、この発明は、受信した電子メールを
当該電子メールの宛先メールアドレスに対応した通信端
末へと配信するメール配信設備が、前記通信端末に対す
る電子メールの配信条件を表す条件情報に基づき、前記
受信した電子メールを複数のデータに分割する分割過程
と、前記メール配信設備が、前記受信した電子メールを
分割した前記複数のデータの内の少なくとも一つと、当
該データ以外のデータを取得するための取得情報を含む
電子メールであって、前記受信した電子メールと同一の
宛先を有する電子メールを生成する電子メール生成過程
と、前記メール配信設備が、前記電子メール生成過程に
おいて生成した電子メールを前記通信端末へと配信す
る、電子メール配信過程と、を具備することを特徴とす
る電子メールの配信制御方法を提供する。
【0010】かかる電子メールの配信制御方法によれ
ば、前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す
条件情報に基づき、メール配信設備により受信された電
子メールが、複数のデータに分割され、この分割された
複数のデータの内の少なくとも一つと、当該データ以外
のデータを取得するための取得情報を含む電子メールが
宛先となる通信端末へと配信される。
【0011】また、この発明は、受信した電子メールを
当該電子メールの宛先メールアドレスに対応した通信端
末へと配信するメール配信設備と、前記メール配信設備
のクライアントとして、前記メール配信設備から配信さ
れた電子メールを受信する通信端末とを有する電子メー
ル送受信システムであって、前記メール配信設備は、前
記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件情
報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前
記条件情報に基づき、前記受信した電子メールの一部分
と、当該一部分以外の部分を取得するための取得情報と
を含む電子メールであって、前記受信した電子メールと
同一の宛先を有する電子メールを生成する電子メール生
成手段と、前記電子メール生成手段によって生成された
前記電子メールを前記通信端末に配信する、電子メール
配信手段と有することを特徴とする電子メール送受信シ
ステムを提供する。
【0012】更に、この発明は、受信した電子メールを
当該電子メールの宛先メールアドレスに対応した通信端
末へと配信するメール配信設備と、前記メール配信設備
のクライアントとして、前記メール配信設備から配信さ
れた電子メールを受信する通信端末とを有する電子メー
ル送受信システムであって、前記メール配信設備は、前
記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件情
報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された条
件情報に基づき、前記受信した電子メールを複数のデー
タに分割する分割手段と、前記受信した電子メールを分
割して得られた前記複数のデータの内の少なくとも一つ
と、当該データ以外のデータを取得するための取得情報
を含む電子メールであって、前記受信した電子メールと
同一の宛先を有する電子メールを生成する電子メール生
成手段と、前記電子メール生成手段によって生成された
電子メールを前記通信端末へと配信する、電子メール配
信手段とを有することを特徴とする電子メール送受信シ
ステムを提供する。
【0013】また、この発明は、受信した電子メールを
当該電子メールの宛先メールアドレスに対応した通信端
末へと配信するメールサーバであって、前記通信端末に
対する電子メールの配信条件を表す条件情報を記憶した
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記条件情報に
基づき、前記受信した電子メールの一部分と、当該一部
分以外の部分を取得するための取得情報とを含む電子メ
ールであって、前記受信した電子メールと同一の宛先を
有する電子メールを生成する電子メール生成手段と、前
記電子メール生成手段によって生成された前記電子メー
ルを前記通信端末に配信する、電子メール配信手段とを
具備することを特徴とするメールサーバを提供する。
【0014】更に、この発明は、受信した電子メールを
当該電子メールの宛先メールアドレスに対応した通信端
末へと配信するメールサーバであって、前記通信端末に
対する電子メールの配信条件を表す条件情報を記憶した
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された条件情報に基づ
き、前記受信した電子メールを複数のデータに分割する
分割手段と、前記受信した電子メールを分割して得られ
た前記複数のデータの内の少なくとも一つと、当該デー
タ以外のデータを取得するための取得情報を含む電子メ
ールであって、前記受信した電子メールと同一の宛先を
有する電子メールを生成する電子メール生成手段と、前
記電子メール生成手段によって生成された電子メールを
前記通信端末へと配信する、電子メール配信手段とを具
備することを特徴とするメールサーバを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態を説明する。本実施形態は、本発明をインターネ
ットに接続された電子メール送受信システムに適用した
ものである。
【0016】[1]第1実施形態 [1.1]第1実施形態の構成 図1は、本実施形態にかかる電子メール送受信システム
の構成を示す図である。同図に示すように本実施形態に
かかる電子メール送受信システムは、複数の移動機MS
a、MSb…(以下、特に特定する必要のない場合、
「移動機MS」という)と、移動パケット通信網MPN
と、基地局BSと、中継設備RFと、インターネットI
NETと、公衆デジタル網ISNと、複数の端末CL
a、CLb…(以下、特に特定する必要のない場合、
「端末CL」という)とを有する。なお、図1において
は、図面が煩雑となることを防ぐため、電子メール送受
信システムに収容された複数の移動機MSa、MSb…
及び複数の端末CLa、CLb…のうち所定の移動機及
び端末のみが示されている。
【0017】移動機MSは、携帯電話機等の携帯型の通
信端末であり、移動パケット通信網MPNを介してデー
タ通信を行ったり、図示しない移動電話網を介して音声
通話を行う。図2は、本実施形態にかかる移動機MSの
構成を示す図である。同図に示すように本実施形態にか
かる移動機MSは、制御部11と、送受信部12と、指
示入力部13と、液晶表示部14と、バス15を有す
る。
【0018】送受信部12は、移動パケット通信網MP
Nの基地局BSとの間において無線通信を行う。指示入
力部13は、PB(プッシュボタン)等の各種ボタン及
びカーソルキーからなり、ユーザによって入力操作が行
われると、その入力操作に対応した操作データを制御部
11に供給する。制御部11は、この操作データからユ
ーザの入力コマンドを判定し、同コマンドに対応した制
御を行う。液晶表示部14は、液晶パネル等の表示装置
から構成されており、制御部11の制御の下、各種情報
を表示する。
【0019】制御部11は、CPU111と、ROM1
12と、RAM113と、不揮発性メモリ114等を有
しており、移動機MSの各部を制御する。ROM112
には、移動パケット通信網MPN内で当該移動機MSの
ユーザを一意に特定するための加入者IDや各種制御情
報、制御プログラムの他、各種アプリケーションプログ
ラムが格納されている。
【0020】RAM113は、CPU111のワークエ
リアとして用いられ、受信データのバッファリング等に
用いられる。CPU111は、ROM112に記憶され
た各種制御プログラムを読み出すことにより、移動機M
Sの各部を制御する。
【0021】ここで、ROM112に記憶されているア
プリケーションプログラムには、WWW(World Wide W
eb)ブラウザが存在し、このWWWブラウザは、以下の
2つの機能を実現する。 a.ブラウジング機能 この機能は、HTTP(Hyper Text Transfer Protoco
l)のGET要求(以下、単に、「GET要求」とい
う)に対し、移動パケット通信網MPNを介して返信さ
れてきたHTML(Hyper Text Markup Language)デー
タに対応した画像を液晶表示部14に表示させるための
機能である。かかる機能を利用することにより、移動機
MSのユーザは、移動パケット通信網MPNを介して返
信されてきたHTMLデータを解釈して得られる画像を
視認することが可能となる。
【0022】b.メーラ機能 この機能は、電子メールの作成や送受信を行うための機
能である。本実施形態において、CPU111は、この
メーラ機能を利用することにより、電子メールを生成
し、当該電子メールの送信処理を実行する。また、移動
機MSは、自機宛の電子メールが移動パケット通信網M
PNを介して送信されてくると、当該電子メールを処理
し、液晶表示部14に表示させる。
【0023】不揮発性メモリ114には、移動機MSの
メールアドレスが格納される他、受信した電子メールを
格納するためのメール格納領域1141が設けられてい
る。移動機MSのCPU111は、WWWブラウザのメ
ーラ機能を利用して、自装置宛の電子メールを受信し、
当該電子メールを、このメール格納領域1141に格納
する。
【0024】ここで、本実施形態にかかる移動機MSに
は、様々な機種が含まれており、機種毎にROM112
に記憶されているアプリケーションプログラムが区々と
なっている。この結果、移動機MSのCPU111が処
理可能なファイル形式は、移動機MSの機種に依存して
いる状態となっている。
【0025】また、ROM112に記憶されているアプ
リケーションプログラムが区々になっているのに伴い、
WWWブラウザも移動機MSの機種毎にバージョンが異
なっている。このWWWブラウザは、一度に受信するこ
とを許容しているデータ量(すなわち、受信容量)がバ
ージョン毎に異なっている。この結果、本実施形態にか
かる移動機MSは、ブラウジング機能を利用して、受信
可能なHTMLデータのデータ量が機種毎に異っている
他、受信可能な電子メールの文字数(すなわち、データ
量)も機種毎に異っている。
【0026】ここで、移動機MSの受信容量の違いは、
かかるWWWブラウザのバージョンの違いのみならず、
移動機MSのRAM113の容量(すなわち、受信バッ
ファの容量)に依存することもある。しかし、これは、
WWWブラウザの設計上の問題であり、受信バッファの
容量を超えるデータ量の受信を許容する設定とするか否
かの問題(かかる場合でなければ、RAM113の容量
に依存することは考え難い)であるため、本実施形態お
いて受信容量は、形式的にWWWブラウザのバージョン
に依存するものとする。
【0027】なお、以下の説明においては、説明の理解
を助けるため、移動機MSaに搭載されているWWWブ
ラウザのバージョンを「バージョンa」、移動機MSb
に搭載されているWWWブラウザのバージョンを「バー
ジョンb」とし、各々、「バージョンa」が10kバイ
ト、「バージョンb」が100kバイトのデータの受信
を許容しているものとする。
【0028】次に、公衆デジタル網ISNは、ISDN
(Integrated service digital network)等のネットワ
ークであり、自網の収容している電話機に対して音声通
話サービスを提供する。また、この公衆デジタル網IS
Nは、図示せぬアクセスポイントを介してインターネッ
トINETと接続されている。かかる公衆デジタル網I
SNの機能により、端末CLは、インターネットINE
Tに接続されている通信端末と通信を行ったり、インタ
ーネットINETを介した電子メールの送受信を行うこ
とが可能である。
【0029】端末CLは、公衆デジタル網ISNに接続
された、PC(パーソナルコンピュータ)等の通信端末
である。この端末CLは、特に図示していないがユーザ
が入力操作を行うためのキーボードやマウス、画像表示
用のディスプレイを具備する他、インターネットINE
Tを介して他の通信端末とデータ通信を行うための各部
を備えている。
【0030】また、端末CLには、電子メールの作成や
送受信を行うためのプログラム(以下、「メーラ」とい
う)がインストールされており、メールクライアントと
しての機能を有する。端末CLは、インストールされて
いるプログラムに従って、ユーザの行った入力操作に対
応した電子メールを生成し、当該電子メールの送信処理
を実行する。また、端末CL宛の電子メールがインター
ネットINET側から送られてくると、当該電子メール
をメーラに従って処理し、上述したディスプレイ上に表
示する。
【0031】更に、この端末CLには、WWW(World
Wide Web)のブラウザがインストールされており、これ
により、端末CLのユーザは、公衆デジタル網ISNを
介して返信されてきたHTMLデータを解釈して得られ
る画像を見ることが可能である。
【0032】ここで、本実施形態にかかる端末CLは、
移動機MSと比較して、処理能力が高く設定されてお
り、処理可能なファイル形式もアプリケーションプログ
ラムをインストールすることにより変更することが可能
である。また、端末CLは、受信容量(すなわち、受信
可能なデータ量)に制限が設けられておらず、送受する
電子メールの文字数にも制限が設けられていない。
【0033】移動パケット通信網MPNは、移動機MS
に対してパケット通信サービスを提供するための通信網
であり、中継設備RFやサービス制御局SC、複数の基
地局BSを有する他、図示せぬパケット加入者処理装置
を有する。
【0034】サービス制御局SCは、位置登録テーブル
を有しており、この位置登録テーブルには、加入者ID
毎に、当該移動機MSの在圏しているサービスエリアを
一意に特定するためのサービスエリアIDが格納されて
いる。このサービス制御局SCは、移動機MSから位置
登録がなされた場合や、移動機MSに対する電話の着信
がなされると、移動機MSが在圏状態となったことを示
す在圏情報に当該移動機MSの加入者IDを付加して、
中継設備RFへと送信する。なお、移動機MSの位置登
録を行う方法は、従来と同様であるので説明を省略す
る。
【0035】中継設備RFは、インターネットINET
と、移動パケット通信網MPNとを相互接続する移動パ
ケット関門中継交換局に設けられたコンピュータシステ
ムであり、移動パケット通信網MPNとインターネット
INETの間において授受されるデータ(電子メールを
含む)を中継する。
【0036】図3は、本実施形態にかかる中継装置RF
の構成を示す図である。同図に示すように本実施形態に
かかる中継設備RFは、ゲートウェイサーバGWSと、
メール(Post Office Protocol)サーバESと、Web
サーバWSと、これら各サーバ間におけるデータの授受
を中継するバスBを有する。
【0037】ゲートウェイサーバGWSは、移動パケッ
ト通信網MPNと、インターネットINET等の他のネ
ットワークとの間のプロトコル変換を行う等、相異なる
ネットワーク間のインターフェイスとして機能する。こ
のゲートウェイサーバGWSは、受信したデータによ
り、当該データの転送先を変更する。すなわち、インタ
ーネットINET、或いは、移動パケット通信網MPN
から受信したデータの宛先サーバ名が中継設備RF内の
サーバを示している場合(例えば、受信したデータが移
動機MSを宛先とする電子メールである場合や、中継設
備RF内のリソース位置に対応したURLを含むGET
要求である場合等)、当該データのプロトコルを変換し
てバスBへと送出する。これに対して、受信したデータ
の宛先サーバ名が、インターネットINET内のサーバ
を示している場合、当該データをインターネットINE
Tへと転送する。
【0038】メールサーバESは、移動機MS宛の電子
メールを受信して、受信した電子メールを自装置の有し
ているハードディスクのメール記憶領域21へと格納す
る。図4は本実施形態にかかるメール記憶領域21の記
憶内容を示す図である。同図に示すように本実施形態に
かかるメール記憶領域21には、メールアドレス毎(す
なわち、移動機MSのユーザ毎)に、当該メールアドレ
スに対応する移動機MSの加入者IDと、当該メールア
ドレス宛に送信されてきた電子メールが格納される他、
メールIDと、配信済フラグFを格納するための領域が
設けられている。
【0039】ここで、メールIDとは、メールサーバE
Sが各電子メールを一意に特定するために払い出す識別
情報のことである。また、配信済フラグFとは、電子メ
ールの配信が完了しているか否かを示すフラグであり、
このフラグFが”1”の場合、電子メールが配信済みで
あることを示し、”0”である場合、未配信であること
を示している。
【0040】メールサーバESは、電子メールを受信す
ると、当該電子メールをメール記憶領域21に格納する
と共に、メールIDを払い出して当該電子メールと対応
付けて格納する。この際、メールサーバESは、当該電
子メールに対応する配信済フラグFとして”0”を格納
する。そして、メールサーバESは、メール記憶領域2
1に格納されている加入者IDに基づいて、電子メール
の宛先メールアドレスに対応した移動機MSへと着信通
知を送信し、宛先となる移動機MSから配信リクエスト
が返信されてきた場合にのみ当該電子メールを配信す
る。そして、電子メールの配信に成功しても、メールサ
ーバESは、メール記憶領域21から当該電子メールを
削除することなく、当該電子メールに対応付けて格納さ
れている配信済フラグFを”1”へと変更する。なお、
このように配信の完了した電子メールをメール記憶領域
21から削除しない理由については、後に詳細に説明す
る。
【0041】これに対して、移動機MSの電源が切られ
ている等の理由により、移動機MSから配信リクエスト
が返信されてこないことがある。また、移動機MSの受
信状態が悪く、例え、電子メールを配信したとしても、
移動機MSが電子メールの受信に失敗することがある。
かかる場合に、メールサーバESは、メール記憶領域2
1に格納されている配信済フラグFを”1”に変更する
ことなく処理を終了する。そして、メールサーバES
は、予め定められたタイミングで、メール記憶領域21
に格納されている電子メール中で、配信済フラグFが”
0”となっている電子メールの再配信を行う。
【0042】なお、この再配信のトリガとして何を用い
るかは任意である。但し、本実施形態においては、説明
をより具体的なものとするため、再配信のトリガとして
以下のようなものを用いることとする。再配信トリガ
1.当該移動機MSのメールアドレスを宛先とする、次
の電子メールの受信、再配信トリガ2.サービス制御局
SCにより送信された在圏情報の受信、再配信トリガ
3.移動機MSから送信された電子メールの配信要求の
受信。
【0043】ここで、上述したように、本実施形態にお
いてメールサーバESのクライアントとなる移動機MS
は、機種毎に受信容量が異なっている。このため、メー
ルサーバESが同一のデータ量の電子メールを配信した
場合であっても、移動機MSの機種により、当該電子メ
ールの全てを受信できる移動機MSも存在すれば、当該
電子メールのデータ量が受信容量を超えてしまい、受信
エラーが発生する移動機MSも存在することになる。
【0044】その一方において、移動機MSは、機種毎
に移動機MSのROM112に記憶されているアプリケ
ーションプログラムが異なるため、処理可能なファイル
形式も異なっている。このため、同一形式のファイルが
添付されている電子メールを配信したとしても、当該フ
ァイルを処理することができる移動機MSと、処理でき
ない移動機MSが存在することになる。
【0045】そこで、本実施形態にかかるメールサーバ
ESは、移動機MSの機種により、当該移動機MSに配
信すべき電子メール本文の文字数を削減してデータ量を
変更したり、移動機MSが処理可能な形式以外のファイ
ルを削除して電子メールを配信する。かかる機能を実現
するため、本実施形態にかかるメールサーバESは、機
種別情報DB22を有する。
【0046】図5は、本実施形態にかかる機種別情報D
B22の記憶内容を示す図である。同図に示すように本
実施形態にかかる機種別情報DB22には、移動機MS
の機種名毎に、当該機種名に対応した移動機MSに搭載
されているWWWブラウザのバージョン名を示すバージ
ョン情報と、当該機種の移動機MSにおいて処理可能な
ファイル形式を示す拡張子が格納されている。また、こ
の機種別情報DB22には、各移動機MSの機種に対応
する受信容量等の情報の他に、端末CLにインストール
されているWWWブラウザのバージョン情報が格納され
ている。なお、上述したように、端末CLは、受信容量
等に制限がないため、この端末CLのバージョン情報と
対応したフィールドには受信容量等の情報は格納されて
いない。
【0047】本実施形態において、移動機MSは、メー
ルサーバESによって送信された着信通知を受信する
と、配信リクエストに対して、自装置に搭載されている
WWWブラウザのバージョンを示すバージョン情報を付
加して返信する。メールサーバESは、この移動機MS
から返信されてきた配信リクエストに付加されているバ
ージョン情報を検索キーとして、機種別情報DB22を
検索し、当該バージョン情報と対応付けられている受信
容量を読み出す。
【0048】そして、メールサーバESは、この読み出
した受信容量に基づいて、当該移動機MSに配信すべき
電子メールのデータ量を変更する。また、この際、メー
ルサーバESは、機種別情報DB22において当該バー
ジョン情報と対応付けて格納されている拡張子を読み出
し、この読み出した拡張子と、電子メールに添付されて
いるファイルの拡張子を比較する。そして、両拡張子が
一致している場合にのみ、メールサーバESは、当該移
動機MSに対して配信する電子メールに当該ファイルを
添付するのである。
【0049】また、本実施形態において、メールサーバ
ESは、移動機MSの機種のみならず、移動機MSのユ
ーザが所望する条件に従って、移動機MSに配信する電
子メールを変更する機能をも有する。かかる機能を実現
するため、メールサーバESは、上述した機種別情報D
B22に加えて、ユーザ設定DB23を有する。図6
は、本実施形態にかかるユーザ設定DB23の記憶内容
を示す図である。同図に示すように、本実施形態にかか
るユーザ設定DB23には、加入者ID毎(すなわち、
移動機MSのユーザ毎)に、当該ユーザによって設定さ
れた条件情報を格納するためのフィールドが設けられて
いる。ここで、この条件情報としては、移動機MSに対
して配信すべきデータ量の上限値と、拡張子がある。
【0050】なお、このユーザ設定DB23に対する各
種情報の格納方法については任意である。例えば、移動
機MSのユーザが移動パケット通信網MPNを保有する
通信事業者に対して、電話や葉書により申込を行い、こ
の申込内容に基づいて通信事業者のオペレータがユーザ
設定DB23に直接格納するようにしても良い。
【0051】また、他の方法としては、中継装置RFの
何れかのサーバ(すなわち、メールサーバES、Web
サーバWS、或いは、ゲートウェイサーバGWS)にユ
ーザが条件(すなわち、データ量及び拡張子)指定の申
込を行うためのページを保有させ、このページにおいて
移動機MSのユーザが指定した条件に従って、メールサ
ーバESがユーザ設定DB23の内容を変更するように
しても良い。
【0052】この場合、ユーザは、移動機MS等の通信
端末を利用して、当該ページに対応したHTMLデータ
を取得し、当該通信端末に対して自身の所望する条件を
指定する入力操作を行うと共に、自身の加入者ID(電
話番号により代用することも可能)を入力することが必
要となる。この結果、当該通信端末は、ユーザの指定し
た条件に対応した条件情報と、加入者IDを付加したG
ET要求を送信し、このGET要求を受信したメールサ
ーバESが当該GET要求に付加された情報に基づい
て、ユーザ設定DB23の内容を更新する。
【0053】ここで、本実施形態においてメールサーバ
ESが電子メールを配信する際に、電子メールの変更基
準となる情報について説明することとする。上述したよ
うに本実施形態においてメールサーバESが基準とする
情報には、機種別情報DB22に格納されている情報
と、ユーザ設定DB23に格納されている情報の2種類
が存在してしまっている。このため、電子メールの配信
先となる移動機MSのユーザが条件設定を行っている場
合、メールサーバESは、何れのDBに格納されている
情報に基づいて電子メールのデータ量等を変更すれば良
いかを特定することができなくなる。そこで、本実施形
態において、メールサーバESは、以下の基準に従う構
成となっている。
【0054】.基準1 この基準は、電子メールの配信先となる移動機MSに対
応した条件情報がユーザ設定DB23に格納されている
場合に採用される基準である。この場合、メールサーバ
ESは、ユーザ設定DB23に格納されている条件情報
と、機種別情報DB22に格納されている情報の内、厳
しい方の条件に従って電子メールを変更する。具体的に
は、メールサーバESは、当該移動機MSに対応した加
入者IDと対応付けられている条件情報を読み出すと共
に、当該移動機MSから送信されてきたバージョン情報
に対応した移動機MSの受信容量と拡張子を読み出す。
そして、両DBから読み出した受信容量を比較し、値の
小さい方を採用する。また、両DBから読み出した拡張
子を比較して、双方に一致している拡張子に対応した形
式以外のファイルについては移動機MSに配信する電子
メールに添付しない。
【0055】.基準2 この基準は、当該移動機MSに対応した条件情報がユー
ザ設定DB23に格納されていない場合に採用される基
準である。この場合、メールサーバESは、単純に、機
種別情報DB22に格納されている情報に基づいて、移
動機MSに配信する電子メールのデータ量等を決定す
る。
【0056】以上説明したように、本実施形態において
メールサーバESは、移動機MSに配信する電子メール
のデータ量を変更し、或いは、添付されているファイル
を削除してしまう。この結果、移動機MSのユーザは、
自身宛に送信されてきた電子メールの本文の全てを読む
ことができないということが、しばしば、発生しうる。
また、自身宛の電子メールにファイルが添付されている
場合であっても、移動機MSが当該ファイルを処理する
ためのアプリケーションプログラムを有していないため
に、ユーザが当該ファイルを利用することができないと
いうことが発生しうる。
【0057】そこで、本実施形態において、メールサー
バESは、移動機MSに配信する電子メールに対して、
以下の2つのURLを記述する。 a.次頁URL このURLは、移動機MSへと配信した電子メールの本
文に、続きの文章がある場合に、移動機MSのユーザ
が、その続きの文章に対応したデータを中継設備RFか
ら取得するためのURLである。このURLには、移動
機MSに配信された電子メールに対応したメールID
と、当該電子メールによって配信された文字数(すなわ
ち、データ量を削減した後、当該電子メールに記述され
た文字数)がCGI(Common Gateway Interface)パラ
メータとして含まれている。
【0058】b.ファイルダウンロードURL このURLは、移動機MSに配信された電子メールに添
付されていたファイルが存在する場合に、移動機MSの
ユーザが当該ファイルを中継装置RFから取得するため
のURLである。このURLには、移動機MSに配信さ
れた電子メールに対応したメールIDがCGIパラメー
タとして含まれている。
【0059】ここで、上記2つのURLは、Webサー
バWSのサーバ名をドメインとするものである。なお、
移動機MSのユーザが、これらURLからリソース(す
なわち、電子メール本文の続きの部分と、電子メールに
添付されてきたファイル)を取得する際に、如何なる通
信端末を利用するかは任意である。移動機MSのユーザ
が、移動機MSのみならず、端末CL(すなわち、移動
機MSよりも受信容量等の大きな通信端末)をも所有し
ている場合には、端末CLを利用して、これらURLか
らリソースを取得しても良い。また、ユーザが移動機M
Sのみを有しているのであれば、移動機MSを利用して
リソースを取得するようにすれば良い。
【0060】次に、WebサーバWSは、ゲートウェイ
サーバGWSから送られてきたGET要求に含まれてい
るURLに従って、移動機MSに配信した電子メールの
本文の続きを配信したり、当該電子メールに添付されて
きたファイルの配信を行う。かかる機能を実現するた
め、WebサーバWSには、以下の2つのCGIプログ
ラムが格納されている。
【0061】a.次頁配信プログラム このプログラムは、移動機MSに配信された電子メール
に指定される、次頁URLに含まれているCGIパラメ
ータに基づいて、電子メール本文の続きの文章に対応し
たHTMLデータを生成して返信するためのプログラム
である。
【0062】b.ファイル配信プログラム このプログラムは、移動機MSに配信されるファイルダ
ウンロードURLに含まれているCGIパラメータに基
づいて、電子メールに添付されてきたファイルを配信す
るためのプログラムである。
【0063】WebサーバWSは、移動機MS、或い
は、端末CLから送信されてきたGET要求に付加され
てきたURLに基づいて、CGIプログラムを実行す
る。具体的には、当該GET要求に付加されているUR
Lが次頁URLである場合には、次頁配信プログラムを
実行し、当該GET要求に付加されているURLがファ
イルダウンロードURLである場合には、ファイル配信
プログラムを実行する。
【0064】例えば、次頁配信プログラムを実行した場
合、WebサーバWSは、当該URLに含まれているC
GIパラメータに基づいて、当該通信端末に返信すべき
電子メールに対応したメールIDを特定し、そのメール
IDをメールサーバESに送信する。メールサーバES
は、このメールIDを受信すると、当該メールIDに対
応した電子メールをWebサーバWSに返信する。そし
て、WebサーバWSは、このメールサーバESから送
られてきた電子メールに基づいて、移動機MSに配信し
た電子メールの続き部分に対応するHTMLデータを生
成して通信端末へと返信する。
【0065】このようにして、本実施形態にかかる中継
設備RFは、移動機MSに対して電子メールの配信が完
了した後であっても、当該電子メールに基づいてHTM
Lデータを生成して配信する。このため、上述したよう
に、本実施形態にかかるメールサーバESは、移動機M
Sに対する電子メールの配信が完了した後であっても、
メール記憶領域21から電子メールを削除することな
く、単に配信済フラグFを”1”に変更して、当該電子
メールが再配信の対象をなることを防止するのである。
【0066】ここで、WebサーバWSは、メールサー
バESにメールIDを送信する際に、当該メールIDに
対して、GET要求の送信元となる通信端末に搭載され
ているWWWブラウザのバージョン情報を付加する。そ
して、メールサーバESは、WebサーバWSから送信
されてきたバージョン情報に対応する受信容量と拡張子
を機種別情報DB22から読み出す、また、この際、メ
ールサーバESは、ユーザ設定DB23から条件情報を
読み出して、上述した基準に基づいて返信可能なデータ
量を決定する。メールサーバESは、このようにして、
決定したデータ量等に対応した受信容量等の情報をWe
bサーバWSへと返信するのである。
【0067】また、移動機MSのユーザが移動機MSの
みならず、端末CLをも所有している場合、GET要求
の送信元である通信端末が端末CLとなることも発生し
うる。この場合、機種別情報DB22に当該通信端末か
ら送信されてきたバージョン情報と対応する受信容量等
の情報は、格納されていない。このため、メールサーバ
ESは、受信容量等の情報に変えて、「No data」なる
情報を送る。
【0068】WebサーバWSは、このメールサーバE
Sから返信されてきた受信容量と拡張子(「No data」
を含む)に基づいて、当該GET要求の送信元となる通
信端末に返信するHTMLデータのデータ量を決定した
り、当該通信端末に対してファイルを送信するか否かを
決定する。なお、WebサーバWSがメールサーバES
に送信するバージョン情報は、GET要求のUser Agent
フィールドに付加されて送信されてくるものであるが、
これについては、公知のものであるため、詳細は省略す
る。
【0069】[1.2]実施形態の動作 以下、図7乃至図15を参照しつつ、上記構成からなる
本実施形態の動作について説明を行う。以下において
は、本実施形態の動作を次の順序で説明する。すなわ
ち、(1)移動機MSに電子メールを配信する際の動
作、(2)電子メールの続きを取得する際の動作、の順
に説明を行う。
【0070】(1)移動機MSに電子メールを配信する
際の動作 まず、移動機MSに電子メールを配信する際の動作につ
いて説明するが、以下の説明においては、説明をより具
体的なものとするため、移動機MS宛の電子メールの送
信主体は、端末CLbであるものとし、電子メールの宛
先メールアドレスは、「○○@POP.ne.jp」(移動機MS
a)であるものとする。また、以下においては、電子メ
ールの送受信に必要となる情報(ヘッダ等)に9kバイ
トのデータ量が必要となるものとし、電子メール本文の
テキスト1文字のデータ量を2バイトであるものとす
る。
【0071】まず、ファイルを添付した電子メールを
「○○@POP.ne.jp」宛に送信したいと考えた、端末CL
bのユーザは、電子メールを作成すべく、端末CLbの
図示せぬキーボードに対してメーラを起動すべき旨の入
力操作を行う。この結果、端末CLbにおいては、メー
ラが起動され、ユーザが操作部に対して行った入力操作
に応じて、例えば、2000文字の本文が記述され、1
00kバイトのデータ量を有するファイル(拡張子「fi
le2」)が添付された電子メールαが生成される(総デ
ータ量:「113kバイト」)。
【0072】次に、端末CLbは、生成した電子メール
αをデータDa1としてインターネットINETへと送
信する。このようにして、端末CLbから送信されたデ
ータDa1は、インターネットINETを介して、中継
設備RFのゲートウェイサーバGWSに受信される。
【0073】このデータDa1を受信すると、ゲートウ
ェイサーバGWSは、当該データDa1に組み込まれて
いる電子メールαの宛先メールアドレス「○○@POP.ne.
jp」を抽出し、当該メールアドレスのサーバ名がメール
サーバESを示すものであるか否かを判定する。今の場
合、電子メールαの宛先メールアドレスは、移動機MS
aのものであるため、当該メールアドレスに対応したサ
ーバ名は、メールサーバESを示すアドレスになってい
る。このため、ゲートウェイサーバGWSは、受信した
データDa1をバスBへと転送する。
【0074】次に、バスBへと転送されたデータDa1
を受信すると、メールサーバESの図示しないシステム
制御部は、データDa1に組み込まれている電子メール
αの宛先メールアドレスを抽出する。そして、メールサ
ーバESのシステム制御部は、電子メールαに対してメ
ールID「m0001」を払い出し、このメールID
「m0001」と電子メールαをメール記憶領域21に
おいてメールアドレス「○○@POP.ne.jp」に対応付けら
れた領域に格納する。この際、メールサーバESのシス
テム制御部により、当該電子メールαと対応付けて配信
済フラグFとして”0”が格納される。
【0075】このようにして、メール記憶領域21に電
子メールαが格納されると、メールサーバESの図示せ
ぬシステム制御部は、図8及び図9に示す処理を実行す
る。この処理において、メールサーバESのシステム制
御部は、まず、移動機MSaに着信通知Da2を送信す
る(ステップSa1)。この際、メールサーバESのシ
ステム制御部は、サービス制御局SCに対して移動機M
Saの加入者IDを付加したサービスエリアIDの送信
要求を送信し、サービス制御局SCから返信されてきた
サービスエリアIDに対応したサービスエリアに含まれ
る基地局BSを介して着信通知Da2を一斉送信する。
このようにして、着信通知の送信が完了すると、メール
サーバESのシステム制御部は、移動機MSaから配信
リクエストが返信されてきたか否かを判定する状態とな
り(ステップSa2)、移動機MSaから配信リクエス
トが返信されてくるまで、同ステップの処理を繰り返
す。
【0076】この時点で、移動機MSaが着信通知を受
信することができない場合(例えば、移動機MSaの電
源が入っていない場合等)、移動機MSaから配信リク
エストが返信されてくることはない。かかる場合に、メ
ールサーバESのシステム制御部は、所定時間経過後に
送信タイムアウトと判定し(ステップSa3「Ye
s」)、電子メールαに対応した配信済フラグFを”
1”に変更することなく処理を終了する。
【0077】その後、サービス制御局SCから在圏情報
が送信されてくる前の時点で、再度、端末CLbのユー
ザが、端末CLbのキーボードを操作することにより、
例えば、250文字の文章のみを記述した(ファイルの
添付は無し)電子メールβを生成する旨の入力操作を行
う。すると、端末CLbにおいては、250文字の本文
が記述され、「9.5kバイト」のデータ量を有する電
子メールβが生成されて、データDa3としてインター
ネットINETへと送出される。
【0078】このようにして、端末CLbから送信され
たデータDa3は、インターネットINETを介して、
中継設備RFのゲートウェイサーバGWSに受信され
る。このデータDa3を受信すると、ゲートウェイサー
バGWSは、当該データDa3に組み込まれている電子
メールβの宛先メールアドレスに基づいて、データDa
3をバスBへと転送する。
【0079】次に、バスBへと転送されたデータDa3
を受信すると、メールサーバESの図示しないシステム
制御部は、電子メールβをメール記憶領域21に格納す
る。この時点で、メールサーバESのメール記憶領域2
1には、メールアドレス「○○@POP.ne.jp」と対応した
領域に、電子メールαと電子メールβが格納されている
状態となり、両電子メールに対応した配信済フラグF
は、双方とも”0”となっている。
【0080】このようにして、電子メールβがメール記
憶領域21に格納された状態となると、メールサーバE
Sのシステム制御部は、再度、図8及び図9に示す処理
を実行する。この結果、メールサーバESのシステム制
御部は、メール記憶領域21に格納されている、電子メ
ールαに対応した着信通知Da4を送信し(ステップS
a1)、移動機MSaから配信リクエストが返信されて
きたか否かを判定する状態となる(ステップSa2)。
なお、この際の処理については、上述したので詳細は省
略する。
【0081】この時点において、移動機MSaが着信通
知を受信可能な状態に移行している場合、メールサーバ
ESから送信された着信通知Da2が移動機MSaの送
受信部12によって受信される。すると、移動機MSa
のCPU111は、自装置のROM112に記憶されて
いるWWWブラウザのバージョン情報「バージョンa」
を付加した電子メールαの配信リクエストDa5を返信
する。
【0082】この配信リクエストDa3を受信すると、
メールサーバESのシステム制御部においては、ステッ
プSa2における判定が「Yes」となり、当該配信リ
クエストに付加されてきたバージョン情報「バージョン
a」を抽出する(ステップSa4)。そして、メールサ
ーバESのシステム制御部は、この抽出したバージョン
情報「バージョンa」を検索キーとして、機種別情報D
B23から受信容量「10kバイト」と、拡張子「file
1」、「file2」を読み出す(ステップSa5)。この
結果、機種別情報DB22から移動機MSaの機種に対
応した受信容量と、処理可能なファイル形式に対応した
拡張子が読み出されることとなる。
【0083】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、メール記憶領域21において、当該電子メールαの
宛先メールアドレス「○○@POP.ne.jp」と対応付けられ
ている加入者ID「UID1」を読み出し、当該加入者
IDと対応付られた条件情報がユーザ設定DB23に格
納されているか否かを判定する(ステップSa6)。こ
の判定の結果、「No」と判定すると、メールサーバE
Sのシステム制御部は、機種別情報DB22に格納され
ている受信容量「10kバイト」と、拡張子「file
1」、「file2」を、移動機MSaに配信可能なデータ
量等として、メールサーバESの図示せぬRAMに格納
する(ステップSa9)。
【0084】これに対して、今の場合、ユーザ設定DB
23には、加入者ID「UID1」と対応付けて、受信
容量「10kバイト」と、拡張子「file1」が条件情報
として格納されている(図6参照))。このため、メー
ルサーバESのシステム制御部は、ステップSa6にお
いて「Yes」と判定し、ユーザ設定DB23において
当該加入者IDと対応付けられている条件情報(すなわ
ち、受信容量「10kバイト」と、拡張子「file1」)
を読み出し(ステップSa7)、この読み出した条件情
報と、機種別情報DB22から読み出した受信容量等の
情報とを比較する。
【0085】そして、メールサーバESのシステム制御
部は、この比較の結果、厳しい条件となっている受信容
量と拡張子を、移動機MSaに配信可能なデータ量等と
してRAMに格納するのである(ステップSa8)。こ
の結果、メールサーバESの図示せぬRAMには、受信
容量「10kバイト」と、拡張子「file1」なる情報が
格納された状態となる。
【0086】このようにして、受信容量「10kバイ
ト」と、拡張子「file1」がRAMに格納された状態と
なると、メールサーバESのシステム制御部は、この記
憶した受信容量と拡張子に基づいて、図10に示すメー
ル送信処理を実行する。
【0087】このメール送信処理において、メールサー
バESのシステム制御部は、まず、メール記憶領域21
から電子メールαを読み出して図示しないRAMに格納
すると共に、当該電子メールαの全データ量を算出する
(ステップSb1)。次にメールサーバESのシステム
制御部は、その算出したデータ量と、RAMに格納され
ているデータ量とを比較することにより、移動機MSa
が当該電子メールαの全文を受信可能か否かを判定する
(ステップSb2)。
【0088】今の場合、電子メールαのデータ量は「1
13kバイト」であり、RAMに格納されているデータ
量は「10kバイト」である。このため、メールサーバ
ESのシステム制御部は、ステップSb2において「N
o」と判定し、RAMに格納した電子メールαをサーチ
して、当該電子メールαにファイルが添付されているか
否かを判定する(ステップSb3)。
【0089】そして、かかる判定の結果、「No」と判
定すると、メールサーバESのシステム制御部は、RA
Mに格納している当該電子メールαの本文を分割し(ス
テップSb4)、当該電子メールαに対応したメールI
D「m0001」と分割した位置に対応する文字数をC
GIパラメータとして有する次頁URLを生成する(ス
テップSb5)。このようにして、分割された電子メー
ルαの本文の文頭部分を記述した、新たな電子メールα
2がメールサーバESのシステム制御部によって生成さ
れ(ステップSb6)、データDa6としてゲートウェ
イサーバGWSへ送信される(ステップSb7)。この
際、システム制御部は、次頁URLを電子メールα2に
記述する。
【0090】これに対して、今の場合、RAMに格納さ
れている電子メールαには、拡張子「file2」に対応し
た形式のファイルが添付されている。このため、メール
サーバESのシステム制御部は、ステップSb3におい
て「Yes」と判定し、RAMに格納した電子メールα
に添付されているファイルを削除して(ステップSb
8)、ファイルダウンロードURLを生成する(ステッ
プSb9)。この際、メールサーバESのシステム制御
部は、ファイルダウンロードURLとして当該電子メー
ルαに対応したメールID「m0001」をCGIパラ
メータとして有するURLを生成する。
【0091】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、ファイル削除後の電子メールαのデータ量を算出
し、その算出したデータ量とRAMに格納されている受
信容量を比較して、移動機MSaが当該電子メールαの
残りの部分(すなわち、電子メールαの本文部分)を受
信可能か判定する(ステップSb10)。この判定の結
果、「Yes」と判定すると、メールサーバESのシス
テム制御部は、ステップSb9において生成したファイ
ルダウンロードURLを記述した電子メールα2を生成
し(ステップSb6)、この生成した電子メールα2を
データDa6としてゲートウェイサーバGWSへと送信
する(ステップSb7)。
【0092】これに対して、今の場合、電子メール本文
として2000文字が記述されているため、ファイルを
削除したとしても、当該電子メールのデータ量はヘッダ
部と合わせて「13kバイト」のデータ量を有している
ことになる。このため、ステップSb10においてメー
ルサーバESのシステム制御部は、「No」と判定し、
当該電子メールαの本文を分割する(ステップSb
4)。
【0093】この際、メールサーバESのシステム制御
部において行われる処理を説明すると以下のとおりであ
る。まず、今の場合、RAMに格納されている移動機M
Saの受信容量は「10kバイト」である。このため、
電子メールの送受信に必要となるデータ量「9kバイ
ト」(ヘッダ等)を差し引くと、移動機MSaが受信可
能な文字数は、500文字(=1000/2)というこ
とになる。そこで、このステップSb4において、メー
ルサーバESのシステム制御部は、当該電子メール本文
の文章を文頭から500文字分だけ分割する。
【0094】このようにして、電子メール本文の分割が
終了すると、メールサーバESのシステム制御部は、次
頁URLを生成し(ステップSb5)、この生成した次
頁URLと、ステップSb9において生成したファイル
ダウンロードURLを記述した電子メールα2を生成し
(ステップSb6)、データDa6としてゲートウェイ
サーバGWSへと送信する(ステップSb7)。この
際、メールサーバESのシステム制御部は、次頁URL
のCGIパラメータとして、文字数「500」と、メー
ルID「m0001」とを設定する。
【0095】ここで、本実施形態にかかるメールサーバ
ESのシステム制御部は、電子メールα2を生成する際
に、電子メールαに添付されているファイルのデータ量
を算出し、移動機MSaが受信容量内で当該ファイルを
ダウンロード可能か否かによって、ファイルダウンロー
ドURLの記述方法を変更する。また、ダウンロード可
能な場合であっても、移動機MSaに当該ファイルが処
理可能か否かによって、電子メールα2に対してファイ
ルダウンロードURLを記述する方法を変更する。具体
的方法については、以下のとおりである。
【0096】I)当該ファイルがダウンロード不可能な
データ量である場合 この場合、メールサーバESのシステム制御部は、電子
メールα2に対して、例えば、「添付されているファイ
ルは、移動機MSaではダウンロードできないので、パ
ーソナルコンピュータ等の通信端末を利用して、下記U
RLにアクセスして下さい。」等の文字列と共に、生成
したファイルダウンロードURLに対応する文字列を記
述する。
【0097】II)当該ファイルがダウンロード可能なデ
ータ量である場合 i)移動機MSaが添付されているファイルを処理でき
ないとき この場合、メールサーバESのシステム制御部は、電子
メールα2に対して、例えば、「添付されているファイ
ルは、移動機MSaでは処理できないので、パーソナル
コンピュータ等の通信端末を利用して、下記URLにア
クセスして下さい。」等の文字列と共に、生成したファ
イルダウンロードURLに対応する文字列を記述する。
【0098】ii)移動機MSaが添付されているファイ
ルを処理できるとき この場合、メールサーバESのシステム制御部は、電子
メールα2に対して、ファイルダウンロードURLをア
ンカーにより指定した、ボタンを記述する。
【0099】iii)移動機MSaがファイルを処理する
ことは可能であるが、ユーザの設定(すなわち、ユーザ
設定DB23に格納されている条件情報)によりダウン
ロードが許可されていないとき この場合、メールサーバESのシステム制御部は、電子
メールα2に対して、例えば、「処理可能なファイルが
存在していますが、設定によりダウンロードできなくな
っています。ダウンロードしますか?」等の文字列と共
に、ファイルダウンロードURLをアンカーにより指定
した、ボタンを記述する。
【0100】今の例においては、上記I)に該当してい
る。このため、メールサーバESのシステム制御部によ
って生成される電子メールα2を受信した移動機MSa
の液晶表示部14には、図11に示すような画像が表示
されることとなる。同図に示すように、この電子メール
α2を受信した移動機MSaの液晶表示部14には、端
末CLbから送出された電子メールαの本文中の文頭5
00文字分が表示される他、「Link」なるボタンが表示
される。この「Link」ボタンは、メールサーバESによ
って生成された次頁URLがアンカーにより指定された
ボタンである。従って、この「Link」ボタンを選択する
ことにより、移動機MSaのユーザは、次頁URLを含
むGET要求を移動機MSaに送信させることが可能で
ある。
【0101】また、この際、移動機MSaの液晶表示部
14には、「添付されているファイルは、移動機MSa
ではダウンロードできないので、パーソナルコンピュー
タ等の通信端末を利用して、下記URLにアクセスして
下さい。」等の文字列と共に、生成したファイルダウン
ロードURLに対応する文字列が表示される。
【0102】一方、II)のii)、或いは、iii)の場合
のように、電子メールα2にファイルダウンロードUR
Lをアンカーにより指定したボタンが記述された場合、
図12に示すように、「DL」なるボタンが表示される。
【0103】かかる一連の処理が終了し、電子メールα
を変更した電子メールα2の送信が終了すると、メール
サーバESのシステム制御部は、メール送信処理を終了
し、ステップSa11の処理を実行する。この結果、メ
ールサーバESのシステム制御部は、Ackを受信した
か否かを判定する状態となり、移動機MSaからAck
を受信するまで、同ステップの処理を繰り返す。
【0104】一方、メールサーバESからデータDa6
が送信されてくると、ゲートウェイサーバGWSは、当
該データDa6を移動パケット通信網MPNへと送出す
る。この時点で、移動機MSaが通信可能な状態にあれ
ば、ゲートウェイサーバGWSから送出されたデータD
a6が移動機MSaの送受信部12によって受信され
る。
【0105】移動機MSaのCPU111は、この受信
したデータDa6から電子メールα2を抽出し、不揮発
性メモリ114のメール格納領域1141に格納する。
そして、移動機MSaのCPU111は、AckDa7
を移動パケット通信網MPNへと送信する。ここで、A
ckとは、電子メールの受信成功を表す信号である。
【0106】この移動機MSaから送出されたAckD
a7が、ゲートウェイサーバGWSから送信されてくる
と、メールサーバESのシステム制御部においては、ス
テップSa11における判定が「Yes」となる。そし
て、メールサーバESのシステム制御部は、メール記憶
領域21に格納されている電子メールαを削除すること
なく、電子メールαに対応する配信済フラグFを”1”
に変更する。
【0107】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、メール記憶領域21に格納されている移動機MSa
宛の電子メール中に、配信済フラグF=”0”となって
いる電子メールが存在するか否かを判定する(ステップ
Sa14)。今の場合、メール記憶領域21には、配信
済フラグF=”0”となっている電子メールとして、電
子メールβが格納されている状態にある。
【0108】このため、メールサーバESのシステム制
御部は、ステップSb14において「No」と判定し、
再度、ステップSa1の処理を実行して、電子メールβ
に対応した着信通知Da8を送信する。そして、この着
信通知Da8に対して移動機MSaから配信リクエスト
Da9が返信されてくるとステップSa2において「Y
es」と判定し、再度、ステップSa4〜Sa9の処理
を実行した後、ステップSa10において図10に示し
たメール送信処理を実行する。
【0109】このようにして、メール送信処理が実行さ
れると、メールサーバESのシステム制御部は、メール
記憶領域21から読み出した電子メールβの全データ量
を算出し(ステップSb1)、その算出したデータ量と
記憶している受信容量とを比較して、電子メールβの全
文を移動機MSaが受信することができるか否かを判定
する(ステップSb2)。ここで、電子メールβのデー
タ量は、「9.5kバイト」である。このため、メール
サーバESのシステム制御部は、ステップSb2におい
て電子メールの全データを移動機MSaが受信可能であ
るものと判定し(「Yes」)、RAMに格納されてい
る電子メールβをサーチする。
【0110】そして、メールサーバESのシステム制御
部は、電子メールβに添付されているファイルが存在す
るか否かを判定する(ステップSb11)。しかし、今
の場合、電子メールβにファイルは添付されていない。
このため、ステップSb11において、メールサーバE
Sのシステム制御部は「No」と判定し、RAMに格納
されている電子メールβを、そのままデータDa10と
してゲートウェイサーバGWSへ送信する(ステップS
b15)。
【0111】これに対して、ステップSb11において
「Yes」と判定すると、メールサーバESのシステム
制御部は、RAMに格納されている拡張子と、当該電子
メールβに添付されているファイルの拡張子を比較し
て、当該ファイルが移動機MSaにおいて処理可能か否
かを判定する(ステップSb12)。そして、この判定
の結果「Yes」と判定すると、RAMに格納されてい
る電子メールβを、そのままデータDa10としてゲー
トウェイサーバGWSへ送信する(ステップSb1
5)。
【0112】一方、ステップSb12において「No」
と判定すると、メールサーバESのシステム制御部は、
当該ファイルを削除して(ステップSb13)、ファイ
ルダウンロードURLを生成する(ステップSb1
4)。そして、メールサーバESのシステム制御部は、
当該ファイルダウンロードURLをアンカーにより指定
した電子メールを生成して(ステップSb6)、データ
Da10としてゲートウェイサーバGWSへ送信する
(ステップSb7)。そして、かかる一連の処理が終了
し、ゲートウェイサーバGWSにデータDa10が送ら
れると、メールサーバESのシステム制御部は、移動機
MSaからAckを受信したか否かを判定する状態とな
る(ステップSa11)。
【0113】この時点で、移動機MSaが通信不能な状
態に移行しており、ゲートウェイサーバGWSから送出
されたデータDa10を受信することができない状態と
なっていると、移動機MSaからAckが返信されてく
ることはない。かかる場合に、メールサーバESのシス
テム制御部は、所定時間経過後に送信タイムアウトとな
り(ステップSa12「Yes」)、電子メールβに対
応する配信済フラグFを”1”に変更することなく、処
理を終了する。
【0114】すなわち、この時点で、電子メールαの配
信済フラグFのみが”1”となり、電子メールβの配信
済フラグFについては”0”となっているのである。こ
の結果、電子メールβが再配信の対象となるのに対し
て、電子メールαは再配信の対象となり得ない状態とな
る。
【0115】その後、移動機MSaが位置登録を行う
と、サービス制御局SCは、メールサーバESに対し
て、在圏情報Da11を送信する。この在圏情報Da1
1を受信すると、メールサーバESのシステム制御部
は、再度、図8に示すステップSa1を実行し、移動機
MSaに対して、電子メールβに対応する着信通知Da
12を送信する。
【0116】そして、移動機MSaによって返信された
配信リクエストDa13を受信すると、メールサーバE
Sのシステム制御部は、ステップSa4〜ステップSa
10の処理を実行することにより電子メールβの再配信
を実行する。この結果、ゲートウェイサーバGWSによ
り、電子メールβの組み込まれたデータDa14が移動
パケット通信網MPNへと送出されることとなる。
【0117】このようにして、ゲートウェイサーバGW
Sにより送出されたデータDa14を受信すると、移動
機MSaのCPU111は、受信したデータDa14か
ら電子メールβを抽出して、メール格納領域1141に
格納すると共に、移動パケット通信網MPNに対してA
ckDa15を送出する。この移動機MSaから送出さ
れたAckDa15を受信するとゲートウェイサーバG
WSは、当該AckDa15をメールサーバESへと送
信する。
【0118】このAckDa15が送信されてくると、
メールサーバESのシステム制御部は、ステップSa1
1において「Yes」と判定する。そして、メールサー
バESのシステム制御部は、電子メールβに対応する配
信済フラグFを”1”に変更し、メール記憶領域21に
格納されている移動機MSa宛の電子メール中に配信済
フラグF=”0”となっている電子メールが存在するか
否かを判定する(ステップSa14)。今の場合、既に
電子メールα及びβの配信が完了しているため、移動機
MSa宛の電子メール中に配信済フラグF=”0”とな
っているものが存在しない。このため、メールサーバE
Sのシステム制御部は、ステップSa14において「Y
es」と判定して、処理を終了する。
【0119】(2)電子メールの続きを取得する際の動
作 次に、図13を参照しつつ、移動機MSに配信された電
子メールに指定されているURLを利用して電子メール
の続き部分を取得する際の動作について説明する。な
お、以下の説明においては、説明を具体的なものとする
ため、ユーザの利用する移動機は、移動機MSaである
ものとし、この移動機MSaの不揮発性メモリ114の
メール格納領域1141には、既に上述した電子メール
α2と電子メールβが格納されているものとして説明を
行う。
【0120】まず、ユーザが移動機MSaの指示入力部
13を操作することにより、電子メールの表示を行う旨
の入力操作を行うと、移動機MSのCPU111は、W
WWブラウザを実行して、不揮発性メモリ114のメー
ル格納領域1141に格納されている電子メールの一覧
表を表示する。この結果、移動機MSaの液晶表示部1
4には、電子メールα、電子メールβ等の題名を示す一
覧表が表示される状態となる。
【0121】この状態において、ユーザが、例えば、電
子メールα2を選択する旨の入力操作を行うと、CPU
111は、選択された電子メールα2に基づいて表示処
理を実行する。この結果、移動機MSの液晶表示部14
には、上述した図11に示すような画像が表示される。
かかる画像が表示されている状態において、ユーザが
「Link」ボタンを選択する旨の入力操作を行うと、移動
機MSのCPU111は、「Link」ボタンと対応付けら
れている次頁URLを抽出する。
【0122】そして、CPU111は、この抽出した次
頁URLを含むGET要求Db1を移動パケット通信網
MPNへと送出する。この際、移動機MSaは、GET
要求Db1のUser Agentフィールドに対して、自装置の
ROM112に記憶されているWWWブラウザのバージ
ョン情報「バージョンa」を付加して、GET要求Db
1を送出する。このようにして、移動機MSaから送出
されたGET要求Db1は、中継装置RFのゲートウェ
イサーバGWSによって受信され、バスBへと転送され
る。
【0123】このゲートウェイサーバGWSによって転
送されたGET要求Db1を受信すると、Webサーバ
WSの図示せぬ制御部は、上述した次頁配信プログラム
を実行することにより、図14に示す処理を実行する。
【0124】この処理において、WebサーバWSの制
御部は、受信したGET要求Db1に含まれている次頁
URLと、バージョン情報「バージョンa」を抽出し図
示せぬRAMに格納する(ステップSc1)。そして、
WebサーバWSの制御部は、RAMに格納した次頁U
RLからメールID「m0001」と、文字数「50
0」に対応するCGIパラメータを抽出し(ステップS
c2)、このCGIパラメータに基づいて、メールID
「m0001」を特定する(ステップSc3)。
【0125】次に、WebサーバWSの制御部は、この
特定したメールID「m0001」に対して、RAMに
格納されているバージョン情報「バージョンa」を付加
してデータDb2としてメールサーバESへと送信する
(ステップSc4)。このようにして、データDb2を
送信すると、WebサーバWSの制御部は、メールサー
バESから送信されたデータDb3を受信したか否かを
判定する状態となり、データDb3を受信するまで同ス
テップの処理を繰り返す(ステップSc5)。
【0126】一方、このデータDb2が送られてくる
と、メールサーバESのシステム制御部は、データDb
2に付加されているバージョン情報「バージョンa」を
検索キーとして機種別情報DB22を検索し、当該バー
ジョン情報と対応付けて格納されている受信容量「10
kバイト」と拡張子「file1」及び「file2」を読み出
す。また、この際、メールサーバESのシステム制御部
は、メール記憶領域21において当該メールID「m0
001」と対応付けて格納されている加入者ID「UI
D1」を読み出し、その読み出した加入者ID「UID
1」と対応する条件情報(すなわち、受信容量「10k
バイト」と、拡張子「file1」)をユーザ設定DB23
から読み出す。
【0127】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、メールID「m0001」に基づいて、メール記憶
領域21から電子メールαを読み出し、データDb3と
してWebサーバWSへと送信する。この際、メールサ
ーバESのシステム制御部は、機種別情報DB22から
読み出した受信容量等と、ユーザ設定DB23から読み
出した受信容量等を比較し、厳しい条件となっている受
信容量等をデータDb3に付加する。
【0128】また、移動機MSaのユーザが、端末CL
aをも保有し、端末CLaを利用して、電子メールα2
に指定されていたURLを含むGET要求を送信してく
ることがある。かかる場合に、端末CLaから送信され
てきたGET要求に付加されているバージョン情報に基
づいて機種別情報DB22を検索しても、当該バージョ
ン情報に対応する受信容量等の情報は格納されていな
い。このため、メールサーバESのシステム制御部は、
受信容量等の情報に変えて、「No data」をデータDb
3に付加して返信する。
【0129】このようにして、データDb3が送信され
てくると、WebサーバWSの制御部は、ステップSc
5において「Yes」と判定し、この送信されてきたデ
ータDb3に含まれている電子メールαに基づいてHT
MLデータDb4を生成する。この際の処理について説
明すると以下のとおりである。
【0130】ステップ i)WebサーバWSの制御部
は、データDb3から受信容量等の情報(「No data」
を含む)を抽出してRAMに格納すると共に、電子メー
ルαを抽出してRAMに格納する。
【0131】ステップ ii)WebサーバWSの制御部
は、RAMに格納されている受信容量に基づいて、移動
機MSaが受信可能な文字数を算出する。今の場合、移
動機MSaの受信容量は、「10kバイト」であるた
め、移動機MSaが受信可能な文字数は「500文字」
ということになる。また、メールサーバESからRAM
に格納されている受信容量が「No data」の場合、We
bサーバWSは、受信容量として「∞」を設定する。
【0132】ステップ iii)WebサーバWSの制御部
は、RAMに格納されている文字数(すなわち、配信済
みの文字数)と、算出した文字数に基づいて、次頁UR
Lを生成する。今の場合、RAMに格納されている文字
数(すなわち、配信済みの文字数)は、「500文字」
であり、算出した文字数も「500文字」である。この
ため、WebサーバWSの制御部により生成されるHT
MLデータDb4に記述されるべき文字数は、電子メー
ル本文の文頭から「500文字」以降の「500文字」
(すなわち、「500文字」〜「1000文字」)分と
なる。換言するならば、HTMLデータDb4に記述さ
れる最終文字は、文頭から「1000文字」目というこ
ととなる。WebサーバWSの制御部は、この文字数
「1000文字」と、メールID「m0001」をCG
Iパラメータとして次頁URLを生成する。また、電子
メールαに記述されていた文字列の内、残りの文字の全
てをHTMLデータDb4に記述できることがある。か
かる場合に、WebサーバWSの制御部は、次頁URL
を生成することなく、このステップを終了し、ステップ
ivを実行する。更に、受信容量として「∞」が格納され
ている場合、HTMLデータDb5には、電子メールD
b5に記述されている全ての文字が記述されることとな
る。このため、WebサーバWSの制御部は、次頁UR
Lを生成することなくこのステップを終了し、ステップ
iv)を実行する。
【0133】ステップ iv)WebサーバWSの制御部
は、RAMに格納した電子メールαの本文を分割し、分
割した文章と共に、ステップiii)において生成した次
頁URLを記述したHTMLデータDb4を生成する。
今の場合であれば、HTMLデータDb4には、「50
0文字」〜「1000文字」に対応した文章が記述され
る。また、受信容量として「∞」が格納されている場
合、WebサーバWSの制御部は、電子メールαにおい
て、RAMに格納されている文字数「500文字」(す
なわち、配信済みの文字数)以降の文字の全てを記述し
たHTMLデータDb4を生成する。
【0134】このようにして、HTMLデータDb4の
生成が終了すると、WebサーバWSの制御部は、この
生成したHTMLデータDb4をゲートウェイサーバG
WSへと送る。この結果、ゲートウェイサーバGWSに
よって、このHTMLデータDb4が移動パケット通信
網MPNへと送出される。
【0135】次に、このゲートウェイサーバGWSから
送出されたHTMLデータDb4は、移動機MSaの送
受信部12によって受信される。すると、移動機MSa
のCPU111は、受信したHTMLデータDb4に対
応した画像を液晶表示部14に表示させる。この結果、
移動機MSaの液晶表示部14には、電子メールαの
「500文字」目から「1000文字」目までに記述さ
れている文章が表示されることとなる。
【0136】また、この際、移動機MSaの液晶表示部
14には、これらの文字列と共に、「Link」ボタンが表
示される。この「Link」ボタンには、上述したと同様
に、メールID「m0001」と文字数「1000文
字」をCGIパラメータとして有する次頁URLがアン
カーにより指定されている。このため、このボタンが選
択されると移動機MSaのCPU111は、この次頁U
RLを含むGET要求を送信することとなる。
【0137】このようにして、HTMLデータDb4に
記述された次頁URLを含むGET要求が移動機MSa
から送信された場合、再度、WebサーバWSの制御部
において次頁配信プログラムが実行され、図14に示し
た処理が実行される。この結果、WebサーバWSから
電子メールαの「1000文字」目以降の文章の記述さ
れたHTMLデータが返信される。以降、同様の処理が
繰り返され、電子メールαに記述されていた全ての文章
に対応した文字列が移動機MSaへと配信される。
【0138】かかる一連の処理が実行された後、移動機
MSaのユーザが電子メールαに添付されていたファイ
ルをダウンロードすべく、再度、電子メールの題名一覧
を表示する旨の入力を行い、電子メールαを表示する旨
の入力操作を行う。すると、移動機MSaの液晶表示部
14には、上述した図11に示す画像が再度表示される
状態となる。
【0139】この状態において、移動機MSaのユーザ
が自身の所有する端末CLaに対してWWWブラウザを
実行する旨の入力操作を行うと、端末CLaは、WWW
ブラウザを実行し、上述したアクセスポイントへと発呼
する。このようにして、発呼処理がなされ、端末CLa
とアクセスポイントとの間に通信接続がなされると、端
末CLaは、公衆デジタル網ISNを介してインターネ
ットINETに接続された通信端末(例えば、Webサ
ーバWS)とデータ通信を行うことが可能となる。
【0140】その後、ユーザが、端末CLaに対して、
移動機MSaの液晶表示部14に表示されているファイ
ルダウンロードURLを指定する旨の入力操作を行う
と、端末CLaは、GET要求Db5を公衆デジタル網
MPNへと送信する。この際、端末CLaは、当該GE
T要求Db5のUser Agentフィールドに、自装置にイン
ストールされているWWWブラウザのバージョン情報を
付加して送信する。
【0141】なお、移動機MSaの液晶表示部14に
「DL」ボタンが表示されている場合(すなわち、上記I
I)のii)、或いは、iii)の場合)、ユーザは、移動機
MSaの指示入力部13に対して、この「DL」ボタンを
選択する旨の入力操作を行えば良い。かかる入力操作を
行うと、移動機MSaのCPU111は、「DL」ボタン
と対応付けられたファイルダウンロードURLを含むG
ET要求Db5に対して、自装置のROM112に記憶
されているWWWブラウザのバージョン情報「バージョ
ンa」を付加して移動パケット通信網MPNへと送信す
る。
【0142】一方、このGET要求Db5をゲートウェ
イサーバGWSを介して受信すると、WebサーバWS
の制御部は、上述したファイル配信プログラムを実行し
て、図15に示す処理を実行する。
【0143】この処理において、WebサーバWSの制
御部は、まず、受信したGET要求Db5に含まれてい
るファイルダウンロードURLと、バージョン情報を抽
出し図示せぬRAMに格納する(ステップSd1)。そ
して、WebサーバWSの制御部は、RAMに格納した
ファイルダウンロードURLからメールID「m000
1」に対応するCGIパラメータを抽出し(ステップS
d2)、このCGIパラメータに基づいて、メールID
「m0001」を特定する(ステップSd3)。
【0144】次に、WebサーバWSの制御部は、この
特定したメールID「m0001」に対して、RAMに
格納されているバージョン情報(今の場合、端末CLa
のバージョン情報)を付加してデータDb6としてメー
ルサーバESへ送信する(ステップSd4)。このよう
にして、データDb6を送信すると、WebサーバWS
の制御部は、メールサーバESから送信されたデータD
b7を受信したか否かを判定する状態となり、データD
b7を受信するまで同ステップの処理を繰り返す(ステ
ップSd5)。
【0145】一方、このデータDb6を受信すると、メ
ールサーバESのシステム制御部は、データDb6に付
加されているバージョン情報を検索キーとして機種別情
報DB22を検索する。しかし、今の場合、Webサー
バWSからメールサーバESに送信されてきているバー
ジョン情報は、端末CLaのバージョン情報である。こ
のため、当該バージョン情報に対応する拡張子等の情報
は、機種別情報DB22に格納されていない。
【0146】この結果、メールサーバESのシステム制
御部は、機種別情報DB22から受信容量等の情報を読
み出すことなく、メールID「m0001」に基づい
て、メール記憶領域21から電子メールαを読み出す。
そして、メールサーバESのシステム制御部は、この電
子メールαに対して「No data」を付加したデータDb
7をWebサーバWSへと返信するのである。
【0147】なお、移動機MSaに対応したバージョン
情報「バージョンa」がWebサーバWSから送信され
てきた場合、メールサーバESは、データDb7に対し
て拡張子「file1」等を付加して返信することとなる。
この際、メールサーバESのシステム制御部において行
われる処理については、上述した次頁URLを含むGE
T要求が送信されてきた場合と同様であるので詳細は省
略する。
【0148】このようにして、データDb7が送られて
くると、WebサーバWSの制御部は、ステップSd5
において「Yes」と判定し、この送られてきたデータ
Db7から電子メールαを抽出し、当該電子メールαに
添付されているファイルを分離する(ステップSd
6)。そして、WebサーバWSの制御部は、その分離
したファイルの拡張子(すなわち、拡張子「file2」)
と、データDb7に付加されてきた拡張子が一致してい
るか否かを判定する(ステップSd7)。
【0149】今の場合、メールサーバESから「No dat
a」が送信されてきている。このため、WebサーバW
Sの制御部は、ステップSd7において「Yes」と判
定して、ステップSd6において分離したファイルDb
8をゲートウェイサーバGWSへと送信する(ステップ
Sd8)。一方、このファイルDb8は、ゲートウェイ
サーバGWSによってインターネットINETへと送出
され、端末CLaによって受信される。この結果、ユー
ザは、端末CLaを利用して、電子メールαに添付され
てきたファイルを処理することが可能となる。
【0150】これに対して、移動機MSaでアクセスし
ている場合、ステップSd7において「No」と判定す
ることがある。かかる場合に、WebサーバWSの制御
部は、HTMLデータを生成して(ステップSd9)、
この生成したHTMLデータをゲートウェイサーバGW
Sへと送る。このようにして、生成されたHTMLデー
タが移動機MSaに受信されると、移動機MSaの液晶
表示部14には、ユーザに対して電子メールαに添付さ
れてきたファイルを処理することができない、或いは、
ダウンロードすることができない旨を伝えるための文字
列が表示されると共に、ファイルダウンロードURLが
文字列として表示される。
【0151】このようにして、本実施形態にかかるPO
Pサーバは、当該電子メールの配信先となる移動機の機
種に基づいて、当該移動機の受信容量や処理可能なファ
イル形式を特定して、当該電子メールの内容を変更し、
この変更した電子メールに対して次頁URLやファイル
ダウンロードURLを記述して、移動機へと配信する構
成となっている。このため、電子メールのデータ量や送
信先の移動機の処理能力とは無関係に、電子メールを配
信することが可能となると共に、電子メールに記述され
た次頁URL等を利用することにより、電子メールに記
述された全ての情報を確実に移動機へと配信することが
可能となる。
【0152】また、この際、POPサーバは、当該電子
メールに対して次頁URLやファイルダウンロードUR
Lをハイパーリンクとしてアンカーにより指定する構成
となっている。このため、移動機のユーザは、このリン
クを選択することにより容易に電子メールの続き部分に
対応したHTMLデータを取得することが可能となる
他、容易にファイルをダウンロードすることが可能とな
る。
【0153】また、本実施形態にかかるPOPサーバ
は、移動機に対して電子メールを配信する際に、ユーザ
設定DBに格納されている条件情報に基づいて、電子メ
ールのデータ量を変更し、或いは、ファイルを添付する
か否かを決定する機能をも有している。このため、電子
メールの配信先となる移動機のユーザは、自身の設定し
た範囲内で受信する電子メールの内容を変更することが
可能となり、もってユーザが真に所望する情報のみを配
信することが可能となる。
【0154】更に、本実施形態にかかるPOPサーバ
は、機種別情報DBに格納されている受信容量等の情報
と、ユーザ設定DBに格納さている条件情報の内、厳し
い条件に従って、配信する電子メールの内容を決定する
構成となっている。このため、ユーザが間違って条件を
設定した場合であっても、確実に移動機によって受信可
能なデータ量の電子メールが配信することが可能となる
と共に、移動機において処理不可能な形式のファイルが
配信されることも防止することが可能となる。
【0155】また、本実施形態にかかるPOPサーバ
は、電子メールに添付されてきたファイルの形式が移動
機において処理可能か否かによって、電子メールにファ
イルダウンロードURLを記述する方法を変更し、更
に、取得方法についても記述する構成となっている。こ
のため、移動機のユーザは、どのURLに対して、どの
ような方法を用いてアクセスすれば電子メールに添付さ
れてきたファイルを取得することができるのかを容易に
判断することが可能となる。
【0156】また、本実施形態にかかるWebサーバ
は、次頁URL、或いは、ファイルダウンロードURL
を含むGET要求を送信してきた通信端末(すなわち、
本実施形態においては、移動機、或いは、端末)の機能
によって、返信するHTMLデータ等を変更する構成と
なっている。このため、ユーザが使用した通信端末が受
信しきれないHTMLデータや当該通信端末において処
理できないファイルがダウンロードされることを防止す
ることが可能となり、確実に通信端末上で処理可能なデ
ータのみを配信することが可能となる。
【0157】また、本実施形態にかかるPOPサーバ
は、移動機に対する電子メールの受信に失敗した場合
に、予め定められたタイミングで、電子メールの再送信
を行う構成となっている。このため、移動機のユーザ
は、自分宛の電子メールの受信に失敗した場合であって
も確実に電子メールを取得して、当該電子メールの内容
を把握することが可能となる。
【0158】なお、本実施形態において、メールサーバ
ESは、電子メールの再配信を行うトリガとして、上述
したトリガ1〜3を利用する構成としている。しかし、
メールサーバESが電子メールの再配信を行うトリガと
して他のものを利用するようにしても良い。このトリガ
としては、例えば、移動機MSに対する着信が発生した
際や、移動機MSからの発信が発生したタイミングをト
リガとするようにしても良い。
【0159】なお、本実施形態においては、機種別情報
DB22に格納されている受信容量等の情報とユーザ設
定DB23に格納されている条件情報の内、厳しい条件
に従って電子メールのデータ量等を変更する構成となっ
ている。しかし、何れか一方のDBのみをメールサーバ
ESに保有させ、当該DBに格納されている情報のみに
基づいて電子メールのデータ量等を変更する構成として
も構わない。更には、両DBをPOPサーバに保有さ
せ、ユーザ設定DB23に条件情報が格納されている場
合には、この条件情報を最優先にして電子メールのデー
タ量等を変更する構成としても構わない。
【0160】なお、本実施形態において、端末CLは、
公衆デジタル網ISNを介してインターネットINET
に接続された通信端末(例えば、メールサーバESやW
ebサーバWS等)と通信を行う構成となっている。し
かし、公衆デジタル網ISNのみならず、公衆電話網や
移動パケット通信網MPN等、他の通信網を介して通信
を行う構成としても構わない。
【0161】なお、本実施形態において、メールサーバ
ESは、電子メールにファイルダウンロードURLを記
述する方法を変更すると共に、取得方法の記述内容につ
いて例示しているが、この際の場合分けや、記述内容に
ついては、任意に変更しても構わない。
【0162】なお、本実施形態にかかるWebサーバ
は、HTMLデータを配信する際に、GET要求の送信
元となる通信端末の受信容量等に応じて、配信するHT
MLデータ等を変更する構成としている。しかし、この
ような変更を行わない構成としても構わない。
【0163】なお、本実施形態において中継設備RF
は、ゲートウェイサーバGWSと、メールサーバES
と、WebサーバWSの3サーバ構成となっているが、
これらの全てのサーバの機能を有する1つのサーバによ
り実現する構成としても構わない。
【0164】なお、本実施形態においてメールサーバE
Sは、移動機MSに対して着信通知を送信して、この着
信通知に対して配信リクエストを返信してきた移動機M
Sに電子メールを配信する構成となっている。しかし、
電子メールの配信方法は、これに限らず、どのような方
法を採っても構わない。例えば、移動機MSから電子メ
ールの配信要求が送信されてきた場合にのみ、電子メー
ルを配信する構成としても構わない。
【0165】なお、本実施形態において、メールサーバ
ESは、移動機MSから取得したバージョン情報に基づ
いて機種別情報DB22を検索し、当該バージョン情報
に対応する機種に配信可能なデータ量等を決定する構成
となっている。しかし、他の情報に基づいて、移動機M
Sに配信可能なデータ量を決定する構成としても良い。
例えば、移動機MSから当該移動機MSの機種名を取得
するようにすれば、機種別情報DB22には、バージョ
ン情報を格納しておくことが不要となる。
【0166】[1.3]変形例 <変形例1>上述した実施形態においては、移動機MS
毎に加入者IDが発行され、メールアドレスについて
も、移動機毎に発行される構成となっている。換言する
ならば、上述した実施形態においては、メールサーバE
Sのクライアントとなっている通信端末が移動機MSの
みであったのである。
【0167】しかし、加入者IDやメールアドレスは、
ユーザ識別モジュール(以下、UIM(User Identific
ation Module)と略称する)単位で発行される構成とし
ても構わない。この場合、UIMを電子メールの送受信
に利用する通信端末と接続することにより、ユーザは1
つの加入者ID及びメールアドレスにより、任意の通信
端末を利用して、電子メールの送受信を行うことが出来
る。すなわち、ユーザは、UIMを接続することによ
り、移動機MSを利用して電子メールの送受信を行うこ
とができる他、UIMをPCに接続することにより、P
Cを利用して電子メールの送受信を行うこともできるの
である。この結果、電子メールの配信先となる通信端末
の受信容量等は、UIMの接続された通信端末の機能に
基づいて変化することとなる。
【0168】かかる構成とする場合、メールサーバES
のシステム制御部は、上述した図8及び図9のステップ
Sa5において、着信通知に対してUIMの接続されて
いる通信端末(すなわち、移動機MSや端末CL等)か
ら返信されてきた配信リクエストに付加されているバー
ジョン情報に基づいて、電子メールの配信先となる通信
端末(すなわち、UIMの接続されている通信端末)に
対応する受信容量等を読み出す。そして、メールサーバ
ESのシステム制御部は、このステップSa5において
読み出した受信容量等の情報に基づいて、上述した図1
0に示すメール送信処理を実行するのである。なお、電
子メールの配信先がUIMの接続された通信端末となる
こと以外は、上述した実施形態と同様であるので、説明
を省略する。
【0169】このようにして、本変形例によれば、配信
先の通信端末の機能がUIMの接続先によって変化する
場合であっても、当該通信端末の受信容量に合わせて、
電子メールのデータ量等を変更して配信することが可能
となる。
【0170】<変形例2>本実施形態においてメールサ
ーバESは、移動機MSに対して着信通知を送信し、こ
の着信通知に対して、移動機MSから返信されてきた配
信リクエストに付加されたバージョン情報に基づいて機
種別情報DB22から受信容量等の情報を読み出す構成
となっている。しかし、着信通知を送信することなく、
機種別情報DB22から受信容量等の情報を読み出す構
成としても良い。
【0171】この場合、サービス制御局SCに加入者I
D毎と、当該加入者IDに対応した移動機MSの機種名
を格納した加入者管理テーブルを設けることが必要とな
る。メールサーバESは、移動機MS宛の電子メールを
受信した場合、当該電子メールをメール記憶領域21に
格納すると共に、当該電子メールの宛先となる移動機M
Sに対応した加入者IDを読み出し、サービス制御局S
Cへと送信する。
【0172】サービス制御局SCは、この加入者IDに
基づいて、加入者管理テーブルを検索して、当該加入者
IDに対応する機種名を返信する。メールサーバES
は、このようにして、サービス制御局SCから返信され
てきた機種名に基づいて機種別情報DB22を検索し、
当該機種名に対応した受信容量等の情報を読み出し、こ
の読み出した受信容量等の情報に基づいて、上述した図
10に示すメール送信処理を実行して、移動機MSへと
配信するのである。
【0173】このようにして、本変形例によれば、着信
通知を移動機MSからバージョン情報を取得することな
く、当該電子メールの配信先となる移動機MSによって
受信可能なデータ量に当該電子メールのデータ量を削減
することが可能となると共に、当該移動機MSにおいて
処理可能な形式のファイルのみを配信することが可能と
なる。
【0174】[2]第2実施形態 本実施形態にかかる電子メール送受信システムは、上述
した図1と同様の構成によって実現されるものである。
以下、本実施形態にかかる電子メール送受信システムが
第1実施形態と異なる点について説明することとする
が、本実施形態の構成において上述した第1実施形態と
異なる点は、中継設備RFの有する機能のみであるの
で、この点についてのみ説明を行うこととする。
【0175】本実施形態において中継設備RFは、上述
した第1実施形態と同様に移動パケット通信網MPNと
インターネットINETの間におけるデータの授受を中
継する他、移動機MS宛の電子メールを受信して、当該
電子メールの宛先メールアドレスに対応した移動機MS
へと当該電子メールを配信する。
【0176】図16は、本実施形態にかかる中継設備R
Fの構成を示す図である。同図において、メールサーバ
ESは、上述した第1実施形態と同様に、移動機MSを
クライアントとするメールサーバである。このメールサ
ーバESは、移動機MSのメールアドレスを宛先とする
電子メールを受信すると、当該電子メールをメール記憶
領域21に格納すると共に、移動機MSに対して、着信
通知を送信する。そして、この着信通知に対して、移動
機MSからバージョン情報の付加された配信リクエスト
が返信されてくると、当該配信リクエストに付加された
バージョン情報に基づいて移動機MSの受信容量を特定
し、当該受信容量内で受信可能なHTMLデータ(すな
わち、電子メール本文を記述したHTMLデータ)を生
成し、当該HTMLデータに対応した次頁URLを生成
する。
【0177】また、当該電子メールにファイルが添付さ
れていることがある。かかる場合にメールサーバES
は、移動機MSから取得した当該バージョン情報に基づ
いてファイルの分離を行い、当該ファイルに対応したフ
ァイルダウンロードURLを生成する。この際、メール
サーバESは、次頁URLやファイルダウンロードUR
Lとして、WebサーバWSのリソース位置に対応する
URLを設定する。
【0178】メールサーバESは、このURLを電子メ
ールに記述して、移動機MSへと配信する。そして、こ
の配信に成功した場合に、生成したHTMLデータとフ
ァイルをWebサーバWSへと送り、メール記憶領域2
1に格納されている電子メールを削除する。かかる構成
を有するため、本実施形態においてメールサーバES
は、メール記憶領域21に格納されている電子メールが
配信済みか否かを特定する必要がなくなる。このため、
本実施形態にかかるメール記憶領域21には、配信済フ
ラグFは、格納されていない。また、これに伴い、本実
施形態にかかるメールサーバESは、電子メールの再配
信においても、メール記憶領域21に格納されている全
ての電子メールを再配信の対象として扱う。
【0179】これに対し、本実施形態にかかるWebサ
ーバWSは、メールサーバESから送られてきたHTM
Lデータやファイルをリソースとして保持する。かかる
機能を実現するため、本実施形態にかかるWebサーバ
WSは、リソースDB31を有している。図17は、本
実施形態にかかるリソースDB31の記憶内容を示す図
である。
【0180】同図に示すように、本実施形態にかかるリ
ソースDB31には、メールサーバESから送られてき
たHTMLデータを格納するためのフィールドが設けら
れている他、メールサーバESから送られてきたファイ
ルを格納するためのフィールドが設けられている。ま
た、各リソースを格納するためのフィールドには、当該
リソースに対応したURL(すなわち、次頁URLやフ
ァイルダウンロードURL)を格納するためのフィール
ドが設けられている。WebサーバWSは、メールサー
バESからHTMLデータやファイルが送信されてきた
時点で、これらのデータと当該データに対応するURL
をリソースDB31へと格納する。
【0181】そして、WebサーバWSは、ゲートウェ
イサーバGWSからGET要求が送られてくると、当該
GET要求に含まれているURLと対応付けてリソース
DB31に格納されたHTMLデータ等を返信するので
ある。
【0182】本実施形態にかかる中継設備RFにおいて
は、かかる機能が実現されているため、ゲートウェイサ
ーバGWSから送信されてきたGET要求に付加された
URLのCGIパラメータに基づいて、WebサーバW
Sが、そのGET要求に対して返信すべきHTMLデー
タ等を生成する必要がなくなる。このため、本実施形態
にかかるWebサーバWSには、上述した次頁配信プロ
グラムやファイル配信プログラムがインストールされて
いない。また、本実施形態にかかるメールサーバES
は、次頁URLやファイルダウンロードURLとして、
CGIパラメータを有するURLを設定することもな
い。
【0183】以上が本実施形態にかかる中継設備RFの
有する機能の概要である。以下、かかる中継設備RFを
有する、本実施形態にかかる電子メール送受信システム
の動作について説明する。なお、以下の説明において
は、移動機MSaのメールアドレスを宛先とする電子メ
ールが、端末CLbから送信されるものとして説明を行
う。
【0184】まず、移動機MSのメールアドレスを宛先
とする電子メールを受信すると、メールサーバESの図
示せぬシステム制御部は、当該電子メールに対してメー
ルIDを払い出す。そして、メールサーバESのシステ
ム制御部は、メール記憶領域21の当該電子メールの宛
先メールアドレスに対応した領域に、この払い出したメ
ールIDと、受信した電子メールを格納する。
【0185】このようにして、メール記憶領域21に対
する電子メールの格納が完了すると、メールサーバES
の図示しないシステム制御部は、図18及び図19に示
す処理を実行する。この処理において、メールサーバE
Sのシステム制御部は、まず、当該電子メールの宛先メ
ールアドレスに対応した移動機MSに着信通知を送信す
る(ステップSe1)。この際、メールサーバESのシ
ステム制御部が移動機MSに対して着信通知を送信する
際の動作は、上述した第1実施形態と同様であるので詳
細は省略する。
【0186】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、移動機MSから配信リクエストが返信されてきたか
否かを判定する状態となり(ステップSe2)、移動機
MSから配信リクエストが返信されてくるまで、同ステ
ップの処理を繰り返す。この状態において、移動機MS
が配信リクエストを返信することができない状態にある
と、メールサーバESのシステム制御部は、所定時間経
過後にステップSe3において送信タイムアウト(「Y
es」)となり、処理を終了する。
【0187】一方、移動機MSが通信可能な状態にあ
り、メールサーバESから送信された着信通知が送受信
部12によって受信されると、移動機MSのCPU11
1は、ROM112からWWWブラウザのバージョン情
報を読み出して、当該バージョン情報を付加した電子メ
ールの配信リクエストを返信する。
【0188】この配信リクエストを受信すると、ステッ
プSe2における判定が「Yes」となり、メールサー
バESのシステム制御部は、当該配信リクエストに付加
されてきたバージョン情報を抽出する(ステップSe
4)。そして、メールサーバESのシステム制御部は、
この抽出したバージョン情報を検索キーとして、機種別
情報DB23から移動機MSの受信容量と拡張子を読み
出す(ステップSe5)。
【0189】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、メール記憶領域21において、当該電子メールの宛
先メールアドレスと対応付けられている加入者IDを読
み出し、ユーザ設定DB23に当該加入者IDと対応付
けて条件情報が格納されているか否かを判定する(ステ
ップSe6)。この判定の結果、「No」と判定する
と、メールサーバESのシステム制御部は、ステップS
e5において機種別情報DB22から読み出した、受信
容量と、拡張子を、移動機MSに配信可能なデータ量等
として、図示せぬRAMに格納する(ステップSe
9)。
【0190】これに対して、ステップSe6において
「Yes」と判定した場合、メールサーバESのシステ
ム制御部は、ユーザ設定DB23において当該加入者I
Dと対応付けられている条件情報を読み出し(ステップ
Se7)、この読み出した条件情報と、機種別情報DB
22から読み出した受信容量等の情報とを比較する。そ
して、メールサーバESのシステム制御部は、この比較
の結果、厳しい条件となっている受信容量等を、移動機
MSに配信可能なデータ量等としてRAMに格納する
(ステップSe8)。
【0191】このようにして、移動機MSに配信可能な
データ量等がRAMに格納された状態となると、この格
納されている受信容量と拡張子に基づいて、図20に示
すメール送信処理を実行する。このメール送信処理にお
いて、メールサーバESのシステム制御部は、まず、メ
ール記憶領域21から電子メールを読み出して図示しな
いRAMに格納すると共に、当該電子メールの全データ
量を算出する(ステップSf1)。次に、メールサーバ
ESのシステム制御部は、その算出したデータ量と記憶
している受信容量とを比較することにより、当該電子メ
ールの全データを移動機MSが受信可能か否かを判定す
る(ステップSf2)。
【0192】この判定の結果、「No」と判定すると、
メールサーバESのシステム制御部は、RAMに格納さ
れている電子メールをサーチして、当該電子メールにフ
ァイルが添付されているか否かを判定する(ステップS
f3)。かかる判定の結果、当該電子メールにファイル
が添付されていないものと判定すると(「No」)、メ
ールサーバESのシステム制御部は、RAMに格納して
いる当該電子メールの本文を分割する(ステップSf
4)。
【0193】例えば、RAMに格納されている受信容量
が「10kバイト」、電子メールの送受信に「9kバイ
ト」のヘッダが必要であり、テキスト1文字が「2バイ
ト」である場合を考える。この場合、移動機MSに電子
メールに記述して配信可能な文字数は、「500文字」
ということになる。かかる場合に、電子メールに「20
00文字」の文章が記述されていると、メールサーバE
Sのシステム制御部は、部分「1文字」目〜「500
文字」目、部分「501文字」目〜「1000文字」
目、部分「1001文字」目〜「1500文字」目、
部分「1501文字」目〜「2000文字」目、とい
うように電子メール本文に記述されている文章を4分割
する。
【0194】このようにして、電子メール本文の分割を
行うと、メールサーバESのシステム制御部は、この4
分割した文章の内の部分〜部分に対応した文章を記
述した3つのHTMLデータを生成し(ステップSf
5)、RAMに格納する。そして、メールサーバESの
システム制御部は、これら3つのHTMLデータの各々
に対応する、次頁URLを生成する(ステップSf
6)。この際、メールサーバESのシステム制御部は、
WebサーバWSのリソース位置に対応したURLを次
頁URLとして設定する。
【0195】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、分割された電子メールの本文の文頭部分(すなわ
ち、部分)を記述した、新たな電子メールを生成し
(ステップSf7)、ゲートウェイサーバGWSへ送信
する(ステップSf8)。この際、メールサーバESの
システム制御部は、ステップSf6において生成した3
つの次頁URLを電子メールに記述する。
【0196】一方、ステップSf3において「Yes」
と判定すると、メールサーバESのシステム制御部は、
RAMに格納されている電子メールに添付されているフ
ァイルを分割して(ステップSf9)、RAMに格納す
る。このようにして、電子メールに添付されていたファ
イルをRAMに格納すると、メールサーバESのシステ
ム制御部は、ファイルダウンロードURLを生成する
(ステップSf10)。この際、メールサーバESのシ
ステム制御部は、ファイルダウンロードURLとして、
WebサーバWSのリソース位置に対応したURLを設
定する。
【0197】このようにして、ファイルダウンロードU
RLの生成が終了すると、メールサーバESのシステム
制御部は、ファイル分割後の電子メール(すなわち、電
子メール本文部分)のデータ量を算出し、当該データ量
とRAMに格納されている受信容量を比較することによ
り、当該電子メールの残りの部分を移動機MSが受信で
きるか判定する(ステップSf11)。この判定の結
果、「Yes」と判定すると、メールサーバESのシス
テム制御部は、ステップSf10において生成したUR
Lを記述した、新たな電子メールを生成し(ステップS
f7)、この生成した電子メールをゲートウェイサーバ
GWSへと送る(ステップSf8)。なお、この際に、
電子メールに対して、ファイルダウンロードURLを記
述する方法については、上述した第1実施形態と同様で
あるので、説明を省略する。
【0198】これに対して、ステップSf11において
「No」と判定すると、メールサーバESのシステム制
御部は、ファイル分割後の電子メールに対して、上述し
たステップSf4〜Sf8の処理を実行する。この結
果、ファイルダウンロードURLと次頁URLが記述さ
れた電子メールがゲートウェイサーバGWSに送信され
る。
【0199】一方、ステップSf2において電子メール
の全文を移動機MSが受信することができるものと判定
すると(「Yes」)、メールサーバESのシステム制
御部は、RAMに格納されている電子メールをサーチし
て、当該電子メールに添付されているファイルが存在す
るか否かを判定する(ステップSf12)。かかる判定
の結果、「No」と判定すると、メールサーバESのシ
ステム制御部は、RAMに格納している当該電子メール
を、そのままゲートウェイサーバGWSへと送信する
(ステップSf16)。
【0200】これに対して、ステップSf12において
「Yes」と判定すると、メールサーバESのシステム
制御部は、RAMに格納されている拡張子と、当該電子
メールに添付されているファイルを比較して、当該ファ
イルを移動機MSが処理可能か否かを判定する(ステッ
プSf13)。そして、この判定の結果「Yes」と判
定すると、RAMに格納している当該電子メールを、そ
のままゲートウェイサーバGWSへと送信する(ステッ
プSf15)。
【0201】一方、ステップSf13において「No」
と判定すると、メールサーバESのシステム制御部は、
当該ファイルを分割して(ステップSf14)、ファイ
ルダウンロードURLを生成する(ステップSf1
5)。このようにして、ファイルダウンロードURLの
生成が終了すると、メールサーバESのシステム制御部
は、当該ファイルダウンロードURLを記述した電子メ
ールを生成して(ステップSf7)、ゲートウェイサー
バGWSへと送信する(ステップSf8)。
【0202】以上説明したメール送信処理が実行され、
移動機MS宛の電子メールがメールサーバESからゲー
トウェイサーバGWSへと送信されると、メールサーバ
ESのシステム制御部は、移動機MSからAckが返信
されてきたか否かを判定する状態となる(ステップSe
11)。
【0203】この時点で、例えば、移動機MSが通信不
能な状況にあり、ゲートウェイサーバGWSが送出した
電子メールを受信できない状態となっている場合、移動
機MSからAckが返信されてくることはない。この結
果、メールサーバESのシステム制御部においては、所
定時間経過後、送信タイムアウトとなり(ステップSe
12「Yes」)、メール送信処理においてRAMに格
納したHTMLデータや電子メールから分割したファイ
ルを削除する(ステップSe16)。そして、メールサ
ーバESのシステム制御部は、メール記憶領域21に格
納されている電子メールを削除することなく処理を終了
する(ステップSe17)。
【0204】これに対して、送信タイムアウトとなる前
に移動機MSからAckが返信されてくると、メールサ
ーバESのシステム制御部は、ステップSe11におい
て「Yes」と判定し、メール送信処理においてRAM
に格納したHTMLデータ等をWebサーバWSへ送信
する。この際、メールサーバESのシステム制御部は、
RAMに格納されている次頁URLをHTMLデータと
対応付けてWebサーバへと送信する他、ファイルダウ
ンロードURLをファイルと対応付けてWebサーバW
Sへと送信する(ステップSe13)。
【0205】次に、メールサーバESのシステム制御部
は、メール記憶領域21から当該電子メールを削除し
(ステップSe14)、メール記憶領域21に未配信の
電子メールが格納されているか否かにより、電子メール
の配信が完了したか否かを判定する(ステップSe1
5)。そして、この判定の結果、未配信の電子メールが
メール記憶領域21に格納されているものと判定すると
(「No」)、メールサーバESのシステム制御部は、
再度、ステップSe1〜ステップSe15の処理を実行
する。
【0206】これに対して、配信が完了したものと判定
すると(ステップSe15「Yes」)、メールサーバ
ESのシステム制御部は、処理を終了する。
【0207】一方、ステップSe13における処理の結
果、HTMLデータ等のデータがメールサーバESから
送信されてくると、WebサーバWSの制御部は、この
送信されてきたデータをリソースDB31へと格納す
る。この際、WebサーバWSの制御部は、メールサー
バESから送られてきたHTMLデータと対応付けて送
られてきた次頁URLをリソースDB31に対応付けて
格納する他、ファイルとファイルダウンロードURLを
対応付けて格納する。
【0208】以上説明した処理が実行された結果、移動
機MSに電子メールが配信されると、移動機MSのCP
U111は、送受信部12によって受信された電子メー
ルを不揮発性メモリ114のメール格納領域1141へ
と格納する。この状態においてユーザが移動機MSの指
示入力部13を操作することにより電子メールの表示を
行う旨の入力操作を行うと、移動機MSのCPU111
は、WWWブラウザを実行して、電子メールの一覧表を
液晶表示部14に表示させる。
【0209】そして、ユーザが、液晶表示部14に表示
させようとする電子メールを選択する旨の入力操作を行
うと、CPU111は、選択された電子メールに基づい
て表示処理を実行する。この結果、移動機MSの液晶表
示部14には、上述した図11に示すような画像が表示
される。かかる画像が表示されている状態において、ユ
ーザが「Link」ボタンを選択する旨の入力操作を行う。
すると、移動機MSのCPU111は、WWWブラウザ
のブラウジング機能を利用して、「Link」ボタンと対応
付けられている次頁URLを抽出し、この抽出した次頁
URLを含むGET要求を移動パケット通信網MPNへ
と送出する。
【0210】このようにして、移動機MSから送出され
たGET要求がゲートウェイサーバGWSから転送され
てくると、WebサーバWSの図示せぬ制御部は、当該
GET要求に含まれているURLに対応したHTMLデ
ータ(すなわち、電子メール本文の続き部分に対応した
HTMLデータ)をリソースDB31から読み出す。そ
して、この読み出したHTMLデータをゲートウェイサ
ーバGWSを介して移動機MSへと返信するのである。
【0211】このようにして、次頁URLに対応したH
TMLデータが返信されてくると、移動機MSのCPU
111は、当該HTMLデータに対応した画像を液晶表
示部14に表示させる。この結果、移動機MSのユーザ
は、電子メールに本文として記述された文章の全てを読
むことが可能となるのである。
【0212】また、ユーザが「DL」ボタンを選択する旨
の入力操作を指示入力部13に行った場合についても同
様に、移動機MSのCPU111は、当該「DL」ボタン
に対応付けられているファイルダウンロードURLを含
むGET要求を送信し、Webサーバの制御部は、この
GET要求に基づいてリソースDB31に格納されてい
るファイルを返信するのである。
【0213】このようにして、本実施形態によれば、移
動機に対する電子メールの配信に成功した時点で、メー
ルボックスに格納されている電子メールを削除する構成
を有している。このため、POPサーバに配信済みの電
子メールを格納しておく必要がなくなり、POPサーバ
の記憶容量の少容量化を図ることが可能となる。
【0214】また、本実施形態にかかる中継設備は、電
子メールの配信の際に、移動機に配信すべきHTMLデ
ータ等を生成し、Webサーバにリソースとして保有さ
せておく構成となっている。このため、移動機等の通信
端末からGET要求が送信されてきた際に、Webサー
バにおいてHTMLデータ等を生成する必要がなくな
り、もって、GET要求に対して迅速にレスポンスを返
信することが可能となる。
【0215】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電子メールのデータ量や送信先の通信端末の処理能
力とは無関係に、電子メールによって送信されてきた情
報を送信先となる通信端末に確実に配信すると共に、送
信先のユーザが真に所望する情報を配信することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態にかかる電子メール送受信シス
テムの構成を示す図である。
【図2】 同実施形態にかかる移動機MSの構成を示す
図である。
【図3】 同実施形態にかかる中継装置RFの構成を示
す図である。
【図4】 同実施形態にかかるメール記憶領域21の記
憶内容を示す図である。
【図5】 同実施形態にかかる機種別情報DB22の記
憶内容を示す図である。
【図6】 同実施形態にかかるユーザ設定DB23の記
憶内容を示す図である。
【図7】 同実施形態にかかる電子メール送受信システ
ムにおけるデータの授受を示す図である。
【図8】 同実施形態にかかるメールサーバESにおい
て行われる処理を示すフローチャートである。
【図9】 同実施形態にかかるメールサーバESにおい
て行われる処理を示すフローチャートである。
【図10】 同実施形態にかかるメールサーバESにお
いて実行されるメール送信処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】 同実施形態において、電子メールα2を受
信した移動機MSaの液晶表示部14に表示される画像
の一例を示す図である。
【図12】 同実施形態において、電子メールα2を受
信した移動機MSaの液晶表示部14に表示される画像
の一例を示す図である。
【図13】 同実施形態にかかる電子メール送受信シス
テムにおいて行われるデータの授受を示す図である。
【図14】 同実施形態にかかるWebサーバWSの制
御部において実行される処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】 同実施形態にかかるWebサーバWSの制
御部において実行される処理を示すフローチャートであ
る。
【図16】 第2実施形態にかかる中継設備RFの構成
を示す図である。
【図17】 同実施形態にかかるリソースDB31の記
憶内容を示す図である。
【図18】 同実施形態にかかるメールサーバESにお
いて行われる処理を示すフローチャートである。
【図19】 同実施形態にかかるメールサーバESにお
いて行われる処理を示すフローチャートである。
【図20】 同実施形態にかかるメールサーバESにお
いて実行されるメール送信処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
CL、CLa、CLb…・・・端末、 RF・・・中継
設備、 GWS・・・ゲートウェイサーバ、 ES・・
・メールサーバ、 WS・・・Webサーバ、21・・
・メール記憶領域、 22・・・機種別情報DB、 2
3・・・ユーザ設定DB、 31・・・リソースDB、
B・・・バス、 MPN・・・移動パケット通信網、
BS・・・基地局、 SC・・・サービス制御局、
INET・・・インターネット、 ISN・・・公衆デ
ジタル網、 MS、MSa、MSb…・・・移動機、
11・・・制御部、 111・・・CPU、 112・
・・ROM、 113・・・RAM、 114・・・不
揮発性メモリ、 1141・・・メール格納領域、 1
2・・・送受信部、 13・・・指示入力部、 14・
・・液晶表示部、 15・・・バス。
フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA11 HA06 HC01 HC02 HC09 HD03 JL01 JL07 JT01 JT03 KA01 KA06 KA13 LD11 MB18

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した電子メールを当該電子メールの
    宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信するメ
    ール配信設備が、前記通信端末に対する電子メールの配
    信条件を表す条件情報に基づき、前記受信した電子メー
    ルの一部分と、当該一部分以外の部分を取得するための
    取得情報とを含む電子メールであって、前記受信した電
    子メールと同一の宛先を有する電子メールを生成する電
    子メール生成過程と、 前記メール配信設備が、前記電子メール生成過程におい
    て生成した前記電子メールを前記通信端末に配信する、
    電子メール配信過程とを具備することを特徴とする電子
    メールの配信制御方法。
  2. 【請求項2】 前記電子メール生成過程に先立って行わ
    れる過程であって、 前記メール配信設備が、前記電子メール配信過程におい
    て配信する前記電子メールの宛先メールアドレスに対応
    した通信端末から、当該通信端末の機種を一意に特定す
    るための機種情報を取得する、機種情報取得過程を更に
    有し、 前記電子メール生成過程において前記メール配信設備
    は、 前記機種情報に対応する前記条件情報に基づいて、前記
    一部分と、前記取得情報とを含む電子メールを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子メールの配信制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記条件情報は、前記通信端末のユーザ
    によって予め設定された配信条件を示す情報であり、 前記電子メール生成過程において前記メール配信設備
    は、 前記ユーザによって設定された条件に対応する前記条件
    情報に基づいて、前記一部分と、前記取得情報とを含む
    電子メールを生成することを特徴とする請求項1に記載
    の電子メールの配信制御方法。
  4. 【請求項4】 前記条件情報は、前記通信端末に対し、
    電子メールとして配信することを許容するデータ量を示
    す情報であり、 前記電子メール生成過程において前記メール配信設備
    は、 前記条件情報に対応したデータ量よりも、少ないデータ
    量となるように、前記一部分と、前記取得情報とを含む
    電子メールを生成することを特徴とする請求項1に記載
    の電子メールの配信制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電子メールは、ヘッダと本文を有
    し、 前記電子メール生成過程において前記メール配信設備
    は、 前記条件情報に対応したデータ量よりも、少ないデータ
    量となるように、前記通信端末に配信すべき電子メール
    の本文の一部分と、その本文中の当該一部分以外の部分
    を取得するための取得情報を含む電子メールを生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子メールの配信制
    御方法。
  6. 【請求項6】 前記条件情報は、前記通信端末に対し、
    電子メールに添付して配信することを許容するファイル
    の形式を示す情報であり、 前記電子メール生成過程において前記メール配信設備
    は、 前記受信した電子メールに添付されているファイルの形
    式が前記条件情報により示された形式と一致している場
    合にのみ、当該ファイルを前記一部分として含む電子メ
    ールを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子
    メールの配信制御方法。
  7. 【請求項7】 前記電子メール配信過程の後に行われる
    過程であって、 前記通信端末が前記電子メール配信過程において配信さ
    れた前記電子メールを受信する受信過程と、 前記通信端末が、前記電子メールに含まれている前記取
    得情報に従って、当該電子メールに含まれている前記一
    部分以外の部分に対応したデータを取得する、取得過程
    とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の電子
    メールの配信制御方法。
  8. 【請求項8】 前記受信過程の後に行われ、且つ、前記
    取得過程に先立って行われる過程であって、 前記メール配信設備が、前記通信端末から、当該通信端
    末の機種を一意に特定するための機種情報を取得する、
    条件情報取得過程と、 前記メール配信設備が、前記条件情報取得過程において
    取得した前記機種情報に基づいて、前記一部分以外の部
    分から、更に、一部分を抽出し、その抽出した部分を含
    むデータを生成する、データ生成過程とを更に有し前記
    取得過程において前記通信端末は、 前記取得情報に従って、前記データ生成過程において生
    成されたデータを取得することを特徴とする請求項7に
    記載の電子メールの配信制御方法。
  9. 【請求項9】 前記取得情報は、前記一部分以外の部分
    を取得するためのアドレスであることを特徴とする請求
    項1に記載の電子メールの配信制御方法。
  10. 【請求項10】 前記アドレスは、前記電子メール生成
    過程において生成される電子メールにハイパーリンクを
    許容する言語によって記述されることを特徴とする請求
    項9に記載の電子メールの配信制御方法。
  11. 【請求項11】 前記電子メール配信過程において前記
    メール配信設備は、前記通信端末に対して着信通知を送
    信し、当該着信通知に対して配信リクエストが返信され
    てきた場合にのみ、前記電子メール生成過程において生
    成した電子メールを前記通信端末に配信することを特徴
    とする請求項1に記載の電子メールの配信制御方法。
  12. 【請求項12】 前記電子メール配信過程において、前
    記メール配信設備は、 前記通信端末に対して着信通知を送信した結果、当該着
    信通知に対して配信リクエストを返信してこなかった場
    合に、当該通信端末に対し、予め定められたタイミング
    で、再度、着信通知を送信することを特徴とする請求項
    11に記載の電子メールの配信制御方法。
  13. 【請求項13】 前記電子メール配信過程において、前
    記メール配信設備は、 前記通信端末に対して電子メールを配信した結果、当該
    電子メールの配信に失敗した場合に、当該通信端末に対
    し、予め定められたタイミングで、再度、着信通知を送
    信することを特徴とする請求項11に記載の電子メール
    の配信制御方法。
  14. 【請求項14】 受信した電子メールを当該電子メール
    の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信する
    メール配信設備が、前記通信端末に対する電子メールの
    配信条件を表す条件情報に基づき、前記受信した電子メ
    ールを複数のデータに分割する分割過程と、 前記メール配信設備が、前記受信した電子メールを分割
    した前記複数のデータの内の少なくとも一つと、当該デ
    ータ以外のデータを取得するための取得情報を含む電子
    メールであって、前記受信した電子メールと同一の宛先
    を有する電子メールを生成する電子メール生成過程と、 前記メール配信設備が、前記電子メール生成過程におい
    て生成した電子メールを前記通信端末へと配信する、電
    子メール配信過程とを具備することを特徴とする電子メ
    ールの配信制御方法。
  15. 【請求項15】 前記電子メール配信過程の後に行われ
    る過程であって、 前記通信端末が前記電子メール配信過程において配信さ
    れた電子メールを受信する受信過程と、 前記通信端末が、前記取得情報に従って、前記受信過程
    において受信した電子メールに含まれるデータ以外のデ
    ータを取得する、分割データ取得過程とを更に有するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の電子メールの配信制
    御方法。
  16. 【請求項16】 前記通信端末は、移動通信網を介して
    通信を行う携帯端末であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項15の何れかに記載の電子メールの配信制御方
    法。
  17. 【請求項17】 受信した電子メールを当該電子メール
    の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信する
    メール配信設備と、 前記メール配信設備のクライアントとして、前記メール
    配信設備から配信された電子メールを受信する通信端末
    とを有する電子メール送受信システムであって、 前記メール配信設備は、 前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件
    情報を記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記条件情報に基づき、前記
    受信した電子メールの一部分と、当該一部分以外の部分
    を取得するための取得情報とを含む電子メールであっ
    て、前記受信した電子メールと同一の宛先を有する電子
    メールを生成する電子メール生成手段と、 前記電子メール生成手段によって生成された前記電子メ
    ールを前記通信端末に配信する、電子メール配信手段と
    を有することを特徴とする電子メール送受信システム。
  18. 【請求項18】 受信した電子メールを当該電子メール
    の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信する
    メール配信設備と、 前記メール配信設備のクライアントとして、前記メール
    配信設備から配信された電子メールを受信する通信端末
    とを有する電子メール送受信システムであって、 前記メール配信設備は、 前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件
    情報を記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された条件情報に基づき、前記受信
    した電子メールを複数のデータに分割する分割手段と、 前記受信した電子メールを分割して得られた前記複数の
    データの内の少なくとも一つと、当該データ以外のデー
    タを取得するための取得情報を含む電子メールであっ
    て、前記受信した電子メールと同一の宛先を有する電子
    メールを生成する電子メール生成手段と、 前記電子メール生成手段によって生成された電子メール
    を前記通信端末へと配信する、電子メール配信手段とを
    有することを特徴とする電子メール送受信システム。
  19. 【請求項19】 受信した電子メールを当該電子メール
    の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信する
    メールサーバであって、 前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件
    情報を記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記条件情報に基づき、前記
    受信した電子メールの一部分と、当該一部分以外の部分
    を取得するための取得情報とを含む電子メールであっ
    て、前記受信した電子メールと同一の宛先を有する電子
    メールを生成する電子メール生成手段と、 前記電子メール生成手段によって生成された前記電子メ
    ールを前記通信端末に配信する、電子メール配信手段と
    を具備することを特徴とするメールサーバ。
  20. 【請求項20】 前記電子メールの宛先メールアドレス
    に対応した通信端末から、当該通信端末の機種を一意に
    特定するための機種情報を取得する、機種情報取得手段
    を更に有し、 前記電子メール生成手段は、前記記憶手段に記憶されて
    いる前記条件情報の内、前記通信端末から取得した前記
    機種情報に対応する前記条件情報に基づいて、前記一部
    分と、前記取得情報とを含む電子メールを生成すること
    を特徴とする請求項19に記載のメールサーバ。
  21. 【請求項21】 前記記憶手段に記憶されている前記条
    件情報は、前記通信端末のユーザによって予め設定され
    た配信条件を示す情報であり、 前記電子メール生成手段は、前記ユーザによって設定さ
    れた条件に対応する前記条件情報に基づいて、前記一部
    分と、前記取得情報とを含む電子メールを生成すること
    を特徴とする請求項19に記載のメールサーバ。
  22. 【請求項22】 前記記憶手段に記憶されている前記条
    件情報は、前記通信端末に対し、電子メールとして配信
    することを許容するデータ量を示す情報であり、 前記電子メール生成手段は、前記条件情報に対応したデ
    ータ量よりも、少ないデータ量となるように、前記一部
    分と、前記取得情報とを含む電子メールを生成すること
    を特徴とする請求項19に記載のメールサーバ。
  23. 【請求項23】 前記電子メールは、ヘッダと本文を有
    し、 前記電子メール生成手段は、前記条件情報に対応したデ
    ータ量よりも、少ないデータ量となるように、前記通信
    端末に配信すべき電子メールの本文の一部分と、その本
    文中の当該一部分以外の部分を取得するための取得情報
    を含む電子メールを生成することを特徴とする請求項2
    2に記載のメールサーバ。
  24. 【請求項24】 前記記憶手段に記憶されている前記条
    件情報は、前記通信端末に対し、電子メールに添付して
    配信することを許容するファイルの形式を示す情報であ
    り、 前記電子メール生成手段は、前記受信した電子メールに
    添付されているファイルの形式が前記条件情報により示
    された形式と一致している場合にのみ、当該ファイルを
    前記一部分として含む電子メールを生成することを特徴
    とする請求項19に記載のメールサーバ。
  25. 【請求項25】 前記電子メールに含まれている前記取
    得情報に従って、当該電子メールに含まれている前記一
    部分以外の部分に対応したデータを前記通信端末へと配
    信する、データ配信手段を更に有することを特徴とする
    請求項19に記載のメールサーバ。
  26. 【請求項26】 前記データ配信手段は、前記通信端末
    から、当該通信端末の機種を一意に特定するための機種
    情報を取得し、当該機種情報に基づいて、前記一部分以
    外の部分から、更に、一部分を抽出し、その抽出した部
    分を含むデータを生成して、配信することを特徴とする
    請求項25に記載のメールサーバ。
  27. 【請求項27】 前記取得情報は、前記一部分以外の部
    分を取得するためのアドレスであることを特徴とする請
    求項19に記載のメールサーバ。
  28. 【請求項28】 前記アドレスは、前記電子メール生成
    手段によって生成される電子メールにハイパーリンクを
    許容する言語によって記述されることを特徴とする請求
    項27に記載のメールサーバ。
  29. 【請求項29】 前記電子メール配信手段は、前記通信
    端末に対して着信通知を送信し、当該着信通知に対して
    配信リクエストが返信されてきた場合にのみ、前記電子
    メール生成手段によって生成された電子メールを前記通
    信端末に配信することを特徴とする請求項19に記載の
    メールサーバ。
  30. 【請求項30】 前記電子メール配信手段は、前記通信
    端末に対して着信通知を送信した結果、当該着信通知に
    対して配信リクエストを返信してこなかった場合に、当
    該通信端末に対し、予め定められたタイミングで、再
    度、着信通知を送信することを特徴とする請求項29に
    記載のメールサーバ。
  31. 【請求項31】 前記電子メール配信手段は、前記通信
    端末に対して電子メールを配信した結果、当該電子メー
    ルの配信に失敗した場合に、当該通信端末に対し、予め
    定められたタイミングで、再度、着信通知を送信するこ
    とを特徴とする請求項29に記載のメールサーバ。
  32. 【請求項32】 受信した電子メールを当該電子メール
    の宛先メールアドレスに対応した通信端末へと配信する
    メールサーバであって、 前記通信端末に対する電子メールの配信条件を表す条件
    情報を記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された条件情報に基づき、前記受信
    した電子メールを複数のデータに分割する分割手段と、 前記受信した電子メールを分割して得られた前記複数の
    データの内の少なくとも一つと、当該データ以外のデー
    タを取得するための取得情報を含む電子メールであっ
    て、前記受信した電子メールと同一の宛先を有する電子
    メールを生成する電子メール生成手段と、 前記電子メール生成手段によって生成された電子メール
    を前記通信端末へと配信する、電子メール配信手段とを
    具備することを特徴とするメールサーバ。
  33. 【請求項33】 前記電子メールに含まれている前記
    取得情報に従って、当該電子メールに含まれるデータ以
    外のデータを前記通信端末に配信する分割データ配信手
    段を更に有することを特徴とする請求項32に記載のメ
    ールサーバ。
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